JP2004339159A - 4−オキソキノリン誘導体を含有する医薬組成物 - Google Patents

4−オキソキノリン誘導体を含有する医薬組成物 Download PDF

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Hitoshi Kurata
等司 蔵田
Toru Hasegawa
徹 長谷川
Takuya Ikeda
拓也 池田
Keita Kouno
圭太 河野
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Abstract

【課題】本発明は、優れた回腸型胆汁酸トランスポーター阻害作用を有する4−オキソキノリン誘導体、その薬理上許容される塩、そのエステル又はその他の誘導体を有効成分として含有する医薬組成物に関する。
【解決手段】一般式(I)
【化1】
Figure 2004339159

[式中、Rは、アリール基等;Rは、低級アルキル基等;Rは、式−A−D−E−Gn+(Xを有する基(式中、Aは、酸素原子等;Dは、C−C12アルキレン基等;Eは、単結合等);Gn+は、置換されたアンモニオ基等;Xは、アニオン;nは、1又は2の整数R、R及びRは、水素原子等;Rは、水素原子等;環Arは、アリール基等]
を有する4−オキソキノリン誘導体、その薬理上許容される塩、そのエステル又はその他の誘導体を有効成分として含有する医薬組成物。
【選択図】 なし。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、優れた回腸型胆汁酸トランスポーター阻害作用を有する4−オキソキノリン誘導体、その薬理上許容される塩、そのエステル又はその他の誘導体を有効成分として含有する医薬組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
高脂血症は虚血性心疾患の三大危険因子のひとつであり、とりわけ高い血中コレステロール値を下げることが虚血性心疾患の治療又は予防に有用であるということは広く認められている。現在市販されている高脂血症治療剤としては、例えばHMG−CoA還元酵素阻害剤や陰イオン交換樹脂が知られており、これらの薬剤は高脂血症や動脈硬化症を治療又は予防する目的で用いられている(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
HMG−CoA還元酵素阻害剤は、コレステロール合成阻害作用に加え、肝臓でのLDL(low density lipoprotein)レセプターを増加させることにより血中コレステロールを取り込んで胆汁中に排出促進させる作用を有している(例えば、非特許文献2参照)。これらの薬剤の有用性及び安全性は広く認められ多くの患者に使用されている。
【0004】
また、陰イオン交換樹脂は、胆汁酸を吸着して腸における胆汁酸の再吸収を妨げることにより、肝臓内におけるコレステロールから胆汁酸への変換を促進させ、その結果、血中コレステロール値を低下させるという作用を有している(例えば、非特許文献3参照)。そのような陰イオン交換樹脂としては、例えば、コレスチラミンを使用する方法が既に実用に供されており、体内に薬剤が吸収されにくいことから、より安全性が求められている小児の高脂血症治療において、第一選択薬とされている。しかしながら、コレスチラミンは、1回当たりの服用量が極めて多く、更に服用した際の樹脂のざらざらした感触が口内に残ることから患者が非常に服用しにくいなどの欠点を有している。また、陰イオン交換樹脂は、ある種のビタミン、ミネラル、薬剤等も吸着し排出するため、ビタミンの補給や併用薬剤の投与方法の変更などを考慮しなくてはならず、問題点が多い。
【0005】
近年、回腸における胆汁酸再吸収の最初のステップに働く蛋白質、即ち回腸型胆汁酸トランスポーターがクローニングされた(例えば、非特許文献4参照)。回腸型胆汁酸トランスポーター活性を阻害することができれば、コレスチラミンと同様な薬理効果を得ることができると考えられており、このような背景から、回腸型胆汁酸トランスポーター阻害剤を見出すことが試みられている(例えば、非特許文献5参照)。
【0006】
回腸型胆汁酸トランスポーター阻害剤としては、例えば、特許文献1である特開2001−199965号公報(WO01/34570号公報)記載の下記一般式(A)
【0007】
【化3】
Figure 2004339159
【0008】
[上記式中、R1b、R2b、R3b及びR4bは、水素原子等を示し、R5bは、ヒドロキシ基又は低級アルコキシ基で1乃至3個置換されてもよいアリール基を示し、R6bは、式−CONR7b8bを有する基(式中、R7bは、アルキル基等を示し、R8bは、ハロゲン原子等で置換されてもよいアリール基等を示す。)を示す。]を有する化合物が知られている。
【0009】
上記化合物(A)は、本発明の化合物と同様の基本骨格としてキノリン骨格を有する。しかしながら、本発明の化合物(I)及び(II)は、各々環Ar又はキノリン骨格の7位に必須の置換分として、式−A−D−E−Gn+(Xを有する基を有する点で上記化合物(A)と相違し、本公報には、本発明の化合物(I)又は(II)の構造と類似するような構造を有する化合物は、具体的に全く開示されていない。
【0010】
【特許文献1】
特開2001−199965号公報
【非特許文献1】
Am.J. Cardiol., 76, 899−905 (1995)
【非特許文献2】
Science, 232, 34−47 (1986)
【非特許文献3】
N. Engl. J. Med. , 302, 1219−1222 (1980)
【非特許文献4】
J. Biol. Chem. , 269, 1340−1347 (1994)
【非特許文献5】
J. Med. Chem. , 37, 873−875 (1994)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、回腸型胆汁酸トランスポーター阻害作用を有する誘導体の合成とその薬理活性について永年に亘り鋭意研究を行った結果、本発明の4−オキソキノリン誘導体が回腸型胆汁酸トランスポーターに対して優れた阻害作用を有し、副作用も低いため、高脂血症、動脈硬化症の治療剤及び/又は予防剤に有用であることを見出し、本発明を完成した。
【0012】
【課題を解決するための手段】
(1) 本発明の医薬組成物の有効成分である4−オキソキノリン誘導体、その薬理上許容される塩、そのエステル又はその他の誘導体は、下記一般式(I)又は下記一般式(II)を有する。
【0013】
一般式(I)
【0014】
【化4】
Figure 2004339159
【0015】
又は一般式(II)
【0016】
【化5】
Figure 2004339159
【0017】
式中、
は、アリール基、又はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、シアノ基及びジ−低級アルキルアミノ基からなる群から選択される基で1乃至3個置換されたアリール基を示し、
は、低級アルキル基、低級アルケニル基又は低級アルキニル基を示し、
は、式−A−D−E−Gn+(Xを有する基
[上記式中、
Aは、酸素原子、硫黄原子、式−CHO−を有する基又は式−CHS−を有する基を示し、
Dは、C−C12アルキレン基、炭素鎖中に酸素原子若しくは硫黄原子を有するC−C12アルキレン基又は炭素鎖中にアリール基を有するC−C12アルキレン基を示し、
Eは、単結合、式−NRCO−を有する基又は式−CONR−を有する基(上記式中、Rは、水素原子又は低級アルキル基を示す。)を示し、
n+は、
(i)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって3個置換されたアンモニオ基、
(ii)環上の窒素原子がEと結合することによりアンモニオ基であり、更に置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び置換基群bからなる群から選択される基で1乃至3個置換されてもよく、ベンゼン環と縮合してもよい、1−ピリジニオ基、1−ピラジニオ基若しくは1−ピリミジニオ基、
(iii)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基であり、更にベンゼン環と縮合してもよい、ピリジニオ基、ピラジニオ基若しくはピリミジニオ基、
(iv)環上の窒素原子を介してEと結合し、更に該窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、1−ピペリジニオ基、1−ピペラジニオ基若しくは4−モルホリニオ基、
(v)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基、置換基群b及びオキソ基からなる群から選択される基で置換されてもよい、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基、
(vi)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基、
(vii)オキソ基又はヒドロキシ基で1乃至3個置換されてもよい、1−テトラヒドロチオフェニオ基若しくは1−テトラヒドロチオピラニオ基、
(viii)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって2個置換されたスルホニオ基、
(ix)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって3個置換されたホスホニオ基、又は
(x)環上の窒素原子を介してEと結合し、更に該窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、1−ピロリジニオ基
を示し、
は、アニオンを示し、
nは、1又は2の整数を示す。]を示し、
、R及びRは、同一又は異なって、水素原子又は置換基群aから選択される基を示し、
は、水素原子又は置換基群bから選択される基を示し、
環Arは、アリール基又は置換基群bから選択される基で1乃至3個置換されたアリール基を示し、
置換基群aは、ハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基及び低級アルキルチオ基からなる群を示し、
置換基群bは、ハロゲン原子、低級アルキル基、シアノ基、ニトロ基並びに式−OR、式−OCONR10、式−NR10、式−NRCOR、式−CO及び式−CONR10を有する基(上記式中、Rは、前述したものと同意義を示し、R及びR10は、同一又は異なって、水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、アリール基又は置換基群aから選択される基で1乃至3個置換されたアリール基を示す。)からなる群を示す。
【0018】
上記において、好適な医薬組成物を下記に挙げることができる。
(2) (1)において、
は、アリール基、又はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基及び低級アルキルチオ基からなる群から選択される基で1乃至3個置換されたアリール基を示し、
は、低級アルキル基、低級アルケニル基又は低級アルキニル基を示し、
は、式−A−D−E−Gn+(Xを有する基
[上記式中、
Aは、酸素原子、硫黄原子,式−CHO−を有する基又は式−CHS−を有する基を示し、
Dは、C−C12アルキレン基、炭素鎖中に酸素原子若しくは硫黄原子を有するC−C12アルキレン基又は炭素鎖中にアリール基を有するC−C12アルキレン基を示し、
Eは、単結合又は式−NRCO−を有する基(上記式中、Rは、水素原子又は低級アルキル基を示す。)を示し、
n+は、
(i)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって3個置換されたアンモニオ基、
(ii)環上の窒素原子がEと結合することによりアンモニオ基であり、更に置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び置換基群bからなる群から選択される基で1乃至3個置換されてもよく、ベンゼン環と縮合してもよい、1−ピリジニオ基、1−ピラジニオ基若しくは1−ピリミジニオ基、
(iii)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基であり、更にベンゼン環と縮合してもよい、ピリジニオ基、ピラジニオ基若しくはピリミジニオ基、
(iv)環上の窒素原子を介してEと結合し、更に該窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、1−ピペリジニオ基、1−ピペラジニオ基若しくは4−モルホリニオ基、
(v)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基、置換基群b及びオキソ基からなる群から選択される基で置換されてもよい、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基、
(vi)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基、
(vii)オキソ基又はヒドロキシ基で1乃至3個置換されてもよい、1−テトラヒドロチオフェニオ基若しくは1−テトラヒドロチオピラニオ基、
(viii)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって2個置換されたスルホニオ基、又は
(ix)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって3個置換されたホスホニオ基を示し、
は、アニオンを示し、
nは、1又は2の整数を示す。]を示し、
、R及びRは、同一又は異なって、水素原子又は置換基群aから選択される基を示し、
は、水素原子又は置換基群bから選択される基を示し、
環Arは、アリール基又は置換基群bから選択される基で1乃至3個置換されたアリール基を示し、
置換基群aは、ハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基及び低級アルキルチオ基からなる群を示し、
置換基群bは、ハロゲン原子、低級アルキル基、シアノ基、ニトロ基並びに式−OR、式−OCONR10、式−NR10、式−NRCOR、式−CO及び式−CONR10を有する基(上記式中、Rは、前述したものと同意義を示し、R及びR10は、同一又は異なって、水素原子、低級アルキル基、アリール基又は置換基群aから選択される基で1乃至3個置換されたアリール基を示す。)からなる群を示す化合物、その薬理上許容される塩、そのエステル又はその他の誘導体を有効成分として含有する医薬組成物、
(3) (1)又は(2)において、一般式(I)を有する化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(4) (1)又は(2)において、一般式(II)を有する化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(5) (1)乃至(4)より選択されるいずれか一項において、
が、アリール基、又はハロゲン原子、低級アルキル基及び低級アルコキシ基からなる群から選択される基で1乃至3個置換されたアリール基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(6) (1)乃至(4)より選択されるいずれか一項において、
が、フェニル基、又は、弗素原子、塩素原子、C−Cアルキル基及びC−Cアルコキシ基からなる群から選択される基で1乃至3個置換されたフェニル基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(7) (1)乃至(4)より選択されるいずれか一項において、
が、弗素原子又は塩素原子で1乃至3個置換されたフェニル基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(8) (1)乃至(4)より選択されるいずれか一項において、
が、3−フルオロフェニル基、3,5−ジクロロフェニル基、3,4−ジフルオロフェニル基又は3,5−ジフルオロフェニル基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(9) (1)乃至(4)より選択されるいずれか一項において、
が、3,5−ジフルオロフェニル基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(10) (1)乃至(9)より選択されるいずれか一項において、
が、低級アルキル基、C−Cアルケニル基又はC−Cアルキニル基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(11) (1)乃至(9)より選択されるいずれか一項において、
が、低級アルキル基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(12) (1)乃至(9)より選択されるいずれか一項において、
が、C−Cアルキル基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(13) (1)乃至(9)より選択されるいずれか一項において、
が、C−Cアルキル基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(14) (1)乃至(13)より選択されるいずれか一項において、
Aが、酸素原子又は硫黄原子である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(15) (1)乃至(13)より選択されるいずれか一項において、
Aが、酸素原子である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(16) (1)乃至(15)より選択されるいずれか一項において、
Dが、C−C12アルキレン基、又は炭素鎖中に酸素原子若しくは硫黄原子を有するC−C12アルキレン基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(17) (1)乃至(15)より選択されるいずれか一項において、
Dが、C−C10アルキレン基、又は炭素鎖中に酸素原子若しくは硫黄原子を1又は2個有するC−Cアルキレン基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(18) (1)乃至(15)より選択されるいずれか一項において、
Dが、C−C10アルキレン基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(19) (1)乃至(15)より選択されるいずれか一項において、
Dが、ヘキサメチレン基、ヘプタメチレン基又はオクタメチレン基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(20) (1)乃至(15)より選択されるいずれか一項において、
Dが、炭素鎖中にアリール基を有するC−C12アルキレン基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(21) (1)乃至(15)より選択されるいずれか一項において、
Dが、炭素鎖中にアリール基を有するC−Cアルキレン基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(22) (1)乃至(15)より選択されるいずれか一項において、
Dが、炭素鎖中にフェニル基を有するC−Cアルキレン基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(23) (1)乃至(22)より選択されるいずれか一項において、
Eが、単結合である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(24) (1)乃至(23)より選択されるいずれか一項において、Gn+が、(i)式−ORを有する基又は式−NR10を有する基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって3個置換されたアンモニオ基を有効成分として含有する医薬組成物、
(ii)環上の窒素原子がEと結合することによりアンモニオ基であり、更に置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び置換基群bからなる群から選択される基で1乃至3個置換されてもよく、ベンゼン環と縮合してもよい、1−ピリジニオ基、1−ピラジニオ基若しくは1−ピリミジニオ基、
(iii)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基であり、更にベンゼン環と縮合してもよい、ピリジニオ基、ピラジニオ基若しくはピリミジニオ基、
(iv)環上の窒素原子を介してEと結合し、更に該窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、1−ピペリジニオ基、1−ピペラジニオ基若しくは4−モルホリニオ基、
(v)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基、置換基群b及びオキソ基からなる群から選択される基で置換されてもよい、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基、
(vi)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基、
(vii)オキソ基又はヒドロキシ基で1乃至3個置換されてもよい、1−テトラヒドロチオフェニオ基、
(viii)式−ORを有する基又は式−NR10を有する基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって2個置換されたスルホニオ基、或いは
(ix)式−ORを有する基又は式−NR10を有する基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって3個置換されたホスホニオ基である化合物又はその薬理上許容される塩、
(25) (1)乃至(23)より選択されるいずれか一項において、Gn+が、(i)ヒドロキシ基又はジ−低級アルキルアミノ基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって3個置換されたアンモニオ基、
(ii)環上の窒素原子がEと結合することによりアンモニオ基であり、更に置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び置換基群bからなる群から選択される基で1乃至3個置換されてもよく、ベンゼン環と縮合してもよい、1−ピリジニオ基、1−ピラジニオ基若しくは1−ピリミジニオ基、
(iii)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基であり、更にベンゼン環と縮合してもよい、ピリジニオ基、ピラジニオ基若しくはピリミジニオ基、
(iv)環上の窒素原子を介してEと結合し、更に該窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、1−ピペリジニオ基、1−ピペラジニオ基若しくは4−モルホリニオ基、
(v)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基、置換基群b及びオキソ基からなる群から選択される基で置換されてもよい、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基、
(vi)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基、
(vii) 1−テトラヒドロチオフェニオ基、
(viii)ヒドロキシ基又はジ−低級アルキルアミノ基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって2個置換されたスルホニオ基、或いは
(ix)ヒドロキシ基又はジ−低級アルキルアミノ基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって3個置換されたホスホニオ基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(26) (1)乃至(23)より選択されるいずれか一項において、Gn+が、(i)トリ−低級アルキルアンモニオ基、
(ii)環上の窒素原子がEと結合することによりアンモニオ基であり、更に置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び置換基群bからなる群から選択される基で1乃至3個置換されてもよく、ベンゼン環と縮合してもよい、1−ピリジニオ基、1−ピラジニオ基若しくは1−ピリミジニオ基、
(iii)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基であり、更にベンゼン環と縮合してもよい、ピリジニオ基、ピラジニオ基若しくはピリミジニオ基、
(iv)環上の窒素原子を介してEと結合し、更に該窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、1−ピペリジニオ基、1−ピペラジニオ基若しくは4−モルホリニオ基、
(v)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基、置換基群b及びオキソ基からなる群から選択される基で置換されてもよい、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基、
(vi)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基、
(viii)ジ−低級アルキルスルホニオ基、或いは
(ix)トリ−低級アルキルホスホニオ基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(27) (1)乃至(23)より選択されるいずれか一項において、Gn+が、(ii)環上の窒素原子がEと結合することによりアンモニオ基であり、更に置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び置換基群bからなる群から選択される基で1乃至3個置換されてもよく、ベンゼン環と縮合してもよい、1−ピリジニオ基、1−ピラジニオ基若しくは1−ピリミジニオ基、
(iii)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基であり、更にベンゼン環と縮合してもよい、ピリジニオ基、ピラジニオ基若しくはピリミジニオ基、
(iv)環上の窒素原子を介してEと結合し、更に該窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、1−ピペリジニオ基、1−ピペラジニオ基若しくは4−モルホリニオ基、
(v)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基、置換基群b及びオキソ基からなる群から選択される基で置換されてもよい、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基、或いは
(vi)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(28) (1)乃至(23)より選択されるいずれか一項において、Gn+が、(ii)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び置換基群bからなる群から選択される基で1乃至3個置換されてもよく、更にベンゼン環と縮合してもよい1−ピリジニオ基、
(iii)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基であり、更にベンゼン環と縮合してもよいピリジニオ基、
(iv)環上の窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である1−ピペリジニオ基、
(v)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基、置換基群b及びオキソ基からなる群から選択される基で置換されてもよい、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基、或いは
(vi)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(29) (1)乃至(23)より選択されるいずれか一項において、Gn+が、(ii)置換基群bから選択される基で1乃至3個置換されてもよい、1−ピリジニオ基、
(iii)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基で置換されることにより形成されるアンモニオ基であるピリジニオ基、
(iv)環上の窒素原子が、低級アルキル基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である1−ピペリジニオ基、或いは
(v)置換基群b及びオキソ基から選択される基で置換されてもよい、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(30) (1)乃至(23)より選択されるいずれか一項において、Gn+が、(ii)低級アルキル基、式−ORを有する基又は式−NR10を有する基で置換されてもよい1−ピリジニオ基、或いは
(v)低級アルキル基、式−ORを有する基、式−NR10を有する基又はオキソ基で置換されてもよい、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(31) (1)乃至(23)より選択されるいずれか一項において、Gn+が、(ii)低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基又はジ−低級アルキルアミノ基で置換されてもよい、1−ピリジニオ基、或いは
(v)低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、ジ−低級アルキルアミノ基又はオキソ基で置換されてもよい、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(32) (1)乃至(23)より選択されるいずれか一項において、Gn+が、(ii)ヒドロキシ基又は低級アルコキシ基で置換されてもよい、1−ピリジニオ基、或いは
(v)低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、ジ−低級アルキルアミノ基又はオキソ基で置換されてもよい、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(33) (1)乃至(23)より選択されるいずれか一項において、Gn+が、1−ピリジニオ基、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基又は1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(34) (1)乃至(23)より選択されるいずれか一項において、Gn+が、(iv)環上の窒素原子が、低級アルキル基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である1−ピペリジニオ基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(35) (1)乃至(23)より選択されるいずれか一項において、Gn+が、(ii)式−COを有する基又は式−CONR10を有する基或いはアリール基で置換された1−ピリジニオ基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(36) (1)乃至(23)より選択されるいずれか一項において、Gn+が、(ii)アリール基で置換された1−ピリジニオ基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(37) (1)乃至(36)より選択されるいずれか一項において、
が、ハロゲンイオンである化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(38) (1)乃至(37)より選択されるいずれか一項において、
が、水素原子、式−ORを有する基又は式−NR10を有する基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(39) (1)乃至(37)より選択されるいずれか一項において、
が、式−ORを有する基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(40) (1)乃至(37)より選択されるいずれか一項において、
が、低級アルコキシ基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(41) (1)乃至(40)より選択されるいずれか一項において、
、R及びRが、同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(42) (1)乃至(40)より選択されるいずれか一項において、
、R及びRが、同一又は異なって、水素原子、弗素原子、塩素原子、C−Cアルキル基又はC−Cアルコキシ基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(43) (1)乃至(40)より選択されるいずれか一項において、
、R及びRが、水素原子である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(44) (1)乃至(40)より選択されるいずれか一項において、
、R及びRが、メトキシ基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(45) (1)乃至(44)より選択されるいずれか一項において、
環Arが、置換基群bから選択される基で1乃至3個置換されたアリール基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(46) (1)乃至(44)より選択されるいずれか一項において、
環Arが、式−ORを有する基及び式−NR10を有する基から選択される基で1乃至3個置換されたアリール基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(47) (1)乃至(44)より選択されるいずれか一項において、
環Arが、式−ORを有する基で1乃至3個置換されたアリール基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(48) (1)乃至(44)より選択されるいずれか一項において、
環Arが、低級アルコキシ基で1乃至3個置換されたアリール基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(49) (1)乃至(44)より選択されるいずれか一項において、
環Arが、3−メトキシフェニル基又は3、5−ジメトキシフェニル基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(50) (1)乃至(44)より選択されるいずれか一項において、
環Arが、3、5−ジエトキシフェニル基又は3−エトキシ−5−プロポキシフェニル基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(51) (1)乃至(50)より選択されるいずれか一項において、
nが、1の整数である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(52) (1)又は(2)において、
1−[2−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシフェノキシメチル]ベンジル]ピリジニウム クロリド、
1−[2−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシフェノキシメチル]ベンジル]アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン クロリド、
1−[2−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシフェノキシメチル]ベンジル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン クロリド、
1−[2−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシフェノキシメチル]ベンジル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]ピリジニウム ブロミド、
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン クロリド、
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン クロリド、
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルスルファニル]へプチル]ピリジニウム ブロミド、
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルスルファニル]へプチル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、及び
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルスルファニル]へプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
より選択されるいずれか1つの化合物又はその薬理上許容される塩、
(53) (1)又は(2)において、
1−(7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−1−メチルピペリジニウム ブロミド、
1−(8−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル)−1−メチルピペリジニウム ブロミド、
1−(7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−5−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル)−1−メチルピペリジニウム ブロミド、
1−(7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−5−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、
1−(8−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−5−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、
1−[7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−メチルピペリジニウム ブロミド、及び
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3−エトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
より選択されるいずれか1つの化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物、
(54) (1)又は(2)において、
1−(7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン クロリド、
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−1−メチルピペリジニウム クロリド、
1−(8−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル)−1−メチルピペリジニウム クロリド、
1−(7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−5−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル)−1−メチルピペリジニウム クロリド、
1−(7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−5−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン クロリド、
1−(8−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−5−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン クロリド、
1−[7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−メチルピペリジニウム クロリド、及び
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3−エトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン クロリド
より選択されるいずれか1つの化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
【0019】
上記化合物(I)又は(II)において、(1)又は(2);(3)又は(4);(5)乃至(9);(10)乃至(13);(14)又は(15);(16)乃至(22);(23);(24)乃至(36);(37);(38)乃至(40);(41)乃至(44);(45)乃至(50);並びに(51)から成る群から選択されるいずれか一項を任意に組み合わせた化合物も好適である。
【0020】
上記式中、R、環Ar、R及びR10の定義における「アリール基」、Rの定義における「ハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、シアノ基及びジ−低級アルキルアミノ基からなる群から選択される基で1乃至3個置換されたアリール基」並びに環Ar、R及びR10の定義における「置換基群aから選択される基で1乃至3個置換されたアリール基」のアリール部分は、例えば、フェニル、インデニル又はナフチル基のような炭素数6乃至10個の芳香族炭化水素基であり、好適には、フェニル基である。
【0021】
上記式中、R、R、R、R10、Gn+、置換基群a及び置換基群bの定義における「低級アルキル基」並びにRの定義における「ハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、シアノ基及びジ−低級アルキルアミノ基からなる群から選択される基で1乃至3個置換されたアリール基」及びGn+の定義における「置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基」の「低級アルキル基」部分は、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチル、イソペンチル、2−メチルブチル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、ヘキシル、イソヘキシル、4−メチルペンチル、3−メチルペンチル、2−メチルペンチル、1−メチルペンチル、3,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、1−エチルブチル又は2−エチルブチル基のような炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルキル基である。R及びGn+において、好適には、C−Cアルキル基であり、更に好適には、C−Cアルキル基であり、最も好適には、メチル又はエチル基である。R、R、置換基群a及び置換基群bにおいて、好適には、C−Cアルキル基であり、更に好適には、C−Cアルキル基であり、最も好適には、メチル基である。R及びR10において、好適には、C−Cアルキル基であり、更に好適には、C−Cアルキル基であり、最も好適には、メチル、エチル又はプロピル基である。
【0022】
上記式中、Rの定義における「低級アルケニル基」は、例えば、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−メチル−2−プロペニル、1−メチル−1−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、2−エチル−2−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、1−メチル−2−ブテニル、1−メチル−1−ブテニル、3−メチル−2−ブテニル、1−エチル−2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチル−3−ブテニル、2−メチル−3−ブテニル、1−エチル−3−ブテニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、1−メチル−2−ペンテニル、2−メチル−2−ペンテニル、3−ペンテニル、1−メチル−3−ペンテニル、2−メチル−3−ペンテニル、4−ペンテニル、1−メチル−4−ペンテニル、2−メチル−4−ペンテニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル又は5−ヘキセニル基のような炭素数2乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルケニル基であり、好適には、C−Cアルケニル基であり、最も好適には、2−プロペニル基である。
【0023】
上記式中、Rの定義における「低級アルキニル基」は、例えば、エチニル、2−プロピニル、1−メチル−2−プロピニル、2−ブチニル、1−メチル−2−ブチニル、1−エチル−2−ブチニル、3−ブチニル、1−メチル−3−ブチニル、2−メチル−3−ブチニル、1−エチル−3−ブチニル、2−ペンチニル、1−メチル−2−ペンチニル、3−ペンチニル、1−メチル−3−ペンチニル、2−メチル−3−ペンチニル、4−ペンチニル、1−メチル−4−ペンチニル、2−メチル−4−ペンチニル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル、4−ヘキシニル又は5−ヘキシニル基のような炭素数2乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルキニル基であり、好適には、C−Cアルキニル基であり、最も好適には、2−プロピニル基である。
【0024】
上記式中、Dの定義における「C−C12アルキレン基」は、メチレン、メチルメチレン、エチレン、プロピレン、トリメチレン、1−メチルエチレン、テトラメチレン、1−メチルトリメチレン、2−メチルトリメチレン、3−メチルトリメチレン、1−メチルプロピレン、1,1−ジメチルエチレン、ペンタメチレン、1−メチルテトラメチレン、2−メチルテトラメチレン、3−メチルテトラメチレン、4−メチルテトラメチレン、1,1−ジメチルトリメチレン、2,2−ジメチルトリメチレン、3,3−ジメチルトリメチレン、ヘキサメチレン、1−メチルペンタメチレン、2−メチルペンタメチレン、3−メチルペンタメチレン、4−メチルペンタメチレン、5−メチルペンタメチレン、1,1−ジメチルテトラメチレン、2,2−ジメチルテトラメチレン、3,3−ジメチルテトラメチレン、4,4−ジメチルテトラメチレン、ヘプタメチレン、1−メチルヘキサメチレン、2−メチルヘキサメチレン、5−メチルヘキサメチレン、3−エチルペンタメチレン、オクタメチレン、2−メチルヘプタメチレン、5−メチルヘプタメチレン、2−エチルヘキサメチレン、2−エチル−3−メチルペンタメチレン、3−エチル−2−メチルペンタメチレン、ノナメチレン、2−メチルオクタメチレン、7−メチルオクタメチレン、4−エチルヘプタメチレン、3−エチル−2−メチルヘキサメチレン、2−エチル−1−メチルヘキサメチレン、デカメチレン、ウンデカメチレン又はドデカメチレン基のような炭素数1乃至12個の直鎖又は分枝鎖アルキレン基であり、好適には、C−C10アルキレン基であり、更に好適には、ヘキサメチレン、ヘプタメチレン又はオクタメチレン基であり、最も好適には、ヘプタメチレン又はオクタメチレン基である。
【0025】
上記式中、Dの定義における「炭素鎖中に酸素原子若しくは硫黄原子を有するC−C12アルキレン基」は、上記「C−C12アルキレン基」において炭素数2乃至12個の直鎖又は分枝鎖アルキレン基の炭素鎖中に1乃至4個の酸素原子若しくは硫黄原子を有する基であり、例えば、−CH−O−CH−、−CH−O−(CH−、−(CH−O−(CH−、−(CH−O−(CH−O−(CH−、−(CH−O−(CH−O−(CH−O−(CH−、−(CH−O−(CH−O−(CH−O−(CH−O−(CH−、−CH−S−CH−、−CH−S−(CH−、−(CH−S−(CH−、−(CH−S−(CH−S−(CH−、−(CH−S−(CH−S−(CH−S−(CH−又は−(CH−S−(CH−S−(CH−S−(CH−S−(CH−を有する基であり、好適には、炭素鎖中に酸素原子若しくは硫黄原子を1又は3個有するC−C10アルキレン基であり、更に好適には、炭素鎖中に酸素原子若しくは硫黄原子を1又は2個有するC−Cアルキレン基であり、最も好適には、−(CH−O−(CH−又は−(CH−O−(CH−O−(CH−を有する基である。
【0026】
上記式中、Dの定義における「炭素鎖中にアリール基を有するC−C12アルキレン基」は、上記「C−C12アルキレン基」において炭素数2乃至12個の直鎖又は分枝鎖アルキレン基の炭素鎖中にアリール基(前述したものと同意義を示す。)を1個有する基であり、例えば、
【0027】
【化6】
Figure 2004339159
【0028】
を有する基であり、好適には、炭素鎖中にアリール基を有するC−Cアルキレン基であり、更に好適には、炭素鎖中にアリール基を有するC−Cアルキレン基であり、最も好適には、
【0029】
【化7】
Figure 2004339159
【0030】
を有する基である。
【0031】
上記式中、置換基群a及び置換基群bの定義における「ハロゲン原子」並びにRの定義における「ハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、シアノ基及びジ−低級アルキルアミノ基からなる群から選択される基で1乃至3個置換されたアリール基」の「ハロゲン原子」部分は、弗素、塩素、臭素又は沃素原子であり、好適には、弗素原子又は塩素原子であり、最も好適には、弗素原子である。
【0032】
上記式中、Rの定義における「ハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、シアノ基及びジ−低級アルキルアミノ基からなる群から選択される基で1乃至3個置換されたアリール基」の「ハロゲノ低級アルキル基」部分は、前記「低級アルキル基」にハロゲン原子が置換した基を示し、例えば、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、ジフルオロメチル、ジクロロメチル、ジブロモメチル、フルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、2−ブロモエチル、2−クロロエチル、2−フルオロエチル、2−ヨードエチル、3−クロロプロピル、4−フルオロブチル、6−ヨードヘキシル又は2,2−ジブロモエチル基のような炭素数1乃至6個のハロゲノ低級アルキル基であり、好適には、ハロゲノC−Cアルキル基であり、更に好適には、ハロゲノC−Cアルキル基であり、更により好適には、フルオロC−Cアルキル又はクロロC−Cアルキル基であり、最も好適には、トリフルオロメチル基である。
【0033】
上記式中、R、R10及び置換基群aの定義における「低級アルコキシ基」並びにRの定義における「ハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、シアノ基及びジ−低級アルキルアミノ基からなる群から選択される基で1乃至3個置換されたアリール基」の「低級アルコキシ基」部分は、前記「低級アルキル基」が酸素原子に結合した基を示し、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ、ペントキシ、イソペントキシ、2−メチルブトキシ、ネオペントキシ、ヘキシルオキシ、4−メチルペントキシ、3−メチルペントキシ、2−メチルペントキシ、3,3−ジメチルブトキシ、2,2−ジメチルブトキシ、1,1−ジメチルブトキシ、1,2−ジメチルブトキシ、1,3−ジメチルブトキシ又は2,3−ジメチルブトキシ基のような炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルコキシ基であり、好適には、C−Cアルコキシ基であり、更に好適には、C−Cアルコキシ基であり、最も好適には、メトキシ基である。
【0034】
上記式中、置換基群aの定義における「低級アルキルチオ基」並びにRの定義における「ハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、シアノ基及びジ−低級アルキルアミノ基からなる群から選択される基で1乃至3個置換されたアリール基」の「低級アルキルチオ基」部分は、前記「低級アルキル基」が硫黄原子に結合した基を示し、例えば、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、イソブチルチオ、s−ブチルチオ、t−ブチルチオ、ペンチルチオ、イソペンチルチオ、2−メチルブチルチオ、ネオペンチルチオ、ヘキシルチオ、4−メチルペンチルチオ、3−メチルペンチルチオ、2−メチルペンチルチオ、3,3−ジメチルブチルチオ、2,2−ジメチルブチルチオ、1,1−ジメチルブチルチオ、1,2−ジメチルブチルチオ、1,3−ジメチルブチルチオ又は2,3−ジメチルブチルチオ基のような炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルキルチオ基であり、好適には、C−Cアルキルチオ基であり、更に好適には、C−Cアルキルチオ基であり、最も好適には、メチルチオ基である。
【0035】
上記式中、Xの定義における「アニオン」は、例えば、弗素イオン、塩素イオン、沃素イオン、臭素イオンのようなハロゲンイオン;メタンスルホニルオキシイオン、エタンスルホニルオキシイオンのようなC−Cアルカンスルホニルオキシイオン;ベンゼンスルホニルオキシイオン、p−TsO(p−トシルオキシイオン)、OTf(トリフルオロメタンスルホニルオキシイオン)、ペンタフルオロエタンスルホニルオキシイオンのような前記低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子及びハロゲノ低級アルキル基から選択される基で1乃至3個置換されてもよいC−C10アリールスルホニルオキシイオンであり、好適には、ハロゲンイオンであり、最も好適には、臭素イオン又は塩素イオンである。なお、上記式中、nが2の整数である場合、(Xにおけるアニオンは、同一又は異なってもよい。
【0036】
上記式中、Rの定義における「ハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、シアノ基及びジ−低級アルキルアミノ基からなる群から選択される基で1乃至3個置換されたアリール基」の「ジ−低級アルキルアミノ基」部分は、前記「低級アルキル基」が2個アミノ基に結合した基を示し、例えば、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジブチルアミノ、ジペンチルアミノ、ジヘキシルアミノ基のようなジ−C−Cアルキルアミノ基であり、好適には、ジ−C−Cアルキルアミノ基であり、更に好適には、ジ−C−Cアルキルアミノ基であり、最も好適には、ジメチルアミノ基である。
【0037】
上記において、Rの定義における「ハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、シアノ基及びジ−低級アルキルアミノ基からなる群から選択される基で1乃至3個置換されたアリール基」の具体例は、例えば、2−,3−若しくは4−フルオロフェニル、2−,3−若しくは4−クロロフェニル、2−,3−若しくは4−ブロモフェニル、2−,3−若しくは4−ヨードフェニル、2−,3−若しくは4−メチルフェニル、2−,3−若しくは4−エチルフェニル、2−,3−若しくは4−トリフルオロメチルフェニル、2−,3−若しくは4−ヒドロキシフェニル、2−,3−若しくは4−メトキシフェニル、2−,3−若しくは4−エトキシフェニル、2−,3−若しくは4−メチルチオフェニル、2−,3−若しくは4−エチルチオフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、3,4−ジクロロフェニル、3,4−ジブロモフェニル、3,5−ジフルオロフェニル、3,5−ジクロロフェニル、3,5−ジブロモフェニル、2,3−ジメチルフェニル、3,4−ジメチルフェニル、3,5−ジメチルフェニル、2,3−ジエチルフェニル、3,4−ジエチルフェニル、3,5−ジエチルフェニル、2,3−ジヒドロキシフェニル、3,4−ジヒドロキシフェニル、3,5−ジヒドロキシフェニル、2,3−ジメトキシフェニル、3,4−ジメトキシフェニル、3,5−ジメトキシフェニル、2,3−ジエトキシフェニル、3,4−ジエトキシフェニル、3,5−ジエトキシフェニル、3,5−ジトリフルオロメチルフェニル、3−ジメチルアミノフェニル又は3−シアノ−5−メトキシフェニル基であり、好適には、ハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基及び低級アルキルチオ基からなる群から選択される基で1乃至3個置換されたアリール基であり、更に好適には、ハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲノC−Cアルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基及びC−Cアルキルチオ基からなる群から選択される基で1乃至3個置換されたアリール基であり、より好適には、ハロゲン原子、低級アルキル基及び低級アルコキシ基からなる群から選択される基で1乃至3個置換されたアリール基であり、更により好適には、弗素原子、塩素原子、C−Cアルキル基及びC−Cアルコキシ基からなる群から選択される基で1乃至3個置換されたフェニル基であり、更に好適には、弗素原子又は塩素原子で1乃至3個置換されたフェニル基であり、より好適には、3−フルオロフェニル基、3,5−ジクロロフェニル基、3,4−ジフルオロフェニル基又は3,5−ジフルオロフェニル基であり、最も好適には、3,5−ジフルオロフェニル基である。
【0038】
上記において、環Arの定義における「置換基群bから選択される基で1乃至3個置換されたアリール基」の具体例は、例えば、2−,3−若しくは4−フルオロフェニル、2−,3−若しくは4−クロロフェニル、2−,3−若しくは4−ブロモフェニル、2−,3−若しくは4−ヨードフェニル、2−,3−若しくは4−メチルフェニル、2−,3−若しくは4−エチルフェニル、2−,3−若しくは4−ヒドロキシフェニル、2−,3−若しくは4−メトキシフェニル、2−,3−若しくは4−エトキシフェニル、2−,3−若しくは4−シアノフェニル、2−,3−若しくは4−ニトロフェニル、2−,3−若しくは4−アミノフェニル、2−,3−若しくは4−メチルアミノフェニル、2−,3−若しくは4−ジメチルアミノフェニル、2−,3−若しくは4−カルボキシフェニル、2−,3−若しくは4−メトキシカルボニルフェニル、2−,3−若しくは4−アセチルアミノフェニル、2−,3−若しくは4−カルバモイルフェニル、2−,3−若しくは4−ジメチルカルバモイルフェニル、2−,3−若しくは4−カルバモイルオキシフェニル、2−,3−若しくは4−ジメチルカルバモイルオキシフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、3,4−ジクロロフェニル、3,4−ジブロモフェニル、3,5−ジフルオロフェニル、3,5−ジクロロフェニル、3,5−ジブロモフェニル、2,3−ジメチルフェニル、3,4−ジメチルフェニル、3,5−ジメチルフェニル、2,3−ジエチルフェニル、3,4−ジエチルフェニル、3,5−ジエチルフェニル、2,3−ジヒドロキシフェニル、3,4−ジヒドロキシフェニル、3,5−ジヒドロキシフェニル、2,3−ジメトキシフェニル、3,4−ジメトキシフェニル、3,5−ジメトキシフェニル、2,3−ジエトキシフェニル、3,4−ジエトキシフェニル、3,5−ジエトキシフェニル又は3−メトキシ−5−メトキシカルボニルアミノフェニル基であり、好適には、式−ORを有する基及び式−NR10を有する基から選択される基で1乃至3個置換されたアリール基であり、より好適には、式−ORを有する基で1乃至3個置換されたアリール基であり、更により好適には、低級アルコキシ基で1乃至3個置換されたアリール基であり、最も好適には、3−メトキシフェニル、3、5−ジメトキシフェニル、3、5−ジエトキシフェニル又は3−エトキシ−5−プロポキシフェニル基である。
【0039】
上記において、Gn+の定義における上記(i)乃至(x)より選択される基は、各基中に1又は2個の陽イオンを有する。
【0040】
上記において、Gn+の定義における「(i)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって3個置換されたアンモニオ基」の具体例は、例えば、トリメチルアンモニオ、トリエチルアンモニオ、トリプロピルアンモニオ、2−シアノエチルジエチルアンモニオ、2−ニトロエチル ジエチルアンモニオ、2−アミノエチル ジエチルアンモニオ、2−メチルアミノエチル ジエチルアンモニオ、2−(ジメチルアミノ)エチル ジメチルアンモニオ、2−(ジメチルアミノ)エチル ジエチルアンモニオ、2−(ジメチルアミノ)エチル ジプロピルアンモニオ、3−(ジメチルアミノ)プロピル ジメチルアンモニオ、3−(ジメチルアミノ)プロピル ジエチルアンモニオ、3−(ジメチルアミノ)プロピル ジプロピルアンモニオ、2−ヒドロキシエチル ジメチルアンモニオ、2−ヒドロキシエチル ジエチルアンモニオ、2−ヒドロキシエチル ジプロピルアンモニオ、3−ヒドロキシプロピル ジメチルアンモニオ、3−ヒドロキシプロピル ジエチルアンモニオ、3−ヒドロキシプロピル ジプロピルアンモニオ、2−メトキシエチル ジエチルアンモニオ、2−カルバモイルエチル ジエチルアンモニオ、2−カルボキシエチル ジエチルアンモニオ、2−メトキシカルボニルエチル ジエチルアンモニオ又はベンジル ジメチルアンモニオ基であり、好適には、式−ORを有する基又は式−NR10を有する基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって3個置換されたアンモニオ基であり、更に好適には、ヒドロキシ基又はジ−低級アルキルアミノ基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって3個置換されたアンモニオ基であり、より好適には、トリ−低級アルキルアンモニオ基であり、更により好適には、トリ−C−Cアルキルアンモニオ基であり、より好適には、トリ−C−Cアルキルアンモニオ基であり、最も好適には、トリエチルアンモニオ基である。
【0041】
上記において、Gn+の定義における「(ii)環上の窒素原子がEと結合することによりアンモニオ基であり、更に置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び置換基群bからなる群から選択される基で1乃至3個置換されてもよく、ベンゼン環と縮合してもよい、1−ピリジニオ基、1−ピラジニオ基若しくは1−ピリミジニオ基」は、ピリジン環、ピラジン環又はピリミジン環上の1つの窒素原子が、Eと結合することによりアンモニオ基であり、更に環上の他の窒素原子もアンモニオ基であってもよい。そのような上記「1−ピリジニオ基、1−ピラジニオ基若しくは1−ピリミジニオ基」の具体例は、例えば、1−ピリジニオ、2−若しくは3−メチル−1−ピリジニオ、2−、3−若しくは4−エチル−1−ピリジニオ、3−若しくは4−ヒドロキシ−1−ピリジニオ、2−、3−若しくは4−シアノ−1−ピリジニオ、2−、3−若しくは4−ニトロ−1−ピリジニオ、2−、3−若しくは4−メトキシ−1−ピリジニオ、2−、3−若しくは4−アミノ−1−ピリジニオ、2−、3−若しくは4−メチルアミノ−1−ピリジニオ、2−、3−若しくは4−ジメチルアミノ−1−ピリジニオ、3−若しくは4−カルボキシ−1−ピリジニオ、3−若しくは4−メトキシカルボニル−1−ピリジニオ、3−若しくは4−カルバモイル−1−ピリジニオ、3−若しくは4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピリジニオ、3−若しくは4−(3−ヒドロキシプロピル)−1−ピリジニオ、3−若しくは4−(2−アミノエチル)−1−ピリジニオ、3−若しくは4−(3−アミノプロピル)−1−ピリジニオ、1−ピラジニオ、2−、3−若しくは4−メチル−1−ピラジニオ、2−若しくは3−ヒドロキシ−1−ピラジニオ、2−若しくは3−メトキシ−1−ピラジニオ、2−若しくは3−アミノ−1−ピラジニオ、2−若しくは3−メチルアミノ−1−ピラジニオ、2−若しくは3−ジメチルアミノ−1−ピラジニオ、2−若しくは3−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピラジニオ、2−若しくは3−(3−ヒドロキシプロピル)−1−ピラジニオ、2−若しくは3−(2−アミノエチル)−1−ピラジニオ、2−若しくは3−(3−アミノプロピル)−1−ピラジニオ、1−ピリミジニオ、2−、3−若しくは4−メチル−1−ピリミジニオ、2−若しくは4−ヒドロキシ−1−ピリミジニオ、2−若しくは4−メトキシ−1−ピリミジニオ、2−若しくは4−アミノ−1−ピリミジニオ、2−若しくは4−メチルアミノ−1−ピリミジニオ、2−若しくは4−ジメチルアミノ−1−ピリミジニオ、2−若しくは4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピリミジニオ、2−若しくは4−(3−ヒドロキシプロピル)−1−ピリミジニオ、2−若しくは4−(2−アミノエチル)−1−ピリミジニオ、2−若しくは4−(3−アミノプロピル)−1−ピリミジニオ又は1−キノリニオ基であり、好適には、置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び置換基群bからなる群から選択される基で1乃至3個置換されてもよく、更にベンゼン環と縮合してもよい1−ピリジニオ基であり、更に好適には、置換基群bから選択される基で1乃至3個置換されてもよい、1−ピリジニオ基であり、より好適には、低級アルキル基、式−ORを有する基、式−NR10を有する基、式−COを有する基、式−CONR10を有する基又はアリール基で置換されてもよい、1−ピリジニオ基であり、更により好適には、低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、ジ−低級アルキルアミノ基又はアリール基で置換されてもよい、1−ピリジニオ基であり、より好適には、メチル基、ヒドロキシ基、メトキシ基又はジメチルアミノ基で置換されてもよい、1−ピリジニオ基であり、最も好適には、1−ピリジニオ基である。
【0042】
上記において、Gn+の定義における「(iii)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基であり、更にベンゼン環と縮合してもよい、ピリジニオ基、ピラジニオ基若しくはピリミジニオ基」の具体例は、例えば、1−メチル−2−、−3−若しくは−4−ピリジニオ、1−エチル−2−、−3−若しくは−4−ピリジニオ、1−プロピル−2−、−3−若しくは−4−ピリジニオ、1−メチル−2−若しくは−3−ピラジニオ、1−エチル−2−若しくは−3−ピラジニオ、1−プロピル−2−若しくは−3−ピラジニオ、1−メチル−2−若しくは−4−ピリミジニオ、1−エチル−2−若しくは−4−ピリミジニオ、1−プロピル−2−若しくは−4−ピリミジニオ、1−メチル−2−キノリニオ、1−エチル−3−キノリニオ又は1−オキソ−2−、−3−若しくは−4−ピリジニオ基であり、好適には、環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基であり、更にベンゼン環と縮合してもよいピリジニオ基であり、最も好適には、環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基で置換されることにより形成されるアンモニオ基であるピリジニオ基である。
【0043】
上記において、Gn+の定義における「(iv)環上の窒素原子を介してEと結合し、更に該窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、1−ピペリジニオ基、1−ピペラジニオ基若しくは4−モルホリニオ基」は、Eと結合する環上の窒素原子が低級アルキル基又はオキソ基で置換されており、更に他の窒素原子も低級アルキル基又はオキソ基で置換されてもよい。そのような具体例は、例えば、1−メチル−1−ピペリジニオ、1−エチル−1−ピペリジニオ、1−プロピル−1−ピペリジニオ、1−オキソ−1−ピペリジニオ、1−メチル−1−ピペラジニオ、1−エチル−1−ピペラジニオ、1−プロピル−1−ピペラジニオ、1−オキソ−1−ピペラジニオ、4−メチル−4−モルホリニオ、4−エチル−4−モルホリニオ、4−プロピル−4−モルホリニオ、4−オキソ−4−モルホリニオ又は1,4−ジメチル−1−ピペラジニオ基であり、好適には、環上の窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である1−ピペリジニオ基であり、最も好適には、環上の窒素原子が、低級アルキル基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である1−ピペリジニオ基である。
【0044】
上記において、Gn+の定義における「(v)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基、置換基群b及びオキソ基からなる群から選択される基で置換されてもよい、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基」は、環上1位の窒素原子がEと結合することにより形成されるアンモニオ基であり、更に環上の他の窒素原子もアンモニオ基であってもよい。そのような上記「1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基」は、置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基、置換基群b及びオキソ基からなる群から選択される基で1乃至3個置換されてもよく、そのような基としては例えば、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)、1−(1−アゾニア−3−オキソビシクロ[2.2.2]オクチル)、1−(1−アゾニア−3−ヒドロキシビシクロ[2.2.2]オクチル)、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)、1−(1−アゾニア−2−メチルビシクロ[2.2.2]オクチル)、1−(1−アゾニア−3−メチルビシクロ[2.2.2]オクチル)、1−(1−アゾニア−3−エチルビシクロ[2.2.2]オクチル)、1−(1−アゾニア−3−シアノビシクロ[2.2.2]オクチル)、1−(1−アゾニア−3−ニトロビシクロ[2.2.2]オクチル)、1−(1−アゾニア−3−メトキシビシクロ[2.2.2]オクチル)、1−(1−アゾニア−3−アミノビシクロ[2.2.2]オクチル)、1−(1−アゾニア−3−メチルアミノビシクロ[2.2.2]オクチル)、1−(1−アゾニア−3−ジメチルアミノビシクロ[2.2.2]オクチル)、1−(1−アゾニア−3−カルボキシアミノビシクロ[2.2.2]オクチル)1−(1−アゾニア−3−メトキシカルボニルビシクロ[2.2.2]オクチル)、1−(1−アゾニア−3−ヒドロキシメチルビシクロ[2.2.2]オクチル)、1−(1−アゾニア−3−アミノメチルビシクロ[2.2.2]オクチル)、1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)、1−(4−アザ−1−アゾニア−3−オキソビシクロ[2.2.2]オクチル)、1−(4−アザ−1−アゾニア−3−ヒドロキシビシクロ[2.2.2]オクチル)、1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)、1−(4−アザ−1−アゾニア−2−メチルビシクロ[2.2.2]オクチル)、1−(4−アザ−1−アゾニア−3−メチルビシクロ[2.2.2]オクチル)、1−(4−アザ−1−アゾニア−3−エチルビシクロ[2.2.2]オクチル)、1−(4−アザ−1−アゾニア−3−シアノビシクロ[2.2.2]オクチル)、1−(4−アザ−1−アゾニア−3−ニトロビシクロ[2.2.2]オクチル)、1−(4−アザ−1−アゾニア−3−メトキシビシクロ[2.2.2]オクチル)、1−(4−アザ−1−アゾニア−3−アミノビシクロ[2.2.2]オクチル)、1−(4−アザ−1−アゾニア−3−メチルアミノビシクロ[2.2.2]オクチル)、1−(4−アザ−1−アゾニア−3−ジメチルアミノビシクロ[2.2.2]オクチル)、1−(1−アゾニア−4−アザ−3−カルボキシアミノビシクロ[2.2.2]オクチル)1−(1−アゾニア−4−アザ−3−メトキシカルボニルビシクロ[2.2.2]オクチル)、1−(1−アゾニア−4−アザ−3−ヒドロキシメチルビシクロ[2.2.2]オクチル)、1−(1−アゾニア−4−アザ−3−アミノメチルビシクロ[2.2.2]オクチル、1−(4−メチル−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)又は1−(4−エチル−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基であり、好適には、置換基群b及びオキソ基から選択される基で置換されてもよい、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基であり、更に好適には、低級アルキル基、式−ORを有する基、式−NR10を有する基又はオキソ基で置換されてもよい、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基であり、より好適には、低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、ジ−低級アルキルアミノ基又はオキソ基で置換されてもよい、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基であり、最も好適には、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基又は1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基である。
【0045】
上記において、Gn+の定義における「(vi)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基」の具体例は、例えば、2−、3−若しくは4−(1−アゾニア−1−メチルビシクロ[2.2.2]オクチル)、2−、3−若しくは4−(1−アゾニア−1−エチルビシクロ[2.2.2]オクチル)、2−、3−若しくは4−(1−アゾニア−1−プロピルビシクロ[2.2.2]オクチル)、2−、3−若しくは4−(1−アゾニア−1−オキソビシクロ[2.2.2]オクチル)、2−若しくは3−(1−アゾニア−1−メチル−4−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクチル)、2−若しくは3−(1−アゾニア−1−エチル−4−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクチル)、2−若しくは3−(1−アゾニア−1−プロピル−4−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクチル)、2−若しくは3−(1−アゾニア−1−オキソ−4−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクチル)、2−(1,4−ジアゾニア−1,4−ジメチルビシクロ[2.2.2]オクチル)、2−(1,4−ジアゾニア−1,4−ジエチルビシクロ[2.2.2]オクチル)又は2−(1,4−ジアゾニア−1,4−ジプロピルビシクロ[2.2.2]オクチル)基であり、好適には、環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基である。
【0046】
上記において、Gn+の定義における「(vii)オキソ基又はヒドロキシ基で1乃至3個置換されてもよい、1−テトラヒドロチオフェニオ基若しくは1−テトラヒドロチオピラニオ基」の具体例は、例えば、1−テトラヒドロチオフェニオ、3−オキソ−1−テトラヒドロチオフェニオ、3−ヒドロキシ−1−テトラヒドロチオフェニオ、1−テトラヒドロチオピラニオ、4−オキソ−1−テトラヒドロチオピラニオ又は4−ヒドロキシ−1−テトラヒドロチオピラニオ基であり、好適には、オキソ基又はヒドロキシ基で置換されてもよい1−テトラヒドロチオフェニオ基であり、最も好適には、1−テトラヒドロチオフェニオ基である。
【0047】
上記において、Gn+の定義における「(viii)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって2個置換されたスルホニオ基」の具体例は、例えば、ジメチルスルホニオ、ジエチルスルホニオ、ジプロピルスルホニオ、ジ(2−シアノエチル)スルホニオ、ジ(2−ニトロエチル)スルホニオ、ジ−(アミノエチル)スルホニオ、ジ(2−メチルアミノエチル)スルホニオ、ジ−(2−ジメチルアミノエチル)スルホニオ、ジ−(2−ヒドロキシエチル)スルホニオ、ジ−(3−ヒドロキシプロピル)スルホニオ、ジ−(2−メトキシエチル)スルホニオ、ジ−(2−カルバモイルエチル)スルホニオ、ジ−(2−カルバモイルエチル)スルホニオ、ジ−(2−カルボキシエチル)スルホニオ又はジ−(2−メトキシカルボニルエチル)スルホニオ基であり、好適には、式−ORを有する基又は式−NR10を有する基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって2個置換されたスルホニオ基であり、更に好適には、ヒドロキシ基又はジ−低級アルキルアミノ基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって2個置換されたスルホニオ基であり、より好適には、ジ−低級アルキルスルホニオ基であり、更により好適には、ジ−C−Cアルキルスルホニオ基であり、更に好適には、ジ−C−Cアルキルスルホニオ基であり、最も好適には、ジメチルスルホニオ又はジエチルスルホニオ基である。
【0048】
上記において、Gn+の定義における「(ix)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって3個置換されたホスホニオ基」の具体例は、例えば、トリメチルホスホニオ、トリエチルホスホニオ、トリプロピルホスホニオ、2−シアノエチルジエチルホスホニオ、2−ニトロエチル ジエチルホスホニオ、2−アミノエチル ジエチルホスホニオ、2−メチルアミノエチル ジエチルホスホニオ、2−(ジメチルアミノ)エチル ジメチルホスホニオ、2−(ジメチルアミノ)エチル ジエチルホスホニオ、2−(ジメチルアミノ)エチル ジプロピルホスホニオ、3−(ジメチルアミノ)プロピル ジメチルホスホニオ、3−(ジメチルアミノ)プロピル ジエチルホスホニオ、3−(ジメチルアミノ)プロピル ジプロピルホスホニオ、2−ヒドロキシエチル ジメチルホスホニオ、2−ヒドロキシエチル ジエチルホスホニオ、2−ヒドロキシエチル ジプロピルホスホニオ、3−ヒドロキシプロピル ジメチルホスホニオ、3−ヒドロキシプロピル ジエチルホスホニオ、3−ヒドロキシプロピル ジプロピルホスホニオ、2−メトキシエチル ジエチルホスホニオ、2−カルバモイルエチル ジエチルホスホニオ、2−カルボキシエチル ジエチルホスホニオ又は2−メトキシカルボニルエチル ジエチルホスホニオ基であり、好適には、式−ORを有する基又は式−NR10を有する基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって3個置換されたホスホニオ基であり、更に好適には、ヒドロキシ基又はジ−低級アルキルアミノ基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって3個置換されたホスホニオ基であり、より好適には、トリ−低級アルキルホスホニオ基であり、更により好適には、トリ−C−Cアルキルホスホニオ基であり、更に好適には、トリ−C−Cアルキルホスホニオ基であり、最も好適には、トリエチルホスホニオ基である。
【0049】
上記において、Gn+の定義における「(x)環上の窒素原子を介してEと結合し、更に該窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、1−ピロリジニオ基」は、Eと結合する環上の窒素原子が低級アルキル基又はオキソ基で置換されており、そのような具体例は、例えば、1−メチル−1−ピロリジニオ、1−エチル−1−ピロリジニオ、1−プロピル−1−ピロリジニオ又は1−オキソ−1−ピロリジニオ基であり、好適には、環上の窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である1−ピロリジニオ基であり、最も好適には、環上の窒素原子が、低級アルキル基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である1−ピロリジニオ基である。
【0050】
上記のような(i)乃至(x)のいずれかの基を有するGn+基において、
好適には、
(i)式−ORを有する基又は式−NR10を有する基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって3個置換されたアンモニオ基、
(ii)環上の窒素原子がEと結合することによりアンモニオ基であり、更に置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び置換基群bからなる群から選択される基で1乃至3個置換されてもよく、ベンゼン環と縮合してもよい、1−ピリジニオ基、1−ピラジニオ基若しくは1−ピリミジニオ基、
(iii)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基であり、更にベンゼン環と縮合してもよい、ピリジニオ基、ピラジニオ基若しくはピリミジニオ基、
(iv)環上の窒素原子を介してEと結合し、更に該窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、1−ピペリジニオ基、1−ピペラジニオ基若しくは4−モルホリニオ基、
(v)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基、置換基群b及びオキソ基からなる群から選択される基で置換されてもよい、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基、
(vi)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基、
(vii)オキソ基又はヒドロキシ基で1乃至3個置換されてもよい、1−テトラヒドロチオフェニオ基、
(viii)式−ORを有する基又は式−NR10を有する基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって2個置換されたスルホニオ基、或いは
(ix)式−ORを有する基又は式−NR10を有する基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって3個置換されたホスホニオ基であり、
更に好適には、
(i)ヒドロキシ基又はジ−低級アルキルアミノ基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって3個置換されたアンモニオ基、
(ii)環上の窒素原子がEと結合することによりアンモニオ基であり、更に置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び置換基群bからなる群から選択される基で1乃至3個置換されてもよく、ベンゼン環と縮合してもよい、1−ピリジニオ基、1−ピラジニオ基若しくは1−ピリミジニオ基、
(iii)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基であり、更にベンゼン環と縮合してもよい、ピリジニオ基、ピラジニオ基若しくはピリミジニオ基、
(iv)環上の窒素原子を介してEと結合し、更に該窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、1−ピペリジニオ基、1−ピペラジニオ基若しくは4−モルホリニオ基、
(v)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基、置換基群b及びオキソ基からなる群から選択される基で置換されてもよい、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基、
(vi)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基、
(vii) 1−テトラヒドロチオフェニオ基、
(viii)ヒドロキシ基又はジ−低級アルキルアミノ基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって2個置換されたスルホニオ基、或いは
(ix)ヒドロキシ基又はジ−低級アルキルアミノ基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって3個置換されたホスホニオ基であり、
より好適には、
(i)トリ−低級アルキルアンモニオ基、
(ii)環上の窒素原子がEと結合することによりアンモニオ基であり、更に置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び置換基群bからなる群から選択される基で1乃至3個置換されてもよく、ベンゼン環と縮合してもよい、1−ピリジニオ基、1−ピラジニオ基若しくは1−ピリミジニオ基、
(iii)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基であり、更にベンゼン環と縮合してもよい、ピリジニオ基、ピラジニオ基若しくはピリミジニオ基、
(iv)環上の窒素原子を介してEと結合し、更に該窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、1−ピペリジニオ基、1−ピペラジニオ基若しくは4−モルホリニオ基、
(v)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基、置換基群b及びオキソ基からなる群から選択される基で置換されてもよい、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基、
(vi)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基、
(viii)ジ−低級アルキルスルホニオ基、或いは
(ix)トリ−低級アルキルホスホニオ基であり、
更により好適には、
(ii)環上の窒素原子がEと結合することによりアンモニオ基であり、更に置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び置換基群bからなる群から選択される基で1乃至3個置換されてもよく、ベンゼン環と縮合してもよい、1−ピリジニオ基、1−ピラジニオ基若しくは1−ピリミジニオ基、
(iii)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基であり、更にベンゼン環と縮合してもよい、ピリジニオ基、ピラジニオ基若しくはピリミジニオ基、
(iv)環上の窒素原子を介してEと結合し、更に該窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、1−ピペリジニオ基、1−ピペラジニオ基若しくは4−モルホリニオ基、
(v)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基、置換基群b及びオキソ基からなる群から選択される基で置換されてもよい、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基、或いは
(vi)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基であり、
更に好適には、
(ii)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び置換基群bからなる群から選択される基で1乃至3個置換されてもよく、更にベンゼン環と縮合してもよい1−ピリジニオ基、
(iii)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基であり、更にベンゼン環と縮合してもよいピリジニオ基、
(iv)環上の窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である1−ピペリジニオ基、
(v)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基、置換基群b及びオキソ基からなる群から選択される基で置換されてもよい、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基、或いは
(vi)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基であり、
より好適には、
(ii)置換基群bから選択される基で1乃至3個置換されてもよい、1−ピリジニオ基、
(iii)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基で置換されることにより形成されるアンモニオ基であるピリジニオ基、
(iv)環上の窒素原子が、低級アルキル基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である1−ピペリジニオ基、或いは
(v)置換基群b及びオキソ基から選択される基で置換されてもよい、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基であり、
更により好適には、
(ii)低級アルキル基、式−ORを有する基又は式−NR10を有する基で置換されてもよい1−ピリジニオ基、
(ii)式−COを有する基又は式−CONR10を有する基或いはアリール基で置換された1−ピリジニオ基、或いは
(v)低級アルキル基、式−ORを有する基、式−NR10を有する基又はオキソ基で置換されてもよい、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基であり、
更により好適には、
(ii)低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基又はジ−低級アルキルアミノ基で置換されてもよい、1−ピリジニオ基、
(ii)アリール基で置換された1−ピリジニオ基、或いは
(v)低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、ジ−低級アルキルアミノ基又はオキソ基で置換されてもよい、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基であり、
より好適には、
(ii)ヒドロキシ基又は低級アルコキシ基で置換されてもよい、1−ピリジニオ基、或いは
(v)低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、ジ−低級アルキルアミノ基又はオキソ基で置換されてもよい、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基であり、
最も好適には、
1−ピリジニオ基、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基又は1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基、或いは、
(iv)環上の窒素原子が、低級アルキル基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である1−ピペリジニオ基である。
【0051】
上記における「その薬理上許容される塩」とは、本発明の化合物(I)又は(II)は、アミノ基のような塩基性の基を有する場合には酸と反応させることにより、又、カルボキシ基のような酸性基を有する場合には塩基と反応させることにより、塩にすることができるので、その塩を示す。
【0052】
塩基性基に基づく塩としては、好適には、弗化水素酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、沃化水素酸塩のようなハロゲン化水素酸塩、硝酸塩、過塩素酸塩、硫酸塩、燐酸塩等の無機酸塩;メタンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩のような低級アルカンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩のようなアリ−ルスルホン酸塩、酢酸塩、りんご酸塩、フマ−ル酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩、アスコルビン酸塩、酒石酸塩、蓚酸塩、マレイン酸塩等の有機酸塩;又はグリシン塩、リジン塩、アルギニン塩、オルニチン塩、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩のようなアミノ酸塩であり、更に好適には、ハロゲン化水素酸塩であり、最も好適には、塩酸塩である。
【0053】
一方、酸性基に基づく塩としては、好適には、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩のようなアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩のようなアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩、鉄塩等の金属塩;アンモニウム塩のような無機塩、t−オクチルアミン塩、ジベンジルアミン塩、モルホリン塩、グルコサミン塩、フェニルグリシンアルキルエステル塩、エチレンジアミン塩、N−メチルグルカミン塩、グアニジン塩、ジエチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩、クロロプロカイン塩、プロカイン塩、ジエタノールアミン塩、N−ベンジルフェネチルアミン塩、ピペラジン塩、テトラメチルアンモニウム塩、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩のような有機塩等のアミン塩;又はグリシン塩、リジン塩、アルギニン塩、オルニチン塩、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩のようなアミノ酸塩であり、更に好適には、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩であり、最も好適には、ナトリウム塩又はカルシウム塩である。
【0054】
本発明の一般式(I)又は(II)を有する化合物は、大気中に放置したり、又は、再結晶をすることにより、水分を吸収し、吸着水が付いたり、水和物となる場合があり、そのような水和物も本発明の塩に包含される。
【0055】
本発明の一般式(I)又は(II)を有する化合物は、その分子内に不斉炭素原子が存在する場合があるので、種々の異性体を有することがある。本発明の化合物においては、これらの異性体およびこれらの異性体の混合物がすべて単一の式、即ち一般式(I)又は(II)で示されている。従って、本発明はこれらの異性体およびこれらの異性体の任意の割合の混合物をもすべて含むものである。
【0056】
上記における「エステル」とは、本発明の一般式(I)又は(II)を有する化合物は、エステルにすることができるので、そのエステルをいい、そのようなエステルとしては、「ヒドロキシ基のエステル」及び「カルボキシ基のエステル」を挙げることができ、各々のエステル残基が「一般的保護基」又は「生体内で加水分解のような生物学的方法により開裂し得る保護基」であるエステルをいう。
【0057】
「一般的保護基」とは、加水素分解、加水分解、電気分解、光分解のような化学的方法により開裂し得る保護基をいう。
【0058】
「ヒドロキシ基のエステル」に斯かる「一般的保護基」としては、好適には、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、ペンタノイル、ピバロイル、バレリル、イソバレリル、オクタノイル、ノナノイル、デカノイル、3−メチルノナノイル、8−メチルノナノイル、3−エチルオクタノイル、3,7−ジメチルオクタノイル、ウンデカノイル、ドデカノイル、トリデカノイル、テトラデカノイル、ペンタデカノイル、ヘキサデカノイル、1−メチルペンタデカノイル、14−メチルペンタデカノイル、13,13−ジメチルテトラデカノイル、ヘプタデカノイル、15−メチルヘキサデカノイル、オクタデカノイル、1−メチルヘプタデカノイル、ノナデカノイル、アイコサノイル、ヘナイコサノイルのようなアルカノイル基、クロロアセチル、ジクロロアセチル、トリクロロアセチル、トリフルオロアセチルのようなハロゲン化アルキルカルボニル基、メトキシアセチルのようなアルコキシアルキルカルボニル基、アクリロイル、プロピオロイル、メタクリロイル、クロトノイル、イソクロトノイル、(E)−2−メチル−2−ブテノイルのような不飽和アルキルカルボニル基等の「置換可低級脂肪族アシル基」(好適には、炭素数1乃至6個の低級脂肪族アシル基である。);ベンゾイル、α−ナフトイル、β−ナフトイルのようなアリ−ルカルボニル基、2−ブロモベンゾイル、4−クロロベンゾイルのようなハロゲン化アリ−ルカルボニル基、2,4,6−トリメチルベンゾイル、4−トルオイルのような低級アルキル化アリ−ルカルボニル基、4−アニソイルのような低級アルコキシ化アリ−ルカルボニル基、4−ニトロベンゾイル、2−ニトロベンゾイルのようなニトロ化アリ−ルカルボニル基、2−(メトキシカルボニル)ベンゾイルのような低級アルコキシカルボニル化アリ−ルカルボニル基、4−フェニルベンゾイルのようなアリ−ル化アリ−ルカルボニル基等の「置換可芳香族アシル基」;メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、s−ブトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニルのような低級アルコキシカルボニル基、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、2−トリメチルシリルエトキシカルボニルのようなハロゲン又はトリ−低級アルキルシリル基で置換された低級アルコキシカルボニル基等の「アルコキシカルボニル基」;テトラヒドロピラン−2−イル、3−ブロモテトラヒドロピラン−2−イル、4−メトキシテトラヒドロピラン−4−イル、テトラヒドロチオピラン−2−イル、4−メトキシテトラヒドロチオピラン−4−イルのような「テトラヒドロピラニル又はテトラヒドロチオピラニル基」;テトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロチオフラン−2−イルのような「テトラヒドロフラニル又はテトラヒドロチオフラニル基」;トリメチルシリル、トリエチルシリル、イソプロピルジメチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、メチルジイソプロピルシリル、メチルジ−t−ブチルシリル、トリイソプロピルシリルのようなトリ−低級アルキルシリル基、ジフェニルメチルシリル、ジフェニルブチルシリル、ジフェニルイソプロピルシリル、フェニルジイソプロピルシリルのような1乃至2個のアリ−ル基で置換されたトリ−低級アルキルシリル基等の「シリル基」;メトキシメチル、1,1−ジメチル−1−メトキシメチル、エトキシメチル、プロポキシメチル、イソプロポキシメチル、ブトキシメチル、t−ブトキシメチルのような低級アルコキシメチル基、2−メトキシエトキシメチルのような低級アルコキシ化低級アルコキシメチル基、2,2,2−トリクロロエトキシメチル、ビス(2−クロロエトキシ)メチルのようなハロゲノ低級アルコキシメチル等の「アルコキシメチル基」;1−エトキシエチル、1−(イソプロポキシ)エチルのような低級アルコキシ化エチル基、2,2,2−トリクロロエチルのようなハロゲン化エチル基等の「置換エチル基」;ベンジル、α−ナフチルメチル、β−ナフチルメチル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチル、α−ナフチルジフェニルメチル、9−アンスリルメチルのような1乃至3個のアリ−ル基で置換された低級アルキル基、4−メチルベンジル、2,4,6−トリメチルベンジル、3,4,5−トリメチルベンジル、4−メトキシベンジル、4−メトキシフェニルジフェニルメチル、2−ニトロベンジル、4−ニトロベンジル、4−クロロベンジル、4−ブロモベンジル、4−シアノベンジルのような低級アルキル、低級アルコキシ、ニトロ、ハロゲン、シアノ基でアリ−ル環が置換された1乃至3個のアリ−ル基で置換された低級アルキル基等の「アラルキル基」;ビニルオキシカルボニル、アリルオキシカルボニルのような「アルケニルオキシカルボニル基」;ベンジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、3,4−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、2−ニトロベンジルオキシカルボニル、4−ニトロベンジルオキシカルボニルのような、1乃至2個の低級アルコキシ又はニトロ基でアリ−ル環が置換されていてもよい「アラルキルオキシカルボニル基」であり、好適には、アルコキシメチル基、シリル基又はアラルキル基であり、更に好適には、メトキシメチル、t−ブチルジメチルシリル又はベンジル基であり、最も好適には、ベンジル基である。
【0059】
「カルボキシ基のエステル」に斯かる「一般的保護基」としては、好適には、前記「低級アルキル基」;前記「低級アルケニル基」;前記「低級アルキニル基」;前記「ハロゲノ低級アルキル基」;又は前記「ヒドロキシ基のエステルに斯かる一般的保護基」における「アラルキル基」であり、好適には、低級アルキル基又はアラルキル基であり、更に好適には、エチル、t−ブチル又はベンジル基であり、最も好適には、t−ブチル基である。
【0060】
「生体内で加水分解のような生物学的方法により開裂し得る保護基」とは、人体内で加水分解等の生物学的方法により開裂し、フリーの酸又はその塩を生成する保護基をいい、そのような誘導体か否かは、ラットやマウスのような実験動物に静脈注射により投与し、その後の動物の体液を調べ、元となる化合物又はその薬理学的に許容される塩を検出できることにより決定でき、
「ヒドロキシ基のエステル」に斯かる「生体内で加水分解のような生物学的方法により開裂し得る保護基」としては、好適には、ホルミルオキシメチル、アセトキシメチル、ジメチルアミノアセトキシメチル、プロピオニルオキシメチル、ブチリルオキシメチル、ピバロイルオキシメチル、バレリルオキシメチル、イソバレリルオキシメチル、ヘキサノイルオキシメチル、1−ホルミルオキシエチル、1−アセトキシエチル、1−プロピオニルオキシエチル、1−ブチリルオキシエチル、1−ピバロイルオキシエチル、1−バレリルオキシエチル、1−イソバレリルオキシエチル、1−ヘキサノイルオキシエチル、1−ホルミルオキシプロピル、1−アセトキシプロピル、1−プロピオニルオキシプロピル、1−ブチリルオキシプロピル、1−ピバロイルオキシプロピル、1−バレリルオキシプロピル、1−イソバレリルオキシプロピル、1−ヘキサノイルオキシプロピル、1−アセトキシブチル、1−プロピオニルオキシブチル、1−ブチリルオキシブチル、1−ピバロイルオキシブチル、1−アセトキシペンチル、1−プロピオニルオキシペンチル、1−ブチリルオキシペンチル、1−ピバロイルオキシペンチル、1−ピバロイルオキシヘキシルのような1−(「低級脂肪族アシル」オキシ)「低級アルキル基」、シクロペンチルカルボニルオキシメチル、シクロヘキシルカルボニルオキシメチル、1−シクロペンチルカルボニルオキシエチル、1−シクロヘキシルカルボニルオキシエチル、1−シクロペンチルカルボニルオキシプロピル、1−シクロヘキシルカルボニルオキシプロピル、1−シクロペンチルカルボニルオキシブチル、1−シクロヘキシルカルボニルオキシブチルのような1−(「シクロアルキル」カルボニルオキシ)「低級アルキル基」、ベンゾイルオキシメチルのような1−(「芳香族アシル」オキシ)「低級アルキル基」等の1−(アシルオキシ)「低級アルキル基」;メトキシカルボニルオキシメチル、エトキシカルボニルオキシメチル、プロポキシカルボニルオキシメチル、イソプロポキシカルボニルオキシメチル、ブトキシカルボニルオキシメチル、イソブトキシカルボニルオキシメチル、ペンチルオキシカルボニルオキシメチル、ヘキシルオキシカルボニルオキシメチル、シクロヘキシルオキシカルボニルオキシメチル、シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ(シクロヘキシル)メチル、1−(メトキシカルボニルオキシ)エチル、1−(エトキシカルボニルオキシ)エチル、1−(プロポキシカルボニルオキシ)エチル、1−(イソプロポキシカルボニルオキシ)エチル、1−(ブトキシカルボニルオキシ)エチル、1−(イソブトキシカルボニルオキシ)エチル、1−(t−ブトキシカルボニルオキシ)エチル、1−(ペンチルオキシカルボニルオキシ)エチル、1−(ヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル、1−(シクロペンチルオキシカルボニルオキシ)エチル、1−(シクロペンチルオキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(シクロペンチルオキシカルボニルオキシ)ブチル、1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)ブチル、1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル、1−(エトキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(メトキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(エトキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(プロポキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(イソプロポキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(ブトキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(イソブトキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(ペンチルオキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(ヘキシルオキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(メトキシカルボニルオキシ)ブチル、1−(エトキシカルボニルオキシ)ブチル、1−(プロポキシカルボニルオキシ)ブチル、1−(イソプロポキシカルボニルオキシ)ブチル、1−(ブトキシカルボニルオキシ)ブチル、1−(イソブトキシカルボニルオキシ)ブチル、1−(メトキシカルボニルオキシ)ペンチル、1−(エトキシカルボニルオキシ)ペンチル、1−(メトキシカルボニルオキシ)ヘキシル、1−(エトキシカルボニルオキシ)ヘキシルのような(低級アルコキシカルボニルオキシ)アルキル基;(5−フェニル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル、〔5−(4−メチルフェニル)−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル〕メチル、〔5−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル〕メチル、〔5−(4−フルオロフェニル)−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル〕メチル、〔5−(4−クロロフェニル)−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル〕メチル、(2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル、(5−エチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル、(5−プロピル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル、(5−イソプロピル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル、(5−ブチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチルのようなオキソジオキソレニルメチル基;等の「カルボニルオキシ低級アルキル基」;フタリジル、ジメチルフタリジル、ジメトキシフタリジルのような「フタリジル基」;前記「低級脂肪族アシル基」;前記「芳香族アシル基」;「コハク酸のハーフエステル塩残基」;「燐酸エステル塩残基」:「アミノ酸等のエステル形成残基」;カルバモイル基;1乃至2個の低級アルキル基で置換されたカルバモイル基;及び、ピバロイルオキシメチルオキシカルボニルのような「1−(アシルオキシ)アルキルオキシカルボニル基」であり、好適には、カルボニルオキシアルキル基である。
【0061】
一方、「カルボキシ基のエステル」に斯かる「生体内で加水分解のような生物学的方法により開裂し得る保護基」としては、好適には、メトキシエチル、1−エトキシエチル、1−メチル−1−メトキシエチル、1−(イソプロポキシ)エチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、1,1−ジメチル−1−メトキシエチル、エトキシメチル、n−プロポキシメチル、イソプロポキシメチル、n−ブトキシメチル、t−ブトキシメチルのような低級アルコキシ低級アルキル基、2−メトキシエトキシメチルのような低級アルコキシ化低級アルコキシ低級アルキル基、フェノキシメチルのような「アリール」オキシ「低級アルキル基」、2,2,2−トリクロロエトキシメチル、ビス(2−クロロエトキシ)メチルのようなハロゲン化低級アルコキシ低級アルキル基等の「アルコキシアルキル基」;メトキシカルボニルメチルのような「「低級アルコキシ」カルボニル「低級アルキル基」」;シアノメチル、2−シアノエチルのような「シアノ「低級アルキル基」;メチルチオメチル、エチルチオメチルのような「「低級アルキル」チオメチル基」;フェニルチオメチル、ナフチルチオメチルのような「「アリール」チオメチル基」;2−メタンスルホニルエチル、2−トリフルオロメタンスルホニルエチルのような「ハロゲンで置換されていてもよい「低級アルキル」スルホニル「低級アルキル基」」;2−ベンゼンスルホニルエチル、2−トルエンスルホニルエチルのような「「アリール」スルホニル「低級アルキル基」」;前記「1−(アシルオキシ)「低級アルキル基」」;前記「フタリジル基」;前記「アリール基」;前記「低級アルキル基」;カルボキシメチルのような「カルボキシアルキル基」;及びフェニルアラニンのような「アミノ酸のアミド形成残基」であり、好適には、1−(アシルオキシ)「低級アルキル基」である。
【0062】
「その他の誘導体」とは、本発明の化合物(I)又は(II)が、アミノ基を有する場合、上記「薬理上許容される塩」及び上記「そのエステル」以外の誘導体にすることができるので、その誘導体を示す。そのような誘導体としては、例えばアシル基のようなアミド誘導体を挙げることができる。
【0063】
本発明の医薬組成物の有効成分である一般式(I)又は(II)を有する化合物の具体例としては、例えば、下記表に記載の化合物を挙げることができるが、本発明は、これらの化合物に限定されるものではない。なお、表1及び表2の化合物は、それぞれ式(Ia)及び(IIa)の構造式を有する。
【0064】
また、表1及び表2中、Rの置換基は、以下の基(R−1)乃至(R−13)
【0065】
【化8】
Figure 2004339159
【0066】
より選択される基を示し、Gn+及び(Xについては、以下の基(G1)乃至(G104)
【0067】
【化9】
Figure 2004339159
【0068】
【化10】
Figure 2004339159
【0069】
【化11】
Figure 2004339159
【0070】
【化12】
Figure 2004339159
【0071】
【化13】
Figure 2004339159
【0072】
より選択される基を示す。
【0073】
更に、表中及び上記置換基群中の略号は下記の通りである。
All : アリル基
Bu : ブチル基
Et : エチル基
Me : メチル基
Ph : フェニル基
Phy : フェニレン基
Pr : プロピル基
Prp : 1−プロピニル基
2−Prp : 2−プロピニル基。
【0074】
【表1】
【0075】
【化14】
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【0077】
【表2】
【0078】
【化15】
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Figure 2004339159
【0080】
上記において、本発明の医薬組成物の有効成分として好適な化合物としては、例示化合物番号:1−14, 1−26, 1−27, 1−32, 1−33, 1−66, 1−173, 1−175, 1−179, 1−188, 1−190, 1−191, 1−192, 1−550, 1−561, 1−564, 1−568, 1−570, 1−573, 1−575, 1−579, 1−580, 1−581, 1−584, 1−592, 1−595, 1−596, 1−597, 1−604, 1−605, 1−606, 1−608, 1−611, 1−799, 2−28, 2−29, 2−34, 2−35, 2−44, 2−47, 2−50, 2−63, 2−121, 2−122, 2−123, 2−124, 2−125, 2−127, 2−137, 2−158, 2−159, 2−160, 2−161, 2−162, 2−163, 2−178, 2−180, 2−185, 2−196, 2−197, 2−198, 2−199, 2−242, 2−254, 2−256, 2−290, 2−296, 2−297, 2−298, 2−299, 2−324, 2−326, 2−335, 2−337, 2−338, 2−339, 2−340, 2−341, 2−529, 2−533, 2−563, 2−624, 2−625, 2−628, 2−629, 2−630, 2−631, 2−691, 2−695, 2−696, 2−739, 2−751, 2−754, 2−757, 2−758, 2−788, 2−821, 2−827, 2−878, 2−879, 2−880, 2−881, 2−882, 2−883, 2−884及び2−885を挙げることができ、更に好適には、例示化合物番号:1−26, 1−27, 1−32, 1−33, 1−175, 1−179, 1−188, 1−190, 1−191, 1−192, 1−570, 1−573, 1−575, 1−579, 1−580, 1−581, 1−584, 1−592, 1−596, 1−597, 1−604, 1−605, 1−606, 2−28, 2−29, 2−34, 2−35, 2−121, 2−122, 2−123, 2−124, 2−125, 2−127, 2−137, 2−158, 2−159, 2−160, 2−161, 2−162, 2−163, 2−178, 2−180, 2−185, 2−196, 2−197, 2−198, 2−199, 2−242, 2−254, 2−256, 2−290, 2−296, 2−297, 2−298, 2−299, 2−324, 2−326, 2−335, 2−337, 2−338, 2−339, 2−340, 2−341, 2−624, 2−625, 2−628, 2−629, 2−630, 2−631, 2−691, 2−695, 2−696, 2−739, 2−751, 2−754, 2−757, 2−758, 2−788, 2−821, 2−827, 2−878, 2−879, 2−880, 2−881, 2−882, 2−883, 2−884及び2−885を挙げることができ、より好適には、
例示化合物番号:1−32, 1−33, 1−175, 1−188, 1−179, 1−190, 1−191, 1−192, 1−570, 1−575, 1−579, 1−580, 1−581, 1−584, 1−592, 1−596, 1−597, 1−604, 1−605, 2−34, 2−35, 2−121, 2−123, 2−124, 2−125, 2−127, 2−137, 2−158, 2−159, 2−160, 2−161, 2−162, 2−178, 2−180, 2−290, 2−296, 2−297, 2−298, 2−299, 2−324, 2−326, 2−335, 2−337, 2−338, 2−339, 2−340, 2−341, 2−625, 2−629, 2−630, 2−739, 2−751, 2−754, 2−757, 2−758, 2−788, 2−821, 2−827, 2−878, 2−879, 2−880, 2−881, 2−882, 2−883, 2−884及び2−885を挙げることができ、更により好適には、
例示化合物番号:1−179, 1−190, 1−191, 1−570, 1−575, 1−592, 1−596, 1−597, 1−604, 1−605, 2−121, 2−123, 2−137, 2−158, 2−159, 2−160, 2−161, 2−162, 2−178, 2−180, 2−290, 2−296, 2−297, 2−326, 2−337, 2−338, 2−339, 2−340, 2−739, 2−751, 2−754, 2−757, 2−758, 2−788, 2−821, 2−827, 2−878, 2−879, 2−880, 2−881, 2−882, 2−883, 2−884及び2−885を挙げることができ、
最も好適には、
例示化合物番号1−575:1−[2−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシフェノキシメチル]ベンジル]ピリジニウム クロリド、
例示化合物番号1−596:1−[2−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシフェノキシメチル]ベンジル]アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン クロリド、
例示化合物番号1−597:1−[2−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシフェノキシメチル]ベンジル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン クロリド、
例示化合物番号1−604:1−[2−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシフェノキシメチル]ベンジル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、
例示化合物番号2−123:1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]ピリジニウム ブロミド、
例示化合物番号2−158:1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン クロリド、
例示化合物番号2−159:1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、
例示化合物番号2−160:1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン クロリド、
例示化合物番号2−166:1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、
例示化合物番号2−290:1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルスルファニル]へプチル]ピリジニウム ブロミド、
例示化合物番号2−296:1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルスルファニル]へプチル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、及び
例示化合物番号2−297:1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルスルファニル]へプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
より選択されるいずれか1つの化合物、又は
例示化合物番号2−739:1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−1−メチルピペリジニウム ブロミド、
例示化合物番号2−751:1−[7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−メチルピペリジニウム ブロミド、
例示化合物番号2−754:1−(7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、
例示化合物番号2−757:1−(7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−5−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル)−1−メチルピペリジニウム ブロミド、
例示化合物番号2−758:1−(7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−5−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド、
例示化合物番号2−788:1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3−エトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、
例示化合物番号2−821:1−(8−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル)−1−メチルピペリジニウム ブロミド、
例示化合物番号2−827:1−(8−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−5−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド、
例示化合物番号2−878:1−(7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン クロリド、
例示化合物番号2−879:1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−1−メチルピペリジニウム クロリド、
例示化合物番号2−880:1−(8−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル)−1−メチルピペリジニウム クロリド、
例示化合物番号2−881:1−(7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−5−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル)−1−メチルピペリジニウム クロリド、
例示化合物番号2−882:1−(7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−5−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン
クロリド、
例示化合物番号2−883:1−(8−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−5−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンクロリド、
例示化合物番号2−884:1−[7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−メチルピペリジニウム クロリド及び
例示化合物番号2−885:1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3−エトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン クロリドより選択されるいずれか1つの化合物を挙げることができる。
【0081】
【発明の実施の形態】
本発明の一般式(I)及び(II)を有する化合物は、以下に記載する方法に従って製造することができる。
【0082】
A法は、本発明の化合物(I)において、Gn+が(i)、(ii)、(iv)、(v)、(vii)、(viii)、(ix)又は(x)を有する基である化合物(Ib)及びGn+が(iii)、(iv)又は(vi)を有する基である化合物(Ic)を製造する方法である。
【0083】
【化16】
Figure 2004339159
【0084】
式中、R、R、R、R、R、R、A、D、E、(X及び環Arは、前述したものと同意義を示し、R1a、R4a、R5a、R6a及びR7aは、R、R、R、R及びR基において置換基として含まれるアミノ、ヒドロキシ及び/又はカルボキシ基が、各々保護されてもよいアミノ、ヒドロキシ及び/又はカルボキシ基である他R、R、R、R及びR基の定義における基と同様の基を示し、
G1n+は、前記Gn+基の定義において、
(i)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって3個置換されたアンモニオ基、
(ii)環上の窒素原子がEと結合することによりアンモニオ基であり、更に置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び置換基群bからなる群から選択される基で1乃至3個置換されてもよく、ベンゼン環と縮合してもよい、1−ピリジニオ基、1−ピラジニオ基若しくは1−ピリミジニオ基、
(iv)環上の窒素原子を介してEと結合し、更に該窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、1−ピペリジニオ基、1−ピペラジニオ基若しくは4−モルホリニオ基、
(v)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基、置換基群b及びオキソ基からなる群から選択される基で置換されてもよい、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基、
(vii)オキソ基又はヒドロキシ基で1乃至3個置換されてもよい、1−テトラヒドロチオフェニオ基若しくは1−テトラヒドロチオピラニオ基、
(viii)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって2個置換されたスルホニオ基、
(ix)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって3個置換されたホスホニオ基、又は
(x)環上の窒素原子を介してEと結合し、更に該窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、1−ピロリジニオ基を示し、
G1は、正に帯電するすることにより前記G1n+基の定義における(i)、(ii)、(iv)、(v)、(vii)、(viii)、(ix)又は(x)を示す基であり、即ち、
(i−1)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって3個置換されたアミン化合物、
(ii−1)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び置換基群bからなる群から選択される基で1乃至3個置換されてもよく、ベンゼン環と縮合してもよい、ピリジン環化合物、ピラジン環化合物若しくはピリミジン環化合物、
(iv−1)環上の窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換された、ピペリジン環化合物、ピペラジン環化合物若しくはモルホリン環化合物、
(v−1)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基、置換基群b及びオキソ基からなる群から選択される基で置換されてもよい、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)環化合物若しくは1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)環化合物、
(vii−1)オキソ基又はヒドロキシ基で1乃至3個置換されてもよい、テトラヒドロチオフェン環化合物若しくはテトラヒドロチオピラン環化合物、
(viii−1)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって2個置換されたスルホン化合物、
(ix−1)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって3個置換されたホスホニン化合物、又は
(x−1)環上の窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換された、ピロリジン環化合物を示し、
G2n+は、前記Gn+基の定義において、
(iii)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基であり、更にベンゼン環と縮合してもよい、ピリジニオ基、ピラジニオ基若しくはピリミジニオ基、
(iv)環上の窒素原子を介してEと結合し、更に該窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、ピペリジニオ−1−イル基、ピペラジニオ−1−イル基若しくはモルホリニオ−4−イル基、又は
(vi)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基を示し、
G2は、正に帯電するすることにより前記G2n+基の定義における(iii)、(iv)又は(vi)を示す基であり、即ち、
(iii−1)環上の炭素原子を介してEと結合しており、ベンゼン環と縮合してもよい、ピリジニル基、ピラジニル基若しくはピリミジニル基、
(iv−1)環上の窒素原子を介してEと結合しているピペリジン−1−イル基、ピペラジン−1−イル基若しくはモルホリン−4−イル基、又は
(vi−1)環上の炭素原子を介してEと結合している、(1−アザビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは(1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクチル)基
を示し、
Xは、負に帯電することによりXの定義におけるアニオンを示す基であり、即ち、弗素原子、塩素原子、沃素原子、臭素原子のようなハロゲン原子;メタンスルホニルオキシ、エタンスルホニルオキシのようなC−Cアルカンスルホニルオキシ基;ベンゼンスルホニルオキシ、p−TsO(p−トシルオキシ)、OTf(トリフルオロメタンスルホニルオキシ)、ペンタフルオロエタンスルホニルオキシのような前記低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子及びハロゲノ低級アルキル基から選択される基で1乃至3個置換されてもよいC−C10アリールスルホニルオキシ基を示す。
【0085】
上記において、R4a、R5a、R6a、及びR7aの定義における「保護されてもよいアミノ基」の「保護基」は、有機合成化学の分野で使用されるアミノ基の保護基であれば特に限定はされないが、例えば、前記「ヒドロキシ基のエステルに斯かる一般的保護基」における、「脂肪族アシル基」;「芳香族アシル基」;「アルコキシカルボニル基」;「アルケニルオキシカルボニル基」;「アラルキルオキシカルボニル基」;「シリル基」;又は「アラルキル基」と同様な基を示すか或いはN,N−ジメチルアミノメチレン、ベンジリデン、4−メトキシベンジリデン、4−ニトロベンジリデン、サリシリデン、5−クロロサリシリデン、ジフェニルメチレン、(5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)フェニルメチレンのような「シッフ塩基を形成する置換されたメチレン基」であり、好適には、脂肪族アシル基、アルコキシカルボニル基又はアラルキルオキシカルボニル基であり、更に好適には、ホルミル、t−ブトキシカルボニル又はベンジルオキシカルボニル基であり、最も好適には、ベンジルオキシカルボニル基である。
【0086】
上記において、R1a、R4a、R5a、R6a、及びR7aの定義における「保護されてもよいヒドロキシ基」の「保護基」は、有機合成化学の分野で使用されるヒドロキシ基の保護基であれば特に限定はされないが、例えば、前記「ヒドロキシ基のエステルに斯かる反応における一般的保護基」と同意義を示し、好適には、アルコキシメチル基、シリル基又はアラルキル基であり、更に好適には、メトキシメチル、t−ブチルジメチルシリル又はベンジル基であり、最も好適には、メトキシメチル又はベンジル基である。
【0087】
上記において、R1a、R4a、R5a、R6a、及びR7aの定義における「保護されてもよいカルボキシル基」の「保護基」は、有機合成化学の分野で使用されるカルボキシル基の保護基であれば特に限定はされないが、例えば、前記「カルボキシ基のエステルに斯かる反応における一般的保護基」と同意義を示し、好適には、低級アルキル基又はアラルキル基であり、更に好適には、エチル、t−ブチル又はベンジル基であり、最も好適には、t−ブチル基である。
【0088】
第A1工程は、化合物(Ib)を製造する工程であり、一般式(III)を有する化合物を、不活性溶媒中、一般式(IV)を有する化合物と反応させた後、所望により、
(a)G1基における環上の窒素原子を更にアンモニオ基に変換するために、不活性溶媒中、上記反応を行った後得られた化合物を、下記一般式(V)
X−R11 (V)
[式中、Xは、前述したものと同意義を示し、R11は、置換基群bから択される基で置換された低級アルキル基及び置換基群bからなる群から選択される基を示す。]
を有する化合物と反応させるか、及び/又は、
(b)R1a、R4a、R5a、R6a及びR7aにおけるアミノ、ヒドロキシ及び/又カルボキシ基の保護基を除去することにより行われる。
【0089】
化合物(III)を化合物(IV)と反応させる際に使用される不活性溶媒は、本反応に不活性なものであれば特に限定はされないが、例えば、メタノ−ル、エタノ−ル、n−プロパノ−ル、イソプロパノ−ル、n−ブタノ−ル、イソブタノ−ル、t−ブタノ−ル、イソアミルアルコ−ル、ジエチレングリコール、グリセリン、オクタノール、シクロヘキサノール、メチルセロソルブのようなアルコ−ル類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;又はホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類であり、好適には、ニトリル類又はアミド類(最も好適には、アセトニトリル又はジメチルホルムアミド)である。
【0090】
化合物(III)を化合物(IV)と反応させる際の反応温度は、原料化合物、溶媒等により異なるが、通常、−20℃乃至200℃(好適には、0℃乃至100℃)である。
【0091】
化合物(III)を化合物(IV)と反応させる際の反応時間は、原料化合物、溶媒、反応温度等により異なるが、通常、30分間乃至48時間(好適には、1時間乃至24時間)である。
【0092】
所望により行なわれるG1基における環上の窒素原子を更にアンモニオ基に変換する反応において使用される不活性溶媒は、本反応に不活性なものであれば特に限定はされないが、例えば、メタノ−ル、エタノ−ル、n−プロパノ−ル、イソプロパノ−ル、n−ブタノ−ル、イソブタノ−ル、t−ブタノ−ル、イソアミルアルコ−ル、ジエチレングリコール、グリセリン、オクタノール、シクロヘキサノール、メチルセロソルブのようなアルコ−ル類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;又はホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類であり、好適には、ニトリル類(最も好適には、アセトニトリル)である。
【0093】
所望により行なわれるG1基における環上の窒素原子を更にアンモニオ基に変換する際の反応温度は、原料化合物、溶媒等により異なるが、通常、0℃乃至150℃(好適には、20℃乃至100℃)である。
【0094】
所望により行なわれるG1基における環上の窒素原子を更にアンモニオ基に変換する際の反応時間は、原料化合物、溶媒、反応温度等により異なるが、通常、30分間乃至24時間(好適には、1時間乃至12時間)である。
【0095】
アミノ、ヒドロキシ及びカルボキシル基の保護基の除去はその種類によって異なるが、一般に有機合成化学の技術において周知の方法、例えば、T.W.Green,(Protective Groups in Organic Synthesis),John Wiley & Sons:J.F.W.McOmis,(Protective Groups in OrganicChemistry),Plenum Pressに記載の方法により以下のように行うことができる。
【0096】
アミノ基の保護基が、シリル基である場合には、通常、弗化テトラブチルアンモニウム、弗化水素酸、弗化水素酸−ピリジン、弗化カリウムのような弗素アニオンを生成する化合物で処理することにより除去される。
【0097】
上記反応に使用される不活性溶媒は、反応を阻害しないものであれば特に限定はないが、例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエ−テル類が好適である。
【0098】
反応温度及び反応時間は、特に限定はないが、通常、反応温度は、0℃乃至50℃であり、反応時間は、10時間乃至18時間である。
【0099】
アミノ基の保護基が、脂肪族アシル基、芳香族アシル基、アルコキシカルボニル基又はシッフ塩基を形成する置換されたメチレン基である場合には、水性溶媒の存在下に、酸又は塩基で処理することにより除去することができる。
【0100】
上記反応に使用される酸は、通常、上記アミノ基の保護基を除去する際に使用される酸であれば特に限定はないが、例えば、臭化水素酸、塩酸、硫酸、過塩素酸、燐酸又は硝酸のような無機酸であり、好適には、塩酸である。
【0101】
上記反応に使用される塩基は、通常、上記アミノ基の保護基を除去する際に使用される塩基であれば特に限定はないが、好適には、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化物類;リチウムメトキシド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム−t−ブトキシドのような金属アルコキシド類;又はアンモニア水、濃アンモニア−メタノ−ルのようなアンモニア類である。
【0102】
上記反応に使用される溶媒は、例えば、メタノ−ル、エタノ−ル、n−プロパノ−ル、イソプロパノ−ル、n−ブタノ−ル、イソブタノ−ル、t−ブタノ−ル、イソアミルアルコ−ル、ジエチレングリコール、グリセリン、オクタノール、シクロヘキサノール、メチルセロソルブのようなアルコ−ル類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエ−テル類;水;又は水と上記有機溶媒との混合溶媒であり、好適には、アルコ−ル類(最も好適には、エタノ−ル)である。
【0103】
反応温度及び反応時間は、原料化合物、溶媒及び使用される酸若しくは塩基等により異なり特に限定はないが、副反応を抑制するために、通常、反応温度は、0℃乃至150℃であり、反応時間は、1時間乃至10時間である。
【0104】
アミノ基の保護基が、アラルキル基又はアラルキルオキシカルボニル基である場合には、通常、不活性溶媒中、還元剤と接触させることにより(好適には、触媒下、常温にて接触還元)除去する方法又は酸化剤を用いて除去する方法が好適である。
【0105】
接触還元による除去に使用される不活性溶媒は、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン、石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;トルエン、ベンゼン、キシレンのような芳香族炭化水素類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチルのようなエステル類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエ−テル類;メタノ−ル、エタノ−ル、n−プロパノ−ル、イソプロパノ−ル、n−ブタノ−ル、イソブタノ−ル、t−ブタノ−ル、イソアミルアルコ−ル、ジエチレングリコール、グリセリン、オクタノール、シクロヘキサノール、メチルセロソルブのようなアルコ−ル類;酢酸のような有機酸類;水;又は上記溶媒と水との混合溶媒であり、好適には、アルコ−ル類、エーテル類、有機酸類又は水(最も好適には、アルコール類又は有機酸類)である。
【0106】
接触還元による除去に使用される触媒は、好適には、パラジウム−炭素、ラネ−ニッケル、酸化白金、白金黒、ロジウム−酸化アルミニウム、トリフェニルホスフィン−塩化ロジウム、パラジウム−硫酸バリウムが用いられる。
【0107】
圧力は、特に限定はないが、通常、1乃至10気圧で行なわれる。
【0108】
反応温度及び反応時間は、原料化合物、触媒、不活性溶媒等により異なるが、通常、反応温度は、0℃乃至100℃であり、反応時間は、5分間乃至24時間である。
【0109】
酸化による除去において使用される不活性溶媒は、本反応に関与しないものであれば特に限定はないが、好適には、含水有機溶媒である。このような有機溶媒は、例えば、クロロホルム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類;アセトニトリルのようなニトリル類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエ−テル類;アセトンのようなケトン類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類;又はジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類であり、好適には、ハロゲン化炭化水素類、エ−テル類又はスルホキシド類(最も好適には、ハロゲン化炭化水素類又はスルホキシド類)である。
【0110】
上記反応に使用される酸化剤は、上記アミノ基の保護基を除去する際に使用される酸化剤であれば特に限定はないが、好適には、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、アンモニウムセリウムナイトレイト(CAN)又は2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−p−ベンゾキノン(DDQ)である。
【0111】
反応温度及び反応時間は、原料化合物、酸化剤、溶媒等により異なるが、通常、反応温度は、0℃乃至150℃であり、反応時間は、10分間乃至24時間である。
【0112】
また、アミノ基の保護基がアラルキル基である場合には、酸を用いて保護基を除去することもできる。
【0113】
上記反応に使用される酸は、上記アミノ基の保護基であるアラルキル基を除去する際に使用される酸であれば特に限定はないが、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、過塩素酸、燐酸のような無機酸;酢酸、蟻酸、蓚酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸、トリフルオロ酢酸、トリフルオロメタンスルホン酸のような有機酸等のブレンステッド酸;塩化亜鉛、四塩化スズ、ボロントリクロリド、ボロントリフルオリド、ボロントリブロミドのようなルイス酸;又は酸性イオン交換樹脂であり、好適には、無機酸又は有機酸(最も好適には、塩酸、酢酸又はトリフルオロ酢酸)である。
【0114】
上記前段の反応に使用される不活性溶媒は、本反応に不活性なものであれば特に限定はされないが、例えば、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン、石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;クロロホルム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチルのようなエステル類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;メタノ−ル、エタノ−ル、n−プロパノ−ル、イソプロパノ−ル、n−ブタノ−ル、イソブタノ−ル、t−ブタノ−ル、イソアミルアルコ−ル、ジエチレングリコール、グリセリン、オクタノール、シクロヘキサノール、メチルセロソルブのようなアルコ−ル類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類;水;又は上記溶媒の混合溶媒であり、好適には、エーテル類、アルコ−ル類又は水(最も好適には、ジオキサン、テトラヒドロフラン、エタノール又は水)である。
【0115】
反応温度は、原料化合物、使用される酸、溶媒等により異なるが、通常、−20℃乃至沸点温度(好適には、0℃乃至100℃)である。
【0116】
反応時間は、原料化合物、使用される酸、不活性溶媒、反応温度等により異なるが、通常、15分間乃至48時間(好適には、30分間乃至20時間)である。
【0117】
アミノ基の保護基がアルケニルオキシカルボニル基である場合は、通常、アミノ基の保護基が前記の脂肪族アシル基、芳香族アシル基、アルコキシカルボニル基又はシッフ塩基を形成する置換されたメチレン基である場合の除去反応の条件と同様にして、塩基で処理することにより行われる。
【0118】
尚、アリルオキシカルボニル基の場合は、特に、パラジウム、及びトリフェニルホスフィン若しくはニッケルテトラカルボニルを使用して除去する方法が簡便で、副反応が少なく実施することができる。
【0119】
ヒドロキシ基の保護基がシリル基である場合は、通常、弗化テトラブチルアンモニウム、弗化水素酸、弗化水素酸−ピリジン又は弗化カリウムのような弗素アニオンを生成する化合物で処理するか或いは塩酸、臭化水素酸、硫酸若しくは過塩素酸、燐酸のような無機酸又は酢酸、蟻酸、蓚酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸、トリフルオロ酢酸若しくはトリフルオロメタンスルホン酸のような有機酸で処理することにより除去できる。
【0120】
尚、弗素アニオンにより除去する場合に、蟻酸、酢酸又はプロピオン酸のような有機酸を加えることによって、反応が促進することがある。
【0121】
上記反応に使用される不活性溶媒は、本反応に不活性なものであれば特に限定はされないが、好適には、ジエチルエ−テル、ジイソプロピルエ−テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエ−テル類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;酢酸のような有機酸;水;又は上記溶媒の混合溶媒である。
【0122】
反応温度及び反応時間は、原料化合物、触媒、不活性溶媒等により異なるが、通常、反応温度は、0℃乃至100℃(好適には、10℃乃至50℃)であり、反応時間は、1時間乃至24時間である。
【0123】
ヒドロキシ基の保護基が、アラルキル基又はアラルキルオキシカルボニル基である場合には、通常、不活性溶媒中、還元剤と接触させることにより(好適には、触媒下、常温にて接触還元)除去する方法又は酸化剤を用いて除去する方法が好適である。
【0124】
接触還元による除去に使用される不活性溶媒は、本反応に関与しないものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン、石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;トルエン、ベンゼン、キシレンのような芳香族炭化水素類;酢酸エチル、酢酸プロピルのようなエステル類;ジエチルエ−テル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエ−テル類;メタノ−ル、エタノ−ル、n−プロパノール、イソプロパノ−ル、n−ブタノ−ル、イソブタノ−ル、t−ブタノ−ル、イソアミルアルコ−ル、ジエチレングリコール、グリセリン、オクタノール、シクロヘキサノール、メチルセロソルブのようなアルコ−ル類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類;蟻酸、酢酸のような脂肪酸類;水;又は上記溶媒の混合溶媒であり、好適には、アルコ−ル類(最も好適には、メタノール又はエタノール)である。
【0125】
接触還元による除去に使用される触媒は、上記ヒドロキシ基の保護基を接触還元によって除去する際に使用されるものであれば特に限定はないが、例えば、パラジウム−炭素、パラジウム−黒、ラネ−ニッケル、酸化白金、白金黒、ロジウム−酸化アルミニウム、トリフェニルホスフィン−塩化ロジウム又はパラジウム−硫酸バリウムであり、好適には、パラジウム−炭素である。
【0126】
圧力は、特に限定はないが、通常、1乃至10気圧で行なわれる。
【0127】
反応温度及び反応時間は、原料化合物、触媒、不活性溶媒等により異なるが、通常、反応温度は、0℃乃至100℃(好適には、20℃乃至70℃)であり、反応時間は、5分間乃至48時間(好適には、1時間乃至24時間)である。
【0128】
酸化による除去において使用される不活性溶媒は、本反応に関与しないものであれば特に限定はないが、好適には、含水有機溶媒であり、例えば、アセトンのようなケトン類;メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類;アセトニトリルのようなニトリル類;ジエチルエ−テル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエ−テル類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類;又はジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類である。
【0129】
上記反応に使用される酸化剤は、上記ヒドロキシ基の保護基を除去する際に使用される酸化剤であれば特に限定はないが、好適には、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、アンモニウムセリウムナイトレイト(CAN)又は2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−p−ベンゾキノン(DDQ)が用いられる。
【0130】
反応温度及び反応時間は、原料化合物、酸化剤、不活性溶媒等により異なるが、通常、反応温度は、0℃乃至150℃であり、反応時間は、10分間乃至24時間である。
【0131】
また、液体アンモニア中若しくはメタノ−ル、エタノ−ル、n−プロプアノール、イソプロパノ−ル、n−ブタノ−ル、イソブタノ−ル、t−ブタノ−ル、イソアミルアルコ−ル、ジエチレングリコール、グリセリン、オクタノール、シクロヘキサノール、メチルセロソルブのようなアルコ−ル類中において、−78℃乃至0℃で、金属リチウム、金属ナトリウムのようなアルカリ金属類を作用させることによっても除去できる。
【0132】
更に、不活性溶媒中、塩化アルミニウム−沃化ナトリウム又はトリメチルシリルイオダイドのようなアルキルシリルハライド類を用いて除去することができる。
【0133】
上記反応に使用される不活性溶媒は、本反応に関与しないものであれば特に限定はないが、好適には、メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類;アセトニトリルのようなニトリル類;又は上記溶媒の混合溶媒である。
【0134】
反応温度及び反応時間は、原料化合物、不活性溶媒等により異なるが、通常、反応温度は、0℃乃至50℃であり、反応時間は、5分間乃至72時間である。
【0135】
尚、反応基質が硫黄原子を有する場合は、好適には、塩化アルミニウム−沃化ナトリウムが用いられる。
【0136】
ヒドロキシ基の保護基が、脂肪族アシル基、芳香族アシル基又はアルコキシカルボニル基である場合には、不活性溶媒中、塩基で処理することにより除去される。
【0137】
上記反応に使用される塩基は、上記ヒドロキシ基の保護基を除去する際に使用される塩基であれば特に限定はないが、例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムのようなアルカリ金属重炭酸塩類;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化物類;リチウムメトキシド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム−t−ブトキシドのような金属アルコキシド類;又はアンモニア水、濃アンモニア−メタノ−ルのようなアンモニア類であり、好適には、アルカリ金属水酸化物類、金属アルコキシド類又はアンモニア類(最も好適には、アルカリ金属水酸化物類又は金属アルコキシド類)である。
【0138】
上記反応に使用される不活性溶媒は、通常の加水分解反応に使用されるものであれば特に限定はないが、例えば、ジエチルエ−テル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエ−テル類;メタノ−ル、エタノ−ル、n−プロパノール、イソプロパノ−ル、n−ブタノ−ル、イソブタノ−ル、t−ブタノ−ル、イソアミルアルコ−ル、ジエチレングリコール、グリセリン、オクタノール、シクロヘキサノール、メチルセロソルブのようなアルコ−ル類;水;又は上記溶媒の混合溶媒が好適である。
【0139】
反応温度及び反応時間は、原料化合物、使用される塩基、不活性溶媒等により異なるが、副反応を抑制するために、通常、反応温度は、−20℃乃至150℃であり、反応時間は、1時間乃至10時間である。
【0140】
ヒドロキシ基の保護基が、アルコキシメチル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロチオピラニル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロチオフラニル基又は置換エチル基である場合には、通常、不活性溶媒中、酸で処理することにより除去される。
【0141】
上記反応に使用される酸は、上記ヒドロキシ基の保護基を除去する際に使用される酸であれば特に限定はないが、通常、ブレンステッド酸又はルイス酸として使用されるものを挙げることができ、好適には、塩化水素;塩酸、硫酸、硝酸のような無機酸;又は酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸のような有機酸等のブレンステッド酸:三弗化ホウ素のようなルイス酸であり、ダウエックス50Wのような強酸性の陽イオン交換樹脂も使用することができる。
【0142】
上記反応に使用される不活性溶媒は、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン、石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチルのようなエステル類;ジエチルエ−テル、ジイソプロピルエ−テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエ−テル類;メタノ−ル、エタノ−ル、n−プロパノ−ル、イソプロパノ−ル、n−ブタノ−ル、イソブタノ−ル、t−ブタノ−ル、イソアミルアルコ−ル、ジエチレングリコール、グリセリン、オクタノール、シクロヘキサノール、メチルセロソルブのようなアルコ−ル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノンのようなケトン類;水;又は上記溶媒の混合溶媒であり、好適には、エ−テル類又はアルコール類(最も好適には、テトラヒドロフラン又はメタノール)である。
【0143】
反応温度及び反応時間は、原料化合物、使用される酸、不活性溶媒等により異なるが、通常、反応温度は、−10℃乃至200℃(好適には、0℃乃至150℃)であり、反応時間は、5分間乃至48時間(好適には、30分間乃至10時間)である。
【0144】
ヒドロキシ基の保護基が、アルケニルオキシカルボニル基である場合は、通常、ヒドロキシ基の保護基が前記の脂肪族アシル基、芳香族アシル基又はアルコキシカルボニル基である場合の除去反応の条件と同様にして、塩基と処理することにより達成される。
【0145】
尚、アリルオキシカルボニル基の場合は、特にパラジウム、及びトリフェニルホスフィン、又はビス(メチルジフェニルホスフィン)(1,5−シクロオクタジエン)イリジウム(I)・ヘキサフルオロホスフェートを使用して除去する方法が簡便で、副反応が少なく実施することができる。
【0146】
カルボキシル基の保護基が、低級アルキル基、低級アルケニル基又は低級アルキニル基である場合には、酸又は塩基で処理することにより除去することができる。
【0147】
上記反応に使用される酸は、上記カルボキシル基の保護基を除去する際に使用される酸であれば特に限定はないが、例えば、塩酸、硫酸、燐酸又は臭化水素酸である。
【0148】
上記反応に使用される塩基は、上記カルボキシル基の保護基を除去する際に使用される塩基であれば特に限定はないが、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸塩;水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化物;又は濃アンモニア−メタノ−ル溶液であり、好適には、水酸化ナトリウムである。
【0149】
尚、塩基による加水分解では異性化が起こることがある。
【0150】
上記反応に使用される溶媒は、例えば、水又はメタノ−ル、エタノ−ル、n−プロパノ−ルのようなアルコ−ル類;テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエ−テル類;又は上記有機溶媒と水との混合溶媒であり、好適には、アルコール類(最も好適には、メタノール)である。
【0151】
反応温度及び反応時間は、原料化合物、溶媒及び用いる試薬等により異なり、特に限定はないが、副反応を抑制するために、通常、反応温度は、0℃乃至220℃であり、反応時間は、30分間乃至10時間実施される。
【0152】
カルボキシ基の保護基が、アラルキル基又はハロゲノ低級アルキル基である場合は、通常、溶媒中、還元により除去される。
【0153】
還元方法としては、カルボキシ基の保護基がハロゲノ低級アルキル基である場合には、亜鉛−酢酸のような化学的還元による方法が好適であり、アラルキル基である場合には、パラジウム−炭素、白金のような触媒を用い接触還元による方法を行なうか、又は硫化カリウム、硫化ナトリウムのようなアルカリ金属硫化物を用いて、化学的還元による方法により実施される。
【0154】
使用される溶媒は、本反応に関与しないものであれば特に限定はないが、メタノ−ル、エタノ−ルのようなアルコ−ル類;テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエ−テル類;酢酸のような脂肪酸;又は上記有機溶媒と水との混合溶媒が好適である。
【0155】
反応温度及び反応時間は、原料化合物、溶媒及び還元方法等により異なるが、通常、反応温度は、0℃乃至室温付近であり、反応時間は、5分間乃至12時間である。
【0156】
また、アミノ、ヒドロキシ及び/又はカルボキシ基の保護基の除去は、順不同で希望する除去反応を順次実施することができる。
【0157】
反応終了後、本反応の目的化合物(Ib)は常法に従って、反応混合物から採取される。例えば、反応混合物から溶剤を留去することによって得られる。得られた目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈殿等の通常、有機化合物の分離精製に慣用されている方法を適宜組合せ、クロマトグラフィーを応用し、適切な溶離剤で溶出することによって分離、精製することができる。
【0158】
第A2工程は、化合物(Ic)を製造する工程であり、
(c)G2基における環上の窒素原子をアンモニオ基に変換するために、不活性溶媒中、一般式(VI)を有する化合物を、下記一般式(V’)
X−R11a (V’)
[式中、Xは、前述したものと同意義を示し、R11aは、低級アルキル基を示す。]
を有する化合物と反応させるか、又は、
(d)不活性溶媒中、化合物(VI)を酸化剤と反応させ、G2基の環上の窒素原子にオキソ基が置換することにより該窒素原子をアンモニオ基に変換した後、所望によりR1a、R4a、R5a、R6a及びR7aにおけるアミノ、ヒドロキシ及び/又カルボキシ基の保護基を除去することにより行われる。
【0159】
上記(c)における化合物(VI)を化合物(V’)と反応させる際に使用される不活性溶媒は、本反応に不活性なものであれば特に限定はされないが、例えば、メタノ−ル、エタノ−ル、n−プロパノ−ル、イソプロパノ−ル、n−ブタノ−ル、イソブタノ−ル、t−ブタノ−ル、イソアミルアルコ−ル、ジエチレングリコール、グリセリン、オクタノール、シクロヘキサノール、メチルセロソルブのようなアルコ−ル類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;又はホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類であり、好適には、ニトリル類(最も好適には、アセトニトリル)である。
【0160】
上記(c)における化合物(VI)を化合物(V’)と反応させる際の反応温度は、原料化合物、溶媒等により異なるが、通常、0℃乃至250℃(好適には、20℃乃至200℃)である。
【0161】
上記(c)における化合物(VI)を化合物(V’)と反応させる際の反応時間は、原料化合物、溶媒、反応温度等により異なるが、通常、30分間乃至24時間(好適には、1時間乃至12時間)である。
【0162】
上記(d)における化合物(VI)を酸化剤と反応させる際に使用される不活性溶媒としては、本反応に不活性なものであれば特に限定はされないが、例えば、クロロホルム、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエ−テル、ジイソプロピルエ−テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエ−テル類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;又はホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類であり、好適には、ハロゲン化炭化水素類(最も好適には、塩化メチレン)である。
【0163】
上記(d)において使用される酸化剤は、例えば、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、アンモニウムセリウムナイトレイト(CAN)、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−p−ベンゾキノン(DDQ)又はm−クロロ過安息香酸(mCPBA)であり、好適には、m−クロロ過安息香酸である。
【0164】
上記(d)における化合物(VI)を酸化剤と反応させる際の反応温度は、原料化合物、溶媒等により異なるが、通常、−20℃乃至100℃(好適には、0℃乃至50℃)である。
【0165】
上記(d)における化合物(VI)を酸化剤と反応させる際の反応時間は、原料化合物、溶媒、反応温度等により異なるが、通常、15分間乃至12時間(好適には、30分間乃至6時間)である。
【0166】
所望により行なわれるR1a、R4a、R5a、R6a及びR7aにおけるアミノ、ヒドロキシ及び/若しくはカルボキシル基の保護基を除去する方法は、前記A法第A1工程と同様に行われる。
【0167】
反応終了後、本反応の目的化合物(Ic)は常法に従って、反応混合物から採取される。例えば、反応混合物から溶剤を留去することによって得られる。得られた目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈殿等の通常、有機化合物の分離精製に慣用されている方法を適宜組合せ、クロマトグラフィーを応用し、適切な溶離剤で溶出することによって分離、精製することができる。
【0168】
B法は、前記A法の出発原料である化合物(III)を製造する方法である。
【0169】
【化17】
Figure 2004339159
【0170】
式中、R1a、R、R4a、R5a、R6a、R7a、環Ar、D、E及びXは、前述したものと同意義を示し、R12は、ヒドロキシ基又は保護されたヒドロキシ基(該保護基は、前記ヒドロキシ基の保護基と同意義を示す。)を示し、mは、0又は1の整数を示し、Yは、酸素原子又は硫黄原子であり、Qは、通常、求核残基として脱離する基であれば特に限定はないが、好適には、塩素、臭素、沃素のようなハロゲン原子;トリクロロメチルオキシのようなトリハロゲノメチルオキシ基;メタンスルホニルオキシ、エタンスルホニルオキシのような低級アルカンスルホニルオキシ基;トリフルオロメタンスルホニルオキシ、ペンタフルオロエタンスルホニルオキシのようなハロゲノ低級アルカンスルホニルオキシ基;又はベンゼンスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシ、p−ニトロベンゼンスルホニルオキシのようなアリ−ルスルホニルオキシ基であり、最も好適には、ハロゲン原子である。
【0171】
B1工程は、一般式(IX)を有する化合物を製造する工程であり、不活性溶媒中、塩基の存在下、一般式(VII)を有する化合物を一般式(VIII)を有する化合物と反応させることにより行なわれる。
【0172】
上記反応において使用される不活性溶媒は、本反応に不活性なものであれば特に限定はされないが、例えば、ジエチルエ−テル、ジイソプロピルエ−テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエ−テル類;又はホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類であり、好適には、アミド類(最も好適には、N,N−ジメチルホルムアミド)である。
【0173】
上記反応において使用される塩基は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩類;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物類;弗化ナトリウム、弗化カリウムのようなアルカリ金属弗化物類等の無機塩基類;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド、カリウムt−ブトキシド、リチウムメトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド類;メチルメルカプタンナトリウム、エチルメルカプタンナトリウムのようなメルカプタンアルカリ金属類;アンモニア水、濃アンモニア−メタノ−ルのようなアンモニア類;又はN−メチルモルホリン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N−メチルピペリジン、ピリジン、4−ピロリジノピリジン、ピコリン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、2,6−ジ(t−ブチル)−4−メチルピリジン、キノリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン(DBN)、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)のような有機塩基類であり、好適には、アルカリ金属水素化物類又はアルカリ金属炭酸塩類(最も好適には、水素化ナトリウム又は炭酸カリウム)である。
【0174】
反応温度は、原料化合物、塩基、溶媒等により異なるが、通常、−20℃乃至120℃(好適には、0℃乃至70℃)である。
【0175】
反応時間は、原料化合物、塩基、溶媒、反応温度等により異なるが、通常、30分間乃至24時間(好適には、1時間乃至12時間)である。
【0176】
第B2工程は、化合物(III)を製造する工程であり、化合物(IX)のR12基が保護されたヒドロキシ基である場合は該保護基を除去した後、不活性溶媒中、ルイス酸の存在下又は非存在下(好適には非存在下)、該ヒドロキシ基をXに変換することにより行なわれる。
【0177】
化合物(IX)のR12基が保護されたヒドロキシ基である場合、該保護基を除去する方法は、前記A法第A1工程のヒドロキシ基の保護基を除去する方法と同様に行なわれる。
【0178】
ヒドロキシ基をXに変換する試薬は、例えば、メタンスルホニルクロリド、P−トルエンスルホニルクロリドのようなスルホニルハライド類;チオニルクロリド、チオニルブロミド、チオニルアイオダイドのようなチオニルハライド類;スルフリルクロリド、スルフリルブロミド、スルフリルアイオダイドのようなスルフリルハライド類;三塩化燐、三臭化燐、三沃化燐のような三ハロゲン化燐類;五塩化燐、五臭化燐、五沃化燐のような五ハロゲン化燐類;又はオキシ塩化燐、オキシ臭化燐、オキシ沃化燐のようなオキシハロゲン化燐類であり、好適には、スルホニルハライド類である。
【0179】
上記反応に使用されるルイス酸は、例えば、沃化亜鉛、塩化亜鉛のようなハロゲン化亜鉛;四塩化スズのようなハロゲン化スズ;又はボロントリクロリド、ボロントリフルオリド、ボロントリブロミドのようなハロゲン化ボロンであり、好適には、ハロゲン化ボロン(最も好適には、ボロントリクロリド)である。
【0180】
上記反応において使用される不活性溶媒は、例えば、メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエ−テル、ジイソプロピルエ−テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエ−テル類;又はホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類であり、好適には、ハロゲン化炭化水素類(最も好適には、塩化メチレン)である。
【0181】
反応温度は、原料化合物、使用される試薬、溶媒等により異なるが、通常、−50℃乃至100℃(好適には、−20℃乃至50℃)である。
【0182】
反応時間は、原料化合物、使用される試薬、溶媒、反応温度等により異なるが、通常、30分間乃至24時間(好適には、1時間乃至12時間)である。
【0183】
また、第B1工程において、化合物(VIII)の変わりに、
式 X−D−E−X (X)
[上記式中、D、E及びXは、前述したものと同意義を示す。]
を有する化合物を化合物(VII)と反応させることにより、直接化合物(III)を製造することもできる。
【0184】
前記B法の各工程の反応が終了した後、各工程の目的化合物は常法に従って、反応混合物から採取される。例えば、反応混合物を適宜中和し、又、不溶物が存在する場合には濾過により除去した後、水と酢酸エチルのような混和しない有機溶媒を加え、目的化合物を含む有機層を分離し、水等で洗浄後、無水硫酸マグネシウム、無水硫酸ナトリウム、無水炭酸水素ナトリウム等で乾燥後、溶剤を留去することによって得られる。得られた目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈殿等の通常、有機化合物の分離精製に慣用されている方法を適宜組合せ、クロマトグラフィーを応用し、適切な溶離剤で溶出することによって分離、精製することができる。
【0185】
C法は、前記A法の出発原料である化合物(VI)を製造する方法である。
【0186】
【化18】
Figure 2004339159
【0187】
式中、R1a、R、R4a、R5a、R6a、R7a、環Ar、D、E、G2、m、Y及びQは、前述したものと同意義を示す。
【0188】
第C1工程は、化合物(VI)を製造する工程であり、不活性溶媒中、塩基の存在下、化合物(VII)を一般式(XI)を有する化合物と反応させることにより行なわれ、本工程は前記B法第B1工程と同様に行われる。
【0189】
D法は、前記B法及びC法において出発原料である化合物(VII)を製造する方法である。
【0190】
【化19】
Figure 2004339159
【0191】
【化20】
Figure 2004339159
【0192】
式中、R1a、R、R4a、R5a、R6a、R7a、環Ar、m、Y及びQは、前述したものと同意義を示し、Wは、ハロゲン原子を示し、R13及びR13aは、同一又は異なって、カルボキシ基の保護基(前述したものと同意義を示す。)を示し、R14は、ヒドロキシ基又は低級アルコキシ基を示し、R15は、ハロゲン原子、低級アルコキシ基又はシアノ基を示し、R16及びR17は、同一又は異なって、低級アルキル基を示し、R18は、水素原子、ヒドロキシ基の保護基(前述したものと同意義を示す。)又はメルカプト基の保護基(前記「ヒドロキシ基のエステルに斯かる一般的保護基」
における「脂肪族アシル基」、「芳香族アシル基」又は「アラルキル基」と同意義を示し、好適にはアラルキル基であり、最も好適には、ベンジル基である。)を示す。
【0193】
第D1工程は、一般式(XIII)を有する化合物を製造する工程であり、不活性溶媒中(好適には、ハロゲン化炭化水素類、芳香族炭化水素類又はエ−テル類であり、最も好適には、ハロゲン化炭化水素類)、一般式(XII)を有する化合物をハロゲン化剤(好適には、チオニルクロリド、チオニルブロミド、チオニルアイオダイドのようなチオニルハライド類又はしゅう酸クロリドのような有機酸塩化物類等のハロゲン化剤)と、−20℃乃至100℃(好適には、0℃乃至50℃)で、15分間乃至12時間(好適には、30分間乃至6時間)反応させることにより行なわれる。
【0194】
また、反応を促進させるために、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類を触媒量加えることができる。
【0195】
第D2工程は、一般式(XV)を有する化合物を製造する工程であり、不活性溶媒中(好適には、ハロゲン化炭化水素類、アミド類又はニトリル類であり、最も好適には、塩化メチレン、ジメチルホルムアミド又はアセトニトリル)、塩基の存在下(好適には、有機アミン類であり、最も好適には、トリエチルアミン)、塩化マグネシウムのような典型金属塩類の存在下、化合物(XIII)を一般式(XIV)を有する化合物と、−20℃乃至100℃(好適には、0℃乃至50℃)で、5分間乃至24時間(好適には、30分間乃至12時間)反応させることにより行われる。
【0196】
第D3工程は、一般式(XVI)を有する化合物を製造する工程であり、不活性溶媒中(好適には、ハロゲン化炭化水素類であり、最も好適には、塩化メチレン)、酸触媒の存在下(好適には、酢酸、蟻酸、蓚酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸、トリフルオロ酢酸、トリフルオロメタンスルホン酸のような有機酸等のブレンステッド酸であり、最も好適には、トリフルオロ酢酸)、化合物(XV)を、0℃乃至120℃(好適には、10℃乃至80℃)で、10分間乃至24時間(好適には、15分間乃至12時間)加熱して脱炭酸反応することにより行われる。
【0197】
第D4工程は、一般式(XVIII)を有する化合物を製造する工程であり、不活性溶媒中(好適には、エステル類であり、最も好適には、無水酢酸)、酸触媒の存在下又は非存在下(好適には、有機酸)、化合物(XVI)を一般式(XVII)を有する化合物と、50℃乃至200℃(好適には、80℃乃至160℃)で、15分間乃至24時間(好適には、30分間乃至12時間)反応させることにより行われる。
【0198】
第D5工程は、一般式(XX)を有する化合物を製造する工程であり、不活性溶媒中(好適には、アルコール類であり、最も好適には、エタノール)、化合物(XVIII)を一般式(XIX)を有する化合物と、−70℃乃至100℃(好適には、−50℃乃至50℃)で、15分間乃至50時間(好適には、30分間乃至24時間)反応させることにより行われる。
【0199】
第D6工程は、一般式(XXI)を有する化合物を製造する工程であり、化合物(XX)をUllman反応にふすことにより行われ、不活性溶媒中(好適には、アミド類であり、最も好適には、N,N−ジメチルホルムアミド)、化合物(XX)を塩基(好適には、アルカリ金属炭酸塩類であり、最も好適には、炭酸カリウム)と、20℃乃至240℃(好適には、40℃乃至180℃)で、15分間乃至50時間(好適には、30分間乃至24時間)反応させることにより行なわれる。
【0200】
第D7工程は、化合物(VII)を製造する工程であり、化合物(XXI)のR13基におけるカルボキシ基の保護基を除去し、不活性溶媒中、化合物(XXI)またはその反応性誘導体(酸ハライド類、活性エステル類または混合酸無水物類)を一般式(XXII)を有する化合物と反応(酸ハライド法、活性エステル法または混合酸無水物法)させた後、所望によりR18基におけるヒドロキシ基又はメルカプト基の保護基を除去することにより行われる。
【0201】
化合物(XXI)のR13基におけるカルボキシ基の保護基を除去する方法は、前記A法第A1工程におけるカルボキシ基の保護基を除去する方法と同様に行うことができる。
【0202】
化合物(XXI)またはその反応性誘導体(酸ハライド類、活性エステル類または混合酸無水物類)を一般式(XXII)を有する化合物と反応させる方法は、以下のように行うことができる。
【0203】
(e)酸ハライド法
酸ハライド法は、不活性溶媒中(好適には、ハロゲン化炭化水素類、エーテル類又はアミド類)、カルボキシ基の保護基を除去した化合物(XXI)をハロゲン化剤(前述したものと同意義を示す。)と、−20℃乃至150℃(好適には、0℃乃至50℃)で、15分間乃至80時間(好適には、30分間乃至48時間)反応させ酸ハライド類を製造し、その酸ハライド類と化合物(XXII)を、不活性溶媒中(好適には、ハロゲン化炭化水素類、エーテル類又はアミド類)、塩基の存在下又は非存在下(好適には、有機アミン類であり、最も好適にはトリエチルアミン)、−20℃乃至150℃(好適には、0℃乃至50℃)で、15分間乃至80時間(好適には、30分間乃至48時間)反応させることにより行われる。
【0204】
(f)活性エステル法
活性エステル法は、不活性溶媒中(好適には、前記酸ハライド法において使用されるものと同様のものである。)、化合物(XXI)と活性エステル化剤(好適には、N−ヒドロキシサクシンイミド、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、N−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミドのようなN−ヒドロキシ化合物;ジピリジルジスルフィドのようなジスルフィド化合物;ジシクロヘキシルカルボジイミドのようなカルボジイミド;カルボニルジイミダゾール;トリフェニルホスフィン;アジ化ジフェニルフォスフォリルのような縮合剤である。)を、−70℃乃至150℃(好適には、−10℃乃至100℃)で、30分間乃至80時間(好適には、1時間乃至48時間)反応させ活性エステル類を製造した後、不活性溶媒中(好適には、前記酸ハライド法において使用されるものと同様のものである。)、塩基の存在下又は非存在下(好適には、前記酸ハライド法において使用されるものと同様のものである。)、化合物(XXII)と、−20℃乃至100℃(好適には、0℃乃至50℃)で、30分間乃至80時間(好適には、1時間乃至48時間)反応させることによって行われる。
(g)混合酸無水物法
混合酸無水物法は、不活性溶媒中(好適には、前記酸ハライド法において使用されるものと同様のものである。)、塩基存在下又は非存在下(好適には、前記酸ハライド法において使用されるものと同様のものである。)、化合物(XXI)を混合酸無水物化剤(好適には、クロル炭酸エチル、クロル炭酸イソブチルのような炭酸低級アルキルハライドであり、最も好適には、クロル炭酸イソブチルである。)と、−50℃乃至100℃(好適には、0℃乃至60℃)で、30分間乃至72時間(好適には、1時間乃至24時間)反応させ混合酸無水物類を製造した後、不活性溶媒中(好適には、前記酸ハライド法において使用されるものと同様のものである。)、塩基の存在下又は非存在下(好適には、前記酸ハライド法において使用されるものと同様のものである。)、混合酸無水物類と化合物(XXII)を、−30℃乃至100℃(好適には、0℃乃至80℃)で5分間乃至24時間(好適には、30分間乃至16時間)反応させることにより行われる。
【0205】
所望により行なわれるR18基におけるヒドロキシ基の保護基の除去は、前記A法第A1工程におけるカルボキシ基の保護基を除去する方法と同様に行うことができ、メルカプト基の保護基の除去はその種類によって異なるが、一般に有機合成化学の技術において周知の方法、例えば、T.W.Green,(Protective Groups in Organic Synthesis),John Wiley & Sons:J.F.W.McOmis,(Protective Groups in OrganicChemistry),Plenum Pressに記載の方法により行うことができる。
【0206】
第D8工程は、上記方法とは別途に、化合物(XVI)を製造する工程であり、不活性溶媒中(好適には、エーテル類)、塩基の存在下(前記B法第B1工程で用いられるものと同様である。)、一般式(XXIII)を有する化合物を一般式(XXIV)を有する化合物と、0℃乃至220℃(好適には、50℃乃至180℃)で、15分間乃至24時間(好適には、30分間乃至12時間)反応させることにより行なわれる。
【0207】
第D9工程は、一般式(XXVI)を有する化合物を製造する工程であり、不活性溶媒中、酸触媒の存在下又は非存在下(好適には、存在下)、化合物(XVI)を一般式(XXV)を有する化合物と反応させることにより行われ、本工程は前記D法第D4工程と同様に行なわれる。
【0208】
第D10工程は、上記方法とは別途に化合物(XXI)を製造する工程であり、不活性溶媒中(好適には、アミド類であり、最も好適には、ジメチルホルムアミド)、塩基の存在下(好適には、アルカリ金属炭酸塩類であり、最も好適には、炭酸カリウム)、化合物(XXVI)を化合物(XIX)と、0℃乃至220℃(好適には、50℃乃至180℃)で、15分間乃至24時間(好適には、30分間乃至12時間)反応させることにより行われる。
【0209】
第D11工程は、一般式(XXVIII)を有する化合物を製造する工程であり、不活性溶媒中(好適には、アミド類であり、最も好適には、ジメチルホルムアミド)、塩基の存在下(好適には、アルカリ金属水酸化物類であり、最も好適には、水酸化ナトリウム)、化合物(VII)において−YR18基がヒドロキシ基である化合物(VIIa)を、一般式(XXVII)を有する化合物と、−20℃乃至70℃(好適には、0℃乃至50℃)で30分間乃至24時間(好適には、1時間時間乃至20時間)反応させることにより行なわれる。
【0210】
第D12工程は、一般式(XXIX)を有する化合物を製造する工程であり、不活性溶媒中(好適には、エーテル類であり、最も好適には、フェニルエーテル)、化合物(XXVIII)を、50℃乃至300℃(好適には、100℃乃至250℃)で15分間乃至12時間(好適には、30分間乃至8時間)加熱することにより行なわれる。
【0211】
第D13工程は、化合物(VIIb)を製造する工程であり、不活性溶媒中(好適には、エーテル類であり、最も好適には、エタノール)、化合物(XXIX)を塩基(好適には、アルカリ金属水酸化物類であり、最も好適には、水酸化ナトリウム)と、−20℃乃至70℃(好適には、0℃乃至50℃)で15分間乃至12時間(好適には、30分間乃至8時間)反応させることにより行なわれる。
【0212】
前記D法の各工程の反応が終了した後、各工程の目的化合物は常法に従って、反応混合物から採取される。例えば、反応混合物を適宜中和し、又、不溶物が存在する場合には濾過により除去した後、水と酢酸エチルのような混和しない有機溶媒を加え、目的化合物を含む有機層を分離し、水等で洗浄後、無水硫酸マグネシウム、無水硫酸ナトリウム、無水炭酸水素ナトリウム等で乾燥後、溶剤を留去することによって得られる。得られた目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈殿等の通常、有機化合物の分離精製に慣用されている方法を適宜組合せ、クロマトグラフィーを応用し、適切な溶離剤で溶出することによって分離、精製することができる。
【0213】
E法は、本発明の化合物(II)において、Gn+が(i)、(ii)、(iv)、(v)、(vii)、(viii)、(ix)又は(x)を有する基である化合物(IIb)及びGn+が(iii)、(iv)又は(vi)を有する基である化合物(IIc)を製造する方法である。
【0214】
【化21】
Figure 2004339159
【0215】
式中、R、R1a、R、R、R4a、R、R5a、R、R6a、R、R7a、環Ar、A、D、E、G1、G2、G1n+、G2n+、X及び(X)n−は、前述したものと同意義を示す。
【0216】
第E1工程は、化合物(IIb)を製造する工程であり、一般式(XXX)を有する化合物を、不活性溶媒中、化合物(IV)と反応させた後、所望により、(h)G1基における環上の窒素原子を更にアンモニオ基に変換するために、不活性溶媒中、上記反応を行った後得られた化合物を、下記一般式(V)
X−R11 (V)
[式中、Xは、前述したものと同意義を示し、R11は、置換基群bから択される基で置換された低級アルキル基及び置換基群bからなる群から選択される基を示す。]
を有する化合物と反応させるか、及び/又は、
(j)R1a、R4a、R5a、R6a及びR7aにおけるアミノ、ヒドロキシ及び/又カルボキシ基の保護基を除去することにより行われ、本工程は前記A法第A1工程と同様に行なわれる。
【0217】
第E2工程は、化合物(IIc)を製造する工程であり、
(k)G2基における環上の窒素原子をアンモニオ基に変換するために、不活性溶媒中、一般式(XXXI)を有する化合物を化合物(V’)と反応させるか、又は、
(m)不活性溶媒中、化合物(XXXI)を酸化剤と反応させ、G2基の環上の窒素原子にオキソ基が置換することにより該窒素原子をアンモニオ基に変換した後、
所望によりR1a、R4a、R5a、R6a及びR7aにおけるアミノ、ヒドロキシ及び/又カルボキシ基の保護基を除去することにより行われ、本工程は前記A法第A2工程と同様に行なわれる。
【0218】
F法は、前記E法の出発原料である化合物(XXX)を製造する方法である。
【0219】
【化22】
Figure 2004339159
【0220】
式中、R1a、R、R4a、R5a、R6a、R7a、R12、環Ar、D、E、m、Q、X及びYは、前述したものと同意義を示す。
【0221】
第F1工程は、一般式(XXXIII)を有する化合物を製造する工程であり、不活性溶媒中、塩基の存在下、一般式(XXXII)を有する化合物を化合物(VIII)と反応させることにより行なわれ、本工程は前記B法第B1工程と同様に行なわれる。
【0222】
第F2工程は、化合物(XXX)を製造する工程であり、化合物(XXXIII)のR12基が保護されたヒドロキシ基である場合は保護基を除去した後、不活性溶媒中、ルイス酸の存在下又は非存在下、該ヒドロキシ基をXに変換することにより行なわれ、本工程は前記B法第B2工程と同様に行われる。
【0223】
また、第F1工程において、化合物(VIII)の変わりに、
式 X−D−E−X (X)
[上記式中、D、E及びXは、前述したものと同意義を示す。]
を有する化合物を化合物(XXXII)と反応させることにより、直接化合物(XXX)を製造することもできる。
【0224】
G法は、前記E法の出発原料である化合物(XXXI)を製造する方法である。
【0225】
【化23】
Figure 2004339159
【0226】
式中、R1a、R、R4a、R5a、R6a、R7a、環Ar、D、E、G、m、Q及びYは、前述したものと同意義を示す。
【0227】
第G1工程は、化合物(XXXI)を製造する工程であり、不活性溶媒中、塩基の存在下、化合物(XXXII)を化合物(X)と反応させることにより行なわれ、本工程は前記C法第C1工程と同様に行われる。
【0228】
H法は、前記F法及びG法の出発原料である化合物(XXXII)を製造する方法である。
【0229】
【化24】
Figure 2004339159
【0230】
【化25】
Figure 2004339159
【0231】
式中、R1a、R、R4a、R5a、R6a、R7a、R13、R14、R15、R16、R17、R18、環Ar、m、Q、W及びYは、前述したものと同意義を示す。
【0232】
第H1工程は、一般式(XXXV)を有する化合物を製造する工程であり、不活性溶媒中、一般式(XXXIV)を有する化合物をハロゲン化剤と反応させることにより行なわれ、本工程は前記D法第D1工程と同様に行なわれる。
【0233】
第H2工程は、一般式(XXXVI)を有する化合物を製造する工程であり、不活性溶媒中、塩基存在下、塩化マグネシウムのような典型金属塩類の存在下、化合物(XXXV)を化合物(XIV)と反応させることにより行われ、本工程は前記D法第D2工程と同様に行なわれる。
【0234】
第H3工程は、一般式(XXXVII)を有する化合物を製造する工程であり、不活性溶媒中、酸触媒の存在下、化合物(XXXVI)を加熱して脱炭酸反応することにより行われ、本工程は前記D法第D3工程と同様に行なわれる。
【0235】
第H4工程は、一般式(XXXVIII)を有する化合物を製造する工程であり、不活性溶媒中、酸触媒の存在下、化合物(XXXVII)を化合物(XVII)と反応させることにより行われ、本工程は前記D法第D4工程と同様に行なわれる。
【0236】
第H5工程は、一般式(XL)を有する化合物を製造する工程であり、不活性溶媒中、化合物(XXXVIII)を一般式(XXXIX)を有する化合物と反応させることにより行われ、本工程は前記D法第D5工程と同様に行なわれる。
【0237】
第H6工程は、一般式(XLI)を有する化合物を製造する工程であり、化合物(XL)をUllman反応にふすことにより行われ、本工程は前記D法第D6工程と同様に行なわれる。
【0238】
第H7工程は、化合物(XXXII)を製造する工程であり、化合物(XLI)のR13基におけるカルボキシ基の保護基を除去し、不活性溶媒中、化合物(XLI)またはその反応性誘導体を化合物(XXII)と反応させた後、所望によりR18基におけるヒドロキシ基又はメルカプト基の保護基を除去することにより行われ、本工程は前記D法第D7工程と同様に行なわれる。
【0239】
第H8工程は、上記方法とは別途に、化合物(XXXVII)を製造する工程であり、不活性溶媒中、塩基の存在下、一般式(XLII)を有する化合物を化合物(XXIV)と反応させることにより行なわれ、本工程は前記D法第D8工程と同様に行なわれる。
【0240】
第H9工程は、一般式(XLIII)を有する化合物を製造する工程であり、不活性溶媒中、酸触媒の存在下又は非存在下、化合物(XXXVII)を化合物(XXV)を有する化合物と反応させることにより行われ、本工程は前記D法第D4工程と同様に行なわれる。
【0241】
第H10工程は、上記方法とは別途に化合物(XLI)を製造する工程であり、不活性溶媒中、塩基の存在下、化合物(XLIII)を化合物(XXXIX)と反応させることにより行われ、本工程は前記D法第D10工程と同様に行なわれる。
【0242】
第H11工程は、一般式(XLIV)を有する化合物を製造する工程であり、不活性溶媒中、塩基の存在下、化合物(XXXII)において−YR18基がヒドロキシ基である化合物(XXXIIa)を化合物(XXVII)と反応させることにより行なわれ、本工程は前記D法第D11工程と同様に行なわれる。
【0243】
第H12工程は、一般式(XLV)を有する化合物を製造する工程であり、不活性溶媒中、化合物(XLIV)を加熱することにより行なわれ、本工程は前記D法第D12工程と同様に行なわれる。
【0244】
第H13工程は、化合物(XXXIIb)を製造する工程であり、不活性溶媒中、化合物(XLV)を塩基と反応させることにより行なわれ、本工程は前記D法第D13工程と同様に行なわれる。
【0245】
I法は、前記D法において出発原料である化合物(XIX)を製造する方法である。
【0246】
【化26】
Figure 2004339159
【0247】
式中、R13、R16、R18、環Ar、m及びYは、前述したものと同意義を示す。
【0248】
第I1工程は、一般式(XLVII)を有する化合物を製造する工程であり、一般式(XLVI)を有する化合物のカルボキシ基の保護基であるR13基を除去することにより行なわれ、本工程は前記A法第A1工程におけるカルボキシ基の保護基の除去と同様に行われる。
【0249】
第I2工程は、一般式(XLVIII)を有する化合物を製造する工程であり、不活性溶媒中(好適には、芳香族炭化水素類であり、最も好適には、トルエン)、アジ化ジフェニルホスホリルのようなジアリール燐酸アジド誘導体の存在下、0℃乃至220℃(好適には、50℃乃至180℃)で15分間乃至12時間(好適には、30分間乃至8時間)反応させることにより行なわれる。
【0250】
第I3工程は、一般式(L)を有する化合物を製造する工程であり、不活性溶媒中(好適には、芳香族炭化水素類であり、最も好適には、トルエン)、化合物(XLVII)を一般式(IL)を有する化合物と、0℃乃至220℃(好適には、50℃乃至180℃)で15分間乃至48時間(好適には、30分間乃至24時間)反応させることにより行なわれる。
【0251】
第I4工程は、化合物(XIX)を製造する工程であり、不活性溶媒中(好適には、エステル類であり、最も好適には、酢酸エチル)、化合物(L)を酸触媒(好適には無機酸であり、最も好適には、塩酸)と、−20℃乃至150℃(好適には、0℃乃至80℃)で15分間乃至48時間(好適には、30分間乃至24時間)反応させることにより行なわれる。
【0252】
前記I法の各工程の反応が終了した後、各工程の目的化合物は常法に従って、反応混合物から採取される。例えば、反応混合物を適宜中和し、又、不溶物が存在する場合には濾過により除去した後、水と酢酸エチルのような混和しない有機溶媒を加え、目的化合物を含む有機層を分離し、水等で洗浄後、無水硫酸マグネシウム、無水硫酸ナトリウム、無水炭酸水素ナトリウム等で乾燥後、溶剤を留去することによって得られる。得られた目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈殿等の通常、有機化合物の分離精製に慣用されている方法を適宜組合せ、クロマトグラフィーを応用し、適切な溶離剤で溶出することによって分離、精製することができる。
【0253】
J法は、前記D法及びH法において出発原料である化合物(XXII)において、Rが低級アルキル基である化合物(XXIIa)を製造する方法である。
【0254】
【化27】
Figure 2004339159
【0255】
式中、R1a及びR16は、前述したものと同意義を示し、R19は、C−Cアルキル基を示す。
【0256】
第J1工程は、一般式(LIII)を有する化合物を製造する工程であり、不活性溶媒中の存在下又は非存在下(好適には、ピリジン)、塩基の存在下(好適には、有機塩基であり、最も好適には、ピリジン)、一般式(LI)を有する化合物を一般式(LII)を有する化合物と、−20℃乃至100℃(好適には、0℃乃至50℃)で5分間乃至12時間(好適には、15分間乃至6時間)反応させることにより行なわれる。
【0257】
第J2工程は、化合物(XXIIa)を製造する工程であり、不活性溶媒中(好適には、エーテル類であり、最も好適には、テトラヒドロフラン)、化合物(LIII)をボラン−ジメチルスルフィド錯体のような還元剤と、0℃乃至220℃(好適には、50℃乃至180℃)で5分間乃至12時間(好適には、15分間乃至6時間)反応させることにより行なわれる。
【0258】
第J3工程は、一般式(LV)を有する化合物を製造する工程であり、酸触媒の存在下(好適には、有機酸であり、最も好適には、トリフルオロ酢酸)、化合物(LI)を一般式(LIV)を有する化合物と、0℃乃至220℃(好適には、50℃乃至180℃)で5分間乃至12時間(好適には、15分間乃至6時間)反応させることにより行なわれる。
【0259】
第J4工程は、化合物(XXIIa)を別途製造する工程であり、不活性溶媒中(好適には、アルコール類であり、最も好適には、エタノール)、化合物(LV)を塩基(好適には、水素化ホウ素ナトリウム)と、0℃乃至220℃(好適には、50℃乃至180℃)で5分間乃至12時間(好適には、15分間乃至6時間)反応させることにより行なわれる。
【0260】
前記J法の各工程の反応が終了した後、各工程の目的化合物は常法に従って、反応混合物から採取される。例えば、反応混合物を適宜中和し、又、不溶物が存在する場合には濾過により除去した後、水と酢酸エチルのような混和しない有機溶媒を加え、目的化合物を含む有機層を分離し、水等で洗浄後、無水硫酸マグネシウム、無水硫酸ナトリウム、無水炭酸水素ナトリウム等で乾燥後、溶剤を留去することによって得られる。得られた目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈殿等の通常、有機化合物の分離精製に慣用されている方法を適宜組合せ、クロマトグラフィーを応用し、適切な溶離剤で溶出することによって分離、精製することができる。
【0261】
K法は、H法とは別途に、F法及びG法の出発原料である化合物(XXXII)を製造する方法である。
【0262】
【化28】
Figure 2004339159
【0263】
式中、R1a、R、R4a、R5a、R6a、R7a、R13、R18、環Ar、m、W及びYは、前述したものと同意義を示す。
【0264】
第K1工程は、一般式(LVII)を有する化合物を製造する工程であり、化合物(XLI)のR13基におけるカルボキシ基の保護基を除去した後(カルボキシ基の保護基を除去する方法は、前記A法第A1工程におけるカルボキシ基の保護基を除去する方法と同様に行うことができる。)、不活性溶媒中(好適には、ハロゲン化炭化水素類である。)、塩基存在下又は非存在下(好適には、有機アミン類である。)、化合物(XLI)を混合酸無水物化剤(好適には、クロル蟻酸イソブチルのようなクロロ蟻酸エステル類である。)と、−50℃乃至100℃(好適には、0℃乃至60℃)で、10分間乃至72時間(好適には、15分間乃至24時間)反応させ混合酸無水物類を製造した後、不活性溶媒中(好適には、前記酸ハライド法において使用されるものと同様のものである。)、塩基の存在下又は非存在下(前述したものと同様のものである。)、混合酸無水物類と化合物(LVI)を、−30℃乃至100℃(好適には、0℃乃至80℃)で5分間乃至24時間(好適には、30分間乃至16時間)反応させることにより行われる。
【0265】
第K2工程は、化合物(XXXII)を製造する工程であり、不活性溶媒中(好適には、アミド類である。)、塩基の存在下(好適には、水素化ナトリウムのようなアルカリ金属水素化物である。)、化合物(LVII)を一般式(LVIII)を有する化合物を、−30℃乃至100℃(好適には、0℃乃至80℃)で5分間乃至24時間(好適には、30分間乃至16時間)反応させた後、所望によりR18基におけるヒドロキシ基又はメルカプト基の保護基を除去することにより行われる(所望により行なわれるR18基におけるヒドロキシ基及びメルカプト基の保護基の除去は、前記D法第D7工程におけるヒドロキシ基及びメルカプト基の保護基を除去する方法と同様に行うことができる。)。
【0266】
前記K法の各工程の反応が終了した後、各工程の目的化合物は常法に従って、反応混合物から採取される。例えば、反応混合物を適宜中和し、又、不溶物が存在する場合には濾過により除去した後、水と酢酸エチルのような混和しない有機溶媒を加え、目的化合物を含む有機層を分離し、水等で洗浄後、無水硫酸マグネシウム、無水硫酸ナトリウム、無水炭酸水素ナトリウム等で乾燥後、溶剤を留去することによって得られる。得られた目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈殿等の通常、有機化合物の分離精製に慣用されている方法を適宜組合せ、クロマトグラフィーを応用し、適切な溶離剤で溶出することによって分離、精製することができる。
【0267】
L法は、E法の出発原料である化合物(XXXI)において、Eが式−CONR−を有する基である化合物(XXXIa)を製造する方法である。
【0268】
【化29】
Figure 2004339159
【0269】
式中、R1a、R、R4a、R5a、R6a、R7a、R、R13、環Ar、D、m、Q、Y及びG2は、前述したものと同意義を示す。
【0270】
第L1工程は、一般式(LX)を有する化合物を製造する工程であり、不活性溶媒中(好適には、アミド類である。)、塩基の存在下(好適には、炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸塩である。)、化合物(XXXII)を一般式(LIX)を有する化合物と、−30℃乃至100℃(好適には、0℃乃至80℃)で5分間乃至24時間(好適には、30分間乃至16時間)反応させることにより行われる。
第L2工程は、化合物(XXXIa)を製造する工程であり、化合物(LX)のR13基におけるカルボキシ基の保護基を除去した後(カルボキシ基の保護基を除去する方法は、前記A法第A1工程におけるカルボキシ基の保護基を除去する方法と同様に行うことができる。)、不活性溶媒中、化合物(LX)またはその反応性誘導体(酸ハライド類、活性エステル類または混合酸無水物類)を一般式(LXI)を有する化合物と反応(酸ハライド法、活性エステル法または混合酸無水物法)させることにより行われ、本工程は前記D法第D7工程と同様に行われる。
【0271】
前記L法の各工程の反応が終了した後、各工程の目的化合物は常法に従って、反応混合物から採取される。例えば、反応混合物を適宜中和し、又、不溶物が存在する場合には濾過により除去した後、水と酢酸エチルのような混和しない有機溶媒を加え、目的化合物を含む有機層を分離し、水等で洗浄後、無水硫酸マグネシウム、無水硫酸ナトリウム、無水炭酸水素ナトリウム等で乾燥後、溶剤を留去することによって得られる。得られた目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈殿等の通常、有機化合物の分離精製に慣用されている方法を適宜組合せ、クロマトグラフィーを応用し、適切な溶離剤で溶出することによって分離、精製することができる。
【0272】
M法は、E法の出発原料である化合物(XXXI)において、Eが式−CONH−を有する基である化合物(XXXIb)を製造する方法である。
【0273】
【化30】
Figure 2004339159
【0274】
式中、R1a、R、R4a、R5a、R6a、R7a、R13、R18、環Ar、D、m、X、Y、W及びG2は、前述したものと同意義を示し、Phtは、フタルイミド基を示す。
【0275】
第M1工程は、一般式(LXIII)を有する化合物を製造する工程であり、不活性溶媒中、塩基の存在下、化合物(XXXII)を一般式(LXII)を有する化合物と反応させることにより行なわれ、本工程は前記B法第B1工程と同様に行なわれる。
【0276】
第M2工程は、一般式(LXIV)を有する化合物を製造する工程であり、不活性溶媒中(好適には、エタノールのようなアルコール類である。)、化合物(LXIII)をヒドラジンと、0℃乃至200℃(好適には、20℃乃至100℃)で5分間乃至24時間(好適には、30分間乃至12時間)反応させることにより行われる。
【0277】
第M3工程は、化合物(XXXIb)を製造する工程であり、不活性溶媒中、一般式(LXV)を有する化合物またはその反応性誘導体(酸ハライド類、活性エステル類または混合酸無水物類)を化合物(LXIV)を有する化合物と反応(酸ハライド法、活性エステル法または混合酸無水物法)させることにより行われ、本工程は前記D法第D7工程と同様に行われる。
【0278】
また、化合物(LXV)の代わり、一般式(LXVI)を有する化合物を用いて、不活性溶媒中(好適には、ハロゲン化炭素類である。)、塩基の存在下(好適には、有機アミン類である。)、化合物(LXIV)を化合物(LXVI)と、−30℃乃至100℃(好適には、0℃乃至80℃)で5分間乃至24時間(好適には、30分間乃至16時間)反応させることにより行われる。
【0279】
第M4工程は、一般式(LXVIII)を有する化合物を製造する工程であり、不活性溶媒中、塩基の存在下、化合物(XXXII)を一般式(LXVII)を有する化合物と反応させることにより行われ、本工程は、前記B法第B1工程と同様に行われる。
【0280】
第M5工程は、一般式(LXIX)を有する化合物を製造する工程であり、不活性溶媒中(好適には、アミド類である。)、化合物(LXVIII)をアジ化アルカリ金属塩類(好適には、アジ化ナトリウムである。)と、−30℃乃至100℃(好適には、0℃乃至80℃)で5分間乃至48時間(好適には、30分間乃至30時間)反応させることにより行われる。
【0281】
第M6工程は、化合物(LXIV)を製造する工程であり、不活性溶媒中、化合物(LXIX)のアジド基をアミノ基に還元することにより行われ、本工程は、化合物(LXIX)を還元剤(好適には、パラジウム−炭素のような触媒を用いた接触還元)と、−20℃乃至100℃(好適には、0℃乃至50℃)で5分間乃至24時間(好適には、30分間乃至12時間)反応させることにより行われる。
【0282】
前記M法の各工程の反応が終了した後、各工程の目的化合物は常法に従って、反応混合物から採取される。例えば、反応混合物を適宜中和し、又、不溶物が存在する場合には濾過により除去した後、水と酢酸エチルのような混和しない有機溶媒を加え、目的化合物を含む有機層を分離し、水等で洗浄後、無水硫酸マグネシウム、無水硫酸ナトリウム、無水炭酸水素ナトリウム等で乾燥後、溶剤を留去することによって得られる。得られた目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈殿等の通常、有機化合物の分離精製に慣用されている方法を適宜組合せ、クロマトグラフィーを応用し、適切な溶離剤で溶出することによって分離、精製することができる。
【0283】
原料化合物(IV)、(V)、(V’)、(VIII)、(X)、(XI)、(XII)、(XIV)、(XVII)、(XXII)、(XXIII)、(XXIV)、(XXV)、(XXVII)、(XXXIV)、(XXXIX)、(XLII)、(XLVI)、(IL)、(LI)、(LII)、(LIV)、(LVI)、(LVIII)、(LIX)、(LXI)、(LXII)、(LXV)、(LXVI)及び(LXVII)は、公知か、公知の方法又はそれに類似した方法に従って容易に製造される。
【0284】
本発明の前記一般式(I)又は(II)を有する化合物、その薬理上許容される塩、そのエステル若しくはその他の誘導体は、優れた回腸型胆汁酸トランスポーター阻害作用を有しかつ副作用も少ないため、高脂血症及び/又は動脈硬化症の予防剤若しくは治療剤として有用である。
【0285】
本発明の前記一般式(I)又は(II)を有する化合物、その薬理上許容される塩又はそのエステルを、上記治療剤又は予防剤として使用する場合には、それ自体或は適宜の薬理学的に許容される、賦形剤、希釈剤等と混合し、例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤若しくはシロップ剤等による経口的又は注射剤若しくは坐剤等による非経口的に投与することができる。
【0286】
これらの製剤は、賦形剤(例えば、乳糖、白糖、葡萄糖、マンニトール、ソルビトールのような糖誘導体;トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、α澱粉、デキストリンのような澱粉誘導体;結晶セルロースのようなセルロース誘導体;アラビアゴム;デキストラン;プルランのような有機系賦形剤:及び、軽質無水珪酸、合成珪酸アルミニウム、珪酸カルシウム、メタ珪酸アルミン酸マグネシウムのような珪酸塩誘導体;燐酸水素カルシウムのような燐酸塩;炭酸カルシウムのような炭酸塩;硫酸カルシウムのような硫酸塩等の無機系賦形剤を挙げることができる。)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウムのようなステアリン酸金属塩;タルク;コロイドシリカ;ビーガム、ゲイ蝋のようなワックス類;硼酸;アジピン酸;硫酸ナトリウムのような硫酸塩;グリコール;フマル酸;安息香酸ナトリウム;DLロイシン;脂肪酸ナトリウム塩;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウムのようなラウリル硫酸塩;無水珪酸、珪酸水和物のような珪酸類;及び、上記澱粉誘導体を挙げることができる。)、結合剤(例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、マクロゴール、及び、前記賦形剤と同様の化合物を挙げることができる。)、崩壊剤(例えば、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、内部架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムのようなセルロース誘導体;カルボキシメチルスターチ、カルボキシメチルスターチナトリウム、架橋ポリビニルピロリドンのような化学修飾されたデンプン・セルロース類を挙げることができる。)、安定剤(メチルパラベン、プロピルパラベンのようなパラオキシ安息香酸エステル類;クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコールのようなアルコール類;塩化ベンザルコニウム;フェノール、クレゾールのようなフェノール類;チメロサール;デヒドロ酢酸;及び、ソルビン酸を挙げることができる。)、矯味矯臭剤(例えば、通常使用される、甘味料、酸味料、香料等を挙げることができる。)、希釈剤等の添加剤を用いて周知の方法で製造される。
【0287】
その使用量は症状、年齢等により異なるが、経口投与の場合には、1回当り1日下限0.1mg(好適には、1.0mg)、上限100mg(好適には、50mg)を、静脈内投与の場合には、1回当り1日下限0.1mg(好適には、1mg)、上限500mg(好適には、300mg)を成人に対して、1日当り1乃至6回症状に応じて投与することが望ましい。
【0288】
【実施例】
以下に、実施例、参考例、製剤例及び試験例を示し、本発明を更に詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定するものではない。
【0289】
実施例1
1−[2−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシフェノキシメチル]ベンジル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:1−604) (1a)2−(2,4−ジメトキシベンゾイル)マロン酸 t−ブチルエステル エチルエステル
2,4−ジメトキシ安息香酸20.2gの塩化メチレン溶液200mlにしゅう酸クロリド15.3mlおよびN,N−ジメチルホルムアミド触媒量を加え室温で1.5時間攪拌した。反応液の溶媒を減圧留去後、アセトニトリル5mlを加えて溶解した。一方、マロン酸 t−ブチルエステル エチルエステル25.0gのアセトニトリル溶液120mlに氷冷下トリエチルアミン46.0mlおよび塩化マグネシウム15.7gを加え、10分間攪拌後、先の酸クロリド溶液を加え室温で1.5時間攪拌した。反応液に希塩酸を加えて中和後、溶媒を減圧下留去した。残渣を酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で分離精製し、標記化合物を黄色油状物質として34.9g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.27(3H, t, J=7.2Hz), 1.55(9H, s), 3.85(3H, s), 3.87(3H, s), 4.25(2H, q, J=7.1Hz), 5.13(1H, s), 6.42(1H, d, J=2.2Hz), 6.58(1H, dd, J=2.3, 8.9Hz), 8.02(1H, d, J=8.9Hz)。
【0290】
(1b)3−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−オキソプロピオン酸 エチルエステル実施例(1a)で得られた2−(2,4−ジメトキシベンゾイル)マロン酸 t−ブチルエステル エチルエステル34.9gの塩化メチレン溶液30mlにトリフルオロ酢酸30mlを加え、40℃で1時間攪拌した。反応液の溶媒を減圧濃縮後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて中和して酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で分離精製し、標記化合物を黄色油状物質として22.4g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.24(3H, t, J=7.1Hz), 3.867(3H, s), 3.872(3H, s), 3.93(2H, s), 4.19(2H, q, J=7.2Hz), 6.44(1H, d, J=2.3Hz), 6.56(1H, dd, J=2.3, 8.8Hz), 7.95(1H, d, J=8.8Hz)。
【0291】
(1c)3−(3−ベンジルオキシ−5−メトキシフェニルアミノ)−2−(2,4−ジメトキシベンゾイル)アクリル酸 エチルエステル
実施例(1b)で得られた3−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−オキソプロピオン酸エチルエステル2.24g、オルトぎ酸エチル8.8mlおよび無水酢酸2.5mlの混合物を、140℃で2時間攪拌し、反応終了後、減圧下揮発成分を留去した。残渣をエタノール30mlで溶解し、−40℃で参考例1で得られた3−ベンジルオキシ−5−メトキシアニリン3.00gを加え昇温しつつ室温まで2時間攪拌した。反応液の溶媒を減圧濃縮後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を希塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製し、標記化合物を黄色油状物質として4.06g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.05 and 1.26(total 3H, each t, J=7.2Hz), 3.74, 3.76, 3.80 and 3.85(total 9H, each s), 4.04 and 4.12(total 2H, each q, J=7.1Hz), 5.00 and 5.05(total 2H, each s), 5.86−6.01(2H, m), 6.32−6.57(3H, m), 7.31−7.42(6H, m), 8.34 and 8.38(total 1H, each s)。
【0292】
(1d)1−(3−ベンジルオキシ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 エチルエステル
実施例(1c)で得られた3−(3−ベンジルオキシ−5−メトキシフェニルアミノ)−2−(2,4−ジメトキシベンゾイル)アクリル酸 エチルエステル4.05gのN,N−ジメチルホルムアミド溶液30mlに炭酸カリウム2.28gを加え、140℃で2.5時間攪拌した。反応液に希塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=10/1)で分離精製し、標記化合物を薄黄固体として1.58g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.40(3H, t, J=7.1Hz), 3.75(3H, s), 3.83(3H, s), 4.39(2H, q, J=7.1Hz), 5.08(2H, d, J=2.6Hz), 6.44(1H, d, J=2.3Hz), 6.56(1H, t, J=2.0Hz), 6.63(1H, t, J=2.0Hz), 6.72(1H, t, J=2.2Hz), 7.00(1H, dd, J=2.3, 8.9Hz), 7.38−7.44(5H, m), 8.44(1H, s), 8.47(1H, d, J=9.0Hz)。
【0293】
(1e)1−(3−ベンジルオキシ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸
実施例(1d)で得られた1−(3−ベンジルオキシ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 エチルエステル1.56gのメタノール溶液20mlに水酸化ナトリウム544mgおよび水5mlを加え、1時間加熱還流した。反応液を希塩酸を加えて酸性とし、溶媒を減圧濃縮後、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧濃縮した。析出した固体をろ取してヘキサンで洗浄し、標記化合物を黄色固体として1.41g得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 3.78(3H, s), 3.84(3H, s), 5.09(2H, d, J=3.2Hz), 6.55−6.56(2H, m), 6.62(1H, t, J=1.9Hz), 6.75(1H, t, J=1.8Hz), 7.14(1H, dd, J=2.3, 9.1Hz), 7.38−7.43(5H, m), 8.47(1H, d, J=9.1Hz), 8.73(1H, s)。
【0294】
(1f)1−(3−ベンジルオキシ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(1e)で得られた1−(3−ベンジルオキシ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸445mgの塩化メチレン溶液15mlにしゅう酸クロリド0.2mlおよびN,N−ジメチルホルムアミド触媒量を加え室温で1.5時間攪拌した。反応液を減圧濃縮後、残渣を塩化メチレン5mlに溶解した。参考例2で得られたN−エチル−3,5−ジフルオロアニリン330mgおよびトリエチルアミン0.4mlの塩化メチレン溶液15mlに氷冷下、先の酸クロリド溶液を加え、室温で1時間攪拌した。反応液に水を加え塩化メチレンを減圧濃縮後、残渣を酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を希塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=20/1)で分離精製し、標記化合物を薄黄色泡状物質として474mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.08(3H, t, J=7.1Hz), 3.66(3H, s), 3.81(3H, s), 3.81−3.85(2H, m), 5.16(2H, s), 6.37(1H, d, J=2.2Hz), 6.66(1H, s), 6.77(1H, s), 6.83(1H, t, J=2.1Hz), 7.00(1H, dd, J=2.2, 8.9Hz), 7.04−7.12(3H, m), 7.33−7.47(5H, m), 8.01(1H, d, J=9.1Hz), 8.09(1H, s)。
【0295】
(1g)1−(3−ヒドロキシ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(1f)で得られた1−(3−ベンジルオキシ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド440mgのエタノール溶液15mlに10%パラジウム炭素105mgを加え、水素1気圧雰囲気下、室温で3時間攪拌した。反応液をろ過し、触媒を酢酸エチルで洗浄して、ろ液に合わせ、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=10/1)で分離精製した。析出した固体をろ取し、ヘキサンで洗浄して、標記化合物を白色固体として276mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.08(3H, t, J=7.0Hz), 3.69(3H, s), 3.77(3H, s), 3.82(2H, q, J=7.1Hz), 6.40(2H, t, J=2.0Hz), 6.48(1H, s), 6.55(1H, t, J=2.1Hz), 7.00(1H, dd, J=2.2, 8.9Hz), 7.04−7.12(3H, m), 8.01(1H, d, J=8.9Hz), 8.07(1H, s)。
【0296】
(1h)1−[3−(2−ブロモメチルベンジルオキシ)−5−メトキシフェニル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(1g)で得られた1−(3−ヒドロキシ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド97.8mgのN,N−ジメチルホルムアミド溶液10mlに氷冷下、55%水素化ナトリウム20.3mgを加え15分攪拌後、α,α’−ジブロモ−o−キシレン264mgを加え、室温で1.5時間攪拌した。反応液に希塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=15/1)で分離精製し、標記化合物を薄黄色泡状物質として123mg得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.21(3H, t, J=7.1Hz), 3.73(3H, s), 3.83(3H, s), 3.91−3.95(2H, m), 4.62(2H, s), 5.22(2H, s), 6.43(1H, d, J=2.3Hz), 6.52(1H, t, J=2.0Hz), 6.58−6.65(2H, m), 6.72(1H, t, J=2.2Hz), 6.82−6.86(2H, m), 6.91−6.94(1H, m), 7.36−7.48(4H, m), 7.87(1H, s), 8.22(1H, d, J=9.0Hz)。
【0297】
(1i)1−[2−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシ−フェノキシメチル]−ベンジル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(1h)で得られた1−[3−(2−ブロモメチルベンジルオキシ)−5−メトキシフェニル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド120mgのアセトニトリル溶液4mlに1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン24.3mgを加え、室温で3時間攪拌した。反応液の溶媒を減圧濃縮後、ジエチルエーテルを加えて生成物を固体化した。固体をろ取し、ジエチルエーテルで洗浄して、標記化合物を薄黄色固体として105mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.08(3H, t, J=7.0Hz), 2.95−3.05(6H, m), 3.27−3.38(6H, m), 3.70(3H, s), 3.83(3H, s), 3.78−3.85(2H, m), 4.66(2H, s), 5.31(2H, s), 6.41(1H, d, J=2.2Hz), 6.73(1H, s), 6.85(1H, s), 6.92(1H, t, J=2.0Hz), 6.98−7.14(4H, m), 7.51−7.60(3H, m), 7.74(1H, d, J=7.6Hz), 8.02(1H, d, J=9.0Hz), 8.10(1H, s)
融点:163℃〜。
【0298】
実施例2
1−[4−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシ−フェノキシメチル]ベンジル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン クロリド(例示化合物番号:1−799) (2a)1−[3−(4−クロロメチルベンジルオキシ)−5−メトキシフェニル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(1g)で得られた1−(3−ヒドロキシ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド115mg、炭酸カリウム50.0mgおよびα,α’−ジクロロ−p−キシレン168mgを用いて実施例(1h)と同様に反応を行い精製して、標記化合物を薄黄色泡状物質として46.2mg得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.21(3H, t, J=7.1Hz), 3.72(3H, s), 3.82(3H, s), 3.93(2H, q, J=7.2Hz), 4.61(2H, s), 5.07(2H, s), 6.40(1H, d, J=2.4Hz), 6.50(1H, t, J=2.0Hz), 6.55(1H, t, J=1.9Hz), 6.62−6.65(1H, m), 6.68(1H, t, J=2.2Hz), 6.83(2H, dd, J=2.4, 5.4Hz), 6.92(1H, dd, J=2.3,9.0Hz), 7.43(4H, s), 7.85(1H, s), 8.22(1H, d, J=8.9Hz)。
【0299】
(2b)1−[4−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシ−フェノキシメチル]−ベンジル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン クロリド
実施例(2a)で得られた1−[3−(4−クロロメチルベンジルオキシ)−5−メトキシフェニル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド44.0mgおよび1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン9.6mgを用いて実施例(1i)と同様に反応を行い、標記化合物を薄黄色固体として42.0mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.08(3H, t, J=7.2Hz), 3.00−3.04(6H, m), 3.28−3.37(6H, m), 3.68(3H, s), 3.82(3H, s), 3.81−3.86(2H, m), 4.52(2H, s), 5.22(2H, s), 6.38(1H, d, J=2.2Hz), 6.70(1H, s), 6.79(1H, s), 6.84(1H, t, J=2.1Hz), 7.00−7.12(4H, m), 7.54(2H, d, J=8.0Hz), 7.61(2H, d, J=8.0Hz), 8.02(1H, d, J=8.9Hz), 8.09(1H, s).
融点:167℃〜。
【0300】
実施例3
4−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシ−フェノキシメチル]−1−メチルピリジニウム メタンスルホナ−ト(例示化合物番号:1−14)
(3a)1−[3−メトキシ−5−(ピリジン−4−イルメトキシ)フェニル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
4−ピコリルクロリド 1塩酸塩93.5mgに水酸化ナトリウム水溶液を加え中和後、ジエチルエーテルで抽出した。エーテル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去して4−ピコリルクロリドのフリー体を得た。実施例(1g)で得られた1−(3−ヒドロキシ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド93.0mg、55%水素化ナトリウム23.3mgおよび先の4−ピコリルクロリドを用いて実施例(1h)と同様に反応を行い、標記化合物を薄黄色泡状物質として36.4mg得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.21(3H, t, J=7.1Hz), 3.73(3H, s), 3.84(3H, s), 3.93(2H, q, J=7.1Hz), 5.10(2H, s), 6.38(1H, d, J=2.3Hz), 6.53(1H, t, J=2.0Hz), 6.56(1H, t, J=2.0Hz), 6.59−6.66(1H, m), 6.68(1H, t, J=2.3Hz), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.0Hz), 6.92(1H, dd, J=2.4, 9.0Hz), 7.36(2H, d, J=5.6Hz), 7.86(1H, s), 8.22(1H, d, J=9.0Hz), 8.65(2H, br)。
【0301】
(3b)4−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシ−フェノキシメチル]−1−メチルピリジニウム メタンスルホン酸
実施例(3a)で得られた1−[3−メトキシ−5−(ピリジン−4−イル−メトキシ)−フェニル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド36.0mgのアセトニトリル溶液8mlに、メタンスルホン酸メチル13.9mgを加え24時間加熱還流した。溶媒を減圧濃縮後、残留物をジエチルエーテルで洗いながらろ過し、標記化合物を白色泡状物質として23.8mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.08(3H, t, J=7.2Hz), 2.29(3H, s), 3.69(3H, s), 3.75−3.87(2H, m), 3.84(3H, s), 4.34(3H, s), 5.56(2H, s), 6.38(1H, d, J=2.3Hz), 6.76(1H, s), 6.85(1H, s), 6.91(1H, t, J=2.1Hz), 6.99−7.12(4H, m), 8.02(1H, d, J=8.9Hz), 8.09(1H, s), 8.13(2H, d, J=6.5Hz), 8.97(2H, d, J=6.5Hz)。
【0302】
実施例4
1−[2−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシフェノキシメチル]ベンジル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:1−564)
(4a)1−(3−ベンジルオキシ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチルアミド
実施例(1e)で得られた1−(3−ベンジルオキシ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸3.63g、しゅう酸クロリド1.2ml、N−メチル−3,5−ジフルオロアニリン2.40gおよびトリエチルアミン3.5mlを用いて実施例(1f)と同様に反応を行い精製して、標記化合物を薄黄色泡状物質として2.76g得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 3.34(3H, s), 3.67(3H, s), 3.81(3H, s), 5.16(2H, s), 6.39(1H, d, J=2.2Hz), 6.70(1H, s), 6.81−6.83(2H, m), 7.01−7.05(2H, m), 7.15(2H, dd, J=2.2, 8.6Hz), 7.35−7.47(5H, m), 8.04(1H, d, J=8.9Hz), 8.09(1H, s)。
【0303】
(4b)1−(3−ヒドロキシ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチルアミド
実施例(4a)で得られた1−(3−ベンジルオキシ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチルアミド2.75gおよび10%パラジウム炭素700mgを用いて実施例(1g)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として1.96g得た。
NMRスペクトル(DMSO−d3)δppm: 3.33(3H, s), 3.70(3H, s), 3.77(3H, s), 6.42(1H, d, J=2.3Hz), 6.43(1H, d, J=1.9Hz), 6.52(1H, d, J=1.7Hz), 6.55(1H, t, J=2.1Hz), 7.01−7.07(2H, m), 7.14(2H, dd, J=2.3, 8.5Hz), 8.03(1H, d, J=9.1Hz), 8.07(1H, s)。
【0304】
(4c)1−[3−(2−ブロモメチルベンジルオキシ)−5−メトキシフェニル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチルアミド
実施例(4b)で得られた1−(3−ヒドロキシ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチルアミド322mg、55%水素化ナトリウム60.2mgおよびα,α’−ジブロモ−o−キシレン1.46gを用いて実施例(1h)と同様に反応を行い精製して、標記化合物を白色泡状物質として317mg得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 3.46(3H, s), 3.74(3H, s), 3.84(3H, s), 4.62(2H, s), 5.23(2H, s), 6.45(1H, d, J=2.3Hz), 6.54(1H, t, J=2.0Hz), 6.60−6.65(1H, m), 6.73(1H, t, J=2.2Hz), 6.90(2H, dd, J=2.2,8.1Hz), 6.95(2H, dd, J=2.3, 9.0Hz), 7.36−7.40(2H, m), 7.41−7.47(2H, m), 7.94(1H, s), 8.25(1H, d, J=9.0Hz)。
【0305】
(4d)1−[2−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシ−フェノキシメチル]ベンジル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(4c)で得られた1−[3−(2−ブロモメチルベンジルオキシ)−5−メトキシフェニル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチルアミド119mgおよびキヌクリジン24.4mgを用いて実施例(1i)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として113mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.84(6H, br), 2.02−2.04(1H, m), 3.35(3H, s), 3.44(6H, t, J=7.4Hz), 3.71(3H, s), 3.83(3H, s), 4.55(2H, s), 5.30(2H, s), 6.43(1H, d, J=2.2Hz), 6.77(1H, s), 6.87(1H, t, J=1.8Hz), 6.91(1H, t, J=2.1Hz), 7.03−7.07(2H, m), 7.16(2H, dd, J=2.2, 8.7Hz), 7.49−7.61(3H, m), 7.72(1H, d, J=7.6Hz), 8.05(1H, d, J=9.0Hz), 8.11(1H, s).
融点:165℃〜。
【0306】
実施例5
[2−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシ−フェノキシメチル]ベンジル]トリエチルアンモニウム ブロミド(例示化合物番号:1−550)
実施例(4c)で得られた1−[3−(2−ブロモメチルベンジルオキシ)−5−メトキシフェニル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチルアミド117mgおよびトリエチルアミン54.6mgを用いて実施例(1i)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として101mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.22(9H, t, J=7.1Hz), 3.26−3.32(6H, m), 3.35(3H, s), 3.71(3H, s), 3.83(3H, s), 4.62(2H, s), 5.34(2H, s), 6.40(1H, d, J=2.2Hz), 6.78(1H, s), 6.89−6.90(2H, m), 7.02−7.07(2H, m), 7.16(2H, dd, J=2.1, 8.7Hz), 7.51−7.61(3H, m), 7.70(1H, d, J=7.8Hz), 8.05(1H, d, J=9.0Hz), 8.11(1H, s).
融点:130℃〜。
【0307】
実施例6
[2−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシフェノキシメチル]ベンジル]ジメチルスルホニウム ブロミド(例示化合物番号:1−568)
実施例(4c)で得られた1−[3−(2−ブロモメチルベンジルオキシ)−5−メトキシフェニル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチルアミド48.2mgおよびジメチルスルフィド48.3mgを用いて実施例(1i)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として30.0mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 2.87(6H, s), 3.35(3H, s), 3.71(3H, s), 3.84(3H, s), 4.79(2H, s), 5.28(2H, s), 6.44(1H, d, J=2.4Hz), 6.78(1H, s), 6.88(1H, d, J=1.6Hz), 6.90(1H, t, J=2.1Hz), 7.02−7.07(2H, m), 7.16(2H, dd, J=2.2, 8.5Hz), 7.48−7.57(3H, m), 7.66−7.68(1H, m), 8.05(1H, d, J=8.9Hz), 8.10(1H, s).
融点:138℃〜。
【0308】
実施例7
1−[6−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシフェノキシ]へキシル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ヨージド(例示化合物番号:1−66)
(7a)1−[3−(6−ヨードヘキシルオキシ)−5−メトキシフェニル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(1g)で得られた1−(3−ヒドロキシ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド100mg、55%水素化ナトリウム18.2mgおよび1,6−ジヨードヘキサン567mgを用いて実施例(1h)と同様に反応を行い精製して、標記化合物を薄黄色泡状物質として118mg得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.21(3H, t, J=7.1Hz), 1.48−1.54(4H, m), 1.78−1.92(4H, m), 3.21(2H, t, J=7.0Hz), 3.74(3H, s), 3.83(3H, s), 3.89−3.97(4H, m), 6.43(1H, d, J=2.3Hz), 6.46(2H, d, J=2.1Hz), 6.60−6.65(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.0, 8.0Hz), 6.92(1H, dd, J=2.3, 8.9Hz), 7.86(1H, s), 8.22(1H, d, J=9.0Hz)。
【0309】
(7b)1−[6−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシフェノキシ]へキシル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ヨージド
実施例(7a)で得られた1−[3−(6−ヨードヘキシルオキシ)−5−メトキシフェニル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド117mgおよび1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン22.8mgを用いて実施例(1i)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として115mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.08(3H, t, J=7.0Hz), 1.32−1.38(2H, m), 1.44−1.51(2H, m), 1.64−1.79(4H, m), 3.02(6H, t, J=7.4Hz), 3.17(2H, dd, J=5.1, 8.4Hz), 3.25(6H, t, J=7.8Hz), 3.69(3H, s), 3.81(3H, s), 3.81−3.84(2H, m), 4.03(2H, t, J=6.0Hz), 6.39(1H, d, J=2.2Hz), 6.65(2H, d, J=7.9Hz), 6.71(1H, t, J=2.0Hz), 7.01(1H, dd, J=2.2, 8.9Hz), 7.04−7.10(3H, m), 8.01(1H, d, J=8.9Hz), 8.08(1H, s).
融点:147℃〜。
【0310】
実施例8
[2−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシフェノキシメチル]ベンジル]トリエチルアンモニウム クロリド(例示化合物番号:1−570)
(8a)1−[3−(2−クロロメチルベンジルオキシ)−5−メトキシフェニル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(1g)で得られた1−(3−ヒドロキシ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド452mg、55%水素化ナトリウム82mgおよびα,α’−ジクロロ−o−キシレン1.32gを用いて実施例(1h)と同様に反応を行い、標記化合物を白色泡状物質として472mg得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.21(3H, t, J=7.1Hz), 3.77(3H, s), 3.83(3H, s), 3.93(2H, q, J=7.1Hz), 4.72(2H, s), 5.22(2H, s), 6.42(1H, d, J=2.3Hz), 6.51(1H, t, J=1.9Hz), 6.60(1H, t, J=2.0Hz), 6.61−6.65(1H, m), 6.71(1H, t, J=2.2Hz), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.0Hz), 6.92(1H, dd, J=2.3, 9.0Hz), 7.38−7.41(2H, m), 7.43−7.49(2H, m), 7.87(1H, s), 8.23(1H, d, J=9.0Hz)。
【0311】
(8b)[2−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシフェノキシメチル]ベンジル]トリエチルアンモニウム クロリド
実施例(8a)で得られた1−[3−(2−クロロメチルベンジルオキシ)−5−メトキシフェニル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド102mgおよびトリエチルアミン180mgを用いて実施例(1i)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として90.3mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.08(3H, t, J=7.1Hz), 1.22(9H, t, J=7.0Hz), 3.28−3.33(6H, m), 3.70(3H, s), 3.83(3H, s), 3.81−3.88(2H, m), 4.62(2H, s), 5.34(2H, s), 6.38(1H, d, J=2.3Hz), 6.73(1H, s), 6.86(1H, s), 6.90(1H, t, J=2.1Hz), 7.02(1H, dd, J=2.2, 8.9Hz), 7.05−7.13(3H, m), 7.51−7.61(3H, m), 7.70(1H, d, J=7.7Hz), 8.02(1H, d, J=8.9Hz), 8.10(1H, s).
融点:143℃〜。
【0312】
実施例9
1−[2−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシフェノキシメチル]ベンジル]−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン クロリド(例示化合物番号:1−596)
実施例(8a)で得られた1−[3−(2−クロロメチルベンジルオキシ)−5−メトキシフェニル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド140mgおよびキヌクリジン37.7mgを用いて実施例(1i)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として147mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.08(3H, t, J=7.0Hz), 1.84(6H, br), 2.03(1H, br), 3.45(6H, t, J=7.7Hz), 3.70(3H, s), 3.79−3.86(2H, m), 3.83(3H, s), 4.57(2H, s), 5.31(2H, s), 6.41(1H, d, J=2.3Hz), 6.72(1H, s), 6.85(1H, s), 6.91(1H, t, J=2.0Hz), 7.02(1H, dd, J=2.3, 9.0Hz), 7.06−7.14(3H, m), 7.52(1H, d, J=7.0Hz), 7.57−7.61(2H, m), 7.72(1H, d, J=7.5Hz), 8.02(1H, d, J=9.0Hz), 8.11(1H, s).
融点:175℃〜。
【0313】
実施例10
[2−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシフェノキシメチル]ベンジル]トリエチルホスホニウム クロリド(例示化合物番号:1−611)
実施例(8a)で得られた1−[3−(2−クロロメチルベンジルオキシ)−5−メトキシフェニル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド103mgおよびトリエチルホスフィン23.8mgを用いて実施例(1i)と同様に反応を行い、標記化合物を白色泡状物質として89.0mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 0.99−1.10(12H, m), 2.21−2.30(6H, m), 3.70(3H, s), 3.83(3H, s), 3.78−3.92(2H, m), 3.92(2H, d, J=15.6Hz), 5.23(2H, s), 6.39(1H, d, J=2.2Hz), 6.73(1H, s), 6.85(1H, s), 6.91(1H, t, J=1.9Hz), 7.04−7.12(4H, m), 7.43−7.46(3H, m), 7.61(1H, dd, J=2.5, 7.5Hz), 8.02(1H, d, J=9.0Hz), 8.10(1H, s)。
【0314】
実施例11
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−142)
(11a)1−(4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシフェニル)エタノン
2’,4’−ジヒドロキシアセトフェノンのアセトン100ml溶液に氷冷下、炭酸カリウム13.6gを加え10分間攪拌後、ベンジルブロミド8.60mlを加えて60℃で1時間攪拌した。反応液に希塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。固体化した残渣を酢酸エチルにて再結晶を行い、標記化合物を淡燈色固体として12.9g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 2.55(3H, s), 5.09(2H, s), 6.48−6.55(2H, m), 7.32−7.45(5H, m), 7.64(1H, d, J=8.1Hz)。
【0315】
(11b)1−(4−ベンジルオキシ−2−メトキシフェニル)エタノン
実施例(11a)で得られた1−(4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシフェニル)エタノン6.83gのN,N−ジメチルホルムアミド溶液70mlに室温で炭酸カリウム5.84gを加え15分間攪拌後、よう化メチル2.63mlを加え40℃で2時間攪拌した。反応液に希塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。生じた固体をろ取し、ジイソプロピルエーテルで洗浄して、標記化合物を淡黄色固体として7.06g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 2.47(3H, s), 3.76(3H, s), 5.00(2H, s), 6.44(1H, d, J=2.2Hz), 6.49(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.21−7.38(5H, m), 7.72(1H, d, J=8.8Hz)。
【0316】
(11c)3−(4−ベンジルオキシ−2−メトキシフェニル)−3−オキソプロピオン酸 エチルエステル
実施例(11b)で得られた1−(4−ベンジルオキシ−2−メトキシフェニル)エタノン1.00gの炭酸ジエチル溶液7mlに55%水素化ナトリウム272mgを加えて1時間加熱還流した。反応液に希塩酸を加え、ジエチルエーテルで抽出した。ジエチルエーテル層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/3)で分離精製し、標記化合物を黄色油状物質として966mg得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.24(3H, t, J=7.3Hz), 3.85(3H, s), 3.92(2H, s), 4.18(2H, q, J=7.3Hz), 5.12(2H, s), 6.52(1H, d, J=2.2Hz), 6.63(1H, dd, J=2.9, 8.8Hz), 7.32−7.46(5H, m), 7.94(1H, d, J=8.8Hz)。
【0317】
(11d)2−(4−ベンジルオキシ−2−メトキシベンゾイル)−3−ジメチルアミノアクリル酸 エチルエステル
実施例(11c)で得られた3−(4−ベンジルオキシ−2−メトキシフェニル)−3−オキソプロピオン酸 エチルエステル4.77gのテトラヒドロフラン溶液50mlに、N,N−ジメチルホルムアミド ジメチルアセタール2.89mlを加え、5時間加熱還流した。反応液を減圧濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/3)で分離精製し、標記化合物を黄色油状物質として5.01g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 0.91(3H, t, J=6.6Hz), 3.00(6H, bs), 3.75(3H, s), 3.93(2H, q, J=6.6Hz), 5.09(2H, s), 6.48(1H, d, J=2.2Hz), 6.56(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.30−7.46(5H, m), 7.63(2H, bs)。
【0318】
(11e)7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 エチルエステル
実施例(11d)で得られた2−(4−ベンジルオキシ−2−メトキシベンゾイル)−3−ジメチルアミノアクリル酸 エチルエステル5.01gのN,N−ジメチルホルムアミド溶液100mlに、3,5−ジメトキシアニリン3.00gおよび炭酸カリウム3.61gを加え、140℃で5時間攪拌した。反応液を減圧濃縮後、希塩酸と酢酸エチルを加え、不溶物を水、酢酸エチルで洗いつつろ取し、標記化合物を黄色固体として3.70g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.39(3H, t, J=6.6Hz), 3.82(6H, s), 4.38(2H, q, J=6.6Hz), 5.01(2H, s), 6.45−6.52(3H, m), 6.64(1H, t, J=2.2Hz), 7.06(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.27−7.38(5H, m), 8.42(1H, s), 8.45(1H, d, J=8.8Hz)。
【0319】
(11f)7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸
実施例(11e)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 エチルエステル4.23gのエタノール溶液200mlに10%水酸化ナトリウム水溶液50mlを加え、実施例(1e)と同様にして標記化合物を黄色固体として3.67g得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 3.80(6H, s), 5.06(2H, s), 6.45(1H, d, J=2.2Hz), 6.64−6.70(2H, m), 6.74(1H, t, J=2.2Hz), 7.08(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.26−7.40(5H, m), 8.20(1H, d, J=8.8Hz), 8.26−8.38(1H, m)。
【0320】
(11g)7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(11f)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸3.67g、しゅう酸クロリド1.48ml、N,N−ジメチルホルムアミド触媒量、参考例2で得られたN−エチル−3,5−ジフルオロアニリン2.67gおよびトリエチルアミン4.74mlを用いて、実施例(1f)と同様にして反応を行い、標記化合物を黄色泡状物質として4.32g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.20(3H, t, J=6.6Hz), 3.80(6H, s), 3.92(2H, q, J=6.6Hz), 4.97(2H, s), 6.40(2H, d, J=2.2Hz), 6.43(1H, d, J=2.9Hz), 6.56−6.66(2H, m), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.98(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.23−7.36(5H, m), 7.83(1H, s), 8.21(1H, d, J=9.5Hz)。
【0321】
(11h)1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(11g)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド3.54gおよび10%パラジウム炭素800mgを用いて実施例(1g)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として2.74g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.17(3H, t, J=7.1Hz), 3.77(6H, s), 3.89(2H, q, J=7.1Hz), 6.40(2H, d, J=2.1Hz), 6.48(1H, d, J=2.0Hz), 6.54(1H, t, J=2.2Hz), 6.53−6.57(1H, m), 6.75−6.85(2H, m), 6.89(1H, dd, J=2.1, 9.0Hz), 7.80(1H, s), 7.89(1H, d, J=8.9Hz), 9.64(1H, bs)。
【0322】
(11i)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(11h)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド198mgのN,N−ジメチルホルムアミド溶液6mlに炭酸カリウム85.3mgを加え20分攪拌後、1,7−ジブロモヘプタン0.21mlを加え、室温で3時間攪拌した。反応液に希塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=2/1)で分離精製し、標記化合物を白色泡状物質として261mg得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.21(3H, t, J=6.6Hz), 1.30−1.50(6H, m), 1.67−1.90(4H, m), 3.39(2H, t, J=6.6Hz), 3.84(6H, s), 3.87(2H, t, J=6.6Hz), 3.93(2H, q, J=6.6Hz), 6.40(1H, d, J=2.2Hz), 6.50(2H, d, J=2.2Hz), 6.59−6.67(2H, m), 6.85 (2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.91(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.85(1H, s), 8.21(1H, d, J=8.8Hz)。
【0323】
(11j)1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(11i)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド261mgのN,N−ジメチルホルムアミド溶液2mlに1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン44.5mgを加え、室温で12時間攪拌した。反応液の溶媒を減圧濃縮後、ジエチルエーテルを加えて生成物を固体化した。固体をろ取し、ジエチルエーテルで洗浄して、標記化合物を白色固体として248mg得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.20(3H, t, J=6.6Hz), 1.32−1.43(6H, bs), 1.65−1.80(4H, m), 3.24(6H, t, J=7.3Hz), 3.50−3.57(2H, m), 3.65(6H, t, J=7.3Hz), 3.83(6H, s), 3.82−3.87(2H, m), 3.91(2H, q, J=6.6Hz), 6.39(1H, d, J=2.2Hz), 6.44(2H, d, J=2.2Hz), 6.61(1H, t, J=2.2Hz), 6.62−6.67(1H, m), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.91(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.78(1H, s), 8.19(1H, d, J=8.8Hz).
融点:130−132℃。
【0324】
実施例12
1−[4−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシメチル]ベンジル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン クロリド(例示化合物番号:2−563)
(12a)7−(4−クロロメチルベンジルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(11h)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド152mgのN,N−ジメチルホルムアミド溶液2mlに炭酸カリウム65.5mgを加えて15分攪拌した後、α,α’−ジクロロ−p−キシレン166mgを加え、50℃で3時間攪拌した。反応液に希塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=2/1)で分離精製し、標記化合物を透明油状物質として160mg得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.19(3H, t, J=7.3Hz), 3.80(6H, s), 3.91(2H, q, J=7.3Hz), 4.56(2H, s), 4.96(2H, s), 6.38−6.45(3H, m), 6.57−6.65(2H, m), 6.82(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.96(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.26(2H, d, J=8.1Hz), 7.34(2H, d, J=8.1Hz), 7.83(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz)。
【0325】
(12b)1−[4−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシメチル]ベンジル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン クロリド
実施例(12a)で得られた7−(4−クロロメチルベンジルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド159mgのN,N−ジメチルホルムアミド溶液3mlに1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン28.8mgを加え、室温で一晩攪拌した。反応液の溶媒を減圧濃縮後、ジエチルエーテルを加えて生成物を固体化した。固体をろ取し、ジエチルエーテルで洗浄して、標記化合物を白色固体として152mg得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.19(3H, t, J=7.3Hz), 3.15(6H, t, J=7.3Hz), 3.70(6H, t, J=7.3Hz), 3.84(6H, s), 3.91(2H, q, J=7.3Hz), 4.98(2H, s), 5.08(2H, s), 6.39(2H, d, J=2.0Hz), 6.45(1H, d, J=2.0Hz), 6.58−6.68(2H, m), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.6Hz), 6.94(1H, dd, J=2.2, 9.4Hz), 7.39(2H, d, J=8.0Hz), 7.63(2H, d, J=8.0Hz), 7.82(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.6Hz).
融点:180−182℃。
【0326】
実施例13
1−[4−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシメチル]ベンジル]ピリジニウム クロリド(例示化合物番号:2−529)
実施例(12a)で得られた7−(4−クロロメチルベンジルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド195mgとピリジン1mlを用いて実施例(12b)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として98.8mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.08(3H, t, J=6.8Hz), 3.80(6H, s), 3.82(2H, q, J=6.8Hz), 5.06(2H, s), 5.88(2H, s), 6.41(1H, d, J=2.9Hz), 6.57(2H, s), 6.75(1H, s), 7.03−7.14(4H, m), 7.40(2H, d, J=7.8Hz), 7.52(2H, d, J=7.8Hz), 8.00(1H, d, J=8.8Hz), 8.07(1H, s), 8.18(2H, t, J=7.8Hz), 8.63(1H, t, J=7.8Hz), 9.18−9.26(2H, m).
融点:181−184℃。
【0327】
実施例14
[4−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシメチル]ベンジル]トリエチルアンモニウム クロリド(例示化合物番号:2−533)
実施例(12a)で得られた7−(4−クロロメチルベンジルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド137mgとトリエチルアミン0.5mlを用いて実施例(12b)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として107mg得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.19(3H, t, J=7.3Hz), 1.45(9H, t, J=7.3Hz), 3.44(6H, q, J=7.3Hz), 3.84(6H, s), 3.91(2H, q, J=7.3Hz), 4.84(2H, d, J=10.3Hz), 4.99(2H, s), 6.41(2H, d, J=2.2Hz), 6.46(1H, d, J=2.2Hz), 6.48−6.66(2H, m), 6.82(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.94(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.40(2H, d, J=8.1Hz), 7.58(2H, d, J=8.1Hz), 7.82(1H, d, J=2.2Hz), 8.20(1H, d, J=9.5Hz).
融点:167−170℃。
【0328】
実施例15
1−[5−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ペンチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ヨージド(例示化合物番号:2−44) (15a)1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−(5−ヨードペンチルオキシ)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(11h)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド205mg、炭酸カリウム88.5mgおよび1,5−ジヨードペンタン0.196mlを用いて実施例(2i)と同様にして反応を行い精製して、標記化合物を黄色油状物質として197mg得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.19(3H, t, J=7.3Hz), 1.46−1.56(2H, m), 1.69−1.89(4H, m), 3.17(2H, t, J=6.6Hz), 3.82(6H, s), 3.86(2H, t, J=6.6Hz), 3.91(2H, q, J=7.3Hz), 6.38(1H, d, J=2.2Hz), 6.46(2H, d, J=2.2Hz), 6.58−6.66(2H, m), 6.83 (2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.89(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.84(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz)。
【0329】
(15b)1−[5−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ペンチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2,2,2]オクタン ヨージド
実施例(15a)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−(5−ヨード−ペンチルオキシ)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド197mgおよび1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン32.7mgを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として179mg得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.45−1.56(2H, m), 1.65−1.92(4H, m), 3.23(6H, t, J=7.3Hz), 3.48−3.57(2H, m), 3.63(6H, t, J=7.3Hz), 3.83(6H, s), 3.80−3.87(2H, m), 3.91(2H, q, J=7.3Hz), 6.37(1H, d, J=2.2Hz), 6.42(2H, d, J=2.2Hz), 6.62(1H, t, J=2.2Hz), 6.63−6.68(1H, m), 6.82(2H, dd, J=2.2, 7.3Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.76(1H, s), 8.18(1H, d, J=8.8Hz).
融点:137−140℃。
【0330】
実施例16
1−[6−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘキシル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ヨージド(例示化合物番号:2−63) (16a)1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−(6−ヨードヘキシルオキシ)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(11h)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド203mg、炭酸カリウム87.5mgおよび1,6−ジヨードヘキサン0.215mlを用いて実施例(11i)と同様にして反応を行い精製して、標記化合物を透明油状物質として201mg得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 1.38−1.48(4H, m), 1.70−1.86(4H, m), 3.18(2H, t, J=7.3Hz), 3.84(6H, s), 3.87(2H, t, J=6.6Hz), 3.93(2H, q, J=7.3Hz), 6.39(1H, d, J=2.2Hz), 6.47(2H, d, J=2.2Hz), 6.58−6.66(2H, m), 6.84 (2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.91(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.85(1H, s), 8.21(1H, d, J=8.8Hz)。
【0331】
(16b)1−[6−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘキシル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ヨージド
実施例(16a)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−(6−ヨードヘキシルオキシ)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド200mgおよび1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン32.5mgを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として123mg得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.36−1.46(4H, m), 1.68−1.86(4H, m), 3.24(6H, t, J=7.3Hz), 3.48−3.56(2H, m), 3.62(6H, t, J=7.3Hz), 3.84(6H, s), 3.82−3.87(2H, m), 3.91(2H, q, J=7.3Hz), 6.38(1H, d, J=2.2Hz), 6.44(2H, d, J=2.2Hz), 6.62(1H, t, J=2.2Hz), 6.63−6.67(1H, m), 6.82(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.91(1H, dd, J=2.2, 9.5z), 7.79(1H, s), 8.19(1H, d, J=8.8Hz).
融点:130−133℃。
【0332】
実施例17
1−[6−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘキシル]ピリジニウム ヨージド(例示化合物番号:2−50)
実施例(16a)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−(6−ヨード−ヘキシルオキシ)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド196mgおよびピリジン1mlを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として161mg得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.42−1.58(4H, m), 1.67−1.75(2H, m), 2.06−2.13(2H, m), 3.83(6H, s), 3.84−3.87(2H, m), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 4.96(2H, t, J=7.8Hz), 6.37(1H, s), 6.43(2H, s), 6.60−6.67(2H, m), 6.83(2H, d, J=6.7Hz), 6.90(1H, d, J=8.1Hz), 7.78(1H, s), 8.10(2H, t, J=6.7Hz), 8.16(1H, d, J=8.8Hz), 8.49(1H, t, J=7.7Hz), 9.40(2H, s).
融点:118−120℃。
【0333】
実施例18
1−[8−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−340)
(18a)7−(8−ブロモ−オクチルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(11h)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド200mg、炭酸カリウム88.9mgおよび1,8−ジブロモオクタン0.235mlを用いて実施例(11i)と同様にして反応を行い精製して、標記化合物を淡黄色油状物質として241mg得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.28−1.50(8H, m), 1.67−1.76(2H, m), 1.82−1.90(2H, m), 3.40(2H, t, J=7.3Hz), 3.83(6H, s), 3.86(2H, t, J=7.3Hz), 3.93(2H, q, J=7.3Hz), 6.40(1H, s), 6.48(2H, d, J=2.0Hz), 6.60−6.66(2H, m), 6.85 (2H, dd, J=2.0, 7.8Hz), 6.91(1H, dd, J=2.0, 8.8Hz), 7.85(1H, s), 8.21(1H, d, J=8.8Hz)。
【0334】
(18b)1−[8−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:)
実施例(18a)で得られた7−(8−ブロモ−オクチルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド240mgおよび1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン40.1mgを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として166mg得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.25−1.44(8H, m), 1.65−1.83(4H, m), 3.25(6H, t, J=7.3Hz), 3.48−3.55(2H, m), 3.64(6H, t, J=7.3Hz), 3.83(6H, s), 3.83−3.88(2H, m), 3.91(2H, q, J=7.3Hz), 6.39(1H, d, J=2.2Hz), 6.45(2H, d, J=2.2Hz), 6.61(1H, t, J=2.2Hz), 6.63−6.68(1H, m), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.92(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.79(1H, s), 8.19(1H, d, J=9.5Hz).
融点:128−130℃。
【0335】
実施例19
1−[6−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘキシル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ヨージド(例示化合物番号:2−47) (19a)7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチルアミド
実施例(11f)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸5.00g、しゅう酸クロリド2.02ml、N,N−ジメチルホルムアミド触媒量、参考例3で得られたN−メチル−3,5−ジフルオロアニリン3.32gおよびトリエチルアミン6.46mlを用いて実施例(1f)と同様にして反応を行い精製して、標記化合物を黄色泡状物質として3.43g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 3.45(3H, s), 3.81(6H, s), 4.99(2H, s), 6.44(2H, d, J=2.2Hz), 6.46(1H, d, J=2.2Hz), 6.58−6.66(2H, m), 6.89(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 7.01(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.25−7.38(5H, m), 7.91(1H, s), 8.24(1H, d, J=8.8Hz)。
【0336】
(19b)1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチルアミド
実施例(19a)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチルアミド3.43gおよび10%パラジウム炭素700mgを用いて実施例(1g)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡黄色固体として789mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 3.33(3H, s), 3.81(6H, s), 6.39(1H, d, J=2.2Hz), 6.67(2H, d, J=2.2Hz), 6.74(1H, t, J=2.2Hz), 6.81(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.00−7.20(3H, m), 7.95(1H, d, J=8.8Hz), 8.02(1H, s), 10.4(1H, s)。
【0337】
(19c)1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−(6−ヨードヘキシルオキシ)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチルアミド
実施例(19b)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチルアミド189mg、炭酸カリウム83.9mgおよび1,6−ジヨードヘキサン0.21mlを用いて実施例(11i)と同様にして反応を行い精製して、標記化合物を白色泡状物質として205mg得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.40−1.50(4H, m), 1.70−1.88(4H, m), 3.18(2H, t, J=7.3Hz), 3.46(3H, s), 3.84(6H, s), 3.88(2H, t, J=6.6Hz), 6.42(1H, d, J=2.2Hz), 6.50(2H, d, J=2.2Hz), 6.58−6.66(2H, m), 6.89(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.93(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.91(1H, s), 8.24(1H, d, J=8.8Hz)。
【0338】
(19d)1−[6−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘキシル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ヨージド
実施例(19c)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−(6−ヨードヘキシルオキシ)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチルアミド204mgおよび1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン33.8mgを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡燈色固体として199mg得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.36−1.56(4H, m), 1.68−1.86 (4H, m), 3.26(6H, t, J=7.3Hz), 3.45(3H, s), 3.47−3.56(2H, m), 3.64(6H, t, J=7.3Hz), 3.84(6H, s), 3.87(2H, t, J=5.9Hz), 6.40(1H, d, J=2.2Hz), 6.47(2H, d, J=2.2Hz), 6.60−6.67(2H, m), 6.88(2H, dd, J=2.2, 7.3Hz), 6.94(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.84(1H, s), 8.22(1H, d, J=8.8Hz).
融点:134−136℃。
【0339】
実施例20
7−メトキシ−1−[3−メトキシ−5−[2−(1−オキシピペリジン−1−イルメチル)ベンジルオキシ]フェニル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチルアミド(例示化合物番号:1−561)
(20a)7−メトキシ−1−[3−メトキシ−5−(2−ピペリジン−1−イルメチルベンジルオキシ)フェニル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチルアミド
実施例(4c)で得られた1−[3−(2−ブロモメチルベンジルオキシ)−5−メトキシフェニル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチル−アミド246mgのメタノール溶液8mlにピペリジン64mgを加え、室温で一晩攪拌した。反応液の溶媒を減圧濃縮後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=15/1)で分離精製し、標記化合物を白色泡状物質として226mg得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.28−1.43(6H, m), 2.32(4H, br), 3.46(3H, s), 3.47(2H, s), 3.71(3H, s), 3.83(3H, s), 5.33(2H, s), 6.42(1H, d, J=2.3Hz), 6.49(1H, t, J=1.9Hz), 6.59−6.64(2H, m), 6.72(1H, t, J=2.2Hz), 6.85−6.95(3H, m), 7.25−7.29(3H, m), 7.43−7.45(1H, m), 7.92(1H, s), 8.24(1H, d, J=9.0Hz)。
【0340】
(20b)7−メトキシ−1−[3−メトキシ−5−[2−(1−オキシピペリジン−1−イルメチル)ベンジロキシ]フェニル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチル−アミド
実施例(20a)で得られた7−メトキシ−1−[3−メトキシ−5−(2−ピペリジン−1−イルメチル)ベンジルオキシ)−フェニル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチル−アミド164mgの塩化メチレン溶液8mlに−30℃で67%m−クロロ過安息香酸71.0mgを加え、室温で1時間攪拌した。反応液に15%チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=5/1)で分離精製し、標記化合物を白色泡状物質として165mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.12−1.51(4H, m), 1.85−2.02(2H, m), 2.70−2.85(2H, br), 3.14−3.26(2H, m), 3.33(3H, s), 3.64(3H, s), 3.80(3H, s), 4.39(2H, s), 5.76(1H, d, J=8.8Hz), 5.92(1H, d, J=8.4Hz), 6.35(1H, d, J=2.2Hz), 6.63(1H, s), 6.92(1H, t, J=2.1Hz), 6.98−7.09(3H, m), 7.15(2H, dd, J=2.0, 8.6Hz), 7.30−7.40(2H, m), 7.46−7.48(2H, m), 8.02(1H, d, J=9.0Hz), 8.07(1H, s)。
【0341】
実施例21
1−[7−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシフェノキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:1−173)
(21a)1−[3−(7−ブロモヘプチルオキシ)−5−メトキシフェニル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(1g)で得られた1−(3−ヒドロキシ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド109mg、55%水素化ナトリウム19.8mgおよび1,7−ジブロモへプタン475mgを用いて実施例(7a)と同様に反応を行い、標記化合物を薄黄色泡状物質として121mg得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.21(3H, t, J=7.1Hz), 1.38−1.58(6H, m), 1.78−1.93(4H, m), 3.42(2H, t, J=6.8Hz), 3.73(3H, s), 3.83(3H, s), 3.91−3.97(4H, m), 6.42(1H, d, J=2.4Hz), 6.46(2H, d, J=2.2Hz), 6.59−6.63(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.0Hz), 6.92(1H, dd, J=2.3, 9.0Hz), 7.86(1H, s), 8.22(1H, d, J=8.8Hz)。
【0342】
(21b)1−[7−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシフェノキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(21a)で得られた1−[3−(7−ブロモヘプチルオキシ)−5−メトキシフェニル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド118mgおよび1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン24.2mgを用いて実施例(7b)と同様に反応を行い、標記化合物を白色泡状物質として109mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.08(3H, t, J=6.9Hz), 1.30−1.51(6H, m), 1.63−1.78(4H, m), 3.01(6H, t, J=7.2Hz), 3.14−3.19(2H, m), 3.25(6H, t, J=6.9Hz), 3.69(3H, s), 3.81(3H, s), 3.81−3.85(2H, m), 4.02(2H, t, J=7.2Hz), 6.39(1H, d, J=2.2Hz), 6.64(1H, t, J=1.3Hz), 6.65(1H, s), 6.71(1H, t, J=2.1Hz), 7.01(1H, dd, J=2.2, 8.9Hz), 7.03−7.10(1H, m), 7.11(2H, dd, J=2.0, 8.2Hz), 8.01(1H, d, J=8.9Hz), 8.08(1H, s)。
【0343】
実施例22
[2−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシフェノキシメチル]ベンジル]ジメチルスルホニウム ブロミド(例示化合物番号:1−608)
実施例(1h)で得られた1−[3−(2−ブロモメチルベンジルオキシ)−5−メトキシフェニル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド127mgおよびジメチルスルフィド120mgを用いて実施例(1i)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として93.0mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.08(3H, t, J=7.1Hz), 2.87(6H, s), 3.70(3H, s), 3.82−3.87(2H, m), 3.84(3H, s), 4.79(2H, s), 5.28(2H, s), 6.42(1H, d, J=2.3Hz), 6.73(1H, s), 6.84(1H, s), 6.91(1H, t, J=2.0Hz), 7.01−7.10(2H, m), 7.11(2H, dd, J=2.1, 8.6Hz), 7.50−7.57(3H, m), 7.66−7.68(1H, m), 8.02(1H, d, J=9.0Hz), 8.10(1H, s).
融点:144℃〜。
【0344】
実施例23
1−[2−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシフェノキシメチル]ベンジル]テトラヒドロチオフェニウム ブロミド(例示化合物番号:1−595)
実施例(1h)で得られた1−[3−(2−ブロモメチルベンジルオキシ)−5−メトキシフェニル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド104mgおよびテトラヒドロチオフェン44.2mgを用いて実施例(1i)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として57.2mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.08(3H, t, J=7.1Hz), 2.07−2.16(2H, m), 2.25−2.32(2H, m), 3.23−3.42(4H, m), 3.71(3H, s), 3.82−3.85(2H, m), 3.84(3H, s), 4.67(2H, s), 5.30(2H, s), 6.42(1H, d, J=2.2Hz), 6.73(1H, s), 6.86−6.92(2H, m), 6.98−7.12(4H, m), 7.50−7.55(3H, m), 7.62−7.67(1H, m), 8.02(1H, d, J=8.9Hz), 8.10(1H, s).
融点:83℃〜。
【0345】
実施例24
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルスルファニル]へプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−297)
(24a)ジメチルチオカルバミン酸 O−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリン−7−イル]エステル
実施例(11h)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド591mgのN,N−ジメチルホルムアミド溶液10mlに氷冷下水素化ナトリウム64.4mgを加え10分攪拌後、N,N−ジメチルチオカルバモイルクロライド228mgを加え、室温で一晩攪拌した。反応液に希塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=3/1)で分離精製し、標記化合物を白色固体として488mg得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 3.31(3H, s), 3.41(3H, s), 3.83(6H, s), 3.93(2H, q, J=7.3Hz), 6.51−6.73(4H, m), 6.81−6.93(3H, m), 7.07(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.97(1H, s), 8.32(1H, d, J=8.8Hz)。
【0346】
(24b)ジメチルチオカルバミン酸 S−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリン−7−イル]エステル
実施例(24a)で得られたジメチルチオカルバミン酸 O−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリン−7−イル]エステル395mgのフェニルエーテル溶液3mlを200℃で3時間攪拌した。反応液をそのままシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=3/1)で分離精製し、標記化合物を燈色泡状物質として318mg得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 2.99(3H, bs), 3.04(3H, bs), 3.84(6H, s), 3.93(2H, q, J=7.3Hz), 6.51(2H, d, J=2.2Hz), 6.61(1H, t, J=2.2Hz), 6.62−6.68(1H, m), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 7.25(1H, d, J=2.5Hz), 7.42(1H, dd, J=1.5, 8.8Hz), 7.95(1H, s), 8.27(1H, d, J=8.1Hz)。
【0347】
(24c)1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−メルカプト−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(24b)で得られたジメチルチオカルバミン酸 S−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリン−7−イル]エステル105mgのエタノール溶液5mlに水酸化ナトリウム30mgおよび水2mlを加えて室温で3時間攪拌した。反応液に希塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧濃縮した。固体化した残渣を酢酸エチルから再結晶して精製し、標記化合物を淡黄色針状物質として53.3mg得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 3.84(6H, s), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 6.45(2H, d, J=2.2Hz), 6.60−6.88(5H, m), 7.15(1H, dd, J=1.5, 8.8Hz), 7.86(1H, s), 8.13(1H, d, J=8.8Hz)。
【0348】
(24d)7−(7‐ブロモヘプチルスルファニル)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(24c)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−メルカプト−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド33.3mg、炭酸カリウム13.9mgおよび1,7‐ジブロモヘプタン0.034mlを用いて実施例(11i)と同様にして反応を行い精製して、標記化合物を透明油状物質として26.3mg得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 1.24−1.46(6H, m), 1.56−1.88(4H, m), 2.83(2H, t, J=7.3Hz), 3.39(2H, t, J=6.6Hz), 3.84(6H, s), 3.93(2H, q, J=7.3Hz), 6.47(2H, d, J=2.2Hz), 6.60−6.67(2H, m), 6.81(1H, d, J=1.5Hz), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 7.17(1H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 7.87(1H, s), 8.16(1H, d, J=8.8Hz)。
【0349】
(24e)1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルスルファニル]へプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(24d)で得られた7−(7‐ブロモ−ヘプチルスルファニル)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド26.3mgおよび1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン4.38mgを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として18.7mg得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.33(6H, bs), 1.55−1.80(4H, m), 2.85(2H, t, J=7.3Hz), 3.25(6H, t, J=7.3Hz), 3.50−3.57(2H, m), 3.64(6H, t, J=7.3Hz), 3.84(6H, s), 3.91(2H, q, J=7.3Hz), 6.44(2H, d, J=2.2Hz), 6.62−6.70(2H, m), 6.80−6.86(3H, m), 7.20(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.81(1H, s), 8.16(1H, d, J=8.8Hz).
融点:122−124℃。
【0350】
実施例25
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]ピリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−123)
実施例(11i)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド297mgおよびピリジン1mlを用いて実施例17と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として241mg得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.38(6H, bs), 1.63−1.75(2H, m), 1.98−2.10(2H, m), 3.83(6H, s), 3.78−3.86(2H, m), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 4.99(2H, t, J=7.3Hz), 6.37(1H, d, J=2.2Hz), 6.44(2H, d, J=2.2Hz), 6.61(1H, t, J=2.2Hz), 6.63−6.67(1H, m), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.79(1H, s), 8.11(2H, t, J=7.3Hz), 8.17(1H, d, J=8.8Hz), 8.48(1H, t, J=8.1Hz), 9.48(2H, d, J=5.9Hz).
融点: 98‐101℃。
【0351】
実施例26
[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]トリエチルアンモニウム ブロミド(例示化合物番号:2−121)
実施例(11i)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド144mgおよびトリエチルアミン2mlを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡燈色固体として99.5mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.4Hz), 1.38(9H, t, J=7.4Hz), 1.41(4H, m), 1.74(6H, bs), 3.31(2H, m), 3.49(6H, q, J=7.4Hz), 3.84(6H, s), 3.83−3.88(2H, m), 3.92(2H, q, J=7.2Hz), 6.38(1H, d, J=2.3Hz), 6.46(2H, d, J=2.2Hz), 6.60−6.66(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.3, 8.0Hz), 6.90(1H, dd, J=2.3, 8.8Hz), 7.82(1H, s), 8.20(1H, d, J=9.2Hz).
融点:88‐90℃。
【0352】
実施例27
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−140)
実施例(11i)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド157mgおよびキヌクリジン27.3mgを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として169mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.38(6H, bs), 1.68(4H, m), 2.05(6H, m), 2.23(1H, m), 3.49(2H, m), 3.69(6H, t, J=7.3Hz), 3.84(6H, s), 3.82−3.87(2H, m), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 6.38(1H, d, J=2.3Hz), 6.46(2H, d, J=2.0Hz), 6.60−6.67(2H, m), 6.84(2H, dd, J=1.8, 7.3Hz), 6.90(1H, dd, J=2.0, 8.8Hz), 7.82(1H, bs), 8.20(1H, d, J=8.8Hz).
融点:122‐125℃。
【0353】
実施例28
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−3−ヒドロキシ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−144)
実施例(11i)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド163mgおよび3−キヌクリジノール31.4mgを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として178mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.19(3H, t, J=7.4Hz), 1.37(6H, m), 1.59−1.85(6H, m), 2.00(2H, bs), 2.34(1H, s), 2.46(1H, t, J=11.0Hz), 3.26−3.69(6H, m), 3.82(6H, s), 3.86(2H, t, J=6.3Hz), 3.91(2H, q, J=7.0Hz), 4.00(1H, t, J=8.9Hz), 4.39(1H, s), 5.18(1H, d, J=17.9Hz), 6.38(1H, d, J=2.4Hz), 6.45(1H, d, J=1.3Hz), 6.61(1H, t, J=2.1Hz), 6.64(1H, dt, J=2.1, 8.7Hz), 6.83(2H, dd, J=2.4, 8.2Hz), 6.93(1H, dd, J=2.1, 9.2Hz), 7.80(1H, s), 8.19(1H, d, J=9.2Hz).
融点:117‐120℃。
【0354】
実施例29
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−3−ヒドロキシピリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−124)
実施例(11i)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド160mgおよび3−ヒドロキシピリジン23.1mgを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡黄色固体として113mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=6.6Hz), 1.38(6H, bs), 1.70(2H, t, J=6.6Hz), 2.01(2H, t, J=6.6Hz), 2.68(1H, s), 3.83(6H, s), 3.81−3.88(2H, m), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 4.61(2H, t, J=7.2Hz), 6.38(1H, d, J=2.2Hz), 6.44(2H, d, J=2.1Hz), 6.62(1H, t, J=2.1Hz), 6.65(1H, dt, J=2.2, 8.8Hz), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.0Hz), 6.92(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.75(1H dd, J=5.9, 8.8Hz), 7.80(1H, s), 8.03(1H, dd, J=2.0, 8.7Hz), 8.18(1H, d, J=8.7Hz), 8.29(1H, d, J=6.0Hz), 9.01(1H, s).
融点:87‐90℃。
【0355】
実施例30
3−カルバモイル−1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]ピリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−741)
実施例(11i)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド151mgおよびニコチンアミド28.1mgを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として27.0mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.19(3H, t, J=7.3Hz), 1.39(6H, bs), 1.68(2H, s), 2.10(2H, s), 3.82(6H, s), 3.80−3.87(2H, m), 3.91(2H, q, J=7.3Hz), 4.88(2H, t, J=7.3Hz), 6.36(1H, d, J=2.2Hz), 6.41−6.47(2H, m), 6.60 (1H, t, J=2.2Hz), 6.64(1H, dt, J=2.2, 8.8Hz), 6.82(2H, dd, J=2.2, 7.3Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.76(1H, s), 8.12(1H, d, J=8.0Hz), 8.14(1H, t, J=9.5Hz), 9.08−9.15(3H, m).
融点:102‐104℃。
【0356】
実施例31
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]テトラヒドロチオフェニウム ブロミド(例示化合物番号:2−740)
実施例(11i)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド148mgおよびテトラヒドロチオフェン1mlを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として24.0mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.40(4H, bs), 1.51(2H, quintet, J=7.3Hz), 1.66−1.85(4H, m), 2.45(4H, quintet, J=3.7Hz), 3.52−3.63(4H, m), 3.83(6H, s), 3.81−3.87(2H, m), 3.88(4H, m), 6.38(1H, d, J=2.2Hz), 6.46(2H, d, J=2.2Hz), 6.62(1H, t, J=2.2Hz), 6.64(1H, dt, J=2.2, 8.8Hz), 6.84(2H, dd, J=2.2, 7.3Hz), 6.91(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.82(1H, s), 8.20(1H, d, J=9.5Hz)。
【0357】
実施例32
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−3−オキソ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−143)
実施例(11i)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド150mgおよび3−キヌクリジノン塩酸塩200mgに水酸化ナトリウム水溶液を加えて中和してエーテルで抽出、乾燥したものを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として147mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 1.38(6H, s), 1.63−1.85(4H, m), 2.30(2H, bs), 2.44(2H, bs), 2.80(1H, t, J=2.9Hz), 3.73−3.80(2H, m), 3.83(6H, s), 3.83−3.87(2H, m), 3.91(2H, q, J=7.3Hz), 3.95−4.01(4H, m), 4.54(2H, s), 6.39(1H, d, J=2.2Hz), 6.44(2H, d, J=2.2Hz), 6.61(1H, t, J=2.2Hz), 6.65(1H, dt, J=2.2, 8.8Hz), 6.82(2H, dd, J=2.2, 8.0Hz), 6.92(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.77(1H, s), 8.18(1H, d, J=8.8Hz).
融点:128−130℃。
【0358】
実施例33
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−3−メトキシカルボニルピリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−742)
実施例(11i)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド151mgおよびニコチン酸メチルエステル31.4mgを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を黄色固体として41.0mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.40(4H, s), 1.70(2H, bs), 2.08(2H, bs), 2.66(2H, s), 3.83(6H, s), 3.81−3.88(2H, m), 3.92(2H, q, J=6.6Hz), 4.05(3H, s), 5.07(2H, t, J=8.1Hz), 6.37(1H, d, J=2.2Hz), 6.44(2H, d, J=2.2Hz), 6.60−6.67(2H, m), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 9.5Hz), 7.79(1H, s), 8.18(1H, d, J=8.8Hz), 8.37(1H, t, J=6.6Hz), 8.93(1H, d, J=8.1Hz), 9.33−9.45(2H, m)。
【0359】
実施例34
4−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−4−メチルモルホリン−4−イウム ブロミド(例示化合物番号:2−137)
実施例(11i)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド208mgおよびN−メチルモルホリン1mlを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡燈色固体として191mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.41(6H, s), 1.65−1.82(4H, m), 3.54(3H, s), 3.56−3.65(2H, m), 3.84(6H, s), 3.78−3.87(6H, m), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 3.96−4.09(4H, m), 6.39(1H, d, J=2.2Hz), 6.45(2H, d, J=2.2Hz), 6.60−6.67(2H, m), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.92(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.80(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz).
融点:113−115℃。
【0360】
実施例35
[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−(2−ジメチルアミノ−エチル)−ジメチルアンモニウム ブロミド(例示化合物番号:2−737)
実施例(11i)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド182mgおよびN,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン1mlを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として176mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.38(6H, bs), 1.71(4H, bs), 2.27(6H, s), 2.73(2H, t, J=5.1Hz), 3.38(6H, s), 3.56−3.64(2H, m), 3.73(2H, t, J=4.4Hz), 3.83(6H, s), 3.81−3.88(2H, m), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 6.38(1H, d, J=2.2Hz), 6.45(2H, s), 6.59−6.67(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.91(1H, dd, J=2.2, 9.5Hz), 7.82(1H, s), 8.19(1H, d, J=9.5Hz).
融点:58−60℃。
【0361】
実施例36
[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−(2−ヒドロキシエチル)−ジメチルアンモニウム ブロミド(例示化合物番号:2−122)実施例(11i)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド196mgおよびN,N−ジメチルエタノールアミン1mlを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡黄色固体として128mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.19(3H, t, J=7.3Hz), 1.38(6H, bs), 1.71(4H, bs), 3.30(6H, s), 3.48−3.55(2H, m), 3.64−3.69(2H, m), 3.82(6H, s), 3.87(2H, t, J=6.6Hz), 3.91 (2H, q, J=7.3Hz), 4.07(2H, bs), 6.39(1H, d, J=2.2Hz), 6.44(2H, d, J=2.2Hz), 6.61(1H, t, J=2.2Hz), 6.65(1H, dt, J=2.2, 8.8Hz), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.95(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.80(1H, s), 8.19(1H, d, J=8.8Hz)。
【0362】
実施例37
1−[8−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジプロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル]−1−メチルピぺリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−873)
実施例(201a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3,5−ジプロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド175mgおよびN−メチルピペリジン191mgを用いて実施例(1i)と同様に反応を行い、標記化合物を薄黄色固体として170mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 0.98(6H, t, J=7.5Hz), 1.08(3H, t, J=7.2Hz), 1.23−1.37(8H, m), 1.49−1.78(14H, m), 2.97(3H, s), 3.24−3.31(6H, m), 3.82(2H, q, J=7.1Hz), 3.89(2H, t, J=6.3Hz), 3.98(4H, t, J=6.3Hz), 6.36(1H, d, J=2.1Hz), 6.61(2H, s), 6.71(1H, t, J=2.1Hz), 6.99(1H, dd, J=2.2, 8.9Hz), 7.03−7.09(1H, m), 7.11(2H, dd, J=2.2, 8.7Hz), 8.00(1H, d, J=9.0Hz), 8.08(1H, s).
融点:〜111℃。
【0363】
実施例38
3−クロロ−1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−744)
実施例(11i)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド157mgおよび3−クロロキヌクリジン44.4mlを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として164mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 1.38(6H, bs), 1.70(4H, bs), 1.99−2.13(1H, m), 2.16−2.34(2H, m), 2.44(2H, bs), 3.29−3.56(4H, m), 3.62−3.78(2H, m), 3.83(6H, s), 3.81−3.88(2H, m), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 4.18(1H, bs), 4.63−4.70(1H, m), 4.85−4.96(1H, m), 6.38(1H, d, J=2.2Hz), 6.45(2H, d, J=1.5Hz), 6.62(1H, t, J=2.2Hz), 6.64(1H, dt, J=2.2, 8.8Hz), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.81(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz).
融点:119−122℃。
【0364】
実施例39
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−3−(R)−ヒドロキシ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−144)
実施例(11i)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド153mgおよび(R)−3−キヌクリジノール32.6mgを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として138mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.19(3H, t, J=7.4Hz), 1.37(6H, m), 1.59−1.85(6H, m), 2.00(2H, bs), 2.34(1H, s), 2.46(1H, t, J=11.0Hz), 3.26−3.69(6H, m), 3.82(6H, s), 3.86(2H, t, J=6.3Hz), 3.91(2H, q, J=7.0Hz), 4.00(1H, t, J=8.9Hz), 4.38(1H, s), 6.38(1H, d, J=2.4Hz), 6.45(1H, d, J=1.3Hz), 6.61(1H, t, J=2.1Hz), 6.64(1H, dt, J=2.1, 8.7Hz), 6.83(2H, dd, J=2.4, 8.2Hz), 6.93(1H, dd, J=2.1, 9.2Hz), 7.80(1H, s), 8.19(1H, d, J=9.2Hz).
融点:117−120℃。
【0365】
実施例40
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]キノリニウム ブロミド(例示化合物番号:2−738)
実施例(11i)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド146mgおよびキノリン28.7mgを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を緑色固体として24.0mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.19(3H, t, J=7.3Hz), 1.39(4H, s), 1.52(2H, s), 1.65−1.82(2H, m), 2.03−2.13(2H, m), 3.82(6H, s), 3.79 −3.86(2H, m), 3.91(2H, q, J=7.3Hz), 5.37(2H, t, J=8.1Hz), 6.35(1H, d, J=2.2Hz), 6.43(2H, d, J=2.2Hz), 6.60 (1H, t, J=2.2Hz), 6.63(1H, dt, J=2.2, 8.8Hz), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.86(1H, dd, J=2.2, 9.5Hz), 7.81(1H, s), 7.95(1H, t, J=7.3Hz), 8.10−8.21(3H, m), 8.29(2H, t, J=8.1Hz), 8.97(1H, d, J=8.1Hz), 10.5(1H, d, J=5.9Hz)。
【0366】
実施例41
1−[8−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジプロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−872)
実施例(201a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3,5−ジプロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド150mgおよびキヌクリジン25.2mgを用いて実施例(1i)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として142mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 0.98(6H, t, J=7.4Hz), 1.08(3H, t, J=7.1Hz), 1.21−1.36(8H, m), 1.56−1.78(8H, m), 1.81−1.86(6H, m), 2.03−2.07(1H, m), 3.03−3.07(2H, m), 3.30−3.37(6H, m), 3.82(2H, q, J=7.1Hz), 3.89(2H, t, J=6.3Hz), 3.98(4H, t, J=6.4Hz), 6.36(1H, d, J=2.3Hz), 6.61(2H, s), 6.71(1H, t, J=2.1Hz), 6.99(1H, dd, J=2.2, 8.9Hz), 7.04−7.09(1H, m), 7.11(2H, dd, J=2.2, 8.6Hz), 8.00(1H, d, J=8.9z), 8.08(1H, s).
融点:〜120℃。
【0367】
実施例42
3−[4−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ブチル]−1−メチルピリジニウム メタンスルホナート(例示化合物番号:2−35)
(42a)1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−7−(4−(ピリジン−3−イル)ブトキシ)−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(11h)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド205mg、炭酸カリウム295mgおよび参考例15で得られた3−(4−ブロモブチル)ピリジン臭化水素酸塩378mgを用いて実施例(1h)と同様に反応を行い、標記化合物を黄色油状物質として209mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 1.72−1.80(4H, m), 2.60−2.68(2H, m), 3.83(6H, s), 3.88(2H, t, J=6.6Hz), 3.93(2H, q, J=7.3Hz), 6.38(1H, d, J=2.2Hz), 6.47(2H, d, J=2.2Hz), 6.59−6.66(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.89(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.20(1H, dd, J=4.4, 6.6Hz), 7.48(1H, d, J=7.3Hz), 7.84(1H, d, J=1.5Hz), 8.20(1H, d, J=8.8Hz), 8.43(2H, d, J=2.9Hz)。
【0368】
(42b)3−[4−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ブチル]−1−メチルピリジニウム メタンスルホナート
実施例(42a)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−7−(4−(ピリジン−3−イル)−ブトキシ)−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド209mg、メタンスルホン酸メチル113mgを用いて実施例(3b)と同様に反応を行い、標記化合物を淡黄色固体として188mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm:1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.75−1.90(4H, m), 2.69(3H, s), 2.91(2H, t, J=7.3Hz), 3.83(6H, s), 3.86−3.96(4H, m), 4.54(3H, s), 6.37(1H, d, J=2.2Hz), 6.44(2H, d, J=2.2Hz), 6.60−6.66(2H, m), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.89(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.80(1H, s), 7.90(1H, dd, J=1.5, 6.6Hz), 8.14−8.21(2H, m), 8.91(1H, d, J=6.6Hz), 9.07(1H, s).
融点:80−81℃。
【0369】
実施例43
4−[4−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ブチル]−1−メチルピリジニウム メタンスルホナート(例示化合物番号:2−34)
(43a)1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−7−(4−(ピリジン−4−イル)−ブトキシ)−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(11h)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド199mg、炭酸カリウム286mgおよび参考例14で得られた4−(4−ブロモブチル)ピリジン臭化水素酸塩367mgを用いて実施例(1h)と同様に反応を行い、標記化合物を黄色油状物質として204mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 1.73−1.80(4H, m), 2.60−2.68(2H, m), 3.83(6H, s), 3.88(2H, t, J=5.9Hz), 3.93(2H, q, J=7.3Hz), 6.38(1H, d, J=2.2Hz), 6.47(2H, d, J=2.2Hz), 6.59−6.66(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.09(2H, d, J=5.9Hz), 7.84(1H, s), 8.21(1H, d, J=8.8Hz), 8.48(2H, dd, J=1.5, 4.4Hz)。
【0370】
(43b)4−[4−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ブチル]−1−メチルピリジニウム メタンスルホナート
実施例(42a)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−7−(4−(ピリジン−4−イル)ブトキシ)−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド204mg、メタンスルホン酸メチル110mgを用いて実施例(3b)と同様に反応を行い、標記化合物を淡黄色固体として131mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.75−1.92(4H, m), 2.71(3H, s), 2.91(2H, t, J=7.3Hz), 3.83(6H, s), 3.88(2H, t, J=5.9Hz), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 4.51(3H, s), 6.37(1H, d, J=2.2Hz), 6.45(2H, d, J=2.2Hz), 6.59−6.66(2H, m), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.89(1H, dd, J=2.2, 9.6Hz), 7.81(3H, t, J=2.8Hz), 8.19(1H, d, J=8.8Hz), 9.03(2H, d, J=6.6Hz).
融点:95−98℃。
【0371】
実施例44
1−(7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−754)
(44a)3−(4−ベンジルオキシ−2−メトキシフェニル)−3−オキソプロピオン酸 メチルエステル
実施例(11b)で得られた1−(4−ベンジルイキシ−2−メトキシフェニル)エタノン149g、55%水素化ナトリウム41gおよび炭酸ジメチル800mlを用いて実施例(11c)と同様に反応を行い、標記化合物を淡黄色固体として183g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 3.71(3H, s), 3.85(3H, s), 3.93(2H, s), 5.12(2H, s), 6.52(1H, d, J=2.2Hz), 6.63(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.33−7.45(5H, m), 7.94(1H, d, J=8.8Hz)。
【0372】
(44b)2−(4−ベンジルオキシ−2−メトキシベンゾイル)−3−ジメチルアミノ−アクリル酸 メチルエステル
実施例(44a)で得られた3−(4−ベンジルオキシ−2−メトキシフェニル)−3−オキソプロピオン酸 メチルエステル30.5gおよびN,N‐ジメチルホルムアミド ジメチルアセタール19.3mlを用いて実施例(11d)と同様にして反応を行い、標記化合物を黄色油状物質として29.3g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 3.00(6H, br), 3.49(3H, s), 3.76(3H, s), 5.09(2H, s), 6.49(1H, d, J=2.2Hz), 6.58(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.31−7.45(5H, m), 7.63(2H, s)。
【0373】
(44c)7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル
実施例(44b)で得られた2−(4−ベンジルオキシ−2−メトキシベンゾイル)−3−ジメチルアミノ−アクリル酸 メチルエステル2.50gおよび参考例6で得られた3,5−ジエトキシアニリン一塩酸塩2.21g、炭酸カリウム2.81gを用いて実施例(11e)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡黄色固体として2.43g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.44(6H, t, J=7.3Hz), 3.91(3H, s), 3.96−4.06(4H, m), 5.01(2H, s), 6.45(2H, d, J=2.2Hz), 6.50(1H, d, J=2.2Hz), 6.62(1H, t, J=2.2Hz), 7.06(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.27−7.38(5H, m), 8.45(1H, d, J=9.5Hz), 8.46(1H, s)。
【0374】
(44d)7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸
実施例(44c)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル2.42gと水酸化ナトリウム613mgを用いて実施例(1e)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として2.24g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.45(6H, t, J=7.3Hz), 3.96−4.06(4H, m), 5.04(2H, s), 6.43(2H, d, J=2.2Hz), 6.61(1H, d, J=2.2Hz), 6.65(1H, t, J=2.2Hz), 7.19(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.26−7.36(5H, m), 8.45(1H, d, J=8.8Hz), 8.70(1H, s)。
【0375】
(44e)7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド
実施例(44d)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸2.24g、しゅう酸クロリド0.848mlおよびN,N−ジメチルホルムアミド触媒量およびN−エチル−3,5−ジフルオロアニリン1.53gおよびトリエチルアミン2.72mlを用いて実施例(1f)と同様にして反応を行い、標記化合物を黄色泡状物質として1.34g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.44(6H, t, J=7.3Hz), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 3.95−4.05(4H, m), 4.97(2H, s), 6.38(2H, d, J=2.2Hz), 6.46(1H, d, J=2.2Hz), 6.60(1H, t, J=2.2Hz), 6.62(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.98(1H, dd, J=2.2, 9.5Hz), 7.26−7.37(5H, m), 7.84(1H, s), 8.21(1H, d, J=8.8Hz)。
【0376】
(44f)1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド
実施例(44e)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド1.34gおよび10%パラジウム炭素130mgを用いて実施例(1g)と同様にして反応を行い、標記化合物を黄色固体として1.14g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.17(3H, t, J=7.3Hz), 1.40(6H, t, J=7.3Hz), 3.89(2H, q, J=7.3Hz), 3.97(4H, q, J=7.3Hz), 6.38(2H, d, J=2.2Hz), 6.47(1H, d, J=1.5Hz), 6.52−6.65(2H, m), 6.81(2H, dd, J=2.2, 7.3Hz), 6.88(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.79(1H, s), 7.99(1H, d, J=8.8Hz)。
【0377】
(44g)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド
実施例(44f)で得られた1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド570mg、炭酸カリウム232mgおよび1,7−ジブロモヘプタン0.575mlを用いて実施例(11i)と同様にして反応を行い、標記化合物を黄色油状物質として592mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.31−1.46(6H, m), 1.43(6H, t, J=7.3Hz), 1.69−1.78(2H, m), 1.85(2H, quintet, J=7.3Hz), 3.39(2H, t, J=7.3Hz), 3.86(2H, t, J=6.6Hz), 3.93(2H, q, J=7.3Hz), 4.04(4H, q, J=7.3Hz), 6.40(1H, d, J=2.2Hz), 6.44(2H, d, J=2.2Hz), 6.60(1H, t, J=2.2Hz), 6.62(1H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.83 (2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.84(1H, s), 8.20(1H, d, J=9.5Hz)。
【0378】
(44h)1−(7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(44g)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド104mgおよび1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン20.8mgを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡黄色固体として97.9mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.38(6H, br), 1.43(6H, t, J=7.3Hz), 1.64−1.80(4H, m), 3.24(6H, t, J=7.3Hz), 3.52−3.60(2H, m), 3.65(6H, t, J=7.3Hz), 3.85(2H, t, J=5.9Hz), 3.91(2H, q, J=7.3Hz), 4.03(4H, q, J=6.6Hz), 6.40(1H, d, J=1.5Hz), 6.42(2H, d, J=2.2Hz), 6.58−6.66(2H, m), 6.82(2H, dd, J=1.5, 5.9Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.79(1H, s), 8.19(1H, d, J=9.5Hz).
融点:114−117℃。
【0379】
実施例45
1−(8−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−824)
(45a)7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(44f)で得られた1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド570mg、炭酸カリウム232mgおよび1,8−ジブロモオクタン0.62mlを用いて実施例(11i)と同様にして反応を行い、標記化合物を黄色油状物質として658mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.19(3H, t, J=6.8Hz), 1.28−1.43(8H, m), 1.42(6H, t, J=6.8Hz), 1.70(2H, quintet, J=6.8Hz), 1.83(2H, quintet, J=6.8Hz), 3.38(2H, t, J=6.8Hz), 3.85(2H, t, J=6.8Hz), 3.92(2H, q, J=6.8Hz), 4.03(4H, q, J=6.8Hz), 6.40(1H, d, J=2.9Hz), 6.43(2H, d, J=2.0Hz), 6.57−6.64(2H, m), 6.83(2H, dd, J=2.0, 7.8Hz), 6.89(1H, dd, J=2.0, 6.8Hz), 7.83(1H, s), 8.19(1H, d, J=8.8Hz)。
【0380】
(45b)1−(8−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(45a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド154mgおよび1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン30.1mgを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として151mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=6.6Hz), 1.24−1.42(8H, m), 1.43(6H, t, J=7.3Hz), 1.64−1.76(4H, m), 3.25(6H, t, J=7.3Hz), 3.50−3.56(2H, m), 3.65(6H, t, J=7.3Hz), 3.86(2H, t, J=6.6Hz), 3.91(2H, q, J=6.6Hz), 4.03(4H, q, J=7.3Hz), 6.40(1H, d, J=2.9Hz), 6.42(2H, d, J=2.2Hz), 6.59(1H, t, J=2.2Hz), 6.60−6.66(1H, m), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.91(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.80(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz).
融点:114−116℃。
【0381】
実施例46
1−(8−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−823)
実施例(45a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド156mgおよびキヌクリジン30.7mgを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡黄色固体として114mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.23−1.43(8H, m), 1.43(6H, t, J=7.3Hz), 1.65−1.76(4H, m), 2.05(6H, br), 2.17−2.23(1H, m), 3.40−3.47(2H, m), 3.70(6H, t, J=7.3Hz), 3.85(2H, t, J=6.6Hz), 3.91(2H, q, J=7.3Hz), 4.03(4H, q, J=7.3Hz), 6.39−6.44(3H, m), 6.60(1H, t, J=2.2Hz), 6.60−6.67(1H, m), 6.83(2H, dd, J=2.2, 7.4Hz), 6.91(1H, dd, J=2.2, 9.5Hz), 7.79(1H, s), 8.18(1H, d, J=8.8Hz).
融点:86−89℃。
【0382】
実施例47
1−(8−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル)ピリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−820)
実施例(45a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド174mgおよびピリジン1mlを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡黄色固体として104mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.25−1.43(8H, m), 1.42(6H, t, J=7.3Hz), 1.64−1.73(2H, m), 2.00−2.10(2H, m), 3.84(2H, t, J=5.9Hz), 3.91(2H, q, J=7.3Hz), 4.03(4H, q, J=7.3Hz), 5.00(2H, t, J=7.3Hz), 6.40(3H, d, J=2.2Hz), 6.59(1H, t, J=2.2Hz), 6.60−6.68(1H, m), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.77(1H, s), 8.11−8.21(3H, m), 8.52(1H, t, J=8.1Hz), 9.57(2H, d, J=5.9Hz).
融点:83−85℃。
【0383】
実施例48
1−(7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル)ピリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−750)
実施例(44g)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド203mgおよびピリジン1mlを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡燈色固体として138mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.34−1.44(6H, m), 1.43(6H, t, J=7.3Hz), 1.62−1.72(2H, m), 1.99−2.10(2H, m), 3.84(2H, t, J=6.6Hz), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 4.03(4H, q, J=7.3Hz), 4.99(2H, t, J=7.3Hz), 6.39(1H, d, J=2.2Hz), 6.41(2H, d, J=2.2Hz), 6.59(1H, t, J=2.2Hz), 6.60−6.66(1H, m), 6.83(2H, dd, J=2.2, 5.9Hz), 6.89(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.80(1H, s), 8.09(2H, t, J=7.3Hz), 8.17(1H, d, J=9.5Hz), 8.45(1H, t, J=7.4Hz), 9.43(2H, d, J=5.1Hz).
融点:94−97℃。
【0384】
実施例49
1−(7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−753)
実施例(44g)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド202mgおよびキヌクリジン44.0mgを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として212mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.1Hz), 1.38(6H, bs), 1.43(6H, t, J=7.1Hz), 1.65−1.85(4H, m), 2.05(6H, bs), 2.20−2.25(1H, m), 3.45−3.55(2H, m), 3.70(6H, t, J=8.0Hz), 3.85(2H, t, J=6.2Hz), 3.92(2H, q, J=7.1Hz), 4.03(4H, q, J=7.1Hz), 6.40(1H, d, J=2.1Hz), 6.42(2H, d, J=2.1Hz), 6.60(1H, t, J=2.1Hz), 6.60−6.66(1H, m), 6.83(2H, dd, J=2.1, 7.9Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 9.0Hz), 7.81(1H, s), 8.19(1H, d, J=9.0Hz).
融点:112−115℃。
【0385】
実施例50
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−1−メチルピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−739)
実施例(11i)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド150mgおよび1−メチルピペリジン1mlを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡黄色固体として150mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.2Hz), 1.41(6H, bs), 1.65−2.00(10H, m), 3.32(3H, s), 3.60−3.80(6H, m), 3.84(6H, s), 3.80−3.90(2H, m), 3.92(2H, q, J=7.1Hz), 6.38(1H, d, J=2.1Hz), 6.46(2H, d, J=2.1Hz), 6.60−6.66(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.1, 8.0Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 9.1Hz), 7.83(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.9Hz).
融点:107−110℃。
【0386】
実施例51
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−1−メチルピロリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−136)
実施例(11i)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド152mgおよび1−メチルピロリジン1mlを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として150mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.2Hz), 1.41(6H, bs), 1.65−1.85(4H, m), 2.20−2.38(4H, m), 3.27(3H, s), 3.63−3.75(2H, m), 3.84(6H, s), 3.76−3.88(6H, m), 3.92(2H, q, J=7.1Hz), 6.39(1H, d, J=2.2Hz), 6.46(2H, d, J=2.1Hz), 6.62(1H, t, J=2.2Hz), 6.62−6.66(1H, m), 6.84(2H, dd, J=2.1, 7.8Hz), 6.91(1H, dd, J=2.2, 8.9Hz), 7.27(1H, s), 8.20(1H, d, J=9.0Hz).
融点:101−104℃。
【0387】
実施例52
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−4−フェニルピリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−745)
実施例(11i)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド149mgおよび4−フェニルピリジン45.7mgを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として101mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.2Hz), 1.39(6H, bs), 1.65−1.75(2H, m), 2.00−2.13(2H, m), 3.83(6H, s), 3.78−3.88(2H, m), 3.92(2H, q, J=7.2Hz), 4.96(2H, t, J=7.2Hz), 6.37(1H, d, J=2.0Hz), 6.44(2H, d, J=2.0Hz), 6.60−6.66(2H, m), 6.83(2H, dd, J=2.0, 7.9Hz), 6.89(1H, dd, J=2.0, 8.2Hz), 7.55−7.65(3H, m), 7.75−7.85(3H, m), 8.15−8.25(3H, m), 9.48(2H, d, J=6.2Hz).
融点:112−115℃。
【0388】
実施例53
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−3−フェニルピリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−746)
実施例(11i)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド150mgおよび3−フェニルピリジン0.3mlを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として133mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.2Hz), 1.35−1.47(6H, m), 1.68(2H, t, J=5.6Hz), 2.00−2.12(2H, m), 3.82(6H, s), 3.80−3.88(2H, m), 3.93(2H, q, J=7.2Hz), 5.16(2H, t, J=7.4Hz), 6.36(1H, d, J=2.1Hz), 6.44(2H, d, J=2.1Hz), 6.61(1H, t, J=2.1Hz), 6.61−6.66(1H, m), 6.83(2H, dd, J=2.1, 7.7Hz), 6.88(1H, dd, J=2.1, 8.9Hz), 7.48−7.60(3H, m), 7.81(1H, s), 7.86(2H, dd, J=1.5, 7.7Hz), 8.11(1H, dd, J=6.1, 8.0Hz), 8.18(1H, d, J=9.0Hz), 8.56(1H, d, J=8.2Hz), 9.41(1H, d, J=5.9Hz), 9.66(1H, s).
融点:110−113℃。
【0389】
実施例54
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)カルバモイル]−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−866)
(54a)7−メトキシメトキシ−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル
実施例(104d)で得られた3−ジメチルアミノ−2−(2−メトキシ−4−メトキシメトキシ−ベンゾイル)アクリル酸 メチルエステル3.83g、参考例4で得られた3−メトキシ−5−プロポキシアニリン2.58gおよび炭酸カリウム3.27gを用いて実施例(11e)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡黄色固体として5.06g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.05(3H, t, J=7.3Hz), 1.83(2H, sextet, J=7.3Hz), 3.43(3H, s), 3.84(3H, s), 3.92(3H, s), 3.91−3.98(2H, m), 5.14(2H, s), 6.53−6.55(2H, m), 6.63(1H, t, J=2.2Hz), 6.68(1H, d, J=2.2Hz), 7.13(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 8.47(1H, d, J=8.8Hz), 8.50(1H, s)。
【0390】
(54b)7−メトキシメトキシ−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸
実施例(54a)で得られた7−メトキシメトキシ−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル5.06gおよび水酸化ナトリウム1.42gを用いて実施例(1e)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡黄色固体として4.20g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.05(3H, t, J=6.8Hz), 1.83(2H, sextet, J=6.8Hz), 3.44(3H, s), 3.84(3H, s), 3.93(2H, q, J=6.8Hz), 5.18(2H, s), 6.53(2H, s), 6.66(1H, s), 6.82(1H, s), 7.24−7.29(1H, s), 8.47(1H, d, J=8.8Hz), 8.75(1H, s)。
【0391】
(54c)7−メトキシメトキシ−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−アミド実施例(54b)で得られた7−メトキシメトキシ−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸4.20gの塩化メチレン溶液80mlに、トリエチルアミン3.54mlおよびクロロ蟻酸イソブチル1.98mlを加えて室温で20分間攪拌した後、3,5−ジフルオロアニリン1.92gを加え、室温で3時間攪拌した。反応液に希塩酸を加え、塩化メチレンで抽出した。塩化メチレン層を飽和重曹水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧濃縮した。得られた固体をジイソプロピルエーテルで洗浄して、標記化合物を淡黄色固体として4.81g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.05(3H, t, J=7.3Hz), 1.83(2H, sextet, J=7.3Hz), 3.44(3H, s), 3.84(3H, s), 3.94(2H, dt, J=3.7, 6.6Hz), 5.17(2H, s), 6.50−6.57(3H, m), 6.65(1H, t, J=2.2Hz), 6.79(1H, d, J=2.2Hz), 7.23(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.39(2H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 8.48(1H, d, J=8.8Hz), 8.82(1H, s)。
【0392】
(54d)7−メトキシメトキシ−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)アミド
実施例(54c)で得られた7−メトキシメトキシ−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−アミド2.00gのN,N−ジメチルホルムアミド溶液20mlに、0℃で55%水素化ナトリウム200mgを加えて10分間攪拌した後、プロパルギルブロミド0.43mlを加えて室温で3時間攪拌した。反応液にメタノールを加えてしばらく攪拌した後、反応液の溶媒を減圧濃縮した。残渣に希塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を飽和重曹水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=2/1)で分離精製し、標記化合物を黄色固体として1.64g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.05(3H, t, J=7.3Hz), 1.83(2H, sextet, J=7.3Hz), 2.24(1H, t, J=2.2Hz), 3.41(3H, s), 3.83(3H, s), 3.92(2H, dt, J=1.5, 6.6Hz), 4.64(2H, d, J=2.2Hz), 5.12(2H, s), 6.48(2H, t, J=1.5Hz), 6.61(1H, t, J=2.2Hz), 6.63−6.69(2H, m), 6.96(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 7.06 (1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.98(1H, s), 8.23(1H, d, J=9.5Hz)。
【0393】
(54e)7−ヒドロキシ−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)アミド
実施例(54d)で得られた7−メトキシメトキシ−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)アミド1.27gの酢酸エチル溶液20mlに4規定塩化水素/酢酸エチル溶液を10ml加え、室温で5時間攪拌した。生じた白沈殿をろ取し、酢酸エチルで洗浄して、標記化合物を白色固体として1.14g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.04(3H, t, J=7.3Hz), 1.81(2H, sextet, J=7.3Hz), 2.23(1H, t, J=2.2Hz), 3.82(3H, s), 3.90(2H, t, J=6.6Hz), 4.72(2H, d, J=2.2Hz), 6.35(1H, s), 6.40(1H, s), 6.61(1H, t, J=2.2Hz), 6.73(1H, d, J=2.2Hz), 6.80(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 7.11(2H, dd, J=2.2, 6.6Hz), 7.51 (1H, dd, J=2.2, 9.5Hz), 7.95(1H, s), 8.17(1H, d, J=9.5Hz)。
【0394】
(54f)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)アミド
実施例(54e)で得られた7−ヒドロキシ−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)アミド540mgと炭酸カリウム216mgおよび1,7−ジブロモヘプタン0.534mlを用いて実施例(11i)と同様にして反応を行い、標記化合物を透明油状物質として610mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.05(3H, t, J=7.3Hz), 1.30−1.48(6H, m), 1.69−1.89(6H, m), 2.24(1H, t, J=2.2Hz), 3.39(2H, t, J=6.6Hz), 3.83(3H, s), 3.87(2H, t, J=6.6Hz), 3.93(2H, dt, J=2.2, 6.6Hz), 4.64(2H, d, J=1.5Hz), 6.43(1H, d, J=2.2Hz), 6.48(2H, d, J=2.2Hz), 6.62(1H, t, J=2.2Hz), 6.66(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.92(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 6.97(2H, dd, J=2.2, 7.3Hz), 7.94(1H, s), 8.22(1H, d, J=9.5Hz)。
【0395】
(54g)1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)カルバモイル]−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(54f)で得られた7−(7‐ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)アミド155mgおよび1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン33.1mgを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡黄色固体として143mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.05(3H, t, J=7.8Hz), 1.39(6H, bs), 1.67−1.78(4H, m), 1.83(2H, sextet, J=7.8Hz), 2.26(1H, t, J=2.3Hz), 3.25(6H, t, J=7.8Hz), 3.53−3.58(2H, m), 3.65(6H, t, J=7.8Hz), 3.84(3H, s), 3.84−3.96(4H, m), 4.63(2H, d, J=2.0Hz), 6.42(1H, d, J=2.9Hz), 6.45(2H, d, J=2.0Hz), 6.61−6.70(2H, m), 6.91−6.97(3H, m), 7.89(1H, s), 8.20(1H, d, J=9.8Hz).
融点:115−118℃。
【0396】
実施例55
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)カルバモイル]−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−777)
実施例(54f)で得られた7−(7‐ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)アミド164mgおよびキヌクリジン35.1mgを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として161mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.06(3H, t, J=7.3Hz), 1.40(6H, bs), 1.67−1.77(4H, m), 1.85(2H, sextet, J=7.3Hz), 2.02−2.11(6H, m), 2.21−2.26(2H, m), 3.46−3.53(2H, m), 3.69(6H, t, J=8.1Hz), 3.85(3H, s), 3.84−3.87(2H, m), 3.95(2H, q, J=6.8Hz), 4.65(2H, s), 6.42(1H, d, J=2.0Hz), 6.48(2H, bs), 6.63(1H, bs), 6.68(1H, t, J=8.8Hz), 6.92(1H, dd, J=2.0, 8.8Hz), 6.96(2H, d, J=8.0Hz), 7.93(1H, s), 8.22(1H, d, J=9.8Hz).
融点:114−116℃。
【0397】
実施例56
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)カルバモイル]−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−ピリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−775)
実施例(54f)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)アミド147mgおよびピリジン1mlを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡燈色固体として103mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.05(3H, t, J=7.3Hz), 1.40(6H, bs), 1.66−1.74(2H, m), 1.83(2H, sextet, J=7.3Hz), 2.00−2.10(2H, m), 2.25(1H, t, J=2.2Hz), 3.83(3H, s), 3.82−3.87(2H, m), 3.93(2H, dt, J=2.2, 6.6Hz), 4.64(2H, d, J=2.2Hz), 5.04(2H, t, J=7.3Hz), 6.40(1H, d, J=2.2Hz), 6.45(2H, d, J=2.2Hz), 6.62(1H, t, J=2.2Hz), 6.67(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.91(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 6.95(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 7.90(1H, s), 8.09(2H, t, J=7.3Hz), 8.19(1H, d, J=9.5Hz), 8.47(1H, t, J=8.1Hz), 9.51(2H, d, J=5.9Hz).
融点:91−94℃。
【0398】
実施例57
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)カルバモイル]−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−1−メチルピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−776)
実施例(54f)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)アミド140mgおよび1−メチルピペリジン1mlを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を黄色固体として110mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.04(3H, t, J=7.3Hz), 1.42(6H, bs), 1.66−1.94(12H, m), 2.24(1H, t, J=2.2Hz), 3.32(3H, s), 3.62−3.76(6H, m), 3.83(3H, s), 3.82−3.88(2H, m), 3.93(2H, dt, J=2.2, 6.6Hz), 4.64(2H, d, J=2.2Hz), 6.41(1H, d, J=2.2Hz), 6.46(2H, d, J=2.2Hz), 6.62(1H, t, J=2.2Hz), 6.66(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.91(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 6.95(2H, dd, J=2.2, 7.3Hz), 7.92(1H, s), 8.21(1H, d, J=8.8Hz).
融点:94−97℃。
【0399】
実施例58
1−[8−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)カルバモイル]−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−オクチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−835)
(58a)7−(8−ブロモオクチルオキシ)−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)アミド
実施例(54e)で得られた7−ヒドロキシ−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)アミド600mg、炭酸カリウム240mgおよび1,8−ジブロモオクタン0.64mlを用いて実施例(11i)と同様にして反応を行い、標記化合物を透明油状物質として720mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.05(3H, t, J=7.3Hz), 1.29−1.47(8H, m), 1.68−1.89(6H, m), 2.24(1H, t, J=2.2Hz), 3.39(2H, t, J=6.6Hz), 3.83(3H, s), 3.87(2H, t, J=6.6Hz), 3.93(2H, dt, J=1.5, 6.6Hz), 4.65(2H, d, J=2.2Hz), 6.43(1H, d, J=2.2Hz), 6.48(2H, d, J=2.2Hz), 6.62(1H, t, J=2.2Hz), 6.66(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.92(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 6.97(2H, dd, J=2.2, 7.3Hz), 7.94(1H, s), 8.22(1H, d, J=8.8Hz)。
【0400】
(58b)1−[8−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)カルバモイル]−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−オクチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(58a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)アミド143mgおよび1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン30.0mgを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として114mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.05(3H, t, J=6.8Hz), 1.28−1.43(6H, m), 1.67−1.78(4H, m), 1.83(2H, sextet, J=6.8Hz), 2.25(1H, t, J=2.0Hz), 3.25(6H, t, J=6.8Hz), 3.52−3.57(2H, m), 3.65(6H, t, J=6.8Hz), 3.72(2H, t, J=6.8Hz), 3.84(3H, s), 3.87(2H, t, J=6.8Hz), 3.91−3.96(2H, m), 4.63(2H, d, J=1.9Hz), 6.42(1H, d, J=2.0Hz), 6.46(2H, d, J=2.0Hz), 6.62(1H, t, J=2.0Hz), 6.67(1H, tt, J=2.0, 8.8Hz), 6.93(1H, dd, J=2.0, 8.8Hz), 6.95(2H, dd, J=2.0, 7.8Hz), 7.90(1H, s), 8.21(1H, d, J=8.8Hz).
融点:115−118℃。
【0401】
実施例59
1−[8−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)カルバモイル]−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−オクチル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−834)
実施例(58a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)アミド126mgおよびキヌクリジン26.5mgを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として118mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.05(3H, t, J=7.8Hz), 1.26−1.42(6H, m), 1.65−1.74(4H, m), 1.83(2H, sextet, J=6.8Hz), 2.00−2.10(6H, m), 2.23−2.27(2H, m), 3.46−3.52(2H, m), 3.71(6H, t, J=7.8Hz), 3.76(2H, t, J=7.8Hz), 3.84(3H, s), 3.86(2H, t, J=6.8Hz), 3.91−3.96(2H, m), 4.64(2H, s), 6.42(1H, d, J=2.0Hz), 6.47(2H, s), 6.62(1H, t, J=2.0Hz), 6.67(1H, tt, J=2.0, 8.8Hz), 6.92(1H, dd, J=2.0, 8.8Hz), 6.96(2H, dd, J=2.0, 7.8Hz), 7.92(1H, s), 8.21(1H, d, J=8.8Hz).
融点:107−110℃。
【0402】
実施例60
1−[8−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)カルバモイル]−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−オクチル]−ピリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−832)
実施例(58a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)アミド155mgおよびピリジン1mlを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡燈色固体として108mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.05(3H, t, J=7.3Hz), 1.25−1.44(8H, m), 1.69(2H, t, J=7.3Hz), 1.83(2H, sextet, J=7.3Hz), 2.04(2H, quintet, J=7.3Hz), 2.25(1H, t, J=2.0Hz), 3.83(3H, s), 3.85(2H, t, J=5.9Hz), 3.92(2H, dt, J=2.2, 6.6Hz), 4.64(2H, d, J=2.2Hz), 5.03(2H, t, J=7.3Hz), 6.41(1H, d, J=2.2Hz), 6.45(2H, d, J=2.2Hz), 6.61(1H, t, J=2.2Hz), 6.67(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.92(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 6.95(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 7.90(1H, s), 8.10(2H, t, J=6.6Hz), 8.20(1H, d, J=8.8Hz), 8.47(1H, t, J=8.1Hz), 9.51(2H, d, J=6.6Hz)。
【0403】
実施例61
1−[8−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)カルバモイル]−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−オクチル]−1−メチルピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−833)
実施例(58a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)アミド140mgおよび1−メチルピぺリジン1mlを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を黄色固体として121mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.05(3H, t, J=6.8Hz), 1.29−1.46(8H, m), 1.67−1.98(12H, m), 2.24(1H, t, J=2.0Hz), 3.33(3H, s), 3.64−3.70(4H, m), 3.71−3.79(2H, m), 3.84(3H, s), 3.86(2H, t, J=6.8Hz), 3.91−3.96(2H, m), 4.64(2H, s), 6.42(1H, d, J=2.0Hz), 6.47(2H, d, J=2.0Hz), 6.62(1H, t, J=2.0Hz), 6.67(1H, t, J=8.8Hz), 6.92(1H, dd, J=2.0, 8.8Hz), 6.96(2H, d, J=6.8Hz), 7.92(1H, s), 8.21(1H, d, J=8.8Hz).
融点:97−99℃。
【0404】
実施例62
1−[8−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル]−1−メチルピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−867)
実施例(18a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3、5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド189mgおよび1−メチルピぺリジン1mlを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡黄色固体として168mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 1.28−1.45(8H, m), 1.65−1.95(10H, m), 3.32(3H, s), 3.62−3.77(6H, m), 3.84(6H, s), 3.81−3.87(2H, m), 3.93(2H, q, J=7.3Hz), 6.38(1H, d, J=2.2Hz), 6.46(2H, d, J=2.2Hz), 6.58−6.65(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.83(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz).
融点:102−105℃。
【0405】
実施例63
1−[8−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−357)
実施例(18a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3、5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド187mgおよびキヌクリジン41.4mgを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として192mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.25−1.42(8H, m), 1.60−1.75(4H, m), 2.05(6H, bs), 2.23(1H, bs), 3.45−3.52(2H, m), 3.70(6H, t, J=8.1Hz), 3.84(6H, s), 3.81−3.87(2H, m), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 6.38(1H, d, J=2.2Hz), 6.46(2H, d, J=2.2Hz), 6.60−6.66(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.82(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz).
融点:116−119℃。
【0406】
実施例64
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−1−メチルピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−770)
(64a)7−メトキシメトキシ−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(54c)で得られた7−メトキシメトキシ−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−アミド260mg、55%水素化ナトリウム32.4mg、ブロモエタン0.11mlを用いて実施例(54d)と同様にして反応を行い、標記化合物を黄色油状物質として274mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.05(3H, t, J=7.3Hz), 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 1.83(2H, sextet, J=7.3Hz), 3.41(3H, s), 3.82(3H, s), 3.89−3.97(4H, m), 5.11(2H, s), 6.46(2H, d, J=2.2Hz), 6.60(1H, t, J=2.2Hz), 6.61−6.66(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 7.04(1H, dd, J=2.2, 9.5Hz), 7.88(1H, s), 8.22(1H, d, J=8.8Hz)。
【0407】
(64b)7−ヒドロキシ−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(64a)で得られた7−メトキシメトキシ−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド274mgおよび4規定塩化水素/酢酸エチル溶液3mlを用いて実施例(54e)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として252mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.01(3H, t, J=7.3Hz), 1.16(3H, t, J=7.3Hz), 1.79(2H, sextet, J=7.3Hz), 3.76(3H, s), 3.84−3.93(4H, m), 6.40(2H, br), 6.55(2H, d, J=8.8Hz), 6.63(1H, t, J=8.8Hz), 6.82(2H, d, J=5.9Hz), 7.02(1H, d, J=8.8Hz), 7.82(1H, s), 8.00(1H, d, J=8.8Hz)。
【0408】
(64c)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(64b)で得られた7−ヒドロキシ−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド252mgと炭酸カリウム103mg、および1,7−ジブロモヘプタン0.254mlを用いて実施例(11i)と同様にして反応を行い、標記化合物を透明油状物質として247mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.05(3H, t, J=7.3Hz), 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.29−1.49(6H, m), 1.67−1.77(2H, m), 1.78−1.89(4H, m), 3.40(2H, t, J=6.6Hz), 3.83(3H, s), 3.87(2H, t, J=6.6Hz), 3.89−3.97(4H, m), 6.40(1H, d, J=2.2Hz), 6.46(2H, d, J=2.2Hz), 6.58−6.66(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.85(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz)。
【0409】
(64d)1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−1−メチルピペリジニウム ブロミド
実施例(64c)で得られた7−(7‐ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド152mgおよび1−メチルピペリジン1mlを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を黄色固体として120mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.05(3H, t, J=7.8Hz), 1.21(3H, t, J=7.8Hz), 1.42(6H, bs), 1.68−1.96(12H, m), 3.33(3H, s), 3.62−3.78(6H, m), 3.83(3H, s), 3.86(2H, t, J=6.8Hz), 3.89−3.96(4H, m), 6.40(1H, s), 6.45(2H, s), 6.62(2H, s), 6.84(2H, d, J=6.8Hz), 6.90(1H, d, J=8.8Hz), 7.82(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz).
融点:94−97℃。
【0410】
実施例65
1−(7−[1−(3,5−ジフルオロフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−868)
(65a)7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジフルオロフェニル)−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル
実施例(44b)で得られた2−(4−ベンジルオキシ−2−メトキシベンゾイル)−3−ジメチルアミノ−アクリル酸 メチルエステル1.99g、3,5−ジフルオロアニリン835mgおよび炭酸カリウム1.12gを用いて実施例(11e)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡黄色固体として1.64g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 3.89(3H, s), 5.04(2H, s), 6.36(1H, d, J=2.2Hz), 6.93−7.00(2H, m), 7.05−7.12(2H, m), 7.25−7.39(5H, m), 8.37(1H, s), 8.43(1H, d, J=8.8Hz)。
【0411】
(65b)7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジフルオロフェニル)−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸
実施例(65a)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル1.64gと水酸化ナトリウム331mgを用いて実施例(1e)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡黄色固体として1.48g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 5.08(2H, s), 6.45(1H, s), 6.95(2H, d, J=4.4Hz), 7.10−7.40(7H, m), 8.45(1H, br), 8.63(1H, s)。
【0412】
(65c)7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジフルオロフェニル)−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド
実施例(65b)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジフルオロフェニル)−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸1.48g、しゅう酸クロリド0.632ml、N,N−ジメチルホルムアミド触媒量、N−エチル−3,5−ジフルオロアニリン1.14gおよびトリエチルアミン2.03mlを用いて実施例(1f)と同様にして反応を行い、標記化合物を黄色泡状物質として1.19g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.19(3H, t, J=7.3Hz), 3.91(2H, q, J=7.3Hz), 5.01(2H, s), 6.33(1H, d, J=1.5Hz), 6.63(1H, t, J=8.8Hz), 6.83(2H, dd, J=2.2, 7.3Hz), 6.89(2H, dd, J=2.2, 6.6Hz), 7.00(1H, d, J=9.5Hz), 7.06(1H, t, J=8.1Hz), 7.25−7.37(5H, m), 7.81(1H, s), 8.19(1H, d, J=8.8Hz)。
【0413】
(65d)1−(3,5−ジフルオロフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド
実施例(65c)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジフルオロフェニル)−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド660mgおよび10%パラジウム炭素60mgを用いて実施例(1g)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡黄色固体として526mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.16(3H, t, J=7.3Hz), 3.38(2H, q, J=7.3Hz), 6.33(1H, s), 6.60−6.68(1H, m), 6.75−6.92(5H, m), 6.97(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 7.74 (1H, s), 7.93 (1H, d, J=8.8Hz)。
【0414】
(65e)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジフルオロフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(65d)で得られた1−(3,5−ジフルオロフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド526mg、炭酸カリウム239mgおよび1,7‐ジブロモヘプタン0.591mlを用いて実施例(11i)と同様にして反応を行い、標記化合物を黄色油状物質として512mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.30−1.49(6H, m), 1.74(2H, quintet, J=6.6Hz), 1.84(2H, quintet, J=6.6Hz), 3.39(2H, t, J=6.6Hz), 3.85−3.96(4H, m), 6.31(1H, d, J=2.2Hz), 6.63(1H, t, J=8.8Hz), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.92(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.00(2H, dd, J=2.2, 6.6Hz), 7.07(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 7.83(1H, s), 8.21(1H, d, J=8.8Hz)。
【0415】
(65f)1−(7−[1−(3,5−ジフルオロフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(65e)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジフルオロフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド180mg、1,4−ジアザビシクロ−[2.2.2]−オクタン39.0mgを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として163mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.19(3H, t, J=7.3Hz), 1.39(6H, bs), 1.50−1.85(4H, m), 3.24(6H, t, J=7.3Hz), 3.50−3.60(2H, m), 3.65(6H, t, J=7.3Hz), 3.84−3.95(4H, m), 6.29(1H, d, J=2.2Hz), 6.64(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.82(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.92(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 6.97(2H, d, J=4.4Hz), 7.07(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 7.78(1H, s), 8.18(1H, d, J=8.8Hz).
融点:132‐135℃。
【0416】
実施例66
1−(7−[1−(3,5−ジフルオロフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−803)
実施例(65g)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジフルオロフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド188mg、キヌクリジン40.8mgを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として185mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.38(6H, bs), 1.66−1.77(4H, m), 2.00−2.09(6H, m), 2.20−2.25(1H, m), 3.45−3.54(2H, m), 3.70(6H, t, J=7.3Hz), 3.83−3.95(4H, m), 6.29(1H, d, J=1.5Hz), 6.63(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.82(2H, dd, J=2.2, 7.3Hz), 6.92(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 6.97(2H, dd, J=2.2, 6.6Hz), 7.07(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 7.79(1H, s), 8.19(1H, d, J=8.8Hz).
融点:123‐126℃。
【0417】
実施例67
1−(7−[1−(3,5−ジフルオロフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル)−1−メチルピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−802)
実施例(65g)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジフルオロフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド215mg、1−メチルピペリジン1mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い、標記化合物を黄色固体として170mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.42(6H, bs), 1.67−1.99(1H, m), 3.31(3H, s), 3.59−3.75(6H, m), 3.86−3.96(4H, m), 6.30(1H, d, J=2.2Hz), 6.64(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.93(1H, dd, J=2.2, 9.5Hz), 6.98(2H, dd, J=2.2, 6.6Hz), 7.08(1H, tt, J=2.2, 8.1Hz), 7.80(1H, s), 8.20 (1H, d, J=8.8Hz).
融点:115‐117℃。
【0418】
実施例68
1−(7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル)−4−フェニル−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−755)
実施例(44g)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド153mgおよび4−フェニルキヌクリジン51.2mgを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として175mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.19(3H, t, J=7.3Hz), 1.39(6H, bs), 1.42(6H, t, J=7.3Hz), 1.67−1.80(4H, m), 2.31(6H, t, J=7.3Hz), 3.57−3.65(2H, m), 3.80−3.95(10H, m), 4.02(4H, q, J=7.3Hz), 6.39(1H, d, J=2.2Hz), 6.42(2H, d, J=2.2Hz), 6.59(1H, t, J=2.2Hz), 6.58−6.65(1H, m), 6.82(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.88(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.23−7.30(3H, m), 7.32−7.38(2H, m), 7.81(1H, s), 8.19(1H, d, J=8.8Hz).
融点:115−117℃。
【0419】
実施例69
1−(8−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル)−1−メチルピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−821)
実施例(45a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド166mgおよび1−メチルピペリジン1mlを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を黄色固体として152mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.30−1.45(8H, m), 1.43(6H, t, J=7.3Hz), 1.65−2.00(10H, m), 3.34(3H, s), 3.62−3.70(4H, m), 3.72−3.82(2H, m), 3.85(2H, t, J=6.6Hz), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 4.03(4H, q, J=7.3Hz), 6.40(1H, d, J=2.2Hz), 6.43(2H, d, J=2.2Hz), 6.59(1H, t, J=2.2Hz), 6.58−6.67(1H, m), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.81(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz).
融点:100−102℃。
実施例70
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−4−フェニル−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−773)
実施例(64c)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド165mgおよび4−フェニルキヌクリジン55.2mgを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として178mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.05(3H, t, J=7.3Hz), 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.40(6H, bs), 1.66−1.88(4H, m), 2.32(6H, t, J=7.3Hz), 3.57−3.65(2H, m), 3.83(3H, s), 3.84−3.96(12H, m), 6.40(1H, d, J=2.2Hz), 6.45(2H, d, J=2.2Hz), 6.61(1H, t, J=2.2Hz), 6.58−6.65(1H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.24−7.31(3H, m), 7.33−7.39(2H, m), 7.82(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz).
融点:112−115℃。
【0420】
実施例71
1−[7−[3−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3−イソプロポキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−796)
(71a)7−ベンジルオキシ−1−(3−イソプロポキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル
実施例(44b)で得られた2−(4−ベンジルオキシ−2−メトキシベンゾイル)−3−ジメチルアミノ−アクリル酸 メチルエステル7.38g,参考例21で得られた3−イソプロポキシ−5−メトキシアニリン3.6gおよび炭酸カリウム2.76gを用いて実施例(11e)と同様に反応を行って、標記化合物を白色固体として4.15g得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.28(6H, t, J=6.5Hz), 3.72(3H, s), 3.78(3H, s), 4.68(1H, quint, J=6.1Hz), 5.08(2H, s), 6.45(1H, d, J=2.2Hz), 6.71(1H, m), 6.75(1H, m), 6.80(1H, m), 7.17(1H, dd, J=9.1, 2.2Hz), 7.28−7.37(5H, m), 8.18(1H, d, J=9.1Hz), 8.37(1H, s)。
【0421】
(71b)7−ベンジルオキシ−1−(3−イソプロポキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸
実施例(71a)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3−イソプロポキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル2.07gと水酸化ナトリウム525mgを用いて実施例(1e)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として1.98g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.37(6H, t, J=6.6Hz), 3.81(3H, s), 4.54(1H, quintet, J=6.6Hz), 5.02(1H, d, J=11.7Hz), 5.07(1H, d, J=11.7Hz), 6.42(1H, t, J=2.2Hz), 6.46(1H, t, J=2.2Hz), 6.63(1H, d, J=2.2Hz), 6.65(1H, t, J=2.2Hz), 7.19(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.26−7.38(5H, m), 8.44(1H, d, J=8.8Hz), 8.70(1H, s)。
【0422】
(71c)7−ベンジルオキシ−1−(3−イソプロポキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(71b)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3−イソプロポキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸1.98g、しゅう酸クロリド0.750ml、N,N−ジメチルホルムアミド触媒量、N−エチル−3,5−ジフルオロアニリン1.02gおよびトリエチルアミン1.80mlを用いて実施例(1f)と同様にして反応を行い、標記化合物を黄色固体として2.49g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.33−1.40(6H, m), 3.79(3H, s), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 4.52(1H, quintet, J=5.9Hz), 4.97(2H, d, J=2.9Hz), 6.36(1H, t, J=2.2Hz), 6.40(1H, t, J=2.2Hz), 6.47(1H, d, J=2.2Hz), 6.59(1H, t, J=2.2Hz), 6.62(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.98(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.25−7.37(5H, m), 7.84(1H, s), 8.21(1H, d, J=9.5Hz。
【0423】
(71d)7−ヒドロキシ−1−(3−イソプロポキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(71c)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3−イソプロポキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド2.49gおよび10%パラジウム炭素250mgを用いて実施例(1g)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡緑色固体として2.12g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.16(3H, t, J=7.3Hz), 1.29−1.34(6H, m), 3.76(3H, s), 3.88(2H, q, J=7.3Hz), 4.49(1H, quintet, J=5.9Hz), 6.39(1H, t, J=2.2Hz), 6.42(1H, t, J=2.2Hz), 6.53(2H, t, J=2.2Hz), 6.61(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.80(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.97(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.82(1H, s), 8.01(1H, d, J=8.8Hz)。
【0424】
(71e)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−イソプロポキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド
実施例(71d)で得られた7−ヒドロキシ−1−(3−イソプロポキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド700mg、炭酸カリウム285mgおよび1,7‐ジブロモヘプタン0.706mlを用いて実施例(11i)と同様にして反応を行い、標記化合物を透明油状物質として650mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 1.28−1.48(12H, m), 1.67−1.76(2H, m), 1.84(2H, quintet, J=7.3Hz), 3.39(2H, t, J=7.3Hz), 3.82(3H, s), 3.86(2H, t, J=6.6Hz), 3.93(2H, q, J=7.3Hz), 4.54(1H, quintet, J=5.9Hz), 6.41(1H, d, J=2.2Hz), 6.44(2H, t, J=2.2Hz), 6.59(1H, t, J=2.2Hz), 6.62(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.84(1H, s), 8.21(1H, d, J=8.8Hz)。
【0425】
(71f)1−[7−[3−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3−イソプロポキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−へプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(71e)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−イソプロポキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド135mgおよび1,4−ジアザビシクロ−[2.2.2]−オクタン27.0mgを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として129mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.33−1.44(12H, m), 1.67−1.78(4H, m), 3.25(6H, t, J=7.3Hz), 3.53−3.59(2H, m), 3.64(6H, t, J=7.3Hz), 3.82(3H, s), 3.85(2H, t, J=6.6Hz), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 4.54(1H, quintet, J=5.9Hz), 6.40(1H, d, J=2.2Hz), 6.42(2H, br), 6.59(1H, t, J=2.2Hz), 6.63(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.83(2H, dd, J=2.2, 7.3Hz), 6.90(1H, d, J=8.8Hz), 7.32(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz).
融点:121‐123℃。
【0426】
実施例72
1−[7−[3−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3−イソプロポキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−795)
実施例(71e)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−イソプロポキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド163mg、およびキヌクリジン32.7mgを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として146mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.32−1.45(12H, m), 1.66−1.76(4H, m), 2.00−2.10(6H, m), 2.23(1H, t, J=2.9Hz), 3.44−3.53(2H, m), 3.70(6H, t, J=7.3Hz), 3.82(3H, s), 3.85(2H, t, J=5.9Hz), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 4.54(1H, quintet, J=5.9Hz), 6.40(1H, d, J=2.2Hz), 6.43(2H, br), 6.59(1H, t, J=2.2Hz), 6.63(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.82(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz).
融点:116‐118℃。
【0427】
実施例73
1−[7−[3−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3−イソプロポキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−1−メチルピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−794)
実施例(71e)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−イソプロポキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド194mgおよび1−メチルピペリジン1mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い、標記化合物を淡黄色固体として160mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.36(6H, t, J=5.9Hz), 1.41(6H, bs), 1.68−1.96(10H, m), 3.31(3H, s), 3.59−3.75(6H, m), 3.83(3H, s), 3.86(2H, t, J=6.6Hz), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 4.54(1H, quintet, J=6.6Hz), 6.40(1H, d, J=2.2Hz), 6.43(2H, d, J=1.5Hz), 6.60(1H, t, J=2.2Hz), 6.63(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 9.5Hz), 7.82(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz).
融点:105‐107℃。
【0428】
実施例74
1−[8−[3−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3−イソプロポキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル]−1−メチルピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−849)
(74a)7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3−イソプロポキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(71d)で得られた7−ヒドロキシ−1−(3−イソプロポキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド353mg、炭酸カリウム144mgおよび1,8‐ジブロモオクタン0.384mlを用いて実施例(11i)と同様にして反応を行い、標記化合物を透明油状物質として357mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 1.28−1.46(14H, m), 1.67−1.76(2H, m), 1.84(2H, quintet, J=7.3Hz), 3.40(2H, t, J=7.3Hz), 3.82(3H, s), 3.86(2H, t, J=6.6Hz), 3.93(2H, q, J=7.3Hz), 4.54(1H, quintet, J=5.9Hz), 6.41(1H, d, J=2.2Hz), 6.44(2H, t, J=2.2Hz), 6.59(1H, t, J=2.2Hz), 6.62(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.84(1H, s), 8.21(1H, d, J=8.8Hz)。
【0429】
(74b)1−[8−[3−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3−イソプロポキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル]−1−メチルピペリジニウム ブロミド
実施例(74a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3−イソプロポキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド192mgおよび1−メチルピペリジン1mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い、標記化合物を淡黄色固体として135mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.28−1.44(14H, m), 1.65−1.97(10H, m), 3.31(3H, s), 3.58−3.67(4H, m), 3.68−3.77(2H, m), 3.82(3H, s), 3.85(2H, t, J=6.6Hz), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 4.54(1H, quintet, J=5.9Hz), 6.40−6.44(3H, m), 6.59(1H, t, J=2.2Hz), 6.63(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.83(2H, dd, J=1.5, 7.3Hz), 6.91(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.81(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz).
融点:101‐103℃。
【0430】
実施例75
ベンジル−(7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル)−ジメチルアンモニウム ブロミド(例示化合物番号:2−756)
実施例(44g)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド186mgおよびN−ベンジルジメチルアミン1mlを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として124mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.37(6H, bs), 1.43(6H, t, J=7.3Hz), 1.64−1.73(2H, m), 1.76−1.87(2H, m), 3.28(6H, s), 3.55−3.63(2H, m), 3.83(2H, t, J=5.9Hz), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 4.03(4H, q, J=7.3Hz), 5.06(2H, s), 6.39(1H, d, J=2.2Hz), 6.42(2H, d, J=2.2Hz), 6.59(1H, t, J=2.2Hz), 6.62(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.39−7.49(3H, m), 7.63−7.68(2H, m), 7.81(1H, s), 8.19(1H, d, J=8.8Hz).
融点:96−99℃。
【0431】
実施例76
ベンジル−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−ジメチルアンモニウム ブロミド(例示化合物番号:2−774)
実施例(64c)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド174mgおよびN−ベンジルジメチルアミン1mlを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として174mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.05(3H, t, J=7.3Hz), 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.35−1.45(6H, m), 1.67−1.75(2H, m), 1.77−1.86(4H, m), 3.27(6H, s), 3.57−3.64(2H, m), 3.83(3H, s), 3.83−3.97(6H, m), 5.02(2H, s), 6.40(1H, d, J=2.2Hz), 6.44(2H, d, J=2.2Hz), 6.59−6.65(2H, m), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 7.42−7.49(3H, m), 7.61−7.66(2H, m), 7.83(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz).
融点:94−96℃。
【0432】
実施例77
1−[8−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル]−1−メチルピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−829)
(77a)7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(64b)で得られた7−ヒドロキシ−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド166mg、炭酸カリウム67.7mgおよび1,8−ジブロモオクタン0.180mlを用いて実施例(11i)と同様にして反応を行い、標記化合物を透明油状物質として164mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.05(3H, t, J=7.3Hz), 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.29−1.49(8H, m), 1.67−1.77(2H, m), 1.78−1.89(4H, m), 3.40(2H, t, J=6.6Hz), 3.83(3H, s), 3.87(2H, t, J=6.6Hz), 3.89−3.97(4H, m), 6.40(1H, d, J=2.2Hz), 6.46(2H, d, J=2.2Hz), 6.58−6.66(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.85(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz)。
【0433】
(77b)1−[8−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル]−1−メチルピペリジニウム ブロミド
実施例(77a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド164mgおよび1−メチルピペリジン1mlを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を黄色固体として145mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.05(3H, t, J=7.3Hz), 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.28−1.46(8H, m), 1.66−1.75(4H, m), 1.76−1.98(8H, m), 3.33(3H, s), 3.61−3.70(4H, m), 3.72−3.80(2H, m), 3.83(3H, s), 3.86(2H, t, J=6.6Hz), 3.89−3.98(4H, m), 6.40(1H, d, J=2.2Hz), 6.44(2H, d, J=2.2Hz), 6.61(1H, t, J=2.2Hz), 6.60−6.66(1H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 9.5Hz), 7.82(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz).
融点:98−100℃。
【0434】
実施例78
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−161)
(78a)7−ベンジルオキシ−1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル
実施例(44b)で得られた2―(4−ベンジルオキシ−2−メトキシベンゾイル)−3−ジメチルアミノ−アクリル酸 メチルエステル5.19g、3,4−ジメトキシアニリン2.58gおよび炭酸カリウム3.88gを用いて実施例(11e)と同様にして反応を行い、標記化合物を灰色固体として5.83g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 3.86(3H, s), 3.91(3H, s), 4.01(3H, s), 4.90−5.05(2H, m), 6.40(1H, d, J=2.9Hz), 6.79(1H, d, J=2.2Hz), 6.93(1H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 7.01(1H, d, J=8.1Hz), 7.07(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.24−7.30(2H, m), 7.30−7.37(3H, m), 8.45(1H, d, J=8.8Hz), 8.47(1H, s)。
【0435】
(78b)7−ベンジルオキシ−1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸
実施例(78a)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル5.83gおよび水酸化ナトリウム1.57gを用いて実施例(1e)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡黄色固体として5.06g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 3.85(3H, s), 4.02(3H, s), 5.00(1H, d, J=12.0Hz), 5.06(1H, d, J=12.0Hz), 6.51(1H, d, J=2.9Hz), 6.76(1H, d, J=2.9Hz), 6.93(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.02(1H, d, J=8.8Hz), 7.20(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.23−7.28(2H, m), 7.31−7.37(3H, m), 8.45(1H, d, J=8.8Hz), 8.71(1H, s)。
【0436】
(78c)7−ベンジルオキシ−1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−アミド
実施例(78b)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸5.06g、トリエチルアミン4.09ml、クロロ蟻酸イソブチル2.28mlおよび3,5−ジフルオロアニリン1.82gを用いて実施例(54c)と同様にして反応を行い、標記化合物を灰色固体として6.36g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 3.85(3H, s), 4.01(3H, s), 4.97(1H, d, J=12.5Hz), 5.03(1H, d, J=12.5Hz), 6.47(1H, d, J=2.9Hz), 6.52(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.79(1H, d, J=2.2Hz), 6.93(1H, dd, J=2.9, 8.1Hz), 7.02(1H, d, J=8.8Hz), 7.15(1H, dd, J=2.2, 9.5Hz), 7.26−7.40(7H, m), 8.45(1H, d, J=8.8Hz), 8.77(1H, s)。
【0437】
(78d)7−ベンジルオキシ−1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(78c)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−アミド1.99g、55%水素化ナトリウム240mgおよびヨードエタン0.88mlを用いて実施例(54d)と同様にして反応を行い、標記化合物を黄色固体として1.81g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 3.84(3H, s), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 4.00(3H, s), 4.92(1H, d, J=12.0Hz), 4.97(1H, d, J=12.0Hz), 6.35(2H, d, J=2.2Hz), 6.62(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.72(1H, d, J=2.2Hz), 6.81−6.89(3H, m), 6.99(2H, d, J=8.8Hz), 7.23−7.36(5H, m), 7.85(1H, s), 8.21(1H, d, J=9.5Hz)。
【0438】
(78e)1−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(78d)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド1.81gおよび10%パラジウム炭素180mgを用いて実施例(1g)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡緑色固体として1.40g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.19(3H, t, J=6.8Hz), 3.84(3H, s), 3.85−3.94(2H, m), 3.95(3H, s), 6.38(1H, s), 6.63(1H, t, J=8.8Hz), 6.76−6.86(4H, m), 6.86−6.96(2H, m), 7.81(1H, s), 8.03(1H, d, J=8.8Hz)。
【0439】
(78f)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(78e)で得られた1−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド1.00gと炭酸カリウム431mgおよび1,7−ジブロモヘプタン1.07mlを用いて実施例(11i)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色泡状物質として1.09g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 1.29−1.49(6H, m), 1.72(2H, quintet, J=6.6Hz), 2.05(2H, quintet, J=6.6Hz), 3.39(2H, t, J=7.3Hz), 3.83(2H, t, J=6.6Hz), 3.90(3H, s), 3.90−3.97(2H, m), 3.99(3H, s), 6.29(1H, d, J=2.2Hz), 6.62(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.80(1H, d, J=2.9Hz), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.87−6.95(2H, m), 7.01(1H, d, J=8.8Hz), 7.86(1H, s), 8.21(1H, d, J=9.5Hz)。
【0440】
(78g)1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(78f)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド165mgおよび1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン34.5mgを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として150mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 1.38(6H, bs), 1.66−1.80(4H, m), 3.24(6H, t, J=7.3Hz), 3.52−3.59(2H, m), 3.65(6H, t, J=7.3Hz), 3.82(2H, t, J=6.6Hz), 3.89(3H, s), 3.90−3.96(2H, m), 3.99(3H, s), 6.29(1H, d, J=2.2Hz), 6.63(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.79(1H, d, J=2.2Hz), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.87−6.94(2H, m), 7.03(1H, d, J=8.1Hz), 7.81(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz).
融点:134−136℃。
【0441】
実施例79
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−159)
実施例(78f)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド177mgおよびキヌクリジン37.0mgを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として172mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 1.38(6H, bs), 1.64−1.76(4H, m), 2.05(6H, br), 2.24(1H, br), 3.45−3.54(2H, m), 3.70(6H, t, J=8.1Hz), 3.82(2H, t, J=5.9Hz), 3.89(3H, s), 3.90−3.96(2H, m), 3.99(3H, s), 6.29(1H, s), 6.58−6.67(1H, m), 6.80(1H, bs), 6.81−6.96(4H, m), 7.03(1H, d, J=8.8Hz), 7.83(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz).
融点:132−135℃。
【0442】
実施例80
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−1−メチルピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−748)
実施例(78f)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド193mgおよび1−メチルピペリジン1mlを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡黄色固体として173mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.40(6H, bs), 1.65−1.95(10H, m), 3.31(3H, s), 3.62−3.77(6H, m), 3.82(2H, t, J=6.6Hz), 3.89(3H, s), 3.89−3.96(2H, m), 3.99(3H, s), 6.28(1H, d, J=2.2Hz), 6.62(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.79(1H, d, J=2.2Hz), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.89(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 6.92(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.03(1H, d, J=8.8Hz), 7.83(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz).
融点:128−130℃。
【0443】
実施例81
1−[8−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−オクチル]−1−メチルピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−819)
(81a)7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(78e)で得られた1−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド398mg、炭酸カリウム172mgおよび1,8−ジブロモオクタン0.458mlを用いて実施例(11i)と同様にして反応を行い、標記化合物を透明油状物質として465mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 1.28−1.46(8H, m), 1.71(2H, quintet, J=6.6Hz), 1.84(2H, quintet, J=7.3Hz), 3.39(2H, t, J=6.6Hz), 3.83(2H, t, J=6.6Hz), 3.90(3H, s), 3.90−3.97(2H, m), 3.99(3H, s), 6.29(1H, d, J=2.2Hz), 6.62(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.80(1H, d, J=2.9Hz), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.87−6.95(2H, m), 7.01(1H, d, J=8.8Hz), 7.86(1H, s), 8.21(1H, d, J=9.5Hz)。
【0444】
(81b)1−[8−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−オクチル]−1−メチルピペリジニウム ブロミド
実施例(81a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド195mgおよび1−メチルピペリジン1mlを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡黄色固体として188mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 1.27−1.44(8H, m), 1.65−1.95(10H, m), 3.31(3H, s), 3.61−3.77(6H, m), 3.82(2H, t, J=6.6Hz), 3.89(3H, s), 3.90−3.97(2H, m), 3.99(3H, s), 6.29(1H, d, J=2.2Hz), 6.63(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.80(1H, d, J=2.2Hz), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.88−6.95(2H, m), 7.03(1H, d, J=8.8Hz), 7.84(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz).
融点:118−121℃。
【0445】
実施例82
1−(7−[1−(3,5−ジエチルフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル)−1−メチルピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−801)
(82a)7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエチルフェニル)−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル
実施例(44b)で得られた2−(4−ベンジルオキシ−2−メトキシベンゾイル)−3−ジメチルアミノ−アクリル酸 メチルエステル714mg、参考例5で得られた3,5−ジエチルアニリン346mgおよび炭酸カリウム401mgを用いて実施例(11e)と同様にして反応を行い、標記化合物を黄色固体として420mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.28(6H, t, J=7.3Hz), 2.72(4H, q, J=7.3Hz), 3.92(3H, s), 4.98(2H, s), 6.45(1H, d, J=2.2Hz), 7.00(2H, s), 7.07(1H, dd, J=2.2, 9.5Hz), 7.23(1H, s), 7.25−7.35(5H, m), 8.47(2H, d, J=4.4Hz)。
【0446】
(82b)7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエチルフェニル)−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸
実施例(82a)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエチルフェニル)−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル417mgと水酸化ナトリウム120mgを用いて実施例(1e)と同様にして反応を行い、標記化合物を黄色固体として354mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.29(6H, t, J=7.8Hz), 2.68−2.77(4H, m), 5.01(2H, s), 6.53−6.57(1H, m), 6.99(2H, s), 7.17−7.22(1H, m), 7.23−7.28(4H, m), 7.29−7.37(2H, m), 8.47(1H, d, J=8.8Hz), 8.72(1H, s)。
【0447】
(82c)7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエチルフェニル)−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(82b)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエチルフェニル)−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸462mg、しゅう酸クロリド0.140ml、N,N−ジメチルホルムアミド触媒量、N−エチル−3,5−ジフルオロアニリン256mgおよびトリエチルアミン0.454mlを用いて実施例(1f)と同様にして反応を行い、標記化合物を黄色油状物質として288mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.27(6H, t, J=7.3Hz), 2.70(4H, q, J=7.3Hz), 3.93(2H, q, J=7.3Hz), 4.94(2H, s), 6.40(1H, d, J=2.2Hz), 6.63(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.93(2H, s), 6.99(1H, dd, J=2.2, 9.5Hz), 7.21(1H, s), 7.24−7.35(5H, m), 7.86(1H, s), 8.22(1H, d, J=9.5Hz)。
【0448】
(82d)1−(3,5−ジエチルフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(82c)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエチルフェニル)−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド186mgおよび10%パラジウム炭素20.0mgを用いて実施例(1g)と同様にして反応を行い、標記化合物を緑色固体として156mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.18(3H, t, J=7.3Hz), 1.24(6H, t, J=7.3Hz), 2.67(4H, q, J=7.3Hz), 3.90(2H, q, J=7.3Hz), 6.44(1H, d, J=1.5Hz), 6.63(1H, tt, J=1.5, 8.8Hz), 6.81(2H, dd, J=1.5, 8.1Hz), 6.91(2H, s), 6.96(1H, d, J=8.8Hz), 7.18(1H, s), 7.81(1H, s), 8.03(1H, d, J=8.8Hz)。
【0449】
(82e)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジエチルフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(82d)で得られた1−(3,5−ジエチルフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド156mg、炭酸カリウム68.0mgおよび1,7‐ジブロモヘプタン0.168mlを用いて実施例(11i)と同様にして反応を行い、標記化合物を黄色油状物質として166mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 1.28(6H, t, J=7.3Hz), 1.30−1.47(6H, m), 1.66−1.76(2H, m), 1.83(2H, quintet, J=7.3Hz), 2.71(4H, q, J=7.3Hz), 3.39(2H, t, J=7.3Hz), 3.83(2H, t, J=7.3Hz), 3.93(2H, q, J=7.3Hz), 6.33(1H, d, J=2.2Hz), 6.63(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 6.97(2H, s), 7.21(1H, s), 7.86(1H, s), 8.21(1H, d, J=8.8Hz)。
【0450】
(82f)1−(7−[1−(3,5−ジエチルフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル)−1−メチルピペリジニウム ブロミド
実施例(82e)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジエチルフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド166mgおよび1−メチルピペリジン1mlを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を黄色固体として157mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.28(6H, t, J=7.3Hz), 1.39(6H, bs), 1.65−1.95(10H, m), 2.72(4H, q, J=7.3Hz), 3.30(3H, s), 3.58−3.74(6H, m), 3.82(2H, t, J=6.6Hz), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 6.33(1H, d, J=2.2Hz), 6.64(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 6.96(2H, s), 7.21(1H, s), 7.83(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz)。
【0451】
実施例83
4−(7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル)−4−メチルモルホリン−4−イウム ブロミド(例示化合物番号:2−752)
実施例(44g)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド170mgおよびN−メチルモルホリン1mlを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として82.0mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.37−1.47(6H, m), 1.43(6H, t, J=7.3Hz), 1.68−1.80(4H, m), 3.50(3H, s), 3.54−3.63(2H, m), 3.75−3.82(4H, m), 3.85(2H, t, J=5.9Hz), 3.91(2H, q, J=7.3Hz), 3.95−4.09(8H, m), 6.38−6.44(3H, m), 6.59(1H, t, J=2.2Hz), 6.63(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.92(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.79(1H, s), 8.19(1H, d, J=9.5Hz)。
【0452】
実施例84
1−(7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル)−1,4−ジメチルピペラジン−1−イウム ブロミド(例示化合物番号:2−869)
実施例(44g)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド168mgおよびN、N‘−ジメチルピペラジン1mlを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として163mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=6.8Hz), 1.41(6H, bs), 1.43(6H, t, J=6.8Hz), 1.68−1.77(4H, m), 2.39(3H, s), 2.70−2.82(4H, m), 3.40(3H, s), 3.49−3.57(2H, m), 3.71−3.78(4H, m), 3.85(2H, t, J=6.8Hz), 3.92(2H, q, J=6.8Hz), 4.03(4H, q, J=6.8Hz), 6.38−6.44(3H, m), 6.60(1H, t, J=2.0Hz), 6.63(1H, tt, J=2.0, 8.8Hz), 6.83(2H, dd, J=2.0, 7.3Hz), 6.90(1H, dd, J=2.0, 8.8Hz), 7.82(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz)。
【0453】
実施例85
4−(8−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル)−4−メチルモルホリン−4−イウム ブロミド(例示化合物番号:2−822)
実施例(45a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド172mgおよび1−メチルモルホリン1mlを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を黄色固体として128mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.27−1.46(8H, m), 1.43(6H, t, J=7.3Hz), 1.66−1.82(4H, m), 3.50(3H, s), 3.54−3.62(2H, m), 3.73−3.83(4H, m), 3.86(2H, t, J=6.6Hz), 3.91(2H, q, J=7.3Hz), 3.95−4.10(8H, m), 6.38−6.44(3H, m), 6.59(1H, t, J=2.2Hz), 6.63(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.83(2H, dd, J=2.2, 7.3Hz), 6.92(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.80(1H, s), 8.19(1H, d, J=9.5Hz)。
【0454】
実施例86
1−(8−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル)−1,4−ジメチルピペラジン−1−イウム ブロミド(例示化合物番号:2−865)
実施例(45a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド174mgおよびN、N‘−ジメチルピペラジン1mlを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として187mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=6.8Hz), 1.28−1.46(8H, m), 1.43(6H, t, J=6.8Hz), 1.66−1.80(4H, m), 2.39(3H, s), 2.70−2.82(4H, m), 3.42(3H, s), 3.50−3.58(2H, m), 3.71−3.80(4H, m), 3.85(2H, t, J=6.8Hz), 3.92(2H, q, J=6.8Hz), 4.03(4H, q, J=6.8Hz), 6.38−6.44(3H, m), 6.59(1H, t, J=2.2Hz), 6.63(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.83(2H, d, J=6.8Hz), 6.90(1H, dd, J=2.9, 8.8Hz), 7.82(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz)。
【0455】
実施例87
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメチルフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−メチルピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−800)
(87a)7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジメチルフェニル)−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル
実施例(44b)で得られた2−(4−ベンジルオキシ−2−メトキシベンゾイル)−3−ジメチルアミノ−アクリル酸 メチルエステル2.11g、3,5−ジメチルアニリン831mgおよび炭酸カリウム1.18gを用いて実施例(11e)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡黄色固体として2.15g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 2.40(6H, s), 3.91(3H, s), 5.00(2H, s), 6.43(1H, d, J=2.9Hz), 6.96(2H, s), 7.07(1H, dd, J=2.2, 9.5Hz), 7.20(1H, s), 7.27−7.38(5H, m), 8.44(1H, s), 8.47(1H, d, J=9.5Hz)。
【0456】
(87b)7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジメチルフェニル)−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸
実施例(87a)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジメチルフェニル)−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル2.15gおよび水酸化ナトリウム600mgを用いて実施例(1e)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡燈色固体として2.15g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 2.41(6H, s), 5.03(2H, s), 6.55(1H, d, J=2.2Hz), 6.95(2H, s), 7.20(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.24(1H, s), 7.26−7.30(2H, m), 7.32−7.38(3H, m), 8.46(1H, d, J=8.8Hz), 8.69(1H, s)。
【0457】
(87c)7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジメチルフェニル)−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(87b)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジメチルフェニル)−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸2.08g、しゅう酸クロリド0.906ml、N,N−ジメチルホルムアミド触媒量、N−エチル−3,5−ジフルオロアニリン1.64gおよびトリエチルアミン2.90mlを用いて実施例(1f)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡黄色泡状物質として2.40g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 2.39(6H, s), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 4.96(2H, s), 6.39(1H, d, J=2.2Hz), 6.63(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.89(2H, s), 6.98(1H, dd, J=2.2, 9.5Hz), 7.17(1H, s), 7.26−7.36(5H, m), 7.83(1H, s), 8.22(1H, d, J=9.5Hz)。
【0458】
(87d)1−(3,5−ジメチルフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(87c)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジメチルフェニル)−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド2.40gおよび10%パラジウム炭素500mgを用いて実施例(1g)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡緑色固体として2.00g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.17(3H, t, J=6.6Hz), 2.34(6H, s), 3.89(2H, q, J=6.6Hz), 6.45(1H, s), 6.63(1H, t, J=8.1Hz), 6.81(2H, d, J=6.6Hz), 6.85(2H, s), 6.94(1H, d, J=8.8Hz), 7.12(1H, s), 7.78(1H, s), 7.98(1H, d, J=8.8Hz)。
【0459】
(87e)7−(7‐ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジメチルフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(87d)で得られた1−(3,5−ジメチルフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド500mg、炭酸カリウム231mgおよび1,7‐ジブロモヘプタン0.572mlを用いて実施例(11i)と同様にして反応を行い、標記化合物を透明油状物質として560mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.30−1.49(6H, m), 1.64−1.76(2H, m), 1.84(2H, quintet, J=6.6Hz), 2.41(6H, s), 3.30(2H, t, J=6.6Hz), 3.85(2H, t, J=6.6Hz), 3.93(2H, q, J=7.3Hz), 6.33(1H, d, J=2.2Hz), 6.63(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 6.94(2H, s), 7.17(1H, s), 7.83(1H, s), 8.21(1H, d, J=8.8Hz)。
【0460】
(87f)1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメチルフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−メチルピペリジニウム ブロミド
実施例(87e)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジメチルフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド200mgおよび1−メチルピペリジン1mlを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を黄色固体として200mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.40(6H, bs), 1.63−1.95(10H, m), 2.41(6H, s), 3.32(3H, s), 3.60−3.76(6H, m), 3.83(2H, t, J=6.6Hz), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 6.32(1H, d, J=2.2Hz), 6.63(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.89(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 6.93(2H, s), 7.18(1H, s), 7.81(1H, s), 8.20(1H, d, J=9.5Hz)。
【0461】
実施例88
1−(7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルサルファニル]ヘプチル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−870)
(88a)ジメチルチオカルバミン酸 O−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イル]エステル
実施例(44f)で得られた1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド2.00g、55%水素化ナトリウム257mgおよびN,N−ジメチルチオカルバモイルクロライド972mgを用いて実施例(24a)と同様にして反応を行い、標記化合物を黄色泡状物質として2.33g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.42(6H, t, J=7.3Hz), 3.29(3H, s), 3.41(3H, s), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 4.03(4H, q, J=7.3Hz), 6.49(2H, d, J=2.2Hz), 6.59(1H, t, J=2.2Hz), 6.66(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.80(1H, d, J=2.2Hz), 6.85(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 7.05(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.94(1H, s), 8.31(1H, d, J=8.8Hz)。
【0462】
(88b)ジメチルチオカルバミン酸 S−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イル]エステル
実施例(88a)で得られたジメチルチオカルバミン酸 O−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イル]エステル2.23gを用いて実施例(24b)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡燈色固体として1.95g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 1.43(6H, t, J=7.3Hz), 2.99(3H, br), 3.04(3H, br), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 3.99−4.08(4H, m), 6.48(2H, d, J=2.2Hz), 6.59(1H, t, J=2.2Hz), 6.64(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 7.25(1H, s), 7.41(1H, dd, J=1.5, 8.1Hz), 7.95(1H, s), 8.27(1H, s)。
【0463】
(88c)1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−メルカプト−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(88b)で得られたジメチルチオカルバミン酸 S−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イル]エステル1.20gおよび水酸化ナトリウム97.0mgを用いて実施例(24c)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡黄色固体として1.06g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.44(6H, t, J=7.3Hz), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 4.04(4H, q, J=7.3Hz), 6.41(2H, d, J=2.2Hz), 6.60(1H, t, J=2.2Hz), 6.62(1H, tt, J=2.2, 9.5Hz), 6.82(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.86(1H, d, J=2.2Hz), 7.14(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.84(1H, s), 8.12(1H, d, J=8.8Hz)。
【0464】
(88d)7−(7‐ブロモヘプチルサルファニル)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド
実施例(88c)で得られた1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−メルカプト−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド1.06g、炭酸カリウム419mgおよび1,7‐ジブロモヘプタン1.04mlを用いて実施例(11i)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として1.10g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 1.25−1.45(6H, m), 1.44(6H, t, J=7.3Hz), 1.60(2H, quintet, J=7.3Hz), 1.83(2H, quintet, J=7.3Hz), 2.83(2H, t, J=7.3Hz), 3.39(2H, t, J=7.3Hz), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 4.04(4H, q, J=7.3Hz), 6.44(2H, d, J=2.2Hz), 6.60(1H, t, J=2.2Hz), 6.63(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.80−6.86(3H, m), 7.17(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.86(1H, s), 8.15(1H, d, J=8.1Hz)。
【0465】
(88e)1−(7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルサルファニル]−ヘプチル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(88d)で得られた7−(7−ブロモヘプチルサルファニル)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド169mgおよび1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン33.1mgを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として162mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.33(6H, bs), 1.44(6H, t, J=7.3Hz), 1.57−1.75(4H, m), 2.86(2H, t, J=7.3Hz), 3.25(6H, t, J=7.3Hz), 3.49−3.57(2H, m), 3.64(6H, t, J=7.3Hz), 3.91(2H, q, J=7.3Hz), 4.04(4H, q, J=7.3Hz), 6.41(2H, d, J=2.2Hz), 6.58−6.67(2H, m), 6.82(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.87(1H, s), 7.19(1H, dd, J=2.2, 9.5Hz), 7.82(1H, s), 8.16(1H, d, J=9.5Hz).
融点:115℃〜。
【0466】
実施例89
1−(7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルサルファニル]ヘプチル)−1−メチルピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−854)
実施例(88d)で得られた7−(7−ブロモヘプチルサルファニル)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド175mgおよび1−メチルピペリジン1mlを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を黄色固体として162mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.37(6H, bs), 1.44(6H, t, J=7.3Hz), 1.55−1.97(10H, m), 2.86(2H, t, J=7.3Hz), 3.32(3H, s), 3.60−3.78(6H, m), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 4.04(4H, q, J=7.3Hz), 6.42(2H, d, J=2.2Hz), 6.60(1H, t, J=2.2Hz), 6.64(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.82(2H, dd, J=2.2, 7.3Hz), 6.86(1H, d, J=1.5Hz), 7.18(1H, dd, J=1.5, 8.8Hz), 7.84(1H, s), 8.16(1H, d, J=8.8Hz)。
【0467】
実施例90
4−(7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルサルファニル]ヘプチル)−4−メチルモルホリン−4−イウム ブロミド(例示化合物番号:2−855)
実施例(88d)で得られた7−(7−ブロモヘプチルサルファニル)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド185mgおよびN−メチルモルホリン1mlを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡黄色固体として68.9mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=6.8Hz), 1.36(6H, bs), 1.43(6H, t, J=6.8Hz), 1.56−1.80(4H, m), 2.87(2H, t, J=6.8Hz), 3.51(3H, s), 3.55−3.63(2H, m), 3.76−3.84(4H, m), 3.91(2H, q, J=6.8Hz), 3.95−4.09(8H, m), 6.41(2H, d, J=2.0Hz), 6.60(1H, t, J=2.0Hz), 6.64(1H, tt, J=2.0, 8.0Hz), 6.82(2H, dd, J=2.0, 7.3Hz), 6.87(1H, s), 7.20(1H, dd, J=2.0, 8.0Hz), 7.82(1H, s), 8.15(1H, d, J=7.8Hz)。
【0468】
実施例91
1−(7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルサルファニル]ヘプチル)−1,4−ジメチルピペラジン−1−イウム ブロミド(例示化合物番号:2−856)
実施例(88d)で得られた7−(7−ブロモヘプチルサルファニル)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド177mgおよびN、N‘−ジメチルピペラジン1mlを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡黄色固体として131mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.36(6H, bs), 1.44(6H, t, J=7.3Hz), 1.55−1.65(2H, m), 1.69−1.80(2H, m), 2.39(3H, s), 2.70−2.83(4H, m), 2.86(2H, t, J=7.3Hz), 3.40(3H, s), 3.50−3.59(2H, m), 3.68−3.80(4H, m), 3.91(2H, q, J=7.3Hz), 4.04(4H, q, J=7.3Hz), 6.42(2H, d, J=2.2Hz), 6.60(1H, t, J=2.2Hz), 6.64(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.83(2H, dd, J=1.5, 8.1Hz), 6.85(1H, s), 7.19(1H, dd, J=1.5, 8.8Hz), 7.83(1H, s), 8.16(1H, d, J=8.8Hz)。
【0469】
実施例92
1−(7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル)−1−メチルピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−749)
(92a)7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−アミド
実施例(44d)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸1.15g、トリエチルアミン0.872ml、クロロ蟻酸イソブチル0.487mlおよび3,5−ジフルオロアニリン387mgを用いて実施例(54c)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として1.36g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.45(6H, t, J=6.6Hz), 3.96−4.06(4H, m), 5.03(2H, s), 6.45(2H, d, J=2.2Hz), 6.53(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.59(1H, d, J=2.2Hz), 6.65(1H, t, J=2.2Hz), 7.16(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.27−7.41(7H, m), 8.46(1H, d, J=9.5Hz), 8.78(1H, s)。
【0470】
(92b)7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチルアミド
実施例(92a)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)アミド300mg、55%水素化ナトリウム34.4mgおよびヨードメタン0.065mlを用いて実施例(54d)と同様にして反応を行い、標記化合物を黄色油状物質として307mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.44(6H, t, J=7.3Hz), 3.45(3H, s), 3.96−4.04(4H, m), 4.98(2H, s), 6.40(2H, d, J=2.2Hz), 6.47(1H, d, J=2.2Hz), 6.57−6.65(2H, m), 6.88(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 7.00(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.27−7.36(5H, m), 7.89(1H, s), 8.23(1H, d, J=8.8Hz)。
【0471】
(92c)1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチルアミド
実施例(92b)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチルアミド307mgおよび10%パラジウム炭素30mgを用いて実施例(1g)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として261mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.40(6H, t, J=5.9Hz), 3.43(3H, s), 3.94−4.04(4H, m), 6.37(2H, br), 6.52−6.59(2H, m), 6.60−6.67(1H, m), 6.87(2H, br), 7.08(1H, br), 7.82(1H, br), 8.03(1H, br)。
【0472】
(92d)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチルアミド
実施例(92c)で得られた1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチルアミド261mg、炭酸カリウム109mgおよび1,7‐ジブロモヘプタン0.27mlを用いて実施例(11i)と同様にして反応を行い、標記化合物を透明油状物質として233mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.32−1.42(6H, m), 1.44(6H, t, J=7.3Hz), 1.69−1.80(2H, m), 1.85(2H, quintet, J=7.3Hz), 3.40(2H, t, J=6.6Hz), 3.46(3H, s), 3.87(2H, t, J=6.6Hz), 4.04(4H, q, J=7.3Hz), 6.42(1H, d, J=2.2Hz), 6.47(2H, d, J=1.5Hz), 6.58−6.65(2H, m), 6.86−6.95(3H, m), 7.91(1H, s), 8.23(1H, d, J=8.8Hz)。
【0473】
(92e)1−(7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル)−1−メチルピペリジニウム ブロミド
実施例(92d)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチルアミド154mgおよび1−メチルピペリジン1mlを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡黄色固体として122mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.40−1.46(12H, m), 1.67−1.95(10H, m), 3.32(3H, s), 3.45(3H, s), 3.65−3.77(6H, m), 3.86(2H, t, J=5.9Hz), 4.04(4H, q, J=7.3Hz), 6.42(1H, d, J=1.5Hz), 6.46(2H, d, J=1.5Hz), 6.58−6.65(2H, m), 6.86−6.94(3H, m), 7.89(1H, s), 8.23(1H, d, J=8.8Hz)。
【0474】
実施例93
1−(7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−5−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル)−1−メチルピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−757)
(93a)N−(3,5−ジメトキシフェニル)アセトアミド
3,5−ジメトキシアニリン11.7gのピリジン溶液100mlに氷冷下無水酢酸50mlを加えて30分間攪拌した。反応液の溶媒を減圧濃縮し、残渣に希塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を飽和重曹水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧濃縮した。得られた固体をヘキサンで洗浄し乾燥して、標記化合物を淡黄色固体として11.4g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 2.16(3H, s), 3.77(6H, s), 6.23(1H, s), 6.75(2H, s), 7.23(1H, br)。
【0475】
(93b)N−(4−アセチル−3,5−ジメトキシフェニル)アセトアミド
実施例(93a)で得られたN−(3,5−ジメトキシフェニル)アセトアミド11.4gの二硫化炭素溶液60mlに塩化アセチル6.88gおよび塩化アルミニウム23.0gを順次加え、50度で1時間攪拌した。反応液を氷水にあけ、塩化メチレンで抽出した。塩化メチレン層を飽和重曹水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧濃縮した。残渣を酢酸エチルより再結晶を行い、標記化合物を黄色固体として5.90g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 2.17(3H, s), 2.46(3H, s), 3.76(6H, s), 6.79(2H, s), 7.45(1H, br)。
【0476】
(93c)1−(4−アミノ−2,6−ジメトキシフェニル)エタノン
実施例(93b)で得られたN−(4−アセチル−3,5−ジメトキシフェニル)−アセトアミド5.90gのエタノール溶液30mに12規定塩酸15mlを加え、3時間加熱還流した。反応液に氷冷下水酸化ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性にして、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を飽和重曹水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧濃縮した。得られた固体をジエチルエーテルで洗浄して、標記化合物を淡黄色固体として2.31g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 2.45(3H, s), 3.76(6H, s), 3.87(2H, br), 5.85(2H, s)。
【0477】
(93d)1−(4−ヒドロキシ−2,6−ジメトキシフェニル)エタノン
実施例(93c)で得られた1−(4−アミノ−2,6−ジメトキシフェニル)エタノン2.31gの水溶液20mlに氷冷下10%硫酸水溶液30mlを加え、亜硝酸ナトリウム936mgの水溶液2mlを徐々に加えた。そのまま0℃で10分間攪拌した後、酸化銅(I)30mgを加え徐々に室温に昇温しつつ3時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧濃縮した。得られた固体をジエチルエーテルで洗浄して、標記化合物を黄色固体として2.02g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 2.47(3H, s), 3.71(6H, s), 6.02(2H, s)。
【0478】
(93e)1−(4−ベンジルオキシ−2,6−ジメトキシフェニル)エタノン
実施例(93d)で得られた1−(4−ヒドロキシ−2,6−ジメトキシフェニル)エタノン1.08gのアセトン溶液30mlに炭酸カリウム913mgおよびベンジルブロミド0.79mlを順次加え、50度で3時間攪拌した。反応液の溶媒を減圧濃縮し、残渣に希塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を飽和重曹水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/2)で分離精製し、標記化合物を透明油状物質として1.61g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 2.44(3H, s), 3.75(3H, s), 3.76(3H, s), 5.06(2H, s), 6.17(2H, s), 7.30−7.45(5H, m)。
【0479】
(93f)3−(4−ベンジルオキシ−2,6−ジメトキシフェニル)−3−オキソ−プロピオン酸 エチルエステル
実施例(93e)で得られた1−(4−ベンジルオキシ−2,6−ジメトキシフェニル)エタノン1.58gの炭酸ジエチル溶液10mlに55%水素化ナトリウム361mgを加えて2時間加熱還流した。反応液にメタノールを加えてしばらく攪拌した後、反応液の溶媒を減圧濃縮した。残渣に希塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を飽和重曹水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/2)で分離精製し、標記化合物を黄色油状物質として1.98g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=6.8Hz), 3.74−3.80(8H, m), 4.14(2H, q, J=6.8Hz), 5.07(2H, s), 6.17(2H, s), 7.31−7.45(5H, m)。
【0480】
(93g)2−(4−ベンジルオキシ−2,6−ジメトキシベンゾイル)−3−ジメチルアミノ−アクリル酸 エチルエステル
実施例(93f)で得られた3−(4−ベンジルオキシ−2,6−ジメトキシフェニル)−3−オキソ−プロピオン酸 エチルエステル1.98gおよびN,N‐ジメチルホルムアミド ジメチルアセタール5mlを用いて実施例(11d)と同様にして反応を行い、標記化合物を黄色油状物質として2.20g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 0.92(3H, t, J=6.8Hz), 3.00−3.40(6H, br), 3.72(6H, s), 3.90(2H, q, J=6.8Hz), 5.07(2H, s), 6.17(2H, s), 7.26−7.45(5H, m), 7.74(1H, br)。
【0481】
(93h)7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−5−メトキシ−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 エチルエステル
実施例(93g)で得られた2−(4−ベンジルオキシ−2,6−ジメトキシベンゾイル)−3−ジメチルアミノ−アクリル酸 エチルエステル490mg、参考例6で得られた3,5−ジエトキシアニリン258mgおよび炭酸カリウム246mgを用いて実施例(11e)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡黄色固体として409mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.36(3H, t, J=6.8Hz), 1.44(6H, t, J=6.8Hz), 3.93(3H, s), 3.95−4.05(4H, m), 4.34(2H, q, J=6.8Hz), 4.93(2H, s), 6.00(1H, d, J=2.0Hz), 6.40(2H, d, J=2.0Hz), 6.43(1H, d, J=2.0Hz), 6.60(1H, bs), 7.23−7.36(5H, m), 8.21(1H, s)。
【0482】
(93i)7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−5−メトキシ−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸
実施例(93h)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−5−メトキシ−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 エチルエステル409mgと水酸化ナトリウム47.0mgを用いて実施例(1e)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡黄色固体として339mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.45(6H, t, J=7.3Hz), 3.95−4.05(7H, m), 4.97(2H, s), 6.14(1H, d, J=2.2Hz), 6.39(2H, d, J=2.2Hz), 6.55(1H, d, J=2.2Hz), 6.64(1H, t, J=2.2Hz), 7.21−7.25(2H, m), 7.30−7.37(3H, m), 8.61(1H, s)。
【0483】
(93j)7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−5−メトキシ−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)アミド
実施例(93i)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−5−メトキシ−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸339mg、トリエチルアミン0.241ml、クロロ蟻酸イソブチル0.135mlおよび3,5−ジフルオロアニリン107mgを用いて実施例(54c)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡黄色固体として325mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.45(6H, t, J=7.3Hz), 3.93−4.05(7H, m), 4.96(2H, s), 6.12(1H, d, J=2.2Hz), 6.42(2H, d, J=2.2Hz), 6.47−6.55(2H, m), 6.64(1H, t, J=2.2Hz), 7.21−7.27(2H, m), 7.30−7.41(5H, m), 8.67(1H, s)。
【0484】
(93k)7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−5−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(93j)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−5−メトキシ−4−オキソ−1,4‐ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−アミド325mg、55%水素化ナトリウム35.4mgおよびヨードエタン0.130mlを用いて実施例(54d)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡黄色固体として210mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.19(3H, t, J=7.3Hz), 1.43(6H, t, J=7.3Hz), 3.84−3.91(5H, m), 3.93−4.04(4H, m), 4.90(2H, s), 5.95(1H, d, J=1.5Hz), 6.30(2H, d, J=1.5Hz), 6.36(1H, d, J=2.2Hz), 6.58(1H, t, J=2.2Hz), 6.65(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.87(2H, dd, J=2.2, 7.3Hz), 7.22−7.25(2H, m), 7.29−7.36(3H, m), 7.54(1H, s)。
【0485】
(93l)1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−5−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(93k)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−5−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド200mgおよび10%パラジウム炭素20mgを用いて実施例(1g)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡黄色固体として190mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.16(3H, t, J=7.3Hz), 1.41(6H, t, J=7.3Hz), 3.64(3H, br), 3.80−4.00(6H, m), 5.91(1H, d, J=1.5Hz), 6.15(1H, d, J=1.5Hz), 6.31(2H, d, J=1.5Hz), 6.51(1H, t, J=2.2Hz), 6.58−6.66(1H, m), 6.85(2H, d, J=6.6Hz), 7.47(1H, s)。
【0486】
(93m)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−5−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(93l)で得られた1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−5−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド170mg、炭酸カリウム65.4mgおよび1,7‐ジブロモヘプタン0.216mlを用いて実施例(11i)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡黄色固体として176mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.19(3H, t, J=7.3Hz), 1.30−1.47(6H, m), 1.43(6H, t, J=7.3Hz), 1.70(2H, quintet, J=7.3Hz), 1.85(2H, quintet, J=7.3Hz), 3.40(2H, t, J=6.6Hz), 3.78(2H, t, J=6.6Hz), 3.84−3.91(5H, m), 4.02(4H, q, J=7.3Hz), 5.91(1H, d, J=2.2Hz), 6.29(1H, d, J=2.2Hz), 6.37(2H, d, J=2.2Hz), 6.57(1H, t, J=2.2Hz), 6.65(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.88(2H, dd, J=2.2, 7.3Hz), 7.55(1H, s)。
【0487】
(93n)1−(7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−5−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル)−1−メチルピペリジニウム ブロミド
実施例(93m)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−5−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド170mgおよび1−メチルピペリジン1mlを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を淡黄色固体として138mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.18(3H, t, J=7.3Hz), 1.39(6H, bs), 1.42(6H, t, J=7.3Hz), 1.65−1.95(10H, m), 3.30(3H, s), 3.59−3.74(6H, m), 3.78(2H, t, J=6.6Hz), 3.87(2H, q, J=7.3Hz), 3.90(3H, s), 4.02(4H, q, J=7.3Hz), 5.91(1H, d, J=2.2Hz), 6.31(1H, d, J=1.5Hz), 6.36(2H, d, J=1.5Hz), 6.57(1H, t, J=2.2Hz), 6.66(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.87(2H, dd, J=2.2, 7.3Hz), 7.51(1H, s)。
【0488】
実施例94
3−(4−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ブチリルアミノ)−1−メチル−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン メタンスルホナート(例示化合物番号:2−860)
(94a)4−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ブタン酸
メチルエステル
実施例(44f)で得られた1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド506mgのN,N−ジメチルホルムアミド溶液5mlに炭酸カリウム206mgおよびメチル 4−ブロモブチレート540mgを加えて60℃で3時間攪拌した。反応液に希塩酸を加え、ジエチルエーテルで抽出した。ジエチルエーテル層を飽和重曹水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧濃縮した。得られた固体をジイソプロピルエーテルで洗浄して、標記化合物を白色固体として505mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.44(6H, t, J=7.3Hz), 2.05(2H, quintet, J=6.6Hz), 2.47(2H, t, J=6.6Hz), 3.65(3H, s), 3.89−3.97(4H, m), 4.03(4H, q, J=7.3Hz), 6.39(1H, d, J=2.2Hz), 6.43(2H, d, J=2.2Hz), 6.58−6.66(2H, m), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.89(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.84(1H, s), 8.20(1H, d, J=9.5Hz)。
【0489】
(94b)4−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ブタン酸実施例(94a)で得られた4−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ブタン酸 メチルエステル337mgおよび水酸化ナトリウム33.2mgを用いて実施例(1e)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として268mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=6.6Hz), 1.43(6H, t, J=6.6Hz), 2.06(2H, quintet, J=6.6Hz), 2.52(2H, t, J=6.6Hz), 3.87−3.97(4H, m), 4.04(4H, q, J=6.6Hz), 6.38−6.47(3H, m), 6.58−6.66(2H, m), 6.80−6.92(3H, m), 7.86(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz)。
【0490】
(94c)7−[3−(N−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン−3−イル)カルバモイル)−プロポキシ]−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(94b)で得られた4−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−ブタン酸200mgのN,N−ジメチルホルムアミド溶液5mlにトリエチルアミン0.094ml、アジ化ジフェニルホスホリル0.094mlおよび3−アミノキヌクリジン 二塩酸塩80.4mgを加えて室温で24時間攪拌した。反応液に水を加え、塩化メチレンで抽出した。塩化メチレン層を飽和重曹水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:アセトン/塩化メチレン=1/2)で分離精製し、標記化合物を透明油状物質として225mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.41(6H, t, J=7.3Hz), 1.43−1.52(1H, m), 1.68−1.77(2H, m), 1.93(2H, quintet, J=6.6Hz), 2.00−2.10(2H, m), 2.21(2H, t, J=7.3Hz), 2.52−2.80(3H, m), 3.03−3.12(1H, m), 3.23−3.32(1H, m), 3.47−3.55(1H, m), 3.76(2H, t, J=6.6Hz), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 4.01(4H, q, J=7.3Hz), 4.09−4.18(1H, m), 6.35(1H, d, J=2.2Hz), 6.40(2H, d, J=2.2Hz), 6.57(1H, t, J=2.2Hz), 6.61(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.79−6.87(3H, m), 7.81(1H, s), 8.15(1H, d, J=8.8Hz)。
【0491】
(94d)3−(4−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ブチリルアミノ)−1−メチル−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン メタンスルホナート
実施例(94c)で得られた7−[3−(N−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン−3−イル)カルバモイル)−プロポキシ]−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド204mgおよびメタンスルホン酸メチル95.9mgを用いて実施例(3b)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として158mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.43(6H, t, J=7.3Hz), 1.75−1.82(1H, m), 2.00−2.12(4H, m), 2.30−2.40(2H, m), 2.43(2H, t, J=7.3Hz), 2.74(3H, s), 3.10(3H, s), 3.24−3.44(3H, m), 3.49−3.57(1H, m), 3.87−3.95(4H, m), 4.00−4.10(5H, m), 4.18−4.27(1H, m), 4.35−4.43(1H, m), 6.30(1H, d, J=2.2Hz), 6.42(2H, d, J=2.2Hz), 6.59(1H, t, J=2.2Hz), 6.63(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.82(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.92(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.79(1H, s), 8.18(1H, d, J=8.8Hz), 8.60(1H, d, J=6.6Hz).
融点:120−122℃。
【0492】
実施例95
1−(7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−5−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−758)
実施例(93m)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−5−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド166mgおよび1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン27.9mgを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として160mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.18(3H, t, J=7.3Hz), 1.35(6H, bs), 1.42(6H, t, J=7.3Hz), 1.62−1.79(4H, m), 3.24(6H, t, J=7.3Hz), 3.50−3.57(2H, m), 3.64(6H, t, J=7.3Hz), 3.77(2H, t, J=6.6Hz), 3.87(2H, q, J=7.3Hz), 3.90(3H, s), 4.02(4H, q, J=7.3Hz), 5.91(1H, d, J=2.2Hz), 6.31(1H, d, J=2.2Hz), 6.34(2H, d, J=1.5Hz), 6.57(1H, t, J=2.2Hz), 6.66(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.86(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 7.49(1H, s).
融点:127−130℃。
【0493】
実施例96
1−(8−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−5−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−827)
(96a)7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−5−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(93l)で得られた1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−5−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド340mg、炭酸カリウム131mgおよび1,8‐ジブロモオクタン515mgを用いて実施例(11i)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として357mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.19(3H, t, J=7.3Hz), 1.29−1.42(8H, m), 1.43(6H, t, J=7.3Hz), 1.69(2H, quintet, J=7.3Hz), 1.84(2H, quintet, J=7.3Hz), 3.40(2H, t, J=6.6Hz), 3.79(2H, t, J=6.6Hz), 3.84−3.92(5H, m), 4.02(4H, q, J=7.3Hz), 5.92(1H, d, J=2.2Hz), 6.30(1H, d, J=2.2Hz), 6.38(2H, d, J=1.5Hz), 6.57(1H, t, J=2.2Hz), 6.65(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.88(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 7.55(1H, s)。
【0494】
(96b)1−(8−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−5−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(96a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−5−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド163mgおよび1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン26.9mgを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として168mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.19(3H, t, J=7.3Hz), 1.26−1.40(8H, m), 1.42(6H, t, J=7.3Hz), 1.64−1.78(4H, m), 3.25(6H, t, J=7.3Hz), 3.50−3.55(2H, m), 3.65(6H, t, J=7.3Hz), 3.80(2H, t, J=6.6Hz), 3.87(2H, q, J=7.3Hz), 3.90(3H, s), 4.02(4H, q, J=7.3Hz), 5.92(1H, d, J=2.2Hz), 6.31(1H, d, J=2.2Hz), 6.35(2H, d, J=1.5Hz), 6.59(1H, t, J=2.2Hz), 6.66(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.86(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 7.49(1H, s).
融点:120−123℃。
【0495】
実施例97
1−(8−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−5−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル)−1−メチルピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−826)
実施例(96a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−5−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド176mgおよび1−メチルピペリジン1mlを用いて実施例(11j)と同様にして反応を行い、標記化合物を黄色固体として101mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.19(3H, t, J=7.3Hz), 1.26−1.42(8H, m), 1.42(6H, t, J=7.3Hz), 1.64−1.96(10H, m), 3.32(3H, s), 3.61−3.75(6H, m), 3.78(2H, t, J=6.6Hz), 3.87(2H, q, J=7.3Hz), 3.90(3H, s), 4.02(4H, q, J=7.3Hz), 5.92(1H, d, J=2.2Hz), 6.31(1H, d, J=2.2Hz), 6.36(2H, d, J=2.2Hz), 6.57(1H, t, J=2.2Hz), 6.65(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.86(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 7.51(1H, s)。
【0496】
実施例98
3−(3−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]プロピルカルバモイル)−1−メチル−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン メタンスルホナート(例示化合物番号:2−859)
(98a)7−(3−ブロモプロポキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(44f)で得られた1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド400mg、炭酸カリウム163mgおよび1,3−ジブロモプロパン476mgを用いて実施例(11i)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として386mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 1.44(6H, t, J=7.3Hz), 2.26(2H, quintet, J=5.9Hz), 3.53(2H, t, J=5.9Hz), 3.93(2H, q, J=7.3Hz), 4.00−4.08(6H, m), 6.44(3H, d, J=2.2Hz), 6.58−6.66(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.91(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.85(1H, s), 8.22(1H, d, J=8.8Hz)。
【0497】
(98b)7−(3−アジド−プロポキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(98a)で得られた7−(3−ブロモプロポキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド386mgのN,N−ジメチルホルムアミド溶液4mlにアジ化ナトリウム120mgを加えて室温で24時間攪拌した。反応液に希塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を飽和重曹水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/1)で分離精製し、標記化合物を透明油状物質として363mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 1.44(6H, t, J=7.3Hz), 1.99(2H, quintet, J=6.6Hz), 3.47(2H, t, J=6.6Hz), 3.88−3.98(4H, m), 4.04(4H, q, J=7.3Hz), 6.40−6.46(3H, m), 6.58−6.66(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.91(1H, dd, J=2.2, 9.5Hz), 7.84(1H, s), 8.21(1H, d, J=8.8Hz)。
【0498】
(98c)7−(3−アミノ−プロポキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(98b)で得られた7−(3−アジド−プロポキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド363mgおよび10%パラジウム炭素60mgを用いて実施例(1g)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として279mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.17(3H, t, J=7.3Hz), 1.39(6H, t, J=7.3Hz), 2.24(2H, br), 3.17(2H, br), 3.83−4.04(8H, m), 6.28−6.39(3H, m), 6.56(1H, s), 6.61(1H, t, J=8.8Hz), 6.81(2H, d, J=6.6Hz), 6.89(1H, d, J=7.3Hz), 7.72(1H, s), 8.09(1H, d, J=8.8Hz), 8.36(2H, br)。
【0499】
(98d)7−[3−[(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボニル)−アミノ]−プロポキシ]−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(98c)で得られた7−(3−アミノ−プロポキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド178mg、トリエチルアミン0.088ml、アジ化ジフェニルホスホリル113mgおよび1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボン酸 一塩酸塩72.4mgを用いて実施例(94c)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として186mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=6.8Hz), 1.44(6H, t, J=6.8Hz), 1.26−1.34(1H, m), 1.49−1.62(2H, m), 1.67−1.75(1H, m), 1.86−1.91(1H, m), 1.94(2H, quintet, J=6.8Hz), 2.27−2.33(1H, m), 2.69−2.80(2H, m), 2.81−2.99(3H, m), 3.28−3.48(3H, m), 3.88−3.95(4H, m), 4.04(4H, q, J=6.8Hz), 6.39(1H, d, J=2.0Hz), 6.42(2H, d, J=2.0Hz), 6.58−6.66(2H, m), 6.81−6.88(3H, m), 7.82(1H, s), 8.19(1H, d, J=8.8Hz)。
【0500】
(98e)3−(3−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]プロピルカルバモイル)−1−メチル−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン メタンスルホナート
実施例(98d)で得られた7−[3−[(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン−3−カルボニル)−アミノ]−プロポキシ]−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド168mgおよびメタンスルホン酸メチル79.0mgを用いて実施例(3b)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として124mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.19(3H, t, J=7.3Hz), 1.43(6H, t, J=7.3Hz), 1.75−1.87(1H, m), 1.91−2.01(3H, m), 2.03−2.14(1H, m), 2.25−2.37(1H, m), 2.48−2.54(1H, m), 2.67(3H, s), 3.07(3H, s), 3.31−3.49(6H, m), 3.69−3.84(3H, m), 3.90(2H, q, J=7.3Hz), 3.95(2H, t, J=5.9Hz), 4.03(4H, q, J=7.3Hz), 6.38−6.42(3H, m), 6.59(1H, t, J=2.2Hz), 6.63(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 6.82(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.97(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.77(1H, s), 8.18(1H, d, J=8.8Hz), 8.24(1H, t, J=5.1Hz)。
【0501】
実施例99
1−[7−[3−(N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチル−カルバモイル)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−120)
(99a)7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチルアミド
実施例(11f)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸200mg,シュウ酸クロリド0.08ml,(3,5−ジフルオロフェニル)−メチルアミン73mgおよびトリエチルアミン0.13mlを用いて実施例(1f)と同様に反応を行い,標記化合物を無色泡状物として155mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 3.45(3H, s), 3.81(6H, s), 4.99(2H, s), 6.43(2H, d, J=2.2Hz), 6.46(1H, d, J=2.4Hz), 6.65(2H, m), 6.89(2H, dd, J=2.0, 8.0Hz), 7.01(1H, dd, J=2.2, 8.9Hz), 7.27−7.37(5H, m), 7.91(1H, s), 8.24(1H, d, J=8.9Hz)。
【0502】
(99b)1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチルアミド
実施例(99a)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチルアミド145mgおよび10%パラジウムー炭素30mgを用いて実施例(11h)と同様に反応を行い、標記化合物を黄色泡状物として122mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 3.44(3H, s), 3.79(6H, s), 6.44(2H, d, J=2.2Hz), 6.51(1H, d, J=2.1Hz), 6.56(1H, m), 6.60−6.65(1H, m), 6.87(2H, dd, J=1.8, 5.9Hz), 6.95(1H, dd, J=2.0, 8.9Hz), 7.87(1H, s), 8.03(1H, d, J=9.0Hz)。
【0503】
(99c)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチルアミド
実施例(99b)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチルアミド115mg,1,7−ジブロモヘプタン0.13mlおよび炭酸カリウム51mgを用いて実施例(11i)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を黄色泡状物として101mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.32−1.46(6H, m), 1.70−1.77(2H, m), 1.81−1.84(2H, m), 3.40(2H, t, J=6.7Hz), 3.46(3H, s), 3.84(6H, s), 3.87(2H, t, J=6.3Hz), 6.41(1H, d, J=2.2Hz), 6.50(2H, d, J=2.2Hz), 6.60−6.65(2H, m), 6.88−6.94(3H, m), 7.92(1H, s), 8.25(1H, d, J=9.1Hz)。
【0504】
(99d)1−[7−[3−(N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチル−カルバモイル)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(99c)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−メチルアミド95mgおよび1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン20mgを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を単茶色粉末として101mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.39(6H, br), 1.70−1.77(2H, br), 2.02(2H, br), 3.36(6H, br), 3.48(3H, s), 3.53−3.58(2H, dd, m), 3.72(6H, br), 3.83(6H, s), 3.86(2H, t, J=6.2Hz), 6.41(1H, d, J=2.1Hz), 6.47(2H, d, J=2.1Hz), 6.60−6.65(2H, m), 6.88(2H, dd, J=1.9, 7.9Hz), 6.94(1H, dd, J=2.1, 8.9Hz), 7.85(1H, s), 8.22(1H, d, J=9.0Hz).
融点:128〜130℃。
【0505】
実施例100
1−[7−[3−(N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−プロピル−カルバモイル)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−199)
(100a)7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)アミド
実施例(11f)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸3.0g,クロロ蟻酸イソブチル1.1ml,トリエチルアミン1.94mlおよび3,5−ジフルオロアニリン986mgを用いて実施例(54c)と同様に反応,精製を行い、標記化合物を無色結晶として2.06g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 3.83(6H, s), 5.03(2H, s), 6.49(2H, d, J=2.2Hz), 6.51−6.56(1H, m), 6.57(1H, d, J=2.2Hz), 6.67(1H, t, J=2.2Hz), 7.16(1H, dd, J=2.3, 8.9Hz), 7.28−7.43(7H, m), 8.46(1H, d, J=9.2Hz), 8.78(1H, s)。
【0506】
(100b)7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−プロピルアミド実施例(100a)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)アミド200mg,55%水素化ナトリウム24mgおよび1−ブロモプロパン0.13mlを用いて実施例(54d)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を無色泡状物として97mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 0.93(3H, t, J=7.4Hz), 1.57−1.66(2H, m), 3.79−3.85(8H, m), 4.97(2H, s), 6.40(2H, d, J=2.2Hz), 6.43(1H, d, J=2.4Hz), 6.59−6.64(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.1, 8.1Hz), 6.99(1H, dd, J=2.3, 9.1Hz), 7.26−7.36(5H, m), 7.82(1H, s), 8.22(1H, d, J=8.9Hz)。
【0507】
(100c)1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−プロピルアミド
実施例(100b)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−プロピルアミド90mgおよび10%パラジウム炭素20mgを用いて実施例(11h)と同様に反応を行い、標記化合物を黄色泡状物として75mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 0.90(3H, t, J=7.3Hz), 1.59(2H, m), 3.75−3.84(8H, m), 6.40(2H, d, J=2.0Hz), 6.48(1H, d, J=2.0Hz), 6.55(1H, s), 6.63(1H, m), 6.82(2H, dd, J=1.8, 7.8Hz), 6.93(1H, dd, J=1.9, 9.0Hz), 7.77(1H, s), 7.99(1H, d, J=8.9Hz)。
【0508】
(100d)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−プロピルアミド
実施例(100c)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−プロピルアミド70mg,1,7−ジブロモヘプタン0.07mlおよび炭酸カリウム29mgを用いて実施例(11i)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を無色泡状物として67mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 0.93(3H, t, J=7.4Hz), 1.30−1.48(6H, m), 1.57−1.67(2H, m), 1.69−1.76(2H, m), 1.81−1.88(2H, m), 3.40(2H, t, J=7.0Hz), 3.82−3.88(10H, m), 6.38(1H, d, J=2.2Hz), 6.47(2H, d, J=2.2Hz), 6.59−6.64(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.1, 8.1Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 8.9Hz), 7.83(1H, s), 8.21(1H, d, J=9.0Hz)。
【0509】
(100e)1−[7−[3−(N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−プロピル−カルバモイル)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(100d)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−プロピルアミド64mgおよび1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン13mgを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を白色固体として62mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 0.93(3H, t, J=7.4Hz), 1.38(6H, br), 1.56−1.66(2H, m), 1.69−1.77(4H, br), 3.40(6H, br), 3.51−3.58(2H, m), 3.74(6H, br), 3.80−3.87(10H, m), 6.38(1H, d, J=2.1Hz), 6.43(2H, d, J=2.1Hz), 6.61−6.65(2H, m), 6.83(2H, dd, J=2.1, 7.8Hz), 6.92(1H, dd, J=2.1, 9.0Hz), 7.76(1H, s), 8.19(1H, d, J=9.1Hz).
融点:〜125℃。
【0510】
実施例101
1−[7−[3−(N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−イソプロピル−カルバモイル)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−747)
(101a)7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−イソプロピルアミド
実施例(100a)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)アミド200mg,55%水素化ナトリウム24mgおよび2−ブロモプロパン0.14mlを用いて実施例(54d)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を橙色泡状物として34mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(6H, d, J=6.8Hz), 3.80(6H, s), 4.90−5.05(1H, m), 4.96(2H, s), 6.34(2H, br), 6.39(1H, br), 6.61(1H, s), 6.69(1H, m), 6.82(2H, d, J=10.0Hz), 6.98(1H, dd, J=2.6, 9.2Hz), 7.26−7.28(2H, m), 7.30−7.36(3H, m), 7.59(1H, br), 8.24(1H, d, J=9.0Hz)。
【0511】
(101b)1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−イソプロピルアミド
実施例(101a)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−イソプロピルアミド32mgおよび10%パラジウム炭素10mgを用いて実施例(11h)と同様に反応を行い、標記化合物を淡黄色泡状物として27mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(6H, d, J=6.4Hz), 3.78(6H, s), 4.96(1H, m), 6.37(2H, br), 6.43(1H, s), 6.56(1H, s), 6.73(1H, m), 6.82(2H, d, J=7.3Hz), 6.93(1H, d, J=7.9Hz), 7.56(1H, br), 8.04(1H, d, J=8.4Hz).
(101c)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−イソプロピルアミド
実施例(101b)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−イソプロピルアミド26mg,1,7−ジブロモヘプタン0.027mlおよび炭酸カリウム11mgを用いて実施例(11i)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を白色固体として30mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(6H, d, J=6.6Hz), 1.33−1.48(6H, m), 1.69−1.48(2H, m), 1.81−1.88(2H, m), 3.39(2H, t, J=6.8Hz), 3.83−3.87(8H, m), 4.90−5.10(1H, m), 6.35, (1H, s), 6.40(2H, br), 6.61(1H, s), 6.68−6.69(1H, m), 6.83(2H, m), 6.93(1H, d, J=7.9Hz), 7.64(1H, br), 8.32(1H, d, J=9.0Hz)。
【0512】
(101d)1−[7−[3−(N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−イソプロピル−カルバモイル)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(101c)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−イソプロピルアミド29mgおよび1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン6mgを用いて実施例(11j)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を白色固体として17mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.12(6H, d, J=6.6Hz), 1.39(6H, br), 1.50−1.95(4H, br), 3.57−3.90(22H, m), 4.99(1H, m), 6.33(1H, s), 6.38(2H, s), 6.59(1H, s), 6.70(1H, m), 6.81(2H, d, J=8.1Hz), 6.92(1H, d, J=7.7Hz), 7.57(1H, s), 8.22(1H, d, J=8.1Hz).
融点:131〜134℃。
【0513】
実施例102
1−[7−[3−(N−アリル−N−(3,5−ジフルオロフェニル)−カルバモイル)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−256)
(102a)1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−アミド
実施例(100a)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−アミド1.0gおよび10%パラジウム炭素200mgを用いて実施例(11h)と同様に反応を行い、標記化合物を淡黄色固体として460mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 3.82(6H, s), 6.49(1H, d, J=2.1Hz), 6.79(1H, t, J=2.2Hz), 6.91(2H, d, J=2.2Hz), 6.95(1H, m), 7.02(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.51(2H, dd, J=1.9, 9.2Hz), 8.26(1H, d, J=8.9Hz), 8.59(1H, s).
(102b)1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−アミド
実施例(102a)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−アミド460mgの無水N,N−ジメチルホルムアミド5ml溶液に炭酸カリウム211mgを添加して室温で15分間攪拌した後,クロロメチルメチルエーテル0.23mlを滴下し,室温で24時間撹拌した。塩化メチレンで希釈した反応液を希塩酸,水,飽和重曹水,飽和食塩水で順次洗浄し,無水硫酸マグネシウム乾燥後、溶媒を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶剤:塩化メチレン/メタノール=100/1 ;ヘキサン/酢酸エチル=3/1〜2/1)で精製し,標記化合物を白色固体として371mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 3.44(3H, s), 3.85(6H, s), 5.17(2H, s), 6.51−6.56(3H, m), 6.66(1H, t, J=2.1Hz), 6.78(1H, d, J=2.2Hz), 7.23(1H, dd, J=2.2, 8.9Hz), 7.39(2H, dd, J=2.0, 8.8Hz), 8.48(1H, d, J=9.1Hz), 8.82(1H, s)。
【0514】
(102c)1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−アリル−N−(3,5−ジフルオロフェニル)−アミド実施例(102b)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)アミド165mg,55%水素化ナトリウム22mgおよび3−ブロモプロぺン0.11mlを用いて実施例(54d)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を無色泡状物として160mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 3.42(3H, s), 3.83(6H, s), 4.49(2H, d, J=5.3Hz), 5.12(2H, s), 5.20(1H, d, J=10.2Hz), 5.32(1H, d, J=16.9Hz), 5.89−5.99(1H, m), 6.49(2H, d, J=2.2Hz), 6.57−6.64(3H, m), 6.85(2H, dd, J=2.1, 8.1Hz), 7.05(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.94(1H, s), 8.22(1H, d, J=8.9Hz)。
【0515】
(102d)1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−アリル−N−(3,5−ジフルオロフェニル)−アミド
実施例(102c)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−アリル−N−(3,5−ジフルオロフェニル)アミド145mgに4N−塩化水素/酢酸エチル5mlを加え室温で1時間撹拌した。反応液をジエチルエーテルで希釈して析出した固体をろ取し乾燥して、標記化合物を白色固体として135mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 3.82(6H, s), 4.43(2H, d, J=5.4Hz), 5.12(1H, dd, J=1.2, 10.2Hz), 5.30(1H, dd, J=1.2, 17.1Hz), 5.80−5.90(1H, m), 6.38(1H, d, J=2.1Hz), 6.65(2H, d, J=1.8Hz), 6.75(1H, t, J=2.2Hz), 6.80(1H, dd, J=2.1, 8.8Hz), 7.00−7.11(3H, m), 7.91(1H, d, J=8.9Hz), 8.06(1H, s)。
【0516】
(102e)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−アリル−N−(3,5−ジフルオロフェニル)−アミド
実施例(102d)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−アリル−N−(3,5−ジフルオロフェニル)アミド128mg,1,7−ジブロモヘプタン0.13mlおよび炭酸カリウム59mgを用いて実施例(11i)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を無色泡状物として69mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.31−1.48(6H, m), 1.69−1.78(2H, m), 1.81−1.88(2H, m), 3.40(2H, t, J=6.9Hz), 3.84(6H, s), 3.87(2H, t, J=6.4Hz), 4.49(2H, d, J=5.7Hz), 5.19(1H, dd, J=1.1, 10.3Hz), 5.32(1H, d, J=17.0Hz), 5.89−5.99(1H, m), 6.40(1H, d, J=2.2Hz), 6.48(2H, d, J=2.2Hz), 6.57−6.63(2H, m), 6.85(2H, dd, J=2.1, 8.1Hz), 6.91(1H, dd, J=2.2, 8.9Hz), 7.90(1H, s), 8.21(1H, d, J=9.1Hz)。
【0517】
(102f)1−[7−[3−(N−アリル−N−(3,5−ジフルオロフェニル)−カルバモイル)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(102e)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−アリル−N−(3,5−ジフルオロフェニル)−アミド66mgおよび1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン14mgを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を白色粉末として43mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.39(6H, br), 1.69−1.77(4H, m), 3.38(6H, br), 3.55−3.59(2H, m), 3.74(6H, br), 3.83−3.89(8H, m), 4.47(2H, d, J=5.4Hz), 5.19(1H, d, J=10.3Hz), 5.30(1H, d, J=17.3Hz), 5.88−5.97(1H, m), 6.39(1H, d, J=2.1Hz), 6.46(2H, d, J=2.1Hz), 6.58−6.64(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.0, 8.0Hz), 6.92(1H, dd, J=2.1, 9.0Hz), 7.84(1H, s), 8.19(1H, d, J=9.0Hz).
融点:〜115℃。
【0518】
実施例103
1−[7−[3−(N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)−カルバモイル)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−871)
(103a)1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)−アミド
実施例(102b)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−アミド165mg,55%水素化ナトリウム22mgおよび3−ブロモプロピン0.10mlを用いて実施例(54d)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を黄色泡状物として150mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 2.24(1H, t, J=2.4Hz), 3.42(3H, s), 3.84(6H, s), 4.65(2H, d, J=2.4Hz), 5.12(2H, s), 6.49(2H, d, J=2.2Hz), 6.61−6.70(3H, m), 6.96(2H, dd, J=2.1, 7.6Hz), 7.06(1H, dd, J=2.2, 8.9Hz), 7.98(1H, s), 8.24(1H, d, J=9.0Hz)。
【0519】
(103b)1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)−アミド
実施例(103a)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)−アミド140mgを用いて実施例(102d)と同様に反応,精製して標記化合物を淡茶色固体として121mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 3.21(1H, t, J=2.5Hz), 3.82(6H, s), 4.67(2H, d, J=2.5Hz), 6.38(1H, d, J=2.2Hz), 6.65(2H, d, J=2.1Hz), 6.74(1H, t, J=2.2Hz), 6.80(1H, dd, J=2.2, 8.9Hz), 7.06−7.14(1H, m), 7.16(2H, dd, J=2.2, 8.2Hz), 7.90(1H, d, J=8.9Hz), 8.06(1H, s)。
【0520】
(103c)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)−アミド
実施例(103b)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)−アミド114mg,1,7−ジブロモヘプタン0.12mlおよび炭酸カリウム48mgを用いて実施例(11i)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を淡黄色泡状物として91mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.31−1.48(6H, m), 1.70−1.78(2H, m), 1.80−1.88(2H, m), 2.24(1H, t, J=2.4Hz), 3.40(2H, t, J=6.7Hz), 3.84(6H, s), 3.87(2H, t, J=6.4Hz), 4.65(2H, d, J=2.4Hz), 6.41(1H, d, J=2.2Hz), 6.49(2H, d, J=2.2Hz), 6.63(1H, t, J=2.2Hz), 6.64−6.70(1H, m), 6.91−6.97(3H,m), 7.95(1H, s), 8.22(1H, d, J=9.0Hz)。
【0521】
(103d)1−[7−[3−(N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)−カルバモイル)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(103c)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)−アミド87mgおよび1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン18mgを用いて実施例(11j)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を淡黄色粉末として62mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.39(6H, br), 1.69−1.77(4H, m), 2.28(1H, t, J=2.3Hz), 3.33(6H, br), 3.54−3.58(2H, m), 3.71(6H, br), 3.80−3.86(8H, m), 4.63(2H, d, J=2.2Hz), 6.40(1H, d, J=2.0Hz), 6.46(2H, d, J=2.1Hz), 6.62(1H, t, J=2.1Hz), 6.65−6.70(1H, m), 6.92−6.96(3H,m), 7.88(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.9Hz).
融点:124〜127℃。
【0522】
実施例104
1−[7−[3−(N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル)−1−(3−エトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−180)
(104a)1−(2−ヒドロキシ−4−メトキシメトキシフェニル)−エタノン
1−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−エタノン50gの無水テトラヒドロフラン350ml溶液に,氷冷し撹拌しながら,55%水素化ナトリウム15.8gを加えた。氷冷で2時間撹拌後,クロロメチルメチルエーテル27.2mlを滴下し,室温で20時間攪拌した。反応液の溶媒を留去後,残渣を希塩酸で中和し,酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し,無水硫酸マグネシウムで乾燥後,溶媒を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶剤:ヘキサン/酢酸エチル=10/1〜5/1)で精製し,標記化合物を無色油状物質として35.6g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 2.57(3H, s), 3.48(3H, s), 5.21(2H, s), 6.55(1H, dd, J=2.4, 8.8Hz), 6.60(1H, d, J=2.4Hz), 7.65(1H, d, J=8.9Hz)。
【0523】
(104b)1−(2−メトキシ−4−メトキシメトキシフェニル)−エタノン
実施例(104a)で得られた1−(2−ヒドロキシ−4−メトキシメトキシフェニル)−エタノン89.8g,ヨードメタン42.7mlおよび炭酸カリウム94.9gを用いて実施例(11b)と同様に反応を行い,標記化合物を無色油状物として85.6g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 2.58(3H, s), 3.49(3H, s), 3.90(3H, s), 5.22(2H, s), 6.61(1H, d, J=2.2Hz), 6.66(1H, dd, J=2.1, 8.7Hz), 7.80(1H, d, J=8.8Hz).
(104c)3−(2−メトキシ−4−メトキシメトキシフェニル)−3−オキソ−プロピオン酸メチルエステル
実施例(104b)で得られた1−(2−メトキシ−4−メトキシメトキシフェニル)−エタノン85.6g,55%水素化ナトリウム20.0gおよび炭酸ジメチル400mlを用いて実施例(11c)と同様に反応を行い,標記化合物を黄色油状物として54.9g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 3.49(3H, s), 3.72(3H, s), 3.87(3H, s), 3.94(2H, s), 5.22(2H, s), 6.60(1H, d, J=2.1Hz), 6.69(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.92(1H, d, J=8.8Hz)。
【0524】
(104d)3−ジメチルアミノ−2−(2−メトキシ−4−メトキシメトキシベンゾイル)−アクリル酸 メチルエステル
実施例(104c)で得られた3−(2−メトキシ−4−メトキシメトキシフェニル)−3−オキソ−プロピオン酸 メチルエステル54.9gおよびN,N−ジメチルホルムアミド
ジメチルアセタール54.8mlを用いて実施例(11d)と同様に反応を行い,標記化合物を黄色油状物として63.7g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 2.80−3.20(6H, br), 3.49(3H, s), 3.50(3H, s), 3.78(3H, s), 5.20(2H, s), 6.54(1H, d, J=2.2Hz), 6.64(1H, dd, J=2.2, 8.7Hz), 7.56(1H, d, J=8.6Hz), 7.64(1H, s)。
【0525】
(104e)1−(3−ベンジルオキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル
実施例(104d)で得られた3−ジメチルアミノ−2−(2−メトキシ−4−メトキシメトキシベンゾイル)−アクリル酸 メチルエステル5.04g,3−ベンジルオキシアニリン4.75gおよび炭酸カリウム4.31gを用いて実施例(11e)と同様に反応を行って、標記化合物を淡黄色固体として6.06g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 3.42(3H, s), 3.92(3H, s), 5.12(4H, s), 6.60(1H, d, J=2.2Hz), 7.00−7.03(2H, m), 7.14(1H, dd, J=2.2, 9.0Hz), 7.17−7.20(1H, m), 7.34−7.46(5H, m), 7.51(1H, t, J=8.2Hz), 8.48(1H, d, J=8.9Hz), 8.51(1H, s)。
【0526】
(104f)1−(3−ベンジルオキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸
実施例(104e)で得られた1−(3−ベンジルオキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル5.96gおよび水酸化ナトリウム2.7gを用いて実施例(1e)と同様に反応を行って、標記化合物を白色固体として4.97g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 3.43(3H, s), 5.13, 5.15, 5.16, 5.17(total 4H, each s), 6.73(1H, d, J=2.2Hz), 7.01(1H, d, J=3.3Hz), 7.02(1H, d, J=1.3Hz), 7.21−7.24(1H, m), 7.25−7.28(1H, m), 7.34−7.45(5H, m), 7.53(1H, t, J=8.5Hz), 8.48(1H, d, J=9.2Hz), 8.75(1H, s)。
【0527】
(104g)1−(3−ベンジルオキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−アミド
実施例(104f)で得られた1−(3−ベンジルオキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸4.86g,クロロ蟻酸イソブチル1.63ml,トリエチルアミン3.14mlおよび3,5−ジフルオロアニリン1.6gを用いて実施例(54c)と同様に反応を行って、標記化合物を淡黄色固体として4.58g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 3.43(3H, s), 5.12, 5.13, 5.148, 5.15(total 4H, each s), 6.52−6.57(1H, m), 6.71(1H, d, J=2.2Hz), 7.02(1H, d, J=1.9Hz), 7.04(1H, d, J=1.2Hz), 7.20−7.27(2H, m), 7.34−7.46(7H, m), 7.53(1H, t, J=8.4Hz), 8.49(1H, d, J=8.9Hz), 8.83(1H, s)。
【0528】
(104h)1−(3−ベンジルオキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(104g)で得られた1−(3−ベンジルオキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−アミド4.55g,55%水素化ナトリウム549mgおよびヨードエタン2.66mlを用いて実施例(54d)と同様に反応を行って、標記化合物を淡黄色泡状物として3.93g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.0Hz), 3.40(3H, s), 3.93(2H, q, J=7.0Hz), 5.09(2H, s), 5.10(2H, s), 6.56(1H, d, J=2.2Hz), 6.60−6.66(1H, m), 6.84(2H, dd, J=2.1, 8.0Hz), 6.95(1H, d, J=3.7Hz), 6.96(1H, d, J=1.3Hz), 7.05(1H, dd, J=2.3, 9.2Hz), 7.15−7.17(1H, m), 7.34−7.52(6H, m), 7.89(1H, s), 8.23(1H, d, J=9.0Hz)。
【0529】
(104i)1−(3−ヒドロキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(104h)で得られた1−(3−ベンジルオキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド3.9gのエタノール50ml溶液に10%パラジウム炭素を加え,水素雰囲気下で1時間撹拌した。触媒をろ過して塩化メチレンで洗浄し,合わせたろ液の溶媒を減圧濃縮した。析出した固体をジイソプロピルエーテル中で懸濁してろ取し、標記化合物を白色固体として3.1g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.15(3H, t, J=7.0Hz), 3.37(3H, s), 3.70−3.93(2H, m), 5.056, 5.060(total 2H, each s), 6.54−6.63(3H, m), 6.78−6.83(3H, m), 6.99(1H, dd, J=2.0, 9.0Hz), 7.09(1H, dd, J=2.1, 8.2Hz), 7.37(1H, t, J=8.0Hz), 8.15(1H, d, J=8.9Hz), 8.22(1H, s)。
【0530】
(104j)1−(3−エトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(104i)で得られた1−(3−ヒドロキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド1.5g,ヨードエタン0.49mlおよび炭酸カリウム863mgを無水N,N−ジメチルホルムアミド20ml中で混合し,室温で二日間撹拌した。反応液を水で希釈し,塩化メチレンで抽出した。抽出液を希塩酸,水,飽和重曹水,飽和食塩水で順次洗浄後,無水硫酸マグネシウムで乾燥し,溶媒を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶剤:ヘキサン/酢酸エチル=1/1〜1/3)で精製して、標記化合物を淡黄色油状物として2.1g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.2Hz), 1.45(3H, t, J=7.1Hz), 3.40(3H, s), 3.93(2H, q, J=7.2Hz), 4.07(2H, q, J=7.0Hz), 5.10(2H, s), 6.57(1H, d, J=2.2Hz), 6.60−6.66(1H, m), 6.83−6.85(3H, m), 6.91(1H, d, J=7.9Hz), 7.04−7.09(2H, m), 7.46(1H, t, J=8.1Hz), 7.90(1H, s), 8.25(1H, d, J=8.9Hz)。
【0531】
(104k)1−(3−エトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(104j)で得られた1−(3−エトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド2.1gを用いて実施例(102d)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として1.36g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.17(3H, t, J=7.1Hz), 1.42(3H, t, J=7.0Hz), 3.89(2H, q, J=7.1Hz), 4.01(2H, q, J=7.0Hz), 6.42(1H, s), 6.63(1H, t, J=8.6Hz), 6.77−6.82(4H, m), 6.90(1H, d, J=8.5Hz), 7.02(1H, dd, J=1.7, 8.5Hz), 7.37(1H, t, J=8.0Hz), 7.79(1H, s), 7.99(1H, d, J=8.8Hz)。
【0532】
(104l)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−エトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(104k)で得られた1−(3−エトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド650mg,1,7−ジブロモヘプタン0.71mlおよび炭酸カリウム290mgを用いて実施例(11i)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を無色泡状物として717mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.1Hz), 1.34−1.47(9H, m), 1.68−1.88(2H, m), 1.81−1.88(2H, m), 3.39(2H, t, J=6.7Hz), 3.84(2H, t, J=6.4Hz), 3.93(2H, q, J=7.1Hz), 4.07(2H, q, J=7.2Hz), 6.34(1H, d, J=2.2Hz), 6.60−6.65(1H, m), 6.83−6.85(3H, m), 6.89−6.92(2H, m), 7.08(1H, dd, J=2.3, 8.5Hz), 7.47(1H, t, J=8.2Hz), 7.86(1H, s), 8.22(1H, d, J=9.0Hz)。
【0533】
(104m)1−[7−[3−(N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル)−1−(3−エトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(104l)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−エトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド200mgおよび1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン43mgを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を白色粉末として227mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.1Hz), 1.36(6H, br), 1.45(3H, t, J=6.8Hz), 1.65−1.80(4H, m), 3.25−3.29(6H, m), 3.50−3.55(2H, m), 3.65−3.69(6H, m), 3.82(2H, t, J=6.1Hz), 3.91(2H, q, J=7.1Hz), 4.07(2H, q, J=6.8Hz), 6.33(1H, d, J=2.1Hz), 6.61−6.67(1H, m), 6.81−6.84(3H, m), 6.88−6.93(2H, m), 7.08(1H, dd, J=2.3, 8.4Hz), 7.48(1H, t, J=8.2Hz), 7.79(1H, s), 8.19(1H, d, J=8.9Hz).
融点:〜112℃。
【0534】
実施例105
1−[7−[3−(N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル)−1−(3−エトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−ピリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−166)
実施例(104l)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−エトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド200mgおよびピリジン0.03mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を白色粉末として105mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.2Hz), 1.38(6H, br), 1.45(3H, t, J=6.9Hz), 1.67(2H, br), 2.00−2.10(2H, br), 3.81(2H, t, J=6.2Hz), 3.92(2H, q, J=7.2Hz), 4.07(2H, q, J=6.7Hz), 5.02(2H, t, J=7.4Hz), 6.32(1H, d, J=2.0Hz), 6.61−6.66(1H, m), 6.81−6.85(3H, m), 6.88−6.91(2H, m), 7.08(1H, dd, J=2.2, 8.4Hz), 7.48(1H, t, J=8.1Hz), 7.81(1H, s), 8.07−8.11(2H, m), 8.18(1H, d, J=9.1Hz), 8.46(1H, t, J=7.7Hz), 9.50(2H, d, J=5.8Hz).
融点:〜76℃。
【0535】
実施例106
1−[7−[3−(N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル)−1−(3−エトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−178)
実施例(104l)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−エトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド200mgおよびキヌクリジン43mgを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を白色粉末として193mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.1Hz), 1.37(6H, br), 1.45(3H, t, J=7.1Hz), 1.65−1.85(4H, br), 2.01(6H, br), 2.22(1H, br), 3.46−3.51(2H, m), 3.68−3.71(6H, m), 3.82(2H, t, J=6.1Hz), 3.92(2H, q, J=7.1Hz), 4.07(2H, q, J=7.0Hz), 6.33(1H, d, J=1.8Hz), 6.61−6.66(1H, m), 6.83−6.85(3H, m), 6.90−6.92(2H, m), 7.09(1H, dd, J=2.1, 8.4Hz), 7.49(1H, t, J=8.1Hz), 7.83(1H, s), 8.21(1H, d, J=9.0Hz)
融点:〜113℃。
【0536】
実施例107
1−[8−[3−(N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル)−1−(3−エトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−オクチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−378)
(107a)7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3−エトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(104k)で得られた1−(3−エトキシフェニル)―7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド650mg,1,8−ジブロモオクタン0.78mlおよび炭酸カリウム290mgを用いて実施例(11i)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を無色泡状物として759mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.2Hz), 1.30−1.47(11H, m), 1.67−1.74(2H, m), 1.80−1.87(2H, m), 3.40(2H, t, J=7.0Hz), 3.84(2H, t, J=6.4Hz), 3.93(2H, q, J=7.2Hz), 4.07(2H, q, J=7.1Hz), 6.34(1H, d, J=2.2Hz), 6.60−6.65(1H, m), 6.83−6.85(3H, m), 6.89−6.92(2H, m), 7.08(1H, dd, J=2.2, 8.4Hz), 7.47(1H, t, J=8.1Hz), 7.86(1H, s), 8.22(1H, d, J=9.0Hz)。
【0537】
(107b)1−[8−[3−(N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル)−1−(3−エトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−オクチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(107a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3−エトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド200mgおよび1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン42mgを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を白色粉末として217mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.1Hz), 1.25−1.40(8H, br), 1.45(3H, t, J=6.9Hz), 1.65−1.74(4H, m), 3.27−3.31(6H, m), 3.47−3.54(2H, m), 3.67−3.71(6H, m), 3.84(2H, t, J=6.3Hz), 3.91(2H, q, J=7.1Hz), 4.07(2H, q, J=6.9Hz), 6.34(1H, d, J=2.2Hz), 6.61−6.67(1H, m), 6.81−6.84(3H, m), 6.88−6.93(2H, m), 7.08(1H, dd, J=2.1, 8.2Hz), 7.48(1H, t, J=8.1Hz), 7.79(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.9Hz).
融点:〜80℃。
【0538】
実施例108
1−[8−[3−(N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル)−1−(3−エトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−オクチル]−ピリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−364)
実施例(107a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3−エトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド200mgおよびピリジン0.03mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を淡黄色粉末として94mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.1Hz), 1.27−1.36(8H, m), 1.45(3H, t, J=6.9Hz), 1.65−1.71(2H, m), 2.00−2.07(2H, m), 3.82(2H, t, J=6.3Hz), 3.92(2H, q, J=7.1Hz), 4.07(2H, q, J=6.8Hz), 5.01(2H, t, J=7.4Hz), 6.33(1H, d, J=2.1Hz), 6.61−6.66(1H, m), 6.82−6.85(3H, m), 6.88−6.91(2H, m), 7.08(1H, dd, J=2.2, 8.4Hz), 7.48(1H, t, J=8.1Hz), 7.82(1H, s), 8.08−8.11(2H, m), 8.19(1H, d, J=9.0Hz), 8.47(1H. t, J=7.8Hz), 9.49(2H, d, J=5.9Hz).
融点:〜81℃。
【0539】
実施例109
1−[8−[3−(N−(3,5−ジフルオロフェニル)−エチルカルバモイル)−1−(3−エトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−オクチル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−376)
実施例(107a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3−エトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド200mgおよびキヌクリジン42mgを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を白色粉末として190mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.1Hz), 1.30−1.40(8H, br), 1.45(3H, t, J=7.1Hz), 1.67(4H, br), 2.05(6H, br), 2.22−2.25(1H, m), 3.45−3.51(2H, m), 3.67−3.71(6H, m), 3.83(2H, t, J=6.3Hz), 3.93(2H, q, J=7.1Hz), 4.07(2H, q, J=7.2Hz), 6.34(1H, d, J=2.1Hz), 6.61−6.66(1H, m), 6.83−6.85(3H, m), 6.91(2H, dd, J=1.9, 9.2Hz), 7.09(1H, dd, J=2.4, 8.3Hz), 7.48(1H, t, J=8.2Hz), 7.84(1H, s), 8.22(1H, d, J=8.9Hz).
融点:〜75℃。
【0540】
実施例110
1−[7−[3−(N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル)−1−(3−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−808) (110a)7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1−(3−プロポキシフェニル)−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(104i)で得られた1−(3−ヒドロキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド1.5g,1−ブロモプロパン0.57mlおよび炭酸カリウム863mgを用いて実施例(104j)と同様に反応を行い,標記化合物を黄色油状物として1.9g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.06(3H, t, J=7.5Hz), 1.21(3H, t, J=7.2Hz), 1.80−1.89(2H, m), 3.40(3H, s), 3.91−3.96(4H, m), 5.10(2H, s), 6.57(1H, d, J=2.2Hz), 6.60−6.66(1H, m), 6.83−6.85(3H, m), 6.91(1H, d, J=7.9Hz), 7.04−7.09(2H, m), 7.46(1H, t, J=8.2Hz), 7.90(1H, s), 8.25(1H, d, J=8.9Hz)。
【0541】
(110b)7−ヒドロキシ−4−オキソ−1−(3−プロポキシフェニル)−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(110a)で得られた7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1−(3−プロポキシフェニル)−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド1.9gを用いて実施例(102d)と同様に反応を行い、標記化合物を黄色泡状物として1.41g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.04(3H, t, J=7.4Hz), 1.18(3H, t, J=7.0Hz), 1.77−1.86(2H, m), 3.87−3.92(4H, m), 6.44(1H, s), 6.63(1H, t, J=8.6Hz), 6.78−6.85(4H, m), 6.93(1H, d, J=8.5Hz), 7.03(1H, d, J=7.7Hz), 7.38(1H, t, J=8.0Hz), 7.80(1H, s), 8.00(1H, d, J=8.5Hz)。
【0542】
(110c)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−4−オキソ−1−(3−プロポキシフェニル)−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(110b)で得られた7−ヒドロキシ−4−オキソ−1−(3−プロポキシフェニル)−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド680mg,1,7−ジブロモヘプタン0.72mlおよび炭酸カリウム295mgを用いて実施例(11i)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を無色泡状物として582mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.06(3H, t, J=7.4Hz), 1.21(3H, t, J=6.9Hz), 1.30−1.47(6H, m), 1.68−1.75(2H, m), 1.80−1.89(4H, m), 3.39(2H, t, J=6.7Hz), 3.84(2H, t, J=6.5Hz), 3.91−3.97(4H, m), 6.34(1H, d, J=2.2Hz), 6.60−6.65(1H, m), 6.83−6.85(3H, m), 6.89−6.92(2H, m), 7.09(1H, dd, J=2.4, 8.5Hz), 7.47(1H, t, J=8.1Hz), 7.86(1H, s), 8.22(1H, d, J=8.9Hz)。
【0543】
(110d)1−[7−[3−(N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル)−4−オキソ−1−(3−プロポキシフェニル)−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(110c)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−4−オキソ−1−(3−プロポキシフェニル)−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド180mgおよび1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン38mgを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を淡紅色粉末として169mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.06(3H, t, J=7.4Hz), 1.20(3H, t, J=7.0Hz), 1.37(6H, br), 1.65−1.90(6H, m), 3.33(6H, br), 3.52−3.56(2H, m), 3.70(6H, br), 3.83(2H, t, J=6.1Hz), 3.89−3.97(4H, m), 6.34(1H, d, J=2.0Hz), 6.61−6.67(1H, m), 6.81−6.84(3H, m), 6.88−6.93(2H, m), 7.09(1H, dd, J=2.2, 8.4Hz), 7.48(1H, t, J=8.1Hz), 7.79(1H, s), 8.20(1H, d, J=9.0Hz).
融点:〜105℃。
【0544】
実施例111
1−[7−[3−(N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル)−4−オキソ−1−(3−プロポキシフェニル)−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−ピリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−806)
実施例(110c)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−4−オキソ−1−(3−プロポキシフェニル)−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド180mgおよびピリジン0.027mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を淡黄色粉末として99mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.06(3H, t, J=7.4Hz), 1.20(3H, t, J=7.2Hz), 1.38(6H, br), 1.65−1.75(2H, m), 1.80−1.88(2H, m), 2.01−2.06(2H, m), 3.82(2H, t, J=6.0Hz), 3.90−3.97(4H, m), 5.02(2H, t, J=7.5Hz), 6.33(1H, d, J=2.1Hz), 6.61−6.67(1H, m), 6.81−6.85(3H, m), 6.89−6.92(2H, m), 7.09(1H, dd, J=2.1, 8.1Hz), 7.48(1H, t, J=8.1Hz), 7.82(1H, s), 8.07−8.10(2H, m), 8.20(1H, d, J=9.0Hz), 8.44−8.48(1H, m), 9.51(2H, d, J=5.9Hz).
融点:〜81℃。
【0545】
実施例112
1−[7−[3−(N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル)−4−オキソ−1−(3−プロポキシフェニル)−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−807)
実施例(110c)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−4−オキソ−1−(3−プロポキシフェニル)−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド180mgおよびキヌクリジン38mgを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を白色粉末として160mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.06(3H, t, J=7.4Hz), 1.20(3H, t, J=7.2Hz), 1.37(6H, br), 1.65−1.89(6H, m), 2.05(6H, br), 2.21−2.23(1H, m), 3.46−3.51(2H, m), 3.67−3.71(6H, m), 3.83(2H, t, J=6.1Hz), 3.90−3.98(4H, m), 6.34(1H, d, J=2.1Hz), 6.61−6.66(1H, m), 6.83−6.85(3H, m), 6.91(2H, dd, J=1.9, 8.9Hz), 7.09(1H, dd, J=2.2, 8.3Hz), 7.48(1H, t, J=8.2Hz), 7.83(1H, s), 8.21(1H, d, J=8.9Hz)
融点:〜100℃。
【0546】
実施例113
1−[8−[3−(N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル)−4−オキソ−1−(3−プロポキシフェニル)−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−オクチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−848) (113a)7−(8−ブロモオクチルオキシ)−4−オキソ−1−(3−プロポキシフェニル)−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(110b)で得られた7−ヒドロキシ−4−オキソ−1−(3−プロポキシフェニル)−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド680mg,1,8−ジブロモオクタン0.79mlおよび炭酸カリウム295mgを用いて実施例(11i)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を無色泡状物として588mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.06(3H, t, J=7.4Hz), 1.21(3H, t, J=7.0Hz), 1.30−1.43(8H, m), 1.65−1.74(2H, m), 1.80−1.89(4H, m), 3.39(2H, t, J=6.7Hz), 3.84(2H, t, J=6.4Hz), 3.91−3.97(4H, m), 6.35(1H, d, J=2.2Hz), 6.60−6.65(1H, m), 6.83−6.85(3H, m), 6.89−6.92(2H, m), 7.08(1H, dd, J=2.2, 8.2Hz), 7.47(1H, t, J=8.2Hz), 7.86(1H, s), 8.22(1H, d, J=9.1Hz)。
【0547】
(113b)1−[8−[3−(N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル)−4−オキソ−1−(3−プロポキシフェニル)−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−オクチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(113a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−4−オキソ−1−(3−プロポキシフェニル)−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド180mgおよび1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン37mgを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を白色粉末として158mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.06(3H, t, J=7.4Hz), 1.20(3H, t, J=7.0Hz), 1.25−1.40(8H, br), 1.65−1.89(6H, m), 3.29−3.33(6H, m), 3.47−3.54(2H, m), 3.68−3.71(6H, m), 3.84(2H, t, J=6.2Hz), 3.89−3.97(4H, m), 6.34(1H, d, J=2.1Hz), 6.61−6.67(1H, m), 6.82−6.84(3H, m), 6.88−6.93(2H, m), 7.09(1H, dd, J=2.1, 8.3Hz), 7.48(1H, t, J=8.1Hz), 7.79(1H, s), 8.20(1H, d, J=9.1Hz).
融点:〜110℃。
【0548】
実施例114
1−[8−[3−(N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル)−4−オキソ−1−(3−プロポキシフェニル)−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−オクチル]−ピリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−846)
実施例(113a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−4−オキソ−1−(3−プロポキシフェニル)−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド180mgおよびピリジン0.027mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を白色粉末として115mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.06(3H, t, J=7.4Hz), 1.21(3H, t, J=7.2Hz), 1.27−1.43(8H, m), 1.64−1.71(2H, m), 1.80−1.89(2H, m), 2.00−2.05(2H, m), 3.83(2H, t, J=6.2Hz), 3.90−3.97(4H, m), 5.01(2H, t, J=7.4Hz), 6.34(1H, d, J=2.1Hz), 6.61−6.67(1H, m), 6.82−6.85(3H, m), 6.89−6.92(2H, m), 7.09(1H, dd, J=2.3, 8.4Hz), 7.48(1H, t, J=8.2Hz), 7.83(1H, s), 8.08−8.11(2H, m), 8.21(1H, d, J=8.9Hz), 8.47(1H, t, J=7.7Hz), 9.50(2H,d, J=5.8Hz).
融点:〜77℃。
【0549】
実施例115
1−[8−[3−(N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル)−4−オキソ−1−(3−プロポキシフェニル)−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−オクチル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−847)
実施例(113a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−4−オキソ−1−(3−プロポキシフェニル)−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド180mgおよびキヌクリジン37mgを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を白色粉末として125mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.06(3H, t, J=7.4Hz), 1.20(3H, t, J=7.1Hz), 1.27−1.41(8H, m), 1.65−1.75(4H, m), 1.80−1.89(2H, m), 2.05(6H, br), 2.22−2.25(1H, m), 3.45−3.49(2H, m), 3.67−3.71(6H, m), 3.83(2H, t, J=6.2Hz), 3.90−3.98(4H, m), 6.34(1H, d, J=2.1Hz), 6.61−6.66(1H, m), 6.83−6.85(3H, m), 6.90−6.92(2H, m), 7.09(1H, dd, J=2.2, 8.4Hz), 7.48(1H, t, J=8.1Hz), 7.84(1H, s), 8.21(1H, d, J=8.9Hz).
融点:〜97℃。
【0550】
実施例116
1−[7−[1−(3,5−ジメトキシフェニル)−3−(N−エチル−N−フェニル−カルバモイル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−108)
(116a)7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−エチル−N−フェニルアミド
実施例(11f)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸300mg,シュウ酸クロリド0.12ml,N−エチルアニリン0.13mlおよびトリエチルアミン0.29mlを用いて実施例(1f)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を淡黄色固体として140mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.0Hz), 3.79(6H, s), 3.94−3.97(2H, m), 4.94(2H, s), 6.29(2H, br), 6.38(1H, br), 6.59(1H, s), 6.96(1H, d, J=8.7Hz), 7.10−7.35(10H, m), 7.61(1H, br), 8.26(1H, d, J=8.0Hz)。
【0551】
(116b)1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−エチル−N−フェニルアミド
実施例(116a)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−エチル−N−フェニルアミド130mgおよび10%パラジウム炭素30mgを用いて実施例(11h)と同様に反応を行い、標記化合物を淡黄色固体として91mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.19(3H, t, J=7.1Hz), 3.75(6H, s), 3.90−4.00(2H, br), 6.26(2H, br), 6.43(1H, s), 6.52(1H, t, J=1.9Hz), 6.92(1H, d, J=8.8Hz), 7.10−7.30(5H, m), 7.52(1H, br), 7.96(1H, d, J=8.0Hz)。
【0552】
(116c)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−エチル−N−フェニルアミド
実施例(116b)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−エチル−N−フェニルアミド87mg,1,7−ジブロモヘプタン0.1mlおよび炭酸カリウム41mgを用いて実施例(11i)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を白色固体として88mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.0Hz), 1.30−1.47(6H, m), 1.67−1.78(2H, m), 1.80−1.87(2H, m), 3.39(2H, t, J=6.8Hz), 3.81−3.85(8H, m), 3.95−3.99(2H, m), 6.25−6.40(3H, m), 6.59(1H, s), 6.88(1H, d, J=8.4Hz), 7.10−7.30(5H, m), 7.60(1H, br), 8.24(1H, d, J=8.1Hz)。
【0553】
(116d)1−[7−[1−(3,5−ジメトキシフェニル)−3−(N−エチル−N−フェニル−カルバモイル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(116c)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−エチル−N−フェニルアミド84mgおよび1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン19mgを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を白色粉末として88mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.22(3H, t, J=7.0Hz), 1.36(6H, br), 1.65−1.85(4H, m), 3.35(6H, br), 3.52−3.56(2H, m), 3.73(6H, br), 3.78−3.87(8H, m), 3.93(2H, q, J=7.0Hz), 6.25−6.40(3H, m), 6.58(1H, t, J=2.0Hz), 6.89(1H, d, J=8.8Hz), 7.15−7.30(5H, m), 7.49(1H, br), 8.20(1H, d, J=8.5Hz).
融点:149〜154℃。
【0554】
実施例117
1−[7−[1−(3,5−ジメトキシフェニル)−3−[N−エチル−N−(3−フルオロフェニル)−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−736)
(117a)7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3−フルオロフェニル)−アミド
実施例(11f)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸300mg,クロロ蟻酸イソブチル0.11ml,トリエチルアミン0.29mlおよび3−フルオロアニリン0.1mlを用いて実施例(54c)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を白色固体として337mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 3.83(6H, s), 5.04(2H, s), 6.49(2H, d, J=2.2Hz), 6.58(1H, d, J=2.2Hz), 6.67(1H, t, J=2.2Hz), 6.77−6.82(1H, m), 7.16(1H, dd, J=2.3, 9.0Hz), 7.25−7.39(7H, m), 7.75−7.79(1H, m), 8.47(1H, d, J=8.9Hz), 8.80(1H, s)。
【0555】
(117b)7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−エチル−N−(3−フルオロフェニル)−アミド
実施例(117a)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3−フルオロフェニル)−アミド320mg,55%水素化ナトリウム40mgおよびヨードエタン0.19mlを用いて実施例(54d)と同様に反応を行い,標記化合物を淡黄色固体として303mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=6.9Hz), 3.80(6H, s), 3.93(2H, q, J=7.0Hz), 4.96(2H, s), 6.35(2H, d, J=1.3Hz), 6.40(1H, d, J=2.0Hz), 6.61(1H, t, J=2.2Hz), 6.85−6.89(1H, m), 6.97(2H, dd, J=2.0, 9.0Hz), 7.09(1H, d, J=2.2Hz), 7.19−7.36(6H, m), 7.73(1H, s), 8.22(1H, d, J=8.9Hz)。
【0556】
(117c)1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−エチル−N−(3−フルオロフェニル)−アミド
実施例(117b)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−エチル−N−(3−フルオロフェニル)−アミド290mgおよび10%パラジウム炭素60mgを用いて実施例(11h)と同様に反応を行い、標記化合物を淡黄色固体として231mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.18(3H, t, J=7.1Hz), 3.77(6H, s), 3.91(2H, q, J=7.0Hz), 6.34(2H, s), 6.46(1H, d, J=1.8Hz), 6.53(1H, t, J=2.1Hz), 6.87−7.00(3H, m), 7.04(1H, d, J=7.8Hz), 7.18−7.24(1H, m), 7.67(1H, s), 7.97(1H, d, J=8.8Hz)。
【0557】
(117d)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−エチル−N−(3−フルオロフェニル)−アミド
実施例(117c)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−エチル−N−(3−フルオロフェニル)−アミド220mg,1,7−ジブロモヘプタン0.24mlおよび炭酸カリウム99mgを用いて実施例(11i)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を淡黄色固体として210mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.2Hz), 1.31−1.47(6H, m), 1.69−1.75(2H, m), 1.81−1.88(2H, m), 3.40(2H, t, J=6.8Hz), 3.83−3.86(8H, m), 3.94(2H, q, J=7.1Hz), 6.35(1H, d, J=1.8Hz), 6.41(2H, d, J=1.1Hz), 6.60(1H, t, J=2.2Hz), 6.69−6.90(2H, m), 6.97−7.00(1H, m), 7.09(1H, d, J=8.1Hz), 7.19−7.24(1H, m), 7.73(1H, s), 8.22(1H, d, J=8.9Hz)。
【0558】
(117e)1−[7−[1−(3,5−ジメトキシフェニル)−3−[N−エチル−N−(3−フルオロフェニル)−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(117d)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−エチル−N−(3−フルオロフェニル)−アミド195mgおよび1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン70mgを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を白色粉末として211mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.1Hz), 1.37(6H, br), 1.65−1.80(4H, m), 3.30−3.40(6H, m), 3.52−3.57(2H, m), 3.71−3.75(6H, m), 3.82−3.85(8H, m), 3.92(2H, q, J=7.0Hz), 6.35−6.37(3H, m), 6.60(1H, t, J=2.1Hz), 6.86−6.92(2H, m), 6.97(1H, d, J=9.7Hz), 7.05(1H, d, J=8.0Hz), 7.19−7.25(1H, m), 7.64(1H, s), 8.19(1H, d, J=8.9Hz).
融点:〜120℃。
【0559】
実施例118
1−[7−[1−(3−ブトキシ−5−メトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−799)
(118a)1−(3−ブトキシ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(185e)で得られた1−(3−ヒドロキシ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド1.52g,1−ブロモブタン0.64mlおよび炭酸カリウム823mgを用いて実施例(104j)と同様に反応を行い,標記化合物を無色泡状物として1.53g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 0.99(3H, t, J=7.4Hz), 1.21(3H, t, J=7.0Hz), 1.45−1.56(2H, m), 1.77−1.82(2H, m), 3.41(3H, s), 3.82(3H, s), 3.90−3.98(4H, m), 5.11(2H, s), 6.46(2H, d, J=1.8Hz), 6.59−6.67(3H, m), 6.84(2H, dd, J=2.1, 8.0Hz), 7.04(1H, dd, J=2.2, 8.9Hz), 7.89(1H, s), 8.23(1H, d, J=9.1Hz)。
【0560】
(118b)1−(3−ブトキシ−5−メトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド実施例(118a)で得られた1−(3−ブトキシ−5−メトキシフェニル)―7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド1.51gを用いて実施例(102d)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として1.47g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 0.98(3H, t, J=7.3Hz), 1.29(3H, t, J=7.2Hz), 1.44−1.54(2H, m), 1.73−1.80(2H, m), 3.80(3H, s), 3.93(2H, t, J=6.4Hz), 4.01(2H, q, J=7.1Hz), 6.28(1H, s), 6.35(1H, s), 6.59(1H, s), 6.69(1H, d, J=1.9Hz), 6.79(1H, t, J=8.5Hz), 7.06(2H, d, J=4.8Hz), 7.58(1H, dd, J=1.6, 9.0Hz), 7.74(1H, s), 8.20(1H, d, J=9.1Hz)。
【0561】
(118c)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−ブトキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(118b)で得られた1−(3−ブトキシ−5−メトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド700mg,1,7−ジブロモヘプタン0.68mlおよび炭酸カリウム278mgを用いて実施例(11i)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を無色泡状物として590mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 0.99(3H, t, J=7.4Hz), 1.21(3H, t, J=7.2Hz), 1.31−1.55(8H, m), 1.69−1.88(6H, m), 3.40(2H, t, J=6.9Hz), 3.83(3H, s), 3.86(2H, t, J=6.4Hz), 3.90−3.98(4H, m), 6.40(1H, d, J=2.2Hz), 6.46(2H, d, J=2.1Hz), 6.60−6.65(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.0Hz), 6.90(1H, dd, J=2.3, 9.2Hz), 7.85(1H, s), 8.22(1H, d, J=8.9Hz)。
【0562】
(118d)1−[7−[1−(3−ブトキシ−5−メトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(118c)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−ブトキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド160mgおよび1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン31mgを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を白色粉末として136mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 0.98(3H, t, J=7.4Hz), 1.20(3H, t, J=7.0Hz), 1.38(6H, br), 1.45−1.54(2H, m), 1.69−1.82(6H, m), 3.31(6H, br), 3.52−3.56(2H, m), 3.68−3.71(6H, m), 3.83(3H, s), 3.85(2H, t, J=6.2Hz), 3.89−3.98(4H, m), 6.40(1H, d, J=2.1Hz), 6.42(2H, d J=1.8Hz), 6.61(1H, t, J=2.1Hz), 6.62−6.66(1H, m), 6.83(2H, dd, J=2.0, 7.7Hz), 6.92(1H, dd, J=2.1, 8.9Hz), 7.78(1H, s), 8.19(1H, d, J=9.1Hz).
融点:〜115℃。
【0563】
実施例119
1−[7−[1−(3−ブトキシ−5−メトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−ピリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−797)
実施例(118c)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−ブトキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド200mgおよびピリジン0.5mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を白色固体として172mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 0.98(3H, t, J=7.3Hz), 1.20(3H, t, J=7.0Hz), 1.39(6H, br), 1.45−1.54(2H, m), 1.68−1.82(4H, m), 2.00−2.10(2H, br), 3.83−3.86(5H, m), 3.90−3.98(4H, m), 5.03(2H, t, J=7.5Hz), 6.39(1H, d, J=2.1Hz), 6.43(2H, d, J=2.1Hz), 6.61(1H, t, J=2.1Hz), 6.63−6.66(1H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 7.8Hz), 6.91(1H, dd, J=2.2, 8.9Hz), 7.81(1H, s), 8.07−8.11(2H, m), 8.20(1H, d, J=8.9Hz), 8.46(1H, t, J=7.6Hz), 9.53(2H, d, J=5.9Hz).
融点:101〜104℃。
【0564】
実施例120
1−[7−[1−(3−ブトキシ−5−メトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−798)
実施例(118c)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−ブトキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド200mgおよびキヌクリジン39mgを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を白色粉末として168mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 0.99(3H, t, J=7.4Hz), 1.20(3H, t, J=7.1Hz), 1.38(6H, br), 1.45−1.55(2H, m), 1.71−1.86(6H, m), 2.05(6H, br), 2.21−2.24(1H, m), 3.46−3.51(2H, m), 3.68−3.72(6H, m), 3.83−3.87(5H, m), 3.90−4.01(4H, m), 6.40(1H, d, J=2.1Hz), 6.44(2H, d, J=2.1Hz), 6.61(1H, t, J=2.0Hz), 6.63−6.66(1H, m), 6.84(2H, dd, J=2.0, 7.9Hz), 6.91(1H, dd, J=2.1, 8.9Hz), 7.83(1H, s), 8.21(1H, d, J=9.0Hz).
融点:〜115℃。
【0565】
実施例121
1−[8−[1−(3−ブトキシ−5−メトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−オクチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−845)
(121a)7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3−ブトキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(118b)で得られた1−(3−ブトキシ−5−メトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド700mg,1,8−ジブロモオクタン0.74mlおよび炭酸カリウム278mgを用いて実施例(11i)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を無色泡状物として593mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 0.99(3H, t, J=7.4Hz), 1.21(3H, t, J=7.0Hz), 1.31−1.55(10H, m), 1.68−1.88(6H, m), 3.40(2H, t, J=6.9Hz), 3.83(3H, s), 3.86(2H, t, J=6.4Hz), 3.90−3.3.98(4H, m), 6.40(1H, d, J=2.2Hz), 6.45(2H, d, J=2.1Hz), 6.61(1H, t, J=2.1Hz), 6.62−6.65(1H, m), 6.84(2H, dd, J=2.1, 8.0Hz), 6.91(1H, dd, J=2.2, 8.9Hz), 7.85(1H, s), 8.21(1H, d, J=9.0Hz)。
【0566】
(121b)1−[8−[1−(3−ブトキシ−5−メトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−オクチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(121a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3−ブトキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド160mgおよび1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン31mgを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を白色粉末として136mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 0.94(3H, t, J=7.4Hz), 1.01(3H, t, J=7.1Hz), 1.29(8H, m), 1.39−1.48(2H, m), 1.59−1.74(6H, m), 2.99−3.03(6H, m), 3.13−3.17(2H, m), 3.23−3.26(6H, m), 3.81−3.85(5H, m), 3.89(2H, t, J=6.3Hz), 4.02(2H, t, J=6.5Hz), 6.36(1H, d, J=2.2Hz), 6.63(2H, s), 6.73(1H, t, J=2.1Hz), 6.99(1H, dd, J=2.1, 8.9Hz), 7.04−7.13(3H, m), 8.00(1H, d, J=8.9Hz), 8.08(1H, s).
融点:〜115℃。
【0567】
実施例122
1−[8−[1−(3−ブトキシ−5−メトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−オクチル]−ピリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−843)
実施例(121a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3−ブトキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド210mgおよびピリジン0.5mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を無色泡状物として140mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 0.98(3H, t, J=7.3Hz), 1.21(3H, t, J=7.0Hz), 1.25−1.45(8H, br), 1.47−1.54(2H, m), 1.67−1.81(4H, m), 2.04(2H, br), 3.83−3.87(5H, m), 3.90−4.01(4H, m), 5.01(2H, br), 6.40(1H, d, J=1.8Hz), 6.43(2H, d, J=1.9Hz), 6.60−6.66(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.0, 7.8Hz), 6.91(1H, dd, J=1.6, 8.9Hz), 7.82(1H, s), 8.10(2H, br), 8.20(1H, d, J=8.9Hz), 8.47(1H, t, J=7.4Hz), 9.51(2H, br).
IRスペクトルνmax(cm−1):3430, 3010, 2933, 2860, 1614, 1599, 1458, 1254。
【0568】
実施例123
1−[8−[1−(3−ブトキシ−5−メトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−オクチル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−844)
実施例(121a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3−ブトキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド210mgおよびキヌクリジン40mgを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を白色粉末として167mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 0.99(3H, t, J=7.4Hz), 1.20(3H, t, J=7.2Hz), 1.34(8H, br), 1.45−1.55(2H, m), 1.67−1.82(6H, m), 2.06(6H, br), 2.22−2.25(1H, br), 3.46−3.51(2H, m), 3.68−3.72(6H, m), 3.83−3.87(5H, m), 3.90−3.98(4H, m), 6.40(1H, d, J=2.2Hz), 6.44(2H, d, J=2.1Hz), 6.61(1H, t, J=2.1Hz), 6.62−6.66(1H, m), 6.84(2H, dd, J=2.1, 8.0Hz), 6.91(1H, dd, J=2.2, 8.9Hz), 7.83(1H, s), 8.21(1H, d, J=8.9Hz).
融点:〜100℃。
【0569】
実施例124
1−[7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−762)
(124a)7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−アミド
実施例(44d)で得られた7−ベンジルオキシ−4−(3,5−ジエトキシフェニル)−1−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸3.0g,クロロ蟻酸イソブチル0.94ml,トリエチルアミン1.82mlおよび3,5−ジフルオロアニリン1.26gを用いて実施例(54c)と同様に反応を行って,標記化合物を白色固体として3.56g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.45(6H, t, J=7.1Hz), 3.98−4.06(4H, m), 5.03(2H, s), 6.45(2H, d, J=2.2Hz), 6.51−6.56(1H, m), 6.59(1H, d, J=2.4Hz), 6.65(1H, t, J=2.2Hz), 7.16(1H, dd, J=2.3, 9.0Hz), 7.28−7.41(7H, m), 8.45(1H, d, J=9.2Hz), 8.78(1H, s)。
【0570】
(124b)1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−アミド
実施例(124a)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−アミド2.5gおよび10%パラジウム炭素を用いて実施例(11h)と同様に反応を行って、標記化合物を無色結晶として2.20g得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.34(6H, t, J=7.1Hz), 4.08(4H, q, J=7.1Hz), 6.50(1H, d, J=2.1Hz), 6.74(1H, t, J=2.1Hz), 6.86(2H, d, J=2.2Hz), 6.91−6.97(1H, m), 7.02(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.46−7.53(2H, m), 8.25(1H, d, J=8.8Hz), 8.58(1H, s)。
【0571】
(124c)1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−アミド
実施例(124b)で得られた1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−アミド2.0g,クロロメチルメチルエーテル0.94mlおよび炭酸カリウム1.15gを用いて実施例(102b)と同様に反応を行い,標記化合物を白色固体として1.83g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.44(6H, t, J=6.7Hz), 3.44(3H, s), 4.02−4.08(4H, m), 5.17(2H, s), 6.51−6.57(3H, m), 6.63(1H, t, J=2.2Hz), 6.78(1H, d, J=2.2Hz), 7.23(1H, dd, J=2.2, 8.9Hz), 7.39(2H, dd, J=2.9, 9.0Hz), 8.48(1H, d, J=8.9Hz), 8.82(1H, s)。
【0572】
(124d)1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)−アミド
実施例(124c)で得られた1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸−(3,5−ジフルオロフェニル)−アミド1.8g,55%水素化ナトリウム225mgおよび3−ブロモプロピン1.03mlを用いて実施例(54d)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を黄色泡状物として1.66g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.44(6H, t, J=7.2Hz), 2.25(1H, t, J=2.5Hz), 3.41(3H, s), 4.04(4H, q, J=7.3Hz), 4.64(2H, d, J=2.4Hz), 5.12(2H, s), 6.46(2H, d, J=2.1Hz), 6.59(1H, t, J=2.2Hz), 6.64−6.70(2H, m), 6.96(2H, dd, J=2.1, 7.9Hz), 7.06(1H, dd, J=2.2, 8.9Hz), 7.98(1H, s), 8.23(1H, d, J=8.9Hz)。
【0573】
(124e)1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)−アミド
実施例(124d)で得られた1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)−アミド1.60gを用いて実施例(102d)と同様に反応を行って、標記化合物を淡茶色固体として1.62g得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.34(6H, t, J=7.1Hz), 3.20(1H, t, J=2.2Hz), 4.07(4H, q, J=7.1Hz), 4.67(2H, d, J=2.4Hz), 6.39(1H, d, J=2.2Hz), 6.61(2H, d, J=2.1Hz), 6.70(1H, t, J=2.1Hz), 6.80(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.05−7.12(1H, m), 7.16(2H, dd, J=2.1, 8.2Hz), 7.89(1H, d, J=8.8Hz), 8.06(1H, s)。
【0574】
(124f)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)−アミド
実施例(124e)で得られた1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)−アミド1.60g,1,7−ジブロモヘプタン1.45mlおよび炭酸カリウム590mgを用いて実施例(11i)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を淡黄色泡状物として1.30g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.31−1.48(12H, m), 1.70−1.78(2H, m), 1.80−1.88(2H, m), 2.24(1H, t, J=2.4Hz), 3.40(2H, t, J=6.8Hz), 3.87(2H, t, J=6.4Hz), 4.04(4H, q, J=7.1Hz), 4.64(2H, d, J=2.2Hz), 6.42(1H, d, J=2.1Hz), 6.46(2H, d, J=2.0Hz), 6.60(1H, t, J=2.0Hz), 6.64−6.69(1H, m), 6.91−6.97(3H, m), 7.94(1H, s), 8.22(1H, d, J=9.3Hz)。
【0575】
(124g)1−[7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(124f)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)−アミド250mgおよび1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン82mgを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を淡茶色粉末として255mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.26−1.39(12H, m), 1.59−1.69(4H, m), 2.99−3.03(6H, m), 3.13−3.17(2H, m), 3.21−3.26(7H, m), 3.90(2H, t, J=6.2Hz), 4.08(4H, q, J=6.9Hz), 4.68(2H, d, J=2.2Hz), 6.37(1H, d, J=2.2Hz), 6.64(2H, d, J=1.9Hz), 6.70(1H, t, J=2.1Hz), 6.99(1H, dd, J=2.2, 9.0Hz), 7.06−7.12(1H, m), 7.17(2H, dd, J=2.1, 8.5Hz), 7.98(1H, d, J=8.9Hz), 8.12(1H, s).
融点:〜125℃。
【0576】
実施例125
1−[7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−761)
実施例(124f)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)−アミド250mgおよびキヌクリジン82mgを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を淡茶色固体として255mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.20−1.40(12H, m), 1.57−1.67(4H, m), 1.82−1.86(6H, br), 2.04−2.07(1H, m), 3.04−3.08(2H, m), 3.21(1H, t, J=2.3Hz), 3.32−3.37(6H, m), 3.89(2H, t, J=6.3Hz), 4.07(4H, q, J=7.0Hz), 4.68(2H, d, J=2.3Hz), 6.37(1H, d, J=2.1Hz), 6.63(2H, d, J=1.9Hz), 6.70(1H, t, J=2.0Hz), 6.99(1H, dd, J=2.2, 9.0Hz), 7.06−7.11(1H, m), 7.17(2H, dd, J=2.1, 8.4Hz), 7.98(1H, d, J=9.0Hz), 8.12(1H, s).
融点:145〜147℃。
【0577】
実施例126
1−[7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−メチル−ピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−760)
実施例(124f)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−プロピニル)−アミド250mgおよび1−メチルピペリジン0.5mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を黄色固体として224mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.27−1.40(12H, m), 1.46−1.58(2H, m), 1.59−1.67(4H, m), 1.76(4H, br), 2.97(3H, s), 3.21(1H, t, J=2.4Hz), 3.23−3.30(6H, m), 3.90(2H, t, J=6.3Hz), 4.08(4H, q, J=6.9Hz), 4.68(2H, d, J=2.3Hz), 6.37(1H, d, J=2.2Hz), 6.64(2H, d, J=2.0Hz), 6.70(1H, t, J=2.1Hz), 7.04(1H, dd, J=2.2, 9.2Hz), 7.06−7.12(1H, m), 7.17(2H, dd, J=2.1, 8.4Hz), 7.98(1H, d, J=8.9Hz), 8.12(1H, s).
融点:128〜130℃。
【0578】
実施例127
1−[7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−メチル−ピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−751)
実施例(44g)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド113gおよび1−メチルピペリジン75mlのアセトニトリル500ml溶液を15時間,加熱還流した。溶媒および過剰の1−メチルピペリジンを減圧下留去した後,析出した固体をジエチルエーテルで洗浄して標記化合物の粗体を得た。得られた粗体をエタノールより再結晶し,標記化合物を黄色結晶として118g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.0Hz), 1.42−1.45(12H, m), 1.72−1.91(10H, m), 3.32(3H, s), 3.51−3.76(6H, m), 3.85(2H, t, J=6.1Hz), 3.92(2H, q, J=7.1Hz), 4.01−4.06(4H, m), 6.40(1H, d, J=2.0Hz), 6.43(2H, d, J=2.1Hz), 6.60(1H, t, J=2.2Hz), 6.61−6.66(1H, m), 6.84(2H, dd, J=2.1, 8.0Hz), 6.91(1H, dd, J=2.2, 9.1Hz), 7.83(1H, s), 8.21(1H, d, J=8.9Hz).
融点:132〜135℃。
【0579】
実施例128
1−[6−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−ヘキシル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−733)
(128a)7−(6−ブロモヘキシルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(44f)で得られた1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド252mg,1,6−ジブロモヘキサン0.23mlおよび炭酸カリウム137mgを用いて実施例(11i)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を白色蝋状物として280mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.1Hz), 1.42−1.46(10H, m), 1.72−1.76(2H, m), 1.83−1.88(2H, m), 3.40(2H, t, J=6.8Hz), 3.87(2H, t, J=6.2Hz), 3.93(2H, q, J=7.1Hz), 4.03(4H, q, J=6.9Hz), 6.40(1H, d, J=2.1Hz), 6.44(2H, d, J=2.0Hz), 6.59−6.65(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.0, 8.0Hz), 6.91(1H, dd, J=2.1, 8.9Hz), 7.85(1H, s), 8.23(1H, d, J=9.1Hz)。
【0580】
(128b)1−[6−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−ヘキシル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(128a)で得られた7−(6−ブロモ−ヘキシルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド130mgおよび1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン44mgを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を白色粉末として127mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.1Hz), 1.41−1.52(10H, m), 1.69−1.82(4H, m), 3.24−3.28(6H, m), 3.53−3.58(2H, m), 3.65−3.68(6H, m), 3.84(2H, t, J=6.0Hz), 3.91(2H, q, J=7.2Hz), 4.03(4H, q, J=6.9Hz), 6.39(1H, d, J=2.1Hz), 6.41(2H, d, J=2.0Hz), 6.60(1H, t, J=2.1Hz), 6.61−6.66(1H, m), 6.82(2H, dd, J=2.0, 7.9Hz), 6.90(1H, dd, J=2.1, 9.1Hz), 7.80(1H, s), 8.19(1H, d, J=8.9Hz).
融点:123〜126℃。
【0581】
実施例129
1−[6−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−ヘキシル]−1−メチル−ピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−732)
実施例(128a)で得られた7−(6−ブロモヘキシルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド140mgおよび1−メチルピペリジン0.13mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を淡黄色固体として153mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.1Hz), 1.42−1.55(10H, m), 1.70−1.95(10H, m), 3.33(3H, s), 3.63−3.75(6H, m), 3.86(2H, t, J=6.1Hz), 3.92(2H, q, J=7.0Hz), 4.01−4.07(4H, m), 6.39(1H, d, J=2.1Hz), 6.43(2H, d, J=2.0Hz), 6.60(1H, t, J=2.1Hz), 6.62−6.65(1H, m), 6.83(2H, dd, J=2.0, 7.9Hz), 6.89(1H, dd, J=2.1, 8.9Hz), 7.82(1H, s), 8.20(1H, d, J=9.0Hz).
融点:130〜133℃。
【0582】
実施例130
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3−ジメチルカルバモイルオキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−815)
(130a)1−(3−ジメチルカルバモイルオキシ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(185e)で得られた1−(3−ヒドロキシ−5−メトキシフェニル)―7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド670mg,トリエチルアミン0.27mlおよびN,N−ジメチルカルバモイルクロリド0.15mlの無水N,N−ジメチルホルムアミド20ml溶液を80℃で1時間撹拌した。酢酸エチルで希釈した反応液を,クエン酸水溶液,水,飽和重曹水,飽和食塩水で順次洗浄し,無水硫酸マグネシウムで乾燥後,溶媒を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶剤:酢酸エチル)で精製し,標記化合物を無色泡状物として674mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.0Hz), 3.02(3H, s), 3.11(3H, s), 3.41(3H, s), 3.85(3H, s), 3.89−3.96(2H, m), 5.12 and 5.15(total 2H, each s), 6.60−6.64(1H, m), 6.65(1H, d, J=2.2Hz), 6.72(1H, t, J=2.1Hz), 6.77−6.78(1H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.0Hz), 6.89(1H, t, J=2.1Hz), 7.04(1H, dd, J=2.2, 9.0Hz), 7.90(1H, s), 8.22(1H, d, J=9.0Hz)。
【0583】
(130b)1−(3−ジメチルカルバモイルオキシ−5−メトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(130a)で得られた1−(3−ジメチルカルバモイルオキシ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド635mgを用いて実施例(102d)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として606mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.28(3H, t, J=7.2Hz), 3.04(3H, s), 3.11(3H, s), 3.84(3H, s), 3.99(2H, q, J=7.2Hz), 6.61(1H, s), 6.65(1H, s), 6.77(1H, d, J=1.8Hz), 6.79−6.84(1H, m), 6.90(1H, s), 7.01(2H, d, J=5.0Hz), 7.41(1H, dd, J=1.9, 9.2Hz), 7.80(1H, s), 8.25(1H, d, J=9.3Hz)。
【0584】
(130c)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−ジメチルカルバモイルオキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(130b)で得られた1−(3−ジメチルカルバモイルオキシ−5−メトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド590mg,1,7−ジブロモヘプタン0.56mlおよび炭酸カリウム302mgを用いて実施例(11i)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を無色泡状物として570mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.1Hz), 1.31−1.48(6H, m), 1.69−1.78(2H, m), 1.81−1.88(2H, m), 3.02(3H, s), 3.11(3H, s), 3.39(2H, t, J=6.7Hz), 3.84−3.96(7H, m), 6.46(1H, d, J=2.15Hz), 6.60−6.65(1H, m), 6.72(1H, t, J=2.0Hz), 6.77(1H, d, J=1.9Hz), 6.84(2H, dd, J=2.1, 8.0Hz), 6.55−6.91(2H, m), 7.87(1H, s), 8.20(1H, d, J=9.0Hz)。
【0585】
(130d)1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3−ジメチルカルバモイルオキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(130c)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−ジメチルカルバモイルオキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド190mgおよび1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン61mgを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を白色粉末として188mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.19(3H, t, J=7.1Hz), 1.38(6H, br), 1.68−1.85(4H, m), 3.02(3H, s), 3.11(3H, s), 3.26−3.29(6H, m), 3.51−3.55(2H, m), 3.65−3.69(6H, m), 3.83−3.94(7H, m), 6.46(1H, d, J=2.1Hz), 6.61−6.66(1H, m), 6.69−6.70(1H, m), 6.75−6.76(1H, m), 6.83(2H, dd, J=2.0, 7.9Hz), 6.88−6.92(2H, m), 7.81(1H, s), 8.18(1H, d, J=8.9Hz).
融点:〜130℃。
【0586】
実施例131
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3−ジメチルカルバモイルオキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−メチル−ピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−814)
実施例(130c)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−ジメチルカルバモイルオキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド190mgおよび1−メチルピペリジン0.16mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を黄色固体として189mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.1Hz), 1.41(6H, br), 1.65−1.95(10H, m), 3.02(3H, s), 3.11(3H, s), 3.32(3H, s), 3.62−6.68(4H, m), 3.71−3.77(2H, m), 3.81−3.95(7H, m), 6.46(1H, d, J=2.1Hz), 6.60−6.65(1H, m), 6.71(1H, t, J=1.7Hz), 6.76−6.77(1H, m), 6.84(2H, dd, J=2.0, 7.9Hz), 6.88−6.91(2H, m), 7.85(1H, s), 8.19(1H, d, J=8.9Hz).
融点:132〜135℃。
【0587】
実施例132
1−[7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジメチルフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−764) (132a)7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジメチルフェニル)−アミド
実施例(44d)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸1.0g,クロロ蟻酸イソブチル0.31ml,トリエチルアミン0.91ml,および3,5−ジメチルアニリン0.41mlを用いて実施例(54c)と同様に反応を行い,標記化合物を白色固体として1.20g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.44(6H, t, J=6.9Hz), 2.32(6H, s), 3.96−4.07(4H, m), 5.03(2H, s), 6.46(2H, d, J=2.2Hz), 6.59(1H, d, J=2.2Hz), 6.64(1H, t, J=2.1Hz), 6.75(1H, s), 7.14(1H, dd, J=2.2, 8.9Hz), 7.28−7.37(5H, m), 7.43(2H, s), 8.47(1H, d, J=9.2Hz), 8.80(1H, s)。
【0588】
(132b)7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジメチルフェニル)−N−エチルアミド
実施例(132a)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジメチルフェニル)−アミド1.18g,55%水素化ナトリウム137mgおよびヨードエタン0.66mlを用いて実施例(54d)と同様に反応を行い,標記化合物を白色固体として1.11g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, br), 1.43(6H, t, J=7.0Hz), 2.21(6H, br), 3.80−4.05(6H, m), 4.95(2H, s), 6.21(2H, br), 6.40(1H, br), 6.56(1H, s), 6.75−7.00(4H, m), 7.26−7.36(5H, m), 7.47(1H, s), 8.25−8.35(1H, br)。
【0589】
(132c)1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジメチルフェニル)−N−エチルアミド
実施例(132b)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジメチルフェニル)−N−エチルアミド1.07gおよび10%パラジウム炭素200mgを用いて実施例(11h)と同様に反応を行い,標記化合物を白色固体として807mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.19(3H, br), 1.40(6H, t, J=7.0Hz), 2.16(6H, br), 3.80−4.05(6H, m), 6.21(2H, br), 6.41(1H, d, J=2.0Hz), 6.51(1H, t, J=2.1Hz), 6.70−7.00(4H, m), 7.45(1H, br), 8.00(1H, d, J=8.6Hz)。
【0590】
(132d)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジメチルフェニル)−N−エチルアミド
実施例(132c)で得られた1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジメチルフェニル)−N−エチルアミド600mg,1,7−ジブロモヘプタン0.61mlおよび炭酸カリウム331mgを用いて実施例(11i)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を白色固体として470mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.18−1.47(15H, m), 1.68−1.88(4H, m), 2.21(6H, br), 3.39(2H, d, J=6.6Hz), 3.80−3.95(4H, m), 4.01(4H, q, J=7.3Hz), 6.20−6.40(3H, br), 6.56(1H, s), 6.80−6.95(4H, m), 7.47(1H, br), 8.25−8.35(1H, br)。
【0591】
(132e)1−[7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジメチルフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(132d)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジメチルフェニル)−N−エチルアミド200mgおよび1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン68mgを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を白色固体として238mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.10−1.20(3H, br), 1.34(6H, br), 1.42(6H, t, J=6.6Hz), 1.65−1.85(4H, m), 2.20(6H, br), 3.27−3.30(6H, m), 3.51−3.55(2H, m), 3.68−3.72(6H, m), 3.75−3.90(4H, m), 4.01(4H, q, J=6.6Hz), 6.19(2H, br), 6.34(1H, br), 6.56(1H, s), 6.81(3H, br), 6.90(1H, d, J=8.1Hz), 7.39(1H, br), 8.23(1H, d, J=8.2Hz).
融点:134〜137℃。
【0592】
実施例133
1−[7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジメチルフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−メチル−ピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−763)
実施例(132d)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジメチルフェニル)−N−エチルアミド200mgおよび1−メチルピペリジン0.18mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を淡黄色固体として200mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, br), 1.35−1.50(12H, m), 1.65−1.95(10H, m), 2.21(6H, br), 3.31(3H, s), 3.63−3.73(6H, m), 3.80−3.95(4H, m), 4.01(4H, q, J=6.8Hz), 6.15−6.40(3H, m), 6.57(1H, s), 6.75−6.95(4H, m), 7.43(1H, br), 8.20−8.30(1H, br).
融点:127〜129℃。
【0593】
実施例134
1−[7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジメトキシフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−766)
(134a)7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジメトキシフェニル)−アミド
実施例(44d)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸1.0g,クロロ蟻酸イソブチル0.31ml,トリエチルアミン0.91mlおよび3,5−ジメトキシアニリン510mgを用いて実施例(54c)と同様に反応を行い,標記化合物を白色固体として1.26g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.44(6H, t, J=7.1Hz), 3.81(6H, s), 3.96−4.06(4H, m), 5.03(2H, s), 6.25(1H, t, J=2.1Hz), 6.45(2H, d, J=2.1Hz), 6.59(1H, d, J=2.2Hz), 6.64(1H, t, J=2.0Hz), 7.06(2H, d, J=2.1Hz), 7.15(1H, dd, J=2.3, 9.0Hz), 7.29−7.38(5H, m), 8.47(1H, d, J=8.9Hz), 8.81(1H, s)。
【0594】
(134b)7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジメトキシフェニル)−N−エチルアミド
実施例(134a)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジメトキシフェニル)−アミド1.24g,55%水素化ナトリウム136mgおよびヨードエタン0.66mlを用いて実施例(54d)と同様に反応を行い,標記化合物を無色泡状物として1.11g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.22(3H, t, J=7.0Hz), 1.43(6H, t, J=6.8Hz), 3.68(6H, s), 3.86−4.00(6H, m), 4.96(2H, s), 6.20−6.30(3H, m), 6.41(1H, br), 6.44(2H, d, J=1.8Hz), 6.56(1H, t, J=2.1Hz), 6.98(1H, dd, J=1.6, 8.9Hz), 7.27−7.36(5H, m), 7.51(1H, br), 8.30(1H, d, J=8.9Hz)。
【0595】
(134c)1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジメトキシフェニル)−N−エチルアミド
実施例(134b)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジメトキシフェニル)−N−エチルアミド1.08gおよび10%パラジウム炭素200mgを用いて実施例(11h)と同様に反応を行い,標記化合物を白色固体として850mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.18−1.25(3H, m), 1.40(6H, t, J=6.8Hz), 3.63(6H, br), 3.80−4.00(6H, m), 6.26(3H, br), 6.35−6.45(3H, m), 6.52(1H, t, J=2.1Hz), 6.97(1H, dd, J=2.1, 8.9Hz), 7.50(1H, br), 8.03(1H, d, J=8.8Hz)。
【0596】
(134d)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジメトキシフェニル)−N−エチルアミド
実施例(134c)で得られた1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジメトキシフェニル)−N−エチルアミド600mg,1,7−ジブロモヘプタン0.57mlおよび炭酸カリウム311mgを用いて実施例(11i)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を無色泡状物として510mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.23(3H, t, J=7.3Hz), 1.28−1.48(12H, m), 1.68−1.75(2H, m), 1.81−1.88(2H, m), 3.40(2H, t, J=6.6Hz), 3.68(6H, s), 3.83−4.92(4H, m), 4.00(4H, q, J=7.3Hz), 6.25−6.40(4H, m), 6.44(2H, d, J=1.5Hz), 6.55−6.56(1H, m), 6.88−6.90(1H, m), 7.50(1H, br), 8.30(1H, d, J=8.8Hz)。
【0597】
(134e)1−[7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジメトキシフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(134d)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジメトキシフェニル)−N−エチルアミド200mgおよび1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン65mgを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を白色固体として199mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=6.6Hz), 1.35(6H, br), 1.42(6H, t, J=7.3Hz), 1.65−1.80(4H, m), 3.28−3.32(6H, m), 3.51−3.55(2H, m), 3.67−3.73(12H, m), 3.80−3.91(4H, m), 4.00(4H, q, J=7.3Hz), 6.20−6.30(3H, m), 6.35(1H, br), 6.39(2H, d, J=1.5Hz), 6.56−6.57(1H, m), 6.90−6.92(1H, m), 7.45(1H, br), 8.24(1H, d, J=8.8Hz).
融点:123〜126℃。
【0598】
実施例135
1−[7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジメトキシフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−メチル−ピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−765)
実施例(134d)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジメトキシフェニル)−N−エチルアミド200mgおよび1−メチルピペリジン0.17mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を淡黄色固体として225mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.22(3H, t, J=6.6Hz), 1.41−1.44(12H, m), 1.70−2.00(10H, m), 3.31(3H, s), 3.60−3.80(12H, m), 3.82−3.93(4H, m), 4.01(4H, q, J=7.3Hz), 6.28(3H, br), 6.35(1H, br), 6.43(2H, d, J=1.5Hz), 6.56−6.57(1H, m), 6.90(1H, dd, J=1.5, 8.8Hz), 7.49(1H, br), 8.27(1H, d, J=9.5Hz).
融点:138〜140℃。
【0599】
実施例136
1−[7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−エチル−N−(3−ヒドロキシフェニル)−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−768)
(136a)1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル
実施例(104d)で得られた3−ジメチルアミノ−2−(2−メトキシ−4−メトキシメトキシベンゾイル)−アクリル酸 メチルエステル10g,3,5−ジエトキシアニリン 塩酸塩7.41gおよび炭酸カリウム17.1gを用いて実施例(11e)と同様に反応を行って,標記化合物を白色固体として8.97g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.43(6H, t, J=7.3Hz), 3.42(3H, s), 3.92(3H, s), 4.02−4.07(4H, m), 5.14(2H, s), 6.51(2H, d, J=2.2Hz), 6.61(1H, t, J=2.2Hz), 6.67(1H, d, J=2.2Hz), 7.13(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 8.47(1H, d, J=8.8Hz), 8.49(1H, s)。
【0600】
(136b)1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸
実施例(136a)で得られた1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル8.97gおよび水酸化ナトリウム4.2gを用いて実施例(11f)と同様に反応を行って,標記化合物を白色固体として8.6g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.44(6H, t, J=7.3Hz), 3.44(3H, s), 4.02−4.08(4H, m), 5.18(2H, s), 6.51(2H, d, J=2.2Hz), 6.64(1H, t, J=2.2Hz), 6.81(1H, d, J=2.2Hz), 7.26(1H, dd, J=2.2, 9.5Hz), 8.46(1H, d, J=8.8Hz), 8.74(1H, s)。
【0601】
(136c)1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3−ベンジルオキシフェニル)−アミド
実施例(136b)で得られた1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸700mg,クロロ蟻酸イソブチル0.24ml,トリエチルアミン0.71mlおよび3−ベンジルオキシアニリン413mgを用いて実施例(54c)と同様に反応を行い,標記化合物を白色固体として994mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.44(6H, t, J=6.6Hz), 3.44(3H, s), 4.02−4.07(4H, m), 5.10(2H, s), 5.17(2H, s), 6.53(2H, d, J=2.2Hz), 6.63(1H, t, J=2.2Hz), 6.73−6.76(1H, m), 6.79(1H, d, J=2.2Hz), 7.20−7.43(8H, m), 7.68(1H, d, J=2.2Hz), 8.50(1H, d, J=8.8Hz), 8.86(1H, s)。
【0602】
(136d)1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3−ベンジルオキシフェニル)−N−エチルアミド実施例(136c)で得られた1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3−ベンジルオキシフェニル)−アミド980mg,55%水素化ナトリウム108mgおよびヨードエタン0.52mlを用いて実施例(54d)と同様に反応を行い,標記化合物を無色泡状物として910mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.39(6H, t, J=7.3Hz), 3.40(3H, s), 3.92−4.00(6H, m), 4.94(2H, s), 5.10(2H, s), 6.31(2H, br), 6.54−6.57(2H, m), 6.77(1H, d, J=8.1Hz), 6.86(1H, d, J=8.1Hz), 6.92(1H, s), 7.02(1H, d, J=7.3Hz), 7.10−7.20(1H, m), 7.28−7.34(5H, m), 7.60(1H, br), 8.28(1H, d, J=8.8Hz)。
【0603】
(136e)1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3−ベンジルオキシフェニル)−N−エチルアミド
実施例(136d)で得られた1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3−ベンジルオキシフェニル)−N−エチルアミド870mgを用いて実施例(102d)と同様に反応を行い,標記化合物を白色固体として870mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.29(3H, t, J=7.3Hz), 1.38(6H, t, J=7.3Hz), 3.93−4.02(6H, m), 5.06(2H, s), 6.10(2H, d, J=1.5Hz), 6.56(1H, s), 6.87−6.93(3H, m), 6.99(1H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 7.18−7.21(1H, m), 7.25−7.38(5H, m), 7.45(1H, s), 7.76−7.78(1H, m), 8.23(1H, d, J=9.5Hz)。
【0604】
(136f)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3−ベンジルオキシフェニル)−N−エチルアミド
実施例(136e)で得られた1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3−ベンジルオキシフェニル)−N−エチルアミド850mg,1,7−ジブロモヘプタン0.79mlおよび炭酸カリウム427mgを用いて実施例(11i)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を白色固体として650mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.29−1.47(12H, m), 1.68−1.77(2H, m), 1.80−1.88(2H, m), 3.39(2H, t, J=6.6Hz), 3.84(2H, t, J=6.6Hz), 3.92−4.00(6H, m), 4.94(2H, s), 6.25−6.40(3H, m), 6.56(1H, t, J=2.2Hz), 6.77(1H, d, J=8.1Hz), 6.85−6.95(3H, m), 7.10−7.20(1H, m), 7.29−7.43(5H, m), 7.56(1H, br), 8.27(1H, d, J=8.8Hz)。
【0605】
(136g)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−エチル−N−(3−ヒドロキシフェニル)−アミド
実施例(136f)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3−ベンジルオキシフェニル)−N−エチルアミド400mgのエタノール5ml−塩化メチレン10ml溶液に10%パラジウム炭素100mgを加え,水素雰囲気下,室温で12時間攪拌した。触媒をろ別し,ろ液の溶媒を減圧留去した。残渣をジイソプロピルエーテル−ジエチルエーテルより固体化して乾燥し、標記化合物を淡茶色固体として280mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.18(3H, t, J=6.6Hz), 1.27−1.47(12H, m), 1.68−1.88(4H, m), 3.39(2H, t, J=6.6Hz), 3.82−4.04(8H, m), 6.25−6.40(3H, br), 6.55−6.65(2H, br), 6.73(1H, d, J=7.3Hz), 6.86(1H, d, J=8.1Hz), 7.00−7.07(2H, m), 7.66(1H, br), 8.11−8.12(1H, br)。
【0606】
(136h)1−[7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−エチル−N−(3−ヒドロキシフェニル)−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(136g)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−エチル−N−(3−ヒドロキシフェニル)−アミド135mgおよび1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン46mgを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を黄色粉末として119mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.07(3H, t, J=7.3Hz), 1.23−1.35(12H, m), 1.58−1.68(4H, m), 3.00(6H, t, J=7.3Hz), 3.12−3.16(2H, m), 3.21−3.25(6H, m), 3.70−3.75(2H, m), 3.86−3.89(2H, m), 4.01−4.07(4H, m), 6.30(1H, s), 6.35−6.50(2H, m), 6.56(1H, d, J=7.3Hz), 6.64−6.67(3H, m), 6.96−7.03(2H, m), 7.83(1H, br), 8.02(1H, d, 8.8Hz).
融点:〜140℃。
【0607】
実施例137
1−[7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−エチル−N−(3−ヒドロキシフェニル)−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−メチル−ピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−767)
実施例(136g)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−エチル−N−(3−ヒドロキシフェニル)−アミド135mgおよび1−メチルピペリジン0.12mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を黄色粉末として103mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.07(3H, t, J=7.3Hz), 1.27−1.34(12H, m), 1.46−1.67(6H, m), 1.76(4H, br), 2.96(3H, s), 3.20−3.40(6H, m), 3.73(2H, q, J=7.3Hz), 3.88(2H, t, J=5.86Hz), 4.02−4.08(4H, m), 6.30(1H, s), 6.43(2H, br), 6.54(1H, d, J=7.3Hz), 6.61−6.67(3H, m), 6.90−7.00(2H, m), 7.83(1H, br), 8.03(1H, d, J=8.8Hz).
融点:123〜125℃。
【0608】
実施例138
1−[7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3−ジメチルアミノフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−874)
(138a)7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3−ジメチルアミノフェニル)−アミド
実施例(44d)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸2.0g,クロロ蟻酸イソブチル0.64ml,トリエチルアミン3.03mlおよびN,N−ジメチル−m−フェニレンジアミン 2塩酸塩1.0gを用いて実施例(54c)と同様に反応を行い,標記化合物を白色固体として2.45g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.44(6H, t, J=6.6Hz), 2.98(6H, s), 3.95−4.06(4H, m), 5.03(2H, s), 6.45(2H, d, J=2.2Hz), 6.52(1H, br), 6.59(1H, d, J=2.2Hz), 6.63(1H, t, J=2.2Hz), 7.13−7.16(2H, m), 7.21(1H, t, J=8.1Hz), 7.29−7.38(6H, m), 8.47(1H, d, J=8.8Hz), 8.83(1H, s)。
【0609】
(138b)7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3−ジメチルアミノフェニル)−N−エチルアミド
実施例(138a)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3−ジメチルアミノフェニル)−アミド1.0g,55%水素化ナトリウム113mgおよびヨードエタン0.55mlを用いて実施例(54d)と同様に反応を行い,標記化合物を無色泡状物として580mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.23(3H, t, J=7.3Hz), 1.43(6H, t, J=7.3Hz), 2.83(6H, s), 3.92−3.99(6H, m), 4.94(2H, s), 6.20(2H, br), 6.37(1H, br), 6.51−6.60(4H, m), 6.95(1H, d, J=8.8Hz), 7.07(1H, br), 7.28−7.36(5H, m), 7.44(1H, br), 8.20−8.35(1H, br)。
【0610】
(138c)1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3−ジメチルアミノフェニル)−N−エチルアミド
実施例(138b)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3−ジメチルアミノフェニル)−N−エチルアミド560mgおよび10%パラジウム炭素100mgを用いて実施例(11h)と同様に反応を行い,標記化合物を白色固体として442mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 1.40(6H, t, J=7.3Hz), 2.78(6H, br), 3.85−4.00(6H, m), 6.22(2H, br), 6.38(1H, s), 6.49−6.63(4H, m), 6.91(1H, d, J=8.8Hz), 7.05(1H, br), 7.44(1H, br), 7.97(1H, d, J=8.8Hz)。
【0611】
(138d)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3−ジメチルアミノフェニル)−N−エチルアミド
実施例(138c)で得られた1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3−ジメチルアミノフェニル)−N−エチルアミド400mg,1,7−ジブロモヘプタン0.40mlおよび炭酸カリウム214mgを用いて実施例(11i)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を無色油状物として430mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.24(3H, t, J=6.6Hz), 1.33−1.47(12H, m), 1.67−1.73(2H, m), 1.81−1.88(2H, m), 2.84(6H, br), 3.39(2H, t, J=6.6Hz), 3.82−3.85(2H, m), 3.93−4.02(6H, m), 6.20−6.35(3H, m), 6.50−6.70(4H, m), 6.87(1H, d, J=8.1Hz), 7.08(1H, br), 7.45(1H, br), 8.27(1H, br)。
【0612】
(138e)1−[7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3−ジメチルアミノフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(138d)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3−ジメチルアミノフェニル)−N−エチルアミド200mgおよび1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン66mgを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を白色粉末として209mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.22(3H, t, J=6.6Hz), 1.33(6H, br), 1.42(6H, t, J=7.3Hz), 1.60−1.85(4H, m), 2.83(6H, s), 3.27−3.31(6H, m), 3.50−3.55(2H, m), 3.68−3.72(6H, m), 3.75−3.81(2H, m), 3.85−3.95(2H, m), 4.00(4H, q, J=7.3Hz), 6.22(2H, br), 6.32(1H, br), 6.50−6.65(4H, m), 6.89(1H, d, J=8.1Hz), 7.08(1H, br), 7.42(1H, br), 8.27(1H, d, J=8.8Hz).
融点:〜117℃。
【0613】
実施例139
1−[7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3−ジメチルアミノフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−メチル−ピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−75)
実施例(138d)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3−ジメチルアミノフェニル)−N−エチルアミド200mgおよび1−メチルピペリジン0.17mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を淡黄色固体として206mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.23(3H, t, J=6.6Hz), 1.39(6H, br), 1.42(6H, t, J=7.3Hz), 1.69−2.00(10H, m), 2.84(6H, s), 3.31(3H, s), 3.63−3.75(6H, m), 3.80−3.83(2H, m), 3.90−3.95(2H, m), 4.00(4H, q, J=7.3Hz), 6.20−6.40(3H, m), 6.50−6.75(4H, m), 6.87(1H, d, J=8.8Hz), 7.09(1H, br), 7.46(1H, br), 8.24(1H, d, J=8.8Hz).
融点:120〜123℃。
【0614】
実施例140
1−[7−[3−[N−(3−シアノ−5−メトキシフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−メチル−ピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−876)
(140a)1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3−シアノ−5−メトキシフェニル)−アミド
実施例(136b)で得られた1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸431mg,クロロ蟻酸イソブチル0.15ml,トリエチルアミン0.44mlおよび参考例9で得られた3−アミノ−5−メトキシ−ベンゾニトリル170mgを用いて実施例(54c)と同様に反応を行い,標記化合物を白色固体として397mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.44(6H, t, J=7.3Hz), 3.44(3H, s), 3.85(3H, s), 4.02−4.08(4H, m), 5.17(2H, s), 6.53(2H, d, J=2.2Hz), 6.64(1H, t, J=2.2Hz), 6.79(1H, d, J=2.2Hz), 6.90(1H, dd, J=1.5, 2.9Hz), 7.24(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.58(1H, t, J=2.2Hz), 7.78(1H, s), 8.48(1H, d, J=9.5Hz), 8.83(1H, s)。
【0615】
(140b)1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3−シアノ−5−メトキシフェニル)−N−エチルアミド
実施例(140a)で得られた1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3−シアノ−5−メトキシフェニル)−アミド380mg,55%水素化ナトリウム46mgおよびヨードエタン0.22mlを用いて実施例(54d)と同様に反応を行い,標記化合物を淡黄色固体として230mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.43(6H, t, J=7.3Hz), 3.41(3H, s), 3.79(3H, s), 3.93(2H, q, J=7.3Hz), 4.00−4.06(4H, m), 5.11(2H, s), 6.43(2H, d, J=2.2Hz), 6.59(1H, t, J=2.2Hz), 6.63(1H, d, J=2.2Hz), 6.95(1H, s), 7.04(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.08(1H, s), 7.19−7.20(1H, m), 7.88(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz)。
【0616】
(140c)1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3−シアノ−5−メトキシフェニル)−N−エチルアミド
実施例(140b)で得られた1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3−シアノ−5−メトキシフェニル)−N−エチルアミド220mgを用いて実施例(102d)と同様に反応を行い,標記化合物を淡黄色固体として199mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.29(3H, t, J=7.3Hz), 1.43(6H, t, J=7.3Hz), 3.88(3H, s), 3.98−4.03(6H, m), 6.27(2H, d, J=1.5Hz), 6.57(1H, s), 6.61(1H, d, J=2.2Hz), 7.07(1H, s), 7.14(1H, s), 7.46−7.49(1H, m), 7.53(1H, s), 7.64(1H, s), 8.16(1H, d, J=8.8Hz)。
【0617】
(140d)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3−シアノ−5−メトキシフェニル)−N−エチルアミド
実施例(140c)で得られた1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3−シアノ−5−メトキシフェニル)−N−エチルアミド190mg,1,7−ジブロモヘプタン0.18mlおよび炭酸カリウム100mgを用いて実施例(11i)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を無色泡状物として90mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.31−1.48(12H, m), 1.69−1.78(2H, m), 1.81−1.88(2H, m), 3.40(2H, t, J=7.3Hz), 3.78(3H, s), 3.86(2H, t, J=6.6Hz), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 4.01−4.06(4H, m), 6.40(1H, d, J=2.2Hz), 6.43(2H, d, J=2.2Hz), 6.60(1H, t, J=2.2Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 6.95(1H, s), 7.09(1H, s), 7.18−7.19(1H, m), 7.84(1H, s), 8.18(1H, d, J=8.8Hz)。
【0618】
(140e)1−[7−[3−[N−(3−シアノ−5−メトキシフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−メチル−ピペリジニウム ブロミド
実施例(140d)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3−シアノ−5−メトキシフェニル)−N−エチルアミド84mgおよび1−メチルピペリジン0.07mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を淡黄色固体として85mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.2Hz), 1.42−1.46(12H, m), 1.70−2.00(10H, m), 3.30(3H, br), 3.68(6H, br), 3.79(3H, s), 3.86−3.95(4H, m), 4.00−4.10(4H, m), 6.40(1H, s), 6.43(2H, s), 6.60(1H, s), 6.90(1H, d, J=9.0Hz), 6.95(1H, s), 7.09(1H, s), 7.18(1H, s), 7.84(1H, s), 8.19(1H, d, J=7.9Hz).
融点:127〜130℃。
【0619】
実施例141
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3−メトキシ−5−トリフルオロメチルフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−779)
(141a)7−ベンジルオキシ−1−(3−メトキシ−5−トリフルオロメチルフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル
実施例(44b)で得られた2−(4−ベンジルオキシ−2−メトキシベンゾイル)−3−ジメチルアミノ−アクリル酸 メチルエステル1.0g,3−メトキシ−5−トリフルオロメチルアニリン517mgおよび炭酸カリウム748mgを用いて実施例(11e)と同様に反応を行って、標記化合物を白色固体として620mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 3.91(3H, s), 3.92(3H, s), 5.02(2H, m), 6.33(1H, d, J=2.9Hz), 7.07−7.11(2H, m), 7.25−7.31(3H, m), 7.32−7.36(4H, m), 8.42(1H, s), 8.46(1H, d, J=9.5Hz)。
【0620】
(141b)7−ベンジルオキシ−1−(3−メトキシ−5−トリフルオロメチルフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸
実施例(141a)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3−メトキシ−5−トリフルオロメチルフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル600mgおよび1N−水酸化ナトリウム水溶液1.49mlを用いて実施例(1e)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として524mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 3.90(3H, s), 5.14(2H, m), 6.46(1H, d, J=2.2Hz), 7.26−7.34(5H, m), 7.38(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.59(1H, s), 7.61(1H, d, J=2.2Hz), 7.70(1H, s), 8.35(1H, d, J=8.8Hz), 8.72(1H, s)。
【0621】
(141c)7−ベンジルオキシ−1−(3−メトキシ−5−トリフルオロメチルフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−アミド
実施例(141b)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3−メトキシ−5−トリフルオロメチルフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸500mg,クロロ蟻酸イソブチル0.15ml,トリエチルアミン0.3mlおよび3,5−ジフルオロアニリン206mgを用いて実施例(54c)と同様に反応を行って、標記化合物を白色固体として551mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 3.91(3H, s), 5.04(2H, m), 6.42(1H, d, J=2.2Hz), 6.51−6.57(1H, m), 7.06(1H, s), 7.19(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.26−2.28(3H, m), 7.31−7.39(6H, m), 8.48(1H, d, J=9.5Hz), 8.74(1H, s)。
【0622】
(141d)7−ベンジルオキシ−1−(3−メトキシ−5−トリフルオロメチルフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(141c)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3−メトキシ−5−トリフルオロメチルフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−アミド500mg,55%水素化ナトリウム56mgおよびヨードエタン0.27mlを用いて実施例(54d)と同様に反応を行って、標記化合物を淡黄色固体として401mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 3.89(3H, s), 3.91−3.95(2H, m), 4.97 and 4.99(total 2H, each s), 6.30(1H, d, J=2.2Hz), 6.61−6.67(1H, m), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.98−7.03(2H, m), 7.18(1H, s), 7.25−7.36(6H, m), 7.83(1H, s), 8.22(1H, d, J=9.5Hz)。
【0623】
(141e)7−ヒドロキシ−1−(3−メトキシ−5−トリフルオロメチルフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(141d)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3−メトキシ−5−トリフルオロメチルフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド380mgおよび10%パラジウム炭素80mgを用いて実施例(11h)と同様に反応を行い,標記化合物を白色固体として290mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.17(3H, t, J=6.6Hz), 3.86−3.95(5H, m), 6.32(1H, d, J=2.2Hz), 6.62−6.67(1H, m), 6.81(2H, d, J=5.9Hz), 6.88−6.91(1H, m), 7.03(1H, s), 7.12(1H, s), 7.28(1H, s), 7.76(1H, s), 7.98(1H, d, J=8.8Hz)。
【0624】
(141f)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−メトキシ−5−トリフルオロメチルフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(141e)で得られた7−ヒドロキシ−1−(3−メトキシ−5−トリフルオロメチルフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド280mg,1,7−ジブロモヘプタン0.28mlおよび炭酸カリウム149mgを用いて実施例(11i)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を無色泡状物として287mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 1.29−1.47(6H, m), 1.69−1.76(2H, m), 1.81−1.88(2H, m), 3.39(2H, t, J=6.6Hz), 3.86(2H, t, J=6.6Hz), 3.90−4.00(5H, m), 6.26(1H, d, J=2.2Hz), 6.61−6.67(1H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.93(1H, dd, J=2.2, 9.5Hz), 7.08(1H, d, J=2.2Hz), 7.21(1H, s), 7.34(1H, s), 7.84(1H, s), 8.22(1H, d, J=8.8Hz)。
【0625】
(141g)1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3−メトキシ−5−トリフルオロメチルフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(141f)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−メトキシ−5−トリフルオロメチルフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド136mgおよび1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン45mgを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を白色粉末として125mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.38(6H, br), 1.71−1.85(4H, m), 3.26−3.30(6H, m), 3.52−3.56(2H, m), 3.65−3.69(6H, m), 3.84−3.87(2H, m), 3.89−3.93(5H, m), 6.26(1H, d, J=2.2Hz), 6.65(1H, t, J=8.8Hz), 6.82−6.84(2H, m), 6.93(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.00(1H, s), 7.18(1H, s), 7.33(1H, s), 7.78(1H, s), 8.20(1H, d, J=9.5Hz).
融点:130〜133℃。
【0626】
実施例142
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3−メトキシ−5−トリフルオロメチルフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−メチル−ピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−778)実施例(141f)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−メトキシ−5−トリフルオロメチルフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド143mgおよび1−メチルピペリジン0.12mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を黄色固体として150mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.41(6H, br), 1.70−1.91(10H, m), 3.32(3H, s), 3.62−3.74(6H, m), 3.84−3.87(2H, m), 3.90−3.93(5H, m), 6.26(1H, d, J=2.2Hz), 6.62−6.67(1H, m), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.93(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.08(1H, s), 7.20(1H, s), 7.34(1H, s), 7.82(1H, s), 8.21(1H, d, J=9.5Hz).
融点:118〜120℃。
【0627】
実施例143
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−805)
(143a)7−ベンジルオキシ−1−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル
実施例(44b)で得られた2−(4−ベンジルオキシ−2−メトキシベンゾイル)−3−ジメチルアミノ−アクリル酸 メチルエステル1.0g,3−フルオロ−4−メトキシアニリン382mgおよび炭酸カリウム748mgを用いて実施例(11e)と同様に反応を行って、標記化合物を白色固体として950mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 3.91(3H, s), 4.02(3H, s), 5.01 and 5.02(total 2H, each s), 6.37(1H, d, J=2.2Hz), 7.06−7.15(4H, m), 7.28−7.30(2H, m), 7.33−7.38(3H, m), 8.43(1H, s), 8.45(1H, d, J=8.8Hz)。
【0628】
(143b)7−ベンジルオキシ−1−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸
実施例(143a)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル920mgおよび1N−水酸化ナトリウム水溶液2.55mlを用いて実施例(1e)と同様に反応を行って、標記化合物を黄色固体として940mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 3.99(3H, s), 5.14(2H, s), 6.50(1H, d, J=2.2Hz), 7.30−7.38(6H, m), 7.40−7.46(2H, m), 7.63−7.66(1H, m), 8.34(1H, d, J=8.8Hz), 8.63(1H, s)。
【0629】
(143c)7−ベンジルオキシ−1−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−アミド
実施例(143b)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸500mg,クロロ蟻酸イソブチル0.17ml,トリエチルアミン0.33mlおよび3,5−ジフルオロアニリン231mgを用いて実施例(54c)と同様に反応を行って、標記化合物を黄色固体として517mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 4.04(3H, s), 5.04(2H, m), 6.46(1H, d, J=2.2Hz), 6.51−6.57(1H, m), 7.10−7.19(4H, m), 7.28−7.40(7H, m), 8.46(1H, d, J=9.5Hz), 8.74(1H, s)。
【0630】
(143d)7−ベンジルオキシ−1−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(143c)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−アミド500mg,55%水素化ナトリウム62mgおよびヨードエタン0.3mlを用いて実施例(54d)と同様に反応を行って、標記化合物を無色泡状物として412mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 4.01(3H, s), 4.97(2H, s), 6.32(1H, d, J=2.2Hz), 6.60−6.66(1H, m), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.98−7.14(4H, m), 7.27−7.37(5H, m), 7.82(1H, s), 8.21(1H, d, J=8.8Hz)。
【0631】
(143e)1−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド実施例(143d)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド390mgおよび10%パラジウム炭素80mgを用いて実施例(11h)と同様に反応を行い,標記化合物を白色固体として316mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.17(3H, t, J=6.6Hz), 3.88(2H, q, J=6.6Hz), 3.95(3H, s), 6.34(1H, d, J=2.2Hz), 6.61−6.66(1H, m), 6.81(2H, d, J=5.9Hz), 6.87(1H, d, J=8.1Hz), 6.98−7.09(3H, m), 7.76(1H, s), 7.96(1H, d, J=8.8Hz)。
【0632】
(143f)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(143e)で得られた1−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド300mg,1,7−ジブロモヘプタン0.33mlおよび炭酸カリウム177mgを用いて実施例(11i)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を無色泡状物として295mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.30−1.48(6H, m), 1.69−1.76(2H, m), 1.81−1.88(2H, m), 3.40(2H, t, J=6.6Hz), 3.86(2H, t, J=6.6Hz), 3.93(2H, q, J=7.3Hz), 4.01(3H, s), 6.27(1H, d, J=2.2Hz), 6.60−6.66(1H, m), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.91(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.09−7.16(3H, m), 7.83(1H, s), 8.21(1H, d, J=8.8Hz)。
【0633】
(143g)1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(143f)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド147mgおよび1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン52mgを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を白色固体として152mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=6.6Hz), 1.38(6H, br), 1.65−1.85(4H, m), 3.28(6H, t, J=7.3Hz), 3.51−3.56(2H, m), 3.66(6H, t, J=7.3Hz), 3.85(2H, t, J=6.6Hz), 3.91(2H, q, J=6.6Hz), 4.01(3H, s), 6.26(1H, d, J=2.2Hz), 6.62−6.66(1H, m), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.91(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.08−7.19(3H, m), 7.77(1H, s), 8.18(1H, d, J=9.5Hz).
融点:〜140℃。
【0634】
実施例144
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−メチル−ピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−804)
実施例(143f)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド141mgおよび1−メチルピペリジン0.13mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を黄色粉末として142mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.41(6H, br), 1.70−1.95(10H, m), 3.31(3H, s), 3.62−3.73(6H, m), 3.85(2H, t, J=5.9Hz), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 4.01(3H, s), 6.26(1H, d, J=2.2Hz), 6.61−6.66(1H, m), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.91(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.09−7.20(3H, m), 7.81(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz).
融点:117〜121℃。
【0635】
実施例145
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3−メトキシ−5−メトキシカルボニルフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−メチル−ピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−780) (145a)7−ベンジルオキシ−1−(3−t−ブトキシカルボニル−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル
実施例(44b)で得られた2−(4−ベンジルオキシ−2−メトキシベンゾイル)−3−ジメチルアミノ−アクリル酸 メチルエステル5.38g,参考例8で得られた3−t−ブトキシカルボニル−5−メトキシアニリン3.25gおよび炭酸カリウム4.02gを用いて実施例(11e)と同様に反応を行って、標記化合物を白色固体として5.40g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.61(9H, s), 3.90(3H, s), 3.92(3H, s), 5.03(2H, m), 6.36(1H, d, J=2.2Hz), 7.03(1H, t, J=2.2Hz), 7.09(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.28−7.36(5H, m), 7.53(1H, s), 7.74−7.75(1H, m), 8.45(1H, s), 8.48(1H, d, J=8.8Hz)。
【0636】
(145b)7−ベンジルオキシ−1−(3−t−ブトキシカルボニル−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸
実施例(145a)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3−t−ブトキシカルボニル−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル5.40gおよび1N−水酸化ナトリウム水溶液11mlを用いて実施例(1e)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として2.04g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.62(9H, s), 3.91(3H, s), 5.04(2H, m), 6.48(1H, d, J=2.2Hz), 7.00−7.01(1H, m), 7.22(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.25−7.29(2H, m), 7.31−7.36(3H, m), 7.52−7.53(1H, m), 7.78(1H, t, J=1.5Hz), 8.47(1H, d, J=9.5Hz), 8.68(1H, s)。
【0637】
(145c)7−ベンジルオキシ−1−(3−t−ブトキシカルボニル−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−アミド
実施例(145b)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3−t−ブトキシカルボニル−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸2.0g,クロロ蟻酸イソブチル0.58ml,トリエチルアミン1.11mlおよび3,5−ジフルオロアニリン772mgを用いて実施例(54c)と同様に反応を行って、標記化合物を白色固体として2.29g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.62(9H, s), 3.91(3H, s), 5.03(2H, m), 6.46(1H, d, J=2.2Hz), 6.51−6.57(1H, m), 7.03(1H, t, J=2.2Hz), 7.18(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.26−7.41(7H, m), 7.55(1H, t, J=1.5Hz), 7.77−7.78(1H, m), 8.48(1H, d, J=8.8Hz), 8.76(1H, s)。
【0638】
(145d)7−ベンジルオキシ−1−(3−t−ブトキシカルボニル−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(145c)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3−t−ブトキシカルボニル−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−アミド2.27g,55%水素化ナトリウム170mgおよびヨードエタン1.17mlを用いて実施例(54d)と同様に反応を行って、標記化合物を無色泡状物として1.80g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.61(9H, s), 3.88−3.95(5H, m), 4.93−5.00(2H, m), 6.32(1H, d, J=2.2Hz), 6.61−6.66(1H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.95(1H, t, J=2.2Hz), 7.00(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.25−7.35(5H, m), 7.48(1H, d, J=1.5Hz), 7.72−7.73(1H, m), 7.83(1H, s), 8.23(1H, d, J=8.8Hz)。
【0639】
(145e)7−ベンジルオキシ−1−(3−カルボキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(145d)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3−t−ブトキシカルボニル−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド1.75gの無水塩化メチレン20ml溶液にトリフルオロ酢酸5mlを添加し,室温で5時間撹拌した。反応液の溶媒および過剰のトリフルオロ酢酸を減圧留去した。残渣を少量の塩化メチレンから固体化し,ジイソプロピルエーテル中で懸濁後,ろ取して標記化合物を白色固体として1.51g得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.07(3H, t, J=7.3Hz), 3.81−3.88(5H, m), 5.03(2H, s), 6.33(1H, d, J=2.2Hz), 7.02−7.13(4H, m), 7.25−7.33(6H, m), 7.46(1H, s), 7.66(1H, t, J=1.5Hz), 8.00(1H, d, J=8.8Hz), 8.11(1H, s)。
【0640】
(145f)7−ベンジルオキシ−1−(3−メトキシ−5−メトキシカルボニルフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(145e)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3−カルボキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド500mg,炭酸カリウム236mgおよびヨードメタン0.11mlを無水N,N−ジメチルホルムアミド5ml中で混合し,室温で2時間攪拌した。酢酸エチルで希釈した反応液を希塩酸,水,飽和重曹水,飽和食塩水で順次洗浄し,無水硫酸マグネシウムで乾燥後,溶媒を減圧濃縮した。析出した固体をジイソプロピルエーテル中で懸濁して、ろ取し、標記化合物を白色固体として495mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 3.90−3.94(5H, m), 3.96(3H, s), 4.956 and 4.962(total 2H, each s), 6.31(1H, d, J=2.2Hz), 6.61−6.67(1H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.99−7.02(2H, m), 7.24−7.34(5H, m), 7.56(1H, d, J=1.5Hz), 7.75−7.76(1H, m), 7.84(1H, s), 8.23(1H, d, J=8.8Hz)。
【0641】
(145g)7−ヒドロキシ−1−(3−メトキシ−5−メトキシカルボニルフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(145f)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3−メトキシ−5−メトキシカルボニルフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド480mgおよび10%パラジウム炭素100mgを用いて実施例(11h)と同様に反応を行い,標記化合物を白色固体として356mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.07(3H, t, J=6.6Hz), 3.82(2H, q, J=6.6Hz), 3.90(3H, s), 3.91(3H, s), 6.25(1H, d, J=2.2Hz), 6.80(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.04−7.10(3H, m), 7.43(1H, s), 7.51(1H, s), 7.66−7.67(1H, m), 7.93(1H, d, J=8.8Hz), 8.06(1H, s)。
【0642】
(145h)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−メトキシ−5−メトキシカルボニルフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(145g)で得られた7−ヒドロキシ−1−(3−メトキシ−5−メトキシカルボニルフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド340mg,1,7−ジブロモヘプタン0.34mlおよび炭酸カリウム185mgを用いて実施例(11i)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を無色泡状物として155mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 1.31−1.47(6H, m), 1.68−1.75(2H, m), 1.80−1.87(2H, m), 3.39(2H, t, J=6.6Hz), 3.85(2H, t, J=6.6Hz), 3.91−3.96(8H, m), 6.27(1H, d, J=2.2Hz), 6.61−6.67(1H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.92(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.08(1H, t, J=2.2Hz), 7.61(1H, d, J=1.5Hz), 7.76(1H, t, J=1.5Hz), 7.85(1H, s), 8.22(1H, d, J=8.8Hz)。
【0643】
(145i)1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3−メトキシ−5−メトキシカルボニルフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−メチル−ピペリジニウム ブロミド
実施例(145h)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−メトキシ−5−メトキシカルボニルフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド145mgおよび1−メチルピペリジン0.13mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を淡黄色固体として159mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.40(6H, br), 1.70−1.91(10H, m), 3.32(3H, s), 3.62−3.76(6H, m), 3.82−3.86(2H, m), 3.90−3.96(8H, m), 6.27(1H, d, J=2.2Hz), 6.62−6.67(1H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.92(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.08(1H, t, J=2.2Hz), 7.60(1H, d, J=2.2Hz), 7.76(1H, dd, J=1.5, 2.9Hz), 7.83(1H, s), 8.21(1H, d, J=8.8Hz).
融点:127〜129℃。
【0644】
実施例146
1−[7−[1−(3−カルバモイル−5−メトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−メチル−ピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−813)
(146a)7−ベンジルオキシ−1−(3−カルバモイル−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(145e)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3−カルボキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド500mgおよびトリエチルアミン0.24mlの無水塩化メチレン5ml溶液にクロロ蟻酸イソブチル0.12mlを滴下し室温で1時間撹拌後,28%アンモニア水溶液を加え3時間,N,N−ジメチルホルムアミド5mlを加え更に20時間撹拌した。酢酸エチルで希釈した反応液を希塩酸,水,飽和重曹水,飽和食塩水で順次洗浄し,無水硫酸マグネシウムで乾燥後,溶媒を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶剤:ヘキサン/酢酸エチル=1/2〜0/1)で精製して、標記化合物を無色泡状物として406mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.17(3H, t, J=7.3Hz), 3.83−3.93(5H, m), 4.92(2H, s), 6.23(1H, d, J=2.2Hz), 6.57−6.62(1H, m), 6.80−6.82(4H, m), 7.23−7.35(5H, m), 7.45(1H, s), 7.70(1H, d, J=1.5Hz), 7.79(1H, s), 8.02(1H, d, J=8.8Hz)。
【0645】
(146b)1−(3−カルバモイル−5−メトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(146a)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3−カルバモイル−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド320mgおよび10%パラジウム炭素60mgを用いて実施例(11h)と同様に反応を行い,標記化合物を淡黄色固体として243mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.10−1.25(3H, m), 3.85−4.10(5H, m), 5.90−8.20(10H, m)。
【0646】
(146c)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−カルバモイル−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(146b)で得られた1−(3−カルバモイル−5−メトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド230mg,1,7−ジブロモヘプタン0.24mlおよび炭酸カリウム124mgを用いて実施例(11i)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を無色泡状物として204mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.17(3H, t, J=7.3Hz), 1.31−1.48(6H, m), 1.68−1.75(2H, m), 1.81−1.88(2H, m), 3.40(2H, t, J=6.6Hz), 3.78−3.91(7H, m), 6.19(1H, d, J=2.2Hz), 6.57−6.63(1H, m), 6.76−6.83(3H, m), 6.91(1H, s), 7.49(1H, s), 7.67(1H, d, J=1.5Hz), 7.81(1H, s), 8.06(1H, d, J=9.5Hz)。
【0647】
(146d)1−[7−[1−(3−カルバモイル−5−メトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−メチル−ピペリジニウム ブロミド
実施例(146c)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−カルバモイル−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド190mgおよび1−メチルピペリジン0.17mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を淡黄色粉末として188mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 1.35(6H, br), 1.67−1.88(10H, m), 3.25(3H, s), 3.61−3.65(6H, m), 3.80−3.93(7H, m), 6.23(1H, d, J=2.2Hz), 6.60−6.64(1H, m), 6.78−6.88(4H, m), 7.66(1H, s), 7.80(1H, s), 7.84(1H, s), 8.09(1H, d, J=9.5Hz).
融点:137〜140℃。
【0648】
実施例147
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3−メトキシ−5−ニトロフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−メチル−ピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−781)
(147a)7−メトキシメトキシ−1−(3−メトキシ−5−ニトロフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル
実施例(104d)で得られた3−ジメチルアミノ−2−(2−メトキシ−4−メトキシメトキシベンゾイル)−アクリル酸 メチルエステル1.64g,参考例7で得られた3−メトキシ−5−ニトロアニリン 塩酸塩1.04gおよび炭酸カリウム2.81gを用いて実施例(11e)と同様に反応を行って、標記化合物を橙色固体として1.06g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 3.42(3H, s), 3.92(3H, s), 4.01(3H, s), 5.14(2H, s), 6.54(1H, d, J=2.2Hz), 7.15(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.36(1H, t, J=2.2Hz), 7.92−7.93(1H, m), 7.96(1H, t, J=2.2Hz), 8.45−8.47(2H, m)。
【0649】
(147b)7−メトキシメトキシ−1−(3−メトキシ−5−ニトロフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸
実施例(147a)で得られた7−メトキシメトキシ−1−(3−メトキシ−5−ニトロフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル1.04gおよび水酸化ナトリウム186mgを用いて実施例(1e)と同様に反応を行って、標記化合物を黄色固体として950mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 3.44(3H, s), 4.02(3H, s), 5.18(2H, s), 6.68(1H, d, J=2.2Hz), 7.29−7.33(2H, m), 7.93(1H, t, J=2.2Hz), 8.00−8.01(1H, m), 8.50(1H, d, J=8.8Hz), 8.71(1H, s)。
【0650】
(147c)7−メトキシメトキシ−1−(3−メトキシ−5−ニトロフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−アミド
実施例(147b)で得られた7−メトキシメトキシ−1−(3−メトキシ−5−ニトロフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸920mg,クロロ蟻酸イソブチル0.30ml,トリエチルアミン0.57mlおよび3,5−ジフルオロアニリン399mgを用いて実施例(54c)と同様に反応を行って、標記化合物を黄色固体として1.07g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 3.44(3H, s), 4.01(3H, s), 5.17(2H, s), 6.53−6.58(1H, m), 6.65(1H, d, J=2.2Hz), 7.25−7.28(1H, m), 7.33−7.41(3H, m), 7.94−7.95(1H, m), 7.99(1H, t, J=2.2Hz), 8.51(1H, d, J=8.8Hz), 8.78(1H, s)。
【0651】
(147d)7−メトキシメトキシ−1−(3−メトキシ−5−ニトロフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(147c)で得られた7−メトキシメトキシ−1−(3−メトキシ−5−ニトロフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−アミド1.05g,55%水素化ナトリウム134mgおよびヨードエタン0.65mlを用いて実施例(54d)と同様に反応を行って、標記化合物を淡黄色固体として790mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 3.41(3H, s), 3.90−4.00(5H, m), 5.11(2H, s), 6.51(1H, d, J=2.2Hz), 6.63−6.68(1H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 7.08(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.25(1H, t, J=2.2Hz), 7.86(1H, s), 7.88(1H, s), 7.93(1H, t, J=2.2Hz), 8.23(1H, d, J=8.8Hz)。
【0652】
(147e)7−ヒドロキシ−1−(3−メトキシ−5−ニトロフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(147d)で得られた7−メトキシメトキシ−1−(3−メトキシ−5−ニトロフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド150mgを用いて実施例(102d)と同様に反応を行い,標記化合物を淡黄色固体として135mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 3.80−4.00(5H, m), 6.53(1H, s), 6.73−6.77(1H, m), 6.88(2H, br), 7.02(1H, d, J=8.1Hz), 7.26(1H, br), 7.59(1H, s), 7.76(2H, br), 7.98(1H, d, J=8.8Hz)。
【0653】
(147f)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−メトキシ−5−ニトロフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(147e)で得られた7−ヒドロキシ−1−(3−メトキシ−5−ニトロフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド130mg,1,7−ジブロモヘプタン0.13mlおよび炭酸カリウム73mgを用いて実施例(11i)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を淡黄色泡状物として130mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 1.31−1.47(6H, m), 1.69−1.76(2H, m), 1.80−1.87(2H, m), 3.39(2H, t, J=6.6Hz), 3.86−3.99(7H, m), 6.25(1H, d, J=2.2Hz), 6.62−6.68(1H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.95(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.24−7.26(1H, m), 7.84−7.86(2H, m), 7.94(1H, t, J=2.2Hz), 8.22(1H, d, J=9.5Hz)。
【0654】
(147g)1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3−メトキシ−5−ニトロフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−メチル−ピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号 )
実施例(147f)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−メトキシ−5−ニトロフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド120mgおよび1−メチルピペリジン0.11mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を黄色固体として122mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 1.40(6H, br), 1.65−1.90(10H, m), 3.31(3H, s), 3.62−3.71(6H, m), 3.85−3.95(4H, m), 4.00(3H, s), 6.26(1H, d, J=1.5Hz), 6.63−6.68(1H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.93(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.26−7.27(1H, m), 7.83−7.84(2H, m), 7.93−7.94(1H, m), 8.21(1H, d, J=9.5Hz).
融点:120〜125℃。
【0655】
実施例148
1−[7−[1−(3−アセチルアミノ−5−メトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−メチル−ピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−816)
(148a)1−(3−アミノ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(147d)で得られた7−メトキシメトキシ−1−(3−メトキシ−5−ニトロフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド640mgのエタノール5ml−塩化メチレン2mlの混合溶液に10%パラジウム炭素150mgを添加し,水素雰囲気下,室温で2時間撹拌した。触媒をろ別後,ろ液の溶媒を減圧留去し,残渣をジエチルエーテルで固体化した。固体をジイソプロピルエーテル中に懸濁し,ろ取して標記化合物を白色固体として564mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 3.41(3H, s), 3.79(3H, s), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 5.12(2H, s), 6.27−6.28(2H, m), 6.40−6.42(1H, m), 6.56−6.69(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 7.03(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.88(1H, s), 8.21(1H, d, J=8.8Hz)。
【0656】
(148b)1−(3−アセチルアミノ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(148a)で得られた1−(3−アミノ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド130mおよびトリエチルアミン0.07mlの無水塩化メチレン溶液2mlに無水酢酸0.03mlを滴下し,室温で20時間攪拌した。酢酸エチルで希釈した反応液を希塩酸,水,飽和重曹水,飽和食塩水で順次洗浄し,無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶剤:ヘキサン/酢酸エチル=1/1〜0/1)で精製し、標記化合物を無色泡状物として101mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.19(3H, t, J=7.3Hz), 2.20(3H, s), 3.40(3H, s), 3.83(3H, s), 3.86−3.95(2H, m), 5.10 and 5.11(total 2H, each s), 6.53(1H, s), 6.60−6.66(2H, m), 6.83(2H, dd, J=2.2, 7.3Hz), 7.02(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.12(1H, s), 7.54(1H, s), 7.89(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz)。
【0657】
(148c)1−(3−アセチルアミノ−5−メトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(148b)で得られた1−(3−アセチルアミノ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド95mgを用いて実施例(102d)と同様に反応を行い,標記化合物を淡黄色固体として88mg得た。
NMRスペクトル(CDCl+DMSO−d6)δppm: 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 2.21(3H, s), 3.80−4.00(5H, m), 6.39(1H, s), 6.60(1H, s), 6.71(1H, t, J=8.1Hz), 6.87(2H, br), 7.02(1H, d, J=8.1Hz), 7.23(1H, br), 7.68(1H, s), 7.86(1H, s), 8.15(1H, d, J=8.8Hz)。
【0658】
(148d)1−(3−アセチルアミノ−5−メトキシフェニル)−7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(148c)で得られた1−(3−アセチルアミノ−5−メトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド80mg,1,7−ジブロモヘプタン0.08mlおよび炭酸カリウム44mgを用いて実施例(11i)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を無色泡状物として70mg得た。
NMRスペクトル(CDCl+DMSO−d6)δppm: 1.18(3H, t, J=7.3Hz), 1.30−1.48(6H, m), 1.68−1.78(2H, m), 1.81−1.88(2H, m), 2.29(3H, s), 3.40(2H, t, J=6.6Hz), 3.76−4.00(7H, m), 6.21(1H, d, J=1.5Hz), 6.47(1H, s), 6.57−6.64(2H, m), 6.79−6.83(3H, m), 7.72(1H, s), 7.83(1H, s), 8.12(1H, d, J=8.8Hz)。
【0659】
(148e)1−[7−[1−(3−アセチルアミノ−5−メトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−メチル−ピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号 )
実施例(148d)で得られた1−(3−アセチルアミノ−5−メトキシフェニル)−7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド65mgおよび1−メチルピペリジン0.06mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を淡黄色泡状物として21mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.19(3H, t, J=7.3Hz), 1.33(6H, br), 1.62−1.86(10H, m), 2.31(3H, s), 3.16(3H, s), 3.47−3.65(6H, m), 3.83−3.94(7H, m), 6.33−3.36(2H, m), 6.63−6.68(1H, m), 6.83−6.87(3H, m), 7.44(1H, br), 7.78(1H, s), 7.85(1H, s), 8.12(1H, d, J=8.8Hz).
IRスペクトルνmax(KBr)cm−1:2940, 1614, 1459, 1268, 1253。
【0660】
実施例149
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3−メトキシ−5−メトキシカルボニルアミノフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−メチル−ピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−877)
(149a)7−メトキシメトキシ−1−(3−メトキシ−5−メトキシカルボニルアミノフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(148a)で得られた1−(3−アミノ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド130mgおよびトリエチルアミン0.07mlの無水塩化メチレン溶液2mlにクロロ蟻酸メチル0.024mlの無水塩化メチレン1ml溶液を滴下して室温で20時間攪拌した後,トリエチルアミン0.07mlついでクロロ蟻酸メチル0.024mlの無水塩化メチレン1ml溶液を追加し,更に24時間攪拌した。酢酸エチルで希釈した反応液を希塩酸,水,飽和重曹水,飽和食塩水で順次洗浄し,無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶剤:ヘキサン/酢酸エチル=1/2〜酢酸エチル/エタノール=5/1)で精製し、標記化合物を無色油状物として49mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.1Hz), 3.40(3H, s), 3.80(3H, s), 3.84(3H, s), 3.85−3.97(2H, m), 5.10(2H, s), 6.56(1H, t, J=2.0Hz), 6.60−6.65(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.0Hz), 6.98−7.03(2H, m), 7.25(1H, br), 7.88(1H, s), 8.20(1H, d, J=9.0Hz)。
【0661】
(149b)7−ヒドロキシ−1−(3−メトキシ−5−メトキシカルボニルアミノフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(149a)で得られた7−メトキシメトキシ−1−(3−メトキシ−5−メトキシカルボニルアミノフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド48mgを用いて実施例(102d)と同様に反応を行い,標記化合物を白色固体として32mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.15−1.30(3H, m), 3.73(3H, s), 3.76(3H, s), 3.85−4.00(2H, m), 6.65(1H, br), 6.60−7.20(6H, m), 7.43(1H, s), 7.71(1H, br), 7.98(1H, d, J=7.3Hz)。
【0662】
(149c)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−メトキシ−5−メトキシカルボニルアミノフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(149b)で得られた7−ヒドロキシ−1−(3−メトキシ−5−メトキシカルボニルアミノフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド30mg,1,7−ジブロモヘプタン0.03mlおよび炭酸カリウム16mgを用いて実施例(11i)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を無色泡状物として27mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.1Hz), 1.34−1.48(6H, m), 1.69−1.76(2H, m), 1.81−1.88(2H, m), 3.39(2H, t, J=6.8Hz), 3.81−3.97(10H, m), 6.37(1H, d, J=2.0Hz), 6.56(1H, s), 6.60−6.65(1H, m), 6.83−6.96(5H, m), 7.85(1H, s), 8.19(1H, d, J=8.8Hz)。
【0663】
(149d)1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3−メトキシ−5−メトキシカルボニルアミノフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−メチル−ピペリジニウム ブロミド
実施例(149e)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−メトキシ−5−メトキシカルボニルアミノフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド25mgおよび1−メチルピペリジン0.02mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を黄色泡状物として17mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.1Hz), 1.30−1.50(6H, m), 1.65−1.95(10H, m), 3.20(3H, s), 3.50−3.70(6H, m), 3.77(3H, s), 3.85−3.95(7H, m), 6.40(1H, s), 6.48(1H, s), 6.60−6.65(1H, m), 6.84−6.88(4H, m), 7.55(1H, s), 7.84(1H, s), 8.19(1H, d, J=9.2Hz).
IRスペクトル(KBr) cm−1:2940, 1730, 1615, 1458, 1262, 1228。
【0664】
実施例150
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3−エトキシ−5−イソプロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−790)
(150a)7−ベンジルオキシ−1−(3−エトキシ−5−イソプロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル
実施例(44b)で得られた2−(4−ベンジルオキシ−2−メトキシベンゾイル)−3−ジメチルアミノ−アクリル酸 メチルエステル8.22g,参考例22で得られた3−エトキシ−5−イソプロポキシアニリン4.2gおよび炭酸カリウム2.76gを用いて実施例(11e)と同様に反応を行って、標記化合物を白色固体として8.1g得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.26−1.35(9H, m), 3.72(3H, s), 3.99−4.09(2H, m), 4.68(1H, quint, J=6.1Hz), 5.08(2H, s), 6.46(1H, d, J=2.3Hz), 6.69(1H, m), 6.72(1H, m), 6.77(1H, m), 7.17(1H, dd, J=8.9, 2.3Hz), 7.28−7.37(5H, m), 8.18(1H, d, J=8.9Hz), 8.36(1H, s)。
【0665】
(150b)7−ベンジルオキシ−1−(3−エトキシ−5−イソプロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸
実施例(150a)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3−エトキシ−5−イソプロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル8.1gおよび10%水酸化ナトリウム水溶液30mlを用いて実施例(1e)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として7.6g得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.27−1.36(9H, m), 3.98−4.11(2H, m), 4.66(1H, quint, J=5.9Hz), 5.14(2H, s), 6.59(1H, d, J=2.2Hz), 6.73(1H, m), 6.79(1H, m), 6.84(1H, m), 7.28−7.38(6H, m), 8.33(1H, d, J=9.5Hz), 8.60(1H, s)。
【0666】
(150c)7−ベンジルオキシ−1−(3−エトキシ−5−イソプロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−アミド
実施例(150b)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3−エトキシ−5−イソプロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸1.0g,クロロ蟻酸イソブチル0.31ml,トリエチルアミン0.59mlおよび3,5−ジフルオロアニリン409mgを用いて実施例(54c)と同様に反応を行って、標記化合物を白色固体として1.09g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.38(6H, t, J=5.9Hz), 1.44(3H, t, J=7.3Hz), 3.95−4.06(2H, m), 4.50−4.59(1H, m), 5.00−5.07(2H, m), 6.43(1H, t, J=2.2Hz), 6.47(1H, t, J=2.2Hz), 6.51−6.56(1H, m), 6.61−6.65(2H, m), 7.14−7.17(1H, m), 7.29−7.41(7H, m), 8.45(1H, d, J=8.8Hz), 8.78(1H, s)。
【0667】
(150d)7−ベンジルオキシ−1−(3−エトキシ−5−イソプロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(150c)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3−エトキシ−5−イソプロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−アミド690mg,55%水素化ナトリウム77mgおよびヨードエタン0.37mlを用いて実施例(54d)と同様に反応を行って、標記化合物を白色固体として639mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.36(6H, t, J=5.1Hz), 1.44(3H, t, J=6.6Hz), 3.89−4.02(4H, m), 4.47−4.56(1H, m), 4.94−5.00(2H, m), 6.34−6.35(1H, m), 6.38−6.39(1H ,m), 6.48(1H, d, J=2.2Hz), 6.57−6.65(2H, m), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.96−6.99(1H, m), 7.26−7.36(5H, m), 7.84(1H, s), 8.21(1H, d, J=8.8Hz)。
【0668】
(150e)1−(3−エトキシ−5−イソプロポキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(150d)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3−エトキシ−5−イソプロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド610mgおよび10%パラジウム炭素150mgを用いて実施例(11h)と同様に反応を行い,標記化合物を白色固体として520mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.18(3H, t, J=7.3Hz), 1.34(6H, d, J=4.4Hz), 1.41(3H, t, J=6.6Hz), 3.90(2H, q, J=7.3Hz), 3.98(2H, q, J=6.6Hz), 4.45−4.54(1H, m), 6.38−6.39(2H, m), 6.49(1H, d, J=2.2Hz), 6.54(1H, t, J=2.2Hz), 6.60−6.64(1H, m), 6.80−6.83(2H, m), 6.90(1H, dd, J=2.2, 9.5Hz), 7.81(1H, s), 8.03(1H, d, J=8.8Hz)。
【0669】
(150f)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−エトキシ−5−イソプロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(150e)で得られた1−(3−エトキシ−5−イソプロポキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド510mg,1,7−ジブロモヘプタン0.50mlおよび炭酸カリウム270mgを用いて実施例(11i)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を無色泡状物として460mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.29−1.48(15H, m), 1.69−1.76(2H, m), 1.81−1.88(2H, m), 3.39(2H, t, J=6.6Hz), 3.86(2H, t, J=5.9Hz), 3.93(2H, q, J=6.6Hz), 4.02(2H, q, J=8.1Hz), 4.50−4.56(1H, m), 6.41−6.43(3H, m), 6.57−6.65(2H, m), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.84(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz)。
【0670】
(150g)1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3−エトキシ−5−イソプロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド実施例(150f)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−エトキシ−5−イソプロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド200mgおよび1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン67mgを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を白色固体として207mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.34−1.45(15H, m), 1.65−1.80(4H, m), 3.24(6H, t, J=7.3Hz), 3.52−3.56(2H, m), 3.63−3.67(6H, m), 3.83−3.86(2H, m), 3.91(2H, q, J=6.6Hz), 4.03(2H, q, J=8.1Hz), 4.49−4.58(1H, m), 6.40−6.41(3H, m), 6.58(1H, t, J=2.2Hz), 6.60−6.66(1H, m), 6.82(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.91(1H, dd, J=2.2, 9.5Hz), 7.79(1H, s), 8.19(1H, d, J=8.8Hz).
融点:138〜141℃。
【0671】
実施例151
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3−エトキシ−5−イソプロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−メチル−ピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−789)
実施例(150f)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−エトキシ−5−イソプロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド200mgおよび1−メチルピペリジン0.18mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を黄色固体として186mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.34−1.45(15H, m), 1.67−1.91(10H, m), 3.32(3H. s), 3.63−3.77(6H, m), 3.84−3.87(2H, m), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 4.03(2H, q, J=6.6Hz), 4.49−4.58(1H, m), 6.40−6.41(3H, m), 6.58(1H, t, J=2.2Hz), 6.60−6.65(1H, m), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.89(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.83(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz).
融点:145〜147℃。
【0672】
実施例152
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3−ジメチルアミノ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−メチル−ピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−817)
(152a)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−ジメチルアミノ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(148a)で得られた1−(3−アミノ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド160mg,ヨードメタン0.1mlおよび炭酸カリウム86mgの無水N,N−ジメチルホルムアミド4ml溶液を室温で24時間攪拌した。酢酸エチルで希釈した反応液をクエン酸水溶液,水,飽和重曹水,チオ硫酸ナトリウム水溶液,飽和食塩水で順次洗浄し,無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶剤:ヘキサン/酢酸エチル=1/2〜1/3)で精製して黄色油状物を28mg得た。得られた油状物を用いて,実施例(102d)と同様に反応を行い,1−(3−ジメチルアミノ−5−メトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミドを淡黄色泡状物として20mg得た。得られた泡状物と1,7−ジブロモヘプタン0.02mlおよび炭酸カリウム10mgを用いて実施例(11i)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を無色泡状物として14mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.1Hz), 1.33−1.48(6H, m), 1.70−1.74(2H, m), 1.81−1.88(2H, m), 3.00(6H, s), 3.39(2H, t, J=6.8Hz), 3.82−3.94(7H, m), 6.24−6.27(2H, m), 6.42−6.44(2H, m), 6.55−6.65(1H, m), 6.84−7.00(3H, m), 7.85(1H, s), 8.21(1H, d, J=9.0Hz)。
【0673】
(152b)1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3−ジメチルアミノ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−メチル−ピペリジニウム ブロミド
実施例(152a)で得られた1−(3−ジメチルアミノ−5−メトキシフェニル)−7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド13mgおよび1−メチルピペリジン0.012mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を淡黄色泡状物として9mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 1.42(6H, br), 1.72−1.95(10H, m), 2.99(6H, s), 3.31(3H, s), 3.63−3.77(6H, m), 3.80−3.87(5H, m), 3.90−3.95(2H, m), 6.18−6.20(2H, m), 6.33(1H, t, J=2.2Hz), 6.45(1H, d, J=2.2Hz), 6.60−6.64(1H, m), 6.83−6.90(3H, m), 7.84(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz).
IRスペクトル(KBr)cm−1:3418, 2938, 2862, 1615, 1458, 1272, 1241。
【0674】
実施例153
1−[7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−イソプロピル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−メチル−ピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−759)
(153a)7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−イソプロピルアミド
実施例(124a)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−アミド500mg,55%水素化ナトリウム57mgおよび2−ヨードプロパン0.35mlを用いて実施例(54d)と同様に反応を行い,標記化合物を白色固体として106mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(6H, d, J=6.6Hz), 1.43(6H, t, J=7.3Hz), 3.94−4.02(4H, m), 4.90−5.05(3H, m), 6.31(2H, s), 6.40(1H, d, J=1.5Hz), 6.58(1H, t, J=2.2Hz), 6.69(1H, t, J=8.8Hz), 6.80−6.83(2H, m), 6.97(1H, dd, J=2.2, 9.5Hz), 7.26−7.36(5H, m), 7.59(1H, s), 8.24(1H, d, J=8.8Hz)。
【0675】
(153b)1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−イソプロピルアミド
実施例(153a)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−イソプロピルアミド100mgおよび10%パラジウム炭素20mgを用いて実施例(11h)と同様に反応を行い,標記化合物を白色固体として75mg得た。
NMRスペクトル(CDCl−DMSO−d6)δppm: 1.20(6H, d, J=6.6Hz), 1.42(6H, t, J=7.3Hz), 4.01(4H, q, J=7.3Hz), 4.95(1H, br), 6.37(2H, s), 6.41(1H, d, J=1.5Hz), 6.55(1H, t, J=2.2Hz), 6.70(1H, t, J=8.8Hz), 6.82(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.86−6.88(1H, m), 7.57(1H, s), 8.14(1H, d, J=9.5Hz)。
【0676】
(153c)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−イソプロピルアミド
実施例(153b)で得られた1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−イソプロピルアミド70mg,1,7−ジブロモヘプタン0.068mlおよび炭酸カリウム37mgを用いて実施例(11i)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を無色泡状物とし75mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(6H, d, J=7.3Hz), 1.31−1.48(12H, m), 1.68−1.75(2H. m), 1.81−1.88(2H, m), 3.39(2H, t, J=6.6Hz), 3.85(2H, t, J=5.9Hz), 4.02(4H, q, J=8.1Hz), 4.90−5.05(1H, br), 6.35−6.37(3H, m), 6.58(1H, t, J=2.2Hz), 6.69(1H, t, J=8.8Hz), 6.82(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.88−6.91(1H, m), 7.61(1H, s), 8.24(1H, d, J=8.8Hz)。
【0677】
(153d)1−[7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−イソプロピル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−メチル−ピペリジニウム ブロミド
実施例(153c)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−イソプロピルアミド75mgおよび1−メチルピペリジン0.06mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を淡黄色固体として71mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.11(6H, d, J=6.6Hz), 1.27−1.37(12H, m), 1.46−1.59(2H, m), 1.61−1.67(4H, m), 1.76(4H, br), 2.96(3H, s), 3.24−3.29(6H, m), 3.88(2H, t, J=5.9Hz), 4.06(4H, q, J=6.6Hz), 4.79(1H, br), 6.30(1H, d, J=2.2Hz), 6.48(2H, br), 6.69(1H, t, J=2.2Hz), 6.98(1H, dd, J=2.2, 9.5Hz), 7.03(2H, d, J=6.6Hz), 7.15−7.20(1H, m), 8.00−8.03(2H, m).
融点:131〜134℃。
【0678】
実施例154
1−[7−[1−(3−シアノ−5−メトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−メチル−ピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−818)
(154a)1−(3−シアノ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル
実施例(104d)で得られた3−ジメチルアミノ−2−(2−メトキシ−4−メトキシメトキシベンゾイル)−アクリル酸 メチルエステル89mg,参考例9で得られた3−シアノ−5−メトキシアニリン34mgおよび炭酸カリウム95mgを用いて実施例(11e)と同様に反応を行って、標記化合物を黄色固体として60mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 3.43(3H, s), 3.929(3H, s), 3.933(3H, s), 5.15(2H, s), 6.50(1H, d, J=2.2Hz), 7.15−7.38(4H, m), 8.42(1H, t, J=2.2Hz), 8.48(1H, d, J=9.0Hz)。
【0679】
(154b)1−(3−シアノ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−1−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸
実施例(154a)で得られた1−(3−シアノ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−1−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル57mgおよび1N−水酸化ナトリウム水溶液1mlを用いて実施例(1e)と同様に反応を行って、標記化合物を黄色固体として37mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 3.45(3H, s), 3.95(3H, s), 5.184 and 5.187(total 2H, each s), 6.63(1H, d, J=2.2Hz), 7.11−7.34(3H, m), 7.41−7.43(1H, m), 8.50(1H, d, J=9.0Hz), 8.68(1H, s)。
【0680】
(154c)1−(3−シアノ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−アミド
実施例(154b)で得られた1−(3−シアノ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸35mg,クロロ蟻酸イソブチル0.015ml,トリエチルアミン0.026mlおよび3,5−ジフルオロアニリン18mgを用いて実施例(54c)と同様に反応を行って、標記化合物を淡黄色固体として39mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 3.45(3H, s), 3.95(3H, s), 5.18(2H, s), 6.53−6.59(1H, m), 6.61(1H, d, J=2.2Hz), 7.22−7.41(6H, m), 8.50(1H, d, J=8.8Hz), 8.75(1H, s)。
【0681】
(154d)1−(3−シアノ−5−メトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(154c)で得られた1−(3−シアノ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−アミド36mg,55%水素化ナトリウム5mgおよびヨードエタン0.023mlを用いて実施例(54d)と同様に反応を行って、淡黄色固体を得た。得られた固体を4N−塩化水素/酢酸エチル溶液2mlに溶解させて室温で1時間攪拌した。反応液をジエチルエーテルで希釈して析出した固体をろ取して,標記化合物を茶色固体として18mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.26 (3H, t, J=7.3Hz), 3.80−4.00(5H, m), 6.31(1H, s), 6.67−7.18(7H, m), 7.73(1H, s), 8.01(1H, d, J=6.0Hz)。
【0682】
(154e)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−シアノ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(154d)で得られた1−(3−シアノ−5−メトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド17mg,1,7−ジブロモヘプタン0.018mlおよび炭酸カリウム10mgを用いて実施例(11i)と同様に反応,精製を行い,標記化合物を淡黄色油状物として9.4mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.2Hz), 1.35−1.48(6H, m), 1.71−1.76(2H, m), 1.81−1.88(2H, m), 3.40(2H, t, J=6.8Hz), 3.87−3.94(7H, m), 6.22(1H, d, J=2.2Hz), 6.62−6.66(1H, m), 6.83(2H, dd, J=2.4, 8.1Hz), 6.93(1H, dd, J=2.0, 9.0Hz), 7.13−7.36(3H, m), 7.80(1H, s), 8.21(1H, d, J=9.2Hz)。
【0683】
(154f)1−[7−[1−(3−シアノ−5−メトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−メチル−ピペリジニウム ブロミド
実施例(154e)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−シアノ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド8.9mgおよび1−メチルピペリジン0.02mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い,標記化合物を茶色粉末として5.5mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.1Hz), 1.42(6H, br), 1.73−1.89(10H, m), 3.27(3H, s), 3.63−3.71(6H, m), 3.87−3.96(7H, m), 6.22(1H, d, J=2.0Hz), 6.62−6.67(1H, m), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.91−6.94(1H, m), 7.14−7.38(3H, m), 7.80(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz).
融点:〜80℃。
【0684】
実施例155
1−(2−[4−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシメチル]−フェニル]−エチル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−861)
(155a)1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−[4−(2−ヒドロキシ−エチル)−ベンジルオキシ]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド
実施例(11h)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド150mg、参考例16で得られた2−(4−ブロモメチル−フェニル)−エタノール81mg、炭酸カリウム86mgおよびN,N−ジメチルホルムアミド10mlを用いて実施例(11i)と同様に反応を行い、標記化合物を白色泡状物質として174mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.1Hz), 2.87(2H, t, J=6.5Hz), 3.82(6H, s), 3.85(2H, t, J=6.6Hz), 3.92(2H, q, J=7.0Hz), 4.94(2H, s), 6.42(2H, d, J=2.3Hz), 6.45(1H, d, J=2.3Hz), 6.59−6.66(2H, m), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.98(1H, dd, J=2.3, 9.0Hz), 7.19−7.27(4H, m), 7.84(1H, s), 8.21(1H, d, J=9.5Hz)。
【0685】
(155b)7−[4−(2−ブロモ−エチル)−ベンジルオキシ]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド
実施例(155a)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−[4−(2−ヒドロキシ−エチル)−ベンジルオキシ]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド170mgのジクロロメタン溶液20mlに、−20℃で三臭化リン90mgのジクロロメタン溶液3mlを滴下し、同温度で10分間さらに室温で1時間撹拌した。反応液を−20℃に冷却後、水を滴下しジクロロメタンで希釈した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=1:3)で分離精製し、標記化合物を白色固体として34mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 3.16(2H, t, J=7.3Hz), 3.55(2H, t, J=7.3Hz), 3.82(6H, s), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 4.95(2H, s), 6.42(2H, d, J=2.2Hz), 6,45(1H, d, J=2.2Hz), 6.60−6.66(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.98(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.19(2H, d, J=8.1Hz), 7.25(2H, d, J=8.8Hz), 7.84(1H, s), 8.21(1H, d, J=9.5Hz)。
【0686】
(155c)1−(2−[4−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシメチル]−フェニル]−エチル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(155b)で得られた7−[4−(2−ブロモ−エチル)−ベンジルオキシ]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド16.5mg、1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン8.2mgおよびアセトニトリル3mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として8.5mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.19(3H, t, J=7.3Hz), 3.09−3.14(2H, m), 3.12(6H, t, J=7.3Hz), 3.69(6H, t, J=7.3Hz),3.78−3.85(8H, m), 3.90(2H, q J=7.3Hz), 4.91(2H, s), 6.38(2H, d, J=2.2Hz), 6,45(1H, d, J=2.2Hz), 6.61−6.67(2H, m), 6.82(2H, dd, J=2.2, 7.3Hz), 6.91(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.22(2H, d, J=8.1Hz), 7.33(2H, d, J=8.1Hz), 7.76(1H, s), 8.13(1H, d, J=8.8Hz).
融点:172−176℃。
【0687】
実施例156
3−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−プロピルカルバモイル]−1−メチル−ピリジニウム メタンスルホナート(例示化合物番号:2−858)
(156a)1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−[3−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−プロポキシ]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド
実施例(11h)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド450mg、N−(3−ブロモプロピル)フタルイミド300mg、炭酸カリウム259mgおよびN,N−ジメチルホルムアミド10mlを用いて実施例(11i)と同様に反応を行い、標記化合物を白色泡状物質として615mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 2.13(2H, tt, J=5.9, 6.6Hz), 3.78−3.87(8H, m), 3.89−3.95(4H, m), 6.35(1H, d, J=2.9Hz), 6,46(2H, d, J=2.2Hz), 6.60−6.67(2H, m), 6.74(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 7.70−7.74(2H, m), 7.78−7.83(2H, m), 7.84(1H, s), 8.15(1H, d, J=8.8Hz)。
【0688】
(156b)7−(3−アミノ−プロポキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド
実施例(156a)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−[3−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−プロポキシ]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド615mgのエタノール溶液30mlにヒドラジン1水和物0.5mlを加え、1時間加熱還流した。放冷後、不溶物をろ去し、ろ液を酢酸エチルで希釈した。有機層を1規定水酸化ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/エタノール=10/1)で分離精製し、標記化合物を無色油状物として360mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.1Hz), 2.01−2.13(2H, m), 3.76−3.87(8H, m), 3.88−4.13(4H, m), 6.35(1H, d, J=2.0Hz), 6,46(2H, bs), 6.60−6.67(2H, m), 6.83(2H, dd, J=2.1, 8.0Hz), 6.91(1H, dd, J=2.3, 9.0Hz), 7.84(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz)。
【0689】
(156c)1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−7−[3−[(ピリジン−3−カルボニル)−アミノ]−プロポキシ]−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド
ニコチン酸76mgのジクロロメタン溶液5mlに、0℃でトリエチルアミン0.17mlおよびクロロ蟻酸イソブチルを加え、同温度で15分撹拌した。この溶液を実施例(156b)で得られた7−(3−アミノ−プロポキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド220mgのジクロロメタン溶液5mlに滴下し、室温で1時間撹拌した。ジクロロメタンで希釈した反応液を1規定水酸化ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/エタノール=5/1)で分離精製し、標記化合物を白色泡状物質として96mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 2.05−2.15(2H, m), 3.64(2H, q, J=6.6Hz), 3.83(6H, s), 3.93(2H, q, J=7.3Hz), 4.00(2H, t, J=5.9Hz), 6.40(1H, d, J=2.2Hz), 6,47(2H, d, J=2.2Hz), 6.58−6.64(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.89(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.38(1H, dd, J=5.1, 8.1Hz), 7.84(1H, s), 8.04−8.09(1H, m), 8.21(1H, d, J=9.5Hz), 8.70−8.75(1H, m), 8.94(1H, s)。
【0690】
(156d)3−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−プロピルカルバモイル]−1−メチル−ピリジニウム メタンスルホナート
実施例(156c)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−7−[3−[(ピリジン−3−カルボニル)−アミノ]−プロポキシ]−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド41mg、メタンスルホン酸メチル28mgおよびアセトニトリル5mlを用いて実施例(3b)と同様に反応を行い、標記化合物を白色泡状物質として29mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 2.13(2H, t, J=5.9Hz), 2.67(3H, s), 3.61(2H, t, J=5.9Hz), 3.84(6H, s), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 4.04(2H, t, J=5.9Hz), 4.64(3H, s), 6.42(1H, d, J=2.2Hz), 6,46(2H, d, J=2.2Hz), 6.60−6.68(2H, m), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.95(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.80(1H, s), 8.01(1H, dd, J=1.5, 6.6Hz), 8.17(1H, d, J=8.8Hz), 8.71(1H, d, J=5.9Hz), 8.95(1H, d, J=8.1Hz), 9.77(1H, s).
融点:119℃。
【0691】
実施例157
4−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−プロピルカルバモイル]−1−メチル−ピリジニウム メタンスルホナート(例示化合物番号:2−857)
(157a)1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−7−[3−[(ピリジン−4−カルボニル)−アミノ]−プロポキシ]−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド
実施例(156b)で得られた7−(3−アミノ−プロポキシ)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド144mgおよびトリエチルアミン0.1mlのジクロロメタン溶液10mlにイソニコチン酸クロリド塩酸塩72mgを加え、室温で2時間撹拌した。ジクロロメタンで希釈した反応液を1規定水酸化ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/エタノール=5/1)で分離精製し、標記化合物を白色泡状物質として131mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 2.10(2H, t, J=5.9Hz), 3.68(2H, q, J=6.6Hz), 3.83(6H, s), 3.93(2H, q, J=7.3Hz), 4.01(2H, t, J=5.9Hz), 6.40(1H, d, J=2.2Hz), 6,46(2H, d, J=2.2Hz), 6.58−6.67(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.89(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.55(2H, dd, J=1.5, 4.4Hz), 7.85(1H, s), 8.23(1H, d, J=8.8Hz), 8.72(2H, dd, J=1.5, 4.4Hz)。
【0692】
(157b)4−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−プロピルカルバモイル]−1−メチル−ピリジニウム メタンスルホナート
実施例(157a)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−7−[3−[(ピリジン−3−カルボニル)−アミノ]−プロポキシ]−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド90mg、メタンスルホン酸メチル62mgおよびアセトニトリル8mlを用いて実施例(3b)と同様に反応を行い、標記化合物を白色泡状物質として52mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 2.05−2.15(2H, m), 2.63(3H, s), 3.56(2H, t, J=5.9Hz), 3.83(6H, s), 3.91(2H, q, J=7.3Hz), 4.02(2H, t, J=5.9Hz), 4.50(3H, s), 6.38(1H, d, J=1.5Hz), 6,45(2H, d, J=2.2Hz), 6.58−6.68(2H, m), 6.82(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.94(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.74(1H, s), 8.06(1H, d, J=8.8Hz), 8.51(2H, d, J=6.6Hz), 8.92(2H, d, J=6.6Hz).
融点:109℃。
【0693】
実施例158
1−[2−(4−[2−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−エチル]−フェニル)−エチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−864)
(158a)7−[2−[4−(2−ブロモ−エチル)−フェニル]−エトキシ]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド
実施例(11h)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド400mg、参考例17で得られた1,4−ビス−(2−ブロモ−エチル)−ベンゼン486mg、水素化ナトリウム51mgおよびN,N−ジメチルホルムアミド8mlを用いて実施例(1h)と同様に反応を行い、標記化合物と1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−7−[2−(4−ビニルフェニル)エトキシ]−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミドの約3:1の混合物を白色泡状物質として106mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 3.01(2H, t, J=7.3Hz), 3.14(2H, t, J=7.3Hz), 3.55(2H, t, J=7.3Hz), 3.83(6H, s), 3.93(2H, q, J=7.3Hz), 4.07(2H, t, J=7.3Hz), 6.40(1H, d, J=1.5Hz), 6,47(2H, d, J=2.2Hz), 6.59−6.66(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.91(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.12−7.18(3H, m), 7.34(1H, d, J=8.8Hz), 7.84(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz)。
【0694】
(158b)1−[2−(4−[2−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]エチル]フェニル)エチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
実施例(158a)で得られた7−[2−[4−(2−ブロモ−エチル)−フェニル]−エトキシ]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミドと1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−7−[2−(4−ビニルフェニル)エトキシ]−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミドの約3:1の混合物97mg、1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン49mgおよびアセトニトリル5mlを用いて実施例(1i)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として74mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 2.97(2H, t, J=6.6Hz), 3.04−3.10(2H, m), 3.22(6H, t, J=7.3Hz), 3.71(6H, t, J=7.3Hz), 3.78−3.83(2H, m), 3.84(6H, s), 3.91(2H, q, J=7.3Hz), 4.06(2H, d, J=2.2Hz), 6.38(1H, d, J=2.2Hz), 6.44(2H, d, J=2.2Hz), 6.59−6.60(2H, m), 6.80−6.83(3H, m), 7.14(2H, d, J=8.1Hz), 7.23(2H, d, J=8.1Hz), 7.79(1H, s), 8.12(1H, d, J=9.5Hz).
融点:153℃。
【0695】
実施例159
1−(4−[2−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]エチル]ベンジル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−863)
(159a)酢酸 4−[2−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]エチル]ベンジル エステル
実施例(11h)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド300mg、参考例18で得られた酢酸 4−(2−ブロモ−エチル)−ベンジル エステル241mg、炭酸カリウム173mgおよびN,N−ジメチルホルムアミド10mlを用いて実施例(11i)と同様に反応を行い、標記化合物を白色泡状物質として134mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 2.09(3H, s), 3.03(2H, t, J=6.6Hz), 3.83(6H, s), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 4.07(2H, t, J=6.6Hz), 5.07(2H, s), 6.39(1H, d, J=2.2Hz), 6.46(2H, d, J=2.2Hz), 6.58−6.64(2H, m), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.20(2H, d, J=8.1Hz), 7.29(2H, d, J=8.1Hz), 7.84(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz)。
【0696】
(159b)1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−[2−(4−ヒドロキシメチル−フェニル)−エトキシ]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド
実施例(159a)で得られた酢酸 4−[2−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−エチル]−ベンジル エステル128mgのメタノール溶液に、ナトリウムメトキシド6mgを加え、室温で4時間撹拌した。反応液の溶媒を減圧留去し、残渣に酢酸エチルを加えて希釈した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去して、標記化合物を無色油状物として136mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 3.02(2H, t, J=6.6Hz), 3.82(6H, s), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 4.07(2H, t, J=6.6Hz), 4.66(2H, s), 6.40(1H, d, J=2.2Hz), 6.47(2H, d, J=2.2Hz), 6.57−6.66(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.17(2H, d, J=7.3Hz), 7.29(2H, d, J=7.3Hz), 7.84(1H, s), 8.19(1H, d, J=9.5Hz)。
【0697】
(159c)7−[2−(4−ブロモメチル−フェニル)−エトキシ]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド
実施例(159b)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−[2−(4−ヒドロキシメチル−フェニル)−エトキシ]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド134mg、N−ブロモスクシンイミド47mg、トリフェニルホスフィン70mgおよびジクロロメタン10mlを用いて、参考例(17b)と同様に反応を行い、標記化合物を淡桃色油状物として77mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 3.02(2H, t, J=6.6Hz), 3.83(6H, s), 3.93(2H, q, J=7.3Hz), 4.07(2H, t, J=6.6Hz), 4.47(2H, s), 6.39(1H, d, J=2.2Hz), 6.47(2H, d, J=2.2Hz), 6.58−6.60(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.17(2H, d, J=8.1Hz), 7.32(2H, d, J=8.1Hz), 7.84(1H, s), 8.21(1H, d, J=8.8Hz)。
【0698】
(159d)1−(4−[2−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−エチル]−ベンジル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド実施例(159c)で得られた7−[2−(4−ブロモメチル−フェニル)−エトキシ]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド74mg、1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン25mgおよびアセトニトリル4mlを用いて実施例(1i)と同様に反応を行い、標記化合物を白色泡状固体として62mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 2.97(2H, t, J=6.0Hz), 3.16(6H, t, J=7.4Hz), 3.71(6H, t, J=7.4Hz), 3.84(6H, s), 3.92(2H, q, J=7.1Hz), 4.08(2H, t, J=6.0Hz), 5.01(2H, s), 6.40(1H, d, J=2.2Hz), 6.45(2H, d, J=2.2Hz), 6.58−6.66(2H, m), 6.80−6.90(3H, m), 7.29(2H, d, J=8.0Hz), 7.55(2H, d, J=8.1Hz), 7.82(1H, s), 8.18(1H, d, J=9.0Hz).
融点:168−169℃。
【0699】
実施例160
1−(3−[4−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシメチル]−フェニル]−プロピル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−862)
(160a)7−[4−(3−ブロモ−プロピル)−ベンジルオキシ]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド
実施例(11h)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド400mg、参考例19で得られた1−ブロモメチル−4−(3−ブロモ−プロピル)−ベンゼン340mg、水素化ナトリウム51mgおよびN,N−ジメチルホルムアミド8mlを用いて実施例(1h)と同様に反応を行い、標記化合物を白色泡状物質として551mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 2.09−2.11(2H, m), 2.77(2H, t, J=7.3Hz), 3.38(2H, t, J=6.6Hz), 3.82(6H, s), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 4.93(2H, s), 6.42(2H, d, J=2.2Hz), 6.45(1H, d, J=2.2Hz), 6.59−6.66(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.98(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.17(2H, d, J=8.1Hz), 7.22(2H, d, J=8.1Hz), 7.84(1H, s), 8.21(1H, d, J=8.8Hz)。
【0700】
(160b)1−(3−[4−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシメチル]−フェニル]−プロピル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(160a)で得られた7−[4−(3−ブロモ−プロピル)−ベンジルオキシ]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド164mg、1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン55mgおよびアセトニトリル8mlを用いて実施例(1i)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として150mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.19(3H, t, J=7.3Hz), 2.06−2.18(2H, m), 2.71(2H, t, J=7.3Hz), 3.22(6H, t, J=7.3Hz), 3.52−3.69(8H, m), 3.82(6H, s), 3.90(2H, q, J=7.3Hz), 4.93(2H, s), 6.38(2H, d, J=2.2Hz), 6.45(1H, d, J=2.2Hz), 6.60−6.68(2H, m), 6.82(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.94(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.16−7.22(4H, m), 7.76(1H, s), 8.17(1H, d, J=9.5Hz).
融点:150−155℃。
【0701】
実施例161
1−(4−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−プロピル]−ベンジル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−865)
(161a)酢酸 4−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−プロピル]−ベンジル エステル
実施例(11h)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド500mg、参考例20で得られた酢酸 4−(3−ブロモ−プロピル)−ベンジルエステル395mg、水素化ナトリウム64mgおよびN,N−ジメチルホルムアミド6mlを用いて実施例(1h)と同様に反応を行い、標記化合物を白色泡状物質として667mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=6.6Hz), 1.97−2.08(2H, m), 2.09(3H, s), 2.75(2H, t, J=7.3Hz), 3.82(6H, s), 3.87(2H, t, J=6.6Hz), 3.93(2H, q, J=7.3Hz), 5.06(2H, s), 6.40(1H, d, J=2.2Hz), 6.47(2H, d, J=2.2Hz), 6.59−6.67(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.15(2H, d, J=8.1Hz), 7.27(2H, d, J=8.1Hz), 7.85(1H, s), 8.21(1H, d, J=8.8Hz)。
【0702】
(161b)1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−[3−(4−ヒドロキシメチル−フェニル)−プロポキシ]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド
実施例(161a)で得られた酢酸 4−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−プロピル]−ベンジル エステル460mg、ナトリウムメトキシド19mgおよびメタノール40mlを用いて実施例(159b)と同様に反応を行い、標記化合物を無色油状物として506mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=6.6Hz), 1.98−2.11(2H, m), 2.75(2H, t, J=7.3Hz), 3.82(6H, s), 3.86(2H, t, J=5.9Hz), 3.93(2H, q, J=7.3Hz), 4.66(2H, s), 6.39(1H, d, J=2.2Hz), 6.47(2H, d, J=2.2Hz), 6.59−6.66(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.15(2H, d, J=8.1Hz), 7.27(2H, d, J=8.1Hz), 7.85(1H, s), 8.21(1H, d, J=8.8Hz)。
【0703】
(161c)7−[3−(4−ブロモメチル−フェニル)−プロポキシ]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド
実施例(161b)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−[3−(4−ヒドロキシメチル−フェニル)−プロポキシ]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド252mg、N−ブロモスクシンイミド86mg、トリフェニルホスフィン126mgおよびジクロロメタン15mlを用いて、参考例(17b)と同様に反応を行い、標記化合物を無色油状物として339mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=6.6Hz), 1.97−2.10(2H, m), 2.74(2H, t, J=6.6Hz), 3.83(6H, s), 3.87(2H, t, J=6.6Hz), 3.93(2H, q, J=6.6Hz), 4.48(2H, s), 6.39(1H, d, J=2.2Hz), 6.47(2H, d, J=2.2Hz), 6.58−6.68(2H, m), 6.85(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.13(2H, d, J=8.1Hz), 7.30(2H, d, J=8.1Hz), 7.86(1H, s), 8.21(1H, d, J=8.8Hz)。
【0704】
(161d)1−(4−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−プロピル]−ベンジル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(161c)で得られた7−[3−(4−ブロモメチル−フェニル)−プロポキシ]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド165mg、1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン54mgおよびアセトニトリル8mlを用いて実施例(1i)と同様に反応を行い、標記化合物を白色泡状固体として132mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 2.00−2.09(2H, m), 2.73−2.82(2H, m), 3.18(6H, t, J=7.3Hz), 3.71(6H, t, J=7.3Hz), 3.84(6H, s), 3.86−3.96(4H, m), 4.98(2H, s), 6.41(1H, d, J=2.2Hz), 6.46(2H, d, J=2.2Hz), 6.59−6.67(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.89(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.24(2H, d, J=8.1Hz), 7.52(2H, d, J=8.1Hz), 7.83(1H, s), 8.21(1H, d, J=8.8Hz).
融点:154℃。
【0705】
実施例162
1−(4−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−プロピル]−ベンジル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン クロリド(例示化合物番号:2−672)
(162a)7−[3−(4−クロロメチル−フェニル)−プロポキシ]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド
実施例(161b)で得られた1−(3,5−ジメトキシフェニル)−7−[3−(4−ヒドロキシメチル−フェニル)−プロポキシ]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド226mg、N−クロロスクシンイミド58mg、トリフェニルホスフィン113mgおよびジクロロメタン20mlを用いて、参考例(17b)と同様に反応を行い、標記化合物を無色油状物として148mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=6.6Hz), 1.98−2.10(2H, m), 2.75(2H, t, J=8.1Hz), 3.82(6H, s), 3.86(2H, t, J=5.9Hz), 3.93(2H, q, J=7.3Hz), 4.56(2H, s), 6.40(1H, d, J=2.2Hz), 6.48(2H, d, J=2.2Hz), 6.59−6.67(2H, m), 6.85(2H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 6.91(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.15(2H, d, J=8.1Hz), 7.29(2H, d, J=8.1Hz), 7.84(1H, s), 8.22(1H, d, J=8.8Hz)。
【0706】
(162b)1−(4−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−プロピル]−ベンジル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン クロリド
実施例(162a)で得られた7−[3−(4−クロロメチル−フェニル)−プロポキシ]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド135mg、1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン47mgおよびアセトニトリル12mlを用いて実施例(1i)と同様に反応を行い、標記化合物を白色泡状固体として98mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 2.00−2.09(2H, m), 2.78(2H, t, J=7.3Hz), 3.18(6H, t, J=7.3Hz), 3.71(6H, t, J=7.3Hz), 3.84(6H, s), 3.88(2H, t, J=6.6Hz), 3.93(2H, q, J=7.3Hz), 4.98(2H, s), 6.41(1H, d, J=2.2Hz), 6.46(2H, d, J=2.2Hz), 6.59−6.67(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.89(1H, dd, J=2.2, 9.5Hz), 7.24(2H, d, J=8.1Hz), 7.52(2H, d, J=8.1Hz), 7.83(1H, s), 8.21(1H, d, J=8.8Hz)。
【0707】
実施例163
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3−メトキシ−5−プロポキシ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−772)
(163a)7−メトキシメトキシ−1−(3−メトキシ−5−プロポキシ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド
実施例(185e)で得られた1−(3−ヒドロキシ−5−メトキシ−フェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−N−エチル−アミド2.15g、n−プロピルブロミド0.57ml、炭酸カリウム1.164gおよびN,N−ジメチルホルムアミド20mlを用いて実施例(185f)と同様に反応を行い、標記化合物を無色油状物として2.08g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.06(3H, t, J=7.3Hz), 1.22(3H, t, J=7.3Hz), 1.77−1.90(2H, m), 3.44(3H, s), 3.83(3H, s), 3.88−3.98(4H, m), 5.12(2H, s), 6.44−6.48(2H, m), 6.58−6.67(3H, m), 6.85(2H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.05(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.89(1H, s), 8.23(1H, d, J=8.8Hz)。
【0708】
(163b)7−ヒドロキシ−1−(3−メトキシ−5−プロポキシ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド
実施例(163a)で得られた7−メトキシメトキシ−1−(3−メトキシ−5−プロポキシ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド2.06gおよび4規定塩化水素―酢酸エチル溶液60mlを用いて実施例(54e)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として1.761g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.05(3H, t, J=7.3Hz), 1.29(3H, t, J=7.3Hz), 1.76−1.87(2H, m), 3.81(3H, s), 3.85−3.89(2H, m), 4.00(2H, q, J=7.3Hz), 6.25(1H, s), 6.31(1H, s), 6.60(1H, s), 6.75−6.84(2H, m), 7.01(2H, dd, J=1.5, 6.6Hz), 7.61(1H, dd, J=1.5, 8.8Hz), 7.71(1H, s), 8.21(1H, d, J=9.5Hz)。
【0709】
(163c)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−メトキシ−5−プロポキシ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド
実施例(163b)で得られた7−ヒドロキシ−1−(3−メトキシ−5−プロポキシ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド761mg、1,7−ジブロモヘプタン1.02ml、水素化ナトリウム92mgおよびN,N−ジメチルホルムアミド20mlを用いて実施例(1h)と同様に反応を行い、標記化合物を白色泡状物質として672mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.05(3H, t, J=7.3Hz), 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 1.30−1.49(6H, m), 1.68−1.89(6H, m), 3.40(2H, t, J=6.6Hz), 3.83(3H, s), 3.87(2H, t, J=6.6Hz), 3.89−3.97(4H, m), 6.40(1H, d, J=2.2Hz), 6.46(2H, d, J=2.2Hz), 6.59−6.67(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.85(1H, s), 8.21(1H, d, J=8.8Hz)。
【0710】
(163d)1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3−メトキシ−5−プロポキシ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(163c)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−メトキシ−5−プロポキシ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド234mg、1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン77mgおよびアセトニトリル10mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として242mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.05(3H, t, J=7.3Hz), 1.20(3H, t, J=7.2Hz), 1.30−1.47(6H, m), 1.65−1.89(6H, m), 3.24(6H, t, J=7.4Hz), 3.53−3.60(2H, m), 3.65(6H, t, J=7.4Hz), 3.81−3.88(5H, m), 3.89−3.96(4H, m), 6.50(1H, d, J=2.2Hz), 6.43(2H, d, J=2.2Hz), 6.59−6.67(2H, m), 6.83(2H, dd, J=2.2, 7.9Hz), 6.91(1H, dd, J=2.2, 9.2Hz), 7.79(1H, s), 8.20(1H, d, J=9.0Hz).
融点:124℃。
【0711】
実施例164
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3−メトキシ−5−プロポキシ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−771)
実施例(163c)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−メトキシ−5−プロポキシ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド230mg、キヌクリジン75mgおよびアセトニトリル10mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として237mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.05(3H, t, J=7.4Hz), 1.20(3H, t, J=7.1Hz), 1.32−1.47(6H, m), 1.65−1.92(6H, m), 2.02−2.12(6H, m), 2.21−2.28(1H, m), 3.46−3.52(2H, m), 3.70(6H, t, J=7.9Hz), 3.81−3.86(5H, m), 3.89−3.97(4H, m), 6.40(1H, d, J=2.1Hz), 6.45(2H, d, J=2.2Hz), 6.58−6.67(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.1, 7.9Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 9.0Hz), 7.82(1H, s), 8.20(1H, d, J=9.0Hz).
融点:123℃。
【0712】
実施例165
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3−メトキシ−5−プロポキシ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−ピリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−769)
実施例(163c)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−メトキシ−5−プロポキシ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド178mg、ピリジン2mlおよびN,N−ジメチルホルムアミド4mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として183mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.04(3H, t, J=7.3Hz), 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.32−1.44(6H, m), 1.77−1.88(2H, m), 1.99−2.19(2H, m), 3.81−3.88(5H, m), 3.88−3.98(4H, m), 5.03(2H, t, J=7.3Hz), 6.36−6.47(3H, m), 6.59−6.66(2H, m), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.89(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.80(1H, s), 8.09(2H, t, J=7.3Hz), 8.18(1H, d, J=8.8Hz), 8.47(1H, d, J=7.3Hz), 9.52(2H, d, J=5.9Hz).
融点:98−99℃。
【0713】
実施例166
1−[8−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3−メトキシ−5−プロポキシ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−オクチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−831)
(166a)7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3−メトキシ−5−プロポキシ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド
実施例(163b)で得られた7−ヒドロキシ−1−(3−メトキシ−5−プロポキシ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド870mg、1,8−ジブロモオクタン1.26ml、水素化ナトリウム105mgおよびN,N−ジメチルホルムアミド25mlを用いて実施例(1h)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として690mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.05(3H, t, J=7.3Hz), 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 1.39−1.48(8H, m), 1.60−1.76(2H, m), 1.78−1.89(4H, m), 3.40(2H, t, J=6.6Hz), 3.83(3H, s), 3.86(2H, t, J=6.6Hz), 3.89−3.97(4H, m), 6.40(1H, d, J=2.2Hz), 6.46(2H, d, J=2.2Hz), 6.58−6.66(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.84(1H, s), 8.21(1H, d, J=8.8Hz)。
【0714】
(166b)1−[8−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3−メトキシ−5−プロポキシ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−オクチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(166a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3−メトキシ−5−プロポキシ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド240mg、1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン77mgおよびアセトニトリル25mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として237mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.06(3H, t, J=7.3Hz), 1.21(3H, t, J=7.2Hz), 1.28−1.44(8H, m), 1.66−1.78(4H, m), 1.79−1.89(2H, m), 3.26(6H, t, J=7.3Hz), 3.51−3.58(2H, m), 3.65(6H, t, J=7.3Hz), 3.84(3H, s), 3.87(2H, t, J=6.6Hz), 3.90−3.96(4H, m), 6.40−6.46(3H, m), 6.60−6.68(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 5.9Hz), 6.92(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.82(1H, s), 8.21(1H, d, J=8.8Hz).
融点:120℃。
【0715】
実施例167
1−[8−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3−メトキシ−5−プロポキシ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−オクチル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−830)
実施例(166a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3−メトキシ−5−プロポキシ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド240mg、キヌクリジン76mgおよびアセトニトリル10mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として250mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.05(3H, t, J=7.3Hz), 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.27−1.43(8H, m), 1.65−1.88(6H, m), 2.02−2.12(6H, m), 2.20−2.25(1H, m), 3.44−3.51(2H, m), 3.70(6H, t, J=7.3Hz), 3.81−3.88(5H, m), 3.89−3.96(4H, m), 6.40(1H, d, J=2.2Hz), 6.44(2H, d, J=1.5Hz), 6.59−6.67(2H, m), 6.81−6.84(2H, m), 6.90(1H, dd, J=1.5, 8.8Hz), 7.83(1H, s), 8.20(1H, d, J=9.5Hz).
融点:117℃。
【0716】
実施例168
1−[8−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3−メトキシ−5−プロポキシ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−オクチル]−ピリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−828)
実施例(166a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3−メトキシ−5−プロポキシ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド219mg、ピリジン2mlおよびアセトニトリル4mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として210mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.04(3H, t, J=7.3Hz), 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.25−1.43(8H, m), 1.77−1.88(2H, m), 1.98−2.08(2H, m), 3.83(3H, s), 3.84(2H, t, J=6.6Hz), 3.89−3.96(4H, m), 5.02(2H, t, J=7.3Hz), 6.39(1H, d, J=2.2Hz), 6.43(2H, d, J=2.2Hz), 6.60−6.66(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.89(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.80(1H, s), 8.10(2H, t, J=7.3Hz), 8.18(1H, d, J=8.8Hz), 8.47(1H, d, J=7.3Hz), 9.50(2H, d, J=5.9Hz).
融点:94−96℃。
【0717】
実施例169
1−(7−[1−(3−ブトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−812)
(169a)7−ベンジルオキシ−1−(3−メトキシメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル
参考例11で得られた3−メトキシメトキシ−フェニルアミン、実施例(44b)で得られた2−(4−ベンジルオキシ−2−メトキシ−ベンゾイル)−3−ジメチルアミノ−アクリル酸メチルエステル18.47g、炭酸カリウム13.82gおよびN,N−ジメチルホルムアミド100mlを用いて実施例(44c)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として18.20g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 3.51(3H, s), 3.92(3H, s), 5.00(2H, s), 5.16−5.26(2H, m), 6.46(1H, d, J=2.2Hz), 6.99(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.04−7.10(2H, m), 7.23−7.37(6H, m), 7.49(1H, t, J=8.1Hz), 8.46(1H, d, J=8.8Hz), 8.47(1H, s)。
【0718】
(169b)7−ベンジルオキシ−1−(3−メトキシメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸
実施例(169a)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3−メトキシメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル18.14g、水酸化ナトリウム20g、メタノール200mlおよび水200mlを用いて実施例(1e)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として16.49g得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 3.42(3H, s), 5.11(2H, s), 5.23−5.35(2H, m), 6.52(1H, d, J=2.2Hz), 7.22(1H, d, J=8.1Hz), 7.27−7.38(8H, m), 7.60(1H, t, J=8.8Hz), 8.32(1H, d, J=8.8Hz), 8.55(1H, s)。
【0719】
(169c)7−ベンジルオキシ−1−(3−メトキシメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド
実施例(169b)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3−メトキシメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸16.24g、トリエチルアミン13.12ml、クロロ蟻酸イソブチル5.83ml、参考例2で得られたN−エチル−3,5−ジフルオロアニリン13.60gおよびジクロロメタン200mlを用いて実施例(1f)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として10.90g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 3.51(3H, s), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 4.95(2H, s), 6.42(1H, d, J=2.2Hz), 6.59−6.66(1H, m), 6.83(2H, d, J=6.6Hz), 6.92(1H, d, J=6.6Hz), 6.99(2H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.21−7.36(6H, m), 7.46(1H, t, J=8.1Hz), 7.85(1H, s), 8.22(1H, d, J=8.8Hz)。
【0720】
(169d)7−ベンジルオキシ−1−(3−ヒドロキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド
実施例(169c)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3−メトキシメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド5.90gおよび4規定塩化水素−酢酸エチル溶液60mlを用いて実施例(54e)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として4.94g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 3.87−3.97(2H, m), 4.96−5.16(2H, m), 6.30(1H, d, J=8.1Hz), 6.69(1H, d, J=2.2Hz), 6.72−6.80(1H, m), 6.93(2H, dd, J=2.2, 7.3Hz), 7.16−7.38(9H, m), 8.03(1H, s), 8.38(1H, d, J=9.5Hz)。
【0721】
(169e)7−ベンジルオキシ−1−(3−ブトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド
実施例(169d)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3−ヒドロキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド3.11g、n−ブチルブロミド1.27ml、水素化ナトリウム361mgおよびN,N−ジメチルホルムアミド30mlを用いて実施例(185f)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として2.14g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.00(3H, t, J=7.3Hz), 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.45−1.57(2H, m), 1.75−1.85(2H, m), 3.88−4.00(4H, m), 4.95(2H, s), 6.40(1H, d, J=2.2Hz), 6.58−6.66(1H, m), 6.76−6.87(4H, m), 6.98(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.08(1H, t, J=8.8Hz), 7.23−7.36(5H, m), 7.44(1H, s), 7.85(1H, s), 8.22(1H, d, J=8.0Hz)。
【0722】
(169f)1−(3−ブトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド
実施例(169e)で得られた7−ベンジルオキシ−1−(3−ブトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド2.27gおよび10%パラジウム炭素400mgを用いて実施例(1g)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として1.87g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 0.98(3H, t, J=7.3Hz), 1.17(3H, t, J=7.3Hz), 1.42−1.55(2H, m), 1.72−1.82(2H, m), 3.89(2H, q, J=7.3Hz), 3.94(2H, q, J=7.1Hz), 6.39(1H, bs), 6.58−6.65(1H, m), 6.74−6.89(5H, m), 7.02(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.37(1H, t, J=8.1Hz), 7.79(1H, s), 8.00(1H, d, J=8.00Hz)。
【0723】
(169g)7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−ブトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド
実施例(169f)で得られた1−(3−ブトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド922mg、1,7−ジブロモヘプタン1.45g、水素化ナトリウム163mgおよびN,N−ジメチルホルムアミド20mlを用いて実施例(1h)と同様に反応を行い、標記化合物を白色泡状物質として0.88g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 0.99(3H, t, J=7.4Hz), 1.21(3H, t, J=7.2Hz), 1.26−1.57(8H, m), 1.65−1.90(6H, m), 3.39(2H, t, J=6.7Hz), 3.84(2H, t, J=6.3Hz), 3.93(2H, q, J=7.1Hz), 3.98−4.05(2H, m), 6.34(1H, d, J=2.3Hz), 6.58−6.67(1H, m), 6.80−6.86(3H, m), 6.88−6.94(2H, m), 7.08(1H, dd, J=2.3, 8.5Hz), 7.47(1H, t, J=8.2Hz), 7.86(1H, s), 8.22(1H, d, J=9.0Hz)。
【0724】
(169h)1−(7−[1−(3−ブトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(169g)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−ブトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド226mg、1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン76mgおよびアセトニトリル10mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として233mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 0.99(3H, t, J=7.3Hz), 1.20(3H, t, J=7.2Hz), 1.34−1.42(6H, m), 1.45−1.56(2H, m), 1.64−1.84(6H, m), 3.24(6H, t, J=7.3Hz), 3.51−3.57(2H, m), 3.65(6H, t, J=6.6Hz), 3.83(2H, t, J=6.6Hz), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 4.00(2H, t, J=6.6Hz), 6.34(1H, d, J=2.2Hz), 6.60−6.68(1H, m), 6.80−6.85(3H, m), 6.88−6.93(2H, m), 7.09(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.48(1H, t, J=8.1Hz), 7.80(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz).
融点:114℃。
【0725】
実施例170
1−(8−[1−(3−ブトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−853)
(170a)7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3−ブトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド
実施例(169f)で得られた1−(3−ブトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド917mg、1,8−ジブロモオクタン1.52g、水素化ナトリウム163mgおよびN,N−ジメチルホルムアミド20mlを用いて実施例(1h)と同様に反応を行い、標記化合物を白色泡状物質として0.68g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 0.99(3H, t, J=7.4Hz), 1.21(3H, t, J=7.2Hz), 1.22−1.45(8H, m), 1.46−1.57(2H, m), 1.65−1.90(6H, m), 3.40(2H, t, J=6.9Hz), 3.84(2H, t, J=6.4Hz), 3.93(2H, q, J=7.2Hz), 3.96−4.04(2H, m), 6.34(1H, d, J=2.2Hz), 6.60−6.68(1H, m), 6.82−6.87(3H, m), 6.88−6.95(2H, m), 7.08(1H, dd, J=2.4, 8.3Hz), 7.46(1H, t, J=8.1Hz), 7.86(1H, s), 8.22(1H, d, J=8.9Hz)。
【0726】
(170b)1−(8−[1−(3−ブトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(170a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3−ブトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド157mg、1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン52mgおよびアセトニトリル10mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として163mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 0.99(3H, t, J=7.3Hz), 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.25−1.42(8H, m), 1.45−1.58(2H, m), 1.64−1.84(6H, m), 3.25(6H, t, J=7.3Hz), 3.49−3.55(2H, m), 3.64(6H, t, J=7.3Hz), 3.84(2H, t, J=6.6Hz), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 4.00(2H, t, J=6.6Hz), 6.34(1H, d, J=2.2Hz), 6.60−6.67(1H, m), 6.80−6.86(3H, m), 6.88−6.93(2H, m), 7.08(1H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 7.47(1H, d, J=8.8Hz), 7.80(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz).
融点:115℃。
【0727】
実施例171
1−(8−[1−(3−ブトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−852)
実施例(170a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3−ブトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド158mg、キヌクリジン52mgおよびアセトニトリル10mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として138mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 0.99(3H, t, J=7.3Hz), 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.26−1.42(8H, m), 1.46−1.56(2H, m), 1.64−1.73(4H, m), 1.76−1.84(2H, m), 2.01−2.09(6H, m), 2.21−2.25(1H, m), 3.45−3.51(2H, m), 3.69(6H, t, J=8.1Hz), 3.83(2H, t, J=5.9Hz), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 4.00(2H, t, J=6.6Hz), 6.34(1H, d, J=2.2Hz), 6.60−6.67(1H, m), 6.81−6.87(3H, m), 6.88−6.93(2H, m), 7.08(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.47(1H, d, J=8.8Hz), 7.83(1H, s), 8.04(1H, d, J=8.8Hz).
融点:102℃。
【0728】
実施例172
1−(7−[1−(3−ブトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル)−ピリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−809)
実施例(169g)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−ブトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド241mg、ピリジン2mlおよびN,N−ジメチルホルムアミド3mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として128mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 0.99(3H, t, J=7.3Hz), 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.33−1.45(6H, m), 1.47−1.57(2H, m), 1.63−1.73(2H, m), 1.75−1.85(2H, m), 1.99−2.09(2H, m), 3.82(2H, t, J=6.6Hz), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 3.96−4.04(2H, m), 5.03(2H, t, J=7.3Hz), 6.32(1H, d, J=2.2Hz), 6.59−6.66(1H, m), 6.90−6.93(5H, m), 7.09(1H, dd, J=2.9, 8.1Hz), 7.48(1H, t, J=8.1Hz), 7.82(1H, s), 8.08(2H, t, J=7.3Hz), 8.19(1H, d, J=9.5Hz), 8.46(1H, t, J=7.3Hz), 9.51(2H, d, J=5.9Hz).
融点:82−85℃。
【0729】
実施例173
1−(7−[1−(3−ブトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル)−1−メチル−ピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−810)
実施例(169g)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−ブトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド240mg、1−メチルピペリジン0.20mlおよびN,N−ジメチルホルムアミド3mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として208mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 0.99(3H, t, J=7.3Hz), 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.35−1.46(6H, m), 1.47−1.57(2H, m), 1.66−1.97(12H, m), 3.32(3H, m), 3.62−3.77(6H, m), 3.83(2H, t, J=6.6Hz), 3.93(2H, q, J=7.3Hz), 3.97−4.04(2H, m), 6.34(1H, d, J=2.2Hz), 6.60−6.67(1H, m), 6.81−6.86(3H, m), 6.88−6.93(2H, m), 7.09(1H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 7.48(1H, t, J=8.1Hz), 7.84(1H, s), 8.11(1H, d, J=9.5Hz).
融点:94℃。
【0730】
実施例174
1−(8−[1−(3−ブトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル)−1−メチル−ピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−851)
実施例(170a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3−ブトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド158mg、1−メチルピペリジン0.20mlおよびN,N−ジメチルホルムアミド3mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として129mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 0.99(3H, t, J=7.3Hz), 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.28−1.43(8H, m), 1.45−1.57(2H, m), 1.68−1.98(12H, m), 3.32(3H, m), 3.61−3.69(4H, m), 3.70−3.78(2H, m), 3.83(2H, t, J=6.6Hz), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 3.99(2H, t, J=6.6Hz), 6.34(1H, d, J=2.2Hz), 6.59−6.66(1H, m), 6.80−6.87(3H, m), 6.88−6.93(2H, m), 7.08(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.47(1H, t, J=8.1Hz), 7.83(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz).
融点:89℃。
【0731】
実施例175
1−(7−[1−(3−ブトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−811)
実施例(169g)で得られた7−(7−ブロモヘプチルオキシ)−1−(3−ブトキシ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−N−エチル−アミド193mg、キヌクリジン64mgおよびアセトニトリル10mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として150mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 0.99(3H, t, J=7.3Hz), 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 1.34−1.43(6H, m), 1.46−1.53(2H, m), 1.65−1.75(4H, m), 1.76−1.85(2H, m), 2.01−2.09(6H, m), 2.21−2.27(1H, m), 3.47−3.53(2H, m), 3.70(6H, t, J=7.3Hz), 3.83(2H, t, J=6.4Hz), 3.93(2H, q, J=7.3Hz), 3.97−4.03(2H, m), 6.34(1H, d, J=2.2Hz), 6.60−6.67(1H, m), 6.81−6.87(3H, m), 6.88−6.93(2H, m), 7.09(1H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 7.48(1H, t, J=8.1Hz), 7.84(1H, s), 8.11(1H, d, J=9.5Hz).
融点:102℃。
【0732】
実施例176
1−(8−[1−(3−ブトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル)−ピリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−850)
実施例(170a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3−ブトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド158mg、ピリジン2mlおよびN,N−ジメチルホルムアミド3mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として142mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 0.98(3H, t, J=7.3Hz), 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.23−1.58(8H, m), 1.61−1.74(2H, m), 1.75−1.85(2H, m), 1.91−2.10(4H, m), 3.78−3.85(2H, m), 3.92(2H, q, J=7.3Hz), 3.95−4.05(2H, m), 4.96(2H, t, J=7.3Hz), 6.34(1H, bs), 6.60−6.68(1H, m), 6.77−6.96(5H, m), 7.08(1H, d, J=7.3Hz), 7.47(1H, t, J=8.1Hz), 7.79(1H, s), 8.11(2H, t, J=7.3Hz), 8.18(1H, d, J=9.5Hz), 8.49(1H, t, J=7.3Hz), 9.50(2H, d, J=5.9Hz).
融点:182℃。
【0733】
実施例177
1−[6−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3−メトキシ−5−プロポキシ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−ヘキシル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−735)
(177a)7−(6−ブロモ−ヘキシルオキシ)−1−(3−メトキシ−5−プロポキシ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド
実施例(163b)で得られた7−ヒドロキシ−1−(3−メトキシ−5−プロポキシ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド0.74g、1,6−ジブロモヘキサン1.12ml、炭酸カリウム402mgおよびN,N−ジメチルホルムアミド25mlを用いて実施例(11i)と同様に反応を行い、標記化合物を白色泡状物質として0.78g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.05(3H, t, J=7.3Hz), 1.21(3H, t, J=7.3Hz), 1.40−1.52(4H, m), 1.70−1.78(2H, m), 1.79−1.90(4H, m), 3.40(2H, t, J=6.6Hz), 3.83(3H, s), 3.87(2H, t, J=6.6Hz), 3.89−3.97(4H, m), 6.40(1H, d, J=2.2Hz), 6.46(2H, d, J=2.2Hz), 6.60−6.66(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.85(1H, s), 8.21(1H, d, J=8.8Hz)。
【0734】
(177b)1−[6−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3−メトキシ−5−プロポキシ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−ヘキシル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(177a)で得られた7−(6−ブロモ−ヘキシルオキシ)−1−(3−メトキシ−5−プロポキシ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド243mg、1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン80mgおよびアセトニトリル20mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として244mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.05(3H, t, J=7.3Hz), 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.36−1.54(4H, m), 1.67−1.89(6H, m), 3.24(6H, t, J=7.3Hz), 3.52−3.59(2H, m), 3.64(6H, t, J=7.3Hz), 3.83(3H, s), 3.85(2H, t, J=6.6Hz), 3.87−3.96(4H, m), 6.39(1H, d, J=2.2Hz), 6.43(2H, d, J=2.2Hz), 6.60−6.66(2H, m), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 9.5Hz), 7.79(1H, s), 8.19(1H, d, J=8.8Hz).
融点:131℃。
【0735】
実施例178
1−[6−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−1−(3−メトキシ−5−プロポキシ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−ヘキシル]−1−メチル−ピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−734)
実施例(177a)で得られた7−(6−ブロモ−ヘキシルオキシ)−1−(3−メトキシ−5−プロポキシ−フェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド280mg、1―メチルピペリジン495mgおよびアセトニトリル20mlを用いて実施例(11j)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として200mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.05(3H, t, J=7.3Hz), 1.20(3H, t, J=7.3Hz), 1.41−1.56(4H, m), 1.67−1.98(12H, m), 3.32(3H, s), 3.61−3.75(6H, m), 3.84(3H, s), 3.86(2H, t, J=5.9Hz), 3.88−3.97(4H, m), 6.39(1H, d, J=2.2Hz), 6.45(2H, d, J=2.2Hz), 6.59−6.66(2H, m), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.89(1H, dd, J=2.2, 9.5Hz), 7.83(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz).
融点:113℃。
【0736】
実施例179
1−[8−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシ−フェノキシ]−オクチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:1−450)
(179a)1−[3−(8−ブロモオクチルオキシ)−5−メトキシフェニル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(1g)で得られた1−(3−ヒドロキシ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド135mg、55%水素化ナトリウム25.2mgおよび1,8−ジブロモオクタン612mgを用いて実施例(1h)と同様に反応を行い精製して、標記化合物を白色泡状物質として147mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.1Hz), 1.37−1.59(8H, m), 1.78−1.88(4H, m), 3.41(2H, t, J=6.8Hz), 3.73(3H, s), 3.83(3H, s), 3.90−3.97(4H, m), 6.42(1H, d, J=2.3Hz), 6.46(2H, d, J=2.2Hz), 6.59−6.65(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.3, 8.1Hz), 6.92(1H, dd, J=2.3, 9.0Hz), 7.86(1H, s), 8.22(1H, d, J=9.0Hz)。
【0737】
(179b)1−[8−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシ−フェノキシ]−オクチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(179a)で得られた1−[3−(8−ブロモオクチルオキシ)−5−メトキシフェニル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド144mgおよび1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン25.2mgを用いて実施例(1i)と同様に反応を行い、標記化合物を白泡状物質として130mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.08(3H, t, J=7.1Hz), 1.23−1.42(8H, m), 1.60−1.78(4H, m), 3.01(6H, t, J=7.1Hz), 3.16(2H, t, J=8.6Hz), 3.25(6H, t, J=7.8Hz), 3.69(3H, s), 3.81(3H, s), 3.81−3.85(2H, m), 4.02(2H, t, J=6.0Hz), 6.39(1H, d, J=2.2Hz), 6.63(1H, d, J=2.2Hz), 6.65(1H, s), 6.71(1H, t, J=2.0Hz), 7.01(1H, dd, J=2.2, 8.9Hz), 7.04−7.12(3H, m), 8.01(1H, d, J=8.9Hz), 8.07(1H, s)。
【0738】
実施例180
3−[3−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシ−フェノキシ]−プロピル]−1−メチルピリジニウム メタンスルホナート(例示化合物番号:1−27)
(180a)1−[3−メトキシ−5−(3−(ピリジン−3−イル)−プロポキシ−フェニル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド
実施例(1g)で得られた1−(3−ヒドロキシ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド109mgのN,N−ジメチルホルムアミド20ml溶液中に、参考例13で得られた3−(3−ブロモプロピル)ピリジン 1臭化水素酸塩191mgおよび炭酸カリウム159mgを加え70℃で3時間攪拌した。反応液に水を加えて酢酸エチルで抽出し、合わせた酢酸エチル層を水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=10/1)で分離精製し、標記化合物を白色泡状物質として128mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.1Hz), 2.09−2.17(2H, m), 2.85(2H, t, J=7.9Hz), 3.73(3H, s), 3.83(3H, s), 3.90−3.99(4H, m), 6.41(1H, d, J=2.3Hz), 6.47(2H, dt, J=1.8, 9.0Hz), 6.58−6.65(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.92(1H, dd, J=2.3, 9.0Hz), 7.22−7.28(1H, m), 7.54(1H, dd, J=1.7, 6.1Hz), 7.86(1H, s), 8.22(1H, d, J=9.0Hz), 8.46−8.49(2H, m)。
【0739】
(180b)3−[3−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシ−フェノキシ]−プロピル]−1−メチルピリジニウム メタンスルホナート
実施例(180a)で得られた1−[3−メトキシ−5−(3−(ピリジン−3−イル)−プロポキシ)−フェニル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−アミド125mgおよびメタンスルホン酸メチル46.3mgを用いて実施例(3b)と同様に反応を行い、標記化合物を白色泡状物質として92.0mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.08(3H, t, J=7.1Hz), 2.11−2.15(2H, m), 2.29(3H, s), 2.96(2H, t, J=7.8Hz), 3.69(3H, s), 3.81(3H, s), 3.83−3.86(2H, m), 4.08(2H, t, J=6.3Hz), 4.31(3H, s), 6.39(1H, d, J=2.2Hz), 6.67(2H, d, J=7.7Hz), 6.72(1H, t, J=2.0Hz), 7.00−7.12(4H, m), 8.01(1H, d, J=8.9Hz), 8.03−8.07(1H, m), 8.08(1H, s), 8.50(1H, d, J=8.0Hz), 8.84(1H, d, J=6.0Hz), 8.97(1H, s)。
【0740】
実施例181
4−[3−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシ−フェノキシ]−プロピル]−1−メチルピリジニウム メタンスルホナート(例示化合物番号:1−26)
(181a)1−[3−メトキシ−5−(3−(ピリジン−4−イル)−プロポキシ)−フェニル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(1g)で得られた1−(3−ヒドロキシ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド128mg、参考例12で得られた4−(3−ブロモプロピル)−ピリジン 1臭化水素酸塩228mgおよび炭酸カリウム221mgを用いて実施例(180a)と同様に反応を行い、標記化合物を白色泡状物質として148mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.1Hz), 2.11−2.18(2H, m), 2.83(2H, t, J=7.9Hz), 3.73(3H, s), 3.83(3H, s), 3.91−3.99(4H, m), 6.42(1H, d, J=2.3Hz), 6.46(1H, t, J=2.0Hz), 6.48(1H, t, J=2.0Hz), 6.57−6.65(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.0Hz), 6.92(1H, dd, J=2.4, 9.0Hz), 7.16(2H, d, J=5.9Hz), 7.86(1H, s), 8.22(1H, d, J=9.0Hz), 8.52(2H, d, J=5.9Hz)。
【0741】
(181b)4−[3−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシ−フェノキシ]−プロピル]−1−メチルピリジニウム メタンスルホナート
実施例(181a)で得られた1−[3−メトキシ−5−(3−(ピリジン−4−イル)−プロポキシ)−フェニル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド141mgおよびメタンスルホン酸メチル77.6mgを用いて実施例(3b)と同様に反応を行い、標記化合物を白色泡状物質として92.0mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.08(3H, t, J=7.0Hz), 2.12−2.19(2H, m), 2.29(3H, s), 3.05(2H, t, J=7.7Hz), 3.69(3H, s), 3.81(3H, s), 3.81−3.86(2H, m), 4.07(2H, t, J=6.2Hz), 4.27(3H, s), 6.38(1H, d, J=2.2Hz), 6.65(1H, s), 6.67(1H, s), 6.71(1H, d, J=2.0Hz), 7.01(1H, dd, J=2.2, 9.1Hz), 7.04−7.12(3H, m), 8.00−8.04(1H, m), 8.03(2H, d, J=6.8Hz), 8.08(1H, s), 8.86(2H, d, J=6.6Hz)。
【0742】
実施例182
7−メトキシ−1−[3−メトキシ−5−(2−(1−オキシピロリジン−1−イルメチル)−ベンジルオキシ)フェニル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド(例示化合物番号:1−936)
(182a)7−メトキシ−1−[3−メトキシ−5−(2−(ピロリジン−1−イルメチル)−ベンジルオキシ)−フェニル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(1h)で得られた1−[3−(2−(ブロモメチル)ベンジルオキシ)−5−メトキシフェニル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド497mgおよびピロリジン107mgを用いて実施例(20a)と同様に反応を行い、標記化合物を白色泡状物質として376mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.20(3H, t, J=7.1Hz), 1.63−1.68(4H, m), 2.40−2.45(4H, m), 3.65(2H, br), 3.68(3H, s), 3.82(3H, s), 3.91(2H, q, J=7.1Hz), 5.30(2H, d, J=4.4Hz), 6.38(1H, d, J=2.3Hz), 6.46(1H, d, J=1.9Hz), 6.59−6.64(2H, m), 6.72(1H, t, J=2.1Hz), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.0Hz), 6.91(1H, dd, J=2.3, 9.0Hz), 7.26−7.33(3H, m), 7.42−7.49(1H, m), 7.86(1H, s), 8.21(1H, d, J=9.0Hz)。
【0743】
(182b)7−メトキシ−1−[3−メトキシ−5−(2−(1−オキシピロリジン−1−イルメチル)−ベンジルオキシ)フェニル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(182a)で得られた7−メトキシ−1−[3−メトキシ−5−(2−(ピロリジン−1−イルメチル)−ベンジルオキシ)−フェニル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド123mgおよび67%m−クロロ過安息香酸542mgを用いて実施例(20b)と同様に反応を行い、標記化合物を白色泡状物質として104mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.08(3H, t, J=7.1Hz), 1.73−1.79(2H, m), 1.98−2.09(2H, m), 2.81−2.87(1H, m), 2.91−2.96(1H, m), 3.42−3.47(2H, m), 3.63(3H, s), 3.79(3H, s), 3.80−3.83(2H, m), 4.52(2H, d, J=2.5Hz), 5.71−5.76(1H, m), 5.88−5.93(1H, m), 6.33(1H, d, J=2.2Hz), 6.59(1H, s), 6.93(2H, t, J=2.2Hz), 6.97(1H, dd, J=2.2, 8.9Hz), 7.05−7.11(3H, m), 7.32−7.41(2H, m), 7.48(1H, dd, J=0.8, 8.0Hz), 7.53(1H, dd, J=1.0, 7.3Hz), 7.99(1H, d, J=9.1Hz), 8.07(1H,s)。
【0744】
実施例183
4−[4−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシ−フェノキシ]−ブチル]−1−メチルピリジニウム メタンスルホナート(例示化合物番号:1−32)
(183a)1−[3−メトキシ−5−(4−(ピリジン−4−イル)−ブトキシ)−フェニル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(1g)で得られた1−[3−ヒドロキシ−5−メトキシフェニル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド162mg、参考例14で得られた4−(4−ブロモブチル)−ピリジン 1臭化水素酸塩330mgおよび炭酸カリウム276mgを用いて実施例(180a)と同様に反応を行い、標記化合物を白色泡状物質として180mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.1Hz), 1.81−1.87(4H, m), 2.68−2.72(2H, m), 3.73(3H, s), 3.82(3H, s), 3.91−4.00(4H, m), 6.41(1H, d, J=2.4Hz), 6.45−6.48(2H, m), 6.58−6.63(2H, m), 6.83(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 6.92(1H, dd, J=2.4, 9.0Hz), 7.14(2H, dd, J=1.4, 6.0Hz), 7.85(1H, s), 8.22(1H, d, J=9.1Hz), 8.50(2H, dd, J=1.5, 4.5Hz)。
【0745】
(183b)4−[4−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシ−フェノキシ]−ブチル]−1−メチルピリジニウム メタンスルホナート
実施例(183a)で得られた1−[3−メトキシ−5−(4−(ピリジン−4−イル)−ブトキシ)−フェニル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド173mgおよびメタンスルホン酸メチル103mgを用いて実施例(3b)と同様に反応を行い、標記化合物を白色泡状物質として150mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.08(3H, t, J=7.0Hz), 1.72−1.86(4H, m), 2.29(3H, s), 2.95(2H, t, J=7.0Hz), 3.69(3H, s), 3.81(3H, s), 3.81−3.86(2H, m), 4.06(2H, t, J=5.8Hz), 4.27(3H, s), 6.39(1H, d, J=2.2Hz), 6.65(2H, s), 6.72(1H, t, J=2.0Hz), 7.01(1H, dd, J=2.4, 9.2Hz), 7.01−7.12(1H, m), 7.11(2H, dd, J=1.8, 8.5Hz), 8.01(2H, d, J=6.0Hz), 8.01−8.04(1H, m), 8.08(1H, s), 8.85(2H, d, J=6.5Hz)。
【0746】
実施例184
3−[4−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシ−フェノキシ]−ブチル]−1−メチルピリジニウム メタンスルホナート(例示化合物番号:1−33)
(184a)1−[3−メトキシ−5−(4−(ピリジン−3−イル)−ブトキシ)−フェニル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(1g)で得られた1−[3−ヒドロキシ−5−メトキシフェニル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド192mg、参考例15で得られた3−(4−ブロモブチル)−ピリジン 1臭化水素酸塩550mgおよび炭酸カリウム442mgを用いて実施例(180a)と同様に反応を行い、標記化合物を白色泡状物質として197mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.1Hz), 1.80−1.88(4H, m), 2.71(2H, t, J=6.9Hz), 3.73(3H, s), 3.82(3H, s), 3.90−4.01(4H, m), 6.41(1H, d, J=2.0Hz), 6.45(1H, t, J=1.7Hz), 6.47(1H, s), 6.58−6.65(2H, m), 6.84(2H, dd, J=1.6, 7.8Hz), 6.92(1H, dd, J=2.0, 9.0Hz), 7.22(1H, dd, J=4.8, 7.7Hz), 7.53(1H, dd, J=1.3, 7.9Hz), 7.85(1H, s), 8.22(1H, d, J=8.9Hz), 8.45(1H, d, J=4.9Hz), 8.48(1H, s)。
【0747】
(184b)3−[4−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシ−フェノキシ]−ブチル]−1−メチルピリジニウム メタンスルホナート
実施例(184a)で得られた1−[3−メトキシ−5−(4−(ピリジン−3−イル)−ブトキシ)−フェニル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド194mgおよびメタンスルホン酸メチル125mgを用いて実施例(3b)と同様に反応を行い、標記化合物を白色泡状物質として199mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.08(3H, t, J=7.0Hz), 1.77−1.85(4H, m), 2.29(3H, s), 2.87(2H, t, J=7.1Hz), 3.69(3H, s), 3.81(3H, s), 3.81−3.86(2H, m), 4.06−4.09(2H, m), 4.31(3H, s), 6.38(1H, d, J=2.2Hz), 6.65(1H, s), 6.66(1H, s), 6.72(1H, t, J=2.0Hz), 7.01(1H, dd, J=2.2, 9.0Hz), 7.02−7.10(1H, m), 7.10(2H, dd, J=2.2, 9.0Hz), 8.01(1H, d, J=9.0Hz), 8.01−8.06(1H, m), 8.08(1H, s), 8.47(1H, d, J=8.0Hz), 8.84(1H, d, J=6.0Hz), 8.95(1H, s)。
【0748】
実施例185
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3−エトキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ−[2.2.2]−オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−784)
(185a)1−(3−ベンジルオキシ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル
実施例(104d)で得られた3−ジメチルアミノ−2−(2−メトキシ−4−メトキシメトキシベンゾイル)−アクリル酸 メチルエステル6.46gのN,N−ジメチルホルムアミド溶液120mlに炭酸カリウム5.29gおよび参考例1で得られた3−ベンジルオキシ−5−メトキシアニリン4.68gを加え、90℃で1時間、更に140℃で1時間攪拌した。反応液に希塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。合わせた酢酸エチル層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。固体化した目的物をろ取し、ジイソプロピルエーテルで洗浄後よく乾燥して、標記化合物を白色固体として8.35g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 3.43(3H, s), 3.83(3H, s), 3.92(3H, s), 5.08(2H, s), 5.14(2H, s), 6.44(1H, d, J=2.3Hz), 6.56(1H, t, J=2.0Hz), 6.63(1H, t, J=2.0Hz), 6.67(1H, d, J=2.2Hz), 7.13(1H, dd, J=2.3, 9.0Hz), 7.34−7.45(5H, m), 8.47(1H, d, J=8.9Hz), 8.50(1H, s)。
【0749】
(185b)1−(3−ベンジルオキシ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸
実施例(185a)で得られた1−(3−ベンジルオキシ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル8.35gおよび水酸化ナトリウム2.81gを用いて実施例(1e)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として7.85g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 3.44(3H, s), 3.84(3H, s), 5.09(2H, s), 5.17(2H, s), 6.55(1H, d, J=2.2Hz), 6.63(1H, t, J=1.5Hz), 6.74(1H, s), 6.80(1H, t, J=1.0Hz), 7.28−7.43(6H, m), 8.48(1H, d, J=9.1Hz), 8.75(1H, s)。
【0750】
(185c)1−(3−ベンジルオキシ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)アミド
実施例(185b)で得られた1−(3−ベンジルオキシ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸7.85gおよびトリエチルアミン7.1mlのN,N−ジメチルホルムアミド溶液120mlに氷冷下、クロロぎ酸イソブチル2.5mlを加えて10分攪拌後、3,5−ジフルオロアニリン9.28gを加え、70℃で1.5時間攪拌した。反応液に希塩酸を加えて酢酸エチルで抽出し、合わせた酢酸エチル層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/酢酸エチル=2/1)で分離精製し、標記化合物を白色固体として8.02g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 3.44(3H, s), 3.84(3H, s), 5.09(2H, s), 5.17(2H, s), 6.57(1H, t, J=2.0Hz), 6.65(1H, t, J=2.1Hz), 6.73(1H, t, J=2.2Hz), 6.78(1H, d, J=2.2Hz), 7.23(1H, dd, J=2.2, 9.0Hz), 7.36−7.45(8H, m), 8.48(1H, d, J=9.0Hz), 8.83(1H, s)。
【0751】
(185d)1−(3−ベンジルオキシ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(185c)で得られた1−(3−ベンジルオキシ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)アミド8.02gのN,N−ジメチルホルムアミド溶液120mlに氷冷下、55%水素化ナトリウム1.22gを加え10分間攪拌後、ヨウ化エチル8.50gを加えて60℃で1.5時間攪拌した。反応液に希塩酸を加えて酢酸エチルで抽出し、合わせた酢酸エチル層を水および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/酢酸エチル=1/2)で分離精製し、標記化合物を薄黄色泡状物質として7.30g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.2Hz), 3.41(3H, s), 3.82(3H, s), 3.93(2H, q, J=7.1Hz), 5.07(2H, s), 5.11(2H, s), 6.49(1H, t, J=2.0Hz), 6.57(1H, t, J=2.1Hz), 6.62(2H, d, J=2.1Hz), 6.69(1H, t, J=2.2Hz), 6.84(2H, dd, J=2.3, 8.2Hz), 7.04(1H, dd, J=2.2, 9.0Hz), 7.33−7.45(5H, m), 7.88(1H, s), 8.22(1H, d, J=9.0Hz)。
【0752】
(185e)1−(3−ヒドロキシ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(185d)で得られた1−(3−ベンジルオキシ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド7.30gおよび10%パラジウム炭素2.0gを用いて実施例(1g)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として5.71g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.16(3H, t, J=7.2Hz), 3.39(3H, s), 3.81(3H, s), 3.82−3.91(2H, m), 5.08(2H, s), 6.18(1H, t, J=1.9Hz), 6.38(1H, t, J=2.0Hz), 6.60(2H, d, J=2.2Hz), 6.61(1H, t, J=2.2Hz), 6.81(2H, dd, J=1.8, 7.4Hz), 6.99(1H, dd, J=2.1, 9.1Hz), 8.13(1H, s), 8.13−8.16(1H, m)。
【0753】
(185f)1−(3−エトキシ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(185e)で得られた1−(3−ヒドロキシ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド2.02gのN,N−ジメチルホルムアミド溶液40mlに氷冷下、55%水素化ナトリウム346mgを加えて10分間攪拌後、ヨウ化エチル2.47gを加え60℃で1時間攪拌した。反応液に希塩酸を加えて酢酸エチルで抽出し、合わせた酢酸エチル層を水および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/酢酸エチル=1/2)で分離精製し、標記化合物を白色泡状物質として2.01g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.1Hz), 1.44(3H, t, J=7.0Hz), 3.41(3H, s), 3.82(3H, s), 3.93(2H, q, J=7.2Hz), 4.03(2H, q, J=7.3Hz), 5.07(2H, s), 6.46(2H, d, J=2.2Hz), 6.60(1H, t, J=2.1Hz), 6.63(2H, d, J=2.0Hz), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.1Hz), 7.04(1H, dd, J=2.2, 9.0Hz), 7.88(1H, s), 8.22(1H, d, 8.9Hz)。
【0754】
(185g)1−(3−エトキシ−5−メトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド実施例(185f)で得られた1−(3−エトキシ−5−メトキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド2.01gの酢酸エチル溶液8mlに4規定塩化水素−酢酸エチル溶液20mlを加え、室温で2時間攪拌した。固体化した目的物をろ取し、ジエチルエーテルで洗浄後よく乾燥して、標記化合物を白色固体として1.72g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.29(3H, t, J=7.2Hz), 1.42(3H, t, J=6.8Hz), 3.81(3H, s), 3.96−4.07(4H, m), 6.26−6.37(2H, m), 6.60(1H, d, J=1.0Hz), 6.80−6.86(2H, m), 6.97−7.07(2H, m), 7.58(1H, d, J=8.3Hz), 7.71(1H, d, J=1.3Hz), 8.20(1H, d, J=1.6Hz)。
【0755】
(185h)7−(7−ブロモ−へプチルオキシ)−1−(3−エトキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(185g)で得られた1−(3−エトキシ−5−メトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド510mg、1,7−ジブロモへプタン1.81gおよび55%水素化ナトリウム90mgを用いて実施例(1h)と同様に反応を行い、標記化合物を白色泡状物質として548mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.1Hz), 1.32−1.48(6H, m), 1.44(3H, t, J=7.2Hz), 1.69−1.76(2H, m), 1.81−1.88(2H, m), 3.40(2H, t, J=6.7Hz), 3.83(3H, s), 3.86(2H, t, J=6.4Hz), 3.93(2H, q, J=7.2Hz), 4.04(2H, q, J=6.7Hz), 6.40(1H, d, J=2.2Hz), 6.46(2H, d, J=2.1Hz), 6.60−6.63(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.1, 8.0Hz), 6.91(1H, dd, J=2.2, 9.2Hz), 7.85(1H, s), 8.22(1H, d, J=9.0Hz)。
【0756】
(185i)1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3−エトキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(185h)で得られた7−(7−ブロモ−へプチルオキシ)−1−(3−エトキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド125mgおよび1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン21.0mgを用いて実施例(1i)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として132mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.08(3H, t, J=7.1Hz), 1.26−1.36(6H, m), 1.34(3H, t, J=7.1Hz), 1.61−1.69(4H, m), 3.01(6H, t, J=7.2Hz), 3.15(2H, dd, J=8.6, 11.0Hz), 3.24(6H, t, J=7.9Hz), 3.81(3H, s), 3.81−3.85(2H, m), 3.89(2H, t, J=6.2Hz), 4.08(2H, q, J=7.0Hz), 6.36(1H, d, J=2.1Hz), 6.62(2H, d, J=1.5Hz), 6.73(1H, t, J=2.2Hz), 6.99(1H, dd, J=2.3, 9.1Hz), 7.04−7.10(1H, m), 7.11(2H, dd, J=2.0, 8.6Hz), 8.00(1H, d, J=8.9Hz), 8.08(1H, s).融点:〜134℃。
【0757】
実施例186
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3−エトキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−ピリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−782)
実施例(185h)で得られた7−(7−ブロモ−へプチルオキシ)−1−(3−エトキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド139mgおよびピリジン32.7mgを用いて実施例(1i)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として103mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.08(3H, t, J=7.0Hz), 1.27−1.36(6H, m), 1.33(3H, t, J=7.0Hz), 1.60−1.66(2H, m), 1.86−1.93(2H, m), 3.80(3H, s), 3.81−3.86(2H, m), 3.88(2H, t, J=6.2Hz), 4.07(2H, q, J=7.0Hz), 4.58(2H, t, J=7.3Hz), 6.34(1H, d, J=2.1Hz), 6.62(2H, s), 6.72(1H, t, J=2.1Hz), 6.98(1H, dd, J=2.2, 8.9Hz), 7.05−7.10(1H, m), 7.10(2H, dd, J=2.0, 8.6Hz), 8.00(1H, d, J=8.9Hz), 8.07(1H, s), 8.16(2H, t, J=7.5Hz), 8.60(1H, t, J=7.9Hz), 9.08(2H, d, J=5.6Hz).
融点:〜106℃。
【0758】
実施例187
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3−エトキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−783)
実施例(185h)で得られた7−(7−ブロモ−へプチルオキシ)−1−(3−エトキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド132mgおよびキヌクリジン24.0mgを用いて実施例(1i)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として138mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.08(3H, t, J=7.1Hz), 1.22−1.36(6H, m), 1.34(3H, t, J=7.1Hz), 1.58−1.69(4H, m), 1.80−1.86(6H, m), 2.04−2.07(1H, m), 3.03−3.07(2H, m), 3.30−3.36(6H, m), 3.81(3H, s), 3.81−3.85(2H, m), 3.89(2H, t, J=6.3Hz), 4.08(2H, q, J=7.0Hz), 6.35(1H, d, J=2.1Hz), 6.62(2H, s), 6.73(1H, t, J=2.1Hz), 6.99(1H, dd, J=2.2, 9.2Hz), 7.05−7.10(1H, m), 7.11(2H, dd, J=2.1, 8.6Hz), 8.00(1H, d, J=9.0Hz), 8.08(1H, s).
融点:〜132℃。
【0759】
実施例188
1−[8−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3−エトキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−838)
(188a)7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3−エトキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(185g)で得られた1−(3−エトキシ−5−メトキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド452mg、1,8−ジブロモオクタン1.99gおよび55%水素化ナトリウム119mgを用いて実施例(1h)と同様に反応を行い、標記化合物を白色泡状物質として505mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.21(3H, t, J=7.0Hz), 1.30−1.46(8H, m), 1.44(3H, t, J=7.1Hz), 1.68−1.75(2H, m), 1.81−1.88(2H, m), 3.40(2H, t, J=7.0Hz), 3.83(3H, s), 3.86(2H, t, J=6.5Hz), 3.93(2H, q, J=7.2Hz), 4.04(2H, q, J=6.4Hz), 6.40(1H, d, J=2.2Hz), 6.46(2H, d, J=2.0Hz), 6.60−6.66(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.1, 8.0Hz), 6.91(1H, dd, J=2.2, 8.9Hz), 7.85(1H, s), 8.22(1H, d, J=9.0Hz)。
【0760】
(188b)1−[8−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3−エトキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(188a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3−エトキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド120mgおよび1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン21.6mgを用いて実施例(1i)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として113mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.08(3H, t, J=7.1Hz), 1.25−1.38(8H, m), 1.34(3H, t, J=7.0Hz), 1.63−1.67(4H, m), 3.01(6H, t, J=7.1Hz), 3.12−3.16(2H, m), 3.24(6H, t, J=7.8Hz), 3.80(3H, s), 3.80−3.85(2H, m), 3.89(2H, t, J=6.4Hz), 4.08(2H, q, J=7.0Hz), 6.35(1H, d, J=2.2Hz), 6.62(2H, d, J=1.0Hz), 6.72(1H, t, J=2.1Hz), 6.98(1H, dd, J=2.1, 8.9Hz), 7.04−7.10(1H, m), 7.11(2H, dd, J=2.0, 8.7Hz), 8.00(1H, d, J=9.0Hz), 8.08(1H, s).
融点:〜128℃。
【0761】
実施例189
1−[8−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3−エトキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−837)
実施例(188a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3−エトキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド126mg、キヌクリジン22.9mgを用いて実施例(1i)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として130mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.08(3H, t, J=7.1Hz), 1.21−1.36(8H, m), 1.34(3H, t, J=7.1Hz), 1.57−1.66(4H, m), 1.81−1.86(6H, m), 2.04−2.07(1H, m), 3.03−3.07(2H, m), 3.30−3.38(6H, m), 3.80(3H, s), 3.80−3.85(2H, m), 3.89(2H, t, J=6.3Hz), 4.08(2H, q, J=7.0Hz), 6.35(1H, d, J=2.2Hz), 6.62(2H, s), 6.72(1H, t, J=2.1Hz), 6.99(1H, dd, J=2.2, 8.9Hz), 7.04−7.10(1H, m), 7.11(2H, dd, J=2.0, 8.6Hz), 8.00(1H, d, J=8.9Hz), 8.08(1H, s).
融点:〜125℃。
【0762】
実施例190
1−[8−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3−エトキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イル]−オクチル]−ピリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−836)
実施例(188a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3−エトキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド120mgおよびピリジン27.3mgを用いて実施例(1i)と同様に反応を行い、標記化合物を白色泡状物質として97.0mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.08(3H, t, J=7.0Hz), 1.27−1.34(8H, m), 1.33(3H, t, J=7.0Hz), 1.60−1.66(2H, m), 1.88−1.93(2H, m), 3.80(3H, s), 3.80−3.85(2H, m), 3.88(2H, t, J=6.4Hz), 4.07(2H, q, J=7.0Hz), 4.58(2H, t, J=7.4Hz), 6.35(1H, d, J=2.2Hz), 6.62(2H, s), 6.72(1H, t, J=2.0Hz), 6.98(1H, dd, J=2.1, 8.9Hz), 7.04−7.10(1H, m), 7.10(2H, dd, J=1.6, 8.3Hz), 8.00(1H, d, J=9.0Hz), 8.07(1H, s), 8.16(2H, t, J=7.0Hz), 8.60(1H, t, J=7.0Hz), 9.08(2H, d, J=5.9Hz)。
【0763】
実施例191
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3−エトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−788)
(191a)1−(3−ベンジルオキシ−5−プロポキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル
実施例(104d)で得られた3−ジメチルアミノ−2−(2−メトキシ−4−メトキシメトキシベンゾイル)−アクリル酸 メチルエステル5.72g、炭酸カリウム4.97g、参考例10で得られた3−ベンジルオキシ−5−プロポキシアニリン5.01gを用いて実施例(185a)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として7.73g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.04(3H, t, J=7.5Hz), 1.78−1.87(2H, m), 3.43(3H, s), 3.91−3.95(2H, m), 3.93(3H, s), 5.07(2H, s), 5.14(2H, s), 6.56(1H, t, J=1.9Hz), 6.62(1H, t, J=1.7Hz), 6.66−6.71(2H, m), 7.13(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.34−7.43(5H, m), 8.47(1H, d, J=8.9Hz), 8.51(1H, s)。
【0764】
(191b)1−(3−ベンジルオキシ−5−プロポキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸
実施例(191a)で得られた1−(3−ベンジルオキシ−5−プロポキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル7.73gおよび水酸化ナトリウム1.84gを用いて実施例(1e)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として7.18g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.04(3H, t, J=7.4Hz), 1.78−1.87(2H, m), 3.44(3H, s), 3.89−3.97(2H, m), 5.08(2H, s), 5.17(2H, s), 6.55(1H, t, J=2.0Hz), 6.61(1H, t, J=2.0Hz), 6.74(1H, t, J=2.2Hz), 6.81(1H, d, J=2.2Hz), 7.25−7.28(1H, m), 7.34−7.44(5H, m), 8.47(1H, d, J=9.2Hz), 8.75(1H, s)。
【0765】
(191c)1−(3−ベンジルオキシ−5−プロポキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)アミド
実施例(191b)で得られた1−(3−ベンジルオキシ−5−プロポキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸7.18g、トリエチルアミン4.45g、クロロぎ酸イソブチル2.21gおよび3,5−ジフルオロアニリン7.58gを用いて実施例(185c)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として7.43g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.04(3H, t, J=7.4Hz), 1.78−1.87(2H, m), 3.45(3H, s), 3.91−3.95(2H, m), 5.08(2H, s), 5.17(2H, s), 6.52−6.57(2H, m), 6.73(1H, t, J=2.1Hz), 6.79(1H, d, J=2.2Hz), 7.23(1H, dd, J=2.2, 9.2Hz), 7.34−7.45(8H, m), 8.48(1H, d, J=8.9Hz), 8.83(1H, s)。
【0766】
(191d)1−(3−ベンジルオキシ−5−プロポキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(191c)で得られた1−(3−ベンジルオキシ−5−プロポキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)アミド7.43g、55%水素化ナトリウム1.05gおよびヨウ化エチル7.49g用いて実施例(185d)と同様に反応を行い、標記化合物を薄黄色泡状物質として7.62g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.04(3H, t, J=7.4Hz), 1.21(3H, t, J=7.0Hz), 1.78−1.87(2H, m), 3.41(3H, s), 3.90−3.96(4H, m), 5.06(2H, s), 5.11(2H, s), 6.48(1H, d, J=2.0Hz), 6.55(1H, t, J=2.0Hz), 6.57−6.69(1H, m), 6.64(1H, d, J=2.2Hz), 6.68(1H, d, J=2.1Hz), 6.84(2H, dd, J=2.1, 8.0Hz), 7.05(1H, dd, J=2.1, 8.9Hz), 7.33−7.45(5H, m), 7.89(1H, s), 8.23(1H, d, J=8.9Hz)。
【0767】
(191e)1−(3−ヒドロキシ−5−プロポキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(191d)で得られた1−(3−ベンジルオキシ−5−プロポキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド7.62gおよび10%パラジウム炭素2.0gを用いて実施例(1g)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として6.25g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.03(3H, t, J=7.5Hz), 1.16(3H, t, J=7.1Hz), 1.76−1.84(2H, m), 3.39(3H, s), 3.85−3.92(4H, m), 5.08(2H, d, J=4.8Hz), 6.21(1H, s), 6.33(1H, d, J=1.9Hz), 6.53−6.65(3H, m), 6.82(2H, dd, J=2.0, 7.9Hz), 7.00(1H, dd, J=2.1, 8.9Hz), 8.13(1H, s), 8.14(1H, d, J=9.0Hz)。
【0768】
(191f)1−(3−エトキシ−5−プロポキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(191e)で得られた1−(3−ヒドロキシ−5−プロポキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド2.18g、55%水素化ナトリウム353mgおよびヨウ化エチル2.56gを用いて実施例(185f)と同様に反応を行い、標記化合物を泡状物質として2.01g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.05(3H, t, J=7.5Hz), 1.21(3H, t, J=7.2Hz), 1.43(3H, t, J=7.1Hz), 1.78−1.87(2H, m), 3.41(3H, s), 3.90−3.96(4H, m), 4.03(2H, q, J=6.8Hz), 5.11(2H, s), 6.44(2H, d, J=1.4Hz), 6.59(1H, t, J=2.2Hz), 6.59−6.68(1H, m), 6.64(1H, d, J=2.2Hz), 6.84(2H, dd, J=2.2, 8.0Hz), 7.04(1H, dd, J=2.2, 8.9Hz), 7.89(1H, s), 8.23(1H, d, 9.1Hz)。
【0769】
(191g)1−(3−エトキシ−5−プロポキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(191f)で得られた1−(3−エトキシ−5−プロポキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド2.01gおよび4規定塩化水素―酢酸エチル溶液10mlを用いて実施例(185g)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として1.84g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.04(3H, t, J=7.4Hz), 1.29(3H, t, J=7.1Hz), 1.42(3H, t, J=6.7Hz), 1.76−1.85(2H, m), 3.89(2H, t, J=6.3Hz), 4.01(4H, q, J=7.2Hz), 6.26(1H, s), 6.30(1H, s), 6.59(1H, s), 6.76−6.81(2H, m), 7.03(2H, s), 7.59−7.64(1H, m), 7.74(1H, s), 8.20(1H, dd, J=3.5, 8.9Hz)。
【0770】
(191h)7−(7−ブロモ−へプチルオキシ)−1−(3−エトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(191g)で得られた1−(3−エトキシ−5−プロポキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド691mg、55%水素化ナトリウム183mgおよび1,7−ジブロモへプタン1.81gを用いて実施例(1h)と同様に反応を行い、標記化合物を白色泡状物質として720mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.05(3H, t, J=7.4Hz), 1.21(3H, t, J=7.1Hz), 1.32−1.50(6H, m), 1.44(3H, t, J=7.0Hz), 1.72−1.78(2H, m), 1.80−1.90(4H, m), 3.39(2H, t, J=6.7Hz), 3.86(2H, t, J=6.5Hz), 3.93(4H, q, J=7.2Hz), 4.03(2H, q, J=7.4Hz), 6.41(1H, d, J=2.4Hz), 6.44(2H, t, J=1.9Hz), 6.59−6.65(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.3, 8.9Hz), 6.90(1H, dd, J=2.3, 9.0Hz), 7.84(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.8Hz)。
【0771】
(191i)1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3−エトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(191h)で得られた7−(7−ブロモ−へプチルオキシ)−1−(3−エトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド181mgおよび1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン31.9mgを用いて実施例(1i)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として187mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 0.98(3H, t, J=7.4Hz), 1.08(3H, t, J=6.9Hz), 1.26−1.36(6H, m), 1.33(3H, t, J=7.0Hz), 1.61−1.76(6H, m), 3.01(6H, t, J=7.2Hz), 3.12−3.16(2H, m), 3.23(6H, t, J=7.9Hz), 3.82(2H, q, J=6.9Hz), 3.89(2H, t, J=6.2Hz), 3.97(2H, t, J=6.1Hz), 4.07(2H, q, J=7.0Hz), 6.36(1H, d, J=2.2Hz), 6.60(2H, s), 6.71(1H, t, J=2.0Hz), 6.98(1H, dd, J=2.2, 9.1Hz), 7.03−7.09(1H, m), 7.10(2H, dd, J=2.2, 8.7Hz), 8.00(1H, d, J=8.9Hz), 8.07(1H, s).
融点:〜127℃。
【0772】
実施例192
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3−エトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−787)
実施例(191h)で得られた7−(7−ブロモ−へプチルオキシ)−1−(3−エトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド230mgおよびキヌクリジン40.2mgを用いて実施例(1i)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として231mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 0.98(3H, t, J=7.3Hz), 1.08(3H, t, J=6.9Hz), 1.23−1.36(6H, m), 1.33(3H, t, J=7.1Hz), 1.58−1.76(6H, m), 1.82−1.86(6H, m), 2.03−2.07(1H, m), 3.03−3.07(2H, m), 3.29−3.33(6H, m), 3.82(2H, q, J=7.1Hz), 3.89(2H, t, J=6.3Hz), 3.97(2H, t, J=6.3Hz), 4.07(2H, q, J=6.9Hz), 6.36(1H, d, J=2.1Hz), 6.60(2H, d, J=1.1Hz), 6.71(1H, t, J=2.1Hz), 6.98(1H, dd, J=2.2, 9.2Hz), 7.03−7.07(1H, m), 7.10(2H, dd, J=2.2, 8.4Hz), 8.00(1H, d, J=9.1Hz), 8.07(1H, s).
融点:〜129℃。
【0773】
実施例193
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3−エトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−ピリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−785)
実施例(191h)で得られた7−(7−ブロモ−へプチルオキシ)−1−(3−エトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド299mgおよびピリジン270mgを用いて実施例(1i)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として317mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 0.97(3H, t, J=7.4Hz), 1.09(3H, t, J=6.8Hz), 1.25−1.35(6H, m), 1.33(3H, t, J=7.1Hz), 1.60−1.65(2H, m), 1.68−1.77(2H, m), 1.86−1.93(2H, m), 3.82(2H, q, J=7.1Hz), 3.88(2H, t, J=6.4Hz), 3.97(2H, t, J=6.4Hz), 4.07(2H, q, J=7.1Hz), 4.58(2H, t, J=7.4Hz), 6.35(1H, d, J=2.1Hz), 6.60(2H, s), 6.70(1H, t, J=2.0Hz), 6.97(1H, dd, J=2.2, 8.9Hz), 7.03−7.08(1H, m), 7.10(2H, dd, J=2.2, 8.7Hz), 8.00(1H, d, J=8.9Hz), 8.07(1H, s), 8.15(2H, t, J=6.9Hz), 8.60(1H, t, J=8.0Hz), 9.08(2H, d, J=5.6Hz).
融点:〜112℃。
【0774】
実施例194
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3−エトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−メチルピぺリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−786)
実施例(191h)で得られた7−(7−ブロモ−へプチルオキシ)−1−(3−エトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド182mgおよびN−メチルピペリジン206mgを用いて実施例(1i)と同様に反応を行い、標記化合物を薄黄色固体として191mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 0.98(3H, t, J=7.4Hz), 1.08(3H, t, J=6.4Hz), 1.27−1.35(6H, m), 1.33(3H, t, J=6.9Hz), 1.46−1.76(12H, m), 2.96(3H, s), 3.24−3.36(6H, m), 3.82(2H, q, J=7.1Hz), 3.90(2H, t, J=6.2Hz), 3.98(2H, t, J=6.2Hz), 4.08(2H, q, J=7.0Hz), 6.36(1H, d, J=2.1Hz), 6.61(2H, s), 6.71(1H, t, J=2.1Hz), 6.99(1H, dd, J=2.2, 8.9Hz), 7.04−7.07(1H, m), 7.10(2H, dd, J=2.1, 8.6Hz), 8.00(1H, d, J=9.0Hz), 8.07(1H, s).
融点:〜129℃。
【0775】
実施例195
1−[8−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3−エトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−841)
(195a)7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3−エトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(191g)で得られた1−(3−エトキシ−5−プロポキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド607mg、55%水素化ナトリウム160mgおよび1,8−ジブロモオクタン1.63gを用いて実施例(1h)と同様に反応を行い、標記化合物を白色泡状物質として626mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.06(3H, t, J=7.4Hz), 1.22(3H, t, J=7.1Hz), 1.32−1.46(6H, m), 1.45(3H, t, J=6.9Hz), 1.70−1.88(6H, m), 3.41(2H, t, J=6.9Hz), 3.86−3.97(6H, m), 4.05(2H, q, J=6.9Hz), 6.42(1H, d, J=2.2Hz), 6.45(2H, s), 6.60−6.66(2H, m), 6.85(2H, dd, J=2.0, 7.9Hz), 6.91(1H, dd, J=2.2, 9.1Hz), 7.85(1H, s), 8.22(1H, d, J=9.0Hz)。
【0776】
(195b)1−[8−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3−エトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(195a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3−エトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド156mgおよび1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン27.0mgを用いて実施例(1i)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として143mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 0.98(3H, t, J=7.4Hz), 1.08(3H, t, J=7.1Hz), 1.25−1.35(8H, m), 1.33(3H, t, J=7.0Hz), 1.62−1.78(6H, m), 3.01(6H, t, J=7.5Hz), 3.12−3.16(2H, m), 3.24(6H, t, J=7.9Hz), 3.82(2H, q, J=7.1Hz), 3.89(2H, q, J=6.2Hz), 3.97(2H, t, J=6.1Hz), 4.07(2H, q, J=6.9Hz), 6.36(1H, d, J=2.2Hz), 6.60(2H, d, J=1.1Hz), 6.70(1H, t, J=2.1Hz), 6.98(1H, dd, J=2.3, 9.1Hz), 7.03−7.09(1H, m), 7.10(2H, dd, J=2.1, 8.5Hz), 8.00(1H, d, J=8.9Hz), 8.07(1H, s).
融点:〜125℃。
【0777】
実施例196
1−[8−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3−エトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−840)
実施例(195a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3−エトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド248mgおよびキヌクリジン42.5mgを用いて実施例(1i)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として238mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 0.98(3H, t, J=7.5Hz), 1.08(3H, t, J=6.5Hz), 1.22−1.34(8H, m), 1.33(3H, t, J=7.1Hz), 1.60−1.78(6H, m), 1.81−1.86(6H, m), 2.04−2.07(1H, m), 3.03−3.07(2H, m), 3.29−3.35(6H, m), 3.82(2H, q, J=7.1Hz), 3.89(2H, t, J=6.2Hz), 3.97(2H, t, J=6.8Hz), 4.07(2H, q, J=7.0Hz), 6.36(1H, d, J=2.1Hz), 6.60(2H, d, J=1.1Hz), 6.70(1H, t, J=2.1Hz), 6.98(1H, dd, J=2.2, 9.0Hz), 7.03−7.08(1H, m), 7.10(2H, dd, J=2.2, 8.6Hz), 8.00(1H, d, J=9.0Hz), 8.07(1H, s).
融点:〜123℃。
【0778】
実施例197
1−[8−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3−エトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル]−1−メチルピぺリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−839)
実施例(195a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3−エトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド230mgおよびN−メチルピペリジン255mgを用いて実施例(1i)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として252mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 0.98(3H, t, J=7.4Hz), 1.09(3H, t, J=6.2Hz), 1.26−1.36(8H, m), 1.33(3H, t, J=7.1Hz), 1.52−1.69(6H, m), 1.72−1.76(6H, m), 2.96(3H, s), 3.24−3.36(6H, m), 3.82(2H, q, J=7.1Hz), 3.89(2H, t, J=6.2Hz), 3.97(2H, t, J=6.3Hz), 4.08(2H, q, J=7.0Hz), 6.36(1H, d, J=2.1Hz), 6.60(2H, d, J=2.1Hz), 6.70(1H, t, J=2.1Hz), 6.98(1H, dd, J=2.2, 8.9Hz), 7.03−7.08(1H, m), 7.10(2H, dd, J=2.2, 8.4Hz), 8.00(1H, d, J=8.9Hz), 8.07(1H, s).
融点:〜122℃。
【0779】
実施例198
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジプロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−793)
(198a)1−(3,5−ジプロポキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(191e)で得られた1−(3−ヒドロキシ−5−プロポキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド2.02g、55%水素化ナトリウム328mgおよびヨウ化プロピル2.58gを用いて実施例(185f)と同様に反応を行い、標記化合物を白色泡状物質として1.85g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.05(6H, t, J=7.3Hz), 1.21(3H, t, J=7.2Hz), 1.76−1.87(4H, m), 3.41(3H, s), 3.90−3.96(6H, m), 5.12(2H, s), 6.45(2H, d, J=2.1Hz), 6.60(1H, t, J=2.0Hz), 6.61−6.65(1H, m), 6.65(1H, d, J=2.2Hz), 6.84(2H, dd, J=2.1, 8.0Hz), 7.05(1H, dd, J=2.2, 9.0Hz), 7.90(1H, s), 8.24(1H, d, J=8.9Hz)。
【0780】
(198b)1−(3,5−ジプロポキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(198a)で得られた1−(3,5−ジプロポキシフェニル)−7−メトキシメトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド1.85gおよび4規定塩化水素−酢酸エチル溶液10mlを用いて実施例(185g)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として1.59g得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.04(6H, t, J=7.4Hz), 1.30(3H, t, J=7.2Hz), 1.76−1.85(4H, m), 3.88(4H, t, J=6.5Hz), 4.02(2H, q, J=7.1Hz), 6.27(2H, s), 6.60(1H, s), 6.70(1H, s), 6.79(1H, t, J=8.4Hz), 7.05(2H, d, J=5.1Hz), 7.66(1H, d, J=9.2Hz), 7.76(1H, s), 8.23(1H, d, J=9.2Hz)。
【0781】
(198c)7−(7−ブロモ−へプチルオキシ)−1−(3,5−ジプロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(198b)で得られた1−(3,5−ジプロポキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド574mg、55%水素化ナトリウム157mgおよび1,7−ジブロモへプタン1.55gを用いて実施例(1h)と同様に反応を行い、標記化合物を白色泡状物質として430mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.05(6H, t, J=7.3Hz), 1.20(3H, t, J=7.1Hz), 1.28−1.53(8H, m), 1.44(3H, t, J=7.0Hz), 1.69−1.92(6H, m), 3.39(2H, t, J=6.8Hz), 3.86−3.96(8H, m), 6.41(1H, d, J=2.2Hz), 6.44(2H, s), 6.60−6.66(2H, m), 6.83(2H, d, J=9.7Hz), 6.89(1H, dd, J=2.1, 9.8Hz), 7.84(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.9Hz)。
【0782】
(198d)1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジプロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(198c)で得られた7−(7−ブロモ−へプチルオキシ)−1−(3,5−ジプロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド149mgおよび1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン25.7mgを用いて実施例(1i)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として140mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 0.98(6H, t, J=7.3Hz), 1.08(3H, t, J=7.1Hz), 1.25−1.39(6H, m), 1.60−1.78(8H, m), 3.01(6H, t, J=7.2Hz), 3.12−3.16(2H, m), 3.23(6H, t, J=7.9Hz), 3.82(2H, q, J=7.2Hz), 3.89(2H, t, J=6.2Hz), 3.98(4H, t, J=6.2Hz), 6.36(1H, d, J=2.2Hz), 6.60(2H, d, J=1.1Hz), 6.71(1H, t, J=2.1Hz), 6.98(1H, dd, J=2.2, 8.9Hz), 7.03−7.08(1H, m), 7.10(2H, dd, J=2.2, 8.6Hz), 8.00(1H, d, J=8.9Hz), 8.07(1H, s).
融点:〜118℃。
【0783】
実施例199
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジプロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−792)
実施例(198c)で得られた7−(7−ブロモ−へプチルオキシ)−1−(3,5−ジプロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド128mgおよびキヌクリジン21.9mgを用いて実施例(1i)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として126mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 0.98(6H, t, J=7.3Hz), 1.08(3H, t, J=7.2Hz), 1.23−1.34(6H, m), 1.58−1.78(8H, m), 1.83−1.86(6H, m), 2.03−2.09(1H, m), 3.03−3.08(2H, m), 3.29−3.37(6H, m), 3.82(2H, q, J=7.2Hz), 3.89(2H, t, J=6.2Hz), 3.98(4H, t, J=6.3Hz), 6.36(1H, d, J=2.1Hz), 6.61(2H, s), 6.71(1H, t, J=2.0Hz), 6.98(1H, dd, J=2.1, 8.9Hz), 7.03−7.08(1H, m), 7.10(2H, dd, J=2.0, 8.5Hz), 8.00(1H, d, J=9.0Hz), 8.07(1H, s).
融点:〜116℃。
【0784】
実施例200
1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジプロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イル]−ヘプチルオキシ]−1−メチルピぺリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−791)
実施例(198c)で得られた7−(7−ブロモ−へプチルオキシ)−1−(3,5−ジプロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド171mgおよびN−メチルピペリジン190mgを用いて実施例(1i)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として148mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 0.98(6H, t, J=7.4Hz), 1.08(3H, t, J=6.1Hz), 1.25−1.35(6H, m), 1.49−1.78(14H, m), 2.96(3H, s), 3.23−3.28(6H, m), 3.82(2H, q, J=7.1Hz), 3.90(2H, t, J=6.2Hz), 3.98(4H, t, J=6.3Hz), 6.36(1H, d, J=2.2Hz), 6.60(2H, d, J=1.2Hz), 6.71(1H, t, J=2.1Hz), 6.99(1H, dd, J=2.2, 8.9Hz), 7.03−7.08(1H, m), 7.10(2H, dd, J=2.1, 8.6Hz), 8.00(1H, d, J=9.1Hz), 8.07(1H, s).
融点:〜120℃。
【0785】
実施例201
1−[8−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジプロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド(例示化合物番号:2−842)
(201a)7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3,5−ジプロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(198b)で得られた1−(3,5−ジプロポキシフェニル)−7−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド680mg、55%水素化ナトリウム170mgおよび1,8−ジブロモオクタン1.77gを用いて実施例(1h)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として727mg得た。
NMRスペクトル(CDCl)δppm: 1.05(6H, t, J=7.4Hz), 1.20(3H, t, J=7.2Hz), 1.35−1.44(8H, m), 1.68−1.86(8H, m), 3.39(2H, t, J=6.8Hz), 3.85−3.95(8H, m), 6.41(1H, d, J=2.1Hz), 6.44(2H, d, J=2.2Hz), 6.60−6.65(2H, m), 6.84(2H, dd, J=2.2, 7.9Hz), 6.90(1H, dd, J=2.2, 9.0Hz), 7.84(1H, s), 8.20(1H, d, J=8.6Hz)。
【0786】
(201b)1−[8−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジプロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
実施例(201a)で得られた7−(8−ブロモオクチルオキシ)−1−(3,5−ジプロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド155mgおよび1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン26.3mgを用いて実施例(1i)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として149mg得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 0.98(6H, t, J=7.4Hz), 1.08(3H, t, J=7.2Hz), 1.28−1.38(8H, m), 1.61−1.78(8H, m), 3.01(6H, t, J=7.2Hz), 3.12−3.16(2H, m), 3.24(6H, t, J=7.0Hz), 3.82(2H, q, J=7.1Hz), 3.89(2H, t, J=6.3Hz), 3.98(4H, t, J=6.4Hz), 6.36(1H, d, J=2.2Hz), 6.61(2H, s), 6.71(1H, t, J=2.1Hz), 6.99(1H, dd, J=2.2, 8.9Hz), 7.03−7.09(1H, m), 7.10(2H, dd, J=2.2, 8.6Hz), 8.00(1H, d, J=9.1Hz), 8.08(1H, s).
融点:〜118℃。
【0787】
実施例202
1−[7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−ヘプチル]−1−メチルピペリジニウム クロリド(例示化合物番号:2−886)
(202a)1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−(7−(ピペリジン−1−イル)−へプチルオキシ)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド
実施例(44g)で得られた7−(7−ブロモへプチルオキシ)−1−(3,5−ジエトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド567mgおよびピぺリジン141mgを用いて実施例(20a)と同様に反応を行い、標記化合物を白色泡状物質として525mg得た。
NMRスペクトル(DMS0−d)δppm: 1.20(3H, t, J=7.1Hz), 1.20−1.78(16H, m), 1.43(6H, t, J=7.0Hz), 2.21−2.42(6H, m), 3.85(2H, t, J=6.7Hz), 3.93(2H, q, J=7.1Hz), 4.03(4H, q, J=7.0Hz), 6.39(1H, d, J=2.3Hz), 6.43(2H, d, J=2.2Hz), 6.58−6.65(2H, m), 6.81−6.92(3H, m), 7.84(1H, s), 8.00(1H, d, J=9.1Hz)。
【0788】
(202b)1−[7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−ヘプチル]−1−メチルピペリジニウム クロリド
実施例(202a)で得られた1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−(7−(ピペリジン−1−イル)−へプチルオキシ)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド104mg、アセトニトリル3.2mlおよび0.81Mクロロメタン−アセトニトリル溶液1.8mlの混合物を耐圧金属反応容器の中、160℃で6時間反応した。反応液の溶媒を減圧濃縮後、残渣を少量の塩化メチレンに溶かし、ジエチルエーテルを加えて固体化した。ろ取した固体をエチルエーテルで洗浄後乾燥し、標記化合物を薄黄色固体として101mg得た。
NMRスペクトル(DMS0−d)δppm: 1.08(3H, t, J=7.0Hz), 1.25−1.41(8H, m), 1.33(6H, t, J=7.0Hz), 1.50−1.75(8H, m), 2.96(3H, s), 3.23−3.30(6H, m), 3.82(2H, q, J=7.0Hz), 3.90(2H, t, J=7.2Hz), 4.07(4H, t, J=7.0Hz), 6.36(1H, d, J=2.1Hz), 6.60(2H, s), 6.70(1H, t, J=1.6Hz), 6.99(1H, dd, J=2.2, 9.0Hz), 7.02−7.08(1H, m), 7.10(2H, dd, J=1.6, 8.3Hz), 8.00(1H, d, J=8.9Hz), 8.07(1H, s).
融点:〜136℃。
【0789】
実施例203
1−[7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−ヘプチル]−1−エチル−ピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−887)
実施例(202a)で得られた1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−(7−(ピペリジン−1−イル)−へプチルオキシ)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド123mgおよびブロモエタン60mgを用いて実施例(202b)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として83.2mg得た。
NMRスペクトル(DMS0−d)δppm: 1.08(3H, t, J=7.0Hz), 1.15(3H, t, J=5.9Hz), 1.30−1.42(8H, m), 1.33(6H, t, J=7.1Hz), 1.52−1.80(8H, m), 3.16−3.21(2H, m), 3.26−3.37(6H, m), 3.82(2H, q, J=7.1Hz), 3.90(2H, t, J=6.2Hz), 4.07(4H, t, J=7.0Hz), 6.36(1H, d, J=2.2Hz), 6.60(2H, d, J=1.1Hz), 6.70(1H, t, J=1.8Hz), 6.99(1H, dd, J=2.1, 8.9Hz), 7.04−7.07(1H, m), 7.11(2H, dd, J=1.9, 8.3Hz), 8.00 (1H, d, J=9.0Hz), 8.07(1H, s).
融点:〜118℃。
【0790】
実施例204
1−[7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−ヘプチル]−1−プロピル−ピペリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−888)
実施例(202a)で得られた1−(3,5−ジエトキシフェニル)−7−(7−(ピペリジン−1−イル)−へプチロキシ)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド105mgおよびブロモプロパン150mgを用いて実施例(202b)と同様に反応を行い、標記化合物を薄黄色固体として107mg得た。
NMRスペクトル(DMS0−d)δppm: 0.90(3H, t, J=7.2Hz), 1.08(3H, t, J=7.2Hz), 1.26−1.34(8H, m), 1.33(6H, t, J=7.0Hz), 1.52−1.81(10H, m), 3.16−3.23(2H, m), 3.26−3.30(6H, m), 3.82(2H, q, J=7.0Hz), 3.90(2H, t, J=6.3Hz), 4.07(4H, t, J=7.0Hz), 6.36(1H, d, J=2.2Hz), 6.60(2H, s), 6.70(1H, t, J=2.1Hz), 7.00(1H, dd, J=2.2, 9.0Hz), 7.04−7.07(1H, m), 7.11(2H, dd, J=2.6, 8.2Hz), 8.00(1H, d, J=9.0Hz), 8.07(1H, s).
融点:〜112℃。
【0791】
実施例205
1−[7−[1−(3−ブトキシ−5−メトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]−ヘプチル]−1−メチルピぺリジニウム ブロミド(例示化合物番号:2−889)
実施例(118c)で得られた7−(7−ブロモへプチルオキシ)−1−(3−ブトキシ−5−メトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルアミド150mgおよび1−メチルピぺリジン170mgを用いて実施例(1i)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として161mg得た。
NMRスペクトル(DMS0−d)δppm: 0.94(3H, t, J=7.4Hz), 1.08(3H, t, J=6.9Hz), 1.25−1.76(20H, m), 2.96(3H, s), 3.24−3.31(6H, m), 3.81(3H, s), 3.81−3.85(2H, m), 3.90(2H, t, J=6.2Hz), 4.02(2H, t, J=6.4Hz), 6.36(1H, d, J=2.3Hz), 6.63(2H, s), 6.73(1H, t, J=2.1Hz), 6.99(1H, dd, J=2.2, 8.9Hz), 7.04−7.08(1H, m), 7.10(2H, dd, J=2.0, 8.5Hz), 8.00(1H, d, J=9.0Hz), 8.08(1H, s).
融点: 〜115℃。
【0792】
参考例1
3−ベンジルオキシ−5−メトキシアニリン
参考例(1a)
3−ベンジルオキシ−5−ヒドロキシ安息香酸 メチルエステル
3,5−ジヒドロキシ安息香酸 メチルエステル25.6gのN,N−ジメチルホルムアミド溶液100mlに氷冷下、55%水素化ナトリウム7.31gを加え10分間攪拌後、ベンジルブロミド28.2gのN,N−ジメチルホルムアミド溶液30mlを加えて室温で1時間攪拌した。反応液に希塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/2)で分離精製し、標記化合物を白色固体として13.6g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 3.90(3H, s), 5.08(2H, s), 6.68(1H, t, J=1.6Hz), 7.12(1H, s), 7.29−7.44(6H, m).
融点:89−91℃。
【0793】
参考例(1b)
3−ベンジルオキシ−5−メトキシ安息香酸 メチルエステル
参考例(1a)で得られた3−ベンジルオキシ−5−ヒドロキシ安息香酸 メチルエステル13.5gのN,N−ジメチルホルムアミド溶液80mlに氷冷下、55%水素化ナトリウム2.64gを加え15分間攪拌後、よう化メチル14.3gを加え室温で1時間攪拌した。反応液に希塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=2/1)で分離精製し、標記化合物を無色油状物質として13.9g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 3.82(3H, s), 3.91(3H, s), 5.08(2H, s), 6.73(1H, t, J=2.3Hz), 7.20(1H, dd, J=1.3, 2.2Hz), 7.28−7.45(6H, m)。
【0794】
参考例(1c)
3−ベンジルオキシ−5−メトキシ安息香酸
参考例(1b)で得られた3−ベンジルオキシ−5−メトキシ安息香酸 メチルエステル13.9gのメタノール溶液160mlに水酸化ナトリウム6.12gおよび水40mlを加え、1.5時間加熱還流した。反応液に希塩酸を加え、メタノールを減圧留去後、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。析出した固体をろ取し、ヘキサンで洗浄して、標記化合物を白色固体として12.6g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 3.83(3H, s), 5.10(2H, s), 6.77(1H, t, J=2.3Hz), 7.33−7.48(7H, m).
融点:131−133℃。
【0795】
参考例(1d)
(3−ベンジルオキシ−5−メトキシフェニル)−カルバミン酸 t−ブチルエステル
参考例(1c)で得られた3−ベンジルオキシ−5−メトキシ安息香酸12.6gおよびトリエチルアミン10.1mlのトルエン溶液300mlにアジ化ジフェニルホスホリル16.2gを加え1.5時間加熱還流後、反応液にt−ブタノ−ル60mlを加え更に4時間加熱還流した。反応液を減圧濃縮後、水を加え酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を希塩酸、水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:へキサン/酢酸エチル=3/1)で分離精製し、標記化合物を無色油状物質として13.5g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.52(9H, s), 3.77(3H, s), 5.03(2H, s), 6.43(1H, t, J=1.4Hz), 6.60(1H, s), 6.70(1H, d, J=1.2Hz), 7.30−7.44(5H, m)。
【0796】
参考例(1e)
3−ベンジルオキシ−5−メトキシアニリン
参考例(1d)で得られた(3−ベンジルオキシ−5−メトキシフェニル)カルバミン酸
t−ブチルエステル13.5gの酢酸エチル溶液80mlに4規定塩化水素/酢酸エチル溶液80mlを加え60℃で1.5時間攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:へキサン/酢酸エチル=1/1)で分離精製し、標記化合物を無色油状物質として7.43g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 3.74(3H, s), 5.00(2H, s), 5.89(1H, t, J=2.0Hz), 5.95(1H, t, J=2.0Hz), 6.01(1H, t, J=2.2Hz), 7.30−7.43(5H, m)。
【0797】
参考例2
N−エチル−3,5−ジフルオロアニリン
参考例(2a)
N−(3,5−ジフルオロフェニル)アセタミド
3,5−ジフルオロアニリン75.0gのピリジン溶液200mlに無水酢酸100mlを加え30分間攪拌した。溶媒を減圧留去して生じた固体をジイソプロピルエーテルで洗いつつろ取し、標記化合物を白色固体として90.6g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 2.19(3H, s), 6.55(1H, tt, J=2.2, 8.8Hz), 7.13(2H, d, J=6.6Hz)。
【0798】
参考例(2b)
N−エチル−3,5−ジフルオロアニリン
参考例(2a)で得られたN−(3,5−ジフルオロフェニル)アセタミド32.5gのテトラヒドロフラン溶液330mlに氷冷下、ボラン−ジメチルスルフィド錯体36mlを加え10分間攪拌後、2時間加熱還流した。反応液に氷冷下メタノールを加えて攪拌後、溶媒を減圧留去し、残渣に希塩酸を加えて酢酸エチルで洗浄した。水層を水酸化ナトリウム水溶液で塩基性にして酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=10/1)で分離精製し、標記化合物を無色油状物質として20.0g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.26(3H, t, J=7.3Hz), 3.09(2H, q, J=7.3Hz), 3.86(1H, bs), 6.00−6.13(3H, m)。
【0799】
参考例3
N−メチル−3,5−ジフルオロアニリン
3,5−ジフルオロアニリン50.0gのオルトギ酸トリエチル溶液193mlにトリフルオロ酢酸1mlを加え2時間加熱還流した。溶媒を減圧留去後、残渣にエタノール200mlを加え、氷冷下水素化ホウ素ナトリウム22.0g加えて1時間加熱還流した。反応液に希塩酸を加えて酢酸エチルで洗浄後、水層を水酸化ナトリウム水溶液で塩基性にして酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=10/1)で分離精製し、標記化合物を無色油状物質として38.8g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 2.82(3H, d, J=4.8Hz), 3.97 (1H, bs), 6.05−6.20(3H, m)。
【0800】
参考例4
3−メトキシ−5−プロポキシアニリン
参考例(4a)3−ヒドロキシ−5−メトキシ安息香酸 メチルエステル
3,5−ジヒドロキシ安息香酸 メチルエステル14.7gのN,N−ジメチルホルムアミド溶液70mlに氷冷下、カリウム t−ブトキシド14.7gを加え30分攪拌後、ヨードメタン6.5mlのN,N−ジメチルホルムアミド溶液150mlを滴下し0℃で3時間攪拌した。反応液に希塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/3)で分離精製し、標記化合物を白色固体として6.25g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 3.82(3H, s), 3.91(3H, s), 6.63(1H, t, J=2.2Hz), 7.14−7.19(2H, m)。
【0801】
参考例(4b)3−メトキシ−5−プロポキシ安息香酸 メチルエステル
参考例(4a)で得られた3−ヒドロキシ−5−メトキシ安息香酸 メチルエステル6.25gと炭酸カリウム7.11gおよび臭化プロピル6.23mlを用いて参考例(1b)と同様にして反応を行い、標記化合物を黄色油状物質として7.59g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.03(3H, t, J=7.3Hz), 1.80(2H, sextet, J=7.3Hz), 3.82(3H, s), 3.90(3H, s), 3.93(2H, t, J=7.3Hz), 6.62−6.66(1H, m), 7.16−7.19(2H, m)。
【0802】
参考例(4c)3−メトキシ−5−プロポキシ安息香酸
参考例(4b)で得られた3−メトキシ−5−プロポキシ安息香酸 メチルエステル7.59gおよび水酸化ナトリウム4.06gを用いて参考例(1c)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として6.99g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.05(3H, t, J=7.3Hz), 1.82(2H, sextet, J=7.3Hz), 3.84(3H, s), 3.96(2H, t, J=7.3Hz), 6.70(1H, t, J=2.2Hz), 7.24−7.27(2H, m)。
【0803】
参考例(4d)(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−カルバミン酸 t−ブチルエステル
参考例(4c)で得られた3−メトキシ−5−プロポキシ安息香酸6.99gおよびトリエチルアミン6.95ml、アジ化ジフェニルホスホリル8.60ml、t−ブタノールを用いて参考例(1d)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として9.35g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.01(3H, t, J=7.3Hz), 1.51(9H, s), 1.78(2H, sextet, J=7.3Hz), 3.76(3H, s), 3.89(2H, t, J=7.3Hz), 6.16(1H, t, J=2.2Hz), 7.22−7.29(1H, m), 7.36−7.42(1H, m)。
【0804】
参考例(4e)3−メトキシ−5−プロポキシアニリン
参考例(4d)で得られた(3−メトキシ−5−プロポキシフェニル)−カルバミン酸
t−ブチルエステル9.35g、4規定塩化水素/酢酸エチル60mlを用いて参考例(1e)と同様にして反応を行い、標記化合物を黄色油状物質として5.30g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.01(3H, t, J=7.3Hz), 1.77(2H, sextet, J=7.3Hz), 3.64(2H, br), 3.74(3H, s), 3.85(2H, t, J=7.3Hz), 5.84−5.89(2H, m), 5.92(1H, t, J=2.2Hz)。
【0805】
参考例5
3,5−ジエチルアニリン
参考例(5a)N−(2,6−ジエチルフェニル)−4−メチル−ベンゼンスルホンアミド
2,6−ジエチルフェニルアミン7.06gのピリジン20ml溶液にp−トルエンスルホン酸クロリド9.84gを加えて室温で3時間攪拌した。反応液に希塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。固体化した残渣を酢酸エチルで再結晶を行い、標記化合物を淡黄色固体として13.8g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.01−1.07(6H, m), 2.39−2.48(7H, m), 5.91(1H, s), 7.05−7.09(2H, m), 7.17−7.26(3H, m), 7.56−7.60(2H, m)。
【0806】
参考例(5b)N−(2,6−ジエチル−4−ニトロフェニル)−4−メチル−ベンゼンスルホンアミド
参考例(5a)で得られたN−(2,6−ジエチルフェニル)−4−メチル−ベンゼンスルホンアミド13.8gに酢酸80ml、発煙硝酸15mlを加え、60℃で3時間攪拌した。反応液を氷水にあけ、固体をろ取した。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/8)で分離精製し、標記化合物を淡燈色固体として6.88g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.12(6H, t, J=7.3Hz), 4.28(3H, s), 2.54(4H, q, J=7.3Hz), 6.10(1H, t, J=6.6Hz), 7.28(2H, d, J=8.8Hz), 7.59(2H, d, J=8.8Hz), 7.95(2H, s)。
【0807】
参考例(5c)2,6−ジエチル−4−ニトロフェニルアミン
参考例(5b)で得られたN−(2,6−ジエチル−4−ニトロフェニル)−4−メチル−ベンゼンスルホンアミド4.80gに硫酸30mlを加え、室温で2時間攪拌した。反応液を氷水にあけ、アンモニア水を加えて塩基性にし、生じた沈殿をろ取した。これを水で洗浄して乾燥し、標記化合物を黄色固体として1.98g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.32(6H, t, J=7.3Hz), 2.55(4H, q, J=7.3Hz), 4.35(2H, s), 7.93(2H, s)。
【0808】
参考例(5d)1,3−ジエチル−5−ニトロベンゼン
参考例(5c)で得られた2,6−ジエチル−4−ニトロフェニルアミン1.98gの水溶液6mlに塩酸6mlを加えて数分間攪拌した後、氷冷下飽和亜硝酸ナトリウム水溶液2mlを加え、1.5時間攪拌した。反応液に50%次亜りん酸30mlを加えてさらに1時間攪拌し、室温で一晩静置した。反応液を酢酸エチルで抽出し、合わせた酢酸エチル層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/10)で分離精製し、標記化合物を淡燈色固体として1.05g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.28(6H, t, J=7.3Hz), 2.72(4H, q, J=7.3Hz), 7.35(1H, s), 7.88(2H, s)。
【0809】
参考例(5e)3,5−ジエチルアニリン
参考例(5d)で得られた1,3−ジエチル−5−ニトロベンゼン1.05gのエタノール溶液30mlに10%パラジウム炭素200mgを加え、水素雰囲気下、室温で3時間攪拌した。反応液を濾過し、触媒を酢酸エチルで洗浄して、ろ液に合わせ、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/10)で分離精製し、標記化合物を黄色油状物質として346mg得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.20(6H, t, J=7.3Hz), 2.53(4H, q, J=7.3Hz), 6.36(2H, s), 6.46(1H, s)。
【0810】
参考例6
3,5−ジエトキシアニリン 塩酸塩
参考例(6a)3,5−ジエトキシ安息香酸 メチルエステル
3,5−ジヒドロキシ安息香酸 メチルエステル5.0g,炭酸カリウム15.9g、ヨードエタン6.92mlおよびN,N−ジメチルホルムアミド100mlの混合物を室温で30時間攪拌した。反応液を水で希釈し,酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水,希塩酸,飽和食塩水,チオ硫酸ナトリウム水溶液,飽和重曹水,飽和食塩水で順次洗浄し,無水硫酸マグネシウムで乾燥後,溶媒を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶剤:ヘキサン/酢酸エチル=10/1)を用いて精製し,標記化合物を無色結晶として6.32g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.41(6H, t, J=7.0Hz), 3.90(3H, s), 4.02(4H, d, J=7.0Hz), 6.63(1H, s), 7.16(1H, s), 7.17(1H, s)。
【0811】
参考例(6b)3,5−ジエトキシ安息香酸
参考例(6a)で得られた3,5−ジエトキシ安息香酸 メチルエステル6.3gのメタノール100ml−水50ml懸濁液に,水酸化ナトリウム5.6gを加え,室温で1時間撹拌した。反応液のメタノールを減圧留去したものを水で希釈し,塩化メチレンで抽出して捨てた。水層を希塩酸でpH1に調整して酢酸エチルで抽出し,合わせた酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄後,無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮して析出した固体をヘキサン中に懸濁後,ろ取して標記化合物を無色結晶として5.55g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.43(6H, t, J=7.0Hz), 4.07(4H, d, J=7.0Hz), 6.69(1H, s), 7.23(1H, s), 7.24(1H, s)。
【0812】
参考例(6c)(3,5−ジエトキシフェニル)−カルバミン酸 t−ブチルエステル
参考例(6b)で得られた3,5−ジエトキシ安息香酸5.03g,トリエチルアミン5.0mlおよびアジ化ジフェニルホスホリル6.17mlのトルエン100ml溶液を1.5時間加熱還流した。空冷後,反応液にt−ブタノール20mlを加え,更に1時間加熱還流した。酢酸エチルで希釈した反応液を,クエン酸水溶液,飽和食塩水,飽和重曹水,飽和食塩水で順次洗浄し,無水硫酸マグネシウムで乾燥後,溶媒を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶剤:ヘキサン/酢酸エチル=10/1)を用いて精製し,標記化合物を白色固体として5.81g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.38(6H, t, J=6.7Hz), 1.51(9H, s), 3.99(4H, d, J=6.8Hz), 6.15(1H, t, J=2.1Hz), 6.55−6.57(2H, m)。
【0813】
参考例(6d)3,5−ジエトキシアニリン 塩酸塩
参考例(6c)で得られた(3,5−ジエトキシフェニル)−カルバミン酸 t−ブチルエステル5.75gの酢酸エチル100ml溶液に4規定塩化水素/酢酸エチル溶液25mlを加えて室温で18時間攪拌した後,4規定塩化水素/酢酸エチル溶液25mlを追加し更に5時間攪拌した。析出した固体をろ取,乾燥し,標記化合物を無色結晶として4.33g得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.31(6H, t, J=6.9Hz), 4.00(4H, d, J=6.9Hz), 6.38(3H, s)。
【0814】
参考例7
3−メトキシ−5−ニトロ−アニリン 塩酸塩
参考例(7a)3−メトキシ−5−ニトロ−安息香酸 メチルエステル
3,5−ジニトロ−安息香酸25gおよびナトリウムメトキシド13.4gのヘキサメチルリン酸トリアミド130ml溶液を80℃で5時間攪拌した。反応液を濃硫酸40ml/氷水200mlに注ぎ,ジエチルエーテルで抽出した。エーテル層を水洗し,水酸化ナトリウム水溶液で目的物を抽出した。水酸化ナトリウム水溶液を塩化メチレンで抽出して捨てた後,希塩酸でpH1に調整し,ジエチルエーテルで再抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後,無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を濃縮して得られた固体、炭酸カリウム32.6g、ヨードメタン14.7mlおよびN,N−ジメチルホルムアミド150ml混合物を室温で20時間攪拌した。反応液を水で希釈して酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を希塩酸,水,飽和食塩水,飽和重曹水,チオ硫酸ナトリウム水溶液,飽和食塩水で順次洗浄し,無水硫酸マグネシウムで乾燥後,溶媒を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶剤:ヘキサン/酢酸エチル=8/1〜5/1)を用いて精製し,標記化合物を黄色固体として8.61g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 3.95(3H, s), 3.98(3H, s), 7.88(1H, dd, J=1.4, 2.5Hz), 7.92(1H, t, J=2.4Hz), 8.46(1H, t, J=1.6Hz)。
【0815】
参考例(7b)3−メトキシ−5−ニトロ−安息香酸
参考例(7a)で得られた3−メトキシ−5−ニトロ−安息香酸 メチルエステル8.61gのメタノール100ml−水50ml懸濁液に水酸化ナトリウム3.26gを加えて室温で2時間撹拌した。反応液を水で希釈し,塩化メチレンで抽出して捨てた後,希塩酸でpH1に調整し,酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し,無水硫酸マグネシウムで乾燥後,溶媒を減圧濃縮した。析出した固体をヘキサン中に懸濁してろ取し、標記化合物を淡橙色固体として7.84g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 3.97(3H, s), 7.94−7.95(1H, m), 7.97−7.99(1H, m), 8.53(1H, d, J=1.9Hz)。
【0816】
参考例(7c)3−メトキシ−5−ニトロ−アニリン 塩酸塩
参考例(7b)で得られた3−メトキシ−5−ニトロ−安息香酸3.0g,トリエチルアミン3.2ml、アジ化ジフェニルホスホリル3.7mlおよびt−ブタノール5mlの無水トルエン100ml溶液を3時間加熱還流した。反応液をクエン酸水溶液,飽和食塩水,飽和重曹水,飽和食塩水で順次洗浄後,無水硫酸マグネシウムで乾燥し,溶媒を減圧濃縮した。残渣に4規定塩化水素/酢酸エチル溶液50mlを加えて室温で1時間撹拌した。反応液をジエチルエーテルで希釈して析出した固体をろ取して乾燥し、標記化合物を黄色固体として2.82g得た。
NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 3.77(3H, s), 6.59(1H, t, J=2.2Hz), 6.92(1H, t, J=2.2Hz), 7.10(1H, t, J=2.2Hz)。
【0817】
参考例8
3−アミノ−5−メトキシ−安息香酸 t−ブチルエステル
参考例(8a)3−メトキシ−5−ニトロ−安息香酸 t−ブチルエステル
参考例(7b)で得られた3−メトキシ−5−ニトロ−安息香酸3.0gの無水塩化メチレン15ml懸濁液に、しゅう酸クロリド2.61mlおよびN,N−ジメチルホルムアミド2滴を加えて室温で1.5時間撹拌した。溶媒および過剰のしゅう酸クロリドを減圧下留去し,残渣を無水塩化メチレン3mlに溶解した。氷冷下,t−ブタノール4.34mlおよびピリジン3.06mlの混合物を滴下した後,室温で18時間攪拌した。酢酸エチルで希釈した反応液を水,希塩酸,飽和食塩水,飽和重曹水,飽和食塩水で順次洗浄後,無水硫酸マグネシウムで乾燥し,溶媒を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶剤:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)を用いて精製し,標記化合物を黄色油状物として3.71g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.62(9H, s), 3.93(3H, s), 7.83−7.84(1H, m), 7.88(1H, t, J=2.2Hz), 8.37(1H, d, J=1.9Hz)。
【0818】
参考例(8b)3−アミノ−5−メトキシ−安息香酸 t−ブチルエステル
参考例(8a)で得られた3−メトキシ−5−ニトロ−安息香酸 t−ブチルエステル3.71gの酢酸エチル50ml溶液に10%パラジウム炭素700mgを加え,水素雰囲気下、室温で30分間撹拌した。触媒をろ別し,ろ液の溶媒を減圧留去して標記化合物を無色油状物として3.25g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.57(9H, s), 3.80(3H, s), 6.39(1H, t, J=2.2Hz), 6.92−6.94(2H, m)。
【0819】
参考例9
3−アミノ−5−メトキシ−ベンゾニトリル
参考例(9a)3−メトキシ−5−ニトロ−ベンズアミド
参考例(7b)で得られた3−メトキシ−5−ニトロ−安息香酸1.0gおよびトリエチルアミン2.12mlの無水塩化メチレン20ml溶液に氷冷下、クロロ蟻酸イソブチル0.74mlを滴下した。室温で30分間撹拌した後,28%アンモニア水溶液を加えて更に30分間撹拌した。酢酸エチルで希釈した反応液を希塩酸,飽和食塩水,飽和重曹水,飽和食塩水で順次洗浄後,無水硫酸マグネシウムで乾燥し,溶媒を減圧濃縮した。析出した固体をヘキサン中に懸濁してろ取し、標記化合物を淡黄色固体として790mg得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 3.93(3H, s), 7.85−7.88(2H, m), 8.29−8.30(1H, m)。
【0820】
参考例(9b)3−メトキシ−5−ニトロ−ベンゾニトリル
参考例(9a)で得られた3−メトキシ−5−ニトロ−ベンズアミド770mgの無水塩化メチレン20m溶液に,氷冷下,四塩化チタン0.52mlの無水塩化メチレン5ml溶液を滴下した後,室温で1時間撹拌した。反応液に飽和重曹水および酢酸エチルを加えて更に15分間撹拌した後,不溶物をろ過して除いた。ろ液の有機層を水,希塩酸,飽和食塩水,飽和重曹水,飽和食塩水で順次洗浄し,無水硫酸マグネシウムで乾燥後,溶媒を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶剤:塩化メチレン)を用いて精製して、標記化合物を淡橙色固体として560mg得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 3.96(3H, s), 7.47(1H, dd, J=1.5, 2.9Hz), 7.96(1H, t, J=2.2Hz), 8.10(1H, d, J=1.5Hz)。
【0821】
参考例(9c)3−アミノ−5−メトキシ−ベンゾニトリル
参考例(9b)で得られた3−メトキシ−5−ニトロ−ベンゾニトリル550mgおよび塩化ニッケル(II)6水和物1.47gのメタノール20ml懸濁液に水素化ホウ素
ナトリウム492mgを室温で攪拌しながら加えた。反応液を酢酸エチル−飽和重曹水で希釈し,不溶物をろ別した。ろ液の有機層を飽和食塩水で洗浄し,無水硫酸マグネシウムで乾燥後,溶媒を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶剤:酢酸エチル)で精製し,標記化合物を黄色固体として178mg得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 3.78(3H, s), 6.39(1H, s), 6.53(1H, s), 6.55(1H, s)。
【0822】
参考例10
3−ベンジルオキシ−5−プロポキシアニリン
参考例(10a)3−ベンジルオキシ−5−プロポキシ安息香酸 メチルエステル
参考例(1a)で得られた3−ベンジルオキシ−5−ヒドロキシ安息香酸 メチルエステル16.5g、55%水素化ナトリウム3.35gおよび臭化プロピル15.7gを用いて参考例(1b)と同様に反応を行い、標記化合物を無色油状物質として17.3g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.04(3H, t, J= 7.3Hz), 1.78−1.88(2H, m), 3.91(3H, s), 3.94(2H, t, J=7.6Hz), 5.08(2H, s), 6.72(1H, s), 7.22(1H,s), 7.27−7.48(6H, m)。
【0823】
参考例(10b)3−ベンジルオキシ−5−プロポキシ安息香酸
参考例(10a)で得られた3−ベンジルオキシ−5−プロポキシ安息香酸 メチルエステル17.3gおよび水酸化ナトリウム6.92gを用いて参考例(1c)と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として15.3g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.04(3H, t, J=7.3Hz), 1.78−1.85(2H, m), 3.96(2H, t, J=7.1Hz), 5.09(2H, s), 6.78(1H, s), 7.26−7.51(7H, m)。
【0824】
参考例(10c)(3−ベンジルオキシ−5−プロポキシフェニル)−カルバミン酸 t−ブチルエステル
参考例(10b)で得られた3−ベンジルオキシ−5−プロポキシ安息香酸 15.3g、トリエチルアミン11.0ml、アジ化ジフェニルホスホリル17.5gおよびt−ブタノール90mlを用いて参考例(1d)と同様に反応を行い、標記化合物を黄色油状物質として17.2g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.05(3H, t, J=7.1Hz), 1.52(9H, s), 1.78−1.88(2H, m), 3.97(2H, t, J= 6.9Hz), 5.03(2H, s), 6.44(1H, s), 6.60(1H, s), 6.71(1H, s), 7.28−7.49(5H, m)。
【0825】
参考例(10d)3−ベンジルオキシ−5−プロポキシアニリン
参考例(10c)で得られた(3−ベンジルオキシ−5−プロポキシフェニル)−カルバミン酸 t−ブチルエステル17.2gおよび4規定塩化水素/酢酸エチル溶液70mlを用いて参考例(1e)と同様に反応を行い、標記化合物を黄色油状物質として9,45g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.04(3H, t, J=7.1Hz), 1.72−1.89(2H, m), 3.98(2H, t, J=7.0Hz), 5.01(2H, s), 5.89(1H, t, J=1.8Hz), 5.94(1H, t, J=1.1Hz), 6.01(1H, t, J=1.9Hz), 7.28−7.49(5H, m)。
【0826】
参考例11
3−メトキシメトキシ−フェニルアミン
参考例(11a)1−メトキシメトキシ−3−ニトロベンゼン
3−ニトロフェノールの24.13gのジクロロメタン溶液200mlに氷冷下、水素化ナトリウム9.46gを少しずつ加え、室温で30分間撹拌した。反応液を再び氷冷し、メトキシクロロメチルエーテルを滴下し、滴下終了後,室温で30分間撹拌した。反応液に水を加えて有機層を分離し、飽和重曹水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=4:1)で分離精製し、標記化合物を黄色油状物として31.17g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 3.50(3H, s), 5.25(2H, s), 7.36(1H, dd, J=2.2, 7.3Hz), 7.44(1H, t, J=8.1Hz), 7.86−7.91(2H, m)。
【0827】
参考例(11b)3−メトキシメトキシ−フェニルアミン
参考例(11a)で得られた1−メトキシメトキシ−3−ニトロベンゼン31.0gのエタノール−ジクロロメタン(1:1)混合溶液200mlに10%パラジウム炭素1.50gを加えて、水素雰囲気下、室温で2時間撹拌した。反応溶液をセライトろ過して不溶物を除き、ろ液を減圧濃縮して、標記化合物を赤色油状物として24.97g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 3.47(3H, s), 5.14(2H, s), 6.34(1H, dd, J=2.2, 6.6Hz), 6.40(1H, t, J=2.2Hz), 6.44(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.06(1H, t, J=8.1Hz)。
【0828】
参考例12
4−(3−ブロモプロピル)−ピリジン 1臭化水素酸塩
3−(ピリジン−4−イル)−プロパノール10.0gの48%臭化水素−酢酸80ml溶液を140℃で5時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた固体をアセトンより再結晶し、標記化合物を白色固体として10.0g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 2.21−2.37(2H, m), 3.02(2H, t, J=7.3Hz), 3.51(2H, t, J=6.6Hz), 7.91(2H, d, J=6.1Hz), 8.63(2H, d, J=6.0Hz)。
【0829】
参考例13
3−(3−ブロモプロピル)−ピリジン 1臭化水素酸塩
3−(ピリジン−3−イル)−プロパノール5.00g、48%臭化水素−酢酸40mlを用いて参考例12と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として6.18g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 2.26−2.33(2H, m), 3.11(2H, t, J=7.4Hz), 3.46(2H, t, J=6.1Hz), 7.96(1H, dd, J=5.8, 8.9Hz), 8.38(1H, d, J=7.0Hz), 8.81(1H, d, J=5.5Hz), 8.88(1H, s)。
【0830】
参考例14
4−(4−ブロモブチル)−ピリジン 1臭化水素酸塩
参考例(14a)4−(ピリジン−4−イル)−ブタン−3−エン−1−オール
(3−ヒドロキシプロピル)トリフェニルホスホニウム ブロミド16.4gのテトラヒドロフラン250ml懸濁液に窒素雰囲気下−78℃で1.52規定n−ブチルリチウム/へキサン溶液54mlを滴下して30分攪拌後、ピリジン−4−アルデヒド4.28gのテトラヒドロフラン溶液20mlを滴下し、室温まで昇温しつつ2時間攪拌した。
塩酸を加えて酸性とした反応液を酢酸エチルで抽出して捨てた。水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性とした水層を酢酸エチルで抽出し、合わせた酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮した残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=10/1)で分離精製し、標記化合物を黄色油状物質として2.46g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 2.51−2.64(2H, m), 3.81(2H, t, J=6.2Hz), 6.42−6.48(2H, m), 7.18−7.23(2H, m), 8.51−8.57(2H, m)。
【0831】
参考例(14b)4−(ピリジン−4−イル)−ブタン−1−オール
参考例(14a)で得られた4−(ピリジン−4−イル)−ブタン−3−エン−1−オール2.46gのメタノール30ml溶液に酸化白金260mgを加え、水素雰囲気下50度で5時間攪拌した。触媒をろ別後、ろ液に塩酸を加えて溶媒を減圧濃縮した。残渣に水酸化ナトリウム水溶液を加えアルカリ性にしてジエチルエーテルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮して、標記化合物を黄色油状物質として1.37g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.58−1.79(4H, m), 2.65(2H, t, J=7.5Hz), 3.68(2H, t, J=6.3Hz), 7.12(2H, d, J=6.1Hz), 8.49(2H, d, J=6.0Hz)。
【0832】
参考例(14c)4−(4−ブロモブチル)−ピリジン 1臭化水素酸塩
参考例(14b)で得られた4−(ピリジン−4−イル)−ブタノール1.37g、48%臭化水素−酢酸10mlを用いて参考例12と同様に反応を行い、標記化合物を白色固体として1.14g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.78−2.06(4H, m), 2.86(2H, t, J=6.4Hz), 3.52(2H, t, J=6.3Hz), 7.88(2H, d, J=6.1Hz), 8.65(2H, d, J=6.0Hz)。
【0833】
参考例15
3−(4−ブロモブチル)−ピリジン 1臭化水素酸塩
参考例(15a)4−(ピリジン−3−イル)−ブタン−3−エン−1−オール
(3−ヒドロキシプロピル)トリフェニルホスホニウム ブロミド16.5g、1.59規定n−ブチルリチウム/へキサン溶液52ml、ピリジン−3−アルデヒド5.26gを用いて参考例(14a)と同様に反応を行い、標記化合物を黄色油状物質として3.09g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 2.53(2H, q, J=6.8Hz), 3.49(2H, br), 6.23−6.51(2H, m), 7.21−7.24(1H, m), 7.63−7.69(1H, m), 8.44−8.47(1H, m), 8.58(1H, d, J=2.0Hz)。
【0834】
参考例(15b)4−(ピリジン−3−イル)−ブタン−1−オール
参考例(15a)で得られた4−(ピリジン−3−イル)−ブタン−3−エン−1−オール3.08g、酸化白金250mgを用いて参考例(14b)と同様に反応を行い、標記化合物を黄色油状物質として2.48g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.58−1.78(4H, m), 2.66(2H, t, J=7.7Hz), 3.68(2H, t, J=6.1Hz), 7.21(1H, dd, J=5.0, 7.9Hz), 7.45−7.52(1H, m), 8.43−8.46(2H, m)。
【0835】
参考例(15c)3−(4−ブロモブチル)−ピリジン 1臭化水素酸塩
参考例(15b)で得られた4−(ピリジン−3−イル)−ブタノール2.48g、48%臭化水素−酢酸20mlを用いて参考例(14c)と同様に反応を行い、標記化合物を赤色泡状物質として3.55g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.82−2.02(4H, m), 2.92(2H, t, J=6.4Hz), 3.46(2H, t, J=6.0Hz), 7.91−7.94(1H, m), 8.31(1H, d, J=7.7Hz), 8.64−8.74(2H, m)。
【0836】
参考例16
2−(4−ブロモメチル−フェニル)−エタノール
4−ブロモメチル−フェニル酢酸5.01gのテトラヒドロフラン溶液30mlに氷冷下、2.0Mのボラン−ジメチルスルフィドのエーテル溶液24.1mlを滴下した。室温で30分間撹拌したのち、水50mlを加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。固体化した残渣をn−へキサン中に懸濁してろ取し、標記化合物を白色固体として4.70g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 2.87(2H, t, J=6.6Hz), 3.86(2H, t, J=6.6Hz), 4.49(2H, s), 7.21(2H, d, J=8.1Hz), 7.35(2H, d, J=8.1Hz)。
【0837】
参考例17
1,4−ビス−(2−ブロモ−エチル)−ベンゼン
参考例(17a)2−[4−(2−ヒドロキシ−エチル)−フェニル]−エタノール
1,4−フェニレン二酢酸6.00gのテトラヒドロフラン溶液50mlに氷冷下、2.0Mのボラン−ジメチルスルフィドのエーテル溶液16mlを滴下した。室温で1時間撹拌したのち、水50mlを加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=1:2)で分離精製し、標記化合物を白色固体として2.50g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 2.85(4H, t, J=6.6Hz), 3.86(4H, t, J=6.6Hz), 7.19(4H, s)。
【0838】
参考例(17b)1,4−ビス−(2−ブロモ−エチル)−ベンゼン
参考例(17a)で得られた2−[4−(2−ヒドロキシ−エチル)−フェニル]−エタノール2.58gのジクロロメタン溶液40mlにN−ブロモスクシンイミド6.63gおよびトリフェニルホスフィン9.77gの混合物を少しずつ加え、加えた後5分間室温で撹拌した。反応液に飽和重曹水50mlを加え、分離した有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=4:1)で分離精製し、標記化合物を白色固体として4.26g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 3.15(4H, t, J=7.3Hz), 3.56(4H, t, J=7.3Hz), 7.17(4H, s)。
【0839】
参考例18
酢酸 4−(2−ブロモ−エチル)−ベンジル エステル
参考例(18a)酢酸 4−(2−ヒドロキシ−エチル)−ベンジル エステル
参考例16で得られた2−(4−ブロモメチル−フェニル)−エタノール4.70gのアセトニトリル溶液90mlに酢酸カリウム4.29gおよび18−クラウン−6 576mgを加え、20分間加熱還流した。反応液のアセトニトリルを減圧留去し、残渣を酢酸エチルに溶解した。酢酸エチル層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で分離精製し、標記化合物を無色油状物として4.02g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 2.10(3H, s), 2.88(2H, t, J=6.5Hz), 3.83−3.91(2H, m), 5.08(2H, s), 7.24(2H, d, J=8.1Hz), 7.32(2H, d, J=8.1Hz)。
【0840】
参考例(18b)酢酸 4−(2−ブロモ−エチル)−ベンジル エステル
参考例(18a)で得られた酢酸 4−(2−ヒドロキシ−エチル)−ベンジル エステルのジクロロメタン溶液150mlに室温でN−ブロモスクシンイミド4.41gおよびトリフェニルホスフィン6.50gの混合物を加え、室温で5分間撹拌した。反応液に飽和重曹水を加え、有機層を分離した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=2/1)で分離精製し、標記化合物を無色油状物として4.30g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 2.10(3H, s), 3.17(2H, t, J=7.3Hz), 3.57(2H, t, J=7.3Hz), 5.09(2H, s), 7.22(2H, d, J=8.1Hz), 7.32(2H, d, J=8.1Hz)。
【0841】
参考例19
1−ブロモメチル−4−(3−ブロモ−プロピル)−ベンゼン
参考例(19a)3−(4−ヒドロキシメチル−フェニル)−プロパン−1−オール
水素化リチウムアルミニウム3.91gのテトラヒドロフラン溶液100mlに氷冷下、3−(p−カルボキシ−フェニル)−プロピオン酸のテトラヒドロフラン懸濁溶液350mlを滴下した。氷冷で15分間撹拌したのち、4時間加熱還流した。氷冷した反応液に水および硫酸を加え、これを酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和重曹水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮し、標記化合物を無色油状物として4.21g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.83−1.94(2H, m), 2.71(2H, t, J=7.3Hz), 3.68(2H, t, J=6.6Hz), 4.67(2H, s), 7.20(2H, d, J=7.3Hz), 7.30(2H, d, J=8.1Hz)。
【0842】
参考例(19b)1−ブロモメチル−4−(3−ブロモ−プロピル)−ベンゼン
参考例(19a)で得られた3−(4−ヒドロキシメチル−フェニル)−プロパン−1−オール3.75g、N−ブロモスクシンイミド9.36gおよびトリフェニルホスフィン14.20gを用いて参考例(17b)と同様に反応を行い、標記化合物を無色油状物として4.44g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 2.16(2H, tt, J=6.6, 7.3Hz), 2.78(2H, t, J=7.3Hz), 3.39(2H, t, J=6.6Hz), 4.49(2H, s), 7.18(2H, d, J=8.1Hz), 7.33(2H, d, J=8.1Hz)。
【0843】
参考例20
酢酸 4−(3−ブロモ−プロピル)−ベンジル エステル
参考例(19b)で得られた1−ブロモメチル−4−(3−ブロモ−プロピル)−ベンゼン3.73g、酢酸カリウム1.25gおよび18−クラウン−6 338mgを用いて参考例(18a)と同様に反応を行い、標記化合物を無色油状物として2.72g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 2.10(3H, s), 2.16(2H, tt, J=6.6, 7.3Hz), 2.78(2H, t, J=7.3Hz), 3.39(2H, t, J=6.6Hz), 5.08(2H, s), 7.20(2H, d, J=8.1Hz), 7.29(2H, d, J=8.1Hz)。
【0844】
参考例21
3−イソプロポキシ−5−メトキシアニリン
参考例(21a)3−ヒドロキシ−5−イソプロポキシ安息香酸 メチルエステル
3,5−ジヒドロキシ安息香酸 メチルエステル33.6gのN,N−ジメチルホルムアミド溶液300mlに氷冷下、55%水素化ナトリウム8.0gを加え30分攪拌後、2−ヨードプロパン40gを滴下し室温で3時間攪拌した。反応液に希塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/3)で分離精製し、標記化合物を無色油状物として17.0g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.33(6H, d, J=6.0Hz), 3.90(3H, s), 4.57(1H, septet, J=6.0Hz), 6.59(1H, m), 7.10(1H, m), 7.15(1H, m)。
【0845】
参考例(21b)3−イソプロポキシ−5−メトキシ安息香酸 メチルエステル
参考例(21a)で得られた3−ヒドロキシ−5−イソプロポキシ安息香酸 メチルエステル8.3gと炭酸カリウム6.0gおよびヨードメタン9.0gを用いて参考例(1b)と同様にして反応を行い、標記化合物を黄色油状物質として8.4g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.34(6H, d, J=6.0Hz), 3.82(3H, s), 3.90(3H, s), 4.59(1H, septet, J=6.0Hz), 6.63(1H, m), 7.15−7.19(2H, m)。
【0846】
参考例(21c)3−イソプロポキシ−5−メトキシ安息香酸
参考例(21b)で得られた3−イソプロポキシ−5−メトキシ安息香酸 メチルエステル8.4gおよび水酸化ナトリウム3.0gを用いて参考例(1c)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として7.6g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.36(6H, d, J=6.0Hz), 3.84(3H, s), 4.60(1H, septet, J=6.0Hz), 6.69(1H, m), 7.21−7.26(2H, m)。
【0847】
参考例(21d)(3−イソプロポキシ−5−メトキシフェニル)−カルバミン酸 t−ブチルエステル
参考例(21c)で得られた3−イソプロポキシ−5−メトキシ安息香酸7.6gおよびトリエチルアミン3.7g、アジ化ジフェニルホスホリル10.0g、t−ブタノール10mlを用いて参考例(1d)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として5.5g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.31(6H, d, J=6.0Hz), 1.51(9H, s), 3.77(3H, s), 4.52(1H, septet, J=6.0Hz), 6.15(1H, m), 6.40(1H, br.s), 6.54−6.58(2H, m)。
【0848】
参考例(21e)3−イソプロポキシ−5−メトキシアニリン
参考例(21d)で得られた(3−イソプロポキシ−5−メトキシフェニル)−カルバミン酸 t−ブチルエステル5.5g、4規定塩化水素/酢酸エチル30mlを用いて参考例(1e)と同様にして反応を行い、標記化合物を黄色油状物質として3.6g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.31(6H, d, J=6.1Hz), 3.74(3H, s), 4.47(1H, septet, J=6.1Hz), 5.85−5.88(2H, m), 5.92(1H, m)。
【0849】
参考例22
3−エトキシ−5−イソプロポキシアニリン
参考例(22a)3−エトキシ−5−イソプロポキシ安息香酸 メチルエステル
参考例(21a)で得られた3−ヒドロキシ−5−イソプロポキシ安息香酸 メチルエステル8.3gと炭酸カリウム6.0gおよびヨードエタン10gを用いて参考例(1b)と同様にして反応を行い、標記化合物を黄色油状物質として8.4g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.34(6H, d, J=6.0Hz), 1.41(3H, t, J=7.2Hz), 3.89(3H, s), 4.05(2H, q, J=7.2Hz), 4.58(1H, septet, J=6.0Hz), 6.62(1H, m), 7.14−7.17(2H, m)。
【0850】
参考例(22b)3−エトキシ−5−イソプロポキシ安息香酸
参考例(22a)で得られた3−エトキシ−5−イソプロポキシ安息香酸 メチルエステル8.4gおよび水酸化ナトリウム3.0gを用いて参考例(1c)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として8.0g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.35(6H, d, J=6.0Hz), 1.43(3H, t, J=7.2Hz), 4.06(2H, q, J=7.2Hz), 4.59(1H, septet, J=6.0Hz), 6.68(1H, m), 7.19−7.24(2H, m)。
【0851】
参考例(22c)(3−エトキシ−5−イソプロポキシフェニル)−カルバミン酸 t−ブチルエステル
参考例(22b)で得られた3−エトキシ−5−イソプロポキシ安息香酸8.0gおよびトリエチルアミン3.7g、アジ化ジフェニルホスホリル10.0g、t−ブタノール10mlを用いて参考例(1d)と同様にして反応を行い、標記化合物を白色固体として6.5g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.31(6H, d, J=6.3Hz), 1.38(3H, t, J=7.0Hz), 1.51(9H, s), 3.99(2H, q, J=7.0Hz), 4.51(1H, septet, J=6.3Hz), 6.14(1H, m), 6.38(1H, br.s), 6.52−6.57(2H, m)。
【0852】
参考例(22d)3−エトキシ−5−イソプロポキシアニリン
参考例(22c)で得られた(3−エトキシ−5−イソプロポキシフェニル)−カルバミン酸 t−ブチルエステル6.5g、4規定塩化水素/酢酸エチル40mlを用いて参考例(1e)と同様にして反応を行い、標記化合物を黄色油状物質として4.2g得た。
NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 1.31(6H, d, J=6.0Hz), 1.37(3H, t, J=7.0Hz), 3.96(2H, q, J=7.0Hz), 4.46(1H, septet, J=6.0Hz), 5.85−5.88(2H, m), 5.92(1H, m)。
【0853】
試験例1
ハムスター反転腸管リング(hamster everted ileal rings)を用いた回腸型胆汁酸トランスポーター阻害活性の測定
本試験例におけるの回腸型胆汁酸トランスポーター阻害活性の測定は、
[Pharm. Res., 12, 693−699(1995)]に記載されているStewartらの方法に準じて行われた。
【0854】
即ち、回腸型胆汁酸トランスポーターの材料としてハムスター反転腸管リングを用いた。5〜7週令のシリアン系雄性ハムスターをエーテルにより麻酔し、回腸部分を盲端部より約10cm摘出し反転させた後、氷冷リンゲル緩衡液中で盲端部より順に5mmずつカットし15個のラット反転腸管リングを得た。回腸の部位による胆汁酸トランスポーターの発現量の違いを是正するため、リングを回腸の上下により適当に選び出し、3個で1群として計5群のグル−プとした。5群のうち、1つは検体を加えないコントロール群とし、また胆汁酸のリングへの非特異的取り込みを考慮し、1000倍高濃度の非放射標識タウロコール酸を加えた群(バックグラウンド群)を1つ設けた。残りの3群を各種検体を加えた群とした。各リングを1mlの放射性タウロコール酸溶液中、37℃で5分間、90rpmの速度で振盪しながら、回腸型胆汁酸トランスポーターによりリングに放射性タウロコール酸を取り込ませた。放射性タウロコール酸溶液の組成は、1.0μCi放射性タウロコール酸、0.037mM非放射性タウロコール酸(ただし、バックグラウンド群は37mM)、適当濃度の各種検体およびリンゲル緩衡液から成る。リングをリンゲル緩衡液により3回洗浄した後、湿重量を測定し、バイアル瓶に入れ、組織溶解剤NCS−II(AMERSHAM社製)を0.5ml添加し、50℃で一晩放置して完全に溶解させた。2.5mlの液体シンチレ−ションカクテルを添加し、液体シンチレーションカウンター(商標名:LC−6500、ヒューレット・パッカード株式会社)で放射活性を測定した。
【0855】
回腸型胆汁酸トランスポーター活性は、各リングに取り込まれた放射活性を湿重量で補正し、dpm/mg(1mg当たりの放射活性)で表した後、各群の平均値よりバックグラウンド群の平均値を差し引いた上でその活性とし、本発明の化合物の濃度を30μg/mlとした時の回腸型胆汁酸トランスポーター活性の阻害率を求めた。結果を表3に示す。
【0856】
【表3】
Figure 2004339159
上記の通り、本発明の化合物は、優れた回腸型胆汁酸トランスポーター阻害活性を示した。
【0857】
試験例2
ハムスター反転腸管リング(hamster everted ileal rings)を用いた回腸型胆汁酸トランスポーター阻害活性の測定
本試験例におけるの回腸型胆汁酸トランスポーター阻害活性の測定は、
[Pharm. Res., 12, 693−699(1995)]に記載されているStewartらの方法に準じて行われた。
【0858】
即ち、回腸型胆汁酸トランスポーターの材料としてハムスター反転腸管リングを用いた。5〜7週令のシリアン系雄性ハムスターをエーテルにより麻酔し、回腸部分を盲端部より約10cm摘出し反転させた後、氷冷リンゲル緩衡液中で盲端部より順に5mmずつカットし15個のラット反転腸管リングを得た。回腸の部位による胆汁酸トランスポーターの発現量の違いを是正するため、リングを回腸の上下により適当に選び出し、3個で1群として計5群のグル−プとした。5群のうち、1つは検体を加えないコントロール群とし、また胆汁酸のリングへの非特異的取り込みを考慮し、1000倍高濃度の非放射標識タウロコール酸を加えた群(バックグラウンド群)を1つ設けた。残りの3群を各種検体を加えた群とした。各リングを1mlの放射性タウロコール酸溶液中、37℃で5分間、90rpmの速度で振盪しながら、回腸型胆汁酸トランスポーターによりリングに放射性タウロコール酸を取り込ませた。放射性タウロコール酸溶液の組成は、1.0μCi放射性タウロコール酸、0.037mM非放射性タウロコール酸(ただし、バックグラウンド群は37mM)、適当濃度の各種検体およびリンゲル緩衡液から成る。リングをリンゲル緩衡液により3回洗浄した後、湿重量を測定し、バイアル瓶に入れ、組織溶解剤NCS−II(AMERSHAM社製)を0.5ml添加し、50℃で一晩放置して完全に溶解させた。2.5mlの液体シンチレ−ションカクテルを添加し、液体シンチレーションカウンター(商標名:LC−6500、ヒューレット・パッカード株式会社)で放射活性を測定した。
【0859】
回腸型胆汁酸トランスポーター活性は、各リングに取り込まれた放射活性を湿重量で補正し、dpm/mg(1mg当たりの放射活性)で表した後、各群の平均値よりバックグラウンド群の平均値を差し引いた上でその活性とし、本発明の化合物の濃度を1μg/mlとした時の回腸型胆汁酸トランスポーター活性の阻害率を求めた。結果を表4に示す。
【0860】
【表4】
Figure 2004339159
上記の通り、本発明の化合物は、優れた回腸型胆汁酸トランスポーター阻害活性を示した。
【0861】
製剤例1
Figure 2004339159
【0862】
【発明の効果】
本発明の4−オキソキノリン誘導体、その薬理上許容される塩、そのエステル又はその他の誘導体は、優れた回腸型胆汁酸トランスポーター阻害作用を有し、副作用も低く、動脈硬化症又は高脂血症の予防剤又は治療剤として有用である。

Claims (54)

  1. 一般式(I)
    Figure 2004339159
    又は一般式(II)
    Figure 2004339159
    [式中、
    は、アリール基、又はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、シアノ基及びジ−低級アルキルアミノ基からなる群から選択される基で1乃至3個置換されたアリール基を示し、
    は、低級アルキル基、低級アルケニル基又は低級アルキニル基を示し、
    は、式−A−D−E−Gn+(Xを有する基
    (上記式中、
    Aは、酸素原子、硫黄原子、式−CHO−を有する基又は式−CHS−を有する基を示し、
    Dは、C−C12アルキレン基、炭素鎖中に酸素原子若しくは硫黄原子を有するC−C12アルキレン基又は炭素鎖中にアリール基を有するC−C12アルキレン基を示し、
    Eは、単結合、式−NRCO−を有する基又は式−CONR−を有する基(上記式中、Rは、水素原子又は低級アルキル基を示す。)を示し、
    n+は、
    (i)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって3個置換されたアンモニオ基、
    (ii)環上の窒素原子がEと結合することによりアンモニオ基であり、更に置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び置換基群bからなる群から選択される基で1乃至3個置換されてもよく、ベンゼン環と縮合してもよい、1−ピリジニオ基、1−ピラジニオ基若しくは1−ピリミジニオ基、
    (iii)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基であり、更にベンゼン環と縮合してもよい、ピリジニオ基、ピラジニオ基若しくはピリミジニオ基、
    (iv)環上の窒素原子を介してEと結合し、更に該窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、1−ピペリジニオ基、1−ピペラジニオ基若しくは4−モルホリニオ基、
    (v)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基、置換基群b及びオキソ基からなる群から選択される基で置換されてもよい、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基、
    (vi)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基、
    (vii)オキソ基又はヒドロキシ基で1乃至3個置換されてもよい、1−テトラヒドロチオフェニオ基若しくは1−テトラヒドロチオピラニオ基、
    (viii)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって2個置換されたスルホニオ基、
    (ix)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって3個置換されたホスホニオ基、又は
    (x)環上の窒素原子を介してEと結合し、更に該窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、1−ピロリジニオ基
    を示し、
    は、アニオンを示し、
    nは、1又は2の整数を示す。)を示し、
    、R及びRは、同一又は異なって、水素原子又は置換基群aから選択される基を示し、
    は、水素原子又は置換基群bから選択される基を示し、
    環Arは、アリール基又は置換基群bから選択される基で1乃至3個置換されたアリール基を示し、
    置換基群aは、ハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基及び低級アルキルチオ基からなる群を示し、
    置換基群bは、ハロゲン原子、低級アルキル基、シアノ基、ニトロ基並びに式−OR、式−OCONR10、式−NR10、式−NRCOR、式−CO及び式−CONR10を有する基(上記式中、Rは、前述したものと同意義を示し、R及びR10は、同一又は異なって、水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、アリール基又は置換基群aから選択される基で1乃至3個置換されたアリール基を示す。)からなる群を示す。]
    を有する4−オキソキノリン誘導体、その薬理上許容される塩、そのエステル又はその他の誘導体を有効成分として含有する医薬組成物。
  2. 請求項1において、
    は、アリール基、又はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基及び低級アルキルチオ基からなる群から選択される基で1乃至3個置換されたアリール基を示し、
    は、低級アルキル基、低級アルケニル基又は低級アルキニル基を示し、
    は、式−A−D−E−Gn+(Xを有する基
    (上記式中、
    Aは、酸素原子、硫黄原子、式−CHO−を有する基又は式−CHS−を有する基を示し、
    Dは、C−C12アルキレン基、炭素鎖中に酸素原子若しくは硫黄原子を有するC−C12アルキレン基又は炭素鎖中にアリール基を有するC−C12アルキレン基を示し、
    Eは、単結合又は式−NRCO−を有する基(上記式中、Rは、水素原子又は低級アルキル基を示す。)を示し、
    n+は、
    (i)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって3個置換されたアンモニオ基、
    (ii)環上の窒素原子がEと結合することによりアンモニオ基であり、更に置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び置換基群bからなる群から選択される基で1乃至3個置換されてもよく、ベンゼン環と縮合してもよい、1−ピリジニオ基、1−ピラジニオ基若しくは1−ピリミジニオ基、
    (iii)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基であり、更にベンゼン環と縮合してもよい、ピリジニオ基、ピラジニオ基若しくはピリミジニオ基、
    (iv)環上の窒素原子を介してEと結合し、更に該窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、1−ピペリジニオ基、1−ピペラジニオ基若しくは4−モルホリニオ基、
    (v)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基、置換基群b及びオキソ基からなる群から選択される基で置換されてもよい、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基、
    (vi)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基、
    (vii)オキソ基又はヒドロキシ基で1乃至3個置換されてもよい、1−テトラヒドロチオフェニオ基若しくは1−テトラヒドロチオピラニオ基、
    (viii)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって2個置換されたスルホニオ基、又は
    (ix)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって3個置換されたホスホニオ基を示し、
    は、アニオンを示し、
    nは、1又は2の整数を示す。)を示し、
    、R及びRは、同一又は異なって、水素原子又は置換基群aから選択される基を示し、
    は、水素原子又は置換基群bから選択される基を示し、
    環Arは、アリール基又は置換基群bから選択される基で1乃至3個置換されたアリール基を示し、
    置換基群aは、ハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基及び低級アルキルチオ基からなる群を示し、
    置換基群bは、ハロゲン原子、低級アルキル基、シアノ基、ニトロ基並びに式−OR、式−OCONR10、式−NR10、式−NRCOR、式−CO及び式−CONR10を有する基(上記式中、Rは、前述したものと同意義を示し、R及びR10は、同一又は異なって、水素原子、低級アルキル基、アリール基又は置換基群aから選択される基で1乃至3個置換されたアリール基を示す。)からなる群を示す化合物、その薬理上許容される塩、そのエステル又はその他の誘導体を有効成分として含有する医薬組成物。
  3. 請求項1又は2において、一般式(I)を有する化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  4. 請求項1又は2において、一般式(II)を有する化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  5. 請求項1乃至4より選択されるいずれか一項において、
    が、アリール基、又はハロゲン原子、低級アルキル基及び低級アルコキシ基からなる群から選択される基で1乃至3個置換されたアリール基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  6. 請求項1乃至4より選択されるいずれか一項において、
    が、フェニル基、又は、弗素原子、塩素原子、C−Cアルキル基及びC−Cアルコキシ基からなる群から選択される基で1乃至3個置換されたフェニル基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  7. 請求項1乃至4より選択されるいずれか一項において、
    が、弗素原子又は塩素原子で1乃至3個置換されたフェニル基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  8. 請求項1乃至4より選択されるいずれか一項において、
    が、3−フルオロフェニル基、3,5−ジクロロフェニル基、3,4−ジフルオロフェニル基又は3,5−ジフルオロフェニル基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  9. 請求項1乃至4より選択されるいずれか一項において、
    が、3,5−ジフルオロフェニル基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  10. 請求項1乃至9より選択されるいずれか一項において、
    が、低級アルキル基、C−Cアルケニル基又はC−Cアルキニル基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  11. 請求項1乃至9より選択されるいずれか一項において、
    が、低級アルキル基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  12. 請求項1乃至9より選択されるいずれか一項において、
    が、C−Cアルキル基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  13. 請求項1乃至9より選択されるいずれか一項において、
    が、C−Cアルキル基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  14. 請求項1乃至13より選択されるいずれか一項において、
    Aが、酸素原子又は硫黄原子である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  15. 請求項1乃至13より選択されるいずれか一項において、
    Aが、酸素原子である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  16. 請求項1乃至15より選択されるいずれか一項において、
    Dが、C−C12アルキレン基、又は炭素鎖中に酸素原子若しくは硫黄原子を有するC−C12アルキレン基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  17. 請求項1乃至15より選択されるいずれか一項において、
    Dが、C−C10アルキレン基、又は炭素鎖中に酸素原子若しくは硫黄原子を1又は2個有するC−Cアルキレン基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  18. 請求項1乃至15より選択されるいずれか一項において、
    Dが、C−C10アルキレン基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  19. 請求項1乃至15より選択されるいずれか一項において、
    Dが、ヘキサメチレン基、ヘプタメチレン基又はオクタメチレン基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  20. 請求項1乃至15より選択されるいずれか一項において、
    Dが、炭素鎖中にアリール基を有するC−C12アルキレン基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  21. 請求項1乃至15より選択されるいずれか一項において、
    Dが、炭素鎖中にアリール基を有するC−Cアルキレン基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  22. 請求項1乃至15より選択されるいずれか一項において、
    Dが、炭素鎖中にフェニル基を有するC−Cアルキレン基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  23. 請求項1乃至22より選択されるいずれか一項において、
    Eが、単結合である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  24. 請求項1乃至23より選択されるいずれか一項において、Gn+が、
    (i)式−ORを有する基又は式−NR10を有する基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって3個置換されたアンモニオ基、
    (ii)環上の窒素原子がEと結合することによりアンモニオ基であり、更に置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び置換基群bからなる群から選択される基で1乃至3個置換されてもよく、ベンゼン環と縮合してもよい、1−ピリジニオ基、1−ピラジニオ基若しくは1−ピリミジニオ基、
    (iii)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基であり、更にベンゼン環と縮合してもよい、ピリジニオ基、ピラジニオ基若しくはピリミジニオ基、
    (iv)環上の窒素原子を介してEと結合し、更に該窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、1−ピペリジニオ基、1−ピペラジニオ基若しくは4−モルホリニオ基、
    (v)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基、置換基群b及びオキソ基からなる群から選択される基で置換されてもよい、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基、
    (vi)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基、
    (vii)オキソ基又はヒドロキシ基で1乃至3個置換されてもよい、1−テトラヒドロチオフェニオ基、
    (viii)式−ORを有する基又は式−NR10を有する基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって2個置換されたスルホニオ基、或いは
    (ix)式−ORを有する基又は式−NR10を有する基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって3個置換されたホスホニオ基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  25. 請求項1乃至23より選択されるいずれか一項において、Gn+が、
    (i)ヒドロキシ基又はジ−低級アルキルアミノ基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって3個置換されたアンモニオ基、
    (ii)環上の窒素原子がEと結合することによりアンモニオ基であり、更に置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び置換基群bからなる群から選択される基で1乃至3個置換されてもよく、ベンゼン環と縮合してもよい、1−ピリジニオ基、1−ピラジニオ基若しくは1−ピリミジニオ基、
    (iii)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基であり、更にベンゼン環と縮合してもよい、ピリジニオ基、ピラジニオ基若しくはピリミジニオ基、
    (iv)環上の窒素原子を介してEと結合し、更に該窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、1−ピペリジニオ基、1−ピペラジニオ基若しくは4−モルホリニオ基、
    (v)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基、置換基群b及びオキソ基からなる群から選択される基で置換されてもよい、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基、
    (vi)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基、
    (vii) 1−テトラヒドロチオフェニオ基、
    (viii)ヒドロキシ基又はジ−低級アルキルアミノ基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって2個置換されたスルホニオ基、或いは
    (ix)ヒドロキシ基又はジ−低級アルキルアミノ基で置換された低級アルキル基及び低級アルキル基からなる群から選択される基で、同一又は異なって3個置換されたホスホニオ基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  26. 請求項1乃至23より選択されるいずれか一項において、Gn+が、
    (i)トリ−低級アルキルアンモニオ基、
    (ii)環上の窒素原子がEと結合することによりアンモニオ基であり、更に置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び置換基群bからなる群から選択される基で1乃至3個置換されてもよく、ベンゼン環と縮合してもよい、1−ピリジニオ基、1−ピラジニオ基若しくは1−ピリミジニオ基、
    (iii)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基であり、更にベンゼン環と縮合してもよい、ピリジニオ基、ピラジニオ基若しくはピリミジニオ基、
    (iv)環上の窒素原子を介してEと結合し、更に該窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、1−ピペリジニオ基、1−ピペラジニオ基若しくは4−モルホリニオ基、
    (v)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基、置換基群b及びオキソ基からなる群から選択される基で置換されてもよい、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基、
    (vi)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基、
    (viii)ジ−低級アルキルスルホニオ基、或いは
    (ix)トリ−低級アルキルホスホニオ基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  27. 請求項1乃至23より選択されるいずれか一項において、Gn+が、
    (ii)環上の窒素原子がEと結合することによりアンモニオ基であり、更に置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び置換基群bからなる群から選択される基で1乃至3個置換されてもよく、ベンゼン環と縮合してもよい、1−ピリジニオ基、1−ピラジニオ基若しくは1−ピリミジニオ基、
    (iii)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基であり、更にベンゼン環と縮合してもよい、ピリジニオ基、ピラジニオ基若しくはピリミジニオ基、
    (iv)環上の窒素原子を介してEと結合し、更に該窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、1−ピペリジニオ基、1−ピペラジニオ基若しくは4−モルホリニオ基、
    (v)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基、置換基群b及びオキソ基からなる群から選択される基で置換されてもよい、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基、或いは
    (vi)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  28. 請求項1乃至23より選択されるいずれか一項において、Gn+が、
    (ii)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基及び置換基群bからなる群から選択される基で1乃至3個置換されてもよく、更にベンゼン環と縮合してもよい1−ピリジニオ基、
    (iii)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基であり、更にベンゼン環と縮合してもよいピリジニオ基、
    (iv)環上の窒素原子が、低級アルキル基又はオキソ基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である1−ピペリジニオ基、
    (v)置換基群bから選択される基で置換された低級アルキル基、置換基群b及びオキソ基からなる群から選択される基で置換されてもよい、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基、或いは
    (vi)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である、(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  29. 請求項1乃至23より選択されるいずれか一項において、Gn+が、
    (ii)置換基群bから選択される基で1乃至3個置換されてもよい、1−ピリジニオ基、
    (iii)環上の炭素原子を介してEと結合し、環上の少なくとも1つの窒素原子が、低級アルキル基で置換されることにより形成されるアンモニオ基であるピリジニオ基、
    (iv)環上の窒素原子が、低級アルキル基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である1−ピペリジニオ基、或いは
    (v)置換基群b及びオキソ基から選択される基で置換されてもよい、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  30. 請求項1乃至23より選択されるいずれか一項において、Gn+が、
    (ii)低級アルキル基、式−ORを有する基又は式−NR10を有する基で置換されてもよい1−ピリジニオ基、或いは
    (v)低級アルキル基、式−ORを有する基、式−NR10を有する基又はオキソ基で置換されてもよい、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  31. 請求項1乃至23より選択されるいずれか一項において、Gn+が、
    (ii)低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基又はジ−低級アルキルアミノ基で置換されてもよい、1−ピリジニオ基、或いは
    (v)低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、ジ−低級アルキルアミノ基又はオキソ基で置換されてもよい、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  32. 請求項1乃至23より選択されるいずれか一項において、Gn+が、
    (ii)ヒドロキシ基又は低級アルコキシ基で置換されてもよい、1−ピリジニオ基、或いは
    (v)低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、ジ−低級アルキルアミノ基又はオキソ基で置換されてもよい、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基若しくは1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  33. 請求項1乃至23より選択されるいずれか一項において、Gn+が、
    1−ピリジニオ基、1−(1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基又は1−(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクチル)基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  34. 請求項1乃至23より選択されるいずれか一項において、Gn+が、
    (iv)環上の窒素原子が、低級アルキル基で置換されることにより形成されるアンモニオ基である1−ピペリジニオ基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  35. 請求項1乃至23より選択されるいずれか一項において、Gn+が、
    (ii)式−COを有する基又は式−CONR10を有する基或いはアリール基で置換された1−ピリジニオ基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  36. 請求項1乃至23より選択されるいずれか一項において、Gn+が、
    (ii)アリール基で置換された1−ピリジニオ基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  37. 請求項1乃至36より選択されるいずれか一項において、
    が、ハロゲンイオンである化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物を有効成分として含有する医薬組成物。
  38. 請求項1乃至37より選択されるいずれか一項において、
    が、水素原子、式−ORを有する基又は式−NR10を有する基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  39. 請求項1乃至37より選択されるいずれか一項において、
    が、式−ORを有する基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  40. 請求項1乃至37より選択されるいずれか一項において、
    が、低級アルコキシ基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  41. 請求項1乃至40より選択されるいずれか一項において、
    、R及びRが、同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  42. 請求項1乃至40より選択されるいずれか一項において、
    、R及びRが、同一又は異なって、水素原子、弗素原子、塩素原子、C−Cアルキル基又はC−Cアルコキシ基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  43. 請求項1乃至40より選択されるいずれか一項において、
    、R及びRが、水素原子である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  44. 請求項1乃至40より選択されるいずれか一項において、
    、R及びRが、メトキシ基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  45. 請求項1乃至44より選択されるいずれか一項において、
    環Arが、置換基群bから選択される基で1乃至3個置換されたアリール基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  46. 請求項1乃至44より選択されるいずれか一項において、
    環Arが、式−ORを有する基及び式−NR10を有する基から選択される基で1乃至3個置換されたアリール基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  47. 請求項1乃至44より選択されるいずれか一項において、
    環Arが、式−ORを有する基で1乃至3個置換されたアリール基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  48. 請求項1乃至44より選択されるいずれか一項において、
    環Arが、低級アルコキシ基で1乃至3個置換されたアリール基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  49. 請求項1乃至44より選択されるいずれか一項において、
    環Arが、3−メトキシフェニル基又は3、5−ジメトキシフェニル基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  50. 請求項1乃至44より選択されるいずれか一項において、
    環Arが、3、5−ジエトキシフェニル基又は3−エトキシ−5−プロポキシフェニル基である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  51. 請求項1乃至50より選択されるいずれか一項において、
    nが、1の整数である化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物を有効成分として含有する医薬組成物。
  52. 請求項1又は2において、
    1−[2−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシフェノキシメチル]ベンジル]ピリジニウム クロリド、
    1−[2−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシフェノキシメチル]ベンジル]アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン クロリド、
    1−[2−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシフェノキシメチル]ベンジル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン クロリド、
    1−[2−[3−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−7−メトキシ−4−オキソ−4H−キノリン−1−イル]−5−メトキシフェノキシメチル]ベンジル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、
    1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]ピリジニウム ブロミド、
    1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン クロリド、
    1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、
    1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン クロリド、
    1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、
    1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルスルファニル]へプチル]ピリジニウム ブロミド、
    1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルスルファニル]へプチル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、及び
    1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルスルファニル]へプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
    より選択されるいずれか1つの化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  53. 請求項1又は2において、
    1−(7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、
    1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−1−メチルピペリジニウム ブロミド、
    1−(8−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル)−1−メチルピペリジニウム ブロミド、
    1−(7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−5−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル)−1−メチルピペリジニウム ブロミド、
    1−(7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−5−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、
    1−(8−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−5−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド、
    1−[7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−メチルピペリジニウム ブロミド、及び
    1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3−エトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ブロミド
    より選択されるいずれか1つの化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  54. 請求項1又は2において、
    1−(7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン クロリド、
    1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル]−1−メチルピペリジニウム クロリド、
    1−(8−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル)−1−メチルピペリジニウム クロリド、
    1−(7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−5−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル)−1−メチルピペリジニウム クロリド、
    1−(7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−5−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]へプチル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン クロリド、
    1−(8−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−5−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]オクチル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン クロリド、
    1−[7−[1−(3,5−ジエトキシフェニル)−3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチル−カルバモイル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−1−メチルピペリジニウム クロリド、及び
    1−[7−[3−[N−(3,5−ジフルオロフェニル)−N−エチルカルバモイル]−1−(3−エトキシ−5−プロポキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イルオキシ]ヘプチル]−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン クロリド
    より選択されるいずれか1つの化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
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