JP2004351102A - 弾球遊技機 - Google Patents

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JP2004351102A JP2003155225A JP2003155225A JP2004351102A JP 2004351102 A JP2004351102 A JP 2004351102A JP 2003155225 A JP2003155225 A JP 2003155225A JP 2003155225 A JP2003155225 A JP 2003155225A JP 2004351102 A JP2004351102 A JP 2004351102A
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Isamu Yamada
勇 山田
Akihito Aoki
彰人 青木
Hiroshi Suenaga
寛 末永
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Sansei R&D Co Ltd
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Abstract

【課題】複数の同系装置に対する制御回路の構成を簡略化するとともに、複数の同系装置を制御する制御回路の制御の簡素化を行った弾球遊技機を提供することを目的とする。
【解決手段】複数の同系装置を有し、前記複数の同系装置には作動制御信号を受信し、前記各装置の作動制御を行う作動制御手段がそれぞれ設けられており、前記作動制御信号を前記各作動制御手段の全てに対して出力する統括制御手段を備え、前記各作動制御手段は、前記統括制御手段から出力された作動制御信号が、前記各装置のうち自己の装置に必要な作動制御信号か否かを判断する作動制御信号判定手段と、前記作動制御信号判定手段が自己の装置に必要な作動制御信号と判定した場合にその作動制御信号を記憶する作動制御信号記憶手段とを有し、前記作動制御信号記憶手段の記憶情報に基づき前記各装置を作動制御することを特徴とする弾球遊技機。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機等に代表される弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ遊技機等の弾球遊技機では、特別図柄や普通図柄あるいは演出図柄等の各種の画像を多用な表示態様によって表示する画像表示装置、遊技状態の報知や効果音等の音声による演出等を行う音声発生装置、ランプ等の各種発光体によって遊技演出や遊技状態の報知を行う発光体装置、遊技状態に応じて各入賞領域を拡大あるいは縮小させる駆動入賞口等、様々な機能を有する装置が適宜設けられている。このような弾球遊技機にあっては、前記各種の装置の作動機能が全てメイン制御回路によって制御され、その際に前記メイン制御回路は、前記各装置に対して、個々に作動制御信号を送信して制御を行っている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
近年では、従来の弾球遊技機において、遊技性を高めるために、同様の機能を有する複数の画像表示装置を設けて、より多彩な表示態様を実現しようとする試みがなされている。
【0004】
しかしながら、同様の機能を有する複数の画像表示装置を設けようとする場合、同様の機能を有する装置の各々に向けて制御信号を送信すると制御時間が増えるため、メイン制御回路の負担の増大及びメイン制御回路と、同様の機能を有する装置(例えば、複数の画像表示装置)間の制御回路の複雑化が懸念されている。また、同様の機能を有する複数の装置(同系装置)を前記画像表示装置に限らず設け、さらに同系装置の各々に制御信号を個別に送信するとすれば、制御回路の構成が複雑になり、該メイン制御回路の制御信号を送信するための処理の負担がさらに増加するという問題があった。
【0005】
【特許文献1】
特開2003−24600号公報(第6頁、第15図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、上記の事情に鑑み提案されたものであり、複数の同系装置に対する制御回路の構成を簡略化するとともに、複数の同系装置を制御する制御回路の制御の簡素化を行った弾球遊技機を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1の発明は、画像表示装置、音声発生装置、駆動入賞装置、発光体装置のうち、少なくとも一の装置は複数の同系装置からなり、前記複数の同系装置には作動制御信号を受信し、前記作動制御信号に基づいて前記各装置の作動制御を行う作動制御手段がそれぞれ設けられており、前記作動制御信号が前記複数の同系装置の各作動制御手段のうち少なくとも1つの作動制御手段に対して必要な作動制御信号である場合に該作動制御信号を前記各作動制御手段の全てに対して出力する統括制御手段を備え、前記各作動制御手段は、前記統括制御手段から出力された作動制御信号が、前記各装置のうち自己の装置に必要な作動制御信号か否かを判断する作動制御信号判定手段と、前記作動制御信号判定手段が自己の装置に必要な作動制御信号と判定した場合にその作動制御信号を記憶する作動制御信号記憶手段とを有し、前記作動制御信号記憶手段の記憶情報に基づき前記各装置を作動制御することを特徴とする弾球遊技機
【0008】
請求項2の発明は、前記作動制御信号に、前記複数の同系装置のうちいずれか1つの装置を作動させる選択作動制御信号と、前記複数の同系装置のうち少なくとも2つ以上の装置を作動させる共通作動制御信号が含まれることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機に係る。
【0009】
請求項3の発明は、前記複数の同系装置が画像表示装置であり、前記作動制御信号は、前記画像表示装置に表示される図柄の変動に関する作動制御信号であることを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機に係る。
【0010】
請求項4の発明は、図柄の変動に関係する情報を取得する第1の入賞口の入賞領域は拡大可能に構成され、前記画像表示装置に送信される作動制御信号には、前記第1の入賞口を拡大するか否かについて表示するための制御信号が含まれることを特徴とする請求項3に記載の弾球遊技機に係る。
【0011】
請求項5の発明は、前記第1の入賞口と異なる入賞領域拡大可能な第2の入賞口を備え、前記画像表示装置に送信される作動制御信号には、前記第2の入賞口を拡大するか否かについて表示するための制御信号が含まれることを特徴とする請求項4に記載の弾球遊技機に係る。
【0012】
請求項6の発明は、前記複数の同系装置が音声発生装置であり、前記作動制御信号は、各音声発生装置で発生される音声に関する作動制御信号であることを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機に係る。
【0013】
請求項7の発明は、前記複数の同系装置が駆動入賞装置であり、前記作動制御信号は、各駆動入賞口の拡大駆動制御に関する作動制御信号であることを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機に係る。
【0014】
請求項8の発明は、前記複数の同系装置が発光体装置であり、前記作動制御信号は、各発光装置の発光に関する作動制御信号であることを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機に係る。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下添付の図面に基づき本発明の好適な実施形態を説明する。図1は本発明の一実施例に係る弾球遊技機全体の正面図、図2は同弾球遊技機の遊技盤の正面図、図3は同弾球遊技機のシステム制御を簡略に示すブロック図、図4は同弾球遊技機の表示制御を簡略に示すブロック図である。
【0016】
本実施例において、語句の対応は以下の通りである。
同系装置とは、図2に示す画像表示に関する機能を有する中画像用表示装置43a、左画像用表示装置43b、右画像用表示装置43cが該当する。
作動制御信号とは、図18に示した前記同系装置を作動させる画像表示に関する特別図柄変動態様指定コマンド,特別図柄停止指定コマンド等からなる作動制御信号CD10が該当する。
作動制御手段とは、図4に示した中画像用作動制御回路94a、左画像用作動制御回路94b、右画像用作動制御回路94cが該当する。
統括制御手段とは、図4に示した統括制御回路93が該当する。
作動制御信号判定手段とは、中,左,右画像表示装置用CPU95a,95b,95cが該当する。
作動制御信号記憶手段とは、中,左,右画像表示装置用CPU95a,95b,95c内のRAMが該当する。
選択作動制御信号とは、図18に示した特別図柄保留指定コマンド、普通図柄保留指定コマンド等からなるコマンドが該当する。
共通作動制御信号とは、特別図柄変動態様指定コマンド、変動態様抽選拡張指定コマンド等からなるコマンドが該当する。
第1の入賞口とは、始動入賞口10が該当する。
第2の入賞口とは、大入賞口15が該当する。
なお、請求項の語句と本実施例の語句との対応は、以上の通りであるが、本実施例は請求項の一実施例であり、請求項の内容が以下の実施例に限定されるものではない。
【0017】
図1及び図2に示す弾球遊技機1は、遊技盤3の縁に遊技球の外側誘導レール4及び内側誘導レール5が略円形に立設され、前記内側誘導レール5によって囲まれた遊技領域6の中心線上にその上部から下部に向かって順に表示装置9、始動入賞口(第1の入賞口)10、特別電動役物である大入賞口(第2の入賞口)15、アウト口17が配設され、また上方左右両側には風車22a,22b、前記始動入賞口10の左右に普通図柄変動開始用左ゲート19及び普通図柄変動開始用右ゲート21、前記風車22aの下方に第1袖入賞口23と第2袖入賞口25、さらには前記大入賞口15の両側に左落とし入賞口27と右落とし入賞口29が配設されている。前記種々の入賞口に遊技球が入賞すると所定数の遊技球が賞品球として払い出される。また、後に詳述する特定の条件で所定の特別遊技状態、この例では大当たりとなると大入賞口15の開閉扉61が開放され、遊技球が入賞し易い状態となる。また、左,右普通図柄変動開始用ゲート19,21においては遊技球通過の検出信号により、普通図柄が所定値となった場合、始動入賞口10の駆動部材が略閉鎖状態(図中点線で図示した符号11bの状態)から拡開状態(図中実線で図示した符号11aの状態)となるように拡開駆動する。
【0018】
前記遊技盤3の前面側には、払い出された遊技球を受けるための上側球受け皿32、該上側球受け皿32を取り付けるための取付板33、前記上側球受け皿32の飽和時に遊技球を受けるための下側球受け皿34、遊技状態を報知するランプ表示器35,36及び飾りランプ39、音声や効果音を発して遊技状態を遊技者に報知するスピーカ37a,37b、遊技者の発射ハンドルHがそれぞれ組み付けられている。符号2は遊技機の機枠、Cuは貸球の払い出しを行う際に遊技者等が操作する球貸用カードユニット、Ciはカードの出し入れを行うカード挿入口である。次に所要の各部についてさらに詳述する。
【0019】
前記表示装置9には、液晶、ドットマトリックスもしくはLED表示装置等の表示装置からなる3つの画像表示装置(中画像表示装置43a、左画像表示装置43b、右画像表示装置43c)がそれぞれ設けられ、前記中画像表示装置43aは前記表示装置9の上部中央、前記左画像表示装置43bは前記表示装置9の下部左側、前記右画像表示装置43cは前記表示装置9の下部右側にそれぞれ配置され、前記中画像表示装置43aの上方には、遊技状態に応じて点灯又は消灯するランプ装置L1〜L8がそれぞれ設けられている。実施例において、前記各画像表示装置43a,43b,43cは、窓枠部49内にカラー表示可能な液晶表示器(TFT−LCDモジュール)等からなる3つの画像表示部(中画像表示部50a、左画像表示部50b、右画像表示部50c)を有する同一の機能を備えた同系装置として構成される。前記各画像表示部50a,50b,50cは、複数の数字、アルファベット、記号あるいは絵(キャラクタ)等からなる図柄(実施例においては特別図柄、普通図柄、背景図柄等)を変動表示する表示手段に相当する。
【0020】
後述する図20〜22に示すように、前記中画像表示部50aの右上側には普通図柄HZを表示する普通図柄表示領域41が設けられ、その下方には普通図柄保留記憶数表示領域47が設けられている。普通図柄保留記憶数表示領域47は、前記左,右普通図柄変動開始用ゲート19,21を遊技球が通過することによって取得する図柄変動停止に係わる情報(乱数値)を、現在変動中のものを除いて保留記憶数(この例では最高4回)を表示するものである。図中の符号48は特別図柄変動記憶数表示領域であり、特別図柄変動中に前記始動入賞口10に入賞した遊技球の個数、すなわち特別図柄の変動を開始する回数を現在変動中のものを除いて保留記憶数(この例では最高4回)として前記特別図柄変動記憶数表示領域48に表示し、記憶数の減少によって前記表示領域48の表示個数を減らす(図においては白丸から黒丸に変更する)ようになっている。
【0021】
実施例において、前記普通図柄HZは「‘0’,‘1’,‘2’,‘3’」の数字からなる図柄で構成され、後述のラベル−TRND−Hの取得した乱数値(0〜3)に基づいて図柄が決定され、前記普通図柄表示領域41に表示される。
【0022】
また、3つの画像表示部(中画像表示部50a、左画像表示部50b、右画像表示部50c)には、それぞれ各特別図柄(中特別図柄HM、左特別図柄HL、右特別図柄HR)を表示する特別図柄表示領域(中特別図柄表示領域52a、左特別図柄表示領域52b、右特別図柄表示領域52c)が設けられている。実施例において、前記各特別図柄HM,HL,HRは「‘0’,‘1’,‘2’,‘3’,‘4’,‘5’,‘6’,‘7’,‘8’,‘9’,‘10’,‘11’」の12通りの数字からなる図柄で構成され、後述のラベル−TRND−AZ1、もしくはラベル−TRND−B1,B2,B3の取得した乱数値(0〜11)に基づいて図柄が決定され、各特別図柄表示領域52a,52b,52cにそれぞれ表示される。なお、前記各特別図柄HM,HL,HRが全て同一の図柄(例えば「7,7,7」)として表示された場合は、大当たり状態となる。
【0023】
前記始動入賞口10は表示装置9の真下に設けられ、2つの駆動部材が背面の始動入賞口用ソレノイドによって通常状態である略垂直の狭小開放状態(図2の符号11bを参照)と略V字形の拡大開放状態(図2の符号11aを参照)の間を変化可能に駆動制御されている。前記始動入賞口10の拡大開放は、前記普通図柄表示領域41の普通図柄HZが変動停止して特定の普通図柄が表示された普通図柄当たりとなったときに行われる。実施例では、普通図柄表示領域41の確定停止普通図柄が当たりである特定図柄の場合には、0.5秒間の始動入賞口10の拡大開放を1回行い、当該拡大開放を強制終了するようにされている。
【0024】
また、前記遊技盤3の背面には、始動入賞口10に入賞した遊技球を検出する特別図柄変動開始スイッチが入賞球の通路に設けられており、該入賞球の検出によって前記各画像表示装置43a,43b,43cの図柄変動を開始するようになっている。その際、特別図柄変動中に始動入賞口10に入賞した遊技球の個数、すなわち特別図柄の変動を開始する回数については、保留回数(この例では最高4回)を、前記特別図柄保留記憶数表示領域48に表示し、記憶数の減少によって前記表示領域48の表示個数を減らす(図においては白丸から黒丸に色を変更する)ようになっている。
【0025】
前記左,右普通図柄変動開始用ゲート19,21は表示装置9の下方に設けられ、普通図柄変動開始スイッチを備え、該普通図柄変動開始スイッチで両通過ゲート19,21を通過する遊技球を検出することによって前記普通図柄表示領域41の普通図柄HZの変動を開始させるようになっている。また、前記第1袖入賞口23と第2袖入賞口25の入賞球を検出する第1袖入賞口用検出スイッチと第2袖入賞口用検出スイッチ、前記左落とし入賞口27と右落とし入賞口29の入賞球を検出する左落とし入賞口用検出スイッチと右落とし入賞口用検出スイッチが、それぞれ対応する遊技盤背面に設けられている。
【0026】
前記大入賞口15は始動入賞口10の下方に設けられ、大入賞口開放用ソレノイドと該ソレノイドによって開閉する開閉板61とを備えている。この大入賞口15は、通常は開閉板61が閉じた状態とされ、当該大入賞口15の内部には、該大入賞口15の開放と同時に開放して入賞可能にする特定領域入賞口(図示せず)を有する。さらに、該特定領域入賞口には、所定条件時に特定領域開放用ソレノイドにより開閉される開閉扉(図示せず)が設けられている。また、前記特定領域入賞口には特定入賞球を検出する特定入賞球検出スイッチが設けられ、該入賞球の検出により大入賞口15を再度開ける継続権利が成立するようにされている。また、大入賞口15内の略中央には、前記大入賞口15に入賞しかつ前記特定領域入賞口に入賞しなかった入賞球を検出する入賞球数カウントスイッチが設けられている。
【0027】
前記各画像表示装置43a,43b,43cの作動及び大入賞口15の作動、つまり特別遊技実行時(大当たり成立時)の動作について説明する。前記のように始動入賞口10に遊技球が入賞し、特別図柄変動開始スイッチによって入賞球が検出されると、前記特別図柄変動開始スイッチにより入賞信号が後述する図3に示すメイン制御回路70へ送られ、それに伴ってメイン制御回路70のラベル−TRND−A等の各種乱数値(Q1等)が取得(抽出)され、その取得数値がメイン制御回路70のRAM73の特別図柄乱数記憶領域等に一旦格納される。そして、当該格納された各数値に基づいて大当たりの判定、リーチの有無決定、特別図柄の停止図柄組合せの決定(作成)、リーチ態様の決定等が行われ、前記各画像表示装置43a,43b,43cにおける各画像表示部50a,50b,50cの各所定表示領域で特別図柄の変動を開始する。前記メイン制御回路70は、遊技機1のメイン制御を行うメイン制御手段に相当するものである。
【0028】
前記各特別図柄HM,HL,HRは、変動開始から所定時間(後述の選択された各特別図柄変動・停止パターンで定められている時間、この例では最低約5秒から最高58秒)変動後、停止図柄として各特別図柄表示領域52a,52b,52cに確定表示される。実施例では、中特別図柄表示領域52a、左特別図柄表示領域52b、右特別図柄表示領域52cにおいて中特別図柄HM、左特別図柄HL、右特別図柄HRが変動を開始し、左特別図柄表示領域52b、右特別図柄表示領域52c、中特別図柄表示領域52aの順に前記各特別図柄HM,HL,HRが変動停止して停止特別図柄として確定表示される。その際、決定された特別図柄の表示態様等によっては、リーチ状態が成立することがある。
【0029】
ここで、リーチ状態とは、各画像表示部50a,50b,50cの各画像表示領域52a,52b,52cにおいて、各特別図柄HM,HL,HRの変動表示が開始された後、表示制御が進行して表示結果が停止表示される前段階に、特定の表示態様、つまり大当たり特別図柄の組合せ(同一図柄の組合せ)が表示され易い可変表示態様となったと遊技者に思わせるための表示態様をいう。この実施例では、リーチ状態の1つとして、前記各画像表示部50a,50b,50cの各画像表示領域52a,52b,52cのうち、最終停止図柄(ここでは中特別図柄HM)を表示する表示領域(ここでは中画像表示領域52a)だけを残して、残りの2つの画像表示領域52b,52cで図柄が特定の組合せ(例えば同一図柄)となるように仮停止するリーチ変動表示処理がなされている。
【0030】
また、前記リーチ状態時には、前記各画像表示部50a,50b,50cにおける各特別図柄(主に中画像表示部50aに表示される最終停止特別図柄HM)の変動時間を長くしたり、前記各画像表示部50a,50b,50cにおける各特別図柄HM,HL,HRを利用した図柄利用演出や特別図柄の背後に表示されるキャラクタや背景等を表示してリーチアクションが演出されるようになっている。なお、前記リーチ状態になる前に、該リーチ状態になる可能性又は大当たりになる可能性が高いことを報知する予告(予兆)が演出されるようにしてもよい。前記予告としては、各画像表示部50a,50b,50c上へのキャラクタの表示や残像表示等が挙げられる。
【0031】
前記停止特別図柄(確定停止した特別図柄)の組合せが、同一図柄等の組合せからなる大当たり特別図柄組合せとなると、大当たり状態を意味する特別遊技(大当たり遊技)に移行する。前記特別遊技(大当たり遊技)になると、前記大入賞口15の開閉板61が開いて遊技領域6表面を落下してくる遊技球を受け止め(図2参照)、大入賞口15へ入賞可能にし、該大入賞口15への入賞があると、図示しない賞球払出装置により所定数の遊技球が賞品球として払い出される。
【0032】
前記開閉板61は、所定時間(例えば29.5秒)経過後、あるいは入賞球数カウントスイッチで検出された入賞球数が所定個数(例えば10個)となった時点で一旦閉じ(図示は省略)、大入賞口への入賞球数を正確(例えば10個)に計測するようにされている。前記開閉板61の開放に伴う遊技球が入賞し易くなる状態は、ラウンドと称される。なお、前記入賞球数カウントスイッチで検出された入賞球数は、画像表示装置43aの画像表示部50aに、0〜10までの数字又は棒グラフのように表示されるようになっている。
【0033】
図3には、遊技機1の裏側に設置された遊技系統の主制御を行うメイン制御回路70、及び該メイン制御回路70の制御下で前記各画像表示装置43a,43b,43cの各画像表示部50a,50b,50cにおける各特別図柄及びリーチ演出時の各種表示態様の選択や制御等を行う表示制御回路(サブ制御回路)90(表示制御手段に相当)、スピーカ37a,37bの音声制御を行う音声制御回路85、ランプ表示器35,36、飾りランプ39、ランプ装置L1〜L8及びLED等の各種発光体の制御を行う発光体制御回路88、払い出し制御回路110等、当該遊技機1のシステム制御ブロックが示されている。
【0034】
前記メイン制御回路70は、内部に遊技制御用プログラムに従って制御動作を行うCPU72、該CPU72のワーク用メモリとして機能するRAM73、遊技制御用プログラムを記憶するROM74を備えたワンチップマイクロコンピュータ71と、該コンピュータ71と前記表示制御回路90等を結ぶI/O(入出力)バス75,76、出力ポート77、ドライバ78、バッファゲート79、インターフェイス80、初期リセット回路81、定期リセット回路82等により構成されている。
【0035】
前記CPU72は、制御部、演算部、各種カウンタ、各種レジスタ、各種フラグ等を備え、演算制御を行う他、大当たり(特別遊技状態)の発生確率や普通図柄による当たり(始動入賞口10の拡大開放)の発生確率を定める乱数等も生成する。また、前記RAM73は特別図柄変動開始スイッチの検出信号及び普通図柄変動開始スイッチの検出信号用の記憶領域、CPU72で生成される各種乱数値用の記憶領域、各種データを一時的に記憶する記憶領域やフラグ、並びにCPU72の作業領域を備えている。さらに、前記ROM74には、遊技上の制御プログラムや制御データ、制御コマンドが書き込まれている他、大当たり及び普通図柄による当たりの判定値等が書き込まれている。
【0036】
初期リセット回路81は、電源回路87による電源投入時にワンチップマイクロコンピュータ71をリセットするための回路である。初期リセット回路81から送られてきた初期リセットパルスに応答して、ワンチップマイクロコンピュータ71は各種制御情報を初期化する。
【0037】
定期リセット回路82は、ワンチップマイクロコンピュータ71に対し、定期的(この例では4msec毎)にリセットパルスを与え、ワンチップマイクロコンピュータ71のROM74に記憶されている遊技制御用プログラムを先頭から繰り返し実行させるための回路である。
【0038】
前記メイン制御回路70から出力される制御信号に基づいて、ドライバ78に接続された始動入賞口10、大入賞口15等が制御されている。その他、ドライバ78及び情報出力回路83を介して、大当たり情報や図柄確定情報、確率変動情報等の各種遊技情報がホストコンピュータであるホール用の管理装置84に出力されている。
【0039】
この他、前記ワンチップマイクロコンピュータ71には、前記出力ポート77を介して表示制御回路90が接続され、該表示制御回路90は普通図柄表示領域41、特別図柄保留記憶数表示領域48、普通図柄保留記憶数表示領域47を含む中画像表示部50aと左画像表示部50b,右画像表示部50cからなる各画像表示装置43a,43b,43c、が接続され、これらを制御している。
【0040】
また、前記出力ポート77を介し、発光体制御回路88は発光体制御信号を受け取り、当該制御信号に基づき各種発光体であるランプ表示器35,36、39、L1〜L8等の発光手段の発光制御を行う。なお、この実施例では、複数の同系装置であるL1〜L8の発光手段の各々個別に制御信号を選択し、発光制御するためのCPU,RAM,ROMが設けられている。
【0041】
前記ワンチップマイクロコンピュータ71には、I/Oバス75を介して音声制御回路85も接続されている。前記音声制御回路85にはスピーカ37a,37bが接続され、当該制御信号に基づき音声発生手段であるスピーカ37a,37bの音声発生制御を行う。また、音声制御回路についても、複数の同系装置であるスピーカ37a,37bの各々個別に制御信号を選択し、音声制御するためのCPU,RAM,ROMが設けられている。
【0042】
さらに、各種入賞口に入賞した遊技球を検出する特別図柄変動開始スイッチ、普通図柄変動開始スイッチ、入賞球数カウントスイッチ、特定入賞球検出スイッチ、その他の入賞口用検出スイッチ等の各検出器から出力される検出信号は、前記インターフェイス80を介してメイン制御回路70に送信されるようになっている。
【0043】
その他、前記メイン制御回路70には、電源回路87と、前記発射装置Hによる遊技球の発射を制御するための発射制御回路100と、払い出し装置(図示せず)による賞品球や貸球の払い出しを制御するための払い出し制御回路110が接続されている。
【0044】
前記表示制御回路90は、前記メイン制御回路70からの制御信号に基づいて所定の表示制御処理を行うサブ制御回路に相当する。また、この表示制御回路90は、前記メイン制御回路70と共にこの遊技機1における表示制御手段に相当し、前記表示装置9(特には各画像表示装置43a,43b,43cの画像表示部50a,50b,50c)に表示する遊技画像(特別図柄、普通図柄、キャラクタ、風景等の背景画像等)の表示制御に関する信号をメイン制御回路70から受信し、表示用データを設定して表示制御を行う。
【0045】
図4に示すように、前記表示制御回路90は、表示装置用統括CPU91と統括CPU用制御データROM92とからなる統括制御回路93と、中画像表示装置用CPU95aと中画像制御データROM96aと中画像用VRAM97aと中画像用VDP98aと中画像データROM99aとからなる中画像用作動制御回路94aと、左画像表示装置用CPU95bと左画像制御データROM96bと左画像用VRAM97bと左画像用VDP98bと左画像データROM99bとからなる左画像用作動制御回路94bと、右画像表示装置用CPU95cと右画像制御データROM96cと右画像用VRAM97cと右画像用VDP98cと右画像データROM99cとからなる右画像用作動制御回路94cとを備えている。
【0046】
この表示制御回路90において、前記表示装置用統括CPU91は、前記メイン制御回路70の作動制御信号に基づき前記表示装置9に遊技画像を表示するための制御データを記憶する統括CPU用制御データROM92に従って表示制御データを制御するものであって、制御部、演算部、各種カウンタ、各種レジスタ、各種フラグ等を備える。また、前記表示装置用統括CPU91によって制御された表示制御データ(作動制御信号)は、前記各作動制御回路94a,94b,94cの全てに対して出力される。また、前記表示装置用統括CPU91は、制御部、演算部、各種カウンタ、各種レジスタ、各種フラグ等を備え、演算制御を行う他、大当たり状態における背景演出等を定める乱数等も生成する。
【0047】
中画像用作動制御回路94a、左画像用作動制御回路94b、右画像用作動制御回路94cは、各画像表示装置(中画像表示装置43a、左画像表示装置43b、右画像表示装置43c)の各画像表示部(中画像表示部50a、左画像表示部50b、右画像表示部50c)に遊技画像を表示するための制御を行う同一の機能を有し、前記制御回路の各々が前記遊技画像を表示するための制御データを記憶する中,左,右画像制御データROM96a,96b,96c、特別図柄変動・停止表示データや演出画像等を記憶する中,左,右画像データROM99a,99b,99c、前記表示装置用統括CPU91の作動制御信号に基づき各画像制御データROM96a,96b,96cに従って表示制御データ(作動制御信号)を制御する中,左,右表示制御用CPU95a,95b,95c、該表示制御用CPU95a,95b,95cからの指令(コマンド)に基づいて各画像データROM99a,99b,99cから必要なデータを読み出し前記特別図柄等のマップデータを生成するVDP98a,98b,98c、該VDP98a,98b,98cで生成したデータを格納するVRAM97a,97b,97c等より構成される。
【0048】
また、前記中,左,右作動制御回路94a,94b,94cにおいて、各表示装置用CPU95a,95b,95cは、前記統括制御回路93から出力された作動制御信号に関し、自己の装置(例えば、中画像作動制御回路94aであれば中画像表示装置43a)に必要な作動制御信号か否かを判断する作動制御信号判定手段に相当し、前記作動制御信号に含まれる識別情報を参照して自己の装置に割り当てられた前記識別情報と合致するか否かを判定して必要な作動制御信号であるか判断される。そして、前記中,左,右表示装置用CPU95a,95b,95c(作動制御信号判定手段)において自己の装置に必要な作動制御信号と判定された作動制御信号は、作動制御信号記憶手段である各画像表示装置用CPU95a,95b,95cに内蔵された中,左,右画像制御データRAMに記憶される。
【0049】
この実施例における前記メイン制御回路70のCPU72の主なカウンタとしては、表1に示すような8種類のカウンタがある。各カウンタの所定時に取得された数値は、メイン制御回路70のRAM73に最高4個まで格納される。なお、前記RAM73に記憶された各カウンタの数値は、該カウンタに基づく一連の遊技動作処理された後にクリアされる。各カウンタの作動については次に示す。
【0050】
【表1】
Figure 2004351102
【0051】
ラベル−TRND−Aは、大当たり及び外れを判定する乱数カウンタであり、当該遊技機1における当否判定手段に相当するものである。このラベル−TRND−Aは、遊技機1の電源投入時、‘0’から始まり、所定の割り込み時間(例えば4msec)毎に1ずつ加算され、数値が‘629’に至ると、再び‘0’に戻って前記加算を繰り返すようになっている。ラベル−TRND−Aの数値は、遊技球が始動入賞口10に入賞して特別図柄変動開始スイッチによって検出されたときに取得され、予め決定されている大当たり数値、この実施例では ‘5’,‘500’と対比されて大当たりか否か判断される。また、当否の判定が終了するまでの間に、遊技球が始動入賞口10に入賞してラベル−TRND−Aの数値が再び取得されることがあるため、ラベル−TRND−Aの記憶取得値(更新取得数値)は、現在判定中の取得値を含めず最大4個が、前記メイン制御回路70のRAM73に一旦格納され、順次判定に供される。
【0052】
ラベル−TRND−R1は、前記ラベル−TRND−Aによる大当たり当否判定結果が外れとなる場合において、リーチ状態となるか否かを決定するものであり、具体的には前記各画像表示部50a,50b,50cの中,左,右画像表示領域52a,52b,52cのうち最終停止図柄表示領域(この例では中特別図柄表示領域52a)だけを残して、残りの2つの表示領域52b,52cにおいて特別図柄が特定の組合せ(この例では同一図柄)で仮停止表示(停止表示)されるか否かを決定するものである。ここで、前記仮停止表示とは、リーチにおいて特別図柄が一旦停止表示されたと遊技者に思わせるが、まだ図柄変動中であること、つまり、まだ全特別図柄が確定停止されていないことを示す変動表示である。
【0053】
このラベル−TRND−R1は、遊技機1の電源投入時、‘0’から始まり、前記割り込み時間毎に1ずつ加算され、数値が‘49’になると、再び‘0’に戻って前記加算を繰り返すようになっている。当該ラベル−TRND−R1の数値は、前記始動入賞口10への入賞球が特別図柄変動開始スイッチによって検出されたときに取得され、大当たり当否判定結果が外れの場合に、その数値が予め決定されているリーチ成立数値と対比されてリーチ状態成立か否か判断される。この実施例では、前記リーチ成立数値は‘24’又は‘49’となっており、ラベル−TRND−R1の取得数値が当該リーチ成立数値となった場合には、特別図柄においてリーチ状態が成立する。当該ラベル−TRND−R1の取得数値は、メイン制御回路70のRAM73に所定数、この例では、決定中の数値を含めず最大4個まで格納される。なお、この実施例では、前記ラベル−TRND−Aによる大当たり当否判定結果が大当たりとなる場合、必ず特別図柄にはリーチ状態が成立するようになっているので、このラベル−TRND−R1は使用されない。
【0054】
ラベル−TRND−AZ1は、大当たり成立時、前記各画像表示部50a,50b,50cの中図柄表示領域52a、左図柄表示領域52b、右図柄表示領域52cに確定停止して揃う確定大当たり特別図柄組合せを決定するものである。ラベル−TRND−AZ1は、電源投入時に‘0’から始まって前記割り込み時間毎に‘1’ずつ加算され、‘11’に至ると再び‘0’に戻る繰り返しを行う。ラベル−TRND−AZ1の数値は、前記始動入賞口10への入賞球が特別図柄変動開始スイッチによって検出されたときに取得され、変動表示中の図柄に対するものを含めず最大4個までメイン制御回路70のRAM73の特別図柄乱数記憶領域に格納される。前記ラベル−TRND−AZ1の数値には、各数値に対応する確定大当たり停止特別図柄組合せが予め割り当てられている。実施例においては、以下の表2の通り、前記ラベル−TRND−AZ1の取得数値‘0’〜‘11’に対応した特別図柄のぞろ目を確定大当たり停止図柄組合せとして最終的に確定停止表示する。
【0055】
【表2】
Figure 2004351102
【0056】
ラベル−TRND−B1〜B3は、前記ラベル−TRND−Aによる大当たり当否判定結果が外れとなる場合において、各画像表示部50a,50b,50cに確定停止表示する外れ特別図柄組合せの決定に用いられるものである。前記ラベル−TRND−B1は左図柄表示領域52bにおける左特別図柄、ラベル−TRND−B2は右図柄表示領域52cにおける右特別図柄、ラベル−TRND−B3は中図柄表示領域52a(最終停止図柄表示領域)における中特別図柄にそれぞれ対応する。
【0057】
前記ラベル−TRND−B1は、電源投入時に‘0’から始まって前記割り込み時間毎に‘1’ずつ加算され、‘11’に至った後、再び‘0’から始まって加算が繰り返される。また、前記ラベル−TRND−B2は、電源投入時に‘0’から始まって、前記ラベル−TRND−B1の数値が再び‘0’に戻る際に‘1’ずつ加算され、‘11’に至った後、再び‘0’から始まって加算が繰り返される。さらに、前記ラベル−TRND−B3は、電源投入時に‘0’から始まって、前記ラベル−TRND−B2の数値が再び‘0’に戻る際に‘1’ずつ加算され、‘11’に至った後、再び‘0’から始まって加算が繰り返される。これによって、ラベル−TRND−B1〜B3の各乱数範囲が同一であっても、当該ラベル−TRND−B1〜B3が同期(同一の組合せで加算)するのを避けることができる。
【0058】
前記ラベル−TRND−B1〜B3の数値には、各数値に対応する図柄が予め割り当てられている。この実施例では、以下の表3の通り、ラベル−TRND−B1〜B3の各取得数値‘0’〜‘11’に対応した特別図柄が割り当てられている。そして、前記特別図柄変動開始スイッチによって入賞球が検出される毎にラベル−TRND−B1〜B3から取得される数値の組合せによって、外れ時に各画像表示部50a,50b,50cの中図柄表示領域52a、左図柄表示領域52b、右図柄表示領域52cに表示される確定停止特別図柄が定まる。また、ラベル−TRND−B1〜B3の取得数値は、メイン制御回路70のRAM73に所定数、この例では、最大4個まで格納される。
【0059】
【表3】
Figure 2004351102
【0060】
この実施例では、外れの際にラベル−TRND−B1〜B3の全ての数値が一致し、かつラベル−TRND−R1の数値によりリーチ状態が成立する場合には、ラベル−TRND−B3の数値に1加算し、その値とラベル−TRND−B1,B2の数値に割り当てられている各特別図柄が確定停止表示されるようになっている。また、外れの際にラベル−TRND−B1〜B3の全ての数値が一致し、かつリーチ状態が成立しない場合、及びラベル−TRND−B1,B2の2つの数値が一致し(ラベル−TRND−B3の数値は異なる)、かつリーチ状態が成立しない場合には、ラベル−TRND−B2の数値に1加算し、その値とラベル−TRND−B1,B3の数値に割り当てられている各特別図柄が確定停止表示されるようになっている。さらに、外れの際にラベル−TRND−R1の数値によりリーチ状態が成立するにも係わらず、ラベル−TRND−B1とB2の数値が一致しない場合には、ラベル−TRND−B2の数値をラベル−TRND−B1の数値と同一数値に変更すると共に、ラベル−TRND−B3の数値を前記ラベル−TRND−B1の数値に1加算した数値に変更し、それらの変更した値とラベル−TRND−B1の数値に割り当てられている各特別図柄が確定停止表示されるようになっている。
【0061】
ラベル−TRND−T1は、それ単独あるいは前記ラベル−TRND−B1〜B3と共に、リーチ状態時のリーチ種類、すなわち、前記リーチ時に各画像表示部50a,50b,50cで表示される各特別図柄の表示態様等の決定に用いられるものである。ラベル−TRND−T1の数値は遊技機1の電源投入時、‘0’から始まり、前記割り込み時間毎に1ずつ加算され、数値が‘35’になると、再び‘0’に戻って前記加算を繰り返すようになっている。当該ラベル−TRND−T1の数値は、前記始動入賞口10への入賞球が特別図柄変動開始スイッチによって検出されたときに取得され、変動表示中に対するものを含めず最大4個まで前記メイン制御回路70のRAM73に格納される。なお、このラベル−TRND−T1及びラベル−TRND−B1〜B3の各数値に基づく各リーチ態様についての詳細は後述する。
【0062】
ラベル−TRND−Hは、普通図柄とその当否判定を決定するときに用いられるものである。ラベル−TRND−Hは、電源投入時に‘0’から始まって前記割り込み時間毎に‘1’ずつ加算され、‘3’に至ると再び‘0’に戻る繰り返しを行う。ラベル−TRND−Hの数値は、前記左,右普通図柄変動開始用ゲート19,21への入賞球が普通図柄変動開始スイッチによって検出されたときに取得され、最大4個までメイン制御回路70のRAM73の特別図柄変動パターン乱数記憶領域に格納される。なお、前記RAM73に記憶されたこのカウンタの数値は、該カウンタに基づく一連の遊技動作処理された後にクリアされる。
【0063】
また、メイン制御回路70又は表示制御回路90に設けられるカウンタとしては、特別図柄の変動時におけるその他の表示態様、例えば大当たり又はリーチ状態となる可能性が高いことを報知するための予告を演出するか否かを決定するカウンタ、該予告の態様を決定するカウンタ、確定当たり図柄組合せの確定停止表示前に、各画像表示部50a,50b,50cに仮の当たり図柄組合せ(ここではぞろ目)を微妙な揺れ変動等の所定動作態様で仮停止表示し、その後、前記仮停止によって一旦揃った全ての特別図柄を、図柄が揃った状態のまま一緒に所定時間スクロール変動させてから、前記確定当たり図柄組合せを確定停止表示する、所謂再抽選演出を行うか否かを決定するカウンタ等が適宜追加されることがある。
【0064】
この実施例における前記表示制御回路90の表示装置用統括CPU91の主なカウンタとしては、リーチ状態における変動パターン抽選カウンタであるラベル−TRND−Pがある。ラベル−TRND−Pは、電源投入時に‘0’から始まって前記割り込み時間毎に‘1’ずつ加算され、‘2’に至ると再び‘0’に戻る繰り返しを行う。ラベル−TRND−Pの数値は、前記メイン制御回路70からの作動制御信号を受信したときに取得され、前記表示制御回路90(統括制御回路93)内の統括CPU用制御RAM(図示せず)の変動パターン乱数記憶領域に格納される。なお、前記RAMに記憶されたこのカウンタの数値は、該カウンタに基づく一連の遊技動作処理された後にクリアされる。
【0065】
前記メイン制御回路70あるいは表示制御回路90に設けられる複数のフラグとしては、大当たり(特別遊技)フラグA1、リーチフラグC1、特別遊技実行中フラグD1、普通図柄当たり(小当たり)フラグK1等が挙げられ、その他適宜のカウンタにより成立する確率変動フラグ、事前報知フラグ等が挙げられる。なお、これらのフラグは、初期設定時には全て0にセットされている。
【0066】
次に、本発明に係る弾球遊技機1において前記メイン制御回路70が行う一連の処理について、前記カウンタとの関係から詳述する。なお、図3に示したメイン制御回路70のCPU72は、割り込み時間(4msec)毎にメイン制御回路70のROMに記憶されている各プログラム(メインルーチン)を実行する。
【0067】
図5のフローチャートから理解されるように、メイン処理Mにおいては、まず、電源投入がなされたか否か確認されてから(S10)、初期設定(S20)、入力処理(S30)、乱数更新処理(S40)、始動入賞口10への入賞確認(S50)、乱数取得処理(S60)、大当たり当否判定条件(特別図柄始動条件)成立の確認(S70)、大当たり当否判定処理(S80)、リーチ決定処理(S90)、確定停止特別図柄決定処理(S100)、特別図柄変動態様決定処理(S120)、特別図柄停止処理(S140)、特別遊技実行処理(S150)、始動ゲート19,21の通過確認(S160)、確定停止普通図柄決定及び普通図柄当たり当否判定処理(S170)、普通図柄停止処理(S180)、始動入賞口開放処理(S190)、出力処理(S200)、その他の処理(S210)が行われる。
【0068】
初期設定(S20)では、スタックの設定、定数設定、CPUの設定、SIO,PIO,CTCの設定等を行う。なお、電源投入時のみに必要な処理は1順目のみに実行され、後は実行されることがない。
【0069】
入力処理(S30)では、始動入賞口10、左,右普通図柄変動開始用ゲート19,21、大入賞口15等に取り付けられたスイッチ(センサ)が遊技球を検出した場合に遊技に関する各種データの入力処理が行われる。
【0070】
乱数更新処理(S40)では、図6のフローチャートから理解されるように、各カウンタ(ラベル−TRND−B2,B3を除く。)の各数値Qn(n=1〜4,7,8)が前記所定時間毎に1ずつ加算され(S41)、前記各数値Qnが所定最大値X(ラベル−TRND−Aの場合は629、ラベル−TRND−R1の場合は49、ラベル−TRND−AZ1の場合は11、ラベル−TRND−B1の場合は11、ラベル−TRND−T1の場合は35、ラベル−TRND−Hの場合は3)に至ると次に再び‘0’に戻る繰り返しを行う(S42,S43)。そして、各カウンタの更新数値がメイン制御回路70のRAMの各カウンタと対応する乱数記憶エリアにそれぞれ記憶される(S44)。図6中における『Qn’』は、加算(更新)される前の各カウンタの数値を意味する。なお、各カウンタは割り込み時間(4msec)毎に1ずつ加算され、ラベル−TRND−B2はラベル−TRND−B1に連動して数値Q5が加算され、ラベル−TRND−B3はラベル−TRND−B2に連動して数値Q6が加算され、前記RAMの乱数記憶エリアにそれぞれ記憶されるようになっている。
【0071】
前記乱数更新処理(S40)の後、始動入賞口10に入賞があったか否かが特別図柄変動開始スイッチの検出により確認される(S50)。そして、前記始動入賞口10への入賞ありと判断された場合には、乱数取得処理(S60)が実行される。なお、前記S50で入賞なしと判断された場合には、乱数取得処理(S60)は省略される。
【0072】
乱数取得処理(S60)では、図7のフローチャートから理解されるように、まず、ラベル−TRND−A,ラベル−TRND−R1,ラベル−TRND−AZ1,ラベル−TRND−B1〜B3,ラベル−TRND−T1、ラベル−TRND−Hの更新数値Qn(n=1〜8)が取得され(S61)、次いで、前記取得された各数値Qnを、メイン制御回路70のRAMの取得乱数記憶エリアに各々記憶する(S62)。
【0073】
前記乱数取得処理(S60)の後、大当たり当否判定条件が成立しているか否かが確認される(S70)。ここで、大当たり当否判定条件が成立しているとは、現在特別遊技実行中でない、あるいは特別図柄変動中でないことをいう。そして、前記大当たり当否判定条件成立と判断された場合には、以降で、大当たり当否判定処理(S80)、リーチ決定処理(S90)、確定停止特別図柄決定処理(S100)、特別図柄変動態様決定処理(S120)、特別図柄停止処理(140)、特別遊技実行処理(S150)、始動ゲートへの入賞確認(S160)、確定停止普通図柄決定及び普通図柄当たり当否判定処理(S170)、普通図柄停止処理(180)、始動入賞口開放処理(S190)、出力処理(S200)、その他の処理(S210)が行われる。一方、前記S70で大当たり当否判定条件不成立と判断された場合は、特別図柄停止処理(S140)に移行し、上記した大当たりに関する処理(S80,S90,S100,S120)はなされない。
【0074】
大当たり当否判定処理(S80)では、図8のフローチャートから理解されるように、前記ラベル−TRND−Aの取得数値Q1が大当たり数値である‘5’,‘500’と対比され(S81)、前記大当たり数値のいずれかであれば特別遊技実行可、つまり大当たりとなり、大当たりフラグA1が1にセットされると共に、該大当たりフラグA1(=1)がメイン制御回路70のRAM内に格納される(S82)。
【0075】
リーチ決定処理(S90)においては、リーチの有無、つまり、中,左,右図柄表示装置43a,43b,43cの中,左,右画像表示部50a,50b,50cでリーチ状態となるか否かの決定がなされる。図9のフローチャートから理解されるように、このリーチ決定処理(S90)では、最初に大当たりフラグA1が1か否か確認され(S91)、大当たりフラグA1が1ではなく0、つまり大当たり不成立となる場合、前記ラベル−TRND−R1の記憶取得数値Q2が読み出され、その取得数値Q2が‘24’又は‘49’であるか否か判断される(S92)。そして、両値が一致しない場合、リーチ無し(リーチ状態移行不可)となることが決まる。一方、前記取得数値Q2が‘24’又は‘49’である場合、リーチ有り(リーチ状態移行可)となることが決定し、リーチフラグC1が1にセットされると共に、該リーチフラグC1(=1)がメイン制御回路70のRAM内に格納される(S93)。また、前記S91において大当たりフラグA1が1の場合、つまり大当たり(特別遊技実行可)となる場合にも、リーチ有りとなることが決定し、リーチフラグC1が1にセットされると共に、該リーチフラグC1(=1)がメイン制御回路70のRAM内に格納される(S93)。
【0076】
確定停止特別図柄決定処理(S100)では、前記大当たり当否判定処理(S80)に基づき中,左,右図柄表示装置43a,43b,43cの中,左,右画像表示部50a,50b,50cに確定(最終)停止表示する特別図柄の決定が行われる。図10のフローチャートから理解されるように、この確定停止特別図柄決定処理(S100)では、まず、前記大当たりフラグA1の値が1か否か判断される(S101)。該値が1と判断された場合、すなわち大当たり(特別遊技実行可)となる場合、前記ラベル−TRND−AZ1の記憶取得数値Q3が読み出され、その取得数値Q3に対し、前記した予め決められている図柄の組合せが、各画像表示部50a,50b,50cの各画像表示領域52a,52b,52cに確定停止表示される確定大当たり停止図柄組合せとして決定される(S102)。前記S102において決定された確定大当たり停止特別図柄組合せのデータは、メイン制御回路70(ワンチップマイクロコンピュータ71)内のRAM73の出力バッファに格納される(S103)。
【0077】
それに対して、前記S101で大当たりフラグA1の値が1でない、すなわち前記値が0と判断され、外れと判定された場合には、前記ラベル−TRND−B1〜B3の記憶取得数値Q4〜Q6が読み出され、その読み出された全数値Q4〜Q6が一致するか否か判断される(S104)。全数値Q4〜Q6が一致する場合、続いてリーチ有り(前記リーチフラグC1=1)か否か、ここでは前記ラベル−TRND−R1の記憶取得数値Q2が‘24’又は‘49’か否か判断される(S105)。そして、リーチ無し(リーチフラグC1=0)と判断された場合、前記ラベル−TRND−B2(右特別図柄用)の取得数値Q5を1加算し、その値とラベル−TRND−B1,B3の取得数値Q4,Q6に対して予め決められている図柄が、各画像表示部50a,50b,50cにおける各画像表示領域52a,52b,52cに確定停止表示される外れ特別図柄組合せとして決定される(S106)。一方、前記S105で、リーチ有り(リーチフラグC1=1)と判断された場合、前記ラベル−TRND−B3(中特別図柄用)の取得数値Q6を1加算し、その値とラベル−TRND−B1,B2の取得数値Q4,Q5に対して予め決められている特別図柄が、各画像表示領域50a,50b,50cに確定停止表示される外れ特別図柄組合せとして決定される(S107)。
【0078】
また、前記S104において、ラベル−TRND−B1〜B3の取得数値Q4〜Q6のうち、少なくとも1つが異なる数値となる場合には、ラベル−TRND−B1の取得数値Q4とラベル−TRND−B2の取得数値Q5が一致するか否か判断され(S108)、両値が一致する場合、さらにリーチ有り(リーチフラグC1=1)か否か判断される(S109)。そして、リーチ無し(リーチフラグC1=0)と判断された場合、前記ラベル−TRND−B2の取得数値Q5を1加算し、その値とラベル−TRND−B1,B3の取得数値Q4,Q6に対して予め決められている特別図柄が、各画像表示部50a,50b,50cにおける各画像表示領域52a,52b,52cに確定停止表示される外れ特別図柄組合せとして決定される(S106)。一方、前記S109において、リーチ有り(リーチフラグC1=1)と判断された場合、ラベル−TRND−B1〜B3の取得数値Q4〜Q6に対して予め決められている特別図柄が、各画像表示領域52a,52b,52cに確定停止表示される外れ特別図柄組合せとして決定される(S110)。
【0079】
さらに、前記S108において、ラベル−TRND−B1の取得数値Q4とラベル−TRND−B2の取得数値Q5が一致しない場合、続いてリーチ有り(リーチフラグC1=1)か否か判断される(S111)。そして、リーチ有り(リーチフラグC1=1)と判断された場合には、ラベル−TRND−B2の取得数値Q5をラベル−TRND−B1の取得数値Q4と同一数値に変更し、かつラベル−TRND−B3の取得数値Q6を前記ラベル−TRND−B1の取得数値Q4に1加算した数値に変更し、それらの数値とラベル−TRND−B1の取得数値Q4に対して予め決められている特別図柄が、各画像表示部50a,50b,50cにおける各画像表示領域52a,52b,52cに確定停止表示される外れ特別図柄組合せとして決定される(S112)。一方、前記S111において、リーチ無し(リーチフラグC1=0)と判断された場合、ラベル−TRND−B1〜B3の取得数値Q4〜Q6に対し、前出の予め決められている特別図柄が、各画像表示領域52a,52b,52cに確定停止表示される外れ特別図柄組合せとして決定される(S110)。
【0080】
前記S106,S107,S110,S112において決定された外れ確定停止特別図柄組合せのデータも、同様にメイン制御回路70(ワンチップマイクロコンピュータ71)内のRAM73の出力バッファに格納される(S103)。
【0081】
特別図柄変動態様決定処理(S120)では、先に説明した大当たり当否判定処理(S80),リーチ決定処理(S90),確定停止特別図柄決定処理(S100)に基づいて、前記中,左,右図柄表示装置43a,43b,43cの各画像表示部50a,50b,50cにおける特別図柄の変動態様の決定が行われる。図11のフローチャートから理解されるように、この特別図柄変動態様決定処理(S120)においては、まず、前記大当たりフラグA1の値が1か否か判断され(S121)、該大当たりフラグA1=0の場合、つまり大当たり不成立(特別遊技実行不可)となる場合、前記メイン制御回路70のRAM73に格納されているリーチフラグC1が1か否か確認される(S122)。前記リーチフラグC1=0の場合、つまりリーチ無し(リーチ状態移行不可)の場合、リーチ状態の演出を行うことなく外れ特別図柄組合せで確定停止するリーチ無し外れ表示態様に決定される(S123)。決定された表示態様(特別図柄の変動及び停止態様を含む)は、特別図柄変動表示データと共にメイン制御回路70(ワンチップマイクロコンピュータ71)内のRAM73の出力バッファに格納される(S124)。
【0082】
一方、前記リーチフラグC1=1の場合、つまりリーチ有り(リーチ状態移行可)である場合、この例では、リーチ種類の決定に供されるラベル−TRND−T1の記憶取得数値Q7により特別図柄の表示態様が決定される。すなわち、前記ラベル−TRND−T1の記憶取得数値Q7が読み出され、その記憶取得数値Q7が‘0’〜‘20’又は‘21’〜‘30’のうちいずれの範囲に属するか否か判断される(S125,S126)。そして、前記記憶取得数値Q7が‘0’〜‘20’のいずれかである場合(S125)には、特別図柄の表示態様として、リーチ状態を構成するリーチX1に決定される(S127)。
【0083】
また、前記記憶取得数値Q7が‘21’〜‘30’のいずれかである場合(S126)には、特別図柄の表示態様は他のリーチ状態を構成するリーチY1に決定される(S128)。さらにまた、前記記憶取得数値Q7が‘0’〜‘30’のいずれの範囲でも無い場合、すなわち‘31’〜‘35’のいずれかである場合、特別図柄の表示態様はさらに他のリーチ状態を構成するリーチZ1に決定される(S129)。
【0084】
前記S121で大当たりフラグA1=1の場合、つまり大当たり成立(特別遊技実行可)となる場合、前記メイン制御回路70のRAM73に格納されているラベル−TRND−T1の記憶取得数値Q7が読み出され、その記憶取得数値Q3が‘0’〜‘2’又は‘3’〜‘15’のうちいずれの範囲に属するか否か判断される(S131,S132)。そして、前記記憶取得数値Q7が‘0’〜‘2’のいずれかである場合(S131)には、特別図柄の表示態様がリーチX2に決定される(S133)。
【0085】
また、前記記憶取得数値Q7が‘3’〜‘15’のいずれかである場合(S132)には、特別図柄の表示態様がリーチY2に決定される(S134)。さらにまた、前記記憶取得数値Q3が‘0’〜‘15’のいずれの範囲でも無い場合、すなわち‘16’〜‘35’のいずれかである場合には、特別図柄の表示態様がリーチZ2に決定される(S135)。
【0086】
前記の通り、表示態様がリーチX1,リーチY1,リーチZ1,リーチX2,リーチY2,リーチZ2に決定(S127,S128,S129,S133,S134,S135)された後、リーチフラグC1の値が0にセットされる(S130)と共に、決定された表示態様(特別図柄の変動及び停止態様を含む)は、特別図柄変動表示データと共にメイン制御回路70(ワンチップマイクロコンピュータ71)内のRAM73の出力バッファに格納される(S124)。
【0087】
ここで、図11に示される特別図柄変動態様について簡単に述べる。リーチ無し外れ(S123)は、特別図柄が所定時間(実施例では5秒間)縦スクロール変動後、リーチ状態となることなく外れ特別図柄組合せとして全ての特別図柄が確定停止する変動表示態様である。
【0088】
リーチX1(S127)及びリーチX2(S133)の変動表示態様は、図示を省略するが、中,左,右画像表示部50a,50b,50cにおける中,左,右画像表示領域52a,52b,52cで各特別図柄が縦スクロール変動後、前記左,右画像表示領域52b,52cの2領域において1つずつ同一の特別図柄が仮停止し、中画像表示部50aにおける中画像表示領域52aに電気クラゲを表すキャラクタ図柄(図21の符号KZ参照)が現れて縦スクロール変動中の特別図柄に対して電撃を浴びせて確定停止させ、前記各特別図柄がぞろ目として並ぶか否かとする演出である。具体的には、リーチX1に決定され、確定停止特別図柄が「10,9,10」で決定された場合、左特別図柄は「10」、中特別図柄は「0〜11の順送りの変動表示」、右特別図柄は「10」等であり、中特別図柄が「10」に揃うか否かを演出(シングルリーチ演出)する。当該リーチX1,X2の変動表示態様において、本来の当否判定結果を示す特別図柄の変動表示は10秒間(リーチX1の場合)又は15秒間(リーチX2の場合)持続し、その間の特別図柄の変動表示と関連するように、スピーカ37a、37bから音声の発生、ランプ表示器35,36、飾りランプ39、ランプ装置L1〜L8による発光が行われる。
【0089】
リーチY1(S128)及びリーチY2(S134)の変動表示態様は、図示を省略するが、中,左,右画像表示部50a,50b,50cにおける中,左,右画像表示領域52a,52b,52cで各特別図柄が縦スクロール変動後、前記左,右画像表示領域52b,52cの2領域において1つずつ同一の特別図柄が仮停止し、中画像表示部50aにおける中画像表示領域52aにタコを表すキャラクタ図柄(図示せず)が現れて縦スクロール変動中の特別図柄に対してスミを浴びせて確定停止させ、前記各特別図柄がぞろ目として並ぶか否かとする演出である。当該リーチY1,Y2の変動表示態様において、本来の当否判定結果を示す特別図柄の変動表示は20秒間(リーチY1の場合)又は25秒間(リーチY2の場合)持続し、その間の特別図柄の変動表示と関連するように、スピーカ37a、37bから音声の発生、ランプ表示器35,36、飾りランプ39、ランプ装置L1〜L8による発光が行われる。
【0090】
リーチZ1(S129)及びリーチZ2(S135)の変動表示態様は、図示を省略するが、中,左,右画像表示部50a,50b,50cにおける中,左,右画像表示領域52a,52b,52cで各特別図柄が縦スクロール変動後、前記左,右画像表示領域52b,52cの2領域において1つずつ同一の特別図柄が仮停止し、中画像表示部50aにおける中画像表示領域52aにサメを表すキャラクタ図柄(図示せず)が現れて縦スクロール変動中の特別図柄に食らいついて確定停止させ、前記各特別図柄がぞろ目として並ぶか否かとする演出である。当該リーチZ1,Z2の変動表示態様において、本来の当否判定結果を示す特別図柄の変動表示は30秒間(リーチZ1の場合)又は35秒間(リーチZ2の場合)持続し、その間の特別図柄の変動表示と関連するように、スピーカ37a、37bから音声の発生、ランプ表示器35,36、飾りランプ39、ランプ装置L1〜L8による発光が行われる。
【0091】
前記各リーチX1,X2,Y1,Y2,Z1,Z2の変動態様においては、特に前記した通り限定されるものではなく、種々適宜態様が各画像表示部50a,50b,50cに表示され、各リーチ変動態様における背景は、各リーチの演出性を高めるものであればどのようなものであってもよい。同様に、図柄の変動表示時間、音声や発光の態様、発光色の変化等も適宜である。
【0092】
特別図柄停止処理(140)では、前記確定停止特別図柄決定処理(S100)及び特別図柄変動態様決定処理(S120)に基づいて、中,左,右画像表示部50a,50b,50cに表示される各特別図柄が確定停止される。
【0093】
特別遊技実行処理(S150)においては、図12のフローチャートに示すように、最初に、特別遊技実行中フラグD1の値が1か否か判断され(S151)、該値が1でなければ、続いて、大当たりフラグA1の値が1か否か、つまり大当たりが成立しているか否か確認される(S152)。そして、前記大当たりフラグA1の値が1の場合には、前記特別遊技実行中フラグD1が1にセットされる(S153)と共に、前記大当たりフラグA1の値が0にリセットされる(S154)。それと同時に、特別遊技実行手段(この例ではメイン制御回路70が相当する)の指示に基づいて、前記大入賞口開放用ソレノイドの励磁により前記大入賞口15の開閉板61を開放して遊技領域6表面を落下してくる遊技球を受け止め、大入賞口15内へ入賞可能にする。すなわち、特別遊技の実行を開始する(S155)。なお、前記151で特別遊技実行中フラグD1の値が1である場合は、S155の特別遊技の実行に移行する。また、S152で大当たりフラグA1の値が1でない場合は、直ちに特別遊技実行処理(S150)を終了する。
【0094】
具体的に前記特別遊技の実行時においては、前記開閉板61は、所定時間(例えば29.5秒)経過後、あるいは前記入賞球数カウントスイッチで検出された入賞球数が所定個数(例えば10個)となった時点で閉じるようにされている。また、前記特定領域入賞口(図示せず)への入賞球を特定入賞球検出スイッチが検出する毎に前記開閉板61の開放を再度繰り返す継続権利が発生し、前記開閉板61の開放を所定最高ラウンド数(例えば最高15ラウンド)繰り返す。そして、前記開閉板61の開放中に特定入賞球検出スイッチによる入賞球の検出が無いか、あるいは前記最高ラウンド数の開閉板61の開放が終了するかのいずれかの特別遊技終了条件が成立すると、特別遊技は終了する(S156,S157)と共に、前記特別遊技実行中フラグD1の値が0にリセットされる(S158)。なお、前記S156で特別遊技終了条件が未成立、すなわち、特別遊技実行中の場合は、そのまま当該処理S150を終了する。前記大入賞口15への入賞に対しては、1個の入賞につき所定数、実施例では15個の遊技球が賞球払出装置により賞品球として払い出される。
【0095】
前記特別遊技実行処理(S150)の後、遊技球が始動ゲート(左,右普通図柄変動開始用ゲート19,21)を通過して普通図柄変動開始スイッチによって検出されたか否か確認される(S160)。遊技球の通過が確認された場合には、確定停止普通図柄決定及び普通図柄当たり当否判定処理(S170)が行われる。なお、前記S150で遊技球の通過が検出されなかった場合には、確定停止普通図柄決定及び普通図柄当たり当否判定処理(S170)は省略される。
【0096】
確定停止普通図柄決定及び普通図柄当たり当否判定処理(S170)では、図13のフローチャートから理解されるように、まず、前記ラベル−TRND−Hの取得数値Q8が‘0’であるか否か判断され(S171)、該値が0であれば前記ラベル−TRND−Hの記憶取得数値Q8が読み出され、その取得数値Q8に対応した普通図柄『0』が、中画像表示部50aの普通図柄表示領域41に確定停止表示される確定停止普通図柄として表示決定される(S172)。該値が‘0’でなければ、前記ラベル−TRND−Hの取得数値Q8が‘1’であるか否か判断される(S173)。以下、同様に、前記ラベル−TRND−Hの取得数値Q8が‘1’であると判断された場合はその取得数値Q8に対応した普通図柄『1』 が確定停止普通図柄として表示決定され(S174)、取得数値Q8が‘1’でない場合には該値が‘2’であるか否かを判断し(S175)、該値が‘2’であればその取得数値Q8に対応した普通図柄『2』が確定停止普通図柄として表示決定され(S176)、該値が‘2’でなければ、すなわち該値が‘3’であればその取得数値Q8に対応した普通図柄『3』が確定停止普通図柄として決定される(S177)。また、実施例においては、取得数値Q8が‘1’である場合、すなわち普通図柄が『1』の場合を普通図柄当たりとしているため、普通図柄『1』 が確定停止普通図柄として表示決定(S174)された際には、普通図柄当たりフラグK1が1にセットされる(S178)。なお、前記S172,S174,S176,S177,S178において決定された確定停止普通図柄のデータは、メイン制御回路70(ワンチップマイクロコンピュータ71)内のRAM73の出力バッファに格納される(S179)。
【0097】
普通図柄停止処理(S180)では、前記確定停止普通図柄決定及び普通図柄当たり当否判定処理(S170)に基づいて中画像表示部50aにおける前記普通図柄表示領域41の普通図柄を停止させる。
【0098】
始動入賞口開放処理(S190)においては、図14に示すように、まず、前記普通図柄当りが成立しているか否か、すなわち前記小当りフラグK1の値が1か否か判断され(S191)、両値が一致すれば、現在始動入賞口10が開放していない(前出の図2に示す符号11bの状態)ことを確認した後(S192)、前記始動入賞口10を拡開開放する(S193)。そして、前記始動入賞口10の拡開開放時間が0.5秒経過したか否か判断され(S194)、前記拡開開放時間が0.5秒経過していれば、前記始動入賞口10の拡開開放を終了(閉鎖)し(S195)、前記小当りフラグK1の値を0にリセットして(S196)、当該始動入賞口開放処理(S190)を終了する。
【0099】
出力処理(S200)では、図15のフローチャートから理解されるように、前記メイン制御回路70のRAM73中の出力バッファ内に出力データの有無が確認され(S201)、出力データがある場合には、当該出力バッファ内の出力データが出力される(S202)。出力データがない場合には、データの出力は行われず終了する。なお、前記出力データには、特別図柄変動態様指定コマンド,特別図柄停止指定コマンド等がある。前記各コマンドは、表示制御回路90、音声制御回路85、発光体制御回路88等に送信される。
【0100】
また、メイン処理Mにおいては、上述した各処理の他、遊技状態時に必要となるその他の処理(S210)、例えば仮停止特別図柄変更決定処理、ラウンド数選択処理、確率設定処理、表示装置表示処理、スピーカ発声処理、各種発光体発光処理、フラグ等のリセット及びその他のエラーの処理等が行われて、爾後の処理に備えて待機状態となる。
【0101】
次に前記表示制御回路90が行う一連の処理について説明する。前記統括制御回路93における表示装置用統括CPU91は、割り込み時間(4msec)毎に表示制御回路の統括CPU用制御データROM92に記憶されている各プログラムを実行し、中,左,右画像用作動制御回路94a,94b,94cにおける各画像表示装置用CPU95a,95b,95cは、割り込み時間(16msec)毎に前記各画像用作動制御回路94a,94b,94cの各画像制御データROM96a,96b,96cに記憶されている各プログラムを実行する。
【0102】
前記統括制御回路93における表示制御処理(S300)は、図16のフローチャートから理解されるように、まず、電源投入がなされたか否か確認されてから(S310)、初期設定(S320)、入力処理(S330)、乱数更新処理(S340)、コマンド解析処理(S350)が行われ、変動態様指定コマンドが受信されたか否か確認されてから(S360)、乱数取得処理(S370)、出力データ設定処理(S380)、各画像表示装置用CPU出力処理(S390)、その他の処理(S400)が行われる。
【0103】
初期設定(S320)は、前記メイン制御回路70のメイン処理Mと同様にCPUの設定等を行う。なお、電源投入時のみに必要な処理は1順目のみに実行され、後は実行されることがない。
【0104】
入力処理(S330)では、メイン制御回路70から送信される特別図柄変動態様指定コマンド、普通図柄変動態様指定コマンド等の作動制御信号を受信した場合に画像表示に関する各種データの入力処理が行われる。なお、受信された前記各種作動制御信号は、表示制御回路90(統括制御回路93)の統括CPU内に一体成形されたRAM内のコマンドバッファに保存される。
【0105】
乱数更新処理(S340)は、変動パターン抽選カウンタであるラベル−TRND−Pの取得数値Q9に関し、前出の図6のフローチャートに示したメイン制御回路70における乱数更新処理(S40)と同様の処理が行われるものであって、前記数値Q9が前記所定時間毎に1ずつ加算され、前記各数値Q9が所定最大値(ラベル−TRND−Pの場合は2)に至ると次に再び‘0’に戻る繰り返しを行う。そして、前記カウンタの更新数値が表示制御回路90(統括制御回路93)の統括CPU内に一体成形されたRAM内の乱数記憶エリアに記憶される。
【0106】
コマンド解析処理(S350)では、前記S330の入力処理において表示制御回路90(統括制御回路93)の統括CPU用制御RAMのコマンドバッファに保存された各種コマンドの種類及び実行すべき処理の内容が解析される。
【0107】
前記S350のコマンド解析処理の後、特別図柄変動態様指定コマンドが受信されているか否か確認され(S360)、該コマンドの受信が確認された場合、乱数取得処理(S370)において、前記S340の乱数更新処理で更新された乱数値(Q9)の取得及び記憶が行われる。前記特別図柄変動態様指定コマンドは、前述の図11に示した特別図柄変動態様決定処理(S120)において決定されたリーチ態様に関するコマンドである。なお、特別図柄変動態様指定コマンドが未受信と確認された場合には、乱数取得処理(S370)は省略される。
【0108】
乱数取得処理(S370)では、前記ラベル−TRND−Pの更新数値Q9に関し、前出の図7のフローチャートに示したメイン制御回路70における乱数取得処理(S60)と同様の処理が行われるものであって、まず、ラベル−TRND−Pの更新数値Q9が取得され、次いで、前記取得された各数値Q9を、表示制御回路90(統括制御回路93)の統括CPU用制御RAMの取得乱数記憶エリアに記憶する。
【0109】
また、前記ラベル−TRND−Pは、前述の特別図柄変動態様決定処理(S120)で決定された各リーチ態様の実行時に表示される背景等の演出図柄を決定する際に用いられるものであり、取得数値Q9の値が‘0’の場合はリーチ態様実行中に各画像表示部50a,50b,50cにサンマを表すキャラクタ図柄を登場させる演出に決定し、取得数値Q9の値が‘1’の場合はリーチ態様実行中に各画像表示部50a,50b,50cにエイを表すキャラクタ図柄を登場させる演出に決定し、取得数値Q9の値が‘2’の場合はリーチ態様実行中に各画像表示部50a,50b,50cにマグロを表すキャラクタ図柄を登場させる演出に決定する。
【0110】
出力データ設定処理(S380)では、各種の遊技状態に応じて中,左,右画像用作動制御回路94a,94b,94c(中,左,右画像表示装置用CPU95a,95b,95c)に送信する表示画像(遊技画像)のデータの設定を行う。例えば、中,左,右特別図柄の変動画像データ、リーチ演出画像データ等である。
【0111】
各表示装置用CPU出力処理(S390)では、前記S380の出力データ設定処理において各種の遊技状態に応じて設定された表示画像(遊技画像)の画像データ(作動制御信号)を中,左,右画像用作動制御回路94a,94b,94c(中,左,右画像表示装置用CPU95a,95b,95c)の全てに対して出力する。
【0112】
その他の処理(S400)では、エラーの処理等が行われて、爾後の処理に備えて待機状態となる。
【0113】
中画像用作動制御回路94a、左画像用作動制御回路94b、右画像用作動制御回路94cにおける各表示制御処理(S500)は、図17のフローチャートから理解されるように、まず、電源投入がなされたか否か確認されてから(S510)、初期設定(S520)、入力処理(S530)、コマンド解析処理(S550)、表示データ設定処理(S560)、VDP出力処理(S570)、その他の処理(S580)が行われる。この表示制御処理(S500)では、中,左,右画像用作動制御回路94a,94b,94cのそれぞれにおいて、上記のような同様の処理が個別に実行される。
【0114】
初期設定(S520)は、前記メイン制御回路70のメイン処理Mと同様にCPUの設定等を行う。なお、電源投入時のみに必要な処理は1順目のみに実行され、後は実行されることがない。
【0115】
入力処理(S530)は、前記統括制御回路93から送信される後述の図18に示した各特別図柄指定コマンド、特別図柄変動態様指定コマンド等からなる作動制御信号CD10を受信し、画像表示に関する各種データの入力処理が行われる。また、詳しくは後述するが、前記入力処理(S530)では中,左,右画像用作動制御手段において、前記作動制御信号CD10のうち各画像表示装置43a,43b,43cの動作に必要となるコマンドが受信されたか否か判断され、受信したと判断された各コマンドが中,左,右画像用作動制御回路94a,94b,94cに設けられた中,左,右画像用VRAM97a,97b,97c内のコマンドバッファに保存される。
【0116】
コマンド解析処理(S550)では、前記S530の入力処理において各画像用作動制御手段43a,43b,43cの各制御データRAM内のコマンドバッファに保存された各種コマンドの種類及び実行すべき処理の内容が解析される。
【0117】
表示データ設定処理(S560)では、前記S550のコマンド解析処理において解析された前記各種作動制御信号に基づいて、前記各画像表示装置43a,43b,43c(中,左,右画像表示部50a,50b,50c)に表示される表示画像(遊技画像)が設定される。
【0118】
各表示装置用CPU出力処理(S570)では、前記S560の表示データ設定処理において各種の遊技状態に基づいて設定された表示画像(遊技画像)の画像データ(作動制御信号)が各画像作動制御回路94a,94b,94cの各VDP98a,98b,98cに対して出力され、前記画像データに従って前記各画像表示装置43a,43b,43c(中,左,右画像表示部50a,50b,50c)に表示される表示画像(遊技画像)が各VDP98a,98b,98cで作成される。
【0119】
その他の処理(S580)では、その他の処理が適宜が行われて、爾後の処理に備えて待機状態となる。
【0120】
図18に示すように、この実施例において、前記表示制御回路90の各CPU(表示装置用統括CPU91及び中,左,右画像表示装置用CPU95a,95b,95c)が受信する作動制御信号は、前記各表示装置43a,43b,43cの各画像表示部50a,50b,50cにおいて表示される各種図柄(特別図柄、普通図柄、演出図柄、背景図柄等)の図柄変動に関するコマンドで構成された作動制御手段CD10であって、例えば、始動入賞口(第1の入賞口)10の入賞領域が拡大するか否かを遊技者に表示する普通図柄に関する普通図柄変動態様指定コマンド,普通図柄指定コマンド,普通図柄停止指定コマンドや、大入賞口(第2の入賞口)15の入賞領域が拡大するか否かを遊技者に表示する特別図柄に関する特別図柄変動態様指定コマンド,中特別図柄指定コマンド,左特別図柄指定コマンド,右特別図柄指定コマンド,特別図柄停止指定コマンドや、各種の遊技状態に応じて遊技演出を行う各種演出図柄に関する変動態様抽選拡張指定コマンド,客待ち指定コマンド,大当たり開始指定コマンド,大入賞口開放指定コマンド,大入賞口閉鎖指定コマンド,大当たり終了指定コマンドや、その他の表示に関する特別図柄保留指定コマンド,普通図柄保留指定コマンド等が含まれている。
【0121】
前記図柄変動に関する作動制御信号CD10は、メイン制御回路70から送信されると前記表示装置用統括CPU91(表示装置用統括制御回路93)で受信され、前述のように表示制御回路90(統括制御回路93)の統括CPU用制御RAM内のコマンドバッファに一端保存されて、中画像用作動制御回路94a,左画像用作動制御回路94b,右画像用作動制御回路94cに対して一様に全て送信される。
【0122】
前記中画像用作動制御回路94aの中画像表示装置用CPU95aは、前記表示装置用統括CPU91から送信された前記作動制御信号CD10の各種コマンドのうち、中画像表示装置43aの作動に必要となる中表示装置用作動制御信号CD1(特別図柄保留指定コマンド、特別図柄変動態様指定コマンド、変動態様抽選拡張指定コマンド、中特別図柄指定コマンド、特別図柄停止指定コマンド、普通図柄保留指定コマンド、普通図柄変動態様指定コマンド、普通図柄指定コマンド、普通図柄停止指定コマンド、客待ち指定コマンド、大当たり開始指定コマンド、大入賞口開放指定コマンド、大入賞口閉鎖指定コマンド、大当たり終了指定コマンド)を判別して記憶される(中画像表示装置43aの作動に必要でない左特別図柄指定コマンド、右特別図柄指定コマンドは一時受信はするが、制御に使用しないため記憶されない)。
【0123】
前記左画像用作動制御回路94bの左画像表示装置用CPU95bは、前記表示装置用統括CPU91から送信された前記作動制御信号CD10の各種信号のうち、左画像表示装置43bの作動に必要となる左表示装置用作動制御信号CD2(特別図柄変動態様指定コマンド、変動態様抽選拡張指定コマンド、左特別図柄指定コマンド、特別図柄停止指定コマンド、客待ち指定コマンド、大当たり開始指定コマンド、大入賞口開放指定コマンド、大入賞口閉鎖指定コマンド、大当たり終了指定コマンド)を判別して記憶される(左画像表示装置43bの作動に必要でない特別図柄保留指定コマンド、中特別図柄指定コマンド、右特別図柄指定コマンド、普通図柄保留指定コマンド、普通図柄変動態様指定コマンド、普通図柄指定コマンド、普通図柄停止指定コマンドは一時受信はするが、制御に使用しないため記憶されない)。
【0124】
前記右画像用作動制御回路94cの右画像表示装置用CPU95cは、前記表示装置用統括CPU91から送信された前記作動制御信号CD10の各種コマンドのうち、右画像表示装置43cの作動に必要となる右表示装置用作動制御信号CD3を判別して受信する。なお、該右表示装置用作動制御信号CD3のコマンドは、前記左表示装置用作動制御信号CD2の左特別図柄指定コマンドを右特別図柄指定コマンドに変更した以外は同一のコマンドで構成される。
【0125】
前記各画像表示装置用作動制御信号CD1,CD2,CD3において、複数の作動制御手段(実施例では中,左,右画像用作動制御回路94a,94b,94c)で共通して制御に使用される制御信号CD5(特別図柄変動態様指定コマンド、変動態様抽選拡張指定コマンド),CD6(特別図柄停止指定コマンド),CD7(客待ち指定コマンド、大当たり開始指定コマンド、大入賞口開放指定コマンド、大入賞口閉鎖指定コマンド、大当たり終了指定コマンド)は、1つの作動制御信号に対して少なくとも2つ以上の同系装置(実施例では各表示装置)が作動する共通作動制御信号に相当する。また、上記共通作動制御信号CD5,CD6,CD7以外の各作動制御手段毎に限定して制御に使用される信号(例えば、中画像用作動制御回路94aのみが制御に使用する特別図柄保留指定コマンド等)は、1つの作動制御信号に対して複数の同系装置のうちいずれか1つが作動する選択作動制御信号に相当する。そして、前記各画像用作動制御回路94a,94b,94cは、前記共通作動制御信号と選択作動制御信号を適宜記憶して、各画像表示装置43a,43b,43cの作動制御を行う。
【0126】
前記入力処理(S530)について、左画像用作動制御回路94bを例に図19のフローチャートを用いて説明すると、コマンドが左画像表示装置用CPU95bに入力されると(S531)、そのコマンドに関し、特別図柄変動態様指定コマンドであるか否か(S532)、変動態様抽選拡張指定コマンドであるか否か(S533)、左特別図柄指定コマンドであるか否か(S534)、特別図柄停止指定コマンドであるか否か(S535)、客待ち指定コマンド(S536)であるか否か、大当たり開始指定コマンドであるか否か(S537)、大入賞口開放指定コマンドであるか否か(S538)、大入賞口閉鎖指定コマンドであるか否か(S539)、大当たり終了指定コマンドであるか否か(S540)、それぞれ判断される。そして、入力されたコマンドが前記S532〜S540の何れか一つに該当する場合は、そのコマンドが左画像用作動制御回路94bに設けられた左画像用VRAM97b内のコマンドバッファに記憶(格納)される(S541)。一方、前記S532〜S540の何れにも該当しないコマンドである場合は、当該処理はただちに終了する。
【0127】
また、中,右画像用作動制御回路94a,94cにおいても、上記左画像用作動制御手段の入力処理(S530)と同様の処理が行われ、中,右画像表示装置43a,43cの作動に必要となる各表示装置用作動制御信号の各コマンド(図18を参照)についてそれぞれ判定され、必要となる制御信号のみ記憶(格納)され、制御に使用される。
【0128】
実施例の中,左,右画像表示部50a,50b,50cに表示される各特別図柄に関し、大当たりが決定した際の具体例について図20〜22を用いて説明する。
【0129】
図20に示す具体例は、前記始動入賞口10への遊技球の入賞が特別図柄変動開始スイッチによって検出されたことによって、図示のように中,左,右画像表示部50a,50b,50cの中,左,右特別図柄表示領域52a,52b,52cにおいて、中特別図柄,左特別図柄,右特別図柄の全図柄が上から下へ縦スクロール変動を開始した状態を表している。
【0130】
続いて、図21に示すように、左画像表示部50bの左特別図柄表示領域52b及び右画像表示部50cの右特別図柄表示領域52cにおいて、左特別図柄HLと右特別図柄HRとがそれぞれ同一の図柄(実施例では『7』)として仮停止状態で表示される。前記左,右特別図柄HL,HRが仮停止する際、図示しないが、前記図柄変動態様決定処理S120において決定されたリーチ態様に従って図柄変動の演出が行われる。また、各リーチ態様が実行されると、前記統括制御手段表示制御処理S300の乱数取得処理S370において取得されたラベル−TRND−Pの取得数値Q9の値に応じた演出図柄(この具体例ではサンマを表すキャラクタ図柄)CZが中,左,右画像表示装置50a,50b,50cに表示される。
【0131】
そして、前記左,右特別図柄HL,HRがそれぞれ仮停止状態で表示されると、図示しない選択されたリーチ態様に応じたキャラクタ図柄(実施例では、リーチX1,X2の電気クラゲを表す図柄KZ)が中画像表示部50aに表示され、縦スクロール変動中の中特別図柄HMを確定停止させる演出(例えば、リーチX1,X2の電気クラゲKZであれば、前記中特別図柄HMに電撃を浴びせて停止させる)を行い、中,左,右画像表示部50a,50b,50cの中,左,右特別図柄表示領域52a,52b,52cにおいて中,左,右特別図柄HM,HL,HRがそれぞれ確定停止される。大当たりの場合、図22に示すように、前記各特別図柄HM,HL,HRをそれぞれ同一の図柄(この具体例では『7』)で確定停止表示する。
【0132】
また、図20〜22において、符号41は普通図柄表示領域であり、47は普通図柄保留記憶数表示領域、48は特別図柄保留記憶数表示領域、HZは普通図柄を表す。前記普通図柄HZは、普通図柄表示領域41において切り替え表示され、所定時間切り替え変動後、確定停止する。また、一旦停止した普通図柄が切り替え変動を開始すると、普通図柄保留記憶数表示領域47において表示されている普通図柄の保留回数が1つ減少(図においては、白丸から黒丸に色が変更)する。同様に、特別図柄保留記憶数票時領域48では、各特別図柄HM,HL,HRが縦スクロール変動を開始すると、表示されている特別図柄の保留回数が1つ減少(図においては、白丸から黒丸に色が変更)する。
【0133】
なお、図示はしないが、本発明に係る画像表示装置において、上記の如く各画像表示部50a,50b,50cにおいてそれぞれ一の特別図柄を変動表示させる表示態様としたが、各画像表示装置における表示態様はこの例に限定されるものではなく、統括制御CPUの負担を増加させることなく多種多様な表示態様を実施することができる。例えば、各画像表示装置毎に大当たりの当否判定に用いられる特別図柄を3つずつ設け、前記各画像表示装置がそれぞれ個別に表示態様を実行して複数の異なる表示態様を同時に実施してもよい。
【0134】
また、個別の表示態様が実施される各画像表示装置において、他の画像表示装置と連動した表示態様が実施される場合と、連動しない表示態様が実施される場合とが組合せ可能に構成してもよい。
【0135】
さらに、複数の画像表示装置の個数を3個に限定せず、それ以上の画像表示装置を設けてそれぞれ個別の表示態様が実施可能に構成してもよい。
【0136】
また、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成の一部を適宜に変更して実施することができる。例えば、実施例において複数の同系装置を画像表示装置として説明してきたが、発光体装置(例えば、図2に示すランプ装置L1〜L8)を複数の同系装置として構成してもよい。すなわち、図3に示したブロック図の発光体制御回路88において、前述の図4に示した表示制御回路90と同様に、(発光体装置用)統括CPUと統括CPU用制御データROMからなる(発光体用)統括制御手段(発光体用統括制御回路)を設けると共に、前記各ランプ装置L1〜L8に対応して個別に設けられた各ランプ装置用CPU等からなる(各発光体用)作動制御手段(各発光体用作動制御回路、図示せず)を設けて前記各ランプ装置L1〜L8の制御を行う。
【0137】
この発光体制御回路88では、例えば図23に示すように、メイン制御回路70から送信される全点灯指定コマンド、L1,L4,L5,L8点灯指定コマンド、L1点灯指定コマンド、L2点灯指定コマンド、L3点灯指定コマンド、L4点灯指定コマンド、L5点灯指定コマンド、L6点灯指定コマンド、L7点灯指定コマンド、L8点灯指定コマンドからなる発光体装置の発光に関する作動制御信号CD20を前記発光体用統括制御CPUが受信し、前記各ランプ装置L1〜L8の各作動制御CPUに対して出力される。
【0138】
そして、前記各ランプ装置L1〜L8の各作動制御CPUにおいて、ランプ装置L1の作動制御CPUでは全点灯指定コマンド、L1,L4,L5,L8点灯指定コマンド、L1点灯指定コマンドからなる作動制御信号CD21、ランプ装置L2の作動制御CPUでは全点灯指定コマンド、L2点灯指定コマンドからなる作動制御信号CD22、ランプ装置L3の作動制御CPUでは全点灯指定コマンド、L3点灯指定コマンドからなる作動制御信号CD23、ランプ装置L4の作動制御CPUでは全点灯指定コマンド、L1,L4,L5,L8点灯指定コマンド、L4点灯指定コマンドからなる作動制御信号CD24、ランプ装置L5の作動制御CPUでは全点灯指定コマンド、L1,L4,L5,L8点灯指定コマンド、L5点灯指定コマンドからなる作動制御信号CD25、ランプ装置L6の作動制御CPUでは全点灯指定コマンド、L6点灯指定コマンドからなる作動制御信号CD26、ランプ装置L7の作動制御CPUでは全点灯指定コマンド、L7点灯指定コマンドからなる作動制御信号CD27、ランプ装置L8の作動制御CPUでは全点灯指定コマンド、L1,L4,L5,L8点灯指定コマンド、L8点灯指定コマンドからなる作動制御信号CD28がそれぞれ記憶され、前記記憶された作動制御信号に基づき、前記各ランプ装置L1〜L8が作動制御される。なお、この実施例において、全点灯指定コマンドはランプ装置L1〜L8の全てが作動に使用する共通作動制御信号(CD29a)であり、L1,L4,L5,L8点灯指定コマンドは4つのランプ装置L1,L4,L5,L8が制御に使用する共通作動制御信号(CD29b)である。
【0139】
上記の如く発光体制御回路を構成することにより、各種発光体装置においても発光体用統括制御CPUの負担を増加させることなく多種多様な演出を実施することができる。すなわち、各種発光体装置毎に異なる発光態様を実施すると共に、他の発光体装置と連動させた発光態様とを組合せ可能とする等、より複雑で変化に富んだ発光体装置を容易に構成することができる。
【0140】
また、複数の同系装置を音声発生装置(例えば、スピーカ37a,37b)として、前記画像表示装置あるいは発光体装置と同様の構成を音声制御回路に適用して作動制御を行うこともできる。すなわち、前記音声制御回路において、音声発生装置用統括CPU等を備えた音声用統括制御手段(音声用統括制御回路)を設けると共に、各音声発生装置(例えば、スピーカ37a,37b)に対応して個別に設けられた各音声発生装置用CPU等を備えた音声用作動制御手段(音声用作動制御回路)を設け、メイン制御回路70から送信された音声発生に関する作動制御信号を前記音声用統括制御回路で受信し、前記音声に関する作動制御信号を各音声用作動制御回路に出力して、前記複数の音声発生装置の制御を行う。
【0141】
このように音声制御回路を構成することにより、音声発生装置においても音声用統括制御CPUの負担を増加させることなく、複数の音声発生装置から多彩な音響効果を演出することができる。すなわち、弾球遊技機の四隅や下部等の複数箇所にそれぞれ個別に制御可能な音声発生装置を設け、個々の音声発生装置からそれぞれ異なる音質や音程の音声を発生させて、より深みのある音響効果を演出することが可能となる。
【0142】
さらに、図示しないが、駆動入賞装置を複数設けるとともに該複数の駆動入賞装置を制御する駆動入賞装置制御回路を設け、該駆動入賞装置を複数の同系装置として、前記画像表示装置あるいは発光体装置と同様の構成を駆動入賞装置制御回路に適用して作動制御を行うこともできる。すなわち、前記駆動入賞装置制御回路において、駆動入賞装置用統括CPU等を備えた駆動入賞装置用統括制御手段(駆動入賞装置用統括制御回路)を設けると共に、各駆動入賞装置(例えば、3つの始動入賞口)に対応して個別に設けられた各駆動入賞装置用CPU等を備えた駆動入賞装置用作動制御手段(駆動入賞装置用作動制御回路)を設け、メイン制御回路70から送信された入賞口の拡開駆動に関する作動制御信号を前記駆動入賞装置用統括制御回路で受信し、前記入賞口の拡開駆動に関する作動制御信号を各駆動入賞装置用作動制御回路に出力して、前記複数の駆動入賞装置の制御を行う。
【0143】
このように駆動入賞装置制御回路を構成することにより、駆動入賞装置においても駆動入賞装置用統括制御CPUの負担を増加させることなく、各駆動入賞装置でそれぞれ独自の駆動態様が実行可能となり、遊技性の高い弾球遊技機を提供することができる。
【0144】
なお、実施例にあっては、図4に示し説明したとおり、複数の同系装置に作動制御信号を出力する統括制御手段として統括制御回路93を用いたが、この実施例に限定することなく例えばメイン制御回路70のメインCPU73が複数の同系装置に作動制御信号を出力すれば、統括制御手段とすることもできる。
【0145】
【発明の効果】
以上図示し説明したように、請求項1に係る弾球遊技機によれば、画像表示装置、音声発生装置、駆動入賞装置、発光体装置のうち、少なくとも一の装置は複数の同系装置からなり、前記複数の同系装置には作動制御信号を受信し、前記作動制御信号に基づいて前記各装置の作動制御を行う作動制御手段がそれぞれ設けられており、前記作動制御信号が前記複数の同系装置の各作動制御手段のうち少なくとも1つの作動制御手段に対して必要な作動制御信号である場合に該作動制御信号を前記各作動制御手段の全てに対して出力する統括制御手段を備え、前記各作動制御手段は、前記統括制御手段から出力された作動制御信号が、前記各装置のうち自己の装置に必要な作動制御信号か否かを判断する作動制御信号判定手段と、前記作動制御信号判定手段が自己の装置に必要な作動制御信号と判定した場合にその作動制御信号を記憶する作動制御信号記憶手段とを有し、前記作動制御信号記憶手段の記憶情報に基づき前記各装置を作動制御するように構成したため、前記統括制御手段と前記複数の同系装置に設けられた作動制御信号判定手段の間の制御回路構成を単純化することができる。さらに、統括制御手段から作動制御信号を各作動制御手段に対して選別する際に、各作動制御手段がそれぞれ必要な作動制御信号を受信する構成であるので、制御形態が簡略化され、前記統括制御手段の制御信号出力に関する処理の負担を軽減することができる。
【0146】
請求項2の発明に係る弾球遊技機によれば、前記作動制御信号に、前記複数の同系装置のうちいずれか1つの装置を作動させる選択作動制御信号と、前記複数の同系装置のうち少なくとも2つ以上の装置を作動させる共通作動制御信号が含まれるため、前記複数の同系装置において個別に作動させる場合や少なくとも2つ以上の装置を連動させて作動させる場合等の複雑な作動態様が送信する制御信号の種類を変えることで制御可能となり、より効率よく各同系装置を制御することができる。
【0147】
請求項3ないし5の発明に係る弾球遊技機によれば、図柄変動等の画像表示態様が表示される画像表示装置において、統括制御手段の制御信号出力に関する処理の負担を増大させることなく、より複雑で多種多様な表示態様を実施することができる。
【0148】
請求項6の発明に係る弾球遊技機によれば、前記複数の同系装置は音声発生装置であり、前記作動制御信号は、各音声発生装置で発生される音声に関する作動制御信号であるので、統括制御手段の制御信号出力に関する処理の負担を増加させることなく、より高音質で多彩な音響効果が演出可能な音声発生装置を容易に構成することができる。
【0149】
請求項7の発明に係る弾球遊技機によれば、前記複数の同系装置は駆動入賞装置であり、前記作動制御信号は、各駆動入賞口の拡大駆動制御に関する作動制御信号であるので、統括制御手段の制御信号出力に関する処理の負担を増加させることなく、各駆動入賞口毎に独立した駆動態様が実行可能な遊技性の高い弾球遊技機を提供することができる。
【0150】
請求項8の発明に係る弾球遊技機によれば、前記複数の同系装置は発光体装置であり、前記作動制御信号は、各発光装置の発光に関する作動制御信号であるので、統括制御手段の制御信号出力に関する処理の負担を増加させることなく、より複雑で変化に富んだ発光体装置を容易に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る弾球遊技機全体の正面図である。
【図2】同弾球遊技機の遊技盤の正面図である。
【図3】同弾球遊技機のシステム制御を簡略に示すブロック図である。
【図4】同弾球遊技機の表示制御を簡略に示すブロック図である。
【図5】同弾球遊技機のメイン制御回路が実行するメイン処理に関するフローチャートである。
【図6】乱数更新処理に関するフローチャートである。
【図7】乱数取得処理に関するフローチャートである。
【図8】大当たり当否判定処理に関するフローチャートである。
【図9】リーチ決定処理に関するフローチャートである。
【図10】確定停止特別図柄決定処理に関するフローチャートである。
【図11】図柄変動態様決定処理に関するフローチャートである。
【図12】特別遊技実行処理に関するフローチャートである。
【図13】確定停止普通図柄決定及び普通図柄当たり当否判定処理に関するフローチャートである。
【図14】始動入賞口開放処理に関するフローチャートである。
【図15】出力処理に関するフローチャートである。
【図16】統括制御手段表示制御処理に関するフローチャートである。
【図17】各作動制御手段表示制御処理に関するフローチャートである。
【図18】各画像用作動制御回路が受信する作動制御信号を簡略に示すブロック図である。
【図19】左作動制御手段入力処理に関するフローチャートである。
【図20】各画像表示部における各特別図柄の図柄変動が開始された具体例である。
【図21】画像表示部においてリーチ状態が成立した際の具体例である。
【図22】各画像表示部において各特別図柄が確定停止して大当たりとなった具体例である。
【図23】発光体制御回路において各作動制御回路が受信する作動制御信号を簡略に示すブロック図である。
【符号の説明】
1 遊技機
3 遊技盤
10 始動入賞口
15 大入賞口
43a 中画像表示装置
43b 左画像表示装置
43c 右画像表示装置
70 メイン制御回路
90 表示制御回路
91 表示装置用統括CPU
92 統括CPU用制御データROM
93 統括制御回路(統括制御手段)
94a 中画像用作動制御回路(作動制御手段)
94b 左画像用作動制御回路(作動制御手段)
94c 右画像用作動制御回路(作動制御手段)
95a 中画像表示装置用CPU(作動制御信号判定手段、作動制御信号記憶手段)
95b 左画像表示装置用CPU(作動制御信号判定手段、作動制御信号記憶手段)
95c 右画像表示装置用CPU(作動制御信号判定手段、作動制御信号記憶手段)
96a 中画像制御データROM
96b 左画像制御データROM
96c 右画像制御データROM

Claims (8)

  1. 画像表示装置、音声発生装置、駆動入賞装置、発光体装置のうち、少なくとも一の装置は複数の同系装置からなり、
    前記複数の同系装置には作動制御信号を受信し、前記作動制御信号に基づいて前記各装置の作動制御を行う作動制御手段がそれぞれ設けられており、
    前記作動制御信号が前記複数の同系装置の各作動制御手段のうち少なくとも1つの作動制御手段に対して必要な作動制御信号である場合に該作動制御信号を前記各作動制御手段の全てに対して出力する統括制御手段を備え、
    前記各作動制御手段は、前記統括制御手段から出力された作動制御信号が、前記各装置のうち自己の装置に必要な作動制御信号か否かを判断する作動制御信号判定手段と、前記作動制御信号判定手段が自己の装置に必要な作動制御信号と判定した場合にその作動制御信号を記憶する作動制御信号記憶手段とを有し、
    前記作動制御信号記憶手段の記憶情報に基づき前記各装置を作動制御することを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記作動制御信号に、前記複数の同系装置のうちいずれか1つの装置を作動させる選択作動制御信号と、前記複数の同系装置のうち少なくとも2つ以上の装置を作動させる共通作動制御信号が含まれることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記複数の同系装置は画像表示装置であり、前記作動制御信号は、前記画像表示装置に表示される図柄の変動に関する作動制御信号であることを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機。
  4. 図柄の変動に関係する情報を取得する第1の入賞口の入賞領域は拡大可能に構成され、前記画像表示装置に送信される作動制御信号には、前記第1の入賞口を拡大するか否かについて表示するための制御信号が含まれることを特徴とする請求項3に記載の弾球遊技機。
  5. 前記第1の入賞口と異なる入賞領域拡大可能な第2の入賞口を備え、前記画像表示装置に送信される作動制御信号には、前記第2の入賞口を拡大するか否かについて表示するための制御信号が含まれることを特徴とする請求項4に記載の弾球遊技機。
  6. 前記複数の同系装置は音声発生装置であり、前記作動制御信号は、各音声発生装置で発生される音声に関する作動制御信号であることを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機。
  7. 前記複数の同系装置は駆動入賞装置であり、前記作動制御信号は、各駆動入賞口の拡大駆動制御に関する作動制御信号であることを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機。
  8. 前記複数の同系装置は発光体装置であり、前記作動制御信号は、各発光装置の発光に関する作動制御信号であることを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機。
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