JP2004340628A - 回転センサ - Google Patents

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Tsutomu Izawa
勉 伊澤
Satohisa Shibayama
学久 柴山
Yasuhide Matsumoto
泰英 松本
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Abstract

【課題】振動を受けても、出力信号が安定している回転センサを提供すること。
【解決手段】基板1を第1の回転軸Scに取り付け、ブラシ保持部品3を、トーションバーBtを介して第1の回転軸に相対回転可能に連結される第2の回転軸Ssに取り付け、第1の回転軸の回転に伴う基板1とブラシ保持部品3との相対回転によってブラシからスリップリング1e,1gへ出力される出力信号に基づき、第1の回転軸のトルクを検出する回転センサ10。基板1は、回転中心を対称中心として第1抵抗体と対称に第2抵抗体が形成され、基板又はブラシ保持部品には、第1抵抗体及び第2抵抗体のそれぞれから出力される出力信号の変動を相殺する変動相殺用の抵抗が設けられている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、回転センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、地球環境問題への関心の高まりに伴い、自動車業界においては、自動車排出ガスの低減策の一つとして、車体の軽量化に関する研究が進んでいる。このような車体軽量化対策として、従来、油圧駆動が主流であったパワーステアリングを電動式とすることも一つの対策であり、駆動源としての油圧ポンプを不要とすることで自動車の一層の軽量化を実現できると考えられている。油圧式の場合、機械部品のみによってステアリング操作における適当なパワーアシストを実現していたが、電動式の場合、アシスト力をコンピュータが計算するため、ステアリングの角度(=蛇角)を計測する機能とトルクを計測する機能とを有する回転センサが必要であった。
【0003】
このような機能を有する回転センサとして、第1及び第2のロータ、表面に電気導体が形成され、第1のロータと一体に回転する基板、ブラシを保持した第1及び第2の保持部材を備えた回転センサが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
この回転センサは、図16に示すように、トルク検出用の抵抗体1dと、スリップリング1eが形成され、抵抗体1dの両端に電圧Vccが印加されている基板1を備えている。回転センサは、ブラシ保持部品に保持された各ブラシが抵抗体1dとスリップリング1eとに接触し、トーションバーを介して連結されているコラムシャフトとステアリングシャフトとにおいて、コラムシャフトとステアリングシャフトとが相対回転したときの、基板1と第1の保持部材との相対回転角度に基づく抵抗体1dの長さに基づいて両シャフト間に作用するトルクを検出している。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−357452号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1に開示された回転センサは、構成部材の回転を実現する必要上、各構成部材の寸法公差が大きく設定されている。このため、上記回転センサは、大きな寸法公差に起因して構成部材相互間における遊びが大きく、回転軸に取り付けたときに振動を受けて回転軸に直交する面内でガタつき易い。この結果、上記回転センサは、図17に示すように、出力される正規の出力信号Srが、両側の細線間の矢印Wで示す範囲内において変動し、検出される相対回転角度が変化してしまうという問題があった。
【0007】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、振動を受けても、出力信号が安定している回転センサを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明に係る回転センサは、所定の電圧が印加されたトルク検出用の第1抵抗体が周方向に沿って円弧状に形成された基板と、前記第1抵抗体と電気的に接触し、出力信号をスリップリングへ出力するブラシを保持したブラシ保持部品と、を備え、前記基板は、第1の回転軸に取り付け、前記ブラシ保持部品は、トーションバーを介して前記第1の回転軸に相対回転可能に連結される第2の回転軸に取り付け、前記第1の回転軸の回転に伴う前記基板と前記ブラシ保持部品との相対回転によって前記ブラシからスリップリングへ出力される出力信号に基づき、前記第1の回転軸のトルクを検出する回転センサにおいて、前記基板は、回転中心を対称中心として前記第1抵抗体と対称に第2抵抗体が形成され、前記基板又は前記ブラシ保持部品には、前記第1抵抗体及び第2抵抗体のそれぞれから出力される出力信号の変動を相殺する変動相殺用の抵抗が設けられていることを特徴とする。
【0009】
請求項1の発明によれば、変動相殺用の抵抗によって第1抵抗体及び第2抵抗体のそれぞれから出力される出力信号の変動を相殺し、振動を受けたり、トーションバーの軸ずれが生じたりしても、回転センサにおける出力信号が安定するようにしている。
【0010】
また、請求項2の発明に係る回転センサは、上記の発明において、前記変動相殺用の抵抗は、それぞれ同等の抵抗値を有することを特徴とする。
【0011】
請求項2の発明によれば、第1抵抗体及び第2抵抗体のそれぞれから出力される出力信号の変動を適切に相殺するようにしている。
【0012】
また、請求項3の発明に係る回転センサは、上記の発明において、前記第1抵抗体及び第2抵抗体は、半径方向に隣接配置され、かつ、電圧が印加される位置が前記基板の回転方向に沿って離れた位置に配置されていることを特徴とする。
【0013】
請求項3の発明によれば、出力信号が互いに異なるようにしている。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明に係る回転センサの好適な実施の形態について説明する。
【0015】
(実施の形態1)
まず、この発明の回転センサに係る実施の形態1について説明する。図1は、この発明の実施の形態1である回転センサの構成を示す断面図である。回転センサ10は、例えば、自動車のステアリング装置に取り付けてハンドル操作に伴う蛇角及びトルクを検出するもので、図1に示すように、コラムシャフトScに取り付けられる基板1、ステアリングシャフトSsに取り付けられるブラシ保持部品3及びケース8を備えている。
【0016】
ここで、ステアリング装置においては、コラムシャフトScは、トーションバーBtを介してステアリングシャフトSsに連結され、ステアリングハンドルを操作すると、コラムシャフトScによってステアリングシャフトSsが回転すると共に、コラムシャフトScとステアリングシャフトSsとの間にトルク差が生じ、このトルク差に応じてトーションバーBtが捩れる。回転センサ10は、コラムシャフトScとステアリングシャフトSsとの間におけるこの捩れ角を検出し、両シャフト間に作用するトルクに換算するものである。
【0017】
基板1は、図1に示すように、取付け部材2を介して第1の回転軸であるコラムシャフトScの下端に取り付けられる円板である。基板1は、コラムシャフトScの回転角度(蛇角)を検出する角度検出用の抵抗体1aが上面の全周に亘って形成されている。抵抗体1aは、所定の電圧が印加され、例えば図2に示すように、点Aに0(V)、点Bに5(V)の電圧を印加すると、点A,B間においては、ブラシ9の点Aからの位置xに応じて電圧が変化する。このとき、位置xと電圧Vとは、図3に示すように正比例することから、基板1、従ってコラムシャフトScの回転角度である蛇角をケース8外部の後述する演算装置によって算出することができる。
【0018】
一方、基板1は、スリップリング1b、トルク検出用の第1抵抗体1c,1d及びスリップリング1eが下面の外周側から内周側へ周方向に沿って半径が異なる同心円からなる円弧に形成されている。また、基板1の下面には、図4に示すように、回転中心Crを対称中心としてトルク検出用の第1抵抗体1d及びスリップリング1eと対称の位置に第2抵抗体1f及びスリップリング1gが形成されている。第1抵抗体1dと第2抵抗体1fは、一端に電圧GNDが、他端に電圧Vccが印加され、電圧GND,Vccが印加される位置が回転中心Crに対して対向する位置に配置されている。スリップリング1eとスリップリング1gは、第1抵抗体1d及び第2抵抗体1fに関する変動相殺用の抵抗R1,R2がそれぞれ一端近傍に設けられ、一端の信号出力部Voutで接続されている。尚、抵抗R1と抵抗R2は、抵抗値が同等となるように設けられている。
【0019】
ここで、回転センサ10は、トルク検出に第1抵抗体1d及びスリップリング1e、第2抵抗体1f及びスリップリング1g並びに抵抗R1,R2を使用している。このため、図4においては、これらのみを図示している。また、基板1は、取付け部材2と一体に形成してもよい。
【0020】
ブラシ保持部品3は、図1に示すように、中央の開口3aの部分で取付け部材7に取り付けられ、取付け部材7を介して第2の回転軸であるステアリングシャフトSsの上端に取り付けられる円板であり、上面にはトルクブラシ4〜6が設けられている。トルクブラシ4〜6は、ブラシ4a〜6a及びブラシ4b〜6bを有しており、トルクブラシ4がスリップリング1b及びトルク検出用の抵抗体1cと、トルクブラシ5がスリップリング1e及び第1抵抗体1dと、トルクブラシ6が第2抵抗体1f及びスリップリング1gと、それぞれ電気的に接触している。ここで、ブラシ保持部品3は、取付け部材7と一体に形成してもよい。
【0021】
このとき、ブラシ4a〜6aは、スリップリング1b,1e,1gに対して、ブラシ4b〜6bは、トルク検出用の抵抗体1c,1d及び第2抵抗体1fに対して、それぞれ使用される。ブラシ5bは、ステアリングハンドルの操作による基板1とブラシ保持部品3との相対回転角度に応じた第1抵抗体1dからの出力信号をスリップリング1eを介してケース8外部の電子回路やマイコンチップ等の演算装置11へ出力する。演算装置11においては、回転センサ10において、予め求めておいたコラムシャフトScとステアリングシャフトSsとの間における相対回転に伴う出力信号と両シャフト間に作用するトルクとの関係から、入力される出力信号を両シャフト間に作用するトルクに換算する。
【0022】
ケース8は、自動車の図1に示す車体Bdに固定され、基板1とブラシ保持部品3を収容している。ケース8は、蓋となる上ケース8aと、下ケース8bとを有しており、上ケース8aの下面に、基板1の角度検出用の抵抗体1aと電気的に接触するブラシ9が設けられている。
【0023】
回転センサ10は、以上のように構成され、角度検出用の抵抗体1aとブラシ9とによって基板1、従ってコラムシャフトScの回転を検出し、コラムシャフトScの回転に伴う基板1とブラシ保持部品3との相対回転によってブラシ5a,6aからスリップリング1e,1gへ出力される出力信号に基づき、コラムシャフトScとステアリングシャフトSsとの間に作用するトルクを検出する。
【0024】
このとき、回転センサ10は、回転センサ10の振動によって基板1やブラシ保持部品3がステアリングシャフトSsに直交する半径方向にガタつき、第1抵抗体1dからトルクブラシ5を介してスリップリング1eへ出力される出力信号が増加したとする。この場合、トルクブラシ5からスリップリング1eへ出力される出力信号の電圧値をV1とする。一方、第2抵抗体1fが第1抵抗体1dと対称に配置されているため、第2抵抗体1fからトルクブラシ6を介してスリップリング1gへ出力される出力信号は、増加分と同じ値だけ減少する。この場合、トルクブラシ6を介してスリップリング1gへ出力される出力信号の電圧値をV2とする。
【0025】
そして、図4に示したように、スリップリング1eとスリップリング1gは、それぞれ第1抵抗体1d及び第2抵抗体1fそれぞれに関する変動相殺用の抵抗R1,R2が設けられ、信号出力部Voutで接続されている。このため、回転センサ10においては、図5に示すように、抵抗R1と抵抗R2とによって出力信号(V1)と出力信号(V2)とが相殺される。従って、回転センサ10においては、振動に伴う出力変動が相殺され、出力信号の変動が抑えられる。この結果、回転センサ10は、図5に示すように、コラムシャフトScとステアリングシャフトSs、従って基板1とブラシ保持部品3との相対回転角度に対し、変動のない安定した出力信号Vをトルク検出用の信号としてケース8外部の演算装置11へ出力し、コラムシャフトScとステアリングシャフトSsとの間に作用するトルクが安定した状態で検出される。
【0026】
(実施の形態2)
次に、この発明の回転センサに係る実施の形態2について説明する。実施の形態1の回転センサ10は、ブラシ保持部品3が取付け部材7を介してステアリングシャフトSsに取り付けていたが、実施の形態2では弾性連結部材を介してブラシ保持部品を取付け部材に取り付けている。自動車のステアリング装置においては、コラムシャフトとステアリングシャフトがトーションバーを介して連結されることから、通常、コラムシャフトとステアリングシャフトの軸中心がずれていることがある。このため、実施の形態2においては、このずれを吸収し、回転角度やトルクを検出する際の精度の低下を抑えるため、弾性連結部材を介してブラシ保持部品を取付け部材に取り付けることとしたものである。
【0027】
ここで、以下に説明する各実施の形態においては、実施の形態1と同一の構成部材には同一の符号を付している。
【0028】
図6は、この発明の実施の形態2である回転センサの構成を示す断面図である。回転センサ20は、ブラシ保持部品21が弾性連結部材22を介して取付け部材7に取り付けられている。
【0029】
ブラシ保持部品21は、図6に示すように、中央に形成された開口21aが開口3aよりも大きいことを除いて実施の形態1のブラシ保持部品3と同様に構成され、上面にはトルクブラシ4〜6が設けられている。
【0030】
弾性連結部材22は、図7に示すように、リング状の本体22aの外周に2つの第1弾性片22bと2つの第2弾性片22dがそれぞれ対向配置されている。第1弾性片22bと第2弾性片22dは、90°の中心角をおいて本体22aに等間隔に配置されている。
【0031】
第1弾性片22bは、本体22aに半径方向外方へ湾曲させると共に、外方へ突出させて形成され、先端側に2つのねじ孔22cが設けられている。第1弾性片22bは、先端がブラシ保持部品21の内周上面にねじ止めされる。第2弾性片22dは、本体22aに半径方向内方へ湾曲させると共に、内方へ突出させて形成され、先端側に2つのねじ孔22eが設けられている。第2弾性片22dは、先端が取付け部材7の上面にねじ止めされる。
【0032】
弾性連結部材22は、上記のように構成されていることから、ブラシ保持部品21が回転する方向の変位に対しては剛性が高く、ステアリングシャフトSsに垂直なブラシ保持部品21の半径方向の変位に対しては剛性が低くなる特性を発揮する。
【0033】
従って、回転センサ20は、第1抵抗体1dの他に第2抵抗体1fを設けた回転センサ10における効果に加え、コラムシャフトScの回転をブラシ保持部品21に伝達しつつ、コラムシャフトScとステアリングシャフトSsとの間の軸ずれを吸収できるという効果を奏する。
【0034】
(実施の形態3)
図8は、回転センサ10の基板1を図1において下方から見た底面図である。図9は、このときのブラシ保持部品3を図1において上方から見た平面図である。この実施の形態3の回転センサ10では、実施の形態1の回転センサ10において基板1に設けられていた変動相殺用の抵抗R1,R2をブラシ保持部品3に設けている。
【0035】
基板1は、図8に示すように、スリップリング1e,1gが信号出力部Voutで接続されている。一方、ブラシ保持部品3は、図9に示すように、変動相殺用の抵抗R1,R2が設けられると共に、トルクブラシ5,6のブラシ5a,6bを1つにまとめたブラシ5cが設けられている。ブラシ5cは、基板1のスリップリング1e,1gと電気的に接触し、ステアリングハンドルの操作による基板1とブラシ保持部品3との相対回転角度に応じた第1抵抗体1d及び第2抵抗体1fからの出力信号をスリップリング1e,1gを介してケース8外部の電子回路やマイコンチップ等の演算装置11へ出力する。
【0036】
このように、変動相殺用の抵抗R1,R2を、ブラシ保持部品3側に設けると、回転センサ10は、基板1やブラシ保持部品3における設計上の自由度が増すと言う利点がある。
【0037】
(実施の形態4)
図10は、回転センサ10の基板1を図1において下方から見た底面図である。図11は、このときのブラシ保持部品3を図1において上方から見た平面図である。この実施の形態4の回転センサ10では、実施の形態1の回転センサ10においてそれぞれ1つずつ設けられていた第1抵抗体1d,第2抵抗体1f及び変動相殺用の抵抗R1,R2がそれぞれ2つずつ設けられている。
【0038】
このとき、基板1は、図10に示すように、第1抵抗体1dと第2抵抗体1fが、互いに対向する位置に周方向に沿ってそれぞれ2つずつ設けられ、スリップリング1e,1gが信号出力部Voutで接続されている。一方、ブラシ保持部品3は、図11に示すように、変動相殺用の抵抗R1,R2が設けられると共に、トルクブラシ5,6のブラシ5a,6bを1つにまとめたブラシ5cが設けられている。ブラシ5cは、基板1のスリップリング1e,1gと電気的に接触し、ステアリングハンドルの操作による基板1とブラシ保持部品3との相対回転角度に応じた第1抵抗体1d及び第2抵抗体1fからの出力信号をスリップリング1e,1gを介してケース8外部の演算装置11へ出力する。
【0039】
このように、基板1に第1抵抗体1dと第2抵抗体1fを複数設け、変動相殺用の抵抗R1,R2を、ブラシ保持部品3側に設けると、回転センサ10は、変形1における効果に加えて、回転軸に直交する面内でガタついても、変形例1の場合よりも広い範囲におけるガタつきをカバーできるので、より一層出力信号を安定させることができる。
【0040】
(実施の形態5)
図12は、回転センサ10の基板1を図1において下方から見た底面図である。図13は、このときのブラシ保持部品3を図1において上方から見た平面図である。この実施の形態5の回転センサ10では、実施の形態1の回転センサ10において基板1のみに設けていた第1抵抗体1d,第2抵抗体1f、スリップリング1e,1g及び変動相殺用の抵抗R1,R2のうち、第1抵抗体1d,第2抵抗体1f及びスリップリング1e,1gが基板1に、変動相殺用の抵抗R1,R2がブラシ保持部品3に、それぞれ設けられている。
【0041】
このとき、基板1は、図12に示すように、回転中心Crを対称中心としてトルク検出用の第1抵抗体1d及びスリップリング1eと対称の位置に第2抵抗体1f及びスリップリング1gが形成されている。スリップリング1eとスリップリング1gは、信号出力部Voutで接続されている。一方、ブラシ保持部品3は、図13に示すように、変動相殺用の抵抗R1,R2が設けられると共に、抵抗R1,R2両端のそれぞれ第1抵抗体1d,第2抵抗体1f及びスリップリング1e,1gと対応する位置にブラシ5a,5b及びブラシ6a,6bが設けられている。
【0042】
このように、第1抵抗体1d,第2抵抗体1f及びスリップリング1e,1gが基板1に、変動相殺用の抵抗R1,R2がブラシ保持部品3に、それぞれ分けて設けることによっても、回転センサ10は、基板1やブラシ保持部品3における設計上の自由度が増す。
【0043】
(実施の形態6)
図14は、回転センサ10の基板1を図1において下方から見た底面図である。この実施の形態6の回転センサ10は、実施の形態1の回転センサ10においてそれぞれ1つずつ設けられていた第1抵抗体1d及び第2抵抗体1fが、半径の異なる同心円上にそれぞれ2つずつ設けられ、電圧を印加する位置が周方向に沿って逆向きに設定されている。即ち、基板1は、図14に示すように、第1抵抗体1d1の内側に第1抵抗体1d2が、第2抵抗体1f1の内側に第2抵抗体1f2が、それぞれ設けられている。そして、第1抵抗体1d1及び第2抵抗体1f1からの出力信号と第1抵抗体1d2及び第2抵抗体1f2からの出力信号とをケース8外部の演算装置11へ出力し、コラムシャフトScとステアリングシャフトSsとの間に作用するトルクを検出する。
【0044】
このような第1抵抗体1d及び第2抵抗体1fを2つ設けた基板1を用いると、回転センサ10は、図15に示すように、第1抵抗体1d1及び第2抵抗体1f1からの出力信号T1に対して、第1抵抗体1d2及び第2抵抗体1f2からの出力信号T2が得られる。このため、回転センサ10は、出力信号T1と出力信号T2とに基づいて異常検出等に利用することができる。
【0045】
尚、上記各実施の形態の回転センサは、自動車のステアリング装置に取り付けてハンドル操作に伴うトルクを検出する場合について説明した。しかし、本発明の回転センサは、例えば、ロボットアームのように、互いに回転する2本の回転軸間におけるトルクを検出するものであれば、どのようなものにも使用可能である。
【0046】
また、実施の形態3〜6の回転センサ10は、実施の形態2の回転センサ20にも適用可能である。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、基板は、回転中心を対称中心として第1抵抗体と対称に第2抵抗体が形成され、前記基板又はブラシ保持部品には、前記第1抵抗体及び第2抵抗体のそれぞれから出力される出力信号の変動を相殺する変動相殺用の抵抗が設けられているので、回転軸に直交する面内でガタついても、出力信号の変動が抑えられ、出力信号が安定している回転センサを提供することができるという効果を奏する。
【0048】
また、請求項2の発明によれば、前記変動相殺用の抵抗は、それぞれ同等の抵抗値を有するので、第1抵抗体及び第2抵抗体のそれぞれから出力される出力信号の変動を適切に相殺することができる。
【0049】
また、請求項3の発明によれば、前記第1抵抗体及び第2抵抗体は、半径方向に隣接配置され、かつ、電圧が印加される位置が前記基板の回転方向に沿って離れた位置に配置されているので、互いに異なる出力信号を出力することで、異常検出等に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1である回転センサの構成を示す断面図である。
【図2】角度検出用の抵抗体によって蛇角を検出する原理を説明する図である。
【図3】図2において抵抗体に沿ったブラシの位置と電圧との関係を示す図である。
【図4】図1の回転センサにおける基板を下方から見た底面図である。
【図5】変動相殺用の抵抗によって出力信号の変動が相殺され、出力信号の変動が抑えられる原理を説明する図である。
【図6】この発明の実施の形態2である回転センサの構成を示す断面図である。
【図7】図6の回転センサで用いる弾性連結部材の斜視図である。
【図8】この発明の実施の形態3である回転センサの基板を下方から見た底面図である。
【図9】この発明の実施の形態3である回転センサのブラシ保持部品を上方から見た平面図である。
【図10】この発明の実施の形態4である回転センサの基板を下方から見た底面図である。
【図11】この発明の実施の形態4である回転センサのブラシ保持部品を上方から見た平面図である。
【図12】この発明の実施の形態5である回転センサの基板を下方から見た底面図である。
【図13】この発明の実施の形態5である回転センサのブラシ保持部品を上方から見た平面図である。
【図14】この発明の実施の形態6である回転センサの基板を下方から見た底面図である。
【図15】図14の基板を用いた実施の形態6の回転センサにおける出力信号を示す図である。
【図16】従来の回転センサにおける基板の底面図である。
【図17】従来の回転センサにおける出力信号の変動を説明する図である。
【符号の説明】
1 基板
2 取付け部材
1a 抵抗体
1b,1e スリップリング
1c,1d 第1抵抗体
1f 第2抵抗体
1g スリップリング
3 ブラシ保持部品
3a 開口
4〜6 トルクブラシ
4a〜6a ブラシ
4b〜6b ブラシ
5c ブラシ
7 取付け部材
8 ケース
8a 上ケース
8b 下ケース
9 ブラシ
10 回転センサ
20 回転センサ
21 ブラシ保持部品
21a 開口
22 弾性連結部材
22a 本体
22b 第1弾性片
22c,22eねじ孔
22d 第2弾性片
Bt トーションバー
Cr 回転中心
R1,R2 変動相殺用の抵抗
Sc コラムシャフト
Ss ステアリングシャフト

Claims (3)

  1. 所定の電圧が印加されたトルク検出用の第1抵抗体が周方向に沿って円弧状に形成された基板と、
    前記第1抵抗体と電気的に接触し、出力信号をスリップリングへ出力するブラシを保持したブラシ保持部品と、
    を備え、前記基板は、第1の回転軸に取り付け、前記ブラシ保持部品は、トーションバーを介して前記第1の回転軸に相対回転可能に連結される第2の回転軸に取り付け、前記第1の回転軸の回転に伴う前記基板と前記ブラシ保持部品との相対回転によって前記ブラシからスリップリングへ出力される出力信号に基づき、前記第1の回転軸のトルクを検出する回転センサにおいて、
    前記基板は、回転中心を対称中心として前記第1抵抗体と対称に第2抵抗体が形成され、
    前記基板又は前記ブラシ保持部品には、前記第1抵抗体及び第2抵抗体のそれぞれから出力される出力信号の変動を相殺する変動相殺用の抵抗が設けられていることを特徴とする回転センサ。
  2. 前記変動相殺用の抵抗は、それぞれ同等の抵抗値を有することを特徴とする請求項1に記載の回転センサ。
  3. 前記第1抵抗体及び第2抵抗体は、半径方向に隣接配置され、かつ、電圧が印加される位置が前記基板の回転方向に沿って離れた位置に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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