JP2004350360A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】動作保証温度がSi半導体素子よりも高い半導体素子を用いて冷却機構を簡素化し、また、制御部及び変換部間を分離して配置することにより、変換部から制御部へ伝わる熱を減少させた電力変換装置を提供する。
【解決手段】フォトダイオードPD1〜PD6が接続されたトランジスタT1〜T6などのスイッチング素子として、動作保証温度範囲の上限温度がSi半導体素子よりも高い例えばSiC半導体素子を用いる。また、変換部30及び制御部20を例えば光ケーブルOL1〜OL6を用いて接続する。制御部20は、駆動信号を光信号に変換する信号変換部22,・・・,22を備え、信号変換部22,・・・,22で変換した光信号を、光ケーブルOL1〜OL6を用いて変換部30のフォトダイオードPD1〜PD6へ送信する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スイッチング素子を用いて電力変換を行う変換部と、該変換部に駆動信号を出力して前記スイッチング素子を駆動制御する制御部とを備える電力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
直流電力から交流電力への変換などを行う電力変換装置は従来から存在する(例えば、特許文献1参照)。例えば、交流モータを直流電源で駆動する場合、電力変換装置を用いて直流電力を交流電力に変換する。電力変換装置の一例を図7に示す。直流電力を出力するバッテリ40及び交流モータ42間に、電力変換装置1が接続されている。電力変換装置1は、トランジスタT1〜T6などのスイッチング素子を含む変換部3と、変換部3に駆動信号を出力して前記スイッチング素子を駆動制御する制御部2とを備える。スイッチング素子としては、ほとんどの場合、Si半導体素子が使用されている。また、制御部2及び変換部3間は銅線L1〜L6で接続されており、両者はほぼ一体的に構成されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−152502号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
Si半導体素子は、安定して動作する動作保証温度範囲の上限温度が125度程度であり、高温での動作には向いていない。例えばハイブリッドカーのように走行補助用モータに供給する電力を変換する場合、高電力の変換及び高速なスイッチングが必要になるため、スイッチング素子の発熱量が増大する。そのため、発熱対策として、空冷又は水冷などの冷却機構を設ける必要が生じる。冷却機構を設けた場合、コストが増加すると共に、装置全体が大型化するという問題が生じる。
【0005】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、動作保証温度範囲の上限温度がSi半導体素子よりも高い半導体素子を用いて冷却機構を簡素化した電力変換装置を提供することを目的とする。
【0006】
また、本発明は、制御部及び変換部を分離して配置することにより、変換部から制御部への熱の伝導を減少して安定性及び信頼性を高めた電力変換装置を提供することを他の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る電力変換装置は、スイッチング素子を用いて直流電力を交流電力に変換する変換部と、該変換部に駆動信号を出力して前記スイッチング素子を駆動制御する制御部とを備える電力変換装置において、前記スイッチング素子は、Si半導体素子よりも動作保証温度範囲の上限温度が高い半導体素子であり、前記制御部及び変換部は、制御部の温度が動作保証温度範囲を超えないように制御部が変換部から受ける発熱の影響を減少させる間隔を空けて配置されていることを特徴とする。
【0008】
第2発明に係る電力変換装置は、第1発明において、前記変換部及び制御部は、異なる筐体に配置されていることを特徴とする。
【0009】
第3発明に係る電力変換装置は、第1又は第2発明において、前記スイッチング素子は、SiC半導体素子であることを特徴とする。
【0010】
第4発明に係る電力変換装置は、第1乃至3の何れかの発明において、前記変換部及び制御部は光信号を伝送する光ケーブルで接続されており、前記スイッチング素子は、フォトダイオードが接続され、該フォトダイオードの受光状態に応じたスイッチング動作を行うトランジスタ、又は、フォトトランジスタであり、前記制御部は、駆動信号を光信号に変換する信号変換手段を備え、該信号変換手段で変換した光信号を、光ケーブルを用いて前記変換部のフォトダイオード又はフォトトランジスタへ送信するように構成されていることを特徴とする。
【0011】
第5発明に係る電力変換装置は、第1乃至3の何れかの発明において、前記スイッチング素子は、フォトダイオードが接続され、該フォトダイオードの受光状態に応じたスイッチング動作を行うトランジスタ、又は、フォトトランジスタであり、前記制御部は、駆動信号を光信号に変換する信号変換手段と、該信号変換手段が変換した光信号を前記変換部のフォトダイオード又はフォトトランジスタに照射する照射手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
第6発明に係る電力変換装置は、第1乃至3の何れかの発明において、前記スイッチング素子は、フォトダイオードが接続され、該フォトダイオードの受光状態に応じたスイッチング動作を行うトランジスタ、又は、フォトトランジスタであり、前記変換部は、前記制御部が出力した駆動信号を光信号に変換する信号変換手段と、該信号変換手段が変換した光信号を前記フォトダイオード又はフォトトランジスタに照射する照射手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
第7発明に係る電力変換装置は、第1乃至6の何れかの発明において、前記変換部が変換する電力は、車両の走行補助用モータに供給する電力であることを特徴とする。
【0014】
第1発明においては、スイッチング素子として、動作保証温度範囲の上限温度がSi半導体素子よりも高い半導体素子を用いる。また、変換部及び制御部は、制御部の温度が動作保証温度範囲を超えないように制御部が変換部から受ける発熱の影響を減少させる間隔を空けて配置する。動作保証温度が高い半導体素子をスイッチング素子に用いることにより、高温での安定動作が可能になり、冷却機構を簡素化することが可能になる。また、制御部及び変換部を分離することにより、制御部が変換部から受ける熱の影響を減少し、制御部の温度を動作保証温度範囲内に保つことが可能になる。
【0015】
第2発明においては、変換部及び制御部は、異なる筐体に配置する。制御部及び変換部を異なる筐体に分離して配置することにより、変換部の熱が制御部に伝達することを最小限に抑えることが可能になる。
【0016】
第3発明においては、スイッチング素子に、SiC半導体素子を用いる。SiC半導体素子を用いることにより、Si半導体素子に比べて高温での安定動作が可能になる。
【0017】
第4発明においては、変換部及び制御部を、光信号を伝送する光ケーブルで接続し、スイッチング素子として、フォトダイオードが接続され、該フォトダイオードの受光状態に応じたスイッチング動作を行うトランジスタ、又は、フォトトランジスタを用いる。制御部は、駆動信号を光信号に変換する信号変換手段を備え、信号変換手段で変換した光信号を、光ケーブルを用いて変換部のフォトダイオード又はフォトトランジスタへ送信する。制御部及び変換部間の接続に光ケーブルを用いることにより、変換部の熱が銅線などの配線を介して制御部に伝達されることを防止することが可能になる。
【0018】
第5発明においては、スイッチング素子として、フォトダイオードが接続され、該フォトダイオードの受光状態に応じたスイッチング動作を行うトランジスタ、又は、フォトトランジスタを用いる。制御部は、駆動信号を光信号に変換する信号変換手段と、信号変換手段が変換した光信号を変換部のフォトダイオード又はフォトトランジスタに照射する照射手段とを備える。制御部の信号変換手段で変換した光信号を、制御部の照射手段から変換部のフォトダイオード又はフォトトランジスタへ照射する。制御部及び変換部間を非接触にすることにより、接続による熱伝導を防止することが可能になる。
【0019】
第6発明においては、スイッチング素子として、フォトダイオードが接続されたトランジスタ、又は、フォトトランジスタを用いる。変換部は、制御部が出力した駆動信号を光信号に変換する信号変換手段と、信号変換手段が変換した光信号をフォトダイオード又はフォトトランジスタに照射する照射手段とを備える。変換部内においては、信号変換手段で変換した光信号を、照射手段からフォトダイオード又はフォトトランジスタへ照射する。制御部から変換部へ駆動信号を伝送する配線と変換部のスイッチング素子との接続を非接触にすることにより、接続による熱伝導を防止することが可能になる。
【0020】
第7発明においては、変換部が変換する電力は、車両の走行補助用モータに供給する電力である。例えばハイブリッドカーなどの走行補助用モータに供給する電力の変換を行う場合は高電力の変換及び高速のスイッチングを行うため、スイッチング素子の発熱量は増大する。また、一般的に、車両内は熱がこもり易く、空冷又は水冷などのスイッチング素子用の冷却機構を設ける必要がある。しかし、動作保証温度が高い半導体素子をスイッチング素子に用いることにより、冷却機構を簡素化でき、車両を小型・軽量化することが可能になる。また、制御部を発熱量の多い変換部から分離することにより、制御部が動作保証温度を超えることを防止し、制御部の動作の安定性を高めることが可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。本説明では、直流電力を交流電力に変換する電力変換装置を例にして説明を行う。また、本説明においては、車両に搭載された走行補助用の交流モータに、専用のバッテリから直流電力を供給する際の電力変換を例にして説明を行う。
【0022】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明に係る電力変換装置の例を示すブロック図である。電力変換装置10は、スイッチング素子を用いて電力変換を行う変換部30と、変換部30へ駆動信号を出力して前記スイッチング素子を駆動制御する制御部20とを備える。本説明においては、電力変換装置10には、直流電力を出力するバッテリ40と、交流モータ(以下、モータと略す)42とが接続されている。バッテリ40は、モータ42駆動用の直流電源であり、例えば100vの電圧を出力する。電力変換装置10は、バッテリ40から出力される直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力をモータ42に出力する。
【0023】
図2は、車両に配置されたバッテリ40、モータ42及び電力変換装置10の概要を示す図である。モータ42はエンジン46と同様に車輪を回転させることが可能である。例えば、低速走行時はエンジン46を停止し、モータ42を駆動して走行することが可能である。
【0024】
変換部30は、図1に示すように、バッテリ40の正極端子にドレイン端子が接続されたトランジスタT1,T3,T5(スイッチング素子)と、バッテリ40の負極端子にソース端子が接続されると共にトランジスタT1,T3,T5の各ソース端子にドレイン端子が夫々接続されたトランジスタT2,T4,T6(スイッチング素子)と、各トランジスタT1〜T6のソース端子及びドレイン端子間に接続されたダイオードD1〜D6とを備える。ただし、ダイオードD1〜D6は、ソース端子からドレイン端子方向を正方向にして接続されている。
【0025】
また、各トランジスタT1〜T6のゲート端子は、抵抗Rを介してグランドレベルに接続されると共に、フォトダイオードPD1〜PD6を介して電源44の正極に接続されている。ただし、フォトダイオードPD1〜PD6は、ゲート端子から電源44方向を正方向にして接続されている。電源44は、例えば一般的な車載バッテリ及び電圧調整器であり、例えば5vの電圧を出力する。また、電源44の負極はグランドレベルに接続されている。
【0026】
ここで、トランジスタT1〜T6は、Siトランジスタよりも動作保証温度範囲の上限温度が高いSiC(炭化珪素)トランジスタである。また、フォトダイオードPD1〜PD6はSiCフォトトランジスタである。さらに、ダイオードD1〜D6はSiCダイオードである。スイッチング素子の主な構成要素はトランジスタT1〜T6であるが、フォトダイオードPD1〜PD6及びダイオードD1〜D6などの周辺素子もスイッチング素子と見なすことも可能である。
【0027】
制御部20及び変換部30は、異なる筐体に配置されるなど、分離して離れた位置に配置されており、光ファイバなどの光信号を伝送する光ケーブルOL1〜OL6によって接続されている。制御部20及び変換部30は、制御部20の温度が動作保証温度範囲を超えないように制御部20が変換部30から受ける発熱の影響を減少させる間隔を空けて配置されている。制御部20は、各トランジスタT1〜T6を駆動制御する駆動信号を夫々光信号に変換する例えば発光ダイオードなどの信号変換部(信号変換手段)22,・・・,22を備える。信号変換部22,・・・,22は、例えば制御部22内の各駆動信号の出力用配線と光ケーブルOL1〜OL6との接続部に夫々設けることが可能である。
【0028】
変換部30内では、光ケーブルOL1〜OL6の端部は、各フォトダイオードPD1〜PD6に光を照射するように配置されている。制御部20から出力される各トランジスタT1〜T6の駆動信号は、夫々信号変換部22,・・・,22で光信号に変換され、光ケーブルOL1〜OL6を介してフォトダイオードPD1〜PD6に照射される。フォトダイオードPD1〜PD6に光が照射された場合、光が照射されたフォトダイオードPD1〜PD6において逆電流が流れることにより、光が照射されたフォトダイオードPD1〜PD6に接続されたトランジスタT1〜T6のゲート端子に電圧が印加される。このように、従来と同様に各トランジスタT1〜T6のスイッチング動作を行って電力変換を行うことが可能である。
【0029】
制御部20は、光ケーブルOL1〜OL6で変換部30と接続されており、変換部30と電気的に非接触である(銅線などの熱伝導体によって接続されていない)ため、変換部30から直接的に熱が伝わることを防止することが可能である。また、制御部20は、変換部30と分離してあり、変換部30から離れた位置に配置されているため、空気などを介して変換部30から間接的に受ける発熱の影響を減少することが可能である。5v程度の低電圧しか加わらない制御部20を、100vなどの高電圧が加わる変換部30から分離し、例えば制御部20を車室内に配置するなどして、信頼性及び安全性を向上させることが可能である。また、光ケーブルを使用することにより、銅線に比べてノイズの影響を受け難くなる。
【0030】
また、変換部30内では、SiCトランジスタ又はSiCダイオードなどのSiC半導体素子を使用しているため、従来のSi半導体素子に比べて、高温での安定動作が可能になる。例えば、Si半導体素子では一般的に125度以下で使用する必要があるが、SiC半導体素子においては一般的に126度以上で使用することが可能である。ここで、SiC半導体素子自体は600度程度まで動作可能であるが、配線などを考慮して300度程度まで動作可能であると考えられる。従来よりも高温の環境で安定動作が行えることにより、冷却機構を簡素化してコストを削減又は装置全体を小型・軽量化したり、冷却による配置場所の制限を緩和して配置の自由度を高めることが可能になる。
【0031】
(第2の実施の形態)
上述した実施の形態においては、トランジスタT1〜T6に接続されたフォトダイオードPD1〜PD6に対して、光ケーブルOL1〜OL6から光を照射したが、フォトトランジスタを用いて、フォトトランジスタに光を照射することも可能である。図3は、本発明に係る電力変換装置の他の例を示すブロック図である。電力変換装置11は、制御部20と変換部31とを備える。
【0032】
変換部31は、バッテリ40の正極端子にドレイン端子が接続されたフォトトランジスタPT1,PT3,PT5(スイッチング素子)と、バッテリ40の負極端子にソース端子が接続されると共にフォトトランジスタPT1,PT3,PT5の各ソース端子にドレイン端子が夫々接続されたフォトトランジスタPT2,PT4,PT6(スイッチング素子)と、各フォトトランジスタT1〜T6のソース端子及びドレイン端子間に接続されたダイオードD1〜D6とを備える。ただし、ダイオードD1〜D6は、ソース端子からドレイン端子方向を正方向にして接続されている。
【0033】
ここで、フォトトランジスタPT1〜PT6は、Siトランジスタよりも動作保証温度範囲の上限温度が高いSiCトランジスタである。また、ダイオードD1〜D6はSiCダイオードである。スイッチング素子の主な構成要素はフォトトランジスタPT1〜PT6であるが、ダイオードD1〜D6などの周辺素子を含めてスイッチング素子と見なすことも可能である。
【0034】
制御部20及び変換部31は、第1の実施の形態と同様に、分離して離れた位置に配置されており、光ファイバなどの光信号を伝送する光ケーブルOL1〜OL6で接続されている。制御部20及び変換部31は、制御部20の温度が動作保証温度範囲を超えないように制御部20が変換部31から受ける発熱の影響を減少させる間隔を空けて配置されている。制御部20は、第1の実施の形態と同様に、各トランジスタT1〜T6を駆動制御する駆動信号を夫々光信号に変換する信号変換部22,・・・,22を備える。
【0035】
変換部31内では、光ケーブルOL1〜OL6の端部は、各フォトトランジスタPT1〜PT6に光を照射するように配置されている。制御部20から出力される各フォトトランジスタPT1〜PT6の駆動信号は、夫々信号変換部22,・・・,22で光信号に変換され、光ケーブルOL1〜OL6を介してフォトトランジスタPT1〜PT6に照射される。フォトトランジスタPT1〜PT6に光が照射された場合、光が照射されたフォトトランジスタPT1〜PT6においてソース端子及びドレイン端子間に電流が流れる。このように、各フォトトランジスタPT1〜PT6のスイッチング動作を行って電力変換を行うことが可能である。
【0036】
図3に示した電力変換装置11においては、図1に示した第1の実施の形態の電力変換装置10に比べて、変換部31のフォトダイオードPD1〜PD6及び抵抗Rが不要となるため、部品点数が少なくなり、コスト又は回路サイズを減少したり、製造が容易になる。
【0037】
(第3の実施の形態)
上述した第1又は第2の実施の形態においては、制御部20及び変換部30,31を光ケーブルOL1〜OL6で接続したが、光ケーブルOL1〜OL6を使用せずに、制御部20から光を照射し、照射された光を変換部30,31で受光することも可能である。図4は、本発明に係る電力変換装置の更に他の例を示すブロック図である。電力変換装置は、制御部21と変換部50とを備える。本説明において、変換部50は、第1の実施の形態と同様に、トランジスタT1〜T6、ダイオードD1〜D6、フォトダイオードPD1〜PD6、及び、抵抗Rなどを備えるものとする。
【0038】
制御部21は、図1に示した第1の実施の形態の制御部20の信号変換部22,・・・,22と同様にスイッチング信号を光信号に変換することに加えて、変換した光信号を照射する照射部24,・・・,24(信号変換手段、照射手段)を備える。
【0039】
変換部50のハウジングには、例えば、制御部21から照射された光を内部に入射させる貫通孔52,・・・,52が形成されており、各貫通孔52,・・・,52の内側正面部分には、夫々フォトダイオードPD1〜PD6が配置されている。また、制御部21及び変換部50は、照射部24,・・・,24の正面に貫通孔52,・・・,52が位置するように配置されている。
【0040】
制御部21から出力される各トランジスタT1〜T6(図示していない)の駆動信号は、照射部24,・・・,24で光信号に変換されると共に、変換部50のフォトトランジスタPT1〜PT6に照射される。フォトトランジスタPT1〜PT6に光が照射された場合、図1に示した第1の実施の形態と同様に、各トランジスタT1〜T6のスイッチング動作を行って電力変換を行うことが可能である。
【0041】
光ケーブルOL1〜OL6を使用しない場合は、照射部24,・・・,24から照射された光を変換部50のフォトダイオードPD1〜PD6が受光するように、制御部21及び変換部50を配置する必要が生じるが、光ファイバOL1〜OL6のコスト又は配線の手間がなくなる。
【0042】
(第4の実施の形態)
上述した第3の実施の形態においては、変換部50のフォトダイオードPD1〜PD6に対し、制御部21の照射部24から光を照射したが、変換部50に、照射部(信号変換手段、照射手段)24を設けることも可能である。図5は、本発明に係る電力変換装置の更に他の例を示すブロック図である。電力変換装置は制御部2と変換部51とを備える。本説明において、変換部51は、第1の実施の形態と同様に、トランジスタT1〜T6、ダイオードD1〜D6、フォトダイオードPD1〜PD6、及び、抵抗Rなどを備えるものとする。
【0043】
制御部2は、図7に示した従来の制御部2と同様に、駆動信号を出力する銅線L1〜L6が接続されている。また、変換部51は、銅線L1〜L6に接続され、銅線L1〜L6から受取った駆動信号を光信号に変換してフォトダイオードPT1〜PT6に照射する例えば発光ダイオードなどの照射部(信号変換手段、照射手段)24を備えている。
【0044】
制御部2から出力した各トランジスタT1〜T6の駆動信号は、夫々変換部51の照射部24,・・・,24で光信号に変換され、フォトダイオードPD1〜PD6に照射される。図4に示した第3の実施の形態と同様に、各トランジスタT1〜T6のスイッチング動作を行って電力変換を行うことが可能である。
【0045】
図5に示した電力変換装置51においては、銅線L1〜L6を用いているため、図1に示した第1の実施の形態の電力変換装置10に比べて、制御部20及び変換部30間の熱伝導は増えると考えられるが、光ケーブルに比べて低コストの銅線を用いることが可能なため、コストが低減すると共に、製造が容易になる。
【0046】
図4及び図5においては、図1に示した第1の実施の形態の変換部30が有するフォトダイオードPD1〜PD6を例にして説明したが、図3に示した第2の実施の形態の変換部31が有するフォトトランジスタPT1〜PT6に対し、制御部21の照射部24,・・・,24又は変換部51の照射部24,・・・,24から光信号を照射することも勿論可能である。
【0047】
(第5の実施の形態)
上述した第2の実施の形態においては、変換部31のフォトトランジスタPT1〜PT6に対し、光ケーブルOL1〜OL6の端部から光を照射したが、変換部31に、光信号を電気信号に変換する信号変換部を設けて、通常のトランジスタを用いることも可能である。図6は、本発明に係る電力変換装置の更に他の例を示すブロック図である。電力変換装置は制御部20と変換部60とを備える。本説明において、変換部60は、第1の実施の形態と同様なトランジスタT1〜T6及びダイオードD1〜D6(SiC半導体素子)を備えている(フォトトランジスタPD1〜PD6及び抵抗Rは備えていない)ものとする。
【0048】
制御部20は、図1に示した第1の実施の形態の制御部20と同様に、光ケーブルOL1〜OL6に接続され、電気信号(駆動信号)を光信号に変換する信号変換部22,・・・,22を備えている。また、変換部60は、トランジスタT1〜T6のゲート及び光ケーブルOL1〜OL6間に接続され、光ケーブルOL1〜OL6から受取った光信号を電気信号に変換してトランジスタT1〜T6のゲートに出力する信号変換部62を備えている。
【0049】
制御部20から出力される各トランジスタT1〜T6の駆動信号は、夫々信号変換部22,・・・,22で光信号に変換され、光ケーブルOL1〜OL6を介して変換部60へ送られる。変換部60が光ケーブルOL1〜OL6から受付けた光信号は、信号変換部62,・・・,62で電気信号に変換され、トランジスタT1〜T6のゲートに出力される。図1に示した第1の実施の形態と同様に、各トランジスタT1〜T6のスイッチング動作を行って電力変換を行うことが可能である。
【0050】
上述した各実施の形態においては、Si半導体素子よりも動作保証温度範囲の上限温度が高い半導体素子としてSiC半導体素子を例にして説明したが、SiC(炭化珪素)に限定はされず、GaN(窒化ガリウム)又はダイヤモンドなど、Si半導体素子よりも動作保証温度範囲の上限温度が高い任意の材料のスイッチング素子を用いることが可能である。
【0051】
【発明の効果】
第1発明によれば、動作保証温度範囲の上限温度がSi半導体素子よりも高い半導体素子をスイッチング素子に用いることにより、従来よりも高温の環境での安定動作が可能になる。高温であっても安定動作が行えるため、冷却機構を簡素化して、コストを削減したり、装置全体を小型・軽量化したり、冷却による配置場所の制限を緩和して配置の自由度を高めることが可能になる。また、制御部及び変換部を分離することにより、制御部が変換部から受ける熱の影響を減少して、制御部の動作の安定性及び信頼性を高めることが可能になる。
【0052】
第2発明によれば、制御部及び変換部を異なる筐体に分離して配置することにより、変換部の熱が制御部に伝達することを最小限に抑えて、制御部の動作の安定性及び信頼性を高めることが可能である。
【0053】
第3発明によれば、スイッチング素子に、SiC半導体素子を用いることにより、高温での安定動作が可能になる。高温であっても安定動作が行えるため、冷却機構を簡素化して、コストを削減したり、装置全体を小型・軽量化したり、配置の自由度を高めることが可能になる。
【0054】
第4発明によれば、制御部及び変換部間の接続に光ケーブルを用いることにより、変換部の熱が銅線などの配線を介して制御部に伝達されることを防止でき、制御部の動作の安定性及び信頼性を高めることが可能である。
【0055】
第5発明によれば、制御部及び変換部間を非接触にすることにより、接続による変換部から制御部への熱伝導を防止でき、制御部の動作の安定性及び信頼性を高めることが可能である。
【0056】
第6発明によれば、変換部及び制御部間の配線と変換部のスイッチング素子との接続を非接触にすることにより、接続による変換部から制御部への熱伝導を防止でき、制御部の動作の安定性及び信頼性を高めることが可能である。
【0057】
第7発明によれば、動作保証温度が高い半導体素子をスイッチング素子に用いることにより、冷却機構を簡素化でき、車両を小型・軽量化することが可能になる。また、制御部を発熱量の多い変換部から分離することにより、制御部の動作の安定性を高め、走行の安全性を高めることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電力変換装置の例を示すブロック図である。
【図2】車両に配置されたバッテリ、モータ及び電力変換装置の概要を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る電力変換装置の他の例を示すブロック図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る電力変換装置の更に他の例を示すブロック図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係る電力変換装置の更に他の例を示すブロック図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態に係る電力変換装置の更に他の例を示すブロック図である。
【図7】従来の電力変換装置の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 電力変換装置
20、21 制御部
22 信号変換部(信号変換手段)
24 照射部(信号変換手段、照射手段)
30、31、50、51、60 変換部
40 バッテリ
42 モータ
46 エンジン
52 貫通孔
62 信号変換部
OL1〜OL6 光ケーブル
T1〜T6 トランジスタ(スイッチング素子)
PD1〜PD6 フォトダイオード
PT1〜PT6 フォトトランジスタ(スイッチング素子)

Claims (7)

  1. スイッチング素子を用いて直流電力を交流電力に変換する変換部と、該変換部に駆動信号を出力して前記スイッチング素子を駆動制御する制御部とを備える電力変換装置において、
    前記スイッチング素子は、Si半導体素子よりも動作保証温度範囲の上限温度が高い半導体素子であり、
    前記制御部及び変換部は、制御部の温度が動作保証温度範囲を超えないように制御部が変換部から受ける発熱の影響を減少させる間隔を空けて配置されていることを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記変換部及び制御部は、異なる筐体に配置されていることを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  3. 前記スイッチング素子は、SiC半導体素子であることを特徴とする請求項1又は2記載の電力変換装置。
  4. 前記変換部及び制御部は光信号を伝送する光ケーブルで接続されており、
    前記スイッチング素子は、フォトダイオードが接続され、該フォトダイオードの受光状態に応じたスイッチング動作を行うトランジスタ、又は、フォトトランジスタであり、
    前記制御部は、駆動信号を光信号に変換する信号変換手段を備え、
    該信号変換手段で変換した光信号を、光ケーブルを用いて前記変換部のフォトダイオード又はフォトトランジスタへ送信するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の電力変換装置。
  5. 前記スイッチング素子は、フォトダイオードが接続され、該フォトダイオードの受光状態に応じたスイッチング動作を行うトランジスタ、又は、フォトトランジスタであり、
    前記制御部は、駆動信号を光信号に変換する信号変換手段と、該信号変換手段が変換した光信号を前記変換部のフォトダイオード又はフォトトランジスタに照射する照射手段とを備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の電力変換装置。
  6. 前記スイッチング素子は、フォトダイオードが接続され、該フォトダイオードの受光状態に応じたスイッチング動作を行うトランジスタ、又は、フォトトランジスタであり、
    前記変換部は、前記制御部が出力した駆動信号を光信号に変換する信号変換手段と、該信号変換手段が変換した光信号を前記フォトダイオード又はフォトトランジスタに照射する照射手段とを備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の電力変換装置。
  7. 前記変換部が変換する電力は、車両の走行補助用モータに供給する電力であることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の電力変換装置。
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