JP2004354476A - Ledを用いた表示ユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】2個以上のLED4r,4g,5r,5g,6,7をプリント基板に実装してなるLEDを用いた表示ユニットにおいて、放射角の広いLED4r,4g,6より放射される光が隣接する他のLEDによって遮られないように配置したことを特徴とするLEDを用いた表示ユニットである。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は少なくとも2個以上のLEDを1つの単位となし、この単位となっているLEDを1つのプリント基板に多数、例えば、縦横16組を実装したユニットに関するものであり、このユニットを表示板に多数配置して文字や図柄等を表示する、例えば、道路情報表示板における渋滞情報や事故情報等を表示するためのLEDを用いた表示ユニットの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来における表示ユニットとしては、例えば、特願平9−288460号公報に開示されている技術がある。この表示ユニットは、多数のLEDを接近して配置すると共にLEDの頭部高さを揃えてマトリックス状に配列してプリント基板に半田付けして取付けたものである。
【0003】
ところで、上記した従来例のようにLEDを接近して配置した場合には、図4(a)に示すような放射される光が横方向に広がっている放射角の広いLEDを使用した場合には、側方に出射する表示に利用できる光は図5に示す如く接近して配置されたLEDによって互いに遮られてしまうため視認角度の広い表示が行えないものであった。
【0004】
【特許文献】特開平9−288460号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このため、道路情報表示板のように直線道路のみでなく曲線道路にも設置され遠方から表示が行われていることを知らせる必要のある情報板や、公共の情報装置のように情報が表示されていることを広い範囲に知らせたい情報板などのように広い視認角度と情報板正面に対して一定以上の明るさを確保することを必要する情報板の表示ユニットとして利用するには不向きであるという問題があった。
【0006】
本発明は前記した問題点を解決せんとするもので、その目的とするところは、放射角の広いLEDから放射される光が隣接するLEDによって遮られないようにすることで、各LEDを近接して配置することができ、正面における輝度が確保されることは勿論のこと斜めからの視認性が向上すると共に、画素数を多くして解像度を上げることが可能であり、かつ、ユニットの小型化が図れるLEDを用いた表示ユニットを提供せんとするにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のLEDを用いた表示ユニットは前記した目的を達成せんとするもので、その請求項1の手段は、2個以上のLEDをプリント基板に実装してなるLEDを用いた表示ユニットにおいて、放射角の広いLEDと放射角の狭いLEDとから構成され、放射角の広いLEDより放射される光が隣接する他のLEDによって遮られないように配置したものである。
【0008】
請求項2の手段は、前記した請求項1において、前記放射角の広いLEDを大径のLEDとなし、放射角の狭いLEDを小径のLEDとしたことを特徴とし、請求項3の手段は、前記した請求項1において、異なる色の放射角の広い大径のLEDを対角線状に配置し、かつ、前記異なる色と同じ色の放射角の狭い小径のLEDを前記対角線と略直交する位置に配置したことを特徴とする。
【0009】
請求項4の手段は、前記した請求項1において、前記放射角の広いLEDを放射角の狭いLEDよりもプリント基板への取付け時に高さを高くして実装したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るLEDを用いた表示ユニットの第1の実施形態を図1、図2と共に説明する。なお、前記した従来例と同一符号は同一部材を示し説明は省略する。
この実施の形態にあっては、直径が大きく高さが高い5φの放射角の広い、例えば、赤色のLED4rと緑色のLED4gと、直径が小さく高さが低い3φの放射角の狭い赤色のLED5rと緑色のLED5gとを組み合わせたものであり、かつ、図1(a)に示す如く、5φの放射角の広い赤色のLED4rと緑色のLED4gとを対角線状にプリント基板3に対して半田付けして取付ける。
【0011】
また、3φの放射角の狭い赤色のLED5rと緑色のLED5gを前記対角線と略直交する位置にプリント基板3に対して半田付けて1つの単位とし、このような4個のLEDを1つの単位としたものを図1(b)に示すようマトリックス状に配置したものである。
【0012】
このように直径の大きな放射角の広いLED4r,4gとを対角線状に配置すると共に直径の小さな放射角の狭いLED5r,5gを前記対角線と略直交する位置に配置することで、放射角の広いLED4r,4gより放射される光は放射角の狭いLED5r,5gによって光が遮られることがなくなるので、放射角の広いLEDと放射角の狭いLEDとを接近して配置することができる。
【0013】
また、直径が大きい放射角の広いLED4r,4gは対角線状に配置されているので、放射角の狭い直径の小さなLED5r,5gとの間隔よりも大きく配置されることとなるので、放射角の広いLED4r,4gから互いに照射される光が放射角の広いLED4r,4gどうしによって放射した光が遮られることがなくなる。
【0014】
従って、前記したことと相まって、画素数を多くして解像度を上げることができると共に放射角の広いLED4r,4gを採用していることから、斜め方向からの視認性が確保され、かつ、放射角の狭いLED5r,5gとの共用によって正面における輝度値が確保できるものである。
【0015】
次に、第2の実施の形態を図3と共に説明する。
この実施の形態のものは、放射角の広いLED6と放射角の狭いLED7が同じ大きさのものであるが、放射角の広いLED6は放射角の狭いLED7よりもスペーサ8を介してプリント基板3面より高い位置となるようにプリント基板3に対して取付けたものである。
【0016】
このように放射角の広いLED6をプリント基板3面に対して放射角の狭いLED7より高い位置に取付けたことにより、放射角の広いLED6より放射される光は放射角の狭いLED2によって遮られることがなくなるので、各LED6,7を近接して配置することが可能となり、従って、前記したと同様に画素数を多くして解像度を上げることができると共に斜め方向からの視認性も確保され、かつ、正面における明るさも確保できるものである。
【0017】
なお、本実施の形態にあっては、放射角の広いLED6をプリント基板3に対してスペーサ8を介して高い位置に取付けた場合について説明したが、スペーサ8を使用せずに放射角の広いLED6のリード線によってプリント基板3に対して放射角の狭いLED7よりも高い位置に取付けるようにしてもよい。
【0018】
また、前記した実施の形態にあっては、赤色と緑色の2色のLEDを使用した場合について説明したが、赤色と青色のLEDとの組み合わせ等であってもよく、LEDの色には限定されないものである。さらに、LEDの色としては全てのLEDを一色とした場合にも応用することができるものである。
【0019】
【発明の効果】
本発明は前記したように、2個以上のLEDを実装してプリント基板に実装してなるLEDを用いた表示ユニットにおいて、放射角の広いLEDより放射される光が隣接する他のLEDによって遮られないように配置したことにより、LEDどうしを接近して配置することが可能となり、従って、画素数を多くして解像度を高めることが可能になると共に、斜め方向からの視認性も確保され、かつ、正面においても必要とする明るさを確保できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のLEDを用いた表示ユニットの一例を示し、(a)は1つの単位の正面図、(b)はユニット化した正面図である。
【図2】同上の側面図である。
【図3】第2の実施の形態を示す側面図である。
【図4】LEDの指向特性を示す特性図であり、(a)は放射角の広いLEDの指向特性図、(b)は放射角の狭いLEDの指向特性図である。
【図5】従来のLEDの配置関係を示し、LEDの間隔を狭く配置した場合の説明図である。
【符号の説明】
3 プリント基板
4r,4g 放射角の広い赤色および緑色のLED
5r,5g 放射角の狭い赤色および緑色のLED
6 放射角の広いLED
7 放射角の狭いLED
8 スペーサ
Claims (4)
- 2個以上のLEDをプリント基板に実装してなるLEDを用いた表示ユニットにおいて、放射角の広いLEDと放射角の狭いLEDとから構成され、放射角の広いLEDより放射される光が隣接する他のLEDによって遮られないように配置したことを特徴とするLEDを用いた表示ユニット。
- 前記放射角の広いLEDを大径のLEDとなし、放射角の狭いLEDを小径のLEDとしたことを特徴とする請求項1記載のLEDを用いた表示ユニット。
- 異なる色の放射角の広い大径のLEDを対角線状に配置し、かつ、前記異なる色と同じ色の放射角の狭い小径のLEDを前記対角線と略直交する位置に配置したことを特徴とする請求項1記載のLEDを用いた表示ユニット。
- 前記放射角の広いLEDを放射角の狭いLEDよりもプリント基板への取付け時に高さを高くして実装したことを特徴とする請求項1記載のLEDを用いた表示ユニット。
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