JP4658460B2 - 飾り具 - Google Patents

飾り具 Download PDF

Info

Publication number
JP4658460B2
JP4658460B2 JP2003271755A JP2003271755A JP4658460B2 JP 4658460 B2 JP4658460 B2 JP 4658460B2 JP 2003271755 A JP2003271755 A JP 2003271755A JP 2003271755 A JP2003271755 A JP 2003271755A JP 4658460 B2 JP4658460 B2 JP 4658460B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base plate
folding
folded
ornament
base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003271755A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005028791A (ja
Inventor
明博 坂林
Original Assignee
株式会社きむら食品
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社きむら食品 filed Critical 株式会社きむら食品
Priority to JP2003271755A priority Critical patent/JP4658460B2/ja
Publication of JP2005028791A publication Critical patent/JP2005028791A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4658460B2 publication Critical patent/JP4658460B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Purses, Travelling Bags, Baskets, Or Suitcases (AREA)

Description

本発明は、飾り物を載せて観賞するための飾り具に関し、詳しくは、鏡餅の載置用として好適な飾り具に関する。
従来より、鏡餅載置用の飾り具は、載置する鏡餅とセットで提供、販売されることが多く、鏡餅の大きさ等に合わせて、種々のものが提供されていた。かかる飾り具は、その販売価格や、流通、販売時の便宜等の観点からは、低コストで製造可能なことや、折り畳み可能であること、等が要請され、一方、美観面からは、主に正月に飾られるものであることからも、できるだけ見栄えの良い豪華な飾りであることが望まれている。
鏡餅載置用の飾り具の従来例としては、飾り物を載せる台板部と、該台板部と連設状態に設けられた飾り屏風となる立設部と、を有し、台板部及び立設部の各折り縁を介して折り畳んだ際に、台板部が立設部間に折り畳み挟持収納される構成のものが知られている(特許文献1参照。)。
特許第3385011号公報
しかしながら、上述した従来の飾り具は、飾り屏風としての立設部が単なる2枚折りの構造であるため(上記公報図1,図2参照)、立設部における形状面での華やかさに乏しかった。また、これを補う構成として、例えば折り紙による扇子状の飾り部を立設部の内側に加えたもの(上記公報図4乃至図7参照)が開示されているが、この場合はコスト増になり、また、開閉の際にこの飾り部が破損しやすい、という難点がある。
また、上記従来の飾り具は、飾り屏風としての立設部の幅が四角形の台板部の2辺の幅と等しく、台板部の奥側と立設部の底辺とが全て連設された構成となっているため、立設部の両端を結んだ仮想線が台板部の略中央を通過することとなる(上記公報図1,図2,図4,図5参照)。しかしながら、このような構成の飾り具にあっては、台板部に飾り物を載せた場合に該飾り物が見える水平方向範囲(視野)が狭い、という弱点がある。
さらには、上記従来の飾り具では、折り縁を介して折り畳み可能な台板部上に飾り物を単に載せるだけの構造であることから、台板部の折り縁が見えてしまい美観上好ましくないこと、台板部(基台)全体としての厚みや立体感に乏しいこと、外力により飾り物が台板部からずれること、飾り物を台板部から外した場合や飾り物が軽量の場合には、台板部が反り返ってしまい飾り具全体の形が崩れてしまう、等の弱点がある。
本発明者は、鋭意研究の結果、「飾り屏風としての立設部は、飾りとしての形状的華やかさ(見栄えの良さ)の点からは少なくとも4枚折りとすることが望ましい」との着想を得るとともに、このような立設部を飾り具全体として折り畳み可能となるように基台部に連設し、かつ、飾り物が見える水平方向範囲を広く確保する構成を得るための、種々の技術的課題を解決することで、本発明を完成させた。
すなわち、本発明の主たる課題は、立設部における形状的見栄えの良さと基台部との連設を確保するとともに、飾り物が見える水平方向範囲を広く確保可能で、かつ折り畳み可能な飾り具を提供することにある。
また、本発明のさらなる課題は、基台部における外観上の見栄え良さを得るとともに飾り物のずれ防止を可能とした飾り具を提供することにある。
本発明に係る飾り具の第1の構成は、上記課題を解決するため、飾り物を載せるための基台部と、該基台部に接続される飾り屏風としての立設部と、を有し、立設部は、展開時の幅が基台部の幅よりも広く、かつ、(2×n−1)本(nは2以上)の折り縁が、相互に略並行に設けられるとともに、両端側の各面の底辺が基台部に接続されその他の面の底辺が基台部に非接続とされ、基台部は、台板部と、該台板部に接続され、前記台板部の平面形状と略同一の外形を有し、使用時に前記台板部の上面側に折り返される折返し部と、からなり、その中心位置が、立設部の両端を結んだ仮想線よりも前方に設けられるとともに、立設部のn番目の折り縁とで同一平面が形成される位置に折り縁が設けられ、該折り縁が前記台板部側にのみ設けられたことを特徴とする。
上記第1の構成を備えた飾り具においては、展開時の幅が基台部の幅よりも広く、かつ、(2×n−1)本(nは2以上)の相互に略並行な折り縁が設けられた立設部とされることで、使用時に、2×n枚折りすなわち少なくとも4枚折りの飾り屏風が得られるので、立設部における形状的見栄えの良さが確保され、また、立設部における両端側の各面の底辺が基台部に連設されその他の面の底辺が基台部に非連設とされ、かつ、基台部における立設部の中央の折り縁とで同一平面が形成される位置に折り縁が設けられることで、これら各折り縁を介して2つ折りとすることが可能となり、さらには、基台部の中心位置が、立設部の両端を結んだ仮想線よりも前方に設けられることで、基台部に飾り物を載せた場合に飾り物の大部分が立設部よりも前方(手前側)に位置することになり、飾り物が見える水平方向範囲が広く確保され、さらにまた、台板部上に折返し部が重ねられた状態で使用されるので、基台部全体として厚みが確保され、かつ、折返し部によって台板部の折り縁を隠すことが可能となる。
本発明の飾り具の第3の構成は、上記第2の構成において、折返し部には、飾り物の底部形状と略同一形状の開口部が設けられたことを特徴とする。
上記第3の構成を備えた飾り具においては、開口部に飾り物を入れることで、外力による飾り物のずれや落下等の防止が図られる。
本発明の飾り具の第4の構成は、上記第2又は第3の構成において、折返し部は、台板部の立設部が接続される側とは反対側で接続され、かつ、台板部の折り縁を介して二分される左右両面の一方のみに接続されることを特徴とする。
上記第4の構成を備えた飾り具においては、折り畳み時において、台板部の折り曲げやすさが確保され、かつ、折返し部を折り曲げないことが可能となる。
本発明の飾り具の第5の構成は、上記第4の構成において、折返し部には、台板部の裏面部と当接するフランジ部が設けられ、該フランジ部は、台板部の折り縁を介して二分される左右両面の一方の底面に固着され、他方の底面に対しては非固着とされることを特徴とする。
上記第5の構成を備えた飾り具においては、使用時において、基台部前側における台板部と折返し部との隙間が、フランジ部により隠される、という外観上のメリットが得られる。
本発明の飾り具の第6の構成は、上記第2乃至第5のいずれか1の構成において、折返し部は、台板部に係止する係止手段を備えたことを特徴とする。
上記第6の構成を備えた飾り具においては、使用時において、台板部の反り返り防止の強化が図られる。
本発明の飾り具の第7の構成は、上記第6の構成において、係止手段は、折返し部の本体から延設された折返し係止片であることを特徴とする。
本発明の飾り具の第8の構成は、上記第7の構成において、台板部には、折返し係止片が係止される切り込み部が形成されたことを特徴とする。
本発明の飾り具の第9の構成は、上記第8の構成において、折返し係止片は、折返し部の本体先端側から2段に折り返し可能に延設され、2段目の折り返し面が切り込み部に係止する係止部であることを特徴とする。
本発明の飾り具の第10の構成は、上記第7の構成において、台板部は、左右両端側に切欠部が形成され、折返し係止片は、折返し部の本体左右側にそれぞれ延設され、折り返し状態において台板部の切欠部に係止可能な形状とされたことを特徴とする。
本発明の飾り具の第11の構成は、上記第10の構成において、折返し部には、台板部の裏面部と接触するフランジ部が台板部の一部を構成するように設けられ、フランジ部は、台板部の折り縁を介して二分される左右両面の一方の底面に固着され、他方の底面に対しては非固着とされ、かつ、切欠部の一部が形成されたことを特徴とする。
上記第11の構成を備えた飾り具においては、折り畳み時であっても、各折返し係止片を切欠部に係止可能となる。
本発明の飾り具の第12の構成は、上記第1乃至第11のいずれか1の構成において、立設部のn番目の折り縁及び基台部の折り縁は、それぞれ、立設部及び台板部の中央を区画する位置に設けられたことを特徴とする。
上記第12の構成を備えた飾り具においては、使用時の立設部の外観上のバランスが良好に保たれるとともに、折り畳みの際に無理な力がかかることなく、かつ折り畳み状態における全体の面積を小さくできる。
本発明の飾り具の第13の構成は、上記第1乃至第12のいずれか1の構成において、基台部は、飾り物としての鏡餅を載置可能な形状であることを特徴とする。
上記構成を備えた本発明によれば、立設部における形状的見栄えの良さと基台部との連設を確保するとともに、飾り物が見える水平方向範囲を広く確保可能で、かつ折り畳み可能な飾り具を提供することが可能となる。
(第一の実施の形態)
本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。まず、図1乃至図6を参照して、飾り具の第一の実施の形態を説明する。なお、各図において、図1及び図5は飾り具の概略構成や使用状態等を説明するための外観斜視図、図2は飾り具に飾り物を組み込んだ状態を示す外観斜視図、図3は飾り具の展開状態を示す図、図4は図3の状態から飾り物をセットする途中の状態を示す図、図6は図4の状態から飾り物を取り外して飾り具を折り畳んだ状態を示す図である。
本実施の形態の飾り具1は、図1及び図2に示すように、飾り物が載せられる台板部2と、この台板部2に連設してその後(奥)側に立設される四曲の飾り屏風としての立設部3と、台板部2に連設してその前側で折り返される台板折返し部4とを有している。この飾り具1は、適度な剛性を有する紙を材質としており、表面には所定の彩色(例えば、全体を金色としたり、立設部3を金色として台板部2及び台板折返し部4は赤色とする、等)や模様或いは絵などが施される。
台板部2は、図3の展開平面図に示すように、全体略6角形(略ホームベース状)をなし、奥側(図3上側)の2つの斜辺に対して立設部3が接続され、手前側(図3下側)の辺に対して台板折返し部4が接続される構成となっている。そして、台板部2は、中央に設けられた折り縁21を介して谷折りすることで、折り畳み可能となっている。
具体的には、台板部2は、図3左上側の斜辺を形成する折り縁30を介して、立設部3の一方の底辺と連設され、立設部3と一体成型されている。また、台板部2においては、図3右上側の斜辺を形成する折り縁22aを介して、立設部3の他の一辺と接続するための糊代部としての折り片22が設けられる。そして、飾り具1の使用(製作)に際しては、図3の状態から、折り片22(図3のハッチング部分)に所定の接着剤を塗布するとともに、折り縁30を介して台板部2と立設部3とを谷折りし、折り縁31,32を介して立設部3の隣接面同士を谷折りし、折り縁33を介して立設部3の中央を山折りして、立設部3の自由端側の底辺を折り縁22aに合わせて折り片22と接合、固着することで(図4参照)、立設部3が台板部2に対して立設した状態となる。
なお、本実施形態では台板部2と立設部3とが折り縁30を介して一体成型された構成となっているが、他の実施形態としては、台板部2と後述する台板折返し部4とのように、両者を別部材として製造し、後の流通、販売等に先立って接続、一体化するようにしても良い。この場合には、例えば、折り片22と同様の折り片を、折り縁30を介して台板部2側に設ければ良い。
台板部2は、奥行き方向の長さと、これに直交する幅方向の長さとが、略同一寸法となっている。なお、台板部2の縦横の比率に関してはこれに限定されるものではなく、台板部2上に載せられる飾り物の形状に応じて、適宜横長或いは縦長の形状とすることができる。
一方、各折り縁30,22aにより形成される斜辺高さの、台板部2奥行に対して占める比率は、台板部2に対して立設部3の両端側の占める位置に関係するため、重要な要素である。本実施形態では、図3に示すように、台板部2の奥行長さ(Y+Y)中、立設部の両端となる斜辺の底部から引かれる仮想線X−Xを境にして区分けされる斜辺の高さYと残部Yとの比率が略5:14になるように、各折り縁30,22aが形成されている。なお、斜辺の高さYと残部Yの比率については、これに限定されるものでないが、使用時(観賞時)における飾り物100の視野を確保する観点からは、少なくとも、台板部2の中心位置が、仮想線X−Xよりも前方(手前側)に設けられること(すなわちY/Yの値が1未満であること)が好ましい。
また、台板部2の奥側には、後述する台板折返し部4の折返し係止片45を挿入するための切り込み部23が形成されている。
立設部3は、図3に示すように、展開状態において台板部2よりも広い横幅を有しており、また、相互に略並行に設けられた3本の折り縁31,32,33により、4つの面に区画される。
ここで、立設部3の4面のうちの両端側の面は、それぞれ略矩形状をなし、各底辺が台板部2の上述した斜辺に接続される。すなわち、立設部3における両端側の面の一方の底辺は、折り縁30を介して台板部2の一方の斜辺と連接され、他方の底辺は、折り縁31,32,33を介して各面を折り曲げた後に、台板部2の折り縁22aに接するように折り片22に対して接着剤等で固着される。
一方、立設部3の4面のうちの中側の2つの面は、下方側が斜辺をなす台形状を呈している。すなわち、立設部3の中央の二面の底側には、上方に向けてテーパー状に切り欠かれた形状の切欠部34が設けられている。立設部3のこの切欠部34は、台板折返し部4を台板部2に係止させて飾り物100をセットする際に、台板部2との間に飾り物100の一部分を位置させるための空間部を形成して、台板部2に対する飾り物100の奥行方向の設置スペースを確保する機能を有している。また、切欠部34は、台板折返し部4を折り返して台板部2に当接させる際に、台板折返し部4の各斜辺が擦接することで、台板折返し部4の撓み量を抑える機能も有している。
なお、本実施の形態では、立設部3における両端側の各面が中央の各面よりも幅広となっているが、立設部3における各面の幅を相互に同一としても良い。但し、立設部3全体の強度や飾り物100の奥行方向の設置スペースの確保等の観点からは、立設部3における両端側の各面は中央の各面よりも広くすることが好ましく、本実施の形態では、両者の比率を略6:5に設定している。
立設部3の各折り縁31,32,33は、隣り合う折り縁の折り方向が互いに逆になるように設けられており、具体的には、折り縁31,32が谷折りの縁部、折り縁33が山折りの縁部となっている。従って、本実施形態では、各折り縁31,32,33を介して立設部3が蛇腹状に折り曲げられることで、四曲(4枚折り)の飾り屏風の形状となる。
そして、中央(すなわち左右いずれかから数えて2番目)の折り縁33は、台板部2の折り縁21と対応する位置に設けられており、飾り具1として組み立てて使用する状態においては、折り縁21の延長縁上に位置する(図1参照)。このような構成とすることにより、使用時の立設部の外観上のバランスが良好に保たれるとともに、後述する折り畳みの際に無理な力がかかることなく、かつ折り畳み状態における全体の面積を小さくできる。
立設部3の高さ寸法は、飾り物100よりも高く設定されており、この実施の形態では飾り物100の高さの略1.8倍に設定されている。立設部3の高さと飾り物100の高さの比率については、この値に限定されるものではないが、美観上の観点や、飾り物100の上にさらに柑橘類果実その他の物が載せられる可能性等を考慮すると、例えば1.4〜3倍程度、好ましくは1.5〜2.5倍程度、さらに好ましくは1.7〜1.9倍程度とする。
なお、本実施の形態では、飾り屏風として四曲(4枚折り)のものを想定したため、立設部3に設ける折り縁を3本としたが、他の実施の形態としては、例えば六曲(6枚折り)や八曲(8枚折り)の飾り屏風としても良く、この場合には立設部3における折り縁を、それぞれ5本や7本とすれば良い。
すなわち、立設部3は、展開時の幅が台板部2の幅よりも広く、かつ、使用時に2×n(nは2以上)枚折りとなるような(2×n−1)本(nは2以上)の折り縁が、相互に略並行かつ隣り合う折り縁の折り方向が互いに逆になるように設けられるとともに、両端側の各面の底辺が台板部2に接続されその他の面の底辺が台板部2に非接続とされるものであれば良い。
台板折返し部4は、図3に示すように、台板部2と略同一の外形(すなわち略ホームベース状)を呈する本体部40に対して、台板部2の手前側裏面部に当接及び固着されるフランジ部としての折り片42と、本体部40の左右側で折り返される折返し片43,44と、使用時に台板部2に係止する折返し係止片45と、がそれぞれ延設された構成となっている。
本実施の形態では、台板部2と台板折返し部4とで、飾り具1の基台部を構成している。そして、台板折返し部4は、この基台部について、折り曲げ可能な台板部2の反り返りを防止する機能、台板部2の折り縁21を隠して外観上の見栄えを良くする機能、基台部全体の厚みを形成する機能、飾り物100のずれや落ち等を防止する機能、飾り具1の折り畳み時にその折り畳み状態を保持する機能、等の種々の機能を担っている。以下、これらについて説明する。
台板折返し部4の本体部40には、飾り物100の底部形状に対応した形状の開口部41が形成されている。詳細には、開口部41は、飾り物100(鏡餅)の底部と略同一径、かつ飾り物100のフランジ部103よりも小径の円形開口部であり、これにより、使用時に飾り物100を開口部41にはめ込んで固定することができ、外力による飾り物のずれや落ち等が防止される。また、後述のように、開口部41に飾り物100を取り付けた状態で飾り具1を折り畳んで、流通、販売等することも可能となる。
また、台板折返し部4においては、台板部2の折り縁21に対応する箇所や、本体部40自体には折り縁が設けられておらず、後述する飾り具1の折り畳みの際に、本体部40自体については折り曲げられないようになっている。かかる構成とすることにより、本体部40には折り曲げによるしわ等が生じないこととなり、観賞時の見栄えが良くなる。また、かかる構成とすることで、使用時における基台部全体の形状を維持し、折り曲げ可能な台板部2の反り返りを防止する機能が担保される。
なお、他の実施の形態としては、本体部40に開口部41が設けられない構成としても良く、この場合には、飾り物100(鏡餅)が単に本体部40上に載せられるだけとなるが、台板部2の折り縁21を隠して外観上の見栄えを良くする機能や台板部2の反り返りを防止する機能は保持している。
本実施の形態では、台板折返し部4は、台板部2の手前側(すなわち立設部3とは反対側)で連設され、かつ、台板部2の折り縁21を介して区分けされる左右両面の一方のみに連接される構成となっている。このような構成とすることで、台板部2の折り畳み時に台板折返し部4の本体部40が折り曲げられてしまう不都合を回避することが可能となる。
詳細には、台板折返し部4では、本体部40における台板部2の前方側を臨む一辺から、該一辺をなす折り縁42aを介して谷折りされ、台板部2の手前側裏面部と当接するフランジ部としての折り片42が延設されている。そして、この実施形態では、図3にハッチングで示す折り片42の右半分の領域が、台板部2の折り縁21を介して区分けされる各面の右側面に所定の接着剤を介して固着される領域(糊代部42b)となり、折り片42の糊代部42bの部分だけが台板部2の底面に固着され、他方の面については台板部2の底面に対して非固着とされる。
台板部2と台板折返し部4との接続箇所をこのような構成とすることにより、折り縁21を介して台板部2を折り曲げる際に、台板折返し部4側は影響を受けず、また、台板部2及び台板折返し部4間における前側での隙間が折り片42によって隠されるので、外観上の見栄え良さが得られる。
台板折返し部4における本体部40の左右両側には、折返し片43,44が延設される。これら折返し片43,44は、飾り具1の使用時に本体部40の左右辺をなす折り縁43a,44aを介して図3の状態から谷折り(台板折返し部4表面からは山折り)されることで、本体部40と台板部2との間に配置され、或いは台板部2の裏面側に配置される。なお、使用時における各折返し片43,44の配置は、本体部40の補強等の観点からは上記いずれでも良く、後述のセット時の説明では本体部40と台板部2との間に配置する場合の手順等について述べるが、基台部両側の見栄え良さの観点からは、台板部2の裏面側に配置する方がより好ましい。
台板折返し部4の折返し係止片45は、台板部2の奥側に設けられた切り込み部23に係止するものであり、図3に示すように、本体部40における上述した折り片42とは反対側の一辺すなわち台板部2の奥側に対応する一辺から延設されている。
この折返し係止片45においては、互いに並行な2本の折り縁45a,45bが設けられており、各折り縁45a,45bを介して折返し係止片45を図3の状態から2回谷折り(台板折返し部4表面からは山折り)することで、1段目の折り返し面と、それより大面積の2段目の折り返し面とが形成される。
そして、折返し係止片45においては、飾り具1の使用時に、折り縁42aを介して本体部40を台板部2に当接するように折り曲げられ、この際に、折り縁45bを介して折られた状態から、該折り縁45bの折り角度を小さくかつ折り縁45aの折り角度を大きくしていくように曲げられることで、2段目の折り返し面の円弧状に形成された先端部が、切り込み部23に対して台板部2の裏面から挿入され、これにより台板部2に対して台板折返し部4が係止された状態となる。
すなわち、折返し係止片45の2段目の折り返し面は、台板部2の切り込み部23に挿入され、台板部2に係止されることにより、台板折返し部4を台板部2に固定させる機能を担っている。
なお、上述した使用例は、折返し係止片45を台板部2の裏面から係止させる場合であるが、他の使用例としては、図5に示すように、折返し係止片45を台板部2の表面から挿入して係止させることも可能である。この場合には、1段目の折り返し面には、台板部2及び折返し部4の奥側(立設部3側)における隙間や、台板部2と折返し部4との角度を、形成或いは調整するための機能が付与されることとなり、これにより、基台全体としての厚みや立体感が増加する。
飾り具1に飾られる飾り物100は、フランジ部103を有する鏡餅容器102の内部に、鏡餅101が格納されてなる。ここで、フランジ部103は、その外径が台板折返し部4の開口部41よりも大きくなっており、その内径が開口部41と略同一となっている。
以下に、飾り具1につき、図3の状態から飾り物100をセットして実際に使用(観賞)するための手順等について説明する。但し、立設部3と台板部2の折り片22とは既に接着剤等により固着された状態であるとする(図4参照)。
まず、飾り物100を、そのフランジ部103が突き当たるまで台板折返し部4の開口部41に嵌め込む。次に、台板折返し部4の折返し片43,44及び折返し係止片45を、各折り縁43a,44a,45a,45bを介して谷折り(台板折返し部4表面から見ると山折り)する(図4参照)。
そして、この状態から、折り縁42aを介して台板折返し部4と台板部2とを谷折りすることで、折返し片43,44が台板部2に当接する。一方、折返し係止片45については、その曲がり具合を調整して、台板部2と立設部3の切欠部34との間に形成された空間部に挿通させ、完全に挿通したところで、折り縁45aの曲げが大きくなりかつ折り縁45bの曲げが小さくなるように調整することで、先端部が切り込み部23に挿入され、台板部2に係止される。
かくして、この飾り具1では、使用時において4枚折りの飾り屏風が得られ、図2に示すように、立設部3における形状的見栄えの良さが確保されるとともに、飾り物100が見える水平方向範囲(視野)が広く確保される。
また、飾り具1では、使用時において飾り物100が台板部2と台板折返し部4とに挟持された状態となるので、外力がかかっても基台部から飾り物100が外れたりずれることがない。
さらには、この飾り具1によれば、使用時において、台板折返し部4の本体部40と飾り物100とにより、台板部2の折り縁21が隠された状態となるので、外観上の見栄えが良好となる。
次に、図2の使用状態から飾り具1を折り畳む手順等について説明する。まず、図2の状態から、折り片45を切り込み部23から外すとともに、折り縁42aを介して台板折返し部4と台板部2とを引き離すように回動させる(図4参照)。ここで、飾り物100については台板折返し部4から外しても良いし外さなくてもかまわない。
次に、台板部2を折り縁21を介して谷折りする。このとき、台板部2の図4左半分の面が台板折返し部4から離れるとともに、蛇腹状の立設部3が各折り縁31,32,33を介して幅方向に縮められる。そして、台板部2及び立設部3が2つ折り状態となったところで、折り縁42aを介して台板折返し部4と折り片42(すなわち台板部2及び立設部3)とを谷折りする。
ここで、折返し片43,44及び折返し係止片45については、台板折返し部4と台板部2とが2つ折り状態になる前には開いた状態としておき、両者が2つ折り状態になったところで、閉じるようにする。これにより、図6(a)(b)に示すように、台板部2が折返し係止片45及び折返し片44によって挟み込まれて、台板折返し部4と台板部2とが開くことが防止され、また、折返し片43も閉じられることで、折り畳み状態における全体の面積が小さくなり、流通、販売上の便宜が図られる。
なお、図6では、飾り物100を取り外して飾り具1を折り畳んだ状態を示しているが、上述のように飾り物100を取り外さずに飾り具1を折り畳んでも良く、この場合には予め飾り具1と飾り物100とが一体となっているので、ユーザにとっては飾り具1の立体形状への変換がより容易となり、また、流通時に、重量のある飾り物100に押されて飾り具1が変形する等の事態を避けることも可能となる。
このように、本実施の形態の飾り具1によれば、立設部3が、3本の相互に略並行な折り縁31,32,33を有し、かつ、展開状態において台板部2よりも広い幅とされることにより、使用時において4枚折りの飾り屏風が得られ、図2に示すように、立設部3における形状的見栄えの良さが確保される。
また、飾り具1によれば、立設部3における両端側の各面の底辺が台板部2に連設されその他の面の底辺が台板部2に非連設とされ、かつ、台板部2における立設部3の中央の折り縁33と対応する位置に折り縁21が設けられているので、該折り縁33及び折り縁21を介して2つ折りにして、立体形状から平面的な形状に無理なく変換することが可能となり(図6参照)、流通、販売上の便宜が図られる。
加えて、折り縁33及び折り縁21がそれぞれ立設部3及び台板部2の中央を区画する位置に設けられているので、使用時の立設部の外観上のバランスが良好に保たれるとともに、折り畳みの際に無理な力がかかることなく、かつ折り畳み状態における全体の面積を小さくできる。
さらに、飾り具1によれば、台板部2の中心位置が、立設部3の両端を結んだ仮想線よりも前方に設けられているので、台板部2に飾り物100を載せた場合に飾り物100の大部分が立設部3よりも前方(手前側)に位置することになり、飾り物100の視野が広く確保され(図2参照)、飾り物100を色々な角度から眺めることが可能となる。
(第二の実施の形態)
次に、主に図7、図8を参照して、本発明の第二の実施の形態について説明する。なお、第一の実施の形態と同一の部分については同一の符号を付し、適宜その説明を省略する。
図7に展開して示す第二の実施形態の飾り具11は、第一の実施形態の図3と比較して分かるように、飾り物100を載せる台板部2の中央左右両側がそれぞれ矩形状に切り欠かれており、平面略「エ」字の台板部2となっている点が、第一の実施形態とは異なっている。また、この飾り具11は、台板部2の切り込み部23及び台板折返し部の折返し片45が無い点、及び、台板折返し部側の左右一対の折返し片43,44の形状及び機能の点、さらには立設部3における切欠部の形状の点で、第一の実施形態とは異なっている。
一方、第二の実施形態においても、立設部3の主要構成、すなわち3本の相互に略並行な折り縁31〜33が設けられ、かつ展開状態において台板部2よりも広い幅を有する点や、立設部3の両端を結んだ仮想線よりも台板部2の中心位置が前方に設けられる点、等については第一の実施の形態と同様となっている。
以下は、主に第一の実施形態と異なる構成について詳細に説明する。
飾り具11の台板部2は、図7の展開平面図に示すように、略「T」字状の折曲台板部2Aと、フランジ部としての略逆「T」字状の固定台板部42Aとが、糊代部42bで接続されることにより、略「エ」字の平面形状を呈している。
すなわち、本実施の形態では、飾り物100を載せる台板部2の構成要素である折曲台板部2Aと固定台板部42Aとが別部材であり、両者の幅狭の部分が重ね合わせられることで、平面略「エ」字状の台板部2となる。
ここで、折曲台板部2Aは、中央の折り縁21を介して谷折りすることで、折り畳み可能となっている点、及び、奥側における形状及び立設部3との接続構成については、上述した第一の実施の形態の台板部2と同一である。
これに対して、折曲台板部2Aの手前側は、L字状に形成された切欠部24により、折曲台板部2Aの最大幅すなわち奥側の幅に対して略半分程度の寸法となっている。
一方、固定台板部42Aは、台板折返し部材4Aの一部をなしている。すなわち、飾り具11の台板折返し部材4Aは、図7に示すように、台板部2に対応する略ホームベース状の外形を有する本体部40と、台板部2の一部を構成し、折り縁42aを介して本体部40よりフランジ状に延設された固定台板部42Aと、左右側の各折り縁43a,44aを介して本体部40より延設された一対の折返し係止片43A,44Aと、を有している。
ここで、固定台板部42Aは、中央の折り縁21が無い構成とされ、かつ、本体部40に連設される手前側が折曲台板部2Aの最大幅すなわち奥側の幅と略同一幅とされ、折曲台板部2Aに接続される奥側は、L字状に形成された切欠部46により、折曲台板部2Aの狭められた手前側と略同一の幅となっている。
そして、折曲台板部2Aにおいては、固定台板部42Aの表面側と折曲台板部2Aの裏面側とが、各切欠部46,24の左右辺同士を合わせるように接合され、図7の左側の糊代部42bで接着されることにより、折曲台板部2Aが折り縁21を介して折り曲げ可能となっている。
折返し係止片43A,44Aは、第一の実施の形態における飾り具1の折返し片43,44と同様に、使用時において、基台部左右側における台板部2と台板折返し部との隙間を隠す、という外観向上の機能を担っている。加えて、折返し係止片43A,44Aは、台板部2に係止する係止手段としての機能も担っている。
具体的には、各折返し係止片43A,44Aは、それぞれ全体略山形状をなし、その基端側が上記外観向上の機能を担い、一方で、先端側が、台板部2の切欠部24,46で形成された窪み部分に係止する係止部としての機能を担っている。ここで、各折返し係止片43A,44Aの先端側は、図7に示すように、面取が施された矩形状を呈しており、台板部2の切欠部24,46より若干狭い幅とされることにより、切欠部24,46に挿入可能となっている。
なお、図7に示すように、この飾り具11では、各折り縁42a,43a,44aが2重の折り縁になっており、このような折り縁とすることにより、基台全体の厚みが増す。
また、この飾り具11では、立設部3の切欠部34Aが、上述した第1の実施の形態の切欠部34の切り欠き形状に加えて、図7に示すように、折り縁33を短くするように略「U」字状に切り欠かれた形状となっている。
このような切り欠き形状とすることにより、飾り物100をセットする際に、鏡餅容器102の上段と、屏風(立設部3)の折り縁33の山折れ部分との接触を回避することができ、また、折り縁33の山折り作業時に、余計な折れ線や折れ跡が発生しにくくなる。
以下、飾り具11につき、図7の状態から飾り物100をセットして実際に使用(観賞)するための手順等について説明する。但し、立設部3と台板部2の折り片22とは既に接着剤等により固着された状態であるとする(図4参照)。
まず、飾り物100を、そのフランジ部103が突き当たるまで台板折返し部材4Aの開口部41に嵌め込む。次に、この状態から、折り縁42aを介して台板折返し部材4Aの本体部40と台板部2とを谷折りすることで、飾り物100のフランジ部103が台板部2の表面に当接するとともに、本体部40と台板部2とが対峙する。
さらに、この状態から、台板折返し部材4Aの折返し係止片43A,44Aを、各折り縁43a,44aを介して谷折り(台板折返し部材4A表面から見ると山折り)する(図4参照)。
このときに、折返し係止片43A,44Aを湾曲させて、各先端部(係止部)を、台板部2の切欠部24,46で形成された窪み部分に挿入することで、台板折返し部材4Aが台板部2に係止される。
このとき、飾り具11においては、台板部2が台板折返し部材4Aの本体部40と折返し係止片43A,44Aとで挟持された状態となり、台板部2全体が隠された状態となるので、台板部2と台板折返し部4との2つの部材により2重に見えることがない。また、この実施の形態では、台板折返し部材4Aを台板部2に係止させる操作及び係止を解除させる操作を、立設部3のある奥側で行う必要がないので、これら各操作を比較的容易に行うことが可能となる。
また、この飾り具11では、上述した第一の実施の形態と同様に、使用時において4枚折りの飾り屏風が得られ、立設部3における形状的見栄えの良さが確保されるとともに、飾り物100が見える水平方向範囲(視野)が広く確保される(図2参照)。
また、飾り具11においては、使用時において飾り物100が台板部2と台板折返し部材4Aとに挟持された状態となるので、外力がかかっても基台部から飾り物100が外れたりずれることがない。
さらには、この飾り具11によれば、使用時において、台板折返し部材4Aの本体部40と飾り物100とにより、台板部2の折り縁21が隠された状態となるので、外観上の見栄えが良好となる。
次に、飾り具11を、使用状態(図2参照)から折り畳む手順等について説明する。まず、折返し係止片43A,44Aを湾曲させて、各先端部(係止部)を、台板部2の切欠部24,46で形成された窪み部分から外すことで、台板部2と台板折返し部材4Aとの係合状態が解除される。続いて、折り縁42aを介して台板折返し部材4Aの本体部40と台板部2とを引き離すように相対回動させる(図4参照)。ここで、飾り物100については台板折返し部4から外しても良いし外さなくてもかまわない。
次に、折曲台板部2Aを折り縁21を介して谷折りする。このとき、折曲台板部2Aの図7右半分の面が固定台板部42Aから離れるとともに、蛇腹状の立設部3の幅方向が各折り縁31,32,33を介して縮められる。そして、折曲台板部2A及び立設部3が2つ折り状態となったところで、折り縁42aを介して台板折返し部材4Aの本体部40と台板部2とを谷折りする。
さらに、この状態から、折返し係止片43A,44Aを湾曲させて、折返し係止片43Aの先端部(係止部)を、台板部2の切欠部24,46で形成された窪み部分に挿入する。また、他方の折返し係止片44Aの先端部(係止部)についても、固定台板部42Aの切欠部46に挿入することが可能であり、これにより、図8に示すように、台板折返し部材4Aが台板部2に係止される。
第二の実施形態の飾り具11では、上述した第一の実施形態の飾り具1で得られた効果に加えて、以下のような効果が得られる。すなわち、この飾り具11によれば、台板部2に対する台板折返し部材4Aの係止を、本体部40の左右両側からフランジ状に延設された折返し係止片43A,44Aにより、台板部2の切欠部24,46に対して行うので、操作が比較的容易であり、かつ、外力がかかっても容易には崩れない強い係止状態が得られ、また、基台部の側面側の外観も良好となる。加えて、本実施形態では、図8に示すように、折り畳み時においても折返し係止片43A,44Aを台板部2の切欠部24,46に挿入することが可能であり、この場合には、外力がかかっても台板部2と立設部3とが開かない強い係止状態を保持することができる。
(第三の実施の形態)
次に、主に図9を参照して、本発明の第三の実施の形態について説明する。なお、第一及び/又は第二の実施の形態と同一の部分については同一の符号を付し、適宜その説明を省略する。
図9に展開して示す第三の実施形態の飾り具12は、第二の実施形態の基本構成を踏襲しているが、飾り具全体が一枚構造となっている点が異なっている。すなわち、本実施形態の飾り具12は、第二の実施形態の図7と比較して分かるように、台板折返し部材4Aの固定台板部42Aと折曲台板部2Aとが、折り縁25を介して連設されており、図9では立設部3、折曲台板部2A、及び固定台板部42Aの各表面側が表されている。
ここで、折り縁25は、折曲台板部2Aの折り縁21と並行に設けられており、折曲台板部2Aと固定台板部42Aの各表面側同士を谷折り可能としている。
かかる構成の飾り具12によれば、固定台板部42Aと折曲台板部2Aとを接着する必要がないので、製造上のコスト及び行程を減らすことが可能となる。
なお、飾り具12につき、図9の状態から飾り物100をセットして実際に使用(観賞)する場合には、固定台板部42Aと折曲台板部2Aとを、両者の表面が表面に当接するように折り縁25を介して折り曲げる手順を加えること以外は、上述した第二の実施の形態の飾り具11と同様の手順で行うことができる。また、飾り具12を折り畳む場合には、上述した第二の実施の形態の飾り具11と同様の手順で行うことができ、折り畳み状態としては図8と同一の外観となる。
以上のように、上述した各実施の形態の飾り具1,11,12では、立設部3が、展開状態において台板部2よりも広い幅を有し、かつ3本の相互に略並行な折り縁31,32,33が設けられた構成とされているので、使用時において4枚折りの飾り屏風が得られ、立設部3における形状的見栄えの良さが確保される(図2参照)。
また、飾り具1,11,12においては、立設部3における両端側の各面の底辺が基台部(台板部2,2A)に連設されその他の面の底辺が基台部に非連設とされ、かつ、基台部における立設部3の中央の折り縁33と対応する位置に折り縁21が設けられることで、これら各折り縁を介して2つ折りとすることが可能となり、さらには、基台部の中心位置が、立設部3の両端を結んだ仮想線よりも前方に設けられることで、基台部に飾り物を載せた場合に飾り物の大部分が立設部3よりも前方(手前側)に位置することになり、飾り物が見える水平方向範囲が広く確保される。
さらに、上述した各実施の形態の飾り具1,11,12によれば、基台部を台板部と折返し部との2枚重ね構造として、上面となる折返し部4,4Aの本体部40が使用時に台板部2の折り縁21を覆い隠す構成となっているので、基台部における外観上の見栄え良さが得られる。また、本体部40にフランジ部としての折り片42又は固定台板部42Aが延設されることで、基台部の前端側の見栄え良さが得られ、本体部40に折返し片43,44又は折返し係止片43A,44Aが延設されることで、基台部の左右端側の見栄え良さが得られる。
また、上述した各実施の形態の飾り具1,11,12によれば、2枚重ね構造とされた基台部の上面に、飾り物100の底部形状に対応した形状の開口部41が設けられているので、外力による飾り物100のずれや落ち等が防止され、また、飾り物100を取り付けた状態で折り畳んで、流通、販売等することも可能となる。
さらに、各実施の形態の飾り具1,11,12によれば、台板部2に係止する係止手段として、折返し部4,4Aの本体部40から延設された折返し係止片45又は43A,44Aを有しているので、使用時における台板部2の反り返り防止の強化が図られる。
なお、上述した各実施の形態では、4枚折りの飾り屏風とするために立設部3の折り縁を3本としたが、立設部3の折り縁の数はこれに限定されず、(2×n−1)本(nは2以上)とすることが可能であり、これにより6枚折りや8枚折りといった多段の飾り屏風が得られる。
以上詳細に説明したように、本発明によれば、立設部における形状的見栄えの良さと基台部との連設を確保するとともに、飾り物が見える水平方向範囲を広く確保可能で、かつ折り畳み可能な飾り具を提供することが可能となり、産業上きわめて有用である。
本発明を適用した飾り具の第一の実施の形態の概略構成を説明するための外観斜視図である。 飾り具に飾り物を組み込んだ状態についての外観斜視図である。 飾り具の展開状態を説明する図であり、台板部及び立設部の表面側かつ台板折返し部の裏面側から表した展開平面図である。 立設部の両端を台板部に接続した状態の平面図である。 折返し係止片を台板部の表面から係止させた状態について示す外観斜視図である。 飾り具の折り畳み状態を示す図であり、(a)が台板折返し部の表面側から示す図、(b)が台板折返し部の裏面側から示す図である。 飾り具の第二の実施の形態の構成を説明する図であり、台板部及び立設部の表面側かつ台板折返し部の裏面側から表した展開平面図である。 図7の飾り具の折り畳み状態を説明する図であり、(a)が台板折返し部の裏面側から示す図、(b)が台板折返し部の表面側から示す図である。 飾り具の第三の実施の形態の構成を説明する図であり、台板部、立設部、及び台板折返し部の表面側から表した展開平面図である。
符号の説明
1,11,12 飾り具
2 台板部(基台部)
21 折り縁
22 折り片
22a 折り縁
23 切り込み部
3 立設部(多段屏風)
30 折り縁
31,32 折り縁
33 折り縁
34,34A 切欠部
4 台板折返し部(基台部)
40 本体部
41 開口部
42 折り片(フランジ部)
42a 折り縁
42b 糊代部
43,44 折返し片
43a,44a 折り縁
45 折返し係止片(係止手段)
45a,45b 折り縁
100 飾り物(鏡餅)
101 鏡餅
102 鏡餅容器
103 フランジ部
2A 折曲台板部
24 切欠部
34A 切欠部
4A 台板折返し部材(基台部)
42A 固定台板部(フランジ部)
46 切欠部
43A,44A 折返し係止片(係止手段)
25 折り縁

Claims (12)

  1. 飾り物を載せるための基台部と、該基台部に接続される飾り屏風としての立設部と、を有し、
    前記立設部は、展開時の幅が前記基台部の幅よりも広く、かつ、(2×n−1)本(nは2以上)の折り縁が、相互に略並行に設けられるとともに、両端側の各面の底辺が前記基台部に接続されその他の面の底辺が前記基台部に非接続とされ、
    前記基台部は、台板部と、該台板部に接続され、前記台板部の平面形状と略同一の外形を有し、使用時に前記台板部の上面側に折り返される折返し部と、からなり、その中心位置が、前記立設部の両端を結んだ仮想線よりも前方に設けられるとともに、前記立設部のn番目の折り縁とで同一平面が形成される位置に折り縁が設けられ、該折り縁が前記台板部側にのみ設けられたこと
    を特徴とする飾り具。
  2. 前記折返し部には、飾り物の底部形状と略同一形状の開口部が設けられたこと
    を特徴とする請求項記載の飾り具。
  3. 前記折返し部は、前記台板部の前記立設部が接続される側とは反対側で接続され、かつ、前記台板部の前記折り縁を介して二分される左右両面の一方のみに接続されること
    を特徴とする請求項1又は2記載の飾り具。
  4. 前記折返し部には、前記台板部の裏面部と当接するフランジ部が設けられ、該フランジ部は、前記台板部の前記折り縁を介して二分される左右両面の一方の底面に固着され、他方の底面に対しては非固着とされること
    を特徴とする請求項記載の飾り具。
  5. 前記折返し部は、前記台板部に係止する係止手段を備えたこと
    を備える請求項1乃至4のいずれか1項に記載の飾り具。
  6. 前記係止手段は、前記折返し部の本体から延設された折返し係止片であること
    を特徴とする請求項記載の飾り具。
  7. 前記台板部には、前記折返し係止片が係止される切り込み部が形成されたこと
    を特徴とする請求項記載の飾り具。
  8. 前記折返し係止片は、前記折返し部の本体先端側から2段に折り返し可能に延設され、2段目の折り返し面が前記切り込み部に係止する係止部であること
    を特徴とする請求項記載の飾り具。
  9. 前記台板部は、左右両端側に切欠部が形成され、
    前記折返し係止片は、前記折返し部の本体左右側にそれぞれ延設され、折り返し状態において前記台板部の前記切欠部に係止可能な形状とされたこと
    を特徴とする請求項記載の飾り具。
  10. 前記折返し部には、前記台板部の裏面部と接触するフランジ部が前記台板部の一部を構成するように設けられ、
    前記フランジ部は、前記台板部の前記折り縁を介して二分される左右両面の一方の底面に固着され、他方の底面に対しては非固着とされ、かつ、前記切欠部の一部が形成されたこと
    を特徴とする請求項記載の飾り具。
  11. 前記立設部のn番目の折り縁及び前記基台部の折り縁は、それぞれ、前記立設部及び前記台板部の中央を区画する位置に設けられたこと
    を特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の飾り具。
  12. 前記基台部は、飾り物としての鏡餅を載置可能な形状であること
    を特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の飾り具。
JP2003271755A 2003-07-08 2003-07-08 飾り具 Expired - Fee Related JP4658460B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003271755A JP4658460B2 (ja) 2003-07-08 2003-07-08 飾り具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003271755A JP4658460B2 (ja) 2003-07-08 2003-07-08 飾り具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005028791A JP2005028791A (ja) 2005-02-03
JP4658460B2 true JP4658460B2 (ja) 2011-03-23

Family

ID=34209519

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003271755A Expired - Fee Related JP4658460B2 (ja) 2003-07-08 2003-07-08 飾り具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4658460B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6343959B2 (ja) * 2014-02-21 2018-06-20 大日本印刷株式会社 鏡餅飾り,その型紙および鏡餅飾りを含む鏡餅セット

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4930030U (ja) * 1972-06-15 1974-03-15
JPS5757717U (ja) * 1980-09-22 1982-04-05
JPS5915976A (ja) * 1982-07-20 1984-01-27 大日本印刷株式会社 中折が直立する折畳パンフレツトの製造法
JPS62134806U (ja) * 1986-02-20 1987-08-25
JP2002045291A (ja) * 2000-05-23 2002-02-12 Maruichi Ozawa:Kk 飾り重ね鏡餅
JP2002369745A (ja) * 2001-06-15 2002-12-24 Taimatsu Shokuhin Kk 鏡餅お飾りセット

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4930030U (ja) * 1972-06-15 1974-03-15
JPS5757717U (ja) * 1980-09-22 1982-04-05
JPS5915976A (ja) * 1982-07-20 1984-01-27 大日本印刷株式会社 中折が直立する折畳パンフレツトの製造法
JPS62134806U (ja) * 1986-02-20 1987-08-25
JP2002045291A (ja) * 2000-05-23 2002-02-12 Maruichi Ozawa:Kk 飾り重ね鏡餅
JP2002369745A (ja) * 2001-06-15 2002-12-24 Taimatsu Shokuhin Kk 鏡餅お飾りセット

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005028791A (ja) 2005-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7596896B2 (en) Three-dimensional forming display system
US10384143B2 (en) Three-dimensional stand alone pop up assembly and method
US9542865B2 (en) Three-dimensional stand alone pop up assembly and method
US7779996B2 (en) Box with A-Frame product support
US10682583B2 (en) Three-dimensional stand alone pop up assembly and method
US11238758B2 (en) Removably securing a sliceform to a foldable article
USD996214S1 (en) Configurable divider
JP4658460B2 (ja) 飾り具
JP3184324U (ja) ケース
USD493309S1 (en) Display stand merchandise tray
US20050081412A1 (en) Promotional display system with locking arm
USD428930S (en) Display label for an absorbent article
US20030062327A1 (en) Economical desktop bookcase
JP3103884U (ja) アルバム兼用写真立て
JP2001149190A (ja) 折り畳み可能な商品陳列棚
USD433068S (en) Display label for an absorbent article
KR102079368B1 (ko) 형상가변형 가구
JP3109854U (ja) 飾り台
KR200296319Y1 (ko) 연등
JP4127153B2 (ja) 装飾品陳列用スタンド
JP2529217Y2 (ja) 展示具
KR200277890Y1 (ko) 입체 카드
JP2011512970A (ja) 折畳式ジグソーパズルピース及びジグソーパズル用額縁
JP2022156559A (ja) ポップアップカード
KR200225881Y1 (ko) 트윈액자

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060703

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090430

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100615

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100720

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101214

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101224

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140107

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees