JP2004349874A - 無線中継装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】無線中継装置1は、基地局BS向けアンテナ2aを介して基地局BSとの間で無線通信を行うBS側無線通信部2と、移動局PS向けアンテナ3aを介して移動局PSとの間で無線通信を行うPS側無線通信部3と、BS側無線通信部2及びPS側無線通信部3の送受信動作を制御する制御部4とから構成され、無線中継装置1で基地局BSまたは移動局PSから受信したパケット交換P、回線交換Lの各呼制御の信号は、受信したスロットと同一のスロットを用いて基地局BSまたは移動局PSへ中継、送信される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信システムで移動局と基地局との間の無線通信を中継する無線中継装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図12に示すような4チャネル多重のTDMA−TDD(Time Division Multiple Access−Time Division Duplex)方式の無線通信システムにおいて移動局PSと基地局BSとの間の無線通信を中継する無線中継装置11が提供されている。この無線中継装置11は、2系統のBS側無線通信部12、PS側無線通信部13を搭載し、BS側無線通信部12で基地局BS向けアンテナ12aを介して基地局BSとの間で無線通信を行うと同時に、PS側無線通信部13で移動局PS向けアンテナ13aを介して移動局PSとの間で無線通信を行っている。(「第二世代コードレス電話システム標準規格(RCR STD−28)」参照)。
【0003】
現在、5msecの時間長を1フレームとし、さらに8等分したものを1スロット(時間長0.625msec)として規定し、各スロット毎に複数のキャリアが周波数多重されている。そして図2に示すように、基地局BSから移動局PS(以下、「下り」と呼ぶ)への送信信号は、1フレーム中の下り区間Aの4スロットS1〜S4を割り当て、移動局PSから基地局BS(以下、「上り」と呼ぶ)への送信信号は、1フレーム中の上り区間Bの4スロットS1〜S4を割り当てている。つまり、1つの基地局BSは理論上最大4つの移動局PSとの通信が同時に処理できる。また、1つのスロットには160bitのデータが含まれ、1つの移動局PSと基地局BSとの間では5msec毎に160bitのデータが半二重で伝送されることになり、単位時間当たりで見れば32kbpsの通信速度が得られることになり、4スロットでは最大128kbpsの通信速度が得られる。
【0004】
また、PHSでは1.9GHz帯の無線周波数を利用しており、例えば屋外に設置されている基地局BSの電波が建物内の移動局PSに到達し難いため、屋外の基地局BSと屋内の移動局PSとの間で各々の送信電波を中継する無線中継装置が従来より用いられていた(例えば、特許文献1参照)。この無線中継装置では、電波の受信強度が最も大きい基地局に対して制御用チャネル(CCH)を送信して通信要求を行い、情報チャネル(TCH)を送信して通信を行なっていた。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−155172号公報(第3頁、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで近年では、インターネットの普及に伴って高速な通信が行える無線通信システムの需要が高まってきており、上述のPHSを利用したパケット交換においても通信速度向上のために、1つの移動局PSが互いに異なる複数(例えば2つ)の基地局BSとの間で通信することにより、1つの基地局BSとのみ通信している場合よりも速い速度(例えば2つの基地局BSと通信する場合であれば最大64kbpsの通信速度)が得られるようになっている。
【0007】
しかし、BS側無線通信部12はスロットS1で基地局BSから呼制御等の信号を受信し、PS側無線通信部13は受信したスロットとは異なるスロット(例えばスロットS2)を用いて移動局PSへ送信することがあり、同様にPS側無線通信部13はスロットS1を用いて移動局PSからの信号を受信し、BS側無線通信部12は受信したスロットとは異なるスロット(例えばスロットS2)を用いて基地局BSへ送信することがある。
【0008】
そして、1つの移動局PSと複数の基地局BSとの間に無線中継装置11が介在する場合、当該移動局PSからは無線中継装置11も基地局とみなされるため、移動局PSが無線中継装置11で中継している基地局BSとは別に、他の基地局BSとも通信しようとしても、無線中継装置11で中継している基地局BSと、移動局PSが直接通信する基地局BSとが重複する可能性があった。例えば、基地局BSと無線中継装置11との間の通信にはスロットS1を用い、移動局PSと無線中継装置11との間の通信にはスロットS2を用いているとする。このとき移動局PSが通信している基地局は無線中継装置11であり、さらに通信速度の高速化要求を行う場合に移動局PSは直接基地局BSに対して、移動局PSからみて現在空いているスロットS1を用いて通信を行うように要求する。しかし基地局BSは既にスロットS1を用いて無線中継装置11と通信しており、移動局PSから見れば受信強度が最も大きいと考えられる無線中継装置11と、受信強度が次に大きいと考えられる基地局BSとを選択したとしても、実際には2つの基地局が同一であって実質的に1つの基地局と1つのスロットのみを用いて通信している状況となり、本来の通信速度が得られない虞があった。
【0009】
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、移動局がパケット交換の呼制御に用いる基地局として同一の基地局を重複して選択した場合でも所期の通信速度が得られるようにした無線中継装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、基地局及び移動局と各々通信を行う2系統の無線通信手段と、無線通信手段の動作を制御する通信制御手段とを備えて、時分割多重された複数の絶対スロットを利用して移動局と基地局との間で無線のパケット交換を行う無線通信システムに用いられ、移動局と基地局との間で各々の送信電波を中継する無線中継装置において、基地局と通信を行う無線通信手段が送受信するパケット交換の呼制御及び移動局と通信を行う無線通信手段が送受信するパケット交換の呼制御の各中継処理を、1つ以上の同一の絶対スロットを割り当てて行うことを特徴とする。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1において、時分割多重された複数の絶対スロットを利用して移動局と基地局との間で無線のパケット交換及び回線交換を行う無線通信システムに用いられ、パケット交換の中継処理中に回線交換の呼制御が発生した場合、基地局と通信を行う無線通信手段が送受信する回線交換の呼制御及び移動局と通信を行う無線通信手段が送受信する回線交換の呼制御の各中継処理を、パケット交換の呼制御とは異なる1つ以上の絶対スロットを割り当てて行うことを特徴とする。
【0012】
請求項3の発明は、請求項2において、基地局と通信を行う無線通信手段が送受信する回線交換の呼制御及び移動局と通信を行う無線通信手段が送受信する回線交換の呼制御の各中継処理を、1つ以上の同一の絶対スロットを割り当てて行うことを特徴とする。
【0013】
請求項4の発明は、請求項3において、中継処理を行っている回線交換の呼制御に干渉が発生した場合、干渉が発生した回線交換の呼制御に割り当てた絶対スロットを別の絶対スロットに切り替えてパケット交換及び回線交換の各中継処理を継続することを特徴とする。
【0014】
請求項5の発明は、請求項2において、回線交換の中継処理中にパケット交換の呼制御が発生した場合、基地局と通信を行う無線通信手段が送受信するパケット交換の呼制御及び移動局と通信を行う無線通信手段が送受信するパケット交換の呼制御の各中継処理を、回線交換の呼制御とは異なる1つ以上の絶対スロットを割り当てて行うことを特徴とする。
【0015】
請求項6の発明は、請求項5において、中継処理を行っている回線交換の呼制御での干渉と新規パケット交換の呼制御とが発生して、干渉が発生した回線交換の呼制御の切替先の絶対スロットと、新規パケット交換の呼制御に割り当てる絶対スロットとが同一の場合、干渉が発生した回線交換の呼制御に絶対スロットを優先して割り当てることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
(実施形態1)
本実施形態の無線中継装置は、4チャネル多重のTDMA−TDD方式の無線通信システムにおいて移動局PSと基地局BSとの間の無線通信を中継するPHSなどの無線通信システムに用いられ、移動局PSと基地局BSとの間のパケット交換及び回線交換を行う無線通信を中継するもので、そのスロット構成は従来例と同様に図2に示され、最大128kbpsの通信に対応している。
【0018】
図1は無線中継装置1のブロック図であり、この無線中継装置1は、基地局BS向けアンテナ2aを介して基地局BSとの間で無線通信を行うBS側無線通信部2と、移動局PS向けアンテナ3aを介して移動局PSとの間で無線通信を行うPS側無線通信部3と、BS側無線通信部2及びPS側無線通信部3の送受信動作を制御する通信制御部4と、電源部5とから構成される。
【0019】
通信制御部4は、制御ブロック4aと、F−ROM4b,4cと、RAM4d,4eとを備えており、制御ブロック4aはモデム部、TDMA処理部、CPUから構成される。基地局BSから移動局PSへの信号を中継する際は、アンテナ2aを介して受信した基地局BSからの信号をBS側無線通信部2で周波数変換する。そして制御ブロック4a内において、モデム部で復調した後、TDMA処理部でデコードして、CPUで受信した情報を解析し、その後TDMA処理部でコード化し、モデム部で変調した後、PS側無線通信部3で周波数変換し、アンテナ3aを介して外部の移動局PSに送信する。一方、移動局PSから基地局BSへの信号を中継する際は、上述と逆の信号経路で信号を中継し、アンテナ2aを介して基地局BSに信号を送信する。尚、F−ROM4b,4cは動作プログラムやパラメータなどのデータを記憶し、RAM4d,4eは演算データなどのデータや各基地局BSからの無線信号から制御ブロック4aのCPUが取得した各基地局BSの基地局IDを記憶し、電源5は商用電源から電源供給され内部回路の動作電源を生成する。
【0020】
そして本実施形態の無線中継装置1では図3に示すように、BS側無線通信部2はスロットS1を用いて基地局BSとの32kbpsのパケット交換Pの呼制御を中継し、スロットS2を用いて基地局BSとの32kbpsの回線交換Lの呼制御を中継し、PS側無線通信部3はスロットS1を用いて移動局PSとの32kbpsのパケット交換Pの呼制御を中継し、スロットS2を用いて移動局PSとの32kbpsの回線交換Lの呼制御を中継する。すなわち、受信したパケット交換P、回線交換Lの各呼制御の信号は、受信したスロットと同一のスロットを用いて送信される。
【0021】
上記動作のうち、無線中継装置1が移動局PSとの間でパケット交換P、回線0交換Lの各呼制御を行うスロットを割り当てる処理について図4に示すフローチャートを用いて説明する。パケット交換Pまたは回線交換Lの呼制御の要求(リンクチャネル確立要求SCCH)が移動局PSから無線中継装置1を介して基地局BSに送信されると、基地局BSはスロットの割当(リンクチャネル割当SCCH)を無線中継装置1に送信し、無線中継装置1で移動局PSの割り当て処理が開始される(ステップK1)。まず無線中継装置1は基地局BSから割り当てられたスロット番号を識別する(ステップK2)。そして基地局BSから割り当てられたスロット番号がスロットS1であればスロットS1の割当(リンクチャネル割当SCCH)を移動局PSに送信し(ステップK3)、基地局BSから割り当てられたスロット番号がスロットS2であればスロットS2の割当(リンクチャネル割当SCCH)を移動局PSに送信し(ステップK4)、基地局BSから割り当てられたスロット番号がスロットS3であればスロットS3の割当(リンクチャネル割当SCCH)を移動局PSに送信し(ステップK5)、基地局BSから割り当てられたスロット番号がスロットS4であればスロットS4の割当(リンクチャネル割当SCCH)を移動局PSに送信して(ステップK6)、本処理を終了する(ステップK7)。
【0022】
このように無線中継装置1が基地局BSまたは移動局PSから受信したパケット交換P、回線交換Lの各呼制御の信号は、受信したスロットと同一のスロットを用いて基地局BSまたは移動局PSへ送信される。したがって図3において、移動局PSが通信速度の高速化のために、基地局BSに対して現在空いているスロットS3を用いてパケット交換Pの呼制御を行うように直接要求した場合、基地局BSは無線中継装置1を介した移動局PSとの間で、スロットS1を用いたパケット交換Pの呼制御を行うとともに、空いているスロットS3を用いて移動局PSとパケット交換Pの呼制御を直接行うことができる。つまり、基地局BSと移動局PSとはスロットS1とスロットS3とを用いてパケット交換の呼制御を行うので、通信速度は32kbpsから64kbpsに向上する。
【0023】
すなわち、移動局PSが通信の呼制御に用いる基地局として同一の基地局BSを重複して選択した場合でも所期の通信速度が得られるのである。
【0024】
(実施形態2)
本実施形態の無線中継装置1の構成は実施形態1と同様であり、同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。図5は本実施形態の動作を示すシーケンス図であり、無線中継装置1が基地局BS及び移動局PSとの間で1つのスロットを用いて32kbpsのパケット交換Pの呼制御を中継しているときに、2つのスロットを用いた64kbpsの回線交換Lの呼制御の要求(リンクチャネル確立要求SCCH)が移動局PSから無線中継装置1を介して基地局BSに送信されると、基地局BSは回線用スロットの割当(リンクチャネル割当SCCH)を無線中継装置1に送信し、無線中継装置1は基地局BSから割り当てられたスロットと同一のスロットの割当(リンクチャネル割当SCCH)を移動局PSに送信する。そして基地局BSと移動局PSとは割り当てられた2つのスロットを用いて無線中継装置1を介して64kbpsの回線交換Lの呼制御を行う。
【0025】
無線中継装置1の上記動作について図6に示すフローチャートを用いて説明する。まず基地局BSと移動局PSとの間で回線交換及びパケット交換の呼制御の中継処理が開始されると(ステップK11)、回線交換Lの呼制御(回線通信呼)が発生したか否かを判別し(ステップK12)、発生していなければこの処理を繰り返す。回線通信呼が発生すれば、次にパケット交換Pの呼制御(パケット通信呼)を現在行っているか否かを判別し(ステップK13)、現在パケット通信呼を行っておれば、回線通信呼も起動してパケット交換及び回線交換の各呼制御の混在中継を行って(ステップK14)、本処理を終了する(ステップK16)。パケット通信呼を現在行っていなければ、回線通信呼を起動して回線通信呼の中継のみを行って(ステップK15)、本処理を終了する(ステップK16)。このようにしてパケット交換P及び回線交換Lの各呼制御の混在中継を行う。
【0026】
また、実施形態1同様に無線中継装置1で基地局BSまたは移動局PSから受信したパケット交換P、回線交換Lの各信号は、受信したスロットと同一のスロットを用いて基地局BSまたは移動局PSへ送信されるので、移動局PSが同一の基地局BSを重複して選択した場合でも所期の通信速度が得られる。
【0027】
(実施形態3)
本実施形態の無線中継装置1の構成は実施形態1と同様であり、同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。本実施形態では、無線中継装置1がパケット交換及び回線交換の各呼制御の混在中継を行っているときに回線交換の呼制御に干渉が発生した場合の動作について図7に示すフローチャートを用いて説明する。まず基地局BSと移動局PSとの間で回線交換及びパケット交換の呼制御の中継処理が開始され(ステップK21)、実施形態2で説明したパケット交換及び回線交換の各呼制御の混在中継が行われている状態で(ステップK22)、回線交換Lの呼制御(回線通信呼)に干渉が発生したか否かを判別し(ステップK23)、発生していなければこの処理を繰り返す。回線通信呼に干渉が発生すれば、無線中継装置1は、回線通信呼の情報チャネル(TCH)を切り替える要求(TCH切替要求SACCH/FACCH)を基地局BSへ送信し、基地局BSは回線通信呼の情報チャネル(TCH)を切り替える指示(TCH切替指示SACCH/FACCH)を無線中継装置1に送信して、無線中継装置1はこのTCH切替指示(SACCH/FACCH)を受信し、TCH切替を行う(ステップK24)。そのTCH切替後のスロットを用いて回線交換の呼制御を行い、無線中継装置1はパケット交換及び回線交換の各呼制御の混在中継を継続して(ステップK25)、本処理を終了する(ステップK26)。
【0028】
(実施形態4)
本実施形態の無線中継装置1の構成は実施形態1と同様であり、同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。図8は本実施形態の動作を示すシーケンス図であり、無線中継装置1が基地局BS及び移動局PSとの間で2つのスロットを用いて64kbpsの回線交換Lの呼制御を中継しているときに、1つのスロットを用いた32kbpsパケット交換Pの呼制御の要求(リンクチャネル確立要求SCCH)が移動局PSから無線中継装置1を介して基地局BSに送信されると、基地局BSはパケット用スロットの割当(リンクチャネル割当SCCH)を無線中継装置1に送信し、無線中継装置1は基地局BSから割り当てられたスロットと同一のスロットの割当(リンクチャネル割当SCCH)を移動局PSに送信する。そして基地局BSと移動局PSとは割り当てられた1つのスロットを用いて無線中継装置1を介して32kbpsのパケット交換Pの呼制御を行う。
【0029】
無線中継装置1の上記動作について図9に示すフローチャートを用いて説明する。まず基地局BSと移動局PSとの間で回線交換及びパケット交換の呼制御の中継処理が開始されると(ステップK31)、パケット交換Pの呼制御(パケット通信呼)が発生したか否かを判別し(ステップK32)、発生していなければこの処理を繰り返す。パケット通信呼が発生すれば、次に回線交換Lの呼制御(回線通信呼)を現在行っているか否かを判別し(ステップK33)、現在回線通信呼を行っておれば、パケット通信呼も起動してパケット交換及び回線交換の各呼制御の混在中継を行って(ステップK34)、本処理を終了する(ステップK36)。回線通信呼を現在行っていなければ、パケット通信呼を起動してパケット通信呼の中継のみを行って(ステップK35)、本処理を終了する(ステップK36)。このようにしてパケット交換P及び回線交換Lの各呼制御の混在中継を行う。
【0030】
(実施形態5)
本実施形態の無線中継装置1の構成は実施形態1と同様であり、同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。図10は本実施形態の動作を示すシーケンス図であり、無線中継装置1が基地局BS1及び移動局PSとの間で1つのスロットを用いて32kbpsの回線交換Lの呼制御を中継しているときに、1つのスロットを用いた32kbpsのパケット交換Pの呼制御の要求(リンクチャネル確立要求SCCH)が移動局PSから無線中継装置1を介して基地局BS2に新規に送信されるとともに、基地局BS1と移動局PSとの間で行われている回線交換Lの呼制御に干渉が発生した場合、まず最初に無線中継装置1は、回線交換Lの呼制御の情報チャネル(TCH)を切り替える要求(TCH切替要求SACCH/FACCH)を基地局BS1へ送信し、基地局BS1は干渉を受けないスロットを選択してTCH切替指示(SACCH/FACCH)を無線中継装置1へ送信する。無線中継装置1はパケット要求を基地局BS2に送信しているにも関わらず、TCH切替指示(SACCH/FACCH)に基づいて、基地局BS1に対して回線交換Lの呼制御を行う回線用スロットをスロットNに切り替える。
【0031】
上記のようにパケット要求を送信しているにも関わらず、回線交換Lに干渉が発生した場合は、回線交換Lの干渉回避を優先して回線交換を行い、またパケット用スロットの割当(リンクチャネル割当SCCH)がTCH切替スロットと同一の場合には、無線中継装置1はパケット交換Pの呼制御の再要求(リンクチャネル再要求)を基地局BS2に対して送信する。そして、基地局BS1と移動局PSとの間で回線用スロットNを用いて回線交換Lの呼制御の中継を行っている間に、基地局BS2はスロットNとは異なるパケット用スロットの割当(リンクチャネル割当SCCH)を無線中継装置1に送信し、無線中継装置1は基地局BS2から割り当てられたスロットと同一のスロットの割当(リンクチャネル割当SCCH)を移動局PSに送信する。このようにしてパケット交換P及び回線交換Lは異なるスロットを用いて各呼制御の混在中継を行う。
【0032】
無線中継装置1の上記動作について図11に示すフローチャートを用いて説明する。まず回線交換及びパケット交換の呼制御の中継処理が開始されると(ステップK41)、回線交換Lの呼制御(回線通信呼)の中継が行われている状態で(ステップK42)、回線通信呼の干渉発生と、新規のパケット交換Pの呼制御(パケット通信呼)発生とが競合し、基地局からのTCH切替指示に基づく切替先の回線用スロットと、基地局からリンクチャネル割当(SCCH)によって割り当てられたパケット用スロットとが重複(同一)しているか否かを判別する(ステップK43)。重複しておれば、回線通信呼のTCH切替指示(SACCH/FACCH)によって回線用スロットを切り替えた後、パケット通信呼のリトライ(呼制御の再要求(リンクチャネル確立再要求SCCH))を実施して(ステップK44)、本処理を終了する(ステップK46)。重複していなければ、回線通信呼のTCH切替指示(SACCH/FACCH)による回線用スロットの切替と、呼制御の要求(リンクチャネル確立要求SCCH)によるパケット通信呼の起動とを実施し、本処理を終了する(ステップK46)。
【0033】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、移動局がパケット交換の呼制御に用いる基地局として同一の基地局を重複して選択した場合でも所期の通信速度が得られるという効果がある。
【0034】
請求項2の発明によれば、パケット交換及び回線交換の各呼制御の混在中継を行うことができるという効果がある。
【0035】
請求項3の発明によれば、移動局が回線交換の呼制御に用いる基地局として同一の基地局を重複して選択した場合でも所期の通信速度が得られるという効果がある。
【0036】
請求項4の発明によれば、干渉が発生した場合でも回線交換の呼制御を継続することができるという効果がある。
【0037】
請求項5の発明によれば、パケット交換及び回線交換の各呼制御の混在中継を行うことができるという効果がある。
【0038】
請求項6の発明によれば、中継処理を行っている回線交換の呼制御での干渉と新規パケット交換の呼制御とが発生し、各呼制御に割り当てるスロットが同一であった場合でも、パケット交換及び回線交換の各呼制御の混在中継を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無線中継装置の構成を示す図である。
【図2】同上のスロット構成を示す図である。
【図3】本発明の実施形態1のスロット構成を示す図である。
【図4】同上の動作フローチャートを示す図である。
【図5】本発明の実施形態2の動作シーケンスを示す図である。
【図6】同上の動作フローチャートを示す図である。
【図7】本発明の実施形態3の動作フローチャートを示す図である。
【図8】本発明の実施形態4の動作シーケンスを示す図である。
【図9】同上の動作フローチャートを示す図である。
【図10】本発明の実施形態5の動作シーケンスを示す図である。
【図11】同上の動作フローチャートを示す図である。
【図12】従来の無線中継装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 無線中継装置
2 BS側無線通信部
2a BS向けアンテナ
3 PS側無線通信部
3a 移動局PS向けアンテナ
4 制御部
4a 制御ブロック
4b,4c F−ROM
4d,4e RAM
5 電源
BS 基地局
PS 移動局
Claims (6)
- 基地局及び移動局と各々通信を行う2系統の無線通信手段と、無線通信手段の動作を制御する通信制御手段とを備えて、時分割多重された複数の絶対スロットを利用して移動局と基地局との間で無線のパケット交換を行う無線通信システムに用いられ、移動局と基地局との間で各々の送信電波を中継する無線中継装置において、基地局と通信を行う無線通信手段が送受信するパケット交換の呼制御及び移動局と通信を行う無線通信手段が送受信するパケット交換の呼制御の各中継処理を、1つ以上の同一の絶対スロットを割り当てて行うことを特徴とする無線中継装置。
- 時分割多重された複数の絶対スロットを利用して移動局と基地局との間で無線のパケット交換及び回線交換を行う無線通信システムに用いられ、パケット交換の中継処理中に回線交換の呼制御が発生した場合、基地局と通信を行う無線通信手段が送受信する回線交換の呼制御及び移動局と通信を行う無線通信手段が送受信する回線交換の呼制御の各中継処理を、パケット交換の呼制御とは異なる1つ以上の絶対スロットを割り当てて行うことを特徴とする請求項1記載の無線中継装置。
- 基地局と通信を行う無線通信手段が送受信する回線交換の呼制御及び移動局と通信を行う無線通信手段が送受信する回線交換の呼制御の各中継処理を、1つ以上の同一の絶対スロットを割り当てて行うことを特徴とする請求項2記載の無線中継装置。
- 中継処理を行っている回線交換の呼制御に干渉が発生した場合、干渉が発生した回線交換の呼制御に割り当てた絶対スロットを別の絶対スロットに切り替えてパケット交換及び回線交換の各中継処理を継続することを特徴とする請求項3記載の無線中継装置。
- 回線交換の中継処理中にパケット交換の呼制御が発生した場合、基地局と通信を行う無線通信手段が送受信するパケット交換の呼制御及び移動局と通信を行う無線通信手段が送受信するパケット交換の呼制御の各中継処理を、回線交換の呼制御とは異なる1つ以上の絶対スロットを割り当てて行うことを特徴とする請求項2記載の無線中継装置。
- 中継処理を行っている回線交換の呼制御での干渉と新規パケット交換の呼制御とが発生して、干渉が発生した回線交換の呼制御の切替先の絶対スロットと、新規パケット交換の呼制御に割り当てる絶対スロットとが同一の場合、干渉が発生した回線交換の呼制御に絶対スロットを優先して割り当てることを特徴とする請求項5記載の無線中継装置。
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