JP2004344094A - 携帯式動力刈払機 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作管の先端部の重量増加や大型化を招くことなく、操作管の軸線に対する回転刃の角度姿勢をより軽快かつ簡便に変更できるようにする。
【解決手段】操作管10と、この操作管10に通挿された伝動軸40と、操作管10の先端部に設けられた回転刃支持部材30を介して支持された回転刃31とを備え、動力源の回転出力を上記伝動軸40を介して上記回転刃31に伝達し、この回転刃31を回転させるように構成された携帯式動力刈払機1であって、上記回転刃支持部材30は、ほぼ上記操作管10の軸線と直交する横方向軸14周りに所定の抵抗をもって回動するようにして上記操作管10に対して支持されており、かつ、上記伝動軸40は、少なくとも上記操作管10の先端部から上記回転刃支持部材30に至る部位が可撓性を備えている。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、地表に生育する雑草等の草木をその根元付近から刈払う作業に用いる携帯式動力刈払機に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の携帯式動力刈払機は、操作管の先端部に回転作業体を備え、動力源の回転出力を操作管内に通挿した伝動軸を介して回転作業体に伝達し、これを回転させるように構成されている。動力源は、たとえば小型ガソリンエンジンが採用され、一般的には操作管の基端部に連結されている。操作管には、グリップハンドルが装備される場合もある。
【0003】
回転作業体は、たとえば金属円板の外周に鋸刃のような刃が設けられた回転刃が採用される。たとえば、特許文献1に示されているように、通常、この回転刃の回転軸は、操作管の軸線に対して交差させられる。これは、作業中、回転刃ができるだけ刈払い作業の対象となる地表と平行となるようにするためである。
【0004】
刈払い作業は、機体を保持した作業者が、上記の操作管を振回操作して、回転刃を地表に沿って移動させることにより行う。
【0005】
ところで、刈払い作業の対象となる地表は、かならずしも平坦となっているとは限らず、爪先上がり、あるいは爪先下がりの傾斜となっている場合もある。このような場合、操作管の軸線に対する回転刃の回転軸の交差角度を固定してしまうと、回転刃を地表と平行とするために、操作管の基端方を高く持ち上げたり、また、低い位置をとらせたりする必要があり、作業が非常にしづらくなる。また、平坦な地表の刈払い作業をする場合であっても、背丈のある作業者は、操作管の基端を低く保持し、逆に背丈のない作業者は、操作管の基端を高く持ち上げねばならず、作業がしづらくなる。操作管の基端にエンジンが直結されている場合には、エンジンの重さがあるので、上記のような作業のしづらさは、なおさらとなる。
【0006】
そこで、従来、たとえば特許文献2に示されているもののように、操作管の軸線に対する回転刃の回転軸の角度を調整可能とすることにより、対象となる地表の傾斜に応じて、あるいは作業者の背丈に応じて、操作管の基端部を作業者にとって楽な高さに保持しつつ、回転刃に地表と平行な姿勢をとらせることができるようにしたものがある。
【0007】
【特許文献1】
特開昭63−56214号公報
【特許文献2】
実公平3−17619号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献2に示された構成は、操作管の先端に斜め下方に延びる支持杆を設け、この支持杆に回転刃を前後揺動可能に取り付ける一方、伝動軸として、フレキシブルチューブの内部に可撓性のある伝動軸を挿通したものを用い、操作手段によって操作管と伝動軸とを相対移動させることにより、回転刃の角度を調整できるようにしている。
【0009】
しかしながら、上記の構成においては、操作管の先端から下方に大きく離れた位置において比較的重量のある回転刃が支持されているため、操作管を左右方向に振回する場合に慣性力の影響を受けて操作管が軸転してしまい、そのために回転刃が左右に揺動してしまうという問題がある。すなわち、操作管の振回操作をする場合、回転刃が不安定に揺動してしまうのであり、このことは、作業性の悪化につながる。
【0010】
また、上記の構成においては、操作管の先端部から回転刃までの寸法が比較的大きくなるため、地表から離れた位置に障害物が存在するような状況では、非常に刈払い作業がしづらくなるという問題もある。
【0011】
加えて、操作管の先端部の重量が大きくなるため、振回操作がしづらいという問題もある。
【0012】
さらには、操作管から回転刃までの動力の伝達は、あくまでも、フレキシブルチューブの内部に可撓性のある伝動軸を通挿した構成を採用している。このようなフレキシブルチューブは、高速軸転する伝動軸を内部に通挿保持する部材であり、しかも、所定の引っ張り力、圧迫力にも耐えることが必要な部材であることから、その屈曲抵抗は、比較的大きい。したがって、上記構成においては、このような大きな屈曲抵抗を有するフレキシブルチューブと伝動軸との二重構成のものを強制的に屈曲変形させることによって回転刃の角度を変更するようにしているため、回転刃の角度変更には上記した大きな屈曲抵抗に抗する操作力が必要である。このように、上記特許文献2に記載された上記構成の携帯式刈払機では、決して回転刃の角度変更を軽快に行なうことができるとはいえなかった。
【0013】
本願発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、操作管の先端部の重量増加や大型化を招くことなく、操作管の軸線に対する回転刃の角度姿勢をより軽快かつ簡便に変更できるようにすることをその課題としている。
【0014】
【発明の開示】
上記の課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を採用した。
【0015】
すなわち、本願発明の第1の側面によって提供される携帯式動力刈払機は、操作管と、この操作管に通挿された伝動軸と、操作管の先端部に設けられた回転刃支持部材を介して支持された回転刃とを備え、動力源の回転出力を上記伝動軸を介して上記回転刃に伝達し、この回転刃を回転させるように構成された携帯式動力刈払機であって、
上記回転刃支持部材は、上記伝動軸の先端が連結される入力軸と、この入力軸とベベルギア機構を介して連携された回転刃取付け軸とを備えるとともに、操作管の先端部において、ほぼ上記操作管の軸線と直交する横方向軸周りに所定の抵抗をもって回動するようにして上記操作管に対して支持されており、かつ、
上記伝動軸は、少なくとも上記操作管の先端部から上記回転刃支持部材に至る部位が可撓性を備えていることを特徴としている。
【0016】
好ましい実施の形態においては、上記操作管の先端には、連結第1部材が設けられているとともに、上記回転刃支持部材には、連結第2部材が設けられており、これら連結第1部材と連結第2部材とが、上記横方向軸周りに所定の抵抗をもって回動可能に連結されており、かつ、これら連結第1部材と連結第2部材には、それぞれ上記伝動軸が貫通状に通挿される伝導軸挿通孔が形成されている。
【0017】
好ましい実施の形態においてはまた、上記連結第1部材および連結第2部材にそれぞれ形成された伝動軸挿通孔は、上記横方向軸に近づくほど概して上下幅が拡大するテーパ状となっている。
【0018】
好ましい実施の形態においてはさらに、上記連結第1部材と上記連結第2部材の一方には、上記伝動軸を挟んで対向する一対の第1連結壁が形成されているとともに、上記連結第1部材と上記連結第2部材の他方には、上記一対の第1連結壁の外面に接する一対の第2連結壁が形成されており、伝動軸を挟んで位置する各第1連結壁と第2連結壁とは、それらの厚み方向に連通挿され、かつ上記横方向軸に相当するねじ部材によりそれぞれ連結されている。
【0019】
好ましい実施の形態においてはまた、上記ねじ部材は、上記第2連結壁に開けた孔内に位置する軸部と、この軸部の先端側に形成され、上記第1連結壁に開けたねじ穴に螺合するとともに上記軸部よりも小径の雄ねじ部と、上記軸部の基端側に形成された頭部とを備えており、上記軸部の先端面が上記第1連結壁の外面に当接するまで上記雄ねじ部が上記ねじ穴に螺合された状態で、上記頭部と上記第2連結壁の外面との間にばね部材が介装されている。
【0020】
この本願発明の第1の側面に係る携帯式動力刈払機は、操作管の先端部に対し、回転刃支持部材が、ほぼ操作管の軸線と直交する横方向軸周りに所定の抵抗をもって回動可能に支持されている。そして、操作管の先端部から回転刃支持部材に至る伝動軸は、可撓性を有しているので、上記のように回転刃支持部材が操作管に対して上記横方向軸を中心として回動することを伝動軸が阻害することはない。そして、回転刃支持部材は、操作管に対して、所定の抵抗をもって回動可能に支持されているので、回転刃支持部材は外力の作用する方向に回動し、回動後の姿勢は上記の抵抗によって保持される。
【0021】
実際の使用にあたっては、作業者は、回転刃の角度姿勢を変更する必要が生じたとき、いったん回転刃の回転を停止させた状態で、回転刃の適部で地面を叩くようにする。たとえば、回転刃の先端方で地面を叩くようにしたり、回転刃の基端方で地面を叩くようにしたりすることにより、操作管の軸線に対する回転刃の上記横方向軸周りの角度姿勢を所望のように調整することができる。回転刃の適部で地面を叩くようにすることは、操作管を上下方向に振るといった、刈払い作業に準じた操作管の取り扱いによって行なうことができる。このように、上記構成の携帯式動力刈払機においては、特別な操作部材を操作する必要なく、簡便に回転刃の角度姿勢を変更することができる。
【0022】
本願発明の第2の側面によって提供される携帯式動力刈払機は、操作管と、この操作管に通挿された伝動軸と、操作管の先端部に設けられた回転刃支持部材を介して支持された回転刃とを備え、動力源の回転出力を上記伝動軸を介して上記回転刃に伝達し、この回転刃を回転させるように構成された携帯式動力刈払機であって、
上記回転刃支持部材は、上記伝動軸の先端が連結される入力軸と、この入力軸とベベルギア機構を介して連携された回転刃取付け軸とを備え、操作管の先端部において、ほぼ上記操作管の軸線と直交する横方向軸周りに段階係止可能に回動するようにして上記操作管に対して支持されており、かつ、
上記伝動軸は、少なくとも上記操作管の先端部から上記回転刃支持部材に至る部位が可撓性を備えていることを特徴としている。
【0023】
好ましい実施の形態においては、上記操作管の先端には、連結第1部材が設けられているとともに、上記回転刃支持部材には、連結第2部材が設けられており、これら連結第1部材と連結第2部材とが、上記横方向軸周りに回動可能に連結されており、かつ、これら連結第1部材と連結第2部材には、それぞれ上記伝動軸が貫通状に通挿される伝導軸挿通孔が形成されている。
【0024】
好ましい実施の形態においてはまた、上記連結第1部材および連結第2部材にそれぞれ形成された伝動軸挿通孔は、上記横方向軸に近づくほど概して上下幅が拡大するテーパ状となっている。
【0025】
好ましい実施の形態においてはさらに、上記連結第1部材と上記連結第2部材の一方には、上記伝動軸を挟んで対向する一対の第1連結壁が形成されているとともに、上記連結第1部材と上記連結第2部材の他方には、上記一対の第1連結壁の外面に接する一対の第2連結壁が形成されており、伝動軸を挟んで位置する各第1連結壁と第2連結壁とは、それらの厚み方向に連通挿され、かつ上記横方向軸に相当するねじ部材によりそれぞれ連結されている。
【0026】
好ましい実施の形態においてはまた、上記連結第1部材ないしこれと一体的な部材と上記連結第2部材ないしこれと一体的な部材との間には、上記連結第1部材ないしこれと一体的な部材に対する上記連結第2部材ないしこれと一体的な部材の上記横方向軸を中心とした回動時、所定回動角度ごとに係止しうる段階係止機構が設けられている。
【0027】
好ましい実施の形態においては、上記段階係止機構は、上記連結第1部材ないしこれと一体的な部材と上記連結第2部材ないしこれと一体的な部材の一方に、上記横方向軸を中心とした円弧に沿って複数の係合凹部を形成する一方、上記連結第1部材ないしこれと一体的な部材と上記連結第2部材ないしこれと一体的な部材の他方に、上記係合凹部が形成された面に向けて弾力付勢した係合部材を設けることによって形成されている。
【0028】
他の好ましい実施の形態において、上記段階係止機構は、上記連結第1部材ないしこれと一体的な部材と上記連結第2部材ないしこれと一体的な部材の一方に、上記横方向軸を中心とした円弧に沿って複数の係合凹部を形成する一方、上記連結第1部材ないしこれと一体的な部材と上記連結第2部材ないしこれと一体的な部材の他方に、上記係合凹部が形成された面に向けて付勢した係合部材を設けるとともに、この係合部材は、作業者の操作により、付勢力に抗して強制的に上記係合凹部から退避させることができるように構成されている。
【0029】
この本願発明の第2の側面に係る携帯式動力刈払機は、上記第1の側面に係る携帯式動力刈払機においては、操作管に対して回転刃支持部材が横方向軸周りに所定の抵抗をもって回動可能に支持されていたのに対し、操作管に対して回転刃支持部材が横方向軸周りに段階係止可能に回動しうるようにしている点が異なる。
【0030】
好ましい実施の形態においてこのように段階係止可能とするための手段は、複数の凹部に係合部材が節度感をもって係入するようにした構成がとられる。この場合においても、回転刃支持部材は、外力によって横方向軸周りに回動するが、その角度姿勢は、上記複数の凹部と係合部材との係合によって規定されるあらかじめ定められたものとなる。したがって、変更後の角度姿勢がより安定するとともに、所望の角度姿勢を比較的容易に再現することができるようになる。
【0031】
また、他の好ましい実施の形態において上記のように段階係止可能とするための手段は、複数の凹部に係合部材が付勢力によって係入するようにするとともに、係合部材は作業者の操作によって強制的に上記付勢力に抗して退避させることができる構成がとられる。この場合、係合部材を強制退避させた状態では、回転刃支持部材を操作管に対して上記横方向軸周りにフリーに回動するようにすることもできる。そして、地面を使うなどして操作管に対する回転刃の大まかな姿勢を得た状態で係合部材を強制退避させていた操作力を解除すると、付勢力によって係合部材がいずれかの凹部に自動的に係合し、最終的に回転刃の姿勢が決まる。このように、本願発明の第2の側面に係る携帯式動力刈払機によっても、回転刃の角度姿勢の変更を軽快かつ容易に行なうことができる。
【0032】
本願発明のその他の特徴および利点は、図面を参照して以下に行なう詳細な説明から、より明らかとなろう。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
【0034】
図1〜図5は、本願発明の第1の実施形態に係る携帯式動力刈払機1を示している。図1に示されているように、この刈払機1は、操作管10と、この操作管10の基端に連結された小型エンジン20と、操作管10の先端部に支持された回転刃31とを備えて基本的に構成され、小型エンジン20の回転出力は、操作管10の内部に通挿された伝動軸40を介して回転刃31に伝達されるようになっている。
【0035】
操作管10は、アルミニウム等の軽量金属パイプによって形成され、図2によく表れているように、その基端部には、クラッチハウジング11が一体的に取付けられている。このクラッチハウジング11は、エンジン20の本体に連結され、これにより、操作管10の基端部がエンジン20に連結される。クラッチハウジング11の内部には、クラッチドラム12が回転可能に軸支されており、このクラッチドラム12の軸13には、伝動軸40の基端が連結されている。クラッチドラム12は、エンジン側のクラッチシュー(図示略)と協働して遠心クラッチを形成している。図示しないスロットルレバーを操作することによってエンジン20の回転数を上げると、遠心クラッチがエンジン20の回転出力をクラッチドラム12に伝え、伝動軸40を回転させる。
【0036】
操作管10の先端部には、回転刃支持部材30が設けられる。この回転刃支持部材30は、図3に良く表れているように、上記の伝動軸40の先端部が連結される入力軸32と、この入力軸32に対してベベルギア機構を介して連携された回転刃取付け軸33とがハウジング35内に収容された構成を備えている。すなわち、上記入力軸32は、その先端に第1ベベルギア34を備え、上記ハウジング35の基端側筒部35A内において、ベアリング36を介して回転可能に支持されている一方、上記回転刃取付け軸33は、その基端側に上記第1ベベルギア34と噛み合う第2ベベルギア37を備え、上記ハウジング35の先端側筒部35B内において、ベアリング38を介して回転可能に支持されている。すなわち、この回転刃支持部材30においては、入力軸32と回転刃取付け軸33とが120度程度の角度で交差するように、回転動力伝達軸の方向が変換されている。回転刃取付け軸33の先端には、回転刃31が取付けられる。この回転刃31は、たとえば、金属円板の外周に鋸刃を直接形成したもの、あるいは超鋼チップ刃を取付けたものなどが好適に用いられる。
【0037】
なお、操作管10の基端方には、横方向に延びるグリップハンドル17が適当なブラケット18を介して取り付けられている。また、この操作管10の適所には、エンジン20の回転数を制御するための図示しないスロットルレバーが取り付けられる。
【0038】
上記回転刃支持部材30は、上記操作管10の先端部に対して、横方向軸14周りに回動可能に連結される。本願発明において、この横方向軸14は、操作管10の軸線とほぼ直交するようにされる。換言すると、この横方向軸14は、操作管10の軸線と交差するか、または、操作管10の軸線に対して上下方向にそれほど離れていない。
【0039】
より詳しくは、操作管10の先端部には、連結第1部材6が一体的に取り付けられる一方、回転刃支持部材30のハウジング35の基端側筒部35Aには、連結第2部材7が一体的に取り付けられ、これら、連結第1部材6と連結第2部材7とが、上記横方向軸14を中心として、所定の抵抗力をもって、相互に回動可能に連結される。
【0040】
上記連結第1部材6は、図3〜5に表れているように、操作管10の内部に嵌入される筒部61と、この筒部61の先端側に延出し、かつ側面視略円形をした左右一対の第1連結壁62,62と、操作管に外嵌される外套部63とを備えている。上記一対の第1連結壁62,62は、その間に伝動軸40が配置されるに十分な間隔を隔てて対向させられている。そして、一対の第1連結壁62,62の上下部は、上記外套部63につながる橋絡部64によって互いに連結されており、したがって、一対の第1連結壁62,62間の間隔が不用意に縮小されるということはない。この連結第1部材6の上記筒部61には、伝導軸挿通孔61aが軸方向に貫通形成されており、この伝導軸挿通孔61aは、その上下幅が筒部61の先端側に向かうほど拡大するテーパ状とされている。外套部63の先端部には、後記する連結第2部材7の適部に当接して連結第2部材7の上記横方向軸14周りの回動範囲を規定するためのストッパ部63aが形成されている。
【0041】
上記連結第2部材7は、図3〜5に表れているように、回転刃支持部材30の基端側筒部35Aに嵌入される筒部71を有しており、この筒部71の後端側延出部71bには、上記連結第1部材6の一対の第1連結壁62,62の外面に接し、かつ側面視略円形をした左右一対の第2連結壁72,72が形成されている。上記延出部71bにはまた、一対の第2連結壁72,72の外周にそって延出し、上記連結第1部材6のストッパ部63aと協働して連結第2部材7の回動範囲を規定するストッパ部73aが設けられているが、このストッパ部73aと上記一対の第2連結壁72,72は、互いに分離状態にある。この連結第2部材7の上記筒部71ないし延出部71bには、伝動軸挿通孔71aが軸方向に貫通形成されており、この伝動軸挿通孔71aは、その上下幅が上記連結第1部材6側に向かうほど拡大するテーパ状とされている。
【0042】
図5に良く表れているように、連結第1部材6と連結第2部材7とは、伝動軸40を挟んだ両側において、それぞれ、上記第1連結壁62,62と第2連結壁72,72とをそれらの厚み方向に延びるねじ部材8で締結することによって、上記横方向軸14に相当する各ねじ部材8を中心として所定の抵抗をもって相互回動可能に連結される。より具体的には、各第1連結壁62,62には、ねじ穴62aが形成されるとともに、各第2連結壁72,72には上記ねじ穴62aより大径の孔72aが形成されている一方、上記ねじ部材8は、上記孔72aに嵌合する軸部8aと、この軸部8aの先端側に形成された雄ねじ部8bと、上記軸部8aの基端側に形成された頭部8cとを有しており、上記筒部71の先端が各第1連結壁62,62の外面に当接するまで上記雄ねじ部8bが上記ねじ穴62aにねじ込まれる。そして、このねじ部材8の頭部8cと第2連結壁72,72の外面との間には、皿バネ81が所定の圧力で圧迫状態に介装されている。皿バネ81は、各第2連結壁72,72を各第1連結壁62,62の外面に押しつける作用をし、その結果、第1連結壁62,62の外面と第2連結壁72,72の内面との間には、所定の摩擦力が発生する。これにより、連結第1部材6に対し、連結第2部材7は、所定の抵抗をもって、各ねじ部材8の軸心、すなわち、上記横方向軸14を中心として回動可能となる。
【0043】
伝動軸40は、少なくとも操作管10の先端部からと上記回転刃支持部材30の基端側筒部35Aに至る部位、換言すると、上記連結第1部材6と連結第2部材7の各伝動軸挿通孔61a,71a、ないし上記連結第1部材6の一対の第1連結壁62,62の間を挿通する部位が、可撓性を有している必要がある。図に示す実施形態では、上記伝動軸40は、いわゆるフレキシブル軸と呼ばれる部材を採用することができる。このフレキシブル軸は、たとえば、細い金属芯の周りに、金属細線を密に、かつ複数重に巻き付けた構成のものであり、回転トルクを効果的に伝達できながら、比較的自由に撓曲することができるものである。
【0044】
図に示す実施形態においては、上記操作管10の内部においては、上記可撓性の伝動軸40は、たとえば樹脂で成形した保持管50内に通挿された格好で配置されており、この保持管50内において、心ぶれを起こすことなく、安定的に回転する。そして、この保持管50は、その基端側が操作管10の基端部の内壁に対して実質的に固定され、先端部が上記連結第1部材62,62の筒部61の基端側に固定されている。したがって、上記可撓性の伝動軸40は、上記連結第1部材62,62と連結第2部材72,72の各伝動軸挿通孔61a,71aを挿通する部位は、ベア状態となる。
【0045】
なお、伝動軸40は、上記したように、その基端がクラッチドラム12の軸13に、先端が回転刃支持部材30における入力軸32に、それぞれ連結されるが、この連結の意味は、回転力が伝達されるように連結されるとの意味である。したがって、たとえば、伝動軸40の端部を角軸状、またはスプライン状とするとともに、上記クラッチドラム12の軸13あるいは上記入力軸32の各端面に、上記角軸状またはスプライン状の伝動軸40の端部を受け入れる角穴またはスプライン穴を形成して、伝動軸40がその軸方向に若干遊び動しうるようにしておくとよい。
【0046】
以上の構成において、回転刃支持部材30ないしは回転刃31に外力が作用すると、上記のように、付与された抵抗に抗して、連結第1部材6に対して連結第2部材7が上記横方向軸14を中心として所望角度回動させられ、その結果、回転刃支持部材30ないし回転刃31は、操作管10に対する角度姿勢が変化させられ、角度変更後の姿勢は、維持される。そして、伝動軸40は、連結第1部材6ないし連結第2部材7に通挿されている部位においては、ベア状態となっているので、この伝動軸40が上記のような連結第2部材7の連結第1部材6に対する回動を必要以上に阻害することはない。また、連結第1部材6および連結第2部材7の各筒部に設けた伝動軸挿通孔61a,71aは、上記横方向軸14付近に近づくほど、上下幅が拡大するテーパ状としてあるので、図3に示すように、連結第1部材6と連結第2部材7とが直線状に延びる状態から上記横方向軸14を中心とした屈曲状態に変化したとしても、伝動軸40が上記伝動軸挿通孔61a,71a内をゆるやかに湾曲することができる。したがって、伝動軸40に無理な負担はなく、また、伝動軸40が連結第1部材6または連結第2部材7に不用意に接触した状態で回転して損傷するといったことも未然に防止することができる。
【0047】
上記構成の携帯式動力刈払機1を用いた刈払い作業にあたっては、作業者は、グリップハンドル17を把持しつつ、操作管10を左右に振回し、回転する回転刃31を地表に沿って移動させるようにする。そして、回転刃31の角度姿勢を変更する必要が生じたとき、スロットルレバーを操作していったん回転刃31の回転を停止させた状態で、回転刃31の適部で地面を叩くようにする。たとえば、回転刃31の先端方で地面を叩くようにしたり、回転刃31の基端方で地面を叩くようにしたりすることにより、操作管10の軸線に対する回転刃31の上記横方向軸14周りの角度姿勢を所望のように調整することができる。回転刃31の適部で地面を叩くようにすることは、操作管10を上下方向に振るといった、刈払い作業に準じた操作管10の取り扱いによって行なうことができる。このように、上記構成の携帯式動力刈払機1においては、特別な操作部材を操作する必要なく、簡便に回転刃31の角度姿勢を変更することができる。
【0048】
これにより、たとえば、爪先上がりの斜面、爪先下がりの斜面、あるいは、土手の斜面等の刈払い作業を行なう場合において、これらの斜面に対して回転刃に適切な姿勢をとらせるべく、操作管10に対する回転刃31の角度姿勢を変更する操作が、迅速、容易に行なえるようになる。
【0049】
また、上記構成の携帯式動力刈払機1は、操作管10の先端部に対する回転刃支持部材30の回動中心(横方向軸14)が、ほぼ操作管10の軸線と交差するように位置づけられているので、回転刃支持部材30が上記横方向軸14を中心として回動した状態においても、回転刃支持部材30の重心が操作管10の軸線から大きく離れるということはない。したがって、刈払い作業において上記のように操作管10を左右に振回操作するに際し、慣性力の影響を受けて操作管10が軸転してしまい、そのために回転刃31が左右に揺動してしまうといったことは軽減され、安定した刈払機作業を続行することができる。
【0050】
図6および図7は、本願発明の携帯式動力刈払機の第2の実施形態を示している。この第2の実施形態においても、操作管10と一体的な連結第1部材6と回転刃支持部材30と一体的な連結第2部材7とが横方向軸14を中心として相互に回動可能に連結されている点は上記した第1の実施形態と同様である。この第2の実施形態では、連結第1部材6に対し、連結第2部材7が所定角度毎に節度感をもって段階係止されるように構成されている。
【0051】
上記連結第1部材6に対して上記連結第2部材7を回動可能に連結するための構造自体は、第1の実施形態のそれと近似している。すなわち、上記連結第1部材6は、図6に表れているように、操作管10の内部に嵌入される筒部61と、この筒部61の先端側に延出し、かつ側面視略円形をした左右一対の第1連結壁62,62と、操作管10に外嵌される外套部63とを備えている。そして、上記筒部61には、伝動軸挿通孔61aが軸方向に貫通形成されており、この伝動軸挿通孔61aと、その上下幅が筒部61の先端側に向かうほど拡大するテーパ状とされている。外套部63の先端部には、連結第2部材7の適部に当接して、連結第2部材7の回動範囲を規定するためのストッパ部63aが形成されている。この実施形態では、この外套部63に、後記する段階係止機構9を構成するための係合部材91のための収容部(保持孔)92が一体形成されている。
【0052】
上記連結第2部材7は、図6に表れているように、回転刃支持部材30の基端側筒部35Aに嵌入される筒部71を有しており、この筒部71の後端側延出部71bには、上記連結第1部材6の一対の第1連結壁62,62の外面に接し、かつ側面視略円形をした左右一対の第2連結壁72,72が形成されている。この一対の第2連結壁72,72のうち、右側に位置する連結壁72の厚み寸法は、左側に位置する連結壁72の厚み寸法よりも、大きくしてある。後記するように、右側の第2連結壁72の円筒状外面72bには、後記する段階係止機構9を構成するための複数の凹部72cが形成される。上記延出部71bにはまた、一対の第2連結壁72,72の外周にそって延出し、上記連結第1部材6のストッパ部63aと協働して連結第2部材7の回動範囲を規定するストッパ部73aが設けられている。そして、この連結第2部材7の筒部71ないし延出部71bにもまた、伝動軸挿通孔71aが軸方向に貫通形成されており、この伝動軸挿通孔71aは、その上下幅が上記連結第1部材6側に向かうほど拡大するテーパ状とされている。
【0053】
第1の実施形態と同様、上記連結第1部材6と連結第2部材7とは、伝動軸40を挟んだ両側において、それぞれ、上記第1連結壁62,62と第2連結壁72,72とをそれらの厚み方向に延びるねじ部材で連結することにより、上記横方向軸14に相当するねじ部材8を中心として相互回動可能とされる。より具体的には、各第1連結壁62,62には、ねじ穴62aが形成されるとともに、各第2連結壁72,72には上記ねじ穴62aより大径の孔72aが形成されている。一方、上記ねじ部材8は、上記孔に嵌合する軸部8aと、この軸部8aの先端側に形成された雄ねじ部8bと、上記軸部8aの基端側に形成された頭部8cとを有しており、上記筒部71の先端が各第1連結壁62,62の外面に当接するまで上記雄ねじ部8bが上記ねじ穴62aにねじ込まれる。軸部8aの長さは、各第2連結壁72,72の厚みとほぼ対応しており、したがって、連結第1部材6に対し、連結第2部材7は、各ねじ部材8の軸線、すなわち、上記横方向軸14を中心として、回動可能となる。
【0054】
右側の第2連結壁72の円筒状外面72bには、所定間隔ごとに、複数の係合凹部72cが形成される。図に示す実施形態では、上記第2連結壁72の外周に、孔を明けたカラー72dを外嵌することにより、上記係合凹部72cを形成している。一方、連結第1部材の外套部63には、上記第2連結壁72の円筒状外面72bの後方側に対向する対向面63cを有する膨出部63bが一体形成されており、この膨出部63bには、上記第2連結壁72の円筒状外面72bに向けて付勢された係合部材91が埋設保持される。より具体的には、上記膨出部63bには、操作管10の軸線と平行な軸線をもつ保持孔92が形成され、この保持孔92内に、圧縮コイルバネ91aによって付勢された鋼球(係合部材)91が収容保持されている。こうして、上記円筒状外面72bに形成された複数の係合凹部72cと、円筒状外面72bに向けて付勢された鋼球(係合部材)91とにより、連結第1部材6に対する連結第2部材7の上記横方向軸14を中心とした回動に、段階係止力を付与する段階係止機構9が形成されている。
【0055】
伝動軸40の配置構成等、その余の構成は、すでに説明した第1の実施形態と同様である。
【0056】
以上の構成において、回転刃支持部材30ないし回転刃31に外力が作用すると、上記の段階係止機構9による係止力に抗して、連結第1部材6に対して連結第2部材7が上記横方向軸14を中心として所望角度回動させられる。その結果、回転刃支持部材30ないし回転刃31は、操作管10に対する角度姿勢が変化させられ、角度変更後の姿勢は、係合部材91が他の係合凹部72cに係入することによって所定の角度姿勢に保持される。このように、この実施形態においては、上記段階係止機構9によって変更後の回転刃31の角度姿勢がより安定させられるとともに、所望の角度姿勢を比較的容易に再現することができる。
【0057】
なお、実際の使用にあたって、回転刃31の角度姿勢を変更する必要が生じた場合、いったん回転刃31の回転を停止させた状態で、回転刃31の適部で地面を叩くようにする点は、第1の実施形態と同様であり、この第2の実施形態においても、特別な操作部材を操作する必要なく、簡便に回転刃31の角度姿勢を変更することができる。また、第1の実施形態について上述したのと同様の利点をこの第2の実施形態においても享受することができる。
【0058】
図8および図9は、本願発明の第3の実施形態を示している。この第3の実施形態は、上記した第2の実施形態と近似しているが、次の点で異なる。すなわち、第2の実施形態では、段階係止機構9は、複数の係合凹部72cが形成された第2連結壁72の外周面72bに向けて係合部材91を付勢し、連結第2部材7を所定回動角度毎に節度感をもって係止するものであったが、この第3の実施形態では、上記係合部材91として、上記第2連結壁72の外周面72bに向けて付勢されたピン状のものとし、作業者の操作により、このピン状の係合部材91を強制退避させることができるようにしている。
【0059】
より具体的には、図8に示すように、連結第1部材6の外套部63に形成した膨出部63b内に、操作管10の軸線と平行な保持孔92を形成するとともに、この保持孔92内に、ピン状の係合部材91を軸方向摺動可能に装填し、かつ、この係合部材91を常時第2連結壁72の外周面72bに向けて弾力付勢する一方、この係合部材91の後端にケーブル93の一端を連結し、このケーブル93の他端を操作管10の適部に取り付けたレバー装置95(図8)等によって適宜牽引することができるようにしてある。上記のように係合部材91を弾力付勢するために、この実施形態では、上記保持孔92の後端開口に取り付けたキャップ部材94と上記係合部材91との間に、圧縮コイルバネ91aを介装している。
【0060】
上記係合部材91が複数の係合凹部72cのいずれかに係合しているとき、連結第2部材7ないし回転刃支持部材30は、連結第1部材6ないし操作管10に対する所定の角度姿勢で固定保持されている。上記レバー装置95を操作して上記のケーブル93を牽引すると、係合部材91は強制退避させられ、それまで係合していた係合凹部72cとの係合が解かれる。この時点で連結第2部材7ないし回転刃支持部材30は、横方向軸14を中心として自由に回動することができるので、停止状態とした回転刃31の適部を地面に当てるなどしつつ、回転刃31に所望の角度姿勢をとらせ、上記レバー装置95に対する操作力を解除する。そうすると、係合部材91と対応してその軸線上にいずれかの係合凹部72cが存在する場合には、この係合部材91はその係合凹部72cに係合し、連結第2部材7ないし回転刃支持部材30の角度姿勢は固定保持される。また、このとき、係合部材91と対応してその軸線上にいずれかの係合凹部72cが存在しない場合には、係合部材91は上記第2連結壁72の外周を滑動するが、上記連結第2部材7がいずれかの方向に回動して、いずれかの係合凹部72cが係合部材91の対応位置をとると、この係合部材91は自動的にその係合凹部72cに係合して、上記連結第2部材7、回転刃支持部材30ないしは回転刃31の角度姿勢が固定保持される。
【0061】
この第3の実施形態では、回転刃31の角度姿勢を変更するにあたり、上記したレバー装置95等の操作を必要とするが、係合部材91を係合凹部72cから強制退避させたときには連結第2部材7ないし回転刃支持部材30の操作管10に対するフリー回動可能状態を得ることができるので、やはり、簡便かつ迅速に回転刃31の角度姿勢を変更することができる。
【0062】
もちろん、この発明の範囲は上記した各実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した事項の範囲内でのあらゆる変更は、すべて本願発明の範囲に含まれる。
【0063】
回転刃支持部材30を操作管10の先端部に対し、横方向軸14を中心として回動可能に支持するための構成は、問われない。たとえば、本実施形態では、連結第1部材6に設けた一対の第1連結壁62,62の外側に連結第2部材7に設けた一対の第2連結壁72,72を配置しているが、これとは逆に、一対の第2連結壁72,72の外側に一対の第1連結壁62,62を配置するようにしても、同様に、これら第1連結壁62と第2連結壁72間を、ねじ部材8等を用いた相互回動可能構造とすることができる。
【0064】
段階係止機構9に関し、本実施形態では、連結第2部材7側の第2連結壁72の円筒状外周面72bに複数の係合凹部72cを設け、連結第1部材6側に上記複数の係合凹部72cのいずれかに係合しうる係合部材91を設けたが、これとは逆に、連結第1部材6側に円筒内面部を設けてここに複数の係合凹部を設け、連結第2部材7側に上記複数の係合凹部のいずれかに係合しうる係合部材を設けてもよい。
【0065】
さらには、段階係止機構9に関し、本実施形態では、円筒状外周面72bに複数の係合凹部72cを設けているが、連結第2部材7の第2連結壁72の側面に、横方向軸14を中心とする円弧にそって複数の係合凹部72cを設け、連結第1部材6側に上記係合凹部72cに対向する延出部を形成し、この延出部に上記複数の係合凹部72cのいずれかに係合しうる係合部材91を設けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の携帯式動力刈払機の第1の実施携帯の全体斜視図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】図1のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】図1のIV方向矢視図であり、部分的に断面で示す。
【図5】図3のV−V線に沿う断面図である。
【図6】本願発明の携帯式動力刈払機の第2の実施形態を示す図であり、第1の実施形態に関する図5に相当する断面図である。
【図7】図6のVII−VII線に沿う断面図である。
【図8】本願発明の形態式動力刈払機の第3の実施形態を示す図であり、第1の実施形態に関する図5に相当する断面図である。
【図9】図8のIX−IX線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 刈払機
5 連結第1部材
6 連結第2部材
8 ねじ部材
8a 軸部
8b 雄ねじ部
8c 頭部
9 段階係止機構
10 操作管
11 クラッチハウジング
12 クラッチドラム
14 横方向軸
17 グリップハンドル
18 ブラケット
30 回転刃支持部材
31 回転刃
32 入力軸
33 回転刃取付け軸
35 ハウジング
35A 基端側筒部
35B 先端側筒部
40 伝動軸
50 保持管
61 筒部
61a 伝動軸挿通孔
62 第1連結壁
62a ねじ穴
63 外套部
63a ストッパ部
64 橋絡部
71 筒部
72 第2連結壁
72a 孔
72b 外周面
72c 係合凹部
72d カラー
73a ストッパ部
91 係合部材
91a 圧縮コイルバネ
92 収容部(保持孔)
93 ケーブル
94 キャップ部材
95 レバー装置

Claims (12)

  1. 操作管と、この操作管に通挿された伝動軸と、操作管の先端部に設けられた回転刃支持部材を介して支持された回転刃とを備え、動力源の回転出力を上記伝動軸を介して上記回転刃に伝達し、この回転刃を回転させるように構成された携帯式動力刈払機であって、
    上記回転刃支持部材は、上記伝動軸の先端が連結される入力軸と、この入力軸とベベルギア機構を介して連携された回転刃取付け軸とを備えるとともに、操作管の先端部において、ほぼ上記操作管の軸線と直交する横方向軸周りに所定の抵抗をもって回動するようにして上記操作管に対して支持されており、かつ、
    上記伝動軸は、少なくとも上記操作管の先端部から上記回転刃支持部材に至る部位が可撓性を備えていることを特徴とする、携帯式動力刈払機。
  2. 上記操作管の先端には、連結第1部材が設けられているとともに、上記回転刃支持部材には、連結第2部材が設けられており、これら連結第1部材と連結第2部材とが、上記横方向軸周りに所定の抵抗をもって回動可能に連結されており、かつ、これら連結第1部材と連結第2部材には、それぞれ上記伝動軸が貫通状に通挿される伝導軸挿通孔が形成されている、請求項1に記載の携帯式動力刈払機。
  3. 上記連結第1部材および連結第2部材にそれぞれ形成された伝動軸挿通孔は、上記横方向軸に近づくほど概して上下幅が拡大するテーパ状となっている、請求項2に記載の携帯式動力刈払機。
  4. 上記連結第1部材と上記連結第2部材の一方には、上記伝動軸を挟んで対向する一対の第1連結壁が形成されているとともに、上記連結第1部材と上記連結第2部材の他方には、上記一対の第1連結壁の外面に接する一対の第2連結壁が形成されており、伝動軸を挟んで位置する各第1連結壁と第2連結壁とは、それらの厚み方向に連通挿され、かつ上記横方向軸に相当するねじ部材によりそれぞれ連結されている、請求項2または3に記載の携帯式動力刈払機。
  5. 上記ねじ部材は、上記第2連結壁に開けた孔内に位置する軸部と、この軸部の先端側に形成され、上記第1連結壁に開けたねじ穴に螺合するとともに上記軸部よりも小径の雄ねじ部と、上記軸部の基端側に形成された頭部とを備えており、上記軸部の先端面が上記第1連結壁の外面に当接するまで上記雄ねじ部が上記ねじ穴に螺合された状態で、上記頭部と上記第2連結壁の外面との間にばね部材が介装されている、請求項4に記載の携帯式動力刈払機。
  6. 操作管と、この操作管に通挿された伝動軸と、操作管の先端部に設けられた回転刃支持部材を介して支持された回転刃とを備え、動力源の回転出力を上記伝動軸を介して上記回転刃に伝達し、この回転刃を回転させるように構成された携帯式動力刈払機であって、
    上記回転刃支持部材は、上記伝動軸の先端が連結される入力軸と、この入力軸とベベルギア機構を介して連携された回転刃取付け軸とを備え、操作管の先端部において、ほぼ上記操作管の軸線と直交する横方向軸周りに段階係止可能に回動するようにして上記操作管に対して支持されており、かつ、
    上記伝動軸は、少なくとも上記操作管の先端部から上記回転刃支持部材に至る部位が可撓性を備えていることを特徴とする、携帯式動力刈払機。
  7. 上記操作管の先端には、連結第1部材が設けられているとともに、上記回転刃支持部材には、連結第2部材が設けられており、これら連結第1部材と連結第2部材とが、上記横方向軸周りに回動可能に連結されており、かつ、これら連結第1部材と連結第2部材には、それぞれ上記伝動軸が貫通状に通挿される伝導軸挿通孔が形成されている、請求項6に記載の携帯式動力刈払機。
  8. 上記連結第1部材および連結第2部材にそれぞれ形成された伝動軸挿通孔は、上記横方向軸に近づくほど概して上下幅が拡大するテーパ状となっている、請求項7に記載の携帯式動力刈払機。
  9. 上記連結第1部材と上記連結第2部材の一方には、上記伝動軸を挟んで対向する一対の第1連結壁が形成されているとともに、上記連結第1部材と上記連結第2部材の他方には、上記一対の第1連結壁の外面に接する一対の第2連結壁が形成されており、伝動軸を挟んで位置する各第1連結壁と第2連結壁とは、それらの厚み方向に連通挿され、かつ上記横方向軸に相当するねじ部材によりそれぞれ連結されている、請求項7または8に記載の携帯式動力刈払機。
  10. 上記連結第1部材ないしこれと一体的な部材と上記連結第2部材ないしこれと一体的な部材との間には、上記連結第1部材ないしこれと一体的な部材に対する上記連結第2部材ないしこれと一体的な部材の上記横方向軸を中心とした回動時、所定回動角度ごとに係止しうる段階係止機構が設けられている、請求項7ないし9のいずれかに記載の携帯式動力刈払機。
  11. 上記段階係止機構は、上記連結第1部材ないしこれと一体的な部材と上記連結第2部材ないしこれと一体的な部材の一方に、上記横方向軸を中心とした円弧に沿って複数の係合凹部を形成する一方、上記連結第1部材ないしこれと一体的な部材と上記連結第2部材ないしこれと一体的な部材の他方に、上記係合凹部が形成された面に向けて弾力付勢した係合部材を設けることによって形成されている、請求項10に記載の携帯式動力刈払機。
  12. 上記段階係止機構は、上記連結第1部材ないしこれと一体的な部材と上記連結第2部材ないしこれと一体的な部材の一方に、上記横方向軸を中心とした円弧に沿って複数の係合凹部を形成する一方、上記連結第1部材ないしこれと一体的な部材と上記連結第2部材ないしこれと一体的な部材の他方に、上記係合凹部が形成された面に向けて付勢した係合部材を設けるとともに、この係合部材は、作業者の操作により、付勢力に抗して強制的に上記係合凹部から退避させることができるように構成されている、請求項10に記載の携帯式動力刈払機。
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