JP2004345982A - 抗アレルギー剤、抗老化剤及び抗老化用皮膚外用剤 - Google Patents

抗アレルギー剤、抗老化剤及び抗老化用皮膚外用剤 Download PDF

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Abstract

【課題】天然物の中からヒスタミン遊離抑制作用を有するものを見いだし、それを有効成分とした抗アレルギー剤を提供するとともに、天然物の中からコラーゲン産生促進作用、ヒアルロン酸産生促進作用又はエストロゲン様作用を有するものを見いだし、それを有効成分とした抗老化剤を提供する。
【解決手段】抗アレルギー剤又は抗老化剤に、その有効成分として、Striga属に属する植物からの抽出物を含有させる。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、植物からの抽出物を有効成分とする抗アレルギー剤及び抗老化剤、並びに植物からの抽出物を配合した皮膚外用剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ヒスタミン遊離は、肥満細胞内のヒスタミンが細胞外に遊離する現象で、遊離されたヒスタミンが炎症反応を引き起こす。このため、ヒスタミン遊離を阻害・抑制する物質によりアレルギー性疾患や炎症性疾患を予防・治療する試みがなされており、ヒスタミン遊離抑制作用を有する生薬としては、これまでに、五斂子の抽出物(特許文献1)、Choerospondias属に属する植物の抽出物(特許文献2)、ランタナの根部からの抽出物(特許文献3)が報告されている。
【0003】
皮膚の真皮・表皮は、表皮細胞、線維芽細胞及びこれらの細胞の外にあって皮膚構造を支持するエラスチン、コラーゲン、ヒアルロン酸をはじめとするムコ多糖類等からなる細胞外マトリックスによって構成されており、若い皮膚においてはこれらの皮膚組織の相互作用が恒常性を保つことにより水分保持、柔軟性、弾力性等が確保され、肌は外見的にも張りや艶があってみずみずしい状態に維持される。
【0004】
ところが、紫外線、空気の著しい乾燥、過度の皮膚洗浄等、ある種の外的因子の影響があったり加齢が進んだりすると、細胞外マトリックスの主要構成成分であるコラーゲンは産生量が減少するとともに架橋による弾性低下を起こす。また、ヒアルロン酸をはじめとするムコ多糖類は細胞間隙への水分保持、組織の潤滑性と柔軟性の保持等、多くの機能を有しているが、これらの機能は加齢によって低下する。その結果、皮膚の保湿機能や弾力性は低下し、角質が異常剥離を始めるので、肌は張りや艶を失い、荒れ、シワ、くすみ等の老化症状を呈するようになる。
【0005】
このように、皮膚の老化に伴う変化、すなわち、シワ、くすみ、きめの消失、弾力性の低下等には、コラーゲン、ヒアルロン酸をはじめとするムコ多糖類等の真皮マトリックス成分の減少・変性が関与している。したがって、コラーゲン及びヒアルロン酸の産生促進は、皮膚の老化を防止・改善する上で重要である。コラーゲン合成促進作用を有する生薬としては、例えば、甘草葉抽出物(特許文献4)、ハス胚芽抽出物(特許文献5)、Choerospondias属に属する植物の抽出物(特許文献2)が報告されている。
【0006】
また、加齢を伴う皮膚老化の一因は、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌が減退することにある。すなわち、エストロゲンは成人女性の健康維持に深く関わっていて、その分泌不足は種々の内科的疾患を招くほか、肌の過敏症、弾力性低下、潤いの減少等、好ましくない肌の変化の原因となることが知られている。したがって、エストロゲン分泌減退を補うことは、皮膚の老化を防止・改善する上で重要である。エストロゲン様作用を有する生薬としては、例えば、月桃抽出物(特許文献6)、ハス胚芽抽出物(特許文献5)、Choerospondias属に属する植物の抽出物(特許文献2)が報告されている。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−302452号公報
【特許文献2】
特開2003−55245号公報
【特許文献3】
特開2002−179583号公報
【特許文献4】
特開2000−191498号公報
【特許文献5】
特開2002−29980号公報
【特許文献6】
特開2001−316275号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、第一に、天然物の中からヒスタミン遊離抑制作用を有するものを見いだし、それを有効成分とした抗アレルギー剤を提供することを目的とする。
また、本発明は、第二に、天然物の中からコラーゲン産生促進作用、ヒアルロン酸産生促進作用又はエストロゲン様作用を有するものを見いだし、それを有効成分とした抗老化剤を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、第三に、天然物の中から抗アレルギー作用又は抗老化作用を有するものを見いだし、それを配合した抗アレルギー用又は抗老化用皮膚外用剤を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を解決するため、本発明の抗アレルギー剤又は抗老化剤は、Striga属に属する植物からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とし、本発明の抗アレルギー用又は抗老化用皮膚外用剤は、Striga属に属する植物からの抽出物を配合したことを特徴とする。
本発明の抗アレルギー剤において、前記抽出物がヒスタミン遊離抑制作用を有することが好ましく、本発明の抗老化剤において、前記抽出物がコラーゲン産生促進作用、ヒアルロン酸産生促進作用及びエストロゲン様作用からなる群より選ばれる1種又は2種以上の作用を有することが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明において、「Striga属に属する植物からの抽出物」には、Striga属に属する植物を抽出原料として得られる抽出液、該抽出液の希釈液若しくは濃縮液、該抽出液を乾燥して得られる乾燥物、又はこれらの粗精製物若しくは精製物のいずれもが含まれる。
【0011】
抽出原料として用いる植物は、Striga属に属する限り特に限定されるものではなく、例えば、独脚金(Striga asiatica (L.) O. Kuntze.)、小白花蘇(Striga masuria (Buch.−Ham. ex Benth.))等を抽出原料として用いることができる。これらのうち特に独脚金を抽出原料として用いることが好ましい。独脚金は中国では全草を薬用にし、小児の栄養不良、小児の腹下し、黄疸型肝炎等に用いられているが、抗アレルギー作用及び抗老化作用を有することはこれまで知られていなかった。独脚金は、ゴマノハグサ科に属する一年生草本であって、広東、広西、貴州、福建等、中国南部に分布しており、これらの地域から容易に入手可能である。
【0012】
抽出原料として用いる植物の構成部位は特に限定されるものではなく、例えば、全草、葉、茎、花、樹皮、種子、果実、果核等の構成部位を抽出原料として用いることができる。これらのうち特に全草を抽出原料として用いることが好ましい。
【0013】
Striga属に属する植物からの抽出物に含有される抗アレルギー物質又は抗老化物質の詳細は不明であるが、植物の抽出に一般に用いられている抽出方法によって、Striga属に属する植物から抗アレルギー作用物質又は抗老化物質を抽出することができる。例えば、抽出原料を乾燥した後、そのまま又は粗砕機を用いて粉砕し、抽出溶媒による抽出に供することにより得ることができる。この際、抽出原料の乾燥は天日で行ってもよいし、通常使用される乾燥機を用いて行ってもよい。また、Striga属に属する植物は、ヘキサン、ベンゼン等の非極性溶媒によって脱脂等の前処理を施してから抽出原料として使用してもよい。脱脂等の前処理を行うことにより、Striga属に属する植物の極性溶媒による抽出処理を効率よく行うことができる。
【0014】
抽出溶媒としては、水若しくは親水性有機溶媒又はこれらの混合液を室温又は溶媒の沸点以下の温度で用いることが好ましい。
抽出溶媒として使用し得る水としては、純水、水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡水等の他、これらに各種処理を施したものが含まれる。水に施す処理としては、例えば、精製、加熱、殺菌、ろ過、イオン交換、浸透圧の調整、緩衝化等が含まれる。従って、本発明において抽出溶媒として使用し得る水には、精製水、熱水、イオン交換水、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等も含まれる。
【0015】
抽出溶媒として使用し得る親水性有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の炭素数1〜5の低級アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等の低級脂肪族ケトン;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の炭素数2〜5の多価アルコール等が挙げられる。
【0016】
水と親水性有機溶媒との混合液を抽出溶媒として使用する場合には、低級アルコールの場合は水10質量部に対して1〜90質量部、低級脂肪族ケトンの場合は水10質量部に対して1〜40質量部、多価アルコールの場合は水10質量部に対して10〜90質量部添加することが好ましい。
【0017】
本発明において、抗アレルギー物質又は抗老化物質を抽出するにあたり特殊な抽出方法を採用する必要はなく、室温又は還流加熱下で、任意の装置を用いて抽出することができる。具体的には、抽出溶媒を満たした処理槽に抽出原料を投入し、必要に応じて時々攪拌しながら、30分〜2時間静置して可溶性成分を溶出した後、ろ過して固形物を除去し、得られた抽出液から抽出溶媒を留去し、乾燥することにより、抗アレルギー作用又は抗老化作用を有する抽出物が得られる。抽出溶媒量は通常、抽出原料の5〜15倍量(質量比)であり、抽出条件は、抽出溶媒として水を用いた場合には、通常50〜95℃で1〜4時間程度である。また、抽出溶媒として水とエタノールとの混合溶媒を用いた場合には、通常40〜80℃で30分〜4時間程度である。
【0018】
得られた抽出液は、該抽出液の希釈液若しくは濃縮液、該抽出液の乾燥物、又はこれらの粗精製物若しくは精製物を得るために、常法に従って希釈、濃縮、乾燥、精製等の処理を施してもよい。
【0019】
得られた抽出液はそのままでも抗アレルギー剤又は抗老化剤として使用することができるが、濃縮液又はその乾燥物としたものの方が利用しやすい。Striga属に属する植物からの抽出物の製剤化は常法に従って行うことができる。製剤化する場合、保存や取扱いを容易にするために、デキストリン、シクロデキストリン等の薬学的に許容され得るキャリアーその他任意の助剤を添加することができ、Striga属に属する植物からの抽出物を粉末状、果粒状、錠剤状等、任意の剤形に製剤化することができる。
【0020】
Striga属に属する植物からの抽出物は特有の匂いを有しているため、その生理活性の低下を招かない範囲で脱色、脱臭等を目的とする精製を行うことも可能であるが、皮膚外用剤等に添加する場合には大量に使用するものではないから、未精製のままでも実用上支障はない。精製は具体的には、活性炭処理、吸着樹脂処理、イオン交換樹脂処理等によって行うことができる。
【0021】
以上のようにして得られるStriga属に属する植物からの抽出物は、抗アレルギー作用又は抗老化作用を有しており、それぞれの作用を利用して抗アレルギー剤又は抗老化剤の有効成分として使用することができる。
【0022】
ここで、Striga属に属する植物からの抽出物の抗アレルギー作用は、例えば、ヒスタミン遊離抑制作用に基づいて発揮される。但し、Striga属に属する植物からの抽出物の抗アレルギー作用は、上記作用に基づいて発揮される抗アレルギー作用に限定されるわけではない。なお、Striga属に属する植物からの抽出物は、ヒスタミン遊離抑制作用を有しているので、ヒスタミン遊離抑制剤の有効成分として利用することもできる。
【0023】
また、Striga属に属する植物からの抽出物の抗老化作用は、例えば、コラーゲン産生促進作用、ヒアルロン酸産生促進作用及びエストロゲン様作用からなる群より選ばれる1種又は2種以上の作用に基づいて発揮される。但し、Striga属に属する植物からの抽出物の抗老化作用は、上記作用に基づいて発揮される抗老化作用に限定されるわけではない。なお、Striga属に属する植物からの抽出物は、コラーゲン産生促進作用、ヒアルロン酸産生促進作用又はエストロゲン様作用を有しているので、コラーゲン産生促進剤、ヒアルロン酸産生促進剤又はエストロゲン様作用剤の有効成分として利用することもできる。
【0024】
Striga属に属する植物からの抽出物は、抗アレルギー作用又は抗老化作用を有するとともに、皮膚に適用した場合の使用感と安全性に優れているので、皮膚外用剤に配合するのに好適であり、Striga属に属する植物からの抽出物を配合した皮膚外用剤を抗アレルギー用又は抗老化用皮膚外用剤として使用することができる。皮膚外用剤には、本発明の抗アレルギー剤又は抗老化剤のいずれか1種を配合してもよいし、2種以上を組み合わせて配合してもよい。
【0025】
ここで、「皮膚外用剤」とは、皮膚に適用される各種薬剤を意味し、例えば、化粧料、医薬部外品、医薬品等が含まれる。皮膚外用剤の具体例としては、肌に対するものとして、軟膏、パップ、クリーム、乳液、ローション、パック、ゼリー等が挙げられ、頭皮に対するものとして、トニック、リンス、シャンプー、アストリンゼント等が挙げられる。
【0026】
本発明の皮膚外用剤におけるStriga属に属する植物からの抽出物の配合量は、皮膚外用剤の種類や抽出物の生理活性等によって適宜調整することができるが、好適な配合率は標準的な抽出物に換算して約0.005〜10重量%である。
【0027】
本発明の皮膚外用剤には、Striga属に属する植物からの抽出物の抗アレルギー作用及び抗老化作用の妨げにならない限り、その皮膚外用剤の製造に通常使用される各種主剤及び助剤、その他任意の助剤を使用することができる。本発明の皮膚外用剤は、皮膚の老化防止・改善に関し、Striga属に属する植物からの抽出物のみが主剤となるものに限られるわけではない。
【0028】
本発明の皮膚外用剤において、Striga属に属する植物からの抽出物とともに皮膚外用剤構成成分として利用可能なものとしては、例えば、収斂剤、殺菌・抗菌剤、美白剤、紫外線吸収剤、保湿剤、細胞賦活剤、消炎・抗アレルギー剤、抗酸化・活性酸素消去剤等が挙げられ、上記構成成分を併用した場合、併用された構成成分との間の相乗作用が、通常期待される以上の優れた使用効果をもたらすことがある。
【0029】
Striga属に属する植物からの抽出物を配合した皮膚化粧料を製造する場合、他の製造原料の選択が制限されることはほとんどなく、油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコール類、エステル類、界面活性剤、香料等の一般的な基剤や助剤はいずれも使用可能である。
【0030】
以上説明した本発明の抗アレルギー剤、抗老化剤又は皮膚外用剤は、ヒトに対して好適に適用されるものであるが、それぞれの作用効果が奏される限り、ヒト以外の動物に対して適用することもできる。
【0031】
【実施例】
以下、製造実施例、試験例、実施例及び配合例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は、下記の各例に何ら限定されるものではない。
【0032】
〔製造例1〕
独脚金(Striga asiatica (L.) O. Kuntze.)の全草の乾燥物を細切りしたもの200gに水、50%エタノール(水とエタノールとの重量比1:1)、エタノール2000mLを加え、還流抽出器で80℃、2時間加熱抽出し、熱時濾過した。残渣についてさらに同様の抽出処理を行った。得られた抽出液を合わせて減圧下に濃縮し、さらに乾燥して各部位の抽出物を得た。抽出物の収率は表1のとおりであった。
【0033】
Figure 2004345982
【0034】
〔試験例1〕ヒスタミン遊離抑制試験
製造例1で得られた植物抽出物について、下記の試験法によりヒスタミン遊離抑制作用を試験した。細胞内のヒスタミンが遊離されると同時にヘキソサミニダーゼも遊離されることから、本試験では、ヘキソサミニダーゼ遊離を指標にヒスタミン遊離抑制作用を評価した。
【0035】
25mLの培養フラスコに入れた培地(15%FBS添加S−MEM培地;以下同じ)にRBL−2H3細胞1.0×10個を播種し、37℃、5%CO−95%airの条件下で4日間培養した。次いでトリプシン処理し、遠心分離(800rpm,4分間)して細胞を集めた。得られた細胞を4.0×10cell/mLで培地に懸濁し、そこにマウスモノクローナル抗ジニトロフェニル基IgE(DNP−Specific IgE)(シグマ社製)を0.5μg/mLの濃度で添加した。この細胞浮遊液を96穴プレートの1穴に付き100μLずつ播種し、37℃、5%CO−95%airの条件下で24時間培養した。
【0036】
培養終了後、各穴中の培地を除去し、シラガニアン緩衝液で2回洗浄した。次に上記緩衝液30μL及び試料溶液10μLを加え、37℃で10分間インキュベーションした。次いで、ジニトロフェニル化ウシ血清アルブミン(DNP−BSA)10μLを加え、更に37℃で15分間インキュベーションした。その後、氷冷下で上清10μLを新たな96穴プレートに移し替え、これに1mmol/L p−ニトロフェニル−N−アセチル−β−D−グルコサミド溶液10μLを加え、37℃で1時間インキュベーションした。
【0037】
反応終了後、0.1mol/L NaCO−NaHCO溶液250μLを加え、マイクロプレートリーダーにて650nmを対照に415nmにおける吸光度Aを測定した。試料溶液の代りにシラガニアン緩衝液を添加した細胞上清についても同様の処理と吸光度測定を行った(このとき測定された吸光度をBとした)。また、細胞上清と0.1mol/L NaCO−NaHCO溶液を同様の処理で反応させたものについても、吸光度測定を行った(このとき測定された吸光度をCとした)。同様の操作をDNP−BSAのかわりにシラガニアン緩衝液を加えたものについても行った(このとき、測定された吸光度をDとした)。そして、次式によりへキソサミニダーゼ遊離抑制率(%)を求めた。
へキソサミニダーゼ遊離抑制率(%)=[1−{(A−C−D)/(B−D)}]×100
【0038】
試料濃度を段階的に減少させてヘキソサミニダーゼ遊離抑制率(%)を測定し、ヘキソサミニダーゼの遊離を50%抑制する試料濃度IC50(μg/mL)を内挿法により求めた。その結果を表2に示す。
【0039】
Figure 2004345982
【0040】
〔試験例2〕コラーゲン産生促進作用試験
製造例1で得られた植物抽出物について、下記の試験法によりコラーゲン産生促進作用を試験した。
ヒトの線維芽細胞を、10%FBS、1%NEAA及び1mmol/Lピルビン酸ナトリウムを含むMEM培地で、37℃、5%CO−95%airの条件下にて培養した後、トリプシン処理により細胞を集め、2×10cells/mLに調整し、96穴マイクロプレートに100μLずつ播種した。次いで、37℃、5%CO−95%airの条件下で一晩培養した後、培地を試料添加培地(試料濃度:25ppm(μg/mL))150μLに交換し、37℃、5%CO−95%airの条件下で3日間培養した。
【0041】
この培養上清を90μL採取しELISAプレートに移し、抗ヒトコラーゲンタイプ1抗体(ケミコン社製)を用いたELISA法により、産生されたコラーゲンを、ヒトコラーゲンタイプ1を標準品とする検量線を用いて定量した。
コラーゲン産生促進率(%)は、試料無添加時の値を100%として算出した。その結果を表3に示す。
【0042】
Figure 2004345982
【0043】
〔試験例3〕ヒアルロン酸産生促進作用試験
製造例1で得られた植物抽出物について、下記の試験法によりヒアルロン酸産生促進作用を試験した。
ヒト正常新生児線維芽細胞(NB1RGB)1×10個を、75cmフラスコを用いて10%FBSを含むα−MEM培地(pH7.2)で37℃、5%CO−95%airの条件下にて7日間培養した。トリプシン処理により細胞を集め、1%FBSを含むα−MEM培地を用いて2.2×10cells/mLに調整し96穴のマイクロプレートに100μLずつ播種し、37℃、5%CO−95%airの条件下で一晩培養した。翌日、試料(試料濃度:50ppm(μg/mL))を溶解した1%FBSを含むα−MEM培地を各ウェルに100μLずつ添加し、37℃、5%CO−95%airの条件下で3日間培養した。
【0044】
産生されたヒアルロン酸の定量はELISA法を利用する以下の方法により行った。すなわち、培養上清10μLを90μLのPBS(−)で10倍希釈し、その50μLを、あらかじめヒアルロン酸でコーティングしておいたELISAプレートに添加して各種抗体(ウシ鼻軟骨プロテオグリカンモノマー(ICN Biomedical社製)、マウスモノクローナル抗ケラタン硫酸抗体(生化学工業社製)、HRP標識ウサギ抗マウスIgG1抗体(ZYMED Laboratories社製))を用いてELISAを行った。ヒアルロン酸の定量は検量線を用いて行った。
ヒアルロン酸産生促進率は、試料無添加時の値を100%として算出した。その結果を表4に示す。
【0045】
Figure 2004345982
【0046】
〔試験例4〕エストロゲン様作用試験
製造例1で得られた植物抽出物について、下記の試験法によりエストロゲン様作用を試験した。
エストロゲン依存性細胞の増殖に対する影響を調べるThomasらの方法(In Vitro Cell. Dev. Biol. 28A, 595−602, 1992)に準拠して試験を行った。
ヒト乳ガン由来のMCF−7細胞を75cmフラスコでコンフルエント様になるまで培養し、トリプシン処理により、このMCF−7細胞を集め、10%FBS(活性炭処理済み)、1%NEAA及び1mMピルビン酸ナトリウムを含みフェノールレッドを含まないMEM培地(以下、「MEM培地」と略す)を用いて、3×10cells/mLに調製した。
【0047】
調製したMCF−7細胞を24穴プレートに0.9mLずつ播種し、これを定着させるために37℃、5%CO2−95%airの条件下で培養した。6時間後(0日日)、MEM培地で終濃度の10倍の濃度(500ppm(μg/mL))に調製した試料溶液100μLを上記プレートに添加し、培養を続けた。培養開始から6日目、培地を0.97mmol/L MTTを含むMEM培地に交換し、2時間培養後、培地をイソプロパノールに交換して細胞内に生成したブルーホルマザンを抽出した。溶出したブルーホルマザンを含有するイソプロパノールについて、ブルーホルマザンの吸収極大点がある570nmの吸光度を測定した。
【0048】
なお、付着細胞の影響を補正するため、同時に650nmの吸光度も測定し、両吸光度の差をもってブルーホルマザンの生成量に比例する値とした(下記の計算式における吸光度はこの補正済み吸光度である)。
【0049】
陽性対照としては、0.02ppmエチニルエストラジオールを使用した。エストロゲン様作用(エストロゲン依存性増殖作用)の強さは、試料無添加時の吸光度を100%として次式により算出した。
エストロゲン様作用(%)=A/B×100
上記式中、「A」は試料添加の場合の吸光度、「B」は試料無添加の場合の吸光度を表す。
試験の結果を表5に示す。
【0050】
Figure 2004345982
【0051】
〔試験例5〕
製造例1で得られた50%エタノール抽出物を配合した乳液(以下「実施例乳液」という。)を常法に従って調整した。実施例乳液の組成を以下に示す。
【0052】
独脚金の全草50%エタノール抽出物 1.0g
セチルアルコール 0.5g
ミツロウ 2.0g
オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(10E.0) 1.0g
モノステアリン酸グリセリル 1.0g
ヒアルロン酸 0.1g
プロピレングリコール 5.0g
エタノール 3.0g
パラオキシ安息香酸メチル 0.3g
香料 0.03g
精製水 残部(全量を100gとする)
【0053】
実施例乳液と、独脚金の全草抽出物を含まないほかは実施例乳液と同じ組成の比較例乳液について、下記の評価試験を行った。
被験者:21〜40歳の女性多数の中から、皮溝・皮丘が消え、広範囲の角質がめくれている(表6に示す評点が1)、又は皮溝・皮丘が不鮮明で角質が部分的にめくれている(表6に示す評点が2)肌荒れ状態と判定された20名を選抜して被験者とした。
塗布試験:各被験者に、顔の右半分には実施例乳液を、左半分には比較例乳液を、朝夕各1回、30日間塗布させた。
【0054】
[判定1:肌荒れ改善効果]
塗布試験終了後、シルフロ(FLEXICL DEVELOPMENTS LTD製)によるレプリカ法を用いて顔のレプリカをとり、50倍の顕微鏡で皮紋の状態及び角質剥離状態を観察し、表6に示す評価基準で肌の状態を判定した。判定結果を表7に示す。
【0055】
Figure 2004345982
【0056】
Figure 2004345982
【0057】
表7に示されるように、実施例乳液を塗布した領域は、比較例乳液を塗布した領域に比べて顕著に肌荒れ(皮膚の老化)が改善された。
【0058】
[判定2・官能評価]
使用感と肌への効果について、実施例乳液と比較例乳液とを比較した場合の優劣を被験者全員に質問した。回答の集計結果を表8に示す。
【0059】
[表8]
評 価 項 目 実施例乳液が良い 比較例乳液が良い 優劣なし
肌へのなじみ 10名 4名 6名
しっとり感 17名 1名 2名
肌へののび 16名 3名 1名
肌荒れ改善の満足感 15名 2名 3名
肌色改善の満足感 17名 2名 1名
シワの数と深さの改善 17名 1名 2名
【0060】
表8に示される結果より、官能評価によっても上記判定1と同様の効果と優れた使用感が確認された。
判定1及び2の結果より、独脚金の全草抽出物を配合した皮膚外用剤が皮膚の老化防止・改善作用(肌荒れ改善作用)を有するとともに、皮膚に適用した場合の使用感と安全性に優れていることが確認された。
【0061】
〔配合例1〕
下記の組成の乳液を常法により製造した。
独脚金の水抽出物 1g
ホホバオイル 4g
オリーブオイル 2g
スクワラン 2g
セタノール 2g
モノステアリン酸グリセリル 2g
ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.0) 2.5g
オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.0) 2g
黄杞エキス 0.1g
イチョウ葉エキス 0.1g
コンキオリン 0.1g
オウバクエキス 0.1g
カミツレエキス 0.1g
1,3−ブチレングリコール 3g
パラオキシ安息香酸メチル 0.15g
香料 0.05g
精製水 残部(全量を100gとする)
【0062】
〔配合例2〕
下記組成の化粧水を常法により製造した。
独脚金の50%エタノール抽出物 2g
グリセリン 3g
1,3−ブチレングリコール 3g
オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.0) 0.5g
パラオキシ安息香酸メチル 0.15g
クエン酸 0.1g
クエン酸ソーダ 0.1g
油溶性甘草エキス 0.1g
海藻エキス 0.1g
キシロビオースミクスチャー 0.5g
クジンエキス 0.1g
香料 0.05g
精製水 残部(全量を100gとする)
【0063】
〔配合例3〕
下記組成のクリームを常法により製造した。
独脚金のエタノール抽出物 1g
流動パラフィン 5g
サラシミツロウ 4g
セタノール 3g
スクワラン 10g
ラノリン 2g
ステアリン酸 1g
オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.0) 1.5g
モノステアリン酸グリセリル 3g
1,3−ブチレングリコール 6g
酵母抽出液 0.1g
シソ抽出液 0.1g
シナノキ抽出液 0.1g
ジユ抽出液 0.1g
パラオキシ安息香酸メチル 1.5g
香料 0.1g
精製水 残部(全量を100gとする)
【0064】
〔配合例4〕
下記組成のパックを常法により製造した。
独脚金のエタノール抽出物 5g
ポリビニルアルコール 15g
ポリエチレングリコール 3g
プロピレングリコール 7g
エタノール 10g
セージ抽出液 0.1g
トウキ抽出液 0.1g
ニンジン抽出液 0.1g
パラオキシ安息香酸エチル 0.05g
香料 0.05g
精製水 残部(全量を100gとする)
【0065】
【発明の効果】
本発明によれば、抗アレルギー剤又は抗老化剤が提供される。また、本発明によれば、抗アレルギー用又は抗老化用皮膚外用剤が提供される。
本発明の抗アレルギー剤又は抗アレルギー用皮膚外用剤によれば、ヒスタミン遊離抑制作用を通じて、ヒスタミンが関与するI型アレルギーを効果的に予防及び/又は治療できるものと考えられる。また、本発明の抗老化剤又は抗老化用皮膚外用剤によれば、コラーゲン産生促進作用、ヒアルロン酸産生促進作用又はエストロゲン様作用を通じて、皮膚のしわの形成や弾力性低下等の老化現象を効果的に予防・治療することができる。

Claims (6)

  1. Striga属に属する植物からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする抗アレルギー剤。
  2. 前記抽出物がヒスタミン遊離抑制作用を有することを特徴とする請求項1記載の抗アレルギー剤。
  3. Striga属に属する植物からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする抗老化剤。
  4. 前記抽出物がコラーゲン産生促進作用、ヒアルロン酸産生促進作用及びエストロゲン様作用からなる群より選ばれる1種又は2種以上の作用を有することを特徴とする請求項3記載の抗老化剤。
  5. Striga属に属する植物からの抽出物を配合したことを特徴とする抗アレルギー用皮膚外用剤。
  6. Striga属に属する植物からの抽出物を配合したことを特徴とする抗老化用皮膚外用剤。
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