JP2004353796A - 板ブラシシール装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シール部に於ける浮揚板の回転軸の周面との摩擦を防止するとともに、シール能力を向上させることにある。
【解決手段】板ブラシシール装置1に於いて、シール部6の各シール板3が外周側を遮断板3Aに形成しているとともに内周側の配列面が回転軸60の周面の接面方向に対して第2傾斜角度θが0°から40°の範囲で回転軸60の回転方向へ曲げられている浮揚板3Bを有するものである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、圧縮機、ガスタービン、冷凍機、ポンプ等の回転軸と、この回転軸を支持する一方の部品の間をシールする板ブラシシール装置に関する。特に、シール部の自由端側の浮揚部を回転軸の周面に対して傾斜させて浮揚力を発生するようにした板ブラシシール装置の技術分野に係わるものである。
【0002】
【従来技術】
本発明に関連する技術として、図21に示す板ブラシシール装置100が存在する。この図21は、方形を成す薄板を円弧状に曲げた板ブラシ(リーフ)109を回転軸120の周面に沿って環状の積層状態に配列し、高圧側領域P1と低圧側領域P2を遮断するものである(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
再公表特許国際公開番号WO00/03164号公報(図1A、第 14−17頁、図7A,図7B、図8A,図8B、第20−21頁)
【0004】
この板ブラシ109は、外周面がろう付部105にされて環状に一体化した取付部104に構成されている。そして、環状を成す取付部104を介してケーシング110に取り付けられる。又、板ブラシ109の低圧側領域P2の側面には背板102が配置されていると共に、高圧領域側P1の側面には保持板103が配置されている。この背板102と保持板103により板ブラシ209の両側を支持するとともに、背板102により高圧領域側P1の被密封流体の漏れを遮断する。同時に、積層されて環状を成す多数の板ブラシ109により背板102と回転軸120との間から被密封流体が漏れるのをシールする。
【0005】
しかし、板ブラシ109は回転軸120の回転方向へ突出した曲面に形成されている。更に、板ブラシ109は剛性があるので、板ブラシ109の自由端面と回転軸120の外周面との間隔を大きくして嵌合しなければならず、この間隙により被密封流体をシールする能力に問題が生じる。叉、板ブラシ109は円弧状に曲げられて自由端が回転軸120の中心側に向かって配列されているので、板ブラシ109の剛性と相まって弾性変形を困難にしている。この為に、板ブラシ109の自由端が回転軸120と当接するような場合には、板ブラシ109の摺動面が摩耗する場合がある。叉、板ブラシ109は、板厚が0.1mmと厚く、しかも、板ブラシ109の配列面間の間隙が狭く配列されているから、板ブラシ109の弾性変形を悪化させる場合がある。特に、板ブラシシール装置100が小径の場合には、板ブラシ109の縦の長さが短くなるので、板ブラシ109としての弾性力を失い、板ブラシシールの摩耗を促進させて間隙を大きくし、シール能力を低下させる場合がある。
【0006】
更に、本発明の他の関連技術として図22に示す板ブラシシールが存在する(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
この板ブラシ109を取り付けた板ブラシシール装置は、図21の板ブラシシール装置100と同様に構成されている。そして、板ブラシ109の回転軸120の外周面と対向する嵌合面に回転方向へ向かってステップ130が形成されている。このステップ130の深さはH’寸法である。しかし、このステップ130は、板ブラシ109の厚さが0.1mmのような薄い厚さ寸法内に形成されているので、ステップ130の大きさはあまりにも小さすぎることになる。この為に、小さなステップ130に被密封流体が作用しても、板ブラシ109を回転軸120から浮上させることは作用面積の大きさから困難である。叉、板ブラシ109の自由端面にステップ130を形成するために板ブラシ109の厚さを厚くすると、板ブラシ109の剛性に対して被密封流体による浮力の大きさから考えて板ブラシ109を回転軸120の周面から浮上させることは難しい。更に、この薄い板ブラシ109にステップ130を加工することは、微小な加工であるために、加工が困難であり、製作コストを上昇させる場合がある。
【0008】
更に、本発明の関連技術として図23に示す板ブラシシール装置が存在する(例えば、特許文献1参照)。この図23に示す板ブラシシール装置は、図21に示す板ブラシシール装置100と略同様に構成されている。図23の板ブラシシール装置において、板ブラシ109は、ケーシング110の溝に嵌め込まれている。そして、板ブラシ109の軸方向の途中にステップ130が形成されている。このステップ130は板ブラシ109の幅の途中に形成されているので、軸方向に被密封流体の圧力により板ブラシ109を浮上させることは困難である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、0.1mmのような厚さの板ブラシ109を配列面に沿って環状に積層した図21から図23に示す板ブラシシール装置100の構成は、積層により板ブラシ109の剛性が強くなり、回転軸120の当接に対し弾性変形して柔軟に対応することが困難である。
【0010】
更に、回転軸120の回転方向とは反対に円弧状に曲げた板ブラシ109からなる板ブラシシールは、被密封流体の作用力により板ブラシ109に設けた浮力付与手段を介して回転軸120から浮力させる力が十分ではない。この浮力付与手段も単に薄い板ブラシ109に微小なステップ130を設けたのみでは浮力を発揮させることが難しいから、摩耗対策が十分ではない。更に、この浮力付与手段も極微の薄板に加工するものであるから、この加工が困難である。
【0011】
本発明は、上述のような問題点に鑑み成されたものであって、その解決しようとする技術的課題は、シール部の回転軸と対向するシール板を被密封流体の圧力で回転軸から浮力させて摩擦を低減するとともに、シール部に発生する被密封流体の圧力を利用してシールする能力を向上させることにある。叉、浮力手段を設けたシール板の製作を容易にして製作コストを低減することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述のような課題を解決するために成されたものであって、その好適な技術的手段は、以下のように構成されている。
【0013】
第1の本発明に係わる板ブラシシール装置は、嵌合して相対回動する一方の部品に取付部が取付けられて一方の部品と他方の回転軸との間をシールする板ブラシシール装置であって、方形を成す薄板のシール板を回転軸の周面の廻りに配列面に沿って環状に配列された外周に取付部を有するとともに内周にシール部を有する板ブラシシールと、板ブラシシールの被密封流体が作用する側と反対に背板とを具備し、シール部を構成する各シール板が外周側に遮断部を有するとともに内周側の配列面が回転軸の周面の接面に対して第2傾斜角度を0°から40°の範囲に曲げられている浮揚部を有するものである。
【0014】
この第1の本発明に係わる板ブラシシール装置では、薄板から成る浮揚部の自由端部が接する回転軸の周面の位置叉は近接する回転軸の周面の位置の接面(線)に対して0°から40°の第2傾斜角度θの範囲に傾斜しているので、被密封流体がシール部に於けるシール板の配列面間に浸入すると、背板により遮られて被密封流体は浮揚部の方向へ流れる。そして、回転軸の周面と浮揚部とにより形成される断面三角状の空間に被密封流体の圧力が作用するので、浮揚部が回転軸の周面から微小の間隔だけ浮き上がる。このように、浮揚部が回転軸の周面から浮き上がると、被密封流体は浮揚部の自由端から回転軸の前方のシール板の配列面間に流れる。そして、浮揚部の自由端と回転軸の周面との間に微小な間隙が形成できる。同時に、浮揚部の自由端側の圧力が上昇するから、シール部に於ける背板の内周面と回転軸の周面との間側の配列面間の圧力も上昇して被密封流体が背板の内周面と回転軸の周面との間の間隙から低圧側領域へ漏洩するのを効果的に防止することが可能になる。
【0015】
第2の本発明に係わる板ブラシシール装置は、浮揚部の自由端部に切欠状の浮揚手段を有するものである。
【0016】
この第2の本発明に係わる板ブラシシール装置では、浮揚部の自由端部に図12に示すような切り欠かれた浮揚手段が設けられているから、遮断部の配列面間に浸入した被密封流体は、浮揚部の自由端部側に流れるとともに、浮揚手段から前方のシール板の配列面間に流入する。このときに被密封流体の圧力は、浮揚部を浮き上がらせるように作用する。そして、圧力分布は、図13、図16、図18のPBのように均一に作用する。叉、浮揚力分布は、図13、図16、図18のUのように全面に等しい力で作用する。この為に、浮揚部の配列面は回転軸の周面に対して常に微小な間隔で平行な距離になるように浮揚する。例え、回転軸が偏芯しても浮揚部が回転軸の周面に対し常に浮揚して摩擦が効果的に防止される。
【0017】
第3の本発明に係わる板ブラシシール装置は、外周の取付部のシール板の配列面間に間隙を保持するスペース部を有し、内周の浮揚部の自由端部の配列面が回転軸に接触叉は近接状態に配置されているものである。
【0018】
この第3の本発明に係わる板ブラシシール装置では、シール板を回転軸の廻りに環状になるように配列すると、シール部側のシール板の配列間が接触叉は近接した状態では取付部側が大径となるだけ配列面間に間隙が生じる。この配列面間の間隙に応じたスペーサの高さにより取付部の環状体を容易に形成することが可能になる。そして、取付部におけるスペーサ部の側面に沿って溶接すると、各シール板の配列面間の間隙状態を変形させることなく、容易に結合することが可能になる。この溶接は内周側の自由端部から離れた位置であり、浮揚部の弾性変形に影響するのを防止できる。そして、シール部の取付部側は配列面間の間隙がスペーサ部により大きく形成されており、内周側の浮揚部の配列面は回転軸の周面に軽く接触しているから、シール部の配列面間に断面が三角状の空間部を形成する。この為、被密封流体は遮断部側の配列面間から内周側の浮揚部の配列面間に流れやすくなる。そして、被密封流体がこの浮揚部と回転軸の周面との間を通過して浮揚部を微小な間隔だけ浮き上がらせる。この為に、浮揚部は回転軸の周面に非接触状態になるから、摺動時の摩擦・摩耗が防止される。叉、浮揚部の配列面間に生じる被密封流体の圧力の上昇によりシール部のシール能力を向上させることが可能になる。
【0019】
第4の本発明に係わる板ブラシシール装置は、シール部のシール板が浮揚部の自由端に向かって徐々に薄肉に形成されているものである。
【0020】
この第4の本発明の板ブラシシール装置では、シール部のシール板が自由端に向かって徐々に薄肉に形成されているものであるから、浮揚部の弾性変形を向上させる。更に、浮揚部の浮揚能力を向上させることが可能になる。叉、シール部の配列面間の間隙を小さくすることもできるので、シール部の被密封流体に対する遮断(シール)効果を向上させることが可能になる。特に、小径の板ブラシシールに於いては、シール板の縦方向の長さが短くなるので、浮揚部に向かって徐々に薄くすることにより、シール板が短くとも浮揚部の浮揚能力を向上させる点で効果を発揮する。この為に浮揚部に可撓性を付与して回転軸との摩擦・摩耗が効果的に防止できる。
【0021】
第5の本発明の板ブラシシール装置では、浮揚手段が浮揚部の自由端部から凹状に切り欠かれているものである。
【0022】
第5の本発明に係わる板ブラシシール装置では、浮揚手段が浮揚部の自由端部から凹状に切り欠かれているので、遮断板の配列面間の間隙から流入した被密封流体は浮揚手段を通過して浮揚部を回転軸の周面から均一な距離で常に浮き上がらせるように作用する。この圧力分布は図13のPBのように均一に作用する。叉、浮揚力の分布は、図13のUのように全面に等しい力で作用する。この為に、浮揚部の配列面は回転軸の周面に対して常に微小な間隔で平行な距離になるように浮揚する。例え、回転軸が偏芯しても浮揚部が回転軸の周面に対し常に浮揚して摩擦・摩耗が効果的に防止される。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係わる好ましい実施の形態のブラシシール装置を図面に基づいて詳述する。尚、以下の図面は設計図を基にして作成したものである。
【0024】
図1は本発明に係わる板ブラシシール装置1の第1実施例である。以下、第1実施例を図1から図5までを参照して説明する。
【0025】
図1は、ガスタービンのケーシング50と回転軸60との間隙を高圧P1側領域と低圧P2側領域とに仕切るために板ブラシシール装置1をケーシング50に取り付けた状態の半断面図である。又、図2は、図1の板ブラシシール装置1に設けられている板ブラシシール2と背板16を示す為の正面図である。叉、図3は、図2の板ブラシシール2の取付部4の一部を拡大して示す正面図である。更に、図4は、図1のB−B断面を示す断面図である。叉、図5は図1のC−C断面を示す断面図である。
【0026】
図1において、仮想線で示すケーシング50の孔に回転軸60が間隙を設けて嵌合する。この回転軸60とケーシング50とは相対回動する。板ブラシシール2は、図2に示すように形成されている。この板ブラシシール2は、薄板のシール板3を回転軸60の回転方向Nへ傾斜させて回転軸60の周りに環状体に配列している。この板ブラシシール2の外周に取付部4を形成するとともに、内周側にシール部6を形成する。このシール板3の傾斜は、図19及び図20に示すように、二段の傾斜角度に形成している。シール部6に於いて、シール板3の取付部4側の遮断部(以下、遮断板と言う)3Aは、図19及び図20に示すように、シール板3の自由端を座標にして回転軸60の周面の接面(線)方向Hに対し、第1傾斜角度に形成されている。この第1傾斜角度は、第2傾斜角度θより大きく形成している。叉、シール部6において、シール板3の自由端側の浮揚部(以下、浮揚板と言う)3Bは回転軸60の周面の接面(線)方向Hに対して第2傾斜角度θを0°から45°の範囲に形成する。更に好ましくは、第2傾斜角度θを0°から40°に形成すると良い。
【0027】
この取付部4は、図1に示すように、板ブラシシール2と背板16と保持板15とを接着部20Aにより一体化して固着部20に形成し、固着部20をケーシング50に設けた溝部51に取り付けている。又、溶接により一体化した取付部4を、背板16を介することなく、ケーシング50の環状の溝部51に直接に取付けることもできる。叉、図2の板ブラシシール2と背板16とを一体化した状態でケーシング50の溝部51に取り付けることもできる。この板ブラシシール2の内周側はシール板3が重ねられて環状のシール部6に形成されている。このシール部6に於けるシール板3は、曲げられた位置から取付部4側が遮断板3Aに形成されているとともに、曲げられた位置から自由端部側が浮揚板3Bに形成されている。各浮揚板3Bは配列面が回転軸60の外周面の接面(線)方向Hと小さな角度で接触状態叉は近接状態に配置されている。そして、シール部6によりケーシング50と回転軸60との間を流れる被密封流体を効果的にシールする。
【0028】
この板ブラシシール2は、図19及び20に示す薄板からなる1枚のシール板3を回転軸60の周面に沿って2段に傾斜させながら環状に重ねた状態に配列する。このシール板3の取付部4には、図3に示すように、円弧状叉は半円状に板厚を配列面方向に曲げて全幅が条を成すスペース部(連続凸部)5に形成されている。このスペース部5は2条に形成されているが、1条叉は3条にしても良い。このスペース部5の条数は、取付部4を一体化するためにスペース部5の接合ラインに沿ってシール板3の側面を溶接した溶接強度から計算して設定することもできる。叉、各スペース部5の高さ寸法は、シール部6に於ける浮揚板3Bの配列面が互いに接触又は近接状態になるように形成する。同時に、シール部6に於ける浮揚板3Bの配列面も回転軸60に接触又は近接状態になるように形成する。そして、各シール部6のシール板3の配列された配列面間の間隔の大小により被密封流体をシールする効果が発揮される。叉、この各シール板3の配列面の間隔は、シール部6に回転軸60などが当接したときに弾性変形を容易にするように構成されている。この各シール板3の配列面間の間隔は狭くすればシール効果が発揮するが、反対に可撓性は悪化する。叉、各シール板3の配列面間の間隔を大きくすれば可撓性が向上するがシール能力が低下する。この為にシール板の厚さを自由端部に向かって徐々に薄くすると良い結果が得られる。尚、この構成の詳細は後述する。
【0029】
前述したように板ブラシシール2の単体をケーシング50の溝部51に装着して被密封流体をシールすることもできる。又、ケーシング50に背板16に相当する面がある場合には板ブラシシール2を単体で装着することができる。しかし、板ブラシシール装置1のシール能力を向上させるために、被密封流体が作用する反対側にリング板状の背板16を設けると良い。リング板状の背板16は、外周部16Aの接合面に取付部4が係合する取付溝部16A1を設けている。叉、背板16の内周部16Cは回転軸60と間隙を設けて嵌合している。この内周部16Cの内径面は回転軸60の外周面より大きくされて接触しない内径寸法に形成されている。背板16の背面16Bは、板ブラシシール2を支持するとともに、板ブラシシール2の各シール板3の配列面間から漏洩する被密封流体を遮断する役目もする。
【0030】
板ブラシシール2に対して背板16と対称に配置された保持板15は、背板16の取付溝部16Aと同様に接合面に取付溝部15Aを設けている。この取付溝部15Aも取付部4に係合して取付部4を保持している。この背板16と保持板15とは対向した接合面の外周部分を溶接して接着部20Aに形成し、外周部の全体を固着部20に形成している。叉は、背板16と保持板15との接合面間にOリングを介して接合し、背板16と保持板15の外周部を溶接することなく固着部20に形成しても良い。この背板16と保持板15とを接合した固着部20はケーシング50の溝部51に嵌め込んでボルトなどにより締め付けられて保持する。
【0031】
板ブラシシール2は、図2に示すように構成される。その詳細は、前述したが図19及び図20の長方形状を成す薄板のシール板3が回転軸60の回転方向Nに2段に傾斜して取り付けられていると共に、周方向に沿って重ねられて配列状態が環状に形成されている。そして、図3に示すように、板ブラシシール2の取付部4の側面から、スペース部5の肉厚が連なる接合ラインに沿って側面から溶接し、2条の結合部7を形成している。この図3に示すスペース部5は取付部4の全幅に配列面方向へ突出するとともに、幅方向へ連続に形成されている連続凸部である。叉、このスペース部5は取付部4の両端に形成してあれば、取付部4の側面から溶接できるようになるので、中間を断続に形成しても良い。更に、スペース部5は、折曲げ加工することなく、シール板3をエッチング等の化学的処理により凸状に盛り上げても、叉は、溶着により凸部を盛り上げても同様な機能となる。図2及び図3に示す各連続凸部(スペース部)5の高さは、外周側の第1連続凸部(スペース部)5より内周側になる第2連続凸部(スペース部)5の高さを低くして各シール板3を環状に配列したときに浮揚板3Bの自由端側の配列面が互いに軽く接触叉は近接するように設定された間隔になるような寸法に構成されている。
【0032】
図4のシール部6に於けるシール板3は、図19に示すシール板3と同様にシール板3の自由端側の浮揚板3Bが第2傾斜角度θに曲げられている。又、シール部6は各遮断板3Aの配列面間が第1間隙H1に形成されている。更に、この第1間隙H1に通じる浮揚板3Bの配列面と回転軸60の周面との間に断面三角形状の第2間隙H2が形成される。そして、図4は、図1のシール部6に於けるB−B断面の各浮揚板3Bを示すものである。すなわち、各浮揚板3Bは、第2傾斜角度θに傾斜した状態で配列されている。このシール板3に於ける浮揚板3Bの自由端部は回転軸60の周面に軽く接触又は近接するように傾斜している。
【0033】
図5は、図1のシール部6に於ける浮揚板3BのC−C断面を示すものであり、全体の構成は図4と同一である。この浮揚板3Bの自由端部には図12に示すような長方形状の凹部に切り欠かかれて第1浮揚手段10Aを形成している。この浮揚板3Bに設けた第1浮揚手段10Aにより第2間隙H2から前方の第2間隙H2に連通する。この浮揚板3Bの自由端側の配列面間の間隔は、互いに軽く接触又は近接させる寸法に形成されている。叉、浮揚板3Bの自由端部は回転軸60の周面に軽く接触叉は近接している。そして、第1間隙H1から流入した被密封流体は、第2間隙H2に流出して第1浮揚手段10Aを通過するとき浮揚板3Bを回転軸60の周面から急速に浮揚させる。
【0034】
この浮揚板3Bに作用する被密封流体の圧力状態は、図13に示すようになる。すなわち、シール板3に於ける浮揚板3Bの押圧力は、回転軸60の周面にPAの圧力分布として作用する。一方、被密封流体の圧力により浮揚板3Bに作用する圧力は、均一な圧力分布PBとして浮揚板3Bを浮き上がらせるように作用する。この為に、浮揚板3Bは幅方向に傾斜することなく均一な第2間隙H2を形成することができる。叉、浮揚板3Bに作用する浮揚力分布Uは、第1浮揚手段10Aの幅に応じて均一な力が浮揚板3Bに回転軸60の周面から浮力として離れる方向へ作用する。
【0035】
シール板3の第1傾斜角度は、回転軸60の回転速度、回転軸60の偏心の大きさ、更には、回転軸60の揺動状態により決められる。このシール板3の角度は、径方向に対して50°から90°の範囲に設計される。このシール板3は、長方形状に形成されているものである。そして、このシール板3の長方形状の長さは、取付部4が5mmから10mmで、シール部が30mmから50mmの範囲に形成したものが設計されている。叉、幅は3mm〜10mmの範囲に形成したものを利用した。又、シール板3の厚さは、0.05mm〜0.5mm、好ましくは0.08mm〜0.3mmのものを使用した。この寸法は、板ブラシシール装置1の大きさにより設定されるものであり、大径であればある程それに応じてシール板3の大きさも大きく形成される。又、被密封流体の圧力が高ければ高いほど幅寸法も大きく形成される。又、シール板3は、鋼板、ステンレス板、ニッケル基の合金板、セラミック板等の材質が用いられる。
【0036】
図6と図7の板ブラシシール装置1は、第2実施例を示すものである。図7は図6の板ブラシシール2の内周から見た一部の平面図である。図6に示す板ブラシシール装置1は、図1又は図2と一部を除いて略同様に構成されている。両発明に於ける構成の相違する点を以下に説明する。図6に示す板ブラシシール2は、図4に示すシール部6に於ける浮揚板3Bの配列と略同様に構成されている。この板ブラシシール2においては、図7に示すように浮揚板3Bの自由端部に切り込みが設けられていない。シール部6に被密封流体が作用したとき、浮揚板3Bに被密封流体が作用すると、浮揚板3Bは薄板のみで浮揚手段が生じるように構成されている。つまり、回転軸60の周面に対して浮揚板3Bが0°から45°の第2傾斜角度θ、好ましくは0°から40°の傾斜角度に配列している。この為、浮揚板3Bが回転軸60の周面に接する間がくさび状の空間に形成される。
【0037】
そして、シール部6において各々配列された浮揚板3Bの自由端部の配列面は、対向する浮揚板3Bの配列面に軽く接合した状態に配列している。このシール部6の配列状態で第1間隙H1に被密封流体が作用すると、くさび状の空間の第2間隙H2に被密封流体の圧力が作用する。この第2間隙H2に作用した圧力により浮揚板3Bを回転軸60の周面から浮揚させる。この浮揚板3Bに作用する被密封流体の圧力分布は図14に示すようになる。この為に、浮揚板3Bは回転軸60の周面から常に浮揚して回転軸60の周面と非接触状態になり、摩擦が防止される。更に、浮揚板3Bは回転軸60の周面に対して配列面で対向しているから、回転軸60の偏芯に対しても弾性変形が容易になり、摩擦も低減する。
【0038】
図8と図9の板ブラシシール装置1は、第3実施例を示すものである。図9は図8のシール部6を内周側から見た平面図である。図8の板ブラシシール2は、図5に示す板ブラシシール2と略同様に構成されている。この両発明の構成の相違点を明確にするために、図8は、図5のA部を拡大したものである。この図8の板ブラシシール2が図5の板ブラシシール2と相違する点は、浮揚板3Bの配列に於いて第1浮揚手段10Aを1枚おきに設けたものである。浮揚板3Bに一枚おきに第1浮揚手段10Aを設けた構成は、第1間隙H1から第2間隙H2に流入した被密封流体が浮揚板3Bに設けた第1浮揚手段10Aを通過するときに、この浮揚板3Bを浮揚させるとともに、第1浮揚手段10Aを通過して対向する第1浮揚手段10Aのない浮揚板3Bも浮揚させる。これは断面3角形状の第2間隙H2に作用する圧力により第1浮揚手段10Aと協働して行われる。そして、浮揚板3Bは回転軸60の周面と非接触状態になり摩擦が生じないから摩耗も防止される。
【0039】
図10と図11の板ブラシシール装置1は、第4実施例を示すものである。図10の板ブラシシール2は、図1に示すB−B断面に相当する浮揚板3Bの配列を示すものである。又、図11は図1に示すC−C断面に相当する浮揚板3Bの配列を示すものである。図10に於いても、全体の構成は図1に示す板ブラシシール2と略同様に構成されている。この図10の板ブラシシール2において、図4と相違する点は、シール板3が自由端部に向かって徐々に薄肉に形成されているものである。その他の構成は図4の板ブラシシール2の構成と同様でなる。又、図11に示すシール板3は自由端部に向かって徐々に薄肉に形成されているとともに、浮揚板3Bの自由端部に浮揚手段10を設けている。その他の構成は図5の構成と同様になる。このシール板3は自由端部側に向かって徐々に薄肉に形成されているので、浮揚板3Bの肉厚を薄くして弾性変形を向上させることが可能になる。この為に、浮揚板3Bの弾性変形を容易にして浮揚手段10の効果を発揮させることができる。又、浮揚板3Bを薄くできることは、遮断板3Aの厚さを厚くすることが可能になるので、シール部6の配列面間の第1間隙H1間の寸法を小さくできることになり、シール部6のシール能力を向上させることが可能になる。
【0040】
図12は、第1浮揚手段10Aを設けたシール部6の内周を示す平面図である。この図12に示す浮揚板3Bは、図5及び図11の板ブラシシール2に採用したものである。図13は、図12に示す第1浮揚手段10Aを設けた浮揚板3Bに作用する各々の圧力分布である。圧力分布PAは、シール板3の弾性力と被密封流体の圧力により回転軸60の周面方向へ作用する圧力である。又、この浮揚板3Bを外方へ浮揚させる浮揚力は、浮揚力分布U又は被密封流体が作用する圧力分布PBである。この浮揚板3Bには全面に均一な浮揚力が作用するので回転軸60の周面に対して微小な間隙を形成することが可能になる。この為に、微小な間隙により浮揚板3Bの摺動に伴う摩耗を防止するとともに、微小な間隙によりシール能力を向上させる。
【0041】
図14は、図6及び図7の板ブラシシール2に作用する各々の圧力分布である。図14の圧力分布PAは、シール板3の弾性力と被密封流体の圧力により回転軸60の周面へ作用する圧力である。又、この浮揚板3Bを外方へ浮揚させる浮揚力は、浮揚力分布U又は被密封流体が作用する圧力分布PBである。この浮揚力分布Uは、圧力が小さいので浮揚板3Bを回転軸60の周面から微小な間隙に形成する。しかも、力が浮揚板3Bの全面に均一に作用することができる。この為に、シール部6の回転軸60の周面とのシール能力に優れる。又、圧力分布PBは高圧P1側領域が高くなるので、この点でも被密封流体をシールするシール能力に優れる。
【0042】
図15は、シール部6の浮揚板3Bに設けた浮揚手段10の他の例である。図15に示す第2浮揚手段10Bは、図12に示す第1浮揚手段10Aの変形例である。この第2浮揚手段10Bの圧力分布は図16に示すようになる。図16の圧力分布PAと圧力分布PBは、略図13の圧力分布PAと圧力分布PBとに類似した形になる。しかし、浮揚力分布Uは、低圧P2側領域に向かって高くなる。この為に、この第2浮揚手段10Bでは、浮揚板3Bの高圧P1側領域の間隙が狭くなるから、被密封流体をシールするシール能力を向上させることができる。
【0043】
図17は、シール部6の浮揚板3Bに設けた浮揚手段10の他の例である。図17に示す第3浮揚手段10Cは、図12に示す第1浮揚手段10Aの変形例である。図18の圧力分布PAと圧力分布PBは、図16の圧力分布PAと圧力分布PBとに類似した形になる。又、浮揚力分布Uは、第3浮揚手段10Cの全面に均一な圧力分布が形成される。この為に、浮揚板3Bが回転軸の周面に対し、微小な間隙を形成する。しかも、浮揚板3Bの自由端部の切り込まれた残りの狭い幅により弾性変形を発揮する。この浮揚力分布U及び圧力分布PBに於いても圧力分布が均一になり摩耗が防止されるとともに、シール能力が向上する。尚、浮揚手段10は、実施例の第1浮揚手段10A、第2浮揚手段10B、第3浮揚手段10Cを含むものである。
【0044】
以上の各実施例に於いて、板ブラシシール2の取付部4は、ろう付、電子ビーム、その他の溶着等の接接により一体に結合される。叉、保持板15の径方向の長さは、取付部4を挟持して固着部20を形成する長さで十分であるが、背板6に近い径方向の長さに形成することも可能である。 保持板15の径方向の長さが、この背板16と同じように長い場合には、板ブラシシール2と保持板15との間にシール板3が回転軸60の周面へ移動できる空間部を形成するとよい。
【0045】
背板16と保持板15は、上述した材質が選定されるが、ケーシング50の線膨張係数に合わせて材質を選定することが好ましい。例えば、ニッケル基の合金、その他非鉄金属で製作される場合もある。更には、被密封流体の種類、温度、又は、その他の適用分野の条件によって種々の材質が選定されている。
【0046】
図1では、回転軸60を示す実線の位置で自由端部が全周に渡り0.02mm位の間隔で嵌合しているものである。又、点線は回転軸60が偏芯等で移動する範囲である。そして、板ブラシシール2は被密封流体をシール部6で効果的にシールするものである。この板ブラシシール装置1は、シール板3を被密封流体が作用する方向に板幅として配列されているために、被密封流体の圧力が作用しても強力に対向する。この為に、シール部6は高圧力に対するシール能力が向上する。同時に、回転軸60が偏心したときの力に対しては、弾性変形しやすく薄肉で対向し且つ回転方向へ第2傾斜角度θに曲げられて配列されているので、回転軸60の偏心に対してはしなやかに対応し、摺動による摩擦・摩耗を効果的に防止することが可能になる。
【0047】
更に、シール部6に於ける浮揚板3Bの自由端側は、配列面間の間隙が小さく構成されているから、被密封流体の作用に対して確実にシールすることが可能になる。しかも、各スペース部5の連続した接合により被密封流体が取付部4側から外方へ漏洩するのも効果的に防止できる。更に、取付部4は両側面のスペース5部を溶接すればよいから、取付部4の結合を強化できる。
【0048】
【発明の効果】
本発明に係わる板ブラシシール装置によれば、シール部に於ける浮揚板の自由端側が回転軸の周面に対して0°から40°傾斜するとともに、薄肉の配列面を回転軸の周面に対向させているので、浮揚板を回転軸の周面から浮揚させることが可能になる。この為に、浮揚板は、回転軸の周面との摩耗が防止できる効果を奏する。又、浮揚板の配列面間の圧力を上昇させてシール能力が向上できる効果を奏する。
【0049】
又、浮揚板には浮揚手段が設けられているから、浮揚板を回転軸の周面から浮揚させて回転軸の周面との摩耗が防止できる効果を奏する。更に、浮揚手段により浮揚板の配列面間の圧力を上昇させてシール能力が向上できる効果を奏する。
【0050】
シール板を自由端部に向かって薄肉に形成されているので回転軸の周面との接触に対して弾性変形を容易にし、浮揚力を向上させることが可能になる。又、遮断板の厚さを厚くしてシール部の配列面間の間隙を小さくし、狭い第1間隙によりシール能力が発揮できる効果を奏する。又、浮揚板の浮揚手段をコの形状に形成することにより、浮揚力分布を均一にして浮揚板の回転軸の周面に対する間隙を微小に形成できるようにし、摩擦を防止できるとともにシール能力を発揮することが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係わる板ブラシシール装置を軸方向に断面にした半断面図である。
【図2】図1に示す板ブラシシールと背板との正面図である。
【図3】図2の取付部の一部を拡大した正面図である。
【図4】図1のB−Bの断面図である。
【図5】図1のC−Cの断面図である。
【図6】本発明の第2実施例に係わる板ブラシシールを径方向に断面にした一部の断面図である。
【図7】図6の板ブラシシールを自由端部(内径)側から見た平面図である。
【図8】本発明の第3実施例に係わる板ブラシシールを径方向に断面にした一部の断面図である。
【図9】図8の板ブラシシールを自由端部(内径)側から見た平面図である
【図10】本発明の第4実施例に係わる板ブラシシールを図1のB−B相当する径方向に断面にした一部の断面図である。
【図11】本発明の第4実施例に係わる板ブラシシールを図1のB−Bに相当する断面を示す一部の断面図である。
【図12】図5のシール部の浮揚板を自由端部(内径)から見た平面図である。
【図13】図12の浮揚板に被密封流体の圧力が作用した状態の各圧力分布、浮揚力分布を示すものである。
【図14】図7のシール部の浮揚板に被密封流体の圧力が作用した状態の各圧力分布、浮揚力分布を示すものである。
【図15】図12に示す第1浮揚手段の変形例の第2浮揚手段を示す平面図である。
【図16】図15のシール部の浮揚板に被密封流体の圧力が作用した状態の各圧力分布と浮揚力分布を示すものである。
【図17】図12に示す第1浮揚手段の更に他の変形例の第3浮揚手段を示す平面図である。
【図18】図17のシール部の浮揚板に被密封流体の圧力が作用した状態の各圧力分布と浮揚力分布を示すものである。
【図19】本発明に係わるシール板の実施例を示すもので、シール部の第1及び第2傾斜角度に形成したシール板の側面図である。
【図20】本発明に係わるシール板の他の実施例を示すもので、シール部の第1及び第2傾斜角度に形成したシール板の側面図である。
【図21】本発明に係わる関連技術の板ブラシシール装置の斜視図である。
【図22】本発明に係わる他の関連技術の板ブラシシールの斜視図である。
【図23】本発明に係わる更に他の関連技術の板ブラシシール装置の斜視図である。
【符号の説明】
1 板ブラシシール装置
2 板ブラシシール
3 シール板
4 取付部
5 スペース部
6 シール部
7 結合部
10 浮揚手段
10A 第1浮揚手段
10B 第2浮揚手段
10C 第3浮揚手段
15 保持板
15A 取付溝部
16 背板
16A 外周部
16A1 取付溝部
16B 背面
16C 内周部
20 固着部
20A 接着部
50 ケーシング
60 回転軸
H1 第1間隙
H2 第2間隙
PA 圧力分布
PB 圧力分布
U 浮揚力分布

Claims (5)

  1. 嵌合して相対回動する一方部品に取付部が取付けられて前記一方の部品と他方の回転軸との間をシールする板ブラシシール装置であって、方形を成す薄板のシール板を回転軸の周面の廻りに配列面に沿って環状に配列された外周に取付部を有するとともに内周にシール部を有する板ブラシシールと、前記板ブラシシールの被密封流体が作用する側と反対に背板とを具備し、前記シール部の前記各シール板が外周側を遮断板に形成されているとともに内周側の配列面が前記回転軸の周面の接面方向に対して傾斜角度を0°から40°の範囲に曲げられている浮揚板を有することを特徴とする板ブラシシール装置。
  2. 前記浮揚板の自由端部に切欠状の浮揚手段を有することを特徴とする請求項1に記載の板ブラシシール装置。
  3. 前記取付部の前記シール板の配列面間に間隙を保持するスペース部を有し、前記浮揚板の自由端部の配列面が前記回転軸に接触叉は近接状態に配置されていることを特徴とする請求項1叉は請求項2に記載の板ブラシシール装置。
  4. 前記シール部の前記シール板が自由端に向かって徐々に薄肉に形成されていることを特徴とする請求項1叉は請求項2叉は請求項3に記載の板ブラシシール装置。
  5. 前記浮揚手段が自由端部から凹部に切り欠かれていることをと特徴とする請求項2叉は請求項3又は請求項4に記載の板ブラシシール装置。
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