JP4030943B2 - 画像処理装置、画像処理システム、画像処理装置の制御方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理システム、画像処理装置の制御方法、プログラム及び記録媒体 Download PDF

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この発明は、通信機能と、画像処理を行うためのハードウェア資源の動作を制御するサービス機能とを有し、複数のアプリケーションによってそのサービス機能を利用して通信相手にサービスを提供する画像処理装置、このような画像処理装置とその通信相手となる通信装置とによって構成した画像処理システム、このような画像処理装置の制御方法、コンピュータをこのような画像処理装置として機能させるためのプログラム、およびこのようなプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
従来から、通信装置をネットワークを介して接続した通信システムにおいて、通信装置同士で互いにメッセージを交換させることにより、通信相手の装置に対して通知や要求を行わせることが行われている。そして、このようなシステムにおいて、ある装置から別の装置に動作要求としてコマンドを送信して動作を実行させ、送信相手から動作の実行結果を動作応答として返信させることも行われている。
また、通信システムを構成する通信装置の一部を通信クライアント、他の一部を通信サーバとし、通信クライアントと通信サーバとの間の通信を、常に通信クライアントから通信サーバに通信要求を送信し、通信サーバからその送信元の通信クライアントに対して通信応答を返すというプロトコルで行うようにすることも知られている。
そこで、通信クライアントから通信サーバへの動作要求を通信要求に記載して送信し、その動作要求に対する動作応答を通信応答に記載して通信サーバから通信クライアントに返信することも行われている。
また、逆に通信サーバから通信クライアントに動作要求を送信して動作を行わせる技術としては、以下のようなものが知られている。
例えば、特許文献1には、リモートプロセッサがローカルプロセッサに対して実行されるべきコマンドを指示するメッセージを送信し、そのコマンドに対する応答を受信することが記載されている。
また、この文献には、ローカルプロセッサがファイアウォールの内側に配置されている場合において、ローカルプロセッサからファイアウォールの外側のリモートプロセッサに通信要求を送信し、リモートプロセッサがこの通信要求に対する応答としてローカルプロセッサに対してコマンドを送信するようにすることにより、ファイアウォールの外側から内側に向けてコマンドを送信できるようにする技術も開示されている。
この場合において、ローカルプロセッサが通信クライアントに、リモートプロセッサが通信サーバに該当する。
特開2001−273211号公報
また、このような動作要求に関する技術は、通信装置に接続された装置の動作を遠隔制御するシステムにも適用することができる。特許文献2には、ブラインド及び照明を操作する機能を有する遠隔被操作装置に、ユーザからの操作を受け付ける機能を有する遠隔操作装置からコマンドを送信してブラインド及び照明を操作させる遠隔操作システムにこのような技術を適用した例が記載されている。ただし、この文献には、コマンドに対する応答を送信する点は示されていない。
特開2002−135858号公報
また近年、プリンタ,ファクシミリ(FAX)装置,デジタル複写機,スキャナ装置,デジタル複合機等の画像処理装置に上記のようなネットワーク通信機能を設け、外部装置からの動作要求を受け付けてその動作要求に係る動作を実行して動作応答を返したり、逆に外部装置に対して動作要求(通知等も含む)を行ってその動作要求に対する動作応答を受信したりする機能を設けることが提案されている。この場合において、画像処理装置と上記の外部装置とによって画像処理システムを構成することができるし、上記の外部装置を、画像処理装置を遠隔管理する管理装置とすれば、管理装置が画像処理装置との間で動作要求と動作応答とを交換することによって画像処理装置の管理を行う遠隔管理システムを構成することができる。
ところで、複数の通信装置間でメッセージを交換する場合において、コマンドを送信する通信装置は、1つとは限らない。複数の通信装置が互いに相手に対してコマンドを送信するようにすることも可能であり、この場合には、コマンドを受け付けた通信装置に、それぞれコマンドの送信元に対して実行結果を返させるようにすることが求められている。例えば上記の遠隔管理システムの場合には、管理装置から画像処理装置へセンサ値取得要求等をコマンドとして送信してこれに対する応答を受信し、画像処理装置から管理装置へ異常通知等をコマンドとして送信してこれに対する応答を受信することが考えられる。
そして、このような動作を行う場合、ある通信装置から通信相手の装置に送信する情報としては、通信相手の装置に対するコマンドと、通信相手の装置から受信したコマンドについての実行結果とが考えられる。
従来は、これらのコマンドと実行結果とは別々に送信するようにしていた。しかし、このような方式では、コマンドの送信時と受信したコマンドに対する実行結果の送信時とに、それぞれ別々に通信のコネクションを確立する必要がある。従って、通信のオーバーヘッドが大きくなり、効率性の点で問題があった。
現状では、ネットワークを介した通信をダイヤルアップ接続で行う環境もまだ多く残っており、このような環境においては上記の点が特に問題となる。このような環境では、コネクションの確立に数十秒単位の時間を要することもあり、またコネクションを確立する毎に料金を課金されるので、コネクションを確立する回数が増加するとコストアップにつながるためである。
また、画像処理装置には、その用途に応じて、スキャナ、プロッタ、ファクシミリコントロールユニット(FCU)等の種々のハードウェア資源を備え、これらのハードウェア資源を利用してプリンタ、FAX装置、複写機、スキャナ装置、場合によっては文書蓄積装置や文書管理装置等としての機能を提供するためのアプリケーションを備えているものが多い。そして、このような画像処理装置においては、受信した動作要求に係る動作を実行するのはこのアプリケーションである。
しかし、アプリケーションは、機能毎に設けるため、複数設ける場合が多い。従って、動作要求や動作応答の管理をアプリケーション自身が行うとすると、アプリケーション毎に管理用のプログラムを設計する必要があり、画像処理装置全体として開発にかかる労力が大きくなるという問題があった。また、アプリケーション毎に処理を行うため、この管理の処理に要するリソース量(例えばメモリ消費量)が増加してしまうという問題もあった。そして、このような問題は、デジタル複合機と呼ばれる多機能な装置においては、特に顕著であった。
この発明は、このような問題を解決し、画像処理装置とその通信相手とが互いに動作要求及び受信した動作要求に対する動作応答を送受信する場合において、通信の効率を上げることを目的とする。また、画像処理装置の開発効率を上げると共に、動作要求と動作応答との送受信に必要なリソース量を低減することも目的とする。
上記の目的を達成するため、この発明の画像処理装置は、通信相手と通信するための通信手段と、画像処理を行うためのハードウェア資源と、上記ハードウェア資源の動作を制御するためのサービス手段と、上記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、上記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段とを有し、上記サービス手段が、上記実行結果を生成する場合に複数の上記アプリケーション手段に利用される手段である画像処理装置において、上記動作要求及びその動作要求に対する動作応答の送受信を管理するメッセージ制御手段を設け、上記通信手段に、上記通信相手に対して通信要求を送信し、その通信相手からその通信要求に対する通信応答を受信する手段を設け、上記メッセージ制御手段に、上記画像機器側要求と、上記通信相手から受信した通信相手側要求に対する動作応答とを、上記通信要求として一括して上記通信手段を介して上記通信相手に送信する送信手段と、その通信要求に対する通信応答として、上記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答と上記通信相手側要求とを一括して上記通信相手から上記通信手段を介して受信する受信手段とを設け、上記メッセージ制御手段を、複数の上記アプリケーション手段に利用される手段としたものである。
また、この発明は、通信相手と通信するための通信手段と、画像処理を行うためのハードウェア資源と、上記ハードウェア資源の動作を制御するためのサービス手段と、上記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、上記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段とを有し、上記サービス手段が、上記実行結果を生成する場合に複数の上記アプリケーション手段に利用される手段である画像処理装置において、上記動作要求及びその動作要求に対する動作応答の送受信を管理するメッセージ制御手段を設け、上記通信手段に、上記通信相手に対して通信要求を送信し、その通信相手からその通信要求に対する通信応答を受信する手段を設け、上記メッセージ制御手段に、上記通信相手側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第1の記憶手段と、上記画像機器側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第2の記憶手段と、上記第1の記憶手段に記憶された通信相手側要求を上記アプリケーション手段に通知する手段と、上記第2の記憶手段に記憶された動作応答を上記アプリケーション手段に通知する手段と、上記通信相手側要求に対する動作応答を上記第1の記憶手段から読み出すと共に、上記画像機器側要求を上記第2の記憶手段から読み出す収集手段と、上記通信相手に対して、上記収集手段が読み出した動作応答と画像機器側要求とを上記通信要求として上記通信手段を介して一括して送信する送信手段と、その通信要求に対する通信応答として、上記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答と上記通信相手側要求とを一括して上記通信相手から上記通信手段を介して受信する受信手段と、その受信手段が受信した通信相手側要求を上記第1の記憶手段に記憶させると共に、上記受信手段が受信した、上記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答を、上記通信相手に送信した画像機器側要求と関連付けて上記第2の記憶手段に記憶させる分配手段とを設け、上記メッセージ制御手段を、複数の上記アプリケーション手段に利用される手段とした画像処理装置も提供する。
このような画像処理装置において、上記送信手段が上記通信相手に対して定期的に通信要求を送信するようにするとよい。
また、この発明は、通信相手と通信するための通信手段と、画像処理を行うためのハードウェア資源と、上記ハードウェア資源の動作を制御するためのサービス手段と、上記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、上記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段とを有し、上記サービス手段が、上記実行結果を生成する場合に複数の上記アプリケーション手段に利用される手段である画像処理装置において、上記動作要求及びその動作要求に対する動作応答の送受信を管理するメッセージ制御手段を設け、上記通信手段に、上記通信相手に対してHTTPリクエストを送信し、その通信相手からそのHTTPリクエストに対するHTTPレスポンスを受信する手段を設け、上記メッセージ制御手段に、上記画像機器側要求の内容を記載したSOAPリクエストと、上記通信相手から受信した通信相手側要求に対する動作応答の内容を記載したSOAPレスポンスとを1つのHTTPリクエストに記載して上記通信手段を介して上記通信相手に送信する送信手段と、そのHTTPリクエストに対するHTTPレスポンスとして、上記通信相手に送信したSOAPリクエストに対するSOAPレスポンスであって上記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答の内容を記載したSOAPレスポンスと、上記通信相手側要求の内容を記載したSOAPリクエストとを、1つのHTTPレスポンスに記載した状態で上記通信相手から上記通信手段を介して受信する受信手段とを設け、上記メッセージ制御手段を、複数の上記アプリケーション手段に利用される手段とした画像処理装置も提供する。
さらに、この発明は、通信相手と通信するための通信手段と、画像処理を行うためのハードウェア資源と、上記ハードウェア資源の動作を制御するためのサービス手段と、上記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、上記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段とを有し、上記サービス手段が、上記実行結果を生成する場合に複数の上記アプリケーション手段に利用される手段である画像処理装置において、上記動作要求及びその動作要求に対する動作応答の送受信を管理するメッセージ制御手段を設け、上記通信手段に、上記通信相手に対してHTTPリクエストを送信し、その通信相手からそのHTTPリクエストに対するHTTPレスポンスを受信する手段を設け、上記メッセージ制御手段に、上記通信相手からの動作要求である通信相手側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第1の記憶手段と、上記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第2の記憶手段と、上記第1の記憶手段に記憶された通信相手側要求を上記アプリケーション手段に通知する手段と、上記第2の記憶手段に記憶された動作応答を上記アプリケーション手段に通知する手段と、上記通信相手側要求に対する動作応答を上記第1の記憶手段から読み出すと共に、上記画像機器側要求を上記第2の記憶手段から読み出す収集手段と、上記通信相手に対して、上記収集手段が読み出した動作応答の内容を記載したSOAPレスポンスと上記収集手段が読み出した画像機器側要求の内容を記載したSOAPリクエストとを1つのHTTPリクエストに記載して上記通信手段を介して送信する送信手段と、その1つのHTTPリクエストに対するHTTPレスポンスとして、上記通信相手に送信したSOAPリクエストに対するSOAPレスポンスと上記通信相手からのSOAPリクエストとを、1つのHTTPレスポンスに記載した状態で上記通信手段を介して上記通信相手から受信する受信手段と、その受信手段が受信したSOAPリクエストに記載された通信相手側要求の内容を上記第1の記憶手段に記憶させると共に、上記受信手段が受信したSOAPレスポンスに記載された、上記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答の内容を、上記通信相手に送信した画像機器側要求と関連付けて上記第2の記憶手段に記憶させる分配手段とを設け、上記メッセージ制御手段を、複数の上記アプリケーション手段に利用される手段とした画像処理装置も提供する。
このような画像処理装置において、上記送信手段が上記通信相手に対して定期的にHTTPリクエストを送信するようにするとよい。
また、この発明は、通信相手と通信するための通信手段と、画像処理を行うためのハードウェア資源と、上記ハードウェア資源の動作を制御するためのサービス手段と、上記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、上記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段とを有し、上記サービス手段が、上記実行結果を生成する場合に複数の上記アプリケーション手段に利用される手段である画像処理装置において、上記動作要求及びその動作要求に対する動作応答の送受信を管理するメッセージ制御手段を設け、上記通信手段に、上記通信相手から通信要求を受信し、その通信相手に対してその通信要求に対する通信応答を送信する手段を設け、上記メッセージ制御手段に、上記通信相手側要求と、上記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答とを、上記通信要求として一括して上記通信相手から上記通信手段を介して受信する受信手段と、その通信要求に対する通信応答として、上記通信相手から受信した通信相手側要求に対する動作応答と、上記画像機器側要求とを一括して上記通信手段を介して上記通信相手に送信する送信手段とを設け、上記メッセージ制御手段を、複数の上記アプリケーション手段に利用される手段とした画像形成装置も提供する。
また、通信相手と通信するための通信手段と、画像処理を行うためのハードウェア資源と、上記ハードウェア資源の動作を制御するためのサービス手段と、上記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、上記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段とを有し、上記サービス手段が、上記実行結果を生成する場合に複数の上記アプリケーション手段に利用される手段である画像処理装置において、上記動作要求及びその動作要求に対する動作応答の送受信を管理するメッセージ制御手段を設け、上記通信手段に、上記通信相手から通信要求を受信し、その通信相手に対してその通信要求に対する通信応答を送信する手段を設け、上記メッセージ制御手段に、上記通信相手側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第1の記憶手段と、上記画像機器側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第2の記憶手段と、上記第1の記憶手段に記憶された通信相手側要求を上記アプリケーション手段に通知する手段と、上記第2の記憶手段に記憶された動作応答を上記アプリケーション手段に通知する手段と、上記通信相手側要求と上記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答とを上記通信要求として一括して上記通信相手から上記通信手段を介して受信する受信手段と、その受信手段が受信した通信相手側要求を上記第1の記憶手段に記憶させると共に、上記受信手段が受信した、上記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答を、上記通信相手に送信した画像機器側要求と関連付けて上記第2の記憶手段に記憶させる分配手段と、上記通信相手側要求に対する動作応答を上記第1の記憶手段から読み出すと共に、上記画像機器側要求を上記第2の記憶手段から読み出す収集手段と、上記受信手段が受信した通信要求に対する通信応答として、上記収集手段が読み出した動作応答と画像機器側要求とを一括して上記通信相手に上記通信手段を介して送信する送信手段とを設け、上記メッセージ制御手段を、複数の上記アプリケーション手段に利用される手段とした画像処理装置も提供する。
また、通信相手と通信するための通信手段と、画像処理を行うためのハードウェア資源と、上記ハードウェア資源の動作を制御するためのサービス手段と、上記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、上記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段とを有し、上記サービス手段が、上記実行結果を生成する場合に複数の上記アプリケーション手段に利用される手段である画像処理装置において、上記動作要求及びその動作要求に対する動作応答の送受信を管理するメッセージ制御手段を設け、上記通信手段に、上記通信相手からHTTPリクエストを受信し、その通信相手に対してそのHTTPリクエストに対するHTTPレスポンスを送信する手段を設け、上記メッセージ制御手段に、上記通信相手側要求の内容を記載したSOAPリクエストと、上記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答の内容を記載したSOAPレスポンスとを1つのHTTPリクエストに記載した状態で上記通信相手から上記通信手段を介して受信する受信手段と、そのHTTPリクエストに対するHTTPレスポンスとして、上記通信相手から受信したSOAPリクエストに対するSOAPレスポンスであって上記通信相手から受信した上記通信相手側要求に対する動作応答の内容を記載したSOAPレスポンスと、上記画像機器側要求の内容を記載したSOAPリクエストとを、1つのHTTPレスポンスに記載して上記通信手段を介して上記通信相手に送信する送信手段とを設け、上記メッセージ制御手段を、複数の上記アプリケーション手段に利用される手段とした画像処理装置も提供する。
さらに、通信相手と通信するための通信手段と、画像処理を行うためのハードウェア資源と、上記ハードウェア資源の動作を制御するためのサービス手段と、上記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、上記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段とを有し、上記サービス手段が、上記実行結果を生成する場合に複数の上記アプリケーション手段に利用される手段である画像処理装置において、上記動作要求及びその動作要求に対する動作応答の送受信を管理するメッセージ制御手段を設け、上記通信手段に、上記通信相手からHTTPリクエストを受信し、その通信相手に対してそのHTTPリクエストに対するHTTPレスポンスを送信する手段を設け、上記メッセージ制御手段に、上記通信相手からの動作要求である通信相手側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第1の記憶手段と、上記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第2の記憶手段と、上記第1の記憶手段に記憶された通信相手側要求を上記アプリケーション手段に通知する手段と、上記第2の記憶手段に記憶された動作応答を上記アプリケーション手段に通知する手段と、上記通信相手側要求を記載したSOAPリクエストと、上記通信相手に送信したSOAPリクエストに対するSOAPレスポンスであって上記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答を記載したSOAPレスポンスとを、1つのHTTPリクエストに記載した状態で上記通信相手から上記通信手段を介して受信する受信手段と、その受信手段が受信したSOAPリクエストに記載された通信相手側要求の内容を上記第1の記憶手段に記憶させると共に、上記受信手段が受信したSOAPレスポンスに記載された、上記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答の内容を、上記通信相手に送信した画像機器側要求と関連付けて上記第2の記憶手段に記憶させる分配手段と、上記通信相手側要求に対する動作応答を上記第1の記憶手段から読み出すと共に、上記画像機器側要求を上記第2の記憶手段から読み出す収集手段と、上記1つのHTTPリクエストに対するHTTPレスポンスとして、上記収集手段が読み出した動作応答の内容を記載したSOAPレスポンスと、上記収集手段が読み出した画像機器側要求の内容を記載したSOAPリクエストとを、1つのHTTPレスポンスに記載して上記通信手段を介して上記通信相手に送信する送信手段とを設け、上記メッセージ制御手段を、複数の上記アプリケーション手段に利用される手段とした画像処理装置も提供する。
これらの画像処理装置において、上記動作要求を関数呼び出しとし、上記動作応答をその関数呼び出しによって呼び出された関数の実行結果とするとよい。
また、上記送信手段が、上記通信相手に送信すべき動作応答と動作要求とを、それぞれSOAPメッセージとして送信するようにし、上記受信手段が、上記通信相手から受信する動作応答と動作要求とを、それぞれSOAPメッセージとして受信するようにするとよい。
また、上記SOAPリクエストには関数呼び出しを記載し、上記SOAPレスポンスにはその関数呼び出しによって呼び出された関数の実行結果を記載するようにするとよい。
また、この発明の通信装置の制御方法は、通信相手と通信するための通信手段と、画像処理を行うためのハードウェア資源と、上記ハードウェア資源の動作を制御するためのサービス手段と、上記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、上記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段とを有し、上記サービス手段が、上記実行結果を生成する場合に複数の上記アプリケーション手段に利用される手段である画像処理装置と、その画像処理装置の通信相手となる通信装置とを備えた画像処理システムにおいて、上記画像処理装置に、上記動作要求及びその動作要求に対する動作応答の送受信を管理するメッセージ制御手段を設け、上記画像処理装置の上記通信手段に、上記通信相手に対して通信要求を送信し、その通信相手からその通信要求に対する通信応答を受信する手段を設け、上記メッセージ制御手段に、上記画像機器側要求と、上記通信相手から受信した通信相手側要求に対する動作応答とを、上記通信要求として一括して上記通信手段を介して上記通信相手に送信する送信手段と、その通信要求に対する通信応答として、上記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答と上記通信相手側要求とを一括して上記通信相手から上記通信手段を介して受信する受信手段とを設け、上記メッセージ制御手段を、複数の上記アプリケーション手段に利用される手段とし、上記通信装置に、上記画像機器側要求と上記画像処理装置に送信した通信相手側要求に対する動作応答とを上記通信要求として一括して上記画像処理装置から受信する受信手段と、その通信要求に対する通信応答として、上記画像処理装置から受信した画像機器側要求に対する動作応答と上記管理装置側要求とを一括して上記画像処理装置に送信する送信手段と、上記画像機器側要求に係る動作を実行し、実行結果としてその画像機器側要求に対する動作応答を生成する手段とを設けたものである。
また、この発明は、通信相手と通信するための通信手段と、画像処理を行うためのハードウェア資源と、上記ハードウェア資源の動作を制御するためのサービス手段と、上記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、上記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段とを有し、上記サービス手段が、上記実行結果を生成する場合に複数の上記アプリケーション手段に利用される手段である画像処理装置と、その画像処理装置の通信相手となる通信装置とを備えた画像処理システムにおいて、上記画像処理装置に、上記動作要求及びその動作要求に対する動作応答の送受信を管理するメッセージ制御手段を設け、上記画像処理装置の上記通信手段に、上記通信相手に対して通信要求を送信し、その通信相手からその通信要求に対する通信応答を受信する手段を設け、上記メッセージ制御手段に、上記通信相手側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第1の記憶手段と、上記画像機器側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第2の記憶手段と、上記第1の記憶手段に記憶された通信相手側要求を上記アプリケーション手段に通知する手段と、上記第2の記憶手段に記憶された動作応答を上記アプリケーション手段に通知する手段と、上記通信相手側要求に対する動作応答を上記第1の記憶手段から読み出すと共に、上記画像機器側要求を上記第2の記憶手段から読み出す収集手段と、上記通信相手に対して、上記収集手段が読み出した動作応答と画像機器側要求とを上記通信要求として上記通信手段を介して一括して送信する送信手段と、その通信要求に対する通信応答として、上記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答と上記通信相手側要求とを一括して上記通信相手から上記通信手段を介して受信する受信手段と、その受信手段が受信した通信相手側要求を上記第1の記憶手段に記憶させると共に、上記受信手段が受信した、上記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答を、上記通信相手に送信した画像機器側要求と関連付けて上記第2の記憶手段に記憶させる分配手段とを設け、上記メッセージ制御手段を、複数の上記アプリケーション手段に利用される手段とし、上記通信装置に、上記画像機器側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第1の記憶手段と、上記通信相手側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第2の記憶手段と、上記通信相手側要求を生成してその通信装置の第2の記憶手段に記憶させる要求生成手段と、その通信装置の第1の記憶手段から画像機器側要求を読み出し、その画像機器側要求に係る動作を実行し、その実行結果としてその画像機器側要求に対する動作応答を生成し、その動作応答を読み出した画像機器側要求と関連付けてその通信装置の第1の記憶手段に記憶させる応答生成手段と、上記画像機器側要求と上記画像処理装置に送信した通信相手側要求に対する動作応答とを上記通信要求として一括して上記画像処理装置から受信する受信手段と、その受信手段が受信した画像機器側要求をその通信装置の第1の記憶手段に記憶させると共に、その受信手段が受信した、上記画像処理装置に送信した通信相手側要求に対する動作応答を、上記画像処理装置に送信した通信相手側要求と関連付けてその通信装置の第2の記憶手段に記憶させる分配手段と、上記画像機器側要求に対する動作応答をその通信装置の第1の記憶手段から読み出すと共に、上記通信相手側要求をその通信装置の第2の記憶手段から読み出す収集手段と、その通信装置の受信手段が受信した通信要求に対する通信応答として、その収集手段が読み出した動作応答と通信相手側要求とを一括して上記画像処理装置に送信する送信手段とを設けた画像処理システムも提供する。
このような画像処理システムにおいて、上記画像処理装置の上記送信手段が上記通信装置に対して定期的に通信要求を送信するようにするとよい。
また、この発明は、通信相手と通信するための通信手段と、画像処理を行うためのハードウェア資源と、上記ハードウェア資源の動作を制御するためのサービス手段と、上記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、上記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段とを有し、上記サービス手段が、上記実行結果を生成する場合に複数の上記アプリケーション手段に利用される手段である画像処理装置と、その画像処理装置の通信相手となる通信装置とを備えた画像処理システムにおいて、上記画像処理装置に、上記動作要求及びその動作要求に対する動作応答の送受信を管理するメッセージ制御手段を設け、上記画像処理装置の上記通信手段に、上記通信相手から通信要求を受信し、その通信相手に対してその通信要求に対する通信応答を送信する手段を設け、上記メッセージ制御手段に、上記通信相手側要求と、上記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答とを、上記通信要求として一括して上記通信相手から上記通信手段を介して受信する受信手段と、その通信要求に対する通信応答として、上記通信相手から受信した通信相手側要求に対する動作応答と、上記画像機器側要求とを一括して上記通信手段を介して上記通信相手に送信する送信手段とを設け、上記メッセージ制御手段を、複数の上記アプリケーション手段に利用される手段とし、上記通信装置に、上記通信相手側要求と上記画像処理装置からの動作要求である画像機器側要求に対する動作応答とを上記通信要求として一括して上記画像処理装置に送信する送信手段と、その通信要求に対する通信応答として、上記画像処理装置に送信した通信相手側要求に対する動作応答と上記画像機器側要求とを一括して上記画像処理装置から受信する受信手段と、上記画像機器側要求に係る動作を実行し、実行結果としてその画像機器側要求に対する動作応答を生成する手段とを設けた画像処理システムも提供する。
さらに、この発明は、通信相手と通信するための通信手段と、画像処理を行うためのハードウェア資源と、上記ハードウェア資源の動作を制御するためのサービス手段と、上記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、上記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段とを有し、上記サービス手段が、上記実行結果を生成する場合に複数の上記アプリケーション手段に利用される手段である画像処理装置と、その画像処理装置の通信相手となる通信装置とを備えた画像処理システムにおいて、上記画像処理装置に上記動作要求及びその動作要求に対する動作応答の送受信を管理するメッセージ制御手段を設け、上記画像処理装置の上記通信手段に、上記通信相手から通信要求を受信し、その通信相手に対してその通信要求に対する通信応答を送信する手段を設け、上記メッセージ制御手段に、上記通信相手側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第1の記憶手段と、上記画像機器側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第2の記憶手段と、上記第1の記憶手段に記憶された通信相手側要求を上記アプリケーション手段に通知する手段と、上記第2の記憶手段に記憶された動作応答を上記アプリケーション手段に通知する手段と、上記通信相手側要求と上記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答とを上記通信要求として一括して上記通信相手から上記通信手段を介して受信する受信手段と、その受信手段が受信した通信相手側要求を上記第1の記憶手段に記憶させると共に、上記受信手段が受信した、上記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答を、上記通信相手に送信した画像機器側要求と関連付けて上記第2の記憶手段に記憶させる分配手段と、上記通信相手側要求に対する動作応答を上記第1の記憶手段から読み出すと共に、上記画像機器側要求を上記第2の記憶手段から読み出す収集手段と、上記受信手段が受信した通信要求に対する通信応答として、上記収集手段が読み出した動作応答と画像機器側要求とを一括して上記通信相手に上記通信手段を介して送信する送信手段とを設け、上記メッセージ制御手段を、複数の上記アプリケーション手段に利用される手段とし、上記通信装置に、上記画像機器側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第1の記憶手段と、上記通信相手側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第2の記憶手段と、上記通信相手側要求を生成して上記第2の記憶手段に記憶させる要求生成手段と、上記第1の記憶手段から画像機器側要求を読み出し、その画像機器側要求に係る動作を実行し、その実行結果としてその画像機器側要求に対する動作応答を生成し、その動作応答を読み出した画像機器側要求と関連付けて上記第1の記憶手段に記憶させる応答生成手段と、上記画像機器側要求に対する動作応答を上記第1の記憶手段から読み出すと共に、上記通信相手側要求を上記第2の記憶手段から読み出す収集手段と、上記画像処理装置に対して、上記収集手段が読み出した動作応答と通信相手側要求とを上記通信要求として一括して送信する送信手段と、その通信要求に対する通信応答として、上記画像処理装置に送信した通信相手側要求に対する動作応答と上記画像機器側要求とを一括して上記画像処理装置から受信する受信手段と、その受信手段が受信した画像機器側要求を上記第1の記憶手段に記憶させると共に、上記受信手段が受信した、上記画像処理装置に送信した通信相手側要求に対する動作応答を、上記画像処理装置に送信した通信相手側要求と関連付けて上記第2の記憶手段に記憶させる分配手段とを設けた画像処理システムも提供する。
以上の画像処理システムにおいて、上記動作要求を関数呼び出しとし、上記動作応答をその関数呼び出しによって呼び出された関数の実行結果とするとよい。
また、上記画像処理装置において、上記送信手段が、上記通信装置に送信すべき動作応答と動作要求とを、それぞれSOAPメッセージとして送信するようにし、上記受信手段が、上記通信装置から受信する動作応答と動作要求とを、それぞれSOAPメッセージとして受信するようにし、上記通信装置において、上記送信手段が、上記画像処理装置に送信すべき動作応答と動作要求とを、それぞれSOAPメッセージとして送信するようにし、上記受信手段が、上記画像処理装置から受信する動作応答と動作要求とを、それぞれSOAPメッセージとして受信するようにするとよい。
また、この発明の通信装置の制御方法は、通信相手と通信するための通信手段と、画像処理を行うためのハードウェア資源と、上記ハードウェア資源の動作を制御するためのサービス手段と、上記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、上記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段とを有し、上記サービス手段を、上記実行結果を生成する場合に複数の上記アプリケーション手段に利用される手段とした画像処理装置の制御方法において、上記通信手段に、上記通信相手に対して通信要求を送信させ、その通信相手からその通信要求に対する通信応答を受信させ、複数の上記アプリケーション手段が生成したか又は受け取るべき動作要求及び動作応答の送受信を管理するメッセージ制御処理として、上記画像機器側要求と、上記通信相手から受信した通信相手側要求に対する動作応答とを、上記通信要求として一括して上記通信手段を介して上記通信相手に送信する送信手順と、その通信要求に対する通信応答として、上記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答と上記通信相手側要求とを一括して上記通信相手から上記通信手段を介して受信する受信手順とを上記画像処理装置に実行させるようにしたものである。
また、この発明は、通信相手と通信するための通信手段と、画像処理を行うためのハードウェア資源と、上記ハードウェア資源の動作を制御するためのサービス手段と、上記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、上記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段とを有し、上記サービス手段を、上記実行結果を生成する場合に複数の上記アプリケーション手段に利用される手段とした画像処理装置の制御方法において、上記通信手段に、上記通信相手に対して通信要求を送信させ、その通信相手からその通信要求に対する通信応答を受信させ、複数の上記アプリケーション手段が生成したか又は受け取るべき動作要求及び動作応答の送受信を管理するメッセージ制御処理として、上記通信相手側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第1の記憶領域を設ける手順と、上記画像機器側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第2の記憶領域を設ける手順と、上記第1の記憶手段に記憶された通信相手側要求を上記アプリケーション手段に通知する手順と、上記第2の記憶手段に記憶された動作応答を上記アプリケーション手段に通知する手順と、上記通信相手側要求に対する動作応答を上記第1の記憶領域から読み出すと共に、上記画像機器側要求を上記第2の記憶領域から読み出す収集手順と、上記通信相手に対して、上記収集手順で読み出した動作応答と画像機器側要求とを上記通信要求として上記通信手段を介して一括して送信する送信手順と、その通信要求に対する通信応答として、上記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答と上記通信相手側要求とを一括して上記通信相手から上記通信手段を介して受信する受信手順と、その受信手順で受信した通信相手側要求を上記第1の記憶領域に記憶させると共に、上記受信手段が受信した、上記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答を、上記通信相手に送信した画像機器側要求と関連付けて上記第2の記憶領域に記憶させる分配手順とを上記画像処理装置に実行させるようにした画像処理装置の制御方法も提供する。
このような画像処理装置の制御方法において、上記画像処理装置に、上記通信相手に対して定期的に通信要求を送信させるようにするとよい。
また、この発明は、通信相手と通信するための通信手段と、画像処理を行うためのハードウェア資源と、上記ハードウェア資源の動作を制御するためのサービス手段と、上記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、上記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段とを有し、上記サービス手段を、上記実行結果を生成する場合に複数の上記アプリケーション手段に利用される手段とした画像処理装置の制御方法において、上記通信手段に、上記通信相手から通信要求を受信させ、その通信相手に対してその通信要求に対する通信応答を送信させ、複数の上記アプリケーション手段が生成したか又は受け取るべき動作要求及び動作応答の送受信を管理するメッセージ制御処理として、上記通信相手側要求と、上記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答とを、上記通信要求として一括して上記通信相手から上記通信手段を介して受信する受信手順と、その通信要求に対する通信応答として、上記通信相手から受信した通信相手側要求に対する動作応答と、上記画像機器側要求とを一括して上記通信手段を介して上記通信相手に送信する送信手順とを上記画像処理装置に実行させるようにした画像処理装置の制御方法も提供する。
さらに、この発明は、通信相手と通信するための通信手段と、画像処理を行うためのハードウェア資源と、上記ハードウェア資源の動作を制御するためのサービス手段と、上記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、上記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段とを有し、上記サービス手段を、上記実行結果を生成する場合に複数の上記アプリケーション手段に利用される手段とした画像処理装置の制御方法において、上記通信手段に、上記通信相手から通信要求を受信させ、その通信相手に対してその通信要求に対する通信応答を送信させ、複数の上記アプリケーション手段が生成したか又は受け取るべき動作要求及び動作応答の送受信を管理するメッセージ制御処理として、上記通信相手側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第1の記憶領域を設ける手順と、上記画像機器側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第2の記憶領域を設ける手順と、上記第1の記憶領域に記憶された通信相手側要求を上記アプリケーション手段に通知する手順と、上記第2の記憶領域に記憶された動作応答を上記アプリケーション手段に通知する手順と、上記通信相手側要求と上記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答とを上記通信要求として一括して上記通信相手から上記通信手段を介して受信する受信手順と、その受信手順で受信した通信相手側要求を上記第1の記憶領域に記憶させると共に、上記受信手順で受信した、上記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答を、上記通信相手に送信した画像機器側要求と関連付けて上記第2の記憶領域に記憶させる分配手順と、上記通信相手側要求に対する動作応答を上記第1の記憶領域から読み出すと共に、上記画像機器側要求を上記第2の記憶領域から読み出す収集手順と、上記受信手順で受信した通信要求に対する通信応答として、上記収集手順で読み出した動作応答と画像機器側要求とを一括して上記通信相手に上記通信手段を介して送信する送信手順とを上記画像処理装置に実行させるようにした画像処理装置の制御方法も提供する。
これらの画像処理装置の制御方法において、上記動作要求を関数呼び出しとし、上記動作応答をその関数呼び出しによって呼び出された関数の実行結果とするとよい。
また、上記送信手順において、上記通信相手に送信すべき動作応答と動作要求とを、それぞれSOAPメッセージとして送信させるようにし、上記受信手順において、上記通信相手から受信する動作応答と動作要求とを、それぞれSOAPメッセージとして受信させるようにするとよい。
また、この発明のプログラムは、画像処理装置を制御するコンピュータを、通信相手と通信するための通信手段と、画像処理を行うハードウェア資源の動作を制御するためのサービス手段と、上記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、上記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段として機能させ、上記サービス手段を、上記実行結果を生成する場合に複数の上記アプリケーション手段に利用される手段としたプログラムにおいて、上記コンピュータをさらに、上記動作要求及びその動作要求に対する動作応答の送受信を管理するメッセージ制御手段として機能させ、上記通信手段に、上記通信相手に対して通信要求を送信し、その通信相手からその通信要求に対する通信応答を受信する機能を設け、上記メッセージ制御手段の機能として、上記画像機器側要求と、上記通信相手から受信した通信相手側要求に対する動作応答とを、上記通信要求として一括して上記通信手段を介して上記通信相手に送信する送信手段の機能と、その通信要求に対する通信応答として、上記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答と上記通信相手側要求とを一括して上記通信相手から上記通信手段を介して受信する受信手段の機能とを設け、上記メッセージ制御手段を、複数の上記アプリケーション手段に利用される手段としたものである。
また、この発明は、画像処理装置を制御するコンピュータを、通信相手と通信するための通信手段と、画像処理を行うハードウェア資源の動作を制御するためのサービス手段と、上記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、上記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段として機能させ、上記サービス手段を、上記実行結果を生成する場合に複数の上記アプリケーション手段に利用される手段としたプログラムにおいて、上記コンピュータをさらに、上記動作要求及びその動作要求に対する動作応答の送受信を管理するメッセージ制御手段として機能させ、上記通信手段に、上記通信相手に対して通信要求を送信し、その通信相手からその通信要求に対する通信応答を受信する機能を設け、上記メッセージ制御手段の機能として、上記通信相手側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第1の記憶手段の機能と、上記画像機器側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第2の記憶手段の機能と、上記第1の記憶手段に記憶された通信相手側要求を上記アプリケーション手段に通知する手段の機能と、上記第2の記憶手段に記憶された動作応答を上記アプリケーション手段に通知する手段の機能と、上記通信相手側要求に対する動作応答を上記第1の記憶手段から読み出すと共に、上記画像機器側要求を上記第2の記憶手段から読み出す収集手段の機能と、上記通信相手に対して、上記収集手段が読み出した動作応答と画像機器側要求とを上記通信要求として上記通信手段を介して一括して送信する送信手段の機能と、その通信要求に対する通信応答として、上記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答と上記通信相手側要求とを一括して上記通信相手から上記通信手段を介して受信する受信手段の機能と、その受信手段が受信した通信相手側要求を上記第1の記憶手段に記憶させると共に、上記受信手段が受信した、上記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答を、上記通信相手に送信した画像機器側要求と関連付けて上記第2の記憶手段に記憶させる分配手段の機能とを設け、上記メッセージ制御手段を、複数の上記アプリケーション手段に利用される手段としたプログラムも提供する。
このようなプログラムにおいて、上記送信手段に、上記通信相手に対して定期的に通信要求を送信する機能を設けるとよい。
また、この発明は、画像処理装置を制御するコンピュータを、通信相手と通信するための通信手段と、画像処理を行うハードウェア資源の動作を制御するためのサービス手段と、上記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、上記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段として機能させ、上記サービス手段を、上記実行結果を生成する場合に複数の上記アプリケーション手段に利用される手段としたプログラムにおいて、上記コンピュータをさらに、上記動作要求及びその動作要求に対する動作応答の送受信を管理するメッセージ制御手段として機能させ、上記通信手段に、上記通信相手から通信要求を受信し、その通信相手に対してその通信要求に対する通信応答を送信する機能を設け、上記メッセージ制御手段の機能として、上記通信相手側要求と、上記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答とを、上記通信要求として一括して上記通信相手から上記通信手段を介して受信する受信手段の機能と、その通信要求に対する通信応答として、上記通信相手から受信した通信相手側要求に対する動作応答と、上記画像機器側要求とを一括して上記通信手段を介して上記通信相手に送信する送信手段の機能とを設け、上記メッセージ制御手段を、複数の上記アプリケーション手段に利用される手段としたプログラムも提供する。
さらに、この発明は、画像処理装置を制御するコンピュータを、通信相手と通信するための通信手段と、画像処理を行うハードウェア資源の動作を制御するためのサービス手段と、上記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、上記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段として機能させ、上記サービス手段を、上記実行結果を生成する場合に複数の上記アプリケーション手段に利用される手段としたプログラムにおいて、上記コンピュータをさらに、上記動作要求及びその動作要求に対する動作応答の送受信を管理するメッセージ制御手段として機能させ、上記通信手段に、上記通信相手から通信要求を受信し、その通信相手に対してその通信要求に対する通信応答を送信する機能を設け、上記メッセージ制御手段の機能として、上記通信相手側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第1の記憶手段の機能と、上記画像機器側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第2の記憶手段の機能と、上記第1の記憶手段に記憶された通信相手側要求を上記アプリケーション手段に通知する手段の機能と、上記第2の記憶手段に記憶された動作応答を上記アプリケーション手段に通知する手段の機能と、上記通信相手側要求と上記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答とを上記通信要求として一括して上記通信相手から上記通信手段を介して受信する受信手段の機能と、その受信手段が受信した通信相手側要求を上記第1の記憶手段に記憶させると共に、上記受信手段が受信した、上記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答を、上記通信相手に送信した画像機器側要求と関連付けて上記第2の記憶手段に記憶させる分配手段の機能と、上記通信相手側要求に対する動作応答を上記第1の記憶手段から読み出すと共に、上記画像機器側要求を上記第2の記憶手段から読み出す収集手段の機能と、上記受信手段が受信した通信要求に対する通信応答として、上記収集手段が読み出した動作応答と画像機器側要求とを一括して上記通信相手に上記通信手段を介して送信する送信手段の機能とを設け、上記メッセージ制御手段を、複数の上記アプリケーション手段に利用される手段としたことを特徴とするプログラムも提供する。
これらのプログラムにおいて、上記動作要求を関数呼び出しとし、上記動作応答をその関数呼び出しによって呼び出された関数の実行結果とするとよい。
また、上記送信手段の機能を、上記通信相手に送信すべき動作応答と動作要求とを、それぞれSOAPメッセージとして送信する機能とし、上記受信手段の機能を、上記通信相手から受信する動作応答と動作要求とを、それぞれSOAPメッセージとして受信する機能とするとよい。
また、この発明の記録媒体は、上記のいずれかのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
以上のようなこの発明の画像処理装置、画像処理システムあるいは画像処理装置の制御方法によれば、画像処理装置とその通信相手となる通信装置とによって、通信要求とそれに対する通信応答とを用いて互いに動作要求及び受信した動作要求に対する動作応答を送受信する画像処理システムを構成する場合において、通信の効率を上げることができる。また、このような画像処理システムを構成する画像処理装置を、ハードウェア資源を制御するサービス手段を利用して複数のアプリケーションが受け付けた動作要求に従った処理を行う構成とする場合において、画像処理装置の開発効率を上げると共に、動作要求と動作応答との送受信に必要なリソース量を低減することができる。
また、この発明のプログラムによれば、コンピュータを上記の画像処理装置として機能させてその特徴を実現し、同様な効果を得ることができる。この発明の記録媒体によれば、上記のプログラムを記憶していないコンピュータにそのプログラムを読み出させて実行させ、上記の効果を得ることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
まず図1に、この発明の画像処理装置を用いて構成したこの発明の画像処理システムの構成例を示す。
この画像処理システムは、図1に示すように、この発明の画像処理装置1と、その画像処理装置1の通信相手となる外部装置2とをネットワーク10によって接続して構成している。
そして、画像処理装置1は、通信機能を備えたプリンタ,ファクシミリ(FAX)装置,デジタル複写機,スキャナ装置,デジタル複合機等の装置として構成することができ、外部装置2は、通信機能を備えたPC等のコンピュータを始め、通信機能及び情報処理機能を備えた各種電子装置として構成することができる。ネットワーク10としては、インターネットやLAN(ローカルエリアネットワーク)を始め、有線、無線を問わず、ネットワーク通信が可能な各種通信経路を用いることができる。
また、画像処理装置1及び外部装置2は、互いの制御管理を行うためのアプリケーションプログラムを実装している。そして、これらの各ノードは、RPC(Remote Procedure Call)により、互いの実装するアプリケーションプログラムのメソッドに対する処理の依頼である「動作要求」を送信し、この依頼された処理の結果である「動作応答」を取得することができるようになっている。即ち、画像処理装置1は、外部装置2への要求(以下、画像機器側要求という)を生成してこれを外部装置2へ引き渡し、この要求に対する応答を取得できる一方で、外部装置2は、画像処理装置1への要求(以下、外部装置側要求という)を生成してこれを画像処理装置1へ引き渡し、この要求に対する応答を取得できるようになっている。
なお、ここではメソッドを入力と出力の形式を規定した論理的な関数として定義するものとする。そしてこの場合、動作要求はこの関数を呼び出す関数呼び出し(Procedure Call)となり、動作応答はその関数呼び出しによって呼び出された関数の実行結果となる。動作要求による要求の内容には、意味のある実行結果を伴わない通知も含まれる。
また、外部装置側要求の具体例としては、例えば印刷要求(プリンタの場合)、FAX送信要求(FAX装置の場合)等が考えられ、画像機器側要求の具体例としては、装置の動作状況の通知やデータ転送要求等が考えられる。
図2に、これらの動作要求と動作応答の関係を示す。
図2(A)は、画像処理装置1で外部装置2に対する動作要求が発生したケースである。このケースでは、画像処理装置1が画像処理装置側動作要求を生成して外部装置2に送信し、これを受け取った外部装置2がその要求に対する動作応答を返すというモデルになる。
図2(B)は、外部装置2で画像処理装置1に対する動作要求が発生したケースである。このケースでは、外部装置2が外部装置側要求を生成して画像処理装置1に送信し、これを受け取った画像処理装置1がその要求に対する動作応答を返すというモデルになる。
なお、ここではRPCによる引数並びに戻り値の受け渡しのプロトコルとしてSOAP(Simple Object Access Protocol)を採用し、上記の動作要求や動作応答は、ここではSOAPメッセージとして記載するようにしている。
この発明の特徴の1つは、このように複数の通信装置が互いに動作要求及び受信した動作要求に対する動作応答を送受信する場合において、通信相手の装置に送信すべき動作要求とその通信相手の装置から受信した動作要求に対する動作応答とを一括して送信するようにする点である。
そして、実際に動作要求や動作応答を転送するための通信プロトコルとしては、システムの構成に合わせて適当なものを採用することができ、例えばHTTP(HyperText Transfer Protocol)やSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)を採用することができる。ここでは、このうちHTTPを採用する場合の実施例について説明する。
〔第1の実施例:図3乃至図32〕
図1に示したような画像処理システムを構成し、通信プロトコルにHTTPを採用する場合、画像処理装置1が通信クライアントとして機能する構成と、通信サーバとして機能する構成とが考えられる。そして、ここではまず画像処理装置1が通信クライアントとして機能する場合の実施例について説明する。
図3に、図1に示した画像処理システムの一例である画像処理装置管理システムの構成を示す。
この画像処理装置管理システムは、図3に示すように、画像処理装置11とその画像処理装置11を管理する管理装置12とをインターネット13によって接続して構成している。ただし、セキュリティを向上させるため、画像処理装置11はファイアウォール14を介してインターネット13に接続するようにしている。そして、画像処理装置11が通信クライアントであるHTTPクライアントとして機能し、管理装置12がその通信相手の通信サーバであるHTTPサーバとして機能する。
なお、HTTPを用いて通信を行う場合、ファイアウォール14の内側にあるノードに対しては、ファイアウォール14の外側からは自由にアクセスできず、そのノードからの通信要求(HTTPリクエスト)に対する通信応答(HTTPレスポンス)という形でしかデータを送信できないように設定されることが多い。そこで、この通信システムにおいては、ファイアウォール14の内側にある画像処理装置11がHTTPクライアント、外側にある管理装置12がHTTPサーバとして機能するようにしているのである。従って、これらの各装置の機能は、これら相互間の通信以外においては、クライアントあるいはサーバに限定する必要はない。
また、画像処理装置11及び管理装置12は、図1に示した画像処理装置1及び外部装置2の場合と同様に、互いの制御管理を行うためのアプリケーションプログラムを実装している。そして、RPC(Remote Procedure Call)により、互いの実装するアプリケーションプログラムのメソッドに対する処理の依頼である「動作要求」を送信し、この依頼された処理の結果である「動作応答」を取得することができるようになっている。
図4に、これらの動作要求と動作応答の関係を示す。
図4(A)は、画像処理装置11で管理装置12に対する動作要求が発生したケースである。このケースでは、画像処理装置11が画像機器側動作要求(画像機器側要求に該当する。以下、「画像機器コマンド」とも呼ぶ)を生成して管理装置12に送信し、これを受け取った管理装置12がそのコマンドに対する動作応答(以下、「コマンド応答」あるいは単に「応答」とも呼ぶ)を返すというモデルになる。
図4(B)は、管理装置12で画像処理装置11に対する動作要求が発生したケースである。このケースでは、管理装置12が管理装置側動作要求(通信相手側要求に該当する。以下、「管理装置コマンド」とも呼ぶ)を生成して画像処理装置11に送信し、これを受け取った画像処理装置11がそのコマンドに対する動作応答を返すというモデルになる。
このように、動作要求及び動作応答は、RPCのレベルでは画像処理装置11と管理装置12との間で対称に取り扱われるものである。しかし、通信のレベルでは対称ではない。
図5にこの画像処理装置管理システムにおける通信シーケンスの例を示す。
この図に示すように、この通信システムにおいては、通信は常に、画像処理装置11から通信要求としてHTTPリクエストを管理装置12に送信し、管理装置12からこの通信要求に対する通信応答としてHTTPレスポンスを画像処理装置11に返すという手順で行われる。例えば画像処理装置11が送信したHTTPリクエストXに対して管理装置12がHTTPレスポンスXを返し、同じくHTTPリクエストYに対してHTTPレスポンスYを返すという具合である。
そして、HTTPリクエストには、画像処理装置11から管理装置12に送信する動作要求である画像機器コマンドと、管理装置12から画像処理装置11に送信されてきた管理装置コマンドに対する応答(コマンド応答)とを記載して送信するようにしている。また、HTTPレスポンスには、管理装置12から画像処理装置11に送信する動作要求である管理装置コマンドと、画像処理装置11から管理装置12に送信されてきた画像機器コマンドに対する応答(コマンド応答)とを記載して送信するようにしている。
従って、例えば画像機器コマンドAは、HTTPリクエストXに記載して転送し、コマンド応答をそのHTTPリクエストXと対応するHTTPレスポンスXに記載して転送することができる。一方、管理装置コマンドCについては、HTTPリクエストXと対応するHTTPレスポンスXに記載して転送し、そのコマンド応答は次のHTTPリクエストであるHTTPリクエストYに記載して転送することになる。
また、上記図4(A)のケースでは、画像機器コマンドが生成された後直ちに画像処理装置11が管理装置12とコネクションを確立し、HTTPリクエストにこれを含めて引き渡すことができるが、上記図4(B)のケースでは、画像処理装置11側に設置されたファイアウォール14が管理装置12からのHTTPリクエストを遮断するため、管理装置12側から画像処理装置11へアクセスして管理装置コマンドを直ちに引き渡すことができない。従って、画像処理装置11からHTTPリクエストがあるまで管理装置コマンドを送信することができない。
なお、画像機器コマンド及び管理装置コマンドに対する応答をそれぞれ任意の数ずつ(0でもよい)1つのHTTPリクエストに記載することができ、管理装置コマンド及び画像機器コマンドに対する応答をそれぞれ任意の数ずつ(0でもよい)1つのHTTPレスポンスに記載することができる。そして、1つのHTTPリクエスト又はHTTPレスポンスに記載した内容は、論理的に一括して転送する。
そして、このようにすることにより、必要な情報を転送するために必要なコネクションの回数を減らし、オーバーヘッドを低減して通信の効率化を図っている。
図6にこの通信システムにおける別の通信シーケンスの例を示す。
説明のため、図5には極めて単純なシーケンス例を示したが、図6には、各HTTPリクエストやHTTPレスポンスに記載するコマンドやコマンド応答の数が一定でない例を示している。
また、コマンドを受信した場合に、次の送信機会の時点で応答を返す必要もない。例えば、図6に示す画像機器コマンドBのように、コマンドを記載したHTTPリクエストX′に対応するHTTPレスポンスX′に記載して応答を返さず、後のHTTPレスポンスY′に記載して応答を返すようにしてもよい。
もちろん管理装置コマンドについても同様であり、管理装置コマンドを記載したHTTPレスポンスの次のHTTPリクエストにそのコマンドに対する応答を記載する必要はない。そして、さらに後のHTTPリクエストに記載して転送すればよい。
ところで、各コマンド及びコマンド応答は、それぞれ独立して生成され、また処理に供されるべきものであるから、上記のような一括転送を行うためには、転送前にこれらのコマンドやコマンド応答を結合し、また転送後に分離する処理が必要となる。次に、画像処理装置11及び管理装置12のハードウェア構成と共に、このような処理を行うためのソフトウェア構成、機能構成及びその処理の手順について説明する。
まず、図7に管理装置12のハードウェア構成の概略を示す。
この管理装置12は、モデム121,通信端末122,プロキシ(Proxy)サーバ123,操作者端末124,データベース125,制御装置126等からなる。
モデム121は、公衆回線を介した画像処理装置11との通信を司るものであり、送受信するデータを変復調する。このモデム121と後述する通信端末122により通信手段としての機能を果たす。
通信端末122は、公衆回線を介して画像処理装置11とのデータの送受信を行う。
プロキシサーバ123は、インターネット13を介した画像処理装置11とのデータの送受信及びセキュリティ管理を行う。このプロキシサーバ123も、通信手段としての機能を果たす。
操作者端末124は、管理センタのオペレータが操作する端末であり、各種データの入力をオペレータによるキーボード等の入力装置上の操作により受け付けたり、オペレータに通知すべき情報を表示部に表示したりする。入力されるデータとしては、例えば、各画像処理装置11が管理装置12へ通信する際に使用するIPアドレスや発呼先電話番号等の顧客情報がある。
データベース125は、図示しないデータベースサーバのハードディスク装置等の記憶装置に存在し、画像処理装置11のIPアドレスや電話番号、それらの装置から受信した異常情報等のデータ、操作者端末124から入力されたデータ等の各種データを記憶する。
制御装置126は、図示しないCPU,ROM,RAM等からなるマイクロコンピュータを備えており、管理装置12全体を統括的に制御する。そのCPUが、ROM等に記憶している制御プログラムを必要に応じて実行すると共に、モデム121,通信端末122,プロキシサーバ123,操作者端末124またはデータベース125を利用することにより、この発明による機能(送信手段,受信手段,第1、第2の記憶手段,要求生成手段,応答生成手段,収集手段,分配手段,その他の手段としての機能)を実現することができる。
なお、管理装置の構成はこれに限られることはなく、例えば1台のPCを用いて構成することもできる。
次に、画像処理装置11のハードウェア構成を図8に示す。
画像処理装置11はここでは、プリンタ、ファクシミリ(FAX)装置、デジタル複写機、スキャナ装置、文書管理装置等の機能を備えたデジタル複合機として構成しており、図8に示すように、CPU201,ASIC(Application Specific Integrated Circuit)202,SDRAM203,フラッシュメモリ(不揮発性メモリ)204,NRS用メモリ205,PHY(物理メディアインタフェース)206,NVRAM(不揮発性メモリ)207,操作部209,HDD(ハードディスクドライブ)210,モデム211,PI(パーソナルインタフェース)212,FCU(ファックスコントロールユニット)213,USB(Universal Serial Bus)214,IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394_215,エンジンI/F216,およびエンジン部217を備えている。これらの構成が、画像読み取り、画像形成、画情報送信等の画像処理を行うためのハードウェア資源である。
CPU201は、ASIC202を介してデータ処理(各機能の制御)を行う演算処理手段である。
ASIC202は、CPUインターフェース,SDRAMインターフェース,ローカルバスインタフェース,PCIインタフェース,MAC(Media Access Controller)、HDDインタフェースなどからなる多機能チップであり、CPU201の制御対象となるデバイスの共有化を図り、アーキテクチャの面からアプリ(アプリケーションソフト)や共通システムサービスの開発の高効率化を支援するものである。
また、このASIC202には各エンジン部の操作命令等を受け付けるオペレーションパネル等による操作部209が直接的に接続されると共に、PHY206も直接的に接続される。また、FCU213やUSB214,IEEE1394_215及びLP216がPCIバス218を介して接続され、必要に応じてモデム211やPI212等が直接接続される。
そして、上記のCPU201は、このASIC202を介してフラッシュメモリ204やHDD210等の記憶手段から必要な制御プログラムを読み出し、SDRAM203等に展開して実行することにより、情報の処理を行う処理手段として機能することができる。
SDRAM203は、OSを含む各種プログラムを展開するプログラムメモリや、CPU201がデータ処理を行う際に使用するワークメモリ等として使用するメインメモリである。なお、このSDRAM203の代わりに、DRAMやSRAMを使用してもよい。
フラッシュメモリ204は、例えば、画像処理装置11を起動させるブートローダ(ブートプログラム)やOSのファイルであるOSイメージ及び後述する種々のプログラムを記憶するプログラムメモリ、種々の固定パラメータを記憶する固定パラメータメモリ等として使用する不揮発性メモリ(記憶手段)であり、電源がオフになっても記憶内容を保持するようになっている。なお、このフラッシュメモリ204の代わりに、RAMと電池を利用したバックアップ回路を集積した不揮発性RAMや、EEPROM等の他の不揮発性メモリを使用してもよい。
NRS用メモリ205は、後述するNRSアプリを記憶する不揮発性メモリであり、オプションでNRS機能を追加することができる。
PHY206は、LANを介して外部装置と通信を行うためのインタフェースである。
NVRAM207は、例えば、この画像処理装置11の識別情報である機種機番を記憶する機種機番メモリ、操作部209による操作上の初期値を記憶するメモリ、各アプリ(APL)の初期値を記憶するメモリ、各カウンタ情報(課金カウンタのデータ)を記憶するメモリ、自身や通信相手の設定状況、ネットワークアドレス情報、プロトコル等の機種情報を記憶するメモリ等として使用する不揮発性メモリ(記憶手段)であり、電源がオフになっても記憶内容を保持するようになっている。なお、このNVRAM207として、RAMと電池を利用したバックアップ回路を集積した不揮発性RAMや、EEPROM,フラッシュメモリ等の不揮発性メモリを使用することができる。
操作部209は、操作表示手段(操作手段および表示手段)である。
HDD210は、電源のオン・オフに関係なくデータを記憶保存する記憶手段(記録媒体)である。このHDD210に、上述したフラッシュメモリ204内のプログラムやそれ以外のデータ、あるいはNVRAM207内のデータを記憶しておくこともできる。また、定期的に収集、更新、送信等の処理を行う対象となるデータも、このHDD210に記憶させておくとよい。
モデム211は、変復調手段であり、管理装置12へ公衆回線経由でデータを送信する場合、そのデータを公衆回線に流せる形に変調する。また、管理装置12から送られてくる変調されたデータを受信した場合、そのデータを復調する。
PI212は、RS485規格に準拠したインタフェースを備え、図示しないラインアダプタを介して公衆回線に接続している。
FCU213は、FAX装置又はモデム機能(FAX通信機能)を有するデジタル複写機やデジタル複合機等の画像形成装置および管理装置12等の外部装置との通信を公衆回線経由で制御する。
USB214及びIEEE1394_215はそれぞれ、周辺機器と通信を行うための、USB規格及びIEEE1394規格のインタフェースである。
エンジンI/F216は、エンジン部217をPCIバスに接続するためのインタフェースである。
エンジン部217は、公知のスキャナエンジン及びプロッタエンジン等からなる画像読み取り/形成用のエンジンや、プロッタエンジンによって画像を形成した用紙に、ソート、穴開け、ステープル処理等の後処理を行う後処理ユニット等が該当する。
このような画像処理装置11において、電源投入(電源オン)時には、CPU201は、ASIC202経由でフラッシュメモリ204内のブートローダを起動させ、そのブートローダに従い、フラッシュメモリ204内のOSイメージを読み出し、それをSDRAM203にロードして使用可能なOSに展開する。そして、OSの展開が完了すると、そのOSを起動させる。その後、必要に応じてフラッシュメモリ204内のアプリ等のプログラムあるいはNRS用メモリ205内のNRSアプリを読み出し、それをSDRAM203にロードして展開し、起動させることにより、各種機能を実現することができる。
次に、図9に画像処理装置11におけるソフトウェア構成を示す。
この図に示すように、画像処理装置11のソフトウェア構成は、最上位のアプリケーションモジュール層(アプリケーション層)320、その下位のサービスモジュール層(サービス層)300及びオペレーティングシステム(OS)312からなる。そして、これらのソフトウェアを構成するプログラムはフラッシュメモリ204やHDD210に記憶され、必要に応じて読み出されてCPU201によって実行される。そしてCPU201は、これらのプログラムを必要に応じて実行し、装置の制御を行うことにより、この発明による各機能(アプリケーション手段、サービス手段、通信手段、メッセージ制御手段、その他の手段としての機能)を実現することができる。
OS312はUNIX(登録商標)などのオペレーティングシステムであり、サービス層300及びアプリケーション層320の各プログラムをそれぞれプロセスとして並列実行する。
そして、サービス層300には、システムコントロールサービス(SCS)301、エンジンコントロールサービス(ECS)302、メモリコントロールサービス(MCS)303、オペレーションコントロールサービス(OCS)304、ファクスコントロールサービス(FCS)305、カスタマーサポートシステム(CSS)306、ユーザコントロールサービス(UCS)307、デリバリーコントロールサービス(DCS)308、ネットワークコントロールサービス(NCS)309、システムリソースマネージャ(SRM)310、イメージメモリハンドラ(IMH)311を実装している。更に、アプリケーション層320には、コピーアプリ321、ファクスアプリ322、プリンタアプリ323、スキャナアプリ324、ネットファイルアプリ325、NRS(ニュー・リモート・サービス)アプリ326、ドキュメントボックスアプリ327を実装している。
ここで、サービス層300の各プログラムは、CPU201をハードウェア資源の動作を制御するためのサービス手段として機能させるためのプログラムであり、アプリケーション層320のプログラムには、CPU201を、管理装置12に対するコマンドを生成してその実行結果であるコマンド応答を受け取ったり、管理装置12からのコマンドを受け付けてその実行結果であるコマンド応答を返したりするアプリケーション手段として機能させるためのプログラムを含む。
これらを更に詳述する。
SRM310は、SCS301と共にシステムの制御及びリソースの管理を行うモジュールであり、エンジン、メモリ、HDD、各種I/F等のハードウェア資源を利用する上位層からの要求を調停して、これらのハードウェアに各要求に係る動作を実行させる。具体的には、利用を要求されたハードウェア資源が利用可能であるかどうか(他の要求により利用されていないかどうか)を判断し、利用可能であれば要求されたハードウェア資源の利用スケジューリングを行い、要求内容に係る動作を実行させる。
SCS301は、コマンドの内容に応じたアプリケーションモジュール層の各アプリケーションプログラムの起動管理及び終了管理を行うモジュールであり、(1)アプリの管理、(2)操作部の制御、(3)システム画面の表示制御、(4)LED(発光ダイーオド)の表示制御、(5)リソース管理、(6)アプリの割り込み制御等を行う。
具体的には、(1)アプリの管理では、アプリの登録と、その情報を他のアプリに通知する処理を行う。登録されたアプリに対しては、システムの設定やアプリからの要求設定に応じてエンジンの状態を通知する。また、登録済みのアプリに対しては、省電力モード移行の問い合わせ、割り込みモードなど、システムの状態遷移のための可否問い合わせを行う。
(2)操作部の制御では、各アプリに対して操作部209の使用権の排他制御を行う。そして、操作部209の使用権を持つアプリへOCS304からのキー操作情報を排他的に通知する。
(3)システム画面の表示制御では、操作部209の使用権を持つアプリからの要求内容に応じて、エンジン状態に対応する警告画面の表示を行う。これらの中には、利用者制限画面等、アプリの状態に応じて警告表示をオン/オフするものもある。また、警告画面の表示以外にも、ジョブの予約・実行状況を表示するためのジョブリスト画面、トータルカウンタ値を表示するためのカウンタ画面等の表示制御もこの処理に含まれる。
(4)LEDの表示制御では、警告LEDやアプリキー等のシステムLEDの表示制御を行う。
(5)リソース管理では、ECS302がジョブを実行するに当たって使用権の排他制御が必要なエンジンリソース(スキャナ、ステープルなど)の排他制御を行う。
(6)アプリの割り込み制御では、特定のアプリを優先動作させるための制御を行う。
ECS302は、エンジン等のハードウェア資源を制御するモジュールであり、画像の読み込みや印刷、状態通知、ジャムリカバリ等を行う。
具体的には、アプリから受け取ったジョブモードの指定に従い印刷要求をSRM310に順次発行していくことで、一連のコピー/スキャン/印刷動作を実現する。このECS302が取り扱う対象のジョブは、画像入力デバイスにスキャナ(SCANNER)が指定されているか、または、画像出力デバイスにプロッタ(PLOTTER)が指定されているものとする。
例えば、コピー動作の場合には「SCANNER→PLOTTER」と指定され、ファイル蓄積の場合には、「SCANNER→MEMORY」と指定され、ファクシミリ送信の場合には、「SCANNER→FAX_OUT」と指定される。また、蓄積ファイル印刷またはプリンタアプリ323からの印刷の場合には「MEMORY→PLOTTER」と指定され、ファクシミリ受信の場合には、「FAX_IN→PLOTTER」と指定される。
なお、ジョブの定義はアプリケーションによって異なるが、ここでは利用者が取り扱う1セットの画像群に対する処理動作を1ジョブと定義する。例えば、コピーアプリ321の場合には一束の原稿をコピーする動作が1ジョブとなり、ファクスアプリ322の場合には1文書の送信動作または1文書の受信動作が1ジョブとなり、プリンタアプリの場合には1文書の印刷動作が1ジョブとなる。
MCS303は、メモリ制御をするモジュールであり、例えば、画像メモリの取得及び開放、HDD210の利用、画像データの圧縮及び伸長等を行う。
ここで、HDD210に蓄積される画像データファイルに関して必要な情報を管理するための機能としては、(1)ファイルアクセス(生成/削除/オープン/クローズ)機能(排他処理含む)、(2)ファイル名称/ID(ファイル/ユーザ)/パスワード/蓄積時刻/ページ数/データフォーマット(圧縮方式など)/アクセス制限/作成アプリ/印刷条件などの各種ファイル属性管理、(3)ファイル単位及びページ単位での結合/挿入/切断機能(物理的なページ単位の画像データのファイルとしての管理)、(4)ファイルソート機能(蓄積時刻順/ユーザID順など)、(5)全ファイル情報の通知(表示/検索用)、(6)リカバリ機能(破損ファイルのファイル/ページ破棄)、(7)ファイルの自動削除機能等がある。
また、RAM等のメモリに画像データを保持しアクセスするための機能としては、(1)アプリからファイル及びページ/バンド属性情報を取得する機能、(2)アプリからの画像データ領域の確保、開放、リード(Read)、ライト(Write)要求に従った動作を行う機能などがある。
OCS304は、オペレータと画像処理装置11との間の情報伝達手段となる操作部209を制御するモジュールであり、オペレータのキー操作イベントを本体制御に通知する処理、各アプリがGUI(Graphical User Interface)を構築するためのライブラリ関数を提供する処理、構築されたGUI情報をアプリ別に管理する処理、操作パネル上への表示反映処理などを行う。
また、このOCS304は、(1)GUI構築のためのライブラリの情報を提供する機能、(2)操作部209のハードウェア資源を管理する機能、(3)ビデオ描画/LCD(液晶ディスプレイ)表示機能(ハードウェア表示、表示アプリ切替、表示言語切替、ウィンドウ暗色表示、メッセージ/アイコンブリンク表示、メッセージの連結表示等の機能)、(4)ハードキー入力検出機能、(5)タッチパネルキー入力検出機能、(6)LED出力機能、(7)ブザー出力機能などを有する。
FCS305は、ファクシミリ送受信、ファクシミリ読み取り、ファクシミリ受信印刷等を行うモジュールであり、システムコントローラの各アプリからPSTN(Public Switched Telephone Network)/ISDN(Integrated Services Digital Network)網を使ったファクシミリ送受信、BKM(バックアップ)で管理されている各種ファクシミリデータの登録/引用、ファクシミリ読み取り、ファクシミリ受信印刷、融合像受信を行うためのAPI(Application Program Interface)を提供する。
具体的には、このFCS305は、(1)アプリから送信依頼されたドキュメントをPSTN/ISDN網を使ってファクシミリ受信機に送信する送信機能、(2)PSTN/ISDN網から受信したファクシミリ受信画面、各種レポート類を各アプリケーションに転送、印刷する受信機能、(3)ファクスボードに記憶されている電話帳、グループ情報等のファクシミリ管理項目の引用や登録をおこなう電話帳引用・登録機能、(4)ファクスボードに搭載されていたBKMに記憶されている送受信結果履歴情報を必要としているアプリへの通知を行うファクスログ通知機能、(5)ファクスボードの状態変化があったときに、登録してあるアプリに変化のあったイベントを通知するイベント通知機能などを有する。
CSS306は、公衆回線を介してデータを送受信する際のデータの変換等をするモジュールであり、また公衆回線を介した遠隔管理に関する機能をまとめたモジュールである。
UCS307は、ユーザが登録した宛先情報や宛名情報等のユーザ情報を管理するモジュールである。
DCS308は、HDD210やフラッシュメモリ204等のメモリに記憶している(する)画像ファイル等をSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)やFTP(File Transfer Protocol)を用いて送受信するモジュールである。
NCS309は、ネットワークとアプリケーション層320の各アプリとの仲介処理を行うモジュールであり、ネットワークI/Fを必要とするアプリに対して共通に利用できるサービスを提供する。そして、ネットワーク側から各プロトコル(ここではHTTP)によって受信したデータを各アプリに振り分けたり、各アプリからデータをネットワーク側に送信したりする際の仲介を行う。具体的には、少なくともHTTPリクエスト送信機能とHTTPレスポンス受信機能を実現する。なお、この画像処理装置11では、少なくともコマンド及びコマンド応答の授受の仲介は、後述するようにメッセージコントローラ40を介して行うことになる。
IMH311は、一時的に画像データを入れておくメモリを管理するモジュールである。
コピーアプリ321は、コピーサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
ファクスアプリ322は、ファクスサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
プリンタアプリ323は、プリンタサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
スキャナアプリ324は、スキャナサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
ネットファイルアプリ325は、ネットファイルサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
NRSアプリ326は、ネットワークを介した遠隔管理に関する機能をまとめたアプリケーションプログラムである。
ドキュメントボックスアプリ327は、画像を文書として蓄積し、必要に応じてファイル送信やプリント出力を行うことができるようにするドキュメントボックスサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
そして、この画像処理装置11において、各アプリは、コマンドに対する動作を実行して実行結果を生成するに際し、サービス層300の各プログラムを利用し、ここに要求を発してハードウェア資源を動作させるようにしている。そして、サービス層300を各アプリから共通に利用できる構成としたことにより、アプリ毎にハードウェア資源を制御するためのプログラムを用意する必要がなくなり、開発効率の向上や処理負荷の低減を実現している。
ところで、この画像処理装置11においては、上述した各プログラムの他に、管理装置12のような通信相手との間でのコマンド及びコマンド応答の送受信を制御するためのプログラムとしてメッセージコントローラ40を設けている。このプログラムが、コマンド及びコマンド応答を蓄積してアプリに振り分けたり外部装置との間で送受信したりすると共に、送信前にコマンドやコマンド応答を結合し、また受信後に分離する処理を行うためのプログラムであり、このようなプログラム及びそのプログラムによって実現される機能を設けた点が、この発明の特徴と言える。
次に、CPU201にこのメッセージコントローラ40を実行させることによって実現する機能について説明する。図10は、画像処理装置11の機能を、メッセージコントローラ40によって実現される機能を中心に示した機能ブロック図である。
図10に示すように、CPU201は、メッセージコントローラ40を実行して画像処理装置11の各部を制御することにより、画像機器コマンドプール41、管理装置コマンドプール42、コマンド応答通知手段43、コマンド通知手段44、送信メッセージ収集手段45、受信メッセージ分配手段48の機能を実現する。
そして、このうち画像機器コマンドプール41及び管理装置コマンドプール42は、いずれかの書き換え可能な記憶手段に設けられるものである。例えばフラッシュメモリ204に設けることができるが、SDRAM203やHDD210に設けてもよい。
また、HTTPリクエスト送信手段46及びHTTPレスポンス受信手段47については、通信手段に該当し、NCS309を実行することによって実現される機能である。
これらの機能についてさらに詳述する。
まず、画像機器コマンドプール41は、画像処理装置11に設けた第2の記憶領域に該当し、アプリケーション層320の各アプリが作成した管理装置12に対するコマンドである画像機器コマンドと、このコマンドに対する応答と、このコマンドの識別情報とを関連付けて登録するプールである。また、管理装置コマンドプール42は、画像処理装置11に設けた第1の記憶領域に該当し、管理装置12から受信した管理装置コマンドと、このコマンドに対する応答と、このコマンドの識別情報とを関連付けて登録するプールである。これらのプールにおいては、コマンド毎にテーブル形式のコマンドシートを作成して情報を格納することにより、コマンドと、識別情報や応答等の情報とを関連付けるようにしている。また、これらのプールを設けた記憶手段がそれぞれ画像処理装置11の第2,第1の記憶手段に該当するものとする。
ここで、図11に画像機器コマンドシートにおけるデータ構造の例を示す。
この図に示すように、画像機器コマンドシートには、「コマンドID」、「メソッド名」、「入力パラメータ」、「状態」、「画像機器コマンド実行結果の通知先」、および「出力パラメータ」のデータを記憶する領域を設けている。そして、このうち「コマンドID」、「メソッド名」、および「入力パラメータ」が画像機器コマンド(及びそこに付されたID)に該当し、「状態」及び「画像機器コマンド実行結果の通知先」が管理情報に該当する。「出力パラメータ」は、管理装置12から受信するコマンド応答の内容である。
次に、各項目の内容について説明する。
まず、「メソッド名」は、管理装置12に対するリクエストの内容であり、管理装置12において呼び出す関数の種類を示す。「入力パラメータ」は、「メソッド名」に付随するデータであり、関数を呼び出す際の引数である。「コマンドID」は、画像機器コマンドを識別するための識別情報である。「状態」は、画像機器コマンドに関する処理の進行状況を示すデータであり、処理の進行と共に、「未送信」→「応答待ち」→「応答受信済」と遷移していく。
「画像機器コマンド実行結果の通知先」は、そのシートに記載している画像機器コマンドに対する応答を受信した場合に、その旨を通知して必要な処理を実行させるモジュールを示す参照情報である。参照するモジュールは、画像機器コマンドを生成したアプリであることが多いが、必ずしもそうである必要はない。「出力パラメータ」には、コマンド応答を受け取った段階で、その内容を格納する。管理装置12からのコマンド応答を受け取るまでは空である。
また、図12に管理装置コマンドシートにおけるデータ構造の例を示す。
この図に示すように、管理装置コマンドシートには、「コマンドID」、「メソッド名」、「入力パラメータ」、「状態」、「出力パラメータ」、および「管理装置コマンドの通知先」のデータを記憶する領域を設けている。そして、このうち「コマンドID」、「メソッド名」、および「入力パラメータ」が管理装置コマンド(及びそこに付されたID)に該当し、「状態」及び「管理装置コマンドの通知先」が管理情報に該当する。「出力パラメータ」は、管理装置コマンドの実行結果であり、画像処理装置11が返すコマンド応答の内容となる。
次に、各データの内容について説明する。
まず、「メソッド名」は、画像処理装置11に対するリクエストの内容であり、画像処理装置11において呼び出す関数の種類を示す。「入力パラメータ」は、「メソッド名」に付随するデータであり、関数を呼び出す際の引数である。「コマンドID」は、管理装置コマンドを識別するための識別情報である。「状態」は、管理装置コマンドに関する処理の状態を示すデータであり、処理の進行と共に、「未処理」→「処理完了」→「応答済」、あるいは「未処理」→「処理中」→「処理完了」→「応答済」と遷移していく。「出力パラメータ」には、アプリケーション層320のアプリによって生成された応答が格納される。管理装置コマンドの実行が終了し、上記の「状態」が「処理完了」となるまでは空である。「管理装置コマンドの通知先」は、管理装置コマンドの実行を行うモジュールを示す参照情報である。なお、このモジュールは通常はアプリケーション層320のいずれかのアプリ又はそのアプリ中のコマンドハンドラを指す。
図10の説明に戻ると、画像機器コマンドプール41に画像機器コマンドを記憶させるのは、アプリケーション層320の各アプリである。そして、各アプリは、生成したコマンドにこれコマンドを識別する識別情報(ID)を割り当て、さらにこのコマンドを管理するための管理情報を付し、これらの情報を関連付けてテーブル形式の画像機器コマンドシートとして画像機器コマンドプール41に登録する機能を有する。また、その後このコマンドに対する応答が画像機器コマンドプール41に記憶されると、コマンド応答通知手段43が、画像機器コマンドシート中の「画像機器コマンド実行結果の通知先」で指定されるモジュールにコマンド応答を通知する。
また、管理装置コマンドプール42に管理装置コマンドが記憶されると、コマンド通知手段44が、画像機器コマンドシート中の「管理装置コマンドの通知先」で指定されるモジュールにコマンドを通知する。すると、これを受け取ったモジュールがコマンドに係る処理を実行し、実行結果をコマンド応答として管理装置コマンドプールに記憶させる。
ここで、管理装置12から受信した管理装置コマンドは、このコマンドを識別するID及びこのコマンドを管理するための管理情報と関連付けて、テーブル形式の管理装置コマンドシートとして管理装置コマンドプール42に登録しておくようにしている。そして、アプリが生成したコマンド応答も、実行した管理装置コマンドについての管理装置コマンドシートに登録する。
なお、管理装置コマンドが画像処理装置11に優先して処理を実行させるための実行優先順位の情報を含む場合には、優先順位の高いものから優先的に通知するようにすることも考えられる。
また、送信メッセージ収集手段45は、収集手段に該当する。そして、アプリが生成したコマンド応答とこのコマンド応答に対応する管理装置コマンドのコマンドIDとを関連付けて管理装置コマンドプール42から読み出すと共に、アプリが生成した画像機器コマンドとこのコマンドのコマンドIDとを関連付けて画像機器コマンドプール41から読み出し、これらから送信メッセージを生成する機能を有する。
なお、コマンド応答や画像機器コマンドに実行優先順位が指定されている場合には、送信メッセージ収集手段45がそれぞれ実行優先順位の高いものから順に読み出すようにすることが考えられる。
ここで、送信メッセージとは、上記のコマンド応答やコマンドとコマンドIDとを、構造化言語であるXML(Extensible Markup Language)で、SOAPメッセージとして記載したものである。そして、送信メッセージ収集手段45は、1つのコマンド応答あるいはコマンドにつき、送信メッセージとして1つのSOAPメッセージを生成する。またこのとき、各コマンドのコマンドIDはSOAPヘッダに記載し、コマンド応答及び画像機器コマンドの内容はSOAPボディに記載する。SOAPによる通信では、SOAPヘッダとSOAPボディとからなるSOAPエンベロープ(封筒)と呼ばれるメッセージをXMLで記載し、HTTPなどのプロトコルで交換することになる。
このようなコマンドやコマンド応答からのSOAPメッセージの生成は、WSDL(Web Service Description Language)に基づいて生成される所要の変換プログラム(シリアライザ)を実行し、データを直列化することによって行うことができる。
そして、送信メッセージ収集手段45は送信手段にも該当し、生成した送信メッセージをHTTPリクエスト送信手段46に渡し、その送信メッセージを含むHTTPリクエストを生成して管理装置12に送信させる機能も有する。このとき、1つのHTTPリクエストに送信メッセージをいくつ含めてもよいし、コマンド応答に係る送信メッセージと画像機器コマンドに係る送信メッセージとを任意に混在させることもできる。
そこで、HTTPリクエスト送信手段46は、これらのいずれに係る送信メッセージであるかに関わり無く、送信メッセージ収集手段45が生成した全ての送信メッセージを1つのHTTPリクエストに含めて送信するようにしている。ただし、1つのHTTPリクエストに含める送信メッセージの数に上限を設けることも考えられる。
ところで、このHTTPリクエストの送信は、送信メッセージ収集手段45が画像機器コマンドやコマンド応答等の読み出しを試みた場合には、読み出すデータがなく、結果的に送信すべきSOAPメッセージを生成しなかった場合にも行うものである。そして、この読み出しの試みは、定期的に行うものとする。例えば、タイマによって60分毎に読み出すことが考えられる。
このようにするのは、上述のように、管理装置12から画像処理装置11に送信したい情報があったとしても画像処理装置11から通信を要求しない限り送信できないためである。画像処理装置11から何も送信するデータがなかったとしても、定期的に管理装置12に対して通信要求を送信して、管理装置12から画像処理装置11に情報を送信する機会を与えることにより、転送の必要な情報が長期間に亘って管理装置12に滞留してしまうことを防止できる。
なお、送信メッセージ収集手段45による読み出しと、それに続くHTTPリクエスト送信手段46によるHTTPリクエストの送信とを、定期的なタイミング以外に適宜行ってよいことはもちろんである。例えば、緊急に送信が必要な情報がいずれかのプールに登録された場合に、アプリが送信メッセージ収集手段45にその旨を通知して読み出しを行わせるようにしてもよい。
次に、受信メッセージ分配手段48は、受信手段に該当し、HTTPレスポンス受信手段47を介して管理装置12からHTTPレスポンスを受信する機能を有する。そしてここでは、HTTPレスポンスには、管理装置コマンド及びそのコマンドと関連付けられたコマンドIDを含む受信メッセージと、画像機器コマンドに対する応答及びそのコマンドと関連付けられたコマンドIDを含む受信メッセージとが、任意に混在して含まれている。
ここで、受信メッセージとは、上記のコマンドや応答とコマンドIDとをSOAPメッセージとして記載したものである。
また、受信メッセージ分配手段48は、分配手段にも該当する。そして、受信したHTTPレスポンスに含まれるデータを、画像機器コマンドプール41及び管理装置コマンドプール42に振り分けて登録する機能を有する。
具体的には、管理装置コマンド及びそのコマンドと関連付けられたコマンドIDとを管理装置コマンドプール42に管理装置コマンドシートを設けて登録すると共に、画像機器コマンドに対する応答については、そのコマンドと関連付けられたコマンドIDを画像機器コマンドプール41に記憶している画像機器コマンドシートのコマンドIDと照合して対応する画像機器コマンドを特定し、その画像機器コマンドについての「出力パラメータ」として登録する。
そしてこのとき、HTTPレスポンスを分割してそこに含まれる各受信メッセージを取り出し、そのデータをテーブルへの登録に必要な形式に変換するが、この変換は、WSDLに基づいて生成される所要の変換プログラム(デシリアライザ)を実行することによって行うことができる。
次に、このような機能を有する画像処理装置11が管理装置12に送信するHTTPリクエストの例を図13に示す。
このHTTPリクエストは、図13に示すように、ボディ部としてMIME(Multipurpose Internet Mail Extension)に従ったマルチパートのメッセージが記載され、この各パートには、それぞれエンティティヘッダが記載されると共に、詳細な図示は省略しているが、SOAPエンベロープが埋め込まれている。図13の例では、HTTPリクエストのHTTPボディには、「MIME_boundary」で区分された各要素が、独立した第1パート、第2パート、第3パート、第4パートを構成しているが、HTTPボディに含めることのできるパート数は4つに限られない。0個を含め、いくつでもよい。
HTTPリクエストに埋め込まれて引き渡されるSOAPエンベロープには、画像機器コマンドを記載したものと、管理装置コマンドに対する応答を記載したものとがある。
また、このような機能を有する画像処理装置11が管理装置12から受信するHTTPレスポンスの例を図14に示す。
図14に示すように、このHTTPレスポンスは、形式としては、図13に示したHTTPリクエストとHTTPヘッダ部が異なるのみであり、ボディ部には、HTTPリクエストの場合と同様に詳細な図示は省略しているが、MIMEに従ったマルチパートのSOAPエンベロープが記載される。SOAPエンベロープの内容については、当然コマンドやコマンド応答の内容に従って異なるものである。
HTTPレスポンスに埋め込まれて引き渡されるSOAPエンベロープには、管理装置コマンドを記載したものと、画像機器コマンドに対する応答を記載したものとがある。
次に、これらのHTTPリクエスト又はHTTPレスポンスに記載されるパートの具体例を図15乃至図18に示す。
図15に示すのは、画像機器コマンドを記載したパートの例である。
この例においては、まず、エンティティヘッダの部分の「X-SOAP-Type」ヘッダに、このパートに記載されているSOAPメッセージがSOAPリクエストであるかSOAPレスポンスであるかを示す情報を記載している。この例では、値の「Request」により、SOAPリクエストであること、すなわちコマンドを記載したSOAPメッセージであることを示している。
また、「SOAPAction」ヘッダは、SOAPリクエストの内容を示すものであり、この例では、「http://www.…」というURI(Uniform Resource Identifier)によりリクエストの内容を示している。なお、「SOAPAction」ヘッダは、SOAPメッセージがSOAPレスポンスである場合には付加しないため、メッセージの受信側において、このヘッダの有無により、SOAPメッセージがSOAPリクエストであるかSOAPレスポンスであるかを判断することもできる。
そして、「Envelope」タグの属性として、名前空間の宣言を行っている。そしてここでは、SOAPで標準として定義されている名前空間の他に、「http://www.foo.com/header」及び「http://www.foo.com/server」のURIで特定される名前空間の宣言を行っている。従って、「n」の名前空間接頭辞が付されたXMLタグについては「http://www.foo.com/header」のURIで特定される名前空間に属するタグであることがわかり、「ns」の名前空間接頭辞が付されたXMLタグについては「http://www.foo.com/server」のURIで特定される名前空間に属するタグであることがわかる。
またSOAPヘッダには、「要求ID」のXMLタグの内容として、この画像機器コマンドのIDである「12345」が記載されている。そして、SOAPボディには、画像機器コマンドシートの「メソッド名」に記憶されていたメソッドを指定する情報として、「異常通知」タグが記載され、その下位のタグ「エラーID」や「説明」の要素として、「入力パラメータ」に記憶されていた引数が記載されている。ここでは異常通知の通知内容が記載されている。
図16に示すのは、画像機器コマンドに対する応答を記載したパートの例である。
この例においては、まず、エンティティヘッダの部分の「X-SOAP-Type」ヘッダの値を「Response」と記載することにより、このパートに記載されているSOAPメッセージがSOAPレスポンスであること、すなわちコマンド応答を記載したSOAPメッセージであることを示している。
また、この例においても、名前空間の宣言は図15に示した例と同様である。そして、SOAPヘッダには、「コマンドID」のXMLタグの内容として、応答を生成した画像機器コマンドのIDである「12345」が記述されている。SOAPボディには、「異常通知」コマンドに対する応答であることを示すための「異常通知Response」タグが設けられ、その下位のタグに、コマンド応答の内容が記載される。ここでは、異常通知を正常に受信した旨の情報が記載されている。そして、この情報が画像機器コマンドシートの「出力パラメータ」の項目に格納される。
図17に示すのは、管理装置コマンドを記載したパートの例である。
この例においても、図15の場合と同様に、「X-SOAP-Type」ヘッダの値の「Request」により、このパートに記載されているSOAPエンベロープがSOAPリクエストであることを示し、「SOAPAction」ヘッダの情報により、SOAPリクエストの内容を示している。
また、「Envelope」タグの属性として、名前空間の宣言を行っている点も、図13の場合と同様である。そしてここでは、SOAPで標準として定義されている名前空間の他に、「http://www.foo.com/header」及び「http://www.foo.com/client」のURIで特定される名前空間の宣言を行っている。
SOAPヘッダには、「要求ID」のXMLタグの内容として、この画像機器コマンドのIDである「98765」が記載されている。そして、SOAPボディには、管理装置コマンドシートの「メソッド名」に記憶されるべきメソッドを指定する情報として、「温度センサ値取得」タグが記載され、その下位のタグ「センサID」の要素として、「入力パラメータ」に記憶されるべき引数が記載されている。ここではセンサ値を取得するセンサのIDが記載されている。
なお、管理装置12がこのようなコマンドを送信する場合としては、例えば、画像処理装置11からの異常通知を受けて異常の原因を特定しようとする場合等が考えられる。
図18に示すのは、管理装置コマンドに対する応答を記載したパートの例である。
この例においても、図16の場合と同様に、エンティティヘッダの部分の「X-SOAP-Type」ヘッダの値を「Response」と記載することにより、このパートに記載されているSOAPメッセージがSOAPレスポンスであることを示している。
また、この例においても、名前空間の宣言は図17に示した例と同様である。そして、SOAPヘッダには、「コマンドID」のXMLタグの内容として、応答を生成した管理装置コマンドのIDである「98765」が記述されている。SOAPボディには、「温度センサ値取得」コマンドに対する応答であることを示すための「温度センサ値取得Response」タグが設けられ、その下位のタグに、コマンド応答の内容が記載される。ここでは、値取得を要求されたセンサの示す温度値の情報が記載されている。
次に、以上説明したような図10に示した各手段の機能を実現するための処理について、図19乃至図21のフローチャートを用いて説明する。これらのフローチャートに示す処理は、画像処理装置11のCPU201が、メッセージコントローラ40やNCS309に含まれるプログラムを実行することによって行うものである。
まず、図19にメッセージの収集及び分配処理の基本動作のフローチャートを示す。
画像処理装置11のCPU201は、送信メッセージ収集手段45が画像機器コマンドやコマンド応答等の読み出しを試みるタイミングになると、図19のフローチャートに示す処理を開始する。
そして、まず画像機器コマンドの収集処理を行う(S11)。この処理は、画像機器コマンドプール41から管理装置12に送信すべき画像機器コマンドを収集する処理であり、収集したデータからSOAPエンベロープによるパートを生成する処理を含む。
次に、管理装置コマンドに対する応答である管理装置コマンド実行結果の収集処理を行う(S12)。この処理は、管理装置コマンドプール42から管理装置12に送信すべきコマンド応答を収集する処理であり、やはり収集したデータからSOAPエンベロープによるパートを生成する処理を含む。
その後、ステップS11及びS12の処理で生成したパートを1つにマージして、すべてのパートを含むHTTPリクエストを生成し(S13)、そのHTTPリクエストを管理装置12に送信する(S14)。
ここまでの処理において、ステップS11及びS12ではCPU201は送信メッセージ収集手段45として機能し、ステップS13及びS14ではHTTPリクエスト送信手段46として機能する。
次に、HTTPリクエストに対する通信応答として管理装置12からHTTPレスポンスを受信する(S15)。そして、受信したHTTPレスポンスのHTTPボディを各パートに分割する(S16)。ここで、各パートへの分割は、「MIME_boundary」で区分された要素に分割することであり、またここで全てのパートに関して分割する。
そしてその後、分割して得た全てのパートを順に対象として、ステップS17乃至S19の処理を繰り返す。この処理においては、まず対象のパートが管理装置コマンドを記載したパートか否か判断する(S17)。そして、管理装置コマンドであれば管理装置コマンド登録処理を行う(S18)。また、管理装置コマンドでないときは、画像機器コマンドに対する応答が記載されたパートであるので、応答通知処理を行う(S19)。
ステップS18又はS19の後は、ステップS17に戻り、次のパートを対象として処理を繰り返す。そして、全てのパートについてこれらの処理を行った時点で、図19のフローチャートに示す処理を終了する。
ここまでの処理において、ステップS15及びS16ではCPU201はHTTPレスポンス受信手段47として機能し、ステップS17乃至S19では受信メッセージ分配手段48として機能する。
次に、図19のフローチャートに示した処理について、一部分ずつより詳細に示したフローチャートを用いて説明する。
図20は、図19のステップS11乃至S14の部分の処理をより詳細に示したフローチャートである。
この処理においては、画像処理装置11のCPU201はまず、画像機器コマンドプール41から、「状態」が「未送信」である画像機器コマンドシートの「メソッド名」と「入力パラメータ」の内容を、送信すべき画像機器コマンドとして収集し、「コマンドID」の内容もそのコマンドのコマンドIDとして収集する(S21)。「未送信」という「状態」は、コマンドが画像機器コマンド生成手段43によって生成された後、まだ管理装置12に通知されていないことを示すものであるので、これを基準に管理装置12に送信すべきコマンドを抽出できる。
その後、ステップS21で収集した全ての画像機器コマンドを順次対象として、ステップS22乃至S24の処理を繰り返す。これらの処理においては、まず対象の画像機器コマンドとそのコマンドIDとを、これらの情報がそれぞれSOAPボディとSOAPヘッダとに含まれるXML文書に変換し(S22)、エンティティヘッダを含む、対象のコマンドに関するパートを生成する(S23)。そして、対象の画像機器コマンドを記載していた画像機器コマンドシートの「状態」を「応答待ち」に変更する(S24)。「応答待ち」という「状態」は、コマンドを管理装置12に通知済であることを示すものである。
これらが全て完了した後、CPU201は、管理装置コマンドプール42から、「状態」が「処理完了」である管理装置コマンドシートの「出力パラメータ」の内容を、管理装置コマンドに対するコマンド応答のうち送信すべきものとして収集し、「コマンドID」の内容も、対応する管理装置コマンドのコマンドIDとして収集する(S25)。「処理完了」という「状態」は、管理装置コマンドに対応する処理がアプリによって実行され、コマンド応答が生成されて管理装置コマンドプール42に登録された後、まだ管理装置12に通知されていないことを示すものであるので、これを基準に管理装置12に送信すべきコマンド応答を抽出できる。
その後、ステップS25で収集した全てのコマンド応答を順次対象として、ステップS26乃至S28の処理を繰り返す。これらの処理は、まず対象のコマンド応答とその応答と共に収集したコマンドIDとを、これらの情報がそれぞれSOAPボディとSOAPヘッダとに含まれるXML文書に変換し(S26)、対象のコマンド応答に関するパートとなるSOAPエンベロープを生成する(S27)処理である。これらの処理は、対象が異なる点以外はステップS22及びS23の処理と同じものである。そして、次に対象のコマンド応答を記載していた管理装置コマンドシートの「状態」を「応答済」に変更する(S28)。「応答済」という「状態」は、コマンド応答を管理装置12に通知済であることを示すものである。
そして、ここまでの処理が全て完了した後、CPU201は、ステップS23又はS27で生成した各パートをマージし、図13に示したようなマルチパートのHTTPリクエストを生成して管理装置12に送信する(S29)。
なお、ステップS24又はS28で行った「状態」の変更は、実際にこの送信が終了してから行うようにしてもよい。このようにすることにより、通信エラーが発生しても、送信しようとしていたコマンド及びコマンド応答を再度送信の対象とすることができるので、システムの信頼性が向上する。
以上でHTTPリクエストの送信に関する処理を終了し、図19のステップS15以降に相当する処理に進む。
図21は、図19のステップS15以下の部分の処理をより詳細に示すフローチャートである。図20のステップS29の次の処理は、この図ではステップS31に該当する。
この処理においては、画像処理装置11のCPU201はまず、送信したHTTPリクエストに対するHTTPレスポンスの受信を待ち、管理装置12からこれを受信する(S31)。これを受信すると、そのHTTPボディを解析して各パートに分割する(S32)。
そしてその後、分割して得た各パートを順次対象として、ステップS33乃至ステップS41の処理を繰り返す。
この部分の処理においては、まず、対象のパートが管理装置コマンドであるか否か判断する(S33)。上述したように、HTTPレスポンスには、管理装置コマンドと、画像機器コマンドに対する応答とが含まれている可能性があるので、対象のパートがこのいずれであるかを判断するのである。そして、この判断は、対象のパートにSOAPActionヘッダが存在するか否か、あるいはX-SOAP-Typeヘッダの内容によって判断することができる。
ステップS33で管理装置コマンドでなければ、そのパートは画像機器コマンドに対する応答であるので、そのパートのXML文書を解析して画像機器コマンドシートに登録できる形式のデータに変換し(S34)、画像機器コマンドプール41からそのコマンド応答に対応する画像機器コマンドを探索し、その画像機器コマンドについての画像機器コマンドシートの「出力パラメータ」の項目にコマンド応答のデータを登録する(S35)。なお、コマンド応答には、「コマンドID」の情報として、画像機器コマンドの送信時に付したものと同じコマンドIDが付してあるものとし、画像機器コマンドの探索は、この情報をキーとして行うことができる。
データの登録が終わると、データを登録した画像機器コマンドシートの「状態」を「応答受信済」に変更してその旨を示す(S36)。そして、「画像機器コマンド実行結果の通知先」に登録されている通知先に、応答があった旨及びその内容を通知する(S37)。この通知によって、画像機器コマンドを生成したアプリ等は、その生成したコマンドに応答があったことを認識し、応答に応じた処理を行うことができる。
例えば、異常通知を発するアプリが管理装置12に異常通知を行う旨の画像機器コマンドを生成した場合、このコマンドが管理装置12に送信されると、管理装置12はこれを正しく受け取った旨のコマンド応答を返してくる。そして、画像処理装置11側では、このコマンド応答を受信すると、ここに含まれるコマンドIDを基にどの画像機器コマンドに対する応答であるかを探索し、見つかった画像機器コマンドと対応させてそのコマンド応答を登録する。そして、そのコマンドの実行結果通知先として登録されている、異常通知を発するアプリに、応答があった旨及びその内容を通知するのである。
なお、通知先のアプリには応答があった旨のみを通知し、この通知を受けたアプリが画像機器コマンドシートを参照して実行結果を取得するようにしてもよい。
このステップS37の処理においては、CPU201がコマンド応答通知手段43として機能する。
以上のステップS37までの処理が終了すると、次のパートがあればそれを対象としてステップS33からの処理を繰り返す。
一方、ステップS33で管理装置コマンドであれば、そのパートのXML文書を解析して管理装置コマンドシートに登録できる形式のデータに変換し(S38)、その管理装置コマンドに対応する管理装置コマンドシートを作成して、コマンドIDと共に管理装置コマンドプールに登録する(S39)。ここで、管理装置コマンドの内容は管理装置コマンドシートの「メソッド名」及び「入力パラメータ」の項目に登録し、SOAPヘッダに記載されていたコマンドIDは「コマンドID」の項目に登録する。また、「管理装置コマンドの通知先」の項目には、「メソッド名」に記憶させたメソッドを実行させるアプリ等への参照情報を、予め用意してあるメソッドとアプリ等との対応関係の情報を参照して登録する。「状態」の初期値は「未処理」であり、「出力パラメータ」の初期値はNULLである。
そしてその後、「管理装置コマンド実行結果の通知先」に登録されている通知先に、コマンドを受信した旨及びその内容を通知する(S40)。また、この通知によって、管理装置コマンドに従った処理を実行すべきアプリやコマンドハンドラが、コマンドを受信したことを認識し、コマンドに従った処理を行うことができ、その処理を行うので、このことを示すため、通知したコマンドについての管理装置コマンドシートの「状態」を「処理中」に変更する(S41)。
これらのステップS40及びS41の処理においては、CPU201がコマンド通知手段44として機能する。
以上のステップS41までの処理が終了すると、次のパートがあればそれを対象としてステップS33からの処理を繰り返す。
全てのパートについてステップS33乃至S41の処理が終了すると、図21のフローチャートに示した処理は終了する。
なお、ステップS40及びS41の処理は、アプリ側の処理能力を考慮して、図21のフローチャートに示した処理とは別に非同期で行うようにしてもよい。
以上のような処理を行うことにより、画像処理装置11が、管理装置12に送信すべき動作要求と管理装置12から受信した動作要求に対する動作応答とを一括して管理装置12に送信することができる。また、管理装置12からの動作要求と管理装置12に送信した動作要求に対する動作応答とを一括して管理装置12から受信して処理することができる。
また、コマンドやコマンド応答を受信した場合にアプリ側に通知できるので、アプリ側で各アプリ毎にコマンドプールを検索する必要がなく、このような処理を行うためのリソースを節約して処理負荷を低減できると共に、このような処理を行うプログラムを開発するための労力も節減できる。
なお、ここでは送信すべき全てのパートを全て生成してからマージして送信を行うようにし、また全てのパートを受信してからこれを各パートに分割して処理を行うように説明したが、このようにする必要はない。
送信については、まず始めにHTTPヘッダを送信し、以後パートを生成するたびにそのパートを順次送信し、全てのパートの送信が完了した時点でその旨のデータを送信するようにしてもよい。このようにしても、これらの課程で送信されるデータが1つのみのHTTPヘッダを持つ論理的に連続した1つのHTTPリクエストであれば、1回のセッションで転送でき、ネゴシエーションの処理は1回で済むので、マージして送信する場合と同様な効果を得ることができる。また、送信すべきデータのバッファに必要なメモリ容量を低減できるので、低コストの通信装置で大きなデータを取り扱うことができる。
また、受信側でも、各パートに関する処理を、各パートを受信するたびに順次行うようにすることができる。このようにした場合に容量を低減できることは、送信側の場合と同様である。
以上で、CPU201にこのメッセージコントローラ40を実行させることによって実現する機能の説明を終了する。
次に、以上説明したようなメッセージコントローラ40を利用した、画像処理装置11におけるコマンドやコマンド応答の取扱いについて説明する。なお、以下の説明において、説明の都合上、CPU201がプログラムを実行することによって動作を行うことを、プログラムが動作を実行すると表現する場合がある。
まず、アプリとメッセージコントローラ40及びサービス層300との関係について、図22を用いて一般的な説明する。図22は、アプリ、メッセージコントローラ及びサービス層のプログラムによって実現される一般的な機能及びその相互間の関係を示した機能ブロック図である。
図22に示すように、アプリ330には、画像機器コマンド生成手段331、管理装置コマンド実行結果生成手段332、サービス層I/F333、内部処理モジュール334を設けている。
そして、画像機器コマンド生成手段331は、サービス層I/F333又は内部処理モジュール334からの要求に従って画像機器コマンドを生成し、メッセージコントローラ40の画像機器コマンドプール41に記憶させる機能を有する。また、メッセージコントローラ40のコマンド応答通知手段43からコマンド応答を受け取った場合に、必要に応じてサービス層I/F333や内部処理モジュール334にコマンドの実行完了及びその結果を通知する機能も有する。
管理装置コマンド実行結果生成手段332は、メッセージコントローラ40のコマンド通知手段44から管理装置コマンドを受け取った場合に、サービス層I/F333や内部処理モジュール334に対してその管理装置コマンドの実行に必要な処理を依頼する機能を有する。また、サービス層I/F333や内部処理モジュール334からコマンドの実行結果を受け取った場合に、その実行結果をコマンド応答としてメッセージコントローラ40の管理装置コマンドプール42に記憶させる機能も有する。このとき、コマンド応答は、受け取った管理装置コマンドと同じ管理装置コマンドシートに記憶させる。
サービス層I/F333は、アプリ330がサービス層300を利用する際のデータ受け渡しのインタフェースとしての機能を有する。アプリ330が何らかの機能を実現するに際し、CPU201及びそのワークエリアとなるメモリ以外のハードウェア資源を使用する場合には、必ずサービス層300介して使用することになるが、この際にはサービス層I/Fがサービス層300に対して処理を要求し、実行結果を応答として取得することになる。また、アプリ330側からの要求とは無関係にサービス層300側からアプリに動作状態等を通知することもあるが、この通知もサービス層I/F333で受け取る。
また、サービス層I/F333は、サービス層300から所定のイベントが通知された場合に、そのイベントに従った要求を生成して画像機器コマンド生成手段331に渡し、画像機器コマンドを生成させ、画像機器コマンド生成手段331からコマンド実行完了を通知された場合に、必要があればその結果をサービス層300に通知する機能も有する。さらに、管理装置コマンド実行結果生成手段332から処理を依頼された場合に、サービス層300にその処理を要求し、実行結果を応答として取得し、管理装置コマンド実行結果生成手段332にその実行結果を返す機能も有する。
内部処理モジュール334は、アプリ330がサービス層300を利用せずに提供する機能に係る処理を行う。例えばアプリ内部で扱うパラメータの変更等である。また、アプリ330内部で管理装置12に対する要求が生じた場合に、その要求を生成して画像機器コマンド生成手段331に渡し、画像機器コマンドを生成させ、画像機器コマンド生成手段331からコマンド実行完了の通知を受け取る機能も有する。さらに、管理装置コマンド実行結果生成手段332から処理を依頼された場合に、その処理を実行し、実行結果を応答として管理装置コマンド実行結果生成手段332に返す機能も有する。
なお、以上のような各手段を有するアプリ330は、アプリケーション層320を構成する各アプリの機能を一般化して示したものであり、個々のアプリにはその用途に応じた種々の具体的なモジュールを設けている。そして、アプリケーション層320には複数のアプリが存在するが、これらが利用するサービス層300やメッセージコントローラ40は共通のものである。サービス層300やメッセージコントローラ40の機能については、既に説明したのでここでは説明を省略する。
ここで、アプリ330における処理の流れについて説明する。
まず、サービス層300からアプリ330に、画像機器コマンドの送信が必要な通知(異常発生通知等)がなされた場合の処理について説明する。
この場合には、サービス層I/F333がこの通知を受け取り(X1)、管理装置12に渡すべき要求を生成して画像機器コマンド生成手段331に渡す(X2)。すると画像機器コマンド生成手段331がその要求を元に画像機器コマンドを生成し、メッセージコントローラの画像機器コマンドプール41に記憶させる(X3)。すると、上述したように、メッセージコントローラ40側で適当なタイミングでこのコマンドを管理装置12に転送し、コマンド応答を受信して画像機器コマンドプールに登録し、画像機器コマンド生成手段331にその応答を通知してくる(X4)。
画像機器コマンド生成手段331は、応答を受け取ると、その内容に応じてサービス層I/F333にコマンドの実行結果を通知し(X5)、サービス層I/F333はサービス層300に要求を発して実行結果を通知する(X6)。この場合、サービス層300からはこれを受信した旨の応答が返される(X7)。また、画像機器コマンド生成手段331がコマンドの実行結果を内部処理モジュールに返し(X8)、その実行結果に対応する処理を内部的に行うことも考えられる。
また、内部処理モジュール334にて管理装置12に対する要求が生じた場合には、内部処理モジュール334から画像機器コマンド生成手段331に要求を渡し(X9)、画像機器コマンド生成手段331がコマンドの実行結果を内部処理モジュールに返すが(X8)、途中の処理は上記の場合と同様である。
次に、管理装置12から管理装置コマンドを受信した場合の処理について説明する。
管理装置コマンドが管理装置コマンドプール42に登録されると、コマンド通知手段44が管理装置コマンド実行結果生成手段332にそのコマンドを通知してくる(X10)。そして、管理装置コマンド実行結果生成手段332は、そのコマンドを受け取ると、実行にサービス層300を利用する必要がある場合には、サービス層I/F333に処理を依頼する(X11)。すると、サービス層I/F333がサービス層300にその処理を要求して(X6)、実行結果を応答として取得し(X7)、管理装置コマンド実行結果生成手段332にその実行結果を返す(X12)。そして、管理装置コマンド実行結果生成手段332が実行結果を受け取った場合に、その実行結果をコマンド応答として管理装置コマンドプール42に記憶させる(X13)。このとき、コマンドに関する処理が完了したことを示すため、処理した管理装置コマンドについての管理装置コマンドシートの「状態」を「処理完了」に変更する。
なお、コマンドの実行にサービス層300を利用しない場合には、内部処理モジュール334に処理を依頼して(X14)、実行結果を取得(X15)する。
画像処理装置11においては、以上のような処理により、画像機器コマンドを管理装置12に送信してコマンド応答を取得し、また管理装置12から管理装置コマンドを受信してコマンド応答を返すことができる。
なお、画像機器コマンド生成手段331に、管理装置12に各コマンドを実行させる際の優先順位を、生成した画像機器コマンドに付する機能を設けてもよい。
次に、コマンドやコマンド応答の取扱いについて、アプリの具体例を挙げて説明する。
まず、NRSアプリ326の場合について説明する。図23に、NRSアプリ、メッセージコントローラ及びサービス層のプログラムによって実現される機能及びその相互間の関係を示す
図23に示すように、NRSアプリ326には、管理装置コマンド実行結果生成手段として、コマンドハンドラ326bを設けている。また、サービス層I/FにはNRSアプリ326の機能を実現するための種々のモジュールを設けているが、ここでは代表として異常通知受付モジュール326c及びカウンタ値取得モジュール326dを示している。
そして、コマンドハンドラ326bは、NRSアプリ326が実行する可能性がある各コマンドと対応して複数設けてあり、そのコマンドに従った処理を必要なモジュールに依頼する機能を有するものである。従って、管理装置コマンドプール42においては、管理装置コマンドシートの「管理装置コマンドの通知先」の項には、アプリ内のコマンドハンドラへの参照を記載しておくことになる。
なお、複数のコマンドに対応したコマンドハンドラを設け、コマンドハンドラ側でコマンドの種類に応じて処理方式を選択するようにしてもよい。
このようなNRSアプリ326の機能としては、例えば、画像機器コマンドを送信する機能として異常通知機能、管理装置コマンドに従って動作する機能としてカウンタ値取得機能が挙げられる。そこで、これらの機能が利用される場合の処理について説明する。
まず、図24及び図25に異常通知機能が利用される場合のNRSアプリ326による処理のフローチャートを示す。これらの図におけるステップ番号は、図23中のデータの流れを示す矢印に付した符号と対応している。
異常通知機能は、画像処理装置11の動作に異常が発生した場合にその旨を管理装置12に通知する機能であり、この異常の検出はSCS301によって実現される機能である。そしてSCS301は、異常を検出すると異常検知イベントを発生させ、この場合にCPU201は図24のフローチャートに示す処理を開始する。
そして、まず異常通知受付モジュール326cがSCS301から異常検知イベントを取得し(A1)、そのイベントに応じて管理装置12に渡すべき異常通知要求を生成して画像機器コマンド生成手段326aに渡す(A2)。そして、これを受け取った画像機器コマンド生成手段326aは、これを基に異常通知コマンドを生成して画像機器コマンドプール41に登録し(A3)、処理を一旦終了する。
その後、上述したように、メッセージコントローラ40がNRSアプリ326とは独立に、画像機器コマンドプール41に登録されたコマンドを処理し、管理装置12に送信すると共に、コマンド応答を受信して画像機器コマンドプール41に登録する。この登録があると、画像機器コマンド生成手段326aに通知を行うので、この時点でCPU201は図25のフローチャートに示す処理を開始する。
そして、画像機器コマンド生成手段326aがコマンド応答通知手段43から異常通知コマンドに対する応答を受け取る(A4)。この応答の内容は、受信確認であり、通常は受信が成功した旨の情報である。そして、画像機器コマンド生成手段326aが、コマンドの生成要求元である異常通知受付モジュール326cに、受信確認の通知を依頼する(A5)。そして、これを受け取った異常通知受付モジュール326cがSCS301に受信確認を行って(A6)処理を終了する。
次に、図26にカウンタ値取得機能が利用される場合のNRSアプリ326による処理のフローチャートを示す。この図におけるステップ番号も、図23中のデータの流れを示す矢印に付した符号と対応している。
カウンタ値取得機能は、管理装置12からの要求に従ってカウンタの値を返す機能である。そして、管理装置12からのカウンタ値取得コマンドが管理装置コマンドプール42に登録され、コマンド通知手段44がその旨をコマンドハンドラ326bに通知すると、CPU201は図26に示した処理を開始する。
この処理においては、まずコマンドハンドラ326bがコマンド通知手段44からカウンタ値取得コマンドを受け取る(B1)。この時、引数としてカウンタの種類の情報も共に受け取る。そして、コマンドハンドラ326bがカウンタ値取得モジュール326dにカウンタの種類の情報を渡してカウンタ値の取得を依頼し(B2)、これを受けたカウンタ値取得モジュール326dがSCS301に指定された種類のカウンタのカウンタ値の取得を依頼する(B3)。
すると、SCS301はメモリに記憶されているカウンタ値を読み出して返すので、カウンタ値取得モジュール326dはこれを取得し(B4)、コマンドハンドラ326bにそのカウンタ値を返す(B5)。そして、コマンドハンドラ326bがそのカウンタ値をカウンタ値取得コマンドについての出力パラメータとして管理装置コマンドプール42に書き込み、処理したカウンタ値取得コマンドについての管理装置コマンドシートの「状態」を「処理完了」に変更して(B6)処理を終了する。
そして、ここで書き込んだカウンタ値は、メッセージコントローラ40がNRSアプリ326とは独立にコマンド応答として管理装置12に送信する。
NRSアプリ326は、図23に示した機能以外にも数多くの機能を有するが、これらの機能は、画像機器コマンドを送信する機能であるか管理装置コマンドに従って動作する機能であるかに応じて、上述の処理A1〜A6又はB1〜B6と同様な考え方の処理によって実現することができる。
次に、ドキュメントボックスアプリ327の場合について説明する。図27に、ドキュメントボックスアプリ、メッセージコントローラ及びサービス層のプログラムによって実現される機能及びその相互間の関係を示す。
図27に示すように、ドキュメントボックスアプリ327にも、管理装置コマンド実行結果生成手段として、コマンドハンドラ327bを設けている。また、サービス層I/Fにはドキュメントボックスアプリ327の機能を実現するための種々のモジュールを設けているが、ここでは代表として印刷モジュール327c、読み取り蓄積制御モジュール327d、蓄積文書管理モジュール327e、UI(ユーザインタフェース)モジュール327fを示している。そして、コマンドハンドラ327bを、各コマンドと対応して複数設けていることは、NRSアプリ326の場合と同様である。
このようなドキュメントボックスアプリ327の機能としては、例えば、画像機器コマンドを発する機能として文書蓄積時の文書ID通知機能、管理装置コマンドに従って動作する機能として遠隔印刷機能が挙げられる。そこで、これらの機能が利用される場合の処理について説明する。
まず、図28及び図29に文書ID通知機能が利用される場合のドキュメントボックスアプリ327による処理のフローチャートを示す。これらの図におけるステップ番号は、図27中のデータの流れを示す矢印に付した符号と対応している。
文書蓄積時の文書ID通知機能は、読み取り部で読み取った画像を文書としてHDD210に蓄積する際に、文書に付した文書IDを管理装置12に通知する機能である。この機能に係る動作は、文書蓄積動作が指定され、操作部209のスタートキーが押下された場合に開始する。
そして、スタートキーが押下されると、SCS301がスタートキー押下イベントを生成するので、この場合にCPU201は図28のフローチャートに示す処理を開始する。
そして、まずUIモジュール327fがSCS301からスタートキー押下イベントを取得し(C1)、これに応じて読み取り蓄積制御モジュール327dに原稿の読み取りと蓄積を依頼する(C2)。これを受けた読み取り蓄積制御モジュール327dは、ECS302に原稿の読み取りと蓄積を依頼する(C3)。
以下の破線部分はサービス層200側の処理であるが、ステップC3の依頼があると、ECS302はスキャナエンジンを駆動して原稿の読み取りを行い、その読み取った画像データはMCS303がHDD210に蓄積する(CX)。ここではECS302とMCS303とは協同的に動作しており、原稿の読み取りが終了するとECS302がMCS303にその旨を通知し(CY)、画像データの蓄積が終了するとMCS303が蓄積文書管理モジュール327eにその旨を通知する(CZ)。
そして、蓄積文書管理モジュール327eは、MCS303から蓄積終了通知を受け取ると(C4)、蓄積された文書の文書IDを画像機器コマンド生成手段327aに通知する(C5)。画像機器コマンド生成手段327aは、この通知を受け取ると、蓄積された文書の文書IDを管理装置12に通知する蓄積文書ID通知コマンドを生成して画像機器コマンドプール41に登録し(C6)、処理を一旦終了する。
その後、上述したように、メッセージコントローラ40がこのコマンドを処理し、管理装置12からコマンド応答を受信して画像機器コマンドプール41に登録すると、画像機器コマンド生成手段327aに通知を行うので、この時点でCPU201は図29のフローチャートに示す処理を開始する。
そして、画像機器コマンド生成手段327aがコマンド応答通知手段43から蓄積文書ID通知コマンドに対する応答を受け取る(C7)。この応答の内容は、受信確認であるが、これを他のモジュールに通知する必要は特にないので、そのまま処理を終了する。
次に、図30に遠隔印刷機能が利用される場合のドキュメントボックスアプリ327による処理のフローチャートを示す。この図におけるステップ番号も、図27中のデータの流れを示す矢印に付した符号と対応している。
遠隔印刷機能は、HDD210に蓄積している文書を、管理装置12からの要求に従って印刷出力する機能である。そして、管理装置12からの印刷コマンドが管理装置コマンドプール42に登録され、コマンド通知手段44がその旨をコマンドハンドラ327bに通知すると、CPU201は図30に示した処理を開始する。
この処理においては、まずコマンドハンドラ327bがコマンド通知手段44から印刷コマンドを受け取る(D1)。この時、引数として文書IDや部数の情報も共に受け取る。そして、コマンドハンドラ327bがUIモジュール327fに印刷中である旨の表示、例えば「センター要求による印刷中です」のようなメッセージの表示を依頼し(D2)、これを受けたUIモジュール327fがOCS304にその表示を依頼する(D3)。
一方、コマンドハンドラ327bは、印刷モジュール327cに文書IDと部数を渡して要求に係る印刷を依頼し(D4)、これを受けた印刷モジュール327cがECS302に文書IDと部数を渡して印刷を依頼する(D5)。そして、ECS302がMCS303から対象文書の画像データを取得して印刷を実行し、これが完了すると印刷終了通知を返すので、印刷モジュール327cはこの通知を受け取る(D6)。
そして、印刷モジュール327cがコマンドハンドラ327bに印刷終了した旨の通知を返すと(D7)、コマンドハンドラ327b印刷終了の通知を印刷コマンドについての出力パラメータとして管理装置コマンドプール42に書き込み、処理した印刷コマンドについての管理装置コマンドシートの「状態」を「処理完了」に変更して(D8)処理を終了する。
そして、ここで書き込んだ印刷終了通知は、メッセージコントローラ40がドキュメントボックスアプリ327とは独立にコマンド応答として管理装置12に送信する。
なお、D2,D3の処理は、D4以降の処理と同時進行で行ってもよい。
ドキュメントボックスアプリ327も、図27に示した機能以外にも数多くの機能を有するが、これらの機能は、画像機器コマンドを送信する機能であるか管理装置コマンドに従って動作する機能であるかに応じて、上述の処理C1〜C7又はD1〜D8と同様な考え方の処理によって実現することができる。
次に、管理装置12側においてコマンド及びコマンド応答を取り扱うための機能構成について説明する。ハードウェアについては、図7を用いて説明した通りである。
図31は、管理装置12の機能のうち、コマンド及びコマンド応答に関する処理を行うための機能の構成を示す機能ブロック図である。
図31に示す各機能は、制御装置126中のCPUが所要の制御プログラムを実行して管理装置12の各部の動作を制御することにより実現されるものである。そして、これらの機能のうち、管理装置コマンドプール141及び画像機器コマンドプール142は、制御装置126中の書き換え可能な記憶手段に設けられるものである。管理装置コマンド生成手段143、画像機器コマンド実行結果生成手段144、送信メッセージ収集手段145、受信メッセージ分配手段148の機能は、制御装置126中のCPUによって実現されるものである。また、HTTPレスポンス送信手段146及びHTTPリクエスト受信手段147の機能は、制御装置126中のCPU及びプロキシサーバ123によって実現されるものである。
なお、この図に示す通り、管理装置12においては、画像処理装置11の場合と異なり、ソフトウェア構成にアプリケーション層とサービス層という区分を採用していない。また、アプリケーション層とサービス層の区分を採用し、図10に示した画像処理装置11のものと対応する機能構成とすることもできるが、そうしたとしても、ハードウェアの構成や用途が異なることから、それに応じてアプリケーション層やサービス層に含まれるプログラムの種類は画像処理装置11の場合とは異なることになる。
図31に示した各手段の機能についてさらに詳述する。
まず、管理装置コマンドプール141は、管理装置12に設けた第2の記憶領域に該当し、管理装置コマンドと、このコマンドに対する応答と、このコマンドの識別情報とを関連付けて登録するプールである。また、画像機器コマンドプール142は、管理装置12に設けた第1の記憶領域に該当し、画像機器コマンドと、このコマンドに対する応答と、このコマンドの識別情報とを関連付けて登録するプールである。また、これらのプールを設けた記憶手段がそれぞれ管理装置12の第2,第1の記憶手段に該当するものとする。
管理装置コマンド生成手段143は、要求生成手段に該当する。そして、管理装置コマンドを生成し、このコマンドを識別する識別情報(ID)を割り当て、さらにこのコマンドを管理するための管理情報を付し、これらの情報を関連付けてテーブル形式の管理装置コマンドシートとして管理装置コマンドプール141に登録する機能を有する。このうち、管理装置コマンドを生成する部分には、例えば管理装置12に備えるアプリケーションが該当する。また、管理装置12の管理装置コマンドシートにおけるデータ構造は、画像処理装置11の画像機器コマンドシートにおけるデータ構造と同様なものである。
画像機器コマンド実行結果生成手段144は、応答生成手段に該当する。そして、画像機器コマンドプール142から画像機器コマンドを読み出して実行するアプリケーションである。そして、画像機器コマンドに対する応答を生成し、画像機器コマンドのコマンドIDと関連付けて画像機器コマンドプール142に登録する機能を有する。なお、画像処理装置11から受信した画像機器コマンドは、このコマンドを識別するID及びこのコマンドを管理するための管理情報と関連付けて、テーブル形式の画像機器コマンドシートとして画像機器コマンドプール142に登録しておくようにしている。そして、画像機器コマンド実行結果生成手段144が生成したコマンド応答も、実行した画像機器コマンドについての画像機器コマンドシートに登録する。
また、画像機器コマンド実行結果生成手段144に、画像機器コマンドプール142から複数の種類の画像機器コマンドを読み出し、各画像機器コマンドに対する応答を生成する機能を設けることが考えられる。さらに、画像機器コマンド実行結果生成手段144は、アプリケーションそのものではなく、画像機器コマンドの実行に必要なアプリケーションを呼び出してコマンドを実行させるモジュールであってもよい。
また、管理装置12の画像機器コマンドシートにおけるデータ構造は、画像処理装置11の管理装置コマンドシートにおけるデータ構造と同様なものである。
次に、送信メッセージ収集手段145は、収集手段に該当する。そして、画像機器コマンド実行結果生成手段144が生成したコマンド応答とこのコマンド応答に対応する画像機器コマンドのコマンドIDとを関連付けて画像機器コマンドプール142から読み出すと共に、管理装置コマンド生成手段143が生成した管理装置コマンドとこのコマンドのコマンドIDとを関連付けて管理装置コマンドプール141から読み出し、これらから送信メッセージを生成する機能を有する。
送信メッセージの形式については、画像処理装置11の場合と同様である。
また、HTTPレスポンス送信手段146は、送信手段に該当し、送信メッセージ収集手段145が生成した送信メッセージを含むHTTPレスポンスを、画像処理装置11から受信したHTTPリクエストに対する通信応答として生成し、画像処理装置11に送信する機能を有する。このとき、1つのHTTPレスポンスに送信メッセージをいくつ含めてもよいし、コマンド応答に係る送信メッセージと管理装置コマンドに係る送信メッセージとを任意に混在させることもできる。
そこで、HTTPレスポンス送信手段146は、これらのいずれに係る送信メッセージかに関わり無く、送信メッセージ収集手段145が生成した全ての送信メッセージを1つのHTTPレスポンスに含めて送信するようにしている。ただし、1つのHTTPレスポンスに含める送信メッセージの数に上限を設けることも考えられる。
ところで、HTTPレスポンスの送信は、送信メッセージ収集手段145が管理装置コマンドやコマンド応答等の読み出しを試みた場合には、読み出すデータがなく、結果的に送信すべきSOAPメッセージを生成しなかった場合にも行うものである。そして、この読み出しの試みは、画像処理装置11からのHTTPリクエストを受信した場合に行うものとする。
このようにするのは、上述のように、管理装置12からファイアウォール14を越えて画像処理装置11にHTTPリクエストを送信することができないためである。
HTTPリクエスト受信手段147は、受信手段に該当し、画像処理装置11からのHTTPリクエストを受信する機能を有する。そしてここでは、HTTPリクエストには、画像機器コマンド及びそのコマンドと関連付けられたコマンドIDを含む受信メッセージと、管理装置コマンドに対する応答及びそのコマンドと関連付けられたコマンドIDを含む受信メッセージとが、任意に混在して含まれている。
ここで、受信メッセージとは、上記のコマンドや応答とコマンドIDとをSOAPメッセージとして記載したものである。
受信メッセージ分配手段148は、分配手段に該当する。そして、HTTPリクエスト受信手段147が受信したHTTPリクエストに含まれるデータを、管理装置コマンドプール141及び画像機器コマンドプール142に振り分けて登録する機能を有する。
具体的には、画像機器コマンド及びそのコマンドと関連付けられたコマンドIDとを画像機器コマンドプール142に画像機器コマンドシートを設けて登録すると共に、管理装置コマンドに対する応答については、そのコマンドと関連付けられたコマンドIDを管理装置コマンドプール141に記憶している管理装置コマンドシートのコマンドIDと照合して対応する管理装置コマンドを特定し、その管理装置コマンドについての「出力パラメータ」として登録する。
そしてこのとき、HTTPリクエストを分割してそこに含まれる各受信メッセージを取り出し、そのデータをテーブルへの登録に必要な形式に変換するが、この変換は、WSDLに基づいて生成される所要の変換プログラム(デシリアライザ)を実行することによって行うことができる。
このような機能を有する管理装置12が受信するHTTPリクエストは、画像処理装置11から送信されてくるものであるので、例えば画像処理装置11の機能の説明中で図13を用いて説明したものである。管理装置12が送信するHTTPレスポンスも、画像処理装置11に対して送信し、画像処理装置11が受信するものであるので、例えば図14を用いて説明したものである。これらに含まれるパートの内容も、図15乃至図18を用いて説明したようなものとなる。
次に、以上説明したような構成及び機能を有する管理装置12において実行する処理について説明する。
図32にメッセージの収集及び分配処理の基本動作のフローチャートを示すが、このフローチャートに示す処理は、管理装置12における制御装置126中のCPUが所要の制御プログラムを実行することによって行うものである。。
制御装置126中のCPUは、画像処理装置11からHTTPリクエストが送信されてくると、図32のフローチャートに示す処理を開始する。
そして、まずそのHTTPリクエストを受信する(S111)。そして、受信したHTTPリクエストのHTTPボディを各パートに分割する(S112)。ここで、各パートへの分割は、「MIME_boundary」で区分された要素に分割することであり、またここで全てのパートに関して分割する。
そしてその後、分割して得た全てのパートを順に対象として、ステップS113乃至S115の処理を繰り返す。この処理においては、まず対象のパートが画像機器コマンドを記載したパートか否か判断する(S113)。そして、画像機器コマンドであれば画像機器コマンド登録処理を行う(S114)。また、画像機器コマンドでないときは、管理装置コマンドに対する応答が記載されたパートであるので、応答通知処理を行う(S115)。
ステップS114又はS115の後は、ステップS113に戻り、次のパートを対象として処理を繰り返す。そして、全てのパートについてこれらの処理を行った時点で、次のステップS116に進む。
ここまでの処理において、ステップS111及びS112では制御装置126中のCPUはHTTPリクエスト受信手段147として機能し、ステップS113乃至S115では受信メッセージ分配手段148として機能する。
次に、制御装置126中のCPUは管理装置コマンドの収集処理を行う(S116)。この処理は、管理装置コマンドプール141から画像処理装置11に送信すべき管理装置コマンドを収集する処理であり、収集したデータからSOAPエンベロープによるパートを生成する処理を含む。
次に、画像機器コマンドに対する応答である画像機器コマンド実行結果の収集処理を行う(S117)。この処理は、画像機器コマンドプール142から画像処理装置11に送信すべきコマンド応答を収集する処理であり、やはり収集したデータからSOAPエンベロープによるパートを生成する処理を含む。
その後、ステップS116及びS117の処理で生成したパートを1つにマージして、すべてのパートを含むHTTPレスポンスを生成し(S118)、そのHTTPレスポンスを、ステップS111で受信したHTTPリクエストに対する通信応答として画像処理装置11に送信して(S119)処理を終了する。
ここまでの処理において、ステップS116及びS117では制御装置126中のCPUは送信メッセージ収集手段145として機能し、ステップS118及びS119ではHTTPレスポンス送信手段146として機能する。
これらの処理の詳細については、画像処理装置11側の説明において図20及び図21を用いて説明した処理と同様であるので、詳細な説明は省略する。ただし、画像機器コマンドと管理装置コマンドの位置付けが逆になった点及び、HTTPリクエストを受信してHTTPレスポンスを送信することから受信用のステップS111乃至S115の処理を送信用のステップS116乃至S119の処理よりも先に行う点は画像処理装置の場合と異なる。また、コマンド応答通知手段43及びコマンド通知手段44に相当する機能を設けていないことから、図21のステップS37及びS40,S41に対応する処理は行わない。
これに代えて、画像機器コマンドの実行に関する処理として、図33又は図34に示す処理を行う。図33及び図34は、画像機器コマンドの実行に関する処理の異なる例を示すフローチャートである。
画像機器コマンドの実行に関する処理としては、まず、図33のフローチャートに示す処理を、図21のステップS39に相当する処理の後に、すなわち画像機器コマンドを画像機器コマンドプール142に登録した直後に行うことが考えられる。この処理において、制御装置126中のCPUは、画像機器コマンド実行結果生成手段144として機能する。
そして、この処理においては、まず登録した画像機器コマンドについての画像機器コマンドシートの「画像機器コマンドの通知先」の情報に基づいてアプリケーション等を呼び出し、「メソッド名」や「入力パラメータ」のデータを渡して画像機器コマンドに関する処理を実行させる(S141)。なお、画像機器コマンドに関する処理は、このフローチャートには示していないが、制御装置126中のCPUが別途実行することになる。
そして、これが完了すると、実行結果を画像機器コマンドシートの「出力パラメータ」の項目に登録する(S142)と共に、画像機器コマンドシートの「状態」を「処理完了」に変更し、処理が完了したことを示して(S143)、もとの処理に戻る。
以上の処理を行うことにより、画像機器コマンドを実行し、その結果をコマンド応答として画像処理装置11に送信可能な状態にすることができる。
また、画像機器コマンドの実行に関する処理としては、図21の処理に相当する処理とは独立に、図34に示す処理を実行することも考えられる。この処理においても、制御装置126中のCPUは、画像機器コマンド実行結果生成手段144として機能する。
この場合、制御装置126中のCPUは適当なタイミングで図34のフローチャートに示す処理を開始する。
そして、この処理においては、まず画像機器コマンドプールに「状態」が「未処理」である画像機器コマンドシートがあるか否か判断し(SX1)、なければこのような画像機器コマンドシートが追加されるまで待機する。そして、このような画像機器コマンドシートを発見した場合、その1つを処理対象とし、その画像機器コマンドシートの「状態」を「処理中」に変更する(SX2)。
その後、図33の場合と同様なステップS141乃至S143の処理を行って処理対象の画像機器コマンドシートに記載された画像機器コマンドを実行し、これが完了するとステップSX1に戻って処理を繰り返す。
以上の処理は、複数のスレッド(例えば4スレッド)で同時に行うようにしてもよい。処理対象となった画像機器コマンドシートの「状態」は、「未処理」ではないため、複数のスレッドで同時に処理を行っても、1つの画像機器コマンドシートを重複して処理対象としてしまうことはない。
以上のような処理を行うようにすれば、任意のタイミングで画像機器コマンドを実行することができるので、実行に時間のかかるコマンドがあった場合でも、以後の処理が滞ることがない。そして、実行の終了したものから順に、その結果をコマンド応答として画像処理装置11に送信可能な状態にすることができる。
以上で、管理装置12において実行する、各コマンド及びコマンド応答の取扱いに関する処理の説明を終了する。
画像処理装置11と管理装置12とに以上説明してきたような各機能を設け、各処理を行わせることにより、送信元から通信相手に送信すべき動作要求と、通信相手から受信した動作要求に対する動作応答とを、一括して通信相手に送信することができるので、動作要求の送信と動作応答の送信とについて別々にネゴシエーションを行って通信のコネクションを確立する必要がなく、通信のオーバーヘッドを低減して通信効率を高めることができる。
また、動作要求と動作応答とを一括して送信できるのは、これらをそれぞれ直列化したデータに変換し、構造化言語形式で記載した送信メッセージに変換しているためである。このようにしたことにより、フォーマットの異なる動作要求と動作応答とを容易に結合し、論理的に1つの送信内容として送信することができるのである。
また、このようにしたことにより、受信側でも、通信相手に送信した動作要求に対する動作応答と通信相手からの動作要求とを一括して受信し、その受信した内容を容易に個々のメッセージに分離し、それが動作要求であるか動作応答であるかに応じて適切な処理を行うことができる。
さらに、通信要求を常に一方の装置から発して通信を行い、その通信相手から通信要求元への動作要求等の送信は、その通信要求に対する応答として行うようにすれば、通信要求を発する側の装置(通信クライアント)がファイアウォールの内側に設けられているような通信システムであっても、ファイアウォールの存在を意識せずに動作要求及び動作応答の送受信を行うことができる。また、通信要求と通信応答とが対応しているため、通信のレベルでのタイミング管理が容易である。
この場合において、上記の一方の装置から通信相手に定期的に通信要求を送信するようにすれば、ファイアウォールの外側から内側に向けての情報の送信が長時間に亘って停滞してしまう事態を防止できる。
また、画像機器コマンドプールや管理装置コマンドプールを設け、各アプリが生成した動作要求や動作応答をこれらのプールに蓄積しておくようにすることにより、動作要求や動作応答の生成を、通信相手に対する送信タイミングを考慮せずに行うことができる。従って、アプリが行う処理を簡略化することができ、設計や開発が容易になる。
そして、このようにした場合でも、通信相手に送信すべき動作要求や動作応答をプールから読み出す収集手段を設けることにより、通信を行う場合に、送信すべき情報を漏れなく送信することができる。
また、受信した動作要求や動作応答を各々分離して適切なプールに記憶させる分配手段を設け、受信した情報もプールに蓄積しておくようにすることにより、受信した動作要求に係る動作の実行や、動作応答受信後の処理を、通信相手からの受信タイミングを考慮せずに行うことができる。従って、アプリが行う処理を簡略化することができ、設計や開発が容易になる。
また、複数のアプリが共通のメッセージコントローラを使用し、共通な画像機器コマンドプール及び管理装置コマンドプールにコマンド及びコマンド応答を登録するようにしているので、異なるアプリが生成したコマンドやコマンド応答を容易に一括して送受信することができる。また、アプリ毎にメッセージコントローラを用意する必要がないので、装置の開発効率を上げると共に、コマンドとコマンド応答との送受信に必要なリソース量を低減することができる。
また、生成した動作要求にID等の識別情報を付して、動作要求を記憶、送信する際にこの識別情報と関連付けて行うようにし、また動作応答を記憶、送信する際にも対応する動作要求の識別情報と関連付けて行うようにすれば、1つのメッセージ(ここではHTTPメッセージ)に複数の動作要求や動作応答を含める場合でも、その識別情報を媒介に動作要求と動作応答との対応関係を容易に認識することができる。
さらに、コマンドと対応付けてコマンドの通知先やコマンド応答の通知先の情報を管理しているので、複数のアプリが共通のメッセージコントローラを利用する場合でも、コマンドやコマンド応答を必要なアプリに通知し、これらに対応する処理を実行させることができる。
〔第2の実施例:図35乃至図37〕
次に、図1に示したような画像処理システムを構成し、通信プロトコルにHTTPを採用する場合において、画像処理装置1が通信サーバとして機能する場合の実施例について説明する。
図35に、図1に示した画像処理システムの、図3に示したものと異なる一例である画像処理装置管理システムの構成を示す。
この画像処理装置管理システムも、図3に示した例と同様に、画像処理装置21とその画像処理装置21を管理する管理装置22とをインターネット13によって接続して構成している。しかし、画像処理装置21を通信サーバであるHTTPサーバとして機能させ、管理装置22をその通信相手の通信クライアントであるHTTPクライアントとして機能させるため、画像処理装置21はファイアウォールを介さずにインターネット13に接続する一方、管理装置22はファイアウォール14を介してインターネット13に接続している。
このような画像処理装置管理システムにおいて、画像処理装置21及び管理装置22のハードウェア構成は、上述した第1の実施例の場合と全く同一である。
そして、ソフトウェアの構成もほぼ同一であるが、相違点について図36を用いて説明する。図36は、この実施例の画像処理装置の機能構成の一部を示す、図10と対応する機能ブロック図である。
この図からわかるように、この実施例の画像処理装置21が第1の実施例の画像処理装置と異なる点は、NCS309に、HTTPリクエスト送信手段46及びHTTPレスポンス受信手段に代えて、HTTPレスポンス送信手段51及びHTTPリクエスト受信手段を設けた点である。このようにしたことにより、画像処理装置21を、HTTPリクエストを受信してこれに対する応答としてHTTPレスポンスを返すHTTPサーバとして機能させるようにしている。
そして、これに伴って、画像機器コマンドに対するコマンド応答及び管理装置コマンドをHTTPリクエストに記載した状態で受信し、管理装置コマンドに対するコマンド応答及び画像機器コマンドをHTTPレスポンスに記載した状態で送信することになる。また、送信メッセージ収集手段45がコマンドやコマンド応答等の読み出しを試みるタイミングが、HTTPリクエストを受信し、その後HTTPリクエストの解析が完了した時点となる。HTTPリクエストに対する通信応答として、コマンドやコマンド応答を管理装置22に送信するためである。
すなわち、この実施例の画像処理装置21においてCPU201が実行するメッセージの収集及び分配処理の基本動作は、図37のフローチャートに示す処理となる。
この処理は、HTTPリクエストを受信してHTTPレスポンスを送信することから受信用のステップS211乃至S215の処理を送信用のステップS216乃至S219の処理よりも先に行う点を除いては、第1の実施例で図19乃至図21を用いて説明した処理と同様なものである。
画像処理装置21をサーバとして機能させる場合でも、これ以外の点は、第1の実施例で説明した画像処理装置21の機能と全く同じ機能を利用して動作させることができる。従って、アプリケーション層320から見た場合には、画像処理装置21がクライアントとして機能しているかサーバとして機能しているかを区別する必要がない。
管理装置22側については、逆にHTTPクライアントとして機能させるため、図31に示した機能構成において、HTTPレスポンス送信手段146及びHTTPリクエスト受信手段147を、それぞれHTTPリクエスト送信手段及びHTTPレスポンス受信手段に変更すればよい。
そして、これに伴って、画像機器コマンドに対するコマンド応答及び管理装置コマンドをHTTPリクエストに記載した状態で送信し、管理装置コマンドに対するコマンド応答及び画像機器コマンドをHTTPレスポンスに記載した状態で受信することになる。また、送信メッセージ収集手段145がコマンドやコマンド応答等の読み出しを試みるタイミングは、任意に選択できるようになるが、少なくとも定期的に読み出しを試みるようにするとよいことは、第1の実施例における画像処理装置11の場合と同様である。
また、管理装置22においてCPUが実行するメッセージの収集及び分配処理の基本動作は、HTTPリクエストを送信してHTTPレスポンスを受信することから送信用のステップS116乃至S119の処理を受信用のステップS111乃至S115の処理よりも先に行う点を除いては、第1の実施例で図32を用いて説明した処理と同様なものである。
以上のように画像処理装置管理システムを構成した場合でも、第1の実施例の場合と同様な、通信の効率の向上、画像処理装置の開発効率の向上、動作要求と動作応答との送受信に必要なリソース量を低減等の効果を得ることができる。
〔変形例〕
次に、上述した実施形態の変形例について説明する。
まず、上述した実施形態では、説明を簡単にするために画像処理装置とその通信相手となる外部装置との2つの通信装置からなる画像処理システムを例としてこの発明について説明したが、この発明は、さらに多くの装置からなる画像処理システムやこのような画像処理システムを構成する画像処理装置に適用することも当然可能である。すなわち、複数の画像処理装置が共通の通信相手と通信したり、1台の画像処理装置が複数の通信相手と通信したり、あるいは複数の画像処理装置がそれぞれ複数の通信相手と通信したりするシステム構成も可能である。
ただし、コマンドやコマンド応答の送信元や送信先が複数考えられる場合には、これらの発信元と宛先とを把握できるように、これらの情報もコマンドやコマンド応答のメッセージに含め、またコマンドシートにも記載して管理するようにするとよい。
なお、実施例としては画像処理装置管理システムを挙げて説明したが、図1に示したように、この発明が、管理装置以外の外部装置を通信相手とする画像処理システムにも適用可能であることは言うまでもない。また、画像処理装置や管理装置、外部装置のハードウェア構成も、上述したものに限られることはない。
さらに、この発明には、上記以外の変形を適用することも可能である。例えば、画像機器コマンドプール41及び管理装置コマンドプール42に登録する画像機器コマンドシート及び管理装置コマンドシートを、XMLドキュメントとして記載するようにしてもよい。「入力パラメータ」をデシリアライズする前のXMLドキュメントとして保存したり、「出力パラメータ」をシリアライズした後のXMLドキュメントとして保存したりしてもよい。
また、送信メッセージ収集手段によるコマンドやコマンド応答の収集は、必ずしもHTTPリクエストあるいはHTTPレスポンスの送信直前に行う必要はない。送信タイミングとは関係なく予め送信メッセージの生成を行って記憶手段に記憶させておき、送信が要求された場合に直ちにメッセージの送信を開始できるようにしておいてもよい。
また、送受信するコマンドやコマンド応答の情報量に制限を設けても構わない。特に、受信するコマンドの情報量を制限するようにすると、受信側がメモリ容量の限られた装置である場合にメモリの使用量を抑えることができる。
また、上述した実施形態においては、RPCを実現する上位プロトコルとしてSOAPを採用し、アプリケーションは直接プールを操作してRPCを実現しているが、アプリケーションとプールとの間にCORBA(Common Object Request Broker Architecture)やJAVA(登録商標)RMI(Remote Method Invocation)とのブリッジ(メッセージ変換機能)を備えることによってアプリケーションの開発効率をさらに向上させてもよい。
上述した実施形態における、画像処理装置11と管理装置12との間等でのコマンド及びこれに対するコマンド応答のやり取りは、XMLで記述されたSOAPメッセージにより行うこととしているが、これに限るものでなく、他の形式で記述されていてもよい。
また、上述した実施例では、画像処理装置及び管理装置が通信クライアント又は通信サーバのいずれか一方としてのみ機能する例について説明したが、双方の機能に対応した通信手段を設け、状況に応じて通信クライアントと通信サーバの機能を任意に選択できるようにしてもよい。
また、コマンドやコマンド応答をプールに記憶させた際にこれをアプリに通知する機能を、メッセージコントローラ40側に設けた例について説明したが、アプリ側からプールを探索してこれらを取得する構成としてもよい。また、アプリが生成したコマンドやコマンド応答をプールに登録する機能を、メッセージコントローラ40側に設け、アプリ側ではこれらを単にメッセージコントローラ40に渡すのみとしてもよい。
また、上述した実施形態において、SOAP標準のプロトコルだけでなく、SOAPとMIMEマルチパートを組み合わせた独自のプロトコルをもこれに加えて採用することにより、HTTPリクエスト、或いはHTTPレスポンスに含まれるSOAPエンベロープを全く独立したものとして扱うこととしているが、SOAPの関連仕様として定義されたSOAPアタッチメントによって、HTTPレスポンスに含まれる第1パートのSOAPエンベロープに、第2パート以降のSOAPエンベロープへのリンクを埋め込んでこれらを関連付けて引き渡す構成にしてもよい。
更に、SOAP等の上位プロトコルの下位に位置するデータ通信のプロトコルとして、ここでは実施例としてHTTPを採用した例について説明したが、この下位プロトコルについても、FTP等の他のプロトコルを採用してもよい。
さらにまた、通信システムの構成についても、以上説明したものに限られることはない。
また、この発明によるプログラムは、コンピュータに画像処理装置を制御させ、画像処理装置1,11又は21のような画像処理装置として機能させるためのプログラムであり、このようなプログラムをコンピュータに実行させることにより、上述したような効果を得ることができる。
このようなプログラムは、はじめからコンピュータに備えるROMあるいはHDD等の記憶手段に格納しておいてもよいが、記録媒体であるCD−ROMあるいはフレキシブルディスク,SRAM,EEPROM,メモリカード等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録して提供することもできる。そのメモリに記録されたプログラムをコンピュータにインストールしてCPUに実行させるか、CPUにそのメモリからこのプログラムを読み出して実行させることにより、上述した各手順を実行させることができる。
さらに、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードして実行させることも可能である。
以上説明してきたように、この発明の画像処理装置、画像処理システム、画像処理装置の制御方法、プログラムあるいは記録媒体を用いれば、画像処理装置とその通信相手となる通信装置とによって、通信要求とそれに対する通信応答とを用いて互いに動作要求及び受信した動作要求に対する動作応答を送受信する画像処理システムを構成する場合において、通信の効率を上げることができる。また、このような画像処理システムを構成する画像処理装置を、ハードウェア資源を制御するサービス手段を利用して複数のアプリケーションが受け付けた動作要求に従った処理を行う構成とする場合において、画像処理装置の開発効率を上げると共に、動作要求と動作応答との送受信に必要なリソース量を低減することができる。
従って、この発明を、このような画像処理システム又はこのような画像処理システムを構成する画像処理装置に適用することにより、通信の負荷が小さく、安価かつ運用コストも安い通信システムを構成することができる。
この発明の画像処理装置を用いて構成したこの発明の画像処理システムの構成例を示す図である。 図1に示した画像処理システムにおける動作要求と動作応答の関係を示す図である。 図1に示した画像処理システムの一例である画像処理装置管理システムの構成を示す図である。 図3に示した画像処理装置管理システムにおける動作要求と動作応答の関係を示す図である。 図3に示した画像処理装置管理システムにおける通信シーケンスの例を示す図である。 その別の例を示す図である。 図3に示した管理装置のハードウェア構成の概略を示すブロック図である。 図3に示した画像処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 同じく、画像処理装置のソフトウェア構成を示すブロック図である。 同じく、画像処理装置の機能を、メッセージコントローラによって実現される機能を中心に示した機能ブロック図である。
図10に示した画像機器コマンドプールに記憶させる画像機器コマンドシートにおけるデータ構造の例を示す図である。 図10に示した管理装置コマンドプールに記憶させる管理装置コマンドシートにおけるデータ構造の例を示す図である。 図3に示した画像処理装置が管理装置に送信するHTTPリクエストの例を示す図である。 同じく画像処理装置が管理装置から受信するHTTPレスポンスの例を示す図である。 画像機器コマンドを記載したパートの例を示す図である。 画像機器コマンドに対する応答を記載したパートの例を示す図である。 管理装置コマンドを記載したパートの例を示す図である。 管理装置コマンドに対する応答を記載したパートの例を示す図である。 図3に示した画像処理装置における、メッセージの収集及び分配処理の基本動作を示すフローチャートである。 図19のステップS11乃至S14の部分の処理をより詳細に示すフローチャートである。
図19のステップS15以降の部分の処理をより詳細に示すフローチャートである。 図3に示した画像処理装置における、アプリ、メッセージコントローラ及びサービス層のプログラムによって実現される一般的な機能及びその相互間の関係を示した機能ブロック図である。 同じく、NRSアプリ、メッセージコントローラ及びサービス層のプログラムによって実現される機能及びその相互間の関係を示す機能ブロック図である。 図3に示した画像処理装置において、異常通知機能が利用される場合のNRSアプリによる処理の一部を示すフローチャートである。 同じく、図24に示した処理の後に実行する処理を示すフローチャートである。 図3に示した画像処理装置において、カウンタ値取得機能が利用される場合のNRSアプリによる処理を示すフローチャートである。 ドキュメントボックスアプリ、メッセージコントローラ及びサービス層のプログラムによって実現される機能及びその相互間の関係を示す、図23と対応する機能ブロック図である。 図3に示した画像処理装置において、文書ID通知機能が利用される場合のドキュメントボックスアプリによる処理の一部を示すフローチャートである。 同じく、図28に示した処理の後に実行する処理を示すフローチャートである。 図3に示した画像処理装置において、遠隔印刷機能が利用される場合のドキュメントボックスアプリによる処理の一部を示すフローチャートである。
図3に示した管理装置の機能のうち、コマンド及びコマンド応答に関する処理を行うための機能の構成を示す機能ブロック図である。 図3に示した管理装置における、メッセージの収集及び分配処理の基本動作を示すフローチャートである。 同じく、画像機器コマンドの実行に関する処理の一例を示すフローチャートである。 その別の例を示すフローチャートである。 図1に示した画像処理システムの、図3に示したものと異なる一例である画像処理装置管理システムの構成を示すブロック図である。 図35に示した画像処理装置の機能構成の一部を示す、図10と対応する機能ブロック図である。 図35に示した画像処理装置における、メッセージの収集及び分配処理の基本動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1,11,21:画像処理装置 2:外部装置
10:ネットワーク 12:管理装置
13:インターネット 14:ファイアウォール
40:メッセージコントローラ
41,142:画像機器コマンドプール
42,141:管理装置コマンドプール
43:コマンド応答通知手段
44:コマンド通知手段
45,145:送信メッセージ収集手段
46:HTTPリクエスト送信手段
47:HTTPレスポンス受信手段
48,148:受信メッセージ分配手段
121:モデム 122:通信端末
123:プロキシサーバ 124:操作者端末
125:データベース 126:制御装置
143:管理装置コマンド生成手段
144:画像機器コマンド実行結果生成手段
146:HTTPレスポンス送信手段
147:HTTPリクエスト受信手段
201:CPU 202:ASIC
203:SDRAM 204:フラッシュメモリ
205:NRS用メモリ 206:PHY
207:NVRAM 209:操作部
210:HDD
216:エンジンI/F 217:エンジン部
300:サービス層 301:SCS
302:ECS 303:MCS
304:OCS 305:FCS
306:CSS 307:UCS
308:DCS 309:NCS
310:SRM 311:IMH
312:OS 320:アプリケーション層
321:コピーアプリ 322:ファクスアプリ
323:プリンタアプリ 324:スキャナアプリ
325:ネットファイルアプリ 326:NRSアプリ
327:ドキュメントボックスアプリ
326b,327b:コマンドハンドラ
330:アプリ 331:画像機器コマンド生成手段
332:管理装置コマンド実行結果生成手段
333:サービス層I/F
334:内部処理モジュール

Claims (35)

  1. 通信相手と通信するための通信手段と、
    画像処理を行うためのハードウェア資源と、
    前記ハードウェア資源の動作を制御するためのサービス手段と、
    前記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、前記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段とを有し、
    前記サービス手段が、前記実行結果を生成する場合に複数の前記アプリケーション手段に利用される手段である画像処理装置において、
    前記動作要求及び該動作要求に対する動作応答の送受信を管理するメッセージ制御手段を設け、
    前記通信手段に、前記通信相手に対して通信要求を送信し、該通信相手からその通信要求に対する通信応答を受信する手段を設け、
    前記メッセージ制御手段に、
    前記画像機器側要求と、前記通信相手から受信した通信相手側要求に対する動作応答とを、前記通信要求として一括して前記通信手段を介して前記通信相手に送信する送信手段と、
    その通信要求に対する通信応答として、前記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答と前記通信相手側要求とを一括して前記通信相手から前記通信手段を介して受信する受信手段とを設け、
    前記メッセージ制御手段が、複数の前記アプリケーション手段に利用される手段であることを特徴とする画像処理装置。
  2. 通信相手と通信するための通信手段と、
    画像処理を行うためのハードウェア資源と、
    前記ハードウェア資源の動作を制御するためのサービス手段と、
    前記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、前記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段とを有し、
    前記サービス手段が、前記実行結果を生成する場合に複数の前記アプリケーション手段に利用される手段である画像処理装置において、
    前記動作要求及び該動作要求に対する動作応答の送受信を管理するメッセージ制御手段を設け、
    前記通信手段に、前記通信相手に対して通信要求を送信し、該通信相手からその通信要求に対する通信応答を受信する手段を設け、
    前記メッセージ制御手段に、
    前記通信相手側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第1の記憶手段と、
    前記画像機器側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第2の記憶手段と、
    前記第1の記憶手段に記憶された通信相手側要求を前記アプリケーション手段に通知する手段と、
    前記第2の記憶手段に記憶された動作応答を前記アプリケーション手段に通知する手段と、
    前記通信相手側要求に対する動作応答を前記第1の記憶手段から読み出すと共に、前記画像機器側要求を前記第2の記憶手段から読み出す収集手段と、
    前記通信相手に対して、前記収集手段が読み出した動作応答と画像機器側要求とを前記通信要求として前記通信手段を介して一括して送信する送信手段と、
    その通信要求に対する通信応答として、前記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答と前記通信相手側要求とを一括して前記通信相手から前記通信手段を介して受信する受信手段と、
    該受信手段が受信した通信相手側要求を前記第1の記憶手段に記憶させると共に、前記受信手段が受信した、前記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答を、前記通信相手に送信した画像機器側要求と関連付けて前記第2の記憶手段に記憶させる分配手段とを設け、
    前記メッセージ制御手段が、複数の前記アプリケーション手段に利用される手段であることを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項2記載の画像処理装置であって、
    前記送信手段が前記通信相手に対して定期的に通信要求を送信するようにしたことを特徴とする画像処理装置。
  4. 通信相手と通信するための通信手段と、
    画像処理を行うためのハードウェア資源と、
    前記ハードウェア資源の動作を制御するためのサービス手段と、
    前記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、前記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段とを有し、
    前記サービス手段が、前記実行結果を生成する場合に複数の前記アプリケーション手段に利用される手段である画像処理装置において、
    前記動作要求及び該動作要求に対する動作応答の送受信を管理するメッセージ制御手段を設け、
    前記通信手段に、前記通信相手に対してHTTPリクエストを送信し、該通信相手からそのHTTPリクエストに対するHTTPレスポンスを受信する手段を設け、
    前記メッセージ制御手段に、
    前記画像機器側要求の内容を記載したSOAPリクエストと、前記通信相手から受信した通信相手側要求に対する動作応答の内容を記載したSOAPレスポンスとを1つのHTTPリクエストに記載して前記通信手段を介して前記通信相手に送信する送信手段と、
    そのHTTPリクエストに対するHTTPレスポンスとして、前記通信相手に送信したSOAPリクエストに対するSOAPレスポンスであって前記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答の内容を記載したSOAPレスポンスと、前記通信相手側要求の内容を記載したSOAPリクエストとを、1つのHTTPレスポンスに記載した状態で前記通信相手から前記通信手段を介して受信する受信手段とを設け、
    前記メッセージ制御手段が、複数の前記アプリケーション手段に利用される手段であることを特徴とする画像処理装置。
  5. 通信相手と通信するための通信手段と、
    画像処理を行うためのハードウェア資源と、
    前記ハードウェア資源の動作を制御するためのサービス手段と、
    前記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、前記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段とを有し、
    前記サービス手段が、前記実行結果を生成する場合に複数の前記アプリケーション手段に利用される手段である画像処理装置において、
    前記動作要求及び該動作要求に対する動作応答の送受信を管理するメッセージ制御手段を設け、
    前記通信手段に、前記通信相手に対してHTTPリクエストを送信し、該通信相手からそのHTTPリクエストに対するHTTPレスポンスを受信する手段を設け、
    前記メッセージ制御手段に、
    前記通信相手からの動作要求である通信相手側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第1の記憶手段と、
    前記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第2の記憶手段と、
    前記第1の記憶手段に記憶された通信相手側要求を前記アプリケーション手段に通知する手段と、
    前記第2の記憶手段に記憶された動作応答を前記アプリケーション手段に通知する手段と、
    前記通信相手側要求に対する動作応答を前記第1の記憶手段から読み出すと共に、前記画像機器側要求を前記第2の記憶手段から読み出す収集手段と、
    前記通信相手に対して、前記収集手段が読み出した動作応答の内容を記載したSOAPレスポンスと前記収集手段が読み出した画像機器側要求の内容を記載したSOAPリクエストとを1つのHTTPリクエストに記載して前記通信手段を介して送信する送信手段と、
    その1つのHTTPリクエストに対するHTTPレスポンスとして、前記通信相手に送信したSOAPリクエストに対するSOAPレスポンスと前記通信相手からのSOAPリクエストとを、1つのHTTPレスポンスに記載した状態で前記通信手段を介して前記通信相手から受信する受信手段と、
    該受信手段が受信したSOAPリクエストに記載された通信相手側要求の内容を前記第1の記憶手段に記憶させると共に、前記受信手段が受信したSOAPレスポンスに記載された、前記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答の内容を、前記通信相手に送信した画像機器側要求と関連付けて前記第2の記憶手段に記憶させる分配手段とを設け、
    前記メッセージ制御手段が、複数の前記アプリケーション手段に利用される手段であることを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項5記載の画像処理装置であって、
    前記送信手段が前記通信相手に対して定期的にHTTPリクエストを送信するようにしたことを特徴とする画像処理装置。
  7. 通信相手と通信するための通信手段と、
    画像処理を行うためのハードウェア資源と、
    前記ハードウェア資源の動作を制御するためのサービス手段と、
    前記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、前記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段とを有し、
    前記サービス手段が、前記実行結果を生成する場合に複数の前記アプリケーション手段に利用される手段である画像処理装置において、
    前記動作要求及び該動作要求に対する動作応答の送受信を管理するメッセージ制御手段を設け、
    前記通信手段に、前記通信相手から通信要求を受信し、該通信相手に対してその通信要求に対する通信応答を送信する手段を設け、
    前記メッセージ制御手段に、
    前記通信相手側要求と、前記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答とを、前記通信要求として一括して前記通信相手から前記通信手段を介して受信する受信手段と、
    その通信要求に対する通信応答として、前記通信相手から受信した通信相手側要求に対する動作応答と、前記画像機器側要求とを一括して前記通信手段を介して前記通信相手に送信する送信手段とを設け、
    前記メッセージ制御手段が、複数の前記アプリケーション手段に利用される手段であることを特徴とする画像処理装置。
  8. 通信相手と通信するための通信手段と、
    画像処理を行うためのハードウェア資源と、
    前記ハードウェア資源の動作を制御するためのサービス手段と、
    前記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、前記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段とを有し、
    前記サービス手段が、前記実行結果を生成する場合に複数の前記アプリケーション手段に利用される手段である画像処理装置において、
    前記動作要求及び該動作要求に対する動作応答の送受信を管理するメッセージ制御手段を設け、
    前記通信手段に、前記通信相手から通信要求を受信し、該通信相手に対してその通信要求に対する通信応答を送信する手段を設け、
    前記メッセージ制御手段に、
    前記通信相手側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第1の記憶手段と、
    前記画像機器側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第2の記憶手段と、
    前記第1の記憶手段に記憶された通信相手側要求を前記アプリケーション手段に通知する手段と、
    前記第2の記憶手段に記憶された動作応答を前記アプリケーション手段に通知する手段と、
    前記通信相手側要求と前記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答とを前記通信要求として一括して前記通信相手から前記通信手段を介して受信する受信手段と、
    該受信手段が受信した通信相手側要求を前記第1の記憶手段に記憶させると共に、前記受信手段が受信した、前記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答を、前記通信相手に送信した画像機器側要求と関連付けて前記第2の記憶手段に記憶させる分配手段と、
    前記通信相手側要求に対する動作応答を前記第1の記憶手段から読み出すと共に、前記画像機器側要求を前記第2の記憶手段から読み出す収集手段と、
    前記受信手段が受信した通信要求に対する通信応答として、前記収集手段が読み出した動作応答と画像機器側要求とを一括して前記通信相手に前記通信手段を介して送信する送信手段とを設け、
    前記メッセージ制御手段が、複数の前記アプリケーション手段に利用される手段であることを特徴とする画像処理装置。
  9. 通信相手と通信するための通信手段と、
    画像処理を行うためのハードウェア資源と、
    前記ハードウェア資源の動作を制御するためのサービス手段と、
    前記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、前記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段とを有し、
    前記サービス手段が、前記実行結果を生成する場合に複数の前記アプリケーション手段に利用される手段である画像処理装置において、
    前記動作要求及び該動作要求に対する動作応答の送受信を管理するメッセージ制御手段を設け、
    前記通信手段に、前記通信相手からHTTPリクエストを受信し、該通信相手に対してそのHTTPリクエストに対するHTTPレスポンスを送信する手段を設け、
    前記メッセージ制御手段に、
    前記通信相手側要求の内容を記載したSOAPリクエストと、前記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答の内容を記載したSOAPレスポンスとを1つのHTTPリクエストに記載した状態で前記通信相手から前記通信手段を介して受信する受信手段と、
    そのHTTPリクエストに対するHTTPレスポンスとして、前記通信相手から受信したSOAPリクエストに対するSOAPレスポンスであって前記通信相手から受信した前記通信相手側要求に対する動作応答の内容を記載したSOAPレスポンスと、前記画像機器側要求の内容を記載したSOAPリクエストとを、1つのHTTPレスポンスに記載して前記通信手段を介して前記通信相手に送信する送信手段とを設け、
    前記メッセージ制御手段が、複数の前記アプリケーション手段に利用される手段であることを特徴とする画像処理装置。
  10. 通信相手と通信するための通信手段と、
    画像処理を行うためのハードウェア資源と、
    前記ハードウェア資源の動作を制御するためのサービス手段と、
    前記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、前記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段とを有し、
    前記サービス手段が、前記実行結果を生成する場合に複数の前記アプリケーション手段に利用される手段である画像処理装置において、
    前記動作要求及び該動作要求に対する動作応答の送受信を管理するメッセージ制御手段を設け、
    前記通信手段に、前記通信相手からHTTPリクエストを受信し、該通信相手に対してそのHTTPリクエストに対するHTTPレスポンスを送信する手段を設け、
    前記メッセージ制御手段に、
    前記通信相手からの動作要求である通信相手側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第1の記憶手段と、
    前記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第2の記憶手段と、
    前記第1の記憶手段に記憶された通信相手側要求を前記アプリケーション手段に通知する手段と、
    前記第2の記憶手段に記憶された動作応答を前記アプリケーション手段に通知する手段と、
    前記通信相手側要求を記載したSOAPリクエストと、前記通信相手に送信したSOAPリクエストに対するSOAPレスポンスであって前記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答を記載したSOAPレスポンスとを、1つのHTTPリクエストに記載した状態で前記通信相手から前記通信手段を介して受信する受信手段と、
    該受信手段が受信したSOAPリクエストに記載された通信相手側要求の内容を前記第1の記憶手段に記憶させると共に、前記受信手段が受信したSOAPレスポンスに記載された、前記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答の内容を、前記通信相手に送信した画像機器側要求と関連付けて前記第2の記憶手段に記憶させる分配手段と、
    前記通信相手側要求に対する動作応答を前記第1の記憶手段から読み出すと共に、前記画像機器側要求を前記第2の記憶手段から読み出す収集手段と、
    前記1つのHTTPリクエストに対するHTTPレスポンスとして、前記収集手段が読み出した動作応答の内容を記載したSOAPレスポンスと、前記収集手段が読み出した画像機器側要求の内容を記載したSOAPリクエストとを、1つのHTTPレスポンスに記載して前記通信手段を介して前記通信相手に送信する送信手段とを設け、
    前記メッセージ制御手段が、複数の前記アプリケーション手段に利用される手段であることを特徴とする画像処理装置。
  11. 請求項1又は7記載の画像処理装置であって、
    前記動作要求は関数呼び出しであり、
    前記動作応答はその関数呼び出しによって呼び出された関数の実行結果であることを特徴とする画像処理装置。
  12. 請求項2,3,8のいずれか一項記載の画像処理装置であって、
    前記送信手段が、前記通信相手に送信すべき動作応答と動作要求とを、それぞれSOAPメッセージとして送信するようにし、
    前記受信手段が、前記通信相手から受信する動作応答と動作要求とを、それぞれSOAPメッセージとして受信するようにしたことを特徴とする画像処理装置。
  13. 請求項4又は9記載の画像処理装置であって、
    前記SOAPリクエストには関数呼び出しを記載し、
    前記SOAPレスポンスにはその関数呼び出しによって呼び出された関数の実行結果を記載するようにしたことを特徴とする画像処理装置。
  14. 通信相手と通信するための通信手段と、
    画像処理を行うためのハードウェア資源と、
    前記ハードウェア資源の動作を制御するためのサービス手段と、
    前記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、前記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段とを有し、
    前記サービス手段が、前記実行結果を生成する場合に複数の前記アプリケーション手段に利用される手段である画像処理装置と、その画像処理装置の通信相手となる通信装置とを備えた画像処理システムにおいて、
    前記画像処理装置に、前記動作要求及び該動作要求に対する動作応答の送受信を管理するメッセージ制御手段を設け、
    前記画像処理装置の前記通信手段に、前記通信相手に対して通信要求を送信し、該通信相手からその通信要求に対する通信応答を受信する手段を設け、
    前記メッセージ制御手段に、
    前記画像機器側要求と、前記通信相手から受信した通信相手側要求に対する動作応答とを、前記通信要求として一括して前記通信手段を介して前記通信相手に送信する送信手段と、
    その通信要求に対する通信応答として、前記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答と前記通信相手側要求とを一括して前記通信相手から前記通信手段を介して受信する受信手段とを設け、
    前記メッセージ制御手段が、複数の前記アプリケーション手段に利用される手段であり、
    前記通信装置に、
    前記画像機器側要求と前記画像処理装置に送信した通信相手側要求に対する動作応答とを前記通信要求として一括して前記画像処理装置から受信する受信手段と、
    その通信要求に対する通信応答として、前記画像処理装置から受信した画像機器側要求に対する動作応答と前記管理装置側要求とを一括して前記画像処理装置に送信する送信手段と、
    前記画像機器側要求に係る動作を実行し、実行結果としてその画像機器側要求に対する動作応答を生成する手段とを設けたことを特徴とする画像処理システム。
  15. 通信相手と通信するための通信手段と、
    画像処理を行うためのハードウェア資源と、
    前記ハードウェア資源の動作を制御するためのサービス手段と、
    前記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、前記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段とを有し、
    前記サービス手段が、前記実行結果を生成する場合に複数の前記アプリケーション手段に利用される手段である画像処理装置と、その画像処理装置の通信相手となる通信装置とを備えた画像処理システムにおいて、
    前記画像処理装置に、前記動作要求及び該動作要求に対する動作応答の送受信を管理するメッセージ制御手段を設け、
    前記画像処理装置の前記通信手段に、前記通信相手に対して通信要求を送信し、該通信相手からその通信要求に対する通信応答を受信する手段を設け、
    前記メッセージ制御手段に、
    前記通信相手側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第1の記憶手段と、
    前記画像機器側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第2の記憶手段と、
    前記第1の記憶手段に記憶された通信相手側要求を前記アプリケーション手段に通知する手段と、
    前記第2の記憶手段に記憶された動作応答を前記アプリケーション手段に通知する手段と、
    前記通信相手側要求に対する動作応答を前記第1の記憶手段から読み出すと共に、前記画像機器側要求を前記第2の記憶手段から読み出す収集手段と、
    前記通信相手に対して、前記収集手段が読み出した動作応答と画像機器側要求とを前記通信要求として前記通信手段を介して一括して送信する送信手段と、
    その通信要求に対する通信応答として、前記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答と前記通信相手側要求とを一括して前記通信相手から前記通信手段を介して受信する受信手段と、
    該受信手段が受信した通信相手側要求を前記第1の記憶手段に記憶させると共に、前記受信手段が受信した、前記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答を、前記通信相手に送信した画像機器側要求と関連付けて前記第2の記憶手段に記憶させる分配手段とを設け、
    前記メッセージ制御手段が、複数の前記アプリケーション手段に利用される手段であり、
    前記通信装置に、
    前記画像機器側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第1の記憶手段と、
    前記通信相手側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第2の記憶手段と、
    前記通信相手側要求を生成して当該通信装置の第2の記憶手段に記憶させる要求生成手段と、
    当該通信装置の第1の記憶手段から画像機器側要求を読み出し、その画像機器側要求に係る動作を実行し、その実行結果としてその画像機器側要求に対する動作応答を生成し、その動作応答を読み出した画像機器側要求と関連付けて当該通信装置の第1の記憶手段に記憶させる応答生成手段と、
    前記画像機器側要求と前記画像処理装置に送信した通信相手側要求に対する動作応答とを前記通信要求として一括して前記画像処理装置から受信する受信手段と、
    該受信手段が受信した画像機器側要求を当該通信装置の第1の記憶手段に記憶させると共に、該受信手段が受信した、前記画像処理装置に送信した通信相手側要求に対する動作応答を、前記画像処理装置に送信した通信相手側要求と関連付けて当該通信装置の第2の記憶手段に記憶させる分配手段と、
    前記画像機器側要求に対する動作応答を当該通信装置の第1の記憶手段から読み出すと共に、前記通信相手側要求を当該通信装置の第2の記憶手段から読み出す収集手段と、
    当該通信装置の受信手段が受信した通信要求に対する通信応答として、その収集手段が読み出した動作応答と通信相手側要求とを一括して前記画像処理装置に送信する送信手段とを設けたことを特徴とする画像処理システム。
  16. 請求項15記載の画像処理システムであって、
    前記画像処理装置の前記送信手段が前記通信装置に対して定期的に通信要求を送信するようにしたことを特徴とする画像処理システム。
  17. 通信相手と通信するための通信手段と、
    画像処理を行うためのハードウェア資源と、
    前記ハードウェア資源の動作を制御するためのサービス手段と、
    前記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、前記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段とを有し、
    前記サービス手段が、前記実行結果を生成する場合に複数の前記アプリケーション手段に利用される手段である画像処理装置と、その画像処理装置の通信相手となる通信装置とを備えた画像処理システムにおいて、
    前記画像処理装置に、前記動作要求及び該動作要求に対する動作応答の送受信を管理するメッセージ制御手段を設け、
    前記画像処理装置の前記通信手段に、前記通信相手から通信要求を受信し、該通信相手に対してその通信要求に対する通信応答を送信する手段を設け、
    前記メッセージ制御手段に、
    前記通信相手側要求と、前記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答とを、前記通信要求として一括して前記通信相手から前記通信手段を介して受信する受信手段と、
    その通信要求に対する通信応答として、前記通信相手から受信した通信相手側要求に対する動作応答と、前記画像機器側要求とを一括して前記通信手段を介して前記通信相手に送信する送信手段とを設け、
    前記メッセージ制御手段が、複数の前記アプリケーション手段に利用される手段であり、
    前記通信装置に、
    前記通信相手側要求と前記画像処理装置からの動作要求である画像機器側要求に対する動作応答とを前記通信要求として一括して前記画像処理装置に送信する送信手段と、
    その通信要求に対する通信応答として、前記画像処理装置に送信した通信相手側要求に対する動作応答と前記画像機器側要求とを一括して前記画像処理装置から受信する受信手段と、
    前記画像機器側要求に係る動作を実行し、実行結果としてその画像機器側要求に対する動作応答を生成する手段とを設けたことを特徴とする画像処理システム。
  18. 通信相手と通信するための通信手段と、
    画像処理を行うためのハードウェア資源と、
    前記ハードウェア資源の動作を制御するためのサービス手段と、
    前記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、前記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段とを有し、
    前記サービス手段が、前記実行結果を生成する場合に複数の前記アプリケーション手段に利用される手段である画像処理装置と、その画像処理装置の通信相手となる通信装置とを備えた画像処理システムにおいて、
    前記画像処理装置に前記動作要求及び該動作要求に対する動作応答の送受信を管理するメッセージ制御手段を設け、
    前記画像処理装置の前記通信手段に、前記通信相手から通信要求を受信し、該通信相手に対してその通信要求に対する通信応答を送信する手段を設け、
    前記メッセージ制御手段に、
    前記通信相手側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第1の記憶手段と、
    前記画像機器側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第2の記憶手段と、
    前記第1の記憶手段に記憶された通信相手側要求を前記アプリケーション手段に通知する手段と、
    前記第2の記憶手段に記憶された動作応答を前記アプリケーション手段に通知する手段と、
    前記通信相手側要求と前記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答とを前記通信要求として一括して前記通信相手から前記通信手段を介して受信する受信手段と、
    該受信手段が受信した通信相手側要求を前記第1の記憶手段に記憶させると共に、前記受信手段が受信した、前記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答を、前記通信相手に送信した画像機器側要求と関連付けて前記第2の記憶手段に記憶させる分配手段と、
    前記通信相手側要求に対する動作応答を前記第1の記憶手段から読み出すと共に、前記画像機器側要求を前記第2の記憶手段から読み出す収集手段と、
    前記受信手段が受信した通信要求に対する通信応答として、前記収集手段が読み出した動作応答と画像機器側要求とを一括して前記通信相手に前記通信手段を介して送信する送信手段とを設け、
    前記メッセージ制御手段が、複数の前記アプリケーション手段に利用される手段であり、
    前記通信装置に、
    前記画像機器側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第1の記憶手段と、
    前記通信相手側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第2の記憶手段と、
    前記通信相手側要求を生成して前記第2の記憶手段に記憶させる要求生成手段と、
    前記第1の記憶手段から画像機器側要求を読み出し、その画像機器側要求に係る動作を実行し、その実行結果としてその画像機器側要求に対する動作応答を生成し、その動作応答を読み出した画像機器側要求と関連付けて前記第1の記憶手段に記憶させる応答生成手段と、
    前記画像機器側要求に対する動作応答を前記第1の記憶手段から読み出すと共に、前記通信相手側要求を前記第2の記憶手段から読み出す収集手段と、
    前記画像処理装置に対して、前記収集手段が読み出した動作応答と通信相手側要求とを前記通信要求として一括して送信する送信手段と、
    その通信要求に対する通信応答として、前記画像処理装置に送信した通信相手側要求に対する動作応答と前記画像機器側要求とを一括して前記画像処理装置から受信する受信手段と、
    該受信手段が受信した画像機器側要求を前記第1の記憶手段に記憶させると共に、前記受信手段が受信した、前記画像処理装置に送信した通信相手側要求に対する動作応答を、前記画像処理装置に送信した通信相手側要求と関連付けて前記第2の記憶手段に記憶させる分配手段とを設けたことを特徴とする画像処理システム。
  19. 請求項14又は17記載の画像処理システムであって、
    前記動作要求は関数呼び出しであり、
    前記動作応答はその関数呼び出しによって呼び出された関数の実行結果であることを特徴とする画像処理システム。
  20. 請求項15,16,18のいずれか一項記載の画像処理システムであって、
    前記画像処理装置において、
    前記送信手段が、前記通信装置に送信すべき動作応答と動作要求とを、それぞれSOAPメッセージとして送信するようにし、
    前記受信手段が、前記通信装置から受信する動作応答と動作要求とを、それぞれSOAPメッセージとして受信するようにし、
    前記通信装置において、
    前記送信手段が、前記画像処理装置に送信すべき動作応答と動作要求とを、それぞれSOAPメッセージとして送信するようにし、
    前記受信手段が、前記画像処理装置から受信する動作応答と動作要求とを、それぞれSOAPメッセージとして受信するようにしたことを特徴とする画像処理システム。
  21. 通信相手と通信するための通信手段と、
    画像処理を行うためのハードウェア資源と、
    前記ハードウェア資源の動作を制御するためのサービス手段と、
    前記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、前記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段とを有し、
    前記サービス手段を、前記実行結果を生成する場合に複数の前記アプリケーション手段に利用される手段とした画像処理装置の制御方法において、
    前記通信手段に、前記通信相手に対して通信要求を送信させ、該通信相手からその通信要求に対する通信応答を受信させ、
    複数の前記アプリケーション手段が生成したか又は受け取るべき動作要求及び動作応答の送受信を管理するメッセージ制御処理として、
    前記画像機器側要求と、前記通信相手から受信した通信相手側要求に対する動作応答とを、前記通信要求として一括して前記通信手段を介して前記通信相手に送信する送信手順と、
    その通信要求に対する通信応答として、前記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答と前記通信相手側要求とを一括して前記通信相手から前記通信手段を介して受信する受信手順とを前記画像処理装置に実行させることを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  22. 通信相手と通信するための通信手段と、
    画像処理を行うためのハードウェア資源と、
    前記ハードウェア資源の動作を制御するためのサービス手段と、
    前記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、前記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段とを有し、
    前記サービス手段を、前記実行結果を生成する場合に複数の前記アプリケーション手段に利用される手段とした画像処理装置の制御方法において、
    前記通信手段に、前記通信相手に対して通信要求を送信させ、該通信相手からその通信要求に対する通信応答を受信させ、
    複数の前記アプリケーション手段が生成したか又は受け取るべき動作要求及び動作応答の送受信を管理するメッセージ制御処理として、
    前記通信相手側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第1の記憶領域を設ける手順と、
    前記画像機器側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第2の記憶領域を設ける手順と、
    前記第1の記憶手段に記憶された通信相手側要求を前記アプリケーション手段に通知する手順と、
    前記第2の記憶手段に記憶された動作応答を前記アプリケーション手段に通知する手順と、
    前記通信相手側要求に対する動作応答を前記第1の記憶領域から読み出すと共に、前記画像機器側要求を前記第2の記憶領域から読み出す収集手順と、
    前記通信相手に対して、前記収集手順で読み出した動作応答と画像機器側要求とを前記通信要求として前記通信手段を介して一括して送信する送信手順と、
    その通信要求に対する通信応答として、前記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答と前記通信相手側要求とを一括して前記通信相手から前記通信手段を介して受信する受信手順と、
    該受信手順で受信した通信相手側要求を前記第1の記憶領域に記憶させると共に、前記受信手段が受信した、前記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答を、前記通信相手に送信した画像機器側要求と関連付けて前記第2の記憶領域に記憶させる分配手順とを前記画像処理装置に実行させることを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  23. 請求項22記載の画像処理装置の制御方法であって、
    前記画像処理装置に、前記通信相手に対して定期的に通信要求を送信させるようにしたことを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  24. 通信相手と通信するための通信手段と、
    画像処理を行うためのハードウェア資源と、
    前記ハードウェア資源の動作を制御するためのサービス手段と、
    前記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、前記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段とを有し、
    前記サービス手段を、前記実行結果を生成する場合に複数の前記アプリケーション手段に利用される手段とした画像処理装置の制御方法において、
    前記通信手段に、前記通信相手から通信要求を受信させ、該通信相手に対してその通信要求に対する通信応答を送信させ、
    複数の前記アプリケーション手段が生成したか又は受け取るべき動作要求及び動作応答の送受信を管理するメッセージ制御処理として、
    前記通信相手側要求と、前記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答とを、前記通信要求として一括して前記通信相手から前記通信手段を介して受信する受信手順と、
    その通信要求に対する通信応答として、前記通信相手から受信した通信相手側要求に対する動作応答と、前記画像機器側要求とを一括して前記通信手段を介して前記通信相手に送信する送信手順とを前記画像処理装置に実行させるようにしたことを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  25. 通信相手と通信するための通信手段と、
    画像処理を行うためのハードウェア資源と、
    前記ハードウェア資源の動作を制御するためのサービス手段と、
    前記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、前記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段とを有し、
    前記サービス手段を、前記実行結果を生成する場合に複数の前記アプリケーション手段に利用される手段とした画像処理装置の制御方法において、
    前記通信手段に、前記通信相手から通信要求を受信させ、該通信相手に対してその通信要求に対する通信応答を送信させ、
    複数の前記アプリケーション手段が生成したか又は受け取るべき動作要求及び動作応答の送受信を管理するメッセージ制御処理として、
    前記通信相手側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第1の記憶領域を設ける手順と、
    前記画像機器側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第2の記憶領域を設ける手順と、
    前記第1の記憶領域に記憶された通信相手側要求を前記アプリケーション手段に通知する手順と、
    前記第2の記憶領域に記憶された動作応答を前記アプリケーション手段に通知する手順と、
    前記通信相手側要求と前記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答とを前記通信要求として一括して前記通信相手から前記通信手段を介して受信する受信手順と、
    該受信手順で受信した通信相手側要求を前記第1の記憶領域に記憶させると共に、前記受信手順で受信した、前記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答を、前記通信相手に送信した画像機器側要求と関連付けて前記第2の記憶領域に記憶させる分配手順と、
    前記通信相手側要求に対する動作応答を前記第1の記憶領域から読み出すと共に、前記画像機器側要求を前記第2の記憶領域から読み出す収集手順と、
    前記受信手順で受信した通信要求に対する通信応答として、前記収集手順で読み出した動作応答と画像機器側要求とを一括して前記通信相手に前記通信手段を介して送信する送信手順とを前記画像処理装置に実行させることを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  26. 請求項21又は24記載の画像処理装置の制御方法であって、
    前記動作要求は関数呼び出しであり、
    前記動作応答はその関数呼び出しによって呼び出された関数の実行結果であることを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  27. 請求項22,23,25のいずれか一項記載の画像処理装置の制御方法であって、
    前記送信手順において、前記通信相手に送信すべき動作応答と動作要求とを、それぞれSOAPメッセージとして送信させるようにし、
    前記受信手順において、前記通信相手から受信する動作応答と動作要求とを、それぞれSOAPメッセージとして受信させるようにしたことを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  28. 画像処理装置を制御するコンピュータを、
    通信相手と通信するための通信手段と、
    画像処理を行うためのハードウェア資源の動作を制御するサービス手段と、
    前記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、前記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段として機能させ、
    前記サービス手段を、前記実行結果を生成する場合に複数の前記アプリケーション手段に利用される手段としたプログラムにおいて、
    前記コンピュータをさらに、
    前記動作要求及び該動作要求に対する動作応答の送受信を管理するメッセージ制御手段として機能させ、
    前記通信手段に、前記通信相手に対して通信要求を送信し、該通信相手からその通信要求に対する通信応答を受信する機能を設け、
    前記メッセージ制御手段の機能として、
    前記画像機器側要求と、前記通信相手から受信した通信相手側要求に対する動作応答とを、前記通信要求として一括して前記通信手段を介して前記通信相手に送信する送信手段の機能と、
    その通信要求に対する通信応答として、前記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答と前記通信相手側要求とを一括して前記通信相手から前記通信手段を介して受信する受信手段の機能とを設け、
    前記メッセージ制御手段を、複数の前記アプリケーション手段に利用される手段としたことを特徴とするプログラム。
  29. 画像処理装置を制御するコンピュータを、
    通信相手と通信するための通信手段と、
    画像処理を行うためのハードウェア資源の動作を制御するサービス手段と、
    前記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、前記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段として機能させ、
    前記サービス手段を、前記実行結果を生成する場合に複数の前記アプリケーション手段に利用される手段としたプログラムにおいて、
    前記コンピュータをさらに、
    前記動作要求及び該動作要求に対する動作応答の送受信を管理するメッセージ制御手段として機能させ、
    前記通信手段に、前記通信相手に対して通信要求を送信し、該通信相手からその通信要求に対する通信応答を受信する機能を設け、
    前記メッセージ制御手段の機能として、
    前記通信相手側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第1の記憶手段の機能と、
    前記画像機器側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第2の記憶手段の機能と、
    前記第1の記憶手段に記憶された通信相手側要求を前記アプリケーション手段に通知する手段の機能と、
    前記第2の記憶手段に記憶された動作応答を前記アプリケーション手段に通知する手段の機能と、
    前記通信相手側要求に対する動作応答を前記第1の記憶手段から読み出すと共に、前記画像機器側要求を前記第2の記憶手段から読み出す収集手段の機能と、
    前記通信相手に対して、前記収集手段が読み出した動作応答と画像機器側要求とを前記通信要求として前記通信手段を介して一括して送信する送信手段の機能と、
    その通信要求に対する通信応答として、前記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答と前記通信相手側要求とを一括して前記通信相手から前記通信手段を介して受信する受信手段の機能と、
    該受信手段が受信した通信相手側要求を前記第1の記憶手段に記憶させると共に、前記受信手段が受信した、前記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答を、前記通信相手に送信した画像機器側要求と関連付けて前記第2の記憶手段に記憶させる分配手段の機能とを設け、
    前記メッセージ制御手段を、複数の前記アプリケーション手段に利用される手段としたことを特徴とするプログラム。
  30. 請求項29記載のプログラムであって、
    前記送信手段に、前記通信相手に対して定期的に通信要求を送信する機能を設けたことを特徴とする画像処理装置。
  31. 画像処理装置を制御するコンピュータを、
    通信相手と通信するための通信手段と、
    画像処理を行うためのハードウェア資源の動作を制御するサービス手段と、
    前記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、前記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段として機能させ、
    前記サービス手段を、前記実行結果を生成する場合に複数の前記アプリケーション手段に利用される手段としたプログラムにおいて、
    前記コンピュータをさらに、
    前記動作要求及び該動作要求に対する動作応答の送受信を管理するメッセージ制御手段として機能させ、
    前記通信手段に、前記通信相手から通信要求を受信し、該通信相手に対してその通信要求に対する通信応答を送信する機能を設け、
    前記メッセージ制御手段の機能として、
    前記通信相手側要求と、前記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答とを、前記通信要求として一括して前記通信相手から前記通信手段を介して受信する受信手段の機能と、
    その通信要求に対する通信応答として、前記通信相手から受信した通信相手側要求に対する動作応答と、前記画像機器側要求とを一括して前記通信手段を介して前記通信相手に送信する送信手段の機能とを設け、
    前記メッセージ制御手段を、複数の前記アプリケーション手段に利用される手段としたことを特徴とするプログラム。
  32. 画像処理装置を制御するコンピュータを、
    通信相手と通信するための通信手段と、
    画像処理を行うためのハードウェア資源の動作を制御するサービス手段と、
    前記通信相手からの動作要求である通信相手側要求を受け付けてその動作要求に対する実行結果である動作応答を返すか又は、前記通信相手に対する動作要求である画像機器側要求を生成してその動作要求に対する実行結果である動作応答を受け取る複数のアプリケーション手段として機能させ、
    前記サービス手段を、前記実行結果を生成する場合に複数の前記アプリケーション手段に利用される手段としたプログラムにおいて、
    前記コンピュータをさらに、
    前記動作要求及び該動作要求に対する動作応答の送受信を管理するメッセージ制御手段として機能させ、
    前記通信手段に、前記通信相手から通信要求を受信し、該通信相手に対してその通信要求に対する通信応答を送信する機能を設け、
    前記メッセージ制御手段の機能として、
    前記通信相手側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第1の記憶手段の機能と、
    前記画像機器側要求とこの要求に対する動作応答とを記憶する第2の記憶手段の機能と、
    前記第1の記憶手段に記憶された通信相手側要求を前記アプリケーション手段に通知する手段の機能と、
    前記第2の記憶手段に記憶された動作応答を前記アプリケーション手段に通知する手段の機能と、
    前記通信相手側要求と前記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答とを前記通信要求として一括して前記通信相手から前記通信手段を介して受信する受信手段の機能と、
    該受信手段が受信した通信相手側要求を前記第1の記憶手段に記憶させると共に、前記受信手段が受信した、前記通信相手に送信した画像機器側要求に対する動作応答を、前記通信相手に送信した画像機器側要求と関連付けて前記第2の記憶手段に記憶させる分配手段の機能と、
    前記通信相手側要求に対する動作応答を前記第1の記憶手段から読み出すと共に、前記画像機器側要求を前記第2の記憶手段から読み出す収集手段の機能と、
    前記受信手段が受信した通信要求に対する通信応答として、前記収集手段が読み出した動作応答と画像機器側要求とを一括して前記通信相手に前記通信手段を介して送信する送信手段の機能とを設け、
    前記メッセージ制御手段を、複数の前記アプリケーション手段に利用される手段としたことを特徴とするプログラム。
  33. 請求項28又は31記載のプログラムであって、
    前記動作要求は関数呼び出しであり、
    前記動作応答はその関数呼び出しによって呼び出された関数の実行結果であることを特徴とするプログラム。
  34. 請求項29,30,32のいずれか一項記載のプログラムであって、
    前記送信手段の機能を、前記通信相手に送信すべき動作応答と動作要求とを、それぞれSOAPメッセージとして送信する機能とし、
    前記受信手段の機能を、前記通信相手から受信する動作応答と動作要求とを、それぞれSOAPメッセージとして受信する機能としたことを特徴とするプログラム。
  35. 請求項28乃至34のいずれか一項記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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