JP4160480B2 - 仲介装置、通信システム、仲介装置の制御方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Description
また、この文献には、ローカルプロセッサがファイアウォールの内側に配置されている場合において、ローカルプロセッサからファイアウォールの外側のリモートプロセッサに通信要求を送信し、リモートプロセッサがこの通信要求に対する応答としてローカルプロセッサに対してコマンドを送信するようにすることにより、ファイアウォールの外側から内側に向けてコマンドを送信できるようにする技術も開示されている。
従来、このような動作を行う場合には、コマンドの宛先となる通信装置と個別に通信を行い、宛先毎にコマンドを送信するようにしていた。また、コマンド応答を受信する際にも、コマンドを送信した各通信装置と個別に通信を行ってコマンド応答を受信するようにしていた。
現状では、ネットワークを介した通信をダイヤルアップ接続で行う環境もまだ多く残っており、このような環境においては上記の点が特に問題となる。このような環境では、コネクションの確立に数十秒単位の時間を要することもあり、またコネクションを確立する毎に料金を課金されるので、コネクションを確立する回数が増加するとコストアップにつながるためである。
さらに、仲介装置自身宛ての動作要求に係る動作を実行し、実行結果としてその動作要求に対する動作応答を生成する手段を設け、上記一括受信手段を、上記第1の通信装置から、上記第2の通信装置宛ての動作要求に加え、仲介装置自身宛ての動作要求も一括して受信する手段とし、上記一括送信手段を、上記第2の通信装置から受信した各動作応答に加え、上記第1の通信装置からの仲介装置自身宛ての動作要求に対する動作応答も一括して上記第1の通信装置に送信する手段とするとよい。
また、上記の各仲介装置において、上記記憶手段に記憶させた各動作要求について、その要求に関する処理の進行状況を管理し、その進行状況を示す進行情報を記憶する手段を設け、上記一括送信手段を、上記進行情報により要求に係る動作が実行済みであることが示されている動作要求に対する動作応答を上記記憶手段から読み出して上記第1の通信装置に送信する手段としてもよい。
あるいは、上記動作要求を、優先順位の情報を含むものとし、上記個別送信手段を、上記一括受信手段が受信した動作要求のうち、上記優先順位の高いものから優先的に上記宛先となる第2の通信装置に送信する手段としてもよい。
さらに、仲介装置自身宛てのSOAPリクエストによって要求された動作を実行し、そのSOAPリクエストに対するSOAPレスポンスに記載すべき実行結果を生成する手段を有し、上記一括受信手段を、上記第1の通信装置から、上記第2の通信装置宛てのSOAPリクエストに加え、仲介装置自身宛てのSOAPリクエストも1通の電子メールに記載した状態で受信する手段とし、上記一括送信手段を、上記第2の通信装置から受信した各SOAPレスポンスに加え、上記第1の通信装置からの仲介装置自身宛てのSOAPリクエストに対するSOAPレスポンスも1通の電子メールに記載して上記第1の通信装置に送信する手段とするとよい。
さらに、上記仲介装置に、仲介装置自身宛ての動作要求に係る動作を実行し、実行結果としてその動作要求に対する動作応答を生成する手段を設け、その仲介装置において、上記一括受信手段を、上記第1の通信装置から、上記第2の通信装置宛ての動作要求に加え、仲介装置自身宛ての動作要求も一括して受信する手段とし、上記一括送信手段を、上記第2の通信装置から受信した各動作応答に加え、上記第1の通信装置からの仲介装置自身宛ての動作要求に対する動作応答も一括して上記第1の通信装置に送信する手段とし、上記第1の通信装置において、上記送信手段を、上記第2の通信装置宛ての動作要求に加え、上記仲介装置宛ての動作要求も一括して上記仲介装置に送信する手段とし、上記受信手段を、上記第2の通信装置宛ての動作要求に対する動作応答に加え、上記仲介装置宛ての動作要求に対する動作応答も一括して上記仲介装置から受信する手段とするとよい。
また、上記の各通信システムにおいて、上記仲介装置に、上記記憶手段に記憶させた各動作要求について、その要求に関する処理の進行状況を管理し、その進行状況を示す進行情報を記憶する手段を設け、上記仲介装置の上記一括送信手段を、上記進行情報により要求に係る動作が実行済みであることが示されている動作要求に対する動作応答を上記記憶手段から読み出して上記第1の通信装置に送信する手段としてもよい。
あるいは、上記動作要求を、優先順位の情報を含むものとし、上記仲介装置の上記個別送信手段を、上記一括受信手段が受信した動作要求のうち、上記優先順位の高いものから優先的に上記宛先となる第2の通信装置に送信する手段としてもよい。
さらに、上記仲介装置に、仲介装置自身宛てのSOAPリクエストによって要求された動作を実行し、そのSOAPリクエストに対するSOAPレスポンスに記載すべき実行結果を生成する手段を設け、その仲介装置において、上記一括受信手段を、上記第1の通信装置から、上記第2の通信装置宛てのSOAPリクエストに加え、仲介装置自身宛てのSOAPリクエストも1通の電子メールに記載した状態で受信する手段とし、上記一括送信手段を、上記第2の通信装置から受信した各SOAPレスポンスに加え、上記第1の通信装置からの仲介装置自身宛てのSOAPリクエストに対するSOAPレスポンスも1通の電子メールに記載して上記第1の通信装置に送信する手段とし、上記第1の通信装置において、上記送信手段を、上記第2の通信装置宛てのSOAPリクエストに加え、上記仲介装置宛てのSOAPリクエストも1通の電子メールに記載して上記仲介装置に送信する手段とし、上記受信手段を、上記第2の通信装置宛てのSOAPリクエストに対するSOAPレスポンスに加え、上記仲介装置宛てのSOAPリクエストに対するSOAPレスポンスも1通の電子メールに記載した状態で上記仲介装置から受信する手段とするとよい。
さらに、仲介装置自身宛ての動作要求に係る動作を実行し、実行結果としてその動作要求に対する動作応答を生成する手順をさらに上記仲介装置に実行させ、上記一括送信手順において、上記第2の通信装置から受信した各動作応答に加え、上記第1の通信装置からの仲介装置自身宛ての動作要求に対する動作応答も一括して上記第1の通信装置に送信するようにし、上記一括受信手順において、上記第1の通信装置から、上記第2の通信装置宛ての動作要求に加え、仲介装置自身宛ての動作要求も一括して受信するようにするとよい。
また、上記の各仲介装置の制御方法において、上記仲介装置にさらに、上記記憶手段に記憶させた各動作要求について、その要求に関する処理の進行状況を管理し、その進行状況を示す進行情報を記憶する手順を実行させ、上記一括送信手順を、上記進行情報により要求に係る動作が実行済みであることが示されている動作要求に対する動作応答を上記記憶手段から読み出して上記第1の通信装置に送信する手順としてもよい。
あるいは、上記動作要求を、優先順位の情報を含むものとし、上記個別送信手順を、上記一括受信手順で受信した動作要求のうち、上記優先順位の高いものから優先的に上記宛先となる第2の通信装置に送信する手順としてもよい。
また、仲介装置自身宛てのSOAPリクエストによって要求された動作を実行し、そのSOAPリクエストに対するSOAPレスポンスに記載すべき実行結果を生成する手順をさらに上記仲介装置に実行させ、上記一括送信手順において、上記第2の通信装置から受信した各SOAPレスポンスに加え、上記第1の通信装置からの仲介装置自身宛てのSOAPリクエストに対するSOAPレスポンスも1通の電子メールに記載して上記第1の通信装置に送信するようにし、上記一括受信手順において、上記第1の通信装置から、上記第2の通信装置宛てのSOAPリクエストに加え、仲介装置自身宛てのSOAPリクエストも1通の電子メールに記載した状態で受信するようにするとよい。
さらに、上記コンピュータを、上記仲介装置宛ての動作要求に係る動作を実行し、実行結果としてその動作要求に対する動作応答を生成する手段として機能させるためのプログラムを含め、上記一括受信手段の機能を、上記第1の通信装置から、上記第2の通信装置宛ての動作要求に加え、上記仲介装置宛ての動作要求も一括して受信する機能とし、上記一括送信手段の機能を、上記第2の通信装置から受信した各動作応答に加え、上記第1の通信装置からの上記仲介装置宛ての動作要求に対する動作応答も一括して上記第1の通信装置に送信する機能とするとよい。
また、上記の各プログラムにおいて、上記コンピュータをさらに、上記記憶手段に記憶させた各動作要求について、その要求に関する処理の進行状況を管理し、その進行状況を示す進行情報を記憶する手段として機能させるためのプログラムを含め、上記一括送信手段の機能を、上記進行情報により要求に係る動作が実行済みであることが示されている動作要求に対する動作応答を上記記憶手段から読み出して上記第1の通信装置に送信する機能とするとよい。
あるいは、上記動作要求を、優先順位の情報を含むものとし、上記個別送信手段の機能を、上記一括受信手段が受信した動作要求のうち、上記優先順位の高いものから優先的に上記宛先となる第2の通信装置に送信する機能としてもよい。
さらに、上記コンピュータを、上記仲介装置宛てのSOAPリクエストによって要求された動作を実行し、そのSOAPリクエストに対するSOAPレスポンスに記載すべき実行結果を生成する手段として機能させるためのプログラムを含め、上記一括受信手段の機能を、上記第1の通信装置から、上記第2の通信装置宛てのSOAPリクエストに加え、上記仲介装置宛てのSOAPリクエストも1通の電子メールに記載した状態で受信する機能とし、上記一括送信手段の機能を、上記第2の通信装置から受信した各SOAPレスポンスに加え、上記第1の通信装置からの上記仲介装置宛てのSOAPリクエストに対するSOAPレスポンスも1通の電子メールに記載して上記第1の通信装置に送信する機能とするとよい。
〔第1の実施形態〕
まず、この発明の仲介装置及びその仲介装置を用いて構成した通信システムの第1の実施形態について説明する。図1は、その通信システムの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、この通信システムは、第1の通信装置である管理装置102と、第2の通信装置である複数の被管理装置10と、これらの間の通信を仲介する仲介装置101及び被管理仲介装置101を備える。そして、このうち仲介装置101,被管理仲介装置110及び被管理装置10をユーザ側の設置環境に配置し、これらと管理装置102とがインターネット103を介して通信可能な構成としている。そして、管理装置102が各被管理装置10と通信を行って各被管理装置10を集中的に遠隔管理する遠隔管理システムを構成している。
ところで、この通信システムにおいて、各設置環境内の仲介装置101と被管理装置10および被管理仲介装置110は、互いにLAN(ローカルエリアネットワーク)によって接続し、これを介して通信可能としている。そして、セキュリティ面を考慮し、ファイアウォール104を介してLANをインターネット103に接続している。
また、これらの仲介装置101、被管理装置10及び被管理仲介装置110は、その利用環境に応じて多様な階層構造を成す。
図2(A)は、被管理装置10で管理装置102に対する動作要求が発生したケースである。このケースでは、被管理装置10が被管理装置側動作要求aを生成し、これを仲介装置101を経由して受け取った管理装置102がこの動作要求に対する動作応答aを返すというモデルになる。また、図に示す仲介装置101が複数であるケースも想定できる(例えば被管理装置が図1に示した被管理装置10e又は10fの場合)。なお、被管理装置側動作要求aは、管理装置102に送信される動作要求であるから、管理装置「宛て」の動作要求と言うことができる。
なお、ここではRPCによる引数並びに戻り値の受け渡しのプロトコルとしてSOAP(Simple Object Access Protocol)を採用し、上記の動作要求や動作応答は、ここではSOAPメッセージとして記載するようにしている。
まず、この第1の実施形態について、より具体的な実施例を用いて説明する。
ここでは、図1に示した通信システムのより具体的な実施例として、第1の通信装置である管理装置によってそれぞれ第2の通信装置である複数の画像形成装置の遠隔管理を行い、これらの装置間の通信をこの発明の仲介装置によって仲介する遠隔管理システムについて説明する。図3は、その遠隔管理システムの構成の一例を示す概念図であるが、被管理装置10を画像形成装置100に変更した点が図1と相違するのみであるので、システムの全体構成についての説明は省略する。
画像形成装置100は、コピー、ファクシミリ、スキャナ等の機能及び外部装置と通信を行う機能を備えたデジタル複合機であり、それらの機能に係るサービスを提供するためのアプリケーションプログラムを実装しているものである。
図4(A)は、画像形成装置100で管理装置102に対する動作要求が発生したケースである。このケースでは、画像形成装置100が画像形成装置側動作要求a(第2の動作要求に該当する。以下、「画像機器コマンド」とも呼ぶ)を生成し、これを仲介装置101を経由して受け取った管理装置102がこのコマンドに対する動作応答a(第2の動作応答に該当する。以下、「コマンド応答」あるいは単に「応答」とも呼ぶ)を返すというモデルになる。また、図に示す仲介装置101が複数であるケースも想定できる。なお、応答を即座に返せないときに遅延通知a′を返信することは、図2(A)のケースと同様である。
ただし、画像形成装置100は遅延通知に対応していないため、遅延通知a′の送信は仲介装置101までとして、所定時間内に画像形成装置100に動作応答aを返せない場合には処理をタイムアウトさせるようにしている。
このように、動作要求及び動作応答は、RPCのレベルでは、画像形成装置100と管理装置102との間及び仲介装置101と管理装置102との間で対称に取り扱われるものである。しかし、通信のレベルでは対称ではない。
まず、図5に画像形成装置と仲介装置との間の通信シーケンスの例を示す。
この図に示すように、画像形成装置100と仲介装置101とは、通信要求であるHTTPリクエストと、その通信要求に対する通信応答であるHTTPリクエストとを、互いに送受信することによって通信を行っている。そして、画像形成装置100と仲介装置101との間にはファイアウォールがないため、画像形成装置100と仲介装置101のどちらがHTTPリクエストを送信しても(通信サーバとして機能しても)通信を行うことができる。例えば、仲介装置101が送信したHTTPリクエストXに対して画像形成装置100がHTTPレスポンスXを返すこともできるし、画像形成装置100が送信したHTTPリクエストZに対して仲介装置101がHTTPレスポンスZを返すこともできるという具合である。
また、逆に画像形成装置100が画像機器コマンドを仲介装置101を介して管理装置102に送信する場合には、画像形成装置100がHTTPリクエストに画像機器コマンドを記載して仲介装置101に送信し(HTTPリクエストZ)、仲介装置101は、この画像機器コマンドに対する応答を、そのHTTPリクエストに対するHTTPレスポンスに記載して送信する(HTTPレスポンスZ)。
すなわち、画像形成装置100がHTTPリクエストに画像機器コマンドを記載して仲介装置101に送信し(HTTPリクエストZ′)、これに対して仲介装置101はHTTPレスポンスにコマンドの受付通知を記載して返信し(HTTPレスポンスZ)、コマンドを管理装置102に転送して応答を待つ。そして、画像機器コマンドに対する応答を管理装置102から受信すると、これをHTTPリクエストに記載して画像形成装置100に送信する(HTTPリクエストW)。これによって画像形成装置100は画像機器コマンドに対する応答を取得でき、HTTPレスポンスに応答の受信通知を記載して返信する(HTTPレスポンスW)、という手順である。
しかし、以下の説明においては、上記のHTTPレスポンスZに応答を記載する手順を採用した場合について説明する。
仲介装置101と管理装置102との間には、ファイアウォール104があるため、この図に示すように、通信は常に、仲介装置101から通信要求としてHTTPリクエストを管理装置102に送信し、管理装置102からこの通信要求に対する通信応答としてHTTPレスポンスを仲介装置101に返すという手順で行われる。例えば仲介装置101が送信したHTTPリクエストXに対して管理装置102がHTTPレスポンスXを返し、同じくHTTPリクエストYに対してHTTPレスポンスYを返すという具合である。
ここで、画像機器宛ての管理装置コマンドDに対して仲介装置101が返す遅延通知は、画像形成装置100が生成したものではなく、後述するように、仲介装置101が生成したものである。
そして、このように、宛先や送信元の異なる動作要求や動作応答を一括して転送することにより、必要な情報を転送するために必要なコネクションの回数を減らし、オーバーヘッドを低減して通信の効率化を図っている。
説明のため、図6には極めて単純なシーケンス例を示したが、図7には、各HTTPリクエストやHTTPレスポンスに記載するコマンドやコマンド応答の数が一定でない例を示している。
また、コマンドに対して遅延通知を送信した場合に、次の送信機会の時点で応答を返す必要もない。例えば、図7に示す仲介装置コマンドBのように、遅延通知を記載したHTTPレスポンスX′の次のHTTPレスポンスY′に記載して応答を返さず、図示しないさらに後のHTTPレスポンス応答を返すようにしてもよい。
もちろん画像機器コマンドについても同様であり、遅延通知を記載したHTTPリクエストの次のHTTPリクエストにそのコマンドに対する応答を記載する必要はない。そして、さらに後のHTTPリクエストに記載して転送すればよい。
図8は、管理装置102の概略構成例を示すブロック図である。
この管理装置102は、モデム121,通信端末122,プロキシ(Proxy)サーバ123,操作者端末124,データベース125,制御装置126等からなる。
モデム121は、公衆回線を介して機器利用者側(例えば画像形成装置を利用しているユーザ先)の仲介装置101との通信を司るものであり、送受信するデータを変復調する。このモデム121と通信端末122により通信手段としての機能を果たす。
プロキシサーバ123は、インターネット103を介して機器利用者側の仲介装置101とのデータの送受信及びセキュリティ管理を行う。このプロキシサーバ123も、通信手段としての機能を果たす。
データベース125は、図示しないデータベースサーバのハードディスク装置等の記憶装置に存在し、画像形成装置100のIPアドレスや電話番号、それらの装置から受信した異常情報等のデータ、操作者端末124から入力されたデータ等の各種データを記憶する。
なお、管理装置の構成はこれに限られることはなく、例えば1台のPCを用いて構成することもできる。
画像形成装置100はここでは、プリンタ、ファクシミリ(FAX)装置、デジタル複写機、スキャナ装置、文書管理装置等の機能を備えたデジタル複合機として構成しており、図9に示すように、CPU201,ASIC(Application Specific Integrated Circuit)202,SDRAM203,フラッシュメモリ(不揮発性メモリ)204,NRS用メモリ205,PHY(物理メディアインタフェース)206,NVRAM(不揮発性メモリ)207,操作部209,HDD(ハードディスクドライブ)210,モデム211,PI(パーソナルインタフェース)212,FCU(ファックスコントロールユニット)213,USB(Universal Serial Bus)214,IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394_215,エンジンインタフェース(I/F)216,およびエンジン部217を備えている。これらの構成が、画像読み取り、画像形成、画情報送信等の画像処理を行うためのハードウェア資源である。
ASIC202は、CPUインターフェース,SDRAMインターフェース,ローカルバスインタフェース,PCIインタフェース,MAC(Media Access Controller)、HDDインタフェースなどからなる多機能デバイスボードであり、CPU201の制御対象となるデバイスの共有化を図り、アーキテクチャの面からアプリ(アプリケーションソフト)や共通システムサービスの開発の高効率化を支援するものである。
また、このASIC202には各エンジン部の操作命令等を受け付けるオペレーションパネル等による操作部209が直接的に接続されると共に、PHY206も直接的に接続される。また、FCU213やUSB214,IEEE1394_215及びエンジンI/F216がPCIバス218を介して接続され、必要に応じてモデム211やPI212等が直接接続される。
SDRAM203は、OSを含む各種プログラムを記憶するプログラムメモリや、CPU201がデータ処理を行う際に使用するワークメモリ等として使用するメインメモリである。なお、このSDRAM203の代わりに、DRAMやSRAMを使用してもよい。
PHY206は、LANを介して外部装置と通信を行うためのインタフェースである。
NVRAM207は、例えば、この画像形成装置100の識別情報である機種機番を記憶する機種機番メモリ、操作部209による操作上の初期値を記憶するメモリ、各アプリ(APL)の初期値を記憶するメモリ、各カウンタ情報(課金カウンタのデータ)を記憶するメモリ、自身や通信相手の設定状況、ネットワークアドレス情報、プロトコル等の機種情報を記憶するメモリ等として使用する不揮発性メモリ(記憶手段)であり、電源がオフになっても記憶内容を保持するようになっている。なお、このNVRAM207として、RAMと電池を利用したバックアップ回路を集積した不揮発性RAMや、EEPROM,フラッシュメモリ等の不揮発性メモリを使用することができる。
HDD210は、電源のオン・オフに関係なくデータを記憶保存する記憶手段(記録媒体)である。このHDD210に、上述したフラッシュメモリ204内のプログラムやそれ以外のデータ、あるいはNVRAM207内のデータを記憶しておくこともできる。また、定期的に収集、更新、送信等の処理を行う対象となるデータも、このHDD210に記憶させておくとよい。
モデム211は、変復調手段であり、管理装置102へ公衆回線経由でデータを送信する場合、そのデータを公衆回線に流せる形に変調する。また、管理装置102から送られてくる変調されたデータを受信した場合、そのデータを復調する。
FCU213は、FAX装置又はモデム機能(FAX通信機能)を有するデジタル複写機やデジタル複合機等の画像形成装置および管理装置102等の外部装置との通信を公衆回線経由で制御する。
USB214及びIEEE1394_215はそれぞれ、周辺機器と通信を行うための、USB規格及びIEEE1394規格のインタフェースである。
エンジンI/F216は、エンジン部217をPCIバスに接続するためのインタフェースである。
エンジン部217は、公知のスキャナエンジン及びプロッタエンジン等からなる画像読み取り/形成用のエンジンや、プロッタエンジンによって画像を形成した用紙に、ソート、穴開け、ステープル処理等の後処理を行う後処理ユニット等が該当する。
仲介装置101は、図10に示すように、CPU52,SDRAM53,フラッシュメモリ54(不揮発性メモリ),RTC(内部時計であるリアルタイムクロック回路)55,Op−Port(操作部接続ポート)56,PHY57,モデム58,HDD制御部59,拡張I/F60,RS232I/F(インタフェース)61,RS485I/F62,HDD63等を備えている。
SDRAM53は、OSを含む各種プログラムを記憶するプログラムメモリや、CPU52がデータ処理を行う際に使用するワークメモリ等として使用するメインメモリである。
RTC55は計時のための回路であり、Op−Port56は図示しない操作部における操作を検出する回路である。
また、PHY57,モデム58,RS485I/F62は、それぞれLAN,公衆回線,RS485規格のシリアル通信によって通信を行うためのインタフェースである。
拡張I/F60は、無線LANボードや拡張メモリ等の拡張ボードを接続するためのI/Fである。
まず、被管理側コマンドプール41は、仲介装置101に設けた第2の記憶領域に該当し、画像機器コマンド及び仲介機器コマンドを、これらのコマンドに対する応答や、このコマンドの識別情報及びコマンドの宛先や送信元の情報等と関連付けて登録するプールである。以後、画像機器コマンドと仲介機器コマンドとを一括して「被管理側コマンド」とも呼ぶことにする。
これらのプールにおいては、コマンド毎にテーブル形式のコマンドシートを作成して情報を格納することにより、コマンドと、識別情報や応答等の情報とを関連付けるようにしている。また、これらのプールを設けた記憶手段がそれぞれ仲介装置101の第2,第1の記憶手段に該当するものとする。
また、図11及び図12には図示していないが、後述するように、仲介装置コマンド生成手段43は、画像形成装置100から受信した画像機器コマンドを、管理情報を付して被管理側コマンドシートとして被管理側コマンドプール41に登録すると共に、そのコマンドに対する応答を被管理側コマンドプール41から読み出して画像形成装置100に転送する機能も有する。
この図に示すように、仲介装置101においては、被管理側コマンドシートには、「コマンドID」、「送信元情報」、「宛先情報」、「メソッド名」、「入力パラメータ」、「状態」、「コマンド実行結果の通知先」、および「出力パラメータ」のデータを記憶する領域を設けている。そして、このうち「コマンドID」、「メソッド名」、および「入力パラメータ」が被管理側コマンド(及びそこに付されたID)に該当し、「状態」及び「コマンド実行結果の通知先」が管理情報に該当する。「出力パラメータ」は、管理装置102から受信するコマンド応答の内容である。
まず、「メソッド名」は、管理装置102に対するリクエストの内容であり、管理装置102において呼び出す関数の種類を示す。「入力パラメータ」は、「メソッド名」に付随するデータであり、関数を呼び出す際の引数である。
「送信元情報」は、コマンドの送信元、すなわちコマンドを生成した装置の識別情報を示す。またこの情報は、コマンドに対する応答を送信する際の宛先を示す情報になる。「宛先情報」は、コマンドを実行させる対象の装置、すなわちコマンドの宛先となる装置の識別情報を示す。被管理側コマンドの場合には、ここには管理装置102の識別情報を登録することになる。なお、識別情報としては、ID、固有名称、IPアドレス等を用いることができる。
「コマンド実行結果の通知先」は、そのシートに記載している被管理側コマンドに対する応答を受信した場合に、その旨を通知して必要な処理を実行させるモジュールを示す参照情報である。参照するモジュールは、被管理側コマンドを登録したハンドラであることが多いが、必ずしもそうである必要はない。「出力パラメータ」には、コマンド応答を受け取った段階で、その内容を格納する。管理装置102からのコマンド応答を受け取るまでは空である。
なお、管理装置コマンドハンドラ44aは、アプリケーションそのものではなく、管理装置コマンドの実行に必要なアプリケーションを呼び出してコマンドを実行させるモジュールであってもよい。
また、図11及び図12では図示していないが、後述するように、管理装置コマンド実行結果生成手段44は、画像形成装置100や被管理仲介装置110宛ての管理装置コマンドを管理装置コマンドプール42から読み出して画像形成装置100や被管理仲介装置110に転送すると共に、そのコマンドに対する応答を取得して管理装置コマンドプール42に登録する機能も有する。
この図に示すように、仲介装置101においては、管理装置コマンドシートには、「コマンドID」、「送信元情報」、「宛先情報」、「メソッド名」、「入力パラメータ」、「状態」、「出力パラメータ」、および「コマンドの通知先」のデータを記憶する領域を設けている。そして、このうち「コマンドID」、「メソッド名」、および「入力パラメータ」が管理装置コマンド(及びそこに付されたID)に該当し、「状態」及び「コマンドの通知先」が管理情報に該当する。「出力パラメータ」は、管理装置コマンドの実行結果であり、仲介装置101や画像形成装置100あるいは被管理仲介装置110が返すコマンド応答の内容となる。
まず、「メソッド名」は、仲介装置101に対するリクエストの内容であり、仲介装置101において呼び出す関数の種類を示す。「入力パラメータ」は、「メソッド名」に付随するデータであり、関数を呼び出す際の引数である。
「送信元情報」は、コマンドの送信元、すなわちコマンドを生成した装置の識別情報を示す。管理装置コマンドの場合には、ここには管理装置102の識別情報を登録することになる。またこの情報は、コマンドに対する応答を送信する際の宛先を示す情報になる。「宛先情報」は、コマンドを実行させる対象の装置、すなわちコマンドの宛先となる装置の識別情報を示す。
なお、コマンド応答や被管理側コマンドに実行優先順位が指定されている場合には、送信メッセージ収集手段45がそれぞれ実行優先順位の高いものから順に読み出すようにすることが考えられる。
このようなコマンドやコマンド応答からのSOAPメッセージの生成は、WSDL(Web Service Description Language)に基づいて生成される所要の変換プログラム(シリアライザ)を実行し、データを直列化することによって行うことができる。
そこで、HTTPリクエスト送信手段47aは、これらのいずれに係る送信メッセージかに関わり無く、送信メッセージ収集手段45が生成した全ての送信メッセージを1つのHTTPリクエストに含めて送信するようにしている。ただし、1つのHTTPリクエストに含める送信メッセージの数に上限を設けることも考えられる。
このようにするのは、上述のように、管理装置102から仲介装置101に送信したい情報があったとしても仲介装置101から通信を要求しない限り送信できないためである。仲介装置101から何も送信するデータがなかったとしても、定期的に管理装置102に対して通信要求を送信して、管理装置102から仲介装置101に情報を送信する機会を与えることにより、転送の必要な情報が長期間に亘って管理装置102に滞留してしまうことを防止できる。
ここで、受信メッセージとは、上記のコマンドや応答、遅延通知とコマンドID等とをSOAPメッセージとして記載したものである。
具体的には、管理装置コマンド及びそのコマンドと関連付けられたコマンドID及び宛先情報とを管理装置コマンドプール42に管理装置コマンドシートを設けて登録すると共に、被管理側コマンドに対する応答については、そのコマンドと関連付けられたコマンドIDを被管理側コマンドプール41に記憶している被管理側コマンドシートのコマンドIDと照合して対応する被管理側コマンドを特定し、その被管理側コマンドについての「出力パラメータ」として登録する。被管理側コマンドに対する遅延通知については、やはりコマンドIDをもとに被管理側コマンドを特定し、そのコマンドについての「状態」を「応答遅延」に変更して応答の受信が遅延することを示す。
そしてこのとき、HTTPレスポンスを分割してそこに含まれる各受信メッセージを取り出し、そのデータをテーブルへの登録に必要な形式に変換するが、この変換は、WSDLに基づいて生成される所要の変換プログラム(デシリアライザ)を実行することによって行うことができる。
なお、HTTPサーバ機能部46は、HTTPレスポンスを送信するHTTPレスポンス送信手段46aとHTTPリクエストを受信するHTTPリクエスト受信手段46bとを備えるが、管理装置102との通信においては使用しない。
この場合においては、図11及び図12では図示を省略していた、仲介装置コマンド生成手段43の画像機器コマンド転送ハンドラ43b及び管理装置コマンド実行結果生成手段44の管理装置コマンド転送ハンドラ44bが重要な役割を担う。
すなわち、画像機器コマンド転送ハンドラ43bは、画像形成装置100が生成してSOAPメッセージとしてHTTPリクエストに記載して送信してきた画像機器コマンドを、HTTPサーバ機能部46のHTTPリクエスト受信手段46bを介して受信すると共に、受信した画像機器コマンドに管理情報を付し、IDと関連付けてテーブル形式の被管理側コマンドシートとして被管理側コマンドプール41に登録する機能を有する。この場合において、画像機器コマンド転送ハンドラ43bとHTTPリクエスト受信手段46bとが個別受信手段に該当し、画像機器コマンド転送ハンドラ43bが第2の分配手段に該当する。また、ここで行う処理が、個別受信手順、第2の分配手順の処理に該当する。
そして、画像機器コマンド転送ハンドラ43bは、この登録があった場合に、被管理側コマンドプール41から画像機器コマンドに対する応答を読み出して、SOAPによる送信メッセージを生成し、HTTPレスポンス送信手段46aを介して、画像形成装置100が画像機器コマンドを記載して送信してきたHTTPリクエストに対するHTTPレスポンスに記載して画像形成装置100に転送する機能も有する。この場合において、画像機器コマンド転送ハンドラ43bとHTTPレスポンス送信手段46aとが個別送信手段として機能し、ここで行う処理が、個別送信手順の処理に該当する。。
また、図示は省略したが、被管理仲介装置110や、被管理仲介装置110の通信相手となる画像形成装置100が被管理側コマンドを生成した場合には、コマンドを被管理仲介装置110から受信すると共に、応答を被管理仲介装置110に転送して必要な処理(画像形成装置100への転送も含む)を実行させることになる。
すなわち、管理装置コマンド転送ハンドラ44bは、画像形成装置100宛ての管理装置コマンドが管理装置コマンドプール42に登録されている場合、このコマンドに対する処理を行おうとする際に、処理用のハンドラとして呼び出される。そして、この場合、管理装置コマンド転送ハンドラ44bは、管理装置コマンドプール42から管理装置コマンドを読み出し、SOAPによる送信メッセージを生成して、HTTPリクエスト送信手段47aを介してHTTPリクエストに記載して画像形成装置100に転送し、画像形成装置100にそのコマンドに応じた動作を実行させる機能を有する。このときどの画像形成装置100に転送するかは、管理装置コマンドシートの「宛先情報」を参照して定めることができる。また、この場合において、管理装置コマンド転送ハンドラ44bとHTTPリクエスト送信手段47aとが個別送信手段に該当し、ここで行う処理も、個別送信手順の処理に該当する。
なお、管理装置コマンド転送ハンドラ44bは、実際には画像形成装置100に動作応答を生成させるのであるが、呼び出し及び動作応答の登録の方式は、上述した管理装置コマンドハンドラ44aの場合と全く同一である。そこで、他のモジュールから見た場合には、管理装置コマンド転送ハンドラ44bが自身で動作応答を生成しているものと取り扱っても全く問題ない。そして、ここではこのように取り扱うものとする。
また、図示は省略したが、管理装置コマンドの宛先が、被管理仲介装置110や、被管理仲介装置110の通信相手となる画像形成装置100であった場合には、コマンドを被管理仲介装置110に転送して必要な処理(画像形成装置100への転送も含む)を実行させ、応答を取得することになる。
このHTTPリクエストは、図16に示すように、ボディ部としてMIME(Multipurpose Internet Mail Extension)に従ったマルチパートのメッセージが記載され、この各パートには、それぞれエンティティヘッダが記載されると共に、詳細な図示は省略しているが、SOAPエンベロープが埋め込まれている。図16の例では、HTTPリクエストのHTTPボディには、「MIME_boundary」で区分された各要素が、独立した第1パート、第2パート、第3パート、第4パートを構成しているが、HTTPボディに含めることのできるパート数は4つに限られない。0個を含め、いくつでもよい。
また、このような機能を有する仲介装置101が管理装置102から受信するHTTPレスポンスの例を図17に示す。
HTTPレスポンスに埋め込まれて引き渡されるSOAPエンベロープには、管理装置コマンドを記載したものと、被管理側コマンドに対する応答を記載したものと、被管理側コマンドに対する遅延通知を記載したものとがある。
図18に示すのは、画像機器コマンドを記載したパートの例である。
この例においては、まず、エンティティヘッダの部分の「X-SOAP-Type」ヘッダに、このパートに記載されているSOAPメッセージがSOAPリクエストであるかSOAPレスポンスであるかを示す情報を記載している。この例では、値の「Request」により、SOAPリクエストであること、すなわちコマンドを記載したSOAPメッセージであることを示している。
さらに、「送信元」タグの内容として、このコマンドの送信元を示す情報である「仲介装置ID」及び「画像形成装置ID」の情報が記載されている。このうち、「画像形成装置ID」は、この画像機器コマンドを生成した画像形成装置のIDであり、「仲介装置ID」は、この画像機器コマンドが管理装置に転送される際に経由する仲介装置のIDである。これは、被管理側コマンドシートの「送信元情報」に記憶されていた情報である。
また、SOAPボディには、被管理側コマンドシートの「メソッド名」に記憶されていたメソッドを指定する情報として、「異常通知」タグが記載され、その下位のタグ「エラーID」や「説明」の要素として、「入力パラメータ」に記憶されていた引数が記載されている。ここでは異常通知の通知内容が記載されている。
この例においては、まず、エンティティヘッダの部分の「X-SOAP-Type」ヘッダの値を「Response」と記載することにより、このパートに記載されているSOAPメッセージがSOAPレスポンスであること、すなわちコマンド応答を記載したSOAPメッセージであることを示している。
また、この例においても、名前空間の宣言は図18に示した例と同様である。そして、SOAPヘッダには、「コマンドID」のXMLタグの内容として、応答を生成した画像機器コマンドのIDである「12345」が記述されている。
SOAPボディには、「異常通知」コマンドに対する応答であることを示すための「異常通知Response」タグが設けられ、その下位のタグに、コマンド応答の内容が記載される。ここでは、異常通知を正常に受信した旨の情報が記載されている。そして、この情報が被管理側コマンドシートの「出力パラメータ」の項目に格納される。
この例においても、図18の場合と同様に、「X-SOAP-Type」ヘッダの値の「Request」により、このパートに記載されているSOAPエンベロープがSOAPリクエストであることを示し、「SOAPAction」ヘッダの情報により、SOAPリクエストの内容を示している。
SOAPヘッダには、「要求ID」のXMLタグの内容として、この仲介装置コマンドのIDである「12345」が記載されている。また、「送信元」タグの内容として、このコマンドの送信元を示す情報である「仲介装置ID」及び「画像形成装置ID」の情報が記載されているが、このコマンドは仲介装置が生成するものであるので、「仲介装置ID」要素の内容としてその仲介装置のIDが記載され、「画像形成装置ID」要素の内容は空である。
この例においても、図19の場合と同様に、エンティティヘッダの部分の「X-SOAP-Type」ヘッダの値を「Response」と記載することにより、このパートに記載されているSOAPメッセージがSOAPレスポンスであることを示している。
また、この例においても、名前空間の宣言は図20に示した例と同様である。そして、SOAPヘッダには、「コマンドID」のXMLタグの内容として、応答を生成した仲介装置コマンドのIDである「12345」が記載されている。さらに、「宛先」タグの内容として、このコマンド応答の宛先を示す情報である「仲介装置ID」の情報が記載されている。「画像形成装置ID」の情報が記載されていない理由は、図20の場合と同様である。
この例においても、図18の場合と同様に、「X-SOAP-Type」ヘッダの値の「Request」により、このパートに記載されているSOAPエンベロープがSOAPリクエストであることを示し、「SOAPAction」ヘッダの情報により、SOAPリクエストの内容を示している。
SOAPヘッダには、「要求ID」のXMLタグの内容として、この管理装置コマンドのIDである「98765」が記載されている。
また、この遠隔管理システムでは管理装置は1つしかないので、宛先の情報からこのSOAPメッセージが管理装置コマンドであることが分かれば、送信元がその管理装置であることは自明であるため、ここでは送信元は特に記載していないが、記載するようにしてもよい。
なお、管理装置がこのようなコマンドを送信する場合としては、例えば、画像形成装置からの異常通知を受けて異常の原因を特定しようとする場合等が考えられる。
この例においても、図19の場合と同様に、エンティティヘッダの部分の「X-SOAP-Type」ヘッダの値を「Response」と記載することにより、このパートに記載されているSOAPメッセージがSOAPレスポンスであることを示している。
さらに、「送信元」タグの内容として、このコマンド応答の送信元を示す情報である「仲介装置ID」及び「画像形成装置ID」の情報が記載されている。このうち、「画像形成装置ID」は、このコマンド応答を生成した画像形成装置のIDであり、「仲介装置ID」は、このコマンド応答が管理装置に転送される際に経由する仲介装置のIDである。宛先を記載していない点は、図18等の場合と同様である。
この例においても、図18の場合と同様に、「X-SOAP-Type」ヘッダの値の「Request」により、このパートに記載されているSOAPエンベロープがSOAPリクエストであることを示し、「SOAPAction」ヘッダの情報により、SOAPリクエストの内容を示している。
また、「Envelope」タグの属性として、名前空間の宣言を行っている点も、図18の場合と同様である。そしてここでは、SOAPで標準として定義されている名前空間の他に、「http://www.foo.com/header」及び「http://www.foo.com/agent」のURIで特定される名前空間の宣言を行っている。
さらに、「宛先」タグの内容として、このコマンド応答の宛先を示す情報である「仲介装置ID」及び「画像形成装置ID」の情報が記載されているが、このコマンドは仲介装置宛てであるので、「仲介装置ID」要素の内容としてその仲介装置のIDが記載され、「画像形成装置ID」要素の内容は空である。送信元を記載していない点は、図22等の場合と同様である。
なお、管理装置がこのようなコマンドを送信する場合としては、例えば、仲介装置からの異常通知を受けてシステムの状態を確認しようとする場合等が考えられる。
この例においても、図19の場合と同様に、エンティティヘッダの部分の「X-SOAP-Type」ヘッダの値を「Response」と記載することにより、このパートに記載されているSOAPメッセージがSOAPレスポンスであることを示している。
また、この例においても、名前空間の宣言は図24に示した例と同様である。そして、SOAPヘッダには、「コマンドID」のXMLタグの内容として、応答を生成した管理装置コマンドのIDである「98765」が記載されている。
また、SOAPボディには、「通信状況確認」コマンドに対する応答であることを示すための「通信状況確認Response」タグが設けられ、その下位のタグに、コマンド応答の内容が記載される。ここでは、通信状況に異常がなかった旨の情報を記載している。
この図に示すように、遅延通知は、SOAPレスポンスとして取扱い、SOAPヘッダについては、コマンドに対して応答を返す場合とほぼ同一の書式となっている。そして、応答を返す場合の書式に加えてSOAPヘッダ中に「遅延」タグを設けてこのSOAPメッセージが遅延通知に係るものであることを示すと共に、SOAPボディは空にしている。なお、「遅延通知」要素の内容として、応答送信予定時刻等の情報を記載するようにしてもよい。
仲介装置101のCPU52は、送信メッセージ収集手段45が被管理側コマンドやコマンド応答等の読み出しを試みるタイミングになると、図27のフローチャートに示す処理を開始する。
そして、まず被管理側コマンド収集処理を行う(S11)。この処理は、被管理側コマンドプール41から管理装置102に送信すべき被管理側コマンドを収集する処理であり、収集したデータからSOAPエンベロープによるパートを生成する処理を含む。
その後、ステップS11及びS12の処理で生成したパートを1つにマージして、すべてのパートを含むHTTPリクエストを生成し(S13)、そのHTTPリクエストを管理装置102に送信する(S14)。
ここまでの処理において、ステップS11及びS12が収集手順の処理であり、ここではCPU52は送信メッセージ収集手段45として機能する。また、ステップS13及びS14が一括送信手順の処理であり、ここではCPU52はHTTPリクエスト送信手段47aとして機能する。
そしてその後、分割して得た全てのパートを順に対象として、ステップS17乃至S19の処理を繰り返す。この処理においては、まず対象のパートが管理装置コマンドを記載したパートか否か判断する(S17)。この判断は、対象のパートにSOAPActionヘッダが存在するか否か、あるいはX-SOAP-Typeヘッダの内容によって判断することができる。
そして、管理装置コマンドであれば管理装置コマンド登録処理を行う(S18)。また、管理装置コマンドでないときは、被管理側コマンドに対する応答又は遅延通知が記載されたパートであるので、応答通知処理を行う(S19)。
ここまでの処理において、ステップS15及びS16が一括受信手順の処理であり、ここではCPU52はHTTPレスポンス受信手段47bとして機能する。また、ステップS17乃至S19が第1の分配手順の処理であり、ここでは受信メッセージ分配手段48及び応答状況管理手段49として機能する。
図28及び図29は、図27のステップS11乃至S14の部分である送信側の処理をより詳細に示したフローチャートである。このうち、図28にはステップS11に相当する被管理側コマンド収集処理の部分を、図29にはステップS12乃至S14に相当する管理装置コマンド収集処理からHTTPリクエスト送信処理の部分を示している。
これらの処理においては、まず対象の管理装置コマンドシートの「状態」が「処理完了」であるか否か判断する(S26)。そして、「処理完了」であれば、コマンド応答を管理装置102に送信するための処理を行うべくステップS27以下に進み、まず対象の管理装置コマンドシートの「出力パラメータ」の内容を、そのシートに記載された管理装置コマンドに対するコマンド応答として収集し、「コマンドID」の内容も、対応する管理装置コマンドのコマンドIDとして収集して、また「宛先情報」の内容もそのコマンドの宛先すなわちコマンド応答の送信元の情報として収集する(S27)。
なお、ステップS24、S30又はS33で行った「状態」の変更は、実際にこの送信が終了してから行うようにしてもよい。このようにすることにより、通信エラーが発生しても、送信しようとしていたコマンド及びコマンド応答を再度送信の対象とすることができるので、システムの信頼性が向上する。
以上でHTTPリクエストの送信に関する処理を終了し、図27のステップS15以降に相当する処理に進む。
この処理においては、CPU52は、図27のステップS17の処理で、対象のパートは管理装置コマンドを記載したパートであることがわかっているので、そのパートのSOAPエンベロープを解析して内容を参照できる形式のデータに変換し(S41)、その管理装置コマンドを登録するための管理装置コマンドシートを管理装置コマンドプール42に作成して(S42)、管理装置コマンドとコマンドID及び宛先情報をその管理装置コマンドシートに登録する(S43)。
そして、ここまでの処理で、管理装置コマンドの管理装置コマンドプール42への登録が完了し、続けて応答状況管理のための図31に示す処理に進む。
そして、ステップS51で所定時間内に生成できると判断した場合には、ステップS52以下の処理を行って直ちに管理装置コマンドに係る処理を実行する。すなわち、まず登録した管理装置コマンドについての管理装置コマンドシートの「コマンドの通知先」の情報に基づいて管理装置コマンドハンドラ44aを呼び出し、「メソッド名」や「入力パラメータ」のデータを渡して管理装置コマンドに係る処理を実行させる(S52)。なお、管理装置コマンドに係る処理自体は、このフローチャートには示していないが、ハンドラを用いてCPU52が別途実行することになる。
そして、ステップS54又はS55が完了すると、管理装置コマンド登録処理を終了し、図27に示す通り、次のパートを対象としてステップS17の処理を行うか、次のパートがなければ処理を終了する。
この処理においては、図27のステップS17の処理で、対象のパートが被管理側コマンドに対する応答又は遅延通知を記載したパートであることがわかっているので、まずそのパートのSOAPエンベロープを解析して内容を参照できる形式のデータに変換する(S61)。
そして、コマンド応答であれば、被管理側コマンドプール41からそのコマンド応答に対応する被管理側コマンドシート(コマンド応答と対応する被管理側コマンドを登録してあるシート)を探索し、その被管理側コマンドシートの「出力パラメータ」の項目にコマンド応答のデータを登録する(S63)。なお、コマンド応答には、「コマンドID」の情報として、被管理側コマンドの送信時に付したものと同じコマンドIDが付してあるものとし、被管理側コマンドシートの探索は、この情報をキーとして行うことができる。
そして、ステップS64又はS65が完了すると、応答通知処理を終了し、図27に示す通り、次のパートを対象としてステップS17の処理を行うか、次のパートがなければ処理を終了する。
送信については、まず始めにHTTPヘッダを送信し、以後パートを生成するたびにそのパートを順次送信し、全てのパートの送信が完了した時点でその旨のデータを送信するようにしてもよい。このようにしても、これらの課程で送信されるデータが1つのみのHTTPヘッダを持つ論理的に連続した1つのHTTPリクエストであれば、1回のセッションで転送でき、ネゴシエーションの処理は1回で済むので、マージして送信する場合と同様な効果を得ることができる。また、送信すべきデータのバッファに必要なメモリ容量を低減できるので、低コストの通信装置で大きなデータを取り扱うことができる。
また、受信側でも、各パートに関する処理を、各パートを受信するたびに順次行うようにすることができる。このようにした場合に容量を低減できることは、送信側の場合と同様である。
図33は、この処理を示すフローチャートである。この処理においては、仲介装置101のCPU52は、管理装置コマンド実行結果生成手段44として機能する。
この処理は、図27に示した管理装置102との間のメッセージの送受信に係る処理とは独立して、CPU52が仲介装置101の起動時に開始するものである。
そして、この処理においては、まず管理装置コマンドプール42に「状態」が「処理待ち」である管理装置コマンドシートがあるか否か判断し(SA1)、なければこのような管理装置コマンドシートを発見するまで待機する。なお、上述のように、「処理待ち」という状態は、管理装置102に対して遅延通知を送信済でかつコマンドに係る処理は未実行あることを示すものである。
その後、図31の場合と同様なステップS52乃至S54の処理を行って処理対象の管理装置コマンドシートに記載された管理装置コマンドを実行し、これが完了するとステップSA1に戻って処理を繰り返す。
しかし、図33の処理においては、ハンドラを呼び出してコマンドに係る処理を実行させるという点で同じ処理であり、特に区別はない。
なお、図31に示した処理において、ステップS51乃至S54の処理を行わず、全ての管理装置コマンドについて「状態」を「遅延未通知」にして一旦遅延通知を送信するようにし、その後図33に示した処理によって管理装置コマンドに係る処理を実行するようにしてもよい。このようにすれば、処理を単純化できる。そして、このようにした場合、遅延通知は、全てのコマンドについて送信するのであるから、コマンドの受信通知のような意味合いを持つことになる。
図34に示す処理においては、まず対象の管理装置コマンドシートに登録されているコマンド(実行対象となる管理装置コマンド)が、仲介装置101の通信相手となる画像形成装置100又は被管理仲介装置110宛てであるか否か判断する(S71)。なお、この遠隔管理システムにおいては、各仲介装置の負荷が過大になることを防止するため、各装置に通信相手となる装置を定めており、同じLANに接続されていたとしても、その定めた装置以外とは通常は通信を行わないようにしている。
なお、各仲介装置には、遠隔管理システムを構成する装置のうち、少なくとも自身より下位に接続されている装置については接続関係の情報を保持しており、通信経路はこれを参照して定めることができるものとする。
ステップS74又はS77の後は、図33のステップS53以降の処理に進む。
これらの処理が、個別送信手順及び個別受信手順の処理である。
以上で、仲介装置101において実行する、各コマンド及びコマンド応答の転送に関する処理の説明を終了する。
図35は、管理装置102の機能のうち、コマンド及びコマンド応答に関する処理を行うための機能の構成を示す機能ブロック図である。
図35に示す各機能は、制御装置126中のCPUが所要の制御プログラムを実行して管理装置102の各部の動作を制御することにより実現されるものである。そして、これらの機能のうち、管理装置コマンドプール141及び被管理側コマンドプール142は、制御装置126中の書き換え可能な記憶手段に設けられるものである。管理装置コマンド生成手段143、被管理側コマンド実行結果生成手段144、送信メッセージ収集手段145、受信メッセージ分配手段148の機能は、制御装置126中のCPUによって実現されるものである。また、HTTPサーバ機能部146の機能は、制御装置126中のCPU及び通信I/Fによって実現されるものである。
まず、管理装置コマンドプール141は、管理装置102に設けた第2の記憶領域に該当し、管理装置コマンドを、このコマンドに対する応答や、このコマンドの識別情報及びコマンドの宛先や送信元の情報等と関連付けて登録するプールである。また、被管理側コマンドプール142は、管理装置102に設けた第1の記憶領域に該当し、被管理側コマンドを、このコマンドに対する応答や、このコマンドの識別情報及びコマンドの宛先や送信元の情報等と関連付けて登録するプールである。また、これらのプールを設けた記憶手段がそれぞれ管理装置102の第2,第1の記憶手段に該当するものとする。
また、管理装置102の被管理側コマンドシートにおけるデータ構造は、仲介装置101の管理装置コマンドシートにおけるデータ構造と同様なものである。
送信メッセージの形式については、図18乃至図26を用いて説明した通りである。
そこで、HTTPレスポンス送信手段146aは、これらのいずれに係る送信メッセージかに関わり無く、送信メッセージ収集手段145が生成した全ての送信メッセージを1つのHTTPレスポンスに含めて送信するようにしている。ただし、1つのHTTPレスポンスに含める送信メッセージの数に上限を設けることも考えられる。
これ以外の場面で読み出しを試みても、管理装置102からファイアウォール104を越えて仲介装置101にHTTPリクエストを送信することができないので、送信メッセージを仲介装置101に転送することができない。
ここで、受信メッセージとは、上記のコマンドや応答あるいは遅延通知と、コマンドID及び送信元情報等とをSOAPメッセージとして記載したものである。
具体的には、被管理側コマンド及びそのコマンドと関連付けられたコマンドID及び送信元情報とを被管理側コマンドプール142に被管理側コマンドシートを設けて登録すると共に、管理装置コマンドに対する応答については、その応答と関連付けられたコマンドIDを管理装置コマンドプール141に記憶している管理装置コマンドシートのコマンドIDと照合して対応する管理装置コマンドシートを特定し、その管理装置コマンドシートの「出力パラメータ」の項目に登録する。管理装置コマンドに対する遅延通知については、やはりコマンドIDをもとに管理装置コマンドシートを特定し、そのコマンドシートの「状態」を「応答遅延」に変更して応答の受信が遅延することを示す。
このような機能を有する管理装置102が受信するHTTPリクエストは、仲介装置101から送信されてくるものであるので、例えば仲介装置101の機能の説明中で図16を用いて説明したものである。管理装置102が送信するHTTPレスポンスも、仲介装置101に対して送信し、仲介装置101が受信するものであるので、例えば図17を用いて説明したものである。これらに含まれるパートの内容も、図18乃至図26を用いて説明したようなものとなる。
図36にメッセージの収集及び分配処理の基本動作のフローチャートを示すが、このフローチャートに示す処理は、管理装置102における制御装置126中のCPUが所要の制御プログラムを実行することによって行うものである。
そして、まずそのHTTPリクエストを受信する(S311)。そして、受信したHTTPリクエストのHTTPボディを各パートに分割する(S312)。ここで、各パートへの分割は、「MIME_boundary」で区分された要素に分割することであり、またここで全てのパートに関して分割する。
ここまでの処理において、ステップS311及びS312では制御装置126中のCPUはHTTPリクエスト受信手段146bとして機能し、ステップS313乃至S315では受信メッセージ分配手段148として機能する。
次に、被管理側コマンドに対する応答である被管理側コマンド実行結果の収集処理を行う(S317)。この処理は、被管理側コマンドプール142から仲介装置101に送信すべきコマンド応答及び遅延通知を収集する処理であり、やはり収集したデータからSOAPエンベロープによるパートを生成する処理を含む。
ここまでの処理において、ステップS316及びS317では制御装置126中のCPUは送信メッセージ収集手段145として機能し、ステップS318及びS319ではHTTPレスポンス送信手段146aとして機能する。
以上で、管理装置102において実行する、各コマンド及びコマンド応答の取扱いに関する処理の説明を終了する。
図38及び図39は、画像形成装置100の機能のうち、コマンド及びコマンド応答に関する処理を行うための機能の構成を示す機能ブロック図である。これらの図において、図38には管理装置コマンドを取り扱う場合のデータの流れを示す矢印を記載し、図39には画像機器コマンドを取り扱う場合のデータの流れを示す矢印を記載している。
これらの図に示す各機能は、CPU201が所要の制御プログラムを実行して画像形成装置100の各部の動作を制御することにより実現されるものである。そして、これらの機能のうち、管理装置コマンド実行結果生成手段243及び画像機器コマンド生成手段244の機能は、CPU201によって実現されるものである。また、HTTPサーバ機能部246及びHTTPクライアント機能部247の機能は、CPU201及びPHY206によって実現されるものである。
まず、管理装置コマンド実行結果生成手段243は、応答生成手段に該当する。そして、HTTPリクエスト受信手段246bを介して受信した管理装置コマンドに係る動作を実行し、実行結果として動作応答を生成し、これをHTTPレスポンス送信手段246aを介して送信する機能を有する。すなわち、ウェブサービスを提供する機能を有する。
なお、この遠隔管理システムにおいては、管理装置コマンドは、仲介装置101からHTTPリクエストに記載された状態でSOAPリクエストとして送信されてくるので、管理装置コマンド実行結果生成手段243が生成した動作応答は、このHTTPリクエストに対するHTTPレスポンスにSOAPレスポンスとして記載して仲介装置101に返すことになる。この場合において、HTTPリクエスト受信手段246bが受信手段として、HTTPレスポンス送信手段246aが送信手段としてそれぞれ機能する。
そして、HTTPリクエスト送信手段247aが送信手段に該当し、画像機器コマンド生成手段244が生成したSOAPリクエストをHTTPリクエストに記載して仲介装置101に送信する機能を有する。
また、図示は省略したが、画像形成装置100で仲介装置101宛ての動作要求が発生した場合あるいは逆に仲介装置101で画像形成装置100宛ての動作要求が発生した場合にも、コマンドプールや収集手段、分配手段は使用しない。そして、要求が発生した側で要求を1つのHTTPリクエストに記載して相手に送信し、要求を受ける側では要求の受信時に要求に係る動作を実行して動作結果をHTTPレスポンスに記載して返信する処理を行う。
これらの図に示す処理の各々は、既に説明した処理のいずれかであるので、詳細な説明は省略するが、以上説明してきた遠隔管理システムにおいては、このような処理を行うことにより、管理装置102と画像形成装置100との間のコマンド及びコマンド応答の送受信を、仲介装置101によって仲介して行うことができる。
また、画像形成装置100と仲介装置101との間では、上記のような一括転送は行わず、動作要求や動作応答を個別に転送するようにしているので、一括転送に対応していないシンプルな機能の画像形成装置100でも、仲介装置101に通信を仲介させることにより、特に機能の拡張を行うことなく、管理装置102と通信を行う場合の通信効率を向上させることができる。そして、このようにしたとしても、画像形成装置100と仲介装置101とは通常はLANのような通信相手が限定されたネットワークを介して通信を行うため、ネゴシエーションの処理負荷は小さくて済むので、通信の回数が増えてもさほど通信効率は低下しない。さらに、画像形成装置100を複雑な通信プロトコルに対応させる必要がないので、全体としてシステムを構成するための手間やコストを抑えることができる。
そして、このようにしたことにより、仲介装置101や管理装置102が、一括して受信した動作要求と動作応答とを、容易に個々のメッセージに分離し、それが動作要求であるか動作応答であるか、またその宛先に応じて、適切な処理を行うことができる。
また、動作要求及び動作応答をそれぞれ、形式を変更せずに複数結合して転送可能な1つのメッセージを生成することができる形式で表現し、また複数結合された状態では形式を変更せずに分割して転送可能な個々の動作要求及び動作応答に戻すことができる形式となるようにすれば、動作要求や動作応答の結合や分割を行う際の処理負荷を低減することができる。
この場合において、上記の仲介装置101から管理装置102に定期的に通信要求を送信するようにすれば、管理装置102から仲介装置101や画像形成装置100に向けての情報の送信が長時間に亘って停滞してしまう事態を防止できる。
また、画像形成装置100をファイアウォール越しに通信するためのプロトコルに対応させたとしても、情報送信の停滞を防止するためには上記のような定期的な通信要求を個々に行うことになるため、管理装置102に多数の通信要求が殺到することになり、通信のオーバーヘッドの面でも、管理装置102の処理負荷の面でも好ましくないので、仲介装置101を設けて仲介装置101に代表で定期的な通信要求を行わせることが好ましい。
また、受信した動作要求や動作応答を各々分離して適切なプールに記憶させる分配手段を設け、受信した情報もプールに蓄積しておくようにすることにより、受信した動作要求に係る動作の実行や、動作応答受信後の処理、動作要求及び動作応答の転送を、通信相手からの受信タイミングを考慮せずに行うことができる。従って、タイミング管理を簡略化することができ、設計や開発が容易になる。
さらに、動作要求に優先順位を付して、これが高いものから順に実行したり応答を送信したりするようにすれば、緊急を要する動作を優先的に実行すると共にその応答も優先的に返すことができる。
次に、上述した第1の実施例の変形例について説明する。この変形例は、仲介装置101が実行する管理装置コマンド登録処理の一部が第1の実施例の遠隔管理システムと異なるのみである。従って、これ以外の点は説明を省略する。図42は、この変形例における管理装置コマンド登録処理の一部を示すフローチャートである。
この変形例では、仲介装置101は、図27のステップS18の管理装置コマンド登録処理において、第1の実施例で図30を用いて説明した処理に代えて、図42に示す処理を行う。すなわち、まず図27のステップS17乃至S19のループで処理対象となっているパートのSOAPエンベロープを、SOAPヘッダのみ解析して内容を参照できる形式のデータに変換すると共に(S81)、その管理装置コマンドを登録するための管理装置コマンドシートを管理装置コマンドプール42に作成する(S82)。その後、SOAPヘッダに記載されていた宛先情報を参照して、対象パートに記載されている管理装置コマンドの宛先が仲介装置101自身であるか否か判断する。(S83)。
ステップS87より後の処理は、第1の実施例の場合と同様である。
なお、管理装置コマンドの宛先から仲介装置101が受け取るコマンド応答を「出力パラメータ」の項目に登録する際にも、応答に係るSOAPエンベロープをXMLのまま登録するようにしてもよい。このようにすれば、コマンド応答を管理装置102に転送する際の処理負荷も低減することができる。
次に、図1に示した通信システムの第2の実施例である遠隔管理システムについて説明する。この遠隔管理システムの特徴は、管理装置102が、複数の装置を宛先とした管理装置コマンドを1つのSOAPリクエストとして送信できる点及び、このような管理装置コマンドに対する応答を、各宛先からの動作応答が揃った後で仲介装置101から管理装置102に送信する点である。そして、このような特徴を実現するため、主に仲介装置101における処理が第1の実施例の場合と異なる。そして、ハードウェア構成及び、管理装置102や画像形成装置100が実行する処理については、第1の実施例の場合とほぼ同様であるから、これらについての説明は省略するか簡単にする。
この図に示すように、この遠隔管理システムでも、管理装置コマンドシートに登録するデータの項目は第1の実施例の場合と同じである。しかし、「宛先情報」の項目を複数登録可能とし、また、「出力パラメータ」及び「コマンドの通知先」の項目も、各「宛先情報」と対応させて複数登録可能としている。
また、ここでは、動作応答の管理装置102への送信は、全ての宛先から動作応答を取得した後で一括して行うようにしているので、「状態」の項目についても、1つの管理装置コマンドシート全体で1つだけ設けている。
この遠隔管理システムにおいても、仲介装置101が実行するメッセージの収集及び分配処理の基本動作は、第1の実施例で図27を用いて説明したものと同様なものである。しかし、複数の装置を宛先とした管理装置コマンドを処理できるようにするため、各処理の詳細は、第1の実施例の場合と異なる箇所もある。
この処理においては、まず、図27のステップS17乃至S19のループで処理対象となっているパートのSOAPエンベロープを、SOAPヘッダのみ解析して内容を参照できる形式のデータに変換し(S101)、その管理装置コマンドを登録するための管理装置コマンドシートを管理装置コマンドプール42に作成する(S102)。このとき、「宛先情報」及びこれに対応する項目は、管理装置コマンドに含まれる宛先の数だけ設ける。その後、SOAPヘッダに記載されていた宛先情報を参照して、対象パートに記載されている管理装置コマンドの宛先に仲介装置101自身が含まれているか否か判断する(S103)。
そして、処理中の管理装置コマンドの宛先に仲介装置101自身以外も含まれているか否か判断し(S108)、含まれていなければ図45に示す処理に進む。含まれていれば、ステップS111に進む。
ここで、宛先毎に異なる管理装置コマンド転送ハンドラ44bを用いることが考えられる場合には、参照情報の検索及び登録は、宛先毎に行うものとする。また、コマンドを内容を参照できるデータ形式に変換して管理装置コマンドシートに登録した場合と、XMLのまま登録した場合とで、転送のための管理装置コマンド転送ハンドラ44bは異なる場合もある。
以上のような処理で、複数の装置を宛先とした管理装置コマンドを、管理装置コマンドプール42の1つの管理装置コマンドシートに登録することができる。
そして、ステップS121で所定時間内に生成できると判断した場合には、ステップS122以下の処理を行って直ちに管理装置コマンドに係る処理を実行する。すなわち、まず登録した管理装置コマンドに含まれる各「宛先情報」を順次対象として、ステップS122及びS123の処理を繰り返す。
この部分の処理は、対象の「宛先情報」と対応する「コマンドの通知先」の情報に基づいてハンドラを呼び出し、「メソッド名」や「入力パラメータ」や「宛先情報」のデータを渡して管理装置コマンドに係る処理を実行させると共に(S122)、その実行結果を取得して対象の「宛先情報」と対応する「出力パラメータ」の項目に登録する(S123)処理である。
そして、ステップS124又はS125が完了すると、管理装置コマンド登録処理を終了する。以上がこの遠隔管理システムにおいて仲介装置101が実行する管理装置コマンド登録処理である。
なお、以上の処理において、第1の実施例の場合と同様に、SOAPエンベロープを初めから全て解析し、管理装置コマンドを、内容を参照できる形式のデータとして管理装置コマンドシートに登録するようにしてもよい。
この処理においてはまず、管理装置コマンドプール42から、「状態」が「処理完了」又は「遅延未通知」である管理装置コマンドシートを、送信に係る処理を行う対象にすべきものとして抽出する(S131)。そして、ステップS131の後で、ここで抽出した全ての管理装置コマンドシートを順次対象として、ステップS132乃至S139の処理を繰り返す。
そして、「処理完了」であれば、コマンド応答を管理装置102に送信するための処理を行うべくステップS133以下に進み、まず対象の管理装置コマンドシートの全ての「宛先情報」を順次対象としてステップS133乃至S135の処理を行う。この部分の処理では、まず対象の管理装置コマンドシートの、対象の「宛先情報」と対応する「出力パラメータ」の内容を、そのシートに記載された管理装置コマンドに対する対象の宛先からのコマンド応答として収集し、また「コマンドID」の内容を、対応する管理装置コマンドのコマンドIDとして収集する(S133)。なお、対象の「宛先情報」の内容自体もコマンド応答の送信元の情報として収集する。
この部分の記載からわかるように、1パートで複数の装置を宛先とした管理装置コマンドを受信した場合でも、そのコマンドに対する応答は、宛先毎に別々のパートに記載して送信する。これは、コマンドが各宛先に対して同じ内容であったとしても、応答は宛先毎に独立して生成されるためである。
なお、ステップS136又はS139で行った「状態」の変更は、実際にこの送信が終了してから行うようにしてもよい。このようにすることにより、通信エラーが発生しても、送信しようとしていたコマンド及びコマンド応答を再度送信の対象とすることができるので、システムの信頼性が向上する。
ステップS140の後は、図27のステップS15以降に相当する処理に進む。
この遠隔管理システムにおいては、メッセージの収集及び分配処理の基本動作を、以上のように変更することにより、複数の装置を宛先とした管理装置コマンドを処理することができる。
図47は、この処理を示すフローチャートである。この処理においては、仲介装置101のCPU52は、管理装置コマンド実行結果生成手段44として機能する。またこの処理は、図27に示した管理装置102との間のメッセージの送受信に係る処理とは独立して、CPU52が仲介装置101の起動時に開始するものである。
ステップSA1で「処理待ち」の管理装置コマンドシートを発見した場合には、その1つを処理対象とし、その管理装置コマンドシートの「状態」を「処理中」に変更する(SA2)。
なお、ステップS122及びS123の処理は、複数の「宛先情報」に関して並行して行ってもよい。すなわち、ある宛先について「コマンドの通知先」に登録した参照情報を用いてハンドラを呼び出して処理を指示した後、実行結果を受け取る前に次の宛先についてハンドラを呼び出して処理を指示してもよい。
また、図46に示した処理全体を複数のスレッド(例えば4スレッド)で同時に行うようにしてもよいことは、第1の実施例における図33の処理の場合と同様である。
また、応答については各宛先毎に別のパートで送信するが、全ての宛先からの応答が揃ってから送信を行うため、各宛先からの応答を一括して送信できるため、応答送信のための仲介装置101から管理装置102への通信要求が1回で済むので、通信のオーバーヘッドを低減して通信効率を高めることができる。なお、被管理側コマンドや、他の管理装置コマンドに対する応答もこれらの応答と一括して転送してよいことは、言うまでもない。
次に、図1に示した通信システムの第3の実施例である遠隔管理システムについて説明する。この遠隔管理システムの特徴は、第2の実施例の場合と同様、複数の装置を宛先とした管理装置コマンドに対応している点及び、この場合に各宛先からの動作応答が揃った後で応答を送信する点である。そして、このような特徴を実現するため、主に仲介装置101における処理が第1の実施例の場合と異なる。そして、ハードウェア構成及び、管理装置102や画像形成装置100が実行する処理については、第1の実施例の場合とほぼ同様であるから、これらについての説明は省略するか簡単にする。
また、この遠隔管理システムにおいても、仲介装置101が実行するメッセージの収集及び分配処理の基本動作は、第1の実施例で図27を用いて説明したものと同様なものである。しかし、複数の装置を宛先とした管理装置コマンドを処理できるようにするため、各処理の詳細は、第1の実施例の場合と異なる箇所もある。
この処理においては、まず、図27のステップS17乃至S19のループで処理対象となっているパートのSOAPエンベロープを解析して内容を参照できる形式のデータに変換し(S151)、そのパートに記載されたコマンドを、宛先情報に従って展開、すなわち宛先情報を個々の宛先毎に分けると共に、各宛先情報に対応させてコマンドに係るそれ以外の情報をコピーする(S152)。そしてその後、対象のパートに宛先情報として記載されていた全ての宛先を順次対象として、ステップS153乃至S158の処理を繰り返す。
そして、以上の項目への登録が終了すると、対象としている宛先が仲介装置101すなわち自分自身であるか否か判断する(S155)。そして、仲介装置101であれば、管理装置コマンドシートの「メソッド名」に記憶させたメソッドを実行させるためのハンドラ(管理装置コマンドハンドラ44a)への参照情報を、予め用意してあるメソッドとハンドラとの対応関係の情報を参照して検索し(S156)、発見した参照情報を管理装置コマンドシートの「コマンドの通知先」の項目に登録する(S157)。
ステップS157の後は、ステップS153に戻り、次の宛先を対象として処理を繰り返す。そして、全ての宛先についてこれらの処理を行った時点で、複数の装置を宛先とした管理装置コマンドを、管理装置コマンドプール42の宛先毎の管理装置コマンドシートに登録することができる。そして、続けて応答状況管理のための図49に示す処理に進む。
そして、ステップS161で所定時間内に生成できると判断した場合には、ステップS162以下の処理を行って直ちに管理装置コマンドに係る処理を実行する。すなわち、ステップS153で作成した各管理装置コマンドシートを順次対象として、ステップS162乃至S164の処理を繰り返す。
以上の処理をステップS153で作成した全ての管理装置コマンドシートについて繰り返すことにより、全ての宛先について管理装置コマンドを実行し、その結果をコマンド応答として管理装置102に送信可能な状態にすることができる。
そして、これらのいずれかの処理が完了すると、管理装置コマンド登録処理を終了する。以上がこの遠隔管理システムにおいて仲介装置101が実行する管理装置コマンド登録処理である。
この処理においてはまず、管理装置コマンドプール42から、コマンドID毎に組にして管理装置コマンドシートを抽出する。別々のコマンドシートであっても、同じコマンドIDを有する管理装置コマンドシートには、もともと1つのパートに記載されていたコマンドが登録されていると考えられるためである。
そして、ここで抽出した全ての組を順次対象としてステップS172乃至S180の処理を繰り返す。
ステップS176の後は、ステップS173に戻り、次の管理装置コマンドシートを対象として処理を繰り返す。
そして、これらの場合に全ての組について処理が完了していれば、ステップS175、S179又は、ここでは詳細を示していない図27のステップS11の部分で生成した各パートをマージし、図16に示したようなマルチパートのHTTPリクエストを生成して管理装置102に送信する(S181)。
ステップS181の後は、図27のステップS15以降に相当する処理に進む。
なお、この遠隔管理システムにおいては、管理装置コマンドシートの形式は第1の実施例の場合と同様であるので、仲介装置101が実行する、遅延通知をした管理装置コマンドの実行に関する処理は、第1の実施例で図33を用いて説明した処理をそのまま用いることができる。なお、この処理では管理装置コマンドシートの選択順を考慮していないが、「コマンドID」が同じ管理装置コマンドシートに関する処理を続けて行うようにするとよい。
また、応答については各宛先毎に別のパートで送信するが、全ての宛先からの応答が揃ってから送信を行うため、各宛先からの応答を一括して送信できるため、仲介装置101から管理装置102への通信要求が1回で済むので、通信のオーバーヘッドを低減して通信効率を高めることができる。
なお、この実施例においても、第1の実施例と同様な変形を適用することが可能である。
次に、図1に示した通信システムの第4の実施例である遠隔管理システムについて説明する。この遠隔管理システムの特徴は、管理装置102が、複数の装置を宛先とした管理装置コマンドを1つのSOAPリクエストとして送信できる点及び、このような管理装置コマンドに対する応答を、応答が取得できたものから順に仲介装置101から管理装置102に送信する点である。そして、このような特徴を実現するため、主に仲介装置101における処理が第1の実施例の場合と異なる。そして、ハードウェア構成及び、管理装置102や画像形成装置100が実行する処理については、第1の実施例の場合とほぼ同様であるから、これらについての説明は省略するか簡単にする。
そして、仲介装置101においてこれを登録する管理装置コマンドシートは、第2の実施例で用いたものに若干変更を加えた形式としている。図51に、この実施例の仲介装置101における管理装置コマンドシートにおけるデータ構造の例を示す。
この図に示すように、この遠隔管理システムでも、仲介装置101の管理装置コマンドシートに登録するデータの構成は、第2の実施例の場合と概ね同様である。しかし、「状態」の項目を各「宛先情報」と対応させて複数登録可能とした点が、第2の実施例の場合と異なる。これは、コマンド応答が取得できたものから順に応答を管理装置102に送信するようにするためには、宛先毎に「状態」を管理する必要あるためである。
この図から分かるように、図52に示す処理は、第1の実施例で図31を用いて説明した処理を、作成した管理装置コマンドシートに含まれる各「宛先情報」を順次対象として繰り返すものである。従って、各処理の詳細についての説明は省略する。
この処理においてはまず、管理装置コマンドプール42から、少なくとも1つの「宛先情報」に対応する「状態」が「処理完了」又は「遅延未通知」である管理装置コマンドシートを、送信に係る処理を行う対象にすべきものとして抽出する(S191)。そして、ステップS191の後で、ここで抽出した全ての管理装置コマンドシートを順次対象とし、さらに対象の管理装置コマンドシートに含まれる全ての「宛先情報」を順次対象として、ステップS192乃至S200の処理を繰り返す。
そして、「処理完了」であれば、コマンド応答を管理装置102に送信するための処理を行うべくステップS133以下に進み、対象の管理装置コマンドシートの、対象の「宛先情報」と対応する「出力パラメータ」の内容を、そのシートに記載された管理装置コマンドに対する対象の宛先からのコマンド応答として収集し、対象の「宛先情報」の内容自体もコマンド応答の送信元の情報として収集し、また「コマンドID」の内容も、対応する管理装置コマンドのコマンドIDとして収集する(S193)。
そして、対象の管理装置コマンドシートの全ての「宛先情報」についてこれらの処理を行った時点で、次の管理装置コマンドシートを対象として同様な処理を行い、ステップS191で抽出した全ての管理装置コマンドシートについて処理が終了すると、ステップS201に進む。
なお、ステップS196又はS200で行った「状態」の変更は、実際にこの送信が終了してから行うようにしてもよい。このようにすることにより、通信エラーが発生しても、送信しようとしていたコマンド及びコマンド応答を再度送信の対象とすることができるので、システムの信頼性が向上する。
ステップS201の後は、図27のステップS15以降に相当する処理に進む。
この遠隔管理システムにおいては、メッセージの収集及び分配処理の基本動作を、以上のように変更することにより、複数の装置を宛先とした管理装置コマンドを処理することができる。
図54は、この処理を示すフローチャートである。この処理においては、仲介装置101のCPU52は、管理装置コマンド実行結果生成手段44として機能する。またこの処理は、図27に示した管理装置102との間のメッセージの送受信に係る処理とは独立して、CPU52が仲介装置101の起動時に開始するものである。
そして、まず対象の管理装置コマンドシート中の対象の「宛先情報」と対応する「状態」を「処理中」に変更し、その後、図52のステップS182乃至S184と同様なステップS215乃至S217の処理を行って処理対象の管理装置コマンドシートに記載された管理装置コマンドを対象の「宛先情報」の示す宛先について実行する。
また、ステップS213で「処理待ち」でなければ、対象の「宛先情報」の示す宛先については処理を行う必要がないので、そのまま次の「宛先情報」を対象として処理を繰り返す。
そして、全ての「宛先情報」について処理が終了すると、ステップS211に戻って処理を繰り返す。
また、図54に示した処理全体を複数のスレッド(例えば4スレッド)で同時に行うようにしてもよいことは、第1の実施例における図33の処理の場合と同様である。
以上のような処理を行うようにすれば、任意のタイミングで管理装置コマンドを実行することができるので、実行に時間のかかるコマンドがあった場合でも、以後の処理が滞ることがない。そして、コマンドに係る動作の結果をコマンド応答として管理装置102に送信可能な状態にできたものから順に、管理装置コマンドシートの「状態」を「処理完了」に変更してその旨を示すことができる。
また、応答については、応答が取得できたものから順に送信を行うため、応答の取得後速やかに転送を行うことができる。なおこの場合に、被管理側コマンドや、他の管理装置コマンドに対する応答もこれらの応答と一括して転送することができるので、第1の実施例の場合ような通信効率の向上の効果を得ることができる。
また、この実施例においても、第1の実施例と同様な変形を適用することが可能である。
次に、以上説明した各実施例の第2の変形例について説明する。この変形例は、仲介装置101の管理装置コマンドシートにおける「状態」の遷移を上述の各実施例の場合と変えたものである。すなわち、初期状態の「未処理」から、「未処理」→「処理中」→「処理完了」→「応答済み」、「未処理」→「処理中」→「遅延通知済処理中」→「処理完了」→「応答済み」、または「未処理」→「遅延通知済未処理」→「遅延通知済処理中」→「処理完了」→「応答済み」と遷移するようにしている。
なお、「遅延通知済未処理」は、まだコマンドに係る処理に着手していないが管理装置102に対する遅延通知の送信は完了している状態を示し、「遅延通知済処理中」は、管理装置102に対する遅延通知の送信が完了しており、かつコマンドに係る処理を実行中であることを示す。また、この変形例での「未処理」及び「処理中」は、それぞれコマンドに係る処理に着手していない状態及び着手はしているが完了していない状態で、かつ管理装置102に対する遅延通知の送信が完了していない状態を示し、「遅延未通知」及び「処理待ち」の「状態」はここでは設けていない。
まず、この変形例においては、図27のステップS18に示した管理装置コマンド登録処理において、図31に示した処理は行わず、図30に示した処理により管理装置コマンドの管理装置コマンドプール42への登録が完了すると、そのまま次のパートを対象として図27のステップS17の処理を行うか、次のパートがなければ処理を終了するようにしている。
そして、管理装置コマンドの実行は、図33に示した処理と対応する図55に示す処理によって行うようにしている。
ステップSB1で「未処理」又は「遅延通知済未処理」の管理装置コマンドシートを発見した場合には、その1つを処理対象とし、その管理装置コマンドシートの「状態」を、元が「未処理」であれば「処理中」に、「遅延通知済未処理」であれば「遅延通知済処理中」に変更する(SB2)。
その後のステップS52乃至S54の処理については、図33の場合と同様である。
この処理の内容からわかるように、この変形例では、「状態」が「未処理」の管理装置コマンドシートも処理の対象としているので、管理装置コマンドプールに登録後、遅延通知の送信が完了していない管理装置コマンドシートも、直ちに処理の対象となる。
この処理においては、まず、管理装置コマンドプール42に登録されている全ての管理装置コマンドシートを順次対象として、ステップS401乃至S409の処理を繰り返す。
そして、まず対象の管理装置コマンドシートに記載されている管理装置コマンドについてのSOAPエンベロープによる遅延通知を、シートの「コマンドID」や「宛先情報」等を参照して作成する(S402)。そして、これをにエンティティヘッダを付して遅延通知に関するパートを生成し(S403)、対象の管理装置コマンドシートの「状態」が「未処理」であれば「遅延通知済未処理」に、「処理中」であれば「遅延通知済処理中」に変更して遅延通知を行った旨を示す(S404)。
ステップS404又はS409の後は、ステップS401に戻り、次の管理装置コマンドシートを対象として処理を繰り返す。ステップS405で「処理完了」でなかった場合にも、同様である。
なお、ステップS404又はS409で行う「状態」の変更は、実際にこの送信が終了してから行うようにしてもよい。このようにすることにより、通信エラーが発生しても、送信しようとしていたコマンド及びコマンド応答を再度送信の対象とすることができるので、システムの信頼性が向上する。
以上でHTTPリクエストの送信に関する処理を終了し、図27のステップS15以降に相当する処理に進む。
なお、ここではこの変形例を第1の実施例に適用した例について説明したが、他の実施例にも適用できることはもちろんである。この場合において、具体的な処理はここで説明したものと異なることになるが、管理装置コマンドシート毎あるいは宛先情報毎に上記のような「状態」の遷移を行わせるようにすればよい。
また、管理装置102でも同様な処理を行い、被管理側コマンドシートについても同様な取扱いを行うようにしてもよい。
次に、この発明の仲介装置及びその仲介装置を用いて構成した通信システムの第2の実施形態について説明する。なお、この実施形態は、上述した第1の実施形態と共通点が多いので、この実施形態の説明に使用する図面において、第1の実施形態及びその各実施例で説明した構成と対応する部分には、同じ符号を用いる。
まず、図57に、この実施形態の通信システムの構成を示す。
この通信システムも、第1の実施形態の場合と同様、第1の通信装置である管理装置102と、第2の通信装置である複数の画像形成装置100と、これらの間の通信を仲介する仲介装置101を備える。しかし、この実施形態では、仲介装置101と管理装置102との間の通信プロトコルにSMTPを採用しているため、全体としての構成は第1の実施形態とはかなり異なったものとなっている。なお、仲介装置101と画像形成装置100との間の通信方式は、第1の実施形態の場合と全く同様である。
なお、この実施例においては、管理装置102と仲介装置101とが直接ネゴシエーションをした上で通信を行っているわけではないが、相互に情報転送を行うことが可能である。
また、これらの動作要求と動作応答の関係も、第1の実施形態の場合と同様、管理装置102と仲介装置101とで対称なものである。しかし、SMTPの場合には、通信のレベルでも管理装置102と仲介装置101とが対称な関係にあることが、HTTPの場合と異なる。
上述したように、この通信システムにおいては、管理装置102と仲介装置101との間の通信は、電子メールを用いて行う。そして、電子メールには、送信元と宛先は存在し、その宛先から送信元に返信を行うことも可能である。しかし、初めの電子メールと返信とは全く独立したものであり、HTTPの場合のような、通信要求と通信応答のような関係はない。
従って、どちらの通信装置から先に通信を行ってもよいし、交互に電子メールを送信しなければならないということもないのであるが、ここでは、管理装置102から仲介装置101にまず電子メールを送信し、交互に計3通の電子メールを送受信する場合の例を示している。
従って、例えば画像機器コマンドaは、電子メールxに記載して転送し、管理装置102からのコマンド応答をその後の電子メールyに記載して転送することができる。また、仲介装置101宛ての管理装置コマンドcは、電子メールyに記載して転送し、仲介装置101からのコマンド応答をその後の電子メールzに記載して転送することができる。
また、コマンドを受信した後最初に送信する電子メールにコマンド応答を記載しなくてもよいことは、図7を用いて説明した第1の実施形態の場合と同様である。
図59は、仲介装置101の機能のうち、コマンド及びコマンド応答に関する処理を行うための機能の構成を示す図11と対応する機能ブロック図である。そして、この図には、仲介装置101が管理装置102と通信を行う場合のデータの流れを示している。
図59に示す機能のうち、被管理側コマンドプール41,管理装置コマンドプール42,仲介装置コマンド生成手段43,管理装置コマンド実行結果生成手段44は、それぞれ図11に示した同名の構成要素と対応するものであり、同様な機能を有する。
メール送信手段76及びメール受信手段77については、それぞれ一括送信手段及び一括受信手段に該当するが、送受信に使用するプロトコルが異なることに伴って、図11に示したHTTPリクエスト送信手段47a及びHTTPレスポンス受信手段47bとは異なるものである。
また、この実施形態においても、仲介装置101にHTTPサーバ機能部46とHTTPクライアント機能部47とを設けているが、これは、被管理装置10と通信を行うためのものである。
この電子メールは、図16に示したHTTPリクエストの場合と同様に、ボディ部としてMIME(Multipurpose Internet Mail Extension)に従ったマルチパートのメッセージが記載され、この各パートには、それぞれSOAPエンベロープが埋め込まれている。すなわち、ボディの部分はHTTPリクエストの場合と同様なものになっている。
管理装置102から仲介装置101に送信する電子メールについては、ヘッダのうちFromの内容とToの内容を入れ替えたものになる。
また、これらの電子メールに記載されるSOAPエンベロープの内容は、HTTPリクエストやHTTPレスポンスの場合と同様なものである。ただし、各パートのエンティティヘッダの部分は、データのエンコード方式が異なるためHTTPの場合とは一部が異なる。
仲介装置101のCPU52は、送信メッセージ収集手段45が被管理側コマンドやコマンド応答等の読み出しを試みるタイミングになると、図61のフローチャートに示す処理を開始する。
そして、まず被管理側コマンド収集処理を行う(S501)。この処理は、被管理側コマンドプール41から管理装置102に送信すべき被管理側コマンドを収集する処理であり、収集したデータからSOAPエンベロープのパートを生成する処理を含む。
その後、ステップS501及びS502の処理で生成したパートを1つにマージして、すべてのパートを含む電子メールを生成し(S503)、その電子メールを管理装置102に宛てて送信して(S504)、処理を終了する。
これらの処理は、図27に示したステップS11乃至S14の処理と対応するものであるが、SMTPの場合には、電子メールの送信と受信の間には、通信要求と通信応答のような関係はないため、処理は一旦ここで終了し、電子メールを受信する場合には、別途図62に示す処理を行う。
仲介装置101のCPU52は、定期的にメールサーバB′にアクセスし、仲介装置101宛ての新着の電子メールがあると、図62のフローチャートに示す処理を開始する。
この処理においては、まず新着の電子メールを受信する(S511)。そして、受信した電子メールのボディ(本文)を、各パートに分割する(S512)。ここで、各パートへの分割は、「MIME_boundary」で区分された要素に分割することであり、またここで全てのパートに関して分割する。
以上の処理においては、ステップS511が一括受信手順の処理であり、ここではCPU52はメール受信手段77として機能する。また、ステップS512乃至S515が第1の分配手順の処理であり、ここではCPU52が受信メッセージ分配手段48として機能する。これらの処理は、図27に示したステップS15乃至S19の処理と対応するものである。
以上で、仲介装置101において実行する、各コマンド及びコマンド応答の転送に関する処理の説明を終了する。
なお、管理装置102の機能及び管理装置102において実行する処理については、管理装置コマンドと被管理側コマンドとの意味合いが逆になる点以外は、仲介装置101の場合と概ね同様である。ただし、管理装置102は、画像形成装置100宛ての管理装置コマンドのように、他の装置に転送して実行させるべきコマンドを受信することはないので、HTTPクライアント機能部やHTTPサーバ機能部を設ける必要はない。また、第1の実施形態で図37を用いて説明したように、受信したコマンドの転送に関連する処理は行う必要がない。
なお、この第2の実施形態についても、第1の実施形態について説明した第1乃至第4の実施例やその変形例のような処理を採用し、同様な効果を得ることができる。
ここで、上述した各実施形態に適用する、その他の変形例について説明する。
上述した各実施形態においては、RPCを実現する上位プロトコルとしてSOAPを採用し、アプリケーションは直接プールを操作してRPCを実現しているが、アプリケーションとプールとの間にCORBA(Common Object Request Broker Architecture)やJAVA(登録商標)RMI(Remote Method Invocation)とのブリッジ(メッセージ変換機能)を備えることによってアプリケーションの開発効率をさらに向上させてもよい。
すなわち、上述した各実施形態において、各ノード間でのコマンド及びこれに対するコマンド応答のやり取りは、XMLで記述されたSOAPメッセージにより行うこととしているが、これに限るものでなく、他の形式で記述されていてもよい。
また、送受信するコマンドやコマンド応答の情報量に制限を設けても構わない。特に、受信するコマンドの情報量を制限するようにすると、受信側がメモリ容量の限られた装置である場合にメモリの使用量を抑えることができる。
また、ここでは仲介装置101と管理装置102とをインターネット103を介して接続した例について説明したが、これ以外にも、有線、無線を問わず、ネットワーク通信が可能な各種通信経路を用いることができる。仲介装置101、被管理仲介装置110、被管理装置10の相互間においても、LAN以外の各種通信経路を用いることもできる。
この場合において、この発明を適用することにより、第1の通信装置が多数の第2の通信装置に処理を依頼する場合でも、少ない通信負荷で動作要求及び動作応答を授受することができるので、多数の第2の通信装置を連携して動作させるシステムを容易に実現でき、負荷の大きな処理を依頼する場合でも、多数の第2の通信装置間に効率よく処理を分散させることができる。
また、仲介装置を多段にカスケード接続する構成にも対応可能である。
さらに、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードして実行させることも可能である。
従って、この発明を、このような通信システム又はこのような通信システムにおいて通信を仲介する仲介装置に適用することにより、通信の負荷が小さい通信システムを構成することができる。
41,142:被管理側コマンドプール
42,141:管理装置コマンドプール
43:仲介装置コマンド生成手段
43a:仲介装置コマンド生成ハンドラ
43b:画像機器コマンド転送ハンドラ
44,243:管理装置コマンド実行結果生成手段
44a:管理装置コマンドハンドラ
44b:管理装置コマンド転送ハンドラ
45,75,145:送信メッセージ収集手段
46,146,246:HTTPサーバ機能部
46a,146a,246a:HTTPレスポンス送信手段
46b,146b,246b:HTTPリクエスト受信手段
47,247:HTTPクライアント機能部
47a,247a:HTTPリクエスト送信手段
47b,247b:HTTPレスポンス受信手段
48,78,148:受信メッセージ分配手段
49:応答状況管理手段
52,201:CPU 57,206:PHY
76:メール送信手段 77:メール受信手段
100:画像形成装置 101:仲介装置
102:管理装置 103:インターネット
104:ファイアウォール 126:制御装置
143:管理装置コマンド生成手段
144:被管理側コマンド実行結果生成手段
244:画像機器コマンド生成手段
Claims (41)
- 第1の通信装置と複数の第2の通信装置との間の通信を仲介する仲介装置であって、
記憶手段と、
前記第1の通信装置から、前記第2の通信装置宛ての複数の動作要求を一括して受信するとともに、前記記憶手段に記憶させる一括受信手段と、
該一括受信手段が受信した各動作要求を、該各動作要求に含まれる宛先情報に従って宛先となる第2の通信装置に送信する個別送信手段と、
前記各第2の通信装置から、前記第1の通信装置からの動作要求に対する動作応答を受信するとともに、その動作応答と対応する動作要求と関連付けて前記記憶手段に記憶させる個別受信手段と、
前記記憶手段に記憶された各動作応答を、それぞれ対応する動作要求を特定する情報を含んだ状態で一括して前記第1の通信装置に送信する一括送信手段とを設けたことを特徴とする仲介装置。 - 請求項1記載の仲介装置であって、
前記動作要求及び動作応答がそれぞれ、形式を変更せずに複数結合して転送可能な1つのメッセージを生成することができる形式で表現され、また複数結合された状態では形式を変更せずに分割して転送可能な個々の動作要求及び動作応答に戻すことができる形式で表現されていることを特徴とする仲介装置。 - 請求項1又は2記載の仲介装置であって、
当該仲介装置宛ての動作要求に係る動作を実行し、実行結果としてその動作要求に対する動作応答を生成する手段を有し、
前記一括受信手段を、前記第1の通信装置から、前記第2の通信装置宛ての動作要求に加え、当該仲介装置宛ての動作要求も一括して受信する手段とし、
前記一括送信手段を、前記第2の通信装置から受信した各動作応答に加え、前記第1の通信装置からの当該仲介装置宛ての動作要求に対する動作応答も一括して前記第1の通信装置に送信する手段としたことを特徴とする仲介装置。 - 請求項1又は2記載の仲介装置であって、
前記記憶手段に記憶させた各動作要求について、その要求に関する処理の進行状況を管理し、その進行状況を示す進行情報を記憶する手段を設け、
前記一括送信手段が、前記進行情報により要求に係る動作が実行済みであることが示されている動作要求に対する動作応答を前記記憶手段から読み出して前記第1の通信装置に送信する手段であることを特徴とする仲介装置。 - 請求項1又は2記載の仲介装置であって、
前記動作要求が、優先順位の情報を含むものであり、
前記個別送信手段が、前記一括受信手段が受信した動作要求のうち、前記優先順位の高いものから優先的に前記宛先となる第2の通信装置に送信する手段であることを特徴とする仲介装置。 - 第1の通信装置と複数の第2の通信装置との間の通信を仲介する仲介装置であって、
前記第1の通信装置からの前記第2の通信装置宛ての動作要求と、該動作要求に対する動作応答とを記憶する記憶手段と、
前記第1の通信装置から、複数の前記動作要求を一括して受信する一括受信手段と、
該一括受信手段が受信した各動作要求を、動作要求毎に分割して前記記憶手段に記憶させる分配手段と、
前記動作要求を前記記憶手段から読み出すと共に、読み出した各動作要求を、その動作要求に含まれる宛先情報に従って宛先となる第2の通信装置に送信する個別送信手段と、
前記各第2の通信装置から、前記動作応答を受信すると共に、受信した動作応答を、その動作応答と対応する動作要求と関連付けて前記記憶手段に記憶させる個別受信手段と、
前記動作応答を前記記憶手段から読み出す収集手段と、
前記第1の通信装置に対して、前記収集手段が読み出した複数の動作応答を、それぞれ対応する動作要求を特定する情報を含んだ状態で一括して送信する一括送信手段とを設けたことを特徴とする仲介装置。 - 第1の通信装置と複数の第2の通信装置との間の通信を仲介する仲介装置であって、
記憶手段と、
前記第1の通信装置から、前記第2の通信装置宛ての複数のSOAPリクエストを1通の電子メールに記載した状態で受信するとともに、前記記憶手段に記憶させる一括受信手段と、
該一括受信手段が受信した各SOAPリクエストを、該各SOAPリクエストに含まれる宛先情報に従って宛先となる第2の通信装置に送信する個別送信手段と、
前記各第2の通信装置から、前記第1の通信装置からのSOAPリクエストに対するSOAPレスポンスを受信するとともに、そのSOAPレスポンスと対応するSOAPリクエストと関連付けて前記記憶手段に記憶させる個別受信手段と、
前記記憶手段に記憶された各SOAPレスポンスを、それぞれ対応するSOAPリクエストを特定する情報を含んだ状態で1通の電子メールに記載して前記第1の通信装置に送信する一括送信手段とを設けたことを特徴とする仲介装置。 - 請求項7記載の仲介装置であって、
前記SOAPリクエスト及びSOAPレスポンスがそれぞれ、形式を変更せずに複数結合して転送可能な1つのメッセージを生成することができる形式で表現され、また複数結合された状態では形式を変更せずに分割して転送可能な個々のSOAPリクエスト及びSOAPレスポンスに戻すことができる形式で表現されていることを特徴とする仲介装置。 - 請求項7又は8記載の仲介装置であって、
当該仲介装置宛てのSOAPリクエストによって要求された動作を実行し、そのSOAPリクエストに対するSOAPレスポンスに記載すべき実行結果を生成する手段を有し、
前記一括受信手段を、前記第1の通信装置から、前記第2の通信装置宛てのSOAPリクエストに加え、当該仲介装置宛てのSOAPリクエストも1通の電子メールに記載した状態で受信する手段とし、
前記一括送信手段を、前記第2の通信装置から受信した各SOAPレスポンスに加え、前記第1の通信装置からの当該仲介装置宛てのSOAPリクエストに対するSOAPレスポンスも1通の電子メールに記載して前記第1の通信装置に送信する手段としたことを特徴とする仲介装置。 - 第1の通信装置と複数の第2の通信装置との間の通信を仲介する仲介装置であって、
前記第1の通信装置からの前記第2の通信装置宛ての動作要求と、該動作要求に対する動作応答とを記憶する記憶手段と、
前記第1の通信装置から、前記動作要求の内容を記載した複数のSOAPリクエストを1通の電子メールに記載した状態で受信する一括受信手段と、
該一括受信手段が受信した各SOAPリクエストに記載された動作要求の内容を、動作要求毎に分割して前記記憶手段に記憶させる分配手段と、
前記動作要求を前記記憶手段から読み出すと共に、読み出した各動作要求の内容を記載したSOAPリクエストを、その動作要求に含まれる宛先情報に従って宛先となる第2の通信装置に送信する個別送信手段と、
前記各第2の通信装置から、前記動作応答の内容を記載したSOAPレスポンスを受信すると共に、受信したSOAPレスポンスに記載された動作応答の内容を、その動作応答と対応する動作要求と関連付けて前記記憶手段に記憶させる個別受信手段と、
前記動作応答を前記記憶手段から読み出す収集手段と、
前記第1の通信装置に対して、前記収集手段が読み出した動作応答の内容を記載した複数のSOAPレスポンスを、それぞれ対応するSOAPリクエストを特定する情報を含んだ状態で1通の電子メールに記載して送信する一括送信手段とを設けたことを特徴とする仲介装置。 - 第1の通信装置と、複数の第2の通信装置と、該第1の通信装置と各第2の通信装置との間の通信を仲介する仲介装置とを備える通信システムであって、
前記仲介装置に、
記憶手段と、
前記第1の通信装置から、前記第2の通信装置宛ての複数の動作要求を一括して受信するとともに、前記記憶手段に記憶させる一括受信手段と、
該一括受信手段が受信した各動作要求を、該各動作要求に含まれる宛先情報に従って宛先となる第2の通信装置に送信する個別送信手段と、
前記各第2の通信装置から、前記第1の通信装置からの動作要求に対する動作応答を受信するとともに、その動作応答と対応する動作要求と関連付けて前記記憶手段に記憶させる個別受信手段と、
前記記憶手段に記憶された各動作応答を、それぞれ対応する動作要求を特定する情報を含んだ状態で一括して前記第1の通信装置に送信する一括送信手段とを設け、
前記第1の通信装置に、
前記第2の通信装置宛ての複数の動作要求を一括して前記仲介装置に送信する送信手段と、
前記第2の通信装置宛ての動作要求に対する動作応答を、それぞれ対応する動作要求を特定する情報を含んだ状態で複数一括して前記仲介装置から受信する受信手段とを設け、
前記各第2の通信装置に、
前記第1の通信装置からの当該第2の通信装置宛ての動作要求を前記仲介装置から受信する受信手段と、
該手段が受信した動作要求に係る動作を実行し、実行結果として、その動作要求に対する動作応答であってその動作要求を特定する情報を含む動作応答を生成する手段と、
該手段が生成した動作応答を前記仲介装置に送信する送信手段とを設けたことを特徴とする通信システム。 - 請求項11記載の通信システムであって、
前記動作要求及び動作応答がそれぞれ、形式を変更せずに複数結合して転送可能な1つのメッセージを生成することができる形式で表現され、また複数結合された状態では形式を変更せずに分割して転送可能な個々の動作要求及び動作応答に戻すことができる形式で表現されていることを特徴とする通信システム。 - 請求項11又は12記載の通信システムであって、
前記仲介装置に、当該仲介装置宛ての動作要求に係る動作を実行し、実行結果としてその動作要求に対する動作応答を生成する手段を設け、
該仲介装置において、
前記一括受信手段を、前記第1の通信装置から、前記第2の通信装置宛ての動作要求に加え、当該仲介装置宛ての動作要求も一括して受信する手段とし、
前記一括送信手段を、前記第2の通信装置から受信した各動作応答に加え、前記第1の通信装置からの当該仲介装置宛ての動作要求に対する動作応答も一括して前記第1の通信装置に送信する手段とし、
前記第1の通信装置において、
前記送信手段を、前記第2の通信装置宛ての動作要求に加え、前記仲介装置宛ての動作要求も一括して前記仲介装置に送信する手段とし、
前記受信手段を、前記第2の通信装置宛ての動作要求に対する動作応答に加え、前記仲介装置宛ての動作要求に対する動作応答も一括して前記仲介装置から受信する手段としたことを特徴とする通信システム。 - 請求項12又は13記載の通信システムであって、
前記仲介装置に、前記記憶手段に記憶させた各動作要求について、その要求に関する処理の進行状況を管理し、その進行状況を示す進行情報を記憶する手段を設け、
前記仲介装置の前記一括送信手段が、前記進行情報により要求に係る動作が実行済みであることが示されている動作要求に対する動作応答を前記記憶手段から読み出して前記第1の通信装置に送信する手段であることを特徴とする通信システム。 - 請求項12又は13記載の通信システムであって、
前記動作要求が、優先順位の情報を含むものであり、
前記仲介装置の前記個別送信手段が、前記一括受信手段が受信した動作要求のうち、前記優先順位の高いものから優先的に前記宛先となる第2の通信装置に送信する手段であることを特徴とする通信システム。 - 第1の通信装置と、複数の第2の通信装置と、該第1の通信装置と各第2の通信装置との間の通信を仲介する仲介装置とを備える通信システムであって、
前記仲介装置に、
前記第1の通信装置からの前記第2の通信装置宛ての動作要求と、該動作要求に対する動作応答とを記憶する記憶手段と、
前記第1の通信装置から、複数の前記動作要求を一括して受信する一括受信手段と、
該一括受信手段が受信した各動作要求を、動作要求毎に分割して前記記憶手段に記憶させる分配手段と、
前記動作要求を前記記憶手段から読み出すと共に、読み出した各動作要求を、その動作要求に含まれる宛先情報に従って宛先となる第2の通信装置に送信する個別送信手段と、
前記各第2の通信装置から、前記動作応答を受信すると共に、受信した動作応答を、その動作応答と対応する動作要求と関連付けて前記記憶手段に記憶させる個別受信手段と、
前記動作応答を前記記憶手段から読み出す収集手段と、
前記第1の通信装置に対して、前記収集手段が読み出した複数の動作応答を、それぞれ対応する動作要求を特定する情報を含んだ状態で一括して送信する一括送信手段とを設け、
前記第1の通信装置に、
前記動作要求と前記動作応答とを記憶する記憶手段と、
前記動作要求を生成して前記記憶手段に記憶させる要求生成手段と、
前記動作要求を前記記憶手段から読み出す収集手段と、
前記仲介装置に対して、前記収集手段が読み出した複数の動作要求を一括して送信する送信手段と、
前記仲介装置から、前記動作応答を、それぞれ対応する動作要求を特定する情報を含んだ状態で複数一括して受信する受信手段と、
該受信手段が受信した各動作応答を、それぞれの動作応答と対応する動作要求と関連付けて前記第2の記憶手段に記憶させる分配手段とを設け、
前記各第2の通信装置に、
前記動作要求を前記仲介装置から受信する受信手段と、
該手段が受信した動作要求に係る動作を実行し、実行結果としてその動作要求に対する動作応答であってその動作要求を特定する情報を含む動作応答を生成する手段と、
該手段が生成した動作応答を前記仲介装置に送信する送信手段とを設けたことを特徴とする通信システム。 - 第1の通信装置と、複数の第2の通信装置と、該第1の通信装置と各第2の通信装置との間の通信を仲介する仲介装置とを備える通信システムであって、
前記仲介装置に、
記憶手段と、
前記第1の通信装置から、前記第2の通信装置宛ての複数のSOAPリクエストを1通の電子メールに記載した状態で受信するとともに、前記記憶手段に記憶させる一括受信手段と、
該一括受信手段が受信した各SOAPリクエストを、該各SOAPリクエストに含まれる宛先情報に従って宛先となる第2の通信装置に送信する個別送信手段と、
前記各第2の通信装置から、前記第1の通信装置からのSOAPリクエストに対するSOAPレスポンスを受信するとともに、そのSOAPレスポンスと対応するSOAPリクエストと関連付けて前記記憶手段に記憶させる個別受信手段と、
前記記憶手段に記憶された各SOAPレスポンスを、それぞれ対応するSOAPリクエストを特定する情報を含んだ状態で1通の電子メールに記載して前記第1の通信装置に送信する一括送信手段とを設け、
前記第1の通信装置に、
前記第2の通信装置宛ての複数のSOAPリクエストを1通の電子メールに記載して前記仲介装置に送信する送信手段と、
前記第2の通信装置宛てのSOAPリクエストに対するSOAPレスポンスを複数、それぞれ対応するSOAPリクエストを特定する情報を含んだ状態かつ1通の電子メールに記載した状態で前記仲介装置から受信する受信手段とを設け、
前記各第2の通信装置に、
前記第1の通信装置からの当該第2の通信装置宛てのSOAPリクエストを前記仲介装置から受信する受信手段と、
該手段が受信したSOAPリクエストによって要求された動作を実行し、そのSOAPリクエストに対するSOAPレスポンスに記載すべき実行結果を生成する手段と、
該手段が生成した実行結果を、前記SOAPリクエストに対するSOAPレスポンスであって前記SOAPリクエストを特定する情報を含むSOAPレスポンスに記載して前記仲介装置に送信する送信手段とを設けたことを特徴とする通信システム。 - 請求項17記載の通信システムであって、
前記SOAPリクエスト及びSOAPレスポンスがそれぞれ、形式を変更せずに複数結合して転送可能な1つのメッセージを生成することができる形式で表現され、また複数結合された状態では形式を変更せずに分割して転送可能な個々のSOAPリクエスト及びSOAPレスポンスに戻すことができる形式で表現されていることを特徴とする通信システム。 - 請求項17又は18記載の通信システムであって、
前記仲介装置に、当該仲介装置宛てのSOAPリクエストによって要求された動作を実行し、そのSOAPリクエストに対するSOAPレスポンスに記載すべき実行結果を生成する手段を設け、
該仲介装置において、
前記一括受信手段を、前記第1の通信装置から、前記第2の通信装置宛てのSOAPリクエストに加え、当該仲介装置宛てのSOAPリクエストも1通の電子メールに記載した状態で受信する手段とし、
前記一括送信手段を、前記第2の通信装置から受信した各SOAPレスポンスに加え、前記第1の通信装置からの当該仲介装置宛てのSOAPリクエストに対するSOAPレスポンスも1通の電子メールに記載して前記第1の通信装置に送信する手段とし、
前記第1の通信装置において、
前記送信手段を、前記第2の通信装置宛てのSOAPリクエストに加え、前記仲介装置宛てのSOAPリクエストも1通の電子メールに記載して前記仲介装置に送信する手段とし、
前記受信手段を、前記第2の通信装置宛てのSOAPリクエストに対するSOAPレスポンスに加え、前記仲介装置宛てのSOAPリクエストに対するSOAPレスポンスも1通の電子メールに記載した状態で前記仲介装置から受信する手段としたことを特徴とする通信システム。 - 第1の通信装置と、複数の第2の通信装置と、該第1の通信装置と各第2の通信装置との間の通信を仲介する仲介装置とを備える通信システムであって、
前記仲介装置に、
前記第1の通信装置からの前記第2の通信装置宛ての動作要求と、該動作要求に対する動作応答とを記憶する記憶手段と、
前記第1の通信装置から、前記動作要求の内容を記載した複数のSOAPリクエストを1通の電子メールに記載した状態で受信する一括受信手段と、
該一括受信手段が受信した各SOAPリクエストに記載された動作要求の内容を、動作要求毎に分割して前記記憶手段に記憶させる分配手段と、
前記動作要求を前記記憶手段から読み出すと共に、読み出した各動作要求の内容を記載したSOAPリクエストを、その動作要求に含まれる宛先情報に従って宛先となる第2の通信装置に送信する個別送信手段と、
前記各第2の通信装置から、前記動作応答の内容を記載したSOAPレスポンスを受信すると共に、受信したSOAPレスポンスに記載された動作応答の内容を、その動作応答と対応する動作要求と関連付けて前記記憶手段に記憶させる個別受信手段と、
前記動作応答を前記記憶手段から読み出す収集手段と、
前記第1の通信装置に対して、前記収集手段が読み出した動作応答の内容を記載した複数のSOAPレスポンスを、それぞれ対応するSOAPリクエストを特定する情報を含んだ状態で1通の電子メールに記載して送信する一括送信手段と、
を設け、
前記第1の通信装置に、
前記動作要求と前記動作応答とを記憶する記憶手段と、
前記動作要求を生成して前記記憶手段に記憶させる要求生成手段と、
前記動作要求を前記記憶手段から読み出す収集手段と、
前記仲介装置に対して、前記収集手段が読み出した動作要求の内容を記載した複数のSOAPリクエストを1通の電子メールに記載して送信する送信手段と、
前記仲介装置から、前記動作応答の内容を記載したSOAPレスポンスを複数、それぞれ対応するSOAPリクエストを特定する情報を含んだ状態かつ1通の電子メールに記載した状態で受信する受信手段と、
前記受信手段が受信したSOAPレスポンスに記載された各動作応答の内容を、それぞれの動作応答と対応する動作要求と関連付けて前記記憶手段に記憶させる分配手段とを設け、
前記各第2の通信装置に、
前記第1の通信装置からの当該第2の通信装置宛てのSOAPリクエストを前記仲介装置から受信する受信手段と、
該手段が受信したSOAPリクエストによって要求された動作を実行し、そのSOAPリクエストに対するSOAPレスポンスに記載すべき実行結果を生成する手段と、
該手段が生成した実行結果を、前記SOAPリクエストに対するSOAPレスポンスであって前記SOAPリクエストを特定する情報を含むSOAPレスポンスに記載して前記仲介装置に送信する送信手段とを設けたことを特徴とする通信システム。 - 第1の通信装置と複数の第2の通信装置との間の通信を仲介する仲介装置の制御方法であって、
前記第1の通信装置から、前記第2の通信装置宛ての複数の動作要求を一括して受信するとともに、前記仲介装置の記憶手段に記憶させる一括受信手順と、
該一括受信手順で受信した各動作要求を、該各動作要求に含まれる宛先情報に従って宛先となる第2の通信装置に送信する個別送信手順と、
前記各第2の通信装置から、前記第1の通信装置からの動作要求に対する動作応答を受信するとともに、その動作応答と対応する動作要求と関連付けて前記記憶手段に記憶させる個別受信手順と、
前記記憶手段に記憶された各動作応答を、それぞれ対応する動作要求を特定する情報を含んだ状態で一括して前記第1の通信装置に送信する一括送信手順とを前記仲介装置に実行させることを特徴とする仲介装置の制御方法。 - 請求項21記載の仲介装置の制御方法であって、
前記動作要求及び動作応答をそれぞれ、形式を変更せずに複数結合して転送可能な1つのメッセージを生成することができる形式で表現し、また複数結合された状態では形式を変更せずに分割して転送可能な個々の動作要求及び動作応答に戻すことができる形式で表現することを特徴とする仲介装置の制御方法。 - 請求項21又は22記載の仲介装置の制御方法であって、
当該仲介装置宛ての動作要求に係る動作を実行し、実行結果としてその動作要求に対する動作応答を生成する手順をさらに前記仲介装置に実行させ、
前記一括受信手順において、前記第1の通信装置から、前記第2の通信装置宛ての動作要求に加え、当該仲介装置宛ての動作要求も一括して受信するようにし、
前記一括送信手順において、前記第2の通信装置から受信した各動作応答に加え、前記第1の通信装置からの当該仲介装置宛ての動作要求に対する動作応答も一括して前記第1の通信装置に送信するようにしたことを特徴とする仲介装置の制御方法。 - 請求項21又は22記載の仲介装置の制御方法であって、
前記仲介装置にさらに、前記記憶手段に記憶させた各動作要求について、その要求に関する処理の進行状況を管理し、その進行状況を示す進行情報を記憶する手順を実行させ、
前記一括送信手順が、前記進行情報により要求に係る動作が実行済みであることが示されている動作要求に対する動作応答を前記記憶手段から読み出して前記第1の通信装置に送信する手順であることを特徴とする仲介装置の制御方法。 - 請求項21又は22記載の仲介装置の制御方法であって、
前記動作要求が、優先順位の情報を含むものであり、
前記個別送信手順が、前記一括受信手順で受信した動作要求のうち、前記優先順位の高いものから優先的に前記宛先となる第2の通信装置に送信する手順であることを特徴とする仲介装置の制御方法。 - 第1の通信装置と複数の第2の通信装置との間の通信を仲介する仲介装置の制御方法であって、
前記第1の通信装置からの前記第2の通信装置宛ての動作要求と、該動作要求に対する動作応答とを記憶する記憶領域を設ける手順と、
前記第1の通信装置から、複数の前記動作要求を一括して受信する一括受信手順と、
該一括受信手順で受信した各動作要求を、動作要求毎に分割して前記記憶領域に記憶させる分配手順と、
前記動作要求を前記記憶領域から読み出すと共に、読み出した各動作要求を、その動作要求に含まれる宛先情報に従って宛先となる第2の通信装置に送信する個別送信手順と、
前記各第2の通信装置から、前記動作応答を受信すると共に、受信した動作応答を、その動作応答と対応する動作要求と関連付けて前記記憶領域に記憶させる個別受信手順と、
前記動作応答を前記記憶領域から読み出す収集手順と、
前記第1の通信装置に対して、前記収集手順で読み出した複数の動作応答を、それぞれ対応する動作要求を特定する情報を含んだ状態で一括して送信する一括送信手順とを前記仲介装置に実行させることを特徴とする仲介装置の制御方法。 - 第1の通信装置と複数の第2の通信装置との間の通信を仲介する仲介装置の制御方法であって、
前記第1の通信装置から、前記第2の通信装置宛ての複数のSOAPリクエストを1通の電子メールに記載した状態で受信するとともに、前記仲介装置の記憶手段に記憶させる一括受信手順と、
該一括受信手順で受信した各SOAPリクエストを、該各SOAPリクエストに含まれる宛先情報に従って宛先となる第2の通信装置に送信する個別送信手順と、
前記各第2の通信装置から、前記第1の通信装置からのSOAPリクエストに対するSOAPレスポンスを受信するとともに、そのSOAPレスポンスと対応するSOAPリクエストと関連付けて前記記憶手段に記憶させる個別受信手順と、
前記記憶手段に記憶された各SOAPレスポンスを、それぞれ対応するSOAPリクエストを特定する情報を含んだ状態で1通の電子メールに記載して前記第1の通信装置に送信する一括送信手順とを前記仲介装置に実行させることを特徴とする仲介装置の制御方法。 - 請求項27記載の仲介装置の制御方法であって、
前記SOAPリクエスト及びSOAPレスポンスをそれぞれ、形式を変更せずに複数結合して転送可能な1つのメッセージを生成することができる形式で表現し、また複数結合された状態では形式を変更せずに分割して転送可能な個々のSOAPリクエスト及びSOAPレスポンスに戻すことができる形式で表現することを特徴とする仲介装置の制御方法。 - 請求項27又は28記載の仲介装置の制御方法であって、
当該仲介装置宛てのSOAPリクエストによって要求された動作を実行し、そのSOAPリクエストに対するSOAPレスポンスに記載すべき実行結果を生成する手順をさらに前記仲介装置に実行させ、
前記一括受信手順において、前記第1の通信装置から、前記第2の通信装置宛てのSOAPリクエストに加え、当該仲介装置宛てのSOAPリクエストも1通の電子メールに記載した状態で受信するようにし、
前記一括送信手順において、前記第2の通信装置から受信した各SOAPレスポンスに加え、前記第1の通信装置からの当該仲介装置宛てのSOAPリクエストに対するSOAPレスポンスも1通の電子メールに記載して前記第1の通信装置に送信するようにしたことを特徴とする仲介装置の制御方法。 - 第1の通信装置と複数の第2の通信装置との間の通信を仲介する仲介装置の制御方法であって、
前記第1の通信装置からの前記第2の通信装置宛ての動作要求と、該動作要求に対する動作応答とを記憶する記憶領域を設ける手順と、
前記第1の通信装置から、前記動作要求の内容を記載した複数のSOAPリクエストを1通の電子メールに記載した状態で受信する一括受信手順と、
該一括受信手順で受信した各SOAPリクエストに記載された動作要求の内容を、動作要求毎に分割して前記記憶領域に記憶させる分配手順と、
前記動作要求を前記記憶領域から読み出すと共に、読み出した各動作要求の内容を記載したSOAPリクエストを、その動作要求に含まれる宛先情報に従って宛先となる第2の通信装置に送信する個別送信手順と、
前記各第2の通信装置から、前記動作応答の内容を記載したSOAPレスポンスを受信すると共に、受信したSOAPレスポンスに記載された動作応答の内容を、その動作応答と対応する動作要求と関連付けて前記記憶領域に記憶させる個別受信手順と、
前記動作応答を前記記憶領域から読み出す収集手順と、
前記第1の通信装置に対して、前記収集手順で読み出した動作応答の内容を記載した複数のSOAPレスポンスを、それぞれ対応するSOAPリクエストを特定する情報を含んだ状態で1通の電子メールに記載して送信する一括送信手順とを前記仲介装置に実行させることを特徴とする仲介装置の制御方法。 - コンピュータを、第1の通信装置と複数の第2の通信装置との間の通信を仲介する仲介装置として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
記憶手段と、
前記第1の通信装置から、前記第2の通信装置宛ての複数の動作要求を一括して受信するとともに、前記記憶手段に記憶させる一括受信手段と、
該一括受信手段が受信した各動作要求を、該各動作要求に含まれる宛先情報に従って宛先となる第2の通信装置に送信する個別送信手段と、
前記各第2の通信装置から、前記第1の通信装置からの動作要求に対する動作応答を受信するとともに、その動作応答と対応する動作要求と関連付けて前記記憶手段に記憶させる個別受信手段と、
前記記憶手段に記憶された各動作応答を、それぞれ対応する動作要求を特定する情報を含んだ状態で一括して前記第1の通信装置に送信する一括送信手段として機能させるためのプログラム。 - 請求項31記載のプログラムであって、
前記動作要求及び動作応答をそれぞれ、形式を変更せずに複数結合して転送可能な1つのメッセージを生成することができる形式で表現し、また複数結合された状態では形式を変更せずに分割して転送可能な個々の動作要求及び動作応答に戻すことができる形式で表現するようにしたことを特徴とするプログラム。 - 請求項32又は33記載のプログラムであって、
前記コンピュータを、前記仲介装置宛ての動作要求に係る動作を実行し、実行結果としてその動作要求に対する動作応答を生成する手段として機能させるためのプログラムを含み、
前記一括受信手段の機能を、前記第1の通信装置から、前記第2の通信装置宛ての動作要求に加え、前記仲介装置宛ての動作要求も一括して受信する機能とし、
前記一括送信手段の機能を、前記第2の通信装置から受信した各動作応答に加え、前記第1の通信装置からの前記仲介装置宛ての動作要求に対する動作応答も一括して前記第1の通信装置に送信する機能としたことを特徴とするプログラム。 - 請求項31又は32記載のプログラムであって、
前記コンピュータをさらに、前記記憶手段に記憶させた各動作要求について、その要求に関する処理の進行状況を管理し、その進行状況を示す進行情報を記憶する手段として機能させるためのプログラムを含み、
前記一括送信手段の機能を、前記進行情報により要求に係る動作が実行済みであることが示されている動作要求に対する動作応答を前記記憶手段から読み出して前記第1の通信装置に送信する機能としたことを特徴とするプログラム。 - 請求項31又は32記載のプログラムであって、
前記動作要求が、優先順位の情報を含むものであり、
前記個別送信手段の機能が、前記一括受信手段が受信した動作要求のうち、前記優先順位の高いものから優先的に前記宛先となる第2の通信装置に送信する機能であることを特徴とするプログラム。 - コンピュータを、第1の通信装置と複数の第2の通信装置との間の通信を仲介する仲介装置として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記第1の通信装置からの前記第2の通信装置宛ての動作要求と、該動作要求に対する動作応答とを記憶する記憶手段と、
前記第1の通信装置から、複数の前記動作要求を一括して受信する一括受信手段と、
該一括受信手段が受信した各動作要求を、動作要求毎に分割して前記記憶手段に記憶させる分配手段と、
前記動作要求を前記記憶手段から読み出すと共に、読み出した各動作要求を、その動作要求に含まれる宛先情報に従って宛先となる第2の通信装置に送信する個別送信手段と、
前記各第2の通信装置から、前記動作応答を受信すると共に、受信した動作応答を、その動作応答と対応する動作要求と関連付けて前記記憶手段に記憶させる個別受信手段と、
前記動作応答を前記記憶手段から読み出す収集手段と、
前記第1の通信装置に対して、前記収集手段が読み出した複数の動作応答を、それぞれ対応する動作要求を特定する情報を含んだ状態で一括して送信する一括送信手段として機能させるためのプログラム。 - コンピュータを、第1の通信装置と複数の第2の通信装置との間の通信を仲介する仲介装置として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
記憶手段と、
前記第1の通信装置から、前記第2の通信装置宛ての複数のSOAPリクエストを1通の電子メールに記載した状態で受信するとともに、前記記憶手段に記憶させる一括受信手段と、
該一括受信手段が受信した各SOAPリクエストを、該各SOAPリクエストに含まれる宛先情報に従って宛先となる第2の通信装置に送信する個別送信手段と、
前記各第2の通信装置から、前記第1の通信装置からのSOAPリクエストに対するSOAPレスポンスを受信するとともに、そのSOAPレスポンスと対応するSOAPリクエストと関連付けて前記記憶手段に記憶させる個別受信手段と、
前記記憶手段に記憶された各SOAPレスポンスを、それぞれ対応するSOAPリクエストを特定する情報を含んだ状態で1通の電子メールに記載して前記第1の通信装置に送信する一括送信手段として機能させるためのプログラム。 - 請求項37記載のプログラムであって、
前記SOAPリクエスト及びSOAPレスポンスをそれぞれ、形式を変更せずに複数結合して転送可能な1つのメッセージを生成することができる形式で表現し、また複数結合された状態では形式を変更せずに分割して転送可能な個々のSOAPリクエスト及びSOAPレスポンスに戻すことができる形式で表現するようにしたことを特徴とするプログラム。 - 請求項37又は38記載のプログラムであって、
前記コンピュータを、前記仲介装置宛てのSOAPリクエストによって要求された動作を実行し、そのSOAPリクエストに対するSOAPレスポンスに記載すべき実行結果を生成する手段として機能させるためのプログラムを含み、
前記一括受信手段の機能を、前記第1の通信装置から、前記第2の通信装置宛てのSOAPリクエストに加え、前記仲介装置宛てのSOAPリクエストも1通の電子メールに記載した状態で受信する機能とし、
前記一括送信手段の機能を、前記第2の通信装置から受信した各SOAPレスポンスに加え、前記第1の通信装置からの前記仲介装置宛てのSOAPリクエストに対するSOAPレスポンスも1通の電子メールに記載して前記第1の通信装置に送信する機能としたことを特徴とするプログラム。 - コンピュータを、第1の通信装置と複数の第2の通信装置との間の通信を仲介する仲介装置として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記第1の通信装置からの前記第2の通信装置宛ての動作要求と、該動作要求に対する動作応答とを記憶する記憶手段と、
前記第1の通信装置から、前記動作要求の内容を記載した複数のSOAPリクエストを1通の電子メールに記載した状態で受信する一括受信手段と、
該一括受信手段が受信した各SOAPリクエストに記載された動作要求の内容を、動作要求毎に分割して前記記憶手段に記憶させる分配手段と、
前記動作要求を前記記憶手段から読み出すと共に、読み出した各動作要求の内容を記載したSOAPリクエストを、その動作要求に含まれる宛先情報に従って宛先となる第2の通信装置に送信する個別送信手段と、
前記各第2の通信装置から、前記動作応答の内容を記載したSOAPレスポンスを受信すると共に、受信したSOAPレスポンスに記載された動作応答の内容を、その動作応答と対応する動作要求と関連付けて前記記憶手段に記憶させる個別受信手段と、
前記動作応答を前記記憶手段から読み出す収集手段と、
前記第1の通信装置に対して、前記収集手段が読み出した動作応答の内容を記載した複数のSOAPレスポンスを、それぞれ対応するSOAPリクエストを特定する情報を含んだ状態で1通の電子メールに記載して送信する一括送信手段として機能させるためのプログラム。 - 請求項31乃至40のいずれか一項記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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