JP2004337197A - X線画像撮影装置 - Google Patents

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隆 小倉
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【課題】可及的に一定のX線量でX線撮影を行えるようにする。
【解決手段】X線発生手段103からX線管球104を介して被写体Sに向けて照射したX線の線量を検出手段105で検出し、検出したX線の線量を反映させたヒストグラムを作成して表示手段107に表示することにより、被写体Sを撮影するのに使用したX線の線量が、どの程度であるかを、撮影者に確認させるようにするとともに、使用頻度の高いX線量を撮影者に容易に認識させるようにして、撮影者や施設などによって、使用するX線量にばらつきが生じてしまうことを可及的に防止するようにする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、X線画像撮影装置に関し、特に、被写体にX線を照射してデジタルX画像を得るようにするために用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
ある種の蛍光体に放射線(X線、α線、β線、γ線、電子線、紫外線等)を照射すると、この放射線エネルギーの一部が蛍光体中に蓄積される。そして、この蛍光体に可視光等の励起光を照射すると、蓄積された放射線エネルギーに応じて蛍光体が輝尽発光を示すことが知られている。このような性質を示す蛍光体は、蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)と呼ばれている。
【0003】
この蓄積性蛍光体を利用して、人体等の被写体の放射線画像情報を蓄積性蛍光体のシートに一旦記録し、この蓄積性蛍光体シートをレーザ光等の励起光で走査して輝尽発光光を発生させ、これにより得られた輝尽発光光を光電的に読み取って画像信号を得る。
【0004】
そして、この画像信号に基づき写真感光材料等の記録材料、CRT等の表示装置に被写体の放射線画像を可視像として出力させる放射線画像情報記録再生システムが提案されている(例えば、特許文献1、2を参照。)。
【0005】
また、近年においては、半導体のセンサを使用してX線画像を撮影するデジタルX線撮影装置を用いたシステムが開発されている。これらのシステムは、従来の銀塩写真を用いる放射線写真システムと比較して極めて広い放射線露出域にわたって画像を記録しうるという実用的な利点を有している。
【0006】
すなわち、非常に広いダイナミックレンジのX線を光電変換手段により読み取って電気信号に変換し、この電気信号を用いて写真感光材料等の記録材料、CRT等の表示装置に放射線画像を可視像として出力させることによって、放射線露光量の変動に影響されない放射線画像を得ることができる。
【0007】
【特許文献1】
特開昭55−12429号公報
【特許文献2】
特開昭56−11395号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のフィルム、スクリーンシステムにおいては、透過X線量が十分でない場合は、フィルムに十分な黒化が得られないので、X線量が不足していることを一目で判断できる。また、透過X線量が多すぎる場合においては、フィルムが黒くなり過ぎるので、X線量が多すぎることも一目で判断できる。
【0009】
しかし、上述したデジタルX線撮影装置においては、透過したX線量に関係なく部位に最適な画像処理が自動的に行われるため、出力される画像の濃淡で、X線量が多かったか、それとも少なかったのかを判断することができない。
【0010】
また、従来のフィルム、スクリーンシステムを用いて一般撮影を行った際に被写体が受ける被曝線量については、施設または撮影者によってかなりばらつきがあると言われている。画像処理によって自動的に画像を調整する機能があるデジタルX線撮影装置においては、施設または撮影者によって、フィルム、スクリーンシステム以上に被曝線量にばらつきが生じるある場合がある。
【0011】
本発明は上述の問題点に鑑みてなされたものであり、可及的に一定のX線量でX線撮影を行えるようにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明のX線画像撮影装置は、被写体の撮影に要したX線量を検出する検出手段と、上記検出手段で検出されたX線量の統計値を算出する統計手段と上記統計手段で算出された統計値を表示する表示手段とを具備することを特徴とする。
本発明は上記技術手段を有するので、被写体の撮影に要したX線量の統計値を撮影後、もしくは撮影前に表示することにより、被写体の撮影に要したX線量の実績を、撮影者に対して認識させるようにし、施設または撮影者によって、撮影に使用するX線量にばらつきが生じてしまうことを可及的に少なくする。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
次に、図面を参照しながら、本発明の第1の実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態が適用されるX線画像撮影装置のシステム構成の一例を示す図である。この図中の矢印は、情報及びコマンドの流れを示している。
【0014】
図1において、このX線撮影装置は、立位センサユニット101と、臥位センサユニット102と、X線発生手段103と、X線管球104と、検出手段105と、システム制御部106と、表示手段107とを備えて構成されている。
【0015】
また、108はネットワークであり、ここでは図示しないHIS/RISのサーバーとつながっている。
106は、システム制御部であり、立位センサユニット101、臥位センサユニット102、X線発生手段103、及び撮影シーケンスの制御を行っている。
【0016】
101は立位センサユニットである。102は臥位センサユニットである。これら立体センサユニット101と臥位センサユニット102は、それぞれ被写者Sを透過したX線量に相当する電荷を、AD変換して電子画像としてシステム制御部106に転送する。なお、以下の説明では、被写体Sを必要に応じて患者と称する。
【0017】
上記HIS/RISのサーバーから送られてくる患者情報は、撮影リスト受信手段109によって、システム制御部106に取り込まれる。検出手段105で検出されたX線量は統計手段110に送られる。統計手段110は、システム制御部106からの患者情報や撮影条件情報をもとに、X線量の統計値を算出する。
【0018】
表示手段107は、X線発生手段103や、X線撮影に関わる設定のための操作を撮影者に行わせるようにするとともに、患者(被写体S)の氏名、性別、年齢などからなる患者情報や、撮影画像や、X線量のヒストグラムなどをX線量把握用画面内に表示する。
【0019】
図2に表示手段107に表示されるX線量把握用画面の詳細を示す。
この表示手段107には、例えば、液晶ディスプレイとアナログ抵抗膜式タッチセンサーシートとにより構成されたタッチパネルを適用する。この表示手段107は、撮影された画像(撮影画像)201を、上記X線量把握用画面内に、撮影後に表示する。実際に撮影したときの撮影条件も、X線発生手段103からの撮影条件情報に従って撮影条件表示領域202に表示する。ヒストグラム表示領域203には、例えば、撮影条件別、部位別、性別別、年齢別に算出されたX線量のヒストグラムを表示する。本例では、部位が胸部正面、性別が男性、年齢が成人というカテゴリのヒストグラムを表示している。
【0020】
なお、図1では、X線管球104と被写体Sとの間に、検出手段105がある例を示しているが、図3に示すように立位センサユニット101、及び臥位センサユニット102内の散乱線除去グリッド301と、被写体Sを透過したX線量を電荷に変換するセンサプレート302との間に検出手段305を配置し、被写体Sを透過したX線量を検出手段305により検出してもよい。もしくは、センサプレート302でAD変換された画像情報をもとに、照射されたX線量を推定してもよい。
【0021】
図4は、ヒストグラム表示領域203の部分を拡大して示したものである。
図4において、縦軸401は撮影に使用されたX線量の頻度を表し、横軸402は例えば表面線量を示している。線量は照射線量を示してもよいし、線量の目安となる相対的な値でもよい。
【0022】
また、実際に撮影に使用された(今回の撮影で使用された)X線量を縦線403で示している。撮影者は、ヒストグラム全体における相対位置から、今回の撮影で使用されたX線量がどの程度であったのかを確認することができる。図4の例では、ヒストグラムの最も頻度の高いX線量よりも、多いX線量で撮影が行われたことを一目で確認することができる。
【0023】
以上のような本実施の形態のX線画像撮影装置における処理の一例を図7のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、最初のステップS71において、システム制御部106は、撮影者の操作に基づいて、図2に示したX線量把握用画面を、表示手段7に表示させるようにする。ただし、ここでは、デフォルトの内容のみを表示し、撮影条件表示領域202と、ヒストグラム表示領域203と、患者情報表示領域204には具体的な内容を表示しない。また、撮影画像201も表示しない。
【0024】
次に、ステップS2において、システム制御部106は、X線発生手段103の設定内容に基づく撮影条件情報を取得する。
【0025】
次に、ステップS3において、システム制御部106は、患者選択用の画面を表示手段107に表示する。そして、表示した患者選択用画面の中から撮影しようとしている患者(被写体S)が撮影者により選択されるまで待機し、選択されるとステップS4に進む。
【0026】
次に、ステップS4において、システム制御部106は、ステップS3で取得した患者(被写体S)に関する患者情報を、上記HIS/RISのサーバーから取得する。
【0027】
次に、ステップS5において、システム制御部106は、ステップS4で取得した患者情報を、上記X線量把握用画面の患者情報表示領域204に表示させる。
次に、ステップS6において、システム制御部106は、上記X線量把握用画面に表示されている撮影部位ボタンの操作に基づいて、撮影者により撮影部位が選択されるまで待機し、選択されるとステップS7に進む。図2では、胸部正面を選択するための撮影部位ボタン205が押された例を示している。
【0028】
次に、ステップS7において、システム制御部106は、撮影者からの指示に従って、ステップS1で取得した撮影条件情報に基づく量のX線が発生するようにX線発生手段103を制御する。これにより、X線管球104から患者(被写体S)に向けてX線が照射される。
【0029】
次に、ステップS8において、立体センサユニット101または臥位センサユニット102は、患者(被写体S)を透過したX線量に基づいて電子画像を形成し、システム制御部106に転送する。
【0030】
次に、ステップS9において、検出手段5は、照射されたX線量を検出する。
なお、ステップS8とステップS9の処理の順番は、逆であってもよい。
【0031】
次に、ステップS10において、統計手段110は、ステップS2で取得された撮影条件情報と、ステップS4で取得された患者情報と、ステップS6で選択された撮影部位に関する情報とに基づいて、X線量のヒストグラムを作成する。
【0032】
次に、ステップS11において、システム制御部106は、ステップS5で転送された電子画像(撮像画像)201を、上記X線量把握用画面の所定の領域に表示させる。また、ステップS10で作成されたヒストグラムを、上記X線量把握用画面のヒストグラム表示領域203に表示させる。さらに、ステップS2で取得した撮影条件と、ステップS6で選択された撮影部位とを、上記X線量把握用画面の撮影条件表示領域202に表示させる。
【0033】
以上のように本実施の形態では、被写体S(患者)の撮影後に、撮影に使用したX線量を反映させたヒストグラムを作成して表示するようにしたので、撮影者は、撮影に使用したX線量が、過去の撮影に使用されたX線量に比べ、どの程度のものであるかを、ヒストグラム全体における相対位置から一目で確認することができるようになるとともに、使用頻度の高いX線量を容易に認識することができる。これにより、撮影者や施設などによって、使用するX線量にばらつきが生じてしまうことを可及的に防止することができ、可及的に一定のX線量で撮影を行うことができる。
【0034】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態の説明において、上述した第1の実施の形態と同一の部分については、図1〜図4に付した符号と同一の符号を付すなどして詳細な説明を省略する。
【0035】
上述した第1の実施の形態では、「撮影の後に」実際に撮影に使用されたX線量をヒストグラムにより表示するX線撮影装置を示したが、本実施の形態では、「撮影する前」に、上述したヒストグラムを表示し、表示したヒストグラムを参考に、撮影条件を決定するようにする。
図5に、本実施の形態におけるX線量把握用画面の詳細を示す。
撮影する患者(被写体S)の氏名、性別、年齢などの患者情報が、上記HIS/RISのサーバーから送られて、撮影リスト受信手段109によって、システム制御部106に取り込まれる。
【0036】
上記患者情報が入力されると、表示手段107に表示されるX線量把握用画面上の患者情報表示領域204に、その情報が表示される。撮影者が撮影部位ボタン(胸部正面を選択するための撮影部位ボタン205など)を押して、撮影部位を決定すると、部位、性別、年齢毎に算出されたヒストグラムがヒストグラム表示領域203内に表示される。
【0037】
また、ヒストグラムにおける最も撮影頻度の高いX線量のところに縦線502が表示され、そのX線量で撮影された際に設定された管電圧、管電流、曝射時間などの撮影条件が自動的にセットされる。
【0038】
そして、撮影者がX線量調整ボタン503を押すことによって、ヒストグラム表示領域203内に表示された縦線502の位置が左右に動き、それに同期して上記自動的にセットされた撮影条件(例えば管電流や曝射時間)がセットし直される。
【0039】
このようにすることにより、撮影者は、患者(被写体S)の体格とヒストグラムとを参考にしながら、撮影に使用するX線量の増減を決めることができ、撮影条件を個人の記憶に頼らずに決定することができるようになる。
【0040】
以上のような本実施の形態のX線画像撮影装置における処理の一例を図8のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、最初のステップS21において、システム制御部106は、撮影者の操作に基づいて、図5に示したX線量把握用画面を、表示手段7に表示させるようにする。ただし、ここでは、図7のステップS1と同様に、デフォルトのX線量把握用画面を表示する。
【0041】
次にステップS22において、システム制御部106は、図7のステップS3と同様に、撮影しようとしている患者(被写体S)が撮影者により選択されるまで待機し、選択されるとステップS23に進む。
【0042】
次に、ステップS23において、システム制御部106は、図7のステップS4と同様に、ステップS22で取得した患者(被写体S)に関する患者情報を取得する。
【0043】
次に、ステップS24において、システム制御部106は、ステップS22で取得した患者情報を、上記X線量把握用画面の患者情報表示領域204に表示させる。
【0044】
次に、ステップS25において、システム制御部106は、上記X線量把握用画面に表示されている撮影部位ボタンの操作に基づいて、撮影者により撮影部位が選択されるまで待機し、選択されるとステップS26に進む。図5では、胸部正面を選択するための撮影部位ボタン205が押された例を示している。
【0045】
そして、ステップS26において、システム制御部106は、ステップS22で取得した患者情報と、ステップS25で撮影者により選択された撮影部位とに基づく条件に最も合うヒストグラムを選択し、上記X線量把握用画面のヒストグラム表示領域203に表示させる。このとき、上記ヒストグラムにおける最も頻度の高いX線量のところに縦線502を表示する。
【0046】
次に、ステップS27において、システム制御部106は、ステップS25で選択された撮影部位と、その撮影部位における最大頻度の撮影条件とを、上記X線量把握用画面の撮影条件表示領域202に表示させる。そして、表示した撮影条件をX線発生手段103にセットする。
【0047】
次に、ステップS28において、システム制御部106は、上記X線量把握用画面のX線量調整ボタン503の操作に基づいて、撮影者により撮影条件が変更されたか否かを判定する。
【0048】
この判定の結果、撮影条件が変更された場合には、ステップS29に進み、システム制御部106は、ステップS27でセットした撮影条件を変更するとともに、表示した撮影条件を変更する。
一方、撮影条件が変更されない場合には、ステップS29の処理を省略してステップS30に進む。
【0049】
そして、ステップS30において、システム制御部106は、操作者からの指示に従って、ステップS27またはステップS29でセットした撮影条件に基づく量のX線が発生するようにX線発生手段103を制御する。これにより、X線管球104から患者(被写体S)に向けてX線が照射される。
【0050】
次に、ステップS31において、立体センサユニット101または臥位センサユニット102は、患者(被写体S)を透過したX線量に基づいて電子画像を形成し、システム制御部106に転送する。
【0051】
次に、ステップS32において、検出手段5は、照射されたX線量を検出する。
なお、ステップS31とステップS32の処理の順番は、逆であってもよい。
【0052】
次に、ステップS33において、統計手段110は、ステップS27またはステップS29でセットされた撮影条件に関する情報(撮影条件情報)と、ステップS23で取得された患者情報と、ステップS25で選択された撮影部位に関する情報とに基づいて、X線量のヒストグラムを作成する。
【0053】
次に、ステップS34において、システム制御部106は、ステップS31で転送された電子画像(撮影画像)201を、上記X線量把握用画面の所定の領域に表示させる。
【0054】
以上のように本実施の形態では、撮影前に、撮影しようとする患者(被写体S)に最も適したX線量のヒストグラムを表示するようにしたので、撮影者は、過去の実績に基づいて、使用するX線量(の増減)を決めることができる。したがって、上述した第1の実施の形態の効果に加え、個人の記憶に頼らなくても最適な撮影条件を決定することができ、患者(被写体S)の被曝線量を可及的に低減させることができる。
【0055】
また、ヒストグラムにおける最も頻度の高いX線量となるように、撮影条件を自動的にセットするようにしたので、撮影者の操作負担を可及的に軽減させることができる。
【0056】
なお、図8のフローチャートにおいて、ステップS23で作成したヒストグラムを表示し、最新のヒストグラムを撮影直後に操作者に把握させるようにしてもよい。
【0057】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態の説明において、上述した第1または第2の実施の形態と同一の部分については、図1〜図5に付した符号と同一の符号を付すなどして詳細な説明を省略する。
【0058】
図6に、本実施の形態が適用されるX線撮影システムの構成の一例を示す。
図6に示すように、本実施の形態におけるX線撮影システムでは、複数のX線画像撮影装置601〜603がインターネット605を介して相互に接続されている。
【0059】
そして、それぞれのX線画像撮影装置601〜603で被写体Sが撮影された際には、その撮影に使用したX線量や、撮影条件、並びに撮影した患者(被写体S)に関する患者情報などの情報をすべて、統計処理用のパソコン604に送る。
【0060】
この統計処理用のパソコン604は、全ての撮影に対してX線量に関する統計処理を行い、上述したヒストグラムなどのX線量に関する統計値(統計情報)を作成する。各X線画像撮影装置601〜603は、撮影者などの指示に基づいて、統計処理用のパソコン604により作成された統計情報を取得する。
【0061】
これにより、各X線画像撮影装置601〜603を操作する撮影者は、統計処理用のパソコン604により作成されたヒストグラムなどの統計情報を、上述したように撮影後に確認することができる。また、撮影前に上記統計情報を取得した場合には、撮影条件を設定する際に上記統計情報を参照することができる。
【0062】
以上のように本実施の形態では、複数のX線画像撮影装置601〜603における実績に基づいて、X線量のヒストグラムを作成し、この作成したヒストグラムを複数のX線画像撮影装置601〜603で共有するようにしたので、より多くの撮影実績に基づくヒストグラムを作成することができ、ヒストグラムの信頼性をより向上させることができる。これにより、各X線画像撮影装置601〜603は、より安定した撮影を行うことができる。
【0063】
なお、図6に示したX線画像撮影装置601〜603と統計処理用のパソコン604との接続形態は、院内にとどまらない。例えば、異なる病院に設置されているX線画像撮影装置601〜603を、インターネット605を介して接続し、異なる病院間で上述した情報(ヒストグラム)を共有してもかまわない。
【0064】
また、上述した第1〜第3の実施の形態では、照射線量もしくは吸収線量の統計値を撮影者に示す場合を例に挙げて説明したが、センサプレート302の出力を利用したシステム感度などとよばれるX線画像撮影装置が定義した相対的な線量の統計値を撮影者に示す構成であってもかまわない。
【0065】
(本発明の他の実施形態)
上述した実施形態の機能を実現するべく各種のデバイスを動作させるように、該各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータに対し、前記実施形態の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)に格納されたプログラムに従って前記各種デバイスを動作させることによって実施したものも、本発明の範疇に含まれる。
【0066】
また、この場合、前記ソフトウェアのプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、およびそのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えば、かかるプログラムコードを格納した記録媒体は本発明を構成する。かかるプログラムコードを記憶する記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0067】
また、コンピュータが供給されたプログラムコードを実行することにより、上述の実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して上述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれることは言うまでもない。
【0068】
さらに、供給されたプログラムコードがコンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれることは言うまでもない。
【0069】
本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
(実施態様1) 被写体の撮影に要したX線量を検出する検出手段と、
上記検出手段で検出されたX線量の統計値を算出する統計手段と
上記統計手段で算出された統計値を表示する表示手段とを具備することを特徴とするX線画像撮影装置。
【0070】
(実施態様2) 上記検出手段は、上記被写体に照射されたX線量を検出することを特徴とする実施態様1に記載のX線画像撮影装置。
【0071】
(実施態様3) 上記検出手段は、上記被写体を透過したX線量を検出することを特徴とする実施態様1に記載のX線画像撮影装置。
【0072】
(実施態様4) 上記統計手段は、撮影条件毎に上記X線量の統計値を算出することを特徴とする実施態様1〜3の何れか1態様に記載のX線画像撮影装置。
【0073】
(実施態様5) 上記統計手段は、上記被写体の部位毎に上記X線量の統計値を算出することを特徴とする実施態様1〜4の何れか1態様に記載のX線画像撮影装置。
【0074】
(実施態様6) 上記統計手段は、上記被写体の性別毎に上記X線量の統計値を算出することを特徴とする実施態様1〜5の何れか1態様に記載のX線画像撮影装置。
【0075】
(実施態様7) 上記統計手段は、上記被写体の年齢毎もしくは年齢層毎に上記X線量の統計値を算出することを特徴とする実施態様1〜6の何れか1態様に記載のX線画像撮影装置。
【0076】
(実施態様8) 上記統計値は、ヒストグラムであることを特徴とする実施態様1〜7の何れか1態様に記載のX線画像撮影装置。
【0077】
(実施態様9) 上記表示手段は、実際の撮影に要したX線量を、上記ヒストグラム上に表示することを特徴とする実施態様8に記載のX線画像撮影装置。
【0078】
(実施態様10) 被写体の撮影に要したX線量の統計値を、撮影条件別に算出する統計手段と、
上記統計手段で算出されたX線量の統計値と、撮影のために設定された撮影条件とをもとに、撮影に要するX線量を撮影前に推定するX線量推定手段と、
上記X線量推定手段で推定されたX線量を表示する表示手段とを具備することを特徴とするX線画像撮影装置。
【0079】
(実施態様11) 被写体の撮影に要したX線量の統計値を、撮影条件別に算出する統計手段と
上記統計手段で算出されたX線量の統計値と、撮影のために設定された撮影条件とをもとに、撮影に要するX線量を撮影前に推定するX線量推定手段と、
上記X線量推定手段で推定されたX線量と、上記統計手段で算出されたX線量の統計値とを表示する表示手段とを具備することを特徴とするX線画像撮影装置。
【0080】
(実施態様12) ネットワーク上に接続された複数のX線画像撮影装置における撮影で要したX線量の統計値を算出する統計手段と、
上記統計手段で算出された統計値を表示する表示手段とを具備することを特徴とするX線画像撮影装置。
【0081】
(実施態様13) 上記統計値は、ヒストグラムであることを特徴とする実施態様10〜12の何れか1態様に記載のX線画像撮影装置。
【0082】
(実施態様14) 上記表示手段は、実際の撮影に要したX線量を、上記ヒストグラム上に、撮影後に表示することを特徴とする実施態様13に記載のX線画像撮影装置。
【0083】
(実施態様15) 被写体の撮影に要したX線量を検出する検出処理と、
上記検出処理で検出されたX線量の統計値を算出する統計処理と
上記統計処理で算出された統計値を表示する表示処理とを含むことを特徴とするX線量表示方法。
【0084】
(実施態様16) 上記検出処理は、上記被写体に照射されたX線量を検出することを特徴とする実施態様15に記載のX線量表示方法。
【0085】
(実施態様17) 上記検出処理は、上記被写体を透過したX線量を検出することを特徴とする実施態様15に記載のX線量表示方法。
【0086】
(実施態様18) 上記統計処理は、撮影条件毎に上記X線量の統計値を算出することを特徴とする実施態様15〜17の何れか1態様に記載のX線量表示方法。
【0087】
(実施態様19) 上記統計処理は、上記被写体の部位毎に上記X線量の統計値を算出することを特徴とする実施態様15〜18の何れか1態様に記載のX線量表示方法。
【0088】
(実施態様20) 上記統計処理は、上記被写体の性別毎に上記X線量の統計値を算出することを特徴とする実施態様15〜19の何れか1態様に記載のX線量表示方法。
【0089】
(実施態様21) 上記統計処理は、上記被写体の年齢毎もしくは年齢層毎に上記X線量の統計値を算出することを特徴とする実施態様15〜20の何れか1態様に記載のX線量表示方法。
【0090】
(実施態様22) 上記統計値は、ヒストグラムであることを特徴とする実施態様15〜21の何れか1態様に記載のX線量表示方法。
【0091】
(実施態様23) 上記表示処理は、実際の撮影に要したX線量を、上記ヒストグラム上に表示することを特徴とする実施態様22に記載のX線量表示方法。
【0092】
(実施態様24) 被写体の撮影に要したX線量の統計値を、撮影条件別に算出する統計処理と、
上記統計処理で算出されたX線量の統計値と、撮影のために設定された撮影条件とをもとに、撮影に要するX線量を撮影前に推定するX線量推定処理と、
上記X線量推定処理で推定されたX線量を表示する表示処理とを含むことを特徴とするX線量表示方法。
【0093】
(実施態様25) 被写体の撮影に要したX線量の統計値を、撮影条件別に算出する統計処理と
上記統計処理で算出されたX線量の統計値と、撮影のために設定された撮影条件とをもとに、撮影に要するX線量を撮影前に推定するX線量推定処理と、
上記X線量推定処理で推定されたX線量と、上記統計処理で算出されたX線量の統計値とを表示する表示処理とを含むことを特徴とするX線量表示方法。
【0094】
(実施態様26) 複数のX線画像撮影装置における撮影で要したX線量の統計値を算出する統計処理と、
上記統計処理で算出された統計値を表示する表示処理とを含むことを特徴とするX線量表示方法。
【0095】
(実施態様27) 上記統計値は、ヒストグラムであることを特徴とする実施態様24〜26の何れか1態様に記載のX線量表示方法。
【0096】
(実施態様28) 上記表示処理は、実際の撮影に要したX線量を、上記ヒストグラム上に、撮影後に表示することを特徴とする実施態様27に記載のX線量表示方法。
【0097】
(実施態様29) 被写体の撮影に要したX線量を検出する検出処理と、
上記検出処理で検出されたX線量の統計値を算出する統計処理と
上記統計処理で算出された統計値を表示する表示処理とを含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【0098】
(実施態様30) 被写体の撮影に要したX線量の統計値を、撮影条件別に算出する統計処理と、
上記統計処理で算出されたX線量の統計値と、撮影のために設定された撮影条件とをもとに、撮影に要するX線量を撮影前に推定するX線量推定処理と、
上記X線量推定処理で推定されたX線量を表示する表示処理とを含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【0099】
(実施態様31) 被写体の撮影に要したX線量の統計値を、撮影条件別に算出する統計処理と
上記統計処理で算出されたX線量の統計値と、撮影のために設定された撮影条件とをもとに、撮影に要するX線量を撮影前に推定するX線量推定処理と、
上記X線量推定処理で推定されたX線量と、上記統計処理で算出されたX線量の統計値とを表示する表示処理とを含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【0100】
(実施態様32) 複数のX線画像撮影装置における撮影で要したX線量の統計値を算出する統計処理と、
上記統計処理で算出された統計値を表示する表示処理とを含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【0101】
(実施態様33) 上記実施態様29〜32の何れか1態様に記載のコンピュータプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0102】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、被写体の撮影に要したX線量の統計値を算出して表示するようにしたので、被写体の撮影に要したX線量の実績を、撮影者に対して認識させるようにすることができる。これにより、施設または撮影者によって、撮影に使用するX線量にばらつきが生じてしまうことを可及的に少なくすることができ、可及的に一定のX線量で撮影を行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示し、X線画像撮影装置のシステム構成の一例を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示し、X線量把握用画面の詳細を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態を示し、検出手段の他の例を示した図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態を示し、X線量把握用画面のヒストグラム表示領域の部分を拡大して示した図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示し、X線量把握用画面の詳細を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態を示し、X線撮影システムの構成の一例を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態を示し、X線画像撮影装置における処理の一例を説明するフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施の形態を示し、X線画像撮影装置における処理の一例を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
101 立体センサユニット
102 臥位センサユニット
103 X線発生手段
104 X線管球
105 検出手段
106 システム制御部
107 表示手段
108 ネットワーク
109 撮影リスト受信手段
110 統計手段
210 撮影画像
202 撮影条件表示領域
203 ヒストグラム表示領域
204 患者情報表示領域
205 撮影部位ボタン
503 X線量調整ボタン
S 被写体(患者)

Claims (1)

  1. 被写体の撮影に要したX線量を検出する検出手段と、
    上記検出手段で検出されたX線量の統計値を算出する統計手段と
    上記統計手段で算出された統計値を表示する表示手段とを具備することを特徴とするX線画像撮影装置。
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