JP2004345060A - 治具装着方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】治具先端での高回転振れ精度の実現を可能とし、また、治具を簡単に取り外すことが可能な治具装着方法を提供する。
【解決手段】モータの出力軸1の端部にチャックなどの治具を装着する方法において、出力軸1の材料と治具2の材料をそれぞれ線膨張係数の異なる材料とし、出力軸1端と治具2を焼き嵌めで結合するものである。また、焼き嵌め代を、モータ運転時の温度上昇に対して、モータトルク保持に必要な面圧を確保でき、さらに、焼き嵌め結合部外周を加熱することにより、治具2を取り外すことが可能な大きさとするものである。
【選択図】 図1
【解決手段】モータの出力軸1の端部にチャックなどの治具を装着する方法において、出力軸1の材料と治具2の材料をそれぞれ線膨張係数の異なる材料とし、出力軸1端と治具2を焼き嵌めで結合するものである。また、焼き嵌め代を、モータ運転時の温度上昇に対して、モータトルク保持に必要な面圧を確保でき、さらに、焼き嵌め結合部外周を加熱することにより、治具2を取り外すことが可能な大きさとするものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、精密加工装置などに適用する高回転精度モータの治具装着方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、モータの出力軸端にチャックなどの治具を装着する場合は、図3に示すような治具装着方法をとっていた。
図3において、1はモータ出力軸、1cは嵌め合い用穴、2は治具、2cは治具先端、2dは嵌め合い用軸、3はボルトである。治具装着は、モータ出力軸1の嵌め合い用穴1cと、治具2の嵌め合い用軸2dを隙間嵌めし、ボルト3で固定するという方法で行われていた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−070721号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来技術においては、治具先端に高い回転振れ精度が要求される場合、例えばモータの出力軸端および治具の回転振れ精度が高くても、隙間嵌めによる結合では嵌め合い代分だけ隙間があるため、治具は回転時に振れ回ってしまい、治具先端での高回転振れ精度の実現は困難であった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、治具先端での高回転振れ精度の実現を可能とし、また、治具を簡単に取り外すことが可能な治具装着方法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するため、本発明は、モータの出力軸端にチャックなどの治具を装着する方法において、前記出力軸の材料と前記治具の材料をそれぞれ線膨張係数の異なる材料とし、前記出力軸端と前記治具を焼き嵌めで結合するようにしたものである。
また、前記焼き嵌め代を、モータ運転時の温度上昇に対してモータトルク保持に必要な面圧を確保でき、さらに、焼き嵌め結合部外周を加熱することにより治具を取り外すことが可能な大きさにしたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図に基づいて説明する。
[第1の実施例]
図1は本発明の第1の実施例における治具装着方法を示す側断面図である。
図1において、1はモータ出力軸、1aは結合部外周、2は治具、2aは結合部外周、2bは結合部内周、2cは治具先端である。
本実施例においては、治具2の結合部外周2aを加熱して熱膨張させることにより結合部内周2bの直径を大きくし、その状態でモータ出力軸1の結合部外周1aに嵌め合わせ焼き嵌めで結合を行うようにしている。そのため、結合部の隙間が無く、結合後にバランス調整を行うことにより治具先端2cでの高回転振れ精度の実現が可能となる。また、モータ出力軸1に線膨張係数の小さい材料を使用するとともに、治具2に線膨張係数の大きい材料を使用する。これらの材料を使用して、治具2の結合部外周2aを加熱することにより、治具2を取り外すことが可能な焼き嵌め代とすることができる。これにより、治具2の結合部外周2aをリボンヒータ等で加熱するといった簡単な方法で治具を取り外すことが可能な治具装着方法を提供することができる。
【0007】
[第2の実施例]
図2は本発明の第2の実施例における治具装着方法を示す側断面図である。
図2において、1はモータ出力軸、1aは結合部外周、1bは結合部内周、2は治具、2aは結合部外周、2cは治具先端である。
本実施例においては、モータ出力軸1の結合部外周1aを加熱して熱膨張させることにより結合部内周1bの直径を大きくし、その状態で治具2の結合部外周2aに嵌め合わせ焼き嵌めで結合を行うよいにしている。そのため、結合部の隙間が無く、結合後にバランス調整を行うことにより治具先端2cでの高回転振れ精度の実現が可能となる。
また、モータ出力軸1に線膨張係数の大きい材料を使用するとともに、治具2に線膨張係数の小さい材料を使用する。これらの材料を使用して、モータ出力軸1の結合部外周1aを加熱することにより、治具2を取り外すことが可能な焼き嵌め代とすることができる。これにより、モータ出力軸1の結合部外周1aをリボンヒータ等で加熱するといった簡単な方法で治具を取り外すことが可能な治具装着方法を提供することができる。
材料の組み合わせ例として、例えば、線膨張係数の小さい材料には、SUS440C(線膨張係数:1.03×10−5K−1)を用い、線膨張係数の大きい材料には、A2017(線膨張係数:2.36×10−5K−1)を用いている。
【0008】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、次のような効果がある。
(1)焼き嵌めによる結合後にバランス調整を行うことにより治具先端での高回転振れ精度の実現を可能とし、また、焼き嵌め結合部外周をリボンヒータ等で加熱するといった簡単な方法で治具を取り外すことができる。
(2)さらに、材質の異なる部品の分離が容易に行えるため、それぞれの部品が容易に再利用可能となり、環境への悪影響を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における治具装着方法を示す側断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例における治具装着方法を示す側断面図である。
【図3】従来技術における治具装着方法を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 モータ出力軸
1a 結合部外周
1b 結合部内周
1c 嵌め合い用穴
2 治具
2a 結合部外周
2b 結合部内周
2c 治具先端
2d 嵌め合い用軸
3 ボルト
【発明の属する技術分野】
本発明は、精密加工装置などに適用する高回転精度モータの治具装着方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、モータの出力軸端にチャックなどの治具を装着する場合は、図3に示すような治具装着方法をとっていた。
図3において、1はモータ出力軸、1cは嵌め合い用穴、2は治具、2cは治具先端、2dは嵌め合い用軸、3はボルトである。治具装着は、モータ出力軸1の嵌め合い用穴1cと、治具2の嵌め合い用軸2dを隙間嵌めし、ボルト3で固定するという方法で行われていた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−070721号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来技術においては、治具先端に高い回転振れ精度が要求される場合、例えばモータの出力軸端および治具の回転振れ精度が高くても、隙間嵌めによる結合では嵌め合い代分だけ隙間があるため、治具は回転時に振れ回ってしまい、治具先端での高回転振れ精度の実現は困難であった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、治具先端での高回転振れ精度の実現を可能とし、また、治具を簡単に取り外すことが可能な治具装着方法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するため、本発明は、モータの出力軸端にチャックなどの治具を装着する方法において、前記出力軸の材料と前記治具の材料をそれぞれ線膨張係数の異なる材料とし、前記出力軸端と前記治具を焼き嵌めで結合するようにしたものである。
また、前記焼き嵌め代を、モータ運転時の温度上昇に対してモータトルク保持に必要な面圧を確保でき、さらに、焼き嵌め結合部外周を加熱することにより治具を取り外すことが可能な大きさにしたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図に基づいて説明する。
[第1の実施例]
図1は本発明の第1の実施例における治具装着方法を示す側断面図である。
図1において、1はモータ出力軸、1aは結合部外周、2は治具、2aは結合部外周、2bは結合部内周、2cは治具先端である。
本実施例においては、治具2の結合部外周2aを加熱して熱膨張させることにより結合部内周2bの直径を大きくし、その状態でモータ出力軸1の結合部外周1aに嵌め合わせ焼き嵌めで結合を行うようにしている。そのため、結合部の隙間が無く、結合後にバランス調整を行うことにより治具先端2cでの高回転振れ精度の実現が可能となる。また、モータ出力軸1に線膨張係数の小さい材料を使用するとともに、治具2に線膨張係数の大きい材料を使用する。これらの材料を使用して、治具2の結合部外周2aを加熱することにより、治具2を取り外すことが可能な焼き嵌め代とすることができる。これにより、治具2の結合部外周2aをリボンヒータ等で加熱するといった簡単な方法で治具を取り外すことが可能な治具装着方法を提供することができる。
【0007】
[第2の実施例]
図2は本発明の第2の実施例における治具装着方法を示す側断面図である。
図2において、1はモータ出力軸、1aは結合部外周、1bは結合部内周、2は治具、2aは結合部外周、2cは治具先端である。
本実施例においては、モータ出力軸1の結合部外周1aを加熱して熱膨張させることにより結合部内周1bの直径を大きくし、その状態で治具2の結合部外周2aに嵌め合わせ焼き嵌めで結合を行うよいにしている。そのため、結合部の隙間が無く、結合後にバランス調整を行うことにより治具先端2cでの高回転振れ精度の実現が可能となる。
また、モータ出力軸1に線膨張係数の大きい材料を使用するとともに、治具2に線膨張係数の小さい材料を使用する。これらの材料を使用して、モータ出力軸1の結合部外周1aを加熱することにより、治具2を取り外すことが可能な焼き嵌め代とすることができる。これにより、モータ出力軸1の結合部外周1aをリボンヒータ等で加熱するといった簡単な方法で治具を取り外すことが可能な治具装着方法を提供することができる。
材料の組み合わせ例として、例えば、線膨張係数の小さい材料には、SUS440C(線膨張係数:1.03×10−5K−1)を用い、線膨張係数の大きい材料には、A2017(線膨張係数:2.36×10−5K−1)を用いている。
【0008】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、次のような効果がある。
(1)焼き嵌めによる結合後にバランス調整を行うことにより治具先端での高回転振れ精度の実現を可能とし、また、焼き嵌め結合部外周をリボンヒータ等で加熱するといった簡単な方法で治具を取り外すことができる。
(2)さらに、材質の異なる部品の分離が容易に行えるため、それぞれの部品が容易に再利用可能となり、環境への悪影響を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における治具装着方法を示す側断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例における治具装着方法を示す側断面図である。
【図3】従来技術における治具装着方法を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 モータ出力軸
1a 結合部外周
1b 結合部内周
1c 嵌め合い用穴
2 治具
2a 結合部外周
2b 結合部内周
2c 治具先端
2d 嵌め合い用軸
3 ボルト
Claims (2)
- モータの出力軸端にチャックなどの治具を装着する方法において、
前記出力軸の材料と前記治具の材料をそれぞれ線膨張係数の異なる材料とし、前記出力軸端と前記治具を焼き嵌めで結合することを特徴とする治具装着方法。 - 焼き嵌め代が、モータ運転時の温度上昇に対してモータトルク保持に必要な面圧を確保でき、さらに、焼き嵌め結合部外周を加熱することにより治具を取り外すことが可能な大きさであることを特徴とする請求項1に記載の治具装着方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003147082A JP2004345060A (ja) | 2003-05-26 | 2003-05-26 | 治具装着方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003147082A JP2004345060A (ja) | 2003-05-26 | 2003-05-26 | 治具装着方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004345060A true JP2004345060A (ja) | 2004-12-09 |
Family
ID=33533717
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003147082A Pending JP2004345060A (ja) | 2003-05-26 | 2003-05-26 | 治具装着方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004345060A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017521483A (ja) * | 2014-05-30 | 2017-08-03 | オルフス ユニバーシテト | 糖尿病を処置するためのカフェストール |
-
2003
- 2003-05-26 JP JP2003147082A patent/JP2004345060A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017521483A (ja) * | 2014-05-30 | 2017-08-03 | オルフス ユニバーシテト | 糖尿病を処置するためのカフェストール |
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