JP2004345849A - タイヤ用ビードワイヤーの巻出し装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この巻出し装置1は、ワイヤーリール等のワイヤー巻出し手段2が、支持フレーム3a,3bに設けた軸受け4a,4bに支持軸5を介して回転自在に支持されている。支持軸5には、先端にV字状のガイド溝6を備えたガイドロール7を回転自在に取付けた揺動アーム8が回転自在に支持され、またその側面には、揺動アーム8の揺動によりブレーキがかかるブレーキ装置9が設置されている。前記支持フレーム3a,3bの一方の支持フレーム3aの先端には、前記ワイヤー巻出し手段2とガイドロール7との間で、支持軸10を介して回転自在に支持されたガイドロール11が配設され、このガイドロール11は、図3に示すように、ワイヤーWが幅方向中央に向かって漸次移動するような断面凹状の凹溝11aを備えている。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、タイヤ用ビードワイヤーの巻出し装置にかかわり、更に詳しくはワイヤー巻出し手段から巻出したワイヤーに癖付けを起させることなく巻出すことが出来るタイヤ用ビードワイヤーの巻出し装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、被覆ゴムワイヤーをリング状に巻付けて所定の径のタイヤのビードリングを成形する方法では、予めワイヤーが巻付けられたワイヤーリール等のワイヤー巻出し手段からワイヤーを巻出し、ビードリングに成形する工程に供給する方法が行われている。
【0003】
然しながら、ワイヤー巻出し手段から巻出したワイヤーが、その搬送工程において捩じられたり、曲げられるとワイヤーに癖が付き、ビードリングの成形時に成形不良を起こす場合があり、従ってワイヤー巻出し手段から巻出したワイヤーは、癖付けしないように巻出して搬送することが必要である。
【0004】
ところで、従来のワイヤー巻出し手段から巻出したワイヤーを搬送工程で移送する場合、縦ロール2本を相対向する位置に配設し、その間を通すようにしたり、またスライド機構付きの溝付きロールを配設して、その溝付きロールに掛回して供給していた(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特表2000−512607号公報(第6〜第9頁、FIG3)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、従来の2本の縦ロールやスライド機構付きの溝付きロールを用いてワイヤーをガイドする場合、ワイヤーリールにワイヤーが内外逆に入り組んで巻付けられている場合に、ワイヤーを巻出す時に外に出たワイヤーに挟まれて強い力で横にワイヤーが引かれて癖が付いたままの状態で供給せざるを得ないと言う問題があった。
【0007】
即ち、上記のような縦ロール2本を相対向する位置に配設した構成では、ロール径が小さくて、ロールで癖が付き易く(ブレーキの効き具合で癖が付いたり、付かなかったりする)、ワイヤーが交差して巻付けられている場合、強制的にワイヤーを中央に寄せているため、巻出し時にワイヤーが引っ掛かり、癖が付いてしまう。
【0008】
また、スライド機構付きの溝付きロールを配設した装置の場合には、スライド部には常に潤滑油を塗らなければならず、従ってワイヤーに潤滑油が付着してしまうと言う問題があった。
【0009】
この発明は、かかる従来の問題点に着目して案出されたもので、ワイヤーリールから巻出したワイヤーに癖付けを起させることなく巻出すことが出来るタイヤ用ビードワイヤーの巻出し装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記目的を達成するため、ワイヤー巻出し手段の近傍に配設したガイドロールを、ワイヤーが幅方向中央に向かって漸次移動するような断面凹状に形成したことを要旨とするものである。
【0011】
ここで、前記断面凹状のガイドロールは、凹溝の底面がワイヤー径の200倍〜300倍の径を持ち、かつガイドロール中央の小径部から外側の大径部に向かって15〜40度の傾斜角度を備えている。
【0012】
このように、ワイヤー巻出し手段の近傍に配設したガイドロールを、ワイヤーが幅方向中央に向かって漸次移動するような断面凹状に形成したことで、ワイヤー巻出し手段から巻出したワイヤーは、常にセンターリングされた状態で、ガイドロールの中央部にガイドされ、この結果ワイヤーには無理な横方向からの力が作用せず、ワイヤーに癖付けを起させることなく巻出すことが出来る。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づきこの発明の実施の形態を説明する。
【0014】
図1は、この発明を実施したタイヤ用ビードワイヤーの巻出し装置の正面図、図2は図1の側面図を示し、この巻出し装置1は、ワイヤーリール等のワイヤー巻出し手段2が、支持フレーム3a,3bに設けた軸受け4a,4bに支持軸5を介して回転自在に支持されている。
【0015】
前記支持軸5には、先端にV字状のガイド溝6を備えたガイドロール7を回転自在に取付けた揺動アーム8が回転自在に支持され、またその側面には、揺動アーム8の揺動によりブレーキがかかるブレーキ装置9が設置されている。
【0016】
また、前記支持フレーム3a,3bの一方の支持フレーム3aの先端には、前記ワイヤー巻出し手段2とガイドロール7との間で、支持軸10を介して回転自在に支持されたガイドロール11が配設され、このガイドロール11は、図3に示すように、ワイヤーWが幅方向中央に向かって漸次移動するような断面凹状の凹溝11aを備えている。
【0017】
なお、12はワイヤーWを次工程へ搬送させるためのガイドローラである。
【0018】
前記支持フレーム3aの先端に支持軸10を介して回転自在に支持されたガイドロール11は、凹溝11aの底面がワイヤー径の200〜300倍の径Dを持ち、かつガイドロール11の中央の小径部d1から外側の大径部d2に向かって15〜40度の傾斜角度αを備えている。
【0019】
なお、ガイドロール11の凹溝11aの断面形状としては、図3に示すように底面13aの小径部d1が水平で、その両側に所定の傾斜角度αの傾斜面14a,14aを備えた形状に限定されず、図4に示すように、凹溝11aの断面形状が円弧状の底面13bと、これに連続する曲面状の傾斜面14b,14bを備えた略つつみ状の断面形状であっても良い。また、凹溝11aの底面がワイヤー径の200〜300倍の径Dを持ち、かつガイドロール11の中央の小径部d1から外側の大径部d2に向かって15〜40度の傾斜角度αを備えている点は、上記図3の実施形態と同様である。
【0020】
この発明の実施形態では、凹溝11aの底面がワイヤー径の200倍以下では、ワイヤーWの巻き癖が発生し易く、300倍を超える場合には、ワイヤーWのセンターリングが良好ではない。
【0021】
更に、ガイドロール11の中央の小径部d1から外側の大径部d2に向かう傾斜角度αが、15度以下の場合には、ワイヤーWがガイドロール11から外れ易く、40度を超える場合には、ワイヤーWの巻き癖が発生し易い。
【0022】
このように、ワイヤー巻出し手段2の近傍に配設したガイドロール11を、ワイヤーWが幅方向中央に向かって漸次移動するような断面凹状の凹溝11aを有するように形成したことで、ワイヤー巻出し手段2から巻出したワイヤーWは、常にセンターリングされた状態で、ガイドロール11の中央部にガイドされ、この結果ワイヤーWには無理な横方向からの力が作用せず、ワイヤーWに癖付けを起させることなく巻出すことが出来る。
【0023】
【発明の効果】
この発明は、上記のようにワイヤー巻出し手段の近傍に配設したガイドロールを、ワイヤーが幅方向中央に向かって漸次移動するような断面凹状に形成したので、簡単な構造で、ワイヤーリールから巻出したワイヤーに癖付けを起させることなく巻出すことが出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施したタイヤ用ビードワイヤーの巻出し装置の正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】この発明のガイドロールの断面図である。
【図4】この発明の他の実施形態を示すガイドロールの断面図である。
【符号の説明】
1 巻出し装置
2 ワイヤー巻出し手段
3a,3b 支持フレーム
4a,4b 軸受け
5 支持軸
6 ガイド溝
7 ガイドロール
8 揺動アーム
9 ブレーキ装置
10 支持軸
11 ガイドロール
11a 凹溝
12 ガイドローラ
13a,13b 底面
14a,14b 傾斜面
D 径
d1 小径部
d2 大径部
α 傾斜角度
Claims (2)
- ワイヤー巻出し手段から巻出したワイヤーを揺動アームの先端に取付けられた複数個のガイドロールを介して巻出すようにしたタイヤ用ビードワイヤーの巻出し装置において、
前記ワイヤー巻出し手段の近傍に配設したガイドロールを、ワイヤーが幅方向中央に向かって漸次移動するような断面凹状に形成したことを特徴とするタイヤ用ビードワイヤーの巻出し装置。 - 前記断面凹状のガイドロールは、凹溝の底面がワイヤー径の200〜300倍の径を持ち、かつガイドロール中央の小径部から外側の大径部に向かって15〜40度の傾斜角度を備えた請求項1に記載のタイヤ用ビードワイヤーの巻出し装置。
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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Cited By (3)
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JP2015145290A (ja) * | 2014-02-03 | 2015-08-13 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 配線材接続装置とこれを使用する配線材接続方法 |
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2003
- 2003-05-26 JP JP2003147581A patent/JP2004345849A/ja active Pending
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