JP2004349953A - アナログ信号処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】CCDなどのイメージセンサから出力される画像信号に含まれるノイズの影響を低減化することである。
【解決手段】アナログ信号処理装置100は、イメージセンサ101から出力される画像信号(信号1aなど。)に対し、リセット期間A1ごとに生じるリセットノイズを、アナログ信号処理IC105に入力する前に除去する。
【選択図】 図1
【解決手段】アナログ信号処理装置100は、イメージセンサ101から出力される画像信号(信号1aなど。)に対し、リセット期間A1ごとに生じるリセットノイズを、アナログ信号処理IC105に入力する前に除去する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CCDなどのイメージセンサから出力される画像信号などのアナログ信号を処理するためのアナログ信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、CCD(Charge Coupled Device)などに代表されるイメージセンサは、入射した撮像光を複数のフォトダイオードによって光電変換し、CCDアナログシフトレジスタを介し転送された電荷を電圧信号に変換し、この電圧信号をアナログ形式の画像信号(以下、画像信号という。)として出力する。
【0003】
上記イメージセンサは、上記した電荷から電圧信号への変換処理を行う際には、複数のフォトダイオードを単位とする画素ごとに上記電圧信号を分離するためのリセット処理を行う。
【0004】
このリセット処理が行われる期間(以下、リセット期間という。)には、当該リセット処理を行う際に用いられるリセット信号による電気的ノイズ(以下、リセットノイズという。)が発生する。
【0005】
このリセットノイズは、最終的には画像信号期間に含まれることはないが、画素周波数に比べ2倍以上の高い周波数を有するため、画像信号に比べ比較的大きな高周波電流が消費されることとなる。
【0006】
従って、リセットノイズによる比較的大きな高周波電流は、画像信号を処理する回路(以下、アナログ信号処理回路という。)の電源から発生し、このため、画像信号自体に影響を及ぼし、S/N比が悪化することとなる。
【0007】
ところで、最近のCCDなどのイメージセンサから出力される画像信号を処理するためのアナログ信号処理回路は、A/D(Aalog/Digital)変換回路を含み集積化されている。このため、このような集積回路(以下、アナログ信号処理ICという。)に対し画像信号とともに不要なリセットノイズが入力されると、このリセットノイズによる高周波電流がアナログ信号処理IC全体に影響を及ぼすこととなる。
【0008】
このリセットノイズを除去する方法としては、例えば、CCDからのダミー出力を用いてリセットノイズを減算により除去する方法などが知られている。
【0009】
近年では、サンプルホールド処理や相関二重サンプリング処理などで十分除去可能であることから(例えば、特許文献1、2を参照。)、上記ダミー出力を用いてリセットノイズを減算除去する方法は利用されない傾向にある。
【0010】
【特許文献1】
特開平6−350804号公報
【特許文献2】
特開平7−184126号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、サンプルホールド処理を行うためのサンプルホールド回路や相関二重サンプリング処理を行うための相関二重サンプリング回路は、A/D変換回路とともに一つのアナログ信号処理ICに組み込まれるのが一般的である。このため、リセットノイズが含まれたままの(すなわち、S/N比が良くない)画像信号が、A/D変換を含むアナログ信号処理ICに入力されているのが実情である。
【0012】
これにより、アナログ信号処理ICに入力される画像信号に含まれているリセットノイズが電源(+Vcc)に廻り込んでアナログ信号処理IC全体に影響が及ぶこととなり、アナログ信号処理ICから出力されるデジタル画像信号に対しても影響が及ぶ恐れが生じてくる。
【0013】
このようなアナログ信号処理ICを備えたアナログ信号処理装置としては、例えば、図5に示す従来のアナログ信号処理装置200がある。なお、アナログ信号処理装置200の各構成部は、以下で説明する本発明を適用したアナログ信号処理装置100、100aの各構成部と同一であり、簡略化のため、同一符号を付して説明を省略する。
【0014】
アナログ信号処理装置200では、イメージセンサ101から出力されプリアンプ102を介してアナログ信号処理IC105に入力する画像信号としての信号3aと、アナログ信号処理回路1051内の信号3b、3cと、アナログ信号処理IC105に電力を供給する電源(+Vcc)から出力される信号3dとが、それぞれ図6に示すような波形を有している。ここで、図6に示す各信号波形の横軸は時間、縦軸は信号値である。
【0015】
信号3a、3bでは、突起状の波形(リセットノイズ)が発生するリセット期間A1の後、フィードスルー期間A2、信号出力期間A3を経て再びリセット期間A1〜信号出力期間A3が順次続く。ここで、フィードスルー期間A2における信号値(略15ボルトの信号値や、クランプ処理後のクランプ電圧など。)は黒色の信号値を指定するためのものであり、信号3cの信号値は信号3bの各信号出力期間A3においてクランプされた各信号値を表している。
【0016】
信号3dには、信号出力期間A3終了時(リセット期間A1開始時)に発生するノイズA13、リセット期間A1終了時に発生するノイズA14、信号出力期間A3開始時(フィードスルー期間A2終了時)に発生するノイズA15などのノイズが含まれている。
【0017】
特に、ノイズA13、A14は、リセットノイズが含まれたままの画像信号(信号3a)がアナログ信号処理IC105に入力された際に、当該リセットノイズが電源(+Vcc)に廻り込んで増大された又は発生したものである。
【0018】
本発明の課題は、CCDなどのイメージセンサから出力される画像信号に含まれるノイズの影響を低減化することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、
撮像光を光電変換してアナログ画像信号を画素単位で出力するイメージセンサと、
前記アナログ画像信号を画素単位に分離するためのリセットパルスを前記イメージセンサに送信する駆動回路と、
前記イメージセンサから出力されるアナログ画像信号を信号処理するアナログ信号処理回路と、
を備えたアナログ信号処理装置において、
前記リセットパルスにより生じるリセットノイズを前記アナログ画像信号から除去することを特徴とする。
【0020】
さらに、請求項2に記載の発明のように、請求項1に記載の発明において、
前記アナログ信号処理回路により信号処理された前記アナログ画像信号をデジタル形式の画像信号に変換するA/D変換回路を備え、
前記アナログ信号処理回路と前記A/D変換回路とが一つのICにまとめて構成されているのが好ましい。
【0021】
さらに、請求項3に記載の発明のように、請求項1または2に記載の発明において、
前記アナログ画像信号が前記アナログ信号処理回路に入力される前に、リセットパルスの反転信号を当該アナログ画像信号に重ね合わせて前記リセットノイズを当該アナログ画像信号から除去するのが好ましい。
【0022】
さらに、請求項4に記載の発明のように、請求項3に記載の発明において、
高周波ノイズを除去するためのローパスフィルタ回路を備え、
前記ローパスフィルタ回路を用いて前記リセットノイズが除去されたアナログ画像信号から残留ノイズを更に除去するのが好ましい。
【0023】
また、上記課題を解決するため、請求項5に記載の発明は、
撮像光を光電変換してアナログ画像信号を画素単位で出力するイメージセンサと、
前記アナログ画像信号を画素単位に分離するためのリセットパルスを前記イメージセンサに送信する駆動回路と、
前記イメージセンサから出力されるアナログ画像信号を信号処理するアナログ信号処理ICと、
を備えたアナログ信号処理装置において、
前記アナログ信号処理ICに対して各々独立に電力を供給する第1電源および第2電源を備え、
前記アナログ信号処理ICは、前記アナログ画像信号から信号値のみを抽出するためのプリクランプ回路およびサンプルホールド回路と、当該抽出された信号値を信号処理するための増幅回路およびクランプ回路とを一つのICに備え、
前記第1電源は、前記プリクランプ回路およびサンプルホールド回路に電力を供給し、前記第2電源は、前記増幅回路およびクランプ回路に電力を供給することを特徴とする。
【0024】
さらに、請求項6に記載の発明のように、請求項5に記載の発明において、
前記第2電源により電力が供給され、前記増幅回路およびクランプ回路により信号処理された前記アナログ画像信号をデジタル形式の画像信号に変換するA/D変換回路を備え、
前記アナログ信号処理ICは、前記各回路の全てと前記アナログ信号処理ICとを、一つのICに備えるのが好ましい。
【0025】
従って、CCDなどのイメージセンサから出力されるアナログ画像信号にリセットノイズが含まれていても、当該アナログ画像信号を処理してデジタル画像信号を出力するアナログ信号処理ICに電力供給を行う電源側へのリセットノイズの廻り込みが十分抑制可能となるので、アナログ信号処理ICから出力されるデジタル画像信号に対するリセットノイズの影響が十分回避できる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明を適用した好ましい実施の形態について詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
まず、第1の実施の形態におけるアナログ信号処理装置100について説明する。図1に、アナログ信号処理装置100の内部構成を示す。
【0027】
図1に示すように、アナログ信号処理装置100は、イメージセンサ101、プリアンプ102、駆動パルス供給回路103、駆動回路104、アナログ信号処理IC105、インバータ110、ボリューム111、加算器112、ローパスフィルタ回路113、バッファアンプ114などを備えて構成される。また、アナログ信号処理装置100は、電源(+Vcc)により電力供給される。
【0028】
また、アナログ信号処理IC105は、アナログ信号処理回路1051とA/D変換回路1052とを一つの集積回路内に備え、アナログ信号処理回路1051には、プリクランプ回路1051a、サンプルホールド回路1051b、増幅回路1051c、クランプ回路1051dなどが含まれている。
【0029】
ここで、イメージセンサ101から出力される信号1aの波形と、加算器112から出力される信号1bの波形と、バッファアンプ114から出力される信号1cの波形と、クランプ回路1051dから出力される信号1dの波形と、電源(+Vcc)から出力される電圧値を示す信号1eの波形とを図2に示す。特に、信号1aには、リセットノイズとして突起状の波形がリセット期間A1ごとに生じている。
ここで、図2に示す各信号波形の横軸は時間、縦軸は信号値である(図4についても同様。)。
【0030】
イメージセンサ101は、CCDなどにより構成され、駆動回路104から供給されるクロック信号φ、リセット信号RS、シフト信号SHなどの各種信号に基づいて撮像光を光電変換し画像信号を出力する。イメージセンサ101から出力された画像信号(図2に示す信号1aの波形を参照。)はプリアンプ102により増幅され、加算器112に入力する。
【0031】
駆動パルス供給回路103は、クロック信号φ、リセット信号RS、シフト信号SHなどの各種信号を生成するための駆動パルスを駆動回路104やアナログ信号処理IC105に供給するとともに、信号1aに含まれるリセットノイズと略同じ信号値(波形)を有する信号をリセット期間A1にタイミングを合わせてインバータ110に供給する。
【0032】
インバータ110は、駆動パルス供給回路103から供給されたリセットノイズと略同じ信号値の信号を正負逆転させて(以下、逆リセットノイズという。)ボリューム111に出力し、ボリューム111は、当該逆リセットノイズとプリアンプ102から出力された画像信号とが加算器112において加算される際に、当該画像信号に含まれているリセットノイズが相殺されるように当該逆リセットノイズの信号値を調整する。
【0033】
加算器112は、プリアンプ102から出力される画像信号と、ボリューム111から出力される逆リセットノイズとを加算し(重ね合わせ)、当該画像信号に含まれているリセットノイズを除去する(図2に示す信号1bの波形を参照。)。
【0034】
ローパスフィルタ回路113は、加算器112によりリセットノイズが除去された後の画像信号(信号1b)に対し、除去しきれずに残った残留高周波ノイズ(図2に示すノイズA4、A5を参照。)を更に除去し、当該残留ノイズ除去後の画像信号をバッファアンプ114に出力する。更に、バッファアンプ114により増幅され出力される画像信号(信号1c)はアナログ信号処理回路1051に出力される。この残留高周波ノイズを、単に、残留ノイズという場合がある。
【0035】
プリクランプ回路1051aは、入力された画像信号のクランプ電圧(黒色の信号値を指定するための電圧。)を所定の値に調節し、サンプルホールド回路1051bは、プリクランプ回路1051aから出力される画像信号における信号出力期間A3内の信号値をクランプして出力する(信号1d)。
【0036】
増幅回路1051cは、サンプルホールド回路1051bから出力された画像信号を所定のレベルまで増幅してクランプ回路1051dに出力し、クランプ回路1051dは、増幅回路1051cから出力された画像信号のクランプ電圧を再度調整し黒色の信号値を再設定する。
【0037】
A/D変換回路1052は、クランプ回路1051dから出力された画像信号をデジタル形式の画像信号に変換して後段の図示しないデジタル信号処理部に出力する。
【0038】
以上説明したように、本第1の実施の形態におけるアナログ信号処理装置100は、イメージセンサ101から出力される画像信号(信号1aなど。)に対し、リセット期間A1ごとに生じるリセットノイズを、アナログ信号処理IC105に入力する前に除去する。
【0039】
従って、アナログ信号処理IC105に電力供給する電源(+Vcc)からの出力信号1eに生じるノイズ(図6のノイズA13〜A15を参照。)を、図2に示すように、ノイズA6、A7などが残る程度にまで低減化可能となる。
【0040】
これにより、アナログ信号処理IC105に入力される画像信号に含まれているリセットノイズの電源(+Vcc)側への廻り込みが十分抑制できるため、アナログ信号処理IC105全体に対するリセットノイズの影響が回避できるとともに、アナログ信号処理IC105から出力されるデジタル画像信号に対するリセットノイズの影響も回避できる。
【0041】
なお、本第1の実施の形態における記述は、本発明に係るアナログ信号処理装置の一例を示すものであり、これに限定されるものではない。本第1の実施の形態におけるアナログ信号処理装置100の細部構成および詳細動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0042】
<第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態におけるアナログ信号処理装置100aについて説明する。図2に、アナログ信号処理装置100aの内部構成を示す。
ここで、アナログ信号処理装置100aの各構成部のうち、上記したアナログ信号処理装置100と同じ構成部については、簡略化のため、同一符号を付して説明を省略する。
【0043】
図2に示すように、アナログ信号処理装置100aは、イメージセンサ101、プリアンプ102、駆動パルス供給回路103a、駆動回路104、アナログ信号処理IC105などを備えて構成される。
【0044】
アナログ信号処理IC105には、第1電源(+Vcc1)および第2電源(+Vcc2)から電力が供給される。第1電源(+Vcc1)は、リセットノイズの影響を大きく受けるプリクランプ回路1051a、サンプルホールド回路1051bに対して電力を供給し、リセットノイズの影響が小さい増幅回路1051c、クランプ回路1051d、A/D変換回路1052に対しては第2電源(+Vcc2)が電力を供給する。
【0045】
また、駆動パルス供給回路103aは、クロック信号φ、リセット信号RS、シフト信号SHなどの各種信号を生成するための駆動パルスを駆動回路104やアナログ信号処理IC105に供給する。
【0046】
ここで、イメージセンサ101から出力される信号2aの波形と、プリクランプ回路1051aから出力される信号2bの波形と、サンプルホールド回路1051bから出力される信号2cの波形と、第1電源(+Vcc1)から出力される電圧値を示す信号2dの波形と、第2電源(+Vcc2)から出力される電圧値を示す信号2eの波形とを図4に示す。特に、信号2aには、リセットノイズとして突起状の波形がリセット期間A1内に生じている。
【0047】
図4に示すように、信号2a、2bおよび2cは、図6に示す従来のアナログ信号処理装置200における信号3a、3bおよび3cとそれぞれ略同一である。
【0048】
また、第1電源(+Vcc1)から出力される信号2dは、図6に示す従来のアナログ信号処理装置200においてリセットノイズの影響を受けた電源(+Vcc)から出力される信号3dと略同一であり、第2電源(+Vcc2)から出力される信号2eは、上記したアナログ信号処理装置100においてリセットノイズの影響が回避された電源(+Vcc)から出力される信号1eと略同一である。
【0049】
すなわち、信号2dには、信号出力期間A3終了時(リセット期間A1開始時)に発生するノイズA8、リセット期間A1終了時に発生するノイズA9、信号出力期間A3開始時(フィードスルー期間A2終了時)に発生するノイズA10などのノイズが含まれている。この場合、ノイズA8、A9は、リセットノイズが第1電源(+Vcc1)に廻り込んで増大又は発生したものである。
また、信号2eには、信号2dに含まれるノイズA8に対応し信号出力期間A3終了時(リセット期間A1開始時)に発生するノイズA11、信号出力期間A3開始時(フィードスルー期間A2終了時)に発生するノイズA12などのノイズが含まれている。特に信号2eには、信号2dに含まれているノイズA9が含まれてなく、更に、ノイズA11のレベル(信号値)はノイズA8のレベルに比べ小さくなっている。
【0050】
従って、第2電源(+Vcc2)は、リセットノイズの影響を受ける第1電源(+Vcc1)と分離して設けられているので、リセットノイズの電源側への廻り込みを十分に抑制することが可能となる。これにより、アナログ信号処理IC105から出力されるデジタル画像信号に対するリセットノイズの影響も十分回避できる。
【0051】
なお、本第2の実施の形態における記述は、本発明に係るアナログ信号処理装置の一例を示すものであり、これに限定されるものではない。本第2の実施の形態におけるアナログ信号処理装置100aの細部構成および詳細動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、CCDなどのイメージセンサから出力されるアナログ画像信号にリセットノイズが含まれていても、当該アナログ画像信号を処理してデジタル画像信号を出力するアナログ信号処理ICに電力供給を行う電源側へのリセットノイズの廻り込みが十分抑制可能となるので、アナログ信号処理ICから出力されるデジタル画像信号に対するリセットノイズの影響が十分回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したアナログ信号処理装置の内部構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すアナログ信号処理装置内の各種信号波形を示す図である。
【図3】本発明を適用した他のアナログ信号処理装置の内部構成を示すブロック図である。
【図4】図3に示すアナログ信号処理装置内の各種信号波形を示す図である。
【図5】従来のアナログ信号処理装置の内部構成を示すブロック図である。
【図6】図5に示すアナログ信号処理装置内の各種信号波形を示す図である。
【符号の説明】
100、100a、200 アナログ信号処理装置
101 イメージセンサ
102 プリアンプ
103、103a 駆動パルス供給回路
104 駆動回路
105 アナログ信号処理IC
1051 アナログ信号処理回路
1051a プリクランプ回路
1051b サンプルホールド回路
1051c 増幅回路
1051d クランプ回路
1052 A/D変換回路
110 インバータ
111 ボリューム
112 加算器
113 ローパスフィルタ回路
114 バッファアンプ
【発明の属する技術分野】
本発明は、CCDなどのイメージセンサから出力される画像信号などのアナログ信号を処理するためのアナログ信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、CCD(Charge Coupled Device)などに代表されるイメージセンサは、入射した撮像光を複数のフォトダイオードによって光電変換し、CCDアナログシフトレジスタを介し転送された電荷を電圧信号に変換し、この電圧信号をアナログ形式の画像信号(以下、画像信号という。)として出力する。
【0003】
上記イメージセンサは、上記した電荷から電圧信号への変換処理を行う際には、複数のフォトダイオードを単位とする画素ごとに上記電圧信号を分離するためのリセット処理を行う。
【0004】
このリセット処理が行われる期間(以下、リセット期間という。)には、当該リセット処理を行う際に用いられるリセット信号による電気的ノイズ(以下、リセットノイズという。)が発生する。
【0005】
このリセットノイズは、最終的には画像信号期間に含まれることはないが、画素周波数に比べ2倍以上の高い周波数を有するため、画像信号に比べ比較的大きな高周波電流が消費されることとなる。
【0006】
従って、リセットノイズによる比較的大きな高周波電流は、画像信号を処理する回路(以下、アナログ信号処理回路という。)の電源から発生し、このため、画像信号自体に影響を及ぼし、S/N比が悪化することとなる。
【0007】
ところで、最近のCCDなどのイメージセンサから出力される画像信号を処理するためのアナログ信号処理回路は、A/D(Aalog/Digital)変換回路を含み集積化されている。このため、このような集積回路(以下、アナログ信号処理ICという。)に対し画像信号とともに不要なリセットノイズが入力されると、このリセットノイズによる高周波電流がアナログ信号処理IC全体に影響を及ぼすこととなる。
【0008】
このリセットノイズを除去する方法としては、例えば、CCDからのダミー出力を用いてリセットノイズを減算により除去する方法などが知られている。
【0009】
近年では、サンプルホールド処理や相関二重サンプリング処理などで十分除去可能であることから(例えば、特許文献1、2を参照。)、上記ダミー出力を用いてリセットノイズを減算除去する方法は利用されない傾向にある。
【0010】
【特許文献1】
特開平6−350804号公報
【特許文献2】
特開平7−184126号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、サンプルホールド処理を行うためのサンプルホールド回路や相関二重サンプリング処理を行うための相関二重サンプリング回路は、A/D変換回路とともに一つのアナログ信号処理ICに組み込まれるのが一般的である。このため、リセットノイズが含まれたままの(すなわち、S/N比が良くない)画像信号が、A/D変換を含むアナログ信号処理ICに入力されているのが実情である。
【0012】
これにより、アナログ信号処理ICに入力される画像信号に含まれているリセットノイズが電源(+Vcc)に廻り込んでアナログ信号処理IC全体に影響が及ぶこととなり、アナログ信号処理ICから出力されるデジタル画像信号に対しても影響が及ぶ恐れが生じてくる。
【0013】
このようなアナログ信号処理ICを備えたアナログ信号処理装置としては、例えば、図5に示す従来のアナログ信号処理装置200がある。なお、アナログ信号処理装置200の各構成部は、以下で説明する本発明を適用したアナログ信号処理装置100、100aの各構成部と同一であり、簡略化のため、同一符号を付して説明を省略する。
【0014】
アナログ信号処理装置200では、イメージセンサ101から出力されプリアンプ102を介してアナログ信号処理IC105に入力する画像信号としての信号3aと、アナログ信号処理回路1051内の信号3b、3cと、アナログ信号処理IC105に電力を供給する電源(+Vcc)から出力される信号3dとが、それぞれ図6に示すような波形を有している。ここで、図6に示す各信号波形の横軸は時間、縦軸は信号値である。
【0015】
信号3a、3bでは、突起状の波形(リセットノイズ)が発生するリセット期間A1の後、フィードスルー期間A2、信号出力期間A3を経て再びリセット期間A1〜信号出力期間A3が順次続く。ここで、フィードスルー期間A2における信号値(略15ボルトの信号値や、クランプ処理後のクランプ電圧など。)は黒色の信号値を指定するためのものであり、信号3cの信号値は信号3bの各信号出力期間A3においてクランプされた各信号値を表している。
【0016】
信号3dには、信号出力期間A3終了時(リセット期間A1開始時)に発生するノイズA13、リセット期間A1終了時に発生するノイズA14、信号出力期間A3開始時(フィードスルー期間A2終了時)に発生するノイズA15などのノイズが含まれている。
【0017】
特に、ノイズA13、A14は、リセットノイズが含まれたままの画像信号(信号3a)がアナログ信号処理IC105に入力された際に、当該リセットノイズが電源(+Vcc)に廻り込んで増大された又は発生したものである。
【0018】
本発明の課題は、CCDなどのイメージセンサから出力される画像信号に含まれるノイズの影響を低減化することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、
撮像光を光電変換してアナログ画像信号を画素単位で出力するイメージセンサと、
前記アナログ画像信号を画素単位に分離するためのリセットパルスを前記イメージセンサに送信する駆動回路と、
前記イメージセンサから出力されるアナログ画像信号を信号処理するアナログ信号処理回路と、
を備えたアナログ信号処理装置において、
前記リセットパルスにより生じるリセットノイズを前記アナログ画像信号から除去することを特徴とする。
【0020】
さらに、請求項2に記載の発明のように、請求項1に記載の発明において、
前記アナログ信号処理回路により信号処理された前記アナログ画像信号をデジタル形式の画像信号に変換するA/D変換回路を備え、
前記アナログ信号処理回路と前記A/D変換回路とが一つのICにまとめて構成されているのが好ましい。
【0021】
さらに、請求項3に記載の発明のように、請求項1または2に記載の発明において、
前記アナログ画像信号が前記アナログ信号処理回路に入力される前に、リセットパルスの反転信号を当該アナログ画像信号に重ね合わせて前記リセットノイズを当該アナログ画像信号から除去するのが好ましい。
【0022】
さらに、請求項4に記載の発明のように、請求項3に記載の発明において、
高周波ノイズを除去するためのローパスフィルタ回路を備え、
前記ローパスフィルタ回路を用いて前記リセットノイズが除去されたアナログ画像信号から残留ノイズを更に除去するのが好ましい。
【0023】
また、上記課題を解決するため、請求項5に記載の発明は、
撮像光を光電変換してアナログ画像信号を画素単位で出力するイメージセンサと、
前記アナログ画像信号を画素単位に分離するためのリセットパルスを前記イメージセンサに送信する駆動回路と、
前記イメージセンサから出力されるアナログ画像信号を信号処理するアナログ信号処理ICと、
を備えたアナログ信号処理装置において、
前記アナログ信号処理ICに対して各々独立に電力を供給する第1電源および第2電源を備え、
前記アナログ信号処理ICは、前記アナログ画像信号から信号値のみを抽出するためのプリクランプ回路およびサンプルホールド回路と、当該抽出された信号値を信号処理するための増幅回路およびクランプ回路とを一つのICに備え、
前記第1電源は、前記プリクランプ回路およびサンプルホールド回路に電力を供給し、前記第2電源は、前記増幅回路およびクランプ回路に電力を供給することを特徴とする。
【0024】
さらに、請求項6に記載の発明のように、請求項5に記載の発明において、
前記第2電源により電力が供給され、前記増幅回路およびクランプ回路により信号処理された前記アナログ画像信号をデジタル形式の画像信号に変換するA/D変換回路を備え、
前記アナログ信号処理ICは、前記各回路の全てと前記アナログ信号処理ICとを、一つのICに備えるのが好ましい。
【0025】
従って、CCDなどのイメージセンサから出力されるアナログ画像信号にリセットノイズが含まれていても、当該アナログ画像信号を処理してデジタル画像信号を出力するアナログ信号処理ICに電力供給を行う電源側へのリセットノイズの廻り込みが十分抑制可能となるので、アナログ信号処理ICから出力されるデジタル画像信号に対するリセットノイズの影響が十分回避できる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明を適用した好ましい実施の形態について詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
まず、第1の実施の形態におけるアナログ信号処理装置100について説明する。図1に、アナログ信号処理装置100の内部構成を示す。
【0027】
図1に示すように、アナログ信号処理装置100は、イメージセンサ101、プリアンプ102、駆動パルス供給回路103、駆動回路104、アナログ信号処理IC105、インバータ110、ボリューム111、加算器112、ローパスフィルタ回路113、バッファアンプ114などを備えて構成される。また、アナログ信号処理装置100は、電源(+Vcc)により電力供給される。
【0028】
また、アナログ信号処理IC105は、アナログ信号処理回路1051とA/D変換回路1052とを一つの集積回路内に備え、アナログ信号処理回路1051には、プリクランプ回路1051a、サンプルホールド回路1051b、増幅回路1051c、クランプ回路1051dなどが含まれている。
【0029】
ここで、イメージセンサ101から出力される信号1aの波形と、加算器112から出力される信号1bの波形と、バッファアンプ114から出力される信号1cの波形と、クランプ回路1051dから出力される信号1dの波形と、電源(+Vcc)から出力される電圧値を示す信号1eの波形とを図2に示す。特に、信号1aには、リセットノイズとして突起状の波形がリセット期間A1ごとに生じている。
ここで、図2に示す各信号波形の横軸は時間、縦軸は信号値である(図4についても同様。)。
【0030】
イメージセンサ101は、CCDなどにより構成され、駆動回路104から供給されるクロック信号φ、リセット信号RS、シフト信号SHなどの各種信号に基づいて撮像光を光電変換し画像信号を出力する。イメージセンサ101から出力された画像信号(図2に示す信号1aの波形を参照。)はプリアンプ102により増幅され、加算器112に入力する。
【0031】
駆動パルス供給回路103は、クロック信号φ、リセット信号RS、シフト信号SHなどの各種信号を生成するための駆動パルスを駆動回路104やアナログ信号処理IC105に供給するとともに、信号1aに含まれるリセットノイズと略同じ信号値(波形)を有する信号をリセット期間A1にタイミングを合わせてインバータ110に供給する。
【0032】
インバータ110は、駆動パルス供給回路103から供給されたリセットノイズと略同じ信号値の信号を正負逆転させて(以下、逆リセットノイズという。)ボリューム111に出力し、ボリューム111は、当該逆リセットノイズとプリアンプ102から出力された画像信号とが加算器112において加算される際に、当該画像信号に含まれているリセットノイズが相殺されるように当該逆リセットノイズの信号値を調整する。
【0033】
加算器112は、プリアンプ102から出力される画像信号と、ボリューム111から出力される逆リセットノイズとを加算し(重ね合わせ)、当該画像信号に含まれているリセットノイズを除去する(図2に示す信号1bの波形を参照。)。
【0034】
ローパスフィルタ回路113は、加算器112によりリセットノイズが除去された後の画像信号(信号1b)に対し、除去しきれずに残った残留高周波ノイズ(図2に示すノイズA4、A5を参照。)を更に除去し、当該残留ノイズ除去後の画像信号をバッファアンプ114に出力する。更に、バッファアンプ114により増幅され出力される画像信号(信号1c)はアナログ信号処理回路1051に出力される。この残留高周波ノイズを、単に、残留ノイズという場合がある。
【0035】
プリクランプ回路1051aは、入力された画像信号のクランプ電圧(黒色の信号値を指定するための電圧。)を所定の値に調節し、サンプルホールド回路1051bは、プリクランプ回路1051aから出力される画像信号における信号出力期間A3内の信号値をクランプして出力する(信号1d)。
【0036】
増幅回路1051cは、サンプルホールド回路1051bから出力された画像信号を所定のレベルまで増幅してクランプ回路1051dに出力し、クランプ回路1051dは、増幅回路1051cから出力された画像信号のクランプ電圧を再度調整し黒色の信号値を再設定する。
【0037】
A/D変換回路1052は、クランプ回路1051dから出力された画像信号をデジタル形式の画像信号に変換して後段の図示しないデジタル信号処理部に出力する。
【0038】
以上説明したように、本第1の実施の形態におけるアナログ信号処理装置100は、イメージセンサ101から出力される画像信号(信号1aなど。)に対し、リセット期間A1ごとに生じるリセットノイズを、アナログ信号処理IC105に入力する前に除去する。
【0039】
従って、アナログ信号処理IC105に電力供給する電源(+Vcc)からの出力信号1eに生じるノイズ(図6のノイズA13〜A15を参照。)を、図2に示すように、ノイズA6、A7などが残る程度にまで低減化可能となる。
【0040】
これにより、アナログ信号処理IC105に入力される画像信号に含まれているリセットノイズの電源(+Vcc)側への廻り込みが十分抑制できるため、アナログ信号処理IC105全体に対するリセットノイズの影響が回避できるとともに、アナログ信号処理IC105から出力されるデジタル画像信号に対するリセットノイズの影響も回避できる。
【0041】
なお、本第1の実施の形態における記述は、本発明に係るアナログ信号処理装置の一例を示すものであり、これに限定されるものではない。本第1の実施の形態におけるアナログ信号処理装置100の細部構成および詳細動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0042】
<第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態におけるアナログ信号処理装置100aについて説明する。図2に、アナログ信号処理装置100aの内部構成を示す。
ここで、アナログ信号処理装置100aの各構成部のうち、上記したアナログ信号処理装置100と同じ構成部については、簡略化のため、同一符号を付して説明を省略する。
【0043】
図2に示すように、アナログ信号処理装置100aは、イメージセンサ101、プリアンプ102、駆動パルス供給回路103a、駆動回路104、アナログ信号処理IC105などを備えて構成される。
【0044】
アナログ信号処理IC105には、第1電源(+Vcc1)および第2電源(+Vcc2)から電力が供給される。第1電源(+Vcc1)は、リセットノイズの影響を大きく受けるプリクランプ回路1051a、サンプルホールド回路1051bに対して電力を供給し、リセットノイズの影響が小さい増幅回路1051c、クランプ回路1051d、A/D変換回路1052に対しては第2電源(+Vcc2)が電力を供給する。
【0045】
また、駆動パルス供給回路103aは、クロック信号φ、リセット信号RS、シフト信号SHなどの各種信号を生成するための駆動パルスを駆動回路104やアナログ信号処理IC105に供給する。
【0046】
ここで、イメージセンサ101から出力される信号2aの波形と、プリクランプ回路1051aから出力される信号2bの波形と、サンプルホールド回路1051bから出力される信号2cの波形と、第1電源(+Vcc1)から出力される電圧値を示す信号2dの波形と、第2電源(+Vcc2)から出力される電圧値を示す信号2eの波形とを図4に示す。特に、信号2aには、リセットノイズとして突起状の波形がリセット期間A1内に生じている。
【0047】
図4に示すように、信号2a、2bおよび2cは、図6に示す従来のアナログ信号処理装置200における信号3a、3bおよび3cとそれぞれ略同一である。
【0048】
また、第1電源(+Vcc1)から出力される信号2dは、図6に示す従来のアナログ信号処理装置200においてリセットノイズの影響を受けた電源(+Vcc)から出力される信号3dと略同一であり、第2電源(+Vcc2)から出力される信号2eは、上記したアナログ信号処理装置100においてリセットノイズの影響が回避された電源(+Vcc)から出力される信号1eと略同一である。
【0049】
すなわち、信号2dには、信号出力期間A3終了時(リセット期間A1開始時)に発生するノイズA8、リセット期間A1終了時に発生するノイズA9、信号出力期間A3開始時(フィードスルー期間A2終了時)に発生するノイズA10などのノイズが含まれている。この場合、ノイズA8、A9は、リセットノイズが第1電源(+Vcc1)に廻り込んで増大又は発生したものである。
また、信号2eには、信号2dに含まれるノイズA8に対応し信号出力期間A3終了時(リセット期間A1開始時)に発生するノイズA11、信号出力期間A3開始時(フィードスルー期間A2終了時)に発生するノイズA12などのノイズが含まれている。特に信号2eには、信号2dに含まれているノイズA9が含まれてなく、更に、ノイズA11のレベル(信号値)はノイズA8のレベルに比べ小さくなっている。
【0050】
従って、第2電源(+Vcc2)は、リセットノイズの影響を受ける第1電源(+Vcc1)と分離して設けられているので、リセットノイズの電源側への廻り込みを十分に抑制することが可能となる。これにより、アナログ信号処理IC105から出力されるデジタル画像信号に対するリセットノイズの影響も十分回避できる。
【0051】
なお、本第2の実施の形態における記述は、本発明に係るアナログ信号処理装置の一例を示すものであり、これに限定されるものではない。本第2の実施の形態におけるアナログ信号処理装置100aの細部構成および詳細動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、CCDなどのイメージセンサから出力されるアナログ画像信号にリセットノイズが含まれていても、当該アナログ画像信号を処理してデジタル画像信号を出力するアナログ信号処理ICに電力供給を行う電源側へのリセットノイズの廻り込みが十分抑制可能となるので、アナログ信号処理ICから出力されるデジタル画像信号に対するリセットノイズの影響が十分回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したアナログ信号処理装置の内部構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すアナログ信号処理装置内の各種信号波形を示す図である。
【図3】本発明を適用した他のアナログ信号処理装置の内部構成を示すブロック図である。
【図4】図3に示すアナログ信号処理装置内の各種信号波形を示す図である。
【図5】従来のアナログ信号処理装置の内部構成を示すブロック図である。
【図6】図5に示すアナログ信号処理装置内の各種信号波形を示す図である。
【符号の説明】
100、100a、200 アナログ信号処理装置
101 イメージセンサ
102 プリアンプ
103、103a 駆動パルス供給回路
104 駆動回路
105 アナログ信号処理IC
1051 アナログ信号処理回路
1051a プリクランプ回路
1051b サンプルホールド回路
1051c 増幅回路
1051d クランプ回路
1052 A/D変換回路
110 インバータ
111 ボリューム
112 加算器
113 ローパスフィルタ回路
114 バッファアンプ
Claims (6)
- 撮像光を光電変換してアナログ画像信号を画素単位で出力するイメージセンサと、
前記アナログ画像信号を画素単位に分離するためのリセットパルスを前記イメージセンサに送信する駆動回路と、
前記イメージセンサから出力されるアナログ画像信号を信号処理するアナログ信号処理回路と、
を備えたアナログ信号処理装置において、
前記リセットパルスにより生じるリセットノイズを前記アナログ画像信号から除去することを特徴とするアナログ信号処理装置。 - 前記アナログ信号処理回路により信号処理された前記アナログ画像信号をデジタル形式の画像信号に変換するA/D変換回路を備え、
前記アナログ信号処理回路と前記A/D変換回路とが一つのIC(Integrated Circuit)にまとめて構成されていることを特徴とする請求項1に記載のアナログ信号処理装置。 - 前記アナログ画像信号が前記アナログ信号処理回路に入力される前に、リセットパルスの反転信号を当該アナログ画像信号に重ね合わせて前記リセットノイズを当該アナログ画像信号から除去することを特徴とする請求項1または2に記載のアナログ信号処理装置。
- 高周波ノイズを除去するためのローパスフィルタ回路を備え、
前記ローパスフィルタ回路を用いて前記リセットノイズが除去されたアナログ画像信号から残留ノイズを更に除去することを特徴とする請求項3に記載のアナログ信号処理装置。 - 撮像光を光電変換してアナログ画像信号を画素単位で出力するイメージセンサと、
前記アナログ画像信号を画素単位に分離するためのリセットパルスを前記イメージセンサに送信する駆動回路と、
前記イメージセンサから出力されるアナログ画像信号を信号処理するアナログ信号処理ICと、
を備えたアナログ信号処理装置において、
前記アナログ信号処理ICに対して各々独立に電力を供給する第1電源および第2電源を備え、
前記アナログ信号処理ICは、前記アナログ画像信号から信号値のみを抽出するためのプリクランプ回路およびサンプルホールド回路と、当該抽出された信号値を信号処理するための増幅回路およびクランプ回路とを一つのICに備え、
前記第1電源は、前記プリクランプ回路およびサンプルホールド回路に電力を供給し、前記第2電源は、前記増幅回路およびクランプ回路に電力を供給することを特徴とするアナログ信号処理装置。 - 前記第2電源により電力が供給され、前記増幅回路およびクランプ回路により信号処理された前記アナログ画像信号をデジタル形式の画像信号に変換するA/D変換回路を備え、
前記アナログ信号処理ICは、前記各回路の全てと前記アナログ信号処理ICとを、一つのICに備えることを特徴とする請求項5に記載のアナログ信号処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003143665A JP2004349953A (ja) | 2003-05-21 | 2003-05-21 | アナログ信号処理装置 |
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JP2003143665A JP2004349953A (ja) | 2003-05-21 | 2003-05-21 | アナログ信号処理装置 |
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Cited By (1)
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JP2008536600A (ja) * | 2005-04-22 | 2008-09-11 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 飛行時間能力を有するpet/mriスキャナ |
-
2003
- 2003-05-21 JP JP2003143665A patent/JP2004349953A/ja active Pending
Cited By (2)
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JP2008536600A (ja) * | 2005-04-22 | 2008-09-11 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 飛行時間能力を有するpet/mriスキャナ |
JP2013152232A (ja) * | 2005-04-22 | 2013-08-08 | Koninkl Philips Electronics Nv | 飛行時間能力を有するpet/mriスキャナ |
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