JP2004337492A - 遊技機 - Google Patents

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智数 中田
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Abstract

【課題】回転リールの図柄と、同回転リールの前方に設けられた演出表示手段全体に表示される演出画像とがそれぞれ明瞭に表示できるようにすること。
【解決手段】複数の識別情報を複数の列ごとにそれぞれ変動表示する可変表示手段を有する遊技機において、前記可変表示手段の前方に、多様な遊技に関する種々の演出画像を表示可能とした演出表示手段を設け、同演出表示手段は、前記可変表示手段の停止した識別情報と同一内容の情報を表示可能とした。演出表示手段としては、液晶又は有機ELからなる情報表示パネルを用いる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技に必要な図柄などの識別情報を変動表示する可変表示手段と、その変動表示と停止表示とを制御するマイクロコンピュータ等の制御手段とを備えたスロットマシンや弾球式遊技機を含むその他の遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の遊技機として、例えば、停止ボタンを備えたスロットマシン、いわゆるパチスロ遊技機が知られている。
【0003】
一般的に、このパチスロは、正面の表示窓内に複数の識別情報である各種図柄を変動表示する回転リールを複数配列して構成した機械的変動表示装置やリール上の図柄を画面に表示する電気的変動表示装置を有しており、この変動表示装置で有効化された入賞ライン(以下「有効ライン」という)上に、前記識別情報を所定の組合せで揃えることにより遊技が行われる。
【0004】
上記パチスロ機の遊技は、まず、遊技者の所有する遊技媒体(メダルまたはコイン等)の投入によって開始される。そして、遊技者のスタート操作に応じて、制御手段が変動表示装置を駆動制御して各リールを回転させることにより、識別情報である図柄を変動表示させる。変動した図柄は、一定時間後自動的に、或いは遊技者の停止操作により、各リールの回転が順次停止されることにより停止表示され、このとき、表示窓内に現れた各リールの図柄が特定の組合せ(入賞図柄)になった場合に遊技媒体を払い出すことによって遊技者に利益を付与する。
【0005】
このようなパチスロ遊技機は、複数種類の入賞態様を有している。特に、所定の入賞役の入賞が成立したときは、1回のメダルの払い出しに終わらず、所定期間、通常の状態よりも条件の良い特別な遊技状態(ボーナスゲーム)となるものがある。このような入賞役としては、遊技者に相対的に大きな利益を与えるゲームを所定回数行える入賞役(「ビッグボーナス」と称し、以下「BB」と表す)と、遊技者に相対的に小さな利益を与えるゲームを所定回数行える入賞役(「レギュラーボーナス」と称し、以下「RB」と表す)とがある。
【0006】
また、パチスロ遊技機においては、前記有効ラインに沿って停止表示される図柄の組合せは、内部的な抽選処理(以下「内部抽選」という)を行い、この抽選結果と、遊技者の停止操作タイミングとに基づいて決定されている。つまり、メダル、コイン等からなる遊技媒体が払い出される入賞が成立するためには、上述の内部的な抽選処理により入賞役に当選(以下「内部当選」という)し、かつその内部当選した入賞役(以下「内部当選役」という)の入賞成立を示す図柄組合せを有効ラインに停止できるタイミングで遊技者が停止操作を行うことが要求される。
【0007】
つまり、いくら内部当選したとしても、遊技者の停止操作のタイミングが悪いと入賞を成立させることができない。そこで、現在では、停止操作をタイミングよく行う技術が要求される(いわゆる「目押し」と称される技術介入性の比重が高い)遊技機が現在の主流となっている。
【0008】
このような遊技機において、近年では、遊技性を高めたり、入賞を判別し易くしたりするために、正面パネルに工夫を凝らしたものが種々提案されている。
【0009】
例えば、特許文献1に記載の遊技機では、3つの回転リールに対応する表示窓の前側に3組の液晶シャッターを列状に配置し、各ゲーム終了時に識別情報の入賞の組合せを表示窓を介して表示する一方、入賞でない残り6つの識別情報(図柄)に対応する液晶シャッターを不透明に切換えることで、入賞ライン上の3つの入賞組合わせのみを表示窓に表示させるようにしている。
【0010】
また、特許文献2に記載の遊技機では、正面パネルの背面又は背面近傍に、複数行複数列のドットを介してどっとパターンで表示可能なマトリクス表示部なるものを備えた光透過性のある情報表示パネルを設け、しかも、同情報表示パネルを透明EL(エレクトロルミネッセンス)パネルで構成して、情報表示パネル上に光透過性の文字や図柄などをドットパターンで表示させるようにしている。
【0011】
また、正面パネルに工夫する一例として、遊技機本体の前側のガラスに演出表示用の液晶表示装置を貼着し、この液晶表示装置における回転リールの前方に位置した領域をくり抜き、3つの回転リールに対応する表示窓については液晶表示装置から透かして見やすくすることも考えられる。
【0012】
【特許文献1】
特開平4−220276号公報
【0013】
【特許文献2】
特開平2000−350805号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した特許文献1に記載の液晶シャッターを備えた遊技機では、確かに入賞していない図柄を隠して入賞の組合せ図柄を明確に表示することが可能であるが、正面パネルに占める入賞の組合わせ図柄を表示する部分の面積が広いために、演出画像の表示が制約を受け、遊技者を十分に楽しませるほどの迫力ある演出を行うことが難しい。これは、上述した演出表示用の液晶表示装置の所定領域をくり抜いて3つの回転リールに対応する表示窓については液晶表示装置から透かして見やすくしたものもやはり同様で、演出領域が歪になることが考えられる。
【0015】
また、特許文献2に記載の情報表示パネルを備えた遊技機では、確かに、有効ラインだけを表示したり、演出画像などを含む多彩な表示が可能となるが、ドットパターンを透かして各リールの図柄も常時見えるようにしているので、せっかくの演出画像も必ず透明表示されることになる。したがって、各リールの図柄と前記演出画像とが重なってしまい、両者共に見にくくなるおそれがあった。
【0016】
本発明は、上記課題を解決することのできる遊技機を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明では、複数の識別情報を複数の列ごとにそれぞれ変動表示する可変表示手段と、内部当選役を抽選し決定する当選役抽選手段と、前記可変表示手段の変動表示を前記列ごとにそれぞれ遊技者の操作により個々に停止可能とした識別情報停止操作手段と、前記当選役決定手段の決定結果と前記識別情報停止操作手段の操作とに基づいて前記可変表示手段における各識別情報を停止制御する停止制御手段と、前記停止制御手段によって停止表示された各識別情報の組合わせが所定の組合わせであった場合に、遊技媒体の払出を行う遊技媒体払出手段と、を有する遊技機において、前記可変表示手段の前方に、多様な遊技に関する種々の演出画像を表示可能とした演出表示手段を設け、前記演出表示手段は、前記可変表示手段の停止した識別情報と同一内容の情報を表示可能とした。
【0018】
前記演出表示手段に表示する「識別情報と同一内容の情報」とは、既に停止表示される識別情報がどのような識別情報であるのかを、遊技者に認識され得る記号又は図、或いは文字などを含む概念である。
【0019】
また、請求項2記載の本発明では、前記演出表示手段を液晶又は有機ELからなる透過性を有する情報表示パネルとした。
【0020】
さらに、請求項3記載の本発明では、前記遊技機はスロットマシン又は弾球式遊技機であることとした。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明は、スロットマシン又は所謂パチスロ機やパチンコ機などの弾球式遊技機に適用することができる。
【0022】
その構成は、複数の識別情報を複数の列ごとにそれぞれ変動表示する可変表示手段と、内部当選役を抽選し決定する当選役抽選手段と、前記可変表示手段の変動表示を前記列ごとにそれぞれ遊技者の操作により個々に停止可能とした識別情報停止操作手段と、前記当選役決定手段の決定結果と前記識別情報停止操作手段の操作とに基づいて前記可変表示手段における各識別情報を停止制御する停止制御手段と、前記停止制御手段によって停止表示された各識別情報の組合わせが所定の組合わせであった場合に、遊技媒体の払出を行う遊技媒体払出手段と、を有する遊技機において、前記可変表示手段の前方に、多様な遊技に関する種々の演出画像を表示可能とした演出表示手段を設け、前記演出表示手段は、前記可変表示手段の停止した識別情報と同一内容の情報を表示可能としたものとしている。
【0023】
本実施の形態に係る遊技機を、可変表手段として回転リールを備える所謂パチスロ機とした場合、前記可変表示手段は回転リールに相当し、識別情報としては前記回転リール上に所定間隔をあけて複数個環状に設けられた図柄に相当する。
【0024】
また、前記演出表示手段は、液晶又は有機ELからなる透過性を有する情報表示パネルとすることが好ましく、かかる透明な液晶表示装置や有機EL(エレクトロルミネッセンス)を演出領域として用いることにより、広い領域を十分に用いた明瞭でかつ多彩な演出表示が可能となって、しかも、演出表示中に前記回転リールに設けられた図柄の変動表示がたとえ見にくくなったとしても、停止した図柄については情報表示パネル上に別途明瞭に表示されるので遊技者は図柄の組合わせ結果を確実に把握することができる。このとき、停止した図柄については、例えば演出表示領域の隅などの一部に表示すれば、図柄の組合わせを明示しながら、なおかつ演出表示を妨げることもない。
【0025】
あるいは、前記回転リールが停止した際の図柄位置と情報表示パネル上に表示される停止図柄の位置とを略同位置にすることもでき、この場合、遊技者は違和感を覚えることなく遊技を楽しむことができる。
【0026】
また、情報表示パネル上に表示される停止図柄は、停止後にパネルの隅角部へ移動したり、あるいは縮小・拡大表示したり、その他変形表示したりすることも自由に設定することができる。
【0027】
さらに、他の実施形態として、図柄の変動表示そのものを演出表示と兼用させることも可能となる。すなわち、図柄が停止される順に、この停止図柄を持ったキャラクタが登場するなどの表示を情報表示パネルで行えば、図柄の変動・停止表示と演出とを兼ねさせることができる。
【0028】
ここで、本実施の形態に係る遊技機を上記の所謂パチスロ機とし、上記情報表示パネルとして液晶表示装置を用いた場合を例にとって、図面を参照しながらより具体的に説明する。
【0029】
図1は、本実施形態に係る遊技機1(所謂「パチスロ機」)の外観を示す斜視図であり、同遊技機1は、コイン、メダルなどの遊技媒体、あるいは遊技者に付与される遊技価値の情報を記憶したカード等からなる遊技媒体を用いて遊技することができるが、本実施形態では、遊技媒体としてメダルを用いるものとして説明する。
【0030】
図1において、2は本遊技機1の全体を形成しているキャビネットであり、同キャビネット2の正面略全面に演出表示手段として透過性を有する液晶表示装置により構成された情報表示パネル20が略垂直面となるように設けられている。この情報表示パネル20は遊技に関する種々の演出画像を表示できるようにしたもので本発明の要部をなすものであり、その構成については後に詳述する。
【0031】
前記キャビネット2の内部、すなわち前記情報表示パネル20の背面側には、それぞれ外周面に識別情報となる複数種類の図柄によって構成された図柄列が設けられた3個の回転リール3L,3C,3Rが、横方向に同軸的に並設されている(図5参照)。
【0032】
これら回転リール3L,3C,3Rにより可変表示手段が構成され、各回転リール3L,3C,3Rの図柄は、前記情報表示パネル20に設けられた図柄表示領域21L、21C、21Rから透かして視認できるようになっている。なお、各回転リール3L,3C,3Rは、定速回転(例えば80回転/分)で回転するように構成されている。
【0033】
前記情報表示パネル20の下方位置には、上面が略水平面をなす台座部4が形成されている。そして、この台座部4の左側には押しボタン操作によりクレジットされているメダルを賭けるためのBETスイッチ5が設けられ、台座部4の右側にはメダル投入口6が設けられている。
【0034】
また、この台座部4の前面部左端近傍には遊技者がゲームで獲得したメダルをクレジットするか払い出すかを押しボタン操作で切換えるC/Pスイッチ7が設けられており、このC/Pスイッチ7の切換えにより、キャビネット2の正面下部に設けられたメダル払出口8からメダルが払い出され、払い出されたメダルはメダル受け部9に溜めることができる。
【0035】
C/Pスイッチ7の右側には、遊技者の操作により前記回転リール3L,3C,3Rを回転させ、前記図柄表示領域21L、21C、21Rを介して図柄を変動表示させてゲームをスタートさせるスタートレバー10が所定の角度範囲で回動自在に取付けられている。さらに、台座部4の前面部中央で前記スタートレバー10の右側には、3個の前記回転リール3L,3C,3Rの回転をそれぞれ停止させる停止ボタン11L,11C,11Rが識別情報停止操作手段として設けられている。
【0036】
また、キャビネット2の上方の左右には、スピーカ12L、12Rが設けられ、その2台のスピーカ12L、12Rの間には、入賞図柄の組合せ及びメダルの配当枚数等を表示する配当表パネル13が設けられている。
【0037】
ここで、本発明の要部となる情報表示パネル20について、図2〜図5を参照しながら説明する。
【0038】
図2及び図3は情報表示パネル20の正面視による説明図であり、図示するように、この情報表示パネル20は、遊技の興趣を向上させるための演出画像を表示する演出領域として機能する大面積の主領域2aと、この主領域2aの左側に比較的に小面積で設けられた副領域2bとに区画されている。
【0039】
液晶表示装置からなる情報表示パネル20は透過性を有しており、主領域2aには、前記回転リール3L,3C,3Rを透かして見ることのできる領域を図柄表示領域21L、21C、21Rとしている。すなわち、図示するように、この主領域2a全体で動画による種々の演出画像の表示を行いながら、回転リール3L,3C,3Rによる図柄の変動表示についても透過表示が可能となっている。なお、本実施形態では、打ち上げ花火が演出に用いられている。
【0040】
一方、前記副領域2bには、ボーナス遊技情報表示部16、BETランプ17a,17b,17c、払出表示部18、及びクレジット表示部19が設けられている。
【0041】
ボーナス遊技情報表示部16は、ボーナス遊技中の遊技情報を表示する。BETランプ17aはBET数が1の場合、BETランプ17bはBET数が2の場合、BETランプ17CはBET数が3の場合に点灯しているかのように強調表示されるもので、かかるBET数は、前記主表示部2aの図柄表示領域21L、21C、21Rに入賞ラインとして表示される水平方向のセンターライン22a、トップライン22b及びボトムライン22c、斜め方向にクロスダウンライン22d及びクロスアップライン22eと連動しており、前記BETスイッチ17a,17b,17cを操作すること、あるいはメダル投入口6にメダルを投入することにより、それぞれ1本、3本、5本が有効化され、有効化された入賞ラインがラインの点灯、及びBETスイッチ17a,17b,17cの点灯で表示される。
【0042】
図4は情報表示パネル20の背面側からの斜視図、図5は同情報表示パネル20の分解斜視図である。
【0043】
図4及び図5に示すように、情報表示パネル20は、前側から保護ガラス23、液晶パネル24、導光板25、フレーム26、所謂白色光源(全ての波長の光を人の目に特定の色彩が目立たない割合で含む)である蛍光ランプ27a,27b,28a,28b、ランプホルダ29a〜29h、さらには図示しないが前記液晶パネル24を駆動するためのICを搭載したテーブルキャリアパッケージからなり、前記液晶パネル24の端子に接続したフレキシブル基板などにより構成されている。
【0044】
前記保護ガラス23は前記液晶パネル24を保護するためのもので、透光性部材からなる。
【0045】
前記液晶パネル24は、薄膜トランジスタ層が形成されたガラス板などの透明な基板とこれに対向する透明な基板との間隙部に液晶が封入されて形成され、表示モードとしてノーマリーホワイトに設定されている。なお、ノーマリーホワイトとは、液晶を駆動していない状態で白表示(透過した光が外部から視認可能)となる構成である。かかるノーマリーホワイトに構成された液晶パネル24を用いることにより、液晶を駆動できない状態が生じた場合であっても、回転リール3L,3c,3R上の図柄を視認することができ、遊技の継続は可能となっている。
【0046】
導光板25は、前記蛍光ランプ27a,27bからの光を液晶パネル24へ導き出して液晶パネル24を照明するためのものであり、液晶パネル24の裏側に配設され、例えば20mm程度の厚さのアクリル系樹脂などの透光性部材からなる。
【0047】
フレーム26は蛍光ランプ28a,28bを取付けるもので、矩形枠状に形成され、前記導光板25の背面側に設けられている。
【0048】
蛍光ランプ27a,27bは、前記導光板25の背面側の上部及び下部に沿って配置されており、両端が前記フレーム26に取付けられたランプホルダ29(29a,29b,29g,29h)によって支持されている。この蛍光ランプ27a,27bは、液晶パネル24の全領域の照明手段として機能する。
【0049】
一方、蛍光ランプ28a,28bは、導光板25の裏側の上方位置及び下方位置に、回転リール3L,3C,3Rに向かって配設され、両端はランプホルダ29(29c,29d,29e,29f)によって支持されている。この蛍光ランプ28a,28bからの光は、回転リール3L,3C,3Rの表面を反射して導光板25を介して液晶パネル25を裏面から照射する。
【0050】
このように、これらの蛍光ランプ27a,27b,28a,28bは、回転リール3L,3C,3R及び液晶パネル25の共通の照明手段となっており、回転リール3L,3C,3R及び液晶パネル25それぞれに専用の照明手段を設けるよりもコストを抑えることが可能となり、かつ照明の制御も容易である。
【0051】
上記構成の情報表示パネル20において、回転リール3L,3C,3Rが停止した際に、停止した識別情報である図柄と同一内容の情報を液晶パネル25上に表示可能としたことに特徴がある。
【0052】
すなわち、情報表示パネル20の主領域2aには、前記回転リール3L,3C,3Rが透けて見える図柄表示領域21L、21C、21Rがあり、この情報表示パネル20では全領域を用いて演出画像を表示できるようにしていることから演出表示が行われていない場合は特に問題なく前記回転リール3L,3C,3Rの画像を視認することができるが、演出表示中であれば、演出画像によって回転リール3L,3C,3Rの図柄が見えにくいことが考えられる。そこで、本実施形態では、停止表示された図柄と同じ図柄、あるいはかかる図柄を認識可能な図柄を、別途液晶パネル24上に停止図柄情報として液晶表示させるようにしている。
【0053】
例えば、図2に示すように、情報表示パネル20の主領域2a全体を用いて演出画像としての花火を表示すると、図柄表示領域21L、21C、21Rに重なってしまい、通常であれば回転リール3L,3C,3Rの図柄が見えにくい。ここでは左と中央の回転リール3L,3Cの変動が停止し、右の回転リール3Rが変動中となっている。
【0054】
しかし、本実施の形態では、図示するように、主領域2aの左下側位置に、左の図柄表示領域21Lと中央の図柄表示領域21Cで停止表示されている図柄と同図柄が液晶表示される。
【0055】
そして、図3に示すように、全ての回転リール3L,3C,3Rが停止すると前記入賞ライン(22a〜22e)とともに、全ての停止図柄と同一内容の図柄が表示されて入賞か否かがはっきりと分かるようになっている。なお、停止図柄の位置は特に限定するものではなく、実際の回転リール3L,3C,3Rとの対応が分かりやすいように、各図柄表示領域21L,21C,21Rの近傍に表示させることもできる。
【0056】
このように、本実施の形態では、主領域2a全体を用いて多彩な演出表示を実行して遊技者を楽しませながら、なおかつ停止図柄をはっきりと遊技者に認識させることができる。
【0057】
また、停止図柄を液晶パネル25上に表示する他の実施形態として、図6に示すように表示することもできる。
【0058】
すなわち、図柄の変動が開始されるとともにキャラクタ図柄(ここでは回転リールを模した図柄)が登場し(図6(a))、停止される順にこの停止図柄を表すキャラクタ図柄が所要の位置に収まり停止して図柄の停止表示をするもので(図6(b)〜(d))、図柄の変動・停止表示と演出とを兼ねさせることができるようにしている。また、このとき、キャラクタ図柄の変動態様によって、例えば図6に示した例によれば、回転リールを模した図柄の移動態様によってボーナス(後に詳述する)の入賞可能性を報知するように制御することもできる。
【0059】
このように、図6に示す実施の形態では、図柄の変動表示そのものを演出表示と兼用させることも可能となって、遊技者に新鮮なパチスロ遊技を楽しんでもらうことができる。
【0060】
ところで、上記構成では、演出表示手段として液晶パネル25を用いて説明したが、これらに代えて有機EL(エレクトロルミネッセンス)パネルを用いることもできる。
【0061】
ここで、本実施の形態における遊技機1における遊技処理動作を制御する主制御回路81と主制御回路81に電気的に接続する周辺装置と、主制御回路81から送信される制御指令に基づいて情報表示パネル20及びスピーカ12L、12Rを制御する副制御回路82とを含む回路構成について、図7を参照しながら説明する。本実施の形態では、これら主制御回路81及びこれに接続されるアクチュエータ(周辺装置)によって図柄を停止制御する停止制御手段、内部当選役を抽選し決定する当選役抽選手段、遊技媒体(メダル)払出手段などが構成されている。
【0062】
主制御回路81は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ40を主たる構成要素とし、これに乱数サンプリングのための回路を加えて構成されている。マイクロコンピュータ40は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPU41と、記憶手段であるROM42及びRAM43を含む。
【0063】
CPU41には、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路44及び分周器45と、サンプリングされる乱数を発生する乱数発生器46及びサンプリング回路47とが接続されている。なお、乱数サンプリングのための手段として、マイクロコンピュータ40内で、すなわちCPU41の動作プログラム上で乱数サンプリングを実行するように構成してもよい。その場合、乱数発生器46及びサンプリング回路47は省略可能であり、あるいは、乱数サンプリング動作のバックアップ用として残しておくことも可能である。
【0064】
マイクロコンピュータ40のROM42には、スタートレバー10を操作(スタート操作)する毎に行われる乱数サンプリングの判定に用いられる確率抽選テーブル、停止ボタンの操作に応じてリールの停止態様を決定するための停止制御テーブル、副制御回路82へ送信するための各種制御指令(コマンド)等が格納されている。このコマンドには、「デモ表示コマンド」、「スタートコマンド」、「全リール停止コマンド」、「入賞役コマンド」等がある。なお、副制御回路82が主制御回路81へコマンド等を入力することはなく、主制御回路81から副制御回路82への一方向で通信が行われる。主制御回路81から副制御回路82の間は16本のデータ信号線と1本の信号線で接続されている。そして、これらのコマンドは2バイト、4バイトまたは6バイト構成になっており、16本のデータ信号線で送信するために1、2または3シーケンスで1つのコマンドとして送信している。
【0065】
図7の回路において、マイクロコンピュータ40からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、BETランプ17a,17b,17Cと、各種表示部(払出表示部18、クレジット表示部19)と、メダルを収納し、ホッパー駆動回路51の命令により所定枚数のメダルを払い出す遊技価値付与手段としてのホッパー(払い出しのための駆動部を含む)50と、回転リール3L、3C、3Rを回転駆動するステッピングモータ59L、59C、59Rとがある。
【0066】
さらに、ステッピングモータ59L、59C、59Rを駆動制御するモータ駆動回路49、ホッパー50を駆動制御するホッパー駆動回路51、各種ランプを駆動制御するランプ駆動回路55、及び各種表示部を駆動制御する表示部駆動回路58がI/Oポート48を介してCPU41の出力部に接続されている。これらの駆動回路は、それぞれCPU41から出力される駆動指令などの制御信号を受けて、各アクチュエータの動作を制御する。
【0067】
また、マイクロコンピュータ40が制御指令を発生するために必要な入力信号を発生する主な入力信号発生手段としては、スタートスイッチ10S、BETスイッチ5、C/Pスイッチ7、投入メダルセンサ6S、リール停止信号回路56、リール位置検出回路60、払い出し完了信号回路61、設定用鍵型スイッチ63、リセットスイッチ62がある。これらも、I/Oポート48を介してCPU41に接続されている。なお、スタートスイッチ10Sは、スタートレバー10の操作を検出する。投入メダルセンサ6Sは、メダル投入口6に投入されたメダルを検出する。リール停止信号回路56は、各停止ボタン11L、11C、11Rの操作に応じて停止信号を発生する。リール位置検出回路60は、リール回転センサからのパルス信号を受けて各リール3L、3C、3Rの位置を検出するための信号をCPU41へ供給する。払い出し完了信号回路61は、メダル検出部50Sの計数値(ホッパー50から払い出されたメダルの枚数)が指定された枚数データに達したとき、メダル払い出し完了を検知するための信号を発生する。設定用鍵型スイッチ63は、遊技者の有利度合いを6段階で異なるように設定可能としている。リセットスイッチ62は遊技機1の設定を初期状態に戻す。
【0068】
図7の回路において、乱数発生器46は、一定の数値範囲に属する乱数を発生し、サンプリング回路47は、スタートレバー10が操作された後の適宜のタイミングで1個の乱数をサンプリングする。こうしてサンプリングされた乱数及びROM42内に格納されている確率抽選テーブルに基づいて、内部当選役が決定される。内部当選役が決定された後、「停止テーブル群」及びそれに含まれる「停止テーブル」を選択するために再び乱数のサンプリングが行われる。
【0069】
回転リール3L、3C、3Rの回転が開始された後、ステッピングモータ59L、59C、59Rの各々に供給される駆動パルスの数が計数され、その計数値はRAM43の所定エリアに書き込まれる。回転リール3L、3C、3Rからは一回転毎にリセットパルスが得られ、これらのパルスはリール位置検出回路60を介してCPU41に入力される。こうして得られたリセットパルスにより、RAM43で計数されている駆動パルスの計数値が「0」にクリアされる。これにより、RAM43内には、各回転リール3L、3C、3Rについて一回転の範囲内における回転位置に対応した計数値が格納される。
【0070】
上記のような回転リール3L、3C、3Rの回転位置とリール外周面上に描かれた図柄とを対応づけるために、図柄テーブルが、ROM42内に格納されている。この図柄テーブルでは、前述したリセットパルスが発生する回転位置を基準として、各回転リール3L、3C、3Rの一定の回転ピッチ毎に順次付与されるコードナンバーと、それぞれのコードナンバー毎に対応して設けられた図柄を示す図柄コードとが対応づけられている。
【0071】
さらに、ROM42内には、入賞図柄組合せテーブルが格納されている。この入賞図柄組合せテーブルでは、入賞となる図柄の組合せと、入賞のメダル配当枚数と、その入賞を表す入賞判定コードとが対応づけられている。上記の入賞図柄組合せテーブルは、左の回転リール3L、中央の回転リール3C、右の回転リール3Rの停止制御時、及び全リール停止後の入賞確認を行うときに参照される。
【0072】
上記乱数サンプリングに基づく抽選処理(確率抽選処理)により内部当選した場合には、CPU41は、遊技者が直接的に関わる識別情報停止操作手段である停止ボタン11L、11C、11Rを操作したタイミングでリール停止信号回路56から送られる操作信号、及び選択された「停止テーブル」に基づいて、回転リール3L、3C、3Rを停止制御する信号をモータ駆動回路49に送る。
【0073】
内部当選した役の入賞成立を示す停止態様となれば、CPU41は、払い出し指令信号をホッパー駆動回路51に供給してホッパー50から所定個数のメダルの払い出しを行う。その際、メダル検出部50Sは、ホッパー50から払い出されるメダルの枚数を計数し、その計数値が指定された数に達したときに、メダル払い出し完了信号がCPU41に入力される。これにより、CPU41は、ホッパー駆動回路51を介してホッパー50の駆動を停止し、「メダルの払い出し処理」を終了する。
【0074】
図8のブロック図は、副制御回路82の構成を示している。
【0075】
副制御回路82は、主制御回路81からの制御指令(コマンド)に基づいて液晶パネル25の表示制御及びスピーカ12L、12Rからの音の出力制御を行う。この副制御回路82は、前記主制御回路81を構成する回路基板とは別の回路基板上に構成され、マイクロコンピュータ(以下「サブマイクロコンピュータ」という)83を主たる構成要素とし、液晶パネル25の表示制御手段としての画像制御回路91、スピーカ121、12Rにより出音される音を制御する音源IC88、及び増幅器としてのパワーアンプ89で構成されている。
【0076】
サブマイクロコンピュータ83は、主制御回路81からINポート87を介して送信された制御指令に従って制御動作を行うサブCPU84と、記憶手段としてのプログラムROM85と、ワークRAM86とを含む。
【0077】
また、副制御回路82は、クロックパルス発生回路、分周器、乱数発生器及びサンプリング回路を備えていないが、サブCPU84の動作プログラム上で乱数サンプリングを実行するように構成されている。
【0078】
プログラムROM85は、サブCPU84で実行する制御プログラムを格納する。ワークRAM86は、上記制御プログラムをサブCPU84で実行するときの一時記憶手段として構成される。
【0079】
画像制御回路91は、画像制御CPU92、画像制御ワークRAM93、画像制御プログラムROM94、画像ROM96、ビデオRAM97及び画像制御IC98で構成される。画像制御CPU92は、OUTポート90及びINポート95を介してサブマイクロコンピュータ83と接続しており、同サブマイクロコンピュータ83で設定されたパラメータに基づき、画像制御プログラムROM94内に格納する画像制御プログラムに従って液晶パネル25での表示内容を決定する。
【0080】
画像制御プログラムROM94は、液晶パネル25での表示に関する画像制御プログラムや各種選択テーブルを格納する。例えば演出画像として前述したように花火をテーマとした場合、花火の様々な態様を液晶パネル25の主領域2a全体を用いて表示できるような画像制御プログラムなどが格納されることになる。画像制御ワークRAM93は、上記画像制御プログラムを画像制御CPU92で実行するときの一時記憶手段として構成される。画像制御IC98は、画像制御CPU92で決定された表示内容に応じた画像を形成し、液晶パネル25に出力する。画像ROM96は、画像を形成するためのドットデータを格納する。ビデオRAM97は、画像制御IC98で画像を形成するときの一時記憶手段として構成される。
【0081】
次に、主制御回路81のCPU41による遊技機1の制御動作について、図9〜図14に示すメインフローチャートを参照して説明する。
【0082】
初めに、電源が投入され(ステップ[以下、STと表示する]1)、CPU41は、全出力ポートを初期化する(ST2)。続いて、パワーダウンエラーであるか否かを判断する(ST3)。ここで、パワーダウンエラーの場合は、ST2の処理に移り、パワーダウンエラーでない場合は、ST4の処理に移る。ST4の処理では、CPU41の初期化が行われる。続いて、RAMエラーであるか否かを判断する(ST5)。ここで、RAMエラーの場合には、RAMエラーの表示を行い、処理を中断し、例えば7セグメントLEDにより構成される払出表示部18に「rr」という表示を行う。なお、RAMエラーとは、RAM43が正常に読み書きできない不具合をいう。
【0083】
そして、RAMエラーでない場合には、設定用鍵型スイッチ63が「オン」であるか否かを判断する(ST6)。設定用鍵型スイッチが「オン」のときは、6段階の設定処理(ST7)を行った後、ST12の処理に移る。また、設定用鍵型スイッチが「オフ」のときは、ST8の処理に移る。ST8の処理では、バッテリーバックアップが正常であるか否かを判断する。バッテリーバックアップが正常のときは、RAM43の未使用領域をクリアした後、全レジスタを電源遮断時の出力状態に復帰させ(ST9)、入力ポートを電源復帰時の状態に更新し、電源遮断時の状態に復帰する(ST10)。バッテリーバックアップが正常でないときは、設定値の初期値をセットする(ST11)。
【0084】
続いて、RAM43の全領域をクリアする(ST12)。ここで、ST12以下の処理は、ST6の判断において設定用鍵型スイッチ63が「オン」のとき、6段階の設定処理を経由した場合にも行われる。続いて、各設定値を格納し(ST13)、通信データお初期化を行う(ST14)。それから、CPU41は遊技終了のRAM43をクリアする(ST15)。続いて、メダルの自動投入の要求があるか否かを判断する(ST16)。自動投入の要求がある場合とは、前の遊技において、後述する再遊技(リプレイ)の入賞が成立した場合である。メダルの自動投入の要求があるときは、投入要求分のメダルを自動投入し(ST17)、副制御回路82に遊技メダル投入コマンドを送信(ST18)した後、ST20の処理に移る。メダルの自動投入の要求がないときは、メダル投入口6及びBETスイッチ5からのメダル投入を受け付け(ST19)、ST20の処理に移る。
【0085】
ST20の処理では、スタートスイッチ10Sが「オン」か否かを判断し、スタートスイッチ10Sが「オン」のときは、前遊技から4.1秒経過しているか否かを判断する(ST21)。具体的には、後述のST24の処理でセットされる一遊技監視用タイマの値に基づいて判断する。前遊技から4.1秒経過していないときは、遊技開始待ち時間を消化し(ST22)、ST23の処理に移る。
【0086】
ST23の処理では、CPU41は、抽選用の乱数を抽出する。具体的には、0〜16383の範囲から乱数を抽出する。続いて、一遊技監視用タイマをセットし(ST24)、現在の遊技状態を判断するための遊技状態監視処理を行う(ST25)。次に、確率抽選処理を行う(ST26)。この確率抽選処理では、ST23の処理で抽出された乱数値、及び前記遊技状態監視処理で判断した現在の遊技状態に対応した確率抽選テーブルに基づいて、内部当選役を決定する。確率抽選テーブルは、上述した通り、各入賞役毎に内部当選となる乱数値が予め定められている。
【0087】
続いて、CPU41は、当り表示ランプ点灯抽選処理を行い(ST27)、リールを停止させるための停止制御テーブル選択処理を行う(ST28)。そして、遊技開始時の送信処理としてスタートコマンドを副制御回路に送信し(ST29)、リール回転開始用に初期化する(ST30)。
【0088】
次に、CPU41は、停止ボタン11L,11C,11Rが「オン」であるか否かを判断し(ST31)、停止ボタン11L,11C,11Rが「オン」のときは、ST33の処理に移り、停止ボタン11L,11C,11Rが「オフ」のときは、ST32の処理に移る。ST32の処理では、自動停止タイマの値が「0」であるか否かを判断し、自動停止タイマの値が「0」のときは、ST33の処理に移り、自動停止タイマの値が「0」でないときは、ST31の処理に移る。ST33の処理では、当選要求(内部当選役のこと)、図柄位置(停止操作時におけるリールの回転位置)、選択されている停止制御テーブル等から滑りコマ数を決定する。そして、ST33の処理で決定された滑りコマ数分、リールを回転させる(ST34)。次に、その回転リールの停止要求をセットし(ST35)、副制御回路82にリール停止コマンドを送信する(ST36)。
【0089】
そして、全てのリールが停止したか否かを判断する(ST37)が、全てのリールが停止したときは、ST38の処理に移り、全てのリールが停止していないときは、ST31の処理に移る。そして、遊技終了時の演出処理を行った(ST38)後に、入賞検索を行う(ST39)。続いて、入賞フラグが正常であるか否かを判断し(ST40)、入賞フラグが正常な場合には、ST42の処理に移り、入賞フラグが正常でない場合には、イリーガルエラーの表示を行い(ST41)、処理を中断する。
【0090】
ST42では、入賞枚数0であるか否かを判断する。具体的には、いずれかの役(再遊技を除く)の入賞が成立したか否かを判断する。入賞が成立したときは入賞役に応じてメダルの貯留または払い出しを行う(ST43)。
【0091】
次に、CPU41は、後述するBB作動中あるいはRB作動中であるか否かを判断し(ST44)、BB,RB作動中のときはST45の処理に移り、BB,RB作動中でないときは、ST48の処理に移る。ST45の処理では、BB,RB遊技数チェック処理を行い、BBの終了時であるか否かを判断する(ST46)。BB終了のときは、BB終了コマンドを送信した後、BB終了時におけるRAMクリア処理を行い(ST47)、ST49の処理に移る。ST46において、BB終了でないときはST49の処理に移る。ST44においてBB,RB作動中でないときは、BB,RB入賞チェック処理(ST48)を行い、ST49の処理に移る。
【0092】
ここで、前記BB,RBを含む遊技機1における遊技状態について説明する。
【0093】
すなわち、本実施の形態における遊技状態は、一般遊技状態(この状態にあることを「一般遊技中」とも表現する)、BB中一般遊技状態(この状態にあることを「BB作動中」とも表現する)、RB遊技状態(この状態にあることを「RB作動中」とも表現する)の3つの状態に区分している。通常、一般遊技状態にあることを「一般遊技中」と、BB中一般遊技状態にあることを「BB作動中」と、RB遊技状態にあることを「RB作動中」と表現する。
【0094】
また、一般遊技状態をBB又はRBに内部当選しているか否かによってさらに区分することもあるが、内部当選する可能性のある入賞役については同様であることから3状態で区分している。
【0095】
なお、内部当選する可能性のある入賞役の種類は、前記確率抽選テーブルによって定まるものであり、この確率抽選テーブルは、各遊技状態毎に設けられている。すなわち、同一の遊技状態のゲームでは、内部当選する可能性のある役の種類が同一となる。
【0096】
本実施例では、識別情報となる図柄として、例えば図3に示すように、「7」、「BAR」、「Replay」、「扇」、「チェリー」などが設定されており、例えば一般遊技状態において、有効ラインに沿って“7−7−7”などの第1の特定組合わせで図柄が並んだとき(図6参照)は、BBの入賞が成立し、15枚のメダルが払い出されると共に、次のゲームの遊技状態が「BB遊技状態」となる。
【0097】
「RB遊技状態」は、「一般遊技状態」において、有効ラインに沿って並んだ図柄の組合せが例えば“BAR−BAR−BAR”などの第2の特定組合わせであるとき、又は「BB中一般遊技状態」において、有効ラインに沿って並んだ図柄の組合せが例えば“Replay−Replay−Replay”などの第3の特定組合わせであるとき(所謂「JAC IN」に相当する。図3参照)に発生する。このとき、15枚のメダルが払い出される。
【0098】
この「RB遊技状態」は、メダルを1枚賭けることにより所定の図柄組合せ“Replay−Replay−Replay”が揃い、15枚のメダルを獲得できる役物に当たりやすい遊技状態である。1回の「RB遊技状態」において遊技可能な最大のゲーム回数(これを「RBゲーム可能回数」という)は、12回である。また、このRB遊技状態において、入賞できる回数(これを「RBゲーム入賞可能回数」という)は、8回までである。すなわち、この「RB遊技状態」は、ゲーム回数が12回に達するか、又は入賞回数が8回に達した場合に終了する。そして、RB遊技状態が終了すると、一般遊技状態に移行する。
【0099】
一回のBBは、BB中一般遊技状態を30ゲーム遊技した場合、もしくは前記RB遊技状態に3回移行し、3回目のRBが終了したところで終了する。そして、BB遊技状態が終了すると、一般遊技状態に移行する。
【0100】
一般遊技状態において、有効ラインに沿って並んだ図柄の組合せが前記“Replay−Replay−Replay”であるときは、再遊技(リプレイ)の入賞が成立する。この再遊技の入賞が成立すると、投入したメダルの枚数と同数のメダルが自動投入されるので、遊技者はメダルを消費することなく遊技を行うことができる。
【0101】
一般遊技状態又はBB中一般遊技状態において、有効ラインに沿って例えば図柄組合せ“扇−扇−扇”が並ぶことにより、「扇の小役」の入賞が成立する。「扇の小役」に内部当選したとき、入賞が成立するか否かは、後述のテーブル番号と、遊技者の停止ボタン11L、11C、11Rの停止順序により決定される。具体的には、後述する“6種類”の停止順序のうち、テーブル番号に対応した一の停止順序で停止操作を行った場合にのみ、「扇−扇−扇」が有効ラインに沿って並び、扇の小役の入賞が成立する。その他の“5種類”の停止順序のいずれかで停止操作を行った場合には、扇の小役の入賞が不成立となる。
【0102】
また、一般遊技状態及びBB中一般遊技状態では、他の図柄に関して「チェリーの小役」等の入賞成立を実現することが可能であるが、その払い出し枚数はそれぞれ適宜予め決められている。
【0103】
次に、遊技者の停止ボタン11L、11C、11Rの停止順序について説明する。
【0104】
本実施の形態では、全てのリール3L、3C、3Rが回転しているときに行われる停止操作を「第1停止操作」、次に行われる停止操作を「第2停止操作」、「第2停止操作」の後に行われる停止操作を「第3停止操作」ということにする。また、「第1停止操作」として左の停止ボタン11Lを操作することを「順押し」という。「第1停止操作」として中央の停止ボタン11Cを操作することを「中押し」という。「第1停止操作」として右の停止ボタン11Rを操作することを「逆押し」という。本遊技機1には、3つの停止ボタン11L、11C、11Rが設けられているので、これらの操作順序は“6種類”ある。
【0105】
すなわち、左の停止ボタン11Lを「左」、中央の停止ボタン11Cを「中」、右の停止ボタン11Rを「右」と略記して、停止順序を示すとき、各停止ボタン11L、11C、11Rの略を、停止操作された順番で左から並べることとする。例えば、「第1停止操作」として左の停止ボタン11L、「第2停止操作」として中央の停止ボタン11C、「第3停止操作」として右の停止ボタン11Rが操作されたとき、停止順序を「左中右」と示すのである。したがって、本実施形態の停止順序には、「左中右」、「左右中」、「中左右」、「中右左」、「右左中」及び「右中左」の“6種類”があることになる。
【0106】
そして、本実施の形態に係る遊技機1では、このような停止操作を画像により案内する場合、あるいは前述のBB遊技状態やRB遊技状態に移行可能な状態であることを報知する演出画像などが前記情報表示パネル20の全体を用いて明瞭に表示することができ、しかも、回転リール3L,3C,3Rの停止図柄を情報表示パネル20上に表示可能としているので、演出画像と回転リール3L,3C,3Rの停止図柄との両方を情報表示パネル20上で確実に視認することができる。
【0107】
以上、実施の形態を通して本発明について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。本実施形態のようなパチスロ機の他、スロットマシン、パチンコ遊技機等の他の遊技機にも適用することができる。更に、このような遊技機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにも適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)等、任意の記録媒体を利用できる。
【0108】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、種々の演出画像と前記可変表示手段での停止した識別情報と同一内容の情報を前記演出表示手段で表示することができるので、演出画像を前記演出表示手段の全体を用いて明瞭かつダイナミックに表示しながら、停止した識別情報を遊技者に確実に認識させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態によるスロットマシンの外観を示す斜視図である。
【図2】情報表示パネルの正面視による説明図である。
【図3】情報表示パネルの正面視による説明図である。
【図4】情報表示パネルの背面側からの斜視図である。
【図5】同情報表示パネルの分解斜視図である。
【図6】他の実施形態示す説明図である。
【図7】遊技機の回路構成を示す説明図である。
【図8】副制御回路のブロック図である。
【図9】主制御回路の処理を示すフローチャートである。
【図10】主制御回路の処理を示すフローチャートである。
【図11】主制御回路の処理を示すフローチャートである。
【図12】主制御回路の処理を示すフローチャートである。
【図13】主制御回路の処理を示すフローチャートである。
【図14】主制御回路の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 遊技機
2 キャビネット
2a 主領域
2b 副領域
3L,3C,3R 回転リール
20 情報表示パネル
21L、21C、21R 図柄表示領域
24 液晶パネル
25 導光板

Claims (3)

  1. 複数の識別情報を複数の列ごとにそれぞれ変動表示する可変表示手段と、
    内部当選役を抽選し決定する当選役抽選手段と、
    前記可変表示手段の変動表示を前記列ごとにそれぞれ遊技者の操作により個々に停止可能とした識別情報停止操作手段と、
    前記当選役決定手段の決定結果と前記識別情報停止操作手段の操作とに基づいて前記可変表示手段における各識別情報を停止制御する停止制御手段と、
    前記停止制御手段によって停止表示された各識別情報の組合わせが所定の組合わせであった場合に、遊技媒体の払出を行う遊技媒体払出手段と、
    を有する遊技機において、
    前記可変表示手段の前方に、多様な遊技に関する種々の演出画像を表示可能とした演出表示手段を設け、前記演出表示手段は、前記可変表示手段の停止した識別情報と同一内容の情報を表示可能としたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記演出表示手段を液晶又は有機ELからなる透過性を有する情報表示パネルとしたことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記遊技機はスロットマシン又は弾球式遊技機であることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
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