JP2004350988A - 遊技台 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示装置の手前に開閉する扉を設けた遊技台について、扉閉鎖時の表示装置の画像の光の漏れを防止すること。
【解決手段】液晶表示装置700の手前に開閉自在に配置された一対の扉610、620を備えた遊技台であって、扉610及び620の隙間から光の漏れを防止するため、少なくともその隙間に対応する表示領域について黒色等の表示を行い、画像の修正により光漏れを防止する。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スロットマシンに代表される遊技台に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技台の一つとしてスロットマシンが知られている。スロットマシンは、一般に、複数種類の絵柄が施された複数の回転可能なリールと、リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるためのストップスイッチと、停止時のリールにより表示される絵柄の組合せに基づいて、入賞役の入賞の当否を判定する判定手段とを備えており、現在では、液晶表示装置や演出専用のリールといった各種情報提示装置を搭載したタイプも登場している。
【0003】
特に、液晶表示装置を搭載したタイプのスロットマシンは、画面上に様々なキャラクタ等を表示して多彩な演出を遂行することが可能である。一方、例えば、特許文献1には、液晶表示装置の画面の手前に開閉自在な扉体を配置したスロットマシンが開示されている。画面の手前で、このような扉体を動かせば、面白みのある演出が可能になるだけでなく、遊技者の注意を液晶画面に向けさせることができるため、表示内容の見落とし等を減少させることができるようになる。
【0004】
【特許文献1】特開2001−346935号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1の遊技台では、液晶表示装置の手前に扉体を取り付けるといった斬新な趣向が盛り込まれているものの、扉体が閉められたときに生じる隙間から画面の光が漏れる可能性がある。また、制御方式の複雑化を回避しつつ、扉体に様々な動きを与えて演出を行うことが望ましい。
【0006】
本発明の共通の目的は特許文献1の遊技台を改良することにある。
【0007】
本発明の第1の目的は、表示装置の手前に扉体を設けた遊技台において、扉体の閉鎖時における表示装置からの光の漏れを防止し得る遊技台を提供することにある。
【0008】
また、本発明の第2の目的は、扉体の開閉制御の複雑化を回避し得る遊技台を提供することにある。
【0009】
また、本発明の第3の目的は、扉体をスムーズに移動し得る遊技台を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するため、第1の本発明によれば、画像を表示する表示手段と、
前記表示手段の手前に開閉自在に設けられ、閉鎖時に前記表示手段の表示画面を遮蔽する少なくとも一つの扉体と、前記扉体を開閉する駆動手段と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、前記扉体の閉鎖時において、前記扉体の周囲から前記表示手段による画像の光が漏れないように、少なくとも当該画像の光が漏れる箇所に対応する領域において予め定めた表示を行うことを特徴とする遊技台が提供される。
【0011】
この遊技台によれば、少なくとも画像の光が漏れる箇所に対応する領域において予め定めた表示を行うことで、当該光の漏れを解消し得る。
【0012】
また、上記第1の目的を達成するため、第2の本発明によれば、画像を表示する表示手段と、前記表示手段の手前に開閉自在に設けられ、閉鎖時に前記表示手段の表示画面を遮蔽する一対の扉体と、前記一対の扉体を開閉する駆動手段と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、前記一対の扉体の閉鎖時において、前記一対の扉体の隙間から前記表示手段による画像の光が漏れないように、少なくとも該隙間に対応する領域において予め定めた表示を行うことを特徴とする遊技台が提供される。
【0013】
この遊技台によれば、一対の扉の隙間に対応する領域において予め定めた表示を行うことで、当該隙間からの光の漏れを解消し得る。
【0014】
また、上記第2の目的を達成するため、第3の本発明によれば、情報提示装置を備えた遊技台であって、前記情報提示装置の手前に開閉自在に設けられ、閉鎖時に前記情報提示装置を遮蔽する少なくとも一つの扉体と、前記扉体を開閉する駆動手段と、前記駆動手段に対して、前記扉体の移動指示を出力する制御手段と、前記扉体が予め定めた位置に移動した場合にこれを検知する検知手段と、前記移動指示に基づく前記扉体の位置情報を記憶する記憶手段と、前記検知手段により前記扉体が前記予め定めた位置に移動したことが検知された場合であって、当該予め定めた位置と、前記記憶手段に記憶された前記位置情報に基づく前記扉体の位置と、の誤差が予め定めた値を超える場合に、前記記憶手段に記憶された前記位置情報を、予め定めた位置情報に補正する補正手段と、を備えたことを特徴とする遊技台が提供される。
【0015】
この遊技台によれば、前記扉体が予め定めた位置に移動した場合に、実際の扉体の位置と制御側で認識している扉の位置との補正が図られ、扉の実際の位置を常時監視する制御を要しない。従って扉体の開閉制御の複雑化を回避し得る。
【0016】
また、上記第3の目的を達成するため、第4の本発明によれば、情報提示装置を備えた遊技台であって、前記情報提示装置の手前に開閉自在に設けられ、閉鎖時に前記情報提示装置を遮蔽する少なくとも一つの扉体と、前記扉体を開閉する駆動手段と、前記駆動手段に制御信号を出力する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記扉体を全閉位置又は全開位置に移動させる場合には、前記全閉位置又は全開位置近傍の所定の範囲において前記扉体を段階的に減速して移動させるように前記駆動手段に対して前記制御信号を出力することを特徴とする遊技台が提供される。
【0017】
この遊技台によれば、扉体を全閉位置又は全開位置に移動させる際に、扉体をスムーズに移動し得る。
【0018】
なお、本発明において情報提示装置とは、何らかの情報を遊技者に提示するものをいい、例えば、液晶表示装置のように画像で情報を提示する画像表示手段や、機械的な動作により情報を提示する役物装置が含まれる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について添付図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るスロットマシン100の斜視図である。概説すると、このスロットマシン100は、複数種類の絵柄が施された複数のリールと、複数種類の入賞役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、前記リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、各々の前記リールに対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための停止スイッチと、停止時の前記リールにより表示された前記絵柄の組合せが、予め定めた絵柄の組合せであるか否かに基づいて入賞を判定する判定手段と、を備えた遊技台である。以下、順に詳述する。
【0020】
図1に示すスロットマシン100の本体101の中央内部には、外周面に複数種類の絵柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。本実施形態において、各絵柄は帯状部材に等間隔で適当数(例えば21絵柄)印刷され、この帯状部材が所定の円形枠材に貼り付けられて各リール110乃至112が構成されている。
【0021】
リール110乃至112上の絵柄は、遊技者から見ると、絵柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの絵柄が見えるようになっている。そして、各リール110乃至112を回転させることにより、遊技者から見える絵柄の組み合せが変動することとなる。なお、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
【0022】
また、各々のリール110乃至112の背面には、絵柄表示窓113に表示される個々の絵柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の絵柄ごとに遮蔽されて個々の絵柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。
【0023】
なお、スロットマシン100内部において各々のリール110乃至112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示せず)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部のあいだを、リールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の絵柄の回転方向の位置を判断し、目的とする絵柄が入賞ライン114上に表示されるようにリール110乃至112を停止させる。
【0024】
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ラインを示すランプである。有効となる入賞ラインは、スロットマシン100に投入された遊技媒体(本実施形態ではメダルを想定する。)の数によって予め定まっている。5本の入賞ライン114のうち、例えば、メダルが1枚投入された場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚投入された場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚投入された場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5本が入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン114の数については5本に限定されるものではない。
【0025】
スタートランプ121は、リール110乃至112が回転することができる状態にあることを遊技者に知らせるランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要)を遊技者に知らせるランプである。
【0026】
告知ランプ123は、後述する内部抽選において、特定の入賞役(具体的には、ビッグボーナスやレギュラーボーナス等のボーナス)に内部当選していることを遊技者に知らせるランプである。メダル投入ランプ124は、メダルの投入が可能であることを知らせるランプである。リールパネルランプ128は、演出用のランプである。メダル投入ボタン130、131は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルを所定の枚数分投入するためのボタンである。
【0027】
本実施形態においては、メダル投入ボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、メダル投入ボタン131が押下されると3枚投入されるようになっている。メダル投入口134は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、メダル投入ボタン130又は131により電子的に投入することもできるし、メダル投入口134から実際のメダルを投入することもできる。
【0028】
払出枚数表示器125は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技回数表示器126は、ビッグボーナスゲーム中(BBゲーム中)の遊技回数や所定の入賞役の入賞回数等を表示するための表示器である。貯留枚数表示器127は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。
【0029】
スタートレバー135は、リール110乃至112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口134に所望するメダル枚数を投入して、スタートレバー135を操作すると、リール110乃至112が回転を開始することとなる。
【0030】
ストップボタンユニット136には、ストップボタン137乃至139が設けられている。ストップボタン137乃至139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110乃至112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチである。なお、各ストップボタン137乃至139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137乃至139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
【0031】
貯留/精算ボタン132は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダルを精算し、メダル払出口155より受皿210に排出するための精算機能と、メダル投入口134に投入された4枚以降のメダルや入賞により獲得したメダルを最大50枚まで電子的に貯留する貯留機能と、を切換えるためのボタンである。
【0032】
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。
【0033】
ドアキー140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口155は、メダルを払出すための払出口である。メダル受皿210は、メダル払出口155から払出されたメダルを溜めるための器である。なお、メダル受皿210は、本実施形態では発光可能な受皿を採用しており、以下受け皿ランプと呼ぶこともある。
【0034】
音孔160は、スロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。上部ランプ150、サイドランプ151、中央ランプ152、腰部ランプ153、下部ランプ154、受皿ランプ210は、遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。灰皿部200は、煙草の吸殻を入れるための容器であり、受け皿210の内側にネジ止めされている。
【0035】
リールパネル161は、絵柄表示窓113を有するパネルであり、タイトルパネル162は、そのスロットマシンの機種名や各種のデザインが描かれるパネルである。演出装置600は、本実施形態の特徴となる扉付き液晶表示装置である。この扉付き液晶表示装置の構成については後で詳述する。
【0036】
次に、図2、図3、図4を用いて、スロットマシン100の制御部の回路構成について詳細に説明する。スロットマシン100は、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300より送信された信号に応じて各種機器を制御する副制御部A400と、副制御部A400より送信された信号に応じて扉付き液晶表示装置700等を制御する副制御部B500と、から構成されている。
【0037】
(主制御部の構成)
まず、図2を用いて、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御するための演算処理装置であるCPU310や、CPU310が各ICや各回路と信号の送受信を行うためのデータバス及びアドレスバスを備え、その他、以下に述べる構成を有する。
【0038】
クロック補正回路314は、水晶発振器311から発振されたクロックを分周してCPU310に供給する回路である。例えば、水晶発振器311の周波数が12MHzの場合に、分周後のクロックは6MHzとなる。CPU310は、クロック回路314により分周されたクロックをシステムクロックとして受け入れて動作する。
【0039】
また、CPU310には、後述するセンサやスイッチの状態を常時監視するための監視周期やモータの駆動パルスの送信周期を設定するためのタイマ回路315がバスを介して接続されている。CPU310は、電源が投入されると、データバスを介してROM312の所定エリアに格納された分周用のデータをタイマ回路315に送信する。
【0040】
タイマ回路315は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに、割り込み要求をCPU310に送信する。CPU310は、この割込み要求を契機に、各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、CPU310のシステムクロックを6MHz、タイマ回路315の分周値を1/256、ROM312の分周用のデータを44に設定した場合、この割り込みの基準時間は、256×44÷6MHz=1.877msとなる。
【0041】
また、CPU310には、各ICを制御するためのプログラム、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等を記憶しているROM312や、一時的なデータを保存するためのRAM313が接続されている。これらのROM312やRAM313については他の記憶手段を用いてもよく、この点は後述する各制御部においても同様である。
【0042】
また、CPU310には、外部の信号を受信するための入力インタフェース360が接続され、割込み時間ごとに入力インタフェース360を介して、メダル受付センサ320、スタートレバーセンサ321、ストップボタンセンサ322、メダル投入ボタンセンサ323、精算/貯留スイッチ324の状態を検出し、各センサを監視している。
【0043】
メダル受付センサ320は、メダル投入口134の内部の通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバーセンサ321は、スタートレバー135に設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。ストップボタンセンサ322は、各々のストップボタン137乃至139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
【0044】
メダル投入ボタンセンサ323は、メダル投入ボタン130、131のそれぞれに設置されており、RAM313に電子的に貯留されているメダルを遊技用のメダルとして投入する場合の投入操作を検出する。たとえば、CPU310は、メダル投入ボタン130に対応するメダル投入センサ323がHレベルになった場合に、電子的に貯留メダルを1枚投入し、メダル投入ボタン131に対応するメダル投入センサ323がHレベルになった場合に、電子的に貯留メダルを3枚投入する。なお、メダル投入ボタン131が押された際、貯留されているメダル枚数が2枚の場合は2枚投入され、1枚の場合は1枚投入される。
【0045】
精算/貯留スイッチ324は、精算/貯留ボタン132に設けられている。精算/貯留スイッチ132が一回押されると、貯留されているメダルを精算し、もう一回押されると、払い出されるメダルが電子的に貯留される貯留モードとなる。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
【0046】
CPU310には、さらに、入力インタフェース361、出力インタフェース370、371がアドレスデコード回路350を介してアドレスバスに接続されている。CPU310は、これらのインタフェースを介して外部のデバイスと信号の送受信を行っている。
【0047】
入力インタフェース361には、インデックスセンサ325が接続されている。インデックスセンサ325は、具体的には、各リール110乃至112の取付台の所定位置に設置されており、リールに設けた遮光片がこのインデックスセンサ325を通過するたびにHレベルになる。CPU310は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。
【0048】
出力インタフェース370には、リールを駆動させるためのリールモータ駆動部330と、ホッパー(バケットにたまっているメダルをメダル払出口155から払出すための装置。図示せず。)のモータを駆動するためのホッパーモータ駆動部331と、遊技ランプ340(具体的には、入賞ライン表示ランプ120、スタートランプ121、再遊技ランプ122、告知ランプ123、メダル投入ランプ124等)と、7セグメント表示器341(払出枚数表示器125、遊技回数表示器126、貯留枚数表示器127等)が接続されている。
【0049】
また、CPU310には、乱数発生回路317がデータバスを介して接続されている。乱数発生回路317は、水晶発振器311及び水晶発振器316から発振されるクロックに基いて、一定の範囲内で値をインクリメントし、そのカウント値をCPU310に出力することのできるインクリメントカウンタであり、後述する入賞役の内部抽選をはじめ各種抽選処理に使用される。本発実施形態における乱数発生回路317は、2つの乱数カウンタを備えている。例えば、水晶発振器311のクロック周波数を用いて0〜65535までの値をインクリメントするカウンタと、水晶発振器316のクロック周波数を用いて0〜16777215までの値をインクリメントするカウンタが備えている。
【0050】
また、CPU310のデータバスには、副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェース371が接続されている。
【0051】
(副制御部の構成)
次に、図3を用いて、スロットマシン100の副制御部A400について説明する。副制御部A400は、主制御部300より送信された主制御コマンド等に基づいて副制御部A400の全体を制御する演算処理装置であるCPU410や、CPU410が各IC、各回路と信号の送受信を行うためのデータバス及びアドレスバスを備え、以下に述べる構成を有する。
【0052】
クロック補正回路414は、水晶発振器411から発振されたクロックを補正し、補正後のクロックをシステムクロックとしてCPU410に供給する回路である。
【0053】
また、CPU410にはタイマ回路415がバスを介して接続されている。CPU410は、所定のタイミングでデータバスを介してROM412の所定エリアに格納された分周用のデータをタイマ回路415に送信する。タイマ回路415は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに、割り込み要求をCPU410に送信する。CPU410は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
【0054】
また、CPU410には、副制御部A400の全体を制御するための命令及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータが記憶されたROM412や、データ等を一時的に保存するためのRAM413が各バスを介して接続されている。
【0055】
また、CPU410には、外部の信号を送受信するための入出力インタフェース460が接続されており、入出力インタフェース460には、各リール110乃至112の絵柄を背面より照明するためのバックライト420、前面扉102の開閉を検出するための扉センサ421、RAM413のデータをクリアにするためのリセットスイッチ422が接続されている。
【0056】
CPU410には、データバスを介して主制御部300から主制御コマンドを受信するための入力インタフェース461が接続されており、入力インタフェース461を介して受信したコマンドに基づいて、遊技全体を盛り上げる演出処理等が実行される。
【0057】
また、CPU410のデータバスとアドレスバスには、音源IC480が接続されている。音源IC480は、CPU410からの命令に応じて音声の制御を行う。また、音源IC480には、音声データが記憶されたROM481が接続されており、音源IC480は、ROM481から取得した音声データをアンプ482で増幅させてスピーカ483から出力する。
【0058】
CPU410には、主制御部300と同様に、外部ICを選択するためのアドレスデコード回路450が接続されており、アドレスデコード回路450には、主制御部300からのコマンドを受信するための入力インタフェース461、副制御部B500からの信号を入力するための入力インタフェース471、時計IC423、7セグメント表示器440への信号を出力するための出力インタフェース472が接続されている。
【0059】
時計IC423が接続されていることで、CPU410は、現在時刻を取得することが可能である。7セグメント表示器440は、スロットマシン100の内部に設けられており、たとえば副制御部A400に設定された所定情報を店の係員等が確認できるようになっている。
【0060】
更に、出力インタフェース470には、デマルチプレクサ419が接続されている。デマルチプレクサ419は、出力インタフェース470から送信された信号を各表示部等に分配する。即ち、デマルチプレクサ419は、CPU410から受信されたデータに応じて上部ランプ150、サイドランプ151、中央ランプ152、腰部ランプ153、下部ランプ154、リールパネルランプ128、タイトルパネルランプ170、受け皿ランプ210、払出口ストロボ172を制御する。
【0061】
タイトルパネルランプ170は、タイトルパネル162を照明するランプであり、払出口ストロボ171は、払い出し口の内側に設置されたストロボタイプのランプである。
【0062】
なお、CPU410は、副制御部B500への信号送信は、デマルチプレクサ419を介して実施する。逆に、CPU410は、入力インタフェース471を介して副制御部B500からの信号を受信する。すなわち、CPU410は、デマルチプレクサ419と入力インタフェース471を介して副制御部B500と双方向通信を行う。
【0063】
(副制御部B500)
次に、図4を用いて、スロットマシン100の副制御部B500について説明する。副制御部B500は、演算処理装置であるCPU510や、各IC、各回路と信号の送受信を行うためのデータバス及びアドレスバスを備え、以下に述べる構成を有する。
【0064】
クロック補正回路514は、水晶発振器511から発振されたクロックを補正して、補正後のクロックをシステムクロックとしてCPU510に供給する回路である。
【0065】
また、CPU510にはタイマ回路515がバスを介して接続されている。CPU510は、所定のタイミングでデータバスを介してROM512の所定エリアに格納された分周用のデータをタイマ回路515に送信する。タイマ回路515は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに、割り込み要求をCPU510に送信する。CPU510は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
【0066】
CPU510は、副制御部A400の出力インターフェース470、デマルチプレクサ419を介して出力されたSubCPU410からの信号を、入力インターフェース520およびバスを介して受信し、副制御部B500全体を制御する。また、CPU510は、必要に応じて、出力インターフェース521を介して、副制御部A400に信号を送信する。
【0067】
ROM512には、副制御部B500全体を制御するためのプログラムやデータが記憶されている。RAM513は、CPU510で処理されるプログラムのワークエリア等を有する。ROM512やRAM513は、バスを介してCPU510に接続されている。
【0068】
また、CPU510には、バスを介して、CPU530、モータ電源制御回路540、550、モータドライバ542、552、センサ8103、8203が接続されている。
【0069】
CPU530には、バスを介して、ROM531、RAM532、VDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)534が接続されている。
【0070】
一方、ROM531には、CPU530で処理されるプログラムが格納されている。RAM532は、CPU530で処理されるプログラムのワークエリア等を有する。VDP534には、水晶発信器533が接続され、さらに、バスを介して、ROM535、RAM536が接続されている。ROM535には、液晶表示装置700の画像データが複数種類格納されている。そして、CPU530は、CPU510からの信号をもとにROM535の画像データを読み出し、RAM536のワークエリアを使用して画像信号を生成し、D/Aコンバータ537を介して、液晶表示装置700の表示画面に画像を表示する。
【0071】
モータ8102は、左扉を移動させるためのモータであり、モータ8202は、右扉を移動させるためのモータである。各モータはパルスモータである。
【0072】
モータ電源制御回路540は、左扉用のモータ8102への駆動電圧を設定するための回路であり、本実施形態では、+5Vと+12Vの電圧を選択的に供給可能である。モータドライバ542は、CPU510からの信号をもとに、後述する左扉用のモータ8102を駆動するICである。
【0073】
また、モータ電源制御回路550は、右扉用のモータ8202への駆動電圧を設定するための回路であり、前述と同様、+5Vと+12Vの電圧を選択的に供給可能である。モータドライバ552は、CPU510からの信号をもとに、後述する右扉用のモータ8202を駆動するICである。センサ8103は、左扉用のセンサであり、センサ8203は右扉用のセンサである。センサの構造については後で詳述する。
【0074】
(扉付液晶表示装置)
続いて、扉付き液晶表示装置について説明する。図5(a)乃至図5(e)は、扉付き液晶表示装置600を抜き出して描いた正面図である。同図に示すように、扉付き液晶表示装置600は、左扉610と、右扉620と、液晶表示装置700とを有する。左扉610及び右扉620は、液晶表示装置700の手前において開閉自在に設けられており、その閉鎖時に液晶表示装置700の表示画面を遊技者から遮蔽する一対の扉体を構成している。
【0075】
本実施形態では、左扉610と右扉620を、それぞれ独立に移動させることが可能である。左扉610と右扉620のそれぞれの全開位置は、図5(a)に示す通りであり、全閉位置は、図5(b)に示す通りである。
【0076】
このように、本実施形態では、左右の扉を全開位置と全閉位置との間で移動させたり停止させたりすることが可能であり、液晶画面の全部あるいはその一部分を遊技者に見せたり隠したりして遊技の興趣を盛り上げることが可能である。
【0077】
なお、図5(c)乃至図5(d)については、本実施形態の特徴の一つでもあり、後で詳細に述べる。また、本実施形態では障子のように、左扉610と右扉620とを相互に相反するように左右方向に平行移動するように構成しているが、これらがそれぞれ回動して開閉する構成を採用してもよい。
【0078】
つぎに、扉付き液晶表示装置600の詳細構造について説明する。図6は、扉付き液晶表示装置600の分解図であり、詳細構造は以下の通りである。
【0079】
すなわち、扉付き液晶表示装置600は、横長の外形を有しその中心に液晶表示装置700を組み込むための矩形の貫通孔が形成された本体フレーム630と、一対の扉(左扉610、右扉620)と、本体フレーム630の前面に取り付けられ、一対の扉を横方向にスライド可能に案内する2つのガイドレール(上部ガイドレール640、下部ガイドレール650)と、これら2つの扉610、620や上下のガイドレール640、650を覆う透明フロントカバー660と、本体フレーム630の背面に取り付けられる液晶表示装置700と、2つの扉610、620を移動させるため、これらにそれぞれ対応して設けられた2つの駆動ユニット810、820と、を備える。
【0080】
本実施形態において、本体フレーム630と上下のガイドレール640、650は金属で形成され、左右の扉610、620と透明フロントカバー660はプラスチックで形成されている。
【0081】
以上の構成部品は、後で述べる作業を経て一体に組み立てられ、この組み立て品に図7に示すような、中継基板670と、プラスチック製の透明のリヤカバー680を装着し、扉付き液晶表示装置が完成する。
【0082】
続いて、図8を用いて、左扉610と右扉620について詳細に説明する。本実施形態では、左扉610と右扉620は構造が全く同一である。よって、ここでは、左扉610(以下、ここでは単に扉と呼ぶ)を中心に説明する。
【0083】
同図に示すように、扉610は、扉枠6101と、装飾部材6102とをその構成部品に含む。本実施形態では、装飾部材6102として、障子を模した構造の部材を採用しており、この障子型の装飾部材は、格子状の桟6102aと、この格子状の桟6102aの上に貼り付けられる半透明シート6102bを有する。格子状の桟6102aは、扉枠6101に嵌め込み可能である。格子状の桟6102aを扉枠6101に嵌め込んだのち、周縁に接着材を塗られた半透明シート6102bを裏から貼付することで、装飾部材6102と扉枠6101が一体化される。
【0084】
このように扉の一部(装飾部材6102)を交換可能にすれば、スロットマシンのモチーフに合わせて扉の外観を簡単に変えることが可能になる。また、扉の一部に半透明部分を設ければ、扉を閉めたとき、外側から液晶画面の表示内容がうっすらと視認できるようになり、扉を閉めた状態であっても液晶画面を用いた演出が可能になる。例えば、液晶画面を赤色にすれば、障子の色が赤色になり、液晶画面を黄色にすれば、障子の色が黄色になる。もちろん、扉全体を半透明の部材で形成してもこのような演出効果を奏することは可能である。
【0085】
一方、扉枠6101の上部には、一定の長さのラック歯6101aが形成されている。このラック歯6101aは駆動ユニット810からの駆動力を受ける部分を構成している。ラック歯6101の長さは、少なくとも、扉が完全に閉まる全閉位置と、扉が完全に開いて液晶画面の全面が視認できる全開位置との間で扉を移動させることのできる長さに設定されている。
【0086】
また、扉枠6101には、上部ガイドレール640に対する扉枠6101の摩擦を軽減するための4つのローラー6103a〜6103dと、下部ガイドレール650に対する扉枠6101の摩擦を軽減するための4つのローラー6104a〜6104dが配設されている。これらのローラは、硬質のプラスチックで形成されている。
【0087】
以上、左扉について説明したが、右扉についても全く同様な構造を有する。すなわち、同図に示すように、扉620は、扉枠6201と、装飾部材6202(格子状の桟6202a、半透明シート6202b)を有する。
【0088】
また、扉620には、上部ガイドレール640に対する扉枠6201の摩擦を軽減するための4つのローラー6204a〜6204dと、下部ガイドレール650に対する扉枠6201の摩擦を軽減するための4つのローラー6203a〜6203dが配設されている。これらのローラについてもは、硬質のプラスチックで形成されている。また、扉枠6201の下部には、図面上では位置的に隠れているが、ラック歯6101aと同じラック歯6201aが形成されている。
【0089】
このように本実施形態では、まず、左右のラック歯(6101a及び6201a)が設けられた扉枠6101及び6201を相互に同一形状としている。このため、これらは共通の金型で製造することができ、個別の金型を必要とせず、製造コストを削減できる。特に、駆動力を受ける部分は精度が要求されることが多いことから、共通の金型で製造できるメリットは大きい。また、このように同一形状としても、本実施形態では、これらの扉枠6101及び6201を相互に上下、左右に反転して配設することで何ら支障なく扉を構成できる。
【0090】
更に、本実施形態では扉610及び620の他の構成部品も全て相互に同一形状である。従って、全く同じ構成部品を用いることができ、製造コストを削減できる。
【0091】
本実施形態の場合、左扉610と右扉620とは全く同一構造を有し、図面において、左扉610と右扉620は互いに180度回転させた位置関係(表裏を変えずに上下が入れ替わるような位置関係)にあるため、左扉610のラック歯6201aは上側に位置し、右扉620のラック歯6201aは下側に位置することとなる。
【0092】
換言すれば、本実施形態では、右扉610と左扉620は、扉を閉めたときの中心(図5(c)の0点)について点対称となる位置に配置され、例えば、左扉610では、上側にラック歯が位置し、右扉620では、下側にラック歯が位置することとなる。
【0093】
このように、本実施形態では、左扉610と右扉620とが全く同一構造に形成されているため、組み付けの方法のみ左右で変わるだけであるので、製造コストがより一層削減することができる。
【0094】
つぎに、図9を用いてモータユニット810及び820を説明する。本実施形態では、左右のモータユニット810及び820は構造が全く同一である。よって、左扉610のモータユニット810を例にとって説明するが、本書において、モータユニット810の各構成に対応する構成(符号:81XX)について、対応するモータユニット820の各構成を説明する場合には、82XXとして示す。
【0095】
同9(a)に示すように、モータユニット810は、支持フレーム8101と、支持フレーム8101に固定されるモータ8102、センサ8103、および、大ピニオン8104とを有する。支持フレーム8101は金属で形成され、大ピニオン8104はプラスチックで形成されている。モータ8102は、前述した通りパルスモータである。
【0096】
センサ8103は、大ピニオン8104の回転位置を検知するもので、図9(b)に示すように、投光部と受光部から成る光学部分8103aと、検出信号を外に取り出すための信号線用のソケット8103bと、これらの部品を支持しつつこれらに電気的に接続した基板8103cと、から成る。このセンサ8103の検知結果により、開閉する左扉610の位置を検知することが可能となる。
【0097】
モータ8102は、支持フレーム8101の一側(同図では上面側)に配置され、大ピニオン8104については、支持フレーム8101の他側(同図では下面側)に配置される。同図では、モータ8102に隠れて見えないが、モータ8102の回転軸には、小ピニオンが装着されている。
【0098】
また、大ピニオン8104は、十字状のリブを有する円盤状の本体部と、その周縁に設けられた歯部と、を有し、本体部には、センサ8103で検知される被検知部(本実施形態では2つの遮光片8104a、8104b)が設けられている。遮光片8104a、8104bは、大ピニオン8104の本体部に一体に形成されており、それぞれ左扉610の全開位置と全閉位置とに対応するように設けられている。
【0099】
このように、センサ8103の被検知部となる部分をピニオン自体に設ければ、被検知を別部材として設ける従来の場合と比較して構造が簡素化され、設置スペースも削減される。なお、本実施形態ではこのように被検知部を分離して2つ設けることで全開位置と全閉位置とに対応するようにしているが、これらを連続した一つの遮光片とし、その両端をそれぞれ全開位置と全閉位置とに対応させるようにしてもよい。更に、採用される制御の方式に従って、左扉610の他の位置に対応する被検知部を更に設けてより細かな制御を可能としてもよいし、また、例えば、全開位置又は全閉位置のいずれか一方のみを検知するように一つだけ設けて比較的ラフな制御を行うようにしてもよいことはいうまでもない。
【0100】
次に、支持フレーム8101には、大小2つの円形の貫通孔8101a、8101bが形成されている。そして、モータユニット810の組み立てにあたっては、まず、大きい方の貫通孔8101aにモータ8102の小ピニオンを挿入し、支持フレーム8101aの下側に小ピニオンを配置する。
【0101】
この状態で、モータ8102の回転軸を2つの貫通孔の連通部分を通すようにしてモータ8102を斜め手前に移動させ、小さい方の貫通孔8101bの下にちょうど小ピニオンが位置したところで、該モータ8102を支持フレーム8101にねじ止めする。
【0102】
一方、大ピニオン8104は、図面では位置的に見えない、支持フレーム8104の下側の軸受け部に回転可能に取り付ける。以上により、大ピニオン8104と、モータの小ピニオンが相互にかみ合い、モータ8102の駆動時において小ピニオンの回転力は大ピニオンにダイレクトに伝達されることとなる。
【0103】
また、支持フレーム8101には、センサ8103用の貫通孔8101cが形成されており、この貫通孔8101cにセンサ8103の投光部と受光部を挿入して、該センサ8103を支持フレーム8101にねじ止めする。なお、この取り付け位置は大ピニオンの遮光片8104a、8104bがセンサ8103の投光部と受光部の間を丁度通過できるような位置にあらかじめ調整されている。
【0104】
以上の構成を有する扉付き液晶表示装置は、例えば次のような手順で組み立てられる。
【0105】
図6において、まず、本体フレーム630の背面に液晶表示装置700をねじ止めし、さらに、本体フレーム630の背面に左右のモータユニット810、820をねじ止めする。本体フレーム630には、あらかじめ、所要位置(閉じられた左右の扉の中心を基点として、点対称となる位置)にねじ孔630a、630bが形成されており、各ねじ孔に合わせてモータユニット810、820をねじ止めする。なお、本体フレーム630には、各モータユニット810、820の大ピニオン8104、8204を前方に突出させるための貫通孔630c、630dも形成されており、大ピニオン8104、8204はこの貫通孔630c、630dに挿入される。
【0106】
その後、モータユニット810、820のねじ孔630a、630bを隠すために、左右の装飾用のシール670、671を貼付する。本実施形態では、前述した通り、左右の扉を障子に見立てて製作しており、これに合わせて、左右の装飾用のシールも障子の絵が描かれている。もちろん、その他の絵(虎や龍が描かれた和風の絵)であっても構わない。
【0107】
一方、上下のガイドレール640、650の間には、左右の扉610、620をはさみ、この状態で上下のガイドレール640、650を本体フレ−ム630の前面にねじ止めする。なお、上下のガイドレール640、650の背面側は、ピニオン8104、8204に干渉しないよう一段低く形成され(段差640b、650bが形成され)ているため、本体フレームの貫通孔630c、630dから突出した大ピニオン8104、8204に、左右の扉610、620のラック歯6101a、6201aをかみ合うこととなる。
【0108】
また、上下のガイドレール640、650の中心には、筒状のストッパー672、673を挿入するための孔640a、650aが形成されており、各孔640a、650aのそれぞれにストッパー672、673を挿入し、このストッパー672、673にネジ(図示省略)を通して本体フレーム630に固定する。このストッパー672、673を設けることで、左右の扉が必要以上に(具体的には中心よりも反対側に)動かないように規制される。
【0109】
その後、前方から、透明のフロントカバー660を被せ、後方から、図7で示した中継基板670を固定する。この際、コネクタ類はあらかじめ中継基板670に装着しておく。
【0110】
最後に、フロントカバー660とリヤカバー680を重ねてねじ止めし、扉付き液晶表示装置が完成する。完成した扉付き液晶表示装置は、スロットマシンの前面扉の後方から該前面扉の上部に固定する。
【0111】
以上、扉付き液晶表示装置について説明したが、本実施形態では各モータユニット810及び820を相互に上下、左右に反転して配設している。特に、本実施形態では、左右のモータユニット810及び820を、扉を閉めたときの中心(図5(c)の0点)について点対称となる位置関係で配置している。よって、各モータユニット810及び820の構造自体がたとえ左右非対称のもの(図9で説明するならば、支持フレーム8101上において、大ピニオン8104は中心から左側に位置し、モータ8102は中心から右側に位置して左右非対称)であっても、同一のモータユニットを無理なく左右に配置することができるようになる。
【0112】
すなわち、本実施形態では、モータユニットに関して右扉用と左扉用とを別々に取り揃える必要がないので部品の種類が少なくなり、製造工程や部品コストを削減することができるようになる。なお、左右非対称構造の2つのモータを単純に配置すると(左右非対称構造の2つのモータの両方を下段側(あるいは上段側)に配置すると)、例えば、各モータのピニオン(つまり2つのピニオン)の両方が右側に寄ったりあるいは左側に寄ったりして、扉付き液晶表示装置の中心を基点とする対象構造が保てず、ラック歯の位置等に関して煩雑な設計を行わなければならなくなり、本実施形態のように構成が簡素化されない。
【0113】
つぎに、本実施形態のスロットマシン100の遊技の説明を行う。
【0114】
<入賞役の種類>
入賞役の種類は任意に採用することができるが、本実施形態では以下の入賞役を想定する。
【0115】
(1)ボーナス
・レギュラーボーナス(RB):入賞によりレギュラーボーナスゲーム(RBゲーム)が開始される入賞役である。このRBゲームは、通常遊技とは異なる内部抽選が実行されるゲーム(具体的には、通常遊技では採用されていない入賞役(ここでは役物)に当選することが可能なゲーム)である。
・ビッグボーナス(BB):入賞によりビッグボーナスゲーム(BBゲーム)が開始される入賞役である。このBBゲームでは、通常遊技とは異なる内部抽選が実行されるゲーム(具体的には、通常遊技には採用されていない入賞役(ここではSRB:シフトレギュラーボーナス)に当選することが可能なゲーム)である。
・シフトレギュラーボーナス(SRB):BBゲーム中にのみ入賞する入賞役であって、入賞によりRBゲームと内容が同じ遊技であるシフトレギュラーボーナスゲーム(SRBゲームと称する。)が開始される入賞役である。
【0116】
(2)小役
本実施形態においては、BB、RB、及び、再遊技を除く入賞役である。本実施形態では、入賞により所定数のメダルが払い出されるが、別の遊技が開始されない入賞役である。本実施形態の場合、小役は複数種類(ベル、スイカ、チェリーなど)存在する。
【0117】
(3)再遊技
入賞により、次回の遊技でメダルの投入を行うことなく遊技を行うことができる入賞役である。なお、対応する絵柄の組合せは本実施形態の場合、「リプレイ−リプレイ−リプレイ」である。
【0118】
(4)役物
RBゲーム又はSRBゲーム中にのみ入賞する入賞役であって、入賞により所定数のメダルが払い出される。
【0119】
上記各入賞役の抽選テーブルは、主制御部のROM312に格納されている。入賞役抽選テーブルは、入賞役の内部抽選時に取得される乱数値の範囲をいくつかの領域に分割し、各領域に各入賞役の内部当選及びはずれを設定したものである。乱数値全体の範囲に対する各領域の範囲の大きさが、各入賞役の内部当選の確率となる。
【0120】
<遊技の種類>
本実施形態では、通常遊技以外に、遊技の種類として、大別すると、ボーナスゲームとしてRBゲーム、BBゲーム、及び、SRBゲームがある。
【0121】
・RBゲーム及びSRBゲーム
RBゲームは、予め定めた回数(本実施形態では12回)の遊技を行うか、あるいは、役物が予め定めた回数(本実施形態では8回)入賞するかのいずれかの条件が成立することを終了条件として終了する。SRBゲームも同じ内容である。
【0122】
・BBゲーム
BBゲームの内容は、複数種類考えられるが、BB中一般遊技(BB一般遊技)を予め定めた回数(本実施形態では30回)行うか、あるいは、SRBゲームを予め定めたセット数(本実施形態では3回)行うかのいずれかの条件が成立することを終了条件としてBBゲームが終了する。SRBゲームが終了するとBB一般遊技に戻るか、或いは、BBゲームが終了する(BB一般遊技の30回目にSRBに入賞してSRBが開始された場合)こととなる。
【0123】
なお、本実施形態の場合、BBゲームの終了条件として、BB一般遊技の回数か又はSRBゲームのセット数を基準としているが、他の終了条件を採用してもよい。
【0124】
つぎに、本実施形態のスロットマシンの制御に関する説明を行う。図10は、本実施形態のスロットマシン100における遊技の基本的制御を示すフローチャートである。このメイン処理は、CPU310が中心になって行い、電源断等を検知しないかぎり実行を繰り返す。
【0125】
主制御部300のリセットスイッチ(図示省略)が押下された状態で電源が投入された場合、先ずステップ101(S101)が実行される。なお、単に、電源を投入する場合は、以前の状態(電源を落とした時点の状態)から処理が開始される。
【0126】
S101では、初期化コマンド(初期化指令を含むコマンド)を副制御部A400に送信する。S102では、メダル投入に関する処理を行う。ここでは、メダルの投入の有無をチェックし、投入されたメダルの枚数に応じて入賞ライン表示ランプ120を点灯させる。なお、前回の遊技で再遊技に入賞した場合はメダルの投入が不要である。
【0127】
S103では、遊技のスタート操作に関する処理を行う。ここでは、スタートレバー135が操作されたか否かのチェックを行い、スタート操作されたと判断した場合は、S104において、投入されたメダル枚数に応じて、有効な入賞ライン114を確定する。S105では、乱数発生器317で発生させた乱数を取得する。
【0128】
S106では、S105で取得した乱数値と、ROM312に格納されている入賞役抽選データテーブルを用いて、入賞役の内部抽選を行う。S107では、演出抽選を実行する。演出抽選は、演出を実行する/しない、演出を実行する場合の演出内容が抽選により決定される。演出抽選でも、演出用の抽選データが存在し、演出用の抽選データを所定のデータ(演出抽選で使用する乱数値の全範囲の値)で除した値が各演出についての当選確率となる。
【0129】
S108では、使用するリール停止制御テーブルを選択する。S109では、全リール110乃至112の回転を開始させる。S110では、ストップボタン137乃至139の受け付けが可能になり、いずれかのストップボタンが押されると、押されたストップボタンに対応するリールを、S108で選択されたリール停止制御テーブルに基づいて停止させる。
【0130】
S111では、入賞判定を行う。ここでは、有効化された入賞ライン114上に、入賞役に対応する絵柄組合せが表示された場合にその入賞役に入賞と判定する。例えば、有効化された入賞ライン114上に、「ベル−ベル−ベル」が揃っていたならばベル入賞と判定する。また、「7−7−7」が揃っていたならばBB入賞と判定する。入賞結果は、入賞結果コードとして格納される。
【0131】
S112では、払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを払い出す。S113では、遊技状態制御処理を実行する。この遊技状態制御処理では、遊技の種類を移行するための制御が行われ、例えば、BB入賞の場合には、次回からBBゲームを開始できるよう準備し、BBゲームの最終遊技では、次回から通常遊技が開始できるよう準備する。
【0132】
S114では、遊技終了か否かを判断し、遊技終了の場合は、同図の処理を終了し、そうでなければ、S102に戻る。
【0133】
以上により1ゲームが終了し、以降、これを繰り返すことにより遊技が進行することとなる。
【0134】
なお、主制御部300から副制御部A400には、必要に応じて、各種のコマンド(主制御コマンド)が送信される。主制御コマンドとしては、例えば、以下のものが存在する。括弧内のステップは、送信タイミングを示す。
【0135】
すなわち、スタートレバー操作コマンド(スタートレバーの受け付けを示すコマンド:S103)、演出コマンド(演出抽選で決定した演出の内容を格納したコマンド:S107)、第1停止操作コマンド(第1停止操作が行われたリールを示す情報が格納され、第1停止操作が行われた時点で送信されるコマンド:S110)、第1リール停止コマンド(第1停止したリールを示す情報が格納され、第1リールの停止時に送信されるコマンド:S110)、同様な、第2停止操作コマンド、第2リール停止コマンド、第3停止操作コマンド、第3リール停止コマンド(S110)、入賞判定情報コマンド(入賞結果を格納したコマンド:S111)が存在する。なお、特に図示しないが、演出コマンドについては、所定条件成立時(例えばボーナス入賞時(RBやBB入賞時)にも送信される。
【0136】
<副制御部Aの処理> 続いて、副制御部A400に関する処理について説明する。まず、図11(a)を用いて、副制御部A400のCPU410の割り込み処理について説明する。この割り込み処理は、コマンドの受信に関する処理で、所定の周期で繰り返し実行される。
【0137】
S201では、主制御部300からのコマンド(主制御コマンド)を受信したか否か判断し、主制御コマンドを受信した場合は、S202に進む。S202では、受信した主制御コマンドをバッファに格納する。
【0138】
図11(b)は、本実施形態のスロットマシン100における演出制御の中心的な処理を示すフローチャートである。演出に関する制御は、副制御部A400のCPU410が中心になって行い、電源断等を検知しないかぎり、同図の処理を繰り返し実行する。
【0139】
S301では、主制御コマンドが格納されているか否かを判断し、主制御コマンドが格納されている場合は、S302に進み、そうでなければ、S303に進む。
【0140】
S302では、主制御コマンドの内容を判定する。主制御コマンドには、前述した通り、演出コマンド、第1停止操作コマンド、第1リール停止コマンド等、複数種類存在するため、本ステップにてコマンドの種類を判定する。
【0141】
S303では、演出処理を実行する。演出処理の内容は以下の通りである。
【0142】
すなわち、受信した主制御コマンドが演出コマンドの場合、該演出コマンドによって指定された演出順序を取得し、取得した演出順序で定められた一番目の演出データを取得する。副制御部A400のROM412には、図17に示すように、あらかじめ演出順序テーブルが格納されており、各ブロックごとに、スタートレバー操作時(厳格に送信タイミングで述べるならば図10のS109)、第1停止操作時、第1リール停止時、第2停止操作時、第2リール停止時、第3リール停止操作時、第3リール停止時、入賞判定時のそれぞれで実行する演出の内容が演出データとして格納されている。もちろん、これは例示であって、上記以外の項目を設けても構わない。
【0143】
なお、主制御コマンドとして初期化指令を格納したコマンド(図10のS101で送信されたコマンド)を受信した場合には、後で述べる副制御コマンドにこの初期化指令をセットして、副制御部B500に送信する。また、図3で説明したように、副制御部B400にはリセットスイッチ422が設けられているが、このリセットスイッチ422が係り員等の操作者により操作された場合も初期化指示が操作者からあったものとして、副制御コマンドにこの初期化指令をセットし、副制御部B500に送信する。
【0144】
なお、副制御部B500に初期化指令を送信するタイミングは、必ずしもこのように必要は無い。例えば、副制御部A400のリセットスイッチ422の操作時のタイミングと副制御部A400への電源投入時のタイミング(副制御部A400へ電力供給が開始されるタイミング)としてもよい。
【0145】
そして、例えば、副制御部A400では、スタートレバー操作時(厳格に送信タイミングで述べるならば図10のS109)に送られた演出コマンドを受信すると、この演出順序テーブルを参照し、受信した演出コマンドで指定されたブロックを参照して一番目の演出データを取得する。
【0146】
その後、図11(b)のメイン処理が何回かループし、たとえば、第1停止操作コマンドを受信した場合には、再び、演出処理にて、先程のブロックに含まれる第1停止操作コマンドの演出データを取得する。その後、図11のメイン処理が何回かループし、第2停止操作コマンドを受信した場合には、再び、演出処理にて、第2停止操作コマンドの演出データを取得する。
【0147】
このように、演出コマンドによって演出順序が一旦特定されると、その後は、主制御部300からのコマンドの種類にしたがって演出データが順次取得されることとなる。なお、演出データを取得したら、その後、その演出の詳細内容(演出詳細データ)を取得する。図17では、その一例として、第3停止操作時の演出詳細データを示してある。
【0148】
副制御部A400のROM412には、あらかじめ演出詳細データテーブルが格納されており、各ブロック毎に、BGM、効果音、システム音、バックライト、上部ランプ、サイドランプ等、リール照明ランプ、リールパネルランプ、タイトルパネルランプ、受け皿ランプ、払出口ストロボ、副制御コマンド、演出モード、予備1〜予備3が格納されている。
【0149】
ここで、BGMは、遊技の最中にかける音楽を規定したデータを示し、効果音は、メダルを投入したときの音、ストップボタンを押したときの音、演出の際に必要となる、例えば、ミサイルの爆発音や発射音などを規定したデータを示し、システム音は、前面扉102が開いたときの音などを規定したデータを示す。バックライトは、バックライトの点滅パターンなどを規定したデータである。上部ランプ150、サイドランプ等(具体的には、サイドランプ151、中央ランプ152、腰部ランプ153、下部ランプ154)、リール照明ランプ、リールパネルランプ、タイトルパネルランプ、受け皿ランプ210、払出口ストロボ等、各ランプの点滅パターンを規定したデータを示す。演出モードは、そのブロックの各データで示される遊技の内容を総括的に表すものである。副制御コマンドは、副制御部Bへ送信するコマンドを示す。
【0150】
このように、演出詳細データを取得したら、各デバイスドライバへ演出詳細データを出力する。すなわち、図11のS304では、デバイスドライバへ演出詳細データを出力する必要があるか否かを判定する。デバイスドライバへ演出詳細データを出力する必要がある場合には、S305に進み、そうでなければ、S306に進む。
【0151】
S305では、演出詳細データを目的のドライバへ出力する。S306では、副制御部B500へ副制御コマンドを送信する必要があるか否かを判断し、必要があればS307に進み、そうでなければ、S308に進む。具体的には、図17に示した演出詳細データテーブルに副制御コマンドが格納されているか否かを判断し、副制御コマンドが格納されている場合には、副制御コマンドの送信要と判断する。
【0152】
S307では、取得した副制御コマンドを送信する。S308では、本処理を終了するか否か(たとえば電源断を検知したか否か)を判断し、電源断等を検知したら本処理を終了し、そうでなければ、S301に戻り、以下、同様の処理を繰り返す。
【0153】
<副制御部Bの処理>
続いて、副制御部B500に関する処理について説明する。まず、図12(a)を用いて、副制御部B500のCPU510の割り込み処理について説明する。この割り込み処理は、コマンドの受信に関する処理で、所定の周期で繰り返し実行される。
【0154】
S401では、副制御部A400からのコマンド(副制御コマンド)を受信したか否か判断し、副制御コマンドを受信した場合は、S402に進む。S402では、受信した副制御コマンドをバッファに格納する。
【0155】
つぎに、図12(b)を用いて、副制御部B500のCPU510のメイン処理について説明する。S501では、副制御コマンドがバッファに格納されているか否かを判断し、副制御コマンドがバッファに格納されていれば、S502に進み、そうでなければ、S503に進む。
【0156】
S502では、バッファに格納されている副制御コマンドを判定する。なお、副制御コマンドに、制御データを指定する番号(「1」、「2」、「3」、…などの数値データ)が格納されている場合は、図18(a)に示す制御テーブルAを参照して、この指定番号の制御データを取得する。
【0157】
S503では、取得した制御データに扉610及び620の開閉に用いる扉移動データ(目標座標、移動時間)が含まれているか否かを判断し、扉移動データが含まれていれば、S504にて、この扉移動データを設定し、そうでなければ、S505に進む。
【0158】
なお、制御データテーブルAは、あらかじめ、副制御部BのROM512に格納されており、その内容は以下の通りである。すなわち、制御データテーブルAでは、制御データごとに、左右の扉610及び620の扉移動データと液晶画面の表示制御データが区分けされて格納されている。扉移動データは、左扉610と右扉620のそれぞれについての目標座標(p〔パルス〕)と移動時間(msec))から構成される。
【0159】
もちろん、すべての制御データについて、扉移動データと表示制御データの両方が存在する必要性はなく、いずれかが空白(つまりアクションなし)であってもよい。
【0160】
そして、例えば、副制御コマンドに、指定番号「1」が格納されていた場合、S504では、制御データテーブルAのNo.1の制御データ(<左扉>目標座標:202p、移動時間:1000msec、<右扉>目標座標:202p、移動時間:1000msec)を取得することとなる。
【0161】
なお、一つの副制御コマンド(一つの指定番号)について、必ずしも、一つの制御データを対応させる必要はない。例えば、指定番号「10」(制御データテーブルAのNo.10)では、2つの制御データが(No.10−1、No.10−2)対応付けされている。これら2つの制御データは、所定のタイミングで、順次、実行される。所定のタイミングとは、直前の制御データの移動時間が経過した時点を指すが、これについては後で詳述する。
【0162】
また、同図において、目標座標とは、扉610及び620の移動先となる座標を指す。本実施形態では、図19に示すように、座標として「0」〜「202」の値が存在する。この座標の単位は、パルス(p)であり、モータユニット810及び820のモータを1パルス駆動する毎に座標の値が1増加あるいは1減算されることとなる。
【0163】
座標軸上の「0」は、扉610及び620の全開位置であり、座標軸上の「202」は、扉の全閉位置である。前述したセンサー(8103、8203)がONとなる範囲は、「0」〜「8」と、「194」〜「202」の範囲である。具体的には、大ピニオン8104又は8204の一方の遮光片8104a又は8204aが投光部と受光部の間に挿入されてセンサー8103又は8203がONとなる範囲が「0」〜「8」であり、大ピニオンの他方の遮光片8104b又は8204bが投光部と受光部の間に挿入されてセンサー8103又は8203がON状態となる位置が「194」〜「202」である。各遮光片は一定の長さを有するため、センサ8103又は8203のON状態もこのような一定の範囲を持つこととなる。
【0164】
そして、図12(b)において、S505では、読み出した左扉610の扉移動データ(目標座標、移動時間)をもとに、左扉610のモータの駆動パラメータを設定する。
【0165】
S506では、読み出した右扉620の扉移動データ(目標座標、移動時間)をもとに、右扉620のモータの駆動パラメータを設定する。S507では、液晶表示に関する処理など、その他のコマンド制御処理を実行する。S508では、本処理を終了するか否かを判断してS501に戻るか、本処理を終了する。
【0166】
なお、制御データテーブルAには、前述した通り、液晶表示装置に関する表示制御データ(本実施形態では「1」、「2」、「3」、…などの数値データ)も格納されている。この表示制御データは、先程のS507で読み出され、副制御部B500のCPU530に送信される。CPU530は、図18(f)の制御データテーブルEを参照し、送信された表示制御データに対応する描画指令セットを特定し、各描画指令をVDP534に与えて液晶画面の表示を制御する。
【0167】
なお、本実施形態では、制御データテーブルAにおいて、扉610及び620の動きと液晶表示装置700の液晶画面の表示内容の両方が規定されているため、制御データテーブルAを参照するだけで、扉610及び620の動きにマッチした画像を液晶画面上に出現させることが可能である。すなわち、扉610及び620の動きに同期して各種の表示を行うことが可能である。
【0168】
例えば、制御データテーブルAのNo.11の制御データが選択された場合は、扉移動データによって、左扉610と右扉620を2000msecかけて全閉位置(「202」)に移動させ、かつ、表示制御データ20によって、液晶表示装置700の液晶画面の表示内容を設定する。
【0169】
表示制御データ20の詳細は、制御データテーブルEのNo.20の欄に記載の通りであり、液晶画面上に異なるキャラクタB1、B2、…、を表示する。そして例えば、これらのキャラクタB1、B2、…を扉610及び620の動きに合わせて表示していけば、扉610及び620の動きと液晶画面の内容に一体感を持たせることが可能になり、従来には無い斬新な演出が可能である。
【0170】
一例として、図25(a)〜図25(e)では、閉まりゆく左右の扉610及び620の間隔に合わせて次第に大きさが小さくなるキャラクタ(ロケット)の表示例を示す。なお、ここでは、左右の扉610及び620は宇宙船の開閉ハッチに見立てている。
【0171】
このようにすれば、去り行くロケットを見ながら自身のロケットのハッチ(扉)が閉まっていくかのような感覚を遊技者に与えることが可能になる。
【0172】
次に、扉610及び620の閉鎖時(全閉時)における、液晶画面の画像の光の漏れの防止について説明する。本実施形態では扉の閉鎖時において扉の周囲、例えば、扉610と620との隙間や、各扉610又は620と外枠との隙間、から液晶画面の画像の光が漏れないように、少なくとも、その光が漏れる箇所に対応する液晶画面の表示領域において予め定めた表示をおこなう。
【0173】
この表示としては、例えば、表示画面全体として何も表示しないことが挙げられる。この場合、画像の発光がないので光が漏れることはない。また、明度の低い画像の表示でもよい。明度が低ければ遊技者に光の漏れを余り感じさせないからである。明度の低い画像としては、例えば、黒色や灰色が挙げられる。
【0174】
光漏れを防止するためには、構造的あるいは制御的に精度を向上させて扉の隙間が全く無くなるようにすることも可能であるが、ほんの僅かな隙間についてこのような大掛かりな対策を講じるようも、本実施形態のように表示画像を変更する方がはるかに簡単でコストもかからないといえる。
【0175】
図5(c)〜図5(e)はこの光の漏れ防止の一例である。同図においては、左右の扉610及び620の隙間から液晶画面の光が漏れないよう、少なくとも対応する画面上に光漏れ防止エリアを設定して、予め定めた表示を行うようにしている。
【0176】
この光漏れ防止エリアの表示は、例えば、左右の扉610及び620が閉鎖されたことに同期して表示してもよい。すなわち、制御テーブルEのNo1.、No.20に示すように、描画指令の最後に(左右の扉が閉まるのと同時)に光漏れ防止エリアの表示をするような設定を行えばよい。
【0177】
なお、図5(c)における左右の扉(左扉6101、右扉6201)は、不透明な扉(液晶画面の光を透過しない扉)であり、図5(d)、図5(e)における左右の扉(左扉610、右扉620)は、今まで述べたてきた半透明な扉である。
【0178】
そして、図5(c)の例では、光漏れ防止エリアを画面全体に設定しており、液晶画面全体を黒色で表示することで光の漏れ防止を実現している。液晶画面全体を黒色で表示すれば、扉610と620の隙間から眩しい光が漏れることはなく扉の隙間が目立つことが無い。
【0179】
また、図5(d)の光漏れ防止エリアは、液晶画面のうち、左右の扉610及び620の間に生じた隙間に対応する個所のみに設定されており、これを黒色で表示することで光漏れの防止を実現している。このように、液晶画面全体ではなく、当該隙間に対応する領域のみに光漏れ防止エリアを設定してもよい。なお、この場合、隙間の個所(画面中心の縦方向の細長い個所)に光漏れ防止エリアを設定し、その他の部分には、背景色を表示してもよい。このようにすれば、半透明の扉を用いた演出を生かしつつ、扉の隙間からの光漏れを防止することができるようになる。
【0180】
同様に、図5(e)に示すように、光漏れ防止エリアの表示とキャラクタとを重ねて表示してもよい。この場合は、半透明の扉を通してぼんやりとキャラクタを映しつつ、扉の隙間からの光漏れを防止することができるようになる。
【0181】
以上、光漏れ防止エリアの表示形態について述べたが、この光漏れ防止エリアは、後述する図23に示したように、液晶表示装置11の画面の手前に一つの扉しか配置されていない場合でも適用可能である。この場合は、扉と本体との隙間に対処できるよう、液晶画面の端部(左端又は右端、あるいは、上端又は下端)に光漏れ防止エリアを設定することとなる。もちろん、この光漏れ防止エリアは、液晶表示装置だけでなく、CRTなどの表示装置にも適用可能である。
【0182】
つぎに、前述したモータユニット810及び820のモータの駆動パラメータの設定処理(図12(b)のS505、506)について、図12(c)を用いて説明する。S505とS506は、左扉610用か右扉620用かのみの違いであり、実行される処理の内容は同一である。なお、具体例を示す場合は左扉610の場合を例にとることとする。
【0183】
S601では、現時点がモータの駆動パラメータの設定タイミングか否かを判断する。モータの駆動パラメータの設定タイミングとは、制御データの移動時間が経過したタイミングを指す。すなわち、制御データテーブルA(図18(a))のNo.10に示すように、一つの副制御コマンド(一つの指定番号)に対して、複数の制御データが対応付けされている場合、これらの制御データを順に処理していくことになるが、次の制御データの処理に移行するタイミングは、前述した通り、その制御データの移動時間が経過した時点としている。
【0184】
すなわち、「No.10−1」の制御データでは、左扉610に関し、移動時間が1000msecであるため、1000msecが経過した時点で(つまり左扉610が1000msecという時間をかけて目標座標202に到達した時点で)、終了フラグがセットされ、その後、次の「No.10−2」の制御データが実行されることとなる。
【0185】
なお、CPU510では、タイマ処理を実行しており、このタイマ処理では、制御デ−タが読み出されると同時に、時間計測を開始し、移動時間が終了した時点で、終了フラグをセットする。そして、図12(c)のS601では、この終了フラグがセットされたことを検出して、モータの駆動パラメータの設定タイミングが到来したと判断する。終了フラグがセットされている場合は、S602に進み、そうでなければ、同図の処理を終了する。
【0186】
さて、S602では、目標座標の設定を実施する。ここでは、前述した制御データテーブルAで規定されている目標座標を読み出して設定する。S603では、回転方向の設定を実施する。回転方向は、モータの回転軸の回転方向を示すもので、目標座標と現在座標との関係により決定する。現在座標とは、制御上、扉610及び620が現在位置しているものと推測される位置を示す位置情報でありRAM513に記憶される。
【0187】
S604では、速度の設定を実施する。つぎに、この速度設定について、図13を用いて詳細に説明する。S701では、移動距離を算出する。移動距離は、目標座標と現在座標の距離であり、例えば、目標座標から現在座標を差し引いた値の絶対値をとれば求めることができる。
【0188】
S702では、扉610を目標座標まで移動させる場合の速度を算出する。これは、S701で算出した移動距離を、S504で読み出した移動時間で割り、その算出結果に最も近い、設定可能な速度(具体的には、図18:制御データテーブルBのH1〜H28、図18:制御データテーブルDのL5〜L20000の中のいずれかの速度)を選択し、これをRAM513の所定のワークエリアにセットする。特に断らないかぎり以下の説明では、この選択された速度を算出速度と呼ぶ。このワークエリアには、本ステップで設定した速度、後述の加速パターン、後述の減速パターンが選択的に設定され、このワークエリアに設定された速度情報をもとにモータを駆動することとなる。
【0189】
S703では、暫定座標を算出する。本実施形態では、所定速度(500ppsよりも大きい速度)で扉610を移動させる場合、扉610を停止させる際に減速パターンを入れて停止させる。この減速パターンの挿入を考慮し、このS703では、目標座標よりも遠い位置(具体的には減速に要する分だけ遠い位置)に暫定座標を設定する。
【0190】
つまり、現在座標が「50」で目標座標が「150」であって、例えば減速に要する距離が「25」ならば、暫定座標は「150」+「25」で「175」となる。なお、この減速距離は、図18(c)の制御データテーブルCに示すように、現在の速度に応じて定められている。制御データデーブルCは、副制御部BのROM512に格納されている。
【0191】
制御データデーブルCに示すように、ある速度からH1まで減速させるための減速パターンは、No.1〜No.27の27パターンである。例えば、No.1の減速パターンでは、H28→H27、…、→H1となる減速を実行する。各レベル(H28、H27、…、H1)の速度は、制御データテーブルBに示す通りである。
【0192】
例えば、H1(最低レベル)は500pps、H2は519ppsであり、H28(最高レベル)は1000ppsである。つまり、前述のNo.1の減速パターンは、具体的には、1000pps→981pps→963pps→…500ppsとなる。
【0193】
なお、この減速パターンや後述の加速パターンにおける各速度の切り替えは、1パルスごとに実施する。つまり、No.1の減速パターンでは、1000ppsの速度のパルスを1パルス送出したら、981ppsの速度のパルスを1パルス送出し、つぎに、963ppsの速度のパルスを1パルス送出するといった処理となる。なお、現在の速度が、最低レベルの500pps以下の場合は、このような減速パターンの挿入は発生せず、減速距離も「0」である。
【0194】
さて、図13のS704では、算出した暫定座標が全開位置(「0」)または全閉位置(「202」)を超えるか否かを判断し、超える場合は、S705に進み、そうでなければ、S706に進む。
【0195】
例えば、回転方向:閉方向、目標座標:190p、算出速度1000pps(減速距離28p)の場合、暫定座標は190+28で218pとなり、全閉位置を越えることとなる。
【0196】
このような場合は、S705において、減速開始座標を設定する。減速開始座標は、目標座標のやや手前に設定される。具体的には、暫定座標が全開位置を超える場合は、目標座標に減速距離分を加算する。目標座標が「25」で、減速距離が「28」ならば、減速開始座標は「25」+「28」で「53」である。
【0197】
一方、暫定座標が全閉位置を超える場合は、目標座標より減速距離分を減算する目標座標が「195」で、減速距離が「28」ならば、減速開始座標は「195」−「28」で「167」である。
【0198】
このように、本実施形態では、目標座標をもとに、減速距離を考慮した暫定座標を算出し、この暫定座標が全開位置又は全閉位置を超えるような場合には、減速終了時に確実に目標座標に停止するよう、減速開始座標というものを設定する。
【0199】
S706では、扉610を移動させる場合に加速が必要か否かを判断し、加速が必要な場合は、S707に進み、そうでなければ、S708に進む。加速が必要な場合とは、算出速度が現在速度より大きくて、算出速度が規定速度(本実施形態では500pps)より大きい場合である。
【0200】
この規定速度は、モータの仕様や扉の重量等に応じて決定される。本実施形態のモータにおいて、500pps未満における速度の変更であるならば、特に加速パターンや減速パターンを挿入しなくとも脱調の心配は無いことを想定している。つまり、200ppsや400ppsの速度で扉を移動させている際、モータを直ちに停止させても問題は生じない。
【0201】
S707では、加速パターンを設定する。この加速パターンは、前述した所定のワークエリアに設定する。このワークエリアには、S702で求めた算出速度が既に設定されているが、この算出速度に代えて、加速パターンを設定する。なお、ワークエリアに設定されている算出速度は、場合に応じて、今回の加速パターンまたは後述の減速パターンで上書きされるが、加速パターンや減速パターンが設定されなければ、この算出速度で扉を移動させることとなる。
【0202】
なお、加速パターンとは、現在の速度から、算出速度に移行するための加速パターンであり、図18(b)に示す制御データテーブルBにしたがって決定する。
【0203】
制御データテーブルBは、500pps以上の選択可能な速度を規定するテーブルである。500pps以上において扉は、これらの速度のいずれかの速度で移動することとなる。すなわち、現在の速度が500ppsで、算出速度が1000ppsならば、H1(500pps)からH28(1000pps)までの速度が順次選択され、扉が加速することとなる。
【0204】
なお、付言すると、図18(d)上段の加速例に示すように、現在の速度が100ppsで、算出速度が1000ppsの場合も、同様に、H1(500pps)からH28(1000pps)までの速度が順次選択される。本実施形態では、500pps以上から加速パターンが挿入されるため、現在の速度が100ppsならば、100ppsから一気にH1(500pps)まで速度を上昇させ、その後、H1(500pps)からH28(1000pps)まで段階的に加速させる。
【0205】
また、別の加速例に示すように、現在の速度がH26(963pps)で、算出速度が1000pppsの場合は、H26(963pps)、H27(981pps)、H28(1000pps)までの速度を順次選択し、扉を加速させる。
【0206】
さて、図13に戻るが、S708では、扉610を移動させる場合に減速が必要か否かを判断し、減速が必要な場合は、S709に進む。減速が必要な場合とは、現在速度が算出速度より大きくて、現在速度が規定速度(前述した通り500pps)よりも大きい場合である。
【0207】
S709では、減速パターンを設定する。この減速パターンは、前述した所定のワークエリアに設定する。このワークエリアには、S702で求めた算出速度が既に設定されているが、この算出速度に代えて、加速パターンを設定する。
【0208】
減速パターンとは、現在の速度から算出速度に移行するための減速パターンであり、加速パターンと同様、図18(b)に示す制御データテーブルBにしたがって決定する。
【0209】
すなわち、図18(d)の減速例に示すように、現在の速度が1000ppsで、算出速度が100ppsならば、H28(1000pps)からH1(500pps)までの速度を順次選択し、その後、100ppsを選択する。
【0210】
また、別の減速例に示すように、現在の速度が1000ppsで、算出速度が963ppsの場合は、H28(1000pps)、H27(981pps)、H26(963pps)までの速度を順次選択して、扉を減速することとなる。
【0211】
続いて、副制御部B500のCPU510の別の割り込み処理について図14(a)を用いて説明する。この割り込み処理は、設定された駆動パラメータをもとに実際にモータを制御する処理で、所定の周期で繰り返し実行される。
【0212】
S801では、左扉610に関するモータ制御処理を実施し、S802は、右扉620に関する処理を実施する。S801とS802とは、左扉610か右扉620かのみの違いであり、処理内容は同一である。
【0213】
つぎに、図14(b)を用いて、モータ制御処理について説明する。この処理では、モータドライバ542及び552に対して、モータを駆動させて扉610及び620の移動を指示する移動指示をパルスとして出力する。S901では、パルスの出力タイミングか否かを判断する。ここでは、前述した所定のワークエリアに設定されている、算出速度、加速パターン、または、減速パターンのいずれかに基いて、パルスの出力タイミングを決定する。つまり、このS901が実行されるたびに、パルス出力を行うかが決定される。
【0214】
なお、実際のパルス出力は、後で述べるS908で行なう。つまり、S901で判断したタイミングでもってS908のパルス出力を行うことで、所望のパルス波形が形成されることとなる。なお、このパルスは、現在の処理が左扉610のモータ制御処理ならばモータドライバ542に送出され、現在の処理が右扉620のモータ制御処理ならばモータドライバ552に送出される。モータドライバ542、552は、受信したパルスの周波数に応じた速度でモータ8102、8202を回転させ、各扉610及び620を移動させる。
【0215】
S902では、現在の速度が規定速度(本実施形態では250pps)よりも大きいか否かを判断し、現在の速度が規定速度よりも大きければ、S903に進み、そうでなければ、S904に進む。
【0216】
S903では、駆動電圧として+12Vを設定し、S904では、駆動電圧として+5Vを設定する。具体的には、現在のモータ制御処理が左扉610に関する処理であれば、S903では、モータ8102に+12Vの駆動電圧が供給されるよう、モータ電源制御回路540を制御し、S904ではモータ8102に+5Vの駆動電圧が供給されるよう、モータ電源制御回路540を制御する。
【0217】
同様に、現在のモータ制御処理が右扉620に関する処理であれば、S903では、モータ8202に+12Vの駆動電圧が供給されるよう、モータ電源制御回路550を制御し、S904では、モータ8202に+5Vの駆動電圧が供給されるよう、モータ電源制御回路550を制御する。
【0218】
以上により、扉610及び620を高速で移動させる場合(高出力が必要となる場合)は高い駆動電圧が供給され、扉を低速で移動させる場合には低い駆動電圧が供給されて消費電力を低減することができる。
【0219】
S905では、扉610及び620の移動方向を判定し、扉を開方向に移動させる場合はS906に進み、そうでなければ、S907に進む。S906では、現在座標から「1」を減算し、S907では、現在座標に「1」を加算する。現在座標は、副制御部B500のRAM513に格納される。このようにして、移動指示であるパルス数に基づき、扉610及び620の位置情報である現在座標が更新、記憶される。
【0220】
S908では、パルスの出力と、回転方向(扉の移動方向に対応したモータの回転方向)を示す信号の出力を行う。パルス信号と、回転方向を示す信号は、それぞれ独立にモータドライバ(モータドライバ542またはモータドライバ552)に出力される。
【0221】
S909では、現在のモータ制御処理が左扉610に関する処理であればセンサ8103の検知(センサがOFFからONに切り替わる時)を判断し、現在のモータ制御処理が右扉620に関する処理であればセンサ8203の検知(センサがOFFからONに切り替わる時)を判断する。センサ8103又は8203の投光部と受光部との間に大ピニオン(8104、8204)の遮光片(8104a、8104b、8204a、8204b)が位置していれば、センサ8103又は8203は検知状態となり、センサ8103又は8203の投光部と受光部との間に大ピニオンの遮光片が位置してなければ、センサ8103又は8203は非検知状態となる。
【0222】
センサ8103又は8203が検知したら、S910に進み、そうでなければ、S915(図15)に進む。S910は、扉の移動方向を判断し、閉方向であれば、S911に進み、そうでなければ、S912に進む。S911、S912では、ともに、現在座標が許容範囲外にあるか否かを判断する。ただし、S911とS912では、許容範囲が異なる。
【0223】
S911では、現在座標が0以上で24以下という許容範囲に入っているか否かを判断する。現在座標が0以上で24以下という許容範囲に入っている場合は、S913をスキップし、そうでなければ、S913を実行する。
【0224】
S912では、現在座標が178以上で202以下という許容範囲に入っているか否かを判断する。現在座標が178以上で202以下という許容範囲に入っている場合は、S914をスキップし、そうでなければS914を実行する。なお、S911とS912では許容範囲外か否かで判定しており、それぞれ閾値を2つとして範囲を設定しているが、それぞれ閾値を一つとしてもよいことはいうまでもない。
【0225】
S913では、現在座標として所定の補正値(本実施形態では「8」)をセットする。また、S914では、現在座標として所定の補正値(本実施形態では「194」)をセットする。
【0226】
このように、本実施形態では、センサ8103又は8203の検知の際、RAM513に格納されている現在座標が、正しい座標(扉が開方向に移動しているならば「8」、扉が閉方向に移動しているならば「194」)の付近に存在しなければ、所定の補正値で補正するように構成されている。要するに、扉610及び620の実際の位置と、制御上推定される位置との間で誤差が生じている場合に、これを解消するのである。
【0227】
一般に、制御機器等において移動体を2個所(A地点、B地点)の間で移動させるような場合、つぎのような制御方式を採用することが多い。
【0228】
すなわち、移動体をA地点に移動させる場合には、移動体がA地点の手前に差し掛かったことをセンサ等で検出し、その後、移動体を予め定めたパルス数だけ送ることで移動体をA地点に停止させる。反対に移動体をB地点に移動させる場合には、移動体がB地点の手前に差し掛かったことをセンサ等で検出し、その後、移動体を予め定めたパルス数だけ送ることで移動体をB地点に停止させる。
【0229】
しかしながら、このような制御方式を本実施形態に適用すると、全開位置付近あるいは全開位置付近に扉610又は620を停止させたいような場合に、自動的に全開位置又は全開位置に無理やり送りこまれてしまい、制御不能となる。もちろん、センサ等で扉の座標を逐次検知して制御することも可能であるだろうが、制御方式が複雑化することが予想される。
【0230】
また、本実施形態のように扉の位置を2位置でしか検知できないような場合は、本制御方式は適用不可能である。一般的な制御機器等であるならば、全開位置付近あるいは全開位置付近といった中途の位置に移動体を停止させることは無いが、本実施形態の扉は、ただ閉じたり開いたりするのための移動体ではなく、演出装置としての役割を果たす必要があり、こういった個所にも扉を停止させる必要があるのである。
【0231】
なお、本実施の形態のように、現在座標を補正する際に一定の許容範囲(0〜24、178〜202)を設ければ、ほんの僅かのずれが生じるたびに補正がかかることがないので安定したシステムを供給できる。
【0232】
つぎに、図15に示すように、S915では、現在座標と減速開始座標が一致するか否かを判断し、一致する場合は、S916に進み、そうでなければ、S917に進む。現在座標と減速開始座標が一致する場合とは、扉の移動中において減速を開始しなければいけない位置に扉が到達したことを意味するものであり、減速開始座標に到達した後は、扉を減速させて停止させる必要がある。
【0233】
よって、S916では、減速パターンを設定する。減速パターンには、図18(c)に示したように、No.1からNo.27のパターンがあり、現時点の速度に応じていずれかの減速パターンが設定される。例えば、現在の速度がH28(1000pps)ならば、No.1の減速パターンが選択される。
【0234】
なお、減速座標は、前述した通り、目標座標が全開位置付近または全閉位置付近の場合に設定される座標であって、それ以外の個所で扉を停止させる場合には減速座標が設定されないため、減速座標が設定されない場合はS915では<No>の判断が下される。
【0235】
そして、S920では、現在座標と目標座標とが一致するか否かを判断し、現在座標と目標座標が一致していれば、S921に進み、そうでなければ、S925に進む。S921では、現在速度が規定速度(例えば500pps)よりも大きい場合、S922に進み、そうでなければ、S923に進む。S922では、減速パターンを設定する。設定する減速パターンは、S916と同様、現在の速度を基準にして設定する。
【0236】
なお、説明を付け加えると、S916は、扉610又は620が減速座標に到達したために減速パターンを設定する処理であり、S922では、扉が目標座標に到達したので減速パターンを設定する処理である。
【0237】
すなわち、S916で減速パターン設定した場合、設定した減速パターンの減速を終了した時点で、扉610又は620が目標座標に丁度到達することになり、このときは、S920で現在座標と目標座標が一致したと判断され、S921に進むこととなる。
【0238】
なお、S921にて、現在速度が規定速度以下であると判断された場合は、減速パターンを挿入することなく扉を停止させても脱調等の問題は生じないため、S923においてパルス出力を停止し、駆動電圧として+5Vを設定する。駆動電圧を+5Vに落とせば、常に、+12Vを使用する場合と比較して、扉停止時の消費電力の削減を図ることができるようになる。
【0239】
ここで、本実施形態では、何らかの問題の発生等により、扉が全閉位置あるいは全開位置に到達した後にパルスが長時間送られ続けないよう、S917で、センサ8103又は8203の検知状態が持続中か否かを判断し、センサ8103又は8203の検知状態が持続中の場合は、S918においてパルス出力を停止し、S919において、駆動電圧として+5Vを設定する。
【0240】
具体的には、前述のS909においてセンサ8103又は8203の検知があった場合には所定のカウンタをインクリメントしており、S917では、このカウンタの値が所定値(例:「50」)を超えた場合に、センサ8103又は8203の検知状態が持続中と判断する。なお、S919において駆動電圧を+5Vに落とせば、常に、+12Vを使用する場合と比較して、扉停止時の消費電力の削減を図ることができるようになる。
【0241】
一方、S925では、現在、加速中か否かを判断する。加速中の場合は、S926に進み、そうでなければ、S928に進む。
【0242】
S927では、加速パターンの各速度を消化したか否かを判断し、加速パターンの各速度を消化して加速終了と判断した場合は、S927に進み、そうでなければ、同図の処理を終了する。
【0243】
S927では、加速終了時の速度を前述した所定のワークエリアにセットする。例えば、加速パターンとして、H26(963pps)→H27(981pps)→H28(1000pps)が選択されていたならば、加速終了時の速度は、H28(1000pps)であり、この後は、このH28(1000pps)の速度を維持して扉は移動する。
【0244】
S928では、現在、減速中か否かを判断する。減速中の場合は、S929に進み、そうでなければ、同図の処理を終了する。
【0245】
S929では、減速パターンの各速度を消化したか否かを判断し、減速パターンの各速度を消化して減速終了と判断した場合は、S930に進み、そうでなければ、同図の処理を終了する。
【0246】
S930では、停止条件が成立しているか否かを判断し、停止条件が成立している場合は、S931に進み、そうでなければ、S933に進む。停止条件の成立は、S916で減速パターンを設定した場合(つまり、減速開始座標を過ぎたことで減速する場合)、および、S922で減速パターンを設定した場合(目標座標を既に通りすぎて減速する場合)であり、前述した図13の709で減速パターンを設定した場合は、停止条件は成立しない。
【0247】
そして、S931では、パルス出力を停止させ、S932では、駆動電圧として、+5Vを設定する。これにより、扉停止時は消費電力を低減することができる。
【0248】
また、S933では、減速終了時の速度を前述した所定のワークエリアにセットする。例えば、減速パターンとして、H28(1000pps)→H27(981pps)→H26(963pps)が選択されていたならば、減速終了時の速度は、H26(963pps)であり、この後は、このH26(963pps)の速度を維持して扉は移動する。
【0249】
<初期化処理>
図16は、扉の移動制御に関する初期化処理を示すフローチャートであり、副制御部B500のその他の処理(図12:S507)で実行される。
【0250】
すなわち、S1001では、副制御コマンドに初期化指令が格納されているか否かを判断し、初期化指令が格納されている場合はS1002に進み、そうでなければ、同図の処理を終了する。このように扉の移動制御に関する初期化は、毎遊技実行されることのない所定のタイミングで実行される。
【0251】
S1002では、最大パルス(「202」)分だけ閉方向に扉を移動させる。例えば、扉610及び620が全開位置と全閉位置の間のどこかに位置に停止していたとしても、少なくとも、閉方向に最大パルス分だけ扉610及び620を移動させれるように制御すれば、必ず、扉610及び620を全閉位置まで移動させることができる。
【0252】
扉610及び620の移動が完了する時間の経過後、S1003では、現在座標に所定値(「202」)をセットする。S1002では、扉610及び620を全閉位置(「202」)に送り、S1003では、現在座標に、この全開位置の座標(「202」)をセットする。
【0253】
S1004では、扉610及び620を全開位置に移動させる。本実施形態では、扉610及び620の初期の位置が全開位置(つまり、遊技者に液晶画面を見せておく位置)であるため、このように、扉を全開位置まで移動させる。もちろん、扉の初期の位置が全閉位置(つまり、液晶画面が扉に隠れて見えない位置)であれば、このS1004は不要である。
【0254】
<扉の動作例>
つぎに、図20〜図22を用いて扉610及び620の実際の動きの例を説明する。各図には、横軸には扉の位置を示す座標(p)が規定され、縦軸には速度(pps)が規定されたグラフが示されており、2つの扉610及び620の一方についての動作を示している。よって、以下、扉とはこれらのいずれかを指す。
【0255】
図20(a)では、扉を全開位置「0」から全閉位置「202」まで移動させる場合の扉の動きがグラフ化されている。ここでは、移動速度が500ppsよりも大きくないため、特に、加速パターンや減速パターンの挿入は行われていない。すなわち、加速処理に関して言えば、図13:S706にて加速パターン不要と判断され、S703で設定した算出速度で扉は等速で移動する。
【0256】
一方、減速処理に関して言えば、現在座標と目標座標(「202」)が一致して(図15:S920)して扉を停止させる際、現在速度が500ppsよりも大きくないため、S921で<No>の判断が下され、S923にて、直ちに(減速パターンを挿入することなく)扉を停止させる。
【0257】
図20(b)では、扉を全開位置「0」から全閉位置「100」まで移動させる場合の扉の動きがグラフ化されている。移動速度は、先程と同様、500ppsよりも大きくはないため、特に、加速パターンや減速パターンは挿入されず、目標座標(「100」)で扉は停止する。
【0258】
図20(c)でも、先程の図20(a)と同様、扉を全開位置「0」から全閉位置「202」まで移動させる場合の扉の動きがグラフ化されている。ただし、移動速度は、先程とは異なり、500ppsよりも大きい値(具体的には1000pps)に設定されている。
【0259】
このような場合は、同図に示すように加速パターンと減速パターンを挿入する。すなわち、加速処理に関して言えば、図13:S706にて加速が必要と判断され、S707で加速パターンが設定される。なお、これに先立ち、S704では、暫定座標(目標座標「202」+減速距離「28」=「230」)が全閉座標(「202」)を超えると判断されるため、S705で減速開始座標(全閉座標「202」−減速距離「28」=「174」)が設定される。
【0260】
一方、減速処理に関して言えば、現在座標と減速開始座標(「174」)が一致して(図15:S915)、扉を停止させる際、S916で減速パターンが設定され、その後は、この減速パターンにしたがって扉が減速する。そして、現在座標と目標座標(「202」)が一致して(図15:S920)、扉を停止させる際、移動速度が500ppsまで落ちているため、S921で<No>の判断が下され、S923にて、減速を行うことなく直ちに扉を停止させる。
【0261】
図20(d)では、図20(c)と同様、500ppsよりも大きい値(具体的には1000pps)で扉を移動させるが、ここでは、扉を全開位置「0」と全閉位置「200」の間の途中の部分(「100」)に扉を停止させる。
【0262】
このような場合も、同図に示すように加速、減速処理を挿入する。ただし、その処理手順については、先程とはやや異なる。
【0263】
すなわち、加速処理に関して言えば、図13:S706にて加速必要と判断され、S707で加速パターンが設定される。なお、今回は、暫定座標(目標座標「100」+減速距離「28」=「128」)が全閉座標(「202」)を超えないため、S705で減速開始座標がセットされることは無い。
【0264】
一方、減速処理に関して言えば、現在座標と目標座標(「100」)が一致して(図15:S920)して扉を停止させる際、移動速度が500ppsよりも大きいため、S921では<Yes>の判断が下され、S922にて、減速パターンが設定される。その後は、この減速パターンにしたがって扉が減速する。そして、減速が終了する場合は、S929にて減速終了と判断され、S930が実行される。S930では、今回終了した減速パターンが現在座標と目標座標が一致したことで設定された減速パターン(S920で設定された減速パターン)であるため、S930では、停止条件が成立したと判断され、S931に進みパルスを停止させる。
【0265】
図21(a)では、ある副制御コマンドA(扉移動データA)によって扉を移動させている最中に、副制御コマンドBを受信した場合(扉移動データBを指定された場合)が一例として示されている。
【0266】
ここで、扉移動データAは、全開座標(「0」)から全閉座標(「202」)へ扉を1000ppsで移動させるデータであり、途中で扉移動データBを指定されていなければ、扉の速度は、同図のパターンαのごとく変化する。
また、扉移動データBは、座標(「60」)から座標(「120」)へ扉を537ppsで移動させるデータである。
【0267】
そして、同図に示すように、扉が座標(「60」)に到達したときに副制御コマンドB(扉移動データB)を受けたとすると、前述のS708では、減速パターンの必要有りと判断され、S709では、減速パターン(1000pps→、…、→537pps)が設定される。
【0268】
その後は、この減速パターンにしたがって扉が次第に減速する。そして、減速パターンの各速度が消化された時点で、S929にて減速終了と判断され、S930が実行される。S930では、今回終了した減速パターンが、S709で設定された減速パターンであるため(現在座標と目標座標が一致したことで設定された減速パターンや、現在座標と減速座標が一致したことで設定された減速パターンでないため)、S933に進み、減速終了時の速度(537pps)がセットされ、その後は、現在座標と目標座標が一致するまで(目標座標「120」に到達するまで)、この速度が維持される。
【0269】
同様に、図21(b)に示すように、扉移動データAによって扉を移動させている最中に扉移動データB(ここでは、座標(「60」)から座標(「120」)へ扉を100ppsで移動させるデータである。)を指定された場合も、前述のS707で減速パターン(1000pps→、…、→ 500pps→100pps)が設定され、この減速パターンにしたがって扉が次第に減速し、最終的に、減速パターン終了時の速度(100pps)で扉は目標座標(120)まで移動する。なお、図21(c)のような場合でも、扉の動きは図21(b)と全く同様である。
【0270】
ここでは、或る一つの副制御コマンドに対して扉移動データ「B−1」、「B−2」が設定されていたとする。扉移動データ「B−1」は、座標(「0」)から座標(「60」)へ扉を100ppsで移動させるデータであり、扉移動データ「B―2」は座標(「60」)から座標(「120」)へ扉を100ppsで移動させるデータである。なお、以上の動作は加速時においても同様である。
【0271】
図21(d)では、副制御コマンド(扉移動データA)によって扉を移動させている最中に、副制御コマンドを受信した場合(扉移動データBを指定された場合)の一例である。
【0272】
ここで、扉移動データAは、全開座標(「0」)から全閉座標(「120」)へ扉を963ppsで移動させるデータであり、扉移動データBを受けていなければ、扉の速度は、パターンαのごとく変化する。
【0273】
また、扉移動データBは、座標(「120」)から座標(「170」)へ扉を1000ppsで移動させるデータである。
【0274】
そして、同図に示すように、扉が座標(「120」)に到達したときに扉移動データBを受けたとすると、S708では、加速パターンの必要有りと判断され、S709では、加速パターン(963pps→、981pps→、1000pps)が設定される。その後は、この加速パターンにしたがって扉が加速する。
なお、特に、本実施形態によれば、ある扉移動データを処理している最中に別の扉移動データを指定された場合であっても、あるいは、ある扉移動データを処理してから(移動時間が軽経過してから)次の扉移動データを処理する場合であっても、扉の速度を停止させることなく滑らかに次の移動動作に入ることができる。
【0275】
例えば、図22(a)の▲1▼に示すように、扉移動データAに基いて扉を移動させている最中に、加速が必要な扉移動データBを受けた場合や、同図の▲2▼に示すように、一つの副制御コマンドに対応付けられた扉移動データC−1、C−2を処理する場合、同図の実線で示すように、現在の速度から直ちに加速動作に入ることができる。
【0276】
一方、例えば、一つの扉移動データを処理する際、指定された目標座標の手前で必ず減速を行って、扉が目標座標でピタリと止まるような処理を実行するようにしてしまうと、扉移動データC−1、C−2のように連続して処理しなくてはならない場合、同図の点線で示されるように、扉が一旦してから加速動作に入ることとなり、扉がぎこちない動きをすることになる。
【0277】
本実施形態によれば、このようなことが無く、扉をスムーズに移動させることができるようになる。なお、以上の動作は、減速時においても同様である。
【0278】
すなわち、図22(b)の▲1▼に示すように、扉移動データAに基いて扉を移動させている最中に、減速が必要な扉移動データBを受けた場合や、同図の▲2▼に示すように、一つの副制御コマンドに対応付けられた扉移動データD−1、D−2を処理する場合、現在の速度から直ちに減速動作に入ることができ、扉が点線に示すようなぎこちない動きをするようなことは無い。
【0279】
また、本実施形態によれば、前述したように、扉を低速で移動させる場合には、停止している扉を直ちに等速移動させたり、移動中の扉を直ちに停止させるため、段階的な加速や段階的な減速に要する時間を省くことが可能になる。また、扉を高速で移動させる場合には、加速パターンや減速パターンを挿入するため、モータを脱調させることなく扉を無理なく加速あるいは減速させることが可能である。
【0280】
また、本実施形態によれば、前述したように、全開位置付近(全開位置含む)や全閉位置付近(全閉位置含む)の所定の領域において、目標座標で丁度停止するような減速パターンを挿入するため、全開位置や全閉位置において扉をガチャンと当接してしまうといったことが無い。
【0281】
以上、本実施形態の扉の移動制御ついて説明した。なお、ここでは、停止している扉を目標座標に移動させる場合、あるいは、或る方向に移動している扉を、方向をかえることなく別の速度で移動させる場合を例にとって説明したが、本実施形態では、或る方向に扉を移動している最中に、直ちに扉を逆方向に移動させることも可能である。説明の煩雑化を避けるため、先の説明では省略したが、具体的には、以下の処理が実行される。
【0282】
すなわち、回転方向の設定処理(図12:S603)では、現在座標と目標座標に基いて回転方向を設定する際、扉が現在移動中であるならば、現在の移動方向と、次の移動方向が逆方向であるか否かを判断し、逆方向の場合は相対速度(現在の速度+次の移動方向の速度)を計算する。そして、この相対速度が所定の速度以上(例:500pps)以上の場合は、直ちに停止させるのではなく、減速パターンを入れて停止させる。このように構成すれば、急な逆方向への移動も特に問題は生じない。
【0283】
なお、本実施形態の扉付き液晶表示装置では2つの扉を使用したが、扉を一つとすることもできる。例えば、図23(a)、(b)に示す扉付き液晶装置10では、液晶表示装置11の画面の手前に一つの扉(扉12)しか配置していない。このような構成の場合、上述したような左右の扉の構成部品を同一形状にすることによる製造コストの削減には直接関係しないが、扉を一つとする点では部品点数の削減による製造コストの削減になる。尤も、上述した扉の開閉制御に関してはこのように扉が一つの場合にも適用可能である。
【0284】
また、図23(d)でも、液晶表示装置21の画面の手前に一つの扉(扉22)しか配置していない。なお、同図の例は、縦型のタイプの扉付き液晶表示装置を示している。この縦型のタイプの扉付き液晶表示装置20は、図23に示すように例えばリール表示窓の右横や左横(20A及び20B)等に配置するようにしてもよい。この場合は左右の扉の構成部品を同一形状にすることによる製造コストの削減が得られる。また、この構成の場合にも上述した扉の開閉制御は適用可能である。
【0285】
以上、本発明の実施形態について扉付き液晶表示装置を例にとって説明したが、例えば、扉の構造や扉の移動制御に関して言えば、本発明は図24に示すような演出装置にも適用可能である。
【0286】
図24(a)〜図24(c)では、扉付き演出リールユニット2000が示されている。扉付き演出リールユニット2000は、情報提示装置としての演出専用のリール(ここでは3つの演出リール)2200と、これら3つの演出リールの前面に配置され、演出内容に合わせて上下方向に移動する扉2100が配設されている。図24(c)には、扉2100の裏側に配置される、扉の移動構造が示されている。
【0287】
図24(c)において、センサ2300、2310は、扉の全開位置と全閉位置を検出するためのセンサである。また、モータ2360の回転軸には、前述と同様、小ピニオン2350が配設され、この小ピニオン2350に大ピニオン2340がかみ合っている。また、この大ピニオン2340は、回転軸2320の一端に設けられており、回転軸2302の他端には、別の大ピニオン2330が設けられている。2つの大ピニオン2330、2340は、同図では位置的に見えない、扉2100の背面の2つのラック歯にかみ合っている。そして、モータ2360を駆動して、大ピニオン2330、2340を一方向/他方向に回転させれば、扉2100を上下に移動させることができる。
【0288】
また、図24(d)〜図24(f)には、扉付き可動ミニチュアユニット3000が開示されている。この扉付き可動ミニチュアユニット3000は、左右の扉3010、3020と、情報提示装置(可動式のミニチュア3200、このミニチュア3200の後方に配置された液晶表示装置3100)とを有する。液晶表示装置3100の画面には、例えば、ミニチュア3200の動きに合わせた画像を表示する。同図の例では、図24(e)では、ミニチュア3200の人形が通常の姿勢にあり、図24(f)では、ミニチュア3200の人形が重量挙げに成功した様子が示されている。このとき、液晶画面には、重量挙げの成功を称える画像が表示される。このような演出装置によれば、扉と、液晶画面と、ミニチュアの3つの動きを楽しむことができるようになる。
【0289】
【発明の効果】
以上説明したように、第1の本発明によれば、少なくとも画像の光が漏れる箇所に対応する領域において予め定めた表示を行うことで、当該光の漏れを解消し得る。
【0290】
また、第2の本発明によれば、一対の扉の隙間に対応する領域において予め定めた表示を行うことで、当該隙間からの光の漏れを解消し得る。
【0291】
また、第3の本発明によれば、扉体が予め定めた位置に移動した場合に、実際の扉体の位置と制御側で認識している扉の位置との補正が図られ、扉の実際の位置を常時監視する制御を要しない。従って、扉体の開閉制御の複雑化を回避し得る。
【0292】
また、第4の本発明によれば、扉体を全閉位置又は全開位置に移動させる際に、扉体をスムーズに移動し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るスロットマシン100の外観を示す斜視図である。
【図2】スロットマシン100の主制御部を示すブロック図である。
【図3】100の副制御部Aのブロック図である。
【図4】スロットマシン100の副制御部Bのブロック図である。
【図5】(a)及び(b)は、スロットマシン100における扉610及び620全開、全閉時の態様を示す説明図、(c)乃至(e)は液晶表示装置700の画像の光の漏れを防止する例の説明図である。
【図6】スロットマシン100の扉付き液晶表示装置の前段部分の分解図である。
【図7】スロットマシン100の扉付き液晶表示装置の後段部分の分解図である。
【図8】スロットマシン100の扉610及び620の構造図である。
【図9】スロットマシン100の駆動ユニットの分解図ある。
【図10】スロットマシン100の主制御部300のメイン処理を示すフローチャートである。
【図11】スロットマシン100の副制御部A400の割り込み処理とメイン処理のフローチャートである。
【図12】スロットマシン100の副制御部B500の割り込み処理とメイン処理のフローチャートである。
【図13】スロットマシン100の副制御部B500の速度設定のフローチャートである。
【図14】スロットマシン100の副制御部B500の割り込み処理とモータ制御処理のフローチャートである。
【図15】スロットマシン100の副制御部B500の割り込み処理とモータ制御処理のフローチャートである。
【図16】スロットマシン100の副制御部B500の初期化処理フローチャートである。
【図17】スロットマシン100の副制御部A400のための各テーブルの構成を示す説明図である。
【図18】スロットマシン100の副制御部B500のための各テーブルの構成を示す説明図である。
【図19】スロットマシン100における扉610又は620の位置情報の補正を示す説明図である。
【図20】スロットマシン100の扉610又は620の動作例を示す説明図である。。
【図21】スロットマシン100の扉610又は620の他の動作例を示す説明図である。
【図22】スロットマシン100の扉610又は620の他の動作例を示す説明図である。
【図23】スロットマシン100の扉の他の形態例を示す説明図である。
【図24】他の情報提示装置を採用した扉付演出装置の例を示す図である。
【図25】扉610及び620の動きに同期して液晶表示装置700の表示を変化される例を示す説明図である。

Claims (10)

  1. 画像を表示する表示手段と、
    前記表示手段の手前に開閉自在に設けられ、閉鎖時に前記表示手段の表示画面を遮蔽する少なくとも一つの扉体と、
    前記扉体を開閉する駆動手段と、
    を備えた遊技台であって、
    前記表示手段は、
    前記扉体の閉鎖時において、前記扉体の周囲から前記表示手段による画像の光が漏れないように、少なくとも当該画像の光が漏れる箇所に対応する領域において予め定めた表示を行うことを特徴とする遊技台。
  2. 画像を表示する表示手段と、
    前記表示手段の手前に開閉自在に設けられ、閉鎖時に前記表示手段の表示画面を遮蔽する一対の扉体と、
    前記一対の扉体を開閉する駆動手段と、
    を備えた遊技台であって、
    前記表示手段は、
    前記一対の扉体の閉鎖時において、前記一対の扉体の隙間から前記表示手段による画像の光が漏れないように、少なくとも該隙間に対応する領域において予め定めた表示を行うことを特徴とする遊技台。
  3. 前記予め定めた表示とは、何も表示しないことであることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技台。
  4. 前記予め定めた表示とは、明度の低い画像の表示であることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技台。
  5. 前記予め定めた表示とは、黒色又は灰色の画像の表示であることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技台。
  6. 前記表示手段は、
    前記扉が閉鎖されたことに同期して、前記予め定めた表示を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技台。
  7. 情報提示装置を備えた遊技台であって、
    前記情報提示装置の手前に開閉自在に設けられ、閉鎖時に前記情報提示装置を遮蔽する少なくとも一つの扉体と、
    前記扉体を開閉する駆動手段と、
    前記駆動手段に対して、前記扉体の移動指示を出力する制御手段と、
    前記扉体が予め定めた位置に移動した場合にこれを検知する検知手段と、
    前記移動指示に基づく前記扉体の位置情報を記憶する記憶手段と、
    前記検知手段により前記扉体が前記予め定めた位置に移動したことが検知された場合であって、当該予め定めた位置と、前記記憶手段に記憶された前記位置情報に基づく前記扉体の位置と、の誤差が予め定めた値を超える場合に、前記記憶手段に記憶された前記位置情報を、予め定めた位置情報に補正する補正手段と、を備えたことを特徴とする遊技台。
  8. 更に、
    前記位置情報の初期値を設定する初期値設定手段を備え、
    前記初期値設定手段は、
    初期化指示があった場合に、前記駆動手段に対して前記扉体を全閉又は全開させる移動指示を出力し、その後、前記位置情報の初期値を前記記憶手段に設定することを特徴とする請求項7に記載の遊技台。
  9. 前記初期化指示として、操作者の手動操作を受け付ける操作手段を備えたことを特徴とする請求項8に記載の遊技台。
  10. 情報提示装置を備えた遊技台であって、
    前記情報提示装置の手前に開閉自在に設けられ、閉鎖時に前記情報提示装置を遮蔽する少なくとも一つの扉体と、
    前記扉体を開閉する駆動手段と、
    前記駆動手段に制御信号を出力する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記扉体を全閉位置又は全開位置に移動させる場合には、前記全閉位置又は全開位置近傍の所定の範囲において前記扉体を段階的に減速して移動させるように前記駆動手段に対して前記制御信号を出力することを特徴とする遊技台。
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