JP2004353992A - 乾燥装置および乾燥方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】低エネルギコストで運用することができ、しかも、比較的短時間で乾燥を行なうことができるとともに、環境への影響についても配慮した新たな乾燥装置および方法を提供する。
【解決手段】被処理物が収容され、外部から導入される熱流体の熱によってこの被処理物が加熱されるように構成された乾燥処理部1と、この乾燥処理部1に管路3を介して連結された真空圧発生部2とを備えており、上記管路3には、開閉制御可能な弁装置31が介装されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、乾燥装置および方法に関し、より詳しくは、食品工場、化学工場等において、材料または廃棄物等を乾燥処理するに際し、電気、ガスなどの一次エネルギの使用量を著しく減じることができ、低コストで実現可能であり、かつ環境への悪影響を少なくすることができる乾燥装置および方法に関する。なお、本明細書において「乾燥」とは、少なくとも固体と液体とを含む混相状態から熱を加えて液体の一部または全部を分離除去すること、および、それによって生じるあらゆる状態変化を得ることを意味する。
【0002】
【発明の背景】
従来より、比較的構造が簡易な装置を用いて運用可能な乾燥方法として、高温の熱風を被処理物に接触させる、気流乾燥法と呼ばれる方法がある。この気流乾燥法は、比較的大きな熱源が必要であり、廃熱が利用できない場合には熱源に高コストを要するし、多量の熱風排気があるため、そのままでは乾燥中に被処理物から発生する臭気や化学物質等の成分が大気に放出されて環境悪化の原因ともなる。
【0003】
このような気流乾燥法を用いる場合において、乾燥排気を循環利用する方法もすでに提案されている(特許文献1)。しかしながら、蒸発物質のキャリア(空気など)の循環系を構成する必要があるし、この循環系を完全に閉じた系とする場合には、この循環系の一部で熱風を冷却して蒸発成分を凝縮回収し、冷却したキャリアを再度加熱する必要があるなど、装置の大型化、複雑化が避けられず、熱効率についても大きな改善が望めないという欠点がある。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−330717号公報
【0005】
また、壁面等から熱伝導によって被処理物に熱を与える、伝導伝熱乾燥法と呼ばれる方法もある。しかしながら、この方法は、上記した気流乾燥法に比べて排気は少量で済むが、伝熱面積を広くとれない場合には加熱効率が低いために乾燥に長時間を要するという欠点がある。この場合において乾燥時間を短縮するためには攪拌装置等の機械駆動部分を付加することが考えられるが、装置が複雑かつ高価なものとなるし、蒸発した気体を送風ファン等で装置外に排出する必要が生じるため、やはり環境への悪影響が避けられない欠点がある。
【0006】
さらに、乾燥室内部の圧力を真空ポンプにより減圧する、真空乾燥法と呼ばれる方法もある。この方法は、被処理物の温度上昇を抑制することができるために被処理物の熱的な変性が生じにくく、薬品や食品などの製造において多用されているが、イニシャルコストおよびランニングコストが著しく高価となる欠点がある。
【0007】
一方、近年、食品リサイクル法などの法整備により、製造者による廃棄物処理が義務づけられることになった。食品工場、化学工場、廃棄物処理場などでは、製造廃棄物等を乾燥させることがリサイクル、あるいは減容による処理費用低減に好適にむすびつくことから、装置構成が簡易であり、メインテナンスが容易であり、しかもイニシャルコスト、ランニングコストを抑制することができる新たな乾燥方法が強く求められている。
【0008】
本願発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、上記した従来の乾燥方法の欠点を解消し、食品工場、化学工場、焼却場等において生じる余剰な蒸気を主たる熱源および駆動源として低エネルギコストで運用することができ、しかも、比較的短時間で乾燥を行なうことができるとともに、環境への影響についても配慮した新たな乾燥装置および方法を提供することをその課題とする。
【0009】
【発明の開示】
上記の課題を解決するため、本願発明では、次の各技術的手段を採用した。
【0010】
本願発明の第1の側面によって提供される乾燥装置は、被処理物が収容され、外部から導入される熱流体の熱によってこの被処理物が加熱されるように構成された乾燥処理部と、この乾燥処理部に管路を介して連結された真空圧発生部とを備えており、上記管路には、開閉制御可能な弁装置が介装されていることを特徴としている。
【0011】
上記構成の乾燥装置においては、基本的には、乾燥処理部と真空圧発生部とをつなぐ管路に介装された弁装置を閉状態として乾燥処理部による被処理物の乾燥処理が行なわれる。すなわち、乾燥処理部においては、外部から導入された熱流体の熱により、被処理物が乾燥される。本願発明においては、上記したように、乾燥処理部に真空圧発生部が連結されており、弁装置を制御することにより、適宜、乾燥処理部に真空圧を作用させることができる。乾燥処理の進行中に適宜弁装置を開とすることにより、被処理物から蒸発した蒸気を含む乾燥処理部内の気体を一挙に真空圧発生部に吸引して乾燥処理部の蒸気圧を低下させることができるとともに、乾燥処理部内の圧力を一挙に低下させる急激な圧力変動を生じさせる。このような急激な圧力変動は、被処理物の表面ないし表面近傍のみならず、被処理物の内部に浸潤した液体さえも蒸発させる作用をし、その結果、被処理物の乾燥が著しく促進され、短時間での乾燥が可能となる。
【0012】
好ましい実施の形態において、上記乾燥処理部は、乾燥処理室と、この乾燥処理室の内部に配置された被処理物収容部とを備え、この被処理物収容部は、上記熱流体によって加熱される加熱面を備えており、被処理物は、上記加熱面からの熱によって加熱されるように構成されている。
【0013】
この場合、たとえば、上記被処理物収容部を上部開放容器状とするとともに、この上部開放容器状の被処理物収容部を上記熱流体が導入される熱流体チャンバによって囲み、この上部開放容器状の被処理物収容部の内面を上記の加熱面として機能させることができ、また、上記被処理物収容部の内部に、上記熱流体が導入される熱流体通路を配置して、この熱流体通路の外面を上記の加熱面として機能させることもできるが、加熱面の形態としては、これに限られない。
【0014】
好ましい実施の形態においては、上記乾燥処理部はさらに、上記乾燥処理室内に冷却配管が導入された凝縮器を備えている。
【0015】
このようにすれば、被処理物から蒸発した成分は常時凝縮されるので、乾燥処理部内における蒸気圧の上昇を抑制し、これにより、被処理物中の液体の継続的な蒸発を促進させることができる。
【0016】
好ましい実施の形態において、上記凝縮器には、凝縮液が上記被処理物収容部内に滴下するのを防止する凝縮液滴下防止手段が設けられている。
【0017】
好ましい実施の形態において、上記凝縮液滴下防止手段は、上記冷却配管またはこれに付設された伝熱体に傾斜部を設け、この傾斜部を伝って凝縮液が上記被処理物収容部の外側に導かれるように構成されている。
【0018】
このようにすれば、乾燥が進んだ被処理物が凝縮液によって濡れ、これによって乾燥処理が阻害されるといったことがなくなる。
【0019】
好ましい実施の形態においてはまた、上記乾燥処理室には、凝縮液溜めが形成されており、上記管路は、上記凝縮液溜めの底壁部に接続されている。
【0020】
このようにすれば、上記弁装置を開としたとき、凝縮液溜めに溜まった液体をも一挙に乾燥処理部外に吸い出すことができる。
【0021】
好ましい実施の形態においてはまた、上記熱流体は、蒸気が用いられる。
【0022】
このようにすれば、たとえば、ボイラによる余剰蒸気を熱源、駆動源として乾燥処理を行なうことができるので、エネルギコストを低減することができる。
【0023】
好ましい実施の形態においてはまた、上記真空圧発生部は、容器と、この容器内に接続された蒸気導入管と、この容器内に冷却配管が導入された凝縮器とを備えて構成されている。
【0024】
このような真空圧発生部は、容器内に蒸気を充満させた状態でその蒸気を凝縮させることにより、真空圧を得ることができる。すなわち、この真空圧発生部は、熱駆動型であり、したがって、真空ポンプ等の動力を必要とする構成なしに真空圧を得ることができるので、装置全体が簡略化される。
【0025】
他の好ましい実施の形態においては、上記真空圧発生部は、容器と、この容器内に接続された蒸気導入管と、この容器内に冷却水を噴霧する冷却水噴霧手段とを備えて構成されている。容器内に充満させた蒸気を冷却・凝縮させて真空圧を得る点で、凝縮器を用いた上記の実施形態と同様である。この場合においても、真空ポンプ等の動力を必要とする構成なしに真空圧を得ることができるので、装置全体が簡略化される。
【0026】
さらに他の好ましい実施の形態においては、上記真空圧発生部は、蒸気を作動流体とするエゼクタによって構成されている。
【0027】
好ましい実施の形態においては、上記乾燥処理部に導入される熱流体としての蒸気と、上記真空圧発生部の容器に導入される、あるいは、上記エゼクタの作動流体としての蒸気とは、共通の蒸気源が用いられる。
【0028】
このようにすれば、乾燥処理部の熱源と、真空圧発生部の駆動源とに共通の蒸気が用いられることになり、装置全体がより簡略化される。
【0029】
本願発明の第2の側面によって提供される乾燥方法は、上記本願発明の第1の側面に係る乾燥装置を用いた乾燥方法であって、
上記乾燥処理部における処理を継続しつつ、上記弁装置を適当間隔で短期間開とすることを特徴としている。
【0030】
このような乾燥方法によれば、本願発明に係る乾燥装置について上述したのと同様の利点を得ることができることが容易に理解されよう。
【0031】
本願発明の第3の側面によって提供される乾燥装置は、被処理物が収容され、外部から導入される蒸気の熱によってこの被処理物が加熱されるように構成された乾燥処理部と、この乾燥処理部に管路を介して連結され、蒸気を駆動源とする真空圧発生部とを備えることを特徴としている。
【0032】
この構成は、乾燥処理部の熱源および真空圧発生部の駆動源として、共に蒸気が用いられていることに特徴づけられる。蒸気源を共通にすることにより、簡略化された構成により、蒸気廃熱を利用した効率的な乾燥処理を行なうことができる。
【0033】
好ましい実施の形態において、上記乾燥処理部は、乾燥処理室と、この乾燥処理室の内部に配置された被処理物収容部とを備え、この被処理物収容部は、上記外部から導入される蒸気によって加熱される加熱面を備えており、被処理物は、上記加熱面からの熱によって加熱されるように構成されている。
【0034】
好ましい実施の形態においては、上記乾燥処理部はさらに、上記乾燥処理室内に冷却配管が導入された凝縮器を備えている。
【0035】
好ましい実施の形態においてはまた、上記凝縮器には、凝縮液が上記被処理物収容部内に滴下するのを防止する凝縮液滴下防止手段が設けられている。
【0036】
この場合において、上記凝縮液滴下防止手段は、好ましくは、上記冷却配管またはこれに付設された伝熱体に傾斜部を設け、この傾斜部を伝って凝縮液が上記被処理物収容部の外側に導かれるように構成されている。
【0037】
これらの点については、本願発明の第1の側面について説明したのと同様である。
【0038】
好ましい実施の形態において、上記真空圧発生部は、容器と、この容器内に接続された蒸気導入管と、この容器内に冷却配管が導入された凝縮器とを備えて構成されている。
【0039】
他の好ましい実施の形態においては、上記真空圧発生部は、容器と、この容器内に接続された蒸気導入管と、この容器内に冷却水を噴霧する冷却水噴霧手段とを備えて構成されている。
【0040】
さらに他の好ましい実施の形態においては、上記真空圧発生部は、蒸気を作動流体とするエゼクタによって構成されている。
【0041】
好ましい実施の形態において、上記乾燥処理部に導入される蒸気と、上記真空圧発生部の容器に導入される、あるいは、上記エゼクタの作動流体としての蒸気とは、共通の蒸気源が用いられている。
【0042】
これらの点については、本願発明の第1の側面について上述したのと同様である。
【0043】
本願発明のその他の特徴および利点は、図面を参照して以下に行なう詳細な説明から、より明らかとなろう。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0045】
図1は、本願発明に係る乾燥装置Aの第1の実施形態の構成を示す模式図である。この乾燥装置Aは、内部において被処理物の乾燥処理を行なう乾燥処理部1と、この乾燥処理部1に管路3を介して連結された真空圧発生部2とを有する。管路3には、電磁弁等の弁装置31が介装されており、この弁装置31は、制御部7によって制御可能である。
【0046】
乾燥処理部1は、適当な大きさの乾燥処理室10を備えており、この乾燥処理室10の内部には、被処理物を収容可能な上部開放容器状の被処理物収容部11が配置されている。この被処理物収容部11を構成する壁は、たとえば、耐腐食性、熱良導性をもつ金属によって構成される。そして、この被処理物収容部11の周囲は、熱流体チャンバ12によって囲まれている。この実施形態において熱流体チャンバ12は、上記被処理物収容部11の側壁および底壁の外側を取り囲む閉じた空間となっている。この熱流体チャンバ12の適部には、乾燥処理室10の側壁を貫通して導入された熱流体導入管13、および、乾燥処理室10の底壁を貫通して延出する排出管14がそれぞれ接続されている。熱流体導入管13および排出管14の途中には、それぞれ弁13a,14aが設けられており、これらの弁13a,14aを開閉制御することにより、上記熱流体チャンバ12への熱流体の導入の入・切、流量調節、並びにドレン廃液をすることができる。
【0047】
上記被処理物収容部11の内壁は、熱流体チャンバ12に導入された熱流体の熱によって昇温させられ、被処理物を加熱するための加熱面として機能する。図示は省略するが、乾燥処理室10には、被処理物収容部11への処理物の投入および排出を行なうための1または複数のドアが設けられている。このドアは、閉状態において乾燥処理室10を気密封鎖する。なお、熱流体チャンバ12へ導入される熱流体としては、たとえば、各種製造所、あるいは近隣工場等においてボイラによって発生させられた余剰蒸気が好適に利用される。
【0048】
乾燥処理室10内にはまた、冷却配管5Aが導入されて、凝縮器6Aを構成している。図1に示されているように、乾燥処理室10内での冷却配管5Aの一部は、上記被処理物収容部11の上方に延出させられており、かつ、このように被処理物収容部11の上方に延出する部分は、被処理物収容部11の周縁に向かうほど低位となるように傾斜させられて、凝縮液滴下防止手段15を構成している。これにより、被処理物から蒸発した物質の凝縮効率を高めることができるとともに、凝縮液が被処理物上に滴下して乾燥を阻害するといったことを回避することができる。
【0049】
乾燥処理室10にはまた、上記被処理物収容部11の側壁と、乾燥処理室10の側壁および底壁とで囲まれる凝縮液溜まり16が形成されており、乾燥処理部1と真空圧発生部2とをつなぐ上記の管路3は、凝縮液溜まり16の底壁に接続されている。なお、図示は省略するが、上記管路3における上記弁装置31よりも上流側を分岐させ、乾燥処理室10における上記凝縮液溜まり16の底壁以外の側壁に接続してもよい。
【0050】
一方、真空圧発生部2は、この実施形態では、適当な大きさの密閉容器20と、この密閉容器20に接続された蒸気導入管21と、この密閉容器20内に冷却配管5Bを導入して構成される凝縮器6Bとを備えて構成されている。上記蒸気導入管21は、密閉容器20の適部に接続されており、かつ、この密閉容器20の底部には、ドレン配管4が接続されている。ドレン配管4には、電磁弁等の弁装置41が設けられており、この弁装置41は、上記管路3に設けた弁装置31と同様、制御部7によって開閉制御可能である。
【0051】
蒸気導入管21には、弁21aが設けられており、密閉容器20内への蒸気の導入の入・切を行なうことができる。上記したように、乾燥処理部1へ導入するべき熱流体として、蒸気を利用する場合には、その蒸気源を密閉容器20へ導入するべき蒸気源と同一のものを利用するようにすると、装置全体が簡略化される。
【0052】
また、乾燥処理部1内に構成される凝縮器6Aのための冷却配管5Aと、真空圧発生部2としての密閉容器20内に構成される凝縮器6Bのための冷却配管5Bには、それぞれ弁5a,5bが設けられており、それぞれ、冷却液流通の入・切を行なうことができる。なお、両冷却配管5A,5Bに流通させるべき冷却液としては、共通の冷却水源を用いることにより、装置全体を簡略化することができる。
【0053】
次に、上記した構成の乾燥装置Aの操作の一例を説明する。
【0054】
<真空圧発生部の操作>
乾燥処理部1と真空圧発生部2とをつなぐ管路3の弁装置31は、閉状態とされる。密閉容器20のドレン管4の弁装置41を開き、蒸気導入管21の弁21aを開として、密閉容器20内をベントしつつ、内部が蒸気で充満させられた時点で蒸気導入管21の弁21aおよびドレン管4の弁装置41を閉とする。冷却配管5Bの弁5bを開として密閉容器20内の凝縮器6Bを作動させると、この密閉容器20内の蒸気は凝縮し、密閉容器20内には、真空圧が発生する。なお、蒸気導入管21の弁21aおよびドレン管4の弁装置41の開閉操作に関わらず、冷却配管5Bに冷却水を終始流通させて、凝縮器6Bを作動させておいてもよい。
【0055】
<乾燥処理部の操作>
被処理物収容部11に固体と液体とが共存状態にある被処理物を投入した後、乾燥処理室10を密閉状態とし、熱流体導入管13の弁13aおよび排出管14の弁14aを開として熱流体チャンバ12に蒸気を導入するとともに、冷却配管5Aの弁5aを開として凝縮器6Aを作動させる。熱流体チャンバ12に供給される蒸気の熱により、被処理物収容部11の内壁(加熱面)を介して被処理物が加熱される。こうして加熱された下層の被処理物からの放射熱により、上層の被処理物もまた加熱される。これにより、被処理物が含有する液体は蒸発させられ、この蒸発成分は、凝縮器6Aの作動によって凝縮させられる。凝縮液は重力によって凝縮液溜まり16に溜められる。本実施形態では、凝縮器6Aを構成する冷却配管5Aが被処理物収容部11の上方まで延びているために、蒸発物質の凝縮は効率的に行なわれる。乾燥処理室10内に空気が存在している場合には、被処理物中の液体の乾燥は乾燥処理室10内の蒸気の濃度勾配に依存するため、この実施形態のように被処理物収容部11の上方近傍において凝縮が行なわれるようにすると、被処理物の乾燥がより促進される。また、上記したように、冷却配管5Aの一部が傾斜させられて凝縮液滴下防止手段15が形成されているために、冷却配管5Aに付着した凝縮液が被処理物上に滴下してその乾燥を阻害するということはない。
【0056】
<圧力変動操作>
乾燥処理部1と真空圧発生部2とをつなぐ管路3に設けた弁装置31は、適時、短時間開状態とされる。この弁装置31が開状態とされると、乾燥処理部1と真空圧発生部2とが相互導通させられる。真空圧発生部2内の圧力が圧倒的に低いので、凝縮液溜まり16の凝縮液が瞬時にして真空圧発生部2へと吸引排出されるとともに、乾燥処理室10内の気体も瞬時に吸引され、同乾燥処理室10内の圧力は、瞬時にして低下させられる。このような乾燥処理室10の急激な圧力低下は、被処理物に含まれる液体の沸点を瞬時にして下げることを意味する。そうすると、被処理物の表面のみならず、内部に浸潤する液体の蒸発もまた爆発的に起こり、被処理物の乾燥が著しく促進させられる。
【0057】
弁装置31が再び閉状態とされると、真空圧発生部2においては上記した操作が繰り返され、内部に真空圧が発生した状態が再度つくり出される。このとき、前回の圧力変動操作によって真空圧発生部2に移動した凝縮液は、ベント時に排出される。乾燥処理部1においては、比較的低圧状態において、上記した乾燥処理が続行される。そして、弁装置31を短時間開とする上記した圧力変動操作は、適当間隔で適当回数行なわれる。このように上記の圧力変動操作を複数回繰り返すうちに、乾燥処理部1内の空気がほとんどなくなり、かつ、全圧が低下することから、比較的低温での被処理物の乾燥が促進される。
【0058】
以上の結果、上記構成の乾燥装置Aによれば、たとえば余剰蒸気を熱源および駆動源として利用し、エネルギ効率よく、被処理物の乾燥を短時間で行なうことができる。また、各弁13a,14a,21aおよび弁装置31,41の操作を適切に行なうことにより、装置からの排気を最小限に抑制することが可能であり、環境への配慮をしたものとすることができる。さらに、乾燥処理部1に圧力変動を起こさせつつ乾燥処理をするので、乾燥処理部1内が比較的低圧に維持され、したがって、熱流体として、比較的低温の蒸気を用いても、十分効率的な乾燥を行なうことができる。これにより、従来、熱源としての利用方法がなく、その結果廃棄するしかなかった、たとえば100〜120℃程度の温度範囲の余剰蒸気をも有効に利用して、必要な乾燥を行なうことが可能となる。
【0059】
図2は、乾燥処理部1の他の実施形態を示す模式図である。この実施形態では、被処理物収容部11は、乾燥処理室10の側方に設置された縦長の閉じた蒸気チャンバ12Aの壁の一部を側方延出成形することにより、複数の棚状部11Aを形成して構成されている。この蒸気チャンバ12Aは、好ましくは、耐腐食性、熱良導性をもつ金属によって形成され、外部から熱流体としての蒸気が導入される。被処理物は、棚状部11Aに直接投入されるようにしてもよいが、適当な容器に収容した状態で上記棚状部11Aに設置するようにすれば、乾燥処理部1への被処理物の出し入れが便利になる。一方、凝縮器6Aは、上記縦長の上記チャンバ12Aの側方における乾燥処理室10内空間に冷却配管5Aを導入することによって形成されている。この乾燥処理部1のその余の構成は、図1に示した実施形態と同様とすればよい。また、適当な真空圧発生部2との間は、弁装置31を介装した管路3によってつながれる。
【0060】
この構成においては、複数の棚状部11Aに収容された被処理物は、棚状部11Aを形成する蒸気チャンバ12Aの壁が加熱面となって、加熱され、この被処理物が含有する液体は、蒸発させられる。そして、蒸発成分は、凝縮器6Aによって凝縮させられる。
【0061】
図1に示した構成における乾燥処理部1を図2の構成に置き換えても、上記したのと同様の操作をすることにより、同様の利点を享受することができることは、容易に理解されよう。
【0062】
図3は、乾燥処理部1のさらに他の実施形態を示す模式図である。この実施形態では、乾燥処理室10内に上部開放容器状の被処理物収容部11を設置するとともに、この被処理物収容部11を貫通する蒸気管12Bを設けている。この蒸気管12Bには、外部から熱流体としての蒸気が導入される。この構成においては、蒸気管12Bの外面が加熱面となって、被処理物収容部11内の被処理物を加熱し、この被処理物が含む液体を蒸発させる。その余の構成は、図1に示した実施形態と同様とすればよく、また、適当な真空圧発生部2との間は、弁装置31を介装した管路3によってつながれる。
【0063】
図1に示した構成における乾燥処理部1を図3の構成に置き換えても、上記したのと同様の操作をすることにより、同様の利点を享受することができることは、容易に理解されよう。
【0064】
図4は、真空圧発生部2の他の実施形態を示す模式図である。この実施形態では、適当な大きさの密閉容器20に蒸気導入管21を接続するとともに、この密閉容器20内に冷却水を噴霧する噴霧手段50を設けている。この冷却水噴霧手段50には、冷却配管5Bが接続されている。そして、図1に示した実施形態における真空圧発生部2と同様、密閉容器20の底部には、ドレン配管4が接続されているとともに、このドレン配管4には、電磁弁等の弁装置41が設けられている。
【0065】
このような構成の真空圧発生部2においても、密閉容器20に蒸気を充満させた状態で冷却水噴霧手段50から冷却水を噴霧すると、蒸気は凝縮し、密閉容器20内には真空圧が発生する。
【0066】
図1に示した構成における真空圧発生部2を図4の構成に置き換えたとしても、上記したのと同様の操作をすることにより、同様の利点を享受することができることは、容易に理解されよう。また、この図4の構成の真空圧発生部2と、図2、図3の構成の乾燥処理部1とを組み合わせても同様であることもまた、容易に理解されよう。
【0067】
図5は、真空圧発生部2のさらに他の実施形態を示す模式図である。この真空圧発生部2は、蒸気を作動流体としたエゼクタ8を採用している。より具体的には、このエゼクタ8は、たとえば、ベンチュリ態様の蒸気導管80を取り囲むようにして減圧室20Aを設けるとともに、蒸気導管80のほぼ最小径部80aを上記減圧室20Aに連通させている。この蒸気導管80に流す蒸気としては、乾燥処理部1に導入される熱流体としての蒸気と同じ蒸気源を採用することができる。減圧室20Aには、弁装置31が介装された管路3が連結されており、この管路3は、乾燥処理部1に連結される。この乾燥処理部1の構成としては、たとえば、上記した各実施形態のいずれかの構成のもの適宜採用することができる。そして、このエゼクタ8においては、とくに、上記蒸気導管80を取り囲むようにして、冷却水通路81が設けられている。この冷却水通路81に流す冷却水としては、上記乾燥処理部1に設けられる凝縮器6Aのための冷却水とおなじ水源を用いることができる。
【0068】
上記のエゼクタ8において、蒸気が蒸気導管80に流されると、その最小径部80aでの動圧が高まるため、その分減圧室20Aでの静圧が低下し、これによって減圧室20Aに真空圧が発生する。この実施形態では、蒸気は、冷却水通路81を流れる冷却水によって冷却されるので、凝縮を起こしつつ蒸気導管80内を流れることになる。したがって、このような凝縮に伴う減圧分が加算されるので、減圧室20Aに発生する真空圧は、より大きなものとなる。
【0069】
図1に示した構成における真空圧発生部2を図5の構成に置き換えたとしても、上記したのと同様の操作をすることにより、同様の利点を享受することができることは、容易に理解されよう。また、この図5の構成の真空圧発生部2と、図2、図3の構成の乾燥処理部1とを組み合わせても同様であることもまた、容易に理解されよう。
【0070】
図6は、本願発明の他の側面に係る乾燥装置Aの一実施形態を示す模式図である。この乾燥装置Aは、乾燥処理部1と真空圧発生部2とが、ともに蒸気を熱源、駆動源とし、好ましくはこれら熱源、駆動源としての蒸気源を共通としていることに特徴づけられる。この実施形態では、乾燥処理部1として、図1に示したものと同様のものを採用しているとともに、真空圧発生部2として、図5に示したエゼクタ8を採用している。そうして、乾燥処理部1および真空圧発生部2には、同じ蒸気源から蒸気を導入するようにしているとともに、乾燥処理部1の凝縮器6Aおよびエゼクタ8の冷却水通路81に導入する冷却水を同じ冷却水源を用いるようにしている。しかしながら、この実施形態では、乾燥処理部1と真空圧発生部2(エゼクタ)とは、単に管路3によって連結されているだけであって、図1の実施形態のように、乾燥処理部1内で圧力変動を起こすための弁装置31は介装されていない。
【0071】
この構成においては、作動中、常時、乾燥処理部1内が常時エゼクタ8によって発生させられる真空圧によって減圧される。したがって、乾燥処理部1内の被処理物は、外部から導入される蒸気の熱による加熱、および、乾燥処理室10内の全圧低下により、効率的に乾燥させられる。また、乾燥処理部1における乾燥熱源と、エゼクタ8の作動流体とが、同じ蒸気源を用いることができることから、装置全体が簡略され、かつ、エネルギ効率が顕著に高められる。なお、上記エゼクタ8は、連続的に負圧を発生させることができることから、図1に示した実施形態のように、圧力変動を起こす構成を特に採用せずとも効率的な乾燥処理を行なうことができるが、管路3に弁装置31を設けることを阻害するものではない(図5参照)。弁装置31を設ける場合であっても、この図6に示される構成の技術的思想に含まれるのである。さらには、本願発明のこの側面に係る乾燥装置Aにおける乾燥処理部1として、図2、図3に示した構成のものを用いて熱流体として蒸気を採用するとともに、真空圧発生部2として、図4、図5に示したものを採用してももちろんかまわない。これらの場合において、乾燥処理部1の熱源、および、真空圧発生部2の駆動源として、共通の蒸気源を用いれば、なお好ましい。
【0072】
もちろん、この発明の範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した事項の範囲内でのあらゆる変更は、すべてこの発明の範囲に含まれる。
【0073】
たとえば、乾燥処理室あるいは密閉容器の概念は、閉じた空間を意味するのであって、その形状や大きさは、一切問われない。また、図に示される実施形態にでは、乾燥処理部1あるいは真空圧発生部2において、凝縮器6A,6Bを構成する冷却水配管5A,5Bは、それぞれ単一の配管として示しているが、もちろん、これらの配管は、複数の配管としてもよいし、乾燥処理室10あるいは密閉容器20内で枝分かれさせてもよい。
【0074】
図1に示される実施形態では、乾燥処理部1に導入される熱流体は、真空圧発生部2に導入される蒸気と同一蒸気源とする蒸気を利用しているが、熱流体としては、空気熱風、あるいは温水等を利用することもできる。温水を利用する場合、真空圧発生部2において、凝縮器6Bを通過した、あるいは、密閉容器20内に噴霧した結果得られた温水を利用するようにすると、効率的に熱回収をすることができるので、装置全体がより効率的なものとなる。
【0075】
さらに、図1に示される実施形態において、真空圧発生部2として、上記した密閉容器20内に閉じ込めた蒸気を冷却凝縮する構成を採用しているが、真空ポンプを用いた構成としても、もちろんかまわない。
【0076】
また、上記各実施形態では、乾燥処理部1内に凝縮器6Aを設けているが、この凝縮器6Aは省略することもできる。
【0077】
さらに、本願発明は、被処理物の内部に浸潤する液体を爆発的に蒸発させることによって被処理物の所望の内部性状を得る目的、たとえば、食品の製造過程において、ふんわりとした内部性状を得るという、いわば、「調理」と呼ばれる処理、あるいは、乾燥により、被処理物における雑菌の生存困難な状態をつくりだすという、いわば「滅菌」と呼ばれる処理に適用することも、もちろん可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の側面に係る乾燥装置の一実施形態を示す模式図である。
【図2】乾燥処理部の他の実施形態を示す模式図である。
【図3】乾燥処理部のさらに他の実施形態を示す模式図である。
【図4】真空圧発生部の他の実施形態を示す模式図である。
【図5】真空圧発生部のさらに他の実施形態を示す模式図である。
【図6】本願発明の他の側面に係る乾燥装置の一実施形態を示す模式図である。
【符号の説明】
A 乾燥装置
1 乾燥処理部
2 真空圧発生部
3 管路
4 ドレン配管
5A,5B 冷却配管
6A,6B 凝縮器
7 制御部
8 エゼクタ
10 乾燥処理室
11 被処理物収容部
11A 棚状部
12 熱流体チャンバ
12A 蒸気チャンバ
12B 蒸気管
13 熱流体導入管
14 排出管
15 凝縮液滴下防止手段
16 凝縮液溜まり
20 密閉容器
20A 減圧室
21 上記導入管
31,41 弁装置
50 冷却水噴霧手段
80 蒸気導管
80a 最小径部(蒸気導管の)
81 冷却水通路
5a,5b,13a,14a,21a 弁

Claims (23)

  1. 被処理物が収容され、外部から導入される熱流体の熱によってこの被処理物が加熱されるように構成された乾燥処理部と、この乾燥処理部に管路を介して連結された真空圧発生部とを備えており、上記管路には、開閉制御可能な弁装置が介装されていることを特徴とする、乾燥装置。
  2. 上記乾燥処理部は、乾燥処理室と、この乾燥処理室の内部に配置された被処理物収容部とを備え、この被処理物収容部は、上記熱流体によって加熱される加熱面を備えており、被処理物は、上記加熱面からの熱によって加熱されるように構成されている、請求項1に記載の乾燥装置。
  3. 上記被処理物収容部は、上部開放容器状をしているとともに、上記熱流体が導入される熱流体チャンバによって囲まれており、上記上部開放容器状の被処理物収容部の内面が上記加熱面として機能する、請求項2に記載の乾燥装置。
  4. 上記被処理物収容部の内部には、上記熱流体が導入される熱流体通路が配置されており、この熱流体通路の外面が上記加熱面として機能する、請求項2に記載の乾燥装置。
  5. 上記乾燥処理部はさらに、上記乾燥処理室内に冷却配管が導入された凝縮器を備えている、請求項2ないし4のいずれかに記載の乾燥装置。
  6. 上記凝縮器には、凝縮液が上記被処理物収容部内に滴下するのを防止する凝縮液滴下防止手段が設けられている、請求項5に記載の乾燥装置。
  7. 上記凝縮液滴下防止手段は、上記冷却配管またはこれに付設された伝熱体に傾斜部を設け、この傾斜部を伝って凝縮液が上記被処理物収容部の外側に導かれるように構成されている、請求項6に記載の乾燥装置。
  8. 上記乾燥処理室には、凝縮液溜めが形成されており、上記管路は、上記凝縮液溜めの底壁部に接続されている、請求項5ないし7のいずれかに記載の乾燥装置。
  9. 上記熱流体は、蒸気が用いられる、請求項1ないし8のいずれかに記載の乾燥装置。
  10. 上記真空圧発生部は、容器と、この容器内に接続された蒸気導入管と、この容器内に冷却配管が導入された凝縮器とを備えて構成されている、請求項9に記載の乾燥装置。
  11. 上記真空圧発生部は、容器と、この容器内に接続された蒸気導入管と、この容器内に冷却水を噴霧する冷却水噴霧手段とを備えて構成されている、請求項9に記載の乾燥装置。
  12. 上記真空圧発生部は、蒸気を作動流体とするエゼクタによって構成されている、請求項9に記載の乾燥装置。
  13. 上記乾燥処理部に導入される熱流体としての蒸気と、上記真空圧発生部の容器に導入される、あるいは、上記エゼクタの作動流体としての蒸気とは、共通の蒸気源が用いられる、請求項10ないし12のいずれかに記載の乾燥装置。
  14. 請求項1ないし13のいずれかに記載の乾燥装置を用いた乾燥方法であって、
    上記乾燥処理部における処理を継続しつつ、上記弁装置を適当間隔で短期間開とすることを特徴とする、乾燥方法。
  15. 被処理物が収容され、外部から導入される蒸気の熱によってこの被処理物が加熱されるように構成された乾燥処理部と、この乾燥処理部に管路を介して連結され、蒸気を駆動源とする真空圧発生部とを備えることを特徴とする、乾燥装置。
  16. 上記乾燥処理部は、乾燥処理室と、この乾燥処理室の内部に配置された被処理物収容部とを備え、この被処理物収容部は、上記外部から導入される蒸気によって加熱される加熱面を備えており、被処理物は、上記加熱面からの熱によって加熱されるように構成されている、請求項15に記載の乾燥装置。
  17. 上記乾燥処理部はさらに、上記乾燥処理室内に冷却配管が導入された凝縮器を備えている、請求項16に記載の乾燥装置。
  18. 上記凝縮器には、凝縮液が上記被処理物収容部内に滴下するのを防止する凝縮液滴下防止手段が設けられている、請求項17に記載の乾燥装置。
  19. 上記凝縮液滴下防止手段は、上記冷却配管またはこれに付設された伝熱体に傾斜部を設け、この傾斜部を伝って凝縮液が上記被処理物収容部の外側に導かれるように構成されている、請求項18に記載の乾燥装置。
  20. 上記真空圧発生部は、容器と、この容器内に接続された蒸気導入管と、この容器内に冷却配管が導入された凝縮器とを備えて構成されている、請求項15ないし19のいずれかに記載の乾燥装置。
  21. 上記真空圧発生部は、容器と、この容器内に接続された蒸気導入管と、この容器内に冷却水を噴霧する冷却水噴霧手段とを備えて構成されている、請求項15ないし19のいずれかに記載の乾燥装置。
  22. 上記真空圧発生部は、蒸気を作動流体とするエゼクタによって構成されている、請求項15ないし19のいずれかに記載の乾燥装置。
  23. 上記乾燥処理部に導入される蒸気と、上記真空圧発生部の容器に導入される、あるいは、上記エゼクタの作動流体としての蒸気とは、共通の蒸気源が用いられる、請求項20ないし22のいずれかに記載の乾燥装置。
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