JP2004344794A - セラミック顆粒の篩い分け方法、篩い分け装置およびセラミック顆粒 - Google Patents

セラミック顆粒の篩い分け方法、篩い分け装置およびセラミック顆粒 Download PDF

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Abstract

【課題】篩い分け精度および篩い分け効率を向上させることができ、篩い分け対象物である乾式加圧成形用セラミック顆粒の劣化が少なく、篩い用メッシュの目詰まりも少ない篩い分け方法および篩い分け装置を提供すること。
【解決手段】篩い用メッシュ40の上面にセラミック顆粒を置き、篩い用メッシュ40の上でセラミック顆粒を三次元円運動させながら、メッシュ40にブラシ10a,10bの植毛52aを当接させ、メッシュ40の目詰まりを防止しながら、セラミック顆粒の篩い分けを行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば乾式加圧成形用として用いられるセラミック顆粒を篩い分けするための方法および装置と、その篩い分け方法により篩い分けされた乾式加圧成形用セラミック顆粒に関する。
【0002】
【従来の技術】
セラミックは電子部品に幅広く用いられているが、そのセラミックは、セラミック材料を用いて成形され、その成形体を焼成することにより得られる。
【0003】
従来、セラミック成形体を製造する方法としては、種々の方法が採用されているが、なかでも乾式の加圧成形法が一般的に広く行われている。
【0004】
加圧成形法では、まず、セラミック顆粒を作製し、その顆粒を加圧成形することによりセラミック成形体が製造されている。そして、その成形体を焼成することにより焼成体が得られる。セラミック顆粒を製造するための方法としては、たとえばセラミック原料粉末、バインダーおよび水から、水性スラリーを調整し、これをスプレードライヤーで噴霧乾燥して作製する方法がある。またはセラミック原料粉末とバインダー溶液とを攪拌混合し、乾燥とオシレーティング押出し造粒を繰り返して、セラミック顆粒を作製することもできる。
【0005】
成形方法には、鋳込み成形、射出成形、乾式加圧成形等の方法があるが、中でも乾式加圧成形は、小型から大型形状まで、また複雑な製品形状も容易に大量に得ることができることから一般的に用いられている。
【0006】
乾式加圧成形法によって得られたセラミック焼結体は、ノート型パソコン、PDA等の情報端末や携帯電話、PHS等の移動式電話あるいはこれらの周辺機器等の携帯を前提にした電子部品、テレビ、ステレオ等の比較的大型の家電製品等の種々の電子部品に使用されている。最近では、これらに使用されるセラミック焼結体は、益々小型化・薄型化・軽量化されていく傾向にある。そのため、これらの電子部品に使用されるセラミックとしては、小型または薄型でかつ高い耐久性のセラミックが望まれている。
【0007】
このように小型化・薄型化された電子部品用セラミックを、乾式加圧成形法で得るためには、粒径が細かく、粒が揃っていて流動性に優れたセラミック顆粒を準備する必要がある。
【0008】
このようなセラミック顆粒の篩い分け方法としては、振動篩いが古くから使用されているが、篩い分けされるセラミック顆粒が、篩い網面で跳ねることが多く、網面との接触時間が短いため、篩い分け精度が低下する。また、200μm以下の微細なセラミック顆粒の連続した篩い分けでは、セラミック顆粒が網目に詰まることにより、連続した篩い分けが困難であった。
【0009】
また、近年、このような200μm以下の比較的小さい粒状物の篩い分け装置として超音波振動篩が提案されているが、振動篩に比較して網詰まりは少ないものの、超音波振動が伝わり難い篩い網の外周部では、網詰まりが多く発生する。また、強力な超音波振動によりセラミック顆粒の一部が破壊されることもあった。
【0010】
なお、下記の特許文献1に示すように、篩い網面を螺旋状に動かす篩い分け装置が開発されている。しかしながら、この特許文献1に示す篩い分け装置では、篩い網面による篩い動作をさせている最中にブラシを篩い網面に当接させる構成ではなく、篩い網面に目詰まりが発生するおそれがあった。
【0011】
また、下記の特許文献2に示すように、超音波振動篩の上面に、浮動ブラシを配置して微細な粒子の篩い分けを行う方法が提案されている。しかしながら、この方法では、基本的には超音波振動を用いているために、強力な超音波振動によりセラミック顆粒の一部が破壊されるおそれが残っている。
【0012】
【特許文献1】特開平10−202187号公報
【特許文献2】特開平11−207262号公報。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、篩い分け精度および篩い分け効率を向上させることができ、篩い分け対象物である乾式加圧成形用セラミック顆粒の劣化が少なく、篩い用メッシュの目詰まりも少ない篩い分け方法および篩い分け装置を提供することにある。また、本発明の目的は、その篩い分け方法により篩い分けられ、乾式加圧成形用として好適なセラミック顆粒を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係るセラミック顆粒の篩い分け方法は、篩い用メッシュの上面にセラミック顆粒を置き、前記篩い用メッシュ上で、前記セラミック顆粒を、三次元円運動させながら、前記メッシュにブラシの植毛を当接させ、
前記メッシュの目詰まりを防止しながら、前記セラミック顆粒の篩い分けを行うことを特徴とする。
【0015】
本発明に係るセラミック顆粒の篩い分け装置は、
篩い用メッシュと、
前記篩い用メッシュが保持され、前記篩い用メッシュ上で、セラミック顆粒を、三次元円運動させる揺動軸と、
前記篩い用メッシュの下面に配置され、前記篩い用メッシュに対して相対的に回転可能に保持してあり、植毛が前記篩い用メッシュの下面に当接するブラシとを有する。
【0016】
本発明において、三次元円運動とは、篩い用メッシュを、ラジアル傾斜(中央から周辺に材料を分散させる篩い用メッシュの傾斜)させると共に、タンジェンシャル傾斜(メッシュ上の排出スピードをコントロールする篩い用メッシュの傾斜)させた状態で、篩い用メッシュを、揺動させることを言う。その結果、篩い用メッシュの上で、セラミック顆粒は、三次元円運動を行うことになる。
【0017】
本発明の方法によれば、篩い用メッシュ上で、セラミック顆粒を、三次元円運動させながら、前記メッシュにブラシの植毛を当接させるので、篩い用メッシュの目詰まりを防止しながら、たとえば乾式加圧成形用セラミック顆粒を篩い分けすることができる。しかも、本発明では、篩い分け精度および篩い分け効率が向上する。さらに、超音波振動による篩い分けではないので、篩い分け対象物である乾式加圧成形用セラミック顆粒の劣化が少ない。
【0018】
本発明において、好ましくは、前記篩い用メッシュの目開きが30〜400μm、さらに好ましくは50〜250μmである。目開きが小さすぎると、目詰まりしやすくなる傾向にあり、目開きが大きすぎると、微細な粒径のセラミック顆粒を篩い分けすることが困難になる傾向にある。
【0019】
好ましくは、前記ブラシの植毛の線径が60〜250μm、さらに好ましくは80〜200μmである。この植毛の線径が小さすぎると、植毛の強度が弱すぎて、目詰まり防止効果が弱くなる傾向にあり、線径が大きすぎると、細かい網目に対しては目詰まり防止効果が弱くなる傾向があるとともに、植毛の強度が強すぎて、ワイヤ線径が細いメッシュ(目開きが細かい)が劣化し、短時間の使用でメッシュ切れや目開きが広がる等の不具合が発生する傾向にある。
【0020】
好ましくは、前記ブラシの植毛の長さが3〜20mm、さらに好ましくは5〜15mmである。植毛の長さが、短すぎると、目詰まり防止効果が弱くなる傾向にあり、長すぎると、連続使用により植毛の束の先端が逆円錐状に広がり、メッシュと不均一に当接してしまい目詰まり防止効果が弱くなる傾向にある。
【0021】
好ましくは、前記篩い用メッシュの目開きをWとし、前記ブラシの植毛の線径をDとした場合に、W−D≧30μm、またはD−W≧30μmである。W−Dが30μmよりも小さいと、メッシュの目開きの中に植毛が入り込んだ場合に、その植毛が目開きに引っかかりやすく、千切れる可能性がある。ブラシの植毛が千切れると、顆粒以外の異物となり好ましくない。
また、D−Wが30μmよりも小さいと、メッシュの目開きのバラツキなどにより、やはり、植毛が目開きに引っかかりやすく、千切れる可能性がある。しかも、メッシュの目開きが小さい場合(たとえばWが100μm以下、特に50μm以下の場合)に、その目開きに対して、W−D≧30μmとなるようなブラシの植毛は、線径Dが細すぎて、植毛の強度が弱くなりすぎる。したがって、そのような場合には、D−W≧30μmとなるように、ブラシの植毛を選択することが好ましい。D−W≧30μmとすることで、ブラシの植毛の強度を低下させずに、メッシュの目詰まりを防止することができる。
ただし、D−W≧30μmにおいて、Dが大きすぎると、前述したように、細かい網目に対しては目詰まり防止効果が弱くなる傾向があるとともに、植毛の強度が強すぎて、ワイヤ線径が細いメッシュ(目開きが細かい)が劣化し、短時間の使用でメッシュ切れや目開きが広がる等の不具合が発生する傾向にある。したがって、ブラシの植毛の線径Dの上限は、好ましくは250μm以下、さらに好ましくは200μm以下である。
【0022】
好ましくは、前記篩い用メッシュの下面に前記ブラシの植毛を当接させながら、前記篩い用メッシュ上で、セラミック顆粒を、三次元円運動させる。篩い用メッシュの上面に前記ブラシの植毛を当接させてもよいが、メッシュの下面が好ましい。メッシュの下面にブラシの植毛を当接させることで、篩い用メッシュによる篩い分けを邪魔することなく、篩い用メッシュの目詰まりを防止することができる。
【0023】
好ましくは、揺動軸の軸方向に所定隙間で離れた二つ以上の前記篩い用メッシュのそれぞれの上で、前記セラミック顆粒を三次元円運動させながら、各メッシュに前記ブラシの植毛を当接させ、粒度分布が40〜200μmの範囲にあるセラミック顆粒を得る。二つ以上の前記篩い用メッシュを用いることで、所定範囲の粒度分布のセラミック顆粒を得ることができる。
【0024】
好ましくは、前記ブラシは、ロール体と、前記ロール体の外周に装着された植毛とを有し、前記ロール体は、前記篩い用メッシュに対して相対的に回転する。このような構成のブラシを用いることで、本発明の効果が高まる。
【0025】
好ましくは、前記ロール体が、前記篩い用メッシュの中心から半径方向の外方に向けて配置してある。このような構成のブラシを用いることで、本発明の効果が高まる。
【0026】
好ましくは、前記ロール体が、前記篩い用メッシュの中心から半径方向の外方に向けて、外径が太くなるテーパ状である。このような構成のブラシを用いることで、本発明の効果が高まる。なお、単純円柱状のブラシでは、ブラシを取り付けたシャフトが旋回したときに、中心側と外周側とでは相対的な速度(移動距離)が違うため、均一にブラシが自転することが難しく、メッシュに対して不均一に当接することとなり、目詰まり防止効果が低下することはもちろん、メッシュにストレスが掛かり、メッシュの伸びや切れ等の不具合が発生する傾向にある。
【0027】
好ましくは、前記植毛の束が前記ロール体の外周に、円周方向に等間隔で、しかも前記ロール体の軸方向に沿って等間隔に直線状に配置してある。このような構成のブラシを用いることで、本発明の効果が高まる。なお、植毛を螺旋状ではなく、直線状に配置するのは、メッシュに対するブラシ植毛の当接機会を増やし、目詰まり防止効果を高めるためである。
【0028】
本発明に係るセラミック顆粒は、上記のいずれかに記載のセラミック顆粒の篩い分け方法により篩い分けられ、粒度分布が40〜200μmの範囲、好ましくは50〜150μmの範囲にある。このような粒度分布の範囲にあるセラミック顆粒は、乾式加圧成形用セラミック顆粒として好適に用いることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るセラミック顆粒の篩い分け装置の概略図、
図2(A)は図1に示す揺動軸と駆動軸との偏芯の度合を示す平面図、図2(B)は図2(A)に示すIIB−IIB線に沿う揺動軸と駆動軸とのラジアル傾斜角度を示す側面図、図2(C)は図2(A)に示すIIC−IIC線に沿う揺動軸と駆動軸とのラジアル傾斜角度を示す側面図、
図3(A)〜図3(D)は篩い用メッシュの上面における粒子の動きを示す図、
図4は図1に示すブラシの斜視図、
図5は図1に示すブラシと篩い用メッシュとの関係を示す要部拡大断面図、
図6は図5のさらに拡大断面図、
図7は本発明の実施例に係るセラミック顆粒の拡大写真、
図8は本発明の比較例に係るセラミック顆粒の拡大写真である。
【0030】
図1に示すように、本発明の一実施形態に係るセラミック顆粒の篩い分け装置2は、ケーシング4を有する。ケーシング4の中心には、揺動軸6が回転自在に配置してある。揺動軸6の上部には、その軸方向に沿って所定間隔で、第1篩8aと第2篩8bとが、軸芯と略直角な方向に固定してある。
【0031】
第1篩8aおよび第2篩8bは、基本的な構造が、同じであり、全体として円盤状であり、それぞれ、リング状の外枠42とリング状の内枠43との間に、篩い用メッシュ40が張設してある。それらの内枠43が、ケーシング4に対して固定される。各外枠42は、揺動軸6の回りに配置されるが、揺動軸6には固定されない。すなわち、これらの篩8aおよび8bは、揺動軸6と共には回転せず、ケーシング4の内側で、ケーシング4と共に、三次元的に旋回しながら揺動する。
【0032】
第1篩8aおよび第2篩8bにおける篩い用メッシュ40の下方には、それぞれ、複数の第1ブラシ10aおよび複数の第2ブラシ10bが配置してある。たとえば4本の第1ブラシ10aが、第1篩8aの下面で、揺動軸6の回りに周方向に等間隔に半径方向に沿って配置される。また、同様に、4本の第2ブラシ10bが、第2篩8bの下面で、揺動軸6の回りに周方向に等間隔に半径方向に沿って配置される。
【0033】
図1および図4に示すように、第1ブラシ10aおよび第2ブラシ10bは、基本的には、同じ構造であり、円柱状のロール体50の外周に、植毛の束52が、円周方向に等間隔で、しかもロール体50の軸方向に沿って等間隔に直線状に配置してある。ロール体50は、篩い用メッシュ40の半径方向の内側から外方に向けて、外径が太くなるテーパ形状である。ロール体50の外周面に装着してある植毛の束52の先端は、各メッシュ40の下面に当接可能になっている。
【0034】
各ロール体50は、支持軸54に対して、その軸芯回りに自転可能になっている。各支持軸54は、ケーシング4ではなく、揺動軸6に対して固定してあり、揺動軸6の回転と共に回転して揺動する。すなわち、ブラシ10a,10bは、篩8a,8bに対して、揺動軸6と共に回転して揺動する。なお、篩8a,8bおよびケーシング4は、揺動軸6の回りで回転はしないようになっているが、揺動軸6の揺動に応じて揺動するようになっている。したがって、ブラシ10a,10bは、篩8a,8bにおけるメッシュ40の下面で、メッシュ40に当接しながら擦られて、それら自身が回転するようになっている。
【0035】
なお、ケーシング4は、回転はしないが揺動する内ケーシングと、回転も揺動もしない外ケーシングとを少なくとも有する多重構造にしても良い。
【0036】
ケーンシグ4には、その中央上部に、篩い分けする対象となるセラミック顆粒を入れるための入口12と、第1篩8aの上面に残された顆粒を排出する第1排出口14と、第1篩8aは通過するが、第2篩8bは通過しない顆粒を排出する第2排出口16と、第1篩8aおよび第2篩8bの双方を通過した顆粒を排出する第3排出口18とを有する。第1排出口14は、第1篩8aよりも上側に位置し、第2排出口16は第1篩8aと第2篩8bとの間に位置し、第3排出口18は、第2篩8bの下方に位置する。
【0037】
揺動軸6の下端部は、ケーシング4の底部から突き出ている。その揺動軸6の下端部には、第1フランジ継手20が偏芯して固定してある。第1フランジ継手20には、第2フランジ継手22が、図2に示すように、所定のラジアル傾斜角度θ1およびタンジェンシャル傾斜角度θ2で接続してある。これらの角度θ1およびθ2は、駆動軸24の軸芯と揺動軸6の軸芯との角度にも対応するが、それらの詳細については後述する。
【0038】
第2フランジ継手22には、駆動軸24が接合してある。駆動軸24は、支持台26に対して回転自在に保持してある。駆動軸24は、駆動ベルト28を介してモータ30の回転軸に連結してあり、モータ30の回転軸により回転駆動される。駆動軸24が回転すると、継手20,22を介して接続してある揺動軸6が、揺動しながら回転することになる。その結果として、ブラシ10a,10bも、揺動しながら回転し、篩8a,8bは、揺動軸6の回りには回転せずに、三次元的に揺動する。
【0039】
次に、三次元回転について説明する。図2(A)に示すように、駆動軸24の中心軸24aと揺動軸6の中心軸6aとは、Δrの距離で軸芯がずれている。そのために、駆動軸24により揺動軸6は、Δrの回転半径で、回転させられる。しかも、図2(B)に示すように、駆動軸24の軸芯と揺動軸6の軸芯とは、偏芯方向(Δrの方向)に沿ってラジアル傾斜角度θ1で傾斜している。ラジアル傾斜角度θ1を0より大きくすることで、揺動軸6により揺動させられる図3(A)に示すメッシュ40上の顆粒は、矢印方向の動きでメッシュ40上を移動する。この矢印方向の動きは、中央から周辺に材料を分散させる動きである。
【0040】
また、図2(C)に示すように、駆動軸24の軸芯と揺動軸6の軸芯とは、偏芯方向(Δrの方向)と直角方向に沿ってタンジェンシャル傾斜角度θ2でも傾斜している。タンジェンシャル傾斜角度θ2を0より大きくすることで、揺動軸6により揺動させられる図3(B)に示すメッシュ40上の顆粒は、矢印方向の動きでメッシュ40上を移動する。この矢印方向の動きは、メッシュ上の排出スピードをコントロールする動きである。
【0041】
本実施形態では、ラジアル傾斜角度θ1のみでなく、タンジェンシャル傾斜角度θ2を持たせて、駆動軸24の軸芯と揺動軸6の軸芯とを傾斜させ、それらの角度θ1およびθ2の関係を調節することで、図3(C)または図3(D)に示すように、メッシュ40上の顆粒を、矢印方向に移動させることができる。すなわち、メッシュ40上で、セラミック顆粒を、三次元円運動させることができる。
【0042】
図1および図5に示すように、各メッシュ40の背面には、ブラシ10aまたは10bが、メッシュ40に対して相対的に回転(公転)移動可能に配置してあり、そのブラシ10aまたは10b自体も、その軸芯回りに回転(自転)可能になっている。
【0043】
ブラシ10aまたは10bにおけるロール体50の外周面には、植毛の束52が装着してある。植毛の束52は、図6に示すように、植毛52aの集合体である。各植毛52aの線径Dは、好ましくは60〜250μm、さらに好ましくは80〜200μmである。各植毛52aの長さH1は、好ましくは3〜20mm、さらに好ましくは5〜15mmである。これらの植毛52aの長さH1は、ロール体50の外周面からメッシュ40の下面までの距離H2と同等あるいは長く設定され、各植毛52aの先端がメッシュ40の下面に当接するようになっている。
【0044】
メッシュ40には、上面から下面に貫通する多数の目開き44が形成してある。この目開き44を通して、顆粒が振り分けられる。本実施形態では、この目開き44の内径Wは、30〜400μm、好ましくは40〜200μm、さらに好ましくは50〜150μmである。
【0045】
メッシュ40の目開き44の内径Wと植毛52aの線径Dとは、W−D≧30μm、またはD−W≧30μmの関係にある。W−Dが30μmよりも小さいと、メッシュ40の目開き44の中に植毛52aが入り込んだ場合に、その植毛52aが目開きに引っかかりやすく、千切れる可能性がある。ブラシの植毛52aが千切れると、顆粒以外の異物となり好ましくない。
また、D−Wが30μmよりも小さいと、メッシュ40の目開き44のバラツキなどにより、やはり、植毛52aが目開き44に引っかかりやすく、千切れる可能性がある。しかも、メッシュ40の目開き44が小さい場合(たとえばWが100μm以下、特に50μm以下の場合)に、その目開き44に対して、W−D≧30μmとなるようなブラシの植毛52aは、線径Dが細すぎて、植毛52aの強度が弱くなりすぎる。したがって、そのような場合には、D−W≧30μmとなるように、ブラシの植毛52aを選択することが好ましい。D−W≧30μmとすることで、ブラシの植毛52aの強度を低下させずに、メッシュ40の目詰まりを防止することができる。
ただし、D−W≧30μmにおいて、Dが大きすぎると、前述したように、細かい網目に対しては目詰まり防止効果が弱くなる傾向があるとともに、植毛52aの強度が強すぎて、目開き44が細い篩い用メッシュ40が劣化し、短時間の使用でメッシュ切れや目開きが広がる等の不具合が発生する傾向にある。したがって、ブラシの植毛52aの線径Dの上限は、好ましくは250μm以下、さらに好ましくは200μm以下である。
【0046】
なお、第1篩8aと第2篩8bとでは、目開き44の内径Wの大きさが異なり、一般に、上側に位置する第1篩8aの目開き内径W1は、下側に位置する第2篩8bの目開き内径W2よりも大きい。また、第1ブラシ10aにおける植毛の線径と、第2ブラシ10bにおける植毛の線径とは、同じでも良いが、各篩8a,8bの目開きに合わせて、異ならせても良い。
【0047】
このように構成することで、第1排出口14からは、目開き内径W1よりも大きな粒径の顆粒が排出され、第2排出口16からは目開き内径W1〜W2の顆粒が排出され、第3排出口18からは目開き内径W2よりも小さな粒径の顆粒が排出される。図1に示す装置2を用いて篩い分けされるセラミック顆粒は、本実施形態では、乾式加圧成形用のセラミック顆粒である。
【0048】
[セラミック顆粒]
セラミック顆粒は、従来のセラミック顆粒と同様に、主としてセラミック粒子とバインダーとから構成される。この際に使用されるセラミック粒子は、最終的に成形されるセラミック成形体の用途に応じて適宜選択され、代表的には、フェライト、アルミナ、ジルコニア等の金属酸化物系セラミック、炭化ケイ素、窒化ケイ素等の非酸化物系セラミック、チタン酸バリウム、チタン・ジルコン酸塩およびこれらの複合化合物等の粉末が挙げられる。これらのセラミック粉末は、単独で用いても良くあるいは二種類以上の混合物として用いても良い。また、これらのセラミック粉末の粒径についても、最終製品であるセラミック成形体の原料として従来使用されてきた範囲であることができ、一般には0.5〜5μm、好ましくは0.7〜3μmの範囲である。
【0049】
[バインダー成分]
セラミック顆粒の造粒に際しては、通常のバインダーが用いられる。このバインダーとしては、従来セラミック粉末の造粒において一般的に使用されている公知のものの中から、任意に選択して用いることができる。このようなバインダーとしては、例えばポリビニルアルコールやポリ酢酸ビニルの部分けん化物、ポリアクリル酸、メチルセルロース、アクリルアミド類の単独重合体や共重合体などが挙げられる。これらのバインダーは、セラミック粉末100質量部に対し、通常0.4〜5質量部、好ましくは0.6〜2質量部の範囲で用いられる。
【0050】
[任意成分]
セラミック顆粒を造粒する際に、所望に応じて本発明の目的・効果を損なわない範囲で従来公知の各種添加物を添加することができる。このような添加物の例として、ポリカルボン酸塩、縮合ナフタレンスルホン酸等の分散剤、グリセリン、グリコール類、トリオール類等の可塑剤、ワックス、ステアリン酸(塩)等の滑剤、ポリエーテル系、ウレタン変性ポリエーテル系、ポリアクリル酸系、変性アクリル酸系高分子等の有機系高分子凝集剤、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム等の無機系凝集剤等が挙げられる。
【0051】
[造粒]
これらの各成分を、従来公知の方法によりセラミック顆粒へと造粒する。この際の造粒は、従来公知の噴霧乾燥造粒法またはオシレーティング押出し造粒法により行うことができる。具体的には、前述のセラミック粒子、バインダーおよび所望に応じて各種添加剤を水に分散させたスラリーを調整し、このようにして調整したスラリーをスプレードライヤー等で噴霧乾燥することによって、セラミック成形用顆粒が作製される。あるいは、セラミック粒子、バインダーおよび所望に応じて各種添加剤を攪拌造粒機にて混合造粒して造粒粉を作製し、この造粒粉をオシレーティング造粒機により押出し、造粒と乾燥を繰り返し適用することによっても、セラミック成形用顆粒が作製される。
【0052】
このようにして造粒された顆粒の形状および粒径は、造粒方法や、目的とする成形体の形状等に依存して適宜選択される。一般には、噴霧乾燥により造粒されたセラミック顆粒は、通常30〜250μm、好ましくは60〜200μm、より好ましくは80〜150μmの球形である。また、オシレーティング押出しにより造粒された顆粒は、通常80〜500μm、好ましくは100〜300μm、より好ましくは125〜200μmである。
【0053】
このようにして造粒された顆粒は、図1に示す装置2の入口12から装置2の内部に入れられ、前述したように篩い分けされる。その結果、たとえば上段篩い網8aの目開きW1を150μm、下段篩い網8bの目開きW2を50μmとした場合、第2排出口16からは、粒度分布が50〜150μmの範囲にある乾式加圧成形用セラミック顆粒が得られ、第1排出口14からは、粒度分布が150μmよりも大きな範囲の顆粒が得られ、第3排出口18からは粒度分布が50μmよりも小さな範囲の顆粒が得られる。
【0054】
本実施形態に係る装置2を用いたセラミック顆粒の篩い分け分け方法によれば、篩い用メッシュ40上で、セラミック顆粒を三次元円運動させながら、メッシュ40にブラシ10a,10bの植毛52aを当接させるので、篩い用メッシュ40の目詰まりを防止しながら、たとえば乾式加圧成形用セラミック顆粒を篩い分けすることができる。しかも、本実施形態では、篩い分け精度および篩い分け効率が向上する。さらに、超音波振動による篩い分けではないので、篩い分け対象物である乾式加圧成形用セラミック顆粒の劣化が少ない。
【0055】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
【0056】
たとえば、ブラシ10aおよび10bの構造は、上述した実施形態に限定されず、種々に改変することができる。また、篩いは、揺動軸6に沿って二段に限らず、単段、あるいは3段以上に配置しても良い。
【0057】
【実施例】
以下、本発明を、さらに詳細な実施例に基づき説明するが、本発明は、これら実施例に限定されない。
以下の実施例および比較例において、下記のセラミック顆粒について篩い分けを行った。すなわち、セラミック粉末として、Ni−Cu−Zn系フェライト粉末(平均粒径1μm)66質量部、水33質量部、バインダー(ポリビニルアルコール)1.0質量部、分散剤(ポリカルボン酸アンモニウム塩)0.3質量部を、湿式粉砕混合機で混合して、セラミックスラリーを調整した。次に、このスラリーをディスク式アトマイザー10000rpmで回転させて、スプレードライヤーを用いて噴霧造粒を行った。得られたセラミック顆粒の嵩密度は1.5g/cm、粒径150μm以上のセラミック顆粒の含有率は22質量%、粒径50μm以下のセラミック顆粒の含有率は10質量%であった。
【0058】
実施例1
図1に示すように、目開きの内径W1=150μmの篩い用網(メッシュ)を有する第1篩8aと、目開きの内径W2=50μmの篩い用網(メッシュ)を有する第2篩8bとを、揺動軸6の軸方向に沿って所定間隔で取り付けた。これらの篩8a,8bのそれぞれの下面には、線径D=100μmの植毛52aを持つローラー状ブラシ10a,10bを、それぞれ取り付けた。上段の篩いでは、W1−D=50μmであり、下段の篩いでは、D−W2=50μmであった。
【0059】
セラミック顆粒を、入口12から40kg/hで篩い分け装置2に供給し、8時間連続篩い分けを行った。上下段の篩い用メッシュ40では、ブラシ10a,10bが当たっている部分には目詰まりが確認されなかった。第1排出口14からは粗大粒子(150μm以上)が回収され、第2排出口16からは製品顆粒(50〜150μm)が回収され、第3排出口18からは微細粒子(50μm未満)が回収された。
【0060】
それらの回収量は、第1排出口14から69.8kg(21.8質量%)、第2排出口16から218.3kg(68.2質量%)、第3排出口から31.9kg(10.0質量%)となった。下記の表1に、回収された粒子毎の粒度分布を示す。なお、表1において、上段篩網上が、第1排出口14から排出された顆粒の粒度分布であり、下段篩網上が、第2排出口16から排出された顆粒の粒度分布であり、下段篩網下が、第3排出口18から排出された顆粒の粒度分布である。
【0061】
また、表1には、回収された顆粒を、顕微鏡により観察し、顆粒の破壊が生じているか否かを調べた結果と、ブラシの植毛が抜け落ちて異物として顆粒中に含まれたか否かを調べた結果を示す。実施例1では、いずれも観察されなかった。また、この実施例1における顆粒の顕微鏡写真を図7に示す。
【0062】
実施例2
上段の第1篩8aの下面には、線径D1=200μmの植毛を持つローラー状ブラシを取り付け、下段の第2篩8bの下面には線径D2=100μmのローラー状ブラシを取り付けた以外は、実施例1と同様にして、装置2を組み立てた。上段の篩いでは、D1−W1=50μmであり、下段の篩いでは、D2−W2=50μmであった。
【0063】
セラミック顆粒を入口12から40kg/hで篩い分け装置に供給し、8時間連続篩い分けを行った。上下段の篩い用メッシュには、ブラシが当たっている部分では、目詰まりが確認されなかった。
【0064】
第1排出口14からは粗大粒子(150μm以上)が回収され、第2排出口16からは製品顆粒(50〜150μm)が回収され、第3排出口18からは微細粒子(50μm未満)が回収された。回収量は、第1排出口14から67.5kg(21.1質量%)、第2排出口16から220.8kg(69.0質量%)、第3排出口から31.7kg(9.9質量%)となった。下記の表1に、回収された粒子毎の粒度分布を示す。また、実施例1と同様に、顆粒の破壊の有無と、ブラシ抜けによる混入を調べたところ、両者共に観察されなかった。
【0065】
参考例1
上段の第1篩8aの下面には、線径D1=125μmの植毛を持つローラー状ブラシを取り付け、下段の第2篩8bの下面には線径D2=100μmのローラー状ブラシを取り付けた以外は、実施例1と同様にして、装置2を組み立てた。上段の篩いでは、W1−D1=25μmであり、下段の篩いでは、D2−W2=50μmであった。
【0066】
セラミック顆粒を入口12から40kg/hで篩い分け装置に供給し、8時間連続篩い分けを行った。上下段の篩い用メッシュには、ブラシが当たっている部分には目詰まりが確認されなかった。
【0067】
第1排出口14からは粗大粒子(150μm以上)が回収され、第2排出口16からは製品顆粒(50〜150μm)が回収され、第3排出口18からは微細粒子(50μm未満)が回収された。回収量は、第1排出口14から67.9kg(21.2質量%)、第2排出口16から219.9kg(68.7質量%)、第3排出口から32.2kg(10.1質量%)となった。下記の表1に、回収された粒子毎の粒度分布を示す。また、実施例1と同様に、顆粒の破壊の有無と、ブラシ抜けによる混入を調べたところ、顆粒の破壊は観察されなかったが、得られた製品(50〜150μm)の中に、篩い用メッシュ40に挟まったことにより抜け落ちたブラシ(植毛)のコンタミが確認された。
【0068】
【表1】
Figure 2004344794
【0069】
比較例1
目開きの内径W1=150μmの篩い用網(第1メッシュ)に、共振リングを付けると共に、目開きの内径W2=50μmの篩い用網(第2メッシュ)に、共振リングを付け、超音波振動式篩い装置を作製した。
【0070】
実施例1と同様に、セラミック顆粒を40kg/hで篩い分け装置に供給し、8時間連続篩い分けを行った。上下段の篩い用メッシュにおける共振リング付近では目詰まりが少ないが、メッシュの外周部には目詰まりが多く見られた。
【0071】
第1メッシュ上では、粗大粒子(150μm以上)が回収され、第1メッシュと第2メッシュとの間では、製品(50〜150μm)が回収され、第2メッシュの下では、微細粒子(50μm未満)が回収された。第1メッシュ上の回収量は、62.7kg(19.6質量%)、第1メッシュと第2メッシュとの間での回収量は、232.5kg(72.7質量%)、第2メッシュ下での回収量は、24.8kg(7.7質量%)であった。
【0072】
下記の表1に、回収された粒子毎の粒度分布を示す。また、実施例1と同様に、顆粒の破壊の有無を調べたところ、得られた製品(50〜150μm)中、および第2メッシュ下の微細粒子(50μm未満)の中に、一部破壊された顆粒が確認された。この比較例1における顆粒の顕微鏡写真を図8に示す。
【0073】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、篩い分け精度および篩い分け効率を向上させることができ、篩い分け対象物である乾式加圧成形用セラミック顆粒の劣化が少なく、篩い用メッシュの目詰まりも少ない篩い分け方法および篩い分け装置を提供することができる。また、本発明では、乾式加圧成形用として好適なセラミック顆粒を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施形態に係るセラミック顆粒の篩い分け装置の概略図である。
【図2】図2(A)は図1に示す揺動軸と駆動軸との偏芯の度合を示す平面図、図2(B)は図2(A)に示すIIB−IIB線に沿う揺動軸と駆動軸とのラジアル傾斜角度を示す側面図、図2(C)は図2(A)に示すIIC−IIC線に沿う揺動軸と駆動軸とのラジアル傾斜角度を示す側面図である。
【図3】図3(A)〜図3(D)は篩い用メッシュの上面における粒子の動きを示す図である。
【図4】図4は図1に示すブラシの斜視図である。
【図5】図5は図1に示すブラシと篩い用メッシュとの関係を示す要部拡大断面図である。
【図6】図6は図5のさらに拡大断面図である。
【図7】図7は本発明の実施例に係るセラミック顆粒の拡大写真である。
【図8】図8は本発明の比較例に係るセラミック顆粒の拡大写真である。
【符号の説明】
2… 篩い分け装置
4… ケーシング
6… 揺動軸
8a,8b… 篩
10a,10b… ブラシ
24… 駆動軸
40… 篩い用メッシュ
44… 目開き
50… ロール体
52… 植毛の束
52a… 植毛

Claims (14)

  1. 篩い用メッシュの上面にセラミック顆粒を置き、前記篩い用メッシュ上で、前記セラミック顆粒を、三次元円運動させながら、前記メッシュにブラシの植毛を当接させ、
    前記メッシュの目詰まりを防止しながら、前記セラミック顆粒の篩い分けを行うことを特徴とするセラミック顆粒の篩い分け方法。
  2. 前記篩い用メッシュの目開きが30〜400μmである請求項1に記載のセラミック顆粒の篩い分け方法。
  3. 前記ブラシの植毛の線径が60〜250μmである請求項1または2に記載のセラミック顆粒の篩い分け方法。
  4. 前記ブラシの植毛の長さが3〜20mmである請求項1〜3のいずれかに記載のセラミック顆粒の篩い分け方法。
  5. 前記篩い用メッシュの目開きをWとし、前記ブラシの植毛の線径をDとした場合に、W−D≧30μm、またはD−W≧30μmである請求項1〜4のいずれかに記載のセラミック顆粒の篩い分け方法。
  6. 前記篩い用メッシュの下面に前記ブラシの植毛を当接させながら、前記篩い用メッシュ上で、セラミック顆粒を、三次元円運動させる請求項1〜5のいずれかに記載のセラミック顆粒の篩い分け方法。
  7. 揺動軸の軸方向に所定隙間で離れた二つ以上の前記篩い用メッシュのそれぞれの上で、前記セラミック顆粒を三次元円運動させながら、各メッシュに前記ブラシの植毛を当接させ、粒度分布が40〜200μmの範囲にあるセラミック顆粒を得る請求項1〜6のいずれかに記載のセラミック顆粒の篩い分け方法。
  8. 前記ブラシは、ロール体と、前記ロール体の外周に装着された植毛とを有し、前記ロール体は、前記篩い用メッシュに対して相対的に回転する請求項1〜7のいずれかに記載のセラミック顆粒の篩い分け方法。
  9. 前記ロール体が、前記篩い用メッシュの中心から半径方向の外方に向けて配置してある請求項8に記載のセラミック顆粒の篩い分け方法。
  10. 前記ロール体が、前記篩い用メッシュの中心から半径方向の外方に向けて、外径が太くなるテーパ状であるセラミック顆粒の篩い分け方法。
  11. 前記植毛の束が前記ロール体の外周に、円周方向に等間隔で、しかも前記ロール体の軸方向に沿って等間隔に直線状に配置してある請求項8〜10のいずれかに記載のセラミック顆粒の篩い分け方法。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載のセラミック顆粒の篩い分け方法により篩い分けられた粒度分布が40〜200μmの範囲にある乾式加圧成形用セラミック顆粒。
  13. 篩い用メッシュと、
    前記篩い用メッシュが保持され、前記篩い用メッシュ上で、セラミック顆粒を、三次元円運動させる揺動軸と、
    前記篩い用メッシュの下面に配置され、前記篩い用メッシュに対して相対的に回転可能に保持してあり、植毛が前記篩い用メッシュの下面に当接するブラシとを有する
    セラミック顆粒の篩い分け装置。
  14. 前記篩い用メッシュの目開きをWとし、前記ブラシの植毛の線径をDとした場合に、W−D≧30μm、またはD−W≧30μmである請求項13に記載のセラミック顆粒の篩い分け装置。
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