JP2004352328A - 包装容器 - Google Patents

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Hirofumi Kawai
広文 河合
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Abstract

【課題】腰のある二層以上の積層包装材料を用いた包装容器において、内容物の充填や注入、あるいは注出がし易く、また安定した自立性などのある包装容器の提供にある。
【解決手段】方形状の表裏2枚の側面シート10の両側縁シール部12及び上下縁シール部16、14でなり、下縁シール部14に底面シート18がシールされているスタンディングパウチにおいて、表の側面シート10を構成する表面基材が耐水処理された紙シートでなるものとしたものである。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体洗剤、シャンプーあるいは液体飲料等液体や栄養剤等粘稠物、コーヒー等粉体を収納するプラスチックフィルムを主体とした包装容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、プラスチックフィルムを主体とした二層以上の積層包装材料の周縁をシールし、液体洗剤、シャンプーあるいは液体飲料等液体や栄養剤等粘稠物、あるいはコーヒー等粉体を収納する包装容器があり、その形態として、例えば最内層がシーラント層で構成されている表裏2枚のシートの両側および上下側縁がシールされている平パウチや、下側縁に底シートがシールされているスタンディングパウチ、あるいは上縁の端部に、先端に切断線を有し、該切断線を切断して内容物を注ぎ出す注ぎ口とする注ぎ口付詰替袋などがあり、各方面に広く普及している。
【0003】
しかし、例えば上記平パウチでは、コーナーの一部を切断して内容物(液体や粘稠物)を絞り出すに際し、平パウチの中間を折り曲げても絞り出し切れずに残ってしまうという問題があり、また、上記スタンディングパウチでは、例えば自立性に安定性がなく、また上縁を開口状態にして内容物を自動充填するに際し、開口状態の維持が不安定なため充填し難いなどの問題がある。また、上記注ぎ口付詰替袋では、切断線で切断された注ぎ口の開口状態の維持が不安定なため、他の容器などへ注ぎ難いなどの問題がある。即ち上記いずれの問題も二層以上の積層包装材料に腰がないことなどに起因するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するものであり、その課題とするところは、腰のある二層以上の積層包装材料を用い、最内層がシーラント層でなり、方形状の表裏2枚の側面シートの両側縁および上下縁でシールされている包装容器、あるいは下側縁に底シートがシールされている自立性の包装容器(スタンディングパウチ)、あるいは上縁端部にノズルを有し、その先端の切断線で切断して注ぎ口とする注ぎ口付の包装容器(注ぎ口付詰替袋)において、内容物の充填や注入、あるいは注出がし易く、また安定した自立性のある包装容器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に於いて上記課題を達成するために、まず請求項1の発明では、少なくとも最外層の表面基材と最内層のシーラント層で構成されている、方形状の表裏2枚の側面シートの両側縁および上下縁のシーラント層面でシールされている包装容器において、前記表裏の側面シートのうち少なくとも表の側面シートを構成する表面基材が紙シート単体もしくは耐水処理された紙シートもしくは合成紙であることを特徴とする包装容器としたものである。
【0006】
上記請求項1の発明によれば、表裏2枚の側面シートの周縁がシールされている包装容器いわゆる平パウチにおいて、表の側面シートの表面基材を紙シート単体もしくは耐水処理された紙シートもしくは合成紙とすることによって、腰の強い表の側面シートでなる平パウチとなり、例えばそのコーナーを切断して内容物(液体または粘稠物)を絞り出す際に、パウチの中間を折り曲げると内容物を残らず出し切り易いというメリットがあり、かつ表の側面シートの表面が紙または紙ライクなので印刷適性(プラスチックフィルムに比べ画像の色および調子の再現性やインキの乾燥性に優れ、オフセット印刷が容易になるなど)があり、見映えのする商品とすることができる。また、プラスチックフィルムでは裏面へグラビア印刷法で絵柄や文字等の印刷後、全面に白色インキ層を施す必要があるが、紙シートではこの白色インキ層を必要とせず、よって上記乾燥エネルギーの低減に加え製造コストの低減にもなるものとすることができる。
【0007】
また、請求項2の発明では、上記表裏2枚の側面シートの下縁のシールが、該側面シートと略同一の構成でなる底面シートのシーラント層面とでなされ、縦置きで自立性を有することを特徴とする請求項1記載の包装容器としたものである。
【0008】
上記請求項2の発明によれば、下縁のシールを底面シートのシーラント層面とでなされている縦置きで自立性を有する包装容器いわゆるスタンディングパウチにおいて、表の側面シートの表面基材を紙シート単体もしくは耐水処理された紙シートもしくは合成紙とすることによって、腰の強い表の側面シートでなるスタンディングパウチとなり、自立性がより安定して得られるようになり、かつ表の側面シートの表面が紙または紙ライクなので印刷適性(プラスチックフィルムに比べ画像の色および調子の再現性やインキの乾燥性に優れ、オフセット印刷が容易になるなど)があり、乾燥エネルギーの低減などによる製造コスト低減とともに見映えのする(美粧性に優れる)商品とすることができる。
また、表の側面シートが腰の強いスタンディングパウチとすることによって、内容物の自動充填に際し、上縁の開口部を折り曲げると折り曲がった状態を維持できる(デットホールド性に優れる)ので安定して充填し易い包装容器とすることもできる。
さらにまた、上縁シール部に吊り下げ用の孔が穿設されていて、このスタンディングパウチの変形でもある吊下げカートンにおいて、表の側面シートの表面基材をより厚手の紙シートとすると、この吊下げカートンにも自立性が発現し、さらにこの紙シートによって印刷適性のある表の側面シートとすることができ、店頭陳列でも見映えのする吊下げカートンを提供することもできる。
【0009】
また、請求項3の発明では、上記表裏2枚の側面シートの下縁のシールが、該側面シートと略同一の構成でなる底面シートのシーラント層面とでなされ、縦置きで自立性を有し、上記上縁の一方の端部に、先端に切断線を有し、該切断線を切断して内容物を注ぎ出す注ぎ口とする突出したノズル部を有していることを特徴とする請求項1記載の包装容器としたものである。
【0010】
上記請求項3の発明によれば、下縁のシールを底面シートのシーラント層面とでなされて縦置きで自立性を有し、かつ上縁の一方の端部に突出したノズル部を有し、このノズル部は先端に切断線を有し、該切断線を切断して内容物を注ぎ出す注ぎ口とする包装容器いわゆる注ぎ口付詰替袋において、表の側面シートの表面基材を紙シート単体もしくは耐水処理された紙シートもしくは合成紙とすることによって、腰の強い表の側面シートでなる注ぎ口付詰替スタンディングパウチとなり、自立性がより安定して得られるようになり、かつノズル部の先端を切断線で切断して注ぎ口とするに際し、注ぎ口の腰の強い表の側面シートを折り曲げるとデットホールド性に優れるので開口状態を安定して維持することができ、よって他の容器などへ安定して注ぎ易い注ぎ口付詰替袋とすることができる。
また、表の側面シートの表面が紙または紙ライクなので印刷適性(プラスチックフィルムに比べ画像の色および調子の再現性やインキの乾燥性に優れ、オフセット印刷が容易になるなど)があり、コスト低減とともに見映えのする(美粧性に優れる)注ぎ口付詰替袋の商品とすることができ、かつ内容物の自動充填に際しても上記スタンデイングパウチの場合と同様に上縁の開口部を折り曲げると折り曲がった状態を維持できるので安定して充填し易い包装容器(注ぎ口付詰替袋)とすることもできる。
【0011】
上記請求項1でいう合成紙とは、合成高分子物質を主な素材とし、従来の紙的用途に用いるため、これを紙化加工したものである。印刷事典(社団法人日本印刷学会編)より。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
【0013】
本発明の包装容器は、例えば図1の正面図に示すように、表裏2枚の方形状の側面シート(10)の周縁がシールされている包装容器いわゆる平パウチ(1)や、例えば図2の斜視図に示すように、表裏2枚の方形状の側面シート(10)の両側および上縁がシールされ、下縁には底面シート(18)がシールされている包装容器いわゆるスタンディングパウチ(2)、あるいはこのスタンディングパウチ(2)の変形で、例えば図4(a)の正面図およびその側面図である図4(b)に示すように、上縁シール部(16)に吊下げ用孔(16a)が穿設されている包装容器いわゆる吊下げカートン(4)や、例えば図3(a)の斜視図に示すように、表裏2枚の方形状の側面シート(10)の両側および上縁がシールされ、下縁には底面シート(18)がシールされていて、上縁の端部に、先端に切断線(20a)を有し、この切断線(20a)を切断して、図3(b)に示すような内容物を注ぎ出す注ぎ口(52)とする注ぎ口付の包装容器いわゆる注ぎ口付詰替袋(3)などに関するものであり、これら包装容器を構成する少なくとも表の側面シート(10)の表面基材を紙シートまたは耐水処理を施した紙シートあるいは合成紙とするものである。
【0014】
そこで、上記請求項1に係る発明は、例えば図5(a)の側断面図に示すように、表の側面シート(10)として、最外層の表面基材(34)が坪量79.1g/m2 のコート紙でなり、最内層が厚さ25μmのポリエチレンでなるシーラント層(32)で構成されているものを用い、また、図6(a)の側断面図に示すように、裏の側面シート(10a)として、例えば最外層が厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルムにアルミナが蒸着されているバリア層(36)でなり、最内層が厚さ30μmの直鎖低密度ポリエチレンでなるシーラント層(32)で構成されているものを用い、両者の両側縁および上下縁のシーラント層(32)面でシールして、例えば図1に示すように、側縁シール部(12)、上下縁シール部(16、14)を形成した平パウチ(1)とするものである。
【0015】
このように、表の側面シート(10)の表面基材(34)を紙シート(コート紙)として、従来のPET等プラスチックフィルムに比べ、腰のある側面シート(10)とすることによって、例えば図7(a)、(b)に示すように、四方がシールされた平パウチ(1)の1コーナーを切断して開口部(20)を形成し、液体や粘稠物でなる内容物を絞り出す際に、例えば図7(c)に示すように、平パウチ(1)の中間を折り曲げることによって、内容物を残すことなく出し切りることができるようにしたものである。
また表の側面シート(10)の表面基材(34)がコート紙でなるので印刷適性に優れ、オフセット印刷が容易になるなども含め、コスト低減とともに見映えのする平パウチ(1)の商品とすることができる。
【0016】
上記平パウチ(1)において、裏の側面シートの最外層にも印刷適性に優れるコート紙を施して、裏面の美粧性を向上させることもできる。
【0017】
また、上記請求項2に係る発明は、図5(a)の側断面図に示すように、表の側面シート(10)として、例えば最外層の表面基材(34)が厚さ20μmの延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)が積層された坪量270g/m2 の耐水処理紙でなり、中間に厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルムにアルミナが蒸着されているバリア層(36)を介して、最内層が厚さ40μmの無延伸ポリプロピレンでなるシーラント層(32)で構成されているものを用い、裏の側面シート(10a)として、図6(a)の側断面図に示すように、例えば最外層が上記と同様のバリア層(36)でなり、中間層(35)に厚さ15μmの延伸ナイロンフィルムを介して、最内層が厚さ40μmの無延伸ポリプロピレンでなるシーラント層(32)で構成されているものを用い、両者の両側縁および上縁のシーラント層(32)面でシールして、例えば図2に示すように、側縁シール部(12)、上縁シール部(16)を形成し、下縁シール部(14)には、上記裏の側面シート(10a)と同様の構成でなる底面シート(18)がシールされているレトルト用のスタンディングパウチ(2)とするものである。
【0018】
このように、表の側面シート(10)の表面基材(34)をOPPが積層されている耐水処理紙とすることによって、耐水性があり腰の強い表の側面シート(10)でなるレトルト用のスタンディングパウチ(2)とするものである。従って上記レトルト用のスタンディングパウチ(2)は、従来のポリエチレンテレフタレート等を表面基材としたものに比べ自立性がより安定して得られるようになり、かつ表の側面シート(10)の表面基材(34)が紙ライク(耐水処理紙)なので印刷適性に優れ、画像の色および調子の再現性やインキの乾燥性に優れるオフセット印刷が容易になり、白色インキ層を施す必要がないなどにより、コスト低減とともに見映えのする(美粧性に優れる)包装容器の商品とすることができる。
【0019】
また、上記レトルト用のスタンディングパウチ(2)にカレー等内容物を自動充填するに際し、例えば図8の斜視図に示すように、表の側面シート(10)が厚手で腰のある耐水処理紙で構成されているので、上縁の開口で折り曲げると折り曲がった状態で開口部(20)を維持できるので安定して充填し易くすることができる。
【0020】
上記レトルト用のスタンディングパウチ(2)を構成する表裏の側面シート(10、10a)および底面シート(18)の材料構成を、例えば表の側面シート(10)として、外側から坪量270g/m2 のコートボール/厚さ15μmのサンドポリエチレン/厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルムにアルミナが蒸着されているバリア層/シーラント層として厚さ60μmの直鎖低密度ポリエチレンで構成され、裏の側面シート(10a)として、外側から厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルムにアルミナが蒸着されているバリア層/厚さ15μmの延伸ナイロンフィルム/シーラント層として厚さ60μmの直鎖低密度ポリエチレンで構成されているものとすることによって、飲料用のスタンディングパウチ(2)として、上記請求項2に係る発明の包装容器に適用することもできる。
【0021】
上記構成の飲料用のスタンディングパウチ(2)の場合においても、表の側面シート(10)が腰のある比較的厚手の板紙(コートボール)でなるので、レトルト用のスタンディングパウチと同様に、縦置きした時の自立性がより安定して得られ、かつ表面の印刷適性に優れ、また飲料等の自動充填が安定してなされるというメリットを有する包装容器とすることができる。
【0022】
さらにまた、上記請求項2に係る発明は、上記レトルト用のスタンディングパウチ(2)の変形として、例えば図4(a)の正面図および図4(b)の側面図に示すように、上縁シール部(16)に吊下げ用孔(16a)が穿設された吊下げカートン(4)に適用するもので、表の側面シート(10)として、例えば外側から表面基材として厚さ350μmの白色顔料が分散されたポリプロピレン樹脂を1軸延伸した合成紙:ユポ(ユポ・コーポレーション社製)/シーラント層として厚さ60μmの直鎖低密度ポリエチレンで構成されているものと、裏の側面シート(10a)として、例えば最外層が厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルムにアルミナが蒸着されているバリア層/厚さ15μmの延伸ナイロンフィルムでなる中間層/シーラント層として厚さ60μmの直鎖低密度ポリエチレンで構成されているものと、底面シート(18)として、この裏の側面シート(10a)と同様のものわ使用し、図4(a)および図4(b)に示すように、側縁シール部(12)、上縁シール部(16)、下縁シール部(14)を形成して吊下げカートン(4)とするものである。
【0023】
このように、表の側面シート(10)の表面基材(34)に腰がある厚さ350μm程度の合成紙を用いることによって、自立性を有する吊下げカートン(4)とすることができ、さらに合成紙は印刷適性に優れていることから美粧性のある吊下げカートン(4)を安価に提供することができる。
【0024】
さらにまた、上記請求項3に係る発明は、図5(b)の側断面図に示すように、表の側面シート(10)として、例えば最外層の表面基材(34)が坪量270g/m2 のコートボール(板紙)でなり、中間層(35)に厚さ15μmのポリエチレンフィルムがサンドイッチされ、最内層が厚さ40μmの直鎖低密度ポリエチレンでなるシーラント層(32)で構成されているものを用い、裏の側面シート(10a)として、図6(b)の側断面図に示すように、例えば最外層が厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートの表面基材(34)でなり、中間層(35)に厚さ15μmの延伸ナイロンフィルムを介して、最内層が厚さ60μmの直鎖低密度ポリエチレンでなるシーラント層(32)で構成されているものを用い、両者の両側縁および上縁のシーラント層(32)面でシールして、例えば図3(a)に示すように、側縁シール部(12)、上縁シール部(16)を形成し、下縁シール部(14)には、上記裏の側面シート(10a)と同様の構成でなる底面シート(18)がシールされていて、上縁シール部(16)の左端には、周縁にシール部(22)を有する突出したノズル部(50)を有し、その先端に切断線(20a)を有し、この切断線(20a)を切断して内容物(液体洗剤等)を他の容器等に注ぎ出す注ぎ口付詰替袋(3)とするものである。
【0025】
このように、表の側面シート(10)の表面基材(34)に比較的厚手の板紙(コートボール)を用いた注ぎ口付詰替袋(3)とすることによって、腰の強い表の側面シート(10)となり、縦置きでの自立性がより安定して得られるようになり、かつノズル部(50)の先端をVノッチ(V)を起点として切断線(20a)で切断して、例えば図3(b)の拡大断面図に示すように、注ぎ口(52)とするに際し、この注ぎ口(52)を形成する腰の強い表の側面シート(10)を折り曲げるとデットホールド性に優れるので折り曲げられたままの開口状態が維持でき、よって他の容器などへ安定して注ぎ易い注ぎ口付詰替袋(3)とすることができる。
【0026】
また、表の側面シート(10)の表面基材(34)を比較的厚手の板紙とすることによって、印刷適性に優れ、かつ内容物の自動充填に際しても上記スタンデイングパウチ(2)の場合と同様に上縁の開口部を折り曲げると折り曲がった状態を維持できるので安定して充填し易い包装容器(注ぎ口付詰替袋(3))とすることができる。
【0027】
【発明の効果】
本発明は以上の構成であるから、下記に示す如き効果がある。
即ち、上記請求項1に係る発明において、少なくとも最外層の表面基材と最内層のシーラント層で構成されている、方形状の表裏2枚の側面シートの両側縁および上下縁のシーラント層面でシールされている包装容器において、前記表裏の側面シートのうち少なくとも表の側面シートを構成する表面基材を紙シート単体もしくは耐水処理された紙シートもしくは合成紙とすることによって、腰の強い表の側面シートでなる平パウチとなり、例えばそのコーナーを切断して内容物(液体または粘稠物)を絞り出す際に、パウチの中間を折り曲げると内容物を残らず出し切り易いというメリットがあり、かつ表の側面シートの表面基材が紙または紙ライクなので印刷適性(プラスチックフィルムに比べ画像の色および調子の再現性やインキの乾燥性に優れ、オフセット印刷が容易になるなど)があり、白色インキ層を必要としないことや乾燥エネルギーの低減などにより、製造コストの低減とともに見映えのする平パウチの商品を提供できる効果がある。
【0028】
また、請求項2の発明では、上記表裏2枚の側面シートの下縁のシールが、該側面シートと略同一の構成でなる底面シートのシーラント層面とでなされ、縦置きで自立性を有する包装容器いわゆるスタンディングパウチにおいて、表の側面シートの表面基材を紙シート単体もしくは耐水処理された紙シートもしくは合成紙とすることによって、腰の強い表の側面シートでなるスタンディングパウチとなり、自立性がより安定して得られるようになり、かつ表の側面シートの表面が紙または紙ライクなので印刷適性に優れ、製造コスト低減とともに見映えのするスタンディングパウチの商品を提供できる効果がある。
また、表の側面シートが腰の強いスタンディングパウチとすることによって、内容物の自動充填に際し、上縁の開口部を折り曲げると折り曲がった状態を維持できる(デットホールド性に優れる)ので安定して充填し易い包装容器とすることもできる。
さらにまた、上縁シール部に吊り下げ用の孔が穿設されていて、このスタンディングパウチの変形でもある吊下げカートンにおいて、表の側面シートの表面基材をより厚手の紙シートとすると、この吊下げカートンにも自立性が発現し、さらにこの紙シートによって印刷適性のある表の側面シートとすることができ、店頭陳列でも見映えのする吊下げカートンを提供することもできる。
【0029】
上記請求項3の発明によれば、下縁のシールを底面シートのシーラント層面とでなされて縦置きで自立性を有し、かつ上縁の一方の端部に突出したノズル部を有し、このノズル部は先端に切断線を有し、該切断線を切断して内容物を注ぎ出す注ぎ口とする包装容器いわゆる注ぎ口付詰替袋において、表の側面シートの表面基材を紙シート単体もしくは耐水処理された紙シートもしくは合成紙とすることによって、腰の強い表の側面シートでなる注ぎ口付詰替スタンディングパウチとなり、自立性がより安定して得られるようになり、かつノズル部の先端を切断線で切断して注ぎ口とするに際し、注ぎ口を形成する腰の強い表の側面シートを折り曲げるとデットホールド性に優れるので開口状態を安定して維持することができ、よって他の容器などへ安定して注ぎ易い注ぎ口付詰替包装容器を提供できる効果がある。
また、表の側面シートの表面が紙または紙ライクなので印刷適性に優れ、オフセット印刷が容易になるなどがあり、コスト低減とともに見映えのする(美粧性に優れる)注ぎ口付詰替袋の商品とすることができ、かつ内容物の自動充填に際しても上記スタンデイングパウチの場合と同様に上縁の開口部を折り曲げると折り曲がった状態を維持できるので安定して充填し易い包装容器(注ぎ口付詰替袋)とすることもできる。
【0030】
従って本発明は、液体洗剤、シャンプーあるいは液体飲料等液体や栄養剤等粘稠物、コーヒー等粉体を収納するプラスチックフィルムを主体とした包装容器で、例えば平パウチやスタンディングパウチあるいは注ぎ口付詰替袋の如き用途において、優れた実用上の効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装容器の一実施の形態を示すもので、その一事例の平パウチを説明する正面図である。
【図2】本発明の包装容器の一実施の形態を示すもので、その一事例のスタンディングパウチを説明する斜視図である。
【図3】本発明の包装容器の一実施の形態を示すもので、
(a)は、その一事例である注ぎ口付詰替袋の斜視図であり、
(b)は、注ぎ口の拡大断面図である。
【図4】本発明の包装容器の一実施の形態を示すもので、
(a)は、その一事例である吊下げカートンの正面図であり、
(b)は、その側面図である。
【図5】本発明の包装容器を構成する表の側面シートの事例を示すもので、
(a)は、その一事例の側断面図であり、
(b)は、他の一事例の側断面図である。
【図6】本発明の包装容器を構成する裏の側面シートの事例を示すもので、
(a)は、その一事例の側断面図であり、
(b)は、他の一事例の側断面図である。
【図7】本発明の包装容器の一事例の平パウチの用途を説明するもので、
(a)は、内容物の注出前の状態を示す正面図であり、
(b)は、内容物の注出のための切断状態を示す正面図であり、
(c)は、内容物の注出後の状態を示す斜視図である。
【図8】本発明の包装容器の一事例のスタンディングパウチに内容物を充填する時の状態を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1‥‥平パウチ
2‥‥スタンディングパウチ
3‥‥注ぎ口付詰替袋
4‥‥吊下げカートン
10‥‥表の側面シート
10a‥‥裏の側面シート
12‥‥側縁シール部
14‥‥下縁シール部
16‥‥上縁シール部
16a‥‥吊下げカートン
18‥‥底面シート
20‥‥開口部
20a‥‥切断線
22‥‥ノズル周縁のシール部
32‥‥シーラント層
34‥‥表面基材
35‥‥中間層
36‥‥バリア層
50‥‥ノズル部
52‥‥注ぎ口
V‥‥Vノッチ

Claims (3)

  1. 少なくとも最外層の表面基材と最内層のシーラント層で構成されている、方形状の表裏2枚の側面シートの両側縁および上下縁のシーラント層面でシールされている包装容器において、前記表裏の側面シートのうち少なくとも表の側面シートを構成する表面基材が紙シート単体もしくは耐水処理された紙シートもしくは合成紙であることを特徴とする包装容器。
  2. 上記表裏2枚の側面シートの下縁のシールが、該側面シートと略同一の構成でなる底面シートのシーラント層面とでなされ、縦置きで自立性を有することを特徴とする請求項1記載の包装容器。
  3. 上記表裏2枚の側面シートの下縁のシールが、該側面シートと略同一の構成でなる底面シートのシーラント層面とでなされ、縦置きで自立性を有し、上記上縁の一方の端部に、先端に切断線を有し、該切断線を切断して内容物を注ぎ出す注ぎ口とする突出したノズル部を有していることを特徴とする請求項1記載の包装容器。
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