JP2002208901A - 無線フレームをもって時分割伝送を行う通信方式におけるガードタイム設定方法 - Google Patents
無線フレームをもって時分割伝送を行う通信方式におけるガードタイム設定方法Info
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- JP2002208901A JP2002208901A JP2001004882A JP2001004882A JP2002208901A JP 2002208901 A JP2002208901 A JP 2002208901A JP 2001004882 A JP2001004882 A JP 2001004882A JP 2001004882 A JP2001004882 A JP 2001004882A JP 2002208901 A JP2002208901 A JP 2002208901A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 無線通信フレームで、ガードタイムを可能な
限り短く設定することが可能な設定方法を提供し、デー
タ通信密度を向上させる。 【解決手段】 基地局（ＢＳＥ（Ａ））から加入者局
（ＣＰＥ（Ｂ）、ＣＰＥ（Ｃ））への下り通信及び加入
者局から基地局への上り通信をＴＤＤ方式の無線通信で
行う無線通信システムにおいて、基地局と加入者局との
間の通信遅延時間の１／２以上、当該遅延時間未満の範
囲に無線通信フレームのガードタイム（ＧＴ）を設定
し、当該ガードタイムを基準として、基地局での下り送
信タイミングを早め、加入者局での受信タイミングを遅
らせる。すなわち、基地局や加入者局の通信処理タイミ
ングを変更することによりガードタイムを従来に比して
最大１／２に短縮することができる。
限り短く設定することが可能な設定方法を提供し、デー
タ通信密度を向上させる。 【解決手段】 基地局（ＢＳＥ（Ａ））から加入者局
（ＣＰＥ（Ｂ）、ＣＰＥ（Ｃ））への下り通信及び加入
者局から基地局への上り通信をＴＤＤ方式の無線通信で
行う無線通信システムにおいて、基地局と加入者局との
間の通信遅延時間の１／２以上、当該遅延時間未満の範
囲に無線通信フレームのガードタイム（ＧＴ）を設定
し、当該ガードタイムを基準として、基地局での下り送
信タイミングを早め、加入者局での受信タイミングを遅
らせる。すなわち、基地局や加入者局の通信処理タイミ
ングを変更することによりガードタイムを従来に比して
最大１／２に短縮することができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、基地局と加入者局
とが無線フレームをもって時分割伝送を行う通信方式で
無線通信を行う無線通信システムにおいて、無線通信フ
レームのガードタイムを従来に比して短く設定する方法
に関する。
とが無線フレームをもって時分割伝送を行う通信方式で
無線通信を行う無線通信システムにおいて、無線通信フ
レームのガードタイムを従来に比して短く設定する方法
に関する。
【０００２】
【従来の技術】例えば、ＷＬＬ（wireless local loo
p）あるいはＦＷＡ（Fixed wireless access）などと称
せられる無線通信を用いた加入者系無線アクセスシステ
ムが知られている。加入者系無線アクセスシステムは、
例えば図２に示すように、電気通信事業者が固定設置す
る基地局（ＢＳＥ（Ａ））１と複数の利用者宅地側にそ
れぞれ固定設置される加入者局（ＣＰＥ（Ｂ）やＣＰＥ
（Ｃ））２とを無線フレームをもって時分割伝送を行う
通信方式で接続するものであり、基地局１と加入者局２
とが無線通信することで、異なる加入者局２に接続され
たＬＡＮ３の間でデータ通信することができ、また、基
地局１に接続された公衆通信網などのバックボーンネッ
トワーク４を介して更に他の加入者ＬＡＮとデータ通信
することができる。
p）あるいはＦＷＡ（Fixed wireless access）などと称
せられる無線通信を用いた加入者系無線アクセスシステ
ムが知られている。加入者系無線アクセスシステムは、
例えば図２に示すように、電気通信事業者が固定設置す
る基地局（ＢＳＥ（Ａ））１と複数の利用者宅地側にそ
れぞれ固定設置される加入者局（ＣＰＥ（Ｂ）やＣＰＥ
（Ｃ））２とを無線フレームをもって時分割伝送を行う
通信方式で接続するものであり、基地局１と加入者局２
とが無線通信することで、異なる加入者局２に接続され
たＬＡＮ３の間でデータ通信することができ、また、基
地局１に接続された公衆通信網などのバックボーンネッ
トワーク４を介して更に他の加入者ＬＡＮとデータ通信
することができる。
【０００３】図３には、基地局（ＢＳＥ）１と加入者局
（ＣＰＥ）２の構成の一例を示してある。基地局１はビ
ルの屋上や塔などの高所に固定設置される屋外ユニット
（ＯＤＵ）１ａとビル内などに固定設置される屋内ユニ
ット（ＩＤＵ）１ｂとをケーブル１ｃで接続した構成で
ある。屋外ユニット（ＯＤＵ）１ａは、アンテナ１０を
用いた無線通信処理を行う無線処理部（ＲＦ）１１を備
えて、主に無線通信処理を司っている。なお、無線処理
部（ＲＦ）１１は送受切替スイッチ１１ａにより送信系
処理部１１ｂと受信系処理部１１ｃとを切り換え、共用
機として機能している。また、屋内ユニット（ＩＤＵ）
１ｂは、中間周波数処理部（ＩＦ）１２、モデム１３、
ベースバンド処理部（ＢＢ）１４を備えて、主にバック
ボーンネットワーク４とのデータ通信を司っている。な
お、中間周波数処理部（ＩＦ）１２は送受切替スイッチ
１２ａにより送信系処理部１２ｂと受信系処理部１２ｃ
とを切り換え、共用機として機能している。
（ＣＰＥ）２の構成の一例を示してある。基地局１はビ
ルの屋上や塔などの高所に固定設置される屋外ユニット
（ＯＤＵ）１ａとビル内などに固定設置される屋内ユニ
ット（ＩＤＵ）１ｂとをケーブル１ｃで接続した構成で
ある。屋外ユニット（ＯＤＵ）１ａは、アンテナ１０を
用いた無線通信処理を行う無線処理部（ＲＦ）１１を備
えて、主に無線通信処理を司っている。なお、無線処理
部（ＲＦ）１１は送受切替スイッチ１１ａにより送信系
処理部１１ｂと受信系処理部１１ｃとを切り換え、共用
機として機能している。また、屋内ユニット（ＩＤＵ）
１ｂは、中間周波数処理部（ＩＦ）１２、モデム１３、
ベースバンド処理部（ＢＢ）１４を備えて、主にバック
ボーンネットワーク４とのデータ通信を司っている。な
お、中間周波数処理部（ＩＦ）１２は送受切替スイッチ
１２ａにより送信系処理部１２ｂと受信系処理部１２ｃ
とを切り換え、共用機として機能している。
【０００４】加入者局２はビルの屋上や塔などの高所に
固定設置される屋外ユニット（ＯＤＵ）２ａとビル内な
どに固定設置される屋内ユニット（ＩＤＵ）２ｂとをケ
ーブル２ｃで接続した構成である。屋外ユニット（ＯＤ
Ｕ）２ａは、アンテナ２０を用いた無線通信処理を行う
無線処理部（ＲＦ）２１を備えて、主に無線通信処理を
司っている。なお、無線処理部（ＲＦ）２１は送受切替
スイッチ２１ａにより送信系処理部２１ｂと受信系処理
部２１ｃとを切り換え、共用機として機能している。ま
た、屋内ユニット（ＩＤＵ）２ｂは、中間周波数処理部
（ＩＦ）２２、モデム２３、ベースバンド処理部（Ｂ
Ｂ）２４を備えて、主に加入者ＬＡＮ３とのデータ通信
を司っている。なお、中間周波数処理部（ＩＦ）２２は
送受切替スイッチ２２ａにより送信系処理部２２ｂと受
信系処理部２２ｃとを切り換え、共用機として機能して
いる。
固定設置される屋外ユニット（ＯＤＵ）２ａとビル内な
どに固定設置される屋内ユニット（ＩＤＵ）２ｂとをケ
ーブル２ｃで接続した構成である。屋外ユニット（ＯＤ
Ｕ）２ａは、アンテナ２０を用いた無線通信処理を行う
無線処理部（ＲＦ）２１を備えて、主に無線通信処理を
司っている。なお、無線処理部（ＲＦ）２１は送受切替
スイッチ２１ａにより送信系処理部２１ｂと受信系処理
部２１ｃとを切り換え、共用機として機能している。ま
た、屋内ユニット（ＩＤＵ）２ｂは、中間周波数処理部
（ＩＦ）２２、モデム２３、ベースバンド処理部（Ｂ
Ｂ）２４を備えて、主に加入者ＬＡＮ３とのデータ通信
を司っている。なお、中間周波数処理部（ＩＦ）２２は
送受切替スイッチ２２ａにより送信系処理部２２ｂと受
信系処理部２２ｃとを切り換え、共用機として機能して
いる。
【０００５】このように基地局１が多数の加入者局２を
収容して、基地局１と多数の加入者局２とが一対多方向
方式の無線通信を行うシステムはＰ−ＭＰ（Point−Mul
ti Point）システムとも呼ばれており、基地局１から加
入者局２への下り通信及び加入者局２から基地局１への
上り通信は、図４に示すような構成の無線フレームをも
って時分割伝送を行う通信方式で行われている。同図に
おいて、ＢＣＣＨは同期をとるための下り専用の報知チ
ャネル、ＦＣＣＨは送信許可を与えるための下り専用の
許可チャネル、ＳＤ１は短いデータを送るための下り専
用のショートデータチャネル、ＬＤ１は長いデータを送
るための下り専用のロングデータチャネル、ＳＵＤ１は
短いデータを送るために下りと上りとに切り換え使用さ
れる共用ショートデータチャネル、ＳＵＤ２は短いデー
タを送るために下りと上りとに切り換え使用される共用
ショートデータチャネル、ＬＵＤ１は長いデータを送る
ために下りと上りとに切り換え使用される共用ロングデ
ータチャネル、ＬＣＣＨは送信要求を送るための上り専
用の要求チャネルである。
収容して、基地局１と多数の加入者局２とが一対多方向
方式の無線通信を行うシステムはＰ−ＭＰ（Point−Mul
ti Point）システムとも呼ばれており、基地局１から加
入者局２への下り通信及び加入者局２から基地局１への
上り通信は、図４に示すような構成の無線フレームをも
って時分割伝送を行う通信方式で行われている。同図に
おいて、ＢＣＣＨは同期をとるための下り専用の報知チ
ャネル、ＦＣＣＨは送信許可を与えるための下り専用の
許可チャネル、ＳＤ１は短いデータを送るための下り専
用のショートデータチャネル、ＬＤ１は長いデータを送
るための下り専用のロングデータチャネル、ＳＵＤ１は
短いデータを送るために下りと上りとに切り換え使用さ
れる共用ショートデータチャネル、ＳＵＤ２は短いデー
タを送るために下りと上りとに切り換え使用される共用
ショートデータチャネル、ＬＵＤ１は長いデータを送る
ために下りと上りとに切り換え使用される共用ロングデ
ータチャネル、ＬＣＣＨは送信要求を送るための上り専
用の要求チャネルである。
【０００６】このような通信フレーム構成において、下
りと上りとの切り換えが生じるチャネルでは、通信遅延
（ディレー）を吸収して通信処理の衝突を避けるために
ガードタイム（ＧＴ）を設定してある。図５には、図２
に示すような加入者系無線アクセスシステムにおける無
線フレームをもって時分割伝送を行う無線通信の処理フ
ローの一例を示してある。基地局（ＢＳＥ（Ａ））から
下りチャネルを用いて送信を行うと、基地局（ＢＳＥ
（Ａ））の通信サービスエリアの最遠位置に存する加入
者局（ＣＰＥ（Ｃ））や、その間の位置に存する加入者
局（ＣＰＥ（Ｂ））では、無線通信距離が長くなること
に応じたディレーが生ずる。すなわち、基地局（ＢＳＥ
（Ａ））から加入者局（ＣＰＥ（Ｂ））への送信に比べ
て、基地局（ＢＳＥ（Ａ））から加入者局（ＣＰＥ
（Ｃ））への送信では大きなディレーが生ずる。
りと上りとの切り換えが生じるチャネルでは、通信遅延
（ディレー）を吸収して通信処理の衝突を避けるために
ガードタイム（ＧＴ）を設定してある。図５には、図２
に示すような加入者系無線アクセスシステムにおける無
線フレームをもって時分割伝送を行う無線通信の処理フ
ローの一例を示してある。基地局（ＢＳＥ（Ａ））から
下りチャネルを用いて送信を行うと、基地局（ＢＳＥ
（Ａ））の通信サービスエリアの最遠位置に存する加入
者局（ＣＰＥ（Ｃ））や、その間の位置に存する加入者
局（ＣＰＥ（Ｂ））では、無線通信距離が長くなること
に応じたディレーが生ずる。すなわち、基地局（ＢＳＥ
（Ａ））から加入者局（ＣＰＥ（Ｂ））への送信に比べ
て、基地局（ＢＳＥ（Ａ））から加入者局（ＣＰＥ
（Ｃ））への送信では大きなディレーが生ずる。
【０００７】そして、このディレーは上り通信において
も同様であり、加入者局（ＣＰＥ（Ｃ））から上りチャ
ネルを用いた送信は基地局（ＢＳＥ（Ａ））では同等の
ディレーが生ずる。すなわち、下りと上りの切り換え通
信を考えると、基地局と加入者局との間の往復のディレ
ーを吸収する必要があり、最大のディレーを基準とし
て、基地局（ＢＳＥ（Ａ））と最遠位置の加入者局（Ｃ
ＰＥ（Ｃ））との間の往復のディレーをガードタイム
（ＧＴ）として設定していた。
も同様であり、加入者局（ＣＰＥ（Ｃ））から上りチャ
ネルを用いた送信は基地局（ＢＳＥ（Ａ））では同等の
ディレーが生ずる。すなわち、下りと上りの切り換え通
信を考えると、基地局と加入者局との間の往復のディレ
ーを吸収する必要があり、最大のディレーを基準とし
て、基地局（ＢＳＥ（Ａ））と最遠位置の加入者局（Ｃ
ＰＥ（Ｃ））との間の往復のディレーをガードタイム
（ＧＴ）として設定していた。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ガード
タイムは通信フレーム中でデータ通信を行わない空白部
分であり、あまりガードタイムが長いとデータ通信密度
が低下して、効率的なデータ通信が行えないという問題
があった。
タイムは通信フレーム中でデータ通信を行わない空白部
分であり、あまりガードタイムが長いとデータ通信密度
が低下して、効率的なデータ通信が行えないという問題
があった。
【０００９】本発明は、上記従来の事情に鑑みなされた
もので、ガードタイムを可能な限り短く設定することが
可能な無線フレームのガードタイム設定方法を提供する
ことを目的とする。なお、本発明の更なる目的は以下の
説明において明らかなところである。
もので、ガードタイムを可能な限り短く設定することが
可能な無線フレームのガードタイム設定方法を提供する
ことを目的とする。なお、本発明の更なる目的は以下の
説明において明らかなところである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明は、基地局から加
入者局への下り通信及び加入者局から基地局への上り通
信を無線フレームをもって時分割伝送を行う無線通信シ
ステムにおいて、基地局と加入者局との間の通信遅延時
間の１／２以上、当該遅延時間未満の範囲に無線フレー
ムのガードタイムを設定し、当該ガードタイムを基準と
して、基地局での下り送信タイミングを早め、加入者局
での受信タイミングを遅らせた無線フレームのガードタ
イム設定方法である。
入者局への下り通信及び加入者局から基地局への上り通
信を無線フレームをもって時分割伝送を行う無線通信シ
ステムにおいて、基地局と加入者局との間の通信遅延時
間の１／２以上、当該遅延時間未満の範囲に無線フレー
ムのガードタイムを設定し、当該ガードタイムを基準と
して、基地局での下り送信タイミングを早め、加入者局
での受信タイミングを遅らせた無線フレームのガードタ
イム設定方法である。
【００１１】すなわち、従来のように単純に考えれば、
基地局と最も遠い位置の加入者局との間の通信遅延時間
（ディレー）をガードタイムに設定すれば上り下りの通
信を支障なく行うことができるが、本発明では、基地局
や加入者局の通信処理タイミングを変更することにより
ガードタイムを従来に比して最大１／２に短縮すること
ができると言う新たな発想を具現化しており、これによ
って、データ通信密度を飛躍的に向上させて効率的なデ
ータ通信を実現している。
基地局と最も遠い位置の加入者局との間の通信遅延時間
（ディレー）をガードタイムに設定すれば上り下りの通
信を支障なく行うことができるが、本発明では、基地局
や加入者局の通信処理タイミングを変更することにより
ガードタイムを従来に比して最大１／２に短縮すること
ができると言う新たな発想を具現化しており、これによ
って、データ通信密度を飛躍的に向上させて効率的なデ
ータ通信を実現している。
【００１２】
【発明の実施の形態】本発明に係るガードタイム設定方
法を実施例に基づいて具体的に説明する。なお、本例
は、図４に示した無線通信フレームを用いて、基地局
（ＢＳＥ（Ａ））と加入者局（ＣＰＥ（Ｂ））及び加入
者局（ＣＰＥ（Ｃ））が上り下りの無線通信を行う図２
に示した加入者系無線アクセスシステムに適用したもの
であり、以下の説明ではこれらの図面を適宜参照する。
法を実施例に基づいて具体的に説明する。なお、本例
は、図４に示した無線通信フレームを用いて、基地局
（ＢＳＥ（Ａ））と加入者局（ＣＰＥ（Ｂ））及び加入
者局（ＣＰＥ（Ｃ））が上り下りの無線通信を行う図２
に示した加入者系無線アクセスシステムに適用したもの
であり、以下の説明ではこれらの図面を適宜参照する。
【００１３】まず、図２では、基地局（ＢＳＥ（Ａ））
のサービスエリアの最遠端に加入者局（ＣＰＥ（Ｃ））
を設置する。そのサービスエリアの最遠端の加入者局
（ＣＰＥ（Ｃ））と基地局（ＢＳＥ（Ａ））内部の送受
データ共有部を含む空間ディレーの中間位置を示す地点
にディレーの基準点を置く事とする。その基準点より基
地局（ＢＳＥ（Ａ））に近い位置に加入者局（ＣＰＥ
（Ｂ））を設置する。そして、図１に示すように、本例
では、基準点において、無線フレームに設定するガード
タイム（ＧＴ）を基地局（ＢＳＥ（Ａ））と最遠端の加
入者局（ＣＰＥ（Ｃ））との間の従来のガードタイム
（すなわち、往復分ディレー）の１／２の時間に設定し
てある。そして、下りチャネルの先頭タイミング（すな
わち、本例ではガードタイミングの終端タイミング）を
基準として、このガードタイムの１／２時間早いタイミ
ングで下りチャネルを用いた送信を行うように基地局
（ＢＳＥ（Ａ））を設定し、また、このガードタイムの
１／２時間遅いタイミングで下りチャネルの受信を行う
ように加入者局（ＣＰＥ（Ｃ））を設定してある。
のサービスエリアの最遠端に加入者局（ＣＰＥ（Ｃ））
を設置する。そのサービスエリアの最遠端の加入者局
（ＣＰＥ（Ｃ））と基地局（ＢＳＥ（Ａ））内部の送受
データ共有部を含む空間ディレーの中間位置を示す地点
にディレーの基準点を置く事とする。その基準点より基
地局（ＢＳＥ（Ａ））に近い位置に加入者局（ＣＰＥ
（Ｂ））を設置する。そして、図１に示すように、本例
では、基準点において、無線フレームに設定するガード
タイム（ＧＴ）を基地局（ＢＳＥ（Ａ））と最遠端の加
入者局（ＣＰＥ（Ｃ））との間の従来のガードタイム
（すなわち、往復分ディレー）の１／２の時間に設定し
てある。そして、下りチャネルの先頭タイミング（すな
わち、本例ではガードタイミングの終端タイミング）を
基準として、このガードタイムの１／２時間早いタイミ
ングで下りチャネルを用いた送信を行うように基地局
（ＢＳＥ（Ａ））を設定し、また、このガードタイムの
１／２時間遅いタイミングで下りチャネルの受信を行う
ように加入者局（ＣＰＥ（Ｃ））を設定してある。
【００１４】更に、上りチャネルの先頭タイミング（す
なわち、本例ではガードタイミングの終端タイミング）
を基準として、このガードタイムの１／２時間早いタイ
ミングで上りチャネルを用いた送信を行うように加入者
局（ＣＰＥ（Ｃ））を設定し、また、このガードタイム
の１／２時間遅いタイミングで上りチャネルの受信を行
うように基地局（ＢＳＥ（Ａ））を設定してある。この
ように基地局（ＢＳＥ（Ａ））と加入者局（ＣＰＥ
（Ｃ））との送受信タイミングを設定することにより、
ガードタイムを短く設定しても、衝突を生ずることなく
これらの局で送受信処理を行うことができる。
なわち、本例ではガードタイミングの終端タイミング）
を基準として、このガードタイムの１／２時間早いタイ
ミングで上りチャネルを用いた送信を行うように加入者
局（ＣＰＥ（Ｃ））を設定し、また、このガードタイム
の１／２時間遅いタイミングで上りチャネルの受信を行
うように基地局（ＢＳＥ（Ａ））を設定してある。この
ように基地局（ＢＳＥ（Ａ））と加入者局（ＣＰＥ
（Ｃ））との送受信タイミングを設定することにより、
ガードタイムを短く設定しても、衝突を生ずることなく
これらの局で送受信処理を行うことができる。
【００１５】また、基準点で、基地局（ＢＳＥ（Ａ））
よりに設置されている加入者局（ＣＰＥ（Ｂ））では、
（基地局（ＢＳＥ（Ａ））と基準点間の片道分ディレ
ー）−（基地局（ＢＳＥ（Ａ））と加入者局（ＣＰＥ
（Ｂ））との間の片道分ディレー）分早いタイミングで
基地局（ＢＳＥ（Ａ））からの下りチャネルの受信を行
うように設定し、また、（基地局（ＢＳＥ（Ａ））と基
準点間の片道分ディレー）−（基地局（ＢＳＥ（Ａ））
と加入者局（ＣＰＥ（Ｂ））との間の片道分ディレー）
分遅いタイミングで基地局（ＢＳＥ（Ａ））への上りチ
ャネルの送信を行うように設定してある。なお、基準点
で、加入者局（ＣＰＥ（Ｃ））よりに設置されている加
入者局（図示せず）では、同様に、基準点と当該加入者
局との間の片道分ディレー分のタイミングで、送受信処
理を調整設定すればよい。
よりに設置されている加入者局（ＣＰＥ（Ｂ））では、
（基地局（ＢＳＥ（Ａ））と基準点間の片道分ディレ
ー）−（基地局（ＢＳＥ（Ａ））と加入者局（ＣＰＥ
（Ｂ））との間の片道分ディレー）分早いタイミングで
基地局（ＢＳＥ（Ａ））からの下りチャネルの受信を行
うように設定し、また、（基地局（ＢＳＥ（Ａ））と基
準点間の片道分ディレー）−（基地局（ＢＳＥ（Ａ））
と加入者局（ＣＰＥ（Ｂ））との間の片道分ディレー）
分遅いタイミングで基地局（ＢＳＥ（Ａ））への上りチ
ャネルの送信を行うように設定してある。なお、基準点
で、加入者局（ＣＰＥ（Ｃ））よりに設置されている加
入者局（図示せず）では、同様に、基準点と当該加入者
局との間の片道分ディレー分のタイミングで、送受信処
理を調整設定すればよい。
【００１６】したがって、上記のように送受信タイミン
グを調整設定することにより、ガードタイムを従来に比
して短く設定することができ、これによっても、衝突を
生ずることのない正常な無線通信処理を行うことができ
る。なお、上記の説明から明らかなように、基地局と最
遠位置の加入者局との間のディレーの基準点を基準とし
てガードタイム（ＧＴ）を設定し、これに応じて、基地
局と各加入者局との送受信タイミングを設定するのが当
該ガードタイムを最短に設定する方法であるが、ディレ
ーの中間位置から基地局或いは最遠位置加入者局へ寄っ
た位置を基準としてガードタイム（ＧＴ）を設定し、こ
れに応じて、基地局と各加入者局との送受信タイミング
を設定してもよく、このようにしても従来に比してガー
ドタイムを短く設定することができる。また、図６に示
すように、送信系、受信系が分離した無線フレームをも
つＢＳＥとの通信においても同様に適用できる。
グを調整設定することにより、ガードタイムを従来に比
して短く設定することができ、これによっても、衝突を
生ずることのない正常な無線通信処理を行うことができ
る。なお、上記の説明から明らかなように、基地局と最
遠位置の加入者局との間のディレーの基準点を基準とし
てガードタイム（ＧＴ）を設定し、これに応じて、基地
局と各加入者局との送受信タイミングを設定するのが当
該ガードタイムを最短に設定する方法であるが、ディレ
ーの中間位置から基地局或いは最遠位置加入者局へ寄っ
た位置を基準としてガードタイム（ＧＴ）を設定し、こ
れに応じて、基地局と各加入者局との送受信タイミング
を設定してもよく、このようにしても従来に比してガー
ドタイムを短く設定することができる。また、図６に示
すように、送信系、受信系が分離した無線フレームをも
つＢＳＥとの通信においても同様に適用できる。
【００１７】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
無線通信フレームにおいてガードタイムを従来に比して
最大１／２に短縮設定することができ、これにより、基
地局と加入者局とのデータ通信密度を向上させて、効率
的な無線通信を実現することができる。特に、加入者系
無線アクセスシステムでは、１つの基地局に１つあるい
は複数の加入者局を収容し、また、これらの通信に非常
に限られた帯域の無線通信媒体しか割り当てることがで
きない現状では、本発明により、限られた帯域をより効
率的に活用した無線通信が実現されるため、実用上多大
なる効果を奏する。
無線通信フレームにおいてガードタイムを従来に比して
最大１／２に短縮設定することができ、これにより、基
地局と加入者局とのデータ通信密度を向上させて、効率
的な無線通信を実現することができる。特に、加入者系
無線アクセスシステムでは、１つの基地局に１つあるい
は複数の加入者局を収容し、また、これらの通信に非常
に限られた帯域の無線通信媒体しか割り当てることがで
きない現状では、本発明により、限られた帯域をより効
率的に活用した無線通信が実現されるため、実用上多大
なる効果を奏する。
【図１】 本発明の一実施例に係るガードタイム設定方
法を説明する基地局と加入者局との間の通信処理フロー
を示す図である。
法を説明する基地局と加入者局との間の通信処理フロー
を示す図である。
【図２】 加入者系無線アクセスシステムの一例を示す
図である。
図である。
【図３】 基地局及び加入者局の一例を示す構成図であ
る。
る。
【図４】 無線通信フレームの一例を示す図である。
【図５】 従来のガードタイム設定方法を説明する基地
局と加入者局との間の通信処理フローを示す図である。
局と加入者局との間の通信処理フローを示す図である。
【図６】 送信系、受信系が分離されている無線フレー
ムをもつ基地局（ＢＳＥ）との通信例を示す図である。
ムをもつ基地局（ＢＳＥ）との通信例を示す図である。
１：基地局（ＢＳＥ）、 ２：加入者局（ＣＰＥ）、 ＧＴ：ガードタイム、
Claims (1)
- 【請求項１】 基地局から加入者局への下り通信及び加
入者局から基地局への上り通信を無線フレームをもって
時分割伝送を行う通信方式を用い無線通信で行う無線通
信システムにおいて、 基地局と加入者局との間の通信遅延時間の１／２以上、
当該遅延時間未満の範囲に無線フレームのガードタイム
を設定し、 当該ガードタイムを基準として、基地局での下り送信タ
イミングを早め、加入者局での受信タイミングを遅らせ
たことを特徴とする無線フレームのガードタイム設定方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001004882A JP2002208901A (ja) | 2001-01-12 | 2001-01-12 | 無線フレームをもって時分割伝送を行う通信方式におけるガードタイム設定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001004882A JP2002208901A (ja) | 2001-01-12 | 2001-01-12 | 無線フレームをもって時分割伝送を行う通信方式におけるガードタイム設定方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002208901A true JP2002208901A (ja) | 2002-07-26 |
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ID=18873007
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001004882A Pending JP2002208901A (ja) | 2001-01-12 | 2001-01-12 | 無線フレームをもって時分割伝送を行う通信方式におけるガードタイム設定方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002208901A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100455157B1 (ko) * | 2002-08-29 | 2004-11-06 | 엘지전자 주식회사 | 이동 통신 단말기의 고주파처리칩의 모드 전환 방법 |
| KR100617741B1 (ko) | 2004-06-12 | 2006-08-28 | 주식회사 에어텍시스템 | Ｔｄｄ 방식의 휴대 인터넷 무선 중계기의 절체 제어신호추출방법 |
| KR100819257B1 (ko) | 2006-08-31 | 2008-04-02 | 삼성전자주식회사 | 전송시간을 제어하기 위한 ｒａｄｉｏ ｏｖｅｒ ｆｉｂｅｒ시스템 및 방법 |
| JP2010177874A (ja) * | 2009-01-28 | 2010-08-12 | Kyocera Corp | 無線基地局及び通信制御方法 |
| JP2011009820A (ja) * | 2009-06-23 | 2011-01-13 | Fujitsu Ltd | 無線通信システムおよび移動端末装置並びに基地局装置 |
-
2001
- 2001-01-12 JP JP2001004882A patent/JP2002208901A/ja active Pending
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|---|---|---|---|---|
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