図1を参照して、この実施例の医療システムは、医療施設内に設けられた院内LAN100と、院内LAN100によって互いに接続されたHISサーバ20,RISサーバ30,コンソール50,検像サーバ70,PACS90とを備える。HIS端末10はHISサーバ20に接続され、放射線科情報端末(以下、単に「RIS端末」という。)40はRISサーバ30に接続され、放射線撮影装置(以下、単に「撮影装置」と言う。)60はコンソール50に接続され、検像端末(「放射線撮影支援装置」と呼んでもよい。)80は検像サーバ70に接続される。
このうち、RISサーバ30,RIS端末40,コンソール50および撮影装置60は、放射線科に設けられる。また、RIS端末40,コンソール50および検像端末80は、放射線撮影支援システムを構成する。
RIS端末40は、図2に示すように構成される。図2によれば、バスBS4には、通信I/F40cs,CPU40pr,キーボード/マウス40km,モニタ40mt,DRAM40mmおよびHDD40drが接続される。RISサーバ30とは通信I/F40csによって接続され、RISサーバ30とのやり取りは通信I/F40csを介して実行される。
検像端末80もまた、図2に示すように構成される。バスBS8には、通信I/F80cs,CPU80pr,キーボード/マウス80km,モニタ80mt,DRAM80mmおよびHDD80drが接続される。検像サーバ70とは通信I/F80csによって接続され、RISサーバ30とのやり取りは通信I/F80csを介して実行される。
RISサーバ30は、図3に示すように構成される。図3によれば、バスBS3には、通信I/F30cn,CPU30pr,DRAM30mm,通信I/F30ctおよびHDD30drが接続される。院内LAN100とは通信I/F30cnによって接続され、RIS端末40とは通信I/F30ctによって接続される。したがって、院内LAN100とのやり取りは通信I/F30cnを介して実行され、RIS端末40とのやり取りは通信I/F30ctを介して実行される。なお、HDD30drには、データベースDB1が設けられる。
検像サーバ70もまた、図3に示すように構成される。バスBS7には、通信I/F70cn,CPU70pr,DRAM70mm,通信I/F70ctおよびHDD70drが接続される。院内LAN100とは通信I/F70cnによって接続され、検像端末80とは通信I/F70ctによって接続される。したがって、院内LAN100とのやり取りは通信I/F70cnを介して実行され、検像端末80とのやり取りは通信I/F70ctを介して実行される。なお、HDD70drには、図5,図6および図7にそれぞれ示すレジスタRGST1,RGST2およびRGST3が設けられる。
コンソール50は、図4に示すように構成される。図4によれば、バスBS5には、通信I/F50cn,CPU50pr,キーボード/マウス50km,モニタ50mt,DRAM50mm,HDD50drおよび通信I/F50cmが接続される。院内LAN100とは通信I/F50cnによって接続され、撮影装置60とは通信I/F50cmによって接続される。したがって、院内LAN100とのやり取りは通信I/F50cnを介して実行され、撮影装置60とのやり取りは通信I/F50cmを介して実行される。
図5を参照して、レジスタRGST1は、後述する統計グラフを作成する際に参照される集計設定を登録するためのレジスタであり、検査部位,検査目的,プロトコル名,シリーズ名,単純・造影の区別,撮影装置の種別,検査日付の範囲,年齢の範囲,体重の範囲を項目として有する。
図6を参照して、レジスタRGST2は、DRR情報を検査部位毎に登録するためのレジスタである。ここで、検査部位としては、“頭部”,“胸部”,“胸腹部”,“腹部”,“肝臓ダイナミック”,“冠動脈”,“小児頭部”,“小児胸部”,“小児腹部”が想定される。また、DRR情報は患者が被ばくする放射線量の推奨範囲を示す情報であり、推奨範囲の上方値および下方値は“mGy”を単位とするSSDE値で表現される。
上方値および下方値は、Dw値が14cm以下の範囲,Dw値が15cm〜19cm未満の範囲,Dw値が20cm〜24cm未満の範囲,Dw値が25cm〜29cm未満の範囲,Dw値が30cm以上の範囲の各々に割り当てられる。なお、Dw値は、患者の体格に相関する係数であり、撮影装置60の予備撮影(後述)によって検出される。
図7を参照して、レジスタRGST3は、後述する検査情報シートの原因・対策欄に記載されたコメントを登録するためのレジスタである。コメントは、検査情報シートに記載された患者と同じ患者を対象として次回の放射線撮影を行う際の注意事項であり、検査情報シートのIDとともにレジスタRGST3に登録される。
RISサーバ30に設けられたCPU30prは、図19〜図20に示すフロー図に従う処理を実行し、RIS端末40に設けられたCPU40prは、図21〜図23に示すフロー図に従う処理を実行する。また、コンソール50に設けられたCPU50prは、図24〜図25に示すフロー図に従う処理を実行し、検像端末80に設けられたCPU80prは、図26〜図36に示すフロー図に従う処理を実行する。
図19〜図20に示すフロー図に対応する制御プログラムはHDD305に記憶され、図21〜図23に示すフロー図に対応する制御プログラムはHDD406に記憶され、図24〜図25に示すフロー図に対応する制御プログラムはHDD506に記憶され、図26〜図36に示すフロー図に対応する制御プログラムはHDD806に記憶される。以下では、可能な限り患者の受診の流れに沿って各フロー図の処理を説明する。
主治医は、医療施設を訪れた患者を診断し、HIS端末10を操作して検査オーダを作成する。HISサーバ20は、主治医によって作成された検査オーダを院内LAN100を介してRISサーバ30に通知する。図19に示すステップS1では、こうして通知された検査オーダが受信されたか否かを判別する。
判別結果がNOであればそのままステップS5に進み、判別結果がYESであればステップS3で以下の処理を実行してからステップS5に進む。つまり、ステップS3では、通知された検査オーダに基づいて検査情報シートを作成し、作成された検査情報シートをHDD30drに設けられたデータベースDB1に保存する。
検査情報シートには、患者情報(患者名,性別,生年月日,検査日付,外来/入院の区別,身長,体重など)の他に、撮影情報(検査部位,検査目的,プロトコル名,シリーズ名,単純・造影の区別,撮影装置の種別,撮影条件,Dw値,撮影線量)が記載される。
ここで、撮影条件は、管電圧,管電流,ヘリカルピッチ,ローテーションタイムによって定義される。また、撮影線量は、放射線撮影によって患者が被ばくした放射線量に相当し、上述した“SSDE”と同義である。ただし、ステップS3の処理の時点では、撮影条件,Dw値および撮影線量は未定とされ、検査情報シートのステータスは“受付待ち”を示す。
主治医の診断を受けた患者は放射線科に移動し、放射線撮影を受けることを放射線科の撮影技師に伝える。すると、撮影技師は、RIS端末40のキーボード/マウス40kmを用いて検査情報シート表示操作を行う。図21に示すステップS31では、この操作が行われたか否かを繰り返し判別する。判別結果がNOからYESに更新されるとステップS33に進み、シート転送要求をRISサーバ30に向けて発行する。
図19に戻って、ステップS5では、こうして発行されたシート転送要求を受信したか否かを判別する。判別結果がYESであればステップS7に進み、ステータスが“受付待ち”を示す検査情報シートをデータベースDB1から探索する。ステップS9では探索結果が“探知”を示すか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS1に戻る一方、判別結果がYESであればステップS11に進む。ステップS11では、探知した検査情報シートをRIS端末40に転送する。
図21を参照して、ステップS35ではRISサーバ30から検査情報シートを受信したか否かを判別し、ステップS37ではタイムアウトが生じたか否かを判別する。ステップS35の判別結果およびステップS37の判別結果のいずれもがNOであればステップS35に戻り、ステップS37の判別結果がYESであればステップS31に戻り、ステップS35の判別結果がYESであればステップS39に進む。
ステップS39では、検査情報シート画面をDRAM40mmに展開する。展開された検査情報シート画面は、モニタ40mtによって読み出されかつ表示される。検査情報シート画面にはRISサーバ30から受信した検査情報シートの記載が反映され、図8に示す要領でモニタ40mtに表示される。
ステップS41では、受信した検査情報シートのステータスを“受付済み”に変更する。ステップS43では、RISサーバ30を通して検像サーバ70にアクセスし、今回放射線撮影を受ける患者に対する前回の放射線撮影時に作成された検査情報シートをHDD70drから探索する。なお、このときのRISサーバ30の処理は、図20に示すステップS29で実行される。
ステップS45では探索結果が“探知”を示すか否かを判別し、判別結果がNOであればそのままステップS59に進む一方、判別結果がYESであればステップS47〜S57で以下の処理を実行してからステップS59に進む。
なお、以下の処理で参照されるレジスタRGST1〜RGST3は検像サーバ70のHDD70drに設けられるため、レジスタRGST1〜RGST3へのアクセスは、RISサーバ30を通して実行される。このときのRISサーバ30の処理も、図20に示すステップS29で実行される。
ステップS47ではレジスタRGST1から集計設定を検出し、ステップS49ではRGST2からDRR情報を検出する。また、ステップS51では、ステップS43の処理によって探知した検査情報シートから患者情報および撮影情報を検出する。ステップS53では、こうして検出された集計設定,DRR情報,患者情報および撮影情報に基づいて検査ガイドEG1を作成し、作成した検査ガイドEG1をDRAM40mm上の検査情報シート画面に上書きする。この結果、検査ガイドEG1がモニタ40mtに追加表示される。
図9を参照して、検査ガイドEG1は上下左右に区分された4つの欄によって形成される。集計設定は、右上欄において文字で表現される。DRR情報は、左上欄においてグラフ(横軸:Dw値,縦軸:SSDE値)で表現されるとともに、右下欄において文字で表現される。患者情報および撮影情報は、左下欄に文字で表現される。
より詳しくは、右上欄には、集計設定のうち“検査部位”,“年齢の範囲”,“プロトコル名”,“単純/造影の区別”および“撮影装置の種別”が記載される。また、右下欄には、Dw値とDRR情報との対応関係が記載される。DRR情報を定義する上方値および下方値は、集計設定のうちの“検査部位”の項目に対応する。
左下欄には、前回の放射線撮影時に検出されたDw値,前回の撮影線量(前回の放射線撮影時に患者が被ばくした放射線量),前回の撮影条件(管電圧,管電流,ヘリカルピッチ,ローテーションタイム)および前回の放射線撮影時の患者情報(検査日付,年齢)が記載される。左上欄には、右下欄に記載されたDw値とDRR情報との対応関係を表すグラフが描画され、さらに前回の放射線撮影時のDw値および撮影線量に相当する座標に星印が描画される。
図22に戻って、ステップS55では、ステップS43の処理によって探知した検査情報シートのIDがレジスタRGST3に記載されているか否かを判別する。上述のとおり、レジスタRGST3には、検査情報シートに付された原因・対策のコメントと同じコメントが検査情報シートのIDとともに記載される。したがって、ステップS55の処理は、探知した検査情報シートに原因・対策のコメントが付されているか否かを判別する処理に等しい。
ステップS55の判別結果がNOであればそのままステップS59に進み、ステップS55の判別結果がYESであればステップS57で以下の処理を実行してからステップS61に進む。つまり、ステップS57では、ステップS43の処理によって探知した検査情報シートのIDとともに記載されたコメントをレジスタRGST3から検出し、検出したコメントをDRAM40mm上の検査情報シート画面に上書きする。上書きされたコメントは検査ガイドEG1の一部をなし、モニタ40mtの表示は図9から図10に更新される。
撮影技師は、こうして表示された検査ガイドEG1を確認することで、どのような撮影条件で放射線撮影を実行するのが患者にとって最適であるかを判断することができる。
ステップS59ではキーボード/マウス40kmによって終了操作が行われたか否かを判別し、ステップS61ではキーボード/マウス40kmによって他の操作が行われたか否かを判別する。
ステップS59の判別結果およびステップS61の判別結果のいずれもがNOであれば、ステップS59に戻る。ステップS61の判別結果がYESであれば他の処理に進み、ステップS59の判別結果がYESであればステップS63に進む。
ステップS63では、検査情報シート画面をDRAM40mmから消去する。この結果、検査情報シート画面がモニタ40mtから消失する。ステップS65では、ステップS41の処理を施された検査情報シート(=ステータスが“受付済み”に変更された検査情報シート)を終了通知とともにRISサーバ30に転送する。転送が完了すると、ステップS31に戻る。
図19に示すステップS13では、こうして転送された終了通知を受信したか否かを繰り返し判別する。判別結果がNOからYESに更新されると、ステップS15に進み、終了通知とともに受信した検査情報シートをデータベースDB1に上書き保存する。ステップS15の処理が完了すると、ステップS1に戻る。
こうして検査オーダの受け付けが完了すると、撮影技師は、撮影装置60に患者を配置し、コンソール50と向き合う。図24を参照して、ステップS71ではシート転送要求をMWM方式でRISサーバ30に発行する。図20に示すステップS17では、コンソール50から発行されたシート転送要求を受信したか否かを判別する。判別結果がNOであればステップS29の処理を経てステップS1に戻る一方、判別結果がYESであればステップS19に進む。
ステップS19ではステータスが“受付済み”を示す検査情報シートをデータベースDB1から探索し、ステップS21では探索結果が“探知”を示すか否かを判別する。判別結果がNOであればステップS1に戻る一方、判別結果がYESであればステップS23に進む。ステップS23では、探知した検査情報シートをMWM方式でコンソール50に転送する。
ステップS73では検査情報シートをRISサーバ30から受信したか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS71に戻る一方、判別結果がYESであればステップS75に進む。ステップS75では、図11に示す線量情報画面をDRAM50mmに展開する。展開された線量情報画面は、モニタ50mtによって読み出されかつ表示される。
図11を参照して、線量情報画面の右欄には、予備撮影時の撮影条件を定義する管電圧,管電流,ヘリカルピッチおよびローテーションタイムが表示される。ただし、この時点では、Dw値および撮影線量は空欄とされ、線量情報画面の左欄もまた黒画像で塗り潰される。
ステップS77ではキーボード/マウス50kmによって予備撮影操作が行われたか否かを繰り返し判別し、判別結果がNOからYESに更新されるとステップS79で予備撮影を実行する。
ステップS81では、予備撮影によって得られた撮影画像に基づいてDw値を算出するとともに、デフォルトの撮影条件で放射線撮影を実行した場合に患者が被ばくする放射線量つまり撮影線量を算出する。ステップS83では、線量情報画面を更新する。更新後の線量情報画面には、予備撮影によって得られた撮影画像と、デフォルトの撮影条件を定義する管電圧,管電流,ヘリカルピッチおよびローテーションタイムと、ステップS81で算出されたDw値および撮影線量とが、線量情報画面に表示される。
ステップS85ではキーボード/マウス50kmによって撮影条件調整操作が行われたか否かを判別し、判別結果がNOであればそのままステップS91に進む一方、判別結果がYESであればステップS87で撮影条件を調整してからステップS89に進む。ステップS89では、線量情報画面に表示された管電圧,管電流,ヘリカルピッチおよびローテーションタイムを調整後の撮影条件を定義する数値に更新し、線量情報画面に表示された撮影線量を更新後の撮影条件とステップS81で算出されたDw値とに基づいて更新する。
ステップS91ではキーボード/マウス50kmによって撮影実行操作が行われたか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS85に戻る一方、判別結果がYESであればステップS93で放射線撮影を実行する。この結果、検査部位の断層を表す撮影画像が得られる。
ステップS95では、こうして得られた撮影画像を収めたDICOMファイルを作成する。ステップS97では、作成されたDICOMファイルを院内LAN100を介して検像サーバ70に転送する。転送されたDICOMファイルは、HDD70drに保存される。
ステップS99では、線量情報画面に表示された撮影条件,Dw値および撮影線量をステップS71の処理によって受信した検査情報シートに上書きする。ステップS101では、同じ検査情報シートのステータスを“検査済み”に更新する。
ステップS101の処理が完了すると、ステップS103で線量情報画面をDRAM50mmから消去する。この結果、線量情報画面がモニタ50mtから消失する。ステップS105では、終了通知をMPPS方式でRISサーバ30に転送する。ステップS107では、ステップS99およびS101の処理を施された検査情報シートを検像サーバ70に転送する。転送された検査情報シートは、検像サーバ70に設けられたHDD70drに保存される。ステップS107の処理が完了するとステップS71に戻る。
図20に示すステップS25では、こうして転送された終了通知を受信したか否かを繰り返し判別する。判別結果がNOからYESに更新されると、ステップS27に進み、データベースDB1上の対応する検査情報シートを消去する。ステップS27の処理が完了すると、ステップS1に戻る。
検像技師は、検像サーバ70に保存されたDICOMファイルを対象として検像作業を行うために検像端末80に向かう。図26を参照して、ステップS111では、図33に示すサブルーチンに従って基本画面をモニタ80mtに表示する。
図33に示すステップS11101では、基本画面の枠をDRAM80mmに展開する。展開された基本画面はモニタ80mtによって読み出され、図12に示す要領で表示される。図12によれば、複数の検査情報シートにそれぞれ対応する複数のカラム(識別情報欄)が基本画面の上段に表示され、「線量管理」ボタンが基本画面の右上に表示される。ただし、この時点では、基本画面の上段は空欄とされる。
ステップS11103では検像サーバ70に設けられたレジスタRGST2からDRR情報(=9つの検査部位の各々に対応する5つの上方値および5つの下方値)を取得し、ステップS11105では変数Kを“1”に設定する。
ステップS11107では検像サーバ70に設けられたHDD70drからK番目の検査情報シートを取得し、ステップS11109ではK番目のカラムを基本画面の上段に作成する。K番目のカラムはK番目の検査情報シートに対応するカラムであり、K番目の検査情報シートに記載された検査情報および撮影情報がK番目のカラム上に記載される。
ステップS11111では、K番目の検査情報シートから検査部位および撮影線量を検出する。ステップS11113では、ステップS11111で検出した検査部位に対応するDRR情報を特定し、ステップS11111で検出した撮影線量がDRR情報によって定義される推奨範囲外であるか否かを判別する。
判別結果がNOであればそのままステップS11117に進み、判別結果がYESであればステップS11115でアラートALTをK番目のカラムに多重表示してからステップS11117に進む。ステップS11115の処理の結果、推奨範囲を外れる放射線量の曝射を伴う放射線撮影に対応するカラムが“既定条件に合致するカラム”として検出され、検出されたカラムが視覚的に区別される。
ステップS11117では変数Kをインクリメントし、ステップS11119ではインクリメントされた変数Kが最大値Kmax(Kmax:HDD70drに保存された検査情報シートの総数)を上回るか否かを判別する。判別結果がNOであればステップS11107に戻り、判別結果がYESであれば上階層のルーチンに復帰する。
検像技師は、こうして表示された基本画面を確認しながらキーボード/マウス80kmを操作する。図26に戻って、ステップS113ではキーボード/マウス80kmによってカラム選択操作が行われたか否かを判別し、ステップS115ではキーボード/マウス80kmによって「線量管理」ボタンが押されたか否かを判別する。
また、ステップS117ではキーボード/マウス80kmによってアラートALTがクリックされたか否かを判別し、ステップS119ではキーボード/マウス80kmによって他の操作が行われたか否かを判別する。
ステップS113〜S119のいずれの判別結果もNOであれば、ステップS113に戻る。ステップS113の判別結果がYESであればステップS121に進み、ステップS115の判別結果がYESであればステップS133に進む。また、ステップS117の判別結果がYESであればステップS169に進み、ステップS119の判別結果がYESであれば他の処理に進む。
ステップS121では、カラム選択操作によって選択されたカラムに対応するDICOMファイルを検像サーバ70に設けられたHDD70drから取得する。ステップS123では、取得したDICOMファイル内の撮影画像をDRAM80mmに展開する。展開された撮影画像はモニタ80mtによって読み出され、基本画面の代わりに表示される。
ステップS125ではキーボード/マウス803によって検像完了操作が行われたか否かを判別し、ステップS127では他の操作が行われたか否かを判別する。ステップS125の判別結果およびステップS127の判別結果のいずれもがNOであればステップS125に戻り、ステップS127の判別結果がYESであれば他の処理に進み、ステップS125の判別結果がYESであればステップS129に進む。
ステップS129では、表示中の撮影画像を収めたDICOMファイルのPACS90への転送を検像サーバ70に要求する。検像サーバ70は、対象DICOMファイルを院内LAN100を介してPACS90に転送する。ステップS131では撮影画像をDRAM80mmから消去し、消去が完了するとステップS111に戻る。この結果、モニタ80mtの表示は基本画面に復帰する。
PACS90に保存されたDICOMファイルは、主治医がHIS端末10を操作することで、HIS端末10に転送される。転送されたDICOMファイル内の撮影画像は、主治医の診断のために参照される。
検像技師は、DRR情報が示す推奨範囲を医療施設単位で調整するとき、「線量管理」ボタンまたはアラートALTをクリックする。上述のように、「線量管理」ボタンがクリックされたときはステップS133に進み、アラートALTがクリックされたときはステップS169に進む。
ステップS133では、線量管理部位画面をDRAM80mmに展開する。展開された線量管理部位画面はモニタ80mtによって読み出され、図13に示す要領で表示される。図13によれば、“頭部”,“胸部”,“胸腹部”,“腹部”,“肝臓ダイナミック”,“冠動脈”,“小児頭部”,“小児胸部”,“小児腹部”の9つの部位ボタンが線量管理部位画面に表示される。また、線量管理部位画面の右上には、「X」ボタンが表示される。
ステップS135ではキーボード/マウス80kmによっていずれかの部位ボタンがクリックされたか否かを判別し、ステップS137ではキーボード/マウス80kmによって「X」ボタンがクリックされたか否かを判別する。
ステップS135の判別結果およびステップS137の判別結果のいずれもがNOであれば、ステップS135に戻る。ステップS137の判別結果がYESであれば、ステップS139で線量管理部位画面をDRM80mmから消去し、その後にステップS111に戻る。この結果、モニタ80mtの表示は基本画面に復帰する。ステップS135の判別結果がYESであれば、ステップS141に進む。
ステップS141では、図34に示すサブルーチンに従って施設線量評価画面を表示する。図34を参照して、ステップS14101では施設線量評価画面の枠をDRAM80mmに展開する。展開された枠はモニタ80mtによって読み出され、図14に示す要領で表示される。
図14によれば、Dw値およびSSDE値が横軸および縦軸にそれぞれ割り当てられたグラフが施設線量評価画面の上段に表示され、SSDE値および放射線撮影回数が横軸および縦軸にそれぞれ割り当てられたグラフが施設線量評価画面の下段に表示される。
また、上段のグラフおよび下段のグラフの間には、横方向に移動可能なDw値目盛りが表示される。さらに、施設線量評価画面の右側には「集計設定」ボタン,「個人評価」ボタンおよび「閉じる」ボタンが表示される。
なお、Dw値目盛りは、デフォルトで“15cm”に合わせられる。また、ステップS14101の処理の時点では、いずれのグラフも空欄とされる。
ステップS14103では、レジスタRGST1に登録された検査部位に対応するDRR情報(=5つの上方値および5つの下方値)をレジスタRGST2から検出し、検出したDRR情報によって定義される2つの線を上段のグラフに描画する。ステップS14103ではまた、Dw値目盛りによって示されるDw値が属する範囲(デフォルトで“15cm〜19cm”)を検出し、検出した範囲を示す数値と、この範囲に対応する上方値および下方値とを、下段のグラフの右側に表示する。ステップS14103ではさらに、上方値および下方値にそれぞれ沿って縦方向に延びる2つの線を下段のグラフに描画する。
ステップS14105では、HDD70drに保存された検査情報シートの中からレジスタRGST1に登録された集計設定に適合する検査情報シートを取得する。ステップS14107では、Dw値目盛りが示すDw値が属する範囲(デフォルトで“15cm〜19cm”)を検出し、検出した範囲に対応する検査情報シートをステップS14105で取得した検査情報シートの中から抽出する。
ステップS14109では、抽出した検査情報シートに記載された撮影線量を統計し、統計情報(=縦に延びる複数の棒)を下段のグラフに描画する。ステップS14109ではまた、統計によって得られた平均値,最頻値,最大値および最小値を下段のグラフの右側に表示する。ステップS14109の処理が完了すると、上階層のルーチンに復帰する。
図28に戻って、ステップS143では、キーボード/マウス80kmによってDw値目盛り移動操作が行われたか否かを判別する。判別結果がNOであればそのままステップS149に進む一方、判別結果がYESであればステップS145およびS147で以下の処理を実行してからステップS149に進む。
つまり、ステップS145では、Dw値目盛りを指定方向に移動させる。ステップS147では、移動後のDw値目盛りが示すDw値が属する範囲を特定し、上述のステップS14107〜S14109と同様の処理によって統計情報を更新する。
ステップS149ではキーボード/マウス80kmによって「閉じる」ボタンがクリックされたか否かを判別し、ステップS153ではキーボード/マウス80kmによって「個人評価」ボタンがクリックされたか否かを判別し、ステップS155ではキーボード/マウス80kmによって「集計設定」ボタンがクリックされたか否かを判別する。
ステップS149,S153およびS155のいずれの判別結果もNOであればステップS141に戻る。ステップS149の判別結果がYESであれば、ステップS151で施設線量評価画面をDRM80mmから消去し、その後にステップS133に戻る。この結果、モニタ80mtの表示は線量管理部位画面に復帰する。
ステップS155の判別結果がYESであれば、ステップS157で集計設定画面をDRAM80mmに展開する。展開された集計設定画面はモニタ80mtによって読み出され、図15に示す要領で表示される。
図15によれば、集計設定画面は、検査部位,検査目的,プロトコル名,シリーズ名,単純・造影の区別,撮影装置の種別,検査日付の範囲,年齢の範囲,体重の範囲を項目として有する。また、集計設定画面の右下には、「設定」ボタンおよび「閉じる」ボタンが表示される。
ステップS159ではキーボード/マウス80kmによって設定変更操作(=所望の項目の記載を変更し、かつ「設定」ボタンをクリックする操作)が行われたか否かを判別し、判別結果がNOであればそのままステップS163に進む一方、判別結果がYESであればステップS161でレジスタRGST1の設定を変更してからステップS163に進む。
ステップS163では、キーボード/マウス80kmによって「閉じる」ボタンがクリックされたか否かを判別する。判別結果がNOであればステップS159に戻る一方、判別結果がYESであればステップS165で集計設定画面をDRM80mmから消去する。
ステップS167では、上述したステップS14103〜S14109と同様の処理によってDRR情報および/または統計情報を更新する。ステップS167の処理が完了すると、ステップS141に戻る。この結果、モニタ80mtの表示は施設線量評価画面に復帰する。
ステップS153の判別結果がYESであればステップS169に進み、図35〜図36に示すサブルーチンに従って個人線量評価画面を表示する。なお、ステップS169の処理は、アラートALTがクリックされたときにも実行される(図26のステップS117参照)。
図35を参照して、ステップS16901では個人線量評価画面の枠をDRAM80mmに展開する。展開された枠はモニタ80mtによって読み出され、図16に示す要領で表示される。ただし、現時点では、個人線量評価画面の右側に「DRR設定」ボタンおよび「閉じる」ボタンが表示されるに留まる。
ステップS16903では、今回のサブルーチンを起動させたトリガが施設線量評価画面上で「個人評価」ボタンをクリックする操作および基本画面上でアラートALTをクリックする操作のいずれであるかを判別する。トリガが前者であればステップS16905に進み、トリガが後者であればステップS16917に進む。
ステップS16905では施設線量評価画面の下段に現れたグラフおよび数値情報を抽出し、ステップS16907では抽出したグラフおよび数値情報を個人線量評価画面の上段に上書きする。また、ステップS16909では、横方向に移動可能なSSDE値目盛りを個人線量評価画面の中段に上書きする。この結果、上書きされたグラフ,数値情報およびSSDE値目盛りが、モニタ80mtに追加表示される。
ステップS16911では、SSDE値目盛りが示すSSDE値に合致する検査情報シートを検像サーバ70に設けられたHDD70drから検出する。ステップS16913では、検出した検査情報シートに対応するDICOMファイルを検像サーバ70に設けられたHDD70drから取得する。
ステップS16915では、ステップS16911で検出した検査情報シートおよびステップS16913で取得したDICOMファイルに基づいて、個人線量評価画面の下段に患者ページを作成する。この結果、患者ページがモニタ80mtに追加表示される。
図16から分かるように、患者ページには、検査情報シート上の撮影情報が記載され、かつDICOMファイルに収められた撮影画像が表示される。患者ページにはまた、患者識別タブが付され、かつ「原因・対策」ボタンが多重表示される。なお、検出された検査情報シートの枚数が2以上であれば、2以上の患者ページが重ねて表示される。患者ページの表示が完了すると、上階層のルーチンに復帰する。
図36に示すステップS16917では、レジスタRGST1に登録された検査部位に対応するDRR情報(=5つの上方値および5つの下方値)をレジスタRGST2から検出し、アラートクリック操作によって選択された検査情報シート上のDw値が属する範囲を検出する。
ステップS16917ではまた、検出した範囲を示す数値とこの範囲に対応する上方値および下方値とを上段のグラフの右側に表示する。ステップS16917ではさらに、検出した範囲に対応する上方値および下方値にそれぞれ沿って縦方向に延びる2つの線を上段のグラフに描画する。
ステップS16919では、HDD70drに保存された検査情報シートの中からレジスタRGST1に登録された集計設定に適合する検査情報シートを取得する。ステップS16921では、ステップS16917で検出した範囲に対応する検査情報シートをステップS16919で取得した検査情報シートの中から抽出する。
ステップS16923では、抽出した検査情報シートに記載された撮影線量を統計し、統計情報(=縦に延びる複数の棒)を上段のグラフに描画する。ステップS16923ではまた、統計によって得られた平均値,最頻値,最大値および最小値を上段のグラフの右側に表示する。
ステップS16925では、横方向に移動可能なSSDE値目盛りを個人線量評価画面の中段に上書きする。この結果、SSDE値目盛りが、モニタ80mtに追加表示される。上書きされたSSDE値目盛りは、アラートALTをクリックする操作によって選択された検査情報シート上のSSDE値を示す。
ステップS16927では、アラートALTをクリックする操作によって選択された検査情報シートに対応するDICOMファイルを検像サーバ70に設けられたHDD70drから取得する。
ステップS16929では、アラートクリック操作によって選択された検査情報シートおよびステップS16927で取得したDICOMファイルに基づいて、個人線量評価画面の下段に患者ページを作成する。この結果、患者ページがモニタ80mtに追加表示される。ステップS16929の処理が完了すると、上階層のルーチンに復帰する。
図30に戻って、ステップS171ではこうして表示された患者ページ数が“2”以上であるか否かを判別し、ステップS173ではキーボード/マウス80kmによって患者識別タブがクリックされたか否かを判別する。ステップS171の判別結果およびステップS173の判別結果のいずれか一方がNOであれば、そのままステップS177に進む。
これに対して、ステップS171の判別結果およびステップS173の判別結果のいずれもがYESであれば、ステップS175で患者ページの配置を更新し、その後にステップS177に進む。
ステップS177ではキーボード/マウス80kmによって「原因・対策」ボタンがクリックされたか否かを判別し、ステップS179ではキーボード/マウス80kmによって「DRR設定」ボタンがクリックされたか否かを判別する。また、ステップS181ではSSDE値目盛り移動操作が行われたか否かを判別し、ステップS183ではキーボード/マウス80kmによって「閉じる」ボタンがクリックされたか否かを判別する。
ステップS177〜S183のいずれの判別結果もNOであれば、そのままステップS171に戻る。ステップS181の判別結果がYESであればステップS185に進み、上述したステップS16909〜S16915と同様の処理によって個人線量評価画面を更新する。更新が完了すると、ステップS171に戻る。
ステップS183の判別結果がYESであれば、ステップS187で個人線量評価画面をDRAM80mmから消去し、その後にステップS141に戻る。この結果、モニタ80mtの表示は施設線量評価画面に復帰する。ステップS177の判別結果がYESであればステップS189に進み、ステップS179の判別結果がYESであればステップS207に進む。
ステップS189では、原因・対策入力欄を患者ページ上に作成する。原因・対策入力欄は、図17に示す要領で表示される。なお、原因・対策のコメントが作成済みであれば(コメントがレジスタRGST3に存在すれば)、当該コメントが原因・対策入力欄に表示される。
ステップS191ではキーボード/マウス80kmによってコメント入力操作が行われたか否かを判別し、判別結果がNOであればそのままステップS195に進む。これに対して、判別結果がYESであればステップS193に進み、入力されたコメントを原因・対策入力欄に表示する。表示が完了すると、ステップS195に進む。
ステップS195ではキーボード/マウス80kmによって確定操作が行われたか否かを判別し、ステップS197ではキーボード/マウス80kmによって「DRR設定」ボタンがクリックされたか否かを判別する。
ステップS195の判別結果およびステップS197の判別結果のいずれもがNOであればステップS191に戻り、ステップS197の判別結果がYESであればステップS207に進み、ステップS195の判別結果がYESであればステップS199に進む。
ステップS199では原因・対策入力欄にコメントが表示されているか否かを判別し、判別結果がYESであればステップS201に進む一方、判別結果がNOであればステップS203に進む。
ステップS201では、患者ページの作成時に参照された検査情報シートのIDと原因・対策のコメントとをレジスタRGST3に登録する。これに対して、ステップS203では原因・対策入力欄を患者ページから消去し、ステップS205では患者ページの作成時に参照された検査情報シートのIDと原因・対策のコメントとをレジスタRGST3から削除する。ステップS201またはS205の処理が完了すると、ステップS169に戻る。
ステップS207では、DRR設定画面をDRAM80mmに展開する。展開されたDRR設定画面はモニタ80mtによって読み出され、図18に示す要領で表示される。
図18によれば、現時点のSSDEの値がDRR設定画面に上段に表示され、「現在のSSDEを上方値に設定する」ボタンおよび「現在のSSDEを下方値に設定する」ボタンがDRR設定画面の中段に表示される。また、上方値の入力欄および下方値の入力欄がDRR設定画面の下段に表示される。さらに、DRR設定画面の右下には、「設定」ボタンおよび「閉じる」ボタンが表示される。
ステップS209では、キーボード/マウス80kmによって上方値または下方値が入力されたか否かを判別する。判別結果がYESであればステップS213に進み、入力された上方値または下方値を上方値の入力欄または下方値の入力欄に表示する。ステップS215ではキーボード/マウス80kmによって「設定」ボタンがクリックされたか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS209に戻る一方、判別結果がYESであればステップS217に進む。
ステップS209の判別結果がNOであれば、「現在のSSDEを上方値に設定する」ボタンまたは「現在のSSDEを下方値に設定する」ボタンがキーボード/マウス80kmによってクリックされたか否かをステップS211で判別する。判別結果がNOであればステップS209に戻り、判別結果がYESであればステップS217に進む。
ステップS217では、入力された上方値または下方値あるいは現在の上方値または下方値をレジスタRGST2に登録する。登録先は、現時点で選択されている検査部位とDw値目盛りによって示されたDw値を含む範囲に対応するカラムである。
ステップS219ではキーボード/マウス80kmによって「閉じる」ボタンがクリックされたか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS209に戻る一方、判別結果がYESであればステップS221でDRR設定画面をDRAM80mmから消去してからステップS169に戻る。この結果、更新されたDRR情報が個人線量評価画面に反映される。
以上の説明から分かるように、複数の患者を対象としてそれぞれ実行された複数の放射線撮影のうち、推奨範囲から外れる放射線量の曝射を伴う放射線撮影は、基本画面上でアラートALTが多重されたカラムをキーボード/マウス80kmによってクリックすることで指定され(S117)、或いは推奨範囲から外れる放射線量の曝射を伴う放射線撮影にDw値目盛りを合わせ、施設線量評価画面上の「個人評価」ボタンをキーボード/マウス80kmによってクリックすることで指定される(S153)。
こうして指定された放射線撮影に対応する撮影情報は、個人線量評価画面に表示される(S16915, S16929)。キーボード/マウス80kmによって所望のコメントを入力する入力操作は、撮影情報の表示に関連して受け付けられる(S177, S191)。入力されたコメントは、指定された放射線撮影に関連付けてレジスタRGST3に登録される(S201)。
このように、放射線撮影が指定されると、指定された放射線撮影に対応する撮影情報が表示される。撮影情報の表示に関連して入力されたコメントは、指定された放射線撮影に関連付けて登録される。ここで、コメントが関連付けられる放射線撮影は、推奨範囲から外れる放射線量の曝射を伴う放射線撮影である。これによって、個々の患者の事情を考慮した放射線撮影の管理に掛かる負担を軽減することができる。
なお、上述の実施例では、撮影画像を撮影情報から区分しているが、撮影画像を撮影情報に含めるようにしてもよい。
また、この実施例では、放射線撮影の際にコメントが検査情報シートに入力されることはないが、このタイミングでコメントを入力するようにしてもよい。この場合、図23に示すフロー図は、図38に示すように部分的に修正する必要がある。
図38を参照して、ステップS59の判別結果がNOであれば、キーボード/マウス40kmによってコメント入力操作が行われたか否かを判別する。判別結果がNOであればそのままステップS61に進む一方、判別結果がYESであればステップS69で以下の処理を実行してからステップS61に進む。
つまり、ステップS69では、コメント入力操作によって入力されたコメントを検査情報シートの撮影時コメント欄に表示する。図37に示すように、撮影時コメント欄は、検査情報シートの右下に設けられる。たとえば“AEC未使用”の文字列がコメント入力操作によって入力されると、この文字列が撮影時コメント欄に表示される。
こうして入力されたコメントは、撮影情報の一部をなす。したがって、図35に示すステップS16915または図36に示すステップS16929の処理が実行されることで、“AEC未使用”の文字列が患者ページに表示される(図39,図40参照)。