JP2004349809A - 携帯端末装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】撮影レンズと表示部の両方を保護可能で小型化を損なわない携帯端末装置を提供すること。
【解決手段】デジタルカメラ10は、撮影レンズ16と表示パネル14とを有しており、表示パネル14は、収容時には表示面と撮影レンズ16とが対向して撮影レンズ16を覆う位置に収容され、使用時には収容位置からスライドすることでカメラ本体11から突出し、表示パネル14の表示面と撮影レンズ16の双方が露出する。
【選択図】 図2
【解決手段】デジタルカメラ10は、撮影レンズ16と表示パネル14とを有しており、表示パネル14は、収容時には表示面と撮影レンズ16とが対向して撮影レンズ16を覆う位置に収容され、使用時には収容位置からスライドすることでカメラ本体11から突出し、表示パネル14の表示面と撮影レンズ16の双方が露出する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示部と撮影部とを有する携帯端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、レンズ部に保護カバーを設けたデジタルカメラが存在する。また、LCD部に保護バリアを設けたデジタルカメラが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、カメラの近傍に、被写体を照明する照明部を配し、暗い場所等でも、良好な撮影を行うことができる携帯端末装置が存在する。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−304229号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
デジタルカメラのように、LCD部と撮影部とを有する携帯端末装置では、その携帯性から、使用しない時にLCD部と撮影レンズとを保護することが要望されており、一方で、小型化の要求もある。特許文献1に記載されたデジタルカメラでは、LCD部を保護することができるが、レンズ部の保護は行われていない。LCD部と同様にレンズ部に保護バリアを設けることも可能だが、これでは薄型化や小型化という要求に応えることは難しい。
【0005】
また、上記携帯端末装置では、被写体を照明する光が比較的強いものであるため、暗所においてマクロ撮影等を行う場合には、良好な画像が得られない。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、撮影レンズと表示部の両方を保護可能で小型化を損なわない携帯端末装置を提供することを目的とする。
【0007】
また、本発明は、撮影部を持つ携帯端末装置であって、その撮影モードによらずに良好な画像を得ることが可能な携帯端末装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の携帯端末装置は、撮影部と表示部とを有する携帯端末装置であって、前記表示部が、収納時には表示面と撮影レンズとが対向して当該撮影レンズを覆う位置に収納され、使用時には前記携帯端末装置本体から突出して、前記表示面と前記撮影レンズの双方が露出する。
【0009】
この構成により、小型化を損なうことなく、表示部の表示面と撮影レンズの双方を保護することができる。又、表示部を突出させることで、表示面と撮影レンズとが露出するため、撮影時等にも問題なく使用することができる。
【0010】
本発明の携帯端末装置は、撮影部と、前記撮影部で撮影される画像を表示する表示部とを有する携帯端末装置であって、前記表示部の表示面が被写体に向いている撮影時において、画角が確定されてから前記被写体の撮影が終了されるまでの間、前記被写体を照明するために前記表示面の輝度を上げる制御を行う表示制御手段を備える。
【0011】
この構成により、画角を確定してから撮影が終了するまで、表示部が照明の役割を果たすため、ストロボ等による強い照明の代わりに表示部を利用することで、暗所等におけるマクロ撮影等においても、良好な画像を得ることができる。また、画角を確定するまでは、表示部によって画角を確認することが可能なため、自分撮り等を行う場合でも、その操作性を向上させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1実施形態を説明するためのデジタルカメラの外観斜視を示す図である。図2は、図1に示すデジタルカメラの使用時を正面側から見た外観斜視を示す図である。図3は、図1に示すデジタルカメラの使用時を背面側から見た外観斜視を示す図である。図4は、図1に示すデジタルカメラを用いてマクロ撮影や自分撮りを行う場合の外観斜視を示す図である。図5は、図1に示すデジタルカメラの内部の概略構成を示す図である。
【0013】
図1に示すように、デジタルカメラ10は、カメラ本体11の上面11aにレリーズボタン12が配されており、カメラ本体11の前面11bの一部に収容部13が形成されている。そして、収容部13に、表示パネル14および表示パネルガイド15が収容されている。
【0014】
収容部13には、表示パネル14によって覆われる位置に、撮影レンズ(図2に示される)16を配している。撮影レンズ16は、沈胴型のレンズであり、デジタルカメラ10の使用時には被写体方向に移動可能となっている。
【0015】
撮影画像等を表示する表示部(図3に示される)17は、表示パネル14が収容部13に収容されている収容時に、撮影レンズ16と対向するようにして撮影レンズ16を覆うようになっている。このため、表示パネル14の収容時において、撮影レンズ16および表示部17の双方は、外部に露出されることなく保護される。
【0016】
表示パネル14は、その使用時には、収容位置からスライドしてカメラ本体11から突出する。この動作は、表示パネル14を指で引き上げること等により行なわれる。
【0017】
尚、表示パネル14を、その収容位置において収容部13の側壁13a(図2に示される)によりロックしておき、そのロックを解除させるようなロック解除ボタンを収容部13の側部に配しておいても良い。この場合、表示パネル14は、ばね機構等を介して収容位置に収容されるようにする。このようにすれば、ロック解除ボタンを押すことによって、ばね機構に蓄積されている弾性反発力により、表示パネル14が瞬間的に突出されるため、撮影時の動作を機敏に行うことができる。
【0018】
図2に示すように、デジタルカメラ10の使用時には、表示パネル14がスライドしてカメラ本体11から突出することにより、撮影レンズ16が露出すると同時に、内部電源が投入される。
【0019】
電源スイッチ(不図示)は、収容部13の側壁13aに内蔵されており、表示パネル14や表示パネルガイド15が突出方向に移動を開始したときにオンとなる。また、電源スイッチは、表示パネル14や表示パネルガイド15が突出した状態から収容状態になった際にオフとなるようになっている。
【0020】
尚、表示パネルガイド15の端部に磁石を内蔵しておき、表示パネル14や表示パネルガイド15が完全に突出した状態で、表示パネルガイド15の端部と接するカメラ本体11の筐体内にホール素子を配しておく構成としても良い。この場合は、表示パネルガイド15の端部に内蔵された磁石をホール素子が検出した時に、制御部27がデジタルカメラ10の電源をオンにする制御を行う。
【0021】
表示パネル14の下端左側には、表示パネル14の表示パネルガイド15に対する位置関係を検出するために、ホール素子25が配されている。表示部17は、撮影レンズ16と撮影部28を介して撮影されたスルー画像や撮影画像等を制御部27の制御によって表示する。
【0022】
表示パネルガイド15は、枢軸18を介して表示パネル14に結合されている。表示パネルガイド15は、表示パネル14とともに移動してきたときに、収容部13の上端部において移動を停止する。移動を停止すると、表示パネルガイド15の中央部からは枢軸18が引き出される。また、表示パネルガイド15の右側端部には、永久磁石15aが配されており、これがホール素子25の検出対象の磁石となる。
【0023】
枢軸18は、表示パネル14および表示パネルガイド15が収容状態にあるときに、表示パネルガイド15内に収容されており、表示パネルガイド15が収容部13の上端部において移動を停止したときに、表示パネル14の上方への移動により引き出されるようになっている。
【0024】
表示パネル14は、枢軸18を中心に回転自在になっている。表示パネル14は、収容状態から収容部13の側壁13aに沿ってスライドすることにより、カメラ本体11から突出する。この状態において、表示部17は、撮影レンズ16の撮影方向とは反対面の背面11c側に向いている。
【0025】
図3に示すように、デジタルカメラ10の使用時には、突出した表示パネル14の表示部17に表示されている画像を見ながら撮影が行なわれる。撮影は、レリーズボタン12が押されることにより行なわれる。カメラ本体11の背面11cには、デジタルカメラ10の各種操作や設定を行うためのキースイッチ19や十字キー20等が配されている。これらスイッチに加えて、文字入力キー等を配することもできる。
【0026】
図4に示すように、デジタルカメラ10を用いて自分撮りを行う場合、図2において、表示パネル14をカメラ本体11から突出させた状態で、表示パネル14を枢軸18の軸周りにほぼ180度回すことによって、表示部17を被写体に向ける。そして、表示部17に表示されている画像を直接見ながら画角等を決め、レリーズボタン12を押すことにより、自分撮りを行う。
【0027】
次に、デジタルカメラ10を用いてマクロ撮影を行う場合について説明する。
図5に示すように、デジタルカメラ10は、ホール素子25、ボタン検出部26、制御部27、撮影部28、及び表示部17等を備えている。尚、図5では、マクロ撮影時の説明に必要な構成のみを示し、その他のデジタルカメラ10の構成については図示を省略している。
【0028】
ホール素子25は、表示パネルガイド15に内蔵された磁石15aを検出し、検出信号を制御部27に出力する。ボタン検出部26は、レリーズボタン12が半押しされ、画角の確定が行われた状態(以下、この状態をS1という)と、レリーズボタン12が全押しされ、被写体の撮影が行われた状態(以下、この状態をS2という)とを段階的に検出し、その検出信号を制御部27に出力する。
【0029】
撮影部28は、CCD等の撮像素子により撮影レンズ16を介して被写体を撮影し、撮影した画像データに所定の処理を施して制御部27に出力する。制御部27は各部を制御する。
【0030】
デジタルカメラ10を用いてマクロ撮影を行う場合、図3のように表示パネル14をカメラ本体11から突出させた状態または図4のように表示パネル14を回転させた状態にする。そして、いずれの場合も、表示部17に表示されているスルー画像を見ながら画角等を決めて撮影を行う。
【0031】
このときのデジタルカメラ10の動作について説明する。
図6は、デジタルカメラ10のマクロ撮影時における動作を説明するためのフローを示す図である。
マクロモードが設定されると、制御部27は、撮影部28で撮影されている画像を表示部17に表示する制御を行う。これにより、表示部17にはスルー画像が表示される(S61)。
【0032】
その後、レリーズボタン12が半押しされると(S62)、制御部27は、ホール素子25から検出信号が出力されているか否かを判定する(S63)。
【0033】
判定の結果、検出信号が出力されていない場合(S63:NO)、制御部27は、マクロ撮影が図3に示した状態で行われていると判断し、撮影部28で撮影されている画像を表示部17に表示する制御を継続する。これにより、表示部17にはスルー画像が継続して表示される(S67)。
【0034】
一方、検出信号が出力されていた場合(S63:YES)、制御部27は、マクロ撮影が図4に示した状態で行われていると判断し、スルー画像の表示を止めさせ、代わりに、表示部17の全面の輝度を上げる制御を行う。例えば、表示部17を白色表示にして輝度を上げる等して、表示部17を明るく点灯させる制御を行う。これにより、表示部17には白色画面が表示される(S64)。
【0035】
その後、レリーズボタン12が全押しされると、撮影部28により被写体の撮影が行われる。撮影終了後、制御部27は、撮影部28により撮影され処理された撮影画像を表示部17に表示する制御を行う。そして、表示部17の表示は白色表示またはスルー画像表示から、撮影された画像の表示に切替わる(S66)。その後、S61に移行し、表示部17には再びスルー画像が表示される。
【0036】
以上のように、本実施形態のデジタルカメラ10によれば、表示パネル14が、撮影レンズ16を覆った状態で収容される。このため、撮影レンズの配置面の反対面に表示パネルを配している一般のデジタルカメラに比べ、撮影レンズ16の反対側の面に多くのスイッチを配することができる。したがって、デジタルカメラ10の設計の自由度を向上させることができる。
【0037】
又、撮影レンズ16を覆うバリアと表示部17を覆うバリアとの2個のバリアの移動スペースを独立して設ける必要がなく、2個のバリアを移動させる機構を独立して配する必要もない。このため、デジタルカメラ10の小型化および低コスト化を図ることができる。
【0038】
また、デジタルカメラ10は、表示パネル14をカメラ本体11から突出させて使用する。このため、カメラ本体11を手で持つ際に、誤って表示パネル14の表示部17を指で押さえてしまうようなことが少なくなる。したがって、表示部17に指紋をつけてしまい、それをきれいにする等の労力を減らすことができる。
【0039】
また、表示パネル14は、その使用時において、レリーズボタン12の押下方向、つまりレリーズボタン12の配置面11a側に突出する。このため、ユーザが撮影を行う場合には今までのデジタルカメラと同様、カメラ本体11を両手でしっかり固定して撮影を行うことができる。したがって、従来からのデジタルカメラの操作性を維持しながら、上記のような効果を得ることができる。
【0040】
また、デジタルカメラ10の使用時において、表示パネル14の方向を自由に変更することができるため、風景を撮影する際や自分撮りを行う際等、状況に応じた使い方が可能となる。
【0041】
また、表示パネル14の突出と同時にデジタルカメラ10の電源が投入されるため、電源スイッチを別所に配したものと比べて、デジタルカメラ10の設計の自由度を向上させることができる。
【0042】
また、フラッシュ等では光量が多すぎ、自然光では光量が足りないような場合(マクロ撮影等)において、表示部17を照明に用いて被写体に向けることにより、表示部17から照明される光量によって好ましいマクロ撮影を行うことができる。
【0043】
また、図4に示したような状態でマクロ撮影を行う場合、画角を決定するまでは、表示部17にスルー画像が表示されるため、ユーザはこの表示を確認しながら画角を決定することができる。一方、ユーザが画角を決め、レリーズボタン12を半押しすると、表示部17には白色画面が表示され、これが被写体を撮影する際の照明の役割を果たすことになる。したがって、自分をマクロ撮影するような場合でも、その操作がしやすくなると共に、高画質の画像を得ることが可能となる。
【0044】
(第2実施形態)
本実施形態のデジタルカメラは、図1に示したデジタルカメラ10において、表示パネル14をスライドさせてカメラ本体11から突出させるのではなく、表示パネル14を開くことで、カメラ本体11から突出させる構成としたものである。このため、以下の説明において第1実施形態と重複する構成・作用を有する部材等については、図中に同一符号を付して説明する。
【0045】
図7は、本発明の第2実施形態を説明するためのデジタルカメラの外観斜視を示す図である。図8は、図7に示すデジタルカメラの使用時を正面側から見た外観斜視を示す図である。図9は、図7に示すデジタルカメラの使用時を背面側から見た外観斜視を示す図である。
【0046】
図7に示したように、デジタルカメラ30は、収容部13に、表示パネルガイド31を上部に配した表示パネル32が収容されている。
【0047】
表示パネル32は、その使用時に、表示パネルガイド31を中心に開いてカメラ本体11から突出する。この動作は、表示パネル32を指で引き起こすことにより行なわれる。また、第1実施形態と同様、表示パネル32が開くと、デジタルカメラ30の電源がオンになるようになっている。表示パネル32の表示パネルガイド31側の端部には、表示パネル32の表示パネルガイド31に対する位置関係を検出するために、ホール素子35が配されている。
【0048】
図8に示すように、デジタルカメラ30の使用時には、表示パネル32が収容位置から開いてカメラ本体11から突出することにより、撮影レンズ16が露出する。
【0049】
表示パネルガイド31は、収容部13の上端部において回転自在に配されており、枢軸33を介して表示パネル32に結合されている。表示パネルガイド31は、表示パネル32が開いてきたときに、枢軸33が上部に配されたところで回転を停止する。回転を停止すると、表示パネルガイド31の中央部からは枢軸33が引き出される。また、表示パネルガイド31の右側端部には、永久磁石31aが配されており、これがホール素子35の検出対象の磁石となる。
【0050】
枢軸33は、表示パネル32および表示パネルガイド31が収容状態にあるときに、表示パネルガイド31内に収容されていて隠れており、表示パネルガイド31が収容部13の上端部において移動を停止したときに、表示パネル32の上方への移動により引き出されるようになっている。
【0051】
表示パネル32は、収容位置から開くことにより、カメラ本体11から突出する。このため、表示部34が、撮影レンズ16の撮影方向と同一の方向に向いた状態となる。ここで、枢軸33を中心に表示パネル32をほぼ180度回転することにより、デジタルカメラ30の通常の使用状態となる。
【0052】
デジタルカメラ30の通常の使用時には、図9に示すように、図8に示した状態枢軸33を中心に表示パネル32をほぼ180度回転させ、表示部34に表示されている画像を見ながら撮影を行う。尚、自分撮りを行う場合は、図8に示した状態で表示部34に表示されている自分の画像を見ながら撮影を行う。
【0053】
デジタルカメラ30のマクロ撮影時の動作は、第1実施形態で説明したデジタルカメラ10と同様であり、ホール素子35からの検出信号の有無によって、デジタルカメラ30内の制御部が、表示部34の表示を白色表示にするか否かを決定する。デジタルカメラ30では、図8に示した状態でマクロ撮影が行われている場合、S1で表示部34を白色表示にする制御を行い、図9に示した状態でマクロ撮影が行われている場合、S1で表示部34を白色表示にする制御を行わない。
【0054】
以上のように、本実施形態のデジタルカメラ30によれば、表示パネル32が、撮影レンズ16を覆った状態で収容される。このため、撮影レンズの配置面の反対面に表示パネルを配している一般のデジタルカメラに比べ、撮影レンズ16の反対側の面に多くのスイッチを配することができる。したがって、デジタルカメラ30の設計の自由度を向上させることができる。
【0055】
又、撮影レンズ16を覆うバリアと表示部34を覆うバリアとの2個のバリアの移動スペースを独立して設ける必要がなく、2個のバリアを移動させる機構を独立して配する必要もない。このため、デジタルカメラ30の小型化および低コスト化を図ることができる。
【0056】
また、デジタルカメラ30は、表示パネル32をカメラ本体11から突出させて使用する。このため、カメラ本体11を手で持つ際に、誤って表示パネル32の表示部34を指で押さえてしまうようなことが少なくなる。したがって、表示部34に指紋をつけてしまい、それをきれいにする等の労力を減らすことができる。
【0057】
また、表示パネル32は、その使用時において、レリーズボタン12の押下方向、つまりレリーズボタン12の配置面11a側に突出する。このため、ユーザが撮影を行う場合には今までのデジタルカメラと同様、カメラ本体11を両手でしっかり固定して撮影を行うことができる。したがって、従来からのデジタルカメラの操作性を維持しながら、上記のような効果を得ることができる。
【0058】
また、デジタルカメラ30の使用時において、表示パネル32の方向を自由に変更することができるため、風景を撮影する際や自分撮りを行う際等、状況に応じた使い方が可能となる。
【0059】
また、表示パネル32の突出と同時にデジタルカメラ30の電源が投入されるため、電源スイッチを別所に配したものと比べて、デジタルカメラ30の設計の自由度を向上させることができる。
【0060】
また、フラッシュ等では光量が多すぎ、自然光では光量が足りないような場合(マクロ撮影等)において、表示部34を照明に用いて被写体に向けることにより、表示部34から照明される光量によって好ましいマクロ撮影を行うことができる。
【0061】
また、図8に示したような状態でマクロ撮影を行う場合、画角を決定するまでは、表示部34にスルー画像が表示されるため、ユーザはこの表示を確認しながら画角を決定することができる。一方、ユーザが画角を決め、レリーズボタン12を半押しすると、表示部34には白色画面が表示され、これが被写体を撮影する際の照明の役割を果たすことになる。したがって、自分をマクロ撮影するような場合でも、その操作がしやすくなると共に、高画質の画像を得ることが可能となる。
【0062】
尚、第1及び第2実施形態では、表示パネル14及び32によって撮影レンズを保護可能となっているが、表示パネル14及び32によって覆われる位置にストロボ等を配するようにしても良い。
【0063】
また、第1〜第3実施形態では、表示パネル14の突出方向をレリーズボタン12の配置面側(上方向)としているが、表示パネル14を、カメラ本体11の横方向に突出させるようにしても良い。
【0064】
また、第1〜第3実施形態では、デジタルカメラを例にして説明したが、LCD等の表示部と撮影部とを有するものであれば、携帯電話機やPDA等でも構わない。
【0065】
【発明の効果】
本発明によれば、撮影レンズと表示部の両方を保護可能で小型化を損なわない携帯端末装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を説明するためのデジタルカメラの外観斜視を示す図
【図2】本発明の第1実施形態を説明するためのデジタルカメラの使用時を正面側から見た外観斜視を示す図
【図3】本発明の第1実施形態を説明するためのデジタルカメラの使用時を背面側から見た外観斜視を示す図
【図4】本発明の第1実施形態を説明するためのデジタルカメラを用いてマクロ撮影や自分撮りを行う場合の外観斜視を示す図
【図5】本発明の第1実施形態を説明するためのデジタルカメラの内部構成を示す図
【図6】本発明の第1実施形態を説明するためのデジタルカメラのマクロ撮影時における動作を説明するためのフローを示す図
【図7】本発明の第2実施形態を説明するためのデジタルカメラの外観斜視を示す図
【図8】本発明の第2実施形態を説明するためのデジタルカメラの使用時を正面側から見た外観斜視を示す図
【図9】本発明の第2実施形態を説明するためのデジタルカメラの使用時を背面側から見た外観斜視を示す図
【符号の説明】
10 デジタルカメラ
11 カメラ本体
14 表示パネル
16 撮影レンズ
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示部と撮影部とを有する携帯端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、レンズ部に保護カバーを設けたデジタルカメラが存在する。また、LCD部に保護バリアを設けたデジタルカメラが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、カメラの近傍に、被写体を照明する照明部を配し、暗い場所等でも、良好な撮影を行うことができる携帯端末装置が存在する。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−304229号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
デジタルカメラのように、LCD部と撮影部とを有する携帯端末装置では、その携帯性から、使用しない時にLCD部と撮影レンズとを保護することが要望されており、一方で、小型化の要求もある。特許文献1に記載されたデジタルカメラでは、LCD部を保護することができるが、レンズ部の保護は行われていない。LCD部と同様にレンズ部に保護バリアを設けることも可能だが、これでは薄型化や小型化という要求に応えることは難しい。
【0005】
また、上記携帯端末装置では、被写体を照明する光が比較的強いものであるため、暗所においてマクロ撮影等を行う場合には、良好な画像が得られない。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、撮影レンズと表示部の両方を保護可能で小型化を損なわない携帯端末装置を提供することを目的とする。
【0007】
また、本発明は、撮影部を持つ携帯端末装置であって、その撮影モードによらずに良好な画像を得ることが可能な携帯端末装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の携帯端末装置は、撮影部と表示部とを有する携帯端末装置であって、前記表示部が、収納時には表示面と撮影レンズとが対向して当該撮影レンズを覆う位置に収納され、使用時には前記携帯端末装置本体から突出して、前記表示面と前記撮影レンズの双方が露出する。
【0009】
この構成により、小型化を損なうことなく、表示部の表示面と撮影レンズの双方を保護することができる。又、表示部を突出させることで、表示面と撮影レンズとが露出するため、撮影時等にも問題なく使用することができる。
【0010】
本発明の携帯端末装置は、撮影部と、前記撮影部で撮影される画像を表示する表示部とを有する携帯端末装置であって、前記表示部の表示面が被写体に向いている撮影時において、画角が確定されてから前記被写体の撮影が終了されるまでの間、前記被写体を照明するために前記表示面の輝度を上げる制御を行う表示制御手段を備える。
【0011】
この構成により、画角を確定してから撮影が終了するまで、表示部が照明の役割を果たすため、ストロボ等による強い照明の代わりに表示部を利用することで、暗所等におけるマクロ撮影等においても、良好な画像を得ることができる。また、画角を確定するまでは、表示部によって画角を確認することが可能なため、自分撮り等を行う場合でも、その操作性を向上させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1実施形態を説明するためのデジタルカメラの外観斜視を示す図である。図2は、図1に示すデジタルカメラの使用時を正面側から見た外観斜視を示す図である。図3は、図1に示すデジタルカメラの使用時を背面側から見た外観斜視を示す図である。図4は、図1に示すデジタルカメラを用いてマクロ撮影や自分撮りを行う場合の外観斜視を示す図である。図5は、図1に示すデジタルカメラの内部の概略構成を示す図である。
【0013】
図1に示すように、デジタルカメラ10は、カメラ本体11の上面11aにレリーズボタン12が配されており、カメラ本体11の前面11bの一部に収容部13が形成されている。そして、収容部13に、表示パネル14および表示パネルガイド15が収容されている。
【0014】
収容部13には、表示パネル14によって覆われる位置に、撮影レンズ(図2に示される)16を配している。撮影レンズ16は、沈胴型のレンズであり、デジタルカメラ10の使用時には被写体方向に移動可能となっている。
【0015】
撮影画像等を表示する表示部(図3に示される)17は、表示パネル14が収容部13に収容されている収容時に、撮影レンズ16と対向するようにして撮影レンズ16を覆うようになっている。このため、表示パネル14の収容時において、撮影レンズ16および表示部17の双方は、外部に露出されることなく保護される。
【0016】
表示パネル14は、その使用時には、収容位置からスライドしてカメラ本体11から突出する。この動作は、表示パネル14を指で引き上げること等により行なわれる。
【0017】
尚、表示パネル14を、その収容位置において収容部13の側壁13a(図2に示される)によりロックしておき、そのロックを解除させるようなロック解除ボタンを収容部13の側部に配しておいても良い。この場合、表示パネル14は、ばね機構等を介して収容位置に収容されるようにする。このようにすれば、ロック解除ボタンを押すことによって、ばね機構に蓄積されている弾性反発力により、表示パネル14が瞬間的に突出されるため、撮影時の動作を機敏に行うことができる。
【0018】
図2に示すように、デジタルカメラ10の使用時には、表示パネル14がスライドしてカメラ本体11から突出することにより、撮影レンズ16が露出すると同時に、内部電源が投入される。
【0019】
電源スイッチ(不図示)は、収容部13の側壁13aに内蔵されており、表示パネル14や表示パネルガイド15が突出方向に移動を開始したときにオンとなる。また、電源スイッチは、表示パネル14や表示パネルガイド15が突出した状態から収容状態になった際にオフとなるようになっている。
【0020】
尚、表示パネルガイド15の端部に磁石を内蔵しておき、表示パネル14や表示パネルガイド15が完全に突出した状態で、表示パネルガイド15の端部と接するカメラ本体11の筐体内にホール素子を配しておく構成としても良い。この場合は、表示パネルガイド15の端部に内蔵された磁石をホール素子が検出した時に、制御部27がデジタルカメラ10の電源をオンにする制御を行う。
【0021】
表示パネル14の下端左側には、表示パネル14の表示パネルガイド15に対する位置関係を検出するために、ホール素子25が配されている。表示部17は、撮影レンズ16と撮影部28を介して撮影されたスルー画像や撮影画像等を制御部27の制御によって表示する。
【0022】
表示パネルガイド15は、枢軸18を介して表示パネル14に結合されている。表示パネルガイド15は、表示パネル14とともに移動してきたときに、収容部13の上端部において移動を停止する。移動を停止すると、表示パネルガイド15の中央部からは枢軸18が引き出される。また、表示パネルガイド15の右側端部には、永久磁石15aが配されており、これがホール素子25の検出対象の磁石となる。
【0023】
枢軸18は、表示パネル14および表示パネルガイド15が収容状態にあるときに、表示パネルガイド15内に収容されており、表示パネルガイド15が収容部13の上端部において移動を停止したときに、表示パネル14の上方への移動により引き出されるようになっている。
【0024】
表示パネル14は、枢軸18を中心に回転自在になっている。表示パネル14は、収容状態から収容部13の側壁13aに沿ってスライドすることにより、カメラ本体11から突出する。この状態において、表示部17は、撮影レンズ16の撮影方向とは反対面の背面11c側に向いている。
【0025】
図3に示すように、デジタルカメラ10の使用時には、突出した表示パネル14の表示部17に表示されている画像を見ながら撮影が行なわれる。撮影は、レリーズボタン12が押されることにより行なわれる。カメラ本体11の背面11cには、デジタルカメラ10の各種操作や設定を行うためのキースイッチ19や十字キー20等が配されている。これらスイッチに加えて、文字入力キー等を配することもできる。
【0026】
図4に示すように、デジタルカメラ10を用いて自分撮りを行う場合、図2において、表示パネル14をカメラ本体11から突出させた状態で、表示パネル14を枢軸18の軸周りにほぼ180度回すことによって、表示部17を被写体に向ける。そして、表示部17に表示されている画像を直接見ながら画角等を決め、レリーズボタン12を押すことにより、自分撮りを行う。
【0027】
次に、デジタルカメラ10を用いてマクロ撮影を行う場合について説明する。
図5に示すように、デジタルカメラ10は、ホール素子25、ボタン検出部26、制御部27、撮影部28、及び表示部17等を備えている。尚、図5では、マクロ撮影時の説明に必要な構成のみを示し、その他のデジタルカメラ10の構成については図示を省略している。
【0028】
ホール素子25は、表示パネルガイド15に内蔵された磁石15aを検出し、検出信号を制御部27に出力する。ボタン検出部26は、レリーズボタン12が半押しされ、画角の確定が行われた状態(以下、この状態をS1という)と、レリーズボタン12が全押しされ、被写体の撮影が行われた状態(以下、この状態をS2という)とを段階的に検出し、その検出信号を制御部27に出力する。
【0029】
撮影部28は、CCD等の撮像素子により撮影レンズ16を介して被写体を撮影し、撮影した画像データに所定の処理を施して制御部27に出力する。制御部27は各部を制御する。
【0030】
デジタルカメラ10を用いてマクロ撮影を行う場合、図3のように表示パネル14をカメラ本体11から突出させた状態または図4のように表示パネル14を回転させた状態にする。そして、いずれの場合も、表示部17に表示されているスルー画像を見ながら画角等を決めて撮影を行う。
【0031】
このときのデジタルカメラ10の動作について説明する。
図6は、デジタルカメラ10のマクロ撮影時における動作を説明するためのフローを示す図である。
マクロモードが設定されると、制御部27は、撮影部28で撮影されている画像を表示部17に表示する制御を行う。これにより、表示部17にはスルー画像が表示される(S61)。
【0032】
その後、レリーズボタン12が半押しされると(S62)、制御部27は、ホール素子25から検出信号が出力されているか否かを判定する(S63)。
【0033】
判定の結果、検出信号が出力されていない場合(S63:NO)、制御部27は、マクロ撮影が図3に示した状態で行われていると判断し、撮影部28で撮影されている画像を表示部17に表示する制御を継続する。これにより、表示部17にはスルー画像が継続して表示される(S67)。
【0034】
一方、検出信号が出力されていた場合(S63:YES)、制御部27は、マクロ撮影が図4に示した状態で行われていると判断し、スルー画像の表示を止めさせ、代わりに、表示部17の全面の輝度を上げる制御を行う。例えば、表示部17を白色表示にして輝度を上げる等して、表示部17を明るく点灯させる制御を行う。これにより、表示部17には白色画面が表示される(S64)。
【0035】
その後、レリーズボタン12が全押しされると、撮影部28により被写体の撮影が行われる。撮影終了後、制御部27は、撮影部28により撮影され処理された撮影画像を表示部17に表示する制御を行う。そして、表示部17の表示は白色表示またはスルー画像表示から、撮影された画像の表示に切替わる(S66)。その後、S61に移行し、表示部17には再びスルー画像が表示される。
【0036】
以上のように、本実施形態のデジタルカメラ10によれば、表示パネル14が、撮影レンズ16を覆った状態で収容される。このため、撮影レンズの配置面の反対面に表示パネルを配している一般のデジタルカメラに比べ、撮影レンズ16の反対側の面に多くのスイッチを配することができる。したがって、デジタルカメラ10の設計の自由度を向上させることができる。
【0037】
又、撮影レンズ16を覆うバリアと表示部17を覆うバリアとの2個のバリアの移動スペースを独立して設ける必要がなく、2個のバリアを移動させる機構を独立して配する必要もない。このため、デジタルカメラ10の小型化および低コスト化を図ることができる。
【0038】
また、デジタルカメラ10は、表示パネル14をカメラ本体11から突出させて使用する。このため、カメラ本体11を手で持つ際に、誤って表示パネル14の表示部17を指で押さえてしまうようなことが少なくなる。したがって、表示部17に指紋をつけてしまい、それをきれいにする等の労力を減らすことができる。
【0039】
また、表示パネル14は、その使用時において、レリーズボタン12の押下方向、つまりレリーズボタン12の配置面11a側に突出する。このため、ユーザが撮影を行う場合には今までのデジタルカメラと同様、カメラ本体11を両手でしっかり固定して撮影を行うことができる。したがって、従来からのデジタルカメラの操作性を維持しながら、上記のような効果を得ることができる。
【0040】
また、デジタルカメラ10の使用時において、表示パネル14の方向を自由に変更することができるため、風景を撮影する際や自分撮りを行う際等、状況に応じた使い方が可能となる。
【0041】
また、表示パネル14の突出と同時にデジタルカメラ10の電源が投入されるため、電源スイッチを別所に配したものと比べて、デジタルカメラ10の設計の自由度を向上させることができる。
【0042】
また、フラッシュ等では光量が多すぎ、自然光では光量が足りないような場合(マクロ撮影等)において、表示部17を照明に用いて被写体に向けることにより、表示部17から照明される光量によって好ましいマクロ撮影を行うことができる。
【0043】
また、図4に示したような状態でマクロ撮影を行う場合、画角を決定するまでは、表示部17にスルー画像が表示されるため、ユーザはこの表示を確認しながら画角を決定することができる。一方、ユーザが画角を決め、レリーズボタン12を半押しすると、表示部17には白色画面が表示され、これが被写体を撮影する際の照明の役割を果たすことになる。したがって、自分をマクロ撮影するような場合でも、その操作がしやすくなると共に、高画質の画像を得ることが可能となる。
【0044】
(第2実施形態)
本実施形態のデジタルカメラは、図1に示したデジタルカメラ10において、表示パネル14をスライドさせてカメラ本体11から突出させるのではなく、表示パネル14を開くことで、カメラ本体11から突出させる構成としたものである。このため、以下の説明において第1実施形態と重複する構成・作用を有する部材等については、図中に同一符号を付して説明する。
【0045】
図7は、本発明の第2実施形態を説明するためのデジタルカメラの外観斜視を示す図である。図8は、図7に示すデジタルカメラの使用時を正面側から見た外観斜視を示す図である。図9は、図7に示すデジタルカメラの使用時を背面側から見た外観斜視を示す図である。
【0046】
図7に示したように、デジタルカメラ30は、収容部13に、表示パネルガイド31を上部に配した表示パネル32が収容されている。
【0047】
表示パネル32は、その使用時に、表示パネルガイド31を中心に開いてカメラ本体11から突出する。この動作は、表示パネル32を指で引き起こすことにより行なわれる。また、第1実施形態と同様、表示パネル32が開くと、デジタルカメラ30の電源がオンになるようになっている。表示パネル32の表示パネルガイド31側の端部には、表示パネル32の表示パネルガイド31に対する位置関係を検出するために、ホール素子35が配されている。
【0048】
図8に示すように、デジタルカメラ30の使用時には、表示パネル32が収容位置から開いてカメラ本体11から突出することにより、撮影レンズ16が露出する。
【0049】
表示パネルガイド31は、収容部13の上端部において回転自在に配されており、枢軸33を介して表示パネル32に結合されている。表示パネルガイド31は、表示パネル32が開いてきたときに、枢軸33が上部に配されたところで回転を停止する。回転を停止すると、表示パネルガイド31の中央部からは枢軸33が引き出される。また、表示パネルガイド31の右側端部には、永久磁石31aが配されており、これがホール素子35の検出対象の磁石となる。
【0050】
枢軸33は、表示パネル32および表示パネルガイド31が収容状態にあるときに、表示パネルガイド31内に収容されていて隠れており、表示パネルガイド31が収容部13の上端部において移動を停止したときに、表示パネル32の上方への移動により引き出されるようになっている。
【0051】
表示パネル32は、収容位置から開くことにより、カメラ本体11から突出する。このため、表示部34が、撮影レンズ16の撮影方向と同一の方向に向いた状態となる。ここで、枢軸33を中心に表示パネル32をほぼ180度回転することにより、デジタルカメラ30の通常の使用状態となる。
【0052】
デジタルカメラ30の通常の使用時には、図9に示すように、図8に示した状態枢軸33を中心に表示パネル32をほぼ180度回転させ、表示部34に表示されている画像を見ながら撮影を行う。尚、自分撮りを行う場合は、図8に示した状態で表示部34に表示されている自分の画像を見ながら撮影を行う。
【0053】
デジタルカメラ30のマクロ撮影時の動作は、第1実施形態で説明したデジタルカメラ10と同様であり、ホール素子35からの検出信号の有無によって、デジタルカメラ30内の制御部が、表示部34の表示を白色表示にするか否かを決定する。デジタルカメラ30では、図8に示した状態でマクロ撮影が行われている場合、S1で表示部34を白色表示にする制御を行い、図9に示した状態でマクロ撮影が行われている場合、S1で表示部34を白色表示にする制御を行わない。
【0054】
以上のように、本実施形態のデジタルカメラ30によれば、表示パネル32が、撮影レンズ16を覆った状態で収容される。このため、撮影レンズの配置面の反対面に表示パネルを配している一般のデジタルカメラに比べ、撮影レンズ16の反対側の面に多くのスイッチを配することができる。したがって、デジタルカメラ30の設計の自由度を向上させることができる。
【0055】
又、撮影レンズ16を覆うバリアと表示部34を覆うバリアとの2個のバリアの移動スペースを独立して設ける必要がなく、2個のバリアを移動させる機構を独立して配する必要もない。このため、デジタルカメラ30の小型化および低コスト化を図ることができる。
【0056】
また、デジタルカメラ30は、表示パネル32をカメラ本体11から突出させて使用する。このため、カメラ本体11を手で持つ際に、誤って表示パネル32の表示部34を指で押さえてしまうようなことが少なくなる。したがって、表示部34に指紋をつけてしまい、それをきれいにする等の労力を減らすことができる。
【0057】
また、表示パネル32は、その使用時において、レリーズボタン12の押下方向、つまりレリーズボタン12の配置面11a側に突出する。このため、ユーザが撮影を行う場合には今までのデジタルカメラと同様、カメラ本体11を両手でしっかり固定して撮影を行うことができる。したがって、従来からのデジタルカメラの操作性を維持しながら、上記のような効果を得ることができる。
【0058】
また、デジタルカメラ30の使用時において、表示パネル32の方向を自由に変更することができるため、風景を撮影する際や自分撮りを行う際等、状況に応じた使い方が可能となる。
【0059】
また、表示パネル32の突出と同時にデジタルカメラ30の電源が投入されるため、電源スイッチを別所に配したものと比べて、デジタルカメラ30の設計の自由度を向上させることができる。
【0060】
また、フラッシュ等では光量が多すぎ、自然光では光量が足りないような場合(マクロ撮影等)において、表示部34を照明に用いて被写体に向けることにより、表示部34から照明される光量によって好ましいマクロ撮影を行うことができる。
【0061】
また、図8に示したような状態でマクロ撮影を行う場合、画角を決定するまでは、表示部34にスルー画像が表示されるため、ユーザはこの表示を確認しながら画角を決定することができる。一方、ユーザが画角を決め、レリーズボタン12を半押しすると、表示部34には白色画面が表示され、これが被写体を撮影する際の照明の役割を果たすことになる。したがって、自分をマクロ撮影するような場合でも、その操作がしやすくなると共に、高画質の画像を得ることが可能となる。
【0062】
尚、第1及び第2実施形態では、表示パネル14及び32によって撮影レンズを保護可能となっているが、表示パネル14及び32によって覆われる位置にストロボ等を配するようにしても良い。
【0063】
また、第1〜第3実施形態では、表示パネル14の突出方向をレリーズボタン12の配置面側(上方向)としているが、表示パネル14を、カメラ本体11の横方向に突出させるようにしても良い。
【0064】
また、第1〜第3実施形態では、デジタルカメラを例にして説明したが、LCD等の表示部と撮影部とを有するものであれば、携帯電話機やPDA等でも構わない。
【0065】
【発明の効果】
本発明によれば、撮影レンズと表示部の両方を保護可能で小型化を損なわない携帯端末装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を説明するためのデジタルカメラの外観斜視を示す図
【図2】本発明の第1実施形態を説明するためのデジタルカメラの使用時を正面側から見た外観斜視を示す図
【図3】本発明の第1実施形態を説明するためのデジタルカメラの使用時を背面側から見た外観斜視を示す図
【図4】本発明の第1実施形態を説明するためのデジタルカメラを用いてマクロ撮影や自分撮りを行う場合の外観斜視を示す図
【図5】本発明の第1実施形態を説明するためのデジタルカメラの内部構成を示す図
【図6】本発明の第1実施形態を説明するためのデジタルカメラのマクロ撮影時における動作を説明するためのフローを示す図
【図7】本発明の第2実施形態を説明するためのデジタルカメラの外観斜視を示す図
【図8】本発明の第2実施形態を説明するためのデジタルカメラの使用時を正面側から見た外観斜視を示す図
【図9】本発明の第2実施形態を説明するためのデジタルカメラの使用時を背面側から見た外観斜視を示す図
【符号の説明】
10 デジタルカメラ
11 カメラ本体
14 表示パネル
16 撮影レンズ
Claims (8)
- 撮影部と表示部とを有する携帯端末装置であって、
前記表示部は、収容時には表示面と撮影レンズとが対向して当該撮影レンズを覆う位置に収容され、使用時には前記携帯端末装置本体から突出して、前記表示面と前記撮影レンズの双方が露出する携帯端末装置。 - 請求項1記載の携帯端末装置であって、
前記表示部は、前記撮影レンズを覆う位置からスライドして、前記携帯端末装置本体から突出する携帯端末装置。 - 請求項1記載の携帯端末装置であって、
前記表示部は、前記撮影レンズを覆う位置から開いて、前記携帯端末装置本体から突出する携帯端末装置。 - 請求項1〜3のいずれか記載の携帯端末装置であって、
前記表示部は、前記携帯端末装置本体より突出した状態から、前記携帯端末装置本体を軸にして回転可能である携帯端末装置。 - 請求項1〜4のいずれか記載の携帯端末装置であって、
前記表示面が被写体に向いている撮影時において、前記被写体を照明するために前記表示面の輝度を上げる制御を行う表示制御手段を備える携帯端末装置。 - 請求項1〜5のいずれか記載の携帯端末装置であって、
前記携帯端末装置本体から前記表示部が突出されると、電源を起動する制御を行う電源制御手段を備える携帯端末装置。 - 請求項1〜6のいずれか記載の携帯端末装置であって、
撮影を行うためのレリーズボタンを備え、
前記表示部は、前記レリーズボタンの押下方向に突出する携帯端末装置。 - 撮影部と、前記撮影部で撮影される画像を表示する表示部とを有する携帯端末装置であって、
前記表示部の表示面が被写体に向いている撮影時において、画角が確定されてから前記被写体の撮影が終了されるまでの間、前記被写体を照明するために前記表示面の輝度を上げる制御を行う表示制御手段を備える携帯端末装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003141948A JP2004349809A (ja) | 2003-05-20 | 2003-05-20 | 携帯端末装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003141948A JP2004349809A (ja) | 2003-05-20 | 2003-05-20 | 携帯端末装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004349809A true JP2004349809A (ja) | 2004-12-09 |
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ID=33530169
Family Applications (1)
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JP2003141948A Pending JP2004349809A (ja) | 2003-05-20 | 2003-05-20 | 携帯端末装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004349809A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008016886A (ja) * | 2006-06-30 | 2008-01-24 | Casio Comput Co Ltd | 撮像装置、撮像装置の画像表示方法及びプログラム |
JP2013061635A (ja) * | 2011-08-23 | 2013-04-04 | Panasonic Corp | 電子機器 |
-
2003
- 2003-05-20 JP JP2003141948A patent/JP2004349809A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008016886A (ja) * | 2006-06-30 | 2008-01-24 | Casio Comput Co Ltd | 撮像装置、撮像装置の画像表示方法及びプログラム |
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Date | Code | Title | Description |
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