JP2004345713A - 包装容器 - Google Patents

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JP2004345713A
JP2004345713A JP2003147308A JP2003147308A JP2004345713A JP 2004345713 A JP2004345713 A JP 2004345713A JP 2003147308 A JP2003147308 A JP 2003147308A JP 2003147308 A JP2003147308 A JP 2003147308A JP 2004345713 A JP2004345713 A JP 2004345713A
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container
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Masaaki Nakamura
昌明 中村
Toshiko Asonuma
トシ子 阿曽沼
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KOJIMA DANBOORU KK
KYUSHU JUSHI KOGYO KK
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KOJIMA DANBOORU KK
KYUSHU JUSHI KOGYO KK
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Abstract

【課題】低コストで製造が可能で、しかも緩衝性に優れ且つ収容効率も犠牲にしない包装容器を提供する。
【解決手段】厚さ0.25mmのポリスチレン樹脂からなるプラスチックシートを長辺長さ11cm、短辺長さ7cm、深さ4cmの底面2が形成されるように加圧成形するとともに、その底面2に直径15mm、深さ5mmの円形の凸部3を下方へ突出するように四隅に加圧成形して包装容器1を構成する。この包装容器1は底面2に成形された凸部3により載置した際底面2が若干浮いた状態となり、イチゴAを収容した際、その自重や運搬中の衝撃が作用してもプラスチックシートの弾性で上下に変位し、この変位で衝撃が緩和されて収容されたイチゴAを底突きすることなく保護する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、イチゴやビワなど損傷し易い果物やその他精密な部品等の物品を収容する包装容器に関し、詳しくは物品を損傷なく低コストで保護・収容できるようにする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、損傷し易い物品を収容する包装容器としては、容器を厚物の軟質素材で構成するか、容器の物品と接する内側に緩衝性を有するシート材等を積層させた構造のものがある(例えば特許文献1参照)。
【0003】
しかしながら、前者の技術は容器の厚さ分収容するスペースが減少して収容効率が悪い問題があった。また、後者の技術はシート材を別途積層する必要があり材料と製造工程が増えてコストが高くつく問題があった。
【0004】
【特許文献1】
実開平6−44789号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、従来のこれらの問題点を解消し、低コストで製造でき、しかも緩衝性に優れ且つ収容効率も犠牲にしない包装容器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決した本発明の構成は、
1) 薄いプラスチックシートで成形された包装容器において、容器の底面が容器の載置面から浮いた状態となるように底面に凸部を下方へ突出するように成形し、同凸部により浮いた底面をプラスチックシートの弾性で上下に変位可能にし、その底面の変位で衝撃を緩和して収容する物品を保護できるようにしたことを特徴とする包装容器
2) 底面の凸部が四隅に成形されたものである前記1)記載の包装容器
3) 底面の凸部が容器の載置面と点接触で変形可能に成形したものである前記2)記載の包装容器
4) 薄いプラスチックシートで成形された包装容器において、容器の底面が容器の載置面から浮いた状態となるように底面周縁部に複数の凸条を下方へ突出するように所定間隔おいて成形し、同各凸条により浮いた底面をプラスチックシートの弾性で上下に変位可能にし、その底面の変位で衝撃を緩和して収容する物品を保護できるようにしたことを特徴とする包装容器
5) 各凸条を容器の底面から側面へ連続的に伸ばして補強リブとした前記4)記載の包装容器
6) 容器を構成するプラスチックシートの厚さが0.1〜0.5mmの範囲のものである前記1)〜5)いずれか記載の包装容器
7) 底面の浮高さが3〜12mmの範囲で、底面の長辺長さが8〜12cmの範囲である前記1)〜6)いずれか記載の包装容器
8) 容器を構成するプラスチックシートの素材が、ポリスチレン樹脂・ポリエチレンテレフタレート樹脂・ポリプロピレン樹脂から選ばれたものである前記1)〜7)いずれか記載の包装容器
にある。
【0007】
【作用】
本発明によれば、底面に成形された凸部又は凸条により、載置すると底面が若干浮いた状態となる。この容器に物品を収容する際の物品の自重やその他運搬中の衝撃が作用してもプラスチックシートの弾性で上下に変位し、この変位で衝撃が緩和されて収容される物品を底突きすることなく保護する。また、浮いた底面下の空間により物品の予冷効果も増加される。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の底面の凸部は四隅に成形されるのが一般的であるが、容器の大きさによっては四隅を含む他の箇所にも必要に応じて成形する。凸部の形状は円形やL形など様々な形状が用いられ、特に凸部が容器の載置面と点接触で変形可能に成形したものがより衝撃を緩和できて好ましい。また、底面周縁部に複数の凸条を下方へ突出するように所定間隔おいて成形することもでき、この場合、各凸条を容器の底面から側面へ連続的に伸ばして補強リブとして兼用してもよい。
【0009】
容器を構成するプラスチックシートとしては、厚さが0.1〜0.5mmの範囲で、オリエンティッドポリスチレン(OPS:商品名)・ハイインパクトポリスチレン(商品名)・ポリエチレンテレフタレート樹脂・ポリプロピレン樹脂から選ばれたものが一般的に用いられる。底面の浮高さとしては3〜12mmの範囲で、底面の長辺長さが8〜12cmの範囲でのものが実用的である。以下、本発明の各実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
【0010】
【実施例】
実施例1(図1〜3参照):図1〜3に示す実施例1は、イチゴを収容するイチゴパックに本発明を適用した例である。図1は実施例1の包装容器の平面図、図2,3は図1のA−A断面図である。図中、1は包装容器、2は底面、3は凸部、Aはイチゴである。
【0011】
実施例1の包装容器1は、厚さ0.25mmのオリエンティッドポリスチレン(OPS:延伸ポリスチレン樹脂の一種)からなるプラスチックシートを長辺長さ11cm、短辺長さ7cm、深さ4cmの底面2が形成されるように加圧成形するとともに、その底面2に直径6mm、深さ5mmの円形の凸部3を下方へ突出するように四隅に加圧成形している。
【0012】
実施例1の包装容器1はこのように構成したから、図2に示すように底面2に成形された凸部3により載置した際底面2が若干浮いた状態となる。この包装容器1にイチゴAを収容した際、その自重や運搬中の衝撃が作用してもプラスチックシートの弾性で上下に変位し、この変位で衝撃が緩和されて収容されたイチゴAを底突きすることなく保護する。
【0013】
また、各凸部3は載置面と点接触する形状であるから、図3に示すように荷重で凸部3の点接触部分が上方へ凹むように変形し、その変形で衝撃がより効果的に緩和される。さらに、浮いた底面2下方に空間が形成されてイチゴAの予冷効果を増加できる。
【0014】
実施例2(図4,5参照):図4は実施例2の包装容器の平面図、図5は図4のA−A断面図である。実施例2の包装容器1は、図4に示すように実施例1の円形の凸部3に代えてL形の凸部3を四隅に成形している。
【0015】
従って、図5に示すように各凸部3で囲まれた底面2がプラスチックシートの弾性で衝撃を緩和してイチゴAを保護する。なお、実施例2の各凸部3は面接触であるから実施例1のように大きく変形はしないものである。その他、符号、構成は実施例1と同じである。
【0016】
実施例3(図6,7参照):図6は実施例3の包装容器の平面図、図7は図6のA−A断面図である。図中、4は凸条、5は補強リブである。実施例3の包装容器1は、図6に示すように実施例1の円形の凸部3に代えて底面2の周縁部に高さ3mmの凸条4を下方へ突出するように5mm間隔をおいて複数本成形し、しかも各凸条4を底面から側面に沿って上方へ連続的に伸ばして補強リブ5を成形している。
【0017】
従って、図7に示すように各凸条4で囲まれた底面2がプラスチックシートの弾性で衝撃を緩和してイチゴAを保護するとともに、凸条4から伸設された補強リブ5で包装容器1の側面の強度を向上させて変形を防止し、イチゴAをより確実に保護する。その他、符号、構成は実施例1と同じである。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば従来と比較して低コストで製造が可能で、しかも緩衝性に優れ且つ収容効率も犠牲にしない包装容器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の包装容器の平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】実施例2の包装容器の平面図である。
【図5】図4のA−A断面図である。
【図6】実施例3の包装容器の平面図である。
【図7】図6のA−A断面図である。
【符号の説明】
1 包装容器
2 底面
3 凸部
4 凸条
5 補強リブ
A イチゴ

Claims (8)

  1. 薄いプラスチックシートで成形された包装容器において、容器の底面が容器の載置面から浮いた状態となるように底面に凸部を下方へ突出するように成形し、同凸部により浮いた底面をプラスチックシートの弾性で上下に変位可能にし、その底面の変位で衝撃を緩和して収容する物品を保護できるようにしたことを特徴とする包装容器。
  2. 底面の凸部が四隅に成形されたものである請求項1記載の包装容器。
  3. 底面の凸部が容器の載置面と点接触で変形可能に成形したものである請求項2記載の包装容器。
  4. 薄いプラスチックシートで成形された包装容器において、容器の底面が容器の載置面から浮いた状態となるように底面周縁部に複数の凸条を下方へ突出するように所定間隔おいて成形し、同各凸条により浮いた底面をプラスチックシートの弾性で上下に変位可能にし、その底面の変位で衝撃を緩和して収容する物品を保護できるようにしたことを特徴とする包装容器。
  5. 各凸条を容器の底面から側面へ連続的に伸ばして補強リブとした請求項4記載の包装容器。
  6. 容器を構成するプラスチックシートの厚さが0.1〜0.5mmの範囲のものである請求項1〜5いずれか記載の包装容器。
  7. 底面の浮高さが3〜12mmの範囲で、底面の長辺長さが8〜12cmの範囲である請求項1〜6いずれか記載の包装容器。
  8. 容器を構成するプラスチックシートの素材が、ポリスチレン樹脂・ポリエチレンテレフタレート樹脂・ポリプロピレン樹脂から選ばれたものである請求項1〜7いずれか記載の包装容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015027894A (ja) * 2014-11-10 2015-02-12 リスパック株式会社 脚部を有する容器
CN108860967A (zh) * 2017-05-15 2018-11-23 旭化成株式会社 输送容器

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