JP2004345757A - 画像形成装置,優先順位変更プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のカセット或いはこのカセットを装着するための給紙部を備えた画像形成装置において,印刷を行う際に使用するカセット或いは給紙部に対する使用優先順位を可変にし,特定のカセット或いは給紙部の使用頻度を分散させることで,カセット或いは給紙部における損傷率の分散を行い,画像形成装置全体の寿命の長期化を達成すること。
【解決手段】画像形成装置が有するカセット或いは給紙部における,各々の稼動状況に関する情報(例えば生産性(S2),転写紙サイズ(S3),不具合発生頻度(S4),使用回数(S5))に基づいて各稼動状況下での使用優先度の値を取得し,該使用優先度の総合として総合優先順位を決定する(S6)。該総合優先順位および利用者が設定した転写紙サイズや転写紙方向等の印刷条件に基づいて,使用するカセット或いは給紙部を選択する。
【選択図】図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,転写紙を格納しているカセットを複数備える画像形成装置に関し,特に使用する給紙カセット或いは給紙カセットが装着される給紙部の使用に関する優先順位を各カセットの稼動状況に関する情報(不具合発生頻度,使用回数,転写紙運搬時間等)によって可変とすることで,稼働率の向上を図った画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
まず,画像形成装置の使用給紙部が手動選択される処理を図4のフローチャート用いて説明する。尚,図4における符号S20,S21,… はそれぞれステップ番号を示している。
ステップS20:利用者により上記画像形成装置の本体上面に設置された液晶タッチパネル等の表示操作部,プリンタコントローラ経由で上記画像形成装置と接続している端末,ネットワーク上に存在する外部端末のいずれかを使用して印刷処理の開始操作が行われたか否かを確認する。行われていればステップS21に進み,行われていなければ本ステップS20の手順の行なわれるのを待つ。
ステップS21:利用者が上記表示操作部,上記端末,上記外部端末のいずれかより上記画像形成装置が有する給紙部から使用する給紙部を選択したか否かを確認する。選択されていればステップS22に進み,未選択だとステップS24に進む。
ステップS22:上記ステップS21で選択した給紙部に格納されている転写紙のサイズおよび方向が,上記表示操作部,上記端末,上記外部端末のいずれかから設定された印刷条件に該当するサイズおよび方向と一致するか否かを確認する。一致すれば処理を終了し,一致しなければステップS23に進む。
ステップS23:上記ステップS22で,該当する給紙部に上記表示操作部,上記端末,上記外部端末のいずれかから設定された印刷条件に該当するサイズおよび方向と一致する転写紙がセットされていなかったので,該転写紙の補充を促すメッセージを上記表示操作部に表示する。上記転写紙が補充されると上記ステップS21に戻る。
ステップS24:利用者により上記画像形成装置が有する給紙部から使用する給紙部が選択されなかった場合,出力画像サイズに合った転写紙が格納される給紙部の自動選択がおこなわれる。
上の述べたような給紙部を利用者が手動で選択するものでは,利用者の配慮の下で給紙部が選択されるので,例えば故障の多い給紙部などは,積極的に使用対象から外されることになり,画像形成装置の使用効率は向上するが,給紙部をいちいち利用者が選択する手間を省くことができない。
そのため近年,転写紙を格納する給紙カセットを複数備え,給紙部を自動で選択することのできる複写機やプリンタ,FAX等の画像形成装置が普及している。は,例えば特許文献1のように,原稿のサイズや原稿に対する変倍率等の情報に従って,上記画像形成装置が有する複数の給紙カセット(以下カセットと記す)から出力画像サイズに合った転写紙を自動的に選択する自動用紙選択機能(以下,APS機能という)を備えている。更に,特許文献1にも挙げられているように,画像データを自動的に90度回転させる90度ローテーション機能を備えることで,例えばコンタクトガラスに載せた原稿の方向とカセットに格納されている転写紙の方向とが異なる場合でも,画像データの方向を自動修正することで転写紙の方向に合わせて印刷ができる画像形成装置も提案されている。また,厚さの異なる転写紙を用いたり,コピー済みの裏紙を用いるなどの使途に対応して同一サイズの転写紙が格納されているカセットを複数備えた画像形成装置においては,上記APS機能や90度ローテーション機能に加えて,例えば画像形成装置内部に記憶された使用カセットの優先順位等といった画像形成装置に関する設定情報をも加味して給紙を行うカセットが選択されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−202208号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,印刷条件が同一である場合,上記の各種情報から使用するカセット或いは給紙部が選択されたとしても,格納される転写紙サイズや方向が変更されない限り,選択されるカセット或いは給紙部は常に同じである。このことは上記の同一サイズの転写紙が格納されているカセットを複数装着できる複数の給紙部を備えた画像形成装置においても同様である。つまり,従来の画像形成装置では,使用カセット或いは給紙部の使用に関する優先順位は転写紙のサイズと方向だけで決まってしまうので,使用に関する優先順位の高いカセットあるいはそのカセットから転写紙を取り出す機構を備えた給紙部の使用頻度が高いので,その使用頻度の高いカセット或いは給紙部ほど頻繁に使用されることになり他のカセットに比べて劣化が早い。その結果,カセットや給紙部の損傷を招く可能性が高くなるため,画像形成装置が正常稼動する期間も短くなるという問題があった。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,画像形成装置が有する複数のカセット或いは給紙部に対する使用優先順位を可変にすることで,カセットの損傷率の分散を行って,画像形成装置全体の寿命の長期化を達成することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は,画像形成部に給紙される転写紙が格納される用紙格納手段と,上記用紙格納手段を選択する格納部選択手段と,上記用紙格納手段に対する優先順位を記憶する順位記憶手段とを具備する画像形成装置において,上記用紙格納手段の稼動状況情報に基づいて上記順位記憶手段に記憶された優先順位を変更する優先順位変更手段を具備してなることを特徴とする画像形成装置より構成される。ここで,用紙格納手段とは,カセット或いはこのカセットを装着するための給紙部のいずれか或いは両方を意味する。
そのため上記用紙格納手段の稼動状況情報が変化するたびに,上記用紙格納手段の優先順位が変更されるので,特定の用紙格納手段の使用頻度がばらつき,特定カセットやその給紙部における損傷,故障が回避され,画像形成装置全体としての寿命が長期化する。
【0006】
ここで上記稼動状況情報の具体例として,上記用紙格納手段で発生した不具合の頻度,上記用紙格納手段の使用頻度,画像形成部への転写紙運搬時間のうちのいずれか一つ或いは複数の情報が挙げられる。上記に示すような多角的な情報に基づいて用紙格納手段の使用優先順位の変更が行われる。
【0007】
また,上記順位記憶手段に記憶された稼動状況情報の値が所定値を超えた場合に,画像形成処理に関する所定の情報を表示する情報表示手段を具備することも可能である。上記情報表示手段が表示する情報としては,原稿用紙の向きに対する変更指示或いは転写紙の表裏に対する変更指示のうちのいずれか一つ或いは複数からなる情報がその一例として考えられる。
【0008】
なお,本発明は,画像形成部に給紙される転写紙が格納される用紙格納手段と,上記用紙格納手段を選択する用紙選択手段と,上記用紙格納手段に対する優先順位を記憶する順位記憶手段とを具備する画像形成装置を制御するプログラムであって,上記用紙格納手段の稼動状況情報に基づいて上記順位記憶手段に記憶された優先順位を変更する機能を達成する優先順位変更プログラムとして構成することも可能である。上記画像形成装置における上記用紙格納手段に対する優先順位を,上記優先順位変更プログラムが算出することも本発明の適用範囲内である。もちろん,ここで,用紙格納手段とは,カセット或いはこのカセットのいずれか或いは両方を装着するための給紙部を意味する。
【0009】
【発明の実施形態】
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態は本発明を具体化した一例であって,本発明の技術範囲を限定するものではない。ここに図1は本発明の一実施形態(以下,実施形態例と言う)に係る画像形成装置Xの概略断面図,図2は上記実施形態例に係る画像形成装置Xにおける画像データ及び制御信号の流れを示した機能ブロック図,図3は上記実施形態例に係る画像形成装置Xが有するカセットを自動選択する処理手順を示すフローチャート,図4は上記従来例にかかる画像形成装置における給紙部を手動選択する処理手順を示すフローチャート,図5は上記実施形態例に係る画像形成装置Xの用紙格納部,即ち各カセット或いは給紙部,またはその両方(A,B,C,D)に関する情報を示した図表である。なお,実施形態例における原稿サイズはA4(横)として説明する。
【0010】
まず,図1を用いて,本発明の実施の形態に係る画像形成装置Xの全体構成について説明する。
画像形成装置Xは,複写機能及びプリンタ機能を有する複合機である。上記画像形成装置Xは下方に複数のカセット31(31A,31B,31C,31D)を装着する給紙部を備え,その上方に両面ユニット32が配置され,その上方には画像形成部33と定着装置3が設けられている。更にその上部には画像を読み取るスキャナ35と自動原稿搬送装置(以下,ADFという)36が取り付けられている。また,上記画像形成装置Xの本体上面には,液晶タッチパネル等の表示操作部4が配置され,利用者は,該表示操作部4の操作によって,画質モード選択や複数あるカセット31A,31B,31C,31Dのうちいずれを使用するかの選択,画像読み取りの開始操作等の各種操作を行う。画像形成部33には感光体ドラム40の周囲に,帯電装置41,現像装置42,クリーニング装置43が配置された作像ユニット44が設けられており,下方には感光体ドラム40に対向して転写装置45が配置されている。感光体ドラム40は,例えば直径84mmのアルミ円筒の表面に感光層が形成されており,図1において時計方向に回転駆動される。帯電装置41は回転する感光体ドラム40の表面をコロナ放電により数百Vに帯電させる。感光体ドラム40表面の帯電装置41よりも回転方向下流側では,LEDアレイヘッドとセルフォックレンズ等から構成される露光装置50により露光されて静電潜像が形成される。この露光装置50の発光出力の制御に用いられる画像データは,画像処理部30から入力される。
即ち,スキャナ35からミラーにより導かれた原稿画像光は,CCD(Charge−Coupled Device;画像信号を電気信号に変換するデバイス)37に入射され,ここでA/D変換されてデジタル画像データ(原稿画像データ)として画像処理部30に入力される。さらに,原稿画像データは,画像処理部30において,所定の画像処理が施され,画像処理後の画像データが露光装置制御手段60に入力され,該露光装置制御手段60により,画像処理後の画像データに従った露光が行われるように露光装置50が制御される。
【0011】
現像装置42では現像ローラが回転して,現像ローラ表面に形成された磁気ブラシが感光体ドラム40表面に接触し,静電潜像に対して帯電したトナーを付着させてトナー画像を形成する。該トナー画像は転写装置45において,いずれかのカセット31から搬送されてきた転写紙が感光体ドラム40とその周速と同じ速度で移動する転写ベルト46との間に挟持された状態で搬送されながら帯電されてトナー画像が転写紙上に転写される。
さらに,転写装置45の下流側にはクリーニング装置43が配置されており,感光体ドラム40の表面上に残留したトナーや他の付着物が除去される。本画像形成装置Xの転写装置45は,転写ベルトを用いたものが採用されているが,これを転写ローラに置き換えることも可能である。
前記転写装置45によってトナー像が転写された転写紙は,その搬送方向下流側に設けられた定着装置3に運ばれ,定着装置3の定着ローラ1とこれに対向する加圧ローラ2の間を通り,転写紙上のトナーが内部にヒータを備えた定着ローラ1の熱によって溶融定着される。加圧ローラ2は,転写紙を前記定着ローラ1に押し付けて,トナーの定着を確実にするためのものである。
前記定着装置3によりトナー像が定着された転写紙は,転写紙処理装置Y側へ送出される。
【0012】
次に,実施形態例に係る上記画像形成装置Xにおける主な構成機能と画像データ及び制御信号の流れとについて図2を用いて説明する。本画像形成装置Xの機能構成は,画像読取部70,制御部71,表示操作部4,画像形成部33,フィニッシャー部78に大別される。上記画像読取部70では原稿に描画或いは印刷された画像(イメージ)を読込む処理が行われており,例えばレーザ等で構成され原稿へ照射を行うスキャナ35,ADF36,取込んだ画像信号を電気信号に変換するCCD37から構成されている。また上記画像形成装置Xでの制御処理を行う上記制御部71は,画像データを一時的に記憶する画像メモリ72,演算処理を行うCPU(Central Processing Unit;中央演算装置)73,ROMやRAM等の半導体メモリ74から構成されており,上記制御部71と上記の各処理部とはI/F(インターフェース)75で接続している。取得された画像データに従って画像の形成を行う画像形成部33は露光装置50を内蔵しており,転写紙を排紙するフィニッシャー部78とはI/F(インターフェース)77で接続されている。また,印刷条件などを利用者が入力する表示操作部4は,テンキー等の入力部,液晶表示部,LED表示部から構成される。
【0013】
以下に,上記制御部71が各処理部に対して行う画像形成処理の概要は次の通りである。
上記スキャナ35によって読込まれた画像データは上記CCD37で電子化され,上記画像メモリ72に保持される。また,処理に応じて上記画像形成装置Xの内部記憶装置76への画像データの記憶や,該内部記憶装置76からの画像データ読込みを行う。上記画像メモリ72に保持されている画像データは,露光装置50へ送信され画像形成に使用される。また,上記画像形成装置Xはプリンタコントローラ80経由で端末81或いはネットワーク上に存在する外部端末82から画像データを受信する。尚,上記画像形成装置Xに対する各種設定処理等は,NIC(ネットワークインターフェースカード)79を経由して行われる。
【0014】
続いて,制御部71が実施する画像形成装置Xが有するカセット31A,31B,31C,31D或いはその給紙部の総合優先度を計算し,この総合優先度に基づいてカセット或いはその給紙部を自動選択する処理手順を図3のフローチャート及び図5のデータテーブルを用いて説明する。尚,図3における符号S1,S2,… はそれぞれステップ(処理手順)の番号を示している。なお,このような処理は,内部記憶装置76に予め記憶されたプログラムにより実行されるものである。従って以下のS1,S2…の処理はこのプログラムにより実行される一連の機能であるということができる。但し,ここでは用紙格納手段の一例として給紙部の優先度に着目する。
前提として,カセット31A,31B,31C,31Dの装着された給紙部の稼動状況情報(ここでは稼動状況情報の例として生産性,装着されたカセットの格納用紙サイズ,JAM発生率,使用回数の4個のファクタを採用する)に対応した優先度が図5のテーブルのように記憶されるものとする。但し,図5は,理解を容易にするためにデータをテーブル化しているが,実際は任意配列のデータ構造を取ることも有りうる。
ステップS1:制御部71は,まず利用者が上記表示操作部4,端末81,端末82のいずれかを使用して印刷処理開始の操作を行ったか否かを確認する。行っていればステップS2に進み,行っていなければ本ステップS1の手順を繰り返し,利用者の操作を待つ。
ステップS2:上記画像形成装置Xが有する31A,31B,31C,31Dの各々のカセットの給紙部について,最初に稼動状況情報の1つとしての生産性に基づく優先度を取得する。ここでの生産性に基づく優先度は,例えば各カセットを装着した各給紙部からレジストローラまでの距離の違いにより生じる給紙部ごとの転写紙の運搬時間をファクタとして設定される。上記給紙部からレジストローラまでの距離が短い程高速で印刷処理ができるので,生産性が高いと判断するわけである。このような生産性に基づく優先度は,画像形成処理の回数などに左右されない固定のものであるから給紙部ごとに予め所定の値として内部記憶装置76に記憶されており、ここでの制御部71は、上記予め定められた優先度を給紙部ごとに読み出す。こうして設定された生産性に基づく給紙部ごとの優先度は,制御部71によって半導体メモリ74に記憶される。
一般に,画像形成部に近い給紙部ほど給紙動作作業から印字を経て排出完了までの転写紙運搬時間が短くなるので生産性が高いとされている。つまり上段の給紙部ほど優先度が高くなるので,本実施形態例では各給紙部の優先順位がA>B>C>Dと判別される。ここでは,優先度の値を図5のようにそれぞれA=10,B=9,C=8,D=7と算出した。即ち,ここでいう優先度は,各給紙部に設定される重み(或いはポイント)の意味であり,予め設定されている。なお,Aはカセット31Aの装着された給紙部の優先度,Bはカセット31Bの装着された給紙部の優先度,Cはカセット31Cの装着された給紙部の優先度,Dはカセット31Dの装着された給紙部の優先度としている。
上記のように転写紙を格納するカセット31Aを装着する給紙部,31Bを装着する給紙部,31Cを装着する給紙部,31Dを装着する給紙部が本発明における用紙格納手段であり,上記優先度を記憶する半導体メモリ74が本発明における順位記憶手段である。
ステップS3:ここでは,使用される転写紙のサイズと方向の組み合せに基づく優先度(ポイント)が取得される。例えば各給紙部に装着された各カセット31A〜31Dの給紙サイズとその方向が図5に記載の通りである場合において,A4サイズで横方向給紙が指定された場合,カセット31Aと31Dは共にA4横給紙のカセットであるからそれぞれのカセットが装着された給紙部の優先度が100と設定されている。またカセット31BはA3横方向の転写紙用であるから,A4給紙には用いることができないのでその給紙部の優先度は0と設定されている。更に,カセット31Cは,A4の縦方向の転写紙を収納するものであるので,A4の横方向の原稿が読み込まれても,90度ローテーション機能を使えば,一応A4横給紙に対応することができるが,これは直接A4横給紙をするカセット31Aや31Dと比べると手間がかかるので,その給紙部の優先度は80と設定されている。
このような給紙サイズとその方向に対応する優先度は,装着されるカセットが決まれば固定のものであるから,装着されるカセットに応じて予め記憶しておくことができる。もちろん,上記のような優先度は,給紙される用紙のサイズと方向に対応して予め設定される。
上記のような給紙サイズとその方向は,原稿に対して上記画像形成装置Xが有するAPS機能が動作した結果決定される転写紙サイズ,あるいは上記表示操作部4や端末81(或いは端末82)から利用者が入力した印刷条件より取得される。こうして、取得された優先度は,半導体メモリ74に記憶される。
ステップS4:各給紙部のJAM発生率については,各給紙部においてJAMが発生する度にCPU73により計算され,新しいJAM発生率が内部記憶装置76に記憶される。このようなJAM発生率は,給紙部の稼動状況情報の一例である。またJAM発生率は,時々刻々(JAMが発生する都度)変化する稼動状況情報の一例である。JAMの発生率が大きい給紙部を使用すると,画像形成装置の稼働率が当然に低下する。従って,JAM発生率がある程度大きくなると,給紙部の使用に関する優先度を変化させて,JAM発生率の低い給紙部を優先して使用することが望ましい。そこでこのステップでは,処理開始操作が行なわれる都度(S1),上記JAM発生率が低い給紙部ほど優先率が大きくなるように値を算出して取得し,半導体メモリ74に記憶する。このとき,一例としてJAM発生率が一番高い給紙部の数値を0にする。
本実施形態例では,各給紙部におけるJAM発生率が図5のような値となっているので,給紙部の優先順位がC>D>B>Aと判別され,優先度の値をそれぞれA=0,B=10,C=30,D=20と算出している。このようなJAM発生率と優先度を表すポイントの数値との関係は,予め別のテーブルなどに設定されており,JAM発生率が検知されると,JAM発生率に対応するポイントが読み出される。
ステップS5:給紙部は機械的な構成からなっているので,その使用回数が寿命のパラメータである。即ち,給紙部の使用回数も給紙部の稼動状況情報の一例である。従ってここでは,各給紙部の使用回数を検出し,各給紙部の使用回数に対応する優先度を取得する。
使用回数と優先度との関係は予め定められ,記憶されている。各給紙部の使用回数については,各給紙部が使用される度にCPU73が回数を内部記憶装置76に記憶する。上記使用回数が少ない給紙部ほど寿命が長いと考えられるので,優先度が高くなるような数値が記憶されている。このとき,使用回数が一番多い給紙部の数値を0にする。
ここで各給紙部の使用回数が図5に記載した回数データある場合には。使用回数に対応する優先度を上記のように読み取る。その結果優先度の値は,それぞれA=20,B=0,C=30,D=10と算出される。
本実施形態例では,上記ステップS2〜ステップS5で,種々の稼動状況(生産性,転写紙のサイズと方向性,不具合発生頻度(一例としてJAM発生率),及び使用回数)に応じた優先度に対応したポイント数を取得したが,実際に必要なのは,これら稼動状況全体から得られる総合的判断に基づく優先度であるので,上記4種類の稼動状況情報に基づくポイントから得られる総合的優先度を次のステップS6において取得する。この場合には,総合的優先度として,上記ステップS2〜ステップS5で得られたポイントの合計値を総合的優先度とする。
ステップS6:上記半導体メモリ74に保持されている上記ステップS2〜ステップS5にて算出した優先度の値の合計によって総合的優先順位を判別し,半導体メモリ87記憶している優先順位を判別した優先順位に変更する。このとき優先度の合計値が一定の値(本実施形態例では値を80とした)に達していない場合は使用対象外とする。本実施形態例では,A4サイズで横方向給紙に対する各優先度(ポイント数)の合計がA=129,B=18,C=147,D=136であるので,総合的優先順位をC>D>A>Bと判断する。またカセット31Bを装着した給紙部は優先度の合計値が80に満たないため使用対象外とする。
ステップS7:上記の処理において総合的優先順位が1位である給紙部(この場合カセット31Cを装着した給紙部)を確認する。
ステップS8:次に制御部71は,上記ステップS7で確認した優先順位第1位の給紙部に装着されたカセットに,原稿に対して上記画像形成装置Xが有するAPS機能が動作した結果および上記表示操作部4や端末81(或いは端末82)から利用者が入力した印刷条件より判別したサイズおよび方向と一致する転写紙が格納されているか否か,及びそのようなカセットが優先順位第1位の給紙部に装着されているか否かを確認する。優先順位第1位の給紙部に所定のカセットが収納されていると判断された場合ステップS12に進み,カセットがない或いはあっても転写紙のサイズ或いは方向が異なると判断された場合にはステップS9に進む。
ステップS9:上記画像形成装置Xが有する給紙部に対して,上記ステップS8の判断が行われたか否かを判別する。行っていなければステップS10に進み,行っていればステップS11に進む。
ステップS10:上記ステップS9で判別対象となった給紙部よりも優先順位が1つ低い給紙部の確認に移行し,上記ステップS8の処理に戻る。
ステップS11:上記ステップS9の処理において該当する転写紙を格納しているカセットを装着した給紙部が存在しなかったので,上記ステップS8で対象元となった印刷条件を満たす転写紙の補充或いはカセットの装着を促すメッセージを上記表示操作部4の液晶或いはLED表示部に表示する。転写紙が補充されると,上記ステップS8の処理に戻る。
ステップS12:上記S8での条件を満たす給紙部を選択し,本処理を終了する。
ステップS1〜ステップS12の一連の処理では,優先度の値および優先順位については,図示はしていないが内部記憶装置76に記憶してもよい。尚,上記半導体メモリ74或いは上記内部記憶装置76に初期値としての給紙部の使用優先順位が記憶されていなくともよい。
また,上記ステップS4においてJAM発生率を上記内部記憶装置76から取得した際,該JAM発生率が一定の値以上になっていた場合には原稿や転写紙の状態の変更を促すメッセージを上記表示操作部4に表示してもよい。上記のように変更を促すメッセージを表示する手段が本発明における情報表示手段である。上記の実施形態例では,カセットの装着部である給紙部の優先度を決定したが,カセットそのものについての優先度を決定しても良いことは当然であり,更には,給紙部の優先度とカセットの優先度を組み合わせて,組み合わせによる優先度を別途決定するようにしても良い。
なお,上記ステップS1〜ステップS12の処理は,画像形成装置の制御部71における処理として説明したが,このような処理は画像形成装置内の内部記憶装置76に記憶されたプログラムを実行することで達成されることは言うまでもない。また,このようなプログラム自身は単独で製造あるいは複製が可能なのはもちろんであり、更にこのようなプログラムを媒体に保存して媒体ごと販売や,ネットワーク上で有償或いは無償でダウンロードすることで譲渡の対象とすることも可能である。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明によれば,同一サイズの転写紙が格納されている給紙部を複数備えた画像形成装置においてサイズと方向とが同じ原稿を繰り返し印刷する場合に,画像形成部に給紙する給紙部を特定しないことで,各給紙部の稼働率が均等化される。その結果,各給紙部の損傷率の分散がおこなわれるので,画像形成装置自体の寿命が延びる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置Xの概略断面図
【図2】実施形態例に係る画像形成装置Xにおける画像データ及び制御信号
の流れを示した機能ブロック図
【図3】実施形態例に係る画像形成装置Xが有する給紙部を自動選択する
処理を示したフローチャート
【図4】従来の画像形成装置における給紙部を手動選択する処理を示したフローチャート
【図5】実施形態例に係る画像形成装置Xの各給紙部(A,B,C,D)に関する情報を示した図表
【符号の説明】
1…定着ローラ
2…加圧ローラ
3…定着装置
4…表示操作部
30…画像処理部
31…カセット31(A,B,C,D)
32…両面ユニット
33…画像形成部
35…スキャナ
36…自動原稿搬送装置(ADF)
37…CCD
40…感光体ドラム
41…帯電装置
42…現像装置
43…クリーニング装置
44…作像ユニット
45…転写装置
46…転写ベルト
50…露光装置
60…露光装置制御手段
70…画像読取部
71…制御部
72…画像メモリ
73…CPU
74…半導体メモリ
75,77…I/F(インターフェース部)
76…内部記憶装置
78…フィニッシャー部
79…NIC(ネットワークインターフェースカード)
80…プリンタコントローラ
81,82…端末

Claims (6)

  1. 画像形成部に給紙される転写紙が格納される用紙格納手段と,
    上記用紙格納手段を選択する格納部選択手段と,上記用紙格納手段に対する優先順位を記憶する順位記憶手段とを具備する画像形成装置において,
    上記用紙格納手段の稼動状況情報に基づいて上記順位記憶手段に記憶された優先順位を変更する優先順位変更手段を具備してなることを特徴とする画像形成装置。
  2. 上記稼動状況情報が上記用紙格納手段で発生した不具合の頻度,上記用紙格納手段の使用頻度,画像形成部への転写紙運搬時間のうちのいずれか一つ或いは複数からなることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 上記順位記憶手段に記憶された稼動状況情報の値が所定値を超えた場合に,画像形成処理に関する所定の情報を表示する情報表示手段を更に具備してなる請求項1あるいは2のいずれかに記載の画像形成装置。
  4. 上記情報表示手段が表示する情報が,原稿用紙の向きに対する変更指示或いは転写紙の表裏に対する変更指示のうちのいずれか一つ或いは複数からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 上記用紙格納手段が,給紙カセット或いは該給紙カセットが装着される給紙部のいずれか或いは両方である請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 画像形成部に給紙される転写紙が格納される用紙格納手段と,上記用紙格納手段を選択する用紙選択手段と,上記用紙格納手段に対する優先順位を記憶する順位記憶手段とを具備する画像形成装置を制御するプログラムであり,上記用紙格納手段の稼動状況情報に基づいて上記順位記憶手段に記憶された優先順位を変更する機能を実現するための優先順位変更プログラム。
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