JP2004353318A - リモコン錠 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ドアの室内側に取り付けた本体からドアとの隙間を利用して室外側にレセプタクルコネクタを設ける。一方、無線リモコン50に収納式のプラグを設ける。そして、無線が使えなくなったときには、無線リモコン50から前記プラグ51を出して室外側に設けたコネクタに接続して解錠する。
【選択図】 図12
Description
【発明の属する利用分野】
この発明は、鍵穴を無くして防犯効果と使い勝手の向上を図ったリモコン錠に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
鍵穴を無くしてピッキングなどの防犯効果の向上と使い勝手の良さを図ったリモコン錠として、例えば〔特許文献1〕に示すものがある。
【0003】
この錠は、図13に示すように、ドアの室内側に取り付ける本体1と、無線リモコン2とで構成される。また、前記本体1は、内蔵電池で作動するアクチュエータによって錠面から出没するボルト(カンヌキ)3を備えており、このボルト3を無線リモコン2の操作で、ドアの框などに取り付けた受け座4に係合させて施錠と解錠を行うものである。
【0004】
さらに、このものでは、本体内に電圧検出手段を備えて、内蔵電池の電圧低下を検出し、内蔵電池が無くなる前にボルト3を下げて締切り状態にならないようにするなど、使い勝手も配慮したものである。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−256745
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のものでは、本体の電池切れのトラブルに対しては、未然に対処できるが、リモコンから本体への信号の伝達に使っている無線のトラブルに対しては無防備であった。
【0007】
例えば、無線を送信するリモコンの送信手段がトラブルを起こすと、電波を送信できなくなるので、他の部分が正常でもドアを解錠できないということになる。
【0008】
このとき、代替のリモコンを直ぐに入手できないと、最悪の場合、ドアを壊さなければならず、大きな問題となっている。また、たとえ、リモコンが入手できたとしても解錠にはリモコンと本体との識別情報が一致している必要があり、識別信号の設定の組合せを覚えていなければドアを開けることができず、結局、ドアを壊さなければならない問題がある。
【0009】
また、これとは別の問題として最近は、バールなどでドアをこじ開ける犯罪も多発しており、これにも対処しなければならない問題もある。
【0010】
さらに、従来のものの本体のドアへの取り付けは、木ねじや粘着テープを使っていたが、このような取り付け方だと、例えばネジを使用して固定する場合は、ドアに取り付け穴を設けるため、賃貸住宅では退去する際に、契約時の状態に復帰ができず、また粘着テープのみを使用して固定する場合は、取り付け強度が弱まることや、結露などによる劣化を憂慮しなければならないため、使用を見合わせる問題があった。
【0011】
そこで、この発明の課題は、リモコンのトラブルに対処できるようにすること、バールなどでのこじ開けにも対抗できるようにすること、さらに、取り付け強度を保ったうえで取り付け方法を改善してドアへキズを付けないようにすることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この発明では、ドアの室内側に取り付けた本体の錠面から無線リモコンの操作で出没させたボルトで施錠と解錠を行うリモコン錠において、上記ドアの室外側に、室内側の本体と有線で接続されたコネクタ部を設けるとともに、上記無線リモコンに前記コネクタ部に接続するプラグを備えて開錠信号を入力できるようにした構成を採用したのである。
【0013】
このような構成を採用することにより、無線が使えなくなったときは、リモコンのプラグをドアの室外側に設けられたコネクタ部に接続すれば、室内側の本体へ解錠信号を入力できるので解錠できる。このとき、解錠信号は、無線と同じものを使えば識別が行えるので、セキュリティも安心である。
【0014】
また、ドアの室内側に取り付けた本体の錠面から無線リモコンの操作で出没させたボルトで施錠と解錠を行うリモコン錠において、上記本体のボルトに加わる圧力の検出手段と、その検出手段の検出信号に基づいて警報を発生する警報発生手段を設けた構成を採用することができる。
【0015】
このような構成を採用することにより、施錠中に、ドアをバールなどでこじ開けようとして、その圧力がボルトに加わると、その圧力を検出手段が直ちに検出して警報発生手段を作動し、周囲に異常を報知するため、進入を躊躇させることができる。
【0016】
また、ドアの室内側に取り付けた本体の錠面から無線リモコンの操作で出没させたボルトで施錠と解錠を行うリモコン錠において、上記本体に、ドアの上部に掛かるフック状の係止部を備えた構成を採用することができる。
【0017】
このような構成を採用することにより、本体のドアへの取り付けは、ドアの上部に係止部を掛けるだけで済むので、取り付け穴などを設けてドアを傷つける必要がなく、本体の取り付けや取り外しがワンタッチでできる。また、このようにドアの上部に掛けた状態では施錠中は前記係止部はドアの框に当接して持ち上げて外せないので安全性も高い。
【0018】
このとき、上記係止部に、フックの開口をドアの厚みに合わせて調整できるアジャスタ機構を設けた構成を採用することにより、アジャスタ機構を調整すれば、幅の違う多種類のドアに対応できる。
【0019】
また、このとき、上記ドアの室外側に、室内側の本体と有線で接続されたコネクタ部を設けるとともに、無線リモコンに前記コネクタ部に接続するプラグを備えて開錠信号を入力できるようにしたり、上記本体のボルトに加わる圧力の検出手段と、その検出手段の検出信号に基づいて警報を発生する警報発生手段を設けて、圧力がボルトに加わると、警報発生手段を作動し、周囲に異常を報知して進入を躊躇させるようにもできる。
【0020】
また、上記本体または係止部の一方あるいは両方とドア間にスベリ止めを設けた構成を採用ができる。
このような構成を採用することにより、施錠時は、係止部がドアの框に当接し、本体を持ち上げてドアから外すことができなくなっているので、本体または係止部の一方あるいは両方をドアとの間にスベリ止めを設けることにより、左右方向へのスライドを防止して、上方および左右方向の外力に対する固定強度を確保する。また、こうすることで、該スベリ止めは、解錠時には、開閉の際の衝撃などで本体が左右へスライドすることを防ぐので、ボルトの位置が当初の取り付け位置からずれて、例えばボルトの位置が受け座の位置からずれることがないようにできる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
この形態のリモコン錠は、図1に示すように、リモコン錠本体10と無線リモコン50で構成されている。
【0023】
リモコン錠本体10は、本体ケース11に係止部12を設けた形状となっており、後述するように、係止部12のフック部12bの室外側の露出部分には、表示パネル43が設けられている。
【0024】
本体ケース11は、一部が透明なプラスチック製のもので、ケース11の内部には、図2に示すように、ボルト14、アクチュエータ15、センサスイッチ16、圧力検出手段17とその警報発生手段18(図3、4)及び回路基板19を備えるとともに、電池Bを内蔵している。
【0025】
ボルト14は、ガイド孔に収容され、進退自在に支持されている。また、このボルト14の側部にはラックギアが形成されており、このラックギアはガイド孔に設けたスリットに臨むようになっている。さらに、このスリットを介してボルト14のラックギアにアクチュエータ15のピニオンギア20が噛合するようになっている。
【0026】
すなわち、前記アクチュエータ15は、モータMに減速機構を設けた構成となっており、減速機構には、クラッチが設けられている。
【0027】
減速機構は、ウォームギア、平歯車、ピニオンギアを組み合わせたもので、モータMが回転すると、回転がウォームギア→平歯車→クラッチ→ピニオンギア20と伝達され、減速できるようになっている。
【0028】
また、前記クラッチは、ゴム板などの部材を用いた摩擦クラッチで、ピニオンギア20に所定の力の回転力が加わると、クラッチが滑ってピニオンギア20を回転させることができるようになっており、アクチュエータ15が作動しない場合でも、ボルト14に連結された図2の引下げ棒Sを引き下げれば解錠できるようになっている。
【0029】
センサスイッチ16は、この形態の場合、2個のマイクロスイッチを、ボルト14に取り付けた突片21に係合させてボルト14の位置検出(上死点と下死点)ができるようにしたもので、各スイッチ出力は、後述するマイクロコンピュータ30に接続されている。
【0030】
圧力検出手段17は、図3(a)に示すように、バネ(スプリング)22とスイッチ(例えばマイクロスイッチなど)23とを用いたもので、バネ22を例えば、図3(a)のように、一方を軸に掛けてボルト14の側面に配置し、他方にスイッチ23を設けて、前記スイッチ23がボルト14の圧力でバネ22が矢印のように撓んだ際に作動するようにしたものである。
【0031】
このスイッチは、図3(b)のように警報発生手段18と接続されている。警報発生手段18は、オフ・ディレータイマ(ワンショットトリガ回路などでも可)とブザー駆動回路及びブザーとで構成されており、一瞬でもスイッチが入ると、オフ・ディレータイマが作動して所定の時間ブザーが鳴るようになっており、これらの回路は、次に述べる回路基板19に設けられている。
【0032】
回路基板19は、図4のように、メインボードMBとサブボードSBとで構成され、メインボードMBには、先に述べた警報発生手段18の他、駆動手段31、報知手段32、第1の電圧検出手段33、第2の電圧検出手段34、電源供給手段35、ID識別手段36、ブザー駆動回路37の各回路を備えている。また、サブボードSBは、調整の必要な無線受信手段38の回路を備えている。
【0033】
メインボードMBは、具体的には、インターフェース回路をマイクロコンピュータ(ホールト及びタイマ機能付のワンチップマイコン)30と接続することにより、上記各手段(回路)を実現している。
【0034】
例えば、駆動回路31は、トランジスタブリッジ接続を用いた正逆転回路をドライブICを介してマイクロコンピュータ30に接続したもので、マイクロコンピュータ30の出力によりアクチュエータ15のモータMを正逆転する。
【0035】
報知手段32は、この形態では、LEDを電流制限抵抗を介してマイクロコンピュータ30と接続したもので、マイクロコンピュータ30の出力で直接点灯と消灯ができるようにしている。
【0036】
第1の電圧検出手段33は、所定の基準電圧、ここでは、2.6Vを備えた電源電圧監視用のICを用いたもので、前記ICをマイクロコンピュータ30と接続して、電池Bの電圧が基準電圧2.6Vを下回った際にマイクロコンピュータ30に検出信号が入力するようになっている。
【0037】
第2の電圧検出手段34は、基準電圧が2.4Vの電源電圧監視用のICを用いたもので、電池Bの電圧が基準電圧2.4Vを下回ったときにマイクロコンピュータ30へ検出信号を出力する。
【0038】
ここで、上記第2の電圧検出手段34の基準電圧を電圧2.4Vに設定したのは、ボルト14を収容するためのモータMの最低駆動電圧に合わせて設定したためで、モータMの特性などにより適宜決められるものである。
【0039】
電源供給手段35は、後述するサブボードSBの無線受信手段18への電池Bからの電力供給を間欠的に行うもので、電池Bに接続されたスイッチングトランジスタのオン・オフをマイクロコンピュータ30で制御することにより、無線受信手段18への電源供給をコントロールするようになっている。こうして無線受信手段18を常時待ち受け状態とせずに間欠的に作動することにより電池Bの消耗を抑えるようにしている。
【0040】
ID識別手段36は、この形態では、マイクロコンピュータ30に接続されたROMメモリ36aと設定用のディップスイッチ36bとで構成し、ROMメモリ36aには、IDコードが記憶させてある。そして、設定用のディップスイッチ36bでアドレスを設定すると、設定したROMメモリ36aのアドレスのIDコードをマイクロコンピュータ30が読み込んで、そのIDコードに基づいて無線リモコン50の識別をするようになっている。
【0041】
なお、図中の符号37は確認音を出したり、異常発生時の警報を発したりするブザー駆動回路である。
【0042】
一方、係止部12は、図5(a)に示すように、ドア上部に掛けるようにしたフック状のもので、本体取付部12aとフック部12b及び連結板12cとストッパー片12dとで構成することにより、フックの開口をドアの厚みに合わせて調整できるアジャスタ機構を備えている。
【0043】
すなわち、本体取付部12aは、図5(a)に示すように、L形の先端に突部12eを形成したもので、逆L形にして本体ケース11の背面にネジ止めなどにより取り付ける。また、そのL形の折曲部分には、ハの字形に形成された2個の係合用の長孔12fを設けてある。
【0044】
また、フック部12bは、L形の板の先端に切欠12gを形成して、本体取付部12aの突部12eと嵌合するようにしたもので、逆L形にして本体取付部12aと突合わせるようになっている。そのフック部のL形の折曲部分にも2個の係合用の長孔12fがハの字形に設けられており、図5(a)のように突合わせた際に、本体取付部12aの係合用の長孔12fと対向するようになっている。
【0045】
連結板12cは、図5(b)のように、一対の板状のもので、各連結板12cは、対称な一辺の一部を斜めにカットしてある。また、各連結板12cには、2個の突起(ボス)bが一列に設けてあり、この2個の突起bの間隔は本体取付部12aとフック部12bを突合わせた際に、両部材12a、12bの係合用の長孔12fの間隔と同じにしてある。
【0046】
また、ストッパー片12dは台形状のもので、その大きさは図5(b)に示すように、本体取付部12aとフック部12bに2枚の連結板12cを取り付けた際に形成される連結板12cのカット部分に嵌まる大きさである。
【0047】
そのため、ドアの上部で本体取付部12aとフック部12bとを突合わせ、両部材12a、12bの長孔12fに連結板(左右)12cの突起bを嵌め込んで取り付けたのち、2枚の連結板12cが形成する連結板12cのカット部分にストッパー片12dを、例えば両面テープなどで取り付けると、連結板12cを動かなくできるので、ネジを使わずに取り付けることができる。
【0048】
このとき、連結板12cの突起bを嵌める長孔12fの位置を例えば、図5(a)のように「イ」〜「ロ」の間で変えると、本体取付部12aとフック部12bとの間隔を変えられるので、厚いドア(ドアの厚さが厚くなるに従って、「イ」〜「ロ」へ移動させる)にも対応できる。例えば、ドアの厚みが30mmの時には、連結板の突起を「イ」の位置に嵌めればよく、厚みが40mmのときは「ロ」の位置に嵌めればフックの開口を広げられる。このようなアジャスタ機構を設けたことにより、ドアの厚さに合わせてフックの開口を自由に調節して取り付けることができる。
【0049】
また、このフック部12bには、図6に示すような、非常解錠用のレセプタクルコネクタ40が設けられている。レセプタクルコネクタ40は、図6に示すように、フック部12bに設けられた錠の施錠・解錠状態を示す表示パネル43に設けられている。表示パネル43は、解錠と施錠のモニタランプ(LED)41、42を横一列に設けたもので、そのモニタランプ41、42の真ん中にレセプタクルコネクタ40が設けられている。このコネクタ40やモニタランプ41、42は、通常は、透明なプラスチック板のカバーで被われており、このカバーを破ってコネクタ40を使用する。ちなみに、モニタランプ41、42は赤(解錠)と黄(施錠)である。
【0050】
このコネクタ40やモニタランプ41、42は、本体1とケーブルで接続されている。ここでは、このケーブルにフラットケーブルを用いており、係止部12の裏側を通して本体ケース内に導入している。
【0051】
レセプタクルコネクタ40は、回路を切り替えるスイッチ機能を有したジャック型のもので、図7のように、本体サブ−ボードSBの増幅回路と波形成形回路の間に接続されている。このサブボードSBの無線受信手段38は、図7に示すように、同調検波回路、増幅回路、波形成形回路で構成したもので、同調検波回路が無線リモコン50からの送信信号を検波し、その検波信号を増幅回路で増幅して波形成形回路へ入力することにより、後述するようなIDコード信号(パルス列信号)をメインボードMBへ入力するようになっている。
【0052】
そのため、後述するようにジャック40に、無線リモコン50のプラグ51を挿入すると、増幅回路と波形成形回路の接続が切り換えられ、波形成形回路とプラグ51とが接続されるようになっている。
【0053】
この他、本体10の係止部12にはスベリ止め12h(図9(b)、(c)参照)が設けられている。スベリ止め12hは、この形態では両面テープ(接着跡を残さないもの)を用いており、本体取付部12aとフック部12bの裏面に開口を上向きにした「コ」の字に取り付けてある。このようにスベリ止め12hをドアとの間に設けることにより、ドアに掛けた本体10がドアの開閉などのショックで左右にスライドしたり、上方にジャンプして抜け落ちたりしないようにしてある。
なお、この形態では、スベリ止め12hに両面テープを用いたが、これに限定されるものではない。これ以外にも、ゴム板や摩擦の大きな樹脂シート、あるいは突起やザラ面などを係止部12に直接形成したものでも良い。また、これらのスベリ止め12hは、ドアとの間に設ければよいので、ドア側に設けるようにしても良い。
【0054】
一方、無線リモコン50は、図8に示すように、収納自在のプラグ51を備えたもので、内部に無線送信手段52、マイクロコンピュータ53、解錠・施錠スイッチ手段54、パルス出力手段55を備えている。
【0055】
無線送信手段52は、例えば、トランジスタを用いた振幅変調回路で構成されており、振幅変調回路のトランジスタにはマイクロコンピュータ53から変調信号としてIDコード出力が出力されるようになっている。
【0056】
解錠・施錠スイッチ手段54は、スイッチと抵抗とで構成される施錠及び解錠用のスイッチ回路で、図のようにマイクロコンピュータ53に接続された解錠または施錠スイッチ54を押すことにより、マイクロコンピュータ53が解錠信号と施錠信号を出力する。
【0057】
また、このとき、スイッチ回路54は、図のように電池Bと回路間に直列に接続されたトランジスタTr1のベース回路に接続されており、いずれかのスイッチ54を押したときのみ、トランジスタTr1が作動して他の回路に電源を供給するようになっている。
【0058】
さらに、前記スイッチ回路54と並列に電源保持用のIC56が設けられており、前記IC56は、マイクロコンピュータ53と接続されてマイクロコンピュータ53が送信終了後に出力する停止信号によりスイッチングトランジスタTr1をオフにするようになっている。そして、このようにすることにより、リモコン50の操作時にのみ電力を供給して電池Bの無駄な消耗を抑え、長期間の使用ができるようにしてある。
【0059】
また、マイクロコンピュータ53は、内蔵ROMを備えており、このメモリにIDコードを記憶させるようにプログラムされている。そして、図示していないが、コード入力端子からIDコードをロードすると、内蔵ROMメモリに設定できるようになっている。
【0060】
一方、プラグ51は、この形態では、2極単頭型のもので、図8のように、バッファとして設けたパルス出力手段55を介して無線送信手段52と並列にマイクロコンピュータ53と接続されており、マイクロコンピュータ53からのIDコードを直接(電波を介さずに)出力できるようになっている。また、プラグ51は、ケースの側面に設けたツマミと連結されており、ツマミをスライドさせることにより、ケースに収納したりケースから伸長させることができるようになっている。
【0061】
この形態は、上記のように構成されており、このリモコン式錠は錠本体10をドアの室内側にしてドアの上部に取り付ける。
【0062】
すなわち、図9(a)に示すように、本体係止部12の本体取付部12aとフック部12bとをドアの上部に嵌め、本体取付部12aとフック部12bの突部12eと切欠12gとを突合わせる。その際、図9(b)、(c)に示すように、本体取り付け部12aとフック部12bをスベリ止め12hでドアに固定しておく。そして、両部材12a、bの長孔12fに連結板(左右)の突起bを嵌め込んで、2枚の連結板12cを取り付ける。さらに、こうして取り付けた2枚の連結板12cのカット部分にストッパー片12dを、図9(d)のように、両面テープなどで取り付ける。すると、連結板12cが動かなくなり固定できる。
【0063】
このとき、ドアが厚い場合は、本体取付部12aとフック部12bとの間隔を空けて、ドアの上部に嵌める。そして、両部材12a、bの長孔12fへ連結板12cを取り付ける。このとき、長孔12fは「ハ」の字形に設けてあるので、長孔12fの間隔と連結板12cの突起bの間隔とが合致するところに嵌める。あとは、ストッパー片12dをカット部分の奥まで嵌めれば(台形状に形成したことにより奥まで嵌入することができるので)連結板12cが動かないようにできる。そのため、連結板12cを両面テープで取り付けて固定すれば、取り付けが完了する。
【0064】
このようなアジャスタ機構を備えているので、厚さの違うドアにも簡単に取り付けられる。その際、ストッパー片12dを用いた固定法を採用したので、ネジを使わなくとも簡単に取り付けができるため、賃貸住宅などでも安心して使用できる。
【0065】
一方、こうしてドア内側への本体10の取り付けができると、図10に示すように、リモコン錠本体10のボルト14に対応したドアの框に受け座60を取り付ける。なお、ここでは受け座60の取り付けを本体10のドアへの取り付けの後でするように述べたが、これに限定されるものではなく、先に受け座60を取り付けるようにしても良い。
また、このとき、リモコン錠本体10と付属のリモコン50とのIDコードは一致しており、このリモコン50でしか操作できなくしてある。
【0066】
このようにドアに取り付けられた錠本体10は、電源供給手段35が無線受信手段のみに所定の間隔で電力を供給する一方、マイクロコンピュータ30は、内蔵タイマのみを作動し、残りの全回路をホールド状態として無線リモコン50からの信号を待ち受け受信する。
【0067】
この状態で、無線リモコン50の施錠用のスイッチ54を押すと、無線リモコン50のマイクロコンピュータ53が、それを検出してIDコードを送信する。
【0068】
このIDコードは、この形態の場合、例えば図11に示すように、4ビットを一桁とする7桁のコード信号で構成され、全7桁で構成される6桁目までを識別用のID信号として、7桁目に開閉などのモード信号を出力するようになっている。また、7桁のコード信号の前後に10ビットの同期信号を設けることにより、10ビットの同期信号の「1」の時間を計測し、それから1ビット当たりの時間を計算して、例えば1ビットのパルス幅が温度や電圧で変動しても、信号をサーチできるように構成されている。
【0069】
そのため、IDコードを受信した本体10は、センサスイッチ16でボルト14の位置を検出し、ボルト14が開状態にあることを検出すると、駆動回路31によりアクチュエータ15を作動し、センサスイッチ16から施錠状態が検出されるまでボルト14を移動する。このとき、フック部12bの解錠・施錠状態を示す表示パネル43は施錠状態を示す黄色いLED41が点灯する。
【0070】
また一方、無線リモコン50の解錠用のスイッチ54を押すと、センサスイッチ16で解錠状態が検出されるまでボルト14を移動する。このとき、表示パネル43は解錠状態を示す赤いLED42が点灯する。
【0071】
このように、無線リモコン50で解錠・施錠操作を行うので鍵穴を必要としない。そのため、外から工具を用いて解錠できず、ピッキングに対抗できる。しかも、ワンタッチで開閉できるので施錠や解錠に手間がかからない。
【0072】
また、ドアをバールなどで無理にこじ開けようとして、ボルト14に圧力が掛かると、圧力検出手段17のスイッチ23が作動して警報手段18のブザーを鳴らすので、周囲に警報を発することができる。また、持ち上げで外そうとしても框に当接して外れないので、進入の企てを挫くことができる。
【0073】
ところで、本体とリモコン間は無線で繋がっているので、無線状態が悪いときやリモコン50の送信手段が不調のときには、解錠できなくなってしまう。そんな非常時には、表示パネル43の透明なプラスチック板のカバーを破ってコネクタ40を露出させる。次に、リモコン50に収納されたプラグ51を出して、そのプラグ51を図12のように、露出させたコネクタ40に、差し込んで、解錠スイッチ54を押す。すると、ID信号がプラグ51を介して本体内の回路に送信されるので、解錠させることができる。そのため、無線のトラブルの場合でもドアを壊わさなくとも解錠することができるので、無線を使ったリモコンの弱点を解消できる。
【0074】
【発明の効果】
この発明は、以上のように構成したことにより、バールなどを使った解錠行為にも対処できるようにして防犯性能を向上させるとともに、無線を使ったトラブルも解消できる。またドアへの取り付けもワンタッチで簡単に行なえ、しかもその取り付け強度も高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の斜視図
【図2】実施形態の要部断面図
【図3】(a)実施形態の作用説明図
(b)実施形態のブロック図
【図4】実施形態のブロック図
【図5】(a)実施形態の作用説明図
(b)実施形態の作用説明図
【図6】実施形態の要部の正面図
【図7】実施形態のブロック図
【図8】実施形態のブロック図
【図9a】(a)実施形態の作用説明図
(b)実施形態の作用説明図
【図9b】(c)実施形態の作用説明図
(d)実施形態の作用説明図
【図10】実施形態の作用説明図
【図11】実施形態の作用説明図
【図12】実施形態の作用説明図
【図13】従来例の斜視図
【符号の説明】
1 本体
2 無線リモコン
3 ボルト
10 リモコン錠本体
12 係止部
12a 本体取付部
12b フック部
12c 連結板
12d ストッパー片
12h スベリ止め
14 ボルト
17 圧力検出手段
18 警報発生手段
22 バネ
23 スイッチ
40 レセプタクルコネクタ
43 表示パネル
50 無線リモコン
51 プラグ
Claims (7)
- ドアの室内側に取り付けた本体の錠面から無線リモコンの操作で出没させたボルトで施錠と解錠を行うリモコン錠において、
上記ドアの室外側に、室内側の本体と有線で接続されたコネクタ部を設けるとともに、上記無線リモコンに前記コネクタ部に接続するプラグを備えて開錠信号を入力できるようにしたリモコン錠。 - ドアの室内側に取り付けた本体の錠面から無線リモコンの操作で出没させたボルトで施錠と解錠を行うリモコン錠において、
上記本体のボルトに加わる圧力の検出手段と、その検出手段の検出信号に基づいて警報を発生する警報発生手段を設けたリモコン錠。 - ドアの室内側に取り付けた本体の錠面から無線リモコンの操作で出没させたボルトで施錠と解錠を行うリモコン錠において、
上記本体に、ドアの上部に掛かるフック状の係止部を備えたリモコン錠。 - 上記係止部に、フックの開口をドアの厚みに合わせて調整できるアジャスタ機構を設けた請求項3に記載のリモコン錠。
- 上記ドアの室外側に、室内側の本体と有線で接続されたコネクタ部を設けるとともに、無線リモコンに前記コネクタ部に接続するプラグを備えて開錠信号を入力できるようにした請求項3または4に記載のリモコン錠。
- 上記本体のボルトに加わる圧力の検出手段と、その検出手段の検出信号に基づいて警報を発生する警報発生手段を設けた請求項3乃至5のいずれかに記載のリモコン錠。
- 上記本体または係止部の一方あるいは両方とドア間にスベリ止めを設けた請求項3乃至6のいずれかに記載のリモコン錠。
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