JP2004242202A - 携帯型無線端末機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係る携帯型無線端末機において、本体1には、画像を撮影するためのカメラ30が内蔵されると共に、該カメラ30による撮影方向を表面側に向けた第1撮影姿勢と裏面側に向けた第2撮影姿勢の間で該カメラ30を回転可能に支持する枢支機構40と、該カメラ30を前記第1撮影姿勢と第2撮影姿勢の間で回転させるための回転機構50とが配備されている。前記本体1の表面と裏面には、前記第1撮影姿勢のカメラ30との対向位置と前記第2撮影姿勢のカメラ30との対向位置に、第1撮影窓33と第2撮影窓34がそれぞれ設けられている。
【選択図】 図6
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被写体を撮影するためのカメラを具えた携帯型無線端末機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、カメラを具えた携帯電話機が普及してきており、このような携帯電話機においては、一般にディスプレイが配備されている面とは反対側の面にカメラが配置されており、カメラが捉えている画像をディスプレイに映し出して確認しながら被写体の撮影を行なうことが出来る。
しかしながら、ディスプレイの画面が向いている方向とカメラの撮影方向とは互いに逆方向であるために、このような携帯電話機で使用者本人の撮影を行なう場合、ディスプレイの画面にてカメラが捉えている画像を確認することは出来なかった。
【0003】
上記問題を解決するために、ディスプレイが配備されている面とは反対側の面に第1カメラを配置すると共に、ディスプレイが配備されている面と同じ側の面に第2カメラを配置した携帯電話機が提案されている。
このような携帯電話機において、背景の撮影を行なうときには、第1カメラで撮影を行なうことにより、カメラが捉えている画像をディスプレイの画面にて確認しながら背景の撮影を行なうことが出来る。又、使用者本人の撮影を行なうときには、第2カメラを使用することにより、カメラが捉えている画像をディスプレイの画面にて確認しながら使用者本人の撮影を行なうことが出来る。
【0004】
又、前述の問題を解決することが可能な携帯電話機として、例えば図13に示す携帯電話機が提案されている(特許文献1参照)。
該携帯電話機においては、第1筐体(81)と第2筐体(82)とがヒンジ機構(83)を介して互いに開閉可能に連結されており、第1筐体(81)の表面には複数の操作キー(85)が配備され、該操作キー(85)の下方には送話部(87)が設けられている。又、第2筐体(82)の表面にはディスプレイ(84)が配備され、該ディスプレイ(84)の上方には受話部(86)が設けられている。
更に、ヒンジ機構(83)には、円筒状の摘み部(88)がヒンジ機構(83)の同軸上を回転可能に取り付けられており、該摘み部(88)の外周面にはカメラ(89)が配置されている。
【0005】
図13に示す携帯電話機においては、摘み部(88)を自由に回転させることにより、カメラ(89)の撮影方向を任意に調整することが出来るので、使用者は、摘み部(88)を回転させてカメラ(89)をディスプレイ(84)とは反対側に向けることにより、ディスプレイ(84)の画面とは反対側に位置する被写体をディスプレイ(84)の画面に映し出して確認しながら該被写体の撮影を行なうことが出来る。又、摘み部(88)を回転させてカメラ(89)とディスプレイ(84)を同じ側に向けることにより、ディスプレイ(84)の画面と同じ側に位置する使用者本人をディスプレイ(84)の画面に映し出して確認しながら使用者本人の撮影を行なうことが出来る。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−253124号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ディスプレイと反対側の面及び同じ側の面にカメラを配備した従来の携帯電話機においては、カメラを2台配備することとなるので、コスト高に繋がるという問題があった。
又、図13に示す携帯電話機においては、摘み部(88)を手動で回転させるためにカメラ(89)のレンズ部分が汚れ易いという問題があった。
【0008】
そこで本発明の目的は、1台のカメラで、ディスプレイと反対側及びディスプレイと同じ側の2つの撮影方向を設定することが出来ると共に、カメラに触れることなく2つの撮影方向を切り替えることが出来る携帯型無線端末機を提供することである。
【0009】
【課題を解決する為の手段】
本発明に係る携帯型無線端末機においては、表面及び裏面を有する携帯可能な本体(1)の表面にディスプレイ(22)が配備されている。
前記本体(1)には、画像を撮影するためのカメラ(30)が内蔵されると共に、該カメラ(30)による撮影方向を前記表面側に向けた第1撮影姿勢と前記裏面側に向けた第2撮影姿勢の間で該カメラ(30)を回転可能に支持する枢支機構(40)と、該カメラ(30)を前記第1撮影姿勢と第2撮影姿勢の間で回転させるための回転機構(50)とが配備され、前記本体(1)の表面と裏面には、前記第1撮影姿勢のカメラ(30)との対向位置と前記第2撮影姿勢のカメラ(30)との対向位置に、第1撮影窓(33)と第2撮影窓(34)がそれぞれ設けられている。
【0010】
上記本発明に係る携帯型無線端末機において、ディスプレイとは反対側に位置する被写体の撮影を行なう場合、回転機構(50)を動作させてカメラ(30)を第2撮影姿勢に設定することにより、カメラ(30)が捉えている画像をディスプレイ(22)の画面に映し出して確認しながら、前記被写体の撮影を行なうことが出来る。
又、使用者本人の撮影を行なう場合、回転機構(50)を動作させてカメラ(30)を第1撮影姿勢に設定することにより、カメラ(30)が捉えている画像をディスプレイ(22)の画面に映し出して確認しながら、使用者本人の撮影を行なうことが出来る。
【0011】
又、カメラ(30)は、回転機構(50)が動作することによって第1撮影姿勢と第2撮影姿勢に設定されることとなり、第1撮影姿勢においては第2撮影窓(34)を、第2撮影姿勢においては第1撮影窓(33)を通して被写体を捉える。
従って、使用者は、必要に応じてカメラ(30)に触れることなくカメラ(30)を所定の姿勢に設定することが出来るので、カメラ(30)が汚れることはない。
【0012】
具体的構成において、前記本体(1)は、2つの筐体(10)(20)が互いに重ね合わされてスライド可能に係合しており、両筐体(10)(20)は、互いの重なりが最大となる収縮状態と互いの重なりが最小となる伸張状態との間で摺動が可能である。
前記回転機構(50)は、両筐体(10)(20)の収縮状態及び伸張状態を検知する検知手段(52)と、該検知に応じてカメラ(30)を回転させるための駆動機構(51)とを具え、カメラ(30)は、駆動機構(51)の駆動により両筐体(10)(20)の伸縮状態に応じて回転し、前記収縮状態にて前記第1撮影姿勢に設定されると共に、前記伸張状態にて前記第2撮影姿勢に設定される。
【0013】
該具体的構成において、両筐体(10)(20)の伸張状態及び収縮状態が検知手段(52)により検知され、該検知結果に応じて駆動機構(51)が駆動し、これによって、カメラ(30)が所定の姿勢まで回転する。
【0014】
従って、ディスプレイ(22)と反対側に位置する被写体の撮影を行なう場合には、両筐体(10)(20)を摺動させて本体(1)を伸張状態に設定する。これによって、回転機構(50)の検知手段(52)が本体(1)の伸張状態を検知し、該検知に応じて回転機構(50)の駆動機構(51)がカメラ(30)を回転させる。このような回転機構(50)の動作によって、カメラ(30)による撮影方向がディスプレイ(22)とは反対側となる第2撮影姿勢に設定されることとなる。この結果、カメラ(30)が捉えている画像をディスプレイ(22)の画面に映し出して確認しながら、前記被写体の撮影を行なうことが出来る。
又、使用者本人の撮影を行なう場合、両筐体(10)(20)を摺動させて本体(1)を収縮状態に設定する。これによって、回転機構(50)の検知手段(52)が本体(1)の収縮状態を検知し、該検知に応じて回転機構(50)の駆動機構(51)がカメラ(30)を回転させる。このような回転機構(50)の動作によって、カメラ(30)による撮影方向がディスプレイ(22)と同じ側となる第1撮影姿勢に設定されることとなる。この結果、カメラ(30)が捉えている画像をディスプレイ(22)の画面に映し出して確認しながら、前記使用者本人の撮影を行なうことが出来る。
【0015】
又、具体的構成において、前記本体(1)は、2つの筐体(10)(20)が互いに重ね合わされてスライド可能に係合しており、両筐体(10)(20)は、互いの重なりが最大となる収縮状態と互いの重なりが最小となる伸張状態との間で摺動が可能である。
前記回転機構(50)は、両筐体(10)(20)の摺動動作と連動しており、カメラ(30)は、両筐体(10)(20)の摺動動作に伴って回転し、前記収縮状態にて前記第1撮影姿勢に設定されると共に、前記伸張状態にて前記第2撮影姿勢に設定される。
【0016】
該具体的構成において、両筐体(10)(20)の伸縮動作に連動して回転機構(50)が動作し、これによって、カメラ(30)が所定の姿勢まで回転する。
従って、ディスプレイ(22)と反対側に位置する被写体の撮影を行なう場合には、両筐体(10)(20)を摺動させて本体(1)を伸張状態に設定する。これによって、回転機構(50)が本体(1)の伸張動作に連動して動作することとなり、該回転機構(50)の動作によって、カメラ(30)による撮影方向がディスプレイ(22)とは反対側となる第2撮影姿勢に設定されることとなる。この結果、カメラ(30)が捉えている画像をディスプレイ(22)の画面に映し出して確認しながら、前記被写体の撮影を行なうことが出来る。
又、使用者本人の撮影を行なう場合、両筐体(10)(20)を摺動させて本体(1)を収縮状態に設定する。これによって、回転機構(50)が本体(1)の収縮動作に連動して動作することとなり、該回転機構(50)の動作によって、カメラ(30)による撮影方向がディスプレイ(22)と同じ側となる第1撮影姿勢に設定されることとなる。この結果、カメラ(30)が捉えている画像をディスプレイ(22)の画面に映し出して確認しながら、前記使用者本人の撮影を行なうことが出来る。
【0017】
更に具体的な構成において、前記カメラ(30)は、一方の筐体(10)に、他方の筐体(20)と対向させて設置され、該他方の筐体(20)には、前記収縮状態にて前記第1撮影姿勢のカメラ(30)と対向する位置に、該他方の筐体(20)を貫通する貫通孔(35)が開設されている。
該具体的構成においては、収縮状態にて第1撮影姿勢に設定されるべきカメラ(30)が両筐体(10)(20)の重なり合う位置に配置されるとしても、カメラ(30)の撮影方向が他方の筐体(20)によって塞がれることはない。従って、他方の筐体(20)が収縮状態にて一方の筐体(10)の表面を完全に覆ったとしても、カメラ(30)は貫通孔(35)を通して被写体を捉えることが可能となり、撮影が可能となる。
【0018】
【発明の効果】
本発明に係る携帯型無線端末機によれば、1台のカメラで、ディスプレイと反対側及びディスプレイと同じ側の2つの撮影方向を設定することが出来ると共に、カメラに触れることなく2つの撮影方向を切り替えることが出来る。
【0019】
【発明の実施の形態】
第1実施例
以下、本発明をスライド式携帯電話機に実施した形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
本発明に係るスライド式携帯電話機は、図1及び図2に示す如く、それぞれ扁平な第1筐体(10)と第2筐体(20)を互いに重ね合わせて摺動可能に係合させたものであって、図1に示す収縮状態と図2の伸張状態の間で摺動操作が可能である。
【0020】
図2の如く、第1筐体(10)は、上半キャビネット(13)と下半キャビネット(14)とから構成され、上半キャビネット(13)の表面には、複数の操作キー(11)が配列されると共に、下端部には送話部(12)が設けられている。又、第1筐体(10)の両側面には、第2筐体(20)の摺動方向に沿って伸びる一対のスライド溝(17)(17)が凹設されている。
第2筐体(20)の表面には、中央部にディスプレイ(22)が配備されると共に、その下方には確定キーを含む複数の操作キー(21)が配列され、上端部には受話部(23)が設けられている。又、第2筐体(20)の表面には、受話部(23)の側方に、後述するカメラ(図示省略)の第2撮影窓(34)が配備されている。又、第2筐体(20)の両側部には、第1筐体(10)を狭持すべき一対のレール部(27)(27)が突設され、両レール部(27)(27)には、前記第1筐体(10)のスライド溝(17)(17)に摺動可能に係合すべき一対の突片(図示省略)が突設されている。
【0021】
図1に示す収縮状態から第2筐体(20)を上方に押圧すると、第2筐体(20)のレール部(27)に突設した突片(図示省略)が第1筐体(10)のガイド溝(17)に沿って摺動し、第2筐体(20)の摺動が案内され、本体(1)は図2に示す伸張状態に設定されることとなり、図2に示す伸張状態から第2筐体(20)を下方に押圧すると、第2筐体(20)のレール部(27)によって第2筐体(20)の摺動が案内され、本体(1)は図1に示す収縮状態に設定される。
【0022】
図3に示す如く、第1筐体(10)の裏面を構成する下半キャビネット(14)には、電池蓋(18)が取り付けられており、該電池蓋(18)の上方には、後述のカメラ(図示省略)の第1撮影窓(33)が配備されている。
又、図6に示す如く、第2筐体(20)には、表面の前記第2撮影窓(34)から裏面に貫通する貫通孔(35)が開設されており、図4及び図6に示す如く、該貫通孔(35)によって第2筐体(20)の裏面には第2開口(37)が形成されている。
【0023】
図6に示す如く、本体(1)が前記収縮状態にあるとき、第1筐体(10)の表面の前記第2開口(37)と対向する位置には、第2開口(37)と略同形の第1開口(36)が開設されると共に、第1筐体(10)の裏面の前記第1開口(36)と対向する位置には、前記第1撮影窓(33)が開設されており、これによって、第1撮影窓(33)と第2撮影窓(34)は、互いに対向する位置に配備されていることとなる。
【0024】
図5及び図6に示す如く、下半キャビネット(14)の内側には、カメラ(30)と、該カメラ(30)を回転可能に支持する枢支機構(40)と、カメラ(30)を回転させるための回転機構(50)が配備されている。
【0025】
カメラ(30)は、円筒状のCCDカメラ本体(31)の一方の底面に基板(32)を取り付けて構成されており、第1撮影窓(33)と第1開口(36)が互いに対向する位置に枢支機構(40)によって支持されている。
【0026】
枢支機構(40)は、カメラ(30)のCCDカメラ本体(31)の外周面から突出した支軸(41)と、該支軸(41)の両端部にて該支軸(41)を回転可能に支持する軸受け(42)と、該軸受け(42)を下半キャビネット(14)に固定するための台座(43)とから構成されており、支軸(41)は、第1撮影窓(33)及び第1開口(36)と平行となるように軸受け(42)に支持され、支軸(41)が回転に伴って、カメラ(30)は支軸(41)と同軸上を回転することが出来る。
【0027】
又、回転機構(50)は、本体(1)の前記伸張状態及び前記収縮状態を検知するセンサーからなる検知手段(52)と、枢支機構(40)の支軸(41)に係合して支軸を回転させるソレノイドからなる駆動機構(51)とを具えており、該駆動機構(51)の駆動によって、支軸(41)とカメラ(30)は回転する。このような回転機構(50)の動作によって、カメラ(30)は、図6の如く撮影方向をディスプレイ(22)と同じ側に向けた第1撮影姿勢と、図7の如く撮影方向をディスプレイ(22)とは反対側に向けた第2撮影姿勢との間で回転する。
【0028】
上記本発明のスライド式携帯電話機において、ディスプレイ(22)と反対側に位置する被写体の撮影を行なう場合には、第2筐体(20)を第1筐体(10)に対して上方に摺動させて、本体(1)を図2に示す伸張状態に設定する。
これによって、回転機構(50)の検知手段(52)が本体(1)の伸張状態を検知し、該検知に応じて回転機構(50)の駆動機構(51)が枢支機構(40)の支軸(41)を回転させ、該支軸(41)と共にカメラ(30)が回転する。このような回転機構(50)の動作によって、図7に示す如く、カメラ(30)は第2撮影姿勢に設定されることとなり、第1筐体(10)の第1撮影窓(33)を通して被写体を捉える。この結果、カメラ(30)が捉えている画像をディスプレイ(22)の画面に映し出して確認しながら、前記被写体の撮影を行なうことが出来る。
【0029】
又、使用者本人の撮影を行なう場合、第1筐体(10)に対して第2筐体(20)を下方に摺動させて、本体(1)を図1に示す収縮状態に設定する。
これによって、回転機構(50)の検知手段(52)が本体(1)の収縮状態を検知し、該検知に応じて回転機構(50)の駆動機構(51)が枢支機構(40)の支軸(41)を回転させ、該支軸(41)の回転と共にカメラ(30)が回転する。このような回転機構(50)の動作によって、図6に示す如く、カメラ(30)は第1撮影姿勢に設定されることとなり、第1筐体(10)の第1開口(36)と、第2筐体(20)の第2開口(37)及び第2撮影窓(34)を通して被写体を捉える。この結果、カメラ(30)が捉えている画像をディスプレイ(22)の画面に映し出して確認しながら、前記使用者本人の撮影を行なうことが出来る。
【0030】
又、カメラ(30)は、回転機構(50)が動作することによって、第1筐体(10)の内部にて第1撮影姿勢と第2撮影姿勢に設定されることとなり、第1撮影姿勢においては第2撮影窓(34)を、第2撮影姿勢においては第1撮影窓(33)を通して被写体を捉える。従って、使用者は、必要に応じてカメラ(30)に触れることなくカメラ(30)を所定の姿勢に設定することが出来るので、カメラ(30)が汚れることはない。
【0031】
第2実施例
図8に示す本実施例のスライド式携帯電話機は、回転機構(50)の動作によってカメラ(30)が第1筐体(10)内で回転する構造において上記第1実施例と異なるが、他の構造は第1実施例と同じである。以下の説明では、回転機構(50)の動作によってカメラ(30)が回転する構造にのみ言及し、他の構造については同じ符号を付して説明を省略する。
【0032】
図8に示す如く、第1筐体(10)の下半キャビネット(14)の内部に配備された回転機構(50)は、枢支機構(40)の支軸(41)に取り付けられて該支軸(41)と同軸上を回転することが可能なローラ(53)と、第2筐体(20)の裏面に形成されたガイド溝(54)とから構成されており、図9に示す如く、ローラ(53)の外周面の一部は、両筐体(10)(20)の摺接面に向けて僅かに突出しており、該突出部が第2筐体(20)のガイド溝(54)と当接している。
又、ローラ(53)の外周面には、一対の凸部(55)(55)が互いに180度異なる位置に形成され、ガイド溝(54)には、複数の凹部(56)がローラ(54)の外周面における両凸部(55)(55)間の距離に等しい間隔を有して形成されている。ローラ(54)の一方の凸部(55)は、伸張状態で複数の凹部(56)のうちの最も下方に位置するものと係合している。
【0033】
第2実施例のスライド式携帯電話機において、ディスプレイ(22)と反対側に位置する被写体の撮影を行なう場合、図9の如く本体(2)を伸張状態に設定する。このとき、カメラ(30)は第2撮影姿勢に設定されることとなり、第1筐体(10)の第1撮影窓(33)を通して被写体を捉える。この結果、カメラ(30)が捉えている画像をディスプレイ(22)の画面に映し出して確認しながら、前記被写体の撮影を行なうことが出来る。
【0034】
又、使用者本人の撮影を行なう場合、第2筐体(20)を第1筐体(10)に対して下方に摺動させて、本体(2)を収縮状態に設定する。このとき、第2筐体(20)の摺動動作に連動して、回転機構(50)のローラ(53)は時計回りに回転しながら第2筐体(20)のガイド溝(54)上を上昇することとなり、該回転動作により支軸(41)とカメラ(30)は回転する。
このような回転機構(50)の動作によって、最終的に本体(2)は収縮状態に設定されると共に、ローラ(53)の他方の凸部(55)は、ガイド溝(54)に形成された複数の凹部(56)の最も上方に位置するものと係合し、カメラ(30)は、第2筐体(20)の摺動動作に伴って複数回回転した後、第1撮影姿勢に設定され、第1筐体(10)の第1開口(36)と、第2筐体(20)の第2開口(37)及び第2撮影窓(34)を通して被写体を捉える。この結果、カメラ(30)が捉えている画像をディスプレイ(22)の画面に映し出して確認しながら、前記使用者本人の撮影を行なうことが出来る。
【0035】
尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。例えば、図10の如くカメラ(30)と枢支機構(40)と回転機構(50)とを第2筐体(20)の内部に配備しても、上記第1実施例と同等の効果が得られる。又、図11及び図12に示す如く、枢支機構(40)の支軸(41)と同軸上に歯車(57)を取り付け、両筐体(10)(20)の摺接面に歯溝(58)を形成し、歯車(57)の外周面を僅かに両筐体(10)(20)の摺接面に突出させると共に歯溝(58)に係合させ、第2筐体(20)の摺動動作に伴って歯車(57)が歯溝(58)上を回転しながら上下動する回転機構(50)を採用した構成においても、上記第2実施例と同等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例におけるスライド式携帯電話機の収縮状態を示す斜視図である。
【図2】該スライド式携帯電話機の伸張状態を示す斜視図である。
【図3】該スライド式携帯電話機の収縮状態を示す背面図である。
【図4】該スライド式携帯電話機の伸張状態を示す背面図である。
【図5】第1筐体の内部に配備されたカメラと枢支機構と回転機構を示す正面内部図である。
【図6】図3のA−A線に沿う断面図である。
【図7】図4のB−B線に沿う断面図である。
【図8】本発明の第2実施例におけるスライド式携帯電話機の伸張状態を示す正面内部図である。
【図9】図8のC−C線に沿う断面図である。
【図10】本発明を第2筐体に実施した例を示す断面図である。
【図11】本発明の回転機構に歯車機構を採用した例を示す正面内部図である。
【図12】図11のD−D線に沿う断面図である。
【図13】従来の折り畳み式携帯電話機を示す斜視図である。
【符号の説明】
(1) 本体
(10) 第1筐体
(11) 操作キー
(20) 第2筐体
(22) ディスプレイ
(30) カメラ
(33) 第1撮影窓
(34) 第2撮影窓
(35) 貫通孔
(40) 枢支機構
(41) 支軸
(50) 回転機構
(51) 駆動機構
(52) 検知手段
Claims (4)
- 表面及び裏面を有する携帯可能な本体(1)の表面にディスプレイ(22)が配備されている携帯型無線端末機において、
前記本体(1)には、画像を撮影するためのカメラ(30)が内蔵されると共に、該カメラ(30)による撮影方向を前記表面側に向けた第1撮影姿勢と前記裏面側に向けた第2撮影姿勢の間で該カメラ(30)を回転可能に支持する枢支機構(40)と、該カメラ(30)を前記第1撮影姿勢と第2撮影姿勢の間で回転させるための回転機構(50)とが配備され、前記本体(1)の表面と裏面には、前記第1撮影姿勢のカメラ(30)との対向位置と前記第2撮影姿勢のカメラ(30)との対向位置に、第1撮影窓(33)と第2撮影窓(34)がそれぞれ設けられていることを特徴とする携帯型無線端末機。 - 前記本体(1)は、2つの筐体(10)(20)が互いに重ね合わされてスライド可能に係合しており、両筐体(10)(20)は、互いの重なりが最大となる収縮状態と互いの重なりが最小となる伸張状態との間で摺動が可能であって、前記回転機構(50)は、両筐体(10)(20)の収縮状態及び伸張状態を検知する検知手段(52)と、該検知に応じてカメラ(30)を回転させるための駆動機構(51)とを具え、カメラ(30)は、駆動機構(51)の駆動により両筐体(10)(20)の伸縮状態に応じて回転し、前記収縮状態にて前記第1撮影姿勢に設定されると共に、前記伸張状態にて前記第2撮影姿勢に設定される請求項1に記載の携帯型無線端末機。
- 前記本体(1)は、2つの筐体(10)(20)が互いに重ね合わされてスライド可能に係合しており、両筐体(10)(20)は、互いの重なりが最大となる収縮状態と互いの重なりが最小となる伸張状態との間で摺動が可能であって、前記回転機構(50)は、両筐体(10)(20)の摺動動作と連動しており、カメラ(30)は、両筐体(10)(20)の摺動動作に伴って回転し、前記収縮状態にて前記第1撮影姿勢に設定されると共に、前記伸張状態にて前記第2撮影姿勢に設定される請求項1に記載の携帯型無線端末機。
- 前記カメラ(30)は、一方の筐体(10)に、他方の筐体(20)と対向させて設置され、該他方の筐体(20)には、前記収縮状態にて前記第1撮影姿勢のカメラ(30)と対向する位置に、該他方の筐体(20)を貫通する貫通孔(35)が開設されている請求項2又は請求項3に記載の携帯型無線端末機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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