JP2004337178A - 脂肪含有種実破砕物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 粒径100μm以下の破砕片の含有量が5質量%以下である脂肪含有種実破砕物。
【選択図】なし
Description
粗砕して種皮と胚芽を除去したカカオニブス1Kgを、森永製菓株式会社製熱風ロースターを用いて熱風温度を135〜240℃に段階的に変化させて、総計100分間焙煎した。焙煎したニブスを磨砕することなくそのまま森永製菓株式会社製ココアプレス機にかけて、95℃、700Kg/cm2のゲージ圧力下で搾油を行い、脂肪含有量が15質量%の塊状物を得た。この塊状物を、ミルを通じて破砕した。得られる破砕片を24メッシュの篩にかけ、同篩上に残存する破砕片を回収して破砕物を調製した。
(1)の破砕片2.5gを60℃の水125mlに懸濁して軽く数回撹拌(約30秒間)した後、48メッシュの篩を通過する微粉末を含む懸濁液を回収した。この懸濁液10mlを100、000×g、1時間、4℃の条件で遠心分離して沈殿を回収し、約10mlの純水を加えて懸濁後、再度同じ条件で遠心して、沈殿を洗浄した。洗浄後回収された沈殿を、予め重量を測定した乾燥重量測定用のアルミ缶に移し、70℃で一夜予備乾燥した。このアルミ缶をさらに135℃±2℃、2時間の条件で加熱し、放冷後の総重量を測定し、当該測定値からアルミ缶の重量を減じて、懸濁液中の微粉末の重量を算出した。
実施例1と同じ方法で得た焙煎したカカオニブスを搾油することなくミルにかけ、破砕片を得た。破砕片は、冷却しながら10メッシュの篩にかけ、同篩上に残存する破砕片を回収して破砕物を調製した。比較品の破砕物には、粒径100μm以下の粒子が6.20±1.02質量%含まれていた。
市販されている株式会社三洋産業製101号1〜2人用コーヒーフィルターペーパー(内表面積124.7cm2)をコーヒードリップ容器に準備し、これに実施例1で調製された破砕物2.5gを加えた後、95℃の湯125mlを注いだ。フィルターに若干の目づまりを生じたが、2分39秒±14秒で抽出が完了した。抽出液は、室温にて冷却後、0.45μmのフィルター(倉敷紡績株式会社製GLクロマトディスク13A)でろ過した後、500nmで抽出効率を測定した。試験例1の抽出液の吸光度は、0.3426±0.037であった。
実施例2の破砕物を用いて試験例1と同じ方法で抽出試験をした。その結果、抽出時間は、1分06秒±6秒で抽出が完了し、500nmの吸光度は、0.2049±0.013であった。
実施例3の破砕物を用いて試験例1と同じ方法で抽出試験をした。その結果、抽出時間は、14.6秒±0.6秒で抽出が完了し、500nmの吸光度は、0.1403±0.030であった。
実施例4の破砕物を用いて試験例1と同じ方法で抽出試験をした。その結果、抽出時間は、1分14秒±14秒で抽出が完了し、500nmの吸光度は、0.2340±0.029であった。
実施例5の破砕物を用いて試験例1と同じ方法で抽出試験をした。その結果、抽出時間は、1分51秒±5秒で抽出が完了し、500nmの吸光度は、0.4152±0.049であった。
実施例6の破砕物を用いて試験例1と同じ方法で抽出試験をした。その結果、抽出時間は、14.7秒±2.1秒で抽出が完了した。500nmの吸光度は0.4325±0.013であった。
実施例2の破砕物2.5gをカップに量り取り、95℃の湯125mlを注ぎいれ、3分間抽出した。3分経過後、試験例1で用いたコーヒーフィルターペーパーを通して抽出液を得た。この抽出液の500nmの吸光度は、0.2964±0.011であった。
実施例4の破砕物2.5gから、試験例7と同じ方法を用いて抽出液を得た。この抽出液の吸光度は、0.3700±0.054であった。
比較例1の破砕物を用いて試験例1と同じ方法で抽出試験をした。その結果、抽出時間は、3分49秒±9秒で抽出が完了し、500nmの吸光度は、0.2562±0.025であった。
カリタ社製103号ペーパーフィルターを用いたドリップ容器を準備し、これに実施例6で調製された破砕物5gを加えた後、95℃の湯250mlを注いだ。フィルターは目詰まりを起こすことなく抽出液が約7分で速やかに下部の容器に回収された。また、実施例2の破砕物5gを用いた場合では、抽出液は約3分40秒で回収された。これら本発明の破砕物から回収された抽出液には沈殿物は認められず、また飲料として良好な風味を有していた。
実施例2の破砕物、実施例6の破砕物及び比較例1の破砕物各4gから、それぞれ95℃の湯100ml及びペーパーフィルターを用いて調製した熱水抽出飲料、さらに実施例6の破砕物4gから冷水100mlを用いて調製される冷水抽出飲料について、その成分分析を行った。
実施例8及び実施例9で調製した冷水抽出物飲料について、従来のココアと比較するため9名のパネラーによる風味評価試験を行った結果を表2にまとめた。
飲料である。
実施例6で製造した破砕物を5g計り取り、予めカリタ社製103号ペーパーフィルターを設置したコーヒーメーカーの所定の位置に入れた後、250mlの熱水を用いて熱水抽出物(実施品)を得た。また、比較例1で製造した破砕物を5g計り取り、同様にコーヒーメーカーで250mlの熱水を用いて熱水抽出物(比較品)を得た。10人のパネラーに、上記実施品と比較品とを対比させた。その結果、9名のパネラーが、実施品が比較品に比べて味が濃いと答えた(1名は差がないとした)。濃いと回答したパネラーは、実施品はココアの味、香りともに比較品よりも優れており、比較品に関しては、味がしない、水っぽい、酸味を感じるなどの評価を下した。
本発明の破砕物を用いれば、特別な器具を要することなく、特に汎用のコーヒーメーカー、ペーパーフィルターあるいは抽出用バッグなどを利用して、カカオ豆の破砕物からの抽出液を飲料として楽しむことができる。
Claims (6)
- 粒径100μmの破砕片の含有量が5質量%以下である、脂肪含有量が30重量%以下のカカオ豆破砕物。
- カカオ豆あるいは粗砕したカカオ豆を磨砕工程を経ずに搾油した後の塊状物を破砕して得た破砕物を、固体、液体もしくは気体またはそれらの2種以上を用いてフラッシングして粒径100μmの破砕片の含有量を5質量%以下とすることを特徴とする、請求項1に記載のカカオ豆破砕物の製造方法。
- 請求項1に記載のカカオ豆破砕物と飲用溶媒を接触させて抽出液を調製することを特徴とする、嗜好品抽出飲料の製造方法。
- 飲用溶媒が、水、湯、牛乳、豆乳、酒類及びそれらの2種以上の混合物よりなる群から選ばれる、請求項3に記載の嗜好品抽出飲料の製造方法。
- 請求項1に記載の破砕物を内包する抽出用バッグ。
- 抽出用バッグがダブルチャンバーバッグまたはティーポット用バッグである、請求項5に記載の抽出用バッグ。
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JP2004255844A Pending JP2004337178A (ja) | 2001-10-05 | 2004-09-02 | 脂肪含有種実破砕物 |
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2004
- 2004-09-02 JP JP2004255844A patent/JP2004337178A/ja active Pending
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