JP2004340275A - 弁体 - Google Patents
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Abstract
【課題】閉弁動作の繰り返しによる損耗などが生じ難く、また、弁座部に対して面的に接触して閉弁をなすと共に、開弁時における流体の移動によって生じる圧力によって変形し難い弁体の提供。
【解決手段】弁動作部材Mの一端側に備え付けられる弁体1である。中央部に弁動作部材Mの止着孔10aを備えると共に、弁孔Hよりも大きく、かつ、弁動作部材Mの移動方向にほぼ直交する向きの両面部10b、10bを備えた厚肉のベース10と、ベース10の一面部10bから突き出すように備えられると共に、突き出し端11aを弁孔Hの孔縁よりも外方に位置させて閉弁時に弁孔Hの孔縁に続く弁座面Haに弾性的に圧接される薄肉の環状リップ11とを備えている。環状リップ11は、その突き出し端11aに向かうに連れて、ベース10の中央部から離れ出すように、突き出されている。
【選択図】 図2
【解決手段】弁動作部材Mの一端側に備え付けられる弁体1である。中央部に弁動作部材Mの止着孔10aを備えると共に、弁孔Hよりも大きく、かつ、弁動作部材Mの移動方向にほぼ直交する向きの両面部10b、10bを備えた厚肉のベース10と、ベース10の一面部10bから突き出すように備えられると共に、突き出し端11aを弁孔Hの孔縁よりも外方に位置させて閉弁時に弁孔Hの孔縁に続く弁座面Haに弾性的に圧接される薄肉の環状リップ11とを備えている。環状リップ11は、その突き出し端11aに向かうに連れて、ベース10の中央部から離れ出すように、突き出されている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、弁孔の孔軸方向に移動可能にこの弁孔に通された弁動作部材の一端側に備え付けられて、この弁動作部材の閉弁方向への移動によってこの弁孔を塞いで閉弁状態を作り出し、また、この弁動作部材の開弁方向への移動によってこの弁孔から離れて開弁状態を作り出すように機能する弁体の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
弁孔に通され、この弁孔の孔軸方向に移動する弁動作部材に取り付けられて、この弁動作部材の閉弁方向への移動によって閉弁状態を作り出す弁体として、特許文献1に示されるものがある。
【0003】
かかる弁体は、半球面状をなす一面と、凹球面状をなす他面とを備え、この一面側を弁座部に押し付けて閉弁状態を作り出すように機能するものとなっている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−274751号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、かかる従来の弁体は、半球面状をなす一面を弁座部に押し付けるものであるため、弁座部との接触が点接触となってしまうものであり、したがってまた、閉弁動作を繰り返すことにより経時的にこの接触箇所に摩耗や破損などを生じ易いものであった。また、こうしたことから、弁座部側の接触箇所にアール付けをすることを余儀なくさせるものであった。また、かかる弁体は、その全体が薄肉に構成されているため、開弁時には、この開弁時における流体の移動によって生じる圧力によって半球面状の一面のアールを大きくする向きに変形し易く、こうした関係から開弁時に弁体と弁座部との間に相応のクリアランスを確保するようにセッティングすることを余儀なくさせるものであった。
【0006】
そこでこの発明は、閉弁動作の繰り返しによる損耗などが生じ難く、また、弁座部に対して面的に接触して閉弁をなすと共に、開弁時における流体の移動によって生じる圧力によって変形し難い弁体を提供することを主たる目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明にあっては、弁体が以下の(1)〜(4)の構成を備えたものとした。
(1)弁孔の孔軸方向に移動可能にこの弁孔に通された弁動作部材の一端側に備え付けられる弁体であって、
(2)中央部に弁動作部材の止着孔を備えると共に、弁孔よりも大きく、かつ、弁動作部材の移動方向にほぼ直交する向きの両面部を備えた厚肉のベースと、
(3)このベースの一面部から突き出すように備えられると共に、突き出し端を弁孔の孔縁よりも外方に位置させて閉弁時に弁孔の孔縁に続く弁座面に弾性的に圧接される薄肉の環状リップとを備えており、
(4)しかも、この環状リップが、その突き出し端に向かうに連れて、ベースの中央部から離れ出すように、突き出されている。
【0008】
かかる弁体は、ベースの止着孔に、弁動作部材をその一端側から挿通することによって弁動作部材に備え付けることができる。
【0009】
弁動作部材が閉弁方向に移動されると、環状リップが弁孔の孔縁に続く弁座面に弾性的に圧接され、閉弁状態が作り出される。この閉弁時には、ベース自体は弁座面に接触しない、つまり、閉弁時には環状リップによってベースと弁座面との間にクリアランスが作り出されることから、閉弁動作の繰り返しによって経時的にベースに摩耗や損傷などを生じさせることがない。
【0010】
また、環状リップは、その突き出し端に向かうに連れて、ベースの中央部から離れ出すように、突き出されていることから、環状リップにおけるベースの中央部側に向けられた面を弁座面に面的に接触させて閉弁をなすことができ、閉弁状態を安定的に維持できると共に、環状リップ自体の損耗なども生じがたい。さらに、弁座面に若干の凹凸がある場合であっても、環状リップの変形によって、こうした凹凸に関わらず、安定的なシールをなすことができる。
【0011】
また、開弁時は、この開弁時の流体の移動によって生じる圧力によってベースは変形し難いことから、この開弁状態も安定的に維持される。弁体自体も支障なく小型化することが可能となる。
【0012】
また、請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載の弁体における環状リップが、突き出し端に向かうに連れて次第に薄くなるようにしてあることを特徴としている。
【0013】
かかる構成によれば、閉弁時において、環状リップをよりスムースに弾性変形し易くすることができる。
【0014】
また、請求項3記載の発明にあっては、請求項1又は請求項2記載の弁体におけるベースの両面部にそれぞれ環状リップが備えられていることを特徴としている。
【0015】
かかる構成によれば、弁操作部材の一端側への弁体の組み付けに方向性がなくなり、弁装置のアッセンブリーにあたっての労力の軽減を図ることができる。
【0016】
また、請求項4記載の発明にあっては、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の弁体におけるベースと環状リップとが一体的に成形されていることを特徴としている。
【0017】
かかる構成によれば、弁体を容易かつ適切に作り出すことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図1ないし図4に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について説明する。
【0019】
なお、ここで図1および図2は、実施の形態にかかる弁体1の使用状態を断面の状態として表しており、図1は開弁時、図2は閉弁時の様子である。また、図3は、かかる弁体1を平面視して示しており、図示はしないが、底面視の形状はこの平面視の形状と同一となる。また、図4は、かかる弁体1を断面にして表している。
【0020】
この実施の形態にかかる弁体1は、弁孔Hの孔軸方向に移動可能にこの弁孔Hに通された弁動作部材Mの一端側に備え付けられて、この弁動作部材Mの閉弁方向への移動によってこの弁孔Hを塞いで閉弁状態を作り出し、また、この弁動作部材Mの開弁方向への移動によってこの弁孔Hから離れて開弁状態を作り出すように機能するものである。
【0021】
かかる弁体1は、各種流体の移送路中に設けられる弁装置、典型的には、水などの液体の移送路中に設けられる弁装置に用いられるものである。
【0022】
かかる弁体1は、ベース10と、環状リップ11とを備えている。
【0023】
ベース10は、中央部に弁動作部材Mの止着孔10aを備えている。また、弁孔Hよりも大きく、かつ、弁動作部材Mの移動方向にほぼ直交する向きの両面部10b、10bを備えている。
【0024】
一方、環状リップ11は、ベース10の一面部10bから突き出すように備えられると共に、突き出し端11aを弁孔Hの孔縁よりも外方に位置させて閉弁時に弁孔Hの孔縁に続く弁座面Haに弾性的に圧接されるように構成されている。
【0025】
また、環状リップ11は、その突き出し端11aに向かうに連れて、ベース10の中央部から離れ出すように、突き出されている。
【0026】
また、ベース10は、弁孔Hの開弁時における流体の移動によって生じる圧力によって変形し難い厚肉状体として構成されており、一方、環状リップ11は、閉弁時に弁座面Haに弾性的に変形して密着し易い薄肉状体として構成されている。
【0027】
弁体1は、ベース10の止着孔10aに、弁動作部材Mをその一端側から挿通することによって弁動作部材Mに備え付けることができる。
【0028】
弁動作部材Mが閉弁方向に移動されると、環状リップ11が弁孔Hの孔縁に続く弁座面Haに弾性的に圧接され、閉弁状態が作り出される。この閉弁時には、ベース10自体は弁座面Haに接触しない、つまり、閉弁時には環状リップ11によってベース10と弁座面Haとの間にクリアランスが作り出されることから、閉弁動作の繰り返しによって経時的にベース10に摩耗や損傷などを生じさせることがない。
【0029】
また、環状リップ11は、その突き出し端11aに向かうに連れて、ベース10の中央部から離れ出すように、突き出されていることから、環状リップ11におけるベース10の中央部側に向けられた面を弁座面Haに面的に接触させて閉弁をなすことができ、閉弁状態を安定的に維持できると共に、環状リップ11自体の損耗なども生じがたい。さらに、弁座面Haに若干の凹凸がある場合であっても、環状リップ11の変形によって、こうした凹凸に関わらず、安定的なシールをなすことができる。
【0030】
また、開弁時は、この開弁時の流体の移動によって生じる圧力によってベース10は変形し難いことから、この開弁状態も安定的に維持される。弁体1自体も支障なく小型化することが可能となる。
【0031】
図示の例にあっては、環状リップ11は、突き出し端11aに向かうに連れて次第に薄くなるようにしてある。
【0032】
この図示の例のようにした場合、閉弁時において、環状リップ11をよりスムースに弾性変形し易くすることができる。
【0033】
また、図示の例にあっては、ベース10の両面部10b、10bにそれぞれ環状リップ11が備えられている。
【0034】
この図示の例のようにした場合、弁操作部材の一端側への弁体1の組み付けに方向性がなくなり、弁装置のアッセンブリーにあたっての労力の軽減を図ることができる。
【0035】
また、図示の例にあっては、ベース10と環状リップ11とが一体的に成形されている。
【0036】
この図示の例のようにした場合、弁体1を容易かつ適切に作り出すことができる。典型的には、ゴム又はゴム状弾性を備えたプラスチックによって、ベース10と環状リップ11とを備えた弁体1を一体に成形することが予定される。
【0037】
ベース10は、剛性を備えた厚肉状体であれば、その外郭形状はいかなるものであってもよいが、図示の例にあっては、ベース10は、円盤状体として構成されている。そして、このベース10の中央部に円形の貫通穴が形成されており、この貫通穴が前記止着孔10aとして機能するようになっている。
【0038】
図示の例にあっては、弁動作部材Mは、一端部に小径頭部Maを、他端部に大径頭部Mbをそれぞれ備えると共に、この小径頭部Maの側を弁孔Hに挿入可能とした軸状体として構成されている。この弁動作部材Mの大径頭部Mbには、この弁動作部材Mの移動方向に沿った図示しない貫通孔が形成されており、開弁時にはこの貫通孔によって液体の移動が確保されるようになっている。
【0039】
小径頭部Maと弁動作部材Mの中間部Mcとの間には、弁体1の止着孔10aの径とほぼ等しい外径を備えた頸部Mdが形成されている。また、小径頭部Maは、その頭頂部から顎部に向かうに連れて次第にこの小径頭部Maの外径を太める向きに傾斜したテーパー面Meを側面外周に有している。
【0040】
図示の例では、弁体1の止着孔10aにこの小径頭部Maを入れ込むことによって、前記テーパー面Meにより止着孔10aが弾性的に次第に押し広げられ、小径頭部Maのこの弁体1の止着孔10aの通り抜けが許容されると共に、この止着孔10aを小径頭部Maが通り抜け切った位置での弁体1側の弾性復帰によって小径頭部Maの顎部と中間部Mcとの間において弁体1の中央部を挟み付けて、この弁体1を弁動作部材Mに止め付けるさせるようにしている。
【0041】
図示の例ではまた、弁動作部材Mは、弁孔Hに筒一端を一体に連通させるようにして、この弁孔Hの設けられている部材の一面から突き出すようにこの部材と一体に形成された筒状体P内に納められるようにしてある。かかる筒状体Pの他端は開放されており、この開放された他端から小径頭部Maの側を先にしてこの筒状体P内に弁動作部材Mを入れ込ませ、この小径頭部Maを弁孔Hに挿入して前記部材の他面側から突き出させた後、この小径頭部Maの側に前記のように弁体1を止め付けさせることで、弁動作部材Mが弁孔Hの孔軸方向に移動可能な状態で組み付けられるようになっている。また、図示の例では、この組み付けにあたり、弁動作部材Mの大径頭部Mbの顎部にバネ一端を押し当てると共に、バネ他端を筒状体Pの内方に位置される弁孔H周囲の面に押し当てさせるようにした圧縮コイルバネSが弁動作部材Mに巻装されるようになっており、このバネSによって弁動作部材Mは閉弁方向に常時付勢されるようになっている。図示の例では、筒状体Pの筒他端からこの筒状体P内に弁動作部材Mの大径頭部Mbに突き当たる部材(図示は省略する。)が入り込むと、この部材によって弁動作部材Mが前記バネSの付勢に抗して移動され、これにより開弁がなされ、弁座面Haの形成側にある流体が弁孔Hを通じて筒状体Pの筒他端から流出し、あるいはまた、筒状体P側から流体が弁孔Hを通じて弁座面Haの形成側に流入するようになっている。
【0042】
また、図示の例にあっては、環状リップ11は、ベース10の一面部10b側と他面部10b側とにおいてそれぞれ、設けられている。両面部10b、10bの環状リップ11はほぼ同寸、同形をなすように構成されている。また、かかる環状リップ11は、ベース10から一体に突き出されている。また、かかる環状リップ11は、ベース10の止着孔10aを円心とした円環状をなすように形成されている。かかる環状リップ11は、その断面形状において、ベース10の中央部側に向けられた面、つまり、内面11bと、これと反対の外面11cをいずれも、その突き出し端11aに向かうに連れて次第にベース10の中央部から離れる向きに傾斜させるように、ベース10の外周部から斜めに突き出すように形成されている。また、かかる環状リップ11の突き出し端11aは、アール状をなすように丸められている。図示の例では、環状リップ11の突き出し幅が、ベース10の肉厚の約2分の1となるようにしてある。
【0043】
【発明の効果】
この発明にかかる弁体は、閉弁時において弁座部に対してそのベースを接触させることがなく、また、この閉弁時には弁座部に対して環状リップを弾性的に面的に接触させることから、閉弁状態を安定的に維持できると共に、閉弁動作の繰り返しによる損耗などが生じ難い。また、開弁時における流体の移動によって生じる圧力によって変形し難い特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】弁体1の使用状態を示した断面構成図
【図2】弁体1の使用状態を示した断面構成図
【図3】弁体1の平面図
【図4】弁体1の断面図
【符号の説明】
1 弁体
10 ベース
10a 止着孔
10b 面部
11 環状リップ
11a 突き出し端
H 弁孔
Ha 弁座面
M 弁動作部材
【発明の属する技術分野】
この発明は、弁孔の孔軸方向に移動可能にこの弁孔に通された弁動作部材の一端側に備え付けられて、この弁動作部材の閉弁方向への移動によってこの弁孔を塞いで閉弁状態を作り出し、また、この弁動作部材の開弁方向への移動によってこの弁孔から離れて開弁状態を作り出すように機能する弁体の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
弁孔に通され、この弁孔の孔軸方向に移動する弁動作部材に取り付けられて、この弁動作部材の閉弁方向への移動によって閉弁状態を作り出す弁体として、特許文献1に示されるものがある。
【0003】
かかる弁体は、半球面状をなす一面と、凹球面状をなす他面とを備え、この一面側を弁座部に押し付けて閉弁状態を作り出すように機能するものとなっている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−274751号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、かかる従来の弁体は、半球面状をなす一面を弁座部に押し付けるものであるため、弁座部との接触が点接触となってしまうものであり、したがってまた、閉弁動作を繰り返すことにより経時的にこの接触箇所に摩耗や破損などを生じ易いものであった。また、こうしたことから、弁座部側の接触箇所にアール付けをすることを余儀なくさせるものであった。また、かかる弁体は、その全体が薄肉に構成されているため、開弁時には、この開弁時における流体の移動によって生じる圧力によって半球面状の一面のアールを大きくする向きに変形し易く、こうした関係から開弁時に弁体と弁座部との間に相応のクリアランスを確保するようにセッティングすることを余儀なくさせるものであった。
【0006】
そこでこの発明は、閉弁動作の繰り返しによる損耗などが生じ難く、また、弁座部に対して面的に接触して閉弁をなすと共に、開弁時における流体の移動によって生じる圧力によって変形し難い弁体を提供することを主たる目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明にあっては、弁体が以下の(1)〜(4)の構成を備えたものとした。
(1)弁孔の孔軸方向に移動可能にこの弁孔に通された弁動作部材の一端側に備え付けられる弁体であって、
(2)中央部に弁動作部材の止着孔を備えると共に、弁孔よりも大きく、かつ、弁動作部材の移動方向にほぼ直交する向きの両面部を備えた厚肉のベースと、
(3)このベースの一面部から突き出すように備えられると共に、突き出し端を弁孔の孔縁よりも外方に位置させて閉弁時に弁孔の孔縁に続く弁座面に弾性的に圧接される薄肉の環状リップとを備えており、
(4)しかも、この環状リップが、その突き出し端に向かうに連れて、ベースの中央部から離れ出すように、突き出されている。
【0008】
かかる弁体は、ベースの止着孔に、弁動作部材をその一端側から挿通することによって弁動作部材に備え付けることができる。
【0009】
弁動作部材が閉弁方向に移動されると、環状リップが弁孔の孔縁に続く弁座面に弾性的に圧接され、閉弁状態が作り出される。この閉弁時には、ベース自体は弁座面に接触しない、つまり、閉弁時には環状リップによってベースと弁座面との間にクリアランスが作り出されることから、閉弁動作の繰り返しによって経時的にベースに摩耗や損傷などを生じさせることがない。
【0010】
また、環状リップは、その突き出し端に向かうに連れて、ベースの中央部から離れ出すように、突き出されていることから、環状リップにおけるベースの中央部側に向けられた面を弁座面に面的に接触させて閉弁をなすことができ、閉弁状態を安定的に維持できると共に、環状リップ自体の損耗なども生じがたい。さらに、弁座面に若干の凹凸がある場合であっても、環状リップの変形によって、こうした凹凸に関わらず、安定的なシールをなすことができる。
【0011】
また、開弁時は、この開弁時の流体の移動によって生じる圧力によってベースは変形し難いことから、この開弁状態も安定的に維持される。弁体自体も支障なく小型化することが可能となる。
【0012】
また、請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載の弁体における環状リップが、突き出し端に向かうに連れて次第に薄くなるようにしてあることを特徴としている。
【0013】
かかる構成によれば、閉弁時において、環状リップをよりスムースに弾性変形し易くすることができる。
【0014】
また、請求項3記載の発明にあっては、請求項1又は請求項2記載の弁体におけるベースの両面部にそれぞれ環状リップが備えられていることを特徴としている。
【0015】
かかる構成によれば、弁操作部材の一端側への弁体の組み付けに方向性がなくなり、弁装置のアッセンブリーにあたっての労力の軽減を図ることができる。
【0016】
また、請求項4記載の発明にあっては、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の弁体におけるベースと環状リップとが一体的に成形されていることを特徴としている。
【0017】
かかる構成によれば、弁体を容易かつ適切に作り出すことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図1ないし図4に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について説明する。
【0019】
なお、ここで図1および図2は、実施の形態にかかる弁体1の使用状態を断面の状態として表しており、図1は開弁時、図2は閉弁時の様子である。また、図3は、かかる弁体1を平面視して示しており、図示はしないが、底面視の形状はこの平面視の形状と同一となる。また、図4は、かかる弁体1を断面にして表している。
【0020】
この実施の形態にかかる弁体1は、弁孔Hの孔軸方向に移動可能にこの弁孔Hに通された弁動作部材Mの一端側に備え付けられて、この弁動作部材Mの閉弁方向への移動によってこの弁孔Hを塞いで閉弁状態を作り出し、また、この弁動作部材Mの開弁方向への移動によってこの弁孔Hから離れて開弁状態を作り出すように機能するものである。
【0021】
かかる弁体1は、各種流体の移送路中に設けられる弁装置、典型的には、水などの液体の移送路中に設けられる弁装置に用いられるものである。
【0022】
かかる弁体1は、ベース10と、環状リップ11とを備えている。
【0023】
ベース10は、中央部に弁動作部材Mの止着孔10aを備えている。また、弁孔Hよりも大きく、かつ、弁動作部材Mの移動方向にほぼ直交する向きの両面部10b、10bを備えている。
【0024】
一方、環状リップ11は、ベース10の一面部10bから突き出すように備えられると共に、突き出し端11aを弁孔Hの孔縁よりも外方に位置させて閉弁時に弁孔Hの孔縁に続く弁座面Haに弾性的に圧接されるように構成されている。
【0025】
また、環状リップ11は、その突き出し端11aに向かうに連れて、ベース10の中央部から離れ出すように、突き出されている。
【0026】
また、ベース10は、弁孔Hの開弁時における流体の移動によって生じる圧力によって変形し難い厚肉状体として構成されており、一方、環状リップ11は、閉弁時に弁座面Haに弾性的に変形して密着し易い薄肉状体として構成されている。
【0027】
弁体1は、ベース10の止着孔10aに、弁動作部材Mをその一端側から挿通することによって弁動作部材Mに備え付けることができる。
【0028】
弁動作部材Mが閉弁方向に移動されると、環状リップ11が弁孔Hの孔縁に続く弁座面Haに弾性的に圧接され、閉弁状態が作り出される。この閉弁時には、ベース10自体は弁座面Haに接触しない、つまり、閉弁時には環状リップ11によってベース10と弁座面Haとの間にクリアランスが作り出されることから、閉弁動作の繰り返しによって経時的にベース10に摩耗や損傷などを生じさせることがない。
【0029】
また、環状リップ11は、その突き出し端11aに向かうに連れて、ベース10の中央部から離れ出すように、突き出されていることから、環状リップ11におけるベース10の中央部側に向けられた面を弁座面Haに面的に接触させて閉弁をなすことができ、閉弁状態を安定的に維持できると共に、環状リップ11自体の損耗なども生じがたい。さらに、弁座面Haに若干の凹凸がある場合であっても、環状リップ11の変形によって、こうした凹凸に関わらず、安定的なシールをなすことができる。
【0030】
また、開弁時は、この開弁時の流体の移動によって生じる圧力によってベース10は変形し難いことから、この開弁状態も安定的に維持される。弁体1自体も支障なく小型化することが可能となる。
【0031】
図示の例にあっては、環状リップ11は、突き出し端11aに向かうに連れて次第に薄くなるようにしてある。
【0032】
この図示の例のようにした場合、閉弁時において、環状リップ11をよりスムースに弾性変形し易くすることができる。
【0033】
また、図示の例にあっては、ベース10の両面部10b、10bにそれぞれ環状リップ11が備えられている。
【0034】
この図示の例のようにした場合、弁操作部材の一端側への弁体1の組み付けに方向性がなくなり、弁装置のアッセンブリーにあたっての労力の軽減を図ることができる。
【0035】
また、図示の例にあっては、ベース10と環状リップ11とが一体的に成形されている。
【0036】
この図示の例のようにした場合、弁体1を容易かつ適切に作り出すことができる。典型的には、ゴム又はゴム状弾性を備えたプラスチックによって、ベース10と環状リップ11とを備えた弁体1を一体に成形することが予定される。
【0037】
ベース10は、剛性を備えた厚肉状体であれば、その外郭形状はいかなるものであってもよいが、図示の例にあっては、ベース10は、円盤状体として構成されている。そして、このベース10の中央部に円形の貫通穴が形成されており、この貫通穴が前記止着孔10aとして機能するようになっている。
【0038】
図示の例にあっては、弁動作部材Mは、一端部に小径頭部Maを、他端部に大径頭部Mbをそれぞれ備えると共に、この小径頭部Maの側を弁孔Hに挿入可能とした軸状体として構成されている。この弁動作部材Mの大径頭部Mbには、この弁動作部材Mの移動方向に沿った図示しない貫通孔が形成されており、開弁時にはこの貫通孔によって液体の移動が確保されるようになっている。
【0039】
小径頭部Maと弁動作部材Mの中間部Mcとの間には、弁体1の止着孔10aの径とほぼ等しい外径を備えた頸部Mdが形成されている。また、小径頭部Maは、その頭頂部から顎部に向かうに連れて次第にこの小径頭部Maの外径を太める向きに傾斜したテーパー面Meを側面外周に有している。
【0040】
図示の例では、弁体1の止着孔10aにこの小径頭部Maを入れ込むことによって、前記テーパー面Meにより止着孔10aが弾性的に次第に押し広げられ、小径頭部Maのこの弁体1の止着孔10aの通り抜けが許容されると共に、この止着孔10aを小径頭部Maが通り抜け切った位置での弁体1側の弾性復帰によって小径頭部Maの顎部と中間部Mcとの間において弁体1の中央部を挟み付けて、この弁体1を弁動作部材Mに止め付けるさせるようにしている。
【0041】
図示の例ではまた、弁動作部材Mは、弁孔Hに筒一端を一体に連通させるようにして、この弁孔Hの設けられている部材の一面から突き出すようにこの部材と一体に形成された筒状体P内に納められるようにしてある。かかる筒状体Pの他端は開放されており、この開放された他端から小径頭部Maの側を先にしてこの筒状体P内に弁動作部材Mを入れ込ませ、この小径頭部Maを弁孔Hに挿入して前記部材の他面側から突き出させた後、この小径頭部Maの側に前記のように弁体1を止め付けさせることで、弁動作部材Mが弁孔Hの孔軸方向に移動可能な状態で組み付けられるようになっている。また、図示の例では、この組み付けにあたり、弁動作部材Mの大径頭部Mbの顎部にバネ一端を押し当てると共に、バネ他端を筒状体Pの内方に位置される弁孔H周囲の面に押し当てさせるようにした圧縮コイルバネSが弁動作部材Mに巻装されるようになっており、このバネSによって弁動作部材Mは閉弁方向に常時付勢されるようになっている。図示の例では、筒状体Pの筒他端からこの筒状体P内に弁動作部材Mの大径頭部Mbに突き当たる部材(図示は省略する。)が入り込むと、この部材によって弁動作部材Mが前記バネSの付勢に抗して移動され、これにより開弁がなされ、弁座面Haの形成側にある流体が弁孔Hを通じて筒状体Pの筒他端から流出し、あるいはまた、筒状体P側から流体が弁孔Hを通じて弁座面Haの形成側に流入するようになっている。
【0042】
また、図示の例にあっては、環状リップ11は、ベース10の一面部10b側と他面部10b側とにおいてそれぞれ、設けられている。両面部10b、10bの環状リップ11はほぼ同寸、同形をなすように構成されている。また、かかる環状リップ11は、ベース10から一体に突き出されている。また、かかる環状リップ11は、ベース10の止着孔10aを円心とした円環状をなすように形成されている。かかる環状リップ11は、その断面形状において、ベース10の中央部側に向けられた面、つまり、内面11bと、これと反対の外面11cをいずれも、その突き出し端11aに向かうに連れて次第にベース10の中央部から離れる向きに傾斜させるように、ベース10の外周部から斜めに突き出すように形成されている。また、かかる環状リップ11の突き出し端11aは、アール状をなすように丸められている。図示の例では、環状リップ11の突き出し幅が、ベース10の肉厚の約2分の1となるようにしてある。
【0043】
【発明の効果】
この発明にかかる弁体は、閉弁時において弁座部に対してそのベースを接触させることがなく、また、この閉弁時には弁座部に対して環状リップを弾性的に面的に接触させることから、閉弁状態を安定的に維持できると共に、閉弁動作の繰り返しによる損耗などが生じ難い。また、開弁時における流体の移動によって生じる圧力によって変形し難い特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】弁体1の使用状態を示した断面構成図
【図2】弁体1の使用状態を示した断面構成図
【図3】弁体1の平面図
【図4】弁体1の断面図
【符号の説明】
1 弁体
10 ベース
10a 止着孔
10b 面部
11 環状リップ
11a 突き出し端
H 弁孔
Ha 弁座面
M 弁動作部材
Claims (4)
- 弁孔の孔軸方向に移動可能にこの弁孔に通された弁動作部材の一端側に備え付けられる弁体であって、
中央部に弁動作部材の止着孔を備えると共に、弁孔よりも大きく、かつ、弁動作部材の移動方向にほぼ直交する向きの両面部を備えた厚肉のベースと、
このベースの一面部から突き出すように備えられると共に、突き出し端を弁孔の孔縁よりも外方に位置させて閉弁時に弁孔の孔縁に続く弁座面に弾性的に圧接される薄肉の環状リップとを備えており、
しかも、この環状リップが、その突き出し端に向かうに連れて、ベースの中央部から離れ出すように、突き出されていることを特徴とする弁体。 - 環状リップが、突き出し端に向かうに連れて次第に薄くなるようにしてあることを特徴とする請求項1記載の弁体。
- ベースの両面部にそれぞれ環状リップが備えられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の弁体。
- ベースと環状リップとが一体的に成形されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の弁体。
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