JP2004347103A - ブレーキドラム - Google Patents
ブレーキドラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004347103A JP2004347103A JP2003178779A JP2003178779A JP2004347103A JP 2004347103 A JP2004347103 A JP 2004347103A JP 2003178779 A JP2003178779 A JP 2003178779A JP 2003178779 A JP2003178779 A JP 2003178779A JP 2004347103 A JP2004347103 A JP 2004347103A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brake drum
- brake
- outer periphery
- braking device
- automobile
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Braking Arrangements (AREA)
Abstract
【課 題】充分な冷却効果を発揮することにより、制動効力の低下を招くこともなく、またブレーキライニングおよびブレーキドラムの故障を誘発したり寿命を縮めたりすることのない自動車の制動装置用ブレーキドラムを提供する。
【解決手段】自動車の走行車輪に装着される制動装置用のブレーキドラムに於いて、ブレーキドラムの外周に車軸方向へ複数のリブを設け、リブの外周をカバーで覆って空洞を設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】自動車の走行車輪に装着される制動装置用のブレーキドラムに於いて、ブレーキドラムの外周に車軸方向へ複数のリブを設け、リブの外周をカバーで覆って空洞を設ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、貨物自動車、乗用自動車等の自動車の走行車輪に設けられる制動装置用ブレーキドラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動車の制動装置は以下のように構成されている。多くの場合、ホイールにタイヤを嵌めた車輪がブレーキドラムに固定され、ブレーキドラムは車軸に固定されるとともにホーシングに回転可能に支持されている。ホイールのブレーキドラムに固定された部分の外周には、数箇所に通気口が設けられている。ブレーキドラムは略お椀形をしており、その底の部分の中央を車軸およびホーシングが貫通している。このような車輪のブレーキドラムでは、制動による摩擦熱はブレーキドラムの放熱により自然に冷却される。
【0003】
また、走行時の車輪と同一回転する羽根車を車輪と同一構成品であるブレーキドラム又はドライブハブの内部に設けたり、一枚ものの羽根複数箇をドライブハブとブレーキドライブとを取り付けるボルトを用いて、それぞれドライブハブに取り付けて羽根車とし、ブレーキと羽根車の間に空気を流通する通気口とタイヤの外周へ掃き出す通気口とを設けて構成させたものがある(例えば、特許文献1を参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開 2000−220675号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の自動車の制動装置では以下のような課題が存在していた。自然冷却の場合、例えば長い下り坂を走行中に過酷な制動装置の使用でブレーキドラム部分が摩擦熱により高温になり、ブレーキの制動効力の低下を招くことがあった。
【0006】
また、公報に示された制動装置の場合、走行中、通気口よりブレーキドラム内へ空気を強制的に導入する事により泥や粉塵等の異物が入り、ブレーキライニングとブレーキドラムの摺動部の故障を誘発したり寿命を縮めたりする恐れがあった。
【0007】
この発明は以上の課題を解決するためのものであり、充分な冷却効果を発揮することにより、制動効力の低下を招くことなく、またブレーキライニングおよびブレーキドラムの故障を誘発したり寿命を縮めたりすることのない自動車の制動装置用ブレーキドラムを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
自動車の走行車輪に装着される制動装置用のブレーキドラムに於いてブレーキドラムの外周に車軸方向へ複数のリブを設け、リブの外周をカバーで覆って空洞を設ける。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明による自動車の制動装置用ブレーキドラムを図1ないし図3により説明する。ホイール9にタイヤ1を嵌められた自動車用車輪がブレーキドラム2に固定され、ブレーキドラム2は車軸3に固定されるとともにホーシング10に回転可能に支持されている。ホイール9のブレーキドラム2に固定された部分の外周には数箇所に通気口11が設けられている。ブレーキドラム2は略お椀形をしており、その底の部分の中央を車軸3およびホーシング10が貫通している。ブレーキドラム2の胴の部分の外周には、車軸3の方向に複数のリブ5が設けられ、その外周を周方向に覆うようにカバー4が設けられている。
【0010】
すなわち、ブレーキドラム2の外周にリブ5で区分けされてカバー4で覆われ、胴より小径の底側を流入口8、大径の縁側を排出口7とする複数の空洞6が車軸3の方向に設けられている。なお、リブ5は図2および図3に示すような車軸3の方向に直線的に設けられるものに限定されるものではなく、斜め方向或いは渦巻き等の形状に設けられても良い。ブレーキドラム2の胴の部分の内側には図示しないブレーキシユがホーシング10に支持されて設けられ、ブレーキドラム2とブレーキシユにより制動装置が構成される。
【0011】
以上のように構成されたブレーキドラム2において、自動車が走行する場合、車軸3によりブレーキドラム2が回転駆動され、ホイール9を介してタイヤ1が回転する。タイヤ1が回転することにより、タイヤ1の側面付近の空気はタイヤ1に引きずられて回転するとともに遠心力を発生し、タイヤ1の外周方向へ飛び散る。従って、タイヤ1の側面に沿って内周から外周方向へ空気の流れが発生する。このような空気の流れにより、ブレーキドラム2の排出口7付近が負圧となり、空気が通気口11から流れ込み、流入口8、空洞6を経て排出口7から排出される。空洞6を流れる空気には流入口8を排出口7の直径の差により遠心力が作用し、流れを加速する。
このようにして、自動車の走行中は常時新鮮な空気がブレーキドラム2の外周に沿って流れ、ブレーキドラム2の内部に流入せず、ブレーキドラム2を冷却する。
【0012】
【発明の効果】
本発明によるブレーキドラムにおいて、ブレーキドラムの外周に空洞を設けたことにより、自動車の走行中、空洞内を自然に空気が流れてブレーキドラムを冷却する。その結果、制動による摩擦熱が空気により持ち去られてブレーキドラムが冷却され、制動効力が維持される。また、空気がブレーキドラムの外周を流れるので制動部に異物が入ることがなく、空気の流れによる故障を誘発したり寿命を縮めたりすることがなくなる。従って、長い下り坂をブレーキを使用しながら走行してもブレーキの制動効力を低下させることなく、異物の浸入による故障も発生せず、安全な走行が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動車の車輪およびブレーキドラムの断面図である。
【図2】ブレーキドラムの一部を断面とした側面図である。
【図3】ブレーキドラムの正面図(図2の右方向から見た図)である。
【符号の説明】
1 タイヤ
2 ブレーキドラム
3 車軸
4 カバー
5 リブ
6 空洞
7 排出口
8 吸入口
9 ホイール
10 ホーシング
11 通気口
【発明の属する技術分野】
本発明は、貨物自動車、乗用自動車等の自動車の走行車輪に設けられる制動装置用ブレーキドラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動車の制動装置は以下のように構成されている。多くの場合、ホイールにタイヤを嵌めた車輪がブレーキドラムに固定され、ブレーキドラムは車軸に固定されるとともにホーシングに回転可能に支持されている。ホイールのブレーキドラムに固定された部分の外周には、数箇所に通気口が設けられている。ブレーキドラムは略お椀形をしており、その底の部分の中央を車軸およびホーシングが貫通している。このような車輪のブレーキドラムでは、制動による摩擦熱はブレーキドラムの放熱により自然に冷却される。
【0003】
また、走行時の車輪と同一回転する羽根車を車輪と同一構成品であるブレーキドラム又はドライブハブの内部に設けたり、一枚ものの羽根複数箇をドライブハブとブレーキドライブとを取り付けるボルトを用いて、それぞれドライブハブに取り付けて羽根車とし、ブレーキと羽根車の間に空気を流通する通気口とタイヤの外周へ掃き出す通気口とを設けて構成させたものがある(例えば、特許文献1を参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開 2000−220675号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の自動車の制動装置では以下のような課題が存在していた。自然冷却の場合、例えば長い下り坂を走行中に過酷な制動装置の使用でブレーキドラム部分が摩擦熱により高温になり、ブレーキの制動効力の低下を招くことがあった。
【0006】
また、公報に示された制動装置の場合、走行中、通気口よりブレーキドラム内へ空気を強制的に導入する事により泥や粉塵等の異物が入り、ブレーキライニングとブレーキドラムの摺動部の故障を誘発したり寿命を縮めたりする恐れがあった。
【0007】
この発明は以上の課題を解決するためのものであり、充分な冷却効果を発揮することにより、制動効力の低下を招くことなく、またブレーキライニングおよびブレーキドラムの故障を誘発したり寿命を縮めたりすることのない自動車の制動装置用ブレーキドラムを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
自動車の走行車輪に装着される制動装置用のブレーキドラムに於いてブレーキドラムの外周に車軸方向へ複数のリブを設け、リブの外周をカバーで覆って空洞を設ける。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明による自動車の制動装置用ブレーキドラムを図1ないし図3により説明する。ホイール9にタイヤ1を嵌められた自動車用車輪がブレーキドラム2に固定され、ブレーキドラム2は車軸3に固定されるとともにホーシング10に回転可能に支持されている。ホイール9のブレーキドラム2に固定された部分の外周には数箇所に通気口11が設けられている。ブレーキドラム2は略お椀形をしており、その底の部分の中央を車軸3およびホーシング10が貫通している。ブレーキドラム2の胴の部分の外周には、車軸3の方向に複数のリブ5が設けられ、その外周を周方向に覆うようにカバー4が設けられている。
【0010】
すなわち、ブレーキドラム2の外周にリブ5で区分けされてカバー4で覆われ、胴より小径の底側を流入口8、大径の縁側を排出口7とする複数の空洞6が車軸3の方向に設けられている。なお、リブ5は図2および図3に示すような車軸3の方向に直線的に設けられるものに限定されるものではなく、斜め方向或いは渦巻き等の形状に設けられても良い。ブレーキドラム2の胴の部分の内側には図示しないブレーキシユがホーシング10に支持されて設けられ、ブレーキドラム2とブレーキシユにより制動装置が構成される。
【0011】
以上のように構成されたブレーキドラム2において、自動車が走行する場合、車軸3によりブレーキドラム2が回転駆動され、ホイール9を介してタイヤ1が回転する。タイヤ1が回転することにより、タイヤ1の側面付近の空気はタイヤ1に引きずられて回転するとともに遠心力を発生し、タイヤ1の外周方向へ飛び散る。従って、タイヤ1の側面に沿って内周から外周方向へ空気の流れが発生する。このような空気の流れにより、ブレーキドラム2の排出口7付近が負圧となり、空気が通気口11から流れ込み、流入口8、空洞6を経て排出口7から排出される。空洞6を流れる空気には流入口8を排出口7の直径の差により遠心力が作用し、流れを加速する。
このようにして、自動車の走行中は常時新鮮な空気がブレーキドラム2の外周に沿って流れ、ブレーキドラム2の内部に流入せず、ブレーキドラム2を冷却する。
【0012】
【発明の効果】
本発明によるブレーキドラムにおいて、ブレーキドラムの外周に空洞を設けたことにより、自動車の走行中、空洞内を自然に空気が流れてブレーキドラムを冷却する。その結果、制動による摩擦熱が空気により持ち去られてブレーキドラムが冷却され、制動効力が維持される。また、空気がブレーキドラムの外周を流れるので制動部に異物が入ることがなく、空気の流れによる故障を誘発したり寿命を縮めたりすることがなくなる。従って、長い下り坂をブレーキを使用しながら走行してもブレーキの制動効力を低下させることなく、異物の浸入による故障も発生せず、安全な走行が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動車の車輪およびブレーキドラムの断面図である。
【図2】ブレーキドラムの一部を断面とした側面図である。
【図3】ブレーキドラムの正面図(図2の右方向から見た図)である。
【符号の説明】
1 タイヤ
2 ブレーキドラム
3 車軸
4 カバー
5 リブ
6 空洞
7 排出口
8 吸入口
9 ホイール
10 ホーシング
11 通気口
Claims (1)
- 自動車の走行車輪に装着される制動装置用のブレーキドラムに於いて、ブレーキドラムの外周に車軸方向へ複数のリブを設け、リブの外周をカバーで覆って空洞を設けたことを特徴とするブレーキドラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003178779A JP2004347103A (ja) | 2003-05-20 | 2003-05-20 | ブレーキドラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003178779A JP2004347103A (ja) | 2003-05-20 | 2003-05-20 | ブレーキドラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004347103A true JP2004347103A (ja) | 2004-12-09 |
Family
ID=33535021
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003178779A Pending JP2004347103A (ja) | 2003-05-20 | 2003-05-20 | ブレーキドラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004347103A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103511513A (zh) * | 2013-10-16 | 2014-01-15 | 湖南中联重科车桥有限公司 | 制动鼓、鼓式制动结构与车辆 |
KR101421950B1 (ko) * | 2012-12-18 | 2014-07-22 | 현대자동차주식회사 | 드럼브레이크의 열해 방지구조 |
-
2003
- 2003-05-20 JP JP2003178779A patent/JP2004347103A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101421950B1 (ko) * | 2012-12-18 | 2014-07-22 | 현대자동차주식회사 | 드럼브레이크의 열해 방지구조 |
CN103511513A (zh) * | 2013-10-16 | 2014-01-15 | 湖南中联重科车桥有限公司 | 制动鼓、鼓式制动结构与车辆 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7950505B2 (en) | Mechanically ventilated disc brake rotor | |
JPH0332481B2 (ja) | ||
US2687192A (en) | Brake cooling device | |
US4118073A (en) | Cast spoke-wheel for motor vehicles, especially motorcycles | |
RU2508484C2 (ru) | Тормозной барабан и ступица тормозного барабана с улучшенным теплообменом, в частности, для автотранспортного средства и оборудованное ими транспортное средство | |
US4744606A (en) | Wheel cover for vehicle | |
JP2000329177A (ja) | ディスクブレーキ | |
JP4457652B2 (ja) | モータの冷却構造 | |
JP2004347103A (ja) | ブレーキドラム | |
JP3032993B2 (ja) | 電動輪の冷却装置 | |
JP6927079B2 (ja) | 車両用ホイール構造 | |
JP5325080B2 (ja) | 車両用ホイール | |
CN114981133B (zh) | 通风型制动转子 | |
KR100822550B1 (ko) | 에어실러장치 및 이를 이용한 차량용 액슬어셈블리 | |
JP2015113076A (ja) | タイヤ・ホイール組立体 | |
JPH0820318A (ja) | ブレーキ冷却構造 | |
JP3665662B2 (ja) | 車両用ホイール | |
JP5403427B2 (ja) | ディスクブレーキ装置 | |
JP2000220675A (ja) | 産業車両のブレーキ冷却装置 | |
JPH1178407A (ja) | 車両用アクスル装置 | |
KR20020047469A (ko) | 자동차의 휠 내부구조 | |
JPS6112291Y2 (ja) | ||
KR101531105B1 (ko) | 디스크 브레이크 시스템 | |
JPS6313921Y2 (ja) | ||
JPS5853251Y2 (ja) | ロ−ドホイ−ルにおける放熱構造 |