JP2004351089A - 鏡台 - Google Patents

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JP2004351089A
JP2004351089A JP2003154973A JP2003154973A JP2004351089A JP 2004351089 A JP2004351089 A JP 2004351089A JP 2003154973 A JP2003154973 A JP 2003154973A JP 2003154973 A JP2003154973 A JP 2003154973A JP 2004351089 A JP2004351089 A JP 2004351089A
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博 宗野
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Abstract

【課題】使用時に可動天板上に置いた化粧具等をあらためて片付けることなく、可動天板を退去させることができる鏡台の開発を技術課題とした。
【解決手段】鏡本体1と、その側方に配置される側台2とを具えて成り、前記側台2は、収納部14を有する基台部21を有し、この基台部21の上面を覆う可動天板25は、その平面載置可能状態を維持したまま鏡本体1の前面に張り出すように構成されていることを特徴として成り、可動天板25を化粧具Aを載せたままの状態で格納状態とすることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は鏡台に関するものであって、特に使用時における化粧具等の扱い勝手を向上させる構造に係るものである。
【0002】
【発明の背景】
最近の鏡台の形態として、姿見機能をも奏するように比較的縦長の鏡板を用い、それと共に化粧具等を収納する薄幅棚状の側台を組み合わせるような形態を採ったものがある。具体的には図6にその一例を示すように、鏡本体1′と、その側方に配置される側台2′とを具え、この側台2′は収納部23′を有する基台部21′と、その上方に延長される上棚部22′とを具えて成るものであり、前記上棚部22′には、その側面に意匠効果や棚への化粧具A等の安定収納のための帆立Hと称される側板を配している。
【0003】
そして更に使い勝手を考慮し、前記側台2′には、基台部21′から張り出し自在に可動天板25′を具えるものであって、例えば図6中仮想線で示すように、下方をヒンジ26′として自由端を倒し込むように下ろすタイプや、上方をヒンジ26′として自由端を引き上げるタイプ等の設置構造が採られるものである。しかしながらこのような構造であると、確かに使用時には鏡板12′正面に机状に可動天板25′が張り出し、ここに化粧具A等を置くことができて好都合であるものの、この格納方法に因み、その都度、可動天板25′上に取り出して広げた化粧具A等を別途片付けなければならない。
【0004】
【解決を試みた技術課題】
本発明はこのような現状を考慮してなされたものであって、使用時に可動天板上に置いた化粧具等をあらためて片付けることなく、可動天板を退去させることができる鏡台の開発を技術課題としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち請求項1記載の鏡台は、鏡本体と、その側方に配置される側台とを具えて成り、前記側台は、収納部を有する基台部を有し、この基台部の上面を覆う可動天板は、その平面載置可能状態を維持したまま鏡本体の前面に張り出すように構成されていることを特徴として成るものである。
この発明によれば、可動天板を化粧具を載せたままの状態で格納状態とすることができる。
【0006】
また請求項2記載の鏡台は、前記要件に加え、前記可動天板は、側台の基台部上面を覆った格納状態において、鏡板側縁とほぼ接する位置を回動支点として回動できるように側台に取り付けられていることを特徴として成るものである。
この発明によれば、可動天板を、その平面状態を維持したまま鏡本体の前面に張り出すようにする構成を簡単な構成の下実現することができる。
【0007】
更にまた請求項3記載の鏡台は、前記要件に加え、前記側台には、帆立を具備していないことを特徴として成るものである。
この発明によれば、鏡台全体をシンプルな構成とすることができ、更に可動天板の回動を妨げる要素が無くなることから、可動天板形状の設計の自由度が更に増す。
そしてこれら各請求項記載の発明の構成を手段として前記課題の解決が図られる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明を図示の実施の形態に基づいて具体的に説明する。
図中、符号Dで示すものが本発明の鏡台であって、大別すると鏡本体1と、側台2とを具えて成るものである。前記鏡本体1は、たて長箱状の棚枠部11と、その前面の鏡板12とを有し、前記棚枠部11に対して前記鏡板12が、背面側方をヒンジ13を用いて取り付けられ、結果的に鏡板12が開き扉状となって棚枠部11における収納部14内への化粧具A等の収納と、その取り出しができるように構成されている。
【0009】
そしてこのような鏡本体1に対し、その側脇部に側台2が設けられるものであり、通常は側台2と鏡本体1とは別部材として構成されるものであるが、使用者の好みや安全性等を考慮して両者を固定したうえで用いるようにする。
前記側台2は、比較的幅狭の箱状の基台部21と、その上方の上棚部22とが組み合わされて構成されるものであり、前記基台部21における収納部23を、一例として多数の引き出し状のものとする。もちろんこの収納部23は、鏡台Dを用いる際のスツールや椅子等の収納を行うものとすることも、もとより差し支えない。
【0010】
更に前記基台部21の上面には、覆台板24が設けられるとともに、その上面に重なるように可動天板25が張り出し自在に設けられる。この可動天板25は、図2に示すように一例として鏡本体1の側部前面部の側のコーナー部に近い位置で、側台2の一部である内側板22aにたて軸ヒンジ26によって取り付けられ、結果的にこのたて軸ヒンジ26を中心として平面姿勢を維持したまま回動できるように構成されている。
更にこの回動動作と、平面姿勢の維持とを確実にするために、図2に示すように可動天板25が側台2の基台部21上面を覆った格納状態において、可動天板25の下面奥部寄りに係止突起27を設け、一方、覆台板24にはこれと係合するガイド溝28を設けておき、前記たて軸ヒンジ26とともに可動天板25をいわゆる二点支持する状態としている。
【0011】
また符号29は化粧具A等を安定的に保持するための枠線であり、前記可動天板25の他、上棚部22の各棚部にも配される。
なお従来のいわゆる帆立Hについては、可動天板25の形状の自由度や、シンプルな意匠構成等を考慮して、これを廃しているが、このものを取り付けた形態とすることももとより可能である。
【0012】
本発明の鏡台Dは上述した基本的構成を有するものであり、これを用いるには、使用者が適宜のスツール、椅子等を用いて鏡台Dの前に座るとともに、使用する化粧具A等を収納部23や上棚部22から取り出し、手元に近い可動天板25上に置く。もちろんこの際、通常はあらかじめ図3(a)に示すように、可動天板25をたて軸ヒンジ26を中心に引き出すように回動させ、鏡本体1の前面にこれが張り出してくるような状態としておくことが好ましい。もちろん図3(c)に示すように可動天板25を基台部21側に格納した状態で、取り出した化粧具Aを可動天板25上に置いてから引き出すようにしてももとより差し支えない。
【0013】
このようにして鏡台Dを使用した後、(適宜の化粧を済ませたあと、)可動天板25を、たて軸ヒンジ26を中心に、張り出し状態から格納状態に押し戻すようにすれば、可動天板25は図3(b)に示す中間状態を経て図3(c)に示すように、側台2の覆台板24に重なるように格納状態となる。
この場合であっても、可動天板25は移動にあたってその平面姿勢を維持したままであるから、その上方に化粧具Aを置いたままであってもその格納ができるものである。
つまり上棚部22や収納部23には多数の化粧具A等が収容されるものであるが、日常的には、使用される化粧具A等は比較的固定しており、その都度別途上棚部22等に収納し直さなくても可動天板25を格納できることは、極めてその使い勝手に優れるものである。
その後、使用者が鏡台Dを姿見として使用する場合には、可動天板25が鏡板12の反射面に被ってしまうことがなく、姿見としての機能が充分に発揮されることとなる。
【0014】
【他の実施の形態】
本発明の鏡台Dは上述した実施の形態を基本となる実施の形態とするものであるが、本発明の技術的思想に基づいて以下に示すような実施の形態を採ることも可能である。
まず上述した基本となる実施の形態では、可動天板25について最もシンプルな可動構造を採ったが、更に以下に示すような可動構造を採ることもできる。
【0015】
まず図4(a)に示すように可動天板25の回動支持構造をリンケージ26A状に構成し、引出し形態が単に扇形移動するものではなく、可動天板25が一旦、前方に引き出されながら側方に張り出す形態を採ることができるものである。
【0016】
また同様に図4(b)に示すように、このような可動天板25が一旦、前方に引き出されながら側方に張り出す動きを、係止突起27と、それを支持するガイド溝28の相互形状により案内することにより実施するような形態を採ることもできる。
【0017】
更にまた図4(c)に示すものは、側面形状において可動天板25の二点支持の位置を、一方はたて軸ヒンジ26とするとともに、他方は上棚部22の下面に当接するような係止突起27を設け、その先端(上端)にローラ27aを配することにより、二点支持状態が実現できるようにしたものである。
【0018】
更にまた図5に示すものは、たて軸ヒンジ26の一形態であるが、単なるダボ状のピンを覆台板24に立設して、可動天板25の回動が成し得るようにしたものである。もちろん適宜その上端には抜け止め構造や目隠し構造を採ることが好ましい。
【0019】
【発明の効果】
本発明は以上述べたような構成を有するものであり、可動天板25はその平面姿勢を維持したまま移動するので、可動天板25を化粧具A等を載せたまま格納することができる。このため特に使用時における化粧具A等の扱い勝手を向上することが可能となる。
また可動天板25が、その平面状態を維持したまま鏡本体1の前面に張り出すような構成を簡単な構成の下実現することができる。
更にまた鏡台D全体をシンプルな構成とすることができ、更に可動天板25の回動を妨げる要素が無くなることから、可動天板25形状の設計の自由度が更に増す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鏡台を示す斜視図である。
【図2】同上平面図及び縦断側面図である。
【図3】可動天板の回動の様子を段階的に示す説明図である。
【図4】可動天板を二点支持する形態を示す平面図及び側面図である。
【図5】ダボ状のピンを用いたたて軸ヒンジを示す平面図及び縦断側面図である。
【図6】可動天板を具えた既存の鏡台を示す斜視図である。
【符号の説明】
D 鏡台
1 鏡本体
11 棚枠部
12 鏡板
13 ヒンジ
14 収納部
2 側台
21 基台部
22 上棚部
22a 内側板
23 収納部
24 覆台板
25 可動天板
26 たて軸ヒンジ
26A リンケージ
27 係止突起
27a ローラ
28 ガイド溝
29 枠線
A 化粧具
H 帆立

Claims (3)

  1. 鏡本体と、その側方に配置される側台とを具えて成り、前記側台は、収納部を有する基台部を有し、この基台部の上面を覆う可動天板は、その平面載置可能状態を維持したまま鏡本体の前面に張り出すように構成されていることを特徴とする鏡台。
  2. 前記可動天板は、側台の基台部上面を覆った格納状態において、鏡板側縁とほぼ接する位置を回動支点として回動できるように側台に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の鏡台。
  3. 前記側台には、帆立を具備していないことを特徴とする請求項1または2記載の鏡台。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101611666B1 (ko) * 2013-12-03 2016-04-11 인제대학교 산학협력단 다양한 각도 조절이 가능한 화장대

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