JP2004342524A - 廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易にしかも高純度で水素吸蔵合金を回収することができる廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去方法及び装置を提供することを課題とする。
【解決手段】廃棄二次電池11を解体する前処理手段12により得られた負極合金13の不純物を除去する装置において、負極合金13を加熱し熱分解によりバインダーを除去する加熱処理手段14と、上記加熱処理手段14で得られた加熱処理物15を、界面活性剤16を含んだ処理液17中で攪拌し、負極合金13中の不純物を除去する攪拌処理手段18と、上記攪拌処理手段18より得られた処理負極合金19を洗浄する洗浄手段20とを、具備するものである。これにより、廃棄二次電池11から炭素含有量が極めて少ない回収水素吸蔵合金21を得ることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】廃棄二次電池11を解体する前処理手段12により得られた負極合金13の不純物を除去する装置において、負極合金13を加熱し熱分解によりバインダーを除去する加熱処理手段14と、上記加熱処理手段14で得られた加熱処理物15を、界面活性剤16を含んだ処理液17中で攪拌し、負極合金13中の不純物を除去する攪拌処理手段18と、上記攪拌処理手段18より得られた処理負極合金19を洗浄する洗浄手段20とを、具備するものである。これにより、廃棄二次電池11から炭素含有量が極めて少ない回収水素吸蔵合金21を得ることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
負極に水素吸蔵合金を配したニッケル−水素二次電池(以下「二次電池」という。)は、多孔質ニッケル又は繊維状金属ニッケルに水酸化ニッケルを充填した正極と、ニッケルメッキした鉄のパンチプレートや多孔質金属ニッケル等に水素吸蔵合金粉末を導電剤、バインダー(結着剤)とともに固着した負極と、ポリプレン等で形成されたセパレーター等を有し、これらは電解液とともに鋼製容器に収納されて構成されている。
【0003】
この二次電池に含まれる水素吸蔵合金は貴重な資源であるために、廃棄された二次電池及び二次電池廃極板から上記有価金属を回収することはリサイクルの観点から極めて重要である。
【0004】
このため本出願人は廃二次電池から有価金属の回収方法及びシステムを提案し、水素吸蔵合金の回収を図っていた(特許文献1)。
【0005】
【特許文献1】
国際公開WO00/25382号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記特許文献1にかかる従来の有価金属の回収方法では、水素吸蔵合金に付着する導電材である炭素や結着材の除去が不十分であるので、純度の高い水素吸蔵合金を回収することができない、という課題がある。
【0007】
本発明は、前記問題に鑑み、簡易にしかも高純度で水素吸蔵合金を回収することができる廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去方法及び装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物を除去する方法において、負極合金を加熱し熱分解によりバインダーを除去する加熱処理工程と、上記加熱処理工程で得られた加熱処理物を、界面活性剤を含んだ処理液中で攪拌し、負極合金中の不純物を除去する攪拌工程と、攪拌工程で得られた負極合金を洗浄する洗浄工程とを、具備することを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去方法にある。
【0009】
第2の発明は、第1の発明において、上記加熱工程が350〜1000℃の不活性雰囲気下で行うことを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去方法にある。
【0010】
第3の発明は、第1又は2の発明において、上記加熱処理時間が1〜3時間であることを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去方法にある。
【0011】
第4の発明は、第1乃至3の何れか1つの発明において、上記界面活性剤がアニオン系界面活性剤であることを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去方法にある。
【0012】
第5の発明は、第4の発明において、上記アニオン系界面活性剤が縮合ナフタレンスルホン酸ソーダ塩、高縮合ナフタレンスルホン酸ソーダ塩、ヘキサメタリン酸ソーダ塩の何れかであることを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去方法にある。
【0013】
第6の発明は、第1乃至5の何れか1つの発明において、上記不純物が炭素及び有機物であることを特徴とする特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去方法にある。
【0014】
第7の発明は、第6の発明において、上記有機物がバインダーであることを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去方法にある。
【0015】
第8の発明は、第6又は7の発明において、上記炭素量を0.1重量%以下とすることを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去方法にある。
【0016】
第9の発明は、廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物を除去する装置において、負極合金を加熱し熱分解によりバインダーを除去する加熱処理手段と、上記加熱処理工程で得られた加熱処理物を、界面活性剤を含んだ処理液中で攪拌し、負極合金中の不純物を除去する攪拌処理手段と、攪拌工程で得られた負極合金を洗浄する洗浄手段とを、具備することを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去装置にある。
【0017】
第10の発明は、第9の発明において、上記加熱手段による負極合金の加熱を350〜1000℃の不活性雰囲気下で行うことを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去装置にある。
【0018】
第11の発明は、第9又は10の発明において、上記加熱処理時間が1〜3時間であることを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去装置にある。
【0019】
第12の発明は、第9乃至11の何れか1つの発明において、上記界面活性剤がアニオン系界面活性剤であることを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去装置にある。
【0020】
第13の発明は、第12の発明において、上記アニオン系界面活性剤が縮合ナフタレンスルホン酸ソーダ塩、高縮合ナフタレンスルホン酸ソーダ塩、ヘキサメタリン酸ソーダ塩の何れかであることを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去装置にある。
【0021】
第14の発明は、第9乃至13の何れか1つの発明において、上記不純物が炭素及び有機物であることを特徴とする特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去装置にある。
【0022】
第15の発明は、第14の発明において、上記有機物がバインダーであることを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去装置にある。
【0023】
第16の発明は、第14又は15の発明において、上記炭素量を0.1重量%以下とすることを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去装置にある。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の内容を発明の実施形態により詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0025】
図1は本実施形態にかかる負極合金の不純物を除去する装置の概略図である。
本実施の形態の負極合金の不純物を除去する装置は、図1に示すように、廃棄二次電池(以下「廃電池」という。)11を解体する前処理手段12により得られた負極合金13の不純物を除去する装置において、上記負極合金13を加熱し熱分解によりバインダーを除去する加熱処理手段14と、上記加熱処理手段14で得られた加熱処理物15を、界面活性剤16を含んだ処理液17中で攪拌し、負極合金13中の不純物を除去する攪拌処理手段18と、上記攪拌処理手段18より得られた処理負極合金19を洗浄する洗浄手段20とを、具備するものである。これにより、廃電池11から不純物である炭素の含有量が極めて少ない回収水素吸蔵合金(回収MH合金)21を得ることができる。
【0026】
ここで、上記前処理手段12は例えばスクラップ手段等の解体手段により使用済み廃電池11を解体し、負極合金13を取り出すものである。
【0027】
ここで、本発明にかかる負極合金13には、合金粉末や極板塗着合金等の合金も含まれる。さらに、この負極合金13は使用済みの廃電池の外に、負極板を新規に作製した際に廃棄されるスクラップも含まれる。すなわち、新規負極板は、水素吸蔵合金とバインダー等とを錬合し、基板に塗着し、焼成して水素吸蔵合金負極板を得るようにしているので、その端材中には水素吸蔵合金が含まれており、これを回収し、再利用に供するようにするためである。
【0028】
上記負極合金13を加熱処理する加熱手段14は、好ましくは不活性雰囲気下において、高温で負極合金13を処理し、負極合金13に含まれるバインダー成分等の有機物を炭化させるものである。ここで、負極合金13に含まれるバインダー成分等には、例えばポリビニルアルコール(PVA)やポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、スチレン系ゴム(SBR)等の結着材、ニッケル粉や炭素粉等の導電助剤、増粘助剤(例えばCMC等)が含まれるが、本発明はこれらに限定されるものではなく、高温処理により炭化する有機物成分であれば、何れのものでもよい。
【0029】
ここで、上記加熱手段14では、不活性ガス(例えばアルゴンガス、窒素ガス,ヘリウムガス等)の雰囲気下において処理するのが好ましい。これは加熱処理中の水素吸蔵合金の酸化を防止するためである。
【0030】
上記加熱処理手段14における処理条件は、好ましくは350〜1000℃、より好ましくは350〜800℃とするのがよい。これは、加熱処理温度が350℃未満では、バインダーが充分炭化することができず、一方、加熱処理温度が1000℃を超えた場合には、金属が熔着してしまい、共に好ましくないからである。
また、不活性ガスとして窒素ガスを用いた場合には、窒化による歩留まり低下を防止する点から550℃とするのが好ましい。
尚、加熱処理時間は、その処理温度及び含有するバインダーの量により異なるが、3〜5時間程度とすればよい。
【0031】
この加熱手段14によって有機物を炭化することができ、バインダー等の不純物を除去することができる。
【0032】
次に、加熱処理物15を攪拌処理手段18に投入して攪拌処理する。この攪拌処理においては、例えばコンクリートミキサー、ビーズミル、アトライター等の攪拌処理手段を用い、界面活性剤16を含有する処理液17で攪拌処理する。この攪拌処理手段18において、攪拌による合金同士の摩擦で表面の残留バインダーを除去することができる。また、極板の場合には、基板から合金を脱離すると同時に摩擦によりバインダーを除去することができる。
また、上記攪拌処理において、必要に応じて粉砕媒体である例えばボール等を用いて、残留バインダーの除去効果を向上させるようにしてもよい。
【0033】
ここで、上記界面活性剤16としては、アニオン系の界面活性剤が好ましく、特には縮合ナフタレンスルホン酸ソーダ塩、高縮合ナフタレンスルホン酸ソーダ塩、ヘキサメタリン酸ソーダ塩等を用いるのが好ましい。界面活性剤の添加量は0.4重量%以上、好ましくは0.5〜2重量%の範囲とするのがよい。
【0034】
これは、図3に示すヘキサメタリン酸ソーダ塩を用いた試験の一例の結果に示すように、0.4重量%未満ではその添加効果が発現されず、一方、2重量%を超えて添加しても、更なる添加効果が発現せず、好ましくないからである。
【0035】
また、上記攪拌処理手段18においては、バインダーの炭化物(煤)、オイル分、炭素を界面活性剤16により浮遊除去するようにしている。
【0036】
尚、必要に応じて洗浄処理中に超音波発生手段を併用して、除去効率を向上させるようにしてもよい。
【0037】
上記攪拌処理手段18により処理された処理負極合金19は、洗浄手段20により、合金微粉を浮遊分離させるようにしている。分離手法としては、処理負極合金19を回収し、水洗浄した際に水面に浮遊する微粒の合金粉をオーバーフローにより、分離する。回収された水素吸蔵合金はその粒径が20〜50μm程度のものを回収することができる。
【0038】
このオーバーフローにより、炭素濃度が高い微粒の水素吸蔵合金が除かれ、炭素含有率の極めて少ない水素吸蔵合金のみを得ることができ、例えば最終品位が炭素含有量0.2%以下(好適には0.1%以下)で、水素吸蔵合金の回収率が80%以上を達成することができ、従来法による比重分離法のよりも、歩留まりが60%以上向上することになる。
【0039】
【実施例】
以下、本発明の効果を示す好適な実施例について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0040】
[試験例1]
実施例に先立ち、熱処理温度と炭素含有量との関係について試験した。
炭素含有量が1.2%の水素吸蔵合金(平均粒径:28μm)を用いて、不活性ガス中、300℃、350℃、400℃、450℃及び500℃で2時間熱処理した。
【0041】
図2に示すように、炭素含有量の変化を確認した。これにより350℃以上での熱処理により、炭素含有量が0・7重量%以下に減少することが判明した。
【0042】
[試験例2]
また、熱処理後の水素吸蔵合金について、界面活性剤であるヘキサメタリン酸ソーダ塩を用いた場合の添加量と炭素含有量との変化について試験した。
図3に示すように、界面活性剤が0.5重量%以上であれば炭素含有量が減少することが判明した。
【0043】
[実施例1]
炭素含有量が1.2%の水素吸蔵合金粉体を用いて、不活性ガス中、400℃で2時間熱処理した。
その後、アニオン系の界面活性剤として、縮合ナフタレンスルホン酸ソーダ塩を用いて、攪拌処理を行った。
【0044】
この攪拌処理は、負極合金を20gとし、アルミナボール(直径5mm)100gを使用し、水100ccに界面活性剤を0.5重量%添加して行った。攪拌は振とう機を用い、1時間振とうした。合金沈降後、処理液を廃棄し、再び界面活性剤を加え、振とうすることを数回繰り返した後、洗浄処理を行い、上澄みをオーバーフローにより除去して水素吸蔵合金を回収した。
【0045】
実施例1においては、水素吸蔵合金の平均粒径が当初28μmで炭素含有量が当初1.2%であったものが、加熱処理により炭素含有量が0.75%以下となり、攪拌処理により平均粒径が23μmで炭素含有量が0.7%以下となり、洗浄処理により平均粒径が17μmとなったが、洗浄処理中のオーバーフロー処理によって、微粒の水素吸蔵合金が炭素と共に除去され、平均粒径が22μmで炭素含有量が0.1%以下の水素吸蔵合金を回収することができた。
【0046】
[実施例2]
界面活性剤として、高縮合ナフタレンスルホン酸ソーダ塩を用いて、実施例1と同様に操作した。
【0047】
[実施例3]
界面活性剤として、ヘキサメタリン酸ソーダ塩を用いて、実施例1と同様に操作した。
【0048】
[比較例1−5]
比較として、非イオン系界面活性剤であるポリオキシエチレン(10)オクチルフェニルエーテル(比較例1)、脂肪酸アルカノールアミド(比較例2)、ポリエチレングリコール型活性剤(比較例3)、ポリオキシアルキレン型活性剤(比較例4)を用いて、実施例1と同様に操作した。尚、界面活性剤を添加しない場合を比較例5とした。
【0049】
この結果を、図4に示す。図4に示すように、本実施例のものはいずれも0.1重量%であったが、比較例のものは炭素含有量が高く、除去効果が発現できなかった。
【0050】
【発明の効果】
以上述べたように、廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物を除去する方法において、負極合金を加熱し熱分解によりバインダーを除去する加熱処理工程と、上記加熱処理工程で得られた加熱処理物を、界面活性剤を含んだ処理液中で攪拌し、負極合金中の不純物を除去する攪拌工程と、攪拌工程で得られた負極合金を洗浄する洗浄工程とを、具備するので、易にしかも高純度で水素吸蔵合金を回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる装置の概略図である。
【図2】熱処理温度と炭素含有量との関係図である。
【図3】界面活性剤の添加量と炭素含有量との関係図である。
【図4】各種界面活性剤の炭素除去率を示す図である。
【符号の説明】
11 廃棄二次電池
12 前処理手段
13 負極合金
14 加熱処理手段
15 加熱処理物
16 処理液
18 攪拌処理手段
19 処理負極合金
20 洗浄手段
21 回収水素吸蔵合金
【発明の属する技術分野】
本発明は、廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
負極に水素吸蔵合金を配したニッケル−水素二次電池(以下「二次電池」という。)は、多孔質ニッケル又は繊維状金属ニッケルに水酸化ニッケルを充填した正極と、ニッケルメッキした鉄のパンチプレートや多孔質金属ニッケル等に水素吸蔵合金粉末を導電剤、バインダー(結着剤)とともに固着した負極と、ポリプレン等で形成されたセパレーター等を有し、これらは電解液とともに鋼製容器に収納されて構成されている。
【0003】
この二次電池に含まれる水素吸蔵合金は貴重な資源であるために、廃棄された二次電池及び二次電池廃極板から上記有価金属を回収することはリサイクルの観点から極めて重要である。
【0004】
このため本出願人は廃二次電池から有価金属の回収方法及びシステムを提案し、水素吸蔵合金の回収を図っていた(特許文献1)。
【0005】
【特許文献1】
国際公開WO00/25382号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記特許文献1にかかる従来の有価金属の回収方法では、水素吸蔵合金に付着する導電材である炭素や結着材の除去が不十分であるので、純度の高い水素吸蔵合金を回収することができない、という課題がある。
【0007】
本発明は、前記問題に鑑み、簡易にしかも高純度で水素吸蔵合金を回収することができる廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去方法及び装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物を除去する方法において、負極合金を加熱し熱分解によりバインダーを除去する加熱処理工程と、上記加熱処理工程で得られた加熱処理物を、界面活性剤を含んだ処理液中で攪拌し、負極合金中の不純物を除去する攪拌工程と、攪拌工程で得られた負極合金を洗浄する洗浄工程とを、具備することを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去方法にある。
【0009】
第2の発明は、第1の発明において、上記加熱工程が350〜1000℃の不活性雰囲気下で行うことを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去方法にある。
【0010】
第3の発明は、第1又は2の発明において、上記加熱処理時間が1〜3時間であることを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去方法にある。
【0011】
第4の発明は、第1乃至3の何れか1つの発明において、上記界面活性剤がアニオン系界面活性剤であることを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去方法にある。
【0012】
第5の発明は、第4の発明において、上記アニオン系界面活性剤が縮合ナフタレンスルホン酸ソーダ塩、高縮合ナフタレンスルホン酸ソーダ塩、ヘキサメタリン酸ソーダ塩の何れかであることを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去方法にある。
【0013】
第6の発明は、第1乃至5の何れか1つの発明において、上記不純物が炭素及び有機物であることを特徴とする特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去方法にある。
【0014】
第7の発明は、第6の発明において、上記有機物がバインダーであることを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去方法にある。
【0015】
第8の発明は、第6又は7の発明において、上記炭素量を0.1重量%以下とすることを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去方法にある。
【0016】
第9の発明は、廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物を除去する装置において、負極合金を加熱し熱分解によりバインダーを除去する加熱処理手段と、上記加熱処理工程で得られた加熱処理物を、界面活性剤を含んだ処理液中で攪拌し、負極合金中の不純物を除去する攪拌処理手段と、攪拌工程で得られた負極合金を洗浄する洗浄手段とを、具備することを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去装置にある。
【0017】
第10の発明は、第9の発明において、上記加熱手段による負極合金の加熱を350〜1000℃の不活性雰囲気下で行うことを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去装置にある。
【0018】
第11の発明は、第9又は10の発明において、上記加熱処理時間が1〜3時間であることを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去装置にある。
【0019】
第12の発明は、第9乃至11の何れか1つの発明において、上記界面活性剤がアニオン系界面活性剤であることを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去装置にある。
【0020】
第13の発明は、第12の発明において、上記アニオン系界面活性剤が縮合ナフタレンスルホン酸ソーダ塩、高縮合ナフタレンスルホン酸ソーダ塩、ヘキサメタリン酸ソーダ塩の何れかであることを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去装置にある。
【0021】
第14の発明は、第9乃至13の何れか1つの発明において、上記不純物が炭素及び有機物であることを特徴とする特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去装置にある。
【0022】
第15の発明は、第14の発明において、上記有機物がバインダーであることを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去装置にある。
【0023】
第16の発明は、第14又は15の発明において、上記炭素量を0.1重量%以下とすることを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去装置にある。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の内容を発明の実施形態により詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0025】
図1は本実施形態にかかる負極合金の不純物を除去する装置の概略図である。
本実施の形態の負極合金の不純物を除去する装置は、図1に示すように、廃棄二次電池(以下「廃電池」という。)11を解体する前処理手段12により得られた負極合金13の不純物を除去する装置において、上記負極合金13を加熱し熱分解によりバインダーを除去する加熱処理手段14と、上記加熱処理手段14で得られた加熱処理物15を、界面活性剤16を含んだ処理液17中で攪拌し、負極合金13中の不純物を除去する攪拌処理手段18と、上記攪拌処理手段18より得られた処理負極合金19を洗浄する洗浄手段20とを、具備するものである。これにより、廃電池11から不純物である炭素の含有量が極めて少ない回収水素吸蔵合金(回収MH合金)21を得ることができる。
【0026】
ここで、上記前処理手段12は例えばスクラップ手段等の解体手段により使用済み廃電池11を解体し、負極合金13を取り出すものである。
【0027】
ここで、本発明にかかる負極合金13には、合金粉末や極板塗着合金等の合金も含まれる。さらに、この負極合金13は使用済みの廃電池の外に、負極板を新規に作製した際に廃棄されるスクラップも含まれる。すなわち、新規負極板は、水素吸蔵合金とバインダー等とを錬合し、基板に塗着し、焼成して水素吸蔵合金負極板を得るようにしているので、その端材中には水素吸蔵合金が含まれており、これを回収し、再利用に供するようにするためである。
【0028】
上記負極合金13を加熱処理する加熱手段14は、好ましくは不活性雰囲気下において、高温で負極合金13を処理し、負極合金13に含まれるバインダー成分等の有機物を炭化させるものである。ここで、負極合金13に含まれるバインダー成分等には、例えばポリビニルアルコール(PVA)やポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、スチレン系ゴム(SBR)等の結着材、ニッケル粉や炭素粉等の導電助剤、増粘助剤(例えばCMC等)が含まれるが、本発明はこれらに限定されるものではなく、高温処理により炭化する有機物成分であれば、何れのものでもよい。
【0029】
ここで、上記加熱手段14では、不活性ガス(例えばアルゴンガス、窒素ガス,ヘリウムガス等)の雰囲気下において処理するのが好ましい。これは加熱処理中の水素吸蔵合金の酸化を防止するためである。
【0030】
上記加熱処理手段14における処理条件は、好ましくは350〜1000℃、より好ましくは350〜800℃とするのがよい。これは、加熱処理温度が350℃未満では、バインダーが充分炭化することができず、一方、加熱処理温度が1000℃を超えた場合には、金属が熔着してしまい、共に好ましくないからである。
また、不活性ガスとして窒素ガスを用いた場合には、窒化による歩留まり低下を防止する点から550℃とするのが好ましい。
尚、加熱処理時間は、その処理温度及び含有するバインダーの量により異なるが、3〜5時間程度とすればよい。
【0031】
この加熱手段14によって有機物を炭化することができ、バインダー等の不純物を除去することができる。
【0032】
次に、加熱処理物15を攪拌処理手段18に投入して攪拌処理する。この攪拌処理においては、例えばコンクリートミキサー、ビーズミル、アトライター等の攪拌処理手段を用い、界面活性剤16を含有する処理液17で攪拌処理する。この攪拌処理手段18において、攪拌による合金同士の摩擦で表面の残留バインダーを除去することができる。また、極板の場合には、基板から合金を脱離すると同時に摩擦によりバインダーを除去することができる。
また、上記攪拌処理において、必要に応じて粉砕媒体である例えばボール等を用いて、残留バインダーの除去効果を向上させるようにしてもよい。
【0033】
ここで、上記界面活性剤16としては、アニオン系の界面活性剤が好ましく、特には縮合ナフタレンスルホン酸ソーダ塩、高縮合ナフタレンスルホン酸ソーダ塩、ヘキサメタリン酸ソーダ塩等を用いるのが好ましい。界面活性剤の添加量は0.4重量%以上、好ましくは0.5〜2重量%の範囲とするのがよい。
【0034】
これは、図3に示すヘキサメタリン酸ソーダ塩を用いた試験の一例の結果に示すように、0.4重量%未満ではその添加効果が発現されず、一方、2重量%を超えて添加しても、更なる添加効果が発現せず、好ましくないからである。
【0035】
また、上記攪拌処理手段18においては、バインダーの炭化物(煤)、オイル分、炭素を界面活性剤16により浮遊除去するようにしている。
【0036】
尚、必要に応じて洗浄処理中に超音波発生手段を併用して、除去効率を向上させるようにしてもよい。
【0037】
上記攪拌処理手段18により処理された処理負極合金19は、洗浄手段20により、合金微粉を浮遊分離させるようにしている。分離手法としては、処理負極合金19を回収し、水洗浄した際に水面に浮遊する微粒の合金粉をオーバーフローにより、分離する。回収された水素吸蔵合金はその粒径が20〜50μm程度のものを回収することができる。
【0038】
このオーバーフローにより、炭素濃度が高い微粒の水素吸蔵合金が除かれ、炭素含有率の極めて少ない水素吸蔵合金のみを得ることができ、例えば最終品位が炭素含有量0.2%以下(好適には0.1%以下)で、水素吸蔵合金の回収率が80%以上を達成することができ、従来法による比重分離法のよりも、歩留まりが60%以上向上することになる。
【0039】
【実施例】
以下、本発明の効果を示す好適な実施例について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0040】
[試験例1]
実施例に先立ち、熱処理温度と炭素含有量との関係について試験した。
炭素含有量が1.2%の水素吸蔵合金(平均粒径:28μm)を用いて、不活性ガス中、300℃、350℃、400℃、450℃及び500℃で2時間熱処理した。
【0041】
図2に示すように、炭素含有量の変化を確認した。これにより350℃以上での熱処理により、炭素含有量が0・7重量%以下に減少することが判明した。
【0042】
[試験例2]
また、熱処理後の水素吸蔵合金について、界面活性剤であるヘキサメタリン酸ソーダ塩を用いた場合の添加量と炭素含有量との変化について試験した。
図3に示すように、界面活性剤が0.5重量%以上であれば炭素含有量が減少することが判明した。
【0043】
[実施例1]
炭素含有量が1.2%の水素吸蔵合金粉体を用いて、不活性ガス中、400℃で2時間熱処理した。
その後、アニオン系の界面活性剤として、縮合ナフタレンスルホン酸ソーダ塩を用いて、攪拌処理を行った。
【0044】
この攪拌処理は、負極合金を20gとし、アルミナボール(直径5mm)100gを使用し、水100ccに界面活性剤を0.5重量%添加して行った。攪拌は振とう機を用い、1時間振とうした。合金沈降後、処理液を廃棄し、再び界面活性剤を加え、振とうすることを数回繰り返した後、洗浄処理を行い、上澄みをオーバーフローにより除去して水素吸蔵合金を回収した。
【0045】
実施例1においては、水素吸蔵合金の平均粒径が当初28μmで炭素含有量が当初1.2%であったものが、加熱処理により炭素含有量が0.75%以下となり、攪拌処理により平均粒径が23μmで炭素含有量が0.7%以下となり、洗浄処理により平均粒径が17μmとなったが、洗浄処理中のオーバーフロー処理によって、微粒の水素吸蔵合金が炭素と共に除去され、平均粒径が22μmで炭素含有量が0.1%以下の水素吸蔵合金を回収することができた。
【0046】
[実施例2]
界面活性剤として、高縮合ナフタレンスルホン酸ソーダ塩を用いて、実施例1と同様に操作した。
【0047】
[実施例3]
界面活性剤として、ヘキサメタリン酸ソーダ塩を用いて、実施例1と同様に操作した。
【0048】
[比較例1−5]
比較として、非イオン系界面活性剤であるポリオキシエチレン(10)オクチルフェニルエーテル(比較例1)、脂肪酸アルカノールアミド(比較例2)、ポリエチレングリコール型活性剤(比較例3)、ポリオキシアルキレン型活性剤(比較例4)を用いて、実施例1と同様に操作した。尚、界面活性剤を添加しない場合を比較例5とした。
【0049】
この結果を、図4に示す。図4に示すように、本実施例のものはいずれも0.1重量%であったが、比較例のものは炭素含有量が高く、除去効果が発現できなかった。
【0050】
【発明の効果】
以上述べたように、廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物を除去する方法において、負極合金を加熱し熱分解によりバインダーを除去する加熱処理工程と、上記加熱処理工程で得られた加熱処理物を、界面活性剤を含んだ処理液中で攪拌し、負極合金中の不純物を除去する攪拌工程と、攪拌工程で得られた負極合金を洗浄する洗浄工程とを、具備するので、易にしかも高純度で水素吸蔵合金を回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる装置の概略図である。
【図2】熱処理温度と炭素含有量との関係図である。
【図3】界面活性剤の添加量と炭素含有量との関係図である。
【図4】各種界面活性剤の炭素除去率を示す図である。
【符号の説明】
11 廃棄二次電池
12 前処理手段
13 負極合金
14 加熱処理手段
15 加熱処理物
16 処理液
18 攪拌処理手段
19 処理負極合金
20 洗浄手段
21 回収水素吸蔵合金
Claims (16)
- 廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物を除去する方法において、
負極合金を加熱し熱分解によりバインダーを除去する加熱処理工程と、
上記加熱処理工程で得られた加熱処理物を、界面活性剤を含んだ処理液中で攪拌し、負極合金中の不純物を除去する攪拌工程と、
攪拌工程で得られた負極合金を洗浄する洗浄工程とを、
具備することを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去方法。 - 請求項1において、
上記加熱工程が350〜1000℃の不活性雰囲気下で行うことを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去方法。 - 請求項1又は2において、
上記加熱処理時間が1〜3時間であることを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去方法。 - 請求項1乃至3の何れか1つにおいて、
上記界面活性剤がアニオン系界面活性剤であることを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去方法。 - 請求項4において、
上記アニオン系界面活性剤が縮合ナフタレンスルホン酸ソーダ塩、高縮合ナフタレンスルホン酸ソーダ塩、ヘキサメタリン酸ソーダ塩の何れかであることを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去方法。 - 請求項1乃至5の何れか1つにおいて、
上記不純物が炭素及び有機物であることを特徴とする特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去方法。 - 請求項6において、
上記有機物がバインダーであることを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去方法。 - 請求項6又は7において、
上記炭素量を0.1重量%以下とすることを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去方法。 - 廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物を除去する装置において、
負極合金を加熱し熱分解によりバインダーを除去する加熱処理手段と、
上記加熱処理工程で得られた加熱処理物を、界面活性剤を含んだ処理液中で攪拌し、負極合金中の不純物を除去する攪拌処理手段と、
攪拌工程で得られた負極合金を洗浄する洗浄手段とを、
具備することを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去装置。 - 請求項9において、
上記加熱手段による負極合金の加熱を350〜1000℃の不活性雰囲気下で行うことを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去装置。 - 請求項9又は10において、
上記加熱処理時間が1〜3時間であることを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去装置。 - 請求項9乃至11の何れか1つにおいて、
上記界面活性剤がアニオン系界面活性剤であることを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去装置。 - 請求項12において、
上記アニオン系界面活性剤が縮合ナフタレンスルホン酸ソーダ塩、高縮合ナフタレンスルホン酸ソーダ塩、ヘキサメタリン酸ソーダ塩の何れかであることを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去装置。 - 請求項9乃至13の何れか1つにおいて、
上記不純物が炭素及び有機物であることを特徴とする特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去装置。 - 請求項14において、
上記有機物がバインダーであることを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去装置。 - 請求項14又は15において、
上記炭素量を0.1重量%以下とすることを特徴とする廃棄二次電池から得られた負極合金の不純物除去装置。
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