JP2004349080A - 非水電解質二次電池、及び非水電解質二次電池の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】開口部を有する電池ケース1と、電池ケース1に収容された、正極板、及び負極板を有する極板群2と、極板群2の正極板、又は負極板のいずれか一方の極板から開口部1a方向へ、引き出された正極集電端子3と、正極集電端子3に接続され、開口部2aを密閉封止するための封口板4と、封口板4と極板群2を離隔させるための絶縁リング5と、落下衝撃時の極板群2への衝撃を緩和するための、絶縁リング5と封口板4と極板群2に囲まれた空間に設置された弾性体6とを備えた非水電解質二次電池。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、非水電解質二次電池、及び非水電解質二次電池の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子機器のポータブル化、コードレス化が急速に進んでおり、これらの駆動用電源として小形・軽量で、高エネルギー密度を有する二次電池への要望が高い。このような点で非水電解質二次電池、特にリチウム二次電池はとりわけ高電圧・高エネルギー密度を有する密閉型電池として期待が大きい。
【0003】
しかし、このような密閉型電池は、落下時に極板群が衝撃を受けて、電池ケース内で揺れて、集電端子を破損するか、あるいは電池内部の極板群の負極板と正極板とのズレが生じる可能性があった。又、正極の集電端子に極板群内の負極板が接触し短絡する可能性もあった。これらを防止するために、正極集電端子に絶縁テープを貼り付けた非水電解質二次電池が知られている(例えば、特許文献1。)。
【0004】
又、極板群の封口板側の面を覆う絶縁板や、極板群と封口板を離隔する絶縁リングが挿入された非水電解質二次電池も採用されている(例えば、特許文献2。)。
【0005】
以下に、従来の密閉型の非水電解質二次電池の構成を説明する。
【0006】
図3は、従来の非水電解質二次電池の要部側断面図である。図3に示す様に、従来の非水電解質二次電池は、一方向に開口部を持つ電池ケース9と、電池ケース9の開口部を塞ぐ封口板13とを備えている。この電池ケース9には、正極と負極を有した極板群10が収納されている。この正極と封口板13を接続するために、封口板13と極板群10の間に、正極集電端子11が設置されている。
【0007】
又、極板群10と封口板13の間には、それらを離隔させて絶縁する絶縁リング14が設置されている。更に、正極集電端子11と極板群10を絶縁するための絶縁板15が設置されている。この正極集電端子11には、負極板と接触しない様に絶縁テープ12が巻かれている。
【0008】
【特許文献1】
特開平10−302840号公報
【特許文献2】
特開平11−31487号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
図3に示す従来の非水電解質二次電池の様に、正極集電端子11に絶縁テープ12を貼りつければ、正極集電端子11と極板群10内部の負極板との短絡は防止できる。しかしながら、製造工程で精度良くテープを貼り付けることが困難であり、貼り付け位置がずれた場合は絶縁の効果が失われる。
【0010】
又、極板群10の封口板13側の面を覆うような絶縁板15を挿入する場合も絶縁板15を精度良く所定の位置に挿入することが困難である。電解液の注液を、絶縁板15に設けられた注液孔より行う際に、絶縁板に位置ずれがあると電解液が飛び散り、電解液の注入量にばらつきが生じる。
【0011】
一方、この電解液の注入量のばらつきを解決すべく、絶縁板15の挿入前に、電解液の注入を行うと、電解液が浸透するまでの間の液溜まりによって、挿入した絶縁板15の所定位置からのずれが生じる。このため電池の封口部よりの漏液や、正極集電端子11を曲げてしまうために内部ショートを引き起こす可能性があり製造上の不良品が多くなる。
【0012】
更に、絶縁板15には硬さがあるため、挿入時に正極板集電端子11や、極板群10の端面を破損する可能性もある。
【0013】
又、絶縁リング14を挿入していても、電池完成後の使用状況によっては、落下衝撃が加わった場合に、電池ケース9内の極板群10が揺れて、極板群10に繋がる正極集電端子11あるいは電池ケース9に繋がる負極集電端子(図示無し)との破断が起きることがあり、信頼性に欠ける問題があった。
【0014】
上記従来の非水電解質二次電池の課題を考慮し、本発明の目的は、落下等の衝撃時における、正極集電端子と電池内部の負極との短絡、集電端子の破断、極板群のズレ、又は、極板群の端面の破損を防止することが出来る非水電解質二次電池を提供することを目的とする。
【0015】
又、上記従来の非水電解質二次電池、及びその製造方法の課題を考慮し、本発明の目的は、正極集電端子と電池内部の負極との短絡、電解液量のばらつき、漏液、正極集電端子の破損、又は極板群の端面破損による製造工程上の不良品の発生をより減少することが可能な非水電解質二次電池、及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、第1の本発明は、開口部を有する電池ケースと、前記電池ケースに収容された、正極板、及び負極板を有する極板群と、前記極板群の正極板、又は負極板のいずれか一方の極板から開口部方向へ、引き出された集電端子と、前記集電端子に接続され、前記開口部を密閉封止するための封口板と、前記封口板と前記極板群を離隔させるための絶縁リングと、落下時の前記極板群への衝撃を緩和するための、前記絶縁リングと前記封口板と前記極板群に囲まれた空間に設置された弾性体とを備えた非水電解質二次電池である。
【0017】
又、第2の本発明は、開口部を有する電池ケースと、前記電池ケースに収容された、正極板、及び負極板を有する極板群と、前記極板群の正極板、又は負極板のいずれか一方の極板から開口部方向へ、引き出された集電端子と、前記集電端子に接続され、前記開口部を密閉封止するための封口板と、前記封口板と前記極板群を離隔させるための絶縁リングと、前記開口部を前記電池ケースの上面とし、前記電池ケースの底面方向へ引き出され、前記電池ケースと接続されている、前記集電端子と異なる極の集電端子と、前記極板群と前記電池ケースの底面の間に弾性体とを備えた非水電解質二次電池である。
【0018】
又、第3の本発明は、前記弾性体は、電気絶縁性を有している第1、又は第2の本発明の非水電解質二次電池である。
【0019】
又、第4の本発明は、前記弾性体は、前記集電端子を取り囲んでいる第2の本発明記載の非水電解質二次電池である。
【0020】
又、第5の本発明は、前記弾性体は、発泡弾性体である第1、又は第2の本発明記載の非水電解質二次電池である。
【0021】
又、第6の本発明は、前記弾性体は、連続発泡弾性体である第1の本発明の非水電解質二次電池である。
【0022】
又、第7の本発明は、第6の本発明の非水電解質二次電池を製造する製造方法であって、前記開口部を前記電池ケースの上面として、前記極板群を前記電池ケースに収容するステップと、前記連続発泡弾性体を前記極板群の上部に配置するステップと、前記絶縁リングを前記弾性体の上方向から挿入し、前記連続発泡弾性体を固定するステップと、前記集電端子を前記封口板に接続するステップと、前記連続発泡弾性体の連続孔を通して、上方向から電解液を前記電池ケース内に注液するステップと、前記封口板を前記電池ケースの開口部に固定するステップとを備えた非水電解質二次電池の製造方法である。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明を行う。
【0024】
(実施の形態1)
図1は、本発明の非水電解質二次電池の一例である、本実施の形態1における密閉円筒型リチウムイオン二次電池の上部側断面図である。又、図2は、本発明の非水電解質二次電池の一例である、本実施の形態1における密閉円筒形リチウムイオン二次電池の下部側断面図である。図1、2は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0025】
本実施の形態1における密閉円筒型リチウムイオン二次電池は、一方に開口部1aを有している円筒形状の電池ケース1を備えている。この開口部1a側を電池ケース1の上部とする。又、電池ケース1に、正極板と負極板とをセパレーターを介して所定形状に巻回した極板群2が収納されている。
【0026】
この正極板は、リチウム複合酸化物粉末(コバルト酸リチウム)導電材、結着剤をペースト化してアルミニウム箔の基材の両面に塗布形成されたものである。又、この負極板は、黒鉛粉末、結着剤等のペーストを銅箔の基材の両面に塗布形成したものである。又、このセパレーターは、ポリエチレンを主材料とした微多孔質構成である。
【0027】
又、図1に示す様に、電池ケース1の開口部1aには、開口部1aを塞ぐために封口板4が設置されている。この封口板4は、開口部1aを塞いでいる部分は、皿状蓋板(アルミニウム製)形状である蓋板部4aを形成しており、上部は、電池ケース1から上方にむかって、突出した突出部4bを形成している。
【0028】
又、電池ケース1内の極板群2と封口板4に間隙1bを設けることによって絶縁するために、極板群2と封口板4の間に絶縁リング5が設置されている。この絶縁リング5は、円筒型の電池ケース1の側内面に、その外径が接し、かつ底面と平行に設置されている。又、この絶縁リング5は、リング内径から上方向へ立ち上がっており、その立ち上がった先端からリング中心の方向に向かって縁5aが形成されている。又、この絶縁リング5は、極板群2と封口板4との間を離隔絶縁すると共に正負極間の絶縁性を保っている。
【0029】
又、極板群2の正極板と封口板4を接続するための正極集電端子3が、正極版から、間隙1bを通り封口板4の蓋板部4aの底面まで配置されている。
【0030】
更に、極板群2の上端と封口板4の間の間隙1bを埋める様に、絶縁性、及び連続発泡構造を有する発泡弾性体6が設置されている。尚、発泡弾性体6には、正極集電端子3の通る孔6aが、電池ケース1に対して実質上垂直に設けられている。この発泡弾性体6は、絶縁リング5の縁5aによって上方から押さえ込まれることによって固定されている。
【0031】
又、孔6aを通り、発泡弾性体6の上面から導出された正極集電端子3は、封口板4と接合する箇所まで、発泡弾性体6の上面と蓋板部4aの底面に挟まれることによって、固定されている。
【0032】
又、図2に示す様に、極板群2の下側と電池ケース1の底面との間にも発泡弾性体6が配設されている。更に、極板群2の負極と電池ケース1内の底部を接続する負極集電端子16が設置されている。尚、電池ケース1内の底部の発泡弾性体6も、上部と同様に負極集電端子16を通すために孔を有している。
【0033】
この発泡弾性体6には、本実施の形態1では、宇部興産(株)が製造するポリイミドを主材料としたユーピレックスフォーム商品番号BP101、見かけ密度30kg/m3を用いた。
【0034】
このユーピレックスフォームは、従来のポリイミド材質を用いた一般的なフィルムとは異なり、既製のウレタン系スポンジフォームと同様のスポンジフォーム形状を成している。耐熱性と耐溶剤性、又、耐環境性の点から、前記ユーピレックスフォームは、宇宙開発分野に用いられ、特にロケット打ち上げ時の先端に内装搭載する衛星本体へ与える打ち上げ時の振動を吸収させる緩衝材として現在使用されている。
【0035】
尚、本実施の形態1では、電池内部での電解液と電池反応に伴う約100℃以内の熱影響に対して、十分耐えられることを確認し、実装基板に広く使用されており電気的絶縁性に優れていることから採用された。
【0036】
上記構成の本実施の形態1における非水電解質二次電池の製造方法について、以下に述べる。
【0037】
電池ケース1の低面に、無負荷状態で約3mm厚として内装した、ユーピレックスフォームからなる発泡弾性体6と、正極板、負極板、及びセパレータから構成された極板群2が、順に電池ケース1内に挿入される。ここで、負極集電端子16は、発泡弾性体6に設けられた孔を通じて、電池ケース1の底面にスポット溶接あるいはレーザー溶接等で溶接固定される。
【0038】
この時の溶接固定で発生する熱量によって、発泡弾性体6が溶解することは無い。ポリイミド自体の耐熱温度は、少なくとも200℃以上であるため問題への起因率は皆無に等しい。
【0039】
続いて、無負荷状態で約3mm厚として内装した、ユーピレックスフォームからなる発泡弾性体6が極板群2の上部に配置される。このとき、孔6aから、極板群2の正極版から引き出された正極集電端子3(アルミニウム製)を上方へ導出する。
【0040】
次に、この発泡弾性体6は、絶縁リング5の縁5aによって、押さえ込まれ、固定される。次に、この正極集電端子3は、封口板4の蓋板部4aの底面に溶接固定される。
【0041】
次に、所定量の電解液が、発泡弾性体6を介して滴下注入される。ここで、この発泡弾性体6自体が連続孔を多数備える構成であるため、電池内部に持つエアーが出て行く流路と電解液が通じる流路が同時に形成される。又、電解液は、発泡弾性体6の連続孔を通じて極板群2の端面部全域に分散した状態で滴下注入される。
【0042】
最後に、電解液を注入完了後、封口板4を所定位置に装着し、かしめ工程を経て、密閉状態の電池が完成される。
【0043】
この様に、絶縁性を有する発泡弾性体6を極板群2上部に配置することで、正極集電端子3に絶縁テープを巻く必要がなくなるため、絶縁テープの貼り付け位置がずれることによって、短絡を起こし絶縁の効果が失われることがなくなった。
【0044】
又、硬い絶縁板の代わりに、発泡弾性体6を用いることによって、従来の絶縁板を挿入する工程における正極集電端子3や極板群2の端面を破損する不良がなくなった。
【0045】
又、正極集電端子3と封口板4との空隙部を弾力性のある発泡弾性体6を挿入した構成とすることで、落下等の衝撃時における、正極集電端子と電池内部の負極との短絡、集電端子の破断、極板群のズレ、又は、極板群の端面の破損等の問題を解消することが出来た。
【0046】
又、負極側となる極板群2の底部に、更に発泡弾性体6を備え、上下から極板群2を所定の圧力で挟み込む構成としたことで、落下時等の衝撃を吸収緩和させる効果を更に向上させることが出来る。
【0047】
又、電解液の流れる流路が連続する多孔体によって容易に形成されると共に、電池ケース1内からのエアー抜けの流路が同時に形成できるので、電解液の極板群2への浸透性を短時間にすることが出来、抽液時間を短縮することが出来た。
【0048】
又、電解液が流れる流路が発泡弾性体6全体に存在するため、従来の絶縁板の注液孔の様に注液位置を厳密に定める必要がないので、発泡弾性体6の挿入後に上方から注液しても、電解液の飛び散りによる電解液量のばらつきの発生を抑えることが出来た。更に、発泡弾性体6の挿入固定後に、注液することが可能なため、電解液注液後に、発泡弾性体6を挿入した場合における液溜まりによる発泡弾性体(従来では、絶縁板に相当する)の位置ズレによる漏液の発生を防止することが出来た。
【0049】
尚、電解液の抽液量は、従来、極板群構成内を満たす量を理論値として行ったが本実施の形態1では、発泡弾性体6の空隙率も考慮して最適量を抽液した。
【0050】
その結果、極板群2には当然相当量の電解液を含浸させることが出来たが、さらに発泡弾性体6にも電解液が前記発泡弾性体6が持つ連続する孔部分に保液する状態で残存させることが出来た。
【0051】
これによる効果としては、充放電サイクルを繰り返す中、次第に電解液は極板群2内で枯渇する状況が発生する。その時、発泡弾性体6に保液していた電解液が極板群2の両端面から毛細管現象によって、サイクル中に供給されるため、従来構成の電池の寿命サイクルを少なくとも1.5倍は延命させることができる。
【0052】
尚、極板群2端面に接する発泡弾性体6の接する面の形状は、特に限定するものではなく、ストライプ状の凹凸あるいはマトリックス状に配列した凸部を備えたもの等考えられるが、極板群2端面へ与える衝撃を吸収もしくは緩和できる形状であれば限定するものではない。
【0053】
尚、本発明の非水電解質二次電池は、本実施の形態1では、密閉円筒型リチウムイオン二次電池に相当するが、このような構成を持つ二次電池内部構成であれば、リチウム系でなくニッケル水素系、アルカリ蓄電池系などに発泡弾性体6を用いても良い。又、アルミ蒸着タイプのラミネート構成を特徴とした電池構造も近年増えてきているが、このような電池の構造においても、同様に極板群から集電端子を介す構成であるため、集電端子と極板群との空隙部に前述した発泡弾性体を構成しても良い。
【0054】
更に、極板群自体の捲回面いわゆる端面ではなく胴回り部分(円柱形の電池ケース1の側面内部)に前述した発泡弾性体6を巻付ける構成とすることによって、より落下衝撃時の極板群に与える負荷を最小限に抑えることが出来る。これにより、金属性の電池ケースに比べ、落下衝撃に対してデリケートなアルミ蒸着タイプのラミネート構成の電池であっても、電池性能及び安全性と信頼性を大幅に改善することが出来る。
【0055】
尚、本実施の形態1における密閉円筒型リチウムイオン二次電池は、発泡弾性体6が絶縁性を有しているが、絶縁板を極板群2と発泡弾性体6の間に設ける構成としても良い。尚、絶縁板は、製造工程における不良をなくすために、硬い部材よりも弾力性を持つ部材が好ましい。又、絶縁板を備えた場合、発泡弾性体6は、絶縁性を有する必要はなく、適度な弾力性のある部材を用いれば良い。
【0056】
又、電解液を発泡弾性体6の上部から注液するために、弾性体は、連続発泡構造を有する必要があるが、注液を発泡弾性体6の挿入前に行う場合であれば、連続発泡構造を有する必要はなく、適度な弾力性のある部材であればよい。
【0057】
しかし、挿入前に電解液を注入すると、液溜まりによって発泡弾性体6の位置ずれが生じる場合がある。このため、本実施の形態1の様に、連続発泡構造を有している発泡弾性体6の挿入固定後に、電解液の注液を行う方が製造工程における不良を減少することが出来るため好ましい。
【0058】
又、発泡弾性体6に、宇部興産(株)製のユーピレックスフォームBP101、見かけ密度約30kg/m3を用いる構成としている。しかし、この形態に拘らず、絶縁性を備え、耐溶剤且つ耐熱性を併せ持つ発泡弾性体であれば、材質は特に限定するものではない。これら発泡弾性体の例としては、例えば、可溶性ポリイミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ弗化ビニリデン、アクリル、又は前記樹脂の共重合体から選ばれる樹脂を選択することが出来る。
【0059】
又、樹脂を溶解する溶媒に例えば、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルフォキシド(DMSO)や、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート及びエチルメチルカーボネートなどの炭酸エステル類、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、メチルエチルエーテル及びテトレヒドロフランなどのエーテル類、ジメチルアセトアミド、1−メチル−ヒロリジノン、n−メチル−2−ピロリドン(NMP)などを用いることが出来る。
【0060】
又、樹脂を溶解しない溶媒に例えば、アセトン、メチルエチルケトン、アルコール、エタノール、シクロヘキサノール、酢酸−n−ブチル、オクタノール、n−デカノール、ウンデカノール、n−ドデカノールなどを用いることが出来る。
【0061】
前述した樹脂として、例えば、ポリ弗化ビニルデンを選択した場合、この樹脂を溶解する溶媒として、n−メチル−2−ピロリドン(NMP)が選択される。この時の樹脂固形分は、溶液100質量%に対して20質量%の濃度で製作した。
【0062】
この樹脂が溶解した後、樹脂を溶解しない溶媒としてオクタノールを添加して混合樹脂溶液を作成する。添加量は、樹脂固形分と等量を計量し、滴下分散を行った。
【0063】
次に、作成された混合樹脂溶液を、例えば、絶縁板形状に成形するためにシート状に塗膜を形成する。続いて、乾燥手段を用いると、次第に、混合樹脂溶液中の樹脂を溶解する溶媒であるn−メチルー2−ピロリドンの蒸発が起きる。ここで、樹脂を溶解しない溶媒オクタノールは、樹脂を溶解する溶媒の蒸発に伴って樹脂濃度が高まり、樹脂中に閉じ込められる状態となる。
【0064】
よって、樹脂を溶解する溶媒の蒸発タイミングとは少し遅れた状態で樹脂中に存在する樹脂を溶解しないオクタノールが蒸発するため、塗膜には無数の連続した孔が存在することになる。即ち、この成形において、混合樹脂溶液中の樹脂を溶解する溶媒を乾燥により除去する過程で、樹脂中に存在する樹脂を溶解しない溶媒が遅れて除去されるため、出来上がりの成形体には、連続した多数の孔を存在させることが出来る。
【0065】
この様に、発泡弾性体とは異なるが内部に多数の微細な連続孔を設けるため、積層構成などに用いることで弾性状態を発現することが出来る。この方法であれば、電池形状、サイズに合わせて所望する絶縁を備えた発泡弾性体を任意に製造することが出来る。
【0066】
(実施例1)
本実施例の非水電解質二次電池の正極板としては、リチウム複合酸化物粉末(コバルト酸リチウム)導電材に、適度な結着剤を混合分散し、ペースト化し、アルミニウム箔の基材の両面に塗布手段を用いて、所定厚みに塗布形成・圧延処理されたものを用いた。
【0067】
又、負極板としては、黒鉛粉末、適度な結着剤等を混合分散したペーストを前述同様の塗布手段を用いて、銅箔の基材の両面に所定厚さで塗布形成・圧延処理されたものを用いた。これら正極板と負極板を、ポリエチレンを主材料とし二軸延伸処理によって形成された微多孔質構成のセパレータを介して円筒形状に巻回すことによって、極板群2を構成した。
【0068】
又、電池ケース1の低面部に挿入敷設された発泡弾性体6、及び極板群2の上部と絶縁リング5の間に配設された発泡弾性体6としては、宇部興産(株)製のポリイミドを主材料とするユーピレックスフォームBP101、無負荷状態の厚み3mm、見かけ密度30kg/m3を用いた。
【0069】
上記構成の密閉型円筒型リチウムイオン二次電池を約80cmの高さから垂直に落下させる試験を行い、その時の電池開路電圧の挙動を確認した。その結果は、不良発生数が皆無であった。
【0070】
以下に本実施例1に対する比較例を述べる。
【0071】
(比較例1)
発泡弾性体として、宇部興産(株)製のポリイミドを主材料とするBF301、見かけ密度10kg/m3(以下Aタイプという)と、BP021、見かけ密度100kg/m3(以下Bタイプという)の2種類を用いた密閉型円筒型リチウムイオン二次電池と、従来の密閉型円筒型リチウムイオン二次電池を用いて比較を行った。この計3種類の密閉型円筒型リチウムイオン二次電池を用いて、実施例1と同様の、約80cmの高さから垂直に落下させる試験を行った。
【0072】
その結果は、従来のものは、100個中、90個の不良が発生した。又、Aタイプでは、100個中3個の不良が発生した。Bタイプでは、100個中15個の不良が発生した。(表1)に実施例1、及び比較例1の結果を示す。
【0073】
【表1】
【0074】
表1に示す様に、発泡弾性体6としてBF301を用いた場合、空隙率が非常に高いため、弾性量が大きいことが原因して極板群2と集電端子との接触破損が見られた。
【0075】
又、BP021の場合は、弾性量が少ないことから硬さが影響して破損割合が高いことが確認された。
【0076】
又、従来構成の電池を落下試験した場合、絶縁テープ貼り付け不良、もしくは、落下衝撃によって生じた極板群のずれによる、負極板の端面と正極集電端子との短絡によるものが大半であった。
【0077】
以上の結果から、本実施例の様に、見かけ密度30kg/m3のユーピレックスフォームBP101を用いた構成を備えることで、内部破損による電圧異常を皆無にすることが出来た。このことから、電池外観としては判らない内部構成において、不良となる問題を解決することが出来る。
【0078】
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかな様に、本発明は、落下などの衝撃時における正極集電端子と電池内部の負極との短絡、集電端子の破断、極板群のズレ、又は、極板群の端面の破損を防止することが出来る非水電解質二次電池を提供することが出来る。
【0079】
又、本発明は、正極集電端子と電池内部の負極との短絡、電解液量のばらつき、漏液、正極集電端子の破損、又は極板群の端面破損による製造工程上の不良品の発生をより減少することが可能な非水電解質二次電池、及びその製造方法を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる実施の形態1における非水電解質二次電池の上部断面図
【図2】本発明にかかる実施の形態1における非水電解質二次電池の下部断面図
【図3】従来の非水電解質二次電池の上部断面図
【符号の説明】
1 電池ケース
1a 開口部
1b 間隙
2 極板群
3 正極集電端子
4 封口板
4a 蓋板部
4b 突出部
5 絶縁リング
5a 縁
6 発泡弾性体
6a 孔
Claims (7)
- 開口部を有する電池ケースと、
前記電池ケースに収容された、正極板、及び負極板を有する極板群と、
前記極板群の正極板、又は負極板のいずれか一方の極板から開口部方向へ、引き出された集電端子と、
前記集電端子に接続され、前記開口部を密閉封止するための封口板と、
前記封口板と前記極板群を離隔させるための絶縁リングと、
落下時の前記極板群への衝撃を緩和するための、前記絶縁リングと前記封口板と前記極板群に囲まれた空間に設置された弾性体とを備えた非水電解質二次電池。 - 開口部を有する電池ケースと、
前記電池ケースに収容された、正極板、及び負極板を有する極板群と、
前記極板群の正極板、又は負極板のいずれか一方の極板から開口部方向へ、引き出された集電端子と、
前記集電端子に接続され、前記開口部を密閉封止するための封口板と、
前記封口板と前記極板群を離隔させるための絶縁リングと、
前記開口部を前記電池ケースの上面とし、前記電池ケースの底面方向へ引き出され、前記電池ケースと接続されている、前記集電端子と異なる極の集電端子と、
前記極板群と前記電池ケースの底面の間に弾性体とを備えた非水電解質二次電池。 - 前記弾性体は、電気絶縁性を有している請求項1、又は2記載の非水電解質二次電池。
- 前記弾性体は、前記集電端子を取り囲んでいる請求項3記載の非水電解質二次電池。
- 前記弾性体は、発泡弾性体である請求項1、又は2記載の非水電解質二次電池。
- 前記弾性体は、連続発泡弾性体である請求項1記載の非水電解質二次電池。
- 請求項6に記載の非水電解質二次電池を製造する製造方法であって、
前記開口部を前記電池ケースの上面として、
前記極板群を前記電池ケースに収容するステップと、
前記連続発泡弾性体を前記極板群の上部に配置するステップと、
前記絶縁リングを前記弾性体の上方向から挿入し、前記連続発泡弾性体を固定するステップと、
前記集電端子を前記封口板に接続するステップと、
前記連続発泡弾性体の連続孔を通して、上方向から電解液を前記電池ケース内に注液するステップと、
前記封口板を前記電池ケースの開口部に固定するステップとを備えた非水電解質二次電池の製造方法。
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