JP2004352754A - 固形状接着剤および固形状接着剤用液状原料組成物 - Google Patents

固形状接着剤および固形状接着剤用液状原料組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】被着体への塗布性を良好に維持しつつ、初期接着性を向上させた固形状接着剤、および該固形状接着剤を調製するための原料液状組成物を提供する。
【解決手段】水溶性接着ポリマーおよび水性高分子エマルジョン由来の成分を構成要素に含む固形状接着剤であって、前記水性高分子エマルジョン由来の固形分が、前記水溶性接着ポリマーと前記水性高分子エマルジョン由来の固形分の合計量に対し、0.01〜30質量%であることを特徴とする固形状接着剤である。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、接着性および被着体への塗布性に優れる固形状接着剤と、該固形状接着剤を調製するための原料液状組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
長鎖脂肪酸塩などを形状保持用ゲル化剤とし、ポリビニルピロリドン(PVP)などの水溶性接着ポリマーを主成分とする固形状接着剤を口紅状容器に充填してなる所謂スティック糊が知られている。
【0003】
こうした固形状接着剤では、一組の被着体の一方に塗布後、他方の被着体と貼り合せた際に、要求される接着力を発揮するまでの時間がある程度短いといった初期接着性に優れることが求められており、種々の改良が施されている。
【0004】
例えば特許文献1には、PVPなどの水溶性ポリマーと共にエマルジョン物質(水性高分子エマルジョン)を用いて、固形状接着剤の初期接着性を高める技術が提案されている。この特許文献1では、水性高分子エマルジョンを多量に使用して、その初期接着性を高めている。
【0005】
しかし、本発明者等の研究によると、水溶性ポリマーと水性高分子エマルジョン中の固形分(重合体粒子)の合計量に対する水性高分子エマルジョンの固形分量が多くなると、固形状接着剤の硬さが低下して形状保持性が損なわれ、これに伴って被着体への塗布性が悪化することが判明した。ちなみに、特許文献1ではゲル化剤(長鎖脂肪酸塩)を多量に使用しており、これにより形状保持性を確保し、被着体への塗布性を向上させていると考えられるが、ゲル化剤の多量使用は、却って接着性(初期接着性)の低下を引き起こすことも、本発明者等の研究により判明した。
【0006】
【特許文献1】
特開昭54−34342号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、被着体への塗布性を良好に維持しつつ、初期接着性を向上させた固形状接着剤、および該固形状接着剤を調製するための原料液状組成物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成し得た本発明の固形状接着剤は、水溶性接着ポリマーおよび水性高分子エマルジョン由来の成分を構成要素に含むものであって、前記水性高分子エマルジョン由来の固形分が、前記水溶性接着ポリマーと前記水溶性接着ポリマーと前記水性高分子エマルジョン由来の固形分の合計量に対し、0.01〜30質量%であるところに要旨を有するものである。
【0009】
上記水溶性接着ポリマーは、N−ビニルラクタム類を必須成分として含有するモノマー成分を重合してなるポリマーを含むものであることが好ましい。また、上記水性高分子エマルジョンは、最低造膜温度が30℃以下であることが好ましい。
【0010】
さらに、上記の固形状接着剤を調製するための原料液状組成物であって、水溶性接着ポリマーと、水性高分子エマルジョン由来の成分を構成要素に含む固形状接着剤組成物用原料液状組成物も本発明に包含される。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明者等は、水溶性接着ポリマーを接着成分の主体とする固形状接着剤において、水性高分子エマルジョンを特定量配合すれば、被着体への塗布性を損なうことなく初期接着性を高め得ることを見出し、本発明を完成させるに至った。以下、本発明の固形状接着剤の構成について、詳細に説明する。
【0012】
上記固形状接着剤の接着成分の主体は、水溶性接着ポリマーである。固形状接着剤の構成要素の一つである水性高分子エマルジョンが含有する重合体粒子も接着成分として寄与し得るが、水性高分子エマルジョン中の重合体が接着成分の主体となる場合には、固形状接着剤が軟化する傾向にあり、形状保持性が損なわれるため、例えば被着体への塗布性が低下する他、スティック糊としての適用が困難となる。このような場合に、固形状接着剤の軟化を防止するためには、後述のゲル化剤を多量に使用する必要が生じるが、これにより、接着性の低下が引き起こされてしまう。
【0013】
よって、本発明では、接着成分の主体を水溶性接着ポリマーとすべく、固形状接着剤における水溶性接着ポリマー量が、水性高分子エマルジョン由来の固形分量(実質的に重合体粒子量に相当)よりも多いことが要求される。具体的には、水性高分子エマルジョン由来の固形分が、水溶性接着ポリマーと前記水性高分子エマルジョン由来の固形分の合計量に対し、0.01質量%以上30質量%以下である。
【0014】
水性高分子エマルジョン由来の固形分量が上記範囲を超えると、上記の如く固形状接着剤の硬さが低下する傾向にあり、被着体への塗布性が低下する。この問題を回避するために、後述のゲル化剤を多量使用した場合には、初期接着性が低下してしまう。また、本発明の固形状接着剤は、例えば、各原料を混合・加熱して粘稠な液状物とし、これを容器(口紅状など)に充填し、冷却固化することで得られるが、水性高分子エマルジョン由来の固形分量が上記範囲を超えると、容器に充填される前の液状物の粘度が増大し、容器からの取り出し作業や、1cm〜数cmといった比較的小径の口紅状容器への充填作業に非常に時間がかかってしまうという問題も発生する。さらに、水性高分子エマルジョン由来の固形分量が上記範囲を超えると、固形状接着剤の着色が顕著となり、外観上の問題も生じるようになる。
【0015】
他方、水性高分子エマルジョン由来の固形分量が上記範囲を下回ると、水性高分子エマルジョンの適用効果を十分に確保できない場合がある。水性高分子エマルジョン由来の固形分量は、水溶性接着ポリマーと前記水性高分子エマルジョン由来の固形分の合計量に対し、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上であって、好ましくは25質量%以下、より好ましくは20質量%以下である。
【0016】
上記水溶性接着ポリマーとしては、例えば、N−ビニルラクタム類を必須成分として含有するモノマー成分を重合してなるポリマー;ポリビニルアルコールおよびビニルアルコール共重合体;ポリウレタンおよびウレタン共重合体;ポリアクリル酸およびアクリル酸共重合体、並びにこれらの塩;ヒドロキシエチルデンプン、ヒドロキシプロピルデンプン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースなどの変性多糖類;などが挙げられ、これらを一種単独でまたは二種以上を混合して使用することができる。
【0017】
これらの中でも、良好な接着性や、後記ゲル化剤の使用量が少量でも十分な形状保持性が確保可能な点で、N−ビニルラクタム類を必須成分として含有するモノマー成分を重合してなるポリマー、ポリビニルアルコールおよびその共重合体(特にポリビニルアルコール)、変性多糖類が好ましく、N−ビニルラクタム類を必須成分として含有するモノマー成分を重合してなるポリマーが特に好ましい。
【0018】
N−ビニルラクタム類を必須成分として含有するモノマー成分を重合してなるポリマーに使用可能なN−ビニルラクタム類の具体例としては、N−ビニルピロリドン、N−ビニル−5−メチル−2−ピロリドン、N−ビニル−2−ピペリドン、N−ビニル−6−メチル−2−ピペリドン、N−ビニル−ε−カプロラクタム、N−ビニル−7−メチル−ε−カプロラクタムなどが挙げられ、これらの1種または2種以上を使用することができる。接着性および入手のし易さなどの観点から、最も好ましいものはN−ビニルピロリドンである。
【0019】
N−ビニルラクタム類以外に水溶性接着ポリマーを合成する際に用いることのできるモノマーとしては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ステアリルなどの(メタ)アクリル酸アルキルエステル類;(メタ)アクリル酸またはその塩;(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノプロピルなどのアミノ基含有モノマー類;(メタ)アクリロニトリル;(メタ)アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、ビニルアセトアミド、ビニルホルムアミドなどのアミド基含有モノマー類;酢酸ビニル;スチレン;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテルなどのビニルエーテル類;炭素数2〜30のα−オレフィン類などが挙げられ、これらの1種または2種以上を使用することができる。ただし、これらのN−ビニルラクタム類以外のモノマーは、モノマー成分100質量%中、50質量%以下に抑えることが好ましい。N−ビニルラクタム類に由来するポリマーの水溶性や優れた接着性を低下させることがあるからである。
【0020】
以上のことから、N−ビニルラクタム類を必須成分として含有するモノマー成分を重合してなるポリマーの中でも、ポリビニルピロリドンまたはビニルピロリドン共重合体がより好ましく、ポリビニルピロリドンが最も好ましい。
【0021】
N−ビニルラクタム類を必須成分に含むモノマー成分を重合してなるポリマーでは、濃度:1質量%の水溶液とし、毛細管粘度計によって測定される相対粘度値(25℃)を用いて下式で求まるK値が大きいほど、固形状接着剤の接着力を高め得ることから、該K値は50以上であることが好ましく、70以上であることがより好ましく、80以上であることが更に好ましい。
【0022】
【数1】
Figure 2004352754
【0023】
また、水溶性接着ポリマー(N−ビニルラクタム類を必須成分に含むモノマー成分を重合してなるポリマーに限定されない)では、濃度:10質量%の水溶液とし、B型粘度計(スピンドルNo.2)を用いて25℃で測定して得られる粘度が大きいほど、固形状接着剤の接着力を高め得ることから、該粘度は30mPa・.s以上であることが好ましく、70mPa・s以上であることがより好ましく、100mPa・以上であることが更に好ましい。
【0024】
なお、水溶性接着ポリマー(特にN−ビニルラクタム類を必須成分に含むモノマー成分を重合してなるポリマー)は一般に高価であり、固形状接着剤の原料コストの大きな部分を占めているが、本発明では、安価な水性高分子エマルジョンを適用することで接着性の向上を図り得るため、従来と同レベルの接着性を確保する場合には、高価な水溶性接着ポリマーを減量して、コストダウンを図ることができるといった利点も有している。
【0025】
本発明で使用する水性高分子エマルジョンは、最低造膜温度(MFT)が30℃以下であることが好ましい。MFTがこの上限値を超える場合には、固形状接着剤の常温での接着性が低下することがあるからである。水性高分子エマルジョンのMFTは25℃以下であることがより好ましく、20℃以下であることが更に好ましい。なお、ここでいうMFTは、次の方法により測定される値である。熱勾配試験機の上に置いたガラス板上に、0.2mmギャップのアプリケーターで、水性高分子エマルジョンを塗工し、クラックが生じたところの温度(すなわち、MFT)を測定する。
【0026】
例えば、MFTが30℃以下の水性高分子エマルジョンは、ガラス転移温度(Tg)が40℃以下の重合体粒子を用いることを、一つの目安として調製できる。MFTはTg(℃)よりも大体10℃低いことが知られているからである。Tg(K)は、「POLYMER HANDBOOK 第3版」(John Wiley & Sons, Inc.発行)に記載された各ホモポリマーのTg(K)を元にして計算により簡単に求められる他、DSC(示差走査熱量測定装置)やTMA(熱機械測定装置)によって求めることができる。また、Tgの高い重合体粒子であっても、後述の可塑剤を用いて水性高分子エマルジョンとすることで、MFTを上記上限値以下に調整することも可能である。
【0027】
上記水性高分子エマルジョンの樹脂(重合体粒子)は、接着剤の分野で採用されている樹脂であれば特に限定されず、慣用の樹脂が使用できる。すなわち、上記水性高分子エマルジョンには、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル共重合体の如き酢酸ビニル系重合体;ポリ(メタ)アクリル酸エステル、アクリル酸エステル−メタクリル酸エステル共重合体の如きアクリル系重合体;ポリウレタンなどのウレタン系重合体;などを重合体粒子の主成分とする高分子エマルジョンが含まれる。また、(メタ)アクリル酸エステル−(メタ)アクリル酸共重合体を重合体粒子の主成分とするようなアルカリ可溶性のエマルジョンも使用可能である。これらの水性高分子エマルジョンは1種単独で使用してもよく、2種以上を混合して用いても構わない。中でも、本発明の固形状接着剤の主要な被着体の一つである紙への接着性が良好であることから、酢酸ビニル系重合体のエマルジョンが推奨される。
【0028】
酢酸ビニル系重合体としては、ポリ酢酸ビニル(酢酸ビニルの単独重合体)の他、酢酸ビニルと他のモノマーとの共重合体が挙げられる。酢酸ビニルと共重合可能な上記他のモノマーとしては、例えば、エチレンなどのオレフィン類;(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシルなどの(メタ)アクリル酸アルキルエステル類;プロピオン酸ビニル、カプリル酸ビニル、カプロン酸ビニル、バーサチック酸ビニルなどの酢酸ビニルを除くビニルエステル類;マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジブチル、マレイン酸ジオクチル、マレイン酸2−エチルヘキシルなどのマレイン酸エステル類;フマル酸ジエチル、フマル酸ジブチル、フマル酸ジオクチル、フマル酸2−エチルヘキシルなどのフマル酸エステル類;などが挙げられ、これらの1種または2種以上を用いることができる。
【0029】
上記のようなモノマーを用いて得られる酢酸ビニル系重合体の中でも、本発明の固形状接着剤の主要な被着体の一つである紙への接着性が良好であることから、ポリ酢酸ビニルが好ましい。
【0030】
なお、上記酢酸ビニル系重合体のエマルジョンは、公知の乳化剤や保護コロイド、可塑剤(ジブチルフタレートやジオクチルフタレートなど)を含有していてもよい。
【0031】
上記水性高分子エマルジョンは、公知の手法で調製されたものであればよい。例えば、水系で上記のモノマーを乳化重合する方法や、別途重合して得られた上記の樹脂を、水を含む媒体中に分散(乳化)させる方法が挙げられる。なお、水性高分子エマルジョンの固形分濃度は20〜70質量%であることが一般的である。
【0032】
上記水性高分子エマルジョンでは、重合体粒子の粒径は、本発明の効果を損なわない限り特に限定されないが、例えば、平均粒径が0.001〜10μmであることが好ましい。
【0033】
本発明の固形状接着剤では、形状保持性を確保するために、ゲル化剤も構成要素とする。上記ゲル化剤は、特に限定されるものではなく、従来から固形状接着剤に通常使用されている公知のゲル化剤を用いることができる。例えば、ラウリン酸塩、ミリスチン酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩、リシノール酸塩などの、炭素数8〜36の脂肪酸の金属塩またはアンモニウム塩;ソルビット・ベンズアルデヒド縮合物、キシリット・ベンズアルデヒド縮合物などの、炭素数4以上の糖アルコールと芳香族アルデヒドとの縮合物;などが挙げられる。中でも、炭素数8〜36の脂肪酸のアルカリ金属塩またはアンモニウム塩が好適であり、アルカリ金属塩がより好ましい。なお、炭素数8〜36の脂肪酸の金属塩におけるアルカリ金属としては、Na、Kなどが一般的である。
【0034】
固形状接着剤の製造に当たっては、上記水溶性接着ポリマー、上記ゲル化剤、および上記水性高分子エマルジョンを水系溶剤に溶解・分散させて、固形状接着剤組成物用の容器に充填する。水系溶剤としては水が好ましいが、水系溶剤中には、エタノール、イソプロピルアルコールなどのアルコール類;メチルエチルケトンなどのケトン類;酢酸エチルなどのエステル類が含まれていてもよい。また、上記水系溶剤の全量が水性高分子エマルジョンの媒体(水を含む媒体)であってもよい。
【0035】
ゲル化剤を水系溶剤に溶解させるための溶解助剤として、また、湿潤剤および可塑剤として作用させるために、多価アルコールを配合することが好ましい。例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラメチレングリコールなどの2価アルコール類;グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールなどの3価以上のアルコール類が挙げられる。また、ケトース(へキスロース、ヘプツロースなど)、アルドン酸、アルダル酸、デオキシ糖、イノシトール糖の環状アルコールなども用いることができる。
【0036】
本発明の固形状接着剤では、上記ゲル化剤量は、上記水溶性接着ポリマー100質量部に対して好ましくは10質量部以上、より好ましくは15質量部以上であって、好ましくは80質量部以下、より好ましくは65質量部以下とすることが推奨される。ゲル化剤量が上記範囲を下回ると、固形状接着剤の形状保持性が低下する傾向にあり、これに伴って上述の問題が生じる場合がある。他方、ゲル化剤量が上記範囲を超えると、初期接着性が低下する場合がある。
【0037】
また、固形状接着剤中の水系溶剤の量は、上記水溶性接着ポリマー100質量部に対し、好ましくは100質量部以上、より好ましくは150質量部以上であって、好ましくは500質量部以下、より好ましくは400質量部以下とすることが望ましい。なお、水系溶剤として、水に加えて上記例示の如き有機溶剤を併用する場合には、水系溶剤100質量%中、該有機溶剤を10質量%以下とするが好ましく、5質量%以下とすることがより好ましい。勿論、水系溶剤の全量が水であることも好ましい。
【0038】
さらに、上記多価アルコールを使用する場合には、上記水溶性接着ポリマー100質量部に対し、好ましくは5質量部以上、より好ましくは10質量部以上であって、好ましくは150質量部以下、より好ましくは100質量部以下とすることが望ましい。
【0039】
本発明の固形状接着剤組成物には、他に公知の添加剤を加えても構わない。このような添加剤としては、例えば、ポリアルキレングリコール、ポリアルキレンオキサイド、ポリアルキレンイミンなどの水溶性ポリマー類;亜麻仁油、リシン、ひまし油、大豆油、やし油、トール油、魚油、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸などの油脂類;ポリオキシアルキレンエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビタン(モノ、ジ、トリ)脂肪酸エステル、(ポリ)グリセリン(モノ、ジ、トリ)脂肪酸エステル、ソルビタン(モノ、ジ、トリ)ステアレートなどの界面活性剤など;流動パラフィンなどの潤滑剤;シリカ、アルミナ、二酸化チタン、酸化バリウム、酸化亜鉛、タルク、ベントナイトなどの無機増量剤;ショ糖、ソルビトールなどの糖類;デキストリン、シクロデキストリンなどのデキストリン類;などが挙げられ、必要に応じて適量用いればよい。また、香料、蛍光増白剤、抗菌剤、防腐剤、着色剤なども配合可能である。例えば、抗菌剤を固形状接着剤中に0.01〜0.1質量%程度添加することが推奨される。
【0040】
固形状接着剤の具体的な製法としては、例えば以下の方法を採り得る。水系溶剤(好ましくは水)に水溶性接着ポリマーおよび水性高分子エマルジョンを混合した後、この混合物を加熱しながら撹拌して均一な分散液(すなわち、本発明の固形状接着剤用原料液状組成物)を調製し、これにゲル化剤と、必要に応じて多価アルコールを混合して均一に溶解させ、さらに必要に応じて各種添加剤を混合し、粘稠な液状物とする。この液状物を容器(例えば、口紅状など)に充填し、冷却固化させて固形状接着剤とする。ただし、各原料の添加順序は特に限定されず、上記以外の順序で各原料を添加・混合してもよい。また、いうまでも無いが、水系溶剤の全量を水性高分子エマルジョン由来の媒体とする場合には、別途水系溶剤を使用する必要は無い。
【0041】
さらに、予め固形状接着剤用原料液状組成物を調製しておき、例えば該原料液状組成物に、更に水溶性接着ポリマーや、ゲル化剤、多価アルコール、各種添加剤を混合して上記の粘稠な液状物とし、上述の方法で固形状接着剤としてもよい。この場合の固形状接着剤用原料液状組成物では、水溶性接着ポリマー(好ましくはN−ビニルラクタム類を必須成分とするモノマー成分を重合してなるポリマー)の含有量が1質量%以上、好ましくは5質量%以上であって、40質量%以下、好ましくは30質量%以下であり、また、水性高分子エマルジョン由来の固形分が0.01質量%以上、好ましくは0.1質量%以上であって、30質量%以下、好ましくは20質量%以下であることが望ましい。このような原料液状組成物を用いることで、容易に固形状接着剤を調製することができる。水溶性接着ポリマー、水性高分子エマルジョン由来の固形分共に、上記範囲を超えると、原料液状組成物の粘度が大きくなりすぎて、取り扱いが困難となり、上記範囲を下回ると、本発明の固形状接着剤を製造するための各成分量の調整が煩雑となる。
【0042】
なお、原料液状組成物の各成分量の好適範囲と、固形状接着剤の各成分量の好適範囲は一致していないが、これは、上記の通り、原料液状組成物にさらに水溶性接着ポリマーを混合して固形状接着剤を調製する場合もあり得るからである。
【0043】
本発明の固形状接着剤の対象となる好適な被着体は、和紙、合成紙、上質紙、中質紙、アート紙、コート紙、キャストコート紙、箔紙、クラフト紙、含浸紙、蒸着紙などの公知の紙類;ポリエチレンテレフテレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステルフィルム(シートも含む);木綿、ポリエステル、ナイロンなどの繊維からなる織布あるいは不織布など;各種糸類;アルミ箔、銅箔などである。
【0044】
【実施例】
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に述べる。ただし、下記実施例は本発明を制限するものではなく、前・後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施をすることは、全て本発明の技術的範囲に包含される。なお、本実施例で用いる「部」、「%」は、特に断らない限り質量基準である。また、本実施例で用いた評価方法は以下の通りである。
【0045】
(1)接着時間
温度:25℃、相対湿度:60%の雰囲気下で、以下の実験を実施する。普通コピー紙(PPC用紙)を3cm×6cmに裁断して試験紙とする。試験紙の1枚の片側表面の半分に固形状接着剤を塗布し、直ぐにもう1枚の試験紙を重ねて貼り合わせる。この貼り合わせた時間から所定時間経過後に、貼り合せた試験紙の非接着部を互いに異なる方向に引張って、剥離させる。試験紙の貼り合わせから、試験紙が破れずに剥離することができなくなるまでの時間を、接着時間とする。この接着時間が短いほど、貼り合わせから短時間で接着力が発揮されていること、すなわち、初期接着性が優れていることを意味している。
【0046】
(2)塗布性
温度:25℃、相対湿度60%の雰囲気下で、直径:23mmの円柱状の固形状接着剤の片側底面に1kgの荷重を掛けた状態で、他方の底面を普通コピー紙上に置き、該コピー紙を10mm/秒の速度で水平に牽引したときの、固形状接着剤の型崩れの程度を目視で評価する。評価基準は以下の通りである。
○:型崩れ無し
△:型崩れあり
×:型崩れが大きく、塗布不可。
【0047】
本実施例で用いた水溶性接着ポリマーは、ポリビニルピロリドン(日本触媒社製「K−85」)、またはヒドロキシプロピルデンプン(松谷化学工業社製「ソルビトーゼHDF」)である。このポリビニルピロリドンについて、上述の方法により得られるK値は83、上述の測定法で求められる10%水溶液粘度は290mPa・sであり、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(ポリスチレン換算)による重量平均分子量は約100万である。また、このヒドロキシプロピルデンプンについて、上述の測定法で求められる10%水溶液粘度は300mPa・sである。
【0048】
さらに、本実施例で用いた水性高分子エマルジョンは、固形分濃度が50%のポリ酢酸ビニルエマルジョン(日信化学工業社製「ビニブラン1107L」)である。このポリ酢酸ビニルエマルジョンについて、上述の方法により測定されるMFTは2℃である。
【0049】
実験1
還流冷却器と撹拌器を備えたフラスコに、水:59.0部と、上記ポリ酢酸ビニルエマルジョン:1.0部を加え、撹拌しながら80℃に昇温した。その後上記ポリビニルピロリドン:26.0部を継粉にならないように少しずつ添加して溶解させて原料液状組成物とした。次に、グリセリン:7.0部、ステアリン酸ナトリウム(ゲル化剤):7.0部を添加して24時間撹拌し、粘稠な白色液状物を得た。この液状物を90℃に昇温した後、口紅状容器(内径:23mm、長さ:80mm)に充填し、放冷して固化させ、固形状接着剤を得た。この固形状接着剤の各原料組成と、その評価結果を表1に示す。
【0050】
実験2〜9
各原料の配合組成を表1に示すように変更した他は、実験1と同様にして固形状接着剤を得た。これらの固形状接着剤の評価結果を表1に示す。なお、実験6および実験7の固形状接着剤は、上記ポリ酢酸ビニルエマルジョンを使用しておらず、従来のポリビニルピロリドン系固形状接着剤に相当するものである。
【0051】
【表1】
Figure 2004352754
【0052】
表1の配合組成の欄において、「ポリ酢酸ビニルエマルジョン(固形分)」は、ポリ酢酸ビニルエマルジョン中の固形分量を示しており、「水」は、ポリ酢酸ビニルエマルジョン中の水と、別途用いた水の合計量を示している。また、「ポリ酢酸ビニルエマルジョン由来の固形分量」の欄は、固形状接着剤におけるポリビニルピロリドンとポリ酢酸ビニルエマルジョン由来の固形分との合計量に対する量を示している。
【0053】
さらに、表1の「接着時間」の欄における「◎、○、△、×」の各評価は、従来例に相当する実験6の固形状接着剤の接着時間を基準(△)とし、これとの相対比較で判断したものである。すなわち、実験6の固形状接着剤の接着時間よりも、接着時間が大幅に短縮しているものを「◎」、接着時間が短縮しているものを「○」、接着時間が長時間化しているものを「×」とした。この他、表1の総合評価は、従来例に相当する実験6の固形状接着剤を基準(△)とし、その他の固形状接着剤の各特性(接着時間、塗布性)を、実験6の固形状接着剤と比較した上で、相対的に判断したものである。すなわち、上記各特性の少なくとも1つが実験6の固形状接着剤よりも優れており、残りの特性が実験6と同等の場合には「○」、上記各特性の少なくとも1つが実験6の固形状接着剤よりも劣っている場合には「×」とした。
【0054】
表1から分かるように、実験1〜5の固形状接着剤は、ポリ酢酸ビニルエマルジョンの固形分が好適な量であり、初期接着性、塗布性共、優れている。特に実験1では極めて優れた初期接着性を達成しており、他方、実験2〜5では、高価なポリビニルピロリドンを減量しつつ、従来例(実験6)よりも優れた接着性を確保しており、固形状接着剤のコストダウンを達成している。なお、例えば実験2の固形状接着剤の接着時間は195秒であり、実験6の固形状接着剤の接着時間:210秒との差は一見僅かなように見えるが、スティック糊(固形状接着剤)を用いて紙を接着するといった実際の使用態様を想定すると、有効な接着力が発揮されるまでの時間が15秒短縮されることによって、接着の作業効率が格段に向上することは自明である。よって、実験2の固形状接着剤は実験6の固形状接着剤よりも、優れた初期接着性を有していると判断できる。
【0055】
これに対し、実験7は、実験2〜5と同様にポリビニルピロリドンの使用量を減らした例であるが、ポリ酢酸ビニルエマルジョンを使用しておらず、初期接着性が劣っている。
【0056】
また、実験8はポリ酢酸ビニルエマルジョンの使用量が多過ぎる例であり、形状保持性が損なわれており、塗布性が極めて劣っている。よって、接着時間の測定は実施していない。
【0057】
実験9は、実験8における塗布性低下を改善すべく、水溶性接着ポリマー量に対するゲル化剤量を増やして、固形状接着剤の硬さ(すなわち、形状保持性)の向上を図った例である。ここでは、塗布性および型充填性は良好となっているが、初期接着性が極めて劣っている。
【0058】
実験10
水溶性接着ポリマーを上記ヒドロキシプロピルデンプンに変更した他は、実験1と同様にして固形状接着剤を得た。この固形状接着剤の評価結果を表2に示す。
【0059】
実験11
上記ポリ酢酸ビニルエマルジョンを使用しなかった他は、実験10と同様にして固形状接着剤を得た。すなわち、実験11の固形状接着剤は、ポリ酢酸ビニルエマルジョンを使用しておらず、従来のヒドロキシプロピルデンプン系固形状接着剤に相当するものである。この固形状接着剤の評価結果を表2に示す。
【0060】
【表2】
Figure 2004352754
【0061】
表2の配合組成の欄において、「ポリ酢酸ビニルエマルジョン(固形分)」は、ポリ酢酸ビニルエマルジョン中の固形分量を示しており、「水」は、ポリ酢酸ビニルエマルジョン中の水と、別途用いた水の合計量を示している。また、「ポリ酢酸ビニルエマルジョン由来の固形分量」の欄は、固形状接着剤におけるヒドロキシプロピルデンプンとポリ酢酸ビニルエマルジョン由来の固形分との合計量に対する量を示している。
【0062】
さらに、表2の「接着時間」の欄における「○、△」の各評価は、従来例に相当する実験11の固形状接着剤の接着時間を基準(△)とし、接着時間が短縮しているものを「○」とした。
【0063】
表2から分かるように、ポリ酢酸ビニルエマルジョンの固形分を好適な量で含む実験10の固形状接着剤は、従来例に相当する実験11の固形状接着剤に比べ、塗布性が損なわれることなく、初期接着性が向上している。
【0064】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されており、水溶性接着ポリマーを接着成分の主体とする固形状接着剤において、水性高分子エマルジョンを特定量配合することで、被着体への塗布性(形状保持性)を良好に維持しつつ、初期接着性を改善することができた。

Claims (4)

  1. 水溶性接着ポリマーおよび水性高分子エマルジョン由来の成分を構成要素に含む固形状接着剤であって、
    前記水性高分子エマルジョン由来の固形分が、前記水溶性接着ポリマーと前記水性高分子エマルジョン由来の固形分の合計量に対し、0.01〜30質量%であることを特徴とする固形状接着剤。
  2. 上記水性高分子エマルジョンは、最低造膜温度が30℃以下である請求項1に記載の固形状接着剤組成物。
  3. 上記水溶性接着ポリマーは、N−ビニルラクタム類を必須成分として含有するモノマー成分を重合してなるポリマーを含むものである請求項1または2に記載の固形状接着剤。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の固形状接着剤を調製するための原料液状組成物であって、
    水溶性接着ポリマーと、水性高分子エマルジョン由来の成分を構成要素に含むものであることを特徴とする固形状接着剤組成物用原料液状組成物。
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