JP2004351883A - 起伏自在組立て装飾体 - Google Patents

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正栄 天田
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Abstract

【課題】従来の立体形成部体では得られない新鮮さや奇抜さを表現できる起伏自在組立て装飾体の提供。
【解決手段】垂直支持主板aに対し複数枚の水平支持板b〜dが上下に所要の間隔で直交配置され、複数枚の垂直支持副板e,e′が垂直支持主板aの左右対称位置に平行にしてかつ水平支持板b〜dに対し直交配置され、これら垂直支持主板、垂直支持副板および水平支持板が、その各々に形成した挿込み噛合手段で連繋され、全体として一種の複合リンク機構をなし、垂直支持主板aと垂直支持副板e,e′との間に相対的に上下に移動する方向の力が作用すると、扁平状態または組立て状態とに起伏自在である組立て装飾体。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の薄層パーツをたがいに係合または噛合することにより起伏自在に組み立てた起伏自在組立て装飾体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、折り畳み式のカードやカタログ、絵本等(以下「冊子」という。)に立体形成部体を設け、その立体形成部体を冊子の開閉に連動して起伏するようにしたものが各種知られている。
上記立体形成部体としては、冊子の連続する2紙葉(頁)にわたる部分に所要の切込みと折曲線を所望の形状にして形成するもの(特許文献1)、あるいはまた、所要の折曲線を入れて所要の輪郭形状にした少なくとも1以上の紙片を単独または組み合わせて、冊子の連続する2紙葉(頁)にわたる部分に糊付け固定してなるもの(特許文献2)がある。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−191961号公報
【特許文献2】
特開平9−201479号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の立体形成部体は、その切込みまたは折曲線の形状や輪郭形状を変化させることにより、ある程度目先感の変わったものにすることができるとはいえ、冊子の連続する紙葉(頁)自体に所要の切込みと折曲線を所望の形状にして形成するとか、所要の折曲線を入れて所要の輪郭形状にした少なくとも1以上の紙片を単独または組み合わせ状態にして、冊子の連続する2紙葉(頁)に糊付け固定するといった構成自体が、陳腐化しているため、切込みまたは折曲線の形状等を変える程度では、もはや新鮮味や奇抜感を出すにも限界状態になっていると認められる。
【0005】
本発明は、上記従来の立体形成部体では得られない新鮮さや奇抜さを表現できるようにするために提案されたもので、複数の薄層パーツをたがいに係合または噛合することにより組み立てられ、垂直支持主板が起立するのに伴って立体化し、また、その垂直支持主板が伏倒するのに伴っ扁平化するようにした起伏自在組立て装飾体である。
【0006】
本発明装飾体は、それ自体で単体の商品となり得るとともに、上記従来の立体形成部体の場合のように、冊子の一部としてその所要部位に装架して利用することも可能である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明起伏自在組立て装飾体は、
(1) 垂直支持主板aに対し複数枚の水平支持板b,c,dが上下に所要の間隔をおいて直交配置されるとともに、複数枚の垂直支持副板e,e′が上記垂直支持主板aの左右対称位置に平行にしてかつ上記水平支持板b,c,dに対し直交配置され、さらに、これら垂直支持主板a、垂直支持副板e,e′および水平支持板b,c,dが、その各々に形成した挿込み噛合手段ア〜ウ、エb〜エd,オb〜オd,カb〜カd、キe,キe′、クe,クe′、ケe,ケe′で連繋され、全体として一種の複合リンク機構をなし、
(2) 垂直支持主板aと垂直支持副板e,e′との間に相対的に上下に移動する方向の力が作用すると、挿込み噛合手段ア〜ウ、エb〜エd,オb〜オd,カb〜カd、キe,キe′、クe,クe′、ケe,ケe′において、垂直支持主板aに対し水平支持板b,c,dおよび垂直支持副板e,e′がそれぞれ所定方向に回動して重合し扁平状態になり、
(3) その扁平状態において、垂直支持主板aと垂直支持副板e,e′との間に上記とは反対方向の力が作用すると、上記各挿込み噛合手段ア〜ウ、エb〜エd,オb〜オd,カb〜カd、キe,キe′、クe,クe′、ケe,ケe′において、垂直支持主板aに対し水平支持板b,c,dおよび垂直支持副板e,e′が、それぞれ上記所定方向とは反対方向に回動して元の組立て状態に戻ることができるようにしてなる。
【0008】
請求項2記載の本発明は、折り畳み式カードB等の冊子に対し、その開閉と起立・伏倒によって、上記直交組立て状態と斜交扁平状態とになるように、垂直支持主板aに設けた透孔18等の吊下げ手段により吊下装架されている請求項1記載の起伏自在組立て装飾体である。
【0009】
請求項3記載の本発明は、上記各挿込み噛合手段(例えば垂直支持主板aのア〜ウ)が、当該板(例えば垂直支持主板a)の厚さの約3〜4倍の幅の複数の細溝(例えば6〜8,10〜12,14〜16)を一直線上に所要の間隔で設け、かつ、所要の細溝(例えば7と8,11と12,15と16)の間を切溝(例えば9,13,17)で接続して、その間の部分を凸片(例えば9′,13′,17′)とするとともに、一側端側の細溝(例えば8,12,16)の端を当該板(例えば垂直支持主板a)の辺縁に開口させてなり、対応する挿込み噛合手段(例えば上記アおよびエb)の各部は、細溝(例えば6〜8と19b〜21b)が互いに相手方の無溝部分に噛合するとともに、一方の細溝(例えば6)と他方の凸片(例えば22′b)が噛合し、一方の凸片(例えば9′)と他方の細溝(例えば21b)が噛合するようにしてなる請求項1または2記載の起伏自在組立て装飾体である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下本発明を図示の実施形態について詳しく説明する。
【0011】
図1〜11に示す実施形態は、本発明装飾体をフグ目マンボウ科の海産魚マンボウの体型に具現化したもので、それは、紙または合成樹脂製の薄層板から切り抜きまたは打ち抜きした複数のパーツ、さらに具体的には、1枚の垂直支持主板a、3枚の水平支持板b,c,dおよび2枚の垂直支持副板e,e′から組み立てられる。
【0012】
上記垂直支持主板aは、図2に示すように、頭部1に続く主部2の上下に背びれ部3およびしりびれ部4を延出するとともに、主部2の後側を舵びれ部5とし、その輪郭形状を、マンボウを側方から見た状態の外形を表したものとしている。
【0013】
アは、上記頭部1,主部2および背びれ部3にわたる体軸線に沿って、該垂直支持主板aの厚さの約3〜4倍の細溝6〜8を所要の間隔で設け、かつ、細溝7と8の間を切溝9で接続して、その間の部分を凸片9′とするとともに、細溝8の後端を上記舵びれ部5の該辺縁に開口させてなる挿込み噛合手段である。
【0014】
イは、上記細溝6〜8の上側に少し離れた位置に、上記挿込み噛合手段アに平行させて、上記と同じ幅の細溝10〜12を所要の間隔で設け、かつ、細溝11と12の間を切溝13で接続して、その間の部分を凸片13′とするとともに、細溝12の後端を上記舵びれ部5の辺縁に開口させてなる挿込み噛合手段である。
【0015】
ウは、上記細溝6〜8の下側に少し離れた位置に、同じく上記挿込み噛合手段アに平行させて、上記と同じ幅の細溝14〜16を所要の間隔で設け、かつ、細溝15と16の間を切溝17で接続して、その間の部分を凸片17′とするとともに、細溝16の後端を上記舵びれ部5の辺縁に開口させてなる挿込み噛合手段である。
【0016】
18は上記背びれ部3の先端付近に開設した吊下げ手段たる透孔である。
【0017】
次に、上記水平支持板b,c,dは、図3に示すように、それぞれの輪郭形状を、マンボウをその体軸線を含む水平面,その上側に所要の間隔をおいた平行面,その下側に所要の間隔をおいた平行面における外形を表したものとしている。
【0018】
エb,エcおよびエdは、各水平支持板b,cおよびdの中心線上に、該水平支持板b,c,dの厚さの約3〜4倍の幅の細溝19b〜21b,19c〜21cおよび19d〜21dを所要の間隔で設け、かつ、細溝19bと20b,19cと20cおよび19dと20dの間を切溝22b,22cおよび22dで接続して、その間の部分を凸片22′b,22′cおよび22′dとするとともに、細溝19b,19cおよび19dの前端を各水平支持板b,cおよびdの前端辺縁に開口させてなる挿込み噛合手段である。
【0019】
オb,オcおよびオdは、各水平支持板b,cおよびdの中心線の左側に少し離れた位置に、上記と同じ幅の細溝23b〜25b,23c〜25cおよび23d〜25dを所要の間隔で設け、かつ、細溝23bと24b,23cと24cおよび23dと24dの間を切溝26b,26cおよび26dで接続して、その間の部分を凸片26′b,26′cおよび26′dとするとともに、細溝23b,23cおよび23dの前端を各水平支持板b,cおよびdの辺縁に開口させてなる挿込み噛合手段である。
【0020】
カb,カcおよびカdは、各水平支持板b,cおよびdの中心線の右側に少し離れた位置に、上記と同じ幅の細溝27b〜29b,27c〜29cおよび27d〜29dを所要の間隔で設け、かつ、細溝27bと28b,27cと28cおよび27dと28dの間を切溝30b,30cおよび30dで接続して、その間の部分を凸片30′b,30′cおよび30′dとするとともに、細溝27b,27cおよび27dの前端を各水平支持板b,cおよびdの辺縁に開口させてなる挿込み噛合手段である。
【0021】
上記2枚の垂直支持副板e,e′は、図4に示すように、その輪郭形状を、マンボウをその体軸線を挟む含む所要左右対称部位での垂直面における外形を表したものとしている。
【0022】
キe,キe′は、その各垂直支持副板e,e′の中心線上に、該垂直支持副板e,e′の厚さの約3〜4倍の幅の細溝31〜33を所要の間隔で設け、かつ、細溝32と33の間を切溝34で接続して、その間の部分を凸片34′とするとともに、細溝33の後端を該垂直支持副板eの後端辺縁に開口させてなる挿込み噛合手段である。
【0023】
クe,クe′は、各垂直支持副板e,e′の中心線の左側に少し離れた位置に、上記と同じ幅の細溝35〜37を所要の間隔で設け、かつ、細溝36と37の間を切溝38で接続して、その間の部分を凸片38′とするとともに、細溝37の後端を該垂直支持副板eの後端辺縁に開口させてなる挿込み噛合手段である。
【0024】
ケe,ケe′は、 各垂直支持副板e,e′の中心線の右側に少し離れた位置に、上記と同じ幅の細溝39〜41を所要の間隔で設け、かつ、細溝40と41の間を切溝42で接続して、その間の部分を凸片42′とするとともに、細溝41の後端を該垂直支持副板eの後端辺縁に開口させてなる挿込み噛合手段である。
【0025】
上記構成からなる1枚の垂直支持主板a、3枚の水平支持板b,c,dおよび2枚の垂直支持副板e,e、すなわち複数の薄層パーツは、次のように組み立てられ、マンボウの体型を具現化する。
【0026】
まず、垂直にした垂直支持主板aの後方に水平支持板bを水平にして対向させるとともに、前者の挿込み噛合手段アの細溝8に後者の挿込み噛合手段エbの細溝19bを一致させた状態において、両者を互いに押進する。
これにより、両者の細溝6〜8と19b〜21bが互いに相手方の無溝部分に噛合するもので、特に前者の細溝6と後者の凸片22′bが噛合するとともに、前者の凸片9′と後者の細溝21bが噛合し、前者と後者は直交状態となる(図5(a))。
この場合、前者の凸片9′および後者の凸片22′bには、上記押進時に所要の捻れを生じる力を加え、その厚さ方向に少しく偏倚せしめて切溝9および22bを拡開し、互いに相手方の無溝部分を通過させる。
【0027】
次に、上記垂直支持主板aの後方に水平支持板cを水平にして対向させるとともに、前者の挿込み噛合手段イの細溝12に後者の挿込み噛合手段エcの細溝19cを一致させた状態において、両者を互いに押進する。
これにより、両者の細溝10〜12と19c〜21cが互いに相手方の無溝部分に噛合するもので、特に前者の細溝10と後者の凸片22′cが噛合するとともに、前者の凸片13′と後者の細溝21cが噛合し、前者と後者は直交状態となる。
この場合、前者の凸片13′および後者の凸片22′cには、上記押進時に所要の捻れを生じる力を加え、その厚さ方向に少しく偏倚せしめて切溝13および22cを拡開し、互いに相手方の無溝部分を通過させる。
【0028】
同様にして、上記垂直支持主板aの後方に水平支持板dを水平にして対向させるとともに、前者の挿込み噛合手段ウの細溝16に後者の挿込み噛合手段エdの細溝19dを一致させた状態において、両者を互いに押進する。
これにより、両者の細溝14〜16と19d〜21dが互いに相手方の無溝部分に噛合するもので、特に前者の細溝14と後者の凸片22′dが噛合するとともに、前者の凸片17′と後者の細溝21dが噛合し、前者と後者は直交状態となる。
この場合、前者の凸片17′および後者の凸片22′dには、上記押進時に所要の捻れを生じる力を加え、その厚さ方向に少しく偏倚せしめて切溝17および22dを拡開し、互いに相手方の無溝部分を通過させる。
【0029】
以上により、図7に示すように、垂直な垂直支持主板aに対し水平支持板b〜dを上下に所要の間隔をおいて水平に装着した半組立て体A′ができる。
【0030】
続いて、その半組立て体A′に対し、例えばまず、垂直支持副板eを垂直にして、水平支持板b〜dの前方に対向させるとともに、垂直支持副板eの挿込み噛合手段キe,ケe,クeの細溝33,41,37を水平支持板b〜dの挿込み噛合手段カb,カc,カdの細溝27b,27c,27dと一致させた状態において、互いを押進する。
【0031】
これにより、垂直支持副板eの細溝31〜33と水平支持板bの細溝27b〜29bが、また、垂直支持副板eの細溝39〜41と水平支持板cの細溝27c〜29cが、さらに、垂直支持副板eの細溝35〜37と水平支持板dの細溝27d〜29dが、互いに相手方の無溝部分に噛合する。
かつ、同時に、垂直支持副板eの細溝31が水平支持板bの凸片30′bに嵌合するとともに、垂直支持副板eの凸片34′に水平支持板bの細溝29bが嵌合し、また、垂直支持副板eの細溝39が水平支持板cの凸片30′cに嵌合するとともに、垂直支持副板eの凸片42′に水平支持板bの細溝29cが嵌合し、さらに、垂直支持副板eの細溝35が水平支持板dの凸片30′dに嵌合するとともに、垂直支持副板eの凸片38′に水平支持板dの細溝29dが嵌合する。
【0032】
この場合、上記各凸片30′b〜30′d,34′,38′および42′には、上記押進時に所要の捻れを生じる力を加え、その厚さ方向に少しく偏倚せしめて対応する切溝30b〜30d,34,38および42を拡開し、互いに相手方の無溝部分を通過させる。
【0033】
同様にして、上記半組立て体A′に対し、垂直支持副板e′を垂直にして、水平支持板b〜dの前方に対向させるとともに、垂直支持副板e′の挿込み噛合手段キe′,ケe′,クe′の細溝33,41,37を水平支持板b〜dの挿込み噛合手段オb,オc,オdの細溝23b,23c,23dと一致させた状態において、互いを押進する。
【0034】
これにより、垂直支持副板e′の細溝31〜33と水平支持板bの細溝23b〜25bが、また、垂直支持副板e′の細溝39〜41と水平支持板cの細溝23c〜25cが、さらに、垂直支持副板e′の細溝35〜37と水平支持板dの細溝23d〜25dが、互いに相手方の無溝部分に噛合する。
かつ、同時に、垂直支持副板e′の細溝31が水平支持板bの凸片26′bに噛合するとともに、垂直支持副板e′の凸片34′に水平支持板bの細溝25bが噛合し、また、垂直支持副板e′の細溝39が水平支持板cの凸片26′cに噛合するとともに、垂直支持副板e′の凸片42′に水平支持板bの細溝25cが噛合し、さらに、垂直支持副板e′の細溝35に水平支持板dの凸片26′dが噛合するとともに、垂直支持副板e′の凸片38′に水平支持板dの細溝25dが噛合する。
【0035】
この場合、上記各凸片26′b〜26′d,34′,38′および42′には、上記押進時に所要の捻れを生じる力を加え、その厚さ方向に少しく偏倚せしめて対応する切溝26b〜26d,34,38および42を拡開し、互いに相手方の無溝部分を通過させることは、上記垂直支持副板eの場合と同じである。
【0036】
以上詳述のように、上記半組立て体A′に垂直支持副板e,e′を組み付けることによって、マンボウの体型に具現化した立体の本発明起伏自在組立て装飾体Aが完成する(図1)。
【0037】
上記から明らかなように、この装飾体Aは、1枚の垂直な垂直支持主板aに対し3枚の水平支持板b,c,dが上下に所要の間隔をおいて水平な状態をなし、また、その水平支持板b,c,dの左右対称位置に2枚の垂直支持副板e,e′が垂直な状態をなし、それらが挿込み噛合手段ア〜ウ、エb〜エd,オb〜オd,カb〜カd、キe,キe′、クe,クe′、ケe,ケe′で連繋された一種の複合リンク機構をなしているということができる。
【0038】
すなわち、装飾体Aは、垂直支持主板aと垂直支持副板e,e′とが相対的に上下に移動する方向の力が作用すると、挿込み噛合手段ア〜ウ、エb〜エd,オb〜オd,カb〜カd、キe,キe′、クe,クe′、ケe,ケe′において、垂直支持主板aに対し水平支持板b,c,dおよび垂直支持副板e,e′が、それぞれ所定方向に回動して重合し扁平状態になることができる。
【0039】
その扁平状態のものは、上記とは反対方向の力が作用すると、上記各挿込み噛合手段において、垂直支持主板aに対し水平支持板b,c,dおよび垂直支持副板e,e′が、それぞれ上記所定方向とは反対方向に回動し、元の組立て状態の装飾体Aに戻ることができる。
【0040】
上記において、垂直支持主板a、水平支持板b,c,dおよび垂直支持副板e,e′が、挿込み噛合手段ア〜ウ、エb〜エd,オb〜オd,カb〜カd、キe,キe′、クe,クe′、ケe,ケe′において回動する様子は、いずれも実質上同じなので、ここでは、垂直支持主板aと水平支持板bとの間の挿込み噛合手段アおよびエbを代表例とし、これらの回動の様子について見ることとする。
【0041】
装飾体Aの組立て状態における垂直支持主板aと水平支持板bとの間の挿込み噛合手段アおよびエb(図5(a))の各部は、図5(b)〜(f)に示すとおり互いに直交する状態において噛合する。
すなわち、挿込み噛合手段アおよびエbは、細溝6〜8と19b〜21bが互いに相手方の無溝部分に噛合するもので、特に前者の細溝6と後者の凸片22′bが噛合するとともに、前者の凸片9′と後者の細溝21bが噛合し、前者と後者は直交状態となる(図5(a)〜(f))。
これによって、垂直支持主板aと水平支持板bは直交組立て状態を保持する。
【0042】
装飾体Aの扁平状態における垂直支持主板aと水平支持板bとの間の挿込み噛合手段アおよびエb(図6(a))の各部は、図6の(b)〜(f)に示すとおり互いに斜交する状態において噛合し、これによって、垂直支持主板aと水平支持板bは斜交扁平状態を保持する。
【0043】
すなわち、挿込み噛合手段アおよびエbは、垂直支持主板aと水平支持板bを直交組立て状態または斜交扁平状態に維持し、かつ、これら垂直支持主板aと水平支持板bを直交組立て状態から斜交扁平状態に、また反対に斜交扁平状態から直交組立て状態に回動するのを許容する。
【0044】
ところで、本発明起伏自在組立て装飾体Aは、例えば、図8〜11に示すように、3連の折り畳み式カードBに、その開閉と起立・伏倒によって、上記直交組立て状態と斜交扁平状態とになるようにして装架利用される。
【0045】
折り畳み式カードBは、中央板50の両側に左,右板51,52を折り畳み自在に連設してなる。
中央板50には窓孔53を開設してあり、その窓孔53の上側に設けた係止孔54に、上記装飾体Aの垂直支持主板aの背びれ部3に設けてある前記吊下げ用の透孔18を係合する。
【0046】
折り畳み式カードBは、上記左,右板51,52の遊端辺縁に凸片51′と凹部52′を係合させることにより、三角筒状体にして、起立することができ、この起立により、上記装飾体Aは、立体組立て状態になって、窓孔53に吊り下がる(図8〜10)。
【0047】
このように、三角筒状体をなして起立する折り畳み式カードBの上記左,右板51,52を、それらの凸片51′と凹部52′の係合を外して、折り畳むとともに、伏倒すなわち横倒しにすると、立体組立て状態の上記装飾体Aは、上記斜交扁平状態となる(図11)。
【0048】
【発明の効果】
以上詳述したところから明らかなように、本発明によれば次の効果を奏する。
すなわち、本発明起伏自在組立て装飾体は、垂直支持主板と複数枚の水平支持板および同じく複数枚の垂直支持副板が、その各々に形成した挿込み噛合手段で連繋され、全体として一種の複合リンク機構をなしているので、垂直支持主板と垂直支持副板との間に相対的に上下に移動する方向の力が作用すると、挿込み噛合手段において、垂直支持主板に対し水平支持板および垂直支持副板がそれぞれ所定方向に回動して重合し扁平状態になり、また、その扁平状態において、垂直支持主板と垂直支持副板との間に上記とは反対方向の力が作用すると、上記各挿込み噛合手段において、垂直支持主板に対し水平支持板および垂直支持副板が、それぞれ上記所定方向とは反対方向に回動して元の組立て状態に戻ることができるもので、従来の公知の立体形成部体の構成、すなわち、切込みまたは折曲線の形状等を変える程度では得られない新鮮または奇抜な表現ができ、起伏自在組立て装飾体として画期的なものである。
【0049】
折り畳み式カード等の冊子に対し、垂直支持主板に設けた透孔等の吊下げ手段により吊下装架され、その開閉と起立・伏倒によって、上記直交組立て状態と斜交扁平状態とになるようにしたものは、意外性があり、商品価値を高めるのに大いに寄与する。
【0050】
上記各挿込み噛合手段は、当該板の厚さの約3〜4倍の幅の複数の細溝を一直線上に所要の間隔で設け、かつ、所要の細溝で接続して、その間の部分を凸片とするとともに、一側端側の細溝の端を当該板の辺縁に開口させてなり、対応する挿込み噛合手段の各部は、細溝が互いに相手方の無溝部分に噛合するとともに、一方の細溝と他方の凸片が噛合し、一方の凸片と他方の細溝が噛合するようにした簡単な構成で、製作が容易である
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明起伏自在組立て装飾体を海産魚マンボウの体型に具現化した実施形態の斜視図である。
【図2】薄層パーツである垂直支持主板の側面図である。
【図3】薄層パーツである3枚の水平支持板の平面図である。
【図4】薄層パーツである2枚の垂直支持副板の平面図である。
【図5】(a)は垂直支持主板に直交する1枚の水平支持板を組み込んだ状態の斜視図、(b)〜(f)は、その(a)のI−I線〜V−V線における各部の拡大断面図である。
【図6】(a)は垂直支持主板に組み込んだ上記1枚の水平支持板を斜交状態にした斜視図、(b)〜(f)は、その(a)のVI−VI線〜X−X線における各部の拡大断面図である。
【図7】垂直支持主板に3枚の水平支持板を組み込み半組立て体とした状態を、2枚の垂直支持副板とともに示す斜視図である。
【図8】本発明起伏自在組立て装飾体を、三角筒状体にした折り畳み式カードに吊り下げた状態の斜視図である。
【図9】同上の平面図である。
【図10】同上の折り畳み式カードの左,右板を少し開いている状態の斜視図である。
【図11】同上の折り畳み式カードを左,右板を閉じるとともに伏倒すなわち横倒しにし、本発明起伏自在組立て装飾体を扁平にしようとしている状態の端面図である。
【符号の説明】
A 本発明起伏自在組立て装飾体
a 垂直支持主板
b,c,d 水平支持板
e,e′ 垂直支持副板
ア〜ウ、エb〜エd,オb〜オd,
カb〜カd、キe,キe′、クe,
クe′、ケe,ケe′ 挿込み噛合手段
6〜8,10〜12,14〜16,
19b〜21b 細溝
9,13,17 切溝
9′,13′,17′,22′b 凸片

Claims (3)

  1. (1) 垂直支持主板に対し複数枚の水平支持板が上下に所要の間隔をおいて直交配置されるとともに、複数枚の垂直支持副板が上記垂直支持主板の左右対称位置に平行にしてかつ上記水平支持板に対し直交配置され、さらに、これら垂直支持主板、垂直支持副板および水平支持板が、その各々に形成した挿込み噛合手段で連繋され、全体として一種の複合リンク機構をなし、
    (2) 垂直支持主板と垂直支持副板との間に相対的に上下に移動する方向の力が作用すると、挿込み噛合手段において、垂直支持主板に対し水平支持板および垂直支持副板がそれぞれ所定方向に回動して重合し扁平状態になり、
    (3) その扁平状態において、垂直支持主板と垂直支持副板との間に上記とは反対方向の力が作用すると、上記各挿込み噛合手段において、垂直支持主板に対し水平支持板および垂直支持副板が、それぞれ上記所定方向とは反対方向に回動して元の組立て状態に戻ることができるようにしてなることを特徴とする起伏自在組立て装飾体。
  2. 折り畳み式カード等の冊子に対し、その開閉と起立・伏倒によって、上記直交組立て状態と斜交扁平状態とになるように、垂直支持主板に設けた透孔等の吊下げ手段により吊下装架されていることを特徴とする請求項1記載の起伏自在組立て装飾体。
  3. 上記各挿込み噛合手段が、当該板の厚さの約3〜4倍の幅の複数の細溝を一直線上に所要の間隔で設け、かつ、所要の細溝で接続して、その間の部分を凸片とするとともに、一側端側の細溝の端を当該板の辺縁に開口させてなり、対応する挿込み噛合手段の各部は、細溝が互いに相手方の無溝部分に噛合するとともに、一方の細溝と他方の凸片が噛合し、一方の凸片と他方の細溝が噛合するようにしてなることを特徴とする請求項1または2記載の起伏自在組立て装飾体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010066703A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Marumo Insatsu:Kk 立体構造体及びこれを用いた地球儀及び遊星儀
CN114475072A (zh) * 2021-12-30 2022-05-13 浙江旭日工贸有限公司 一种卡接装饰品及其生产工艺
JP2023084623A (ja) * 2021-12-07 2023-06-19 株式会社ピコトン 紙工作用絵本及び紙工作用絵本の製作方法

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