JP2004345465A - タイヤ空気圧警報装置 - Google Patents

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Hideaki Yamaguchi
日出明 山口
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Abstract

【課題】高速道路を走行している際には、一般道路を走行しているときよりも早めに警報を発することのできるタイヤ空気圧警報装置を提供する。
【解決手段】各タイヤに搭載され、タイヤ空気圧を検出し、且つ、検出された空気圧データを送信する空気圧センサ1a〜1dと、空気圧センサ1a〜1dより送信される空気圧データを受信する受信機2と、受信機2にて受信された空気圧データに基づき、空気圧が所定の閾値よりも低いときには警報信号を発する警報部3dと、車両が高速道路を走行しているか、或いは一般道路を走行しているかを判断する走行路判定部3aと、車両が一般道路を走行していると判断された場合には閾値を第1の閾値Th1とし、高速道路を走行していると判断された場合には閾値を第2の閾値Th2(Th2>Th1)とする閾値設定部3bとを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載されるタイヤの空気圧が低下した際に、これを車両の乗員に報知するタイヤ空気圧警報装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、特開2001−322411号公報(特許文献1)に記載されているように、車両に搭載される各タイヤに空気圧センサを取り付け、車両走行時に各タイヤの空気圧をリアルタイムで乗員に通知するタイヤ空気圧警報装置が従来より知られている。このようなタイヤ空気圧警報装置を用いることにより、乗員はタイヤの空気圧が低下したことをいち早く知ることができるので、空気圧を点検するなどの対応を採ることができる。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−322411号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
車両の空気圧低下による影響は、一般道路を走行するときと、高速走行が可能な道路(高速道路或いは有料道路等)で高速走行するときで異なり、高速走行が可能な道路を走行している場合には、空気圧の低下を早めに知りたいという要望が高まっている。
【0005】
この発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、高速走行が可能な特定道路を走行している際には、一般道路を走行しているときよりも早めに警報を発することのできるタイヤ空気圧警報装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本願請求項1に記載の発明は、車両に搭載されるタイヤの空気圧が低下した際に、車両の乗員に警報を発するタイヤ空気圧警報装置において、車両が特定の道路を走行する際に、前記警報を発する際の閾値を変更することを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、車両に搭載されるタイヤの空気圧が低下した際に、車両の乗員に警報を発するタイヤ空気圧警報装置において、車両が特定の道路を走行しているか、或いは一般道路を走行しているかを判断する走行路判定手段を有し、前記一般道路を走行していると判断された場合にはタイヤ空気圧が第1の閾値よりも低くなったときに警報を発し、前記特定の道路を走行していると判断された場合には、タイヤ空気圧が前記第1の閾値よりも高い第2の閾値よりも低くなったときに警報を発することを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、車両に搭載されるタイヤの空気圧が低下した際に、車両の乗員に警報を発するタイヤ空気圧警報装置において、各タイヤに搭載され、タイヤ空気圧を検出し、且つ、検出された空気圧データを送信する空気圧センサと、前記空気圧センサより送信される空気圧データを受信する受信手段と、前記受信手段にて受信された空気圧データに基づき、空気圧が所定の閾値よりも低いときには警報信号を発する警報手段と、車両が特定道路を走行しているか、或いは一般道路を走行しているかを判断する走行路判定手段と、車両が一般道路を走行していると判断された場合には前記閾値を第1の閾値とし、特定の道路を走行していると判断された場合には前記閾値を前記第1の閾値よりも高い第2の閾値とする閾値設定手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、前記走行路判定手段は、ETC装置の通信情報に基づき、前記特定の道路の入り口を通過してから出口を通過するまでの間に、前記特定の道路を走行しているものと判断することを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、前記走行路判定手段は、ナビゲーション装置の出力情報に基づいて、走行路を判定することを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、前記ETC或いは前記ナビゲーション装置が備える表示器、或いはスピーカのうちの少なくとも一方を用いて、空気圧警報を出力することを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、前記特定の道路は、高速道路または有料道路であることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤ空気圧警報装置の構成を示すブロック図である。同図に示すように、このタイヤ空気圧警報装置100は、車両の各タイヤに取り付けられた空気圧センサ1a〜1dと、車室内に取り付けられ、各空気圧センサ1a〜1dより送信された空気圧データを受信する受信機(受信手段)2と、制御装置3とを備えている。
【0014】
制御装置3は、自動料金収受システム(以下、ETC;Electronic Toll Collection Systemという)より出力される通信情報に基づいて当該車両が現在高速道路(特定の道路)を走行しているか、或いは一般道路を走行しているかを判定する走行路判定部(走行路判定手段)3aと、一般道路を走行しているときのタイヤ空気圧警報の判断基準となる第1の閾値Th1、及び高速道路を走行しているときのタイヤ空気圧警報の判断基準となる第2の閾値Th2を記憶するメモリ3cと、を備えている。
【0015】
更に、走行路判定部3aの判定結果に基づいて、メモリ3cに保存されている閾値データを読み出し、空気圧警報の判断基準となる閾値を設定する閾値設定部(閾値設定手段)3bと、受信機2より得られる空気圧データが閾値設定部3bで設定された閾値よりも低くなった際に、ETC4へ警報信号を出力する警報部(警報手段)3dと、を有している。
【0016】
また、ETC4は、通行料金等の路側装置との間の通信結果を表示する表示器6、及び通信結果を音声出力するスピーカ7を備えている。
【0017】
次に、上述のように構成されたタイヤ空気圧警報装置100の動作を、図2に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0018】
まず、制御装置3にて、ETC4の通信信号に基づき、車両が高速道路に進入したかどうかが判断される(ステップST1)。これは、ETC4が高速道路入り口付近に設けられている路側装置との間で通信が行われたかどうかにより判断することができる。
【0019】
そして、高速道路に進入していない場合には(ステップST1でNO)、タイヤ空気圧の異常を判定する際の閾値を第1の閾値Th1に設定し(ステップST6)、各空気圧センサ1a〜1dより送信される空気圧信号に基づき、車両に搭載されるいずれかのタイヤ空気圧が第1の閾値Th1よりも低くなった場合には(ステップST7でYES)、空気圧警報を出力する(ステップST5)。
【0020】
この空気圧警報の発生は、車両のインパネに搭載された警報ランプ(図示省略)にて表示されると共に、空気圧警報信号はETC4に出力され、当該ETC4にて音声合成され、スピーカ7より音声出力される。また、表示器6にて表示される。
【0021】
また、車両が高速道路に進入したと判断された場合には(ステップST1でYES)、タイヤ空気圧の異常を判定する際の閾値を第2の閾値(但し、Th2>Th1)に設定する(ステップST2)。
【0022】
次いで、車両が高速道路の出口に到達したかどうかが判断され(ステップST3)、出口に到達していない場合には(ステップST3でNO)、各空気圧センサ1a〜1dより送信される空気圧信号に基づき、タイヤ空気圧が第2の閾値Th2よりも低いかどうかが判断される(ステップST4)。そして、低いと判断された場合には(ステップST4でYES)、空気圧警報を出力する(ステップST5)。
【0023】
また、車両が高速道路の出口に達した場合には(ステップST3でYES)、上述したステップST6,ST7の処理にて、第1の閾値Th1に基づいた警報出力処理が行われる。
【0024】
このようにして、本実施形態に係るタイヤ空気圧警報装置100では、ETC4より得られる高速道路の入口通過情報、及び出口通過情報に基づいて、車両が高速道路を走行しているか、或いは一般道路を走行しているかを判断している。そして、一般道路を走行している場合には、タイヤ空気圧の異常を判断する際の閾値を第1の閾値Th1に設定し、高速道路を走行している場合には、タイヤ空気圧の異常を判断する際の閾値を第1の閾値Th1よりも大きい第2の閾値Th2に設定している。
【0025】
従って、空気圧の低下がより問題となる高速道路走行時には、比較的早めに空気圧警報を出力することができ、車両の乗員に早めの空気圧点検を促すことができる。
【0026】
また、サービスエリア等の空気圧を点検可能な場所が限られる高速道路においては、早めの警報が出力されることにより、利便性を向上させることができる。
【0027】
以上、本発明のタイヤ空気圧警報装置100を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置き換えることができる。
【0028】
例えば、上述した実施形態では、特定の道路として高速道路を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、高速走行が可能な有料道路等についても適用することができる。
【0029】
また、走行路を検出する手段として、ETCの出力信号を用いる例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図1に示すナビゲーションシステム5を用いることも可能である。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るタイヤ空気圧警報装置は、車両が高速道路や有料道路などの特定の道路を走行している場合には、一般道路を走行しているときよりも高い空気圧となる閾値(第2の閾値)で空気圧警報の判断を行うので、特定の道路を走行しているときには、一般道路を走行しているときよりも空気圧の低下を早めに知ることができ、空気圧点検等の対応を早めに採ることができる。
【0031】
また、一般道路走行時には、通常の閾値(第1の閾値)で空気圧警報を判断するので、僅かな空気圧の低下で警報が出力されることがなく、煩わしさを防止することができる。
【0032】
更に、特定の道路を走行しているかどうかを、ETCの通信情報、或いはナビゲーション装置の出力データに基づいて判断することにより、確実に走行路を判定することができる。
【0033】
また、空気圧の異常が検出された際には、この警報をETCが有するスピーカまたは表示器、或いはナビゲーション装置が有するスピーカまたは表示器を用いて警報を出力するので、別途スピーカなどの警報出力機器を搭載する必要がなく、装置構成を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るタイヤ空気圧警報装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るタイヤ空気圧警報装置の処理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1a〜1d 空気圧センサ
2 受信機
3 制御装置
3a 走行路判定部(走行路判定手段)
3b 閾値設定部(閾値設定手段)
3c メモリ
3d 警報部(警報手段)
4 ETC
5 ナビゲーションシステム
6 表示器
7 スピーカ
100 タイヤ空気圧警報装置

Claims (7)

  1. 車両に搭載されるタイヤの空気圧が低下した際に、車両の乗員に警報を発するタイヤ空気圧警報装置において、
    車両が特定の道路を走行する際に、前記警報を発する際の閾値を変更することを特徴とするタイヤ空気圧警報装置。
  2. 車両に搭載されるタイヤの空気圧が低下した際に、車両の乗員に警報を発するタイヤ空気圧警報装置において、
    車両が特定の道路を走行しているか、或いは一般道路を走行しているかを判断する走行路判定手段を有し、前記一般道路を走行していると判断された場合にはタイヤ空気圧が第1の閾値よりも低くなったときに警報を発し、前記特定の道路を走行していると判断された場合には、タイヤ空気圧が前記第1の閾値よりも高い第2の閾値よりも低くなったときに警報を発することを特徴とするタイヤ空気圧警報装置。
  3. 車両に搭載されるタイヤの空気圧が低下した際に、車両の乗員に警報を発するタイヤ空気圧警報装置において、
    各タイヤに搭載され、タイヤ空気圧を検出し、且つ、検出された空気圧データを送信する空気圧センサと、
    前記空気圧センサより送信される空気圧データを受信する受信手段と、
    前記受信手段にて受信された空気圧データに基づき、空気圧が所定の閾値よりも低いときには警報信号を発する警報手段と、
    車両が特定道路を走行しているか、或いは一般道路を走行しているかを判断する走行路判定手段と、
    車両が一般道路を走行していると判断された場合には前記閾値を第1の閾値とし、特定の道路を走行していると判断された場合には前記閾値を前記第1の閾値よりも高い第2の閾値とする閾値設定手段と、
    を備えたことを特徴とするタイヤ空気圧警報装置。
  4. 前記走行路判定手段は、ETC装置の通信情報に基づき、前記特定の道路の入り口を通過してから出口を通過するまでの間に、前記特定の道路を走行しているものと判断することを特徴とする請求項2または請求項3のいずれかに記載のタイヤ空気圧警報装置。
  5. 前記走行路判定手段は、ナビゲーション装置の出力情報に基づいて、走行路を判定することを特徴とする請求項2または請求項3のいずれかに記載のタイヤ空気圧警報装置。
  6. 前記ETC或いは前記ナビゲーション装置が備える表示器、或いはスピーカのうちの少なくとも一方を用いて、空気圧警報を出力することを特徴とする請求項4または請求項5のいずれかに記載のタイヤ空気圧警報装置。
  7. 前記特定の道路は、高速道路または有料道路であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のタイヤ空気圧警報装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN109747349A (zh) * 2019-03-11 2019-05-14 上海泰好汽车电子销售有限公司 胎压传感器及基于胎压传感器的阈值设定系统和方法
US11548332B2 (en) 2016-12-19 2023-01-10 Continental Automotive Gmbh Control device and electronic wheel unit for a wheel-monitoring system of a vehicle, wheel-monitoring system for a vehicle and method for monitoring wheels in a vehicle
CN116160805A (zh) * 2023-01-31 2023-05-26 湖南科技学院 一种基于智能电子测控技术的汽车运行监管系统

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