JP2004338837A - 作業台車を備えた繊維機械 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の作業台車を備えた繊維機械では、糸継ぎ作業と玉揚げ作業とで必要となる吸引力は異なる場合があるため、ブロアモータの制御を、糸継ぎ作業時の吸引力と玉揚げ作業時の吸引力との何れか大きい方に合わせて行う必要があったので、消費電力の無駄が生じていた。
【解決手段】糸端吸引捕捉手段18・19を備え、機台内を走行して糸継ぎ作業や玉揚げ作業等の糸端の吸引補足を伴う作業を行う作業台車Cと、糸端補足作業を行う作業台車Cに吸引気流を生じさせるブロア31と、ブロア31を回転駆動するブロアモータ32と、ブロアモータ32の回転数を制御する演算部51とを備えた繊維機械において、前記作業台車Cは複数備えられるとともに、該複数の作業台車Cに共通のブロア31が備えられ、前記演算部51は、前記複数の作業台車Cのうち糸端の吸引補足を伴う作業を行っている数に基づいてブロアモータ32の回転数の制御を行う。
【選択図】 図2
【解決手段】糸端吸引捕捉手段18・19を備え、機台内を走行して糸継ぎ作業や玉揚げ作業等の糸端の吸引補足を伴う作業を行う作業台車Cと、糸端補足作業を行う作業台車Cに吸引気流を生じさせるブロア31と、ブロア31を回転駆動するブロアモータ32と、ブロアモータ32の回転数を制御する演算部51とを備えた繊維機械において、前記作業台車Cは複数備えられるとともに、該複数の作業台車Cに共通のブロア31が備えられ、前記演算部51は、前記複数の作業台車Cのうち糸端の吸引補足を伴う作業を行っている数に基づいてブロアモータ32の回転数の制御を行う。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、作業台車を備えた繊維機械に関し、特に作業台車におけるブロアモータの回転数の制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、空気式紡績機等の繊維機械では、機台の端部に吸引力を発生するブロア及びダストボックスを設け、各紡績ユニットから常時風綿、糸屑を吸引して回収したり、糸継ぎ時に糸の弛みを吸収する糸貯留手段の吸引力や、各紡績ユニット間を移動可能に設けられる作業台車における糸継動作用の吸引力を発生したりしている。
すなわち、ブロアやダストボックス等を有する風綿回収装置により吸引力を発生させ、ダストボックスに接続されるダクトを各紡績ユニットまで延設して、紡績部で発生した風綿、糸屑を吸引したり、ダクトに接続された作業台車により、糸切れ等の糸異常が発生した紡績ユニットの糸を補足して糸継動作を行ったりしている。このような風綿回収装置を備えた繊維機械としては、例えば、特許文献1に記載されたものがある。
【0003】
上述のような風綿回収装置を備えた繊維機械においては、風綿等を吸引するスラックダクトと糸継ぎ用のダクトとの両方をブロアにより吸引しており、この吸引は常時定速で行われていた。
この場合、常時行われる風綿等の吸引には、さほど大きな吸引力を要しないが、玉揚作業や糸切処理作業等で糸継ぎを行う際に、糸端を補足するためには大きな吸引力を要する。
従って、ブロアによる吸引力は糸継ぎを行う場合の大きな吸引力に合わせる必要があるが、玉揚作業や糸切処理作業等は頻繁にあるものでもないため、多くの時間で無駄に大きな吸引力を発生させていることとなって、消費電力の無駄が生じていた。
【0004】
このような問題を解消するために、特許文献2では、糸継ぎ作業や玉揚げ作業を要求する巻取ユニットの発生状況によりブロアモータの回転速度を制御して、糸継ぎ作業や玉揚げ作業等の高負圧を必要とする場合のみ、糸継ぎや玉揚げ作業を行うための負圧を生じさせるブロアが作動されるようにして、省エネルギー化を図っている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−288628号公報
【特許文献2】
特開平11−181633号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述の特許文献2に記載の技術では、糸継ぎ作業や玉揚げ作業の作業状態に応じてブロアモータを制御しているが、あくまでも、1機台当たりに1台の作業台車を備えたものである。
近年は、多数の紡績ユニットが機台に並設されるようになってきているのに伴い、糸継ぎ作業や玉揚げ作業を行う作業台車が複数配置される場合があるが、複数の作業台車を設けた場合にも、無駄に電力を消費することなくブロアモータを制御することが望ましい。
そこで、本発明では、複数の作業台車を設けた場合でも、各作業台車の糸継ぎ作業状態及び玉揚げ作業状態に応じて、ブロアモータを制御して、省エネルギー化を図ることができる繊維機械を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、糸端吸引捕捉手段を備え、機台内を走行して糸継ぎ作業や玉揚げ作業等の糸端の吸引補足を伴う作業を行う作業台車と、糸端の吸引補足を行う作業台車に吸引気流を生じさせるブロアと、ブロアを回転駆動するブロアモータと、ブロアモータの回転数を制御する制御手段とを備えた繊維機械において、前記作業台車は複数備えられるとともに、該複数の作業台車に共通のブロアが備えられ、前記制御手段は、前記複数の作業台車のうち糸端の吸引捕捉を伴う作業を行っている数に基づいてブロアモータの回転数の制御を行う。
【0008】
請求項2においては、前記糸端の吸引捕捉を伴う作業の有無を検出し、前記制御手段に検出結果を送信する検出手段を設けた。
【0009】
請求項3においては、前記制御手段は、糸継ぎ作業に必要な吸引力及び糸継ぎ作業を行っている作業台車の台数、並びに玉揚げ作業に必要な吸引力及び玉揚げ作業を行っている作業台車の台数に基づいてブロアモータの回転数の制御を行う。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を添付の図面を用いて説明する。
【0011】
まず、本発明の作業台車を備えた繊維機械の一実施形態である紡績装置の全体構成について説明する。
図1〜図3に示す紡績装置においては、一端側の原動機ボックス1と他端側のダストボックス2との間に、多数の紡績ユニット3・3・・が並設されている。
前記紡績ユニット3は紡績装置の枠体上に配置され、該枠体の内部空間には、レール16に沿って図1における左右方向に往復走行する作業台車Cが複数台配置されている。例えば、作業台車Cが2台設けられているときは、一方の(例えば左側の)作業台車Cが紡績装置の略左半分の紡績ユニット3・3・・における糸継ぎ作業や玉揚げ作業を担当し、他方の(例えば右側の)作業台車Cが機台の右半分の紡績ユニット3・3・・おける糸継ぎ作業や玉揚げ作業を担当する。
【0012】
紡績ユニット3は、バックローラ4とサードローラ15とミドルローラ5とフロントローラ6とを備えたドラフト装置7、空気噴射ノズルを備えた紡績部8、紡績部8により生成された紡績糸Yを引き出すニップローラ9、糸継時において弛んだ糸を貯留するスラックチューブ13、紡績糸の太糸部分(以降スラブと記載する)を検出するスラブキャッチャ10、及び、巻取パッケージ11に糸をトラバースしつつ巻き取る巻取部12等により構成されている。
また、前記ドラフト装置7へ供給されるスライバSは機台の背部に設けたスライバケンスから引き出されてバックローラ4へ供給されている。
【0013】
前記作業台車Cには、巻取パッケージ11側の下糸を吸引把持して上方へ引き出すサクションマウス19が回動可能に設けられるとともに、紡績が再開された後に紡出された糸を紡績部8の糸排出口近傍で受け取るサクションパイプ18が回動可能に設けられている。これらのサクションパイプ18及びサクションマウス19は、各々糸端吸引捕捉手段として機能している。
また、前記作業台車Cには、玉揚げ作業を行う玉揚げ部C1、糸継ぎ作業を行う糸継ぎ部C2、及び作業台車Cの玉揚げ作業や糸継ぎ作業や走行等を制御する台車制御部C3を備えている。そして、玉揚げ部C1と糸継ぎ部C2とを備えている作業台車Cは、糸継ぎ作業と玉揚げ作業との両方を隣接する2つのユニット(玉揚げ部C1と糸継ぎ部C2)で各々同時に行うことができるように構成されている。
【0014】
玉揚げ部C1は、各紡績ユニット3においてパッケージ11が満巻となった場合に、その紡績ユニット3の位置に停止して、満巻のパッケージ11を回収するとともに、玉揚げ部C1に備えられた別の糸端吸引捕捉手段17の紡出側糸端の吸引捕捉により、紡出される糸を次なる空ボビン近傍に導き、そして巻取動作を開始させる玉揚げ装置としての機能を有している。
また、糸継ぎ部C2は、紡績ユニット3に糸切れが発生した場合、糸継ぎ要求の発生した紡績ユニット3の位置に停止して、ブロア31による吸引力を利用して、巻取側の糸と紡出側の糸とを共に吸引捕捉してノッターやスプライサ等の糸継器に導入する方法により、紡出側の糸端と巻取側の糸端との糸継ぎを行う機能を有している。
【0015】
即ち、作業台車Cにおいては、ダストボックス2内に収容されるブロア31による吸引作用を利用して、サクションマウス19により巻取パッケージ11等の糸端供給手段から糸端を引き出し、糸継器まで搬送する。そして、紡績部8の糸排出側から糸端を吸引捕捉した後、糸継器に導入して糸継器にて糸継ぎを行わせる機能を備えている。
従って、この方法を行う際の装置としては、糸継ぎ部と玉揚げ部とが並設され、糸継ぎ部には、糸継ぎ用の巻取側糸吸引捕捉手段と、紡出側糸吸引捕捉手段とを備え、玉揚げ部には、玉揚げ専用の紡出側糸吸引捕捉手段を備えている。
【0016】
そして、作業台車Cは、玉揚げ作業若しくは糸継ぎ作業を終了すると、次の満巻若しくは糸切れが検出された紡績ユニット3へ向けて走行を開始するものである。このような動作を行う作業台車Cは、台車制御部C3にて制御される。
なお、作業台車Cが行う糸継ぎ作業としては、パッケージから引き出した糸端と紡出側から供給される糸端とを繋ぐ方法について説明したが、これに限定されるものではなく、巻取パッケージ側の下糸を吸引把持して上方へ引き出すサクションマウスと、サクションマウスに吸引把持された糸を受け取って紡績部の糸排出口近傍に導くトランスファーアームとを用いて行われる、公知のピーシング方法によっても、紡出側と巻取側との糸継ぎを行うことができる。
【0017】
ダストボックス2内には、前記ブロア31の他にもブロア61が設けられている。例えば、ブロア61は、紡績部8で発生する風綿回収用に用いられ、ブロア31は、スラックチューブ(又は糸屑回収)用及び作業台車用に用いられている。
ブロア31・61は、それぞれブロアモータ32・62により駆動されている。
【0018】
つまり、紡績中には、紡績部8、ドラフト装置7に対しても、ブロア61により紡績装置の上部に配置されるダクト20を介して常時吸引作用が発生している。これにより紡績部8で発生した風綿等が、常時ダクト20を介してダストボックス2内に吸引回収されるようになっている。
【0019】
また、紡績装置の下部には前記ダクト30が設けられ、該ダクト30と前記ダクト20との間にはスラックチューブ用ダクト14が設けられており、該ダクト30及びスラックチューブ用ダクト14がダストボックス2に連通されている。
そして、ブロア31の吸引力により、ダクト30に接続された作業台車Cのサクションパイプ18及びサクションマウス19、並びにスラックチューブ用ダクト14に接続されたスラックチューブ13に空気吸引力を発生させている。
このサクションパイプ18、サクションマウス19、及びスラックチューブ13に発生している吸引流を使って、各紡績ユニット3において玉揚げ作業や糸継ぎ作業を行うようにしている。
【0020】
この糸継ぎ動作等を行うときには、紡績部8から繰り出される紡績糸をスラックチューブ13により吸引して、糸継ぎ後の運転再開時に巻取パッケージ11に巻き取られる糸に弛みが生じないようにしている。
また、スラックチューブ13は、その周辺の糸屑を吸引するために用いることも可能である。
【0021】
次に、ダクト30と作業台車Cのサクションマウス19等の糸端吸引捕捉手段との接続部分の構造について説明する。
図4、図5に示すように、ダクト30における作業台車Cが通過する側の面30aには、紡績ユニット3毎に開口30bが形成されている。
各開口30bは、ダクト30の前記面30aにピン38aを中心として回動自在に取り付けられるシャッタ38により、開閉可能となっている。
一方、作業台車Cにおいては、サクションマウス19等と連通される連結パイプ22は、作業台車Cのダクト30側面に開口する接続口22aと接続されており、該接続口22aは、ダクト30の面30aに摺接している。
【0022】
開口30bは、作業台車Cが当該紡績ユニット3の位置に停止していないときは、図4における状態CLのように、シャッタ38により閉じられている。
これに対し、走行する作業台車Cが、当該紡績ユニット3の位置にまで達して停止すると、ダクト30に摺接する作業台車Cの接続口22aによりシャッタ38が回動されて、図4における状態OPのように、開口30bが開くとともに、該開口30bと接続口22aが連通する。これにより、サクションマウス19等とダクト30とが接続され、ブロア31によるサクション流がサクションマウス19等に作用することとなる。このような構成により、複数の作業台車Cに対して、ブロア31を共通のものとすることができる。
【0023】
以上の如く、紡績装置においては、紡績部8等で発生する風綿等の異物を吸引するダクト20、糸継ぎ時に紡績糸の弛みを防止するため又は糸屑等の異物を吸引するためのスラックチューブ用ダクト14、及び糸継ぎ動作のためのダクト30をブロア31・61により吸引しているが、ブロア31・61を駆動するブロアモータ32・62は、次のように制御されている。
【0024】
図6に示すように、ダストボックス2内にはブロアモータ32の制御手段である演算部51が収容されており、該演算部51は(PWM)波形出し部52を介してブロアモータ32に接続されている。
演算部51は、ブロアモータ32の回転数等に関する指令を波形出し部52に対して出力し、波形出し部52は演算部51からの指令に応じてブロアモータ32を制御する。
【0025】
演算部51は、糸継ぎ作業判定部51a及び玉揚げ作業判定部51bを備えている。
糸継ぎ作業判定部51aは、作業台車Cの台車制御部C3から糸継ぎ作業を開始した旨の信号を受けると、糸継ぎ作業中であると判定する。演算部51は、糸継ぎ作業中であるか否かの判定に応じて、波形出し部52に対してブロアモータ32を所定の回転数で制御する旨の指令を発し、波形出し部52は、この指令に応じてブロアモータ32の回転数をインバータ制御する。
なお、作業台車Cの台車制御部C3は、スラブキャッチャ10により糸切れ等の糸異常が検出された紡績ユニット3から糸継ぎ要求があると、作業台車Cを当該紡績ユニット3まで移動させて糸継ぎ作業を行う旨の指令を発し、糸継ぎ作業が開始されると、演算部51に対して糸継ぎ作業を開始した旨の信号を送信する。
【0026】
また、玉揚げ作業判定部51bは、作業台車Cの台車制御部C3から玉揚げ作業を開始した旨の信号を受けると、玉揚げ作業中であると判定する。演算部51は、玉揚げ作業中であるか否かの判定に応じて、波形出し部52に対してブロアモータ32を所定の回転数で制御する旨の指令を発し、波形出し部52は、この指令に応じてブロアモータ32の回転数をインバータ制御する。
なお、作業台車Cの台車制御部C3は、満巻状態検出手段により巻取パッケージ11の満巻状態が検出された紡績ユニット3から玉揚げ要求があると、作業台車Cを当該紡績ユニット3まで移動させて玉揚げ作業を行う旨の指令を発し、玉揚げ作業が開始されると、演算部51に対して玉揚げ作業を開始した旨の信号を送信する。
また、台車制御部C3からの演算部51への情報の送信は、有線・無線を問わない。
さらに、糸継ぎ作業や玉揚げ作業を行っている旨は、各紡績ユニット3から演算部51に送信するようにすることもできる。
【0027】
作業台車Cによる糸継ぎ作業が行われている間、又は作業台車Cによる玉揚げ作業が行われている間は、演算部51から波形出し部52に対してブロアモータ32を所定の回転数で制御する旨の指令を発し、波形出し部52は、この指令に応じてブロアモータ32の回転数をインバータ制御する。
この場合、ブロアモータ32の回転数は、糸継ぎ作業を行っている作業台車Cの数、及び玉揚げ作業を行っている作業台車Cの数に応じて制御され、行われている糸継ぎ作業及び玉揚げ作業の数が多い程、回転数が多くなるように制御される。例えば、一台の作業台車Cで玉揚げ作業のみが行われている場合よりも、二台の作業台車Cで玉揚げ作業が行われている場合の方がブロアモータ32の回転数は多くなり、一方の作業台車Cで玉揚げ作業と糸継ぎ作業との両方が行われるとともに、他方の作業台車で玉揚げ作業が行われている場合には、さらにブロアモータ32の回転数が多くなるように制御される。
【0028】
一方、作業台車Cによる糸継ぎ作業及び玉揚げ作業の何れも行われていない間は、糸継ぎ作業又は玉揚げ作業が行われているときの所定の回転数よりも低い回転数でブロアモータ32を回転制御する旨の指令が、演算部51から波形出し部52に対して発せられる。
【0029】
即ち、玉揚げ作業や糸継ぎ等の糸切処理作業を行う際に、サクションマウス19等で糸端を補足するためには大きな吸引力を要し、ブロアモータ32の回転数を上げてブロア31によるサクション流を大きくする必要があるため、糸継ぎ作業及び玉揚げ作業の数に応じて、必要とされるサクション流を得ることができる所定の回転数でブロアモータ32を制御している。
逆に、玉揚げ作業や糸継ぎ作業等を行わずに、ダクト20やスラックチューブ用ダクト14により風綿等の吸引のみを行う際には、さほど大きな吸引力を要しないため、玉揚げ作業や糸継ぎ作業等を行うときに比べて低い回転数でブロアモータ32を制御しても、必要とされるサクション流を十分得ることができる。
【0030】
特に、玉揚げ作業や糸継ぎ作業等が行われておらず、風綿等の吸引のみを行っているときには、作業台車Cはどの紡績ユニット3の前にも停止しておらず、サクションマウス19等に吸引力を付与するダクト30の開口30bは全てシャッタ38により閉じられているため、ブロア31のサクション流はダクト30側で消費されることがなく、全てダクト20やスラックチューブ用ダクト14側で用いられることとなる。従って、ブロアモータ32の回転数を下げても、玉揚げ作業や糸継ぎ作業等が行われているときにダクト20やスラックチューブ用ダクト14で得られるサクション流と同等もしくはそれ以上のサクション流を得ることができる。
これにより、ブロアモータ32の回転数を、風綿等の吸引に必要となる適正なサクション流が得られるだけの回転数まで下げることが可能となっている。
【0031】
なお、ブロア61を回転駆動するブロアモータ62の場合も、ブロアモータ32の場合と同様に、演算部71がドライバ(インバータ)72を介して接続されており、該演算部71が、ブロアモータ62の回転数等に関する指令をドライバ72に対して出力し、ドライバ72は演算部71からの指令に応じてブロアモータ62を制御している。
【0032】
紡績装置には、前述の如く複数の作業台車Cが設けられているが、ブロアモータ32の回転数が、糸継ぎ作業及び玉揚げ作業といった糸端吸引捕捉を伴う作業の数に応じて制御されているため、同一の作業台車Cにて糸継ぎ作業及び玉揚げ作業が行われている場合のみならず、複数の作業台車Cにて糸継ぎ作業及び玉揚げ作業が行われているでも、ブロアモータ32の回転数を適切な回転数に制御することができ、省エネルギー化を図ることができる。
特に、玉揚げ作業及び糸継ぎ作業等を行わないときには、糸屑回収のみを行うために最低限必要なサクション流を得るべく、ブロアモータ32を低い回転数で制御することで、消費電力を抑えて省エネ化を図ることができる。
【0033】
また、糸端吸引捕捉を伴う作業である糸継ぎ作業と玉揚げ作業とでは、必要とされる吸引力が必ずしも同じであるとは言えず、異なることがある。
そこで、本発明では、糸継ぎ作業及び玉揚げ作業の合計の数(糸継ぎ作業であるか玉揚げ作業であるかを区別していない)だけでなく、糸継ぎ作業に必要な吸引力及び糸継ぎ作業を行っている作業台車の台数、並びに玉揚げ作業に必要な吸引力及び玉揚げ作業を行っている作業台車の台数に基づいてブロアモータの回転数の制御を行うようにしている。
【0034】
具体的には、台車制御部C3が糸端の吸引捕捉を伴う作業有無について、演算部51の糸継ぎ作業判定部51a及び玉揚げ作業判定部51bに対し、作業の有無の何れかの情報を送信する。従って台車制御部C3は、作業の有無を検出する検出手段であるとみなすことができる。
また、前記演算部51の糸継ぎ作業判定部51aにて、糸継ぎ作業が行われているか否かの判定情報を集約し、糸継ぎ作業が行われているならば何台の作業台車Cで糸継ぎ作業が行われているか、即ち糸継ぎ作業の数をカウントする。同様に、玉揚げ作業判定部51bにて、玉揚げ作業が行われているか否かの判定を行い、玉揚げ作業が行われているならば何台の作業台車Cで玉揚げ作業が行われているか、即ち玉揚げ作業の数をカウントする。
そして、演算部51では、糸継ぎ作業に必要な吸引力、行われている糸継ぎ作業の数、玉揚げ作業に必要な吸引力、及び行われている玉揚げ作業の数を考慮して必要な吸引力を算出し、この算出結果に基づいてブロアモータ32の回転数を制御するようにしている。
【0035】
このように、糸継ぎ作業の数及び玉揚げ作業の数に、糸継ぎ作業に必要な吸引力と玉揚げ作業に必要な吸引力とを個別に反映させてブロアモータ32の回転数を制御することで、糸継ぎ作業及び玉揚げ作業の内、大きな吸引力を要する方に合わせてブロアモータ32の回転数を制御した場合に比べて、より適切な回転数に制御することができ、消費電力の無駄を省いて省エネルギー化を図ることができる。
さらに、台車制御部C3を、前記糸端の吸引捕捉を伴う作業の有無を検出し、前記制御手段に検出結果を送信する検出手段とすることで、制御手段としての前記演算部51による、糸端の吸引捕捉を伴う作業の数の把握を確実に行うことが可能となり、ブロアモータを的確に制御することができる。
【0036】
また、ブロア31・61は、ブロア61を風綿回収用及びスラックチューブ(糸屑回収)用のブロアとして、ブロア31を作業台車専用に用いるようにすることも可能であり、この場合には、玉揚げ作業や糸継ぎ作業等を行わないときにブロアモータ32を停止させることも可能である。
さらに、ブロアを一つだけ設けて、一つのブロアを風綿回収用、スラックチューブ(糸屑回収)用、及び作業台車用のブロアとして用いることも可能である。
【0037】
また、作業台車Cは、隣接するユニット(例えば玉揚げ部C1と糸継ぎ部C2)で糸継ぎ作業と玉揚げ作業との両方を各々同時に行うことができるため、糸継ぎ作業のみを行うことができる作業台車と、玉揚げ作業のみを行うことができる作業台車とを、それぞれ複数台設けた場合に比べて、作業台車の数を減らすことができ、紡績装置の構造を全体的に簡単にして低コスト化を図ることができる。
【0038】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成したので、次のような効果を奏する。
請求項1記載の如く、糸端吸引捕捉手段を備え、機台内を走行して糸継ぎ作業や玉揚げ作業等の糸端の吸引補足を伴う作業を行う作業台車と、糸端の吸引補足を行う作業台車に吸引気流を生じさせるブロアと、ブロアを回転駆動するブロアモータと、ブロアモータの回転数を制御する制御手段とを備えた繊維機械において、前記作業台車は複数備えられるとともに、該複数の作業台車に共通のブロアが備えられ、前記制御手段は、前記複数の作業台車のうち糸端の吸引捕捉を伴う作業を行っている数に基づいてブロアモータの回転数の制御を行うので、
同一の作業台車にて糸継ぎ作業及び玉揚げ作業が行われている場合のみならず、複数の作業台車にて糸継ぎ作業及び玉揚げ作業が行われている場合でも、ブロアモータの回転数を適切な回転数に制御することができ、省エネルギー化を図ることができる。
特に、玉揚げ作業及び糸継ぎ作業等を行わないときには、糸屑回収のみを行うために最低限必要なサクション流を得るべく、ブロアモータを低い回転数で制御することで、消費電力を抑えて省エネ化を図ることができる。
【0039】
請求項2記載の如く、前記糸端の吸引捕捉を伴う作業の有無を検出し、前記制御手段に検出結果を送信する検出手段を設けたので、
前記制御手段による、糸端の吸引捕捉を伴う作業の数の把握を確実に行うことが可能となり、ブロアモータを的確に制御することができる。
【0040】
請求項3記載の如く、前記制御手段は、糸継ぎ作業に必要な吸引力及び糸継ぎ作業を行っている作業台車の台数、並びに玉揚げ作業に必要な吸引力及び玉揚げ作業を行っている作業台車の台数に基づいてブロアモータの回転数の制御を行うので、
糸継ぎ作業及び玉揚げ作業の内、大きな吸引力を要する方に合わせてブロアモータの回転数を制御した場合に比べて、より適切な回転数に制御することができ、消費電力の無駄を省いて省エネルギー化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作業台車を備えた繊維機械であって、複数の作業台車を備える紡績装置の概略を示す正面図である。
【図2】同じく紡績装置の全体構成を示す正面図である。
【図3】紡績装置を示す側面図である。
【図4】糸継ぎ用ダクトの作業台車との接続部を示す斜視図である。
【図5】同じく側面断面図である。
【図6】ダストボックス内におけるブロアの制御機構を示すブロック図である。
【符号の説明】
C 作業台車
2 ダストボックス
3 紡績ユニット
13 スラックチューブ
14 スラックチューブ用ダクト
20・30 ダクト
31 ブロア
32 ブロアモータ
51 演算部
51a 糸継ぎ作業判定部
51b 玉揚げ作業判定部
【発明の属する技術分野】
本発明は、作業台車を備えた繊維機械に関し、特に作業台車におけるブロアモータの回転数の制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、空気式紡績機等の繊維機械では、機台の端部に吸引力を発生するブロア及びダストボックスを設け、各紡績ユニットから常時風綿、糸屑を吸引して回収したり、糸継ぎ時に糸の弛みを吸収する糸貯留手段の吸引力や、各紡績ユニット間を移動可能に設けられる作業台車における糸継動作用の吸引力を発生したりしている。
すなわち、ブロアやダストボックス等を有する風綿回収装置により吸引力を発生させ、ダストボックスに接続されるダクトを各紡績ユニットまで延設して、紡績部で発生した風綿、糸屑を吸引したり、ダクトに接続された作業台車により、糸切れ等の糸異常が発生した紡績ユニットの糸を補足して糸継動作を行ったりしている。このような風綿回収装置を備えた繊維機械としては、例えば、特許文献1に記載されたものがある。
【0003】
上述のような風綿回収装置を備えた繊維機械においては、風綿等を吸引するスラックダクトと糸継ぎ用のダクトとの両方をブロアにより吸引しており、この吸引は常時定速で行われていた。
この場合、常時行われる風綿等の吸引には、さほど大きな吸引力を要しないが、玉揚作業や糸切処理作業等で糸継ぎを行う際に、糸端を補足するためには大きな吸引力を要する。
従って、ブロアによる吸引力は糸継ぎを行う場合の大きな吸引力に合わせる必要があるが、玉揚作業や糸切処理作業等は頻繁にあるものでもないため、多くの時間で無駄に大きな吸引力を発生させていることとなって、消費電力の無駄が生じていた。
【0004】
このような問題を解消するために、特許文献2では、糸継ぎ作業や玉揚げ作業を要求する巻取ユニットの発生状況によりブロアモータの回転速度を制御して、糸継ぎ作業や玉揚げ作業等の高負圧を必要とする場合のみ、糸継ぎや玉揚げ作業を行うための負圧を生じさせるブロアが作動されるようにして、省エネルギー化を図っている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−288628号公報
【特許文献2】
特開平11−181633号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述の特許文献2に記載の技術では、糸継ぎ作業や玉揚げ作業の作業状態に応じてブロアモータを制御しているが、あくまでも、1機台当たりに1台の作業台車を備えたものである。
近年は、多数の紡績ユニットが機台に並設されるようになってきているのに伴い、糸継ぎ作業や玉揚げ作業を行う作業台車が複数配置される場合があるが、複数の作業台車を設けた場合にも、無駄に電力を消費することなくブロアモータを制御することが望ましい。
そこで、本発明では、複数の作業台車を設けた場合でも、各作業台車の糸継ぎ作業状態及び玉揚げ作業状態に応じて、ブロアモータを制御して、省エネルギー化を図ることができる繊維機械を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、糸端吸引捕捉手段を備え、機台内を走行して糸継ぎ作業や玉揚げ作業等の糸端の吸引補足を伴う作業を行う作業台車と、糸端の吸引補足を行う作業台車に吸引気流を生じさせるブロアと、ブロアを回転駆動するブロアモータと、ブロアモータの回転数を制御する制御手段とを備えた繊維機械において、前記作業台車は複数備えられるとともに、該複数の作業台車に共通のブロアが備えられ、前記制御手段は、前記複数の作業台車のうち糸端の吸引捕捉を伴う作業を行っている数に基づいてブロアモータの回転数の制御を行う。
【0008】
請求項2においては、前記糸端の吸引捕捉を伴う作業の有無を検出し、前記制御手段に検出結果を送信する検出手段を設けた。
【0009】
請求項3においては、前記制御手段は、糸継ぎ作業に必要な吸引力及び糸継ぎ作業を行っている作業台車の台数、並びに玉揚げ作業に必要な吸引力及び玉揚げ作業を行っている作業台車の台数に基づいてブロアモータの回転数の制御を行う。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を添付の図面を用いて説明する。
【0011】
まず、本発明の作業台車を備えた繊維機械の一実施形態である紡績装置の全体構成について説明する。
図1〜図3に示す紡績装置においては、一端側の原動機ボックス1と他端側のダストボックス2との間に、多数の紡績ユニット3・3・・が並設されている。
前記紡績ユニット3は紡績装置の枠体上に配置され、該枠体の内部空間には、レール16に沿って図1における左右方向に往復走行する作業台車Cが複数台配置されている。例えば、作業台車Cが2台設けられているときは、一方の(例えば左側の)作業台車Cが紡績装置の略左半分の紡績ユニット3・3・・における糸継ぎ作業や玉揚げ作業を担当し、他方の(例えば右側の)作業台車Cが機台の右半分の紡績ユニット3・3・・おける糸継ぎ作業や玉揚げ作業を担当する。
【0012】
紡績ユニット3は、バックローラ4とサードローラ15とミドルローラ5とフロントローラ6とを備えたドラフト装置7、空気噴射ノズルを備えた紡績部8、紡績部8により生成された紡績糸Yを引き出すニップローラ9、糸継時において弛んだ糸を貯留するスラックチューブ13、紡績糸の太糸部分(以降スラブと記載する)を検出するスラブキャッチャ10、及び、巻取パッケージ11に糸をトラバースしつつ巻き取る巻取部12等により構成されている。
また、前記ドラフト装置7へ供給されるスライバSは機台の背部に設けたスライバケンスから引き出されてバックローラ4へ供給されている。
【0013】
前記作業台車Cには、巻取パッケージ11側の下糸を吸引把持して上方へ引き出すサクションマウス19が回動可能に設けられるとともに、紡績が再開された後に紡出された糸を紡績部8の糸排出口近傍で受け取るサクションパイプ18が回動可能に設けられている。これらのサクションパイプ18及びサクションマウス19は、各々糸端吸引捕捉手段として機能している。
また、前記作業台車Cには、玉揚げ作業を行う玉揚げ部C1、糸継ぎ作業を行う糸継ぎ部C2、及び作業台車Cの玉揚げ作業や糸継ぎ作業や走行等を制御する台車制御部C3を備えている。そして、玉揚げ部C1と糸継ぎ部C2とを備えている作業台車Cは、糸継ぎ作業と玉揚げ作業との両方を隣接する2つのユニット(玉揚げ部C1と糸継ぎ部C2)で各々同時に行うことができるように構成されている。
【0014】
玉揚げ部C1は、各紡績ユニット3においてパッケージ11が満巻となった場合に、その紡績ユニット3の位置に停止して、満巻のパッケージ11を回収するとともに、玉揚げ部C1に備えられた別の糸端吸引捕捉手段17の紡出側糸端の吸引捕捉により、紡出される糸を次なる空ボビン近傍に導き、そして巻取動作を開始させる玉揚げ装置としての機能を有している。
また、糸継ぎ部C2は、紡績ユニット3に糸切れが発生した場合、糸継ぎ要求の発生した紡績ユニット3の位置に停止して、ブロア31による吸引力を利用して、巻取側の糸と紡出側の糸とを共に吸引捕捉してノッターやスプライサ等の糸継器に導入する方法により、紡出側の糸端と巻取側の糸端との糸継ぎを行う機能を有している。
【0015】
即ち、作業台車Cにおいては、ダストボックス2内に収容されるブロア31による吸引作用を利用して、サクションマウス19により巻取パッケージ11等の糸端供給手段から糸端を引き出し、糸継器まで搬送する。そして、紡績部8の糸排出側から糸端を吸引捕捉した後、糸継器に導入して糸継器にて糸継ぎを行わせる機能を備えている。
従って、この方法を行う際の装置としては、糸継ぎ部と玉揚げ部とが並設され、糸継ぎ部には、糸継ぎ用の巻取側糸吸引捕捉手段と、紡出側糸吸引捕捉手段とを備え、玉揚げ部には、玉揚げ専用の紡出側糸吸引捕捉手段を備えている。
【0016】
そして、作業台車Cは、玉揚げ作業若しくは糸継ぎ作業を終了すると、次の満巻若しくは糸切れが検出された紡績ユニット3へ向けて走行を開始するものである。このような動作を行う作業台車Cは、台車制御部C3にて制御される。
なお、作業台車Cが行う糸継ぎ作業としては、パッケージから引き出した糸端と紡出側から供給される糸端とを繋ぐ方法について説明したが、これに限定されるものではなく、巻取パッケージ側の下糸を吸引把持して上方へ引き出すサクションマウスと、サクションマウスに吸引把持された糸を受け取って紡績部の糸排出口近傍に導くトランスファーアームとを用いて行われる、公知のピーシング方法によっても、紡出側と巻取側との糸継ぎを行うことができる。
【0017】
ダストボックス2内には、前記ブロア31の他にもブロア61が設けられている。例えば、ブロア61は、紡績部8で発生する風綿回収用に用いられ、ブロア31は、スラックチューブ(又は糸屑回収)用及び作業台車用に用いられている。
ブロア31・61は、それぞれブロアモータ32・62により駆動されている。
【0018】
つまり、紡績中には、紡績部8、ドラフト装置7に対しても、ブロア61により紡績装置の上部に配置されるダクト20を介して常時吸引作用が発生している。これにより紡績部8で発生した風綿等が、常時ダクト20を介してダストボックス2内に吸引回収されるようになっている。
【0019】
また、紡績装置の下部には前記ダクト30が設けられ、該ダクト30と前記ダクト20との間にはスラックチューブ用ダクト14が設けられており、該ダクト30及びスラックチューブ用ダクト14がダストボックス2に連通されている。
そして、ブロア31の吸引力により、ダクト30に接続された作業台車Cのサクションパイプ18及びサクションマウス19、並びにスラックチューブ用ダクト14に接続されたスラックチューブ13に空気吸引力を発生させている。
このサクションパイプ18、サクションマウス19、及びスラックチューブ13に発生している吸引流を使って、各紡績ユニット3において玉揚げ作業や糸継ぎ作業を行うようにしている。
【0020】
この糸継ぎ動作等を行うときには、紡績部8から繰り出される紡績糸をスラックチューブ13により吸引して、糸継ぎ後の運転再開時に巻取パッケージ11に巻き取られる糸に弛みが生じないようにしている。
また、スラックチューブ13は、その周辺の糸屑を吸引するために用いることも可能である。
【0021】
次に、ダクト30と作業台車Cのサクションマウス19等の糸端吸引捕捉手段との接続部分の構造について説明する。
図4、図5に示すように、ダクト30における作業台車Cが通過する側の面30aには、紡績ユニット3毎に開口30bが形成されている。
各開口30bは、ダクト30の前記面30aにピン38aを中心として回動自在に取り付けられるシャッタ38により、開閉可能となっている。
一方、作業台車Cにおいては、サクションマウス19等と連通される連結パイプ22は、作業台車Cのダクト30側面に開口する接続口22aと接続されており、該接続口22aは、ダクト30の面30aに摺接している。
【0022】
開口30bは、作業台車Cが当該紡績ユニット3の位置に停止していないときは、図4における状態CLのように、シャッタ38により閉じられている。
これに対し、走行する作業台車Cが、当該紡績ユニット3の位置にまで達して停止すると、ダクト30に摺接する作業台車Cの接続口22aによりシャッタ38が回動されて、図4における状態OPのように、開口30bが開くとともに、該開口30bと接続口22aが連通する。これにより、サクションマウス19等とダクト30とが接続され、ブロア31によるサクション流がサクションマウス19等に作用することとなる。このような構成により、複数の作業台車Cに対して、ブロア31を共通のものとすることができる。
【0023】
以上の如く、紡績装置においては、紡績部8等で発生する風綿等の異物を吸引するダクト20、糸継ぎ時に紡績糸の弛みを防止するため又は糸屑等の異物を吸引するためのスラックチューブ用ダクト14、及び糸継ぎ動作のためのダクト30をブロア31・61により吸引しているが、ブロア31・61を駆動するブロアモータ32・62は、次のように制御されている。
【0024】
図6に示すように、ダストボックス2内にはブロアモータ32の制御手段である演算部51が収容されており、該演算部51は(PWM)波形出し部52を介してブロアモータ32に接続されている。
演算部51は、ブロアモータ32の回転数等に関する指令を波形出し部52に対して出力し、波形出し部52は演算部51からの指令に応じてブロアモータ32を制御する。
【0025】
演算部51は、糸継ぎ作業判定部51a及び玉揚げ作業判定部51bを備えている。
糸継ぎ作業判定部51aは、作業台車Cの台車制御部C3から糸継ぎ作業を開始した旨の信号を受けると、糸継ぎ作業中であると判定する。演算部51は、糸継ぎ作業中であるか否かの判定に応じて、波形出し部52に対してブロアモータ32を所定の回転数で制御する旨の指令を発し、波形出し部52は、この指令に応じてブロアモータ32の回転数をインバータ制御する。
なお、作業台車Cの台車制御部C3は、スラブキャッチャ10により糸切れ等の糸異常が検出された紡績ユニット3から糸継ぎ要求があると、作業台車Cを当該紡績ユニット3まで移動させて糸継ぎ作業を行う旨の指令を発し、糸継ぎ作業が開始されると、演算部51に対して糸継ぎ作業を開始した旨の信号を送信する。
【0026】
また、玉揚げ作業判定部51bは、作業台車Cの台車制御部C3から玉揚げ作業を開始した旨の信号を受けると、玉揚げ作業中であると判定する。演算部51は、玉揚げ作業中であるか否かの判定に応じて、波形出し部52に対してブロアモータ32を所定の回転数で制御する旨の指令を発し、波形出し部52は、この指令に応じてブロアモータ32の回転数をインバータ制御する。
なお、作業台車Cの台車制御部C3は、満巻状態検出手段により巻取パッケージ11の満巻状態が検出された紡績ユニット3から玉揚げ要求があると、作業台車Cを当該紡績ユニット3まで移動させて玉揚げ作業を行う旨の指令を発し、玉揚げ作業が開始されると、演算部51に対して玉揚げ作業を開始した旨の信号を送信する。
また、台車制御部C3からの演算部51への情報の送信は、有線・無線を問わない。
さらに、糸継ぎ作業や玉揚げ作業を行っている旨は、各紡績ユニット3から演算部51に送信するようにすることもできる。
【0027】
作業台車Cによる糸継ぎ作業が行われている間、又は作業台車Cによる玉揚げ作業が行われている間は、演算部51から波形出し部52に対してブロアモータ32を所定の回転数で制御する旨の指令を発し、波形出し部52は、この指令に応じてブロアモータ32の回転数をインバータ制御する。
この場合、ブロアモータ32の回転数は、糸継ぎ作業を行っている作業台車Cの数、及び玉揚げ作業を行っている作業台車Cの数に応じて制御され、行われている糸継ぎ作業及び玉揚げ作業の数が多い程、回転数が多くなるように制御される。例えば、一台の作業台車Cで玉揚げ作業のみが行われている場合よりも、二台の作業台車Cで玉揚げ作業が行われている場合の方がブロアモータ32の回転数は多くなり、一方の作業台車Cで玉揚げ作業と糸継ぎ作業との両方が行われるとともに、他方の作業台車で玉揚げ作業が行われている場合には、さらにブロアモータ32の回転数が多くなるように制御される。
【0028】
一方、作業台車Cによる糸継ぎ作業及び玉揚げ作業の何れも行われていない間は、糸継ぎ作業又は玉揚げ作業が行われているときの所定の回転数よりも低い回転数でブロアモータ32を回転制御する旨の指令が、演算部51から波形出し部52に対して発せられる。
【0029】
即ち、玉揚げ作業や糸継ぎ等の糸切処理作業を行う際に、サクションマウス19等で糸端を補足するためには大きな吸引力を要し、ブロアモータ32の回転数を上げてブロア31によるサクション流を大きくする必要があるため、糸継ぎ作業及び玉揚げ作業の数に応じて、必要とされるサクション流を得ることができる所定の回転数でブロアモータ32を制御している。
逆に、玉揚げ作業や糸継ぎ作業等を行わずに、ダクト20やスラックチューブ用ダクト14により風綿等の吸引のみを行う際には、さほど大きな吸引力を要しないため、玉揚げ作業や糸継ぎ作業等を行うときに比べて低い回転数でブロアモータ32を制御しても、必要とされるサクション流を十分得ることができる。
【0030】
特に、玉揚げ作業や糸継ぎ作業等が行われておらず、風綿等の吸引のみを行っているときには、作業台車Cはどの紡績ユニット3の前にも停止しておらず、サクションマウス19等に吸引力を付与するダクト30の開口30bは全てシャッタ38により閉じられているため、ブロア31のサクション流はダクト30側で消費されることがなく、全てダクト20やスラックチューブ用ダクト14側で用いられることとなる。従って、ブロアモータ32の回転数を下げても、玉揚げ作業や糸継ぎ作業等が行われているときにダクト20やスラックチューブ用ダクト14で得られるサクション流と同等もしくはそれ以上のサクション流を得ることができる。
これにより、ブロアモータ32の回転数を、風綿等の吸引に必要となる適正なサクション流が得られるだけの回転数まで下げることが可能となっている。
【0031】
なお、ブロア61を回転駆動するブロアモータ62の場合も、ブロアモータ32の場合と同様に、演算部71がドライバ(インバータ)72を介して接続されており、該演算部71が、ブロアモータ62の回転数等に関する指令をドライバ72に対して出力し、ドライバ72は演算部71からの指令に応じてブロアモータ62を制御している。
【0032】
紡績装置には、前述の如く複数の作業台車Cが設けられているが、ブロアモータ32の回転数が、糸継ぎ作業及び玉揚げ作業といった糸端吸引捕捉を伴う作業の数に応じて制御されているため、同一の作業台車Cにて糸継ぎ作業及び玉揚げ作業が行われている場合のみならず、複数の作業台車Cにて糸継ぎ作業及び玉揚げ作業が行われているでも、ブロアモータ32の回転数を適切な回転数に制御することができ、省エネルギー化を図ることができる。
特に、玉揚げ作業及び糸継ぎ作業等を行わないときには、糸屑回収のみを行うために最低限必要なサクション流を得るべく、ブロアモータ32を低い回転数で制御することで、消費電力を抑えて省エネ化を図ることができる。
【0033】
また、糸端吸引捕捉を伴う作業である糸継ぎ作業と玉揚げ作業とでは、必要とされる吸引力が必ずしも同じであるとは言えず、異なることがある。
そこで、本発明では、糸継ぎ作業及び玉揚げ作業の合計の数(糸継ぎ作業であるか玉揚げ作業であるかを区別していない)だけでなく、糸継ぎ作業に必要な吸引力及び糸継ぎ作業を行っている作業台車の台数、並びに玉揚げ作業に必要な吸引力及び玉揚げ作業を行っている作業台車の台数に基づいてブロアモータの回転数の制御を行うようにしている。
【0034】
具体的には、台車制御部C3が糸端の吸引捕捉を伴う作業有無について、演算部51の糸継ぎ作業判定部51a及び玉揚げ作業判定部51bに対し、作業の有無の何れかの情報を送信する。従って台車制御部C3は、作業の有無を検出する検出手段であるとみなすことができる。
また、前記演算部51の糸継ぎ作業判定部51aにて、糸継ぎ作業が行われているか否かの判定情報を集約し、糸継ぎ作業が行われているならば何台の作業台車Cで糸継ぎ作業が行われているか、即ち糸継ぎ作業の数をカウントする。同様に、玉揚げ作業判定部51bにて、玉揚げ作業が行われているか否かの判定を行い、玉揚げ作業が行われているならば何台の作業台車Cで玉揚げ作業が行われているか、即ち玉揚げ作業の数をカウントする。
そして、演算部51では、糸継ぎ作業に必要な吸引力、行われている糸継ぎ作業の数、玉揚げ作業に必要な吸引力、及び行われている玉揚げ作業の数を考慮して必要な吸引力を算出し、この算出結果に基づいてブロアモータ32の回転数を制御するようにしている。
【0035】
このように、糸継ぎ作業の数及び玉揚げ作業の数に、糸継ぎ作業に必要な吸引力と玉揚げ作業に必要な吸引力とを個別に反映させてブロアモータ32の回転数を制御することで、糸継ぎ作業及び玉揚げ作業の内、大きな吸引力を要する方に合わせてブロアモータ32の回転数を制御した場合に比べて、より適切な回転数に制御することができ、消費電力の無駄を省いて省エネルギー化を図ることができる。
さらに、台車制御部C3を、前記糸端の吸引捕捉を伴う作業の有無を検出し、前記制御手段に検出結果を送信する検出手段とすることで、制御手段としての前記演算部51による、糸端の吸引捕捉を伴う作業の数の把握を確実に行うことが可能となり、ブロアモータを的確に制御することができる。
【0036】
また、ブロア31・61は、ブロア61を風綿回収用及びスラックチューブ(糸屑回収)用のブロアとして、ブロア31を作業台車専用に用いるようにすることも可能であり、この場合には、玉揚げ作業や糸継ぎ作業等を行わないときにブロアモータ32を停止させることも可能である。
さらに、ブロアを一つだけ設けて、一つのブロアを風綿回収用、スラックチューブ(糸屑回収)用、及び作業台車用のブロアとして用いることも可能である。
【0037】
また、作業台車Cは、隣接するユニット(例えば玉揚げ部C1と糸継ぎ部C2)で糸継ぎ作業と玉揚げ作業との両方を各々同時に行うことができるため、糸継ぎ作業のみを行うことができる作業台車と、玉揚げ作業のみを行うことができる作業台車とを、それぞれ複数台設けた場合に比べて、作業台車の数を減らすことができ、紡績装置の構造を全体的に簡単にして低コスト化を図ることができる。
【0038】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成したので、次のような効果を奏する。
請求項1記載の如く、糸端吸引捕捉手段を備え、機台内を走行して糸継ぎ作業や玉揚げ作業等の糸端の吸引補足を伴う作業を行う作業台車と、糸端の吸引補足を行う作業台車に吸引気流を生じさせるブロアと、ブロアを回転駆動するブロアモータと、ブロアモータの回転数を制御する制御手段とを備えた繊維機械において、前記作業台車は複数備えられるとともに、該複数の作業台車に共通のブロアが備えられ、前記制御手段は、前記複数の作業台車のうち糸端の吸引捕捉を伴う作業を行っている数に基づいてブロアモータの回転数の制御を行うので、
同一の作業台車にて糸継ぎ作業及び玉揚げ作業が行われている場合のみならず、複数の作業台車にて糸継ぎ作業及び玉揚げ作業が行われている場合でも、ブロアモータの回転数を適切な回転数に制御することができ、省エネルギー化を図ることができる。
特に、玉揚げ作業及び糸継ぎ作業等を行わないときには、糸屑回収のみを行うために最低限必要なサクション流を得るべく、ブロアモータを低い回転数で制御することで、消費電力を抑えて省エネ化を図ることができる。
【0039】
請求項2記載の如く、前記糸端の吸引捕捉を伴う作業の有無を検出し、前記制御手段に検出結果を送信する検出手段を設けたので、
前記制御手段による、糸端の吸引捕捉を伴う作業の数の把握を確実に行うことが可能となり、ブロアモータを的確に制御することができる。
【0040】
請求項3記載の如く、前記制御手段は、糸継ぎ作業に必要な吸引力及び糸継ぎ作業を行っている作業台車の台数、並びに玉揚げ作業に必要な吸引力及び玉揚げ作業を行っている作業台車の台数に基づいてブロアモータの回転数の制御を行うので、
糸継ぎ作業及び玉揚げ作業の内、大きな吸引力を要する方に合わせてブロアモータの回転数を制御した場合に比べて、より適切な回転数に制御することができ、消費電力の無駄を省いて省エネルギー化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作業台車を備えた繊維機械であって、複数の作業台車を備える紡績装置の概略を示す正面図である。
【図2】同じく紡績装置の全体構成を示す正面図である。
【図3】紡績装置を示す側面図である。
【図4】糸継ぎ用ダクトの作業台車との接続部を示す斜視図である。
【図5】同じく側面断面図である。
【図6】ダストボックス内におけるブロアの制御機構を示すブロック図である。
【符号の説明】
C 作業台車
2 ダストボックス
3 紡績ユニット
13 スラックチューブ
14 スラックチューブ用ダクト
20・30 ダクト
31 ブロア
32 ブロアモータ
51 演算部
51a 糸継ぎ作業判定部
51b 玉揚げ作業判定部
Claims (3)
- 糸端吸引捕捉手段を備え、機台内を走行して糸継ぎ作業や玉揚げ作業等の糸端の吸引補足を伴う作業を行う作業台車と、糸端の吸引補足を行う作業台車に吸引気流を生じさせるブロアと、ブロアを回転駆動するブロアモータと、ブロアモータの回転数を制御する制御手段とを備えた繊維機械において、前記作業台車は複数備えられるとともに、該複数の作業台車に共通のブロアが備えられ、
前記制御手段は、前記複数の作業台車のうち糸端の吸引捕捉を伴う作業を行っている数に基づいてブロアモータの回転数の制御を行うことを特徴とする作業台車を備えた繊維機械。 - 前記糸端の吸引捕捉を伴う作業の有無を検出し、前記制御手段に検出結果を送信する検出手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の作業台車を備えた繊維機械。
- 前記制御手段は、糸継ぎ作業に必要な吸引力及び糸継ぎ作業を行っている作業台車の台数、並びに玉揚げ作業に必要な吸引力及び玉揚げ作業を行っている作業台車の台数に基づいてブロアモータの回転数の制御を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の作業台車を備えた繊維機械。
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