JP2004340562A - グロープラグ - Google Patents

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Abstract

【課題】 有効にコイル部材に発生する熱量を金属チューブに伝熱することができるグロープラグを提供することを目的とする。
【解決手段】 グロープラグ1が、先端側が閉塞した軸線方向に延びる筒状の金属チューブ3と、該金属チューブ3内に収納され、金属チューブ3と間隔をおいて配置された棒状の絶縁体14と、該絶縁体の外周面を取り囲むように配置されたコイル部材5と、該金属チューブ3内を密封するように充填された絶縁粉末15とを備え、絶縁体14が、絶縁粉末15よりも低い熱伝導率を持つ材料からなる。これにより、コイル部材5内の熱伝導率をコイル部材5と金属チューブ3との間の熱伝導率より低くすることで、コイル部材5で発生する熱がコイル部材5内側に伝導することを抑制し、金属チューブ3に有効に伝導されることになる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ディーゼルエンジンのシリンダ内を予熱するためのグロープラグや水の予熱のための加熱プラグに使用されるグロープラグに関する。
従来のグロープラグは、先端側が閉塞した軸線方向に延びる筒状の金属チューブと、該金属チューブ内に収納され、金属チューブと間隔をおいて配置された棒状の絶縁体と、該絶縁体の外周面を取り囲むように配置されたコイル部材と、該金属チューブ内を密封するように充填された絶縁粉末とを備える(特許文献1参照)。
特開昭57−58017号公報(第1頁)
この特許文献1のグロープラグでは、棒状の絶縁体をコイル部材の内部空間に挿入することで、金属チューブの絞り加工時にコイル部材が曲がり、コイル部材が金属チューブに接合するのを防止したり、コイル部材の巻き線のピッチが不均一になり、各グロープラグの発熱の特性がばらつくのを防止している。また、絶縁粉末のみが充填された金属チューブ内は、絞り加工後も、粉末粒子と粉末粒子との間にわずかな間隙が生じる。そこで、棒状の絶縁体を挿入することで、絶縁粉末を充填するスペースを少なくし、間隙を減らすことで、充填性を高めている。
しかし、特許文献1のグロープラグでは、コイル部材で発生した熱量を金属チューブに有効に伝導することができない。これは、コイル部材で発生した熱量が、直接ディーゼルエンジンのシリンダ内の予熱や水の予熱に起因する金属チューブのみに伝導するだけでなく、コイル部材からコイル部材内側の絶縁体にも伝導されるからである。その結果、有効な発熱源としてグロープラグを使用することができない虞があった。
本発明は、こうした問題を鑑みてなされたものであって、コイル部材に発生する熱量を有効に金属チューブに伝熱することができるグロープラグを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた本発明(請求項1に記載の発明)は、先端側が閉塞した軸線方向に延びる筒状の金属チューブと、該金属チューブ内に収納され、金属チューブと間隔をおいて配置された棒状の絶縁体と、該絶縁体の外周面を取り囲むように配置されたコイル部材と、該金属チューブ内を密封するように充填された絶縁粉末と、を備えるグロープラグにおいて、前記絶縁体は、前記絶縁粉末よりも低い熱伝導率を持つ絶縁体材料からなることを特徴とする。
本発明のグロープラグでは、コイル部材内側に挿入される絶縁体が、金属チューブ内を密封するように充填された絶縁粉末よりも低い熱伝導率を持つ絶縁体材料とする。つまり、コイル部材の内側の熱伝導率をコイル部材と金属チューブとの間の熱伝導率より低くすることで、コイル部材で発生する熱が金属チューブに伝導することが増大し、金属チューブに有効に伝導されることになる。よって、有効な発熱源として使用できるグロープラグを得ることができる。
ところで、グロープラグは、内燃機関の予熱のために、所定温度を設定し、その所定温度で維持するものが一般的である。そこで、グロープラグを所定温度にて維持するために、コイル部材に所定の電流にて通電されつづけることが必要となる。その結果、コイル部材が断線したりする危険性がある。
ところが、本発明のグロープラグのように、コイル部材の内側に熱伝導率が絶縁粉末より低い絶縁体材料からなる絶縁体を挿入する。これにより、コイル部材で発生する熱が金属チューブに有効に伝導するので、所定温度に維持するためのコイル部材への発熱量が従来のグロープラグより低減することができる。その結果、コイル部材へ流れる所定の電流も低減され、コイル部材の耐久性も向上することができる。
また、本発明のグロープラグは、絶縁体の径をA、コイル部材の内径をBとして、A≧0.6Bであると良い。これにより、コイル部材の内側における絶縁体の占める割合が大きくなり、有効にコイル部材の内側の熱伝導率を低減することができる。なお、コイル部材の内径Bとは、コイル部材を軸方向に投影した時にできるコイル部材の影の内径のことである。
また、本発明のグロープラグは、絶縁粉末が酸化マグネシウムであって、絶縁体材料がアルミナであるとよい。このように、絶縁粉末が酸化マグネシウムであって、絶縁体材料がアルミナであると、より有効にコイル部材の熱量を金属チューブに伝熱することができる。
また、かかる目的を達成するためになされた別の本発明(請求項4に記載の発明)は、先端側が閉塞した軸線方向に延びる筒状の金属チューブと、該金属チューブ内に収納されると共に金属チューブと間隔をおいて配置され、絶縁体材料からなる棒状の絶縁体と、該絶縁体の外周面を取り囲むように配置されたコイル部材と、該金属チューブ内を密封するように充填された絶縁粉末と、を備えるグロープラグにおいて、軸線に対して垂直な断面にて切断した時に、金属チューブとコイル部材との間隙における絶縁粉末のほうが、絶縁体における絶縁体材料よりも同面積当りの占有率が大きいことを特徴とする。
本発明のグロープラグでは、金属チューブとコイル部材との間隙における絶縁粉末の占有率を、絶縁体における絶縁体材料の占有率よりも大きくする。このため、金属チューブとコイル部材との間隙の空隙が、絶縁体の空隙よりも少なく、絶縁粉末の熱伝導率が絶縁体の熱伝導率よりも低くすることができ、コイル部材で発生する熱を有効に金属チューブに伝導することができる。なお、占有率は、グロープラグの軸線に垂直に切断した断面において同面積当りにて測定する。
また、本発明のグロープラグのように、金属チューブとコイル部材との間隙における絶縁粉末の占有率を、絶縁体における絶縁体材料の占有率よりも大きくする。これにより、コイル部材で発生する熱が金属チューブに有効に伝導するので、所定温度に維持するためのコイル部材への発熱量が従来のグロープラグより低減することができる。その結果、コイル部材へ流れる所定の電流も低減され、コイル部材の耐久性も向上することができる。
また、本発明のグロープラグは、絶縁粉末の平均粒径を、絶縁体材料の平均粒径よりも小さくすることが良い。これにより、金属チューブとコイル部材との間隙における絶縁粉末の占有率を、絶縁体における絶縁体材料の占有率よりも大きくことができ、コイル部材で発生する熱を有効に金属チューブに伝導することができる。
また、前記絶縁体材料は、前記絶縁粉末よりも低い熱伝導率を持つことが良い。つまり、コイル部材の内側の熱伝導率をコイル部材と金属チューブとの間の熱伝導率より低くすることで、コイル部材で発生する熱が金属チューブに伝導することが増大し、金属チューブに有効に伝導されることになる。よって、さらに有効な発熱源として使用できるグロープラグを得ることができる。
以下、本発明の実施形態1を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一例であるグロープラグ1の内部構造を示すものであり、図2は先端部の拡大図の内部構造を示すものである。グロープラグ1は、軸O方向に延びる筒状の主体金具3と、主体金具の先端に固着した軸O方向に延びる先端を閉塞した筒状の金属チューブ2と、電極となる中軸4とから概略構成される。金属チューブ2はSUS310S等のステンレス鋼からなる。中軸4は主体金具3の中心を通って金属チューブ2内に達しており、また、金属チューブ2の筒底と中軸4の先端はコイル部材5を介して電気的に繋がっている。コイル部材5は先端側に発熱コイル51、後端側に制御コイル52となっている。発熱コイル51は、例えば、その20℃での電気抵抗比R20が80μΩ・cm以上200μΩ・cm以下、1000℃での電気抵抗比をR1000として、R1000/R20が0.8〜3以下の材料、具体的には、Fe−Cr−Al合金、Ni−Cr合金、Fe−Cr合金等により構成されている。また、制御コイル52は、例えばその20℃での電気抵抗比R20が5μΩ・cm以上20μΩ・cm以下、1000℃での電気抵抗比をR1000として、R1000/R20が6以上の材料具体的Co−Ni−Fe合金、Co−Fe合金等により構成されている。なお、実施形態は、制御コイル52を中軸4と発熱コイル51の間に介在させて両者を間接的に接続したが、制御コイル52を設けないようにして発熱コイル51と中軸4とを直結するようにしてもよい。
金属チューブ2内のコイル部材5内側には、酸化アルミニウム(アルミナ)、酸化ジルコニウム(ジルコニア)等の絶縁体材料からなる棒状の絶縁体14が挿入されている。また、金属チューブ2内を密封するように酸化マグネシウム(マグネシア)粉末等からなる絶縁粉末15が詰められている。このように、そして、金属チューブ2と中軸4の前端部との間に弾性パッキン16によるシールがされていて、その弾性パッキン16で金属チューブ2がふさがれている。なお、上記のアルミナとマグネシアとのように、絶縁体14は絶縁粉末15よりも熱伝導率が低い絶縁体材料により形成されている。その結果、コイル部材5の内側の熱伝導率をコイル部材5と金属チューブ2との間の熱伝導率より低くすることで、コイル部材5で発生する熱が金属チューブ2に伝導することが増大し、金属チューブ2に有効に伝導されることになる。よって、有効な発熱源として使用できるグロープラグ1を得ることができる。
また、グロープラグ1を内燃機関の予熱のために、所定温度を設定し、その所定温度で維持する場合でも、コイル部材5で発生する熱が金属チューブ2に有効に伝導するので、所定温度に維持するためのコイル部材5への発熱量が従来のグロープラグより低減することができる。その結果、コイル部材5へ流れる所定の電流も低減され、コイル部材5の耐久性も向上することができる。
さらに、絶縁体14の径Aは、コイル部材5の内径Bと略同一となっている。絶縁体14の径をA、コイル部材5の内径をBとして、A≧0.6Bであると、コイル部材5内側の熱伝導率が増加し、有効に金属チューブ2にコイル部材5の熱量を伝熱することができる。
そして、主体金具3の上端には段付き孔7が形成されており、その段付き孔7に嵌めたブッシュ状の絶縁環8によって中軸4の上部が主体金具3の中心に支持され且つ両者の接合部分が電気的に絶縁されている。また、段付き孔7と中軸4の間には隙間があり、その隙間にはOリング9によってふさがれている。
一方、主体金具3の上端の胴部外周には六角ボルト形態の工具係合部10があり、また、その下にディーゼルエンジン(図示せず)等を接続するネジ部11が形成されている。また、中軸4の上部には、ネジ部12が形成されており、そのネジ部12に螺合する丸ナット13で絶縁環8が押さえつけられている。なお、中軸4と電源ケーブルとを電気的に接続するにあたっては、本実施形態のように両者を直接接続するものに限定されず、例えば、中軸の頂部を覆う形態で端子電極(図示せず)を設け、その端子電極を中軸4に固定した上で端子電極と電気ケーブルとを接続させてもよい。
以下、グロープラグ1の製造方法について説明する。まず、制御コイル52と発熱コイル51とが溶接されたコイル部材5内に絶縁体14を挿入し、後端側(制御コイル52側)を中軸4に、例えば、抵抗溶接により接合する。そして、発熱コイル51側からコイル部材5を金属チューブ2内側に挿入し、発熱コイル51の先端側を金属チューブ2の先端に例えば、アーク溶接等の溶接により接合する。そして、金属チューブ2内側を密封するように、絶縁粉末15を充填し、さらに、金属チューブ2の後端側内部に弾性パッキン16を挿入する。
そして、スエージング加工にて金属チューブ2の後端側を搾り弾性パッキン16を加締め、さらに金属チューブ2全体を後端側から先端側に向かってスエージングで所定の寸法になるように絞り加工をする。そして、その後、中軸4の後端側から主体金具3の先端側内孔に挿入し、金属チューブ2の後端側にて、主体金具3に圧入等の締まり嵌めをする。そして、主体金具3の後端側にOリング9に封止し、その後、絶縁環8、丸ナット13を中軸4に順に挿入することで、グロープラグ1が完成する。
次に、本発明の実施形態2について説明する。
なお、実施形態2のグロープラグ100は、上述したグロープラグ1の絶縁粉末15と絶縁体14の材料及び平均粒径が異なる形態である。よって、グロープラグ100の構成については、実施形態1のグロープラグ1の構成と同一であるため、図1及び図2を代用し、同一部分は同一符号で示し、絶縁粉末15及び絶縁体14について主に説明する。
実施形態2のグロープラグ100のコイル部材5内側には、酸化マグネシウム(マグネシア)等の絶縁体材料からなる棒状の絶縁体14が挿入されている。また、金属チューブ2内を密封するように絶縁体14の絶縁体材料と同一の酸化マグネシウム(マグネシア)粉末等からなる絶縁粉末15が詰められている。そして、グロープラグ100の絶縁粉末15の平均粒径は75μmである。一方、絶縁体14の絶縁体材料の平均粒径は120μmである。このように、絶縁粉末15の平均粒径を、絶縁体14の絶縁体材料の平均粒径よりも小さくすることで、グロープラグ100を軸線に対して垂直に切断した断面における金属チューブ2とコイル部材5との間隙における絶縁粉末15の占有率を、絶縁体14における絶縁体材料の占有率よりも大きくすることができる。このため、金属チューブ2とコイル部材5との間隙の空隙が、絶縁体14の空隙よりも少なく、絶縁粉末15の熱伝導率が絶縁体14の熱伝導率よりも低くすることができ、コイル部材5で発生する熱を有効に金属チューブ2に伝導することができる。
以下、本発明の効果を確認するために行った実験結果について説明する。まず、図1に示す形態のグロープラグ1を、上記説明した方法により作製した。なお、コイル部材5の径を直径0.35mmとし、長さを22mmとした。さらに、金属チューブ2の長さを42mm、チューブ径を先端側を直径4.5mm、後端側を直径5mm、金属チューブ2の厚さ0.75mmとする。そして、絶縁体14の絶縁体材料及び絶縁粉末15を表1のような材料にするグロープラグ1を作成した。そして、直流11Vを印加し、60秒後の金属チューブ2の表面温度、発熱量を調べた。なお、表面温度は金属チューブ2の最高発熱温度であり、また、発熱量は60秒時の電流量と印加電圧から算出した。また、上記グロープラ1グに直流13Vを5分間印加し、その後1分間通電をやめるという通電サイクルで、断線するサイクル数を測定した。結果を表1に示す。なお、試料番号1、4、5は比較例、試料番号2、3は本実施例である。
表1において、発熱量が80Wである試料番号1、2、4を比較すると、試料番号1、4はそれぞれ表面温度が900℃、850℃であったのに対して、試料番号2は、表面温度が930℃となった。このように、絶縁粉末15を酸化マグネシウムとし、絶縁体14の絶縁体材料をアルミナとすることで、コイル部材5で発生する熱量が、金属チューブ2に有効に伝導されることが分かる。
さらに、表面温度が900℃である試料番号1、3、5を比較すると、試料番号1、5は、それぞれ耐久性が10000サイクル、3000サイクルであったのに対して、試料番号3は、耐久性が13000サイクルであった。これにより、グロープラグ1を所定温度(この場合は900℃)で維持するためのコイル部材5の発熱量が低減され、コイル部材5の耐久性も向上することができる。
次に、図1に示す形態のグロープラグ100を、作製した。なお、コイル部材5の径を直径0.35mmとし、長さを22mmとした。さらに、金属チューブ2の長さを42mm、チューブ径を先端側を直径4.5mm、後端側を直径5mm、金属チューブ2の厚さ0.75mmとする。そして、酸化マグネシウムからなる絶縁体14及び酸化マグネシウムからなる絶縁粉末15とするグロープラグ1を作成した。そして、直流11Vを印加し、60秒後の金属チューブ2の表面温度、発熱量を調べた。なお、表面温度は金属チューブ2の最高発熱温度であり、また、発熱量は60秒時の電流量と印加電圧から算出した。また、上記グロープラグ1に直流13Vを5分間印加し、その後1分間通電をやめるという通電サイクルで、断線するサイクル数を測定した。さらに、グロープラグ1の先端から5mm後端側に位置する断面にて切断し、その面の絶縁体14及び金属チューブ2とコイル部材5との間隙をそれぞれ0.3mm平方の面を画像処理にて撮影して、絶縁体材料及び絶縁粉末15の占有率も調べた。その結果を表2に示す。なお、試料番号6は試料番号1と同様のグロープラグ1であり、7、8は本実施例である。
表2において、発熱量が80Wである試料番号6、7を比較すると、試料番号6はそれぞれ表面温度が900℃であったのに対して、試料番号7は、表面温度が920℃となった。このように、金属チューブ2とコイル部材5との間隙における絶縁粉末15の占有率が絶縁体14における絶縁体材料の占有率よりも大きいときに、表面温度が増加し、コイル部材5で発生する熱量が、金属チューブ2に有効に伝導されることが分かる。
さらに、表面温度が900℃である試料番号6、8を比較すると、試料番号6は、それぞれ耐久性が10000サイクルであったのに対して、試料番号8は、耐久性が12000サイクルであった。これにより、グロープラグ1を所定温度(この場合は900℃)で維持するためのコイル部材5の発熱量が低減され、コイル部材5の耐久性も向上することができる。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることは言うまでもない。例えば、上記実施例では、グロープラグ1について説明したが、これに限られず、水を加熱するウォータヒータとしても利用可能である。
本発明の実施形態1及び実施形態2を示すグロープラグ1、100の縦断面図である。 本発明の実施形態1及び実施形態2を示すグロープラグ1、100の先端部の拡大断面図である。
符号の説明
1、100・・・グロープラグ、2・・・金属チューブ、3・・・主体金具、4・・・中軸、5・・・コイル部材、51・・・発熱コイル、52・・・発熱コイル、8・・・絶縁環、9・・・Oリング、13・・・丸ナット、14・・・絶縁体、15・・・絶縁粉末、16・・・弾性パッキン

Claims (6)

  1. 先端側が閉塞した軸線方向に延びる筒状の金属チューブと、該金属チューブ内に収納され、金属チューブと間隔をおいて配置された棒状の絶縁体と、該絶縁体の外周面を取り囲むように配置されたコイル部材と、該金属チューブ内を密封するように充填された絶縁粉末と、を備えるグロープラグにおいて、
    前記絶縁体は、前記絶縁粉末よりも低い熱伝導率を持つ絶縁体材料からなることを特徴とするグロープラグ。
  2. 請求項1に記載のグロープラグにおいて、
    絶縁体の径をA、コイル部材の内径をBとして、A≧0.6Bであることを特徴とするグロープラグ。
  3. 請求項1または2に記載のグロープラグにおいて、
    前記絶縁粉末が酸化マグネシウムであって、前記絶縁体材料がアルミナであることと特徴とするグロープラグ。
  4. 先端側が閉塞した軸線方向に延びる筒状の金属チューブと、該金属チューブ内に収納されると共に金属チューブと間隔をおいて配置され、絶縁体材料からなる棒状の絶縁体と、該絶縁体の外周面を取り囲むように配置されたコイル部材と、該金属チューブ内を密封するように充填された絶縁粉末と、を備えるグロープラグにおいて、
    軸線に対して垂直な断面にて切断した時に、前記金属チューブと前記コイル部材との間隙における前記絶縁粉末のほうが、前記絶縁体における前記絶縁体材料よりも同面積当りの占有率が大きいことを特徴とするグロープラグ。
  5. 請求項4に記載のグロープラグにおいて、
    前記絶縁粉末の平均粒径は、前記絶縁体材料の平均粒径よりも小さいことを特徴とするグロープラグ。
  6. 請求項4または5に記載のグロープラグにおいて、
    前記絶縁体材料は、前記絶縁粉末よりも低い熱伝導率を持つことを特徴とするグロープラグ。
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