JP2008211344A - 無線通信システムおよびそれに用いられる無線中継装置 - Google Patents

無線通信システムおよびそれに用いられる無線中継装置 Download PDF

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Abstract

【課題】無線中継装置(パケット対応レピータ)を備えるPHSにおいて、特定の端末局が多くのスロットを占有してしまうことを防止しつつ、通信速度を向上する。
【解決手段】端末局A、基地局Bおよび無線中継装置Cは変調のためのソフトウェアを適宜ダウンロードするなどして複数の変調方式に対応可能で、スロット毎などで切換え可能となっている。通信中に、無線中継装置Cは、端末局Aまたは基地局Bの一方からの変調切換え要求(指示)を受信すると、他方へ再送信するとともに、自機も該当端末のスロットは、要求された変調方式に切換える。したがって、通信速度を向上するにあたって、特定の端末局が多くのスロットを占有してしまうことを防止しつつ、収容端末数が多くても、通信速度を向上させることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、PHS(PERSONAL HANDY PHONE SYSTEM)などの無線通信システムおよびそれに用いられ、1または複数の基地局と1または複数の端末局との間に介在され、通信可能なエリアを拡げるために用いられる通信中継装置に関する。
前記のような無線通信システムおよびそれに用いられる無線中継装置の典型的な従来技術は、本件出願人が先に提案した特許文献1などで示されている。その従来技術によれば、1または複数の端末局(128(kパケット/秒)対応PCなど)と、1または複数の基地局との間に介在され、無線信号(パケット通信)を中継するパケット対応レピータなどと称される無線中継装置において、端末局が使用したスロットと同じスロットを使用して基地局との間の通信を行うことで、前記端末局が、通信速度の向上のために、同時に他の基地局との間で別のスロットを使用して通信を開始しても、干渉が生じないように構成されている。
特開2004−349874号公報
上述の従来技術は、無線中継装置(レピータ)において、複数スロットを使用可能にした高速通信可能な優れた無線中継装置である。しかしながら、エリア内の端末数が多くなると、特定の端末だけが多くのスロットを占有していることが不可能となり、各端末局は1スロットでしか通信を行えず、通信速度の向上を図れないという問題がある。
本発明の目的は、収容端末数が多くても、通信速度を向上させることができる無線通信システムおよびそれに用いられる無線中継装置を提供することである。
本発明の無線通信システムは、移動通信を行う基地局および端末局に、それらに対応した2つの無線通信手段を有し、前記基地局と端末局との一方からの無線信号を他方へ再送信する無線中継装置を備えて構成される無線通信システムにおいて、前記基地局、端末局および無線通信装置は複数の変調方式に対応して変調方式が切換え可能となっており、前記無線中継装置は、無線通信手段で、前記基地局と端末局との一方からの変調切換え要求を受信すると他方へ再送信させ、他方から変調切換え応答を受信すると一方へ再送信させるとともに、前記無線通信手段をその許可された変調方式に切換える制御手段を含むことを特徴とする。
また、本発明の無線中継装置は、2つの無線通信手段を有し、移動通信を行う適応変調方式の基地局と端末局との間に介在され、前記基地局と端末局との一方からの無線信号を他方へ再送信する無線中継装置であって、前記無線通信装置は複数の変調方式に対応して変調方式が切換え可能となっており、前記無線通信手段で、前記基地局と端末局との一方からの変調切換え要求を受信すると他方へ再送信し、他方から変調切換え応答を受信すると、一方へ再送信するとともに、前記無線通信手段をその許可された変調方式に切換える制御手段とを含むことを特徴とする。
上記の構成によれば、移動通信を行う1または複数の無線通信端末(128kパケット対応PCなど)と、1または複数の無線基地局と、それらの間に適宜介在されて弱電界地域を通信エリアとして補うために使用され、前記基地局と端末局とのそれぞれ一方からの無線信号(パケット通信)を他方へ再送信する無線中継装置(パケット対応レピータ)とを備えて構成される無線通信システムにおいて、たとえば現状のPHSではQPSKの1方式だけである変調方式が、本発明の前記無線中継装置における無線通信手段ならびに基地局および端末局は、変調のためのソフトウェアを適宜ダウンロードするなどして複数の変調方式に対応可能で、スロット毎などで切換え可能、すなわち適応変調方式となっている。これに対応して、無線中継装置にはその変調方式を切換える制御手段が設けられており、前記一方の無線通信手段で前記基地局と端末局との一方からの変調切換え要求(指示)を受信すると、該制御手段は、この変調切換え要求(指示)も他方の無線通信手段から前記基地局と端末局との他方へ再送信させ、他方から変調切換え応答(許可)を受信すると、一方へ再送信するとともに、前記無線通信手段を、その許可された端末局の信号を中継するのに使用しているスロットについて変調方式を切換える。前記変調切換え要求(指示)や変調切換え応答(許可)は、変調方式が変化しない制御スロットで送信してもよく、次に発生した要求に関しては、先の要求で変化して現在使用されている変調方式で送信してもよい。
したがって、通信速度を向上するにあたって、該無線中継装置から基地局および端末局の両方の側の電波状況(電界強度レベルやBERなどの通信品質)に応じた変調方式の範囲で通信速度を向上する(適応変調方式)ことができ、特定の端末局が多くのスロットを占有してしまうことを防止しつつ、収容端末数が多くても、通信速度を向上させることができる。勿論、エリア内の収容端末数が少なく、トラヒックが少ないときには、この変調方式の切換えとともに、従来の複数スロットの使用とが併用され、さらに通信速度を向上させるようにしてもよい。
さらにまた、本発明の無線通信システムでは、前記基地局、端末局および制御手段は、変調方式の切換えに失敗した場合には、以前の変調方式で通信を再開することを特徴とする。
上記の構成によれば、前記基地局、端末局および制御手段は、上述のように変調方式を切換える場合、電波状況が良好であるから失敗の可能性は低いものの、瞬間に妨害波が発生するなどして、電波状況が悪化し、タイムアウト処理などで切換えに失敗したことが判定されると、以前の変調方式に戻すので、通信(中継)を継続することができる。特にパケット通信の場合には、切換えの失敗による数フレーム程度の遅延については、殆ど問題にならない。
また、本発明の無線通信システムでは、前記制御手段は、変調方式の切換えに失敗した場合には、一旦中継を停止した後、端末局に代わって、自発的に基地局に対して発信要求を送信することを特徴とする。
上記の構成によれば、制御手段は、上述のように変調方式を切換える場合、電波状況が良好であるから失敗の可能性は低いものの、瞬間に妨害波が発生するなどして、電波状況が悪化し、タイムアウト処理などで切換えに失敗したことが判定されると、一旦通信を切断した後、下位側の端末局に代わって、自発的に基地局に対して発信要求(指示)を送信し、電波状況の改善の可能性がある新たなチャネル割当てを受けて、たとえば最も通信速度の遅い変調方式等のデフォルトの変調方式から、やり直し、すなわち所謂切り戻しをすることになる。こうして、変調方式の変更に失敗しても、通信(中継)の再開を促すことができる。特にパケット通信の場合には、切換えの失敗による数フレーム程度の遅延については、殆ど問題にならない。
さらにまた、本発明の無線通信システムでは、前記制御手段は、前記変調切換え要求または変調切換え応答を受信すると、そのメッセージ内容を解析しており、変調方式の切換えに失敗した場合、通信速度を高速側へ切換える要求であったときには以前の変調方式で通信を再開させ、通信速度を低速側へ切換える要求であったときには一旦中継を停止した後、基地局へ発信要求を送信することを特徴とする。
上記の構成によれば、制御手段は、前記変調切換え要求または変調切換え応答を受信すると、そのメッセージ内容を解析しており、実際に変調方式を変更してみて、タイムアウト処理などで失敗したことが判定されると、通信速度を高速側へ切換える要求であったときには下位側の端末局が以前の変調方式で通信を再開するまで待機し、通信速度を低速側へ切換える要求であったときには一旦通信を切断した後、端末局に代わって基地局へ発信要求(指示)を送信し、新たなチャネル割当てを受けて、たとえば最も通信速度の遅い変調方式等のデフォルトの変調方式から、やり直し、すなわち所謂切り戻しをすることになる。こうして、変調方式の変更に失敗した場合、その失敗の状況に応じて、速やかに以前の変調方式に戻して通信(中継)を継続するか、電波状況の改善の可能性を探る切り戻しを行うかを、使い分けることができる。
また、本発明の無線通信システムは、移動通信を行う基地局および端末局に、それらに対応した2つの無線通信手段を有し、前記基地局と端末局との一方からの無線信号を他方へ再送信する無線中継装置を備えて構成される無線通信システムにおいて、前記基地局、端末局および無線通信装置は複数の変調方式に対応して切換え可能となっており、前記無線通信手段に関連して設けられ、前記基地局と端末局との双方に対する通信品質を管理する管理手段と、前記管理手段からの出力に応答し、現状の変調方式を切換えた方が良い場合には、前記無線通信手段に基地局へ変調切換え要求を送信させ、変調切換え応答を受信すると、前記無線通信手段をその許可された変調方式に切換える制御手段とを含むことを特徴とする。
上記の構成によれば、移動通信を行う1または複数の無線通信端末(128kパケット対応PCなど)と、1または複数の無線基地局と、それらの間に適宜介在されて弱電界地域を通信エリアとして補うために使用され、前記基地局と端末局とのそれぞれ一方からの無線信号(パケット通信)を他方へ再送信する無線中継装置(パケット対応レピータ)とを備えて構成される無線通信システムにおいて、たとえば現状のPHSではQPSKの1方式だけである変調方式が、本発明の前記無線中継装置における無線通信手段ならびに基地局および端末局では、変調のためのソフトウェアを適宜ダウンロードするなどして複数の変調方式に対応可能で、スロット毎などで切換え可能となっている。これに対応して、無線中継装置には前記無線通信手段に関連して前記基地局と端末局との双方に対する電波状況(電界強度レベルやBERなどの通信品質)を管理する管理手段およびその出力に応答して前記無線通信手段の変調方式を切換える制御手段が設けられており、前記管理手段で得られた電波状況が、基地局側と端末局側との双方で共に良好で通信速度が速い変調方式に切換えた方が良い場合、または基地局側と端末局側との少なくとも一方で悪く、通信速度が遅い変調方式に切換えた方が良い場合には、前記制御手段は、基地局側の無線通信手段に、変調切換え要求(指示)を送信させ、変調切換え応答(許可)を受信すると、端末局へ送信するとともに、前記無線通信手段を、その許可された端末局の信号を中継するのに使用しているスロットについて変調方式を切換える。
したがって、変調方式を切換えることで(適応変調方式で)、特定の端末局が多くのスロットを占有してしまうことを防止しつつ、収容端末数が多くても通信速度を向上するにあたって、電波状況を最も良く分っている該無線中継装置が変調方式を切換えた方が良いか否かを判定し、切換えを促すので、正確な判定を行うことができる。
さらにまた、本発明の無線通信システムは、前記無線通信手段に関連して、前記基地局と端末局と少なくとも一方に対する通信品質を管理する管理手段をさらに備え、前記制御手段は、現状の変調方式が最も通信速度が高い変調方式である場合に、前記管理手段からの出力に応答し、予め定めるレベル以上の通信品質であるときには、現状の変調方式を維持可能なレベルに送信パワーを低下させるパワーダウン信号を前記無線通信手段に送信させることを特徴とする。
上記の構成によれば、管理手段を設けることで無線中継装置は電波状況(電界強度レベルやBERなどの通信品質)を認識できるようになり、現状の変調方式が最も通信速度が高い変調方式である場合、すなわち基地局から端末局までの電波状況(通信品質)が非常に良好な場合に、それ以上の通信速度の向上は望めないので、得られた電波状況から、制御手段は無線通信手段に、たとえば基地局側が予め定めるレベル以上であるときには、現状の変調方式(通信速度)を維持可能な適度なレベルに送信パワーを低下させるパワーダウン信号を基地局に送信させる。
したがって、良好なままの通信は維持しつつ、基地局や端末局の送信パワーを適度なレベルに抑えるので、たとえば隣のエリアで同じチャネルを使用可能となるなど、チャネルを有効利用することができる。
また、本発明の無線通信システムは、前記無線通信手段に関連して、少なくとも端末局に対する通信品質を管理する管理手段をさらに備え、前記制御手段は、前記基地局と端末局との何れか一方から送信される発信要求およびそれに対して何れか他方から送信される応答に対して、前記管理手段からの出力に応答し、前記無線通信手段に、端末局との間の通信品質に関する情報を基地局に送信させることを特徴とする。
上記の構成によれば、管理手段を設けることで無線中継装置は少なくとも端末局との間の電波状況(電界強度レベルやBERなどの通信品質)を認識できるようになり、通信を開始するにあたって、たとえば端末局から送信される発信要求の電波状況(通信品質)を管理手段でモニタし、制御手段は、そのモニタ結果を、前記無線通信手段から基地局へ再送信させる発信要求中に含める。これに応答して、基地局は実際に受信された無線中継装置からの発信要求の電波状況(通信品質)と、それに含まれる端末局と無線中継装置との間の電波状況(通信品質)とから、使用可能な変調方式を決定し、応答信号に含めるなどして無線中継装置および端末局に設定する。
したがって、通信開始当初から、電波状況に適応した変調方式で通信を行うことができる。
本発明の無線通信システムおよび無線中継装置は、以上のように、たとえば現状のPHSではQPSKの1方式だけである変調方式が、本発明では変調のためのソフトウェアを適宜ダウンロードするなどして複数の変調方式に対応可能で、スロット毎などで切換え可能となっており、無線中継装置は、前記基地局と端末局との一方からの変調切換え要求(指示)を受信すると他方へ再送信し、他方から変調切換え応答(許可)を受信すると、一方へ再送信する。
それゆえ、通信速度を向上するにあたって、該無線中継装置から基地局および端末局の両方の側の電波状況に応じた変調方式の範囲で通信速度を向上することができ、特定の端末局が多くのスロットを占有してしまうことを防止しつつ、収容端末数が多くても、通信速度を向上させることができる。
さらにまた、本発明の無線通信システムは、以上のように、前記基地局、端末局および制御手段が上述のように変調方式を切換える場合、瞬間に妨害波が発生するなどして、電波状況が悪化し、タイムアウト処理などで切換えに失敗したことが判定されると、以前の変調方式に戻す。
それゆえ、変調方式の変更に失敗しても、通信(中継)を継続することができる。
また、本発明の無線通信システムは、以上のように、変調方式を切換える場合、瞬間に妨害波が発生するなどして、電波状況が悪化し、タイムアウト処理などで切換えに失敗したことが判定されると、無線中継装置は一旦通信を切断した後、端末局に代わって、自発的に基地局に対して発信要求(指示)を送信し、電波状況の改善の可能性がある新たなチャネル割当てを受けて、デフォルトの変調方式から通信をやり直す。
それゆえ、変調方式の変更に失敗しても、通信(中継)の再開を促すことができる。
さらにまた、本発明の無線通信システムは、以上のように、前記無線中継装置は、前記変調切換え要求または変調切換え応答を受信すると、そのメッセージ内容を解析しており、実際に変調方式を変更を変更してみて、タイムアウト処理などで失敗したことが判定されると、通信速度を高速側へ切換える要求であったときには下位側の端末局が以前の変調方式で通信を再開するまで待機し、通信速度を低速側へ切換える要求であったときには一旦通信を切断した後、端末局に代わって基地局へ発信要求(指示)を送信し、新たなチャネル割当てを受けて、デフォルトの変調方式から通信をやり直す。
それゆえ、変調方式の変更に失敗した場合、その失敗の状況に応じて、速やかに以前の変調方式に戻して通信(中継)を継続するか、電波状況の改善の可能性を探る切り戻しを行うかを、使い分けることができる。
また、本発明の無線通信システムは、以上のように、たとえば現状のPHSではQPSKの1方式だけである変調方式が、本発明では変調のためのソフトウェアを適宜ダウンロードするなどして複数の変調方式に対応可能で、スロット毎などで切換え可能となっており、これに対応して無線中継装置は、電波状況が、基地局側と端末局側との双方で共に良好で通信速度が速い変調方式に切換えた方が良い場合、または基地局側と端末局側との少なくとも一方で悪く、通信速度が遅い変調方式に切換えた方が良い場合には、基地局へ変調切換え要求を送信する。
それゆえ、変調方式を切換えることで、特定の端末局が多くのスロットを占有してしまうことを防止しつつ、収容端末数が多くても通信速度を向上するにあたって、電波状況を最も良く分っている該無線中継装置が変調方式を切換えた方が良いか否かを判定し、切換えを促すので、正確な判定を行うことができる。
さらにまた、本発明の無線通信システムは、以上のように、現状の変調方式が最も通信速度が高い変調方式である場合に、得られた電波状況から、現状の変調方式を維持可能な適度なレベルに送信パワーを低下させるパワーダウン信号を送信する。
それゆえ、良好なままの通信は維持しつつ、基地局や端末局の送信パワーを適度なレベルに抑えるので、たとえば隣のエリアで同じチャネルを使用可能となるなど、チャネルを有効利用することができる。
また、本発明の無線通信システムは、以上のように、通信を開始するにあたって、無線中継装置は少なくとも端末局からの発信要求の電波状況モニタし、それを基地局に送信することで使用可能な変調方式を決定する。
それゆえ、通信開始当初から、電波状況に適応した変調方式で通信を行うことができる。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の第1の形態に係る無線通信システムの構成を示すブロック図である。この無線通信システムはPHSから成り、1または複数(図1では1つ)の端末局Aと、1または複数(図1では4つ)の基地局B1〜B4(総称するときは、以下参照符号Bで示す)と、それらの間に適宜介在されて弱電界地域を通信エリアとして補うために使用される無線中継装置Cとを備えて構成される。前記端末局Aは128kパケット対応PCなどから成り、前記無線中継装置Cは、前記基地局Bおよび端末局Aに対応した2つのアンテナ1,2および無線通信部3,4を有し、前記基地局Bと端末局Aとの一方からの無線信号(パケット通信)を他方へ再送信する。
無線通信手段である前記無線通信部3,4は、前記アンテナ1,2を介して基地局Bおよび端末局Aとの間でそれぞれ送受信を行うモデムを含む無線回路ブロック5,6と、その無線回路ブロック5,6を時分割多重によってアクセス制御する無線回路制御ブロック7,8とを備えて構成され、制御手段であるCPU9によって制御される。前記CPU9に関連して、後述する各送受信データを格納するためのRAMから成るメモリ10が設けられている。
注目すべきは、本発明では、前記基地局B、端末局Aおよび無線通信部3,4は、変調のためのソフトウェアを適宜ダウンロードするなどして複数の変調方式に対応可能で、スロット毎などで切換え可能、すなわち適応変調方式となっていることである。たとえば、デフォルトのBPSKから、電波状況(電界強度やBERなどの通信品質)が良くなると、3倍のデータ量の8PSK、さらに倍のデータ量の16QAM、さらに倍のデータ量の32QAMという具合に、多値数の多い変調方式に切換える。そして、前記CPU9は、無線通信部3,4で前記基地局Bと端末局Aとの一方からの変調切換え要求を受信すると、無線通信部4,3から他方へ再送信させ、他方から変調切換え応答を受信すると一方へ再送信させるとともに、前記無線通信部3,4をその許可された変調方式に切換える。
図2に、通信開始までのシーケンスを示す。ここでは、端末局Aから基地局Bに対して発信要求を送信する例を示しているが、着信の場合は、基地局Bから端末局Aに対して発信要求を送信する。端末局Aが発信要求を送信すると、無線中継装置Cはそれを中継して基地局Bへ再送信する。これに応答して基地局Bは、通信キャリアやスロット等の情報を含んだ発信応答を返信する。前記発信応答を受信した無線中継装置Cは、その発信応答に含まれていた通信キャリアで同期を取る為の同期バーストを送信し、これに応答して基地局Bが同期バーストを返信することで、基地局Bと無線中継装置Cとの間で同期を確立する。
基地局Bとの間で同期が確立すると、無線中継装置Cは、前記発信応答を中継して端末局Aへ再送信する。前記発信応答を受信すると、端末局Aは、前記同期バーストを送信し、これに応答して無線中継装置Cが同期バーストを返信することで、端末局Aと無線中継装置Cとの間でも同期が確立する。その後、各通信の種別、基地局Bの保持する機能や端末局Aの保持する機能等をメッセージでやり取りした後、通信へ移行する。
そしてその通信中に、本実施の形態では、図3で示すように、端末局Aと基地局Bとの一方(図3の例では端末局A)から変調切換え要求が発生すると、変調方式の切換えが行われる。そこでは、端末局Aと無線中継装置Cと基地局Bとの間の同期は取れているので、端末局Aが無線中継装置Cに対して変調切換え要求を送信すると、無線中継装置Cは直ちに基地局Bに対して再送信する。基地局Bは、その変調切換え要求に応答し、使用すべき変調方式の情報を含む変調切換え応答を無線中継装置Cへ返信すると、該無線中継装置Cは直ちにそれを端末局Aに対して再送信する。
その後、無線中継装置Cにおいて、CPU9は、端末局Aのスロットに対しては、無線通信部3,4を前記変調切換え応答で指定された変調方式に切換えて待機させ、端末局Aは、通信に先立ち、切換えるべき変調方式で同期を取るための同期バーストを送信する。無線中継装置Cは、その同期バーストを受信すると直ちに基地局Bへ再送信し、基地局Bが同期バーストを返信すると、直ちに端末局Aに再送信する。こうして新たな変調方式で同期が確立すると、以降その変調方式でデータが送信される。
このように構成することで、現状のPHSではQPSKの1方式だけである変調方式を、無線中継装置Cから基地局Bおよび端末局Aの両方の側の電波状況(電界強度レベルやBERなどの通信品質)に応じた変調方式の範囲で適宜切換えることで通信速度を向上するので、特定の端末局が多くのスロットを占有してしまうことを防止しつつ、収容端末数が多くても、通信速度を向上させることができる。勿論、端末局AがPHSの4つ総てのスロットを使用した前記の128kパケット対応PCなどから成る場合、エリア内の収容端末数が少なく、トラヒックが少ないときには、前記の変調方式の切換えとともに、この従来の複数スロットの使用とが併用され、さらに通信速度を向上させるようにしてもよい。
[実施の形態2]
図4は、本発明の実施の第2の形態に係る無線通信システムにおける変調方式の切換えシーケンスを示す図である。本実施の形態には、上述の図1で示す無線通信システムの構成を用いることができ、前記端末局A、基地局Bおよび無線中継装置Cのシーケンスが図3とこの図4とで示すように異なるだけである。注目すべきは、本実施の形態では、前記各基地局B、端末局Aおよび無線中継装置Cは、変調方式の切換えに失敗した場合には、以前の変調方式で通信を再開することである。
図4の例では、端末局Aが変調切換え要求を送信し、無線中継装置Cが基地局Bに再送信すると、該基地局Bが切換えるべき次の変調方式を変調切換え応答として返信している。この際、該基地局Bは前記変調切換え応答を返信した時点で同期バースト待ちのタイマを起動し、前記CPU9も変調切換え応答を再送信した時点でタイマを起動し、端末局Aは変調切換え応答を受信した時点でタイマを起動する。そして、端末局Aは変調切換え応答を受信すると、その切換えるべき次の変調方式で、通信に先立ち同期を取るために同期バーストを送信するが、タイムアウト期間内にその切換えるべき次の変調方式での同期が確立しない場合、前記各基地局B、端末局Aおよび無線中継装置Cは以前の変調方式に切換わり、端末局Aからの同期バーストで再度その以前の変調方式で同期を確立し、通信を再開する。
前述のように変調方式を切換える場合、電波状況が良好であるから失敗の可能性は低いものの、瞬間に妨害波が発生するなどして、電波状況が悪化し、切換えに失敗したことが判定されると、このように各基地局B、端末局Aおよび無線中継装置Cは、以前の変調方式に戻すので、現状の通信速度を維持して、通信(中継)を継続することができる。特にパケット通信の場合には、切換えの失敗による数フレーム程度の遅延については、殆ど問題にならない。
[実施の形態3]
図5は、本発明の実施の第3の形態に係る無線通信システムにおける変調方式の切換えシーケンスを示す図である。本実施の形態にも、前述の図1で示す無線通信システムの構成を用いることができ、前記端末局A、基地局Bおよび無線中継装置Cのシーケンスが図4とこの図5とで示すように異なるだけである。注目すべきは、本実施の形態では、前記無線中継装置Cは、変調方式の切換えに失敗した場合には、一旦中継を停止した後、端末局Aへ発信要求を送信することである。
すなわち、図4と同様に、端末局Aが変調切換え要求を送信し、無線中継装置Cが基地局Bに再送信すると、該基地局Bが切換えるべき次の変調方式を変調切換え応答として返信し、前記無線中継装置Cも変調切換え応答を再送信する。その際、CPU9は変調切換え応答を再送信した時点でタイマを起動し、タイムアウト期間内にその切換えるべき次の変調方式で端末局Aとの同期が確立しない場合、一旦中継を停止する。その後、所定時間が経過した時点で、無線中継装置Cは、端末局Aに代わって、自発的に基地局Bに対して発信要求を送信する。これに対して、基地局Bは発信応答を返信し、無線中継装置Cは端末局Aに再送信することで、通常の新規の発呼のように、たとえば最も通信速度の遅い変調方式等のデフォルトの変調方式で通信が再開される。
前述のように変調方式を切換える場合、電波状況が良好であるから失敗の可能性は低いものの、瞬間に妨害波が発生するなどして、電波状況が悪化し、切換えに失敗したことが判定されると、このように無線中継装置Cは、一旦通信を切断した後、端末局Aに代わって、自発的に基地局Bに対して発信要求を送信し、電波状況の改善の可能性がある新たなチャネル割当てを受けて、前記デフォルトの変調方式から、やり直し、すなわち所謂切り戻しをすることになる。こうして、変調方式の変更に失敗しても、通信(中継)の再開を促すことができる。特にパケット通信の場合には、切換えの失敗による数フレーム程度の遅延については、殆ど問題にならない。
[実施の形態4]
図6は、本発明の実施の第4の形態に係る無線通信システムにおける変調方式の切換え動作を説明するためのフローチャートである。本実施の形態にも、前述の図1で示す無線通信システムの構成を用いることができる。注目すべきは、本実施の形態では、通信(中継)中に、ステップS1で、端末局Aまたは基地局Bからの変調切換え要求または変調切換え応答を受信すると、CPU9は、ステップS2でそのメッセージ内容を解析することである。そして、変調方式の切換えに失敗した場合に備えて、ステップS3で、通信速度を高速側へ切換える(多値数をアップする)要求であったときにはステップS4に移って、前記図4で示すように端末局Aの同期バーストを待って以前の変調方式で通信を継続させるように設定し、通信速度を低速側へ切換える(多値数をダウンする)要求であったときにはステップS5に移って、前記図5で示すように一旦中継を停止した後、端末局Aに代わって発信要求を送信することで、デフォルトの変調方式から通信をやり直すように設定する。
このように構成することで、変調方式の変更に失敗した場合、その失敗の状況に応じて、速やかに以前の変調方式に戻して通信(中継)を継続するか、電波状況の改善の可能性を探る切り戻しを行うかを、使い分けることができる。
[実施の形態5]
図7および図8は、本発明の実施の第5の形態に係る無線通信システムにおける変調方式の切換えシーケンスを示す図である。本実施の形態にも、前述の図1で示す無線通信システムの構成を用いることができる。注目すべきは、本実施の形態では、前記CPU9は、無線通信部3,4の出力から、前記基地局Bと端末局Aとの双方に対する通信品質として、D/U比率や変調精度の2乗誤差を求め、現状の変調方式を切換えた方が良い場合には、基地局B側の無線通信部3から変調切換え要求を送信させることである。したがって、前記CPU9は、制御手段および管理手段としての機能を有する。
具体的には、図9で示すように、1,2,〜,nの変調方式があった場合に、各変調方式の切換えレベルの判定閾値として、前記D/U比率や、「第2世代コードレス電話システム標準規格RCR STD−28」(社団法人電波産業会発行)の7.1.7で示される前記変調精度を用いた2乗誤差等を用いて、変調方式1に対して2、変調方式2に対して4といった変調切換えパラメータをメモリ10が保持している。そして、前記D/U比率や変調精度の2乗誤差が前記変調切換えパラメータを超えて変化した場合、CPU9は前記変調切換え要求を発生する。
すなわち、図10で示すように、通信(中継)中に、ステップS11で上述のような通信品質管理を行い、ステップS12で、端末局A側および基地局B側共に、前記図9で示す変調切換えパラメータを超えて通信速度を速く(多値数をアップ)できると判断した場合には、ステップS13で通信速度を速く(多値数をアップ)する変調切換え要求を送信する。これに対して、前記ステップS12で通信速度を速く(多値数をアップ)できない場合は、ステップS14で通信速度を遅く(多値数をダウン)すべきか否かが判断され、通信速度を遅く(多値数をダウン)する場合には、ステップS15で通信速度を遅く(多値数をダウン)する変調切換え要求を送信し、そうでない場合は現状の通信速度(変調方式)を維持する。
図7の例では、現在の通信品質が端末局A側および基地局B側で共に現状の変調方式よりも通信速度が速い変調方式への切換え可能とCPU9が判断しており、基地局Bに対して変調切換え要求を送信し、基地局Bから変調切換え応答を受信すると、その変調切換え応答を端末局Aに再送信し、変調方式の切換えを行っている。また、図8の例では、現在の通信品質レベルが、端末局A側および基地局B側で、共に現状の変調方式よりも通信速度が遅い変調方式へ切換えるべきとCPU9が判断しており、基地局Bに対して変調切換え要求を送信し、基地局Bから変調切換え応答を受信すると、その変調切換え応答を端末局Aに再送信し、変調方式の切換えを行っている。
このように構成することで、変調方式を切換えることで(適応変調方式で)、特定の端末局が多くのスロットを占有してしまうことを防止しつつ、収容端末数が多くても通信速度を向上するにあたって、電波状況を最も良く分っている無線中継装置Cが変調方式を切換えた方が良いか否かを判定し、切換えを促すので、正確な判定を行うことができる。
[実施の形態6]
図11は、本発明の実施の第6の形態に係る無線通信システムにおける変調方式の切換えシーケンスを示す図である。本実施の形態には、前述の図7〜図10で示す実施の形態と同様に、通信品質管理が可能な構成を用い、注目すべきは、本実施の形態では、現状の変調方式が最も通信速度が高い変調方式である場合に、それでも予め定めるレベル以上の通信品質が得られているときには、それ以上の通信速度の向上は望めないので、現状の変調方式を維持可能なレベルに送信パワーを低下させるパワーダウン信号を前記無線通信部3,4から基地局Bおよび端末局Aに送信させることである。
具体的には、たとえば前記メモリ1に格納されている前記図9で示すような変調切換えパラメータ表において、変調nで通信している場合に、切換えレベル:2n値よりも充分に大きい場合には、2n+αぐらいの送信パワーとなるように、無線中継装置Cが、端末局Aおよび基地局Bに対して、送信パワーをダウンさせる通知を行う。
したがって、良好なままの通信は維持しつつ、基地局Bや端末局Aの送信パワーを適度なレベルに抑えるので、たとえば隣のエリアで同じチャネルを使用可能となるなど、チャネルを有効利用することができる。
なお、基地局Bおよび端末局A共にパワーダウンさせる必要はなく、通信品質が変化し易い端末局Aはパワーダウンさせず、通信品質がほぼ一定の基地局Bだけをパワーダウンさせるように、何れか一方のみをパワーダウンさせてもよい。特に、基地局B側の送信パワーを抑えることで、上述のように隣のエリアで同じチャネルを使用可能となり、効果的である。また、端末局A側の送信パワーを抑えると、電池の長寿命化を実現することができる。
[実施の形態7]
図12は、本発明の実施の第7の形態に係る無線通信システムにおける変調方式の切換えシーケンスを示す図である。本実施の形態にも、前述の通信品質管理が可能な構成を用い、注目すべきは、本実施の形態では、無線中継装置Cは、前記基地局Bと端末局Aとの何れか一方から送信される発信要求およびそれに対して何れか他方から送信される応答に対して通信品質をモニタし、端末局Aとの間の通信品質に関する情報を基地局Bに送信することである。
図12の例では、端末局Aからの発信要求を受信すると、無線中継装置Cは基地局Bに再送信するにあたって、その通信品質に関する情報を含めており、それに応答して基地局Bが使用すべき変調方式を決定し、その情報を含む発信応答を返信すると、無線中継装置Cは、その発信応答に応じた変調方式の同期バーストを基地局Bへ送信している。基地局Bは、同じ変調方式の同期バーストを無線中継装置Cに返信することで、同期を確立する。その後、無線中継装置Cが端末局Aに対して発信応答を再送信すると、該端末局Aは指示された変調方式の同期バーストを送信し、無線中継装置Cが同じ変調方式の同期バーストを返信し、同期を確立することで、基地局Bで指定された変調方式での通信が可能となっている。
このように構成することで、通信開始当初から、電波状況に適応した変調方式で通信を行うことができる。
[実施の形態8]
図13は、本発明の実施の第8の形態に係る無線通信システムにおける変調方式の切換えシーケンスを示す図である。本実施の形態は、上述の図12および図5で示す実施の形態に類似している。注目すべきは、本実施の形態では、無線中継装置Cは、基地局Bとの間の同期が確立すると同期バースト待ちタイマを起動し、その後、端末局Aに発信応答を再送信し、所定期間内に同期が確立できないと、一旦中継を停止し、先に基地局Bとの間で確立した変調方式よりも通信速度が遅い(多値度が低い)変調方式の情報を含めて、再度基地局Bに発信要求を送信することである。
このように構成することで、通信開始時から通信品質に応じた変調方式の切換えが行え、かつ変調方式の切換えが失敗した場合でも、電波状況の改善の可能性がある新たなチャネル割当てを受けて、早期に通信を開始することができる。
本発明の実施の第1の形態に係る無線通信システムの構成を示すブロック図である。 通信開始までのシーケンスを示す図である。 本発明の実施の第1の形態に係る無線通信システムにおける変調方式の切換えシーケンスを示す図である。 本発明の実施の第2の形態に係る無線通信システムにおける変調方式の切換えシーケンスを示す図である。 本発明の実施の第3の形態に係る無線通信システムにおける変調方式の切換えシーケンスを示す図である。 本発明の実施の第4の形態に係る無線通信システムにおける変調方式の切換え動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の第5の形態に係る無線通信システムにおける変調方式の切換えシーケンスを示す図である。 本発明の実施の第5の形態に係る無線通信システムにおける変調方式の切換えシーケンスを示す図である。 変調方式と、その切換えパラメータを簡単に説明するための図である。 本発明の実施の第5の形態に係る無線通信システムにおける変調方式の切換え動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の第6の形態に係る無線通信システムにおける変調方式の切換えシーケンスを示す図である。 本発明の実施の第7の形態に係る無線通信システムにおける変調方式の切換えシーケンスを示す図である。 本発明の実施の第8の形態に係る無線通信システムにおける変調方式の切換えシーケンスを示す図である。
符号の説明
1,2 アンテナ
3,4 無線通信部
5,6 無線回路ブロック
7,8 無線回路制御ブロック
9 CPU
10 メモリ
A 端末局
B1〜B4 基地局
C 無線中継装置

Claims (8)

  1. 移動通信を行う基地局および端末局に、それらに対応した2つの無線通信手段を有し、前記基地局と端末局との一方からの無線信号を他方へ再送信する無線中継装置を備えて構成される無線通信システムにおいて、
    前記基地局、端末局および無線通信装置は複数の変調方式に対応して変調方式が切換え可能となっており、
    前記無線中継装置は、無線通信手段で、前記基地局と端末局との一方からの変調切換え要求を受信すると他方へ再送信させ、他方から変調切換え応答を受信すると一方へ再送信させるとともに、前記無線通信手段をその許可された変調方式に切換える制御手段を含むことを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記基地局、端末局および制御手段は、変調方式の切換えに失敗した場合には、以前の変調方式で通信を再開することを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  3. 前記制御手段は、変調方式の切換えに失敗した場合には、一旦中継を停止した後、端末局に代わって、自発的に基地局に対して発信要求を送信することを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  4. 前記制御手段は、前記変調切換え要求または変調切換え応答を受信すると、そのメッセージ内容を解析しており、変調方式の切換えに失敗した場合、通信速度を高速側へ切換える要求であったときには以前の変調方式で通信を再開させ、通信速度を低速側へ切換える要求であったときには一旦中継を停止した後、基地局へ発信要求を送信することを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  5. 移動通信を行う基地局および端末局に、それらに対応した2つの無線通信手段を有し、前記基地局と端末局との一方からの無線信号を他方へ再送信する無線中継装置を備えて構成される無線通信システムにおいて、
    前記基地局、端末局および無線通信装置は複数の変調方式に対応して切換え可能となっており、
    前記無線通信手段に関連して設けられ、前記基地局と端末局との双方に対する通信品質を管理する管理手段と、
    前記管理手段からの出力に応答し、現状の変調方式を切換えた方が良い場合には、前記無線通信手段に基地局へ変調切換え要求を送信させ、変調切換え応答を受信すると、前記無線通信手段をその許可された変調方式に切換える制御手段とを含むことを特徴とする無線通信システム。
  6. 前記無線通信手段に関連して、前記基地局と端末局と少なくとも一方に対する通信品質を管理する管理手段をさらに備え、
    前記制御手段は、現状の変調方式が最も通信速度が高い変調方式である場合に、前記管理手段からの出力に応答し、予め定めるレベル以上の通信品質であるときには、現状の変調方式を維持可能なレベルに送信パワーを低下させるパワーダウン信号を前記無線通信手段に送信させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  7. 前記無線通信手段に関連して、少なくとも端末局に対する通信品質を管理する管理手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記基地局と端末局との何れか一方から送信される発信要求およびそれに対して何れか他方から送信される応答に対して、前記管理手段からの出力に応答し、前記無線通信手段に、端末局との間の通信品質に関する情報を基地局に送信させることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  8. 2つの無線通信手段を有し、移動通信を行う適応変調方式の基地局と端末局との間に介在され、前記基地局と端末局との一方からの無線信号を他方へ再送信する無線中継装置であって、
    前記無線通信装置は複数の変調方式に対応して変調方式が切換え可能となっており、
    前記無線通信手段で、前記基地局と端末局との一方からの変調切換え要求を受信すると他方へ再送信し、他方から変調切換え応答を受信すると、一方へ再送信するとともに、前記無線通信手段をその許可された変調方式に切換える制御手段とを含むことを特徴とする無線中継装置。
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