JP2004352333A - 液体噴出ポンプ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上記装着キャップ上に案内壁12を立設するとともに、案内壁外方へ押下ヘッド周壁17a の下端部を押し下げ可能に垂下させ、また、押下ヘッド周壁の下端部に嵌着したリング部材36内面と案内壁外面との所定位置において上下動可能且つ回動不能に連繋させた。
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は液体噴出ポンプに関し、詳しくは、液噴出後の液切れが良く、ヘッド内での液詰まり等がなく、また、液噴出の際の押し下げが容易であり、しかも押下ヘッドの噴出方向を容器体に対して常時所定方向へ向けておくことができる液体噴出ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
液体噴出ポンプとして、口頸部に装着キャップを嵌合して容器体に装着するとともに、装着キャップ上方に上方付勢状態で押し込み可能に突出したステムの上端に押下ヘッドを嵌着したものが知られている。また、これらのポンプの押下ヘッドとして、ステム内と連通する摺動筒を立設した装着筒部材と、摺動筒外周に嵌合させたシリンダ筒上方に、先端に噴出口を開口した弁室を備えるとともに、装着筒部材に対して押し下げ可能に設けた本体と、前方付勢状態で噴出口を閉塞し、シリンダ筒内より噴出口に至る流路を画成した弁部材と、弁部材と連繋させてヘッドの押し下げにより開弁させる特殊構成の梃部材とを備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
これらの押下ヘッドを備えた液体噴出ポンプは常時安定した液の噴出を行えるとともに、液きれが良く、噴出口の密閉性に優れ、しかもヘッドの押し下げを容易に行え、また、長期の使用にも安定した液の噴出を行える優れたものである。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−326044号公報(第2−5頁,図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記した特殊形態の押下ヘッドを備えたポンプを更に改良したものであって、押下ヘッドを容器体に対して常時所定方向を向かせることができて液の効率の良い噴出を行えるとともに、そのための構造も極めて簡単であり、しかも従来のこの種のポンプが備える、常時安定した液の噴出、液切れの良さ、噴出口の良好な密閉性、ヘッドの容易な押し下げ、耐久性等の効果を併せて発揮することのできる優れた液体噴出ポンプを提案するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本請求項1発明の液体噴出ポンプは上記課題を解決するため、口頸部2に装着キャップ3を嵌合して容器体4に装着するとともに、上記装着キャップ3上方に上方付勢状態で押込み可能に突設してステム5の上端に押下ヘッド6を嵌着してなり、上記押下ヘッドは、上記ステム上端部に嵌着させるとともに、上記ステム上に横設した頂板20よりステム内と連通する摺動筒21を立設した装着筒部材16と、上記摺動筒外周に摺動下降可能に嵌合させたシリンダ筒26上方に、先端に噴出口8を開口した弁室Aを備えるとともに、上記装着筒部材に対して押し下げ可能に設けた本体17と、上記弁室内において前方付勢状態で上記噴出口を閉塞し、且つ、上記シリンダ筒内より上記噴出口に至る流路を画成してなる弁部材18と、上記弁部材18の後端部に上端を連繋させるとともに、下端部を上記頂板20上面に当接係止させ、且つ、上記装着筒部材に対する上記本体の押し下げ時に上記弁部材を後方へ引き出す如く揺動可能に本体17に枢着した梃部材19とを備え、上記ステムに対する本体の押下抗力がステム自体の押下抗力より小である液体噴出ポンプであって、上記装着キャップ3上に案内壁12を立設するとともに、該案内壁外方に上記押下ヘッド周壁の下端部を押し下げ可能に垂下させ、且つ、押下ヘッド周壁の下端部に嵌着したリング部材36と上記案内壁との所定位置に於いて上下動可能且つ回動不能に連繋させたことを特徴とする液体噴出ポンプとして構成した。
【0007】
また、請求項2発明の液体噴出ポンプは、上記リング部材36と上記案内壁12との上下動可能且つ回動不能な連繋部位が、対向位置以外の少なくとも二箇所の連繋部位である請求項1記載の液体噴出ポンプとして構成した。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例の形態を図面を参照して説明する。
【0009】
本発明の液体噴出ポンプ1は、口頸部2に装着キャップ3を嵌合して容器体4に装着するとともに、上記装着キャップ3上方に上方付勢状態で押し込み可能に突設したステム5の上端に押下ヘッド6を嵌着したタイプのものである。また、押下ヘッド6を押し下げることにより容器体4内へ垂下したシリンダ7内の液がステム5を介して押下ヘッド6の噴出口8より噴出する如く構成したものである。
【0010】
図示例に於いて装着キャップ3は口頸部2外周に螺合させた周壁9上端縁より、中央部を円筒状に隆起した頂壁10を延設しており、頂壁10の隆起部分10a 中央に開口した窓孔11より上記ステム5を突出している。また、頂壁10上には後述する廻り止め機構を構成する案内壁12を立設している。案内壁12は、図4に示す如く、下部を上記隆起部分10a の垂壁部と一部を共有する前後一対の円弧板状をなしている。また、各案内壁12の上部は隆起部分10a 上でその端縁間をそれぞれ直線的に連結する一対の連結壁部13で連結している。更に、頂壁10外周縁部よりカバー筒14を立設している。また、上記隆起部分10a の内周に上記シリンダ7上端を嵌着してその下部を容器体4内に垂下させ、シリンダ7下端部には吸い上げパイプ15の上端を嵌着し、その弯曲させた下部の下端開口15a を容器体4底部の隅部に位置させている。
【0011】
本発明の液体噴出ポンプ1に於ける押下ヘッド6は、装着筒部材16と、本体17と、弁部材18と、梃部材19とを備えている。
【0012】
装着筒部材16は、上記ステム5上端部に嵌着させるとともに、上記ステム上に横設した頂板20よりステム内と連通する摺動筒21を立設している。図示例では、ステムの外周上端部に嵌合させた装着筒22を頂板20裏面より垂設するとともに、頂板20中央にステム内と連通する摺動筒21を立設し、更に、頂板20周縁部からは下方へ案内筒23を垂設している。また、頂板20の両側において、上下に延びる係止板24を延設している。この係止板24は、本体17のぐらつきを防止する等の目的で設けたもので、図示例では頂板20の下方部分においては案内筒23の一部として構成しており、外面に二本の係合凹溝25を縦設している。
【0013】
本体17は、ステム5に装着筒部材16を介して押し下げ可能に連結したもので、上記摺動筒21外周に摺動下降可能に嵌合させたシリンダ筒26上方に、先端に上記噴出口8を開口した弁室Aを備えている。図示例では、周壁17a 上端縁より頂壁17b を延設した下端開口の有頂筒状をなし、また、周壁17a 前部に前端を開口した横筒27を後方へ突設し、更に、横筒27下面より上記シリンダ筒26を垂設しており、横筒27内に後述噴出口部材を嵌着させて弁室Aを画成し、上記摺動筒21に摺動下降可能にシリンダ筒26を嵌合させて装着している。
【0014】
上記横筒27は両側及び後部に梃部材19の上部と係止板24とが収納できるスペースをあけており、また、後壁中央に窓孔を穿設し、その周囲の後壁前面より前方へシール筒28を突設し、更に、下部にはシリンダ筒26内と連通する連絡口を設けている。
【0015】
また、周壁17a 内面両側を回動不能且つ上下動可能に上記係止板24外面に係合させている。周壁17a と係止板24との係合は上記条件を満たせば種々の構造を採用できるが、図示例では、周壁17a 両側において、係止板24外面の上記係合凹溝25にそれぞれ係合する各一対の係合突条29を縦設している。
【0016】
また、横筒27に嵌着した噴出口部材30は先端に噴出口8を開口させて横筒とともに弁室Aを形成するもので、横筒27内前部に後部を液密に嵌着させるとともに、前部をテーパ状に縮径してその先端に噴出口8を開口している。また、外面より突設した環状突起を本体17前面に当接係止させ、内部には周方向複数のリブを突設している。
【0017】
弁部材18は、上記弁室A内において前方付勢状態で上記噴出口を閉塞し、且つ、上記シリンダ筒26内より上記噴出口8に至る流路を画成したもので、更にいえば上記シール筒28内周に後部外周を摺動可能に嵌合させるとともに、前方付勢状態で噴出口8を閉塞して上記連絡口より噴出口8に至る流路を画成したものである。
【0018】
図示例では、横棒状をなし、外周前後方向中間部より後方へスカート状部を延設するとともに、スカート状部後端縁より折り返した逆スカート状部の外周縁をシール筒28内周に摺動可能に嵌合させている。また、横筒27の後壁前面とスカート状部の分岐部分とに介在させたコイルスプリング31により前方へ付勢して先端を噴出口8に圧接して閉塞している。また、後端を上記窓孔より突出させ、突出部分に梃部材係合用の環状凹部を横設している。これにより、シリンダ筒26内から連絡口を介して横筒27内を通り噴出口8に至る流路を画成している。
【0019】
梃部材19は、上記装着筒部材16に対する本体17の押し下げ時に上記弁部材18を後方へ引き出す如く揺動可能に枢着したもので、上記横筒27後壁の窓孔を介してその後方へ突出した弁部材18後端部に上端を連係させるとともに、下端部を上記頂板20上面に当接係止させている。
【0020】
図示例に於ける梃部材19は、図5に示す如き形態をなし、上端部を弁部材18の後端部に連係した垂直板部32下端部より前方へ下る二股の傾斜板部33を延設するとともに、各傾斜板部33の下端部を摺動筒21両側の頂板20上面に当接係止させている。本実施例に於ける梃部材19と弁部材18との連係は、垂直板部32の上端部中央に設けた切欠部に弁部材18の上記環状凹部を嵌合させている。
【0021】
また、屈折部分両側に突設した枢着軸34を、それぞれ両側の軸受に回動可能に嵌合させている。本実施例に於ける軸受は、横筒27直下に嵌着させた取付板35の下面後部より所定間隔をあけて一対垂設したもので、それぞれ内側面下端より下方が広いテーパ状の導入凹部を介して軸受凹部を凹設している。また、取付板35は、シリンダ筒26を嵌着させる嵌合孔と、梃部材19の垂直板部32を揺動可能に挿通する窓孔とを備え、周縁部を本体周壁に嵌合させている。
【0022】
そして、コイルスプリング31により前方付勢された弁部材18により垂直板部32上部の連係部分を常時前方へ付勢させており、本体17の押し下げにより、装着筒部材16の頂板20が傾斜板部33を押し上げて梃部材19を回動させ、コイルスプリング31の前方付勢力に抗して弁部材18を後方へ引き出す如く構成している。
【0023】
本発明では、またステム5に対する本体17の押下抗力がステム自体の押下抗力より小になる様に構成している。この様に構成するために、基本的にはステム5を上方付勢させるためのコイルスプリング(シリンダ内)よりも、弁部材18を前方付勢させるためのコイルスプリング31の弾発力を小さく選択すれば良く、その他摺動筒とシリンダ筒との摩擦力,梃部材の揺動時の摩擦力等を考慮してこれらを選択すれば良い。
【0024】
本発明ではこの様に構成された液体噴出ポンプに於いて、押下ヘッド6の容器体4に対する回動を規制する廻り止め機構を設けている。この廻り止め機構は、例えば、押下ヘッド6の噴出口8の向きと、容器体4内に垂下した吸い上げパイプ15の下端開口15a の向きとが合致する如く常時押下ヘッド6を一定の向きとして、その位置からの容器体4に対する回転を防止するものであり、装着キャップ3上に案内壁12を立設するとともに、該案内壁外方に押下ヘッド6の周壁の下端部を押し下げ可能に垂下させ、また、押下ヘッド周壁の下端部に嵌着したリング部材36内面と上記案内壁12外面とを上下動可能且つ回動不能に連繋させている。
【0025】
上記案内壁12は、上記した要件を満たせばその形態は種々採用でき、図示例の如く板状であっても(実際は連結壁部13で外観上異形環状に形成)、或いは環状のものであっても良い。
【0026】
上記上下動可能且つ回動不能な連繋の具体的手段として、図示例の如く、リング部材36内面に突設した係合突起37を、案内壁12外面に縦設した案内溝38に上下動可能に嵌合する。或いは、図示しないがリング部材内面に縦設した案内溝に案内壁外面に縦設した縦突条を上下動可能に嵌合させる手段等が挙げられ、これらに限らない。
【0027】
図示例に於いてリング部材36は、図6に示す如き形態をなし、上記押下ヘッド周壁である本体17の周壁17a 内周下端部に嵌着させた嵌合筒部39の下端縁より押下ヘッド周壁下端面にフランジ40を延設するとともに、嵌合筒部39内面所定位置に係合突起37を突設している。また、嵌合筒部39の外面所定位置には凹部41を設け上記各係合突条29下端部を嵌着させている。また、案内壁12は上記した如き構成を有し、その外面所定位置に案内溝38を縦設し、上記係合突起37を案内溝38に上下動可能に嵌合させている。
【0028】
上記係合突起37と上記案内溝38とは一対設けても所期の目的を達成できるが、少なくとも二対を対向位置以外の所定位置に設けることにより、例えば本体17の組み付け時の位置決めが容易で且つより安定した押下ヘッドの上下動が可能となる。それに伴って本実施例の案内溝38は、前部の案内壁12中央部に一箇所と、後部の案内壁12の二箇所の計三箇所設けている。後部の案内溝38は前部のそれと対向する位置、即ち180°回動位置からずれた位置に所定間隔をあけて設けている。尚、この少なくとも二対の連繋部位の具体的構成は、この係合突起37と案内溝38との組み合わせ以外に、例えば上記したリング部材内面に縦設した案内溝と案内壁外面に縦設した縦突条との組み合わせであっても良く、これに限られない。また、この際押下ヘッド周壁下端部はカバー筒14内へ挿入された状態になっている。
【0029】
上記の如く構成した液体噴出ポンプ1は、図1の状態から押下ヘッド6を押し下げると、ステム5自体の押下抗力の方が本体17のステム5に対する押下抗力より大きいため、最初ステム5は下がらず、装着筒部材16に対して本体17が下降する。この際、梃部材19の下端部が装着筒部材16の頂板20上面に押し上げられて枢着軸34を中心に回動し、その上端部が後方へ回動して弁部材18をコイルスプリング31の弾発力に抗して後方へ移行させ、噴出口8が開く。次いでステム5が下降し、該ステムの下降によりポンプ内の液がステム5よりシリンダ筒26を通り、連絡口から流路を介して噴出口8より外部へ噴出する。
【0030】
次に押下ヘッド6の押圧を解除すると、最初ステムの上方付勢力によりヘッドが上昇する。この際、例えば押下ヘッド6上面を押圧した手が離れないうちにステムの上昇が行われ、噴出口8は開いたままの状態で行われる。従って、この時点で横筒27内は負圧状態となる。次いで、手を離す余地ができ、コイルスプリング31の弾発力により弁部材18が前方へ移行して噴出口8を閉塞し、それに伴い梃部材19により本体17を装着筒部材16に対して上方へ押上げ、元の状態に戻る。
【0031】
図7は本発明の他の実施例を示すもので、上記ステム5を上方付勢させるコイルスプリングを容器体内に垂下したシリンダ7の外部に於いて介在させた例を示す。本実施例では、図1の実施例に於いて、装着筒部材16の頂板20裏面と、装着キャップ3の頂壁10上面との間にコイルスプリング42を介在させてステム5を上方付勢させている。また、カバー筒14は、頂壁10周縁部より立設した内カバー筒14a と、該内カバー筒上端より外方下方へ延設した外カバー筒14b とで構成している。その他の構成は基本的に図1の実施例と同様である。本実施例では、性能上から金属製のものが好ましく使用されるコイルスプリングを直接液と接触させることなく使用できるものであり、金属との接触を好まない収納液の使用が可能となり、その結果、収納する液の制限が大幅に減少する。
【0032】
尚、上記各部材は特に断りが無い限り主として合成樹脂により形成され、必要に応じて、金属,エラストマー等を併用して形成することができる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明の液体噴出ポンプは、既述構成としたことにより、押下ヘッドを、その噴出口を常時所定の向きで上下動させることができ、その結果、例えば、下部を弯曲してその先端開口を容器体の下端隅部に開口した吸い上げパイプの存在下、その開口方向と同じ方向に予め噴出口を開口しておくと、容器体内液の残液が少なくなっても効率の良い噴出が可能となる。しかも、装着筒部材その存在があるにも拘わらず、押下ヘッドの周壁内方に係合突起を突設することができ、外部からの外観も良好で且つ、その組み付け操作も極めて容易である。また、従来のこの種のポンプが備える液切れの良さ、噴出口の良好な密閉性、ヘッドの容易な押し下げ、耐久性等の効果を併せて発揮するものである。
【0034】
また、請求項2発明の液体噴出ポンプでは、対向位置以外の少なくとも二箇所に連繋部位があるため、所定位置を向いた安定した押下ヘッドの上下動が可能であるとともに、押下ヘッドの組み付け時にその位置決めがきわめて容易となる利点を兼ね備えている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部縦断面図である。
【図2】同実施例の押下ヘッドの縦断面図である。
【図3】同実施例の側面図である。
【図4】同実施例の装着キャップを示す平面図である。
【図5】同実施例の梃部材を示す拡大斜視図である。
【図6】同実施例のリング部材を示す平面図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す要部縦断面図である。
【符号の説明】
2…口頸部,3…装着キャップ,4…容器体,5…ステム,6…押下ヘッド,
8…噴出口,12…案内壁,16…装着筒部材,17…本体,18…弁部材,
19…梃部材,20…頂板,26…シリンダ筒,36…リング部材,37…係合突起,
38…案内溝,A…弁室
Claims (2)
- 口頸部2に装着キャップ3を嵌合して容器体4に装着するとともに、上記装着キャップ3上方に上方付勢状態で押込み可能に突設してステム5の上端に押下ヘッド6を嵌着してなり、上記押下ヘッドは、上記ステム上端部に嵌着させるとともに、上記ステム上に横設した頂板20よりステム内と連通する摺動筒21を立設した装着筒部材16と、上記摺動筒外周に摺動下降可能に嵌合させたシリンダ筒26上方に、先端に噴出口8を開口した弁室Aを備えるとともに、上記装着筒部材に対して押し下げ可能に設けた本体17と、上記弁室内において前方付勢状態で上記噴出口を閉塞し、且つ、上記シリンダ筒内より上記噴出口に至る流路を画成してなる弁部材18と、上記弁部材18の後端部に上端を連繋させるとともに、下端部を上記頂板20上面に当接係止させ、且つ、上記装着筒部材に対する上記本体の押し下げ時に上記弁部材を後方へ引き出す如く揺動可能に本体17に枢着した梃部材19とを備え、上記ステムに対する本体の押下抗力がステム自体の押下抗力より小である液体噴出ポンプであって、上記装着キャップ3上に案内壁12を立設するとともに、該案内壁外方に上記押下ヘッド周壁の下端部を押し下げ可能に垂下させ、且つ、押下ヘッド周壁の下端部に嵌着したリング部材36と上記案内壁との所定位置に於いて上下動可能且つ回動不能に連繋させたことを特徴とする液体噴出ポンプ。
- 上記リング部材36と上記案内壁12との上下動可能且つ回動不能な連繋部位が、対向位置以外の少なくとも二箇所の連繋部位である請求項1記載の液体噴出ポンプ。
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