JP2004344340A - 車両シートクッション用ばね - Google Patents

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Nobuaki Takada
信明 高田
Nobuharu Kuriki
信晴 栗城
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

【課題】車両用シートにおいて人間が感じる振動周波数領域における振動吸収性能を向上する。
【解決手段】シートフレームとシートクッションパンとの間に設けたコイルばねユニット8を、コイルばね9と、コイルばねをゴム材でモールドしたエラストマ製筒状体10とにより構成する。シートに着座した乗員の荷重をコイルばねとエラストマ製筒状体との両者を合わせたたわみにより受けることができ、エラストマ材による減衰特性がコイルばねに直接的に作用し、人間が感じる振動周波数領域における振動吸収性能を向上することができる。また、コイルばねユニットを、シートフレーム及び支持ばねの間や、シートクッションパン及び支持ばねの間に適宜設けることにより、各種のシートに合わせて調整することができ、乗り心地を維持したまま有効な減衰特性となるように設計することができる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両シートクッション用ばねに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動車用シートにおいて、走行時に路面から乗員に伝達される振動による乗り心地の悪化が問題にされていた。走行時の乗り心地向上のために、乗員が着座する座面をウレタン製クッション体により形成し、クッション体を支持するシートクッションパンとシートフレームとの間に支持ばね(例えばS字ばね)を設け、ウレタンによる振動吸収特性とばねとの組み合わせにより乗り心地を向上するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
実願平1−145491号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記ウレタン製クッション体とばねとを組み合わせた構成のシートでは、ウレタンに低反発ウレタンを用いるなどして車両からの振動を吸収するようにしている。しかしながら、走行時には、人間が感じる振動周波数領域として内臓に最も影響がある約6Hz近傍の微振動があり、そのような振動領域に対するより一層の振動吸収性能の向上が望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決して、車両用シートにおいて人間が感じる振動周波数領域における振動吸収性能の向上を実現するために、本発明に於いては、車両に固定されるシートフレーム(3)と、乗員が着座するクッション体(6)を支持するシートクッションパン(5)と、前記シートクッションパン(5)を弾発的に支持するべく前記シートフレーム(3)に設けられた支持ばね(4)とを有する自動車シートであって、前記シートフレーム(3)及び前記シートクッションパン(5)の間と、前記シートフレーム(3)及び前記支持ばね(4)の間と、前記シートクッションパン(5)及び前記支持ばね(4)の間との少なくとも1つの間に設けられたコイルばねユニット(8)を有し、前記コイルばねユニット(8)が、コイルばね(9)と、前記コイルばね(9)に合わせて円筒状に一体化したエラストマ材の内外周面を前記コイルばね(9)に対応させて螺旋状に形成したエラストマ製筒状体(10)とからなるものとした。
【0006】
これによれば、シートに着座した乗員の荷重をコイルばねとエラストマ製筒状体との両者を合わせたたわみにより受けることができ、エラストマ材による減衰特性がコイルばねに直接的に作用し、人間が感じる振動周波数領域における振動吸収性能を向上することができる。
【0007】
特に、前記エラストマ製筒状体(10)が前記コイルばね(9)をモールドして形成されていると良い。これにより、コイルばねがエラストマ製筒状体と好適に一体化され、両者を合わせたばね特性を有効に作用させることができる。
【0008】
また、前記エラストマ製筒状体(10)のばね特性における荷重の増加に対してたわみが小さくなる領域を上記乗員の着座による荷重に対応させると良い。これによれば、エラストマ材の特性として縮み方向の荷重の増大に対してたわみが小さくなるため、コイルばねユニットとしては、荷重の増大に対してばね定数が増大する。したがって、着座状態では荷重の増大に対してたわみが小さくなる領域となるようにすることにより、乗員の体重の変化に対してばね系の固有振動数を略一定に保つことが可能となるため、乗員の体重差による振動吸収性能の変化を防止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図面に示された具体例に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0010】
図1は、本発明に基づく車両シートクッション用ばねが適用された自動車用シートの要部側面図である。このシートにあっては、例えば前後にスライド可能であると共に乗員が決めた位置に固定可能なように、自動車のフロア1に固定レール2a及び可動レール2bを有する汎用のシートスライド機構を介してシートフレーム3が取り付けられているものであって良い。
【0011】
図2に併せて示されるように、シートフレーム3には複数本のSばね(線ばねを連続するS字状に曲成したもの)4が掛け渡されている。シートフレーム3の上方には、プレス加工により皿状に形成されたシートクッションパン5がSばね4を介して弾発的に支持されるようになっている。シートクッションパン5の上面には例えば低反発ウレタン材を成形したクッション体6が載置されている。なお、シートバック7が図示されないリクライニング機構を介してシートフレーム3に組み付けられている。
【0012】
そして、例えばシートフレーム3の車両後方端側左右の各角部とシートクッションパン5の対応する部分との間に左右一対のコイルばねユニット8が配設されている。このコイルばねユニット8は、図3に示されるようにコイルばね9と、コイルばね9を例えばゴム材でモールドしたエラストマ製筒状体10とからなる。コイルばね9は、通常のばね材を螺旋状に巻いて形成されている。
【0013】
筒状体10の内周面が、コイルばね9の内周側を包囲しかつコイルばね9に対応させた螺旋状に形成されていると共に、筒状体10の外周面も、コイルばね9の外周側を包囲しかつコイルばね9に対応させた螺旋状に形成されている。なお、図示例では、コイルばね9の内径と筒状体10の最内径とが略一致するようにされている。このようにすることにより、コイルばね9を筒状体10の中央に完全に埋設するよりもコイルばね9のばね特性を生かすことができる。
【0014】
このように構成されたコイルばねユニット8を組み込んだシートクッションにおけるクッション体6に対する伝達特性を図4に示す。図において、横軸を変数としての振動数(Hz)とし、縦軸を振動伝達率とした。図では、外部からの加振力としの振動数を変化させて入力し、その振動数の変化に対する振動伝達率の変化を示している。コイルばねユニット8を組み込まない従来例で示したものにおける振動伝達率の変化が想像線に示された場合に、コイルばねユニット8を組み込んだ本発明のものにおける振動伝達率の変化が実線に示されるようになった。コイルばね9を包囲するエラストマ製筒状体10による減衰効果が得られ、人間が感じる振動周波数領域として内臓に最も影響がある約6Hz近傍の振動を減衰させることができた。
【0015】
なお、コイルばねユニット8のばね特性は図5の実線に示されるようになる。図において、横軸を荷重とし、縦軸をたわみとし、コイルばね8のみの特性を一点鎖線で示し、エラストマ製筒状体10のみの特性を破線で示す。この図から分かるように、荷重が増大するに連れてエラストマ製筒状体10の縮み方向のたわみが小さくなり、大荷重側ではその特性が大きく影響するため、本コイルばねユニット8のばね特性は、荷重が増加するに連れてたわみが小さくなるようになる。
【0016】
このように、たわみの変化が小さい領域ではばね定数が増大するようになることから、固有振動数が荷重/ばね定数に比例するため、乗員の体重が変化しても、ばね系の固有振動数を一定に保つことが可能になる。さらに、大荷重時のたわみが抑制されるため、ストッパとしての効果も発揮される。
【0017】
また、上記図示例ではシートフレーム3とシートクッションパン5との間にコイルばねユニット8を設けたが、コイルばねユニット8の設置場所は上記に限られるものではない。他の例を図6に示す。図6では、シートフレーム3のシート後端側部分により例えば左右一対のロッド11が片持ち支持されて前方に向けて延出するように設けられていると共に、それらロッド11の延出端部にはシートの左右方向に延在するプレート12の両端部が固着されている。このようにして、シートフレーム3と一体にプレート12が設けられている。
【0018】
そのプレート12と、Sばね4との間にコイルばねユニット8が設けられている。なお、コイルばねユニット8は、着座した乗員の臀部下部に位置する部分に左右に分かれて一対配設されている。各コイルばねユニット8の下端部がプレート12にねじ止めにて結合され、各コイルばねユニット8の上端部が円形のリング付きプレート13を介してSばね4の適所に結合されている。
【0019】
コイルばねユニット8の伸張変形に対しては、ロッド11(プレート12)とSばね4(リング付きプレート13)との間に掛け渡されたバンド14により規制されるようになっている。これにより、Sばね4の弾発復元力によりコイルばねユニット8が許容限度以上に伸張方向に変形することがない。さらに、バンド14の長さを調節することにより、コイルばねユニット8をその取り付け状態で予荷重を付与する圧縮状態にして組み付けることができる。これにより、コイルばねユニット8のばね特性の初期状態を変えることができ、任意のばね特性に変更可能になる。
【0020】
このようにシートフレーム3とSばね4との間にコイルばねユニット8を設けた構造のものにおいても、上記同様の効果を奏し得る。
【0021】
また、図2の想像線に示されるように、Sばね4とシートクッションパン5との間にコイルばねユニット8を設けても良い。この場合にも上記と同様の効果を奏し得る。そして、コイルばねユニット8の上記3通りの配置の内から任意の1箇所から全箇所に配置する全ての組み合わせ中から任意の組み合わせを適用することができ、この自由度の高さにより、車種毎に設計された各種シートに対して上記減衰特性が得られるシートを容易に設計することができる。さらに、コイルばねユニット8の個数は図示例では2個としたが、1個以上であればいくつでも良く、より一層シートの設計に柔軟に対応し得る。
【0022】
【発明の効果】
このように本発明によれば、シートに着座した乗員の荷重をコイルばねとエラストマ製筒状体との両者を合わせたたわみにより受けることができ、エラストマ材による減衰特性がコイルばねに直接的に作用し、人間が感じる振動周波数領域における振動吸収性能を向上することができる。コイルばね及びエラストマ製筒状体によるコイルばねユニットを、シートフレーム及びシートクッションパンの間や、シートフレーム及び支持ばねの間や、シートクッションパン及び支持ばねの間に適宜設けることにより、各種のシートに合わせて調整することができ、乗り心地を維持したまま有効な減衰特性となるように設計することができる。特に、エラストマ製筒状体をコイルばねをモールドして形成することにより、コイルばねがエラストマ製筒状体と好適に一体化され、両者を合わせた非線形のばね特性を容易に実現できる。
【0023】
また、エラストマ製筒状体のばね特性における荷重の増加に対してたわみが小さくなる領域を上記乗員の着座による荷重に対応させることにより、乗員の体重の変化に対してばね系の固有振動数を略一定に保つことが可能となるため、乗員の体重差による振動吸収性能の変化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく車両シートクッション用ばねが適用された自動車用シートの要部側面図。
【図2】シートクッションを示す分解組立斜視図。
【図3】コイルばねユニットを示す要部破断側面図。
【図4】シートのクッション体に対する伝達特性を示す図。
【図5】コイルばねユニットのばね特性を示す図。
【図6】他の例を示すシートの要部側面図。
【符号の説明】
3 シートフレーム
4 Sばね(支持ばね)
5 シートクッションパン
6 クッション体
8 コイルばねユニット
9 コイルばね
10 エラストマ製筒状体

Claims (3)

  1. 車両に固定されるシートフレームと、乗員が着座するクッション体を支持するシートクッションパンと、前記シートクッションパンを弾発的に支持するべく前記シートフレームに設けられた支持ばねとを有する自動車シートであって、
    前記シートフレーム及び前記シートクッションパンの間と、前記シートフレーム及び前記支持ばねの間と、前記シートクッションパン及び前記支持ばねの間との少なくとも1つの間に設けられたコイルばねユニットを有し、
    前記コイルばねユニットが、コイルばねと、前記コイルばねに合わせて円筒状に一体化したエラストマ材の内外周面を前記コイルばねに対応させて螺旋状に形成したエラストマ製筒状体とからなることを特徴とする車両シートクッション用ばね。
  2. 前記エラストマ製筒状体が前記コイルばねをモールドして形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両シートクッション用ばね。
  3. 前記エラストマ筒状体のばね特性における荷重の増加に対するたわみ率が小さくなる領域を上記乗員の着座による荷重に対応させたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両シートクッション用ばね。
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KR100784433B1 (ko) 2006-09-04 2007-12-11 김해용 체중이동변화에 대응가능한 시트분리형 의자

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