JP2004348397A - アプリケーションソフトウェアとサービス部とのインターフェース方法 - Google Patents

アプリケーションソフトウェアとサービス部とのインターフェース方法 Download PDF

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Abstract

【課題】サービス部を利用してデータ参照を行うアプリケーションソフトウェアの開発効率を上げること。
【解決手段】仮想サービス部がインターフェースを介してアプリケーションソフトウェアからの引用、検索、登録等の要求をうけ、その要求に応じて各サービス部との間でそれら各サービス部が備えるインターフェースを介して実際の引用、検索、登録等のやりとりを行い、アプリケーションソフトウェアと各サービス部とが、前記仮想サービス部を介して間接的に引用、検索、登録等のやりとりを行うことを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、本発明はファクシミリ装置、プリンタ装置、スキャナ装置、複写装置や、それら各装置の機能を複合的に備えたいわゆる複合機等に好適な、アプリケーションソフトウェアとサービス部とのインターフェース方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
複合機に適用されるアプリケーションソフトウェアを例にとると、ファクシミリ通信機能、プリンタ機能、スキャナ機能、複写機能、LAN等を介したネットワーク通信等の、システムの多くの機能を実現するする必要があるため、それらの機能を実現するための各種アプリケーションソフトウェア(以後アプリケーションと略称)が必要となる。
【0003】
アプリケーションの開発者側から見れば、特定の機種の複合機について複数のアプリケーション(アプリケーション群)を開発して装置に組み込む必要があるということになる。
【0004】
最近では、構造化手法やオブジェクト手法の採用により機種が異なっても変更する必要のない固定部をアプリケーション群ができるだけ多く含むように配慮して開発することにより開発者の小人数化や開発納期短縮が求められている。
【0005】
そのため、アプリケーション群の開発においては、アプリケーション群を構成する各アプリケーションが、他のアプリケーションとは関連を持たないように配慮して開発を行い、各アプリケーションの互いの独立性を高め、一部のアプリケーションの変更の影響が他のアプリケーションに及ばないよう(変更する必要が生じないよう)にして、特定機種における機能変更や、複数機種の複合機への共通のアプリケーション群の適用に柔軟に対応できるようにするのが一般的である。
【0006】
また、アプリケーション群を構成する各アプリケーションは、その動作に関連して各種データ群により構成されるシステムデータ群を参照する必要がある。
【0007】
そのため、例えば、ファクシミリ通信の履歴が登録された通信管理テーブルのデータを引用したり、新たなデータを登録したり、検索したりする場合、アプリケーションが通信管理テーブルを直接参照しなければならないとすると、通信管理テーブルの具体的な格納場所やデータ構造をアプリケーション(の開発者)が知っている必要がある。
【0008】
アプリケーション群を構成する各アプリケーションは、機種が異なっても流用されるものもあるが、一般的には新たな機種が開発される際に新たに作成する必要がある。具体的には、例えば、ファクス機能を実現するためのアプリケーションは、各機種のファクス機能のそれぞれについて作成する必要がある。
【0009】
もし仮に、各アプリケーションが、システムデータを直接参照しなればならないとすると、そのようにして新たに開発される各アプリケーション(の開発者)は、システムデータ群の全体構成や、自身が利用するデータ群について熟知しなければならない。しかし、それではあまりにも開発効率がよくない。
【0010】
このため、近年、アプリケーション群を構成する各アプリケーションが、システムデータ群を構成する各種データ群を、引用、登録、検索などのために直接参照するのではなく、それら各種データ群の引用、登録、検索などの機能をサービス部群としてアプリケーション群から独立させ、その独立させたサービス部群を構成する各サービス部を、アプリケーション群を構成する各アプリケーションが必要に応じて利用するようにすることで、アプリケーション(の開発者)がシステムデータ群の具体的な構成についての知識なしに、システムデータ群を参照できるようにしている。
【0011】
アプリケーションがサービス部を利用できるようにするために、各サービス部には、データ入出力(読み出し・書込み・検索など)のためのI/F(インターフェイス)が予め定義される。
【0012】
そして、アプリケーションの開発者は、参照したいデータ群についての入出力のサービスを提供するサービス部(複数の場合もある)について予め定義されているインターフェースの仕様を理解して設計・開発を行うことになる。
【0013】
一般にサービス部群は、例えば複合機の一連の製品群を構成する複数の機種に共通で利用される前提で考慮され、設計・開発される。そして、ある機種で仕様追加が発生したとしても、追加部分に修正を加えれば利用する複数機種への対応は容易にできる。
【0014】
一方、アプリケーション開発は機種単位に行われるため、アプリケーションの開発者は複数のサービス部のインターフェース仕様を理解しなければならないだけでなく、自分が設計しているアプリケーションにとって、どれとどれのサービス部のインターフェースのうちのどの部分を利用すべきかなどについても把握する必要がある。そのため、複数の機種の開発を並行して行う場合などに開発効率が低下が顕著であるという問題があった。
【0015】
図12に、上記従来のアプリケーション群、サービス部群、及び、システムデータ群のインターフェース形態について示す。
【0016】
同図において、システムデータ群70は、装置動作に関連してメモリに記憶しておく必要がある、データ群70a、70b、70cなどの各種データの集まりである。そのシステムデータ群70を構成する各データ群は、最終的には、アプリケーション群50を構成する各アプリケーションにより利用されるものであるが、サービス部群60を構成する、サービス部60a、60b、60c、…、60mなどの各サービス部を介して、アプリケーション群50を構成する、アプリケーション50a、50b、…、50nなどにより、引用、登録、検索などのために間接的に参照される。
【0017】
サービス部群60を構成する、サービス部60a、60b、60c、…、60mなどの各サービス部には、それぞれ、インターフェース60aa、60ba、60ca、…、60maなどの、各サービス部単位に、アプリケーション群50を構成するアプリケーションに対して提供されるインターフェースが定義されている。各サービス部のインターフェースは単一のインターフェースではなく、様々な形態の引用、登録、検索などに対応するための複数種別のインターフェースの複合したものとして構成される場合もあり、アプリケーション群50を構成するアプリケーション(の開発者)は、その詳細な仕様を予め熟知している必要がある。
【0018】
なお、システムデータ群70が各データ群に分けられているのは、サービス部群60を構成する各サービス部単位に使うデータが決まっていることを反映している。また、システムデータ群70を構成する各データ群の中には、複数のサービス部から参照されるデータもあり、また、データの参照形態も、引用、登録、検索などのための、読み出し、書き込み、読み書きの3形態あり、各データ群の性質に応じて参照形態も異なる。図12には、その様が矢印で示されている。
【0019】
複合機を例にとると、多数の宛先情報を管理する電話帳のデータ群(を参照するためのサービス部)は、ネットワークアプリケーションでもファクスアプリケーションでも利用される。ただ、G3ファクシミリ通信時に相手先装置に対して被呼端末識別信号CSIとして通知する自機のファクス番号のように、ファクスアプリケーションのみが参照するデータもある。
【0020】
図12において、アプリケーション50b(の開発者)は、データ群70a、70b及び70cを参照するために、サービス部60aのI/F(インターフェース)60a、サービス部60bのI/F60ba、及び、サービス部60bのI/F60caの仕様を理解する必要がある。
【0021】
しかし、データ群70a、70b及び70cの参照の態様に応じて、I/F60aa、60ba、及び、60caの仕様書の中には、利用すべきものとそうでないものとが混在していて、その取捨選択の巧拙は、開発者のスキルに依存する部分が大きく開発効率に大きく影響する。
【0022】
特許文献1には、アプリケーションソフトウェアとサービスソフトウェアとが、それぞれ、ユーザページの状態を参照しながら、動作また処理するようにすることで、アプリケーションソフトウェアとサービスソフトウェアの相互依存性をなくし、それにより、ソフトウェアの再利用率の向上を図った「ソフトウェア間のインターフェース方法」が開示されいる。
【0023】
【特許文献1】
特開2001−016395号公報
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献1記載の従来技術は、ネットワークを介した情報共有、つまり、グループウェアを意識した技術であり、アプリケーションソフトウェアがサービス部利用を利用してデータを参照するインターフェース形態に単純に適用することはできない。
【0025】
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、サービス部を利用してデータ参照を行うアプリケーションソフトウェアの開発効率を上げることができる、アプリケーションソフトウェアとサービス部とのインターフェース方法を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のアプリケーションソフトウェアとサービス部とのインターフェース方法は、システムの特定の機能に対応するアプリケーションソフトウェアが、所定仕様のインターフェースをそれぞれ備えた1または複数のサービス部とデータの引用、検索、登録等のやりとりを行うアプリケーションソフトウェアとサービス部とのインターフェース方法において、特定のアプリケーションソフトウェアに関連する各サービス部のインターフェースのうちの、当該特定のアプリケーションソフトウェアにおいて必要とされるデータに関連する部分のインターフェースのみを抜粋して、その抜粋したインターフェースの仕様を明確化した仮想サービス部を、当該特定のアプリケーションソフトウェアと、それと関連する各サービス部との間に介在させ、当該仮想サービス部がインターフェースを介して当該特定のアプリケーションソフトウェアからの引用、検索、登録等の要求をうけ、その要求に応じて当該特定のアプリケーションソフトウェアに関連する各サービス部との間でそれら各サービス部が備えるインターフェースを介して実際の引用、検索、登録等のやりとりを行うことで、当該特定のアプリケーションソフトウェアと、それに関連する各サービス部とが、前記仮想サービス部を介して間接的に引用、検索、登録等のやりとりを行うことを特徴とする。
【0027】
請求項2に記載のアプリケーションソフトウェアとサービス部とのインターフェース方法は、請求項1に記載のアプリケーションソフトウェアとサービス部とのインターフェース方法において、前記仮想サービス部が備える、前記特定のアプリケーションソフトウェアに対するインターフェースを、前記特定のアプリケーションソフトウェアが自身に都合よく決めた仕様とすると共に、前記仮想サービス部は、前記特定のアプリケーションソフトウェアからの要求を解析して、前記特定のアプリケーションソフトウェアに関連する各サービス部のインターフェースに置換することを特徴とする。
【0028】
請求項3に記載のアプリケーションソフトウェアとサービス部とのインターフェース方法は、請求項2に記載のアプリケーションソフトウェアとサービス部とのインターフェース方法において、前記仮想サービス部を、複数のアプリケーションソフトウェアのうちの、単独で開発したいアプリケーションソフトウェアのそれぞれについて、各アプリケーションソフトウェアと、それら各アプリケーションソフトウェアと関連する各サービス部との間に介在させることを特徴とする。
【0029】
請求項4に記載のアプリケーションソフトウェアとサービス部とのインターフェース方法は、請求項2に記載のアプリケーションソフトウェアとサービス部とのインターフェース方法において、前記仮想サービス部はキャッシュメモリを備え、アプリケーションソフトウェアからのインターフェースを介したデータ引用要求の処理時に、当該データ引用要求に該当するデータが前記キャッシュメモリに格納されていない場合には、当該データ引用要求に相当するサービス部のインターフェースから得られるデータを前記キャッシュメモリに格納すると共に格納履歴を保持した上で、当該得られたデータを要求元のアプリケーションソフトウェア所望の形式に置換して通知する一方、当該データ引用要求に該当するデータが既に前記キャッシュメモリに格納されている場合には、当該キャッシュメモリに格納されているデータを、要求元のアプリケーションソフトウェア所望の形式に置換して通知することを特徴とする。
【0030】
請求項5に記載のアプリケーションソフトウェアとサービス部とのインターフェース方法は、請求項4に記載のアプリケーションソフトウェアとサービス部とのインターフェース方法において、前記キャッシュメモリを備えた仮想サービス部を、複数のアプリケーションソフトウェアのうちの、単独で開発したいアプリケーションソフトウェアのそれぞれについて、各アプリケーションソフトウェアと、それら各アプリケーションソフトウェアと関連する各サービス部との間に介在させることを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0032】
先ず、図1に、本発明の実施の形態に係るアプリケーションソフトウェアとサービス部とのインターフェース方法が適用される複合機1のブロック構成について示す。
【0033】
同図において、複合機1は、システム制御部2、ROM3、RAM4、操作表示部5、スキャナ6、プロッタ7、プロッタ制御部8、パラメータメモリ9、ページメモリ10、符号化復号化部11、通信制御部12、モデム13、網制御部14、LAN通信制御部15、及び、システムバス16により構成されている。
【0034】
システム制御部2は、ROM3に書き込まれた制御プログラムに従って、RAM4を作業領域として使用しながら、装置各部を制御するマイクロコンピュータである。
【0035】
ROM3は、前述したように、システム制御部2が上記装置各部を制御するための制御プログラムや、各種システムデータのうちの固定的なデータが記憶されているリードオンリメモリである。RAM4は、前述したようにシステム制御部2の作業領域として使用されるランダムアクセスメモリであり、システムデータのうちの内容の変更や追加のある一時的なデータも記憶する。
【0036】
操作表示部5は宛先電話番号を指定するためのテンキー、送信スタートキー、ワンタッチダイヤルキー等の各種キーが配設される一方、液晶表示装置等の表示器を備え、ユーザに知らせるべき装置の動作状態や、各種メッセージを表示するものである。
【0037】
スキャナ6は、3.85本/mm、7.7本/mm、15.4本/mm、200dpi、400dpi等の所定の読み取り線密度で原稿画像を読み取って、画像データを得るためのものである。プロッタ7は、画像データを記録紙上に印刷形成するためのものである。プロッタ制御部8は、プロッタ7を制御して画像データの記録紙への印刷を制御するものである。なお、プロッタ7により印刷される画像データとしては、スキャナ6により読み取られた画像データ(コピー機能)、ファクシミリ受信された画像データ(ファクシミリ機能)、LAN30を介してPC40等から転送されてきた画像データ(プリンタ機能)や、各種レポートの画像データなどがある。
【0038】
パラメータメモリ9は、システムデータのうちの、変更、追加のあるデータであって、電源遮断時にも保持する必要のあるデータ、具体的には、送信宛先が多数登録された電話帳データ、通信管理テーブルのデータ等を記憶するためのメモリであり、具体的には、バッテリバックアップされたSRAMや、EEPROM(電気的に書き換え可能な読み出し専用メモリ)等により構成されるものである。
【0039】
ページメモリ10は、プロッタ7により記録紙に印刷される画像データをビットマップ状態で展開するためのメモリである。
【0040】
符号化復号化部11は、送信画像データを、G3ファクシミリに適合する、MH符号化方式、MR符号化方式、MMR符号化方式等の所定の符号化方式で符号化圧縮する一方、受信画情報をMH符号化方式、MR符号化方式、MMR符号化方式等に対応する所定の復号化方式で復号伸長するものである。
【0041】
通信制御部12は、モデム13及び網制御部14を制御して回線20を介した相手装置との間のG3ファクシミリ通信を制御するものである。モデム13は、ファクシミリモデム機能を備え、網制御部14を介して、回線20に送信するデータを変調する一方、網制御部14を介して回線20から受信した信号を復調するものであり、伝送手順信号をやりとりするための低速モデム機能(V.21モデム)、および、おもに画像データをやりとりするための高速モデム機能である、V.17、V.33、V.34、V.29、V.27terの各モデム機能を備えている。モデム13は、ダイヤル番号に対応したDTMF信号の送出も行う。
【0042】
網制御部14は、回線20に接続されて、回線の直流ループの閉結・解放や、回線の極性反転の検出、回線解放の検出、発信音の検出、ビジートーン等のトーン信号の検出、呼出信号の検出等の回線との接続制御や、ダイヤルパルスの生成を行うものであり、また、自動発着信機能も備えている。また、回線20からの受信信号Rは、網制御部14を介してモデム13に入力され、モデム13からの送信信号Tは、網制御部14を介して回線20に出力される。
【0043】
LAN通信制御部15は、LAN40に接続され、LANプロトコル上でのTCP/IPプロトコル制御等を行い、LAN40に接続されたPC(パーソナルコンピュータ)60等の他装置からの文書ファイルの転送を受けるためのものである。システムバス16は、アドレスバス、データバス、制御バス、割り込み制御信号ライン等により構成され、上記各部がデータをやり取りするための信号ラインである。
【0044】
以上のように構成される複合機1において、システム制御部2は、複合機としての機能を実現するための、ファクス機能、複写機能、プリンタ機能、ネットワーク通信機能等の各種機能にそれぞれ対応したアプリケーションソフトウェアのプログラムや、それらのアプリケーションソフトウェアと、ROM3、RAM4,パラメータメモリ9等に記憶される各種システムデータ群との間に介在する、サービス部に相当するソフトウェアのプログラムを実行する。
【0045】
以下、複合機1に適用される、アプリケーションソフトウェアとサービス部とのインターフェース方法の第1ないし第4実施形態について、順に説明する。
【0046】
先ず、第1実施形態に係るアプリケーションソフトウェアとサービス部とのインターフェース方法について説明する。
【0047】
図2は、第1実施形態に係るインターフェース方法について示すブロック図である。図2に示す構成は、従来技術の説明において参照した、図12に示す構成と一部を除いて同一である。同一でない点は、特定のアプリケーションソフトウェアとしてのアプリケーション50bが、直接、サービス部60a、60b及び60cを利用するのではなく、仮想サービス部80を介してそれらのサービス部を利用するようにしている点である。
【0048】
同2において、システムデータ群70は、装置動作関連して、ROM3、RAM4、パラメータメモリ9等のメモリに記憶しておく必要がある、データ群70a、70b、70cなどの各種データの集まりである。そのシステムデータ群70を構成する各データ群は、最終的には、アプリケーション群50を構成する各アプリケーションにより利用されるものであるが、各データ群への直接のアクセスは、サービス部群60を構成する、サービス部60a、60b、60c、…、60mなどの各サービス部が行う。
【0049】
サービス部群60を構成する、サービス部60a、60b、60c、…、60mなどの各サービス部には、それぞれ、インターフェース60aa、60ba、60ca、…、60maなどの、各サービス部単位に、利用する側(仮想サービス部80、アプリケーション群50を構成するアプリケーション)対して提供されるインターフェースが定義されている。各サービス部のインターフェースは単一のインターフェースではなく、様々な形態の引用、登録、検索などに対応するための複数種別のインターフェースの複合したものとして構成される場合もある。
【0050】
なお、システムデータ群70が各データ群に分けられているのは、サービス部群60を構成する各サービス部単位に使うデータが決まっていることを反映している。また、システムデータ群70を構成する各データ群の中には、複数のサービス部から参照されるデータもあり、また、データの参照形態も、引用、登録、検索などのための、「読み出し」、「書き込み」、「読み書き」の3形態あり、各データ群の性質に応じて参照形態も異なる。
【0051】
サービス部60aは、データ群70aを「読み書き」する。サービス部60bは、データ群70bを「読み書き」すると共にデータ群70cを「書き込み」する。サービス部60cは、データ群70cを「読み書き」する。サービス部60maは、データ群80cを「読み出し」する。
【0052】
アプリケーション群50を構成する各アプリケーションのうち、アプリケーション50aは、インターフェース60aaを介してサービス部60aを利用する。アプリケーション50nは、インターフェース60maを介してサービス部60mを利用する。
【0053】
そして、アプリケーション50bは、サービス部60a、60b、60cの3つのサービス部を利用するが、その利用は、仮想サービス部80を介して間接的に行う。
【0054】
アプリケーション50b(の開発者)は、データ群70a、70b及び70cを参照するために、サービス部60aのI/F(インターフェース)60a、サービス部60bのI/F60ba、及び、サービス部60bのI/F60caの各仕様の詳細を理解する必要はなく、仮想サービス部80のインターフェース80aの仕様のみを理解すれば足りる。
【0055】
従来、データ群70a、70b及び70cの参照の態様に応じて、I/F60aa、60ba、及び、60caの仕様書の中には、利用すべきものとそうでないものとが混在していて、その取捨選択の巧拙は、開発者のスキルに依存する部分が大きかったが、仮想サービス部80を介することで、アプリケーション50bにより実現される機能(ファクス機能など)に関して必要にして十分なインターフェース仕様を理解するのみで、アプリケーション50bを開発することが可能となる。
【0056】
なお、仮想サービス部80のインターフェース80aは、アプリケーション50b側の都合ではなく、仮想サービス部80の開発に都合がよいように(サービス部都合)、開発される。
【0057】
図6に、仮想サービス部80が行う、アプリケーション50bと、サービス部60aのI/F(インターフェース)60aa、サービス部60bのI/F60ba、及び、サービス部60cのI/F60caとのインターフェース形態について示す。
【0058】
同図において、サービス部60aの提供するI/F60aaは、A1ないしAnの各種インターフェースの集合として構成されている。サービス部60bの提供するI/F60baは、B1ないしBnの各種インターフェースの集合として構成されている。サービス部60cの提供するI/F60baは、B1ないしBnの各種インターフェースの集合として構成されている。
【0059】
仮想サービス部80において、A1ないしAn、B1ないしBn、及び、C1ないしCnのすべてのインターフェースを管理することも考えられるが、仮想サービス部80は、アプリケーション50bのためのものであるため、アプリケーション50bが利用するインターフェースのみを管理できればよい。
【0060】
アプリケーション50bが利用したいインターフェースは、インターフェース60aaのインターフェース(A1)及び(A2)、インターフェース60baのインターフェース(B1)、(B2)及び(B3)、並びに、インターフェース60caのインターフェース(C1)のみであるため、それらの対応する必要のあるインターフェースのみを管理する。
【0061】
そして、それらの対応する必要のあるインターフェースのみを、インターフェース80aを構成するインターフェースS1ないしS6と、1対1に対応させてアプリケーション50bに公開する。
【0062】
それにより、例えば、ある新機種の特定の機能、例えばファクス機能に対応するアプリケーション50bの開発担当者は、必要にして十分な、無駄のないインターフェース仕様のみを理解すれば開発・設計を行えるようになる。また、仮想サービス部80はサービス部60aなどと同様に、複数の機種開発が同時に発生してもあまり影響を受けず機種が異なっても流用できる場合が多いため、開発負担は小さい。また、インターフェース80aを構成する各インターフェース(S1ないしS6)は、それぞれ、I/F60aa、60ba、60ca、の一部として既存のものであるため、それを流用すればよく、新規に開発する必要のある部分がその分少なくて済む。
【0063】
以上、第1実施形態に係るアプリケーションソフトウェアとサービス部とのインターフェース方法について説明したが、サービス部のインターフェースの特徴について考えてみると、そのインターフェースは、参照するシステムデータにより決定されることが多く、アプリケーション側に都合のよい形式とは異なる場合が多い。
【0064】
具体的には、ある特定のシステムデータを16進数の64(10進数の100)と管理している場合、サービス部は読み出したまま利用するほうが、変換の手間が省けるため楽であり、また、その特定のシステムデータをアプリケーションが内部的に利用する場合は問題無いことが多い。
【0065】
しかし、アプリケーションがその特定のシステムデータを表示したり印刷する場合には、1バイトの数字としての64(16進数)を「100」の文字列に相当する文字コード列に変換する必要があり、アプリケーション(の開発者)側でその変換処理まで考慮しなければならないのは大きな負担となる。
【0066】
その点を考慮したのが、第2、第3の実施形態に係るインターフェース方法である。
【0067】
先ず、第2実施形態に係るアプリケーションソフトウェアとサービス部とのインターフェース方法について図3を参照して説明する。なお、第2実施形態に係る図3に示すインターフェース方法と、図2に示した第1実施形態に係るインターフェース方法とで異なる点は、図2における仮想サービス部80に代えて、図3においては、仮想サービス部81aを備えている点である。
【0068】
図3において、アプリケーション開発の効率化を考える場合、アプリケーションに都合のよい(アプリケーション側の負担を軽減できる)インターフェースであるべき点に鑑みて、特定のアプリケーションソフトウェアとしてのアプリケーション50b用の仮想サービス部81を設けると共に、そのインターフェース81aを、アプリケーション50b(の開発者)が自身に都合がよいように決定した仕様としている。
【0069】
図7に、仮想サービス部81が行う、アプリケーション50bと、サービス部60aのI/F(インターフェース)60aa、サービス部60bのI/F60ba、及び、サービス部60cのI/F60caとのインターフェース形態について示す。
【0070】
同図において、サービス部60aの提供するI/F60aaは、A1ないしAnの各種インターフェースの集合として構成されている。サービス部60bの提供するI/F60baは、B1ないしBnの各種インターフェースの集合として構成されている。サービス部60cの提供するI/F60baは、B1ないしBnの各種インターフェースの集合として構成されている。
【0071】
仮想サービス部81において、A1ないしAn、B1ないしBn、及び、C1ないしCnのすべてのインターフェースを管理することも考えられるが、仮想サービス部81は、アプリケーション50bのためのものであるため、アプリケーション50bが利用するインターフェースのみを管理できればよい。
【0072】
アプリケーション50bが利用したいインターフェースは、インターフェース60aaのインターフェース(A1)及び(A2)、インターフェース60baのインターフェース(B1)、(B2)及び(B3)、並びに、インターフェース60caのインターフェース(C1)のみであるため、それらの対応する必要のあるインターフェースのみを管理する。
【0073】
そして、それらの対応する必要のあるインターフェースのみを、インターフェース81aを介してアプリケーション50bに公開する。
【0074】
その場合、インターフェース81aは、アプリケーション50bに都合のよい仕様とされる。また、仮想サービス部81には、A1、A2、B1、B2、B3及びC1の各インターフェースと、アプリケーション都合のインターフェース81aとを相互に変換する機能を持たせる。
【0075】
このように、仮想サービス部81に、各サービス部のインターフェースと、アプリケーション50bから利用される場合のインターフェースとの変換機能を持たせることにより、各サービス部(の開発者)もアプリケーション50b(の開発者)も自身に都合のよいインターフェース仕様を定義することができる(特にアプリケーション50bにおいて)。
【0076】
それにより、無理・無駄がなくなり開発効果があがる。また、各サービス部とアプリケーション50bとの直接の関連がなくなることになるため、独立した開発がしやすくなる。
【0077】
また仮想サービス部81自体はインターフェースの相互変換以外の機能を持たせないことで簡素化できる。また、仮想サービス部81(の開発者)は、アプリケーション50bと、各サービス部との両方の仕様を把握しているため、不具合解析なども容易となる。また、仮想サービス部81は、機能追加など変更要因もあるが流用度も高くモジュール化しやすい利点がある。
【0078】
次に、第3実施形態に係るインターフェース方法について、図4を参照して説明する。
【0079】
同図において、図3に示した第2実施形態に係るインターフェース方法と異なる点は、特定のアプリケーションソフトウェアとしてのアプリケーション50bについてのみ設けていた仮想サービス部81を、アプリケーション51a(仮想サービス部82)やアプリケーション50n(仮想サービス部83)などのアプリケーション群50を構成するアプリケーションの全てについて設けた点である。
【0080】
それにより、システム開発のいっそうの効率化が可能となる。なお、アプリケーション群50を構成する全アプリケーションについてではなく、アプリケーション群50を構成する各アプリケーションのうちの、機種毎に変更の発生する可能性の高いアプリケーションについてのみ、仮想サービス部をサービス部との間に介在させてもよく、また、データ交換の必要なアプリケーションについてのみ、仮想サービス部をサービス部との間に介在させてもよく、どのアプリケーションについて仮想サービス部を設けるかは、それを設けることによりもたらされる開発の効率化の程度を評価することで決めることができる。
【0081】
次に、第4実施形態に係るインターフェース方法について、図5を参照して説明する。図5に示す第4実施形態に係るインターフェース方法は、図3に示した第2実施形態に係るインターフェース方法の変形例であり、仮想サービスブ81が、キャッシュメモリ81bを備えている点が異なる。
【0082】
サービス部群60を構成する各サービス部と、アプリケーション群50を構成するのアプリケーションとのインターフェースは、1対1でないことが多い。具体的には、図7に示したように、アプリケーション50bがサービス部60aを利用する場合インターフェース60aaを構成するA1ないしAnのインターフェースのうちのインターフェースA1及びA2のみを利用する。
【0083】
また、サービス部が提供するインターフェースは、通常複数のインターフェースにより構成されるが、1のインターフェースで扱われるデータが1つとはならないことが多い。
【0084】
具体的には、例えば、アプリケーション50bからみて、従来は、data1、data2、data3の各データが必要な場合はインターフェースA1を利用していて、DAT1、DAT2、DAT3、DAT4の各データが必要な場合にはインターフェースA2を利用しているような場合である。
【0085】
そのような場合、data1、2、3やDAT1、2、3、4は必ずしもアプリケーション50bからみて一度に必要とはならない。それにもかかわらず、従来は、data1、data2、data3を異なるタイミングでアプリケーション50bが必要とする場合は、インターフェースA1をその都度実行する必要があった。一方、インターフェースA1の中でdata1、data2、data3の各データに対応するシステムデータSdata1、Sdata2、及び、Sdata3は一括して一度に取得する場合も多い。その結果、システム負荷が増大していた。
【0086】
そこで、この第4実施形態に係るインターフェース方法では、図5に示すように、仮想サービス部81にキャッシュメモリ81bを持たせている。キャッシュメモリ81bは、具体的には、それ用に確保されたRAM4の一部記憶領域である。
【0087】
そして、data1、data2、data3のいずれか1つが最初に引用された場合に、仮想データ部81bは、サービス部60aのインターフェース60aaの一部であるインターフェースA1利用して一括して取得される、Sdata1、Sdata2、及び、Sdata3をキャッシュメモリ81bに格納する。
【0088】
仮想サービス部81bにおいて、もし、インターフェース81aに対するアプリケーション50bからの要求が、data1の要求であった場合には、Sdata1をインターフェース81aの仕様にあわせたdata1に置換して渡すようにすればよい。
【0089】
次にdata2やdata3、更には再度data1のアプリケーション50bからの引用が、インターフェース81aを介してあった場合もキャッシュメモリ81b内のSdata1、2、または、3を必要に応じて置換してアプリケーション50bに渡せばよい。
【0090】
それにより、サービス部の負荷が低減できる(特にシステムデータの引用を行う部分)。また、アプリケーション50bとしても、必要なときに必要なデータのみ取得できるため、得たデータの取捨選択が不要となり処理の効率化を図ることができる。
【0091】
仮想サービス部81にけるキャッシュメモリ81bを用いた、アプリケーション50bからの要求に応じて行う、サービス処理手順について、図8ないし図11を参照して説明する。
【0092】
先ず、図8において、アプリケーション50bからの要求をインターフェース81aから受けると、その要求の種別が、「引用」、「登録」、または、「検索」のいずれであるかを判定する(処理S101)。
【0093】
判断S102においては、処理S101における判定結果が、「引用」の場合には、「引用対応処理」を行い(処理S104)、「登録」の場合には、「登録対応処理」を行い(処理S103)、「検索」の場合には、「検索対応処理」を行う(処理S105)。
【0094】
図9に、処理S103の「登録対応処理」の具体的な処理手順に付いて示す。
【0095】
同図において、先ず、該当するサービスを判断し(処理S201)、要求と共にアプリケーション50bから渡された登録要求に係るデータを、システムデータとして登録される形式に置換する(処理S202)。
【0096】
そして、その該当するサービスに係るデータがキャッシュメモリ81bに格納済みであるか否かを示すキャッシュ履歴を確認して、キャッシュ履歴がある場合には(判断S203のYes)、システムデータとしてこれから登録されようとするデータの内容とキャッシュメモリ81bとの整合性がとれなくなるのを防止するために、キャッシュ履歴をリセットした上で(処理S203)、処理S205に移行する。キャッシュ履歴がない場合には(判断S203のNo)、直接、処理S205に移行する。
【0097】
処理S205では、処理S201で特定した、該当する登録のサービスを実行する(処理S205)。それにより、アプリケーション50bからの登録要求に係るデータがシステムデータとして登録される。処理S205の後は、その処理結果をアプリケーション50bに通知して(処理S206)、「登録対応処理」を完了する。
【0098】
なお、場合によっては登録時にキャッシュ履歴がある場合(判断203のYes)に、キャッシュメモリ81bの内容を登録要求されたデータに置換するようにして、システムデータとして登録されるデータとキャッシュメモリ811bに保持されるデータとの整合性を確保するようにすれば、キャッシュ履歴をリセットする必要はない。そのようにすることで、次回の引用時におけるサービス部へのアクセスがなくなり、その分サービス部の負荷を軽減できる。
【0099】
次に、図8の処理S104の「引用対応処理」の具体的な処理手順について図10を参照して説明する。
【0100】
図10において、先ず、該当するサービスを判断した上で(処理S301)、その該当するサービスに係るデータがキャッシュメモリ81bに格納済みであるか否かを示すキャッシュ履歴を確認して、キャッシュ履歴がない場合には(判断S302のNo)、処理S301で特定した、該当する引用のサービスを実行する(処理S303)。それにより、アプリケーション50bからの引用要求に係るシステムデータが読み出される。
【0101】
その読み出された引用要求に係るシステムデータは、キャッシュ履歴にセットされると共に(処理S304)、キャッシュメモリ81bへ格納される(処理S305)。
【0102】
それにより、引用されたシステムデータや、そのデータと関連する一連のデータがキャッシュメモリ81bに残ることになるため、次回の引用要求時には、サービス部に負荷かけることなく、その引用要求に迅速に応じることができる。
【0103】
処理S305の後、または、判断302においてキャッシュ履歴が既にある場合には(判断S302のYes)、キャッシュメモリ81bに格納されている、引用要求されたデータをアプリケーション50bに渡すための形式に置換し(処理S306)、アプリケーション50bにそのデータを通知して(処理S307)、「引用対応処理」を完了する。
【0104】
なお、処理S306及び処理S307が判断302のYesに引き続いて行われる場合、前回の引用処理時にキャッシュメモリ81bに格納されたシステムデータがそのまま使用できるため、サービス部に負荷をかけることなく、引用要求に迅速に応じることができる。
【0105】
次に、図8の処理S105の「検索対応処理」の具体的な処理手順について図11を参照して説明する。
【0106】
図11において、先ず、該当するサービスを判断し(判断S401)、その該当する検索のサービスを実行し(処理S402)、その実行結果をアプリケーション50bに通知する。
【0107】
処理S402の検索のサービスの実行の結果得られるのは、データそのものではなく、データの有無や位置の情報であるため、キャッシュメモリ81bに格納していないが、キャッシュメモリ81bに検索結果を格納しておき、次回に同一の検索条件がアプリケーション50bから与えられた場合に、キャッシュメモリ81bに格納しておいた検索結果を返すようにすることで、サービス部を負荷をかけることなく、検索の要求に応じることができる。もっとも、その場合、「登録対応処理」でシステムデータの内容に変更が生じた場合には、キャッシュメモリ81bに格納された検索結果をクリアする必要が生じる場合もある。
【0108】
また、以上説明した第4実施形態は、図3に示した第2実施形態に係る仮想サービス部81にキャッシュメモリ81bを持たせたものであったが、図4に示した第3実施形態に係る、各アプリケーションごとに設けられた仮想サービス部81、82、83等の全ての仮想サービス部のそれぞれにキャッシュメモリ81b持たせて、各仮想サービス部において、図8ないし図11に示したサービス処理手順を行うようにしてもよく、その場合、各仮想サービス部において利用されるサービス部の処理負荷の軽減と、対応するアプリケーションからの要求に対する迅速な応答が可能となる。
【0109】
その場合、全ての仮想サービス部にキャッシュメモリを持たせるのではなく、利用頻度の高い仮想サービス部のみにキャッシュメモリを持たせるようにしてもよい。また、キャッシュメモリを備えた仮想サービス部を全てのアプリケーションに対応して設けるのではなく、アプリケーション群50を構成する各アプリケーションのうちの、機種毎に変更の発生する可能性の高いアプリケーションについてのみ、キャッシュメモリを備えた仮想サービス部をサービス部との間に介在させてもよく、また、データ交換の必要なアプリケーションについてのみ、キャッシュメモリを備えた仮想サービス部をサービス部との間に介在させてもよく、どのアプリケーションについてキャッシュメモリを備えた仮想サービス部を設けるかは、それを設けることによりもたらされる開発の効率化の程度を評価することで決めることができる。
【0110】
なお、以上説明した実施の形態では、サービス部群60を構成する各サービス部は、システムデータへの参照サービスを提供するソフトウェアとしたが、サービス部は、アプリケーションに対してデータ参照サービスを提供するものであれば、ハードウェアにより構成されたものであってもよいのはいうまでない。
【0111】
また、本発明は、複合機のシステムに限らず、複数のアプリケーションソフトウェアとがデータ参照サービスを提供するサービス部を利用するものであれば、同様に適用可能なものである。
【0112】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、特定のアプリケーションソフトウェアを開発する際、そのアプリケーションソフトウェアが利用する1つ以上のサービス部が提供するインターフェースの中の有為なインターフェースのみ、つまり、仮想サービス部のインターフェース仕様のみを意識してアプリケーション開発を行えるようになるため、開発効率の向上を図ることが可能となる効果が得られる。
【0113】
請求項2に係る発明によれば、前記特定のアプリケーションが関連する各サービス部のインターフェースの仕様を知ることなく必要なインターフェースを自身で決めで独自に開発することができるようになるため、開発効率のいっそうの向上を図ることが可能となる効果が得られる。
【0114】
請求項3に係る発明によれば、各アプリケーションソフトウェアが個々に自身に都合のよいインターフェース仕様を決定後に各アプリケーションソフトウェアを開発できるため、複数または必要に応じて搭載アプリケーションソフトウェアのすべてを単独で開発でき、システムが大きくなればなるほど開発効率の向上を図ることが可能となる効果が得られる。
【0115】
請求項4に係る発明によれば、前記仮想サービス部がキャッシュメモリを備え、前記サービス部から得たデータを保持して、保持しているデータの引用要求があった場合にはキャッシュメモリに保持しているデータを使用するようにしたため、前記サービス部へのアクセスを低減できると共に、アプリケーションソフトウェアからの要求に迅速に応答することが可能となる効果が得られる。
【0116】
請求項5に係る発明によれば、請求項4に係る発明と同様の効果に加えて、各アプリケーションソフトウェアが個々に自身に都合のよいインターフェース仕様を決定後に各アプリケーションソフトウェアを開発できるため、複数または必要に応じて搭載アプリケーションソフトウェアのすべてを単独で開発でき、システムが大きくなればなるほど開発効率の向上を図ることが可能となる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るアプリケーションソフトウェアとサービス部とのインターフェース方法が適用される複合機のブロック構成について示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るアプリケーションソフトウェアとサービス部とのインターフェース方法について示す図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係るアプリケーションソフトウェアとサービス部とのインターフェース方法について示す図である。
【図4】本発明の第3実施形態に係るアプリケーションソフトウェアとサービス部とのインターフェース方法について示す図である。
【図5】本発明の第4実施形態に係るアプリケーションソフトウェアとサービス部とのインターフェース方法について示す図である。
【図6】アプリケーションとサービス部との仮想サービス部を介したインターフェース形態について具体的に示す図である。
【図7】アプリケーションとサービス部との仮想サービス部を介したインターフェース形態について具体的に示す、図6とは別の図である。
【図8】キャッシュメモリを備えた仮想サービス部におけるサービス処理手順について示すフローチャートである。
【図9】登録対応処理の具体的な処理手順について示すフローチャートである。
【図10】引用対応処理の具体的な処理手順について示すフローチャートである。
【図11】検索対応処理の具体的な処理手順について示すフローチャートである。
【図12】従来の、アプリケーションソフトウェアとサービス部とのインターフェース方法について示す図である。
【符号の説明】
1 複合機
2 システム制御部
3 ROM
4 RAM
5 操作表示部
6 スキャナ
7 プロッタ
8 プロッタ制御部
9 パラメータメモリ
10 ページメモリ
11 符号化復号化部
12 通信制御部
13 モデム
14 網制御部
15 LAN通信制御部
16 システムバス
20 回線
30 LAN
40 PC
50 アプリケーション群
50a、50b、…、50n アプリケーションソフトウェア
60 サービス部群
60a、60b、60c、…、60m サービス部
60aa、60ba、60ca、…、60ma インターフェース
70 システムデータ群
70a、70b、70c データ群
80 仮想サービス部
80a インターフェース(サービス部都合)
81 仮想サービス部
81a インターフェース(アプリケーション都合)
81b キャッシュメモリ
82、83 仮想サービス部
82a、83a インターフェース(アプリケーション都合)

Claims (5)

  1. システムの特定の機能に対応するアプリケーションソフトウェアが、所定仕様のインターフェースをそれぞれ備えた1または複数のサービス部とデータの引用、検索、登録等のやりとりを行うアプリケーションソフトウェアとサービス部とのインターフェース方法において、
    特定のアプリケーションソフトウェアに関連する各サービス部のインターフェースのうちの、当該特定のアプリケーションソフトウェアにおいて必要とされるデータに関連する部分のインターフェースのみを抜粋して、その抜粋したインターフェースの仕様を明確化した仮想サービス部を、当該特定のアプリケーションソフトウェアと、それと関連する各サービス部との間に介在させ、当該仮想サービス部がインターフェースを介して当該特定のアプリケーションソフトウェアからの引用、検索、登録等の要求をうけ、その要求に応じて当該特定のアプリケーションソフトウェアに関連する各サービス部との間でそれら各サービス部が備えるインターフェースを介して実際の引用、検索、登録等のやりとりを行うことで、当該特定のアプリケーションソフトウェアと、それに関連する各サービス部とが、前記仮想サービス部を介して間接的に引用、検索、登録等のやりとりを行うことを特徴とするアプリケーションソフトウェアとサービス部とのインターフェース方法。
  2. 前記仮想サービス部が備える、前記特定のアプリケーションソフトウェアに対するインターフェースを、前記特定のアプリケーションソフトウェアが自身に都合よく決めた仕様とすると共に、前記仮想サービス部は、前記特定のアプリケーションソフトウェアからの要求を解析して、前記特定のアプリケーションソフトウェアに関連する各サービス部のインターフェースに置換することを特徴とする請求項1に記載のアプリケーションソフトウェアとサービス部とのインターフェース方法。
  3. 前記仮想サービス部を、複数のアプリケーションソフトウェアのうちの、単独で開発したいアプリケーションソフトウェアのそれぞれについて、各アプリケーションソフトウェアと、それら各アプリケーションソフトウェアと関連する各サービス部との間に介在させることを特徴とする請求項2に記載のアプリケーションソフトウェアとサービス部とのインターフェース方法。
  4. 前記仮想サービス部はキャッシュメモリを備え、アプリケーションソフトウェアからのインターフェースを介したデータ引用要求の処理時に、当該データ引用要求に該当するデータが前記キャッシュメモリに格納されていない場合には、当該データ引用要求に相当するサービス部のインターフェースから得られるデータを前記キャッシュメモリに格納すると共に格納履歴を保持した上で、当該得られたデータを要求元のアプリケーションソフトウェア所望の形式に置換して通知する一方、当該データ引用要求に該当するデータが既に前記キャッシュメモリに格納されている場合には、当該キャッシュメモリに格納されているデータを、要求元のアプリケーションソフトウェア所望の形式に置換して通知することを特徴とする請求項2に記載のアプリケーションソフトウェアとサービス部とのインターフェース方法。
  5. 前記キャッシュメモリを備えた仮想サービス部を、複数のアプリケーションソフトウェアのうちの、単独で開発したいアプリケーションソフトウェアのそれぞれについて、各アプリケーションソフトウェアと、それら各アプリケーションソフトウェアと関連する各サービス部との間に介在させることを特徴とする請求項4に記載のアプリケーションソフトウェアとサービス部とのインターフェース方法。
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