JP2004341153A - 評価チャート、発光素子の評価方法及び画像形成装置 - Google Patents

評価チャート、発光素子の評価方法及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電子写真方式の画像形成装置について、主走査方向のビームピッチの変位を比較的高精度で簡易に検知できるようにする。
【解決手段】評価チャート31は、理想的な副走査方向のピッチ間隔で2列にて画像形成装置の感光体の有効画像範囲内に対応して配列され、当該各列は理想的な主走査方向のピッチ間隔の整数倍のピッチ間隔で連続的に配列されている複数のドット32で形成されている。この2列間で隣り合う2つのドット32は当該列方向に理想的な主走査方向のピッチ間隔だけずれているように構成されているブロック331〜333が、画像形成装置の複数のレーザダイオードの隣り合う2つの組のそれぞれの露光走査位置に対応して複数設けられている。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、評価チャート、発光素子の評価方法及び画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタル複写機等の画像形成装置においては、高解像度化、高速化の要求から複数のレーザ発光素子を有する光源を用いて、この光源からの複数のレーザビームで感光体を主走査方向に同時並列的に露光走査するマルチビーム方式の画像形成装置が提案されている。
【0003】
そして、レーザダイオードアレイを用いる光源では、レーザダイオードアレイの規格に基づき各発光素子は1次元的に(或いは2次元的に)ある間隔で配列されており、像面での副走査方向の発光素子間のピッチを所望の解像度に対応するピッチになるように配置すると、主走査方向の発光素子間のピッチは一義的に決まってしまい、主走査方向のピッチを任意に設定することができない。レーザダイオードアレイの各発光素子間の間隔は非常に近接しているため(数十μmオーダー)、像面での主走査方向のピッチも狭く、露光走査装置による光ビームの走査時に、各光ビームが露光走査の同期検知信号を出力する同期検知センサに到達する時間間隔も非常に短い。このため、同期検知センサからの同期検知信号を各光ビームに対応する同期検知信号に分離することは不可能である。
【0004】
そこで、レーザダイオードアレイを用いる光源では、1本の光ビームのみで同期検知信号を発生させ、同期検知センサで検出されない他の光ビームの同期検知信号は、レーザダイオードアレイの規格及び光書込ユニットの設計値より算出した遅延時間、或いは出荷前の光書込ユニット検査時に、主走査方向のピッチ間隔又は同一像高上を走査する時間間隔を測定することにより得られた遅延時間に基づいて、同期検知センサで検出された光ビームの同期検知信号から所定の回路を用いて発生させるようにしていた。
【0005】
しかしながら、上記に示されるようなレーザダイオードアレイを用いる画像形成装置においては、部品のばらつきや組立て過程において、装置ごとに像面における主走査方向のピッチに微妙なずれが生じる。また、製品の使用時には温度などの環境変動により、結像光学系の屈折率に変化が生じ、初期のあるいは設計計算から求められる像面における主走査方向のピッチからずれが生じる。このため、副走査方向の直線性が劣化し、画像品質の劣化という不具合が発生してしまう、という問題があった。
【0006】
そこで、このような主走査方向の同期位置ずれを評価する評価チャート及び画像形成装置として、特許文献1に開示の技術が提案されている。すなわち、特許文献1に開示の技術では、光源からの第1のビームで感光体上に主走査方向へ形成される1ドットラインが光源からの光ビームの数nbの整数倍の周期で副走査方向に繰り返す画像パターンA1、光源からの第2ビームで感光体上に主走査方向へ形成される1ドットラインが光源からの光ビームの数nbの整数倍の周期で副走査方向に繰り返す画像パターンA2、…、光源からの第nbビームで感光体上に主走査方向へ形成される1ドットラインが光源からの光ビームの数nbの整数倍の周期で副走査方向に繰り返す画像パターンAnbを、複数個順次に主走査方向に隣接して並設して構成された画像評価パターンが形成された評価チャートが形成された評価チャートを用いている。そして、評価チャートの画像の画像データに基づいて画像形成装置で用紙などの上に画像形成すると、各光ビームの位相同期にずれが生じている場合には、作成画像において、主走査方向に隣接して並設した複数個の画像パターンA1,A2,…,Anbの各境界部に縦の黒筋、あるいは縦の白筋となって画像パターンに現れ、濃度変動として視覚的に検知される。
【0007】
【特許文献1】
特許第3254392号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、主走査方向の同期位置ずれを形成画像の濃度変動として知覚する画像パターンの境界部が主走査方向に離散的であるため、有効画像範囲内のある一部分での主走査方向の同期位置ずれしか検知できない。また、光源に複数の光ビームが形成されている場合、各光ビームの光路が異なるために、各光ビームにおいてジターの影響も異なる。このため、ある一像高で主走査方向の同期位置を合わせたとしても、他の像高においては複数ビーム間で相対的な主走査方向のドットずれが起きるという不具合がある。図7は、かかる場合の各ドットの相対的な位置を示すもので、右向きに露光走査するものとすると、一主走査ライン101上のドット102と、次の一主走査ライン103上のドット104とは、走査当初はずれが生じていないが、その後ずれていることがわかる。
【0009】
本発明の目的は、電子写真方式の画像形成装置について、主走査方向のビームピッチの変位を比較的高精度で簡易に検知できるようにすることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、同時に感光体の複数の主走査ラインをそれぞれ露光走査する複数の発光素子を備え、この複数の発光素子は副走査方向及び主走査方向にそれぞれ所定のピッチで配列されている電子写真方式の画像形成装置で画像形成して、前記主走査方向のピッチの製造誤差を判定する評価チャートにおいて、理想的な前記副走査方向のピッチ間隔で2列にて配列され当該各列は理想的な前記主走査方向のピッチ間隔の整数倍のピッチ間隔で連続的に配列されている複数のドットで形成され、前記2列間で隣り合う2つのドットは当該列方向に理想的な前記主走査方向のピッチ間隔だけずれているブロックが、前記複数の発光素子の隣り合う2つの組のそれぞれの前記露光走査位置に対応して複数設けられていること、を特徴とする評価チャートである。
【0011】
したがって、ドットの各列は理想的な主走査方向のピッチ間隔の整数倍のピッチ間隔で連続的に配列されていて、2列間で隣り合う2つのドットはドットの列方向に理想的な主走査方向のピッチ間隔だけずれているので、主走査方向のビームピッチの変位を比較的高精度で簡易に検知することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、評価チャートを読み取った画像データを、同時に感光体の複数の主走査ラインをそれぞれ露光走査する複数の発光素子を備え、この複数の発光素子は副走査方向及び主走査方向にそれぞれ所定のピッチで配列されている電子写真方式の画像形成装置で画像形成して、前記主走査方向のピッチの製造誤差を判定する発光素子の評価方法において、前記評価チャートとして、理想的な前記副走査方向のピッチ間隔で2列にて配列され当該各列は理想的な前記主走査方向のピッチ間隔の整数倍のピッチ間隔で連続的に配列されている複数のドットで形成され、前記2列間で隣り合う2つのドットは当該列方向に理想的な前記主走査方向のピッチ間隔だけずれているブロックが、前記複数の発光素子の隣り合う2つの組のそれぞれの前記露光走査位置に対応して複数設けられているものを用いること、を特徴とする発光素子の評価方法である。
【0013】
したがって、ドットの各列は理想的な主走査方向のピッチ間隔の整数倍のピッチ間隔で連続的に配列されていて、2列間で隣り合う2つのドットはドットの列方向に理想的な主走査方向のピッチ間隔だけずれているので、主走査方向のビームピッチの変位を比較的高精度で簡易に検知することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、同時に感光体の複数の主走査ラインをそれぞれ露光走査する複数の発光素子を備え、この複数の発光素子は副走査方向及び主走査方向にそれぞれ所定のピッチで配列されている電子写真方式の画像形成装置において、理想的な前記副走査方向のピッチ間隔で2列にて配列され当該各列は理想的な前記主走査方向のピッチ間隔の整数倍のピッチ間隔で連続的に配列されている複数のドットで形成され、前記2列間で隣り合う2つのドットは当該列方向に理想的な前記主走査方向のピッチ間隔だけずれているブロックが、前記複数の発光素子の隣り合う2つの組のそれぞれの前記露光走査位置に対応して複数設けられている評価チャートの画像を記憶している記憶装置を備え、前記評価チャートの画像を画像形成することができる、ことを特徴とする画像形成装置である。
【0015】
したがって、ドットの各列は理想的な主走査方向のピッチ間隔の整数倍のピッチ間隔で連続的に配列されていて、2列間で隣り合う2つのドットはドットの列方向に理想的な主走査方向のピッチ間隔だけずれているので、主走査方向のビームピッチの変位を比較的高精度で簡易に検知することができる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の画像形成装置において、所定の操作を受け付ける操作パネルと、この所定の操作がなされたときは前記記憶装置から前記評価チャートを呼び出して前記評価チャートの画像形成を行う画像形成手段と、をさらに備えていることを特徴とする。
【0017】
したがって、走査パネルを走査することにより容易に評価チャートの画像形成を行って、主走査方向のピッチ間隔を判定することができる。
【0018】
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の画像形成装置において、前記各発光素子がそれぞれ出力する光ビームの前記感光体への各書き出しタイミングをそれぞれ独立に制御する位相同期制御手段をさらに備えていること、を特徴とする。
【0019】
したがって、各光ビームの主走査方向の書き出しタイミングを独立に設定することが可能となり、感光体の有効画像範囲内の全像高における主走査方向のドットの位置ずれの程度を考慮したうえで、最適となる主走査方向のビームピッチを選択することが可能となる。
【0020】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の画像形成装置において、前記光ビームを検知して前記露光走査の同期検知信号を出力する同期検知センサをさらに備え、前記位相同期制御手段は、前記光ビームの本数をn本とすると各光ビーム間の(n−1)個の遅延時間の設定を保持して、前記同期検知センサにより前記各光ビームのうち一本の光ビームで同期検知を行い、他の光ビームの前記書き出しタイミングは当該一本の光ビームによる同期検知信号と前記(n−1)個の遅延時間の値から設定すること、を特徴とする。
【0021】
したがって、各光ビームのうち一本の光ビームで同期検知を行い、他の光ビームの書き出しタイミングは当該一本の光ビームによる同期検知信号と各遅延時間の値から設定することで、最適となる主走査方向のビームピッチを設定することが可能となる。
【0022】
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の画像形成装置において、前記光ビームを検知して前記露光走査の同期検知信号を出力する同期検知センサをさらに備え、前記位相同期制御手段は、前記光ビームの本数をn本とすると各光ビーム間の(n−1)個の遅延時間の設定を保持して、前記同期検知センサにより前記各光ビームのうち一本の光ビームで同期検知を行い、他の光ビームの前記書き出しタイミングはユーザの設定を受け付けること、を特徴とする。
【0023】
したがって、各光ビームの主走査方向の書き出しタイミングを独立に設定することが可能となり、オペレータは感光体の有効画像範囲内の全像高における主走査方向のドットの位置ずれの程度を考慮したうえで、最適となる主走査方向のビームピッチを設定することが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態について説明する。
【0025】
まず、本実施の形態の画像形成装置の概略構成について説明する。
【0026】
図1は、本画像形成装置1の概略構成を示す説明図である。図1において、画像形成装置1は電子写真方式で用紙などの上に画像形成を行う装置であり、レーザダイオードアレイ(以下、LDアレイという)2は、レーザビームを変調して出力する複数の発光素子である半導体レーザLD1,LD2,LD3をアレイ状に配列してなる。コリメートレンズ3は、LDアレイ2の各半導体レーザLD1,LD2,LD3から発振されるレーザビームを平行光束に整形する。シリンドリカルレンズ4は、このレーザビームを副走査方向に集光する。本構成では光源としてLDアレイ2を用いているが、複数の半導体レーザを組み合わせて用いてもよい。
【0027】
また、ポリゴンミラー5は、正多面体(図1では6面であるが、何面でもよい)の側面にミラーを有し、高速回転して前述のレーザビームを走査する。ポリゴンモータ6は、ポリゴンミラー5を高速回転するための駆動源である。fθレンズ7は、等角度で偏向走査されるレーザビームを感光体ドラム8の表面上で等速で露光走査を行うように変換補正し、この露光走査により感光体ドラム8の表面上には静電潜像が形成される。なお、図示、説明は省略するが、感光体ドラム8の周りには、帯電器、現像器、転写器、除電器、クリーニング装置など、電子写真プロセスで画像形成を行うための周知構成の装置が配置されている。同期検知ミラー9は、fθレンズ7を透過後の有効画像範囲外のレーザビームを反射し、同期検知センサ10に導く、同期検知センサ10は、レーザビームを検知し同期検知信号を出力するセンサである。
【0028】
ビデオ制御部11は、後述の評価チャート31の画像の画像データがROM12からなる記憶装置に記憶されていて、各種の操作を受け付ける操作パネル13でオペレータが所定の操作をすることにより、その評価チャート31の画像データを出力する。そして、画像形成装置1は、評価チャート31の画像形成を用紙などの上に行って出力する。
【0029】
図2は、感光体ドラム8上での各半導体レーザLD1,LD2,LD3の走査位置を示す説明図である。各半導体レーザLD1,LD2,LD3の感光体ドラム8上における走査位置の光スポットを符号21〜23で示し、主走査方向を矢印で示している。図2に示すように、各半導体レーザLD1,LD2,LD3の感光体ドラム8上における走査位置は主走査方向にわずかにずれている。これにより、ポリゴンモータ6によるレーザビームの走査時に先行走査するのがLD1、次いでLD2,LD3の順となる。
【0030】
次に、図3を参照して、評価チャート31について説明する。この評価チャート31は、前述のLDアレイ2などの露光用の光源において、各発光素子(前述の例では半導体レーザLD1,LD2,LD3)の主走査方向のピッチの製造誤差の有無を判定するために用いる。
【0031】
評価チャート31の具体的な構成は、理想的な副走査方向のピッチ間隔で2列にて有効画像範囲内に対応して配列され、当該各列は理想的な主走査方向のピッチ間隔の整数倍のピッチ間隔で連続的に配列されている複数のドット32で形成され、この2列間で隣り合う2つのドット32は当該列方向に理想的な主走査方向のピッチ間隔だけずれているように構成されているブロック331〜33n(この例では、nは3)が、複数の発光素子(半導体レーザなど)の隣り合う2つの組のそれぞれの露光走査位置に対応して複数設けられてなるものである。いずれのブロック331〜333においても、隣接する一組の発光素子で形成する各1ドット合計2ドットの組み合わせからなる繰り返し単位34となる画像パターンが、主走査方向に連続的に繰り返し、かつ副走査方向に隣接してなるものである。副走査方向への繰り返し回数は、画像形成時に副走査方向へ5mm以上あることが望ましい。
【0032】
図3では、図1の画像形成装置1のものとは異なり、LDアレイ2において半導体レーザがLD1〜LD4の4個設けられている例を想定している。すなわち、ブロック331は半導体レーザLD1とLD2による各1ドットが主走査方向、及び副走査方向に1ドット隔てた位置に存在する。この繰り返しパターンが有効画像領域内の主走査方向に連続して、また副走査方向に隣接して連なる。ブロック331の次に、ブロック332(半導体レーザLD2とLD3による各1ドット繰り返し画像)、ブロック333(半導体レーザLD3とLD4による各1ドット繰り返し画像)が副走査方向に並ぶこととなる。
【0033】
画像形成装置1で画像形成した評価チャート31の画像は次のように評価することができる。まず、半導体レーザがLD1〜LD4の4個設けられているときに、理想とする所定位置から主走査方向に半導体レーザLD1〜LD4間に製造誤差に基づく位置ずれがある場合、図4に示すように、隣り合わせとなる1組のビーム間の主走査方向ピッチが、理想とするピッチ(現実のドット位置を実線41,42、理想のドット位置を点線43で表している)より狭い場合には、そのブロック331,332又は333の濃度は濃くなる(図4(a))。また、その逆に、理想とするピッチより広い場合には、そのブロック331,332又は333の濃度は薄くなり、主走査方向のピッチ間隔は視覚的には画像濃度の濃淡として感じられるようになる(図4(b))。視覚の特性として、微妙なライン幅の違いを見分けるのは難しいが、画像濃度の濃淡の検出感度は非常に高く、特に隣接した領域では僅かの濃度差でも検出することができる。このため、オペレータは画像形成装置1で印刷出力した評価チャート31から僅かなビームピッチのずれでも目視にて検出することができる。
【0034】
また、画像形成装置1で印刷出力される評価チャート31の限度見本を作成して、これを実際に画像形成装置1で印刷出力された評価チャート31と比較することにより、容易に主走査方向のビームピッチの検査の合否の判断を行うことが可能となる。さらに、主走査方向ビームピッチの変位量を振った(変えた)ときの画像形成装置1で印刷出力される評価チャート31のサンプルと、実際に画像形成装置1で印刷出力された評価チャート31とを比較することにより、主走査方向のビームピッチの変位量を定量的に検出することも可能となる。
【0035】
また、各ビームの光路が異なるために、各ビームにおいてジターの影響が異なり、ある一像高で主走査方向の同期位置をあわせたとしても、他の像高において複数ビーム間で相対的な主走査方向のドットずれが起きるような場合においても、本実施の形態においては、微視的にみると離散した1ドットであっても、形成された画像としてみると、主走査方向及び副走査方向に一様に連続した画像として見えるため、有効画像範囲内の全像高における主走査方向のドット位置ずれの度合いを、印刷出力した評価チャート31の濃淡により判別可能となる。オペレータは有効画像範囲内の全像高における主走査方向のドット位置ずれの程度を考慮したうえで、最適となる主走査方向ビームピッチを選択することが可能となる。
【0036】
また、図5、図6に示すように、画像形成装置1に位相同期信号発生手段51、位相同期制御手段52を設けて、次のように構成してもよい。すなわち、位相同期信号発生手段51は、同期検知センサ10で得られたある一本のレーザビームに対応する同期検知信号Sに所定の遅延時間を与えることにより、各ビームに対応する位相同期信号S1,S2,…,Snを得る。ここで、所定の遅延時間を与えるとは、各位相同期信号S1,S2,…,Sn間に時間差を持たせることである。さらに、位相同期信号発生手段51とビデオ制御部11との間に設けられる位相同期制御手段52は、位相同期信号発生手段51からビデオ制御部11への位相同期信号S1,S2,…,Snを各ビーム独立に所望に遅延させることにより、新たな信号S1’,S2’,…,Sn’を得て、各ビームの書き出しタイミングを、それぞれ独立に制御することができる。
【0037】
すなわち、光ビームの本数をn本とすると、各光ビーム間の(n−1)個の遅延時間をメモリ53に保持して、各光ビームのうち一本の光ビームにより同期検知を行い、他の光ビームの感光体8への書き出しタイミングは当該一本の光ビームによる同期検知信号と(n−1)個の遅延時間の値から設定するようにする。
【0038】
また、オペレータは操作パネル13の操作により、位相同期制御手段52は、その内部に設けられているメモリ53に格納された各ビームの書き出しタイミングの値(各光ビーム間の遅延時間)を変更することにより、各ビームの書き出しタイミングをそれぞれ独立に制御することが可能となる。
【0039】
【発明の効果】
請求項1〜3に記載の発明は、主走査方向のビームピッチの変位を比較的高精度で簡易に検知することができる。また、評価チャートの限度見本を作成して、これを実際に画像形成装置で画像形成された評価チャートと比較することにより、簡易に主走査方向ビームピッチの検査の合否の判断を行うことが可能となる。さらに、ビームピッチの変位量を振ったときの評価チャートのサンプルと実際に画像形成装置で出力された評価チャートを比較することにより、主走査方向のビームピッチの変位量を定量的に検出することも可能となる。その上、各光ビームの光路が異なるために、各光ビームにおいてジターの影響が異なり、ある一像高で主走査方向の同期位置をあわせたとしても、他の像高において複数ビーム間で相対的な主走査方向ドットずれが起きるような場合においても、微視的にみると離散した1ドットであっても、形成された画像としてみると、主走査方向及び副走査方向に一様に連続した画像として見えるため、画像形成装置の有効画像範囲内の全像高における主走査方向のドット位置のずれの度合いを、出力した評価チャートの濃度の濃淡により判別可能となる。画像形成装置を走査するオペレータは感光体の有効画像範囲内の全像高における主走査方向ドット位置ずれの程度を考慮したうえで、最適となる主走査方向のピッチを選択することが可能となる。
【0040】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、走査パネルを走査することにより容易に評価チャートの画像形成を行って、主走査方向のピッチ間隔を判定することができる。
【0041】
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の発明において、各光ビームの主走査方向の書き出しタイミングを独立に設定することが可能となり、感光体の有効画像範囲内の全像高における主走査方向のドットの位置ずれの程度を考慮したうえで、最適となる主走査方向のビームピッチを選択することが可能となる。
【0042】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、各光ビームのうち一本の光ビームで同期検知を行い、他の光ビームの書き出しタイミングは当該一本の光ビームによる同期検知信号と各遅延時間の値から設定することで、最適となる主走査方向のビームピッチを設定することが可能となる。
【0043】
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、各光ビームの主走査方向の書き出しタイミングを独立に設定することが可能となり、オペレータは感光体の有効画像範囲内の全像高における主走査方向のドットの位置ずれの程度を考慮したうえで、最適となる主走査方向のビームピッチを設定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である画像形成装置の概略構成を示す説明図である。
【図2】感光体ドラム上での各半導体レーザ走査位置を示す説明図である。
【図3】本発明の一実施の形態である評価チャートの説明図である。
【図4】理想とする所定位置から主走査方向に半導体レーザ間に製造誤差に基づく位置ずれがある場合の説明図である。
【図5】画像形成装置の他の構成例の概略構成を示す説明図である。
【図6】同説明図である。
【図7】本発明の課題を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
8 感光体
9 同期検知センサ
12 記憶装置
13 操作パネル
34 評価チャート
52 位相同期制御手段
331,332,333 ブロック
LD1,LD2,LD3 発光素子

Claims (7)

  1. 同時に感光体の複数の主走査ラインをそれぞれ露光走査する複数の発光素子を備え、この複数の発光素子は副走査方向及び主走査方向にそれぞれ所定のピッチで配列されている電子写真方式の画像形成装置で画像形成して、前記主走査方向のピッチの製造誤差を判定する評価チャートにおいて、
    理想的な前記副走査方向のピッチ間隔で2列にて配列され当該各列は理想的な前記主走査方向のピッチ間隔の整数倍のピッチ間隔で連続的に配列されている複数のドットで形成され、前記2列間で隣り合う2つのドットは当該列方向に理想的な前記主走査方向のピッチ間隔だけずれているブロックが、前記複数の発光素子の隣り合う2つの組のそれぞれの前記露光走査位置に対応して複数設けられていること、を特徴とする評価チャート。
  2. 評価チャートを読み取った画像データを、同時に感光体の複数の主走査ラインをそれぞれ露光走査する複数の発光素子を備え、この複数の発光素子は副走査方向及び主走査方向にそれぞれ所定のピッチで配列されている電子写真方式の画像形成装置で画像形成して、前記主走査方向のピッチの製造誤差を判定する発光素子の評価方法において、
    前記評価チャートとして、理想的な前記副走査方向のピッチ間隔で2列にて配列され当該各列は理想的な前記主走査方向のピッチ間隔の整数倍のピッチ間隔で連続的に配列されている複数のドットで形成され、前記2列間で隣り合う2つのドットは当該列方向に理想的な前記主走査方向のピッチ間隔だけずれているブロックが、前記複数の発光素子の隣り合う2つの組のそれぞれの前記露光走査位置に対応して複数設けられているものを用いること、を特徴とする発光素子の評価方法。
  3. 同時に感光体の複数の主走査ラインをそれぞれ露光走査する複数の発光素子を備え、この複数の発光素子は副走査方向及び主走査方向にそれぞれ所定のピッチで配列されている電子写真方式の画像形成装置において、
    理想的な前記副走査方向のピッチ間隔で2列にて配列され当該各列は理想的な前記主走査方向のピッチ間隔の整数倍のピッチ間隔で連続的に配列されている複数のドットで形成され、前記2列間で隣り合う2つのドットは当該列方向に理想的な前記主走査方向のピッチ間隔だけずれているブロックが、前記複数の発光素子の隣り合う2つの組のそれぞれの前記露光走査位置に対応して複数設けられている評価チャートの画像を記憶している記憶装置を備え、
    前記評価チャートの画像を画像形成することができる、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 所定の操作を受け付ける操作パネルと、
    この所定の操作がなされたときは前記記憶装置から前記評価チャートを呼び出して前記評価チャートの画像形成を行う画像形成手段と、
    をさらに備えていることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記各発光素子がそれぞれ出力する光ビームの前記感光体への各書き出しタイミングをそれぞれ独立に制御する位相同期制御手段をさらに備えていること、を特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成装置。
  6. 前記光ビームを検知して前記露光走査の同期検知信号を出力する同期検知センサをさらに備え、
    前記位相同期制御手段は、前記光ビームの本数をn本とすると各光ビーム間の(n−1)個の遅延時間の設定を保持して、前記同期検知センサにより前記各光ビームのうち一本の光ビームで同期検知を行い、他の光ビームの前記書き出しタイミングは当該一本の光ビームによる同期検知信号と前記(n−1)個の遅延時間の値から設定すること、
    を特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記光ビームを検知して前記露光走査の同期検知信号を出力する同期検知センサをさらに備え、
    前記位相同期制御手段は、前記光ビームの本数をn本とすると各光ビーム間の(n−1)個の遅延時間の設定を保持して、前記同期検知センサにより前記各光ビームのうち一本の光ビームで同期検知を行い、他の光ビームの前記書き出しタイミングはユーザの設定を受け付けること、
    を特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
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