JP2007329609A - 無線端末のマスタ基地局、スレーブ基地局、これらを備えた基地局施設、及び基地局施設でのデータ通信方法 - Google Patents

無線端末のマスタ基地局、スレーブ基地局、これらを備えた基地局施設、及び基地局施設でのデータ通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】TDMA方式で端末と無線通信するマスタ基地局とケーブル接続され、通信チャネルを用いて、TDMA方式で端末と無線通信するスレーブ基地局のリソースを有効利用する。
【解決手段】マスタ基地局10の同期信号生成部23は、CCHスロットを含むTDMAフレームの無線送信周期の自然数倍周期の同期信号を発生し、この同期信号を各スレーブ基地局30にケーブル50を介して送信する。各スレーブ基地局30のCCH同期処理部42は、マスタ基地局10からの同期信号を用いて、マスタ基地局10が無線送信するCCHスロットでの制御データ送信タイミングを把握する。スレーブ基地局30の呼制御部41は、CCHスロットでの制御データ送信タイミングを避けて、TCHスロットを用いて端末2との間でデータ通信確立する。
【選択図】図1

Description

本発明は、時分割多重接続(Time Division Multiple Access:以下、TDMAとする)方式で制御チャネル及び通信チャネルを用いて、端末と無線通信するマスタ基地局、このマスタ基地局にケーブル接続され、TDMA方式で通信チャネルを用いて、端末と無線通信するスレーブ基地局、これら基地局を備えている基地局施設、この基地局施設でのデータ通信方法に関する。
TDMA技術を用いて、複数のチャネルを所定のスロットに時分割して情報の送受信を行う無線通信システムとして、PHS(Personal Handyphone System)がある。このPHSについては、以下の非特許文献1に詳細に記載されている。
PHSでは、1つのTDMAフレームを、上り用に4スロット、下り用に4スロット割り当ている。また、複数のTDMAフレームのうち、あるTDMAフレームでは、上り用の4スロットのうちの一つのスロット、及び下り用の4スロットのうちの一つのスロットを制御チャネル(以下、CCH(Control Channel)とする)とし、残りを通信チャネル(以下、TCH(TrafficChanne1)とする)としている。
PHS加入者数増加によるトラフィック増加に対応する方法として、棲み分け数が有限であるCCHスロットを増やさずに、TCHスロットを増やす方法がある。この方法を実現するために、上り用4スロット及び下り用4スロットの構成を二つ搭載した多チャネル型の基地局がある。この多チャネル型基地局では、上り用としての合計8スロットのうちの一つのスロットをCCHスロットとし、残りの七つスロットをTCHスロットとし、下り用としての合計8スロットのうちの一つのスロットをCCHスロットとし、残りの七つスロットをTCHスロットとしている。
トラフィック状況により、更なる通信チャネルの増加が要求される地域では、以上のような4スロット構成を三以上搭載した多チャネル基地局も考えられる。しかしながら、一基地局当たりの多チャンネル化を進めてゆくと、その多チャネル基地局は、トラフィックが多い地域専用に限定されるために量産性がない上に、チャネル数が互いに異なる複数の基地局を管理する必要があり、運用上も面倒で、運用コストが割高になってしまう。
このため、以上のように12(=3×4)スロット以上の構成を搭載した基地局を一つ設置するよりも、4スロット構成の基地局又は8(=2×4)スロット構成の基地局を多数設置した方が運用コスト的に有効である。このように、多数の基地局を設置する方法として、基地局相互間をケーブルで接続し、CCHを基地局相互間で共有するグループコントロール(以下、GCとする)と呼ばれる技術がある。
このGCでは、各基地局共有のCCHを1スロットと、TCHを(4×(n-1))(n:接続した全ての基地局が搭載した4スロット構成の合計数)スロットとを扱う。このGCでは、GC接続した複数の基地局のうち、一の基地局がマスタ基地局として、CCH及びTCHスロットでデータ送信し、残りの基地局がスレーブ基地局として、もっぱらTCHスロットで音声データ送信する。以上のGCは、単に、基地局の増加による通信チャネルの増加というメリットの他に、基地局と端末との間の距離が比較的短くなり、端末の送信電力を抑えることができるというメリットもある。
ところで、近年のPHSでは、一つの端末で送受信できるデータ量を増加させる方法として、一つの端末に例えば二つのスロットを割り当てる方法が採用されている。この方法では、トラフィックの増減に対応するために、スロット数を増減させたり、スロット位置を変える等の処理が行われている。このような方法をGCで採用する場合、スレーブ基地局ではマスタ基地局からのCCHでのデータ送信タイミングを把握していない等の理由により、CCHでのデータ送信するマスタ基地局のみが、端末とデータ通信することになる。
第二世代コードレス電話システム、ARIB RCR STD-28 3.3版2,000年3月財団法人電波システム開発センター
しかしながら、従来のGC技術では、マスタ基地局のみと端末とがデータ通信しており、スレーブ基地局のリソースを十分に利用していないという問題点がある。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、スレーブ基地局のリソースをより利用することができる無線端末のマスタ基地局、スレーブ基地局、これらを備えた基地局施設、及び基地局施設でのデータ通信方法を提供することを目的とする。
前記問題点を解決するための基地局施設に係る発明は、
TDMA方式で制御チャネル及び通信チャネルを用いて、端末と無線通信するマスタ基地局と、該マスタ基地局にケーブル接続され、TDMA方式で通信チャネルを用いて、端末と無線通信する1以上のスレーブ基地局と、を備えている基地局施設において、
前記マスタ基地局は、端末と無線通信する無線通信手段と、前記一以上のスレーブ基地局と前記ケーブルを介して通信する有線通信手段と、前記制御チャネルを含むTDMAフレームの無線送信タイミングに合わせて、該制御チャネルでの制御データの送信周期の自然数倍周期の同期信号を発生する同期信号発生手段と、該有線通信手段により、該同期信号を該1以上のスレーブ基地局に送信させる制御手段と、を備え、
前記1以上のスレーブ基地局は、それぞれ、前記端末と無線通信する無線通信手毅と、前記マスタ基地局と前記ケーブルを介して通信する有線通信手段と、該マスタ基地局から該有線通信手段により受信された前記同期信号を用いて、前記マスタ基地局が無線送信する前記制御チャネルでの制御データ送信タイミングを把握する同期化手段と、該同期化手段で把握された該制御チャネルでの制御データ送信タイミングを避けて、通信チャネルを用いて該無線通信手段によりデータ通信させる制御手段と、を備えている、ことを特徴とする。
ここで、前記マスタ基地局の前記同期信号発生手段は、
TDMAフレーム周期の自然数倍のクロックを発生するTDMAクロック発生手段と、連続して無線送受信される複数のTDMAフレームのいずれのTDMAフレームで、前記制御チャネルでの制御データを送信するかを示す前記同期信号を生成する同期信号生成手段と、を有するものであってもよい。また、前記マスタ基地局の前記同期信号発生手段は、前記制御チャネルでの制御データ送信周期の自然数倍周期のクロックであって、該制御チャネルでの制御データの無線送信タイミングに合ったクロックを生成する制御チャネルクロック発生手段を有するものであってもよい。
前記問題点を解決するための基地局施設でのデータ通信方法に係る発明は、
TDMA方式で制御チャネル及び通信チャネルを用いて、端末と無線通信するマスタ基地局と、該マスタ基地局にケーブル接続され、TDMA方式で通信チャネルを用いて、端末と無線通信する1以上のスレーブ基地局と、を備えている基地局施設でのデータ通信方法において、
前記マスタ基地局で、前記制御チャネルを含むTDMAフレームの無線送信タイミングに合わせて、該制御チャネルでの制御データの送信周期の自然数倍周期の同期信号を発生し、該同期信号を前記1以上のスレーブ基地局に前記ケーブルを介して送信し、
前記1以上のスレーブ基地局で、前記マスタ基地局からの前記同期信号を受信し、該同期信号を用いて、前記マスタ基地局が無線送信する前記制御チャネルでの制御データ送信タイミングを把握し、該制御チャネルでの制御データ送信タイミングを避けて、通信チャネルを用いて端末との問でデータ通信する、ことを特徴とする。
前記問題点を解決するためのマスタ基地局に係る発明は、
通信チャネルを用いて、TDMA方式で端末と無線通信する1以上のスレーブ基地局とケーブル接続され、制御チャネルを生成して該制御チャネル及び通信チャネルを用いて、TDMA方式で端末と無線通信するマスタ基地局において、
前記一以上のスレーブ基地局と前記ケーブルを介して通信する有線通信手段と、
前記制御チャネルを含むTDMAフレームの無線送信タイミングに合わせて、該制御チャネルでの制御データの送信周期の自然数倍周期の同期信号を発生する同期信号発生手段と、
前記有線通信手段により、前記同期信号を該1以上のスレーブ基地局に送信させる制御手毅と、を備えていることを特徴とする。
前記問題点を解決するためのスレーブ基地局に係る発明は、
制御チャネルを生成して該制御チャネル及び通信チャネルを用いて、TDMA方式で端末と無線通信するマスタ基地局とケーブル接続され、通信チャネルを用いて、TDMA方式で端末と無線通信するスレーブ基地局において、
前記端末と無線通信する無線通信手段と、
前記マスタ基地局と前記ケーブルを介して通信し、該マスタ基地局から、前記制御チャネルを含むTDMAフレームの無線送信タイミングに合い、且つ該制御チャネルでの制御データの送信周期の自然数倍周期の同期信号を受信する有線通信手段と、
前記マスタ基地局から前記有線通信手.段により受信された前記同期信号を用いて、該マスタ基地局が無線送信する前記制御チャネルでの制御データ送信タイミングを把握する同期化手段と、
前記同期化手段で把握された前記制御チャネルでの制御データ送信タイミングを避けて、通信チャネルを用いて前記無線通信手段によりデータ通信させる制御手段と、
を備えている、ことを特徴とする。
本発明によれば、スレーブ基地局は、マスタ基地局が無線送信する制御チャネルでの制御データ送信タイミングを把握し、この制御チャネルでの制御データ送信タイミングを避けて、通信チャネルを用いて端末との問でデータ通信することができる。このため、スレーブ基地局は、複数のTDMAフレームのそれぞれを構成する複数のスロットを、データ通信用に有効に利用できる。
以下、本発明に係る基地局施設の各種実施形態について、図面を用いて説明する。
まず、図1〜図7を用いて、第1の実施形態としての基地局施設について説明する。
本実施形態の基地局施設は、GC(Group Control)基地局施設で、図1に示すように、TDMA方式で、制御チャネル(以下、CCHとする)及び通信チャネル(以下、TCHとする)を用いて端末1,2と無線通信するマスタ基地局10と、このマスタ基地局10とケーブル50で接続され、TDMA方式で、TCHを用いて端末1,2と無線通信する1以上のスレーブ基地局30,30とを備えている。
各基地局10,30,30は、ISDN回線でPHS網3に接続されている。このPHS網3はサーバシステム4を介してIP網5に接続されている。
マスタ基地局10及びスレーブ基地局30は、いずれも、アンテナ11,31と、アンテナ11,31で受信した電波から搬送波を除去して信号を取り出す一方で、信号を搬送波に載せてアンテナ11,31に送るRF(Radio Frequency)部12,32と、TDMA信号を変調してRF部12,32に送る変調部13a,33aと、RF部12,32からの信号をTDMA信号に復調する復調部13b,33bと、復調部13b,33bからのTDMA信号を分解する一方で、音声信号やデータ信号をTDMA信号に変換するTDMA処理部14,34と、音声信号やデータ信号を圧縮符号化してTDMA処理部14,34に送る一方で、TDMA処理部14,34からの信号を伸長復号化するADCPM(Adaptive Differential Pulse Code modulation)15,35と、ISDNインタフェース部16,36と、他の基地局との間で有線通信するためのGC接続制御部17,37と、以上の各部を制御する通信制御部20,40と、通信制御部20,40等が実行する処理等の各種プログラムが記憶されているプログラムメモリ18,38と、通信制御部20,40等が各種処理を実行する際に利用されるワークメモリ19,39と、他の基地局から伸びるケーブル50が接続されるケーブル接続部29,49と、を備えている。
マスタ基地局10の通信制御部20は、呼制御を行う呼制御部21と、後述の制御チャネル(以下、CCHとする)用の制御データを作成するCCH生成部22と、このCCHでの制御データ送信タイミングに合った同期信号を生成する同期信号生成部23と、TDMAフレーム周期のクロック信号を発生するTDMAクロック23と、を有する。
また、スレーブ基地局30の通信制御部40は、呼制御を行う呼制御部41と、TDMAフレーム周期のクロック信号を発生するTDMAクロック44と、このTDMAクロック44が発生するTDMAクロック信号をマスタ基地局10のTDMAクロック23が発生するTDMAクロック信号に同期させるTDMA同期処理部42と、マスタ基地局10からの同期信号に基づいてマスタ基地局10のCCH送信タイミングを把握するCCH同期処理部43と、を有する。
マスタ基地局10及びスレーブ基地局30の通信制御部20,40は、いずれも、CPUを有して構成されており、この通信制御部20,40の各部は、いずれも、プログラムメモリ18,38に記憶されているプログラムをCPUが実行することで機能する。
なお、本実施形態において、マスタ基地局10とスレーブ基地局30とは、同一のハード構成であり、異なる点は、マスタ基地局10のプログラムメモリ18にはマスタ基地局用プログラムが格納され、スレーブ基地局30のプログラムメモリ38にはスレーブ基地局用プログラムが格納されている点のみである。このため、マスタ基地局用プログラムとスレーブ基地局用プログラムとを有するプログラムを用い、基地局の可動時に当該基地局をマスタとして利用するかスレーブとして利用するかを入力することで、一方のプログラムが稼動するようにしておけば、ハード構成のみならず、ソフトウェア構成も同一になり、量産性が高まるのみならず、保守管理時の負担も軽減できる。
マスタ基地局10とスレーブ基地局30とを接続するケーブル50は、図2に示すように、両端部に接続プラグ51,51を有している。接続プラグ51には、マスタ基地局10のTDMAクロック23が発生するクロック信号が通るクロック信号端子55と、マスタ基地局10の同期信号生成部22が生成した同期信号が通る同期信号端子56と、マスタ基地局10とスレーブ基地局30との問での各種データを送受信するためのデータ端子57とが設けられている。
次に、図3を用いて、本実施形態におけるTDMAフレームのスロット割り当てについて説明する。
PHS(Personal Handyphone System)では、「背景技術」の欄で説明したように、1つのTDMAフレームを、上り用に4スロット、下り用に4スロット割り当ている。また、複数のTDMAフレームのうち、あるTDMAフレームでは、上り用の4スロットのうちの一つのスロット、及び下り用の4スロットのうちの一つのスロットをCCHスロットとし、残りを通信チャネル(以下、TCH(Traffic Channe1)とする)スロットとしている。1つのTDMAフレーム時間、つまり、TDMAフレーム周期は、5msで、20TDMAフレーム毎にCCHスロットでのデータ送信が行われる。このCCHデータ送信の周期は、100ms(=5ms×20)で、CCH間欠送信周期と呼ばれている。なお、前述したTDMA信号とは、以上で説明したTDMAフレームの各スロット毎の信号のことである。
ここで、以下の説明の都合上、CCHスロットを有するTDMAフレームを第1TDMAフレームとし、その後、再び、CCHスロットを有するTDMAフレームとなるまでの各TDMAフレームを、順に、第2TDMAフレーム、第3TDMAフレーム、…、第20TDMAフレームとする。
ここでは、第1TDMAフレームの下りの第1スロット及び上りの第1スロットは、前述したようにCCHスロットとして利用される。マスタ基地局10は、このCCHスロットを利用して制御データを端末との間で送受信し、通信制御を行って、端末との間での通信を確立する。また、スレーブ基地局30は、マスタ基地局10によるCCHスロットを利用した通信制御に従って、端末との間で通信を確立する。
マスタ基地局10及びスレーブ基地局30は、第1TDMAフレームから第20TDMAフレームの各スロットのうち、CCHスロットとして利用されるスロットを除き、全てスロットをデータ通信用及び/又は音声通信用のTCHスロットとして利用する。このため、マスタ基地局10のみならず、スレーブ基地局30も、CCHスロットでの制御データ送信タイミングを把握し、CCHスロットでの制御データ送信を避けて、TCHスロットでの通信を実行する必要がある。
ところで、「背景技術」の欄で述べたGC技術では、スレーブ基地局は、端末との間でもっぱら音声通信のみを行っているため、一旦、この端末がスレーブ基地局との間で音声通信が確立してしまうと、この通信を断つまで、マスタ基地局との間でのCCHスロットでの制御データの送受信は必要ない。このため、スレーブ基地局は、CCHスロットでの制御データの送信タイミングを把握する必要はない。しかしながら、「背景技術」の欄で述べたように、一つの端末に例えば二つ以上のスロットを割り当て、トラフィックの増減に対応するために、スロット数を増減させたり、スロット位置を変える等のサービスを実行しようとした場合、仮に、スレーブ基地局と端末との間でデータ通信を行おうとすると、端末は、スロット割り当ての変化を認識する必要上、データ通信の過程で、CCHスロットでの制御データの送受信を行う必要があるため、スレーブ基地局30はCCHスロットでの制御データの送信タイミングを把握する必要がある。さらに、第1TDMAフレームを除くTDMAフレームで第1スロットをTCHスロットとして利用するためにも、第1TDMAフレームの第1スロットに設定されているCCHスロットでの制御データの送信タイミングを把握する必要がある。
そこで、本実施形態では、以下の手順で、スレーブ基地局30は、マスタ基地局10によるCCHスロットでの制御データの送信タイミングを把握している。
図4のシーケンス図に示すように、マスタ基地局10のケーブル接続部29は、スレーブ基地局30との間がケーブル50で物理的に接続されたことを検知すると(S1)、GC接続制御部17を介して、その旨を通信制御部20に通知する。すると、この通信制御部20は、GC接続制御部17に対して、GC設定要求の送信を指示する。この指示を受けたGC接続制御部17は、GC接続要求をスレーブ基地局30へ有線送信する(S2)。さらに、マスタ基地局10の通信制御部20は、TDMAクロック24が生成するTDMAクロック信号をGC接続制御部17に送り、これをスレーブ基地局30へ有線送信させる(S3)。
スレーブ基地局30のGC接続制御部37が、マスタ基地局10からGC接続要求及びTDMAクロック信号を受信すると、これをスレーブ基地局30のTDMA同期処理部43に渡す。このTDMA同期処理部43は、マスタ基地局30からのTDMAクロック信号を受けると、スレーブ基地局30のTDMAクロック44が生成するTDMAクロック信号を、マスタ基地局30からのTDMAクロック信号に同期させる、つまり、マスタ基地局10のTDMAフレームと当該スレーブ基地局30のTDMAフレームとを同期化させる(S4)。なお、ここでは、マスタ基地局10からスレーブ基地局30へ、TDMAフレーム周期のTDMAクロック信号を送信しているが、TDMA周期の自然数倍のクロック信号を送信しても、TDMAフレームの同期化を図ることができることは言うまでもない。したがって、TDMAフレームの同期化のためだけであれば、マスタ基地局10のTDMAクロック24は、TDMA周期の自然数倍のクロック信号を発生するものであってもよい。
TDMAフレームの同期化が完了すると、スレーブ基地局30のCCH同期処理部42は、後述の同期信号受信待ちフラグをONに設定し(S5)、同期信号送信要求をGC接続制御部37を介してマスタ基地局10へ送信する(S6)。
マスタ基地局10のGC接続制御部17がこの同期信号送信要求を受信すると、この要求を同期信号生成部23に渡す。同期信号生成部23は、同期信号生成処理を行う(S10)。
ここで、マスタ基地局10の同期信号生成処理(S10)の詳細について、図5に示すフローチャートを用いて説明する。
マスタ基地局10の同期信号生成部23は、スレーブ基地局30からの同期信号送信要求を受けると、同期信号送信カウンタNsを例えば5に初期設定する(S11)。そして、TDMAクロック24を参照して、TDMAフレームの送信タイミングが否か、言い換えると、先にTDMAフレームを送信又は受信してから5ms経過したか否かを判断する(S12)。TDMAフレームの送信タイミングであれば、同期信号送信カウンタNsの値が0であるか否かを判断し(S13)、0である場合には、同期信号を既に5回送信したと判断して、処理を終了する。また、0でない場合には、CCH生成部22が管理している後述のTDMA送信カウンタを参照して、当該TDMAフレームにCCHスロットが割り当てられているか否かを判断する(S14)。
スレーブ基地局30のCCH生成部22は、CCHスロットを割り当てたTDMAフレームを第1TDMAフレームとして把握していると共に、この第1TDMAフレームの何番目のスロットをCCHスロットに割り当てたかも把握している。そして、このCCH生成部22は、TDMAクロック24からTDMAクロック信号が発生する毎に、このクロック信号をカウントし、第1TDMAフレームを送信してから、20カウントで、つまり100msで、TDMAカウンタをクリアし、再び、1からカウントを開始する。CCH生成部22及び同期信号生成部23は、このTDMAカウンタを参照し、このカウンタ値が1のときに、当該TDMAフレームにCC:Hスロットが割り当てられていることを認識する。
ステップ14で、当該TDMAフレームにCCHスロットが割り当てられていないと判断した場合には、ステップ12に戻り、新たなTDMAフレームの送信タイミングに至るまで待つ。また、ステップ14で、当該TDMAフレームにCCHスロットが割り当てられていると判断した場合には、GC接続制御部17に対して、同期信号の送信を指示し(S15)、同期信号送信回数カウンタNの値を一つ減らしてから(S16)、ステップ12に戻る。この同期信号は、複数のTDMAフレームのうち、CCHスロットが割り当てられているTDMAフレーム、っまり、第1TDMAフレームを送受信するタイミングを示すと共に、この第1TDMAフレーム中の何番目のスロットをCCHスロットに割り当てているかを示す。
その後、ステップ13で、同期信号送信カウンタNの値が0であると判断されるまで、っまり、同期信号を5回送信したと判断されるまで、ステップ12〜16の処理を繰り返す。
再び、図4のシーケンス図の説明に戻る。
以上で説明した同期信号送信処理(S10)のステップ15で、マスタ基地局10の同期信号生成部23から同期信号の送信指示を受けた、GC接続制御部17は、スレーブ基地局30に対して、マスタ基地局10からCCHスロットでの制御データの送信タイミングに合わせて同期信号を送信する(S17)。なお、この同期信号は、以上で説明したように、スレーブ基地局30から同期信号送信要求(S6)を受けてから、スレーブ基地局30へ5回送信される。
スレーブ基地局30のCCH同期処理部42は、同期信号送信要求をGC接続制御部37を介してマスタ基地局10へ送信した後(S6)、CCH同期処理(S20)を実行する。
ここで、スレーブ基地局30でのCCH同期処理(S20)の詳細について、図6に示すフローチャートに従って説明する。
スレーブ基地局30のCCH同期処理部42は、同期信号送信要求をGC接続制御部37を介してマスタ基地局10へ送信した後(S6)、TDMAクロック44を参照して、TDMAフレームの送信タイミングが否かを判断する(S21)。TDMAフレームの送信タイミングであれば、マスタ基地局10から同期信号を受信したか否かを判断する(S22)。ステップ21でTDMAフレームの送信タイミングではないと判断した場合、及びステップ22で同期信号を受信していないと判断した場合には、ステップ21に戻る。なお、ステップ21でTDMAフレームの送信タイミングであると判断したからといって、必ずしも、このスレーブ基地局30がTDMAフレームを送信又は受信するとは限らない。同期信号を受信したと判断した場合、つまり、マスタ基地局10でCCHスロットを含むTDMAフレームの送信タイミングになったと判断した場合、同期信号受信待ちフラグがONか否かを判断する(S23)。この同期信号受信待ちフラグは、先に説明した同期信号送信要求(S6)をマスタ基地局10へ送信した後、未だ同期信号を受信していない場合にONが設定され、一度でも同期信号を受信した場合にはOFFになる。仮に、同期信号送信要求(S6)をマスタ基地局10へ送信した後、マスタ基地局10から最初の同期信号を受信した場合には、ステップ5でこのフラグがONに設定されている状態であるため、ステップ24に進み、同期信号待ちフラグをOFFに設定する。一方、マスタ基地局10から二回目以降の同期信号を受信した場合には、後述のステップ24で同期信号待ちフラグがOFFに設定されるため、ステップ28に進む。
マスタ基地局10から最初の同期信号を受信し(S22)、同期信号待ちフラグがONであると判断し(S23)、この同期信号待ちフラグをOFFに設定すると(S24)、後述の受信カウンタNrを0に設定すると共に(S25)、後述の一致カウンタNcを0に設定した後(S26)、同期信号受信時のTDMAフレームのフレーム番号を記憶し(S27)、ステップ21に戻る。
CCH同期処理部42は、TDMAフレーム同期処理(S4)後の最初のTDMAフレームの送信タイミングになったときに、TDMAカウンタを1に設定し、その後、TDMAフレームの送受信タイミングになるたびに、TDMAカウンタの値を1つずつ増やし、20カウントで、TDMAカウンタをクリアし、再び、1からカウントを開始する。ステップ27で記憶するフレーム番号は、このTDMAカウンタの値である。
ステップ23で、同期信号待ちフラグがONではない、つまり、マスタ基地局10から二回目以降の同期信号を受信したと判断すると、CCH同期処理部42は、受信カウンタNrの値を一つ増やしてから(S28)、同期信号受信時のTDMAフレームの番号と、ステップ27で記憶したフレームの番号とが一致しているか否かを判断する(S29)。フレーム番号が一致していれば、前述の一致カウンタNcの値を一つ増やす(S31)。つまり、一致カウンタNcは、ステップ27で記憶したフレームの番号と、同期信号受信時のTDMAフレームの番号とが一致した回数をカウントするためのカウンタである。また、受信カウンタNcは、同期信号の受信回数をカウントするためのカウンタである。
CCH同期処理部42は、一致カウンタNcの値を一つ増やすと(S31)、受信カウンタNrの値が4であるか否か判断する、つまり、マスタ基地局10からは前述したように同期信号が5回送信されるので、この5回の全てを受信したか否かを判断する(S32)。そして、受信カウンタNrの値が4ではないと判断した場合には、ステップ21に戻り、受信カウンタNrの値が4である、っまり、5回の同期信号を全て受信したと判断した場合には、一致カウンタNcの値が3以上であるか否かを判断する。一致カウンタNcの値が3以上であれば、同期信号によって、マスタ基地局10のCCHスロットでの制御データ送信タイミングを把握できたと判断して、CCHタイミングの一致処理(S34)を行う。なお、ここでは、一致カウンタNcを設けて、この値が3以上のときに、マスタ基地局10のCCHスロットでの制御データ送信タイミングを把握できたと判断しているが、このカウンタ値は2以上であっても4以上であってもよい。また、一致カウンタNcを設けずに、一回でも、ステップ27で記憶したフレームの番号と、同期信号受信時のTDMAフレームの番号とが一致した場合には、マスタ基地局10のCCHスロットでの制御データ送信タイミングを把握できたと判断してもよい。
CCHタイミングの一致処理(S34)では、ステップ27で記憶したフレーム番号を第1TDMAフレームであると認識し、前述のTDMAカウンタを1に設定変更する。さらに、同期信号を参照して、この第1TDMAフレーム中の何番目のスロットをCCHスロットに割り当てているかを把握し、このスロット番号を記憶する。そして、以降、スレーブ基地局30の通信制御部40は、この第1TDMAフレームの記憶スロット番号に対応したスロットでのデータの送信タイミングを避けて、TCHスロットを用いてデータ通信を実行する。すなわち、図3で示す第1フレームの第1スロット(CCHスロット)を避け、これを除くタイミングでTCHスロットを用いてデータ通信を実行する。
CCH同期処理部42は、このCCHタイミングの一致処理(S34)が終了すると、同期成功の送信をGC接続制御部37に指示して(S35)、CCH同期処理(S20)を終了する。
ところで、マスタ基地局10のTDMAクロック24とスレーブ基地局30のTDMAクロック44とは、このCCH同期処理(S20)の段階では、既に同期しているため、ステップ27で記憶した同期信号受信時のフレーム番号と、次の同期信号受信時のTDMAフレームの番号とは基本的に一致しているはずである。しかしながら、マスタ基地局10とスレーブ基地局30との間の通信に何らかの不都合が生じて、マスタ基地局10からスレーブ基地局30へ送信する同期信号に遅延等が生じた場合には、ステップ27で記憶した同期信号受信時のフレーム番号と、次の同期信号受信時のTDMAフレームの番号とは一致しなくなる。そこで、本実施形態では、このような事情を考慮して、ステップ29でフレーム番号が一致しないと判断した場合には、受信カウンタNrの値が4であるか否かを判断し(S30)、受信カウンタNrの値が4でない場合に、前述のステップ26に進み、一致カウンタNcの0設定、さらに同期信号受信時の新たなフレーム番号の記憶(S27)を実行したから、ステップ21に戻るようにしている。
また、ステップ30で受信カウンタNrの値が4であると判断した場合、さらに、ステップ32で、受信カウンタNrの値が4であると判断した後、ステップ33で一致カウンタNcの値が3に満たないと判断した場合には、同期信号送信要求の送信をGC接続制御部37に指示して(S36)、CCH同期処理(S20)を終了する。
再び、図4のシーケンス図の説明に戻る。
以上で説明したCCH同期処理(S20)のステップ35で、スレーブ基地局30のCCH同期処理部42から同期成功の送信指示を受けた、GC接続制御部37は、マスタ基地局10に対して、同期成功を通知する。また、以上で説明したCCH同期処理(S20)のステップ36で、スレーブ基地局30のCCH同期処理部42から同期信号送信要求の送信指示を受けた、GC接続制御部37は、再び、マスタ基地局10に対して同期信号送信要求を送信する(S6)。すなわち、マスタ基地局10でのCCHスロットでの制御データの送信タイミングを把握できるまで、S6、S10、S17、S20の処理が繰り返される。
次に、以上で説明したCCH同期処理(S20)が成功した後のスレーブ基地局30とデータ通信端末2との間でのデータ通信の手順について、図7に示すシーケンス図に従って説明する。
データ通信端末2は、スレーブ基地局30とデータ通信する際、まず、マスタ基地局10とCCHを用いてリンクチャネル確立処理(S40)を行う。マスタ基地局10の呼制御部21は、このリンクチャネル確立処理の際、いずれのチャネルを使用するかを定める。っまり、複数のTDMAフレームのうちのいずれのTDMAフレームを使用し、そのTDMAフレーム中のどのスロットをTCHスロットとして使用するかを定める。さらに、マスタ基地局10とスレーブ基地局30とのうち、いずれがデータ通信端末2との間でデータ通信を行うかを定める。ここで、仮に、マスタ基地局10の呼制御部21は、図3における第2TDMAフレームの下りの第1スロット及び第2スロットをTCHとしてスレーブ基地局30に割り当て、第2TDMAフレームの上りの第1スロット及び第2スロットをTCHとしてデータ通信端末2に割り当てたとする。そして、マスタ基地局10の呼制御部21は、以上のように定めた割当チャネルと共に、データ通信端末2との間でチャネル確立するための情報を、GCi接続制御部17を介して、スレーブ基地局30へ通知する(S41)。
スレーブ基地局30の呼制御部41は、マスタ基地局10からの割当チャネル通知を受信すると、この通知で指定されたTCHスロットのスロット番号をワークメモリ39に記憶し、このスロット番号のスロットをTCHスロットとして用いて、データ通信端末2とこのTCHによるデータ通信するためのサービスチャネル確立処理を行う(S42)。
以上のサービスチャネル確立処理が終了すると、データ通信端末2とスレーブ基地局30
との間で、マスタ基地局10からの割当チャネル通知で指定されたTCHスロットを用いて、データ通信が開始される(S43)。
ここで重要な点は、マスタ基地局10とスレーブ基地局30との間で、CCHスロットを利用するタイミングに関して、同期が取れている、言い換えると、両者間でこのタイミングを認識していることである。仮に、マスタ基地局10とスレーブ基地局30との問で、TDMAフレームに関する同期が取れているものの、CCHスロットを利用するタイミングに関して同期が取れていないとする。これを言い換えると、マスタ基地局10のTDMAクロック24とスレーブ基地局30のTDMAクロック44との同期が取れているものの、マスタ基地局10が第1TDMAフレーム(CCHスロットを含むフレーム)として認識しているTDMAフレームを、スレーブ基地局30はどのTDMAフレームかを認識していないということである。このため、スレーブ基地局30は、マスタ基地局10からの割当チャネル通知で、第2TDMAフレームの第1スロット及び第2スロットをTCHとする旨を受けても、第1TDMAフレームを認識していない関係上、通知された第2TDMAフレームも認識できない。一方、本実施形態では、スレーブ基地局30がCCHスロットを含む第1TDMAフレームのタイミングを認識しているので、この第1TDMAフレームの後のTDMAフレーム、つまり第2TDMAフレームを把握でき、この第2TDMAフレームの第1スロット及び第2スロットをTCHスロットとすることができる。
さらに、本実施形態のように、マスタ基地局10とスレーブ基地局30との間で、CCHスロットを利用するタイミングに関して、同期が取れていると、CCHスロットを含むTDMAフレームと異なるTDMAフレームで、CCHスロットとして割り当てられているスロットの番号と同じ番号のスロットをTCHスロットとして利用することができる。例えば、以上の例のように、第1TDMAフレームで第1スロットがCCHスロットとして割り当てられている場合、第2TDMAフレームで第1スロットをTCHスロットとして割り当てることができる。仮に、前述したように、マスタ基地局10とスレーブ基地局30との間で、TDMAフレームに関する同期が取れているものの、CCHスロットを利用するタイミングに関して同期が取れていないとする。この場合、スレーブ基地局30は、いずれかのTDMAフレームの第1スロットをTCHスロットとすると、このTDMAスロットがCCHスロットを含む第1TDMAフレームになってしまう可能性がある。このようになってしまうと、CCHスロットでの制御データ送信と、TCHスロットでのデータ送信とが干渉して、各基地局10,30は、データ通信端末2との間でチャネル確立ができなくなる。一方、本実施形態では、CCHスロットを避けて、TCHスロットを割り当てるこができるので、CCHスロットとして割り当てられているスロットの番号と同じ番号のスロットをTCHスロットとして利用しても、CCHスロットでの制御データ送信と、TCHスロットでのデータ送信とが干渉することがなく、スレーブ基地局30のリソースを有効利用することができる。
データ通信(S43)が終了すると、スレーブ基地局30の呼制御部41は、TCHを用いて、データ通信端末2との間の呼切断処理を行ってから(S44)、GC接続制御部37を介して、マスタ基地局10に対して、切断完了通知を送信する(S45)。
各基地局10,30は、データ通信中に、データ量が変化した場合や、他のデータ通信端末によるデータ通信要求があると、現在のデータ通信に使用しているTCHスロットを増減、又は、TCHスロットの位置等を変える必要性が生じることがある。このような場合、現在使用中のTCHスロットの切断処理及び/又は新たなTCHスロットの接続処理を行うことになる。
例えば、図7の例で、スレーブ基地局30とデータ通信端末2との間でデータ通信中(S43)に、他のデータ通信端末からのデータ通信要求があった場合、マスタ基地局10は、前述と同様に、他のデータ通信端末との間でのリンクチャネル確立処理を行う(S40)マスタ基地局10は、このリンクチャネル確立処理の際、スレーブ基地局30とデータ通信端末2のとの間で使用している二つのTCHスロットのうち、一方を他のデータ通信端末とスレーブ基地局30との間で使用し、残りのTCHスロットをスレーブ基地局30と12データ通信端末2のとの問で使用すると定めたとする。マスタ基地局10は、以上のように定めた割当チャネルをスレーブ基地局30へ通知する(S41)。
スレーブ基地局30と他のデータ通信端末との間の処理は、前述のスレーブ基地局30とデータ通信端末2との処理と同様に、以下、サービスチャネル確立処理(S42)、データ通信(S43)、呼切断処理(S44)、切断完了通知(S45)が実行される。
一方、スレーブ基地局30とデータ通信中のデータ通信端末2との間の処理は、以下のように行われる。スレーブ基地局30は、一旦、データ通信端末2とのデータ通信を中断するため、呼切断処理(S44)、切断完了通知(S45)を行った後、マスタ基地局10から新たに受け付けた割当チャネルによって定められた一つのTCHスロットを用いて、データ通信端末2とこのTCHによるデータ通信するためのサービスチャネル確立処理(S42)を行ってから、この一つのTCHを用いて、データ通信を開始する(S43)。
以上のように、本実施形態では、スレーブ基地局30とデータ通信端末2との間でデータ通信を行うことができ、しかも、スレーブ基地局30のリソースを有効利用することができる。
次に、図8を用いて、第2の実施形態としての基地局施設について説明する。
本実施形態のマスタ基地局10aは、第1の実施形態におけるマスタ基地局10に対して、通信制御部の構成のみが異なっており、その他の基地局施設としての構成は基本的に第1の実施形態と同様である。
具体的に、本実施形態のマスタ基地局10aの通信制御部20aは、第1の実施形態におけるマスタ基地局10の通信制御部20の同期信号生成部23の替わりに、CCHスロット周期のCCLクロック信号を発生するCCLクロック23aを設けたものである。すなわち、第1の実施形態では、同期信号を同期信号生成部23でソフトウェア的に生成しているのに対して、本実施形態では、同期信号として扱われるCCKクロック信号をハードウェアで生成している点で、両実施形態は異なる。
このため、本実施形態のマスタ基地局10aの通信制御部20aでは、図5に示す同期信号送信処理(S10)を行わず、スレーブ基地局30から同期信号送信要求(S6:図4)を受けると、CCLクロック信号を含む同期信号を5回スレーブ基地局30へ送信するのみである。この同期信号には、第1の実施形態と同様に、CCHスロットを含むTDMAフレームを送受信するタイミングを示すと共に、このTDMAフレーム中の何番目のスロットをCCHスロットに割り当てているかも示す。
なお、繰り返すことになるが、本実施形態のスレーブ基地局30の構成及びその動作は、第1の実施形態と基本的に同様である。
以上のように、本実施形態では、同期信号としてのCCLクロック信号をハードウェアで生成している関係で、プログラムメモリ18の容量を抑えることができると共に、プログラムメモリ18に記憶されているプログラムを実行するCPUの負荷を軽減することができる。但し、別途、CCLクロック23aを設ける必要があるため、製造コストの増加は否めない。
なお、本実施形態では、マスタ基地局10aからスレーブ基地局30へ、CCHスロット周期のCCLクロック信号を送信することで、CCHスロットの同期化を図っているが、CCHスロット周期の自然数倍のクロック信号でも、同様に、CCHスロットの同期化を図っていることができることは言うまでもない。このため、マスタ基地局10aのCCLクロック23aは、CCHスロット周期の自然数倍のクロック信号を発生するものであってもよい。但し、CCHスロット周期に対するクロック信号の周期の倍率は、この倍率が大きくなるほど、誤差が大きくなるため、1倍であることが好ましい。
本発明に係る第1の実施形態におけるGC基地局施設の構成を示す説明図である。 本発明に係る第1の実施形態におけるケーブルの正面及び側面図である。 本発明に係る第1の実施形態におけるTDMAフレームの構成を示す説明図である。 本発明に係る第1の実施形態におけるGC基地局施設におけるCCH同期処理手順を示すシーケンス図である。 図4における同期信号送信処理の詳細を示すフローチャートである。 図4におけるCCH同期処理の詳細を示すフローチャートである。 本発明に係る第1の実施形態におけるGC基地局施設におけるデータ通信手順を示すシーケンス図である。 本発明に係る第2の実施形態におけるGC基地局施設の構成を示す説明図である。
符号の説明
1,2:端末、10,10a=マスタ基地局、11,31:アンテナ、12,32:RF部、13a,33a:変調部、33b,33b:復調部、14,34:TDMA処理部、15,35:ADCPM、16,36:ISDN・I/F、17,37:GC接続制御部、18,38:プログラムメモリ、19,39:ワークメモリ、20,20a,40:通信制御部、21,41:呼制御部、22:CCH生成部、23:同期信号生成部、23a:CCHクロック、24,44:TDMAクロック、29,49:ケーブル接続部、30:スレーブ基地局、42:CCH同期処理部、43:TDMA同期処理部、50:ケーブル

Claims (11)

  1. 時分割多重接続(Time Division Multiple Access:以下、TDMAとする)方式で制御チャネル及び通信チャネルを用いて、端末と無線通信するマスタ基地局と、該マスタ基地局にケーブル接続され、TDMA方式で通信チャネルを用いて、端末と無線通信する1以上のスレーブ基地局と、を備えている基地局施設において、
    前記マスタ基地局は、端末と無線通信する無線通信手段と、前記一以上のスレーブ基地局と前記ケーブルを介して通信する有線通信手段と、前記制御チャネルを含むTDMAフレームの無線送信タイミングに合わせて、該制御チャネルでの制御データの送信周期の自然数倍周期の同期信号を発生する同期信号発生手段と、該有線通信手段により、該同期信号を該1以上のスレーブ基地局に送信させる制御手段と、を備え、
    前記1以上のスレーブ基地局は、それぞれ、前記端末と無線通信する無線通信手段と、前記マスタ基地局と前記ケーブルを介して通信する有線通信手段と、該マスタ基地局から該有線通信手段により受信された前記同期信号を用いて、前記マスタ基地局が無線送信する前記制御チャネルでの制御データ送信タイミングを把握する同期化手段と、該同期化手段で把握された該制御チャネルでの制御データ送信タイミングを避けて、通信チャネルを用いて該無線通信手段によりデータ通信させる制御手段と、を備えている、
    ことを特徴とする基地局施設。
  2. 請求項1に記載の基地局施設において、
    前記マスタ基地局の前記同期信号発生手段は、
    TDMAフレーム周期の自然数倍のクロックを発生するTDMAクロック発生手段と、連続して無線送受信される複数のTDMAフレームのいずれのTDMAフレームで、前記制御チャネルでの制御データを送信するかを示す前記同期信号を生成する同期信号生成手段と、を有する、
    ことを特徴とする基地局施設。
  3. 請求項1に記載の基地局施設において、
    前記マスタ基地局の前記同期信号発生手段は、前記制御チャネルでの制御データ送信周期の自然数倍周期のクロックであって、該制御チャネルでの制御データの無線送信タイミングに合ったクロックを生成する制御チャネルクロック発生手段を有し、
    前記マスタ基地局の前記制御手段は、前記制御チャネルクロック発生手段が生成したクロックを含む前記同期信号を、前記有線通信手段により前記一以上のスレーブ基地局に送信させる、
    ことを特徴とする基地局施設。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の基地局施設において、
    前記マスタ基地局の前記制御手段は、
    端末との間での前記制御チャネルでの制御データの送受信により得られた情報を用いて、前記1以上のスレーブ基地局のうちのいずれかのスレーブ基地局と該端末との間でデータ通信するための通信チャネルを定め、該通信チャネルの情報を前記有線通信手段により該スレーブ基地局に送信させ、
    前記マスタ基地局から前記通信チャネルの情報を受信した前記スレーブ基地局の制御手段は、
    前記端末との間で前記通信チャネルによるデータ通信チャネルを確立し、前記無線通信手段より、該通信チャネルで該端末との間でデータ通信を実行させる、
    ことを特徴とする基地局施設。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の基地局施設において、
    前記同期信号は、前記制御チャネルを含むTDMAフレームを構成する複数のスロットのうち、いずれのスロットに該制御チャネルが割り当てられているかを示す情報を含む、
    ことを特徴とする基地局施設。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の基地局施設において、
    前記マスタ基地局は、前記スレーブ基地局から伸びる前記ケーブルが接続されたことを検知するケーブル接続検知手段を備え、
    前記マスタ基地局の前記同期信号発生手段は、前記ケーブル接続検知手段により前記ケーブルが接続されたことが検知されたことを条件として、前記同期信号を発生する、
    ことを特徴とする基地局施設。
  7. 時分割多重接続(Time Division Multiple Access:以下、TDMAとする)方式で制御チャネル及び通信チャネルを用いて、端末と無線通信するマスタ基地局と、該マスタ基地局にケーブル接続され、TDMA方式で通信チャネルを用いて、端末と無線通信する1以上のスレーブ基地局と、を備えている基地局施設でのデータ通信方法において、
    前記マスタ基地局で、前記制御チャネルを含むTDMAフレームの無線送信タイミングに合わせて、該制御チャネルでの制御データの送信周期の自然数倍周期の同期信号を発生し、該同期信号を前記1以上のスレーブ基地局に前記ケーブルを介して送信し、
    前記1以上のスレーブ基地局で、前記マスタ基地局からの前記同期信号を受信し、該同期信号を用いて、前記マスタ基地局が無線送信する前記制御チャネルでの制御データ送信タイミングを把握し、該制御チャネルでの制御データ送信タイミングを避けて、通信チャネルを用いて端末との問でデー一タ通信する、
    ことを特徴とする基地局施設でのデータ通信方法。
  8. 通信チャネルを用いて、時分割多重接続(Time Division Multiple Access:以下、TDMAとする)方式で端末と無線通信する1以上のスレーブ基地局とケーブル接続され、制御チャネルを生成して該制御チャネル及び通信チャネルを用いて、TDMA方式で端末と無線通信するマスタ基地局において、
    前記一以上のスレーブ基地局と前記ケーブルを介して通信する有線通信手段と、
    前記制御チャネルを含むTDMAフレームの無線送信タイミングに合わせて、該制御チャネルでの制御データの送信周期の自然数倍周期の同期信号を発生する同期信号発生手段と、
    前記有線通信手段により、前記同期信号を前記1以上のスレーブ基地局に送信させる制御手段と、
    を備えていることを特徴とするマスタ基地局。
  9. 請求項8に記載のマスタ基地局において、
    前記同期信号発生手段は、
    TDMAフレーム周期の自然数倍のクロックを発生するTDMAクロック発生手段と、連続して無線送受信される複数のTDMAフレームのいずれのTDMAフレームで、前記制御チャネルでの制御データを送信するかを示す前記同期信号を生成する同期信号生成手段と、を有する、
    ことを特徴とするマスタ基地局。
  10. 請求項9に記載のマスタ基地局において、
    前記同期信号発生手段は、
    前記制御チャネルでの制御データ送信周期の自然数倍周期のクロックであって、該制御チャネルでの制御データの無線送信タイミングに合ったクロックを生成する制御チャネルクロック発生手段を有し、
    前記マスタ基地局の前記制御手段は、前記制御チャネルクロック発生手段が生成したク
    ロックを前記同期信号として、前記有線通信手段により前記一以上のスレーブ基地局に送信させる、
    ことを特徴とするマスタ基地局。
  11. 制御チャネルを生成して該制御チャネル及び通信チャネルを用いて、時分割多重接続(Time Division Multiple Access:以下、TDMAとする)方式で端末と無線通信するマスタ基地局とケーブル接続され、通信チャネルを用いて、TDMA方式で端末と無線通信するスレーブ基地局において、
    前記端末と無線通信する無線通信手段と、
    前記マスタ基地局と前記ケーブルを介して通信し、該マスタ基地局から、前記制御チャネルを含むTDMAフレームの無線送信タイミングに合い、且つ該制御チャネルでの制御データの送信周期の自然数倍周期の同期信号を受信する有線通信手段と、
    前記マスタ基地局から前記有線通信手段により受信された前記同期信号を用いて、該マスタ基地局が無線送信する前記制御チャネルでの制御データ送信タイミングを把握する同期化手段と、
    前記同期化手段で把握された前記制御チャネルでの制御データ送信タイミングを避けて、通信チャネルを用いて前記無線通信手段によりデータ通信させる制御手段と、
    を備えている、
    ことを特徴とするスレーブ基地局。
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