JP2004347713A - マイクロミラーユニットおよび光レベル制御機能付光スイッチング装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】固定フレーム11をそなえるとともに、光を反射するマイクロミラー12と、該マイクロミラーを回転動作可能となるように、前記の固定フレームとマイクロミラーとを連結支持する支持部材16とをそなえ、支持部材16が、マイクロミラー12を回転動作させるための動作特性が互いに異なった複数の偏向部材13,14と、複数の偏向部材13,14間を連結するとともに、複数の偏向部材13,14の回転動作を独立させるための偏向部材間連結フレーム15と、をそなえるように構成する。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば波長分割多重(WDM: Wavelength Division Multiplexing)方式による基幹光ネットワークにおける光クロスコネクト (OXC: Optical Cross−Connect)システム等に用いて好適な、マイクロミラーユニットおよび光レベル制御機能付光スイッチング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
大容量光通信網を構築する有力な手段として波長分割多重 (WDM: Wavelength Division Multiplexing) 方式があり、近年、インターネットの爆発的な普及とともに、そのトラフィックが爆発的に増加している。
このWDM方式による基幹光ネットワークとしての一般的な光クロスコネクト (OXC: Optical Cross−Connect)システムは、複数の光信号交換装置が光ファイバにより相互に接続されてなるものである。光信号交換装置は、波長多重された光信号が光ファイバを通じて入力されると、波長単位で光信号の方路を切り替えるとともに、同一方路の光信号について波長多重して伝送し得るものである。
【0003】
このような光クロスコネクト装置においては、ある通信ルートをなす光ファイバに障害が発生した場合、即時に予備の光ファイバや別ルートの光ファイバに自動的に迂回してシステムを高速に復旧させることができる他、波長単位での光パスの編集が可能である。
ここで、このような光クロスコネクト装置として適用される光スイッチング装置には、MEMS(Micro Electro−Mechanical Systems)ミラーを用いたものがあるが、このようなMEMSミラーを用いた光スイッチング装置においては、外部からの衝撃/振動が光スイッチに加わると、その影響でMEMSミラーをなすミラーが揺れ、光スイッチの出力パワーが変動する。
【0004】
光スイッチング装置においては、通常時は出力される光レベルをモニタして、出力光レベルを一定するフィードバック制御を行なうことができるが、上述のような外部からの衝撃/振動によるミラーの揺れに対しては、上述のごときフィードバック制御を行なっていたとしてもミラー揺れを完全に防止することは困難であり、通信品質の劣化要因にもなりうる。
【0005】
このため、例えば図15に示すように、MEMSミラーとしてのティルトミラーアレイ900を緩衝部材としてのダンパ902を介して所定の位置に設置することで、外部からの衝撃/振動が、ダンパ902の緩衝作用によりMEMSミラー900に伝達されるのを抑制することが行なわれている。尚、このティルトミラーアレイ900は、駆動力が与えられることによりその面位が可変させることができるティルトミラー901をアレイ状に配置したものである。
【0006】
しかしながら、上述のごとき従来の技術においても、MEMSミラーを設置する際に介装されたダンパを使用しても、外部からの衝撃/振動における特定の周波数帯域の振動成分については抑制することが困難であるという課題がある。即ち、図16に示すように、ダンパでは1kHz程度以下の比較的低周波帯域の振動成分については振動を緩衝することが困難であるため、この低周波帯域の振動成分はティルトミラー901に伝達されることになる。
【0007】
この衝撃/振動の影響で生じる光出力レベルの変動を速く収束させる制御方法として、ティルトミラーの各軸にミラー面位を検出するための位置センサを配置し、この位置センサからの情報を基にMEMSミラーをフィードバック制御することが考えられている。この位置センサには、例えばミラーと駆動電極の間に生じる静電容量をモニタするものがある(非特許文献1参照)。
【0008】
なお、本願発明のマイクロミラーユニットおよび光レベル制御機能付光スイッチング装置に関連する技術として、以下に示す特許文献1および2に記載された技術もある。
【0009】
【非特許文献1】
Trey Roessig et al. 「MIRROR WITH INTEGRATED POSITION SENSE ELECTRONICS FOR OPTICAL SWITCHING APPLICATIONS」, European Conference on Optical Communication 2OO2
【特許文献1】
特開2002−162575号公報
【特許文献2】
特表2002−519710号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなミラーと駆動電極の間に生じる静電容量をモニタして、ミラー面位を検出する手法においては、外部からの衝撃/振動によってミラーが揺れた結果発生する静電容量の変化は数[fF](フェムトファラッド)〜数[nF](ナノファラッド)程度と微小なものであり、位置センサをティルトミラーの直近に作り込まないとノイズの影響を受けるため高い技術が必要であり、かつ、すべての軸を制御しなければならないため回路規模が大きくなるとともに、制御周期が比較的長くなってしまう。
【0011】
また、フィードバック制御において光出力レベルを微小調整するためにミラー回転角を微小変化させるには、ディジタル制御を用いると制御回路に高い分解能が要求される。
さらには、衝撃/振動などの影響を考慮して、光スイッチの出力パワーを安定化させるためのフィードバック制御は、全ミラーの静電容量をモニタすることで行なうので、光スイッチが大規模になるにつれて制御回路も大きくなる。このフィードバック制御時の光出力パワーの制御分解能を高くしようとするとDAC(Digital−Analog Converter)などの制御部の分解能を上げる必要がある。
【0012】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、簡素な装置構成により、外部からの衝撃/振動による光出力パワー変動を補償するとともに、フィードバック制御時の微調整分解能を高めることができるようにした、マイクロミラーユニットおよび光レベル制御機能付光スイッチング装置することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明のマイクロミラーユニットは、固定フレームをそなえるとともに、光を反射するマイクロミラーと、該マイクロミラーを回転動作可能となるように、前記の固定フレームとマイクロミラーとを連結支持する支持部材とをそなえ、該支持部材が、該マイクロミラーを回転動作させるための動作特性が互いに異なった複数の偏向部材と、該複数の偏向部材間を連結するとともに、該複数の偏向部材の回転動作を独立させるための偏向部材間連結フレームと、をそなえて構成されたことを特徴としている(請求項1)。
【0014】
この場合において、偏向部材を、一端が該マイクロミラーに接続され該マイクロミラーを第1の特性で回転動作させる第1偏向部材と、一端が該固定フレームに接続され該マイクロミラーを第2の特性で回転動作させる第2偏向部材により構成するとともに、該偏向部材間連結フレームを、該第1偏向部材の他端と第2偏向部材の他端とを接続して上記の第1,第2偏向部材間を連結するように構成することもできる(請求項2)。
【0015】
さらに、好ましくは、固定フレームに、外部からの衝撃/振動を吸収する衝撃/振動吸収部材を接続するとともに、該複数の偏向部材のうちの少なくとも一つの偏向部材を、外部からの衝撃/振動に起因する周波数成分のうちの該衝撃/振動吸収部材で吸収されない周波数成分によっては、前記回転動作が作用されない動作特性を有するように構成することができる(請求項3)。
【0016】
また、各偏向部材を、互いに剛性の異なるトーションバーにより構成することとしてもよい(請求項4)。
また、本発明の光レベル制御機能付光スイッチング装置は、入力ポートから入力された光信号をマイクロミラーで反射させるとともに、前記マイクロミラーの面位を可変することにより前記入力光信号の光路を切り替えて、それぞれ所定の出力ポートから出力光信号として出力するマイクロミラーユニットが複数個アレイ状に配置されてなるミラーアレイと、前記の複数のマイクロミラーユニットを駆動して前記マイクロミラーの面位を可変する駆動部と、該マイクロミラーユニットからの各出力光信号のレベルを検出するレベル検出部と、前記マイクロミラーが、前記の入力ポートに対する出力ポートの割当に応じた面位となるように、かつ該レベル検出部にて検出された各出力光信号のレベルが安定するように、該駆動部を制御する制御部とをそなえるとともに、前記のミラーアレイをなす各マイクロミラーユニットが、上記の本発明のマイクロミラーユニットと同様の構成を有していることを特徴としている(請求項5)。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(a)本発明の一実施形態の説明
図1は本発明の実施の形態にかかる光レベル制御機能付光スイッチング装置9を示すブロック図で、この図1に示す光レベル制御機能付光スイッチング装置9を波長分割多重方式における基幹光ネットワークに適用する際には、前述の光クロスコネクトとして動作させることができるほか、光ADM(Add Drop Multiplexing)として動作させることもできる。
【0018】
ここで、この図1に示す光レベル制御機能付光スイッチング装置9は、入力コリメータアレイ1に入力された(波長チャンネルごとの)光について出力方路の切り替え(光スイッチング)を行なうものであるが、出力方路の切り替えられた光レベルをモニタして、モニタ結果に基づいて出力光の光レベルを安定化制御する光レベル制御機能をも有してなるものである。
【0019】
このため、光レベル制御機能付光スイッチング装置9は、入力コリメータアレイ1,ミラーアレイ2,出力コリメータアレイ3,カプラ部4,光検出器5,メモリ6,駆動回路7および制御回路8をそなえて構成されている。
ここで、上述の入力コリメータアレイ1,ミラーアレイ2および出力コリメータアレイ3は、入力された光の出力方路を任意に切り替える光スイッチングを行なうためのものであって、例えば図2に示すような配置により構成することができる。即ち、入出力として別個のコリメータアレイ1,3をそなえるとともに、ミラーアレイ2として、入力用および出力用の2つのミラーアレイ2−1,2−2をそなえて構成することができる。
【0020】
ここで、この図2において、入力ミラーアレイ2−1および出力ミラーアレイ2−2は互いに90度の角度をなして配置する一方、入力コリメータアレイ1および出力コリメータアレイ3と、各ミラーアレイ2−1,2−2とは45度の角度をなして配置されている。
また、この図2に示す入力コリメータアレイ1は、N(Nは複数、図2中においては8×8個)種類の方路切替対象の光を入力光として集光(コリメート)するためのN個の入力ポート1aをアレイ状に配置されて構成されており、例えばN本の光ファイバの束を構成するファイバブロックからの光をそれぞれの入力ポート1aに導入するとともに、集光された光を入力ミラーアレイ2−1側に出射することができるようになっている。
【0021】
入力ミラーアレイ2−1は、入力コリメータアレイ1の入力ポート1aの配置に1対1で対応するように、N個のティルトミラー2aがアレイ状に配置されて構成されている。即ち、この入力ミラーアレイ2−1は、N個のティルトミラー2aが入力コリメータアレイ1からのN個のコリメート光をそれぞれ後段の出力ミラーアレイ2−2へ反射させるようにアレイ状に配置されている。
【0022】
同様に、出力ミラーアレイ2−2は、入力ミラーアレイ2−1のティルトミラー2aの配置に1対1で対応するように、N個のティルトミラー2bがアレイ状に配置されて構成されている。即ち、この出力ミラーアレイ2−2は、N個のティルトミラー2bがティルトミラー2aからのN個の反射光をそれぞれ後段の出力コリメータアレイ3へ反射させるようにアレイ状に配置されている。
【0023】
さらに、出力コリメータアレイ3は、出力ミラーアレイ2−2のティルトミラー2bの配置に1対1で対応するように、N個の出力ポート3aがアレイ状に配置されて構成されて、ティルトミラー2bからのN個の反射光をそれぞれコリメートして出力するものである。
また、上述の入力ミラーアレイ2−1および出力ミラーアレイ2−2は、MEMSミラーアレイとして構成されている。即ち、ミラーアレイ2−1,2−2のティルトミラー2a,2bは、後述の駆動回路7による駆動により個別に面位を可変することができるようになっており、これにより、入射された光の反射光路を可変することができるようになっている。
【0024】
これにより、入力ミラーアレイ2−1のティルトミラー2aは、出力ミラーアレイ2−2におけるいずれかのティルトミラー2bに向けて反射光を出射することができ、出力ミラーアレイ2−2のティルトミラー2bは、出力コリメータアレイ3におけるいずれかの出力ポート3aに導入されるように反射光を出射することができる。
【0025】
換言すれば、上述の入力ミラーアレイ2−1および出力ミラーアレイ2−2における、面位が設定された各ティルトミラー2a,2bが協働することにより、入力コリメータアレイ1の各入力ポート1aに入力される光信号を、出力コリメータアレイ3における任意の位置の出力ポート3aを通じて出力することができる。
【0026】
すなわち、上述の入力ミラーアレイ2−1および出力ミラーアレイ2−2は、入力ポート1aから入力された光信号をマイクロミラー(ティルトミラー2a,2b)で反射させるとともに、ティルトミラー2a,2bの面位を可変することにより入力光信号の光路を切り替えて、それぞれ所定の出力ポート3aから出力するマイクロミラーユニットが複数個アレイ状に配置されてなるミラーアレイとして機能する。
尚、これらの入力ミラーアレイ2−1,2−2は、後述するような本願発明にかかる特徴的な構成(マイクロミラーユニット)を有するものである。
【0027】
図3,4は、上述のミラーアレイ2−1,2−2を構成するマイクロミラーユニット10を示す模式図で、図3はその模式的斜視図であり、図4は模式的上視図である。即ち、上述のミラーアレイ2−1,2−2は、これらの図3,4に示すマイクロミラーユニット10がN個アレイ状に配置されて構成されている。
ここで、この図3,4に示すマイクロミラーユニット10は、固定フレーム11をそなえるとともに、固定フレーム11の内側に、表面に金属膜が形成されて光を反射するマイクロミラー(ティルトミラー)12がそなえられ、かつ、マイクロミラー12を回転動作可能に固定フレーム11とマイクロミラー12とを連結支持する支持部材16をそなえて構成されている。
【0028】
ここで、支持部材16は、マイクロミラー12を回転動作させるための2種類のトーションバー(第1トーションバー13および第2トーションバー14)および各トーションバー13,14を連結する連結フレーム15をそなえて構成され、固定フレーム11には更に前述の図15に示すもの(符号902参照)と同様のダンパ17をそなえて構成されている。
【0029】
また、第1および第2トーションバー13,14は、マイクロミラー12を回転動作させるための動作特性が互いに異なった偏向部材として機能するものである。即ち、第1トーションバー13は、一端がマイクロミラーに接続されマイクロミラー12を後述の第1の特性で回転動作させる第1偏向部材として機能し、第2トーションバー14は、一端が固定フレーム11に接続されマイクロミラー12を後述する第2の特性で回転動作させる第2偏向部材として機能する。
【0030】
さらに、上述のマイクロミラー12と、固定フレーム11の基底部11aとの間には、図5に示すように自由空間スペースVが設けられ、基底部11aに設けられた電極7aにて発生される静電力と、トーションバー13又は14のねじれ作用により、マイクロミラー12の面位を可変することができるようになっている。
【0031】
すなわち、基底部11a上における上記回転軸について対称となる位置に設けられた2つの電極7aからの静電力によって、第1トーションバー13を回転軸としてマイクロミラー12が上記2つの電極7aのうちの一方側に回転することで面位が変わる。以下においては、第1トーションバー13を回転軸としたマイクロミラー12の回転をX軸回転という(図4参照)。
【0032】
また、基底部11a上における上記回転軸について対称となる位置に設けられた電極7bからの静電力によって、第2トーションバー14を回転軸として連結フレーム15,トーションバー13およびマイクロミラー12が一体となって、上記2つの電極7bのうちの一方側に回転することで面位が変わる。以下においては、第2トーションバー14を回転軸としたマイクロミラー12の回転をY軸回転という(図4参照)。
【0033】
さらに、上述の連結フレーム15は、複数の偏向部材としてのトーションバー13,14間を連結するとともに、トーションバー13,14による回転動作を独立させるための偏向部材間連結フレームとして機能する。即ち、トーションバー13の他端とトーションバー14の他端とを接続(連結)して、X軸回転動作とY軸回転動作とを互いに干渉なく別々に行なわせることができる。
【0034】
さらに、第1および第2トーションバー13,14は、互いに同材質からなるものであるが、第1トーションバー13の太さを図4に示すd1とする一方、第2トーションバー14については、第1トーションバー13よりも太いd2(d2>d1)として、第1トーションバー13よりも剛性(ねじれ剛性)も高くなるように構成されている。
【0035】
すなわち、マイクロミラー12を引き寄せるための静電力の大きさを同一とした場合においては、第2トーションバー14を回転軸とした場合の方が、第1トーションバー13を回転軸とした場合よりもねじれが少なく、マイクロミラー12の面の変位量も小さくなる。
図6は、上述の第1,第2トーションバー13,14の面位を変化させるために、それぞれの回転軸の対称位置の電極7a,7bに印加する電圧と、面位の回転角の関係を示す図であり、図6中2次曲線Z1は第1トーションバー13を回転軸とした場合を示し、2次曲線Z2は第2トーションバー14を回転軸とした場合を示している。
【0036】
この図6に示すように、電極に印加する電圧Vと面位の変化θは、〔θ=構造パラメータA×(Vの2乗)〕の関係を有しているが、この式における構造パラメータAは、トーションバー13,14の太さがから決定されるもので、トーションバーが(第2トーションバー14のごとく)太くなると比較的小さく、第1トーションバー13のごとく比較的細くなると大きくなるものである。
【0037】
また、この図6に示すように、第2トーションバー14を使用すると、第1トーションバー13を使用する場合よりも同一の電圧変化量ΔVで小さい角度変化量を付けることができるので(Δθ2<Δθ1)、トーションバーの太さを太くすると(即ち剛性を高くすると)、面位制御のための分解能を高めることができる。
【0038】
さらに、第1トーションバー13が、従来のごとき外部からの衝撃/振動に対してダンパ17で緩衝しきれない低周波成分の力の影響を受けて、マイクロミラー12の面位が可変する性質を有するのに対して、第2トーションバー14を、上述のごとき低周波成分の力の影響を受けず、マイクロミラー12の面位を可変させない程度の剛性を持たせている。
【0039】
換言すれば、第2トーションバー14の共振周波数は、ダンパ17で外部からの衝撃/振動を十分緩衝させることができるような周波数帯域となるため、このような外部から衝撃/振動を受けたとしても、この影響を受けて第2トーションバー14を軸としたマイクロミラー12の回転はほとんど生じることはない。
すなわち、支持部材16を構成する複数のトーションバー13,14のうちの少なくとも一つの偏向部材であるトーションバー14は、該部からの衝撃/振動に起因する周波数成分のうちのダンパ17で吸収されない周波数成分によっては、回転動作が作用されない動作特性を有している。
【0040】
これにより、後述するように、外部からの衝撃/振動を受けていない場合には第1トーションバー13および第2トーションバー14によるX軸およびY軸回転動作によってマイクロミラー12の面位可変制御が行なわれる一方で、外部からの衝撃/振動を受けた場合には、低周波成分の力の影響を受けるX軸回転動作による光レベル変動を、第2トーションバー14を用いた面位可変制御により抑制できるようになっている。
【0041】
ところで、図1に示すカプラ部4は、各出力ポート3aから出力された出力光信号を分岐するもので、出力コリメータアレイ3に接続される図示しないファイバブロックにおける個々の光ファイバからの出力光信号を光レベル安定化のためのフィードバック制御用に分岐する光カプラ4−1〜4−Nからなる。
さらに、光検出器5は、光カプラ部4で分岐された出力光信号を各々モニタするもので、例えば各出力光信号のレベルに応じた電気信号(フォトカレント;電流信号)を出力するフォトダイオードおよび、フォトカレントを電圧信号に変換して出力する電流/電圧変換器等により構成される。
【0042】
したがって、上述の光カプラ部4および光検出器5により、ティルトミラー2a,2bにて光路が切り替えられた光信号のレベルを検出するレベル検出部としての機能を有している。
また、駆動回路(駆動部)7は、後述の制御回路8からのディジタル信号による制御を受け、これをアナログ制御量に変換することにより、ミラーアレイ2−1,2−2をなす複数のティルトミラー2a,2bを駆動してティルトミラー2a,2bの面位を駆動するものであり、例えば図5に示す電極7a,7bに対して所定量の静電力を供給することにより、上述のトーションバー13,14を軸として所定角度分回転動作させることができるようになっている。
【0043】
さらに、メモリ6は、例えば図7に示すように、各入力ポート1a(入力チャンネル)に対する出力ポート3a(出力チャンネル)の割り当てに応じた、ミラーアレイ2−1,2−2のそれぞれのティルトミラー2a,2bの面位(角度量)に関する情報とともに、各ティルトミラー2a,2bごとのトーションバー13,14(図3,図4参照)の剛性を示す構造パラメータAの値のほか、光スイッチング装置9において方路切替の単位となる各チャンネルごとの出力光信号の設定光レベル値について、データベースとして格納しておくものである。
【0044】
ここで、各入力ポート1a(入力チャンネル)に対する出力ポート3a(出力チャンネル)の割り当てに応じた、ミラーアレイ2−1,2−2のそれぞれのティルトミラー2a,2bの面位(角度量)に関する情報としては、例えば図8に示すように、出力光が最大レベルPmaxとなる角度(角度ずれの座標値「0」)からずれた値Pxとなる面位(座標値「−y」又は「y」の点)としておくようになっている。
【0045】
すなわち、Y軸方向の面位と出力される光レベルとの関係は、この図8に示すようにガウス分布形状を有しているが、この光レベルが最大となる位置に面位を設定せずに、最大レベルとなる面位からは少しずれた面位としておく。X軸方向の面位についても、同様に設定しておくことができる。
また、各ティルトミラー2a,2bごとのトーションバー13,14(図3,図4参照)の剛性を示す構造パラメータAの値としては、第1トーションバー13および第2トーションバー14それぞれにおける正側および負側(図4に示す座標軸の正の方向に回転させる側と負の方向に回転させる側)のパラメータについて記憶しておくようになっている。
【0046】
制御回路8は、メモリ6に記憶された内容および光検出器5からの光モニタ結果に基づいて、駆動回路7からティルトミラー2a,2bに対して供給すべき駆動量を演算し、演算結果をディジタル信号として駆動回路7に供給するものであって、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Arrays)等のASIC(Application Specific Integrated Circuit)により構成することができる。
【0047】
具体的には、制御回路8は、上述のメモリ6に記憶された内容を参照して、入力ポート1aに対する出力ポート3aの割当に応じて、駆動回路7における各マイクロミラーユニットに対する駆動量を演算する割当駆動量演算部8Aと、光検出部5にて検出された各出力光信号のレベルを安定化させるように、割当駆動量演算部8Aで演算された駆動量を補正し、駆動制御信号として駆動回路7に出力する補正部8Bとをそなえて構成されている。
【0048】
ここで、割当駆動量演算部8Aにおいては、メモリ4からのティルトミラー2a,2bの面位(角度量θ)に関する情報と、構造パラメータAに関する情報をもとに、駆動回路7における各ティルトミラー2a,2bに対する駆動量(例えば静電力の大きさV)について演算するものである。具体的には、前述したように、角度量θは、構造パラメータAと、駆動量Vの2乗との積で求められるの関係を有することから、以下に示す式(1)に基づいて駆動量を演算することができるようになっている。
駆動量V=(θ/A)1/2 …(1)
また、上述の補正部8Bにおいては、上述のごとく駆動回路7がティルトミラー2a,2bを駆動することにより入力ポート1aの位置に対応した出力ポート3aが割り当てられたあとで、光検出器5からの光レベルが安定化するように、駆動回路7に対する駆動量を補正するようになっており、これにより、出力ポート3aからの各出力光信号を安定化させることができる。
【0049】
したがって、上述のメモリ6および制御回路8により、ティルトミラー2a,2bが、入力ポート1aに対する出力ポート3aの割当に応じた面位となるように、かつ光検出器5にて検出された各出力光信号のレベルが安定するように、駆動回路7を制御する制御部として機能する。
特に、上述の補正部8Bにおいては、光レベル制御機能付光スイッチング装置9に対して外部から衝撃/振動が加わると、ダンパ17では緩衝しきれない低周波成分による出力信号光の光レベル変動についても、安定化制御を行なうことができるものである。
【0050】
すなわち、第1トーションバー13で上述の低周波成分の影響を受けて、マイクロミラー12のX軸回転による光レベル変動が生じている場合においても、このX軸回転による光レベル変動を、上述の低周波成分の影響を受けることのない第2トーションバー14による回転制御を、光検出器5からの光モニタ結果をもとにフィードバック制御を行なうことで補償することができる。
【0051】
前述したように、衝撃/振動を受けていない通常時には、Y軸方向の面位を最大となる位置に面位を設定せずに、最大レベルとなる面位からは少しずれた面位となるように各ティルトミラー2a,2bが設定されている。即ち、衝撃/振動を受けた場合に、Y軸方向の面位調整により光レベルをある程度増減できるポイントに設定しておくのである。
【0052】
なお、上述の安定化制御を行なう際の補正部8Bにて補正すべき対象としては、各チャンネルに配置されるミラー2a,2bにおけるトーションバー13,14のうちのいずれか一つの回転軸についての駆動量のみを補正するものとすることができる。特に、外部からの衝撃/振動を受けた場合には、ミラーアレイ2−1,2−2のミラー2a,2bうちのいずれか一方のミラーにおけるトーションバー14に対する駆動量を補正対象とする。
【0053】
上述の構成により、本発明の一実施形態にかかる光レベル制御機能付光スイッチング装置9では、入力コリメータアレイ1の入力ポート1aを通じて入力された各チャンネルの入力光信号は、駆動回路7の駆動により角度が設定された入力ミラーアレイ2−1のティルトミラー2aと出力ミラーアレイ2−2のティルトミラー2bにより偏向されて、それぞれ割り当てられた出力ポート3aを通じて出力される。
【0054】
このとき、各出力ポート3aから出力された出力信号光を光カプラ部4で分岐して、それぞれの光レベルを光検出器5でモニタし、制御回路8の補正部8Bでは、モニタ結果をもとに、出力光信号のレベルが安定するように駆動回路7に補正された駆動量をディジタル制御信号として供給する。即ち、補正部8Bにおいては、スイッチング単位となるチャンネルごとに、メモリ6に記憶されている設定光レベルを制御目標値とし、光検出器5からの各出力信号光のレベルに基づいて駆動回路7に対する駆動量をフィードバック制御により補正する。
【0055】
上述の補正部8Bにおける駆動回路7の制御態様について、一つのチャンネルの出力光信号に着目して、図9に示すフローチャートおよび図10〜図12を参照しながら説明する。
まず、補正部8Bでは、光検出器5からの出力信号光のレベルPmと、制御目標となる設定光レベルPrefとの差分(Pm−Pref)を光出力パワー変動値ΔPとして演算するとともに、演算された光出力パワー変動値ΔPとあらかじめ設定された閾値ΔPsとの大小を比較する。即ち、光出力パワー変動値ΔPが、閾値ΔPsを越えている場合には、外部から衝撃/振動の影響で第1ティルトミラー13が振動しているために安定化制御を行なう必要があると判定されて、該当チャンネルの光路上のティルトミラー2a,2bのいずれかのミラーにおける第2トーションバー14に対する駆動量を補正する(ステップS1のYESルート)。
【0056】
すなわち、外部から衝撃/振動が加わった場合にはティルトミラー2a,2bにその力が作用し、ティルトミラー2a,2bが振動することにより光出力パワーが変動する。この変動値は通常の光出力パワー安定化のためのフィードバック制御を行なう場合よりも大きなパワー変動を生ずるため、あるパワー変動閾値ΔPsよりも大きな値となった場合には外部から衝撃/振動の影響でティルトミラーが振動していると判断し、ダンパ17で振動が減衰されている安定化制御用の一つの軸(即ち、ティルトミラー2a,2bのいずれかにおける第2トーションバー14)を振動制御用軸として用いてパワー変動の補償を行なう。
【0057】
角度変化量と光出力パワーの関係は、図8のようなトレランスカーブとなることがわかっているため、パワー変動の補償を行なう場合に振動制御用軸の駆動量を変化させるステップ幅Δyは、上述の図8の関係から算出する。このトレランスカーブの正領域もしくは負領域を使うことにより、角度変化量と光出力パワーの増減は1対1で対応する。
【0058】
具体的には、メモリ6に記憶設定された振動制御用軸の面位設定が、図8の負領域を用いているとすると、ΔP(=Pm−Pref)が正の値である場合には、出力光信号のレベルが設定光レベルを超えているため、第2トーションバー14に対する駆動量を、光パワーがΔPだけ減少するような値に補正して、ディジタル信号として駆動回路7へ供給する(図9のステップS2のYESルートからステップS3,図10参照)。
【0059】
このときの光パワーがΔPだけ減少するような駆動量を算出するに当たっては、まず光パワーがΔPだけ減少するようなY軸の面位の変化量を求める。このY軸の面位の変化量、即ちフィードバック制御時のステップ幅Δyは、式(2)に示すように表すことができる。尚、式(2)中において、Kはステップ幅を決定する定数である。
【0060】
Δy=K(Pm−Pref)=KΔP …(2)
このようにして求められたステップ幅と、メモリ6に記憶された構造パラメータAとを用いて、前述の式(1)を用いることにより、該当チャンネルの光路上のティルトミラー2a,2bのいずれかのミラーにおける第2トーションバー14に対する駆動量に対する補正量(この場合はパワー減少させるための駆動量差分値)を算出する。
【0061】
また、ΔP(=Pm−Pref)が負の値である場合には、出力光信号のレベルが設定光レベルを下回っているため、第2トーションバー14に対する駆動量を、光パワーがΔPだけ増加するような値に補正して、ディジタル信号として駆動回路7へ供給する(ステップS2のNOルートからステップS4参照)。この場合の補正量についても、ステップ幅Δyを算出してから式(1)を用いて算出する。
【0062】
その後、ティルトミラー2a,2bの振動が収束してくると、振動成分であるX軸における角度ずれΔxは次第に小さくなっていく。上述のステップS1〜S4による制御を通じて、光出力パワー変動値ΔPが、閾値ΔPsを下回るようになった場合においても(ステップS1のNOルート)、角度ずれΔxが、予め設定された閾値Δzよりも小さくなるまで、前述の振動制御用軸による制御を行なう(ステップS5のNOルートからステップS2,図11参照)。
【0063】
そして、角度ずれΔxが、閾値Δzよりも小さくなった場合には、ティルトミラー2a,2bの振動がなくなったと判断し、振動制御前の安定化制御のための制御モードに戻し、4軸(ティルトミラー2a,2bそれぞれのX軸およびY軸)を制御対象としたフィードバック制御を行なう(ステップS5のYESルートからステップS6)。
【0064】
4軸の制御対象とした通常時のフィードバック制御について、ミラー2a又はミラー2b第1トーションバー13によるX軸の回転制御に着目して説明すると、図12に示すように、光検出器5で検出された光出力パワーPmがPrefからΔPd(ΔPd<ΔPs)だけ上昇した場合には、上昇分の光パワーに相当する角度ずれ量Δxdを、前述の式(2)にしたがって求めたのち、このΔxdを用いて、駆動量を式(1)にしたがって駆動量の補正量を算出する。他の3軸についても同様に駆動量を補正する。
【0065】
これにより、駆動回路7では、補正部8Bにて補正された駆動量でミラー2a,2bを駆動することにより、出力信号光のレベルを安定化させることができる(ステップS6)。
このように、本発明の一実施形態によれば、ミラーアレイ2−1,2−2を構成するマイクロミラーユニットが、ティルトミラー2a,2bを回転動作させるための動作特性が互いに異なった複数の偏向部材としての第1トーションバー13,第2トーションバー14をそなえているので、第2トーションバー14を外部からの衝撃/振動が作用を受けない動作特性とすれば、外部からの衝撃/振動がマイクロミラー12に作用し、光出力パワーが変動したとしても、光レベルについてのフィードバック制御を、上述の第2トーションバー14を用いて行なうことにより、特別なセンサシステムを設けることを不要とした簡素な装置構成で、衝撃/振動を補償することができる利点がある。
【0066】
すなわち、第2トーションバー14を用いた光レベルのフィードバック制御により、外部からの衝撃/振動に対する光レベル変動の安定化のために、ミラーアレイ2−1,2−2を構成するティルトミラー2a,2bすべてについての偏向制御量(回転角度)をセンシングする位置センサを作り込む必要がなく、光出力パワーのモニタのみで安定化制御を実現することが可能であるため、フィードバック制御に必要なセンサデバイスの数が削減され、回路規模を小さくすることができる利点がある。また、安定化制御に必要な制御対象が1パス(チャンネル)につき1つ(1つのパス上における2つのミラー2a,2bにおける4軸のうちの1軸)のみであるため、制御周期を短くし、高速な制御が可能となる。
【0067】
また、第2トーションバー14が、外部からの衝撃/振動に起因する周波数成分のうちのダンパ17で吸収されない周波数成分によっては、回転動作が作用されない動作特性を有しているので、外部からの衝撃/振動に対してフィードバック制御すべき光レベル変動としては、ダンパ17で振動を抑制しきれない低周波成分のみに目標を絞ることができるので、光レベル安定化のためのフィードバックループの応答を高速にすることは厳格には要求されず、処理速度の高速なディジタル制御回路を準備する必要がなくなる。従って装置構成のためのコストを低減させることができる利点がある。
【0068】
また、ミラーアレイ2−1,2−2を構成するマイクロミラーユニットが、ティルトミラー2a,2bを回転動作させるための動作特性が互いに異なった複数の偏向部材としての第1トーションバー13,第2トーションバー14をそなえているので、比較的高いねじれ剛性を有する第2トーションバー14により、電圧に対する偏向制御量の分解能が高く、光出力パワーの制御分解能を高くすることが可能となる。
【0069】
なお、上述の本実施形態におけるミラーアレイ2−1,2−2を構成するマイクロミラーユニットは、図3,図4に示すように、Y軸回転用の第2トーションバー14を、X軸回転用の第1トーションバー13と同材質としつつ太さを第1トーションバー13よりも太くしているが、本発明によればこれに限定されず、例えば図13に示すように、第1トーションバー13の太さをd2、第2トーションバー14の太さをd1(d2>d1)として、外部振動を受けないトーションバーをX軸回転用の第1トーションバー13とすることができる。
【0070】
同様に、図14に示すように、X軸およびY軸回転用に、図6のZ1に示すような電圧−回転角特性を有する太さd1のトーションバー13,14を設けるとともに、外部振動の影響を受けないトーションバーとして、太さをトーションバー13,14よりも太いd2(d2>d1)としたY軸回転用のトーションバー14Aを更に追加するように構成してもよい。
【0071】
なお、図14中において、15−1はトーションバー14Aおよびトーションバー13の回転動作を独立させるための偏向部材間連結フレームであり、15−2はトーションバー13およびトーションバー14の回転動作を独立させるための偏向部材間連結フレームである。
なお、上述した実施形態に関わらず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0072】
なお、本発明の各実施形態が開示されていれば、当業者によって製造することが可能である。
(b)付記
(付記1) 固定フレームをそなえるとともに、
光を反射するマイクロミラーと、
該マイクロミラーを回転動作可能となるように、前記の固定フレームとマイクロミラーとを連結支持する支持部材とをそなえ、
該支持部材が、
該マイクロミラーを回転動作させるための動作特性が互いに異なった複数の偏向部材と、
該複数の偏向部材間を連結するとともに、該複数の偏向部材の回転動作を独立させるための偏向部材間連結フレームと、
をそなえて構成されたことを
特徴とする、マイクロミラーユニット。
【0073】
(付記2) 該偏向部材が、一端が該マイクロミラーに接続され該マイクロミラーを第1の特性で回転動作させる第1偏向部材と、一端が該固定フレームに接続され該マイクロミラーを第2の特性で回転動作させる第2偏向部材により構成されるとともに、該偏向部材間連結フレームが、該第1偏向部材の他端と第2偏向部材の他端とを接続して上記の第1,第2偏向部材間を連結するように構成されたことを特徴とする、付記1記載のマイクロミラーユニット。
【0074】
(付記3) 該固定フレームに、外部からの衝撃/振動を吸収する衝撃/振動吸収部材が接続されるとともに、
該複数の偏向部材のうちの少なくとも一つの偏向部材が、外部からの衝撃/振動に起因する周波数成分のうちの該衝撃/振動吸収部材で吸収されない周波数成分によっては、前記回転動作が作用されない動作特性を有するように構成されたことを特徴とする、付記1又は2記載のマイクロミラーユニット。
【0075】
(付記4) 各偏向部材が、互いに剛性の異なるトーションバーにより構成されたことを特徴とする、付記1〜3のいずれか1項記載のマイクロミラーユニット。
(付記5) 各偏向部材が、互いに同材質で太さの異なるトーションバーにより構成されたことを特徴とする、付記4記載のマイクロミラーユニット。
【0076】
(付記6) 入力ポートから入力された光信号をマイクロミラーで反射させるとともに、前記マイクロミラーの面位を可変することにより前記入力光信号の光路を切り替えて、それぞれ所定の出力ポートから出力光信号として出力するマイクロミラーユニットが複数個アレイ状に配置されてなるミラーアレイと、
前記の複数のマイクロミラーユニットを駆動して前記マイクロミラーの面位を可変する駆動部と、
該マイクロミラーユニットからの各出力光信号のレベルを検出するレベル検出部と、
前記マイクロミラーが、前記の入力ポートに対する出力ポートの割当に応じた面位となるように、かつ該レベル検出部にて検出された各出力光信号のレベルが安定するように、該駆動部を制御する制御部とをそなえるとともに、
前記のミラーアレイをなす各マイクロミラーユニットが、
固定フレームをそなえるとともに、
光を反射するマイクロミラーと、
該マイクロミラーを回転動作可能となるように、前記の固定フレームとマイクロミラーとを連結支持する支持部材とをそなえ、
該支持部材が、
該マイクロミラーを回転動作させるための動作特性が互いに異なった複数の偏向部材と、
該複数の偏向部材間を連結するとともに、該複数の偏向部材の回転動作を独立させるための偏向部材間連結フレームと、
をそなえて構成されたことを
特徴とする、光レベル制御機能付光スイッチング装置。
【0077】
(付記7) 該偏向部材が、一端が該マイクロミラーに接続され該マイクロミラーを第1の特性で回転動作させる第1偏向部材と、一端が該固定フレームに接続され該マイクロミラーを第2の特性で回転動作させる第2偏向部材により構成されるとともに、該偏向部材間連結フレームが、該第1偏向部材の他端と第2偏向部材の他端とを接続して上記の第1,第2偏向部材間を連結するように構成されたことを特徴とする、付記6項記載の光レベル制御機能付光スイッチング装置。
【0078】
(付記8) 該固定フレームに、外部からの衝撃/振動を吸収する衝撃/振動吸収部材が接続されるとともに、
該複数の偏向部材のうちの少なくとも一つの偏向部材が、外部からの衝撃/振動に起因する周波数成分のうちの該衝撃/振動吸収部材で吸収されない周波数成分によっては、前記回転動作が作用されない動作特性を有するように構成されたことを特徴とする、付記6又は7記載の光レベル制御機能付光スイッチング装置。
【0079】
(付記9) 各偏向部材が、互いに剛性の異なるトーションバーにより構成されたことを特徴とする、付記6〜8のいずれか1項記載の光レベル制御機能付光スイッチング装置。
(付記10) 各偏向部材が、互いに同材質で太さの異なるトーションバーにより構成されたことを特徴とする、付記9記載の光レベル制御機能付光スイッチング装置。
【0080】
(付記11) 該制御部が、
各入力ポートに対する出力ポートの割り当てに応じた各マイクロミラーの角度量に関する情報とともに、該駆動部からの各マイクロミラーユニットに対する駆動量を演算するためのパラメータを記憶するメモリと、
該メモリにて記憶されている情報をもとに、前記の入力ポートに対する出力ポートの割当に応じて、該駆動部における前記マイクロミラーユニットに対する駆動量を演算する割当駆動量演算部と、
該レベル検出部にて検出された各出力光信号のレベルを安定化させるように上記演算された駆動量を補正し、駆動制御信号として該駆動部に出力する補正部とをそなえて構成されたことを特徴とする、付記6〜10のいずれか1項記載の光レベル制御機能付光スイッチング装置。
【0081】
(付記12) 前記の制御部における補正部が、
該レベル変化検出部にて検出された光信号のレベル変化が、該衝撃/振動吸収部材で吸収されない周波数成分によるものであるか否かを判定するとともに、
前記光信号のレベル変化が、該衝撃/振動吸収部材で吸収されない周波数成分によるものであると判定された場合には、該衝撃/振動吸収部材で吸収されない周波数成分によっては前記回転動作が作用されない動作特性を有する偏向部材を回転動作させるべく、該駆動部に対する駆動量を補正するように構成されたことを特徴とする、付記11記載の光レベル制御機能付光スイッチング装置。
【0082】
(付記13) 該メモリが、各入力ポートに対する出力ポートの割り当てに応じた各マイクロミラーの角度量に関する情報として、前記出力ポートからの出力信号光が最大レベルとなる角度からずれた値となる値を記憶しておくことを特徴とする、付記12記載の光レベル制御機能付光スイッチング装置。
【0083】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明のマイクロミラーユニットおよび光レベル制御機能付光スイッチング装置によれば、以下の効果ないし利点がある。
(1)マイクロミラーユニットが、マイクロミラーを回転動作させるための動作特性が互いに異なった複数の偏向部材をそなえているので、少なくとも一つの偏向部材を外部からの衝撃/振動が作用を受けない動作特性とすれば、外部からの衝撃/振動がマイクロミラーに作用し、光出力パワーが変動したとしても、光レベルについてのフィードバック制御を、上述の偏向部材を用いて行なうことにより、特別なセンサシステムを設けることのない簡素な装置構成で、衝撃/振動を補償することができる利点がある。
【0084】
(2)少なくとも一つの偏向部材が、外部からの衝撃/振動に起因する周波数成分のうちの衝撃/振動吸収部材で吸収されない周波数成分によっては、回転動作が作用されない動作特性を有しているので、外部からの衝撃/振動に対してフィードバック制御すべき光レベル変動としては、衝撃/振動吸収部材で抑制しきれない低周波成分のみに目標を絞ることができるので、光レベル安定化のためのフィードバックループの応答を高速にすることは厳格には要求されず、処理速度の高速なディジタル制御回路を準備する必要がなくなる。従って装置構成のためのコストを低減させることができる利点がある。
【0085】
(3)マイクロミラーユニットが、マイクロミラーを回転動作させるための動作特性が互いに異なった複数の偏向部材をそなえているので、少なくとも一つの偏向部材を、電圧に対する偏向制御量の分解能が高く、光出力パワーの制御分解能を高くすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる光レベル制御機能付光スイッチング装置を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかる光レベル制御機能付光スイッチング装置の要部を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態にかかる光レベル制御機能付光スイッチング装置に適用されるマイクロミラーユニットを示す模式的斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態にかかる光レベル制御機能付光スイッチング装置に適用されるマイクロミラーユニットを示す模式的上視図である。
【図5】マイクロミラーの面位の可変動作を説明するための図である。
【図6】第1,第2トーションバーの面位を変化させるために回転軸の対称位置の電極に印加する電圧と、面位の回転角との関係をそれぞれ示す図である。
【図7】メモリの記憶内容を説明するための図である。
【図8】ティルトミラーの面位(角度量)に対する出力光レベルの関係を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態にかかる光レベル制御機能付光スイッチング装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態にかかる光レベル制御機能付光スイッチング装置の動作を説明するための図である。
【図11】本発明の実施の形態にかかる光レベル制御機能付光スイッチング装置の動作を説明するための図である。
【図12】本発明の実施の形態にかかる光レベル制御機能付光スイッチング装置の動作を説明するための図である。
【図13】本発明の実施の形態にかかる光レベル制御機能付光スイッチング装置に適用されるマイクロミラーユニットの変形例を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態にかかる光レベル制御機能付光スイッチング装置に適用されるマイクロミラーユニットの変形例を示す図である。
【図15】MEMSミラーを緩衝部材としてのダンパを介して所定の位置に設置した場合を示す図である。
【図16】ダンパによる振動緩衝特性を示す図である。
【符号の説明】
1 入力コリメータアレイ
1a 入力ポート
2 ミラーアレイ
2−1 入力ミラーアレイ
2−2 出力ミラーアレイ
3 出力コリメータアレイ
3a 出力ポート
4 カプラ部
5 光検出器
6 メモリ
7 駆動回路
7a,7b 電極
8 制御回路
8A 割当駆動量演算部
8B 補正部
9 光レベル制御機能付光スイッチング装置
10 マイクロミラーユニット
11 固定フレーム
12 マイクロミラー(ティルトミラー)
13 第1トーションバー
14 第2トーションバー
14A Y軸回転用のトーションバー
15 連結フレーム
15−1,15−2 偏向部材間連結フレーム
16 支持部材
17 ダンパ
Claims (5)
- 固定フレームをそなえるとともに、
光を反射するマイクロミラーと、
該マイクロミラーを回転動作可能となるように、前記の固定フレームとマイクロミラーとを連結支持する支持部材とをそなえ、
該支持部材が、
該マイクロミラーを回転動作させるための動作特性が互いに異なった複数の偏向部材と、
該複数の偏向部材間を連結するとともに、該複数の偏向部材の回転動作を独立させるための偏向部材間連結フレームと、
をそなえて構成されたことを
特徴とする、マイクロミラーユニット。 - 該偏向部材が、一端が該マイクロミラーに接続され該マイクロミラーを第1の特性で回転動作させる第1偏向部材と、一端が該固定フレームに接続され該マイクロミラーを第2の特性で回転動作させる第2偏向部材により構成されるとともに、該偏向部材間連結フレームが、該第1偏向部材の他端と第2偏向部材の他端とを接続して上記の第1,第2偏向部材間を連結するように構成されたことを特徴とする、請求項1記載のマイクロミラーユニット。
- 該固定フレームに、外部からの衝撃/振動を吸収する衝撃/振動吸収部材が接続されるとともに、
該複数の偏向部材のうちの少なくとも一つの偏向部材が、外部からの衝撃/振動に起因する周波数成分のうちの該衝撃/振動吸収部材で吸収されない周波数成分によっては、前記回転動作が作用されない動作特性を有するように構成されたことを特徴とする、請求項1又は2記載のマイクロミラーユニット。 - 各偏向部材が、互いに剛性の異なるトーションバーにより構成されたことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項記載のマイクロミラーユニット。
- 入力ポートから入力された光信号をマイクロミラーで反射させるとともに、前記マイクロミラーの面位を可変することにより前記入力光信号の光路を切り替えて、それぞれ所定の出力ポートから出力光信号として出力するマイクロミラーユニットが複数個アレイ状に配置されてなるミラーアレイと、
前記の複数のマイクロミラーユニットを駆動して前記マイクロミラーの面位を可変する駆動部と、
該マイクロミラーユニットからの各出力光信号のレベルを検出するレベル検出部と、
前記マイクロミラーが、前記の入力ポートに対する出力ポートの割当に応じた面位となるように、かつ該レベル検出部にて検出された各出力光信号のレベルが安定するように、該駆動部を制御する制御部とをそなえるとともに、
前記のミラーアレイをなす各マイクロミラーユニットが、
固定フレームをそなえるとともに、
光を反射するマイクロミラーと、
該マイクロミラーを回転動作可能となるように、前記の固定フレームとマイクロミラーとを連結支持する支持部材とをそなえ、
該支持部材が、
該マイクロミラーを回転動作させるための動作特性が互いに異なった複数の偏向部材と、
該複数の偏向部材間を連結するとともに、該複数の偏向部材の回転動作を独立させるための偏向部材間連結フレームと、
をそなえて構成されたことを
特徴とする、光レベル制御機能付光スイッチング装置。
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