JP2004340037A - 排ガス浄化装置の異常判定方法および排ガス浄化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】排ガス浄化装置の異常放電を正確かつ確実に検知可能にすることを目的とする。
【解決手段】排ガス浄化装置1は、受電極としての浄化容器10と放電電極11とに高電圧を印加して発生させたプラズマを用いて排ガスを浄化するものである。排ガス浄化装置1では、エンジンECU20によって、電源ユニット15により浄化容器10と放電電極11とに印加される電圧の積算値Vsが基準電圧積算値Vsrを下回っている場合、または、浄化容器10と放電電極11との間における放電電流の積算値Isが基準電流積算値Isrを上回っている場合に、異常放電が発生していると判定され(S14)、電源ユニット15が停止させられる(S16)。
【選択図】 図3
【解決手段】排ガス浄化装置1は、受電極としての浄化容器10と放電電極11とに高電圧を印加して発生させたプラズマを用いて排ガスを浄化するものである。排ガス浄化装置1では、エンジンECU20によって、電源ユニット15により浄化容器10と放電電極11とに印加される電圧の積算値Vsが基準電圧積算値Vsrを下回っている場合、または、浄化容器10と放電電極11との間における放電電流の積算値Isが基準電流積算値Isrを上回っている場合に、異常放電が発生していると判定され(S14)、電源ユニット15が停止させられる(S16)。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一対の電極に高電圧を印加して発生させたプラズマを用いて排ガスを浄化する排ガス浄化装置の異常判定方法および排ガス浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、内燃機関の排ガスを浄化するための技術として、相対する一対の電極に交流電圧を印加して発生させたプラズマを用いて排ガスを浄化する排ガス浄化装置(プラズマリアクタ)が知られている。この種の排ガス浄化装置では、電極に効率よく高電圧を印加して、排ガスの良好な浄化処理に寄与する放電(コロナ放電、無声放電)を発生させる必要がある。その一方で、電極への給電系統に含まれる絶縁部が劣化すると、排ガスの浄化処理に支障をきたす異常放電が発生してしまう。また、排ガス中に水分が含まれていると、排ガスの良好な浄化処理に寄与し得ないアーク放電が発生してしまう。
【0003】
このため、従来から、電極に印加される電圧または電流の波形変化に基づいて排ガス浄化装置(プラズマリアクタ)の異常を判定する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この方法のもとでは、電極に印加される電圧または電流の波形がハイパスフィルタにより濾波され、スパイク状の異常波形が検知された際に、排ガス浄化装置において異常放電等が発生していると判定される。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−314749号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来の異常判定方法を採用した場合、ハイパスフィルタのカットオフ周波数の設定次第では、排ガス浄化装置の異常を示す波形がカットされてしまうことも起こり得るので、異常放電の検知範囲が限定されてしまうおそれがあった。また、ハイパスフィルタの出力に、電源ユニット(高圧電源装置)と各電極とを結ぶ高圧ケーブルから発せられる高周波ノイズ(輻射ノイズ)や、グランドからの高周波ノイズが混在してしまうことがあり、これらのノイズと排ガス浄化装置の異常を示す波形とを識別することが困難となることもある。従って、従来の異常判定方法を採用したとしても、排ガス浄化処理に支障をきたす異常放電を正確かつ確実に検知することは困難である。
【0006】
そこで、本発明は、異常放電を正確かつ確実に検知可能にする排ガス浄化装置の異常判定方法および排ガス浄化装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明による排ガス浄化装置の異常判定方法は、一対の電極に高電圧を印加して発生させたプラズマを用いて排ガスを浄化する排ガス浄化装置の異常判定方法において、一対の電極に印加される電圧が低下した場合、または、一対の電極間における放電電流が増加した場合に、異常放電が発生していると判定することを特徴とする。
【0008】
本発明者は、プラズマを用いて排ガスを浄化する排ガス浄化装置における異常放電を正確かつ確実に検知することを目的として鋭意研究を行なった。この研究過程において、本発明者は、例えば電極への給電系統の絶縁劣化等に起因して異常放電(リーク)が発生した場合、電極に印加される電圧が低下する現象と、例えば排ガス中の水分量が多いために電極間でアーク放電が発生してしまうような場合、電極間における放電電流が増加する現象とに着目した。
【0009】
そして、本発明による異常判定方法では、これらの現象を考慮して、一対の電極に印加される電圧が低下した場合、または、一対の電極間における放電電流が増加した場合に、異常放電が発生していると判定される。従って、この方法を採用すれば、ハイパスフィルタを用いた場合のような検知範囲の限定や、高周波ノイズ等の影響なしで、排ガス浄化処理に支障をきたす異常放電を正確かつ確実に検知することが可能となる。この結果、本発明によれば、排ガス浄化性能の低下を事前に把握すると共に、異常放電に起因する各種トラブルを抑制することができる。
【0010】
この場合、一対の電極に印加される電圧が低下しているか否かの判定、または、一対の電極間における放電電流が増加しているか否かの判定は、次のようにして行うことができる。
【0011】
すなわち、一対の電極に印加される電圧の値を積算し、電圧の積算値が所定の閾値を下回った際に、異常放電が発生していると判定してもよい。
【0012】
また、一対の電極間における放電電流の値を積算し、電流の積算値が所定の閾値を上回った際に、異常放電が発生していると判定してもよい。
【0013】
更に、一対の電極に印加される電圧の値が所定の閾値を下回った際に、異常放電が発生していると判定してもよい。
【0014】
また、一対の電極間における放電電流の値が所定の閾値を上回った際に、異常放電が発生していると判定してもよい。
【0015】
本発明による排ガス浄化装置は、一対の電極に高電圧を印加して発生させたプラズマを用いて排ガスを浄化する排ガス浄化装置において、一対の電極に印加される電圧の値を取得する電圧取得手段と、一対の電極間における放電電流の値を取得する電流取得手段と、電圧取得手段の取得値に基づいて、一対の電極に印加される電圧が低下している否かを判定するか、あるいは、電流取得手段の取得値に基づいて、一対の電極間における放電電流が増加しているか否かを判定する判定手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明による排ガス浄化装置の異常判定方法および排ガス浄化装置について詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明による排ガス浄化装置を示す断面図である。同図に示される排ガス浄化装置1は、車両に適用されると好適なものであり、図示されない内燃機関の燃焼室から排出される排ガスを浄化するために、当該内燃機関の排気系統に組み込まれる。図1に示されるように、排ガス浄化装置1は、金属等の耐熱導電性材料により概ね筒状に形成されると共に長手方向中央部が拡径されている浄化容器10を有する。
【0018】
浄化容器10の上流端は、内燃機関の排気系統を構成する排気管L1に接続され、浄化容器10の下流端は、内燃機関の排気系統を構成する排気管L2に接続される。そして、浄化容器10の内部には、図1において白抜矢印で示されるように、排気管L1を介して内燃機関の燃焼室から排出される排ガスが導入され、浄化容器10の内部で浄化された排ガスは、排気管L2を介して外部に排出されることになる。
【0019】
図1に示されるように、浄化容器10の上流側に位置する排気管L1には、上流側NOxセンサ2aが設けられている。上流側NOxセンサ2aは、浄化容器10に流れ込む排ガス中のNOx濃度を検出する。また、浄化容器10の下流側に位置する排気管L2には、下流側NOxセンサ2bが設けられている。下流側NOxセンサ2bは、浄化容器10から流出する排ガス中のNOx濃度を検出する。更に、排気管L2には、浄化容器10の出口付近に位置するように排気温度センサ3が設けられている。排気温度センサ3は、浄化容器10から流出する排ガスの温度を検出する。
【0020】
浄化容器10の内部には、その長手方向軸心上に位置するように、細径棒状の放電電極11が配置されている。本実施形態では、浄化容器10と放電電極11とには、浄化容器10自体を陽極とすると共に放電電極11を陰極として、電源ユニット15から高電圧が印加される。これにより、放電電極11と、受電極としての浄化容器10との間にプラズマを発生させることが可能となり、発生したプラズマのエネルギを利用して、内燃機関からの排ガスに含まれるHC,CO,NOxといった成分やパーティキュレート物質等を、排ガス中の酸素と反応させて浄化したり、着火させて焼却したりすることが可能となる。
【0021】
受電極としての浄化容器10および放電電極11に対して高電圧を印加するための電源ユニット15は、直流電源(本実施形態では、車両の補機バッテリ)11、図示されないインバータ回路、トランスおよび整流用のダイオード等を含むものである。この電源ユニット15は、図1に示されるように、排ガス浄化装置1の適用対象である内燃機関を制御するエンジンECU20に接続されている。
【0022】
エンジンECU20は、図示されないCPU,ROM,RAM、入出力ポートおよび記憶装置等を含むものである。エンジンECU20の入出力ポートには、上述の上流側および下流側NOxセンサ2aおよび2bや排気温度センサ3、更には、図示されないアクセル開度センサや回転数センサ等が接続されている。そして、エンジンECU20は、所定の制御プラグラム等に従うと共に、NOxセンサ2aおよび2bの検出値や、排気温度センサ3の検出値、更には、回転数センサ等からの内燃機関の状態を示す信号に基づいて、電源ユニット15のインバータ回路を駆動するための駆動パルス信号(ゲート信号)Sgや、電源ユニット15から浄化容器10および放電電極11に印加する電圧の値を指示するための電圧指示信号Svを内燃機関の運転状態に応じて生成する。
【0023】
電源ユニット15に対して、エンジンECU20から駆動パルス信号(ゲート信号)Sgや電圧指示信号Svが与えられると、電源ユニット15では、直流電源16からの直流電圧がインバータ回路によって交流電圧に変換される。そして、インバータ回路からトランスに加えられた交流電圧は、トランスによって昇圧させられると共にダイオードにより整流され、それにより、受電極としての浄化容器10と放電電極11とに直流パルス電圧が印加されることになる。なお、電源ユニット15は、交流高圧電源または直流高圧電源として構成されてもよい。
【0024】
また、図1に示されるように、電源ユニット15には、浄化容器10と放電電極11とに印加される電圧の値を検出する電圧計17と、放電電極11と受電極としての浄化容器10との間で放電される電流の値を検出する電流計18とが備えられている。電圧計17および電流計18は、上述のエンジンECU20に接続されており、電圧計17は検出した電圧値を示す信号を、電流計18は、検出した電流値を示す信号を、それぞれエンジンECU20に送出する。そして、本実施形態では、エンジンECU20(CPU)が、電圧計17および電流計18からの信号に基づいて排ガス浄化装置1の異常判定処理を実行する。
【0025】
次に、図2および図3を参照しながら、上述の排ガス浄化装置1の異常を判定する方法について説明する。
【0026】
図2に示されるように、時刻t0において、車両を始動させるべくユーザによってイグニッションスイッチがオンされると、エンジンECU20は、電源ON信号Ssを電源ユニット15に与えて(図2における時刻t1)、電源ユニット15の作動を開始させる。また、エンジンECU20は、電源ユニット15を始動させると、駆動パルス信号Sgと、電圧指示信号Svを内燃機関の運転状態に応じて生成し、電源ユニット15に与える(図2における時刻t2)。これにより、浄化容器10と放電電極11とに、図2に示されるような直流パルス電圧が印加され、放電電極11と受電極としての浄化容器10との間にプラズマが発生させられる。
【0027】
この際、浄化容器10と放電電極11に印加される電圧の値は、電圧計17によって検出され、放電電極11と受電極としての浄化容器10との間で放電される電流の値は、電流計18によって検出される。そして、エンジンECU20には、電圧計17から電圧値を示す信号が、電流計18から電流値を示す信号が与えられる。
【0028】
また、エンジンECU20は、時刻t0においてイグニッションスイッチがオンされると、図3に示されるように、その時点から排気温度センサ3により検出される排気温度Tをモニタし、排気温度Tと予め定められている基準温度Trとを比較する(S10)。そして、エンジンECU20は、排気温度センサ3により検出される排気温度Tが基準温度Trを上回った段階(図2における時刻t3)で、電圧計17および電流計18から送られてくる信号に基づいて、浄化容器10と放電電極11とに印加される電圧の値の積算と、浄化容器10と放電電極11との間で放電される電流の値の積算とを開始する(S12)。
【0029】
本実施形態において、エンジンECU20は、図2からわかるように、時刻t3以降、電圧計17および電流計18から信号をN回受け取るまでの間(図3における時刻t3から時刻t4まで)、電圧の値および電流の値を積算し、電圧の積算値Vsと電流の積算値Isとを求める。そして、S12にて電圧の積算値Vsおよび電流の積算値Isを求めると、エンジンECU20は、電圧の積算値Vsを所定の基準電圧積算値(閾値)Vsrと比較すると共に、電流の積算値Isを所定の基準電流積算値(閾値)Isrと比較する(S14)。
【0030】
ここで、上述のような排ガス浄化装置1において、例えば浄化容器(受電極)10および放電電極11への給電系統の絶縁劣化等に起因して異常放電(リーク)が発生した場合、電圧計17によって検出される浄化容器(受電極)10および放電電極11に対する印加電圧が低下する。また、内燃機関からの排ガス中の水分量が多いために放電電極11と浄化容器(受電極)10との間でアーク放電が発生してしまったような場合、電流計18によって検出される放電電極11と浄化容器(受電極)10との間における放電電流が増加する。
【0031】
このため、エンジンECU20は、S12にて求めた電圧の積算値Vsが上記基準電圧積算値Vsrを下回った際に、異常放電により浄化容器10および放電電極11に対する印加電圧が低下したと判断し(S14)、電源OFF信号Sqを出力して電源ユニット15を停止させる(S16、図3における時刻T4参照)。また、エンジンECU20は、S12にて求めた電流の積算値Isが上記基準電流積算値Isrを上回った際に、異常放電により放電電極11と浄化容器(受電極)10との間における放電電流が増加したと判断し(S14)、電源OFF信号Sqを出力して電源ユニット15を停止させる(S16、図3における時刻T4参照)。
【0032】
このように、本実施形態の排ガス浄化装置1では、エンジンECU20によって、浄化容器10と放電電極11とに印加される電圧が低下した場合、または、浄化容器10と放電電極11との間における放電電流が増加した場合に、異常放電が発生していると判定される。これにより、ハイパスフィルタを用いた場合のような検知範囲の限定なしで、かつ、高圧ケーブル等から発せられる高周波ノイズ等の影響なしで、排ガス浄化処理に支障をきたす異常放電を正確かつ確実に検知することが可能となる。この結果、本発明によれば、排ガス浄化性能の低下を事前に把握すると共に、異常放電に起因する各種トラブルを抑制することが可能となる。
【0033】
また、内燃機関の始動直後等、排ガス中に水分が多く含まれている場合、排ガス中の水分の存在により、浄化容器(受電極)10および放電電極11への給電系統の絶縁劣化が一時的に発生することがある。このような現象を考慮して、図2および図3に示されるように、排ガス浄化装置1では、S10にて、排気温度センサ3により検出される排気温度Tが基準温度Trを上回るまで(図2における時刻t0から時刻t3まで)、すなわち、排気温度Tが十分に上昇して排ガス中の水分が気化するまで、浄化容器10と放電電極11とに印加される電圧および放電電流の積算処理(S12)と、電圧値および電流値に基づく異常判定(S14)が実行されない。
【0034】
このように、排ガス浄化装置1では、排気温度Tに基づいた異常判定マスク処理(S10)が実行されることから、内燃機関の始動直後等に発生しがちな給電系統の一時的な絶縁劣化に起因する異常放電と、給電系統の恒久的な絶縁劣化に起因する異常放電とを確実に識別することができるので、異常判定の精度を向上させることが可能となる。
【0035】
なお、エンジンECU20は、S14にて、電圧の積算値Vsが基準電圧積算値Vsrを下回っておらず、かつ、電流の積算値Isが基準電流積算値Isrを上回っていないと判断した場合、異常発生以外の理由により浄化容器10内での排ガス浄化処理を停止させる必要があるか否かを判定する(S18)。そして、エンジンECU20は、S18にて排ガス浄化処理を停止させる必要がないと判断した場合、上述の異常判定処理を再度実行する。また、エンジンECU20は、S18にて排ガス浄化処理を停止させるべきであると判断した場合、電源OFF信号Sqを出力して電源ユニット15を停止させる(S16)。
【0036】
図4は、本発明の他の実施形態に係る排ガス浄化装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【0037】
同図に示されるように、浄化容器(受電極)10と放電電極11とに印加される電圧が低下しているか否かの判定は、エンジンECU20が電圧計17から信号を受け取るたびに行なわれてもよい。同様に、浄化容器10と放電電極11との間における放電電流が増加しているか否かの判定は、ECU20が電流計18から信号を受け取るたびに行なわれてもよい。
【0038】
すなわち、図4に示される例では、浄化容器10と放電電極11とに印加される電圧の値が所定の基準電圧値Vrを下回った際に、エンジンECU20により、異常放電が発生していると判定される。また、この場合、放電電極11と受電極としての浄化容器10との間における放電電流の値が所定の基準電流値Irを上回った際に、異常放電が発生していると判定される。このような手法を採用しても、排ガス浄化処理に支障をきたす異常放電を正確かつ確実に検知することが可能となり、排ガス浄化性能の低下を事前に把握すると共に、異常放電に起因する各種トラブルを抑制することができる。
【0039】
【発明の効果】
以上説明されたように、本発明によれば、プラズマを利用して排ガスを浄化する排ガス浄化装置の異常放電を正確かつ確実に検知することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による排ガス浄化装置を示す概略構成図である。
【図2】本発明による排ガス浄化装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図3】本発明による排ガス浄化装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の他の実施形態に係る排ガス浄化装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 排ガス浄化装置
2a 上流側NOxセンサ
2b 下流側NOxセンサ
3 排気温度センサ
10 浄化容器
11 放電電極
15 電源ユニット
16 直流電源
17 電圧計
18 電流計
20 エンジンECU
L1,L2 排気管
【発明の属する技術分野】
本発明は、一対の電極に高電圧を印加して発生させたプラズマを用いて排ガスを浄化する排ガス浄化装置の異常判定方法および排ガス浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、内燃機関の排ガスを浄化するための技術として、相対する一対の電極に交流電圧を印加して発生させたプラズマを用いて排ガスを浄化する排ガス浄化装置(プラズマリアクタ)が知られている。この種の排ガス浄化装置では、電極に効率よく高電圧を印加して、排ガスの良好な浄化処理に寄与する放電(コロナ放電、無声放電)を発生させる必要がある。その一方で、電極への給電系統に含まれる絶縁部が劣化すると、排ガスの浄化処理に支障をきたす異常放電が発生してしまう。また、排ガス中に水分が含まれていると、排ガスの良好な浄化処理に寄与し得ないアーク放電が発生してしまう。
【0003】
このため、従来から、電極に印加される電圧または電流の波形変化に基づいて排ガス浄化装置(プラズマリアクタ)の異常を判定する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この方法のもとでは、電極に印加される電圧または電流の波形がハイパスフィルタにより濾波され、スパイク状の異常波形が検知された際に、排ガス浄化装置において異常放電等が発生していると判定される。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−314749号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来の異常判定方法を採用した場合、ハイパスフィルタのカットオフ周波数の設定次第では、排ガス浄化装置の異常を示す波形がカットされてしまうことも起こり得るので、異常放電の検知範囲が限定されてしまうおそれがあった。また、ハイパスフィルタの出力に、電源ユニット(高圧電源装置)と各電極とを結ぶ高圧ケーブルから発せられる高周波ノイズ(輻射ノイズ)や、グランドからの高周波ノイズが混在してしまうことがあり、これらのノイズと排ガス浄化装置の異常を示す波形とを識別することが困難となることもある。従って、従来の異常判定方法を採用したとしても、排ガス浄化処理に支障をきたす異常放電を正確かつ確実に検知することは困難である。
【0006】
そこで、本発明は、異常放電を正確かつ確実に検知可能にする排ガス浄化装置の異常判定方法および排ガス浄化装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明による排ガス浄化装置の異常判定方法は、一対の電極に高電圧を印加して発生させたプラズマを用いて排ガスを浄化する排ガス浄化装置の異常判定方法において、一対の電極に印加される電圧が低下した場合、または、一対の電極間における放電電流が増加した場合に、異常放電が発生していると判定することを特徴とする。
【0008】
本発明者は、プラズマを用いて排ガスを浄化する排ガス浄化装置における異常放電を正確かつ確実に検知することを目的として鋭意研究を行なった。この研究過程において、本発明者は、例えば電極への給電系統の絶縁劣化等に起因して異常放電(リーク)が発生した場合、電極に印加される電圧が低下する現象と、例えば排ガス中の水分量が多いために電極間でアーク放電が発生してしまうような場合、電極間における放電電流が増加する現象とに着目した。
【0009】
そして、本発明による異常判定方法では、これらの現象を考慮して、一対の電極に印加される電圧が低下した場合、または、一対の電極間における放電電流が増加した場合に、異常放電が発生していると判定される。従って、この方法を採用すれば、ハイパスフィルタを用いた場合のような検知範囲の限定や、高周波ノイズ等の影響なしで、排ガス浄化処理に支障をきたす異常放電を正確かつ確実に検知することが可能となる。この結果、本発明によれば、排ガス浄化性能の低下を事前に把握すると共に、異常放電に起因する各種トラブルを抑制することができる。
【0010】
この場合、一対の電極に印加される電圧が低下しているか否かの判定、または、一対の電極間における放電電流が増加しているか否かの判定は、次のようにして行うことができる。
【0011】
すなわち、一対の電極に印加される電圧の値を積算し、電圧の積算値が所定の閾値を下回った際に、異常放電が発生していると判定してもよい。
【0012】
また、一対の電極間における放電電流の値を積算し、電流の積算値が所定の閾値を上回った際に、異常放電が発生していると判定してもよい。
【0013】
更に、一対の電極に印加される電圧の値が所定の閾値を下回った際に、異常放電が発生していると判定してもよい。
【0014】
また、一対の電極間における放電電流の値が所定の閾値を上回った際に、異常放電が発生していると判定してもよい。
【0015】
本発明による排ガス浄化装置は、一対の電極に高電圧を印加して発生させたプラズマを用いて排ガスを浄化する排ガス浄化装置において、一対の電極に印加される電圧の値を取得する電圧取得手段と、一対の電極間における放電電流の値を取得する電流取得手段と、電圧取得手段の取得値に基づいて、一対の電極に印加される電圧が低下している否かを判定するか、あるいは、電流取得手段の取得値に基づいて、一対の電極間における放電電流が増加しているか否かを判定する判定手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明による排ガス浄化装置の異常判定方法および排ガス浄化装置について詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明による排ガス浄化装置を示す断面図である。同図に示される排ガス浄化装置1は、車両に適用されると好適なものであり、図示されない内燃機関の燃焼室から排出される排ガスを浄化するために、当該内燃機関の排気系統に組み込まれる。図1に示されるように、排ガス浄化装置1は、金属等の耐熱導電性材料により概ね筒状に形成されると共に長手方向中央部が拡径されている浄化容器10を有する。
【0018】
浄化容器10の上流端は、内燃機関の排気系統を構成する排気管L1に接続され、浄化容器10の下流端は、内燃機関の排気系統を構成する排気管L2に接続される。そして、浄化容器10の内部には、図1において白抜矢印で示されるように、排気管L1を介して内燃機関の燃焼室から排出される排ガスが導入され、浄化容器10の内部で浄化された排ガスは、排気管L2を介して外部に排出されることになる。
【0019】
図1に示されるように、浄化容器10の上流側に位置する排気管L1には、上流側NOxセンサ2aが設けられている。上流側NOxセンサ2aは、浄化容器10に流れ込む排ガス中のNOx濃度を検出する。また、浄化容器10の下流側に位置する排気管L2には、下流側NOxセンサ2bが設けられている。下流側NOxセンサ2bは、浄化容器10から流出する排ガス中のNOx濃度を検出する。更に、排気管L2には、浄化容器10の出口付近に位置するように排気温度センサ3が設けられている。排気温度センサ3は、浄化容器10から流出する排ガスの温度を検出する。
【0020】
浄化容器10の内部には、その長手方向軸心上に位置するように、細径棒状の放電電極11が配置されている。本実施形態では、浄化容器10と放電電極11とには、浄化容器10自体を陽極とすると共に放電電極11を陰極として、電源ユニット15から高電圧が印加される。これにより、放電電極11と、受電極としての浄化容器10との間にプラズマを発生させることが可能となり、発生したプラズマのエネルギを利用して、内燃機関からの排ガスに含まれるHC,CO,NOxといった成分やパーティキュレート物質等を、排ガス中の酸素と反応させて浄化したり、着火させて焼却したりすることが可能となる。
【0021】
受電極としての浄化容器10および放電電極11に対して高電圧を印加するための電源ユニット15は、直流電源(本実施形態では、車両の補機バッテリ)11、図示されないインバータ回路、トランスおよび整流用のダイオード等を含むものである。この電源ユニット15は、図1に示されるように、排ガス浄化装置1の適用対象である内燃機関を制御するエンジンECU20に接続されている。
【0022】
エンジンECU20は、図示されないCPU,ROM,RAM、入出力ポートおよび記憶装置等を含むものである。エンジンECU20の入出力ポートには、上述の上流側および下流側NOxセンサ2aおよび2bや排気温度センサ3、更には、図示されないアクセル開度センサや回転数センサ等が接続されている。そして、エンジンECU20は、所定の制御プラグラム等に従うと共に、NOxセンサ2aおよび2bの検出値や、排気温度センサ3の検出値、更には、回転数センサ等からの内燃機関の状態を示す信号に基づいて、電源ユニット15のインバータ回路を駆動するための駆動パルス信号(ゲート信号)Sgや、電源ユニット15から浄化容器10および放電電極11に印加する電圧の値を指示するための電圧指示信号Svを内燃機関の運転状態に応じて生成する。
【0023】
電源ユニット15に対して、エンジンECU20から駆動パルス信号(ゲート信号)Sgや電圧指示信号Svが与えられると、電源ユニット15では、直流電源16からの直流電圧がインバータ回路によって交流電圧に変換される。そして、インバータ回路からトランスに加えられた交流電圧は、トランスによって昇圧させられると共にダイオードにより整流され、それにより、受電極としての浄化容器10と放電電極11とに直流パルス電圧が印加されることになる。なお、電源ユニット15は、交流高圧電源または直流高圧電源として構成されてもよい。
【0024】
また、図1に示されるように、電源ユニット15には、浄化容器10と放電電極11とに印加される電圧の値を検出する電圧計17と、放電電極11と受電極としての浄化容器10との間で放電される電流の値を検出する電流計18とが備えられている。電圧計17および電流計18は、上述のエンジンECU20に接続されており、電圧計17は検出した電圧値を示す信号を、電流計18は、検出した電流値を示す信号を、それぞれエンジンECU20に送出する。そして、本実施形態では、エンジンECU20(CPU)が、電圧計17および電流計18からの信号に基づいて排ガス浄化装置1の異常判定処理を実行する。
【0025】
次に、図2および図3を参照しながら、上述の排ガス浄化装置1の異常を判定する方法について説明する。
【0026】
図2に示されるように、時刻t0において、車両を始動させるべくユーザによってイグニッションスイッチがオンされると、エンジンECU20は、電源ON信号Ssを電源ユニット15に与えて(図2における時刻t1)、電源ユニット15の作動を開始させる。また、エンジンECU20は、電源ユニット15を始動させると、駆動パルス信号Sgと、電圧指示信号Svを内燃機関の運転状態に応じて生成し、電源ユニット15に与える(図2における時刻t2)。これにより、浄化容器10と放電電極11とに、図2に示されるような直流パルス電圧が印加され、放電電極11と受電極としての浄化容器10との間にプラズマが発生させられる。
【0027】
この際、浄化容器10と放電電極11に印加される電圧の値は、電圧計17によって検出され、放電電極11と受電極としての浄化容器10との間で放電される電流の値は、電流計18によって検出される。そして、エンジンECU20には、電圧計17から電圧値を示す信号が、電流計18から電流値を示す信号が与えられる。
【0028】
また、エンジンECU20は、時刻t0においてイグニッションスイッチがオンされると、図3に示されるように、その時点から排気温度センサ3により検出される排気温度Tをモニタし、排気温度Tと予め定められている基準温度Trとを比較する(S10)。そして、エンジンECU20は、排気温度センサ3により検出される排気温度Tが基準温度Trを上回った段階(図2における時刻t3)で、電圧計17および電流計18から送られてくる信号に基づいて、浄化容器10と放電電極11とに印加される電圧の値の積算と、浄化容器10と放電電極11との間で放電される電流の値の積算とを開始する(S12)。
【0029】
本実施形態において、エンジンECU20は、図2からわかるように、時刻t3以降、電圧計17および電流計18から信号をN回受け取るまでの間(図3における時刻t3から時刻t4まで)、電圧の値および電流の値を積算し、電圧の積算値Vsと電流の積算値Isとを求める。そして、S12にて電圧の積算値Vsおよび電流の積算値Isを求めると、エンジンECU20は、電圧の積算値Vsを所定の基準電圧積算値(閾値)Vsrと比較すると共に、電流の積算値Isを所定の基準電流積算値(閾値)Isrと比較する(S14)。
【0030】
ここで、上述のような排ガス浄化装置1において、例えば浄化容器(受電極)10および放電電極11への給電系統の絶縁劣化等に起因して異常放電(リーク)が発生した場合、電圧計17によって検出される浄化容器(受電極)10および放電電極11に対する印加電圧が低下する。また、内燃機関からの排ガス中の水分量が多いために放電電極11と浄化容器(受電極)10との間でアーク放電が発生してしまったような場合、電流計18によって検出される放電電極11と浄化容器(受電極)10との間における放電電流が増加する。
【0031】
このため、エンジンECU20は、S12にて求めた電圧の積算値Vsが上記基準電圧積算値Vsrを下回った際に、異常放電により浄化容器10および放電電極11に対する印加電圧が低下したと判断し(S14)、電源OFF信号Sqを出力して電源ユニット15を停止させる(S16、図3における時刻T4参照)。また、エンジンECU20は、S12にて求めた電流の積算値Isが上記基準電流積算値Isrを上回った際に、異常放電により放電電極11と浄化容器(受電極)10との間における放電電流が増加したと判断し(S14)、電源OFF信号Sqを出力して電源ユニット15を停止させる(S16、図3における時刻T4参照)。
【0032】
このように、本実施形態の排ガス浄化装置1では、エンジンECU20によって、浄化容器10と放電電極11とに印加される電圧が低下した場合、または、浄化容器10と放電電極11との間における放電電流が増加した場合に、異常放電が発生していると判定される。これにより、ハイパスフィルタを用いた場合のような検知範囲の限定なしで、かつ、高圧ケーブル等から発せられる高周波ノイズ等の影響なしで、排ガス浄化処理に支障をきたす異常放電を正確かつ確実に検知することが可能となる。この結果、本発明によれば、排ガス浄化性能の低下を事前に把握すると共に、異常放電に起因する各種トラブルを抑制することが可能となる。
【0033】
また、内燃機関の始動直後等、排ガス中に水分が多く含まれている場合、排ガス中の水分の存在により、浄化容器(受電極)10および放電電極11への給電系統の絶縁劣化が一時的に発生することがある。このような現象を考慮して、図2および図3に示されるように、排ガス浄化装置1では、S10にて、排気温度センサ3により検出される排気温度Tが基準温度Trを上回るまで(図2における時刻t0から時刻t3まで)、すなわち、排気温度Tが十分に上昇して排ガス中の水分が気化するまで、浄化容器10と放電電極11とに印加される電圧および放電電流の積算処理(S12)と、電圧値および電流値に基づく異常判定(S14)が実行されない。
【0034】
このように、排ガス浄化装置1では、排気温度Tに基づいた異常判定マスク処理(S10)が実行されることから、内燃機関の始動直後等に発生しがちな給電系統の一時的な絶縁劣化に起因する異常放電と、給電系統の恒久的な絶縁劣化に起因する異常放電とを確実に識別することができるので、異常判定の精度を向上させることが可能となる。
【0035】
なお、エンジンECU20は、S14にて、電圧の積算値Vsが基準電圧積算値Vsrを下回っておらず、かつ、電流の積算値Isが基準電流積算値Isrを上回っていないと判断した場合、異常発生以外の理由により浄化容器10内での排ガス浄化処理を停止させる必要があるか否かを判定する(S18)。そして、エンジンECU20は、S18にて排ガス浄化処理を停止させる必要がないと判断した場合、上述の異常判定処理を再度実行する。また、エンジンECU20は、S18にて排ガス浄化処理を停止させるべきであると判断した場合、電源OFF信号Sqを出力して電源ユニット15を停止させる(S16)。
【0036】
図4は、本発明の他の実施形態に係る排ガス浄化装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【0037】
同図に示されるように、浄化容器(受電極)10と放電電極11とに印加される電圧が低下しているか否かの判定は、エンジンECU20が電圧計17から信号を受け取るたびに行なわれてもよい。同様に、浄化容器10と放電電極11との間における放電電流が増加しているか否かの判定は、ECU20が電流計18から信号を受け取るたびに行なわれてもよい。
【0038】
すなわち、図4に示される例では、浄化容器10と放電電極11とに印加される電圧の値が所定の基準電圧値Vrを下回った際に、エンジンECU20により、異常放電が発生していると判定される。また、この場合、放電電極11と受電極としての浄化容器10との間における放電電流の値が所定の基準電流値Irを上回った際に、異常放電が発生していると判定される。このような手法を採用しても、排ガス浄化処理に支障をきたす異常放電を正確かつ確実に検知することが可能となり、排ガス浄化性能の低下を事前に把握すると共に、異常放電に起因する各種トラブルを抑制することができる。
【0039】
【発明の効果】
以上説明されたように、本発明によれば、プラズマを利用して排ガスを浄化する排ガス浄化装置の異常放電を正確かつ確実に検知することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による排ガス浄化装置を示す概略構成図である。
【図2】本発明による排ガス浄化装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図3】本発明による排ガス浄化装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の他の実施形態に係る排ガス浄化装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 排ガス浄化装置
2a 上流側NOxセンサ
2b 下流側NOxセンサ
3 排気温度センサ
10 浄化容器
11 放電電極
15 電源ユニット
16 直流電源
17 電圧計
18 電流計
20 エンジンECU
L1,L2 排気管
Claims (6)
- 一対の電極に高電圧を印加して発生させたプラズマを用いて排ガスを浄化する排ガス浄化装置の異常判定方法において、
前記一対の電極に印加される電圧が低下した場合、または、前記一対の電極間における放電電流が増加した場合に、異常放電が発生していると判定することを特徴とする排ガス浄化装置の異常判定方法。 - 前記一対の電極に印加される電圧の値を積算し、電圧の積算値が所定の閾値を下回った際に、異常放電が発生していると判定することを特徴とする請求項1に記載の排ガス浄化装置の異常判定方法。
- 前記一対の電極間における放電電流の値を積算し、電流の積算値が所定の閾値を上回った際に、異常放電が発生していると判定することを特徴とする請求項1または2に記載の排ガス浄化装置の異常判定方法。
- 前記一対の電極に印加される電圧の値が所定の閾値を下回った際に、異常放電が発生していると判定することを特徴とする請求項1に記載の排ガス浄化装置の異常判定方法。
- 前記一対の電極間における放電電流の値が所定の閾値を上回った際に、異常放電が発生していると判定することを特徴とする請求項1または4に記載の排ガス浄化装置の異常判定方法。
- 一対の電極に高電圧を印加して発生させたプラズマを用いて排ガスを浄化する排ガス浄化装置において、
前記一対の電極に印加される電圧の値を取得する電圧取得手段と、
前記一対の電極間における放電電流の値を取得する電流取得手段と、
前記電圧取得手段の取得値に基づいて、前記一対の電極に印加される電圧が低下している否かを判定するか、あるいは、前記電流取得手段の取得値に基づいて、前記一対の電極間における放電電流が増加しているか否かを判定する判定手段とを備えることを特徴とする排ガス浄化装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006126720A1 (ja) * | 2005-05-24 | 2006-11-30 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | 排ガス浄化装置および排ガス浄化方法 |
WO2017002828A1 (ja) * | 2015-06-30 | 2017-01-05 | ダイハツ工業株式会社 | プラズマリアクタの印加電圧制御装置及びプラズマリアクタ用制御装置 |
JP2017152341A (ja) * | 2016-02-26 | 2017-08-31 | ダイハツ工業株式会社 | プラズマリアクタ用制御装置 |
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-
2003
- 2003-05-15 JP JP2003137922A patent/JP2004340037A/ja not_active Withdrawn
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20061219 |