JP2004354733A - 転写搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂にて成型された転写ケーシングに対し、クリーニング部の主要部品について、両端に金属側板を設けてこれに支持し、この側板を転写ケーシングに組み付ける構成にすることで、駆動ローラ、クリーニングローラ、クリーニングブレード類それぞれの構成部品間の位置決めを精度良く確保するようにした転写搬送装置を提供する。
【解決手段】本発明の転写搬送装置では、クリーニングブレード26,28、クリーニングローラ25、駆動ローラ21を、1枚の金属側板33にて位置決めすることにより、部品相互の組み付け位置を側板精度で確保し、転写ベルト24、クリーニングローラ25それぞれに対するブレード当接のばらつきを低減することでクリーニング品質の向上を図ると共に、2枚のクリーニングブレードの機能を分化させることで、クリーニング性の確保と高耐久性が狙える構成とする。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に係り、詳しくは、顕画像を担持する像担持体に対向する転写位置を、該像担持体との間でニップを形成しながら移動する転写ベルトを備え、該転写ベルトで記録材を担持搬送しながら前記像担持体上の顕画像を記録材に静電的に転移させる転写搬送装置、及びその転写搬送装置を具備する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に転写搬送装置の筐体、いわゆるケーシングは、合成樹脂等の絶縁体(以下単に樹脂と呼ぶ)で作られていることが多い。これは、形状が複雑で、板金等の金属材での作りに向かないこと、転写工程で高圧回路を作動させるため、リーク等の危険があり、絶縁体でないと扱いにくいこと等の事情があるためである。一般には、このケーシングに、内蔵物を保持する形状を設け、部品構成の簡略化を兼ねることが常である。しかし、近年の高画質化に伴い、トナー粒径が小径化し、クリーニングに求められる品質も高いものになってきている。
【0003】
本構成にあるクリーニングローラもこの流れに乗ったものだが、樹脂製のケーシングに位置決めされた状態では、部品の高精度な取り付けが出来ないという問題点がある。つまり樹脂部品は、成型寸法精度において、ある程度妥協しなければならず、熱に拠る収縮(寸法変動)を起しやすく、また、剛性面で不十分であり、反り等の変形を起し易い。よって本来高精度に位置決めしなければならないクリーニングブレードと転写ベルト、あるいはクリーニングローラの精度にばらつきが出やすく、十分な品質を確保出来ない場合がある。その問題を解決するため、複数のクリーニングブレードを、樹脂製ケーシングの1点を基準にして取り付けるように工夫した例がある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−328534号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、クリーニング手段は、クリーニングブレードと転写ベルト、あるいはクリーニングローラとの相対的位置関係が重要になるので、クリーニングブレードの位置だけを高精度化してもまだ不十分である。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、樹脂にて成型された転写ケーシングに対し、クリーニング部の主要部品について、両端に金属側板を設け、これに支持し、この側板を転写ケーシングに組み付ける構成にすることで、駆動ローラ、クリーニングローラ、クリーニングブレード類それぞれの構成部品間の位置決めを精度良く確保するようにした転写搬送装置を提供することを目的とする。
また、サービスメンテナンス時の交換性、クリーニング性の向上を達成することができる構成の転写搬送装置を提供することを目的とする。さらには、その転写搬送装置を具備し、転写性能及び記録材搬送性能に優れた画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための手段として、請求項1に係る発明は、画像形成装置に装着され、該画像形成装置の像担持体上の顕画像を記録材に転写するとともに記録材を搬送する転写搬送装置であって、筐体と、駆動ローラと従動ローラに張設される転写ベルトと、前記顕画像を前記記録材に転写させるためのバイアス印加部材と、前記転写ベルトをクリーニングする転写ベルトクリーニング手段とを具備する転写搬送装置において、前記転写ベルトクリーニング手段が、前記転写ベルトに当接される第1のクリーニングブレードと、前記転写ベルトに当接され該転写ベルトを電気的にクリーニングするクリーニングローラと、該クリーニングローラに当接される第2のクリーニングブレードを有し、前記第1のクリーニングブレードと第2のクリーニングブレードとクリーニングローラと駆動ローラとが前記筐体に設けられた同一の位置決め部材に対して位置決め固定され、該位置決め部材は、前記筐体とは別に設けられた板金部材にて構成された金属側板であり、前記第1のクリーニングブレードは、該ブレードの弾性変形のみを利用して転写ベルトに当接するように固定される構成であり、前記第2のクリーニングブレードは、スプリングなどの加圧部材にてクリーニングローラに当接加圧される構成であることを特徴とする。すなわち請求項1に係る転写搬送装置では、クリーニングブレード、クリーニングローラ、駆動ローラを、1枚の板金部材にて構成された金属側板にて位置決めすることで、部品相互の組み付け位置を側板精度で確保し、転写ベルト、クリーニングローラそれぞれに対するブレード当接のばらつきを低減することで、クリーニング品質の向上を図ると共に、2枚のクリーニングブレードの機能を分化させることで、クリーニング性の確保と、高耐久性が狙える構成とすることが可能となる。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の転写搬送装置において、前記第1のクリーニングブレード及び第2のクリーニングブレードは、全く同一の部材であることを特徴とする。すなわち請求項2に係る転写搬送装置では、クリーニングブレードを1種類とすることにより、部品管理を容易にし、定期交換時の取り替えミスを防ぐことが可能となる。
【0009】
請求項3に係る発明は、請求項1記載の転写搬送装置において、前記第1のクリーニングブレード及び第2のクリーニングブレードは、それぞれ転写ベルト、クリーニングローラに対する当接条件を全く同一にしていることを特徴とする。
すなわち請求項3に係る転写搬送装置では、2枚のブレードの当接条件(法線力及び接触角)を同一に設定することにより、部品の劣化具合・交換間隔を同様にし、サービスメンテナンスの回数を減らすことが可能となる。
【0010】
請求項4に係る発明は、請求項1記載の転写搬送装置において、前記第1のクリーニングブレード及び第2のクリーニングブレードは、全く同一の部材であり、かつ、前記第1のクリーニングブレード及び第2のクリーニングブレードは、それぞれ転写ベルト、クリーニングローラに対する当接条件を全く同一にしていることを特徴とする。すなわち請求項4に係る転写搬送装置では、クリーニングブレードを1種類とすることにより、部品管理を容易にし、定期交換時の取り替えミスを防ぐことが可能となり、かつ、2枚のブレードの当接条件(法線力及び接触角)を同一に設定することにより、部品の劣化具合・交換間隔を同様にし、サービスメンテナンスの回数を減らすことが可能となる。従って、いっそうのサービス性の向上を図ることが可能となる。
【0011】
請求項5に係る発明は、請求項1記載の転写搬送装置において、前記スプリングは、クリーニングブレードを貼り付けたホルダを直接加圧する構成であることを特徴とする。すなわち請求項5に係る転写搬送装置では、スプリングでクリーニングブレードを貼り付けたホルダを直接加圧する構成とすることにより、加圧応答性に優れ、当接ブレードの摩擦による微振動を最小限に抑えることで、クリーニング品質を高めることが可能となる。
【0012】
請求項6に係る発明は、請求項5記載の転写搬送装置において、前記スプリングは、ホルダの両端をそれぞれ加圧する構成であることを特徴とする。すなわち請求項6に係る転写搬送装置では、スプリングによりホルダの両端を加圧する構成にし、ホルダのたわみによる当接圧偏差を最小にすることで、全幅でのクリーニング性を良好に確保することが可能となる。
【0013】
請求項7に係る発明は、像担持体上の顕画像を記録材に転写する転写手段を備えた画像形成装置において、前記転写手段として、請求項1〜6のいずれか一つに記載の転写搬送装置を用いたことを特徴とする。すなわち請求項7に係る画像形成装置では、請求項1〜6のいずれか一つに記載の転写搬送装置を用いたことにより、転写手段のサービスメンテナンス時の交換性、クリーニング性の向上を達成することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成、動作及び作用を、図示の実施形態に基づいて詳細に説明する。
ここでは、本発明を画像形成装置であるデジタル複写機(以下、複写機という)に適用した一実施形態について説明する。図1に本発明の一実施形態に係る複写機の概略構成を示す。
【0015】
まず、複写機全体の構成及び動作について図1に基づき説明する。この複写機は、原稿読み取り部(イメージスキャナ)1、書き込み部7、画像形成部12、給紙部19等から構成されている。
原稿読み取り部1は、光源2、ミラー3a〜3c、結像レンズ4、イメージセンサとしてのCCD5等を備えている。また、原稿読み取り部1のコンタクトガラス1a上には自動原稿給紙装置(ARDF)6が設置されている。この原稿読み取り部1は、コンタクトガラス1a上の原稿を光源2で照明し、原稿の画像をミラー3a〜3cと結像レンズ4を介してCCD5上に結像し、CCD5で画素単位で読み取り電気信号に変換し、図示しない画像処理部でデジタル化した画像信号に変換する。この画像信号は書き込み部7に送られるか、図示しない画素メモリに記憶される。
【0016】
書き込み部7は、光源としてのレーザーダイオード8、走査用の回転多面鏡9a、ポリゴンモータ9b,fθレンズ等の走査光学系10、ミラー11等を備えている。この書き込み部7は、原稿読み取り部1によって読み取られた画像信号に応じてレーザー光の発光を制御しながら回転多面鏡9aで走査し、走査光学系10及びミラー11を介して感光体ドラム13上に画像を書き込む。
【0017】
画像形成部12は、像担持体としての感光体ドラム13、帯電装置14、現像装置15、転写ベルト24を用いた転写搬送装置16、クリーニング装置17、定着装置18等を備えている。感光体ドラム13は帯電装置14により一様に帯電された後、上記書き込み部7によりレーザー光が照射され、静電潜像が形成される。この静電潜像は現像装置15の現像剤(例えばトナー)により現像され、顕画像としてのトナー像を形成する。一方、記録材としての転写紙は、給紙部19の多段の給紙カセット19a〜19dのうちの選択された一つから給紙され、感光体ドラム13と転写搬送装置16とが対向する転写位置に搬送される。そして転写紙は転写搬送装置16の転写ベルト24により担持搬送され、感光体ドラム13上に形成されたトナー像が静電的に転写紙へ転写される。尚、転写搬送装置16については、図2以降で説明する。
【0018】
トナー像が転写された転写紙は、転写搬送装置16の転写ベルト24により定着装置18に送られ、定着装置18により転写紙上のトナー像を定着させることで画像が得られる。そして、定着後の転写紙は排紙部50の排紙トレイ51やソータ52に排紙される。一方、感光体ドラム1上の残留トナーは、クリーニング装置17にて除去される。また、本実施形態の複写機においては、画像形成部12と給紙部19との間に両面ユニット20を設置している。そして、この両面ユニット20により、片側に印字された転写紙を反転し再給紙することで、転写紙の両面に画像を形成することを可能としている。
【0019】
図2は本発明に係る転写搬送装置の概略構成を示す側面図である。同図において、符号21は駆動ローラ、22は従動ローラ、23はバイアスローラ、24は転写ベルト、25はクリーニングローラ、26は第1のクリーニングブレード、28は第2のクリーニングブレード、33は位置決め部材(板金部材にて構成された金属側板)、34は廃トナー搬送スクリュー、35は転写ケーシングをそれぞれ示している。これらの部材を備えた転写搬送装置による転写プロセス動作は、特許文献1と略同様であり、通常用いられる転写プロセスと基本的には同じであるが、本発明での他とは異なるところを以下に述べる。
【0020】
通常、転写ケーシング35は樹脂等の絶縁物で作られている。これは、形状が複雑で、板金等の金属材での作りに向かないこと、転写工程で高圧回路を作動させるため、リーク等の危険があり、絶縁物でないと扱いにくいこと等の事情があるためである。一般には、この転写ケーシングに、内蔵物を保持する形状を設け、部品構成の簡略化を兼ねることが常である。しかし、近年の高画質化に伴い、トナー粒径が小径化し、クリーニングに求められる品質も高いものになってきている。本構成にあるクリーニングローラもこの流れに乗ったものだが、樹脂製のケーシングに位置決めされた状態では、部品の高精度な取り付けが出来ない欠点がある。つまり樹脂部品は、成型寸法精度において、ある程度妥協しなければならず、熱に拠る収縮(寸法変動)を起しやすく、また、剛性面で不十分であり、反り等の変形を起し易い。よって本来高精度に位置決めしなければならないクリーニングブレードと転写ベルト、あるいはクリーニングローラの精度にばらつきが出やすく、十分な品質を確保出来ない場合がある。
【0021】
本発明においても、転写ケーシング35の外形等は樹脂にて構成されるが、クリーニング部の主要部品については、両端を転写ケーシング35とは別体の位置決め部材(金属側板)33にて支持し、この金属側板33を転写ケーシング35に組み付ける構成になっている。そして、この金属側板33には、駆動ローラ21、クリーニングローラ25、第1のクリーニングブレード26、第2のクリーニングブレード28が位置決めされ、それぞれの構成部品間の位置決めが、金属側板33自体の精度にて確保されるようになっている。
【0022】
図3〜5に転写搬送装置の詳細図を示す。図3は図2に示す転写搬送装置の要部断面図、図4は転写搬送装置の上面図、図5は転写搬送装置の分解斜視図である。これらの図において、符号27,29はクリーニングホルダ、30は支持板、31はスプリング、32はピン、36は軸受、37は支点ピン、38は基準ボス、39は駆動軸穴、40はクリーニングローラ軸穴をそれぞれ示す。
第1のクリーニングブレード26はクリーニングホルダ27に、第2のクリーニングブレード28はクリーニングホルダ29に、それぞれホットメルト接着され、本体に取り付けられるようになっている。クリーニングホルダ27,29の端部には、取り付け基準穴と、ネジ固定用の穴が設けられている。また、金属側板33は、対で構成され、転写ケーシング35の内壁に、ネジ等で固設されている。
【0023】
第1のクリーニングブレード26は、金属側板33の切り曲げ部に設けられたブレード取り付け基準ボス38に上記ホルダの取り付け基準穴が嵌合され、ネジにて固定される。駆動ローラ21の軸は、図示しない軸受を介して、金属側板33に設けられた駆動軸穴39に嵌め込まれ、支持される。この構成にて第1のクリーニングブレード26と駆動ローラ21は、金属側板33を介して精度良く組み付けられるようになっている。第1のクリーニングブレード26は、転写ベルト24に所定の弾性変形状態、すなわち、法線力N、接触角βにて当接し、クリーニングを行うようになっている。
【0024】
一方、第2のクリーニングブレード28は、支持板30に上記と同様に基準ボス嵌合にて固定され、板金側版33にカシメられた支点ピン37に回転可能に支持される。また、クリーニングローラ25も金属側板33に設けられたクリーニングローラ軸穴40に軸受36を介して支持されている。クリーニングローラ25にはバイアス電圧をかけるため、軸受36は樹脂等の絶縁材を使用し、金属側板33へのリークを防いでいる。組み付け精度は、上記同様、良好な品質が得られる構成になっている。
また、この構成においては、クリーニングローラ25と、転写ベルト24のニップ偏差も最小となることが期待できるため、ニップ偏差により転写ベルト左右周長に差が出来、ベルト寄りの原因を作ることもなくなる。
【0025】
上記第2のクリーニングブレード28は、支持板30の下面からスプリング31で加圧され、クリーニングローラ25に接触角βで当接させている。この構成によって、第1クリーニングブレード26に対し、よりブレード当接の追従性を高め、小径粒子まで対応できる性能を持たせている。第1クリーニングブレード26にて、紙紛等比較的大きな粒子を掻き取り、第2クリーニングブレード28にて、小粒径トナー等、より細かな粒子のクリーニングを行うことが出来るようにし、機能を分化させることで、個々の当接圧を弱めた上で、クリーニング性を確保し、且つ高耐久が狙える構成となっている。
【0026】
前記スプリング31は、金属側板33に設けられた切り曲げ部にカシメられたピン32をガイドに、支持板30と左記ピン32との間で加圧されるように組み付けられている。この構成では、支持板30を介してブレード28をほぼ直接加圧する形となるため、例えばブレード回転軸(支点ピン37に相当)にトーションスプリングを設け加圧するという、従来ある方式に比べ応答性に優れ、当接ブレード28の摩擦による微振動を最小限に抑え、クリーニングローラ25への密着性、すなわち当接力Nを高め、クリーニング品質を高められる。
【0027】
また、金属側板33上に、クリーニングローラ25、支持板30(ブレード28)、ピン32が位置決めされているため、スプリングの取り付け長が精度良く管理でき、従って当接条件(法線N、接触角β)も精度良く管理できる。
スプリング31は、左右対称に配置され、両端加圧構成にしていることで、支持板30及びクリーニングホルダ29のたわみによる当接圧偏差を最小にすることが出来、全幅でのクリーニング性を確保するようになっている。
【0028】
尚、転写ケーシング35は所定の取り付け位置によって、画像形成装置本体に取り付けるのであるが、それには2通りの方法がある。その1つは転写ケーシング35の駆動ローラ21取り付け穴を基準とする方法である。該取り付け穴に駆動ローラ21用の図示しない軸受を嵌合させ、その軸受に金属側板33の駆動軸穴39を嵌合させて、金属側板33に設けたビス穴によって転写ケーシング35に取り付け固定する。
【0029】
他の1つは、金属側板33を転写ケーシング35に取り付けるとき、まず、治具としての仮想の本体に転写ケーシング35を取り付け、金属側板33を該治具に対して所定の位置になるように位置決めしてから、転写ケーシング35に固定する。したがって、転写ケーシング35が完成品として変形を含んでいても、許容誤差内に収まっていれば、クリーニング部材は相互間の精度維持のみならず、転写搬送装置以外の部材に対しても高い精度を維持できる。
【0030】
本発明では、前記の第1、第2クリーニングブレード26,28とクリーニングホルダ27,29を同一部品とし、取り付け方向を変えるだけで、第1、第2のどちらにも使用できる構成としている。そのため、クリーニングブレードは一種類の部品でよく、定期交換時の取り替えミスを防ぐことが出来る。さらに、当接条件(N:法線力、β:接触角)を同一に設定することで、部品の劣化具合を同程度に管理することができ、交換間隔を同時にし、サービスメンテナンスの回数を減らすことがが出来るという効果がある。
【0031】
以上の実施形態では、本発明を図1に示す1ドラム構成の画像形成装置に適用した例で説明してきたが、本発明はこれに限るものではなく、複数ドラムを備えた構成の画像形成装置にも同様に適用することができる。
ここで図6,7は、本発明を適用できる画像形成装置の別の構成例を示す図である。図6は複数の感光体ドラム13と転写搬送装置16を備えた直接転写方式のカラー画像形成装置の構成例であり、転写搬送装置16の転写ベルト24で転写紙Pを担持搬送し、複数の感光体ドラム13上でそれぞれ形成されるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の顕画像を直接転写紙上に順次重ね合わせて転写し、定着装置18で定着してカラー画像を形成するものである。また、図7は複数の感光体ドラム(第1の像担持体)13と中間転写ベルト(第2の像担持体)124及び転写搬送装置16を備えた間接転写方式のカラー画像形成装置の構成例であり、駆動ローラ121と従動ローラ122及びバイアスローラ123に張設された中間転写ベルト124に、複数の感光体ドラム13上でそれぞれ形成されるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の顕画像を順次重ね合わせて転写し、カラー顕画像を形成した後、この中間転写ベルト124上のカラー顕画像を、転写搬送装置16の転写ベルト24で担持搬送される転写紙Pに一括して転写し、定着装置18で定着してカラー画像を形成するものである。
これらの図に示すように、転写ベルト24や中間転写ベルト124の駆動ローラ21,121周りにクリーニング手段を設ける構成の画像形成装置においては、直接転写方式、間接転写方式を問わず、また、1ドラム方式、複数ドラム方式を問わず本発明をそのまま適用することができる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る転写搬送装置においては、クリーニングブレード、クリーニングローラ、駆動ローラが、1枚の金属側板からなる位置決め部材にて位置決めされるため、部品相互の組み付け位置が側板精度で確保でき、転写ベルト、クリーニングローラそれぞれに対するブレード当接のばらつきを低減することができ、クリーニング品質の向上につながる。また、第2のクリーニングブレードに、スプリング等の加圧部材を設け、ブレード当接の追従性を高め、小径粒子まで対応できる性能を持たせていることで、第1クリーニングブレードにて、紙紛等比較的大きな粒子を掻き取り、第2クリーニングブレードにて、小粒径トナー等、より細かな粒子のクリーニングを行うというように機能を分化させることで個々の当接圧を弱めることができ、クリーニング性を確保した上で、高耐久が狙える構成とすることができる。
【0033】
請求項2に係る転写搬送装置においては、請求項1の構成及び効果に加え、クリーニングブレードが1種類であるため、部品管理が容易であり、定期交換時の取り替えミスを防ぐことが出来る。
また、請求項3に係る転写搬送装置においては、請求項1の構成及び効果に加え、当接条件(法線力及び接触角)を同一に設定することにより、部品の劣化具合を同程度に管理することができ、交換間隔を同時にし、サービスメンテナンスの回数を減らすことがが出来るという効果が得られる。
さらに請求項4に係る転写搬送装置においては、上記の請求項2と請求項3の構成を同時に適用することにより、上記効果に加え、いっそうのサービス性向上を図ることができる。
【0034】
請求項5に係る転写搬送装置においては、請求項1の構成及び効果に加え、加圧応答性に優れ、当接ブレードの摩擦による微振動を最小限に抑え、クリーニングローラへの密着性(当接)を高め、クリーニング品質をより高めることができる。
また、請求項6に係る転写搬送装置においては、請求項5の構成及び効果に加え、両端加圧構成にしていることにより、ホルダのたわみによる当接圧偏差を最小にすることが出来、全幅でのクリーニング性を良好に確保することができる。
【0035】
請求項7に係る画像形成装置においては、転写手段として、請求項1〜6のいずれか一つに記載の転写搬送装置を用いたことにより、転写手段のサービスメンテナンス時の交換性、クリーニング性の向上を達成することができ、転写性能及び記録材搬送性能に優れた画像形成装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る複写機の概略構成図である。
【図2】本発明に係る転写搬送装置の概略構成を示す側面図である。
【図3】図2に示す転写搬送装置の要部断面図である。
【図4】図2に示す転写搬送装置の上面図である。
【図5】図2に示す転写搬送装置の要部分解斜視図である。
【図6】本発明を適用できる画像形成装置の別の構成例を示す図である。
【図7】本発明を適用できる画像形成装置の別の構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 原稿読み取り部(イメージスキャナ)
7 書き込み部
12 画像形成部
13 感光体ドラム(像担持体)
14 帯電装置
15 現像装置
16 転写搬送装置
17 クリーニング装置
18 定着装置
19 給紙部
21 駆動ローラ
22 従動ローラ
23 バイアスローラ
24 転写ベルト
25 クリーニングローラ
26 第1のクリーニングブレード
27 クリーニングホルダ
28 第2のクリーニングブレード
29 クリーニングホルダ
30 支持板
31 スプリング
32 ピン
33 金属側板(位置決め部材)
34 廃トナー搬送スクリュー
35 転写ケーシング(筐体)
36 軸受
37 支点ピン
38 基準ボス
39 駆動軸穴
40 クリーニングローラ軸穴

Claims (7)

  1. 画像形成装置に装着され、該画像形成装置の像担持体上の顕画像を記録材に転写するとともに記録材を搬送する転写搬送装置であって、筐体と、駆動ローラと従動ローラに張設される転写ベルトと、前記顕画像を前記記録材に転写させるためのバイアス印加部材と、前記転写ベルトをクリーニングする転写ベルトクリーニング手段とを具備する転写搬送装置において、
    前記転写ベルトクリーニング手段が、前記転写ベルトに当接される第1のクリーニングブレードと、前記転写ベルトに当接され該転写ベルトを電気的にクリーニングするクリーニングローラと、該クリーニングローラに当接される第2のクリーニングブレードを有し、前記第1のクリーニングブレードと第2のクリーニングブレードとクリーニングローラと駆動ローラとが前記筐体に設けられた同一の位置決め部材に対して位置決め固定され、該位置決め部材は、前記筐体とは別に設けられた板金部材にて構成された金属側板であり、前記第1のクリーニングブレードは、該ブレードの弾性変形のみを利用して転写ベルトに当接するように固定される構成であり、前記第2のクリーニングブレードは、スプリングなどの加圧部材にてクリーニングローラに当接加圧される構成であることを特徴とする転写搬送装置。
  2. 請求項1記載の転写搬送装置において、
    前記第1のクリーニングブレード及び第2のクリーニングブレードは、全く同一の部材であることを特徴とする転写搬送装置。
  3. 請求項1記載の転写搬送装置において、
    前記第1のクリーニングブレード及び第2のクリーニングブレードは、それぞれ転写ベルト、クリーニングローラに対する当接条件を全く同一にしていることを特徴とする転写搬送装置。
  4. 請求項1記載の転写搬送装置において、
    前記第1のクリーニングブレード及び第2のクリーニングブレードは、全く同一の部材であり、かつ、前記第1のクリーニングブレード及び第2のクリーニングブレードは、それぞれ転写ベルト、クリーニングローラに対する当接条件を全く同一にしていることを特徴とする転写搬送装置。
  5. 請求項1記載の転写搬送装置において、
    前記スプリングは、クリーニングブレードを貼り付けたホルダを直接加圧する構成であることを特徴とする転写搬送装置。
  6. 請求項5記載の転写搬送装置において、
    前記スプリングは、ホルダの両端をそれぞれ加圧する構成であることを特徴とする転写搬送装置。
  7. 像担持体上の顕画像を記録材に転写する転写手段を備えた画像形成装置において、
    前記転写手段として、請求項1〜6のいずれか一つに記載の転写搬送装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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