JP2004337128A - 流動状物冷却装置及び流動状物冷却方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】大量生産され、または多種類に生産される流動状物に対して柔軟に対応することができ、短時間で冷却することができる冷却装置を提供する。
【解決手段】冷却装置16は、容器10内に収容される流動状物12内に投入される投入部22を備え、該投入部22は、円柱状をなす複数の冷却棒60で構成される。冷却棒60の内部には、冷水が通過する冷却路60a、60b、60c、60dが備えられる。そして、投入部22が昇降装置28によって、容器10の上側開口10aより出入自在となっており、さらに、投入部22が流動状物12内で変位して流動状物12を攪拌可能となっている。
【選択図】 図8
【解決手段】冷却装置16は、容器10内に収容される流動状物12内に投入される投入部22を備え、該投入部22は、円柱状をなす複数の冷却棒60で構成される。冷却棒60の内部には、冷水が通過する冷却路60a、60b、60c、60dが備えられる。そして、投入部22が昇降装置28によって、容器10の上側開口10aより出入自在となっており、さらに、投入部22が流動状物12内で変位して流動状物12を攪拌可能となっている。
【選択図】 図8
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食品等の流動状物を冷却するための流動状物冷却装置に関する。尚、この明細書において、流動状物とは、冷却開始から冷却終了までの高温から低温までの温度領域の少なくとも一部で流動性を有する物を指し、冷却終了時には、ゲル状となっているものをも含む。
【0002】
【従来の技術】
例えば、食品工場や給食センター等で製造されるスープ、麺つゆ、カレー、ミートソース、八宝菜といった流動状の調理済み食品は、菌の繁殖を抑えるために、製造後に迅速に冷却される必要がある。そのための冷却装置としては、従来、真空冷却装置や差圧冷却装置などが用いられている。しかしながら、これらの装置はいずれも高価であり、真空冷却装置では、食品成分の蒸発により、目減りがあり、味も変化するという問題がある。また、物によっては白濁し商品価値がなくなるという問題もある。差圧冷却装置では冷却時間が長いという問題がある。
【0003】
一方、安価に構成することができるものとして、容器の外側に冷水等の冷却流体を流して、容器を介して、内部の流動状物と熱交換するジャケット式冷却装置が知られている。
【0004】
しかしながら、流動状物によっては、粘度が高いために対流が少なく、熱伝導率が悪いため、ジャケット式冷却装置では、流動状物のうち冷却流体が流れる容器に近い外側部分は冷却されるものの、中心部を迅速に冷却することができず、冷却ムラができるという問題がある。
【0005】
かかる問題を解決するために、容器を振動させる加振手段を備えて、流動状物を攪拌して、積極的に流動状物内に対流を引き起こして、冷却を促進させたものも知られている(特許文献1参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−233346号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に記載されているように、容器を振動させるために加振手段を備えたものも、装置としては大掛かりになり、さらに、大量生産され、または多種類に生産される流動状物を一度に冷却するのには適していないという問題がある。加振手段に適応した容器への流動状物の移し変えが必要になり、作業性が悪いという問題もある。
【0008】
かかる問題を解決するために、本出願人は特願2002−367139において、改良された冷却装置を提案する。
【0009】
本発明は、提案した冷却装置において、さらに冷却時間を短縮することができ改良された流動状物冷却装置を提供することをその目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、容器に収容される流動状物を冷却するための流動状物冷却装置であって、
容器内に収容される流動状物内に投入される投入部を備え、該投入部の内部に冷却流体が通過する冷却路を備えており、前記投入部が容器の開口より出入自在であると共に、投入部が容器内において容器内に収容される流動状物を攪拌するべく変位可能であることを特徴とする。
【0011】
投入部を容器の開口から容器に挿入して、流動状物内に投入することにより、流動状物の粘度が高く、または冷却による固形化により、流動状物内で発生する対流が少なくても、容器内の流動状物を短時間で温度ムラ無く冷却することができる。さらに、投入部を流動状物に投入した後、変位させて流動状物を攪拌するために、より効果的に冷却を行うことができ、冷却時間の短縮を図ることができる。
【0012】
投入部を洗浄することで、異なる流動状物が収容された容器に交換をすれば、大量生産されまたは多種類に生産される流動状物に対して柔軟に対応することができる。
【0013】
投入部の変位は任意に行うことができ、上下運動または周方向への回転運動とすることができ、さらに往復(反復)する運動または一方向のみに変位する回転運動とすることができる。
【0014】
請求項2記載の発明は、前記投入部を容器の開口より出入させるべく上下に移動させる昇降部を備え、該昇降部が流動状物を攪拌するべく投入部を上下に移動させることを特徴とする。また、請求項3記載の発明は、前記投入部を容器の開口より出入させるべく上下に移動させる昇降部を備え、該昇降部が流動状物を攪拌するべく投入部を周方向に変位させることを特徴とする。このように、投入部を上下に移動または周方向に変位させるものとしては、投入部を容器の開口より出入させるべく上下に移動させる昇降部を使用することができる。
【0015】
また任意には、請求項4記載のように投入部の外周面に攪拌翼を設けることができる。攪拌翼が流動状物内を攪拌するために、より高い攪拌効果が得られる。螺旋翼の形状は任意であり、平板形状や螺旋形状とすることもできるが、好ましくは、投入部の変位方向に対して垂直成分を持つ面を備える形状であるとよい。
【0016】
また、投入部としては、コイル状、筒状(円筒、三角形筒、四角形筒、多角形筒を含む)等の任意の形状とすることができるが、請求項5記載の前記投入部は、柱状形状をなす1つ以上の冷却棒で構成される。
【0017】
冷却棒の個数及び外径は、冷却するべき流動状物の容量によって、任意に設定可能であるが、複数の小径の冷却棒で構成することにより、冷却棒の全体積に対する表面積の割合を大きくすることができて、効率的に流動状物を冷却することができる。
【0018】
請求項6記載の発明は、前記冷却棒内が、内側路と外側路とからなる二重管構造をなしており、内側路と外側路はそれぞれ下部において互いに連通しており、冷却流体が、その内側路と外側路のいずれか一方の上部から流入して、内側路と外側路の他方の上部から流出するように構成される。
【0019】
この構成により、各冷却棒において、それぞれ独立的に冷却流体の流路を構成することができる。そして、外側路を通る冷却流体との熱交換により、その冷却棒の周囲の流動状物を冷却することができる。
【0020】
また、請求項7記載の発明は、容器に収容される流動状物を冷却するための流動状物冷却方法であって、
冷却流体が通過する冷却路を備えた投入部を、容器内に収容される流動状物内に投入する工程と、
前記流動状物内に投入した投入部を流動状物を攪拌するべく変位させる工程と、を具備する。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
【0022】
図1ないし図5は本発明の実施形態に係る流動状物冷却装置を表した図である。図1において、冷却装置16は、スープ、麺つゆ、カレー、ミートソース、八宝菜といった流動状の調理済み食品である流動状物12が収容される容器10に対して使用され、流動状物12を冷却するものである。
【0023】
冷却装置16は、容器10を内部に収容可能な冷却ボックス18と、冷却ボックス18内へと容器10を搬出入するための扉20と、を備えている。
【0024】
冷却ボックス18の内部の下面には、容器10の搬出入を容易にするためのローラーコンベア26が配設されており、ローラコンベア26上に容器10が載置される。
【0025】
また、冷却ボックス18の内部には、流動状物12内に投入される投入部22が上下動可能に支持されている。投入部22の上部は、投入部22への冷却流体である冷水の給排を行う給排部24が一体的に形成されている。
【0026】
この投入部22及び給排部24は、昇降装置(昇降部)28によって、冷却ボックス18内を上下に移動可能となっている。
【0027】
昇降装置28は任意に構成することが可能であるが、この実施形態では、駆動源である減速機付きモータ30と、モータ30によって回転駆動されるボールネジ32と、モータ30の回転をボールネジ32に伝達するベルト34と、を備えている(図5)。ボールネジ32は、上下に伸びる雄ネジ軸36と、該雄ネジ軸36に螺合するナット38とから構成される。ナット38には昇降軸40が連結されており、昇降軸40の下端が前記給排部24の上面に連結される(図4)。
【0028】
また、給排部24に冷水の給水を行う給水パイプ42及び冷水の排出を行う排水パイプ44とが連結される。給水パイプ42の下端は、給排部24の後述の給水口ソケット24aに連結され、給水パイプ42の上端は、ホース46を介して冷却ボックス18の上部側面に設けられた給水口ソケット48に連結される。また、排水パイプ44の下端は、給排部24の後述の排水口ソケット24bに連結され、排水パイプ44の上端は、ホースを介して冷却ボックス18の上部側面に設けられた排水口ソケット50に連結される。また、給水パイプ42及び排水パイプ44は、それぞれ、冷却ボックス18の内部の上下方向中間部に固定的に設けられた支持板52に対して軸受けパイプ54、54によって軸支されている。
【0029】
以上のように構成される昇降装置28において、モータ30が回転駆動されると、ベルト34を介して雄ネジ軸36にその回転が伝達し、雄ネジ軸36に螺合するナット38及びこれに連結する昇降軸40が回転不能であるため上下動する。こうして、投入部22及び給排部24は、昇降軸40、給水パイプ42及び排水パイプ44と共に上下に移動することができるようになっている。
【0030】
冷却ボックス18の前面には、昇降動作を操作するための操作スイッチが設けられた操作パネル56が取り付けられている。
【0031】
上述のように上下動可能となった投入部22は、図2に示すように、容器10の上側開口10aより出入自在となって、流動状物12内へと挿入されるもので、投入部22が流動状物12内へと投入された状態で、給排部24は、容器10の上側開口10aを覆う蓋としても機能するものである。
【0032】
投入部22は、この実施形態では、給排部24から伸びる冷却棒60から構成される。冷却棒60は、衛生上の観点からステンレス等によって構成されると好ましく、洗浄がしやすく雑菌が存在しにくいような滑らかな面となるように、鏡面仕上げされたものであるとよい。この観点から、冷却棒60は、円柱棒が最も好ましく、また、円柱棒の下部も、図示のように、曲面となっていることが好ましい。
【0033】
また、冷却棒60の個数は任意であり、1つとすることも可能であるが、小径の複数本の冷却棒60を備えることで、冷却棒60の体積に対する表面積の割合を大きくすることができ、より冷却効率を高めることができる。また、複数の冷却棒60のうちの全てまたはその一部の外周面には、脱着可能な攪拌翼としての円板材62が取り付けられている。この攪拌翼62は、流動状物12の粘性が高いときに取り付けると好適である。
【0034】
また、複数の冷却棒60の配置は、任意とすることができるが、この実施形態では、中心部及び二重の同心円周上に沿って配置されており、内側にある冷却棒60Aと外側にある冷却棒60Bとから構成される。
【0035】
冷却棒60A及び冷却棒60Bの内部には、冷水が通過する冷却路が備えられている。具体的には、冷却棒60A及び冷却棒60Bは、二重の冷却路構造を備えており、冷却棒60Aの内部には、内側路60aと、該内側路60aの外側に位置する外側路60bとが形成され、冷却棒60Bの内部には、内側路60cと、該内側路60cの外側に位置する外側路60dとが形成され、内側路60aと外側路60b、内側路60cと外側路60dは、それぞれ下部で連通されている。
【0036】
また、給排部24には、その上面の周縁部に前記給水パイプ42に連結される給水口ソケット24aが設けられており、その上面の対向する周縁部に前記排水パイプ44に連結される排水口ソケット24bが設けられている。また、給排部24の内部は複数の室に区画されており、前記給水口ソケット24aに連通する第1上室24cは、冷却棒60Aと一部の冷却棒60Bのそれぞれの内側路60a、60cの上部に直接連通している。また、前述のように、これらの内側路60a、60cの下部は外側路60b、60dの下部に連通しており、外側路60b、60dの上部は、給排部24の下室24dに連通している。給排部24の下室24dは、残りの冷却棒60Bの外側路60dの上部に連通しており、前述のように、外側路60dの下部は内側路60cの下部に連通しており、内側路60cの上部は、給排部24の第2上室24eに連通して、該第2上室24eから排出口ソケット24bに連通する。こうして、給水口ソケット24aから排出口ソケット24bまで、冷水が各冷却棒60A、60Bに形成された冷却路を通過するようになっている。
【0037】
以上のように構成される冷却装置16において、作用を説明する。まず、容器10内に流動状物12が収容される。容器10は、流動状物12である食品を製造した鍋自体であってもよく、または、鍋とは別の容器10に流動状物12を移し替えたものであってもよい。容器10は、特別な仕様の容器である必要はない。
【0038】
そのような容器10が容器運搬車70によって冷却装置16まで搬送されると(図6)、扉20を開けて、冷却ボックス18内へと容器10が移送される(図7)。このとき、投入部22及び給排部24は、最大上昇位置にある。
【0039】
次に、扉20が閉じられて、操作パネル56の操作スイッチが操作されると、昇降装置28が動作して、投入部22及び給排部24を下降させる(図8)。
【0040】
これにより、投入部22が容器10の上側開口10aに挿入されて、流動状物12内へと投入される。給排部24を容器10の上端面に載置して、容器10の上端開口10aを閉鎖する。
【0041】
そして、給水口ソケット48、給水パイプ42及び給水口ソケット24aを通して冷水を供給する。冷水の温度は0℃〜7℃程度である。冷水は、第1上室24cから冷却棒60Aと一部の冷却棒60Bの内側路60a、60c、外側路60b、60dを通過し、さらに、下室24dを介して、残りの冷却棒60Bの外側路60d、内側路60cを通過して、排出口ソケット24bから排出する。冷水が外側路60b、60dを流れる間に、冷却棒60A、60Bの周囲にある流動状物12と熱交換して、流動状物12を冷却させる。冷却しにくい流動状物12の内側から冷水を流すことで、流動状物12を効果的に冷却することができる。
【0042】
この段階で、昇降装置28がさらに投入部22及び給排部24を上下に移動させる。これにより、流動状物12内に投入された投入部22が流動状物12を攪拌するために、熱伝導が促進されて、より一層効果的に冷却することができる。また、攪拌翼62が取り付けられている場合には、流動状物12の攪拌効果を一層高めることができる。
【0043】
こうして、流動状物12は、100℃〜90℃から、菌の繁殖が盛んになる40℃〜25℃の領域を短時間で通過して、20℃〜15℃にまで短時間で冷却される。
【0044】
所定時間が経過して冷却が終了すると、再び、昇降装置28が投入部22及び給排部24を最大上昇位置まで上昇して、操作パネル56の終了ブザーが鳴りランプが点灯する等して、冷却が終了したことが表示される。
【0045】
次いで、再び扉20を開けて容器10を冷却ボックス18から取り出して排出し(図9)、容器10ごとまたは必要に応じて容器を移し変えて流動状物12を冷蔵庫で冷却する。こうして、該当する容器10内の流動状物12の冷却が終了すると、冷却装置16では、次の容器10を搬送して次の冷却を行うこともできる。または、投入部22及び給排部24を自動洗浄した後、冷却ボックス18内を殺菌処理して、次の冷却に備えることができる。このように、1回の冷却毎に投入部22及び給排部24を洗浄することができるために衛生的である。
【0046】
この冷却装置16を用いて、本発明者が実験を行い、流動状物12としてのカレーを、90℃から〜20℃にまで冷却するまでに要する時間を計測したところ、投入部22を流動状物12に投入後、全く動かさなかった場合には40分程度を要したのに対して、投入部22を流動状物12に投入後、上下動させた場合には16分程度で済み、このことから、冷却時間を6割も減少させることができた。
【0047】
冷却棒60A、60Bの長さ、冷却棒60A、60Bの個数、配置は、使用する容器10に合わせて適宜、設定するとよく、使用する容器10の寸法が多種類に生産される流動状物12に応じて様々である場合には、それに対応させて複数種類の投入部22を用意するとよい。但し、同じ寸法の容器10内に収容される流動状物12の容量が様々である場合、流動状物12の容器10内において占める高さが異なるが、それに合わせて、流動状物12と冷却棒60A、60Bとの接触する高さ寸法も変化するために、冷却能力としては流動状物12の容積がどの程度であっても、常に同じ能力とすることができる。
【0048】
以上のように、本実施形態の冷却装置では、投入部22を流動状物12内へと投入すると共に流動状物12内で移動させることで、冷却温度ムラ無く、迅速に冷却することができ、安価に構成することができる。投入部22を移動させるために、容器を加振するのと比較して、安価に構成することができ、均一に冷却することができる。
【0049】
尚、以上の実施形態では、投入部22を流動状物12内で変位させる動作として上下方向に移動させていたが、これに限るものではなく、周方向に往復(反復)回転させるか、または周方向に一方向に回転させることも可能である。周方向に往復回転させる場合には、例えば、昇降装置28に、駆動源として別のモータを備え、該モータの回転を減速ギヤを介して前記支持板52を前記昇降軸40を回転中心として回転可能にするとよい。給水パイプ42、排水パイプ44、昇降軸40、投入部22及び給排部24は全体として回動して、周方向に往復回転する。このとき、昇降軸40の回転がナット38に伝達しないようにクラッチ等の遮断手段を備えているとよい。この周方向の往復回転の角度範囲は、周方向に隣接する冷却棒60との間でなす中心角度の範囲程度で十分である。
【0050】
以上の周方向の変位によっても、上下方向の移動と同様の攪拌効果が得られる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、投入部を流動状物内に投入して、さらに攪拌することにより、流動状物の粘度が高く、または冷却による固形化により、流動状物内で発生する対流が少なくても、容器内の流動状物を短時間で温度ムラ無く冷却することができる。容器の加振装置を要しないので、安価に構成することができる。投入部の寸法を適宜設定することにより、大量生産されまたは多種類に生産される流動状物に対して柔軟に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る冷却装置の全体斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係る冷却装置の投入部及び給排部の要部断面図であり、図3の2−2線に沿って見た断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る冷却装置の投入部及び給排部の図2の3−3線に沿って見た断面図である。
【図4】冷却装置の冷却ボックスの内部構造を表す図である。
【図5】冷却装置の冷却ボックスの内部構造を表す図である。
【図6】冷却装置の冷却手順を表す説明斜視図である。
【図7】図6に続く冷却装置の冷却手順を表す説明斜視図である。
【図8】図7に続く冷却装置の冷却手順を表す説明斜視図である。
【図9】図8に続く冷却装置の冷却手順を表す説明斜視図である。
【符号の説明】
10 容器
10a 開口
12 流動状物
16 冷却装置
22 投入部
28 昇降装置(昇降部)
60(60A、60B) 冷却棒
【発明の属する技術分野】
本発明は、食品等の流動状物を冷却するための流動状物冷却装置に関する。尚、この明細書において、流動状物とは、冷却開始から冷却終了までの高温から低温までの温度領域の少なくとも一部で流動性を有する物を指し、冷却終了時には、ゲル状となっているものをも含む。
【0002】
【従来の技術】
例えば、食品工場や給食センター等で製造されるスープ、麺つゆ、カレー、ミートソース、八宝菜といった流動状の調理済み食品は、菌の繁殖を抑えるために、製造後に迅速に冷却される必要がある。そのための冷却装置としては、従来、真空冷却装置や差圧冷却装置などが用いられている。しかしながら、これらの装置はいずれも高価であり、真空冷却装置では、食品成分の蒸発により、目減りがあり、味も変化するという問題がある。また、物によっては白濁し商品価値がなくなるという問題もある。差圧冷却装置では冷却時間が長いという問題がある。
【0003】
一方、安価に構成することができるものとして、容器の外側に冷水等の冷却流体を流して、容器を介して、内部の流動状物と熱交換するジャケット式冷却装置が知られている。
【0004】
しかしながら、流動状物によっては、粘度が高いために対流が少なく、熱伝導率が悪いため、ジャケット式冷却装置では、流動状物のうち冷却流体が流れる容器に近い外側部分は冷却されるものの、中心部を迅速に冷却することができず、冷却ムラができるという問題がある。
【0005】
かかる問題を解決するために、容器を振動させる加振手段を備えて、流動状物を攪拌して、積極的に流動状物内に対流を引き起こして、冷却を促進させたものも知られている(特許文献1参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−233346号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に記載されているように、容器を振動させるために加振手段を備えたものも、装置としては大掛かりになり、さらに、大量生産され、または多種類に生産される流動状物を一度に冷却するのには適していないという問題がある。加振手段に適応した容器への流動状物の移し変えが必要になり、作業性が悪いという問題もある。
【0008】
かかる問題を解決するために、本出願人は特願2002−367139において、改良された冷却装置を提案する。
【0009】
本発明は、提案した冷却装置において、さらに冷却時間を短縮することができ改良された流動状物冷却装置を提供することをその目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、容器に収容される流動状物を冷却するための流動状物冷却装置であって、
容器内に収容される流動状物内に投入される投入部を備え、該投入部の内部に冷却流体が通過する冷却路を備えており、前記投入部が容器の開口より出入自在であると共に、投入部が容器内において容器内に収容される流動状物を攪拌するべく変位可能であることを特徴とする。
【0011】
投入部を容器の開口から容器に挿入して、流動状物内に投入することにより、流動状物の粘度が高く、または冷却による固形化により、流動状物内で発生する対流が少なくても、容器内の流動状物を短時間で温度ムラ無く冷却することができる。さらに、投入部を流動状物に投入した後、変位させて流動状物を攪拌するために、より効果的に冷却を行うことができ、冷却時間の短縮を図ることができる。
【0012】
投入部を洗浄することで、異なる流動状物が収容された容器に交換をすれば、大量生産されまたは多種類に生産される流動状物に対して柔軟に対応することができる。
【0013】
投入部の変位は任意に行うことができ、上下運動または周方向への回転運動とすることができ、さらに往復(反復)する運動または一方向のみに変位する回転運動とすることができる。
【0014】
請求項2記載の発明は、前記投入部を容器の開口より出入させるべく上下に移動させる昇降部を備え、該昇降部が流動状物を攪拌するべく投入部を上下に移動させることを特徴とする。また、請求項3記載の発明は、前記投入部を容器の開口より出入させるべく上下に移動させる昇降部を備え、該昇降部が流動状物を攪拌するべく投入部を周方向に変位させることを特徴とする。このように、投入部を上下に移動または周方向に変位させるものとしては、投入部を容器の開口より出入させるべく上下に移動させる昇降部を使用することができる。
【0015】
また任意には、請求項4記載のように投入部の外周面に攪拌翼を設けることができる。攪拌翼が流動状物内を攪拌するために、より高い攪拌効果が得られる。螺旋翼の形状は任意であり、平板形状や螺旋形状とすることもできるが、好ましくは、投入部の変位方向に対して垂直成分を持つ面を備える形状であるとよい。
【0016】
また、投入部としては、コイル状、筒状(円筒、三角形筒、四角形筒、多角形筒を含む)等の任意の形状とすることができるが、請求項5記載の前記投入部は、柱状形状をなす1つ以上の冷却棒で構成される。
【0017】
冷却棒の個数及び外径は、冷却するべき流動状物の容量によって、任意に設定可能であるが、複数の小径の冷却棒で構成することにより、冷却棒の全体積に対する表面積の割合を大きくすることができて、効率的に流動状物を冷却することができる。
【0018】
請求項6記載の発明は、前記冷却棒内が、内側路と外側路とからなる二重管構造をなしており、内側路と外側路はそれぞれ下部において互いに連通しており、冷却流体が、その内側路と外側路のいずれか一方の上部から流入して、内側路と外側路の他方の上部から流出するように構成される。
【0019】
この構成により、各冷却棒において、それぞれ独立的に冷却流体の流路を構成することができる。そして、外側路を通る冷却流体との熱交換により、その冷却棒の周囲の流動状物を冷却することができる。
【0020】
また、請求項7記載の発明は、容器に収容される流動状物を冷却するための流動状物冷却方法であって、
冷却流体が通過する冷却路を備えた投入部を、容器内に収容される流動状物内に投入する工程と、
前記流動状物内に投入した投入部を流動状物を攪拌するべく変位させる工程と、を具備する。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
【0022】
図1ないし図5は本発明の実施形態に係る流動状物冷却装置を表した図である。図1において、冷却装置16は、スープ、麺つゆ、カレー、ミートソース、八宝菜といった流動状の調理済み食品である流動状物12が収容される容器10に対して使用され、流動状物12を冷却するものである。
【0023】
冷却装置16は、容器10を内部に収容可能な冷却ボックス18と、冷却ボックス18内へと容器10を搬出入するための扉20と、を備えている。
【0024】
冷却ボックス18の内部の下面には、容器10の搬出入を容易にするためのローラーコンベア26が配設されており、ローラコンベア26上に容器10が載置される。
【0025】
また、冷却ボックス18の内部には、流動状物12内に投入される投入部22が上下動可能に支持されている。投入部22の上部は、投入部22への冷却流体である冷水の給排を行う給排部24が一体的に形成されている。
【0026】
この投入部22及び給排部24は、昇降装置(昇降部)28によって、冷却ボックス18内を上下に移動可能となっている。
【0027】
昇降装置28は任意に構成することが可能であるが、この実施形態では、駆動源である減速機付きモータ30と、モータ30によって回転駆動されるボールネジ32と、モータ30の回転をボールネジ32に伝達するベルト34と、を備えている(図5)。ボールネジ32は、上下に伸びる雄ネジ軸36と、該雄ネジ軸36に螺合するナット38とから構成される。ナット38には昇降軸40が連結されており、昇降軸40の下端が前記給排部24の上面に連結される(図4)。
【0028】
また、給排部24に冷水の給水を行う給水パイプ42及び冷水の排出を行う排水パイプ44とが連結される。給水パイプ42の下端は、給排部24の後述の給水口ソケット24aに連結され、給水パイプ42の上端は、ホース46を介して冷却ボックス18の上部側面に設けられた給水口ソケット48に連結される。また、排水パイプ44の下端は、給排部24の後述の排水口ソケット24bに連結され、排水パイプ44の上端は、ホースを介して冷却ボックス18の上部側面に設けられた排水口ソケット50に連結される。また、給水パイプ42及び排水パイプ44は、それぞれ、冷却ボックス18の内部の上下方向中間部に固定的に設けられた支持板52に対して軸受けパイプ54、54によって軸支されている。
【0029】
以上のように構成される昇降装置28において、モータ30が回転駆動されると、ベルト34を介して雄ネジ軸36にその回転が伝達し、雄ネジ軸36に螺合するナット38及びこれに連結する昇降軸40が回転不能であるため上下動する。こうして、投入部22及び給排部24は、昇降軸40、給水パイプ42及び排水パイプ44と共に上下に移動することができるようになっている。
【0030】
冷却ボックス18の前面には、昇降動作を操作するための操作スイッチが設けられた操作パネル56が取り付けられている。
【0031】
上述のように上下動可能となった投入部22は、図2に示すように、容器10の上側開口10aより出入自在となって、流動状物12内へと挿入されるもので、投入部22が流動状物12内へと投入された状態で、給排部24は、容器10の上側開口10aを覆う蓋としても機能するものである。
【0032】
投入部22は、この実施形態では、給排部24から伸びる冷却棒60から構成される。冷却棒60は、衛生上の観点からステンレス等によって構成されると好ましく、洗浄がしやすく雑菌が存在しにくいような滑らかな面となるように、鏡面仕上げされたものであるとよい。この観点から、冷却棒60は、円柱棒が最も好ましく、また、円柱棒の下部も、図示のように、曲面となっていることが好ましい。
【0033】
また、冷却棒60の個数は任意であり、1つとすることも可能であるが、小径の複数本の冷却棒60を備えることで、冷却棒60の体積に対する表面積の割合を大きくすることができ、より冷却効率を高めることができる。また、複数の冷却棒60のうちの全てまたはその一部の外周面には、脱着可能な攪拌翼としての円板材62が取り付けられている。この攪拌翼62は、流動状物12の粘性が高いときに取り付けると好適である。
【0034】
また、複数の冷却棒60の配置は、任意とすることができるが、この実施形態では、中心部及び二重の同心円周上に沿って配置されており、内側にある冷却棒60Aと外側にある冷却棒60Bとから構成される。
【0035】
冷却棒60A及び冷却棒60Bの内部には、冷水が通過する冷却路が備えられている。具体的には、冷却棒60A及び冷却棒60Bは、二重の冷却路構造を備えており、冷却棒60Aの内部には、内側路60aと、該内側路60aの外側に位置する外側路60bとが形成され、冷却棒60Bの内部には、内側路60cと、該内側路60cの外側に位置する外側路60dとが形成され、内側路60aと外側路60b、内側路60cと外側路60dは、それぞれ下部で連通されている。
【0036】
また、給排部24には、その上面の周縁部に前記給水パイプ42に連結される給水口ソケット24aが設けられており、その上面の対向する周縁部に前記排水パイプ44に連結される排水口ソケット24bが設けられている。また、給排部24の内部は複数の室に区画されており、前記給水口ソケット24aに連通する第1上室24cは、冷却棒60Aと一部の冷却棒60Bのそれぞれの内側路60a、60cの上部に直接連通している。また、前述のように、これらの内側路60a、60cの下部は外側路60b、60dの下部に連通しており、外側路60b、60dの上部は、給排部24の下室24dに連通している。給排部24の下室24dは、残りの冷却棒60Bの外側路60dの上部に連通しており、前述のように、外側路60dの下部は内側路60cの下部に連通しており、内側路60cの上部は、給排部24の第2上室24eに連通して、該第2上室24eから排出口ソケット24bに連通する。こうして、給水口ソケット24aから排出口ソケット24bまで、冷水が各冷却棒60A、60Bに形成された冷却路を通過するようになっている。
【0037】
以上のように構成される冷却装置16において、作用を説明する。まず、容器10内に流動状物12が収容される。容器10は、流動状物12である食品を製造した鍋自体であってもよく、または、鍋とは別の容器10に流動状物12を移し替えたものであってもよい。容器10は、特別な仕様の容器である必要はない。
【0038】
そのような容器10が容器運搬車70によって冷却装置16まで搬送されると(図6)、扉20を開けて、冷却ボックス18内へと容器10が移送される(図7)。このとき、投入部22及び給排部24は、最大上昇位置にある。
【0039】
次に、扉20が閉じられて、操作パネル56の操作スイッチが操作されると、昇降装置28が動作して、投入部22及び給排部24を下降させる(図8)。
【0040】
これにより、投入部22が容器10の上側開口10aに挿入されて、流動状物12内へと投入される。給排部24を容器10の上端面に載置して、容器10の上端開口10aを閉鎖する。
【0041】
そして、給水口ソケット48、給水パイプ42及び給水口ソケット24aを通して冷水を供給する。冷水の温度は0℃〜7℃程度である。冷水は、第1上室24cから冷却棒60Aと一部の冷却棒60Bの内側路60a、60c、外側路60b、60dを通過し、さらに、下室24dを介して、残りの冷却棒60Bの外側路60d、内側路60cを通過して、排出口ソケット24bから排出する。冷水が外側路60b、60dを流れる間に、冷却棒60A、60Bの周囲にある流動状物12と熱交換して、流動状物12を冷却させる。冷却しにくい流動状物12の内側から冷水を流すことで、流動状物12を効果的に冷却することができる。
【0042】
この段階で、昇降装置28がさらに投入部22及び給排部24を上下に移動させる。これにより、流動状物12内に投入された投入部22が流動状物12を攪拌するために、熱伝導が促進されて、より一層効果的に冷却することができる。また、攪拌翼62が取り付けられている場合には、流動状物12の攪拌効果を一層高めることができる。
【0043】
こうして、流動状物12は、100℃〜90℃から、菌の繁殖が盛んになる40℃〜25℃の領域を短時間で通過して、20℃〜15℃にまで短時間で冷却される。
【0044】
所定時間が経過して冷却が終了すると、再び、昇降装置28が投入部22及び給排部24を最大上昇位置まで上昇して、操作パネル56の終了ブザーが鳴りランプが点灯する等して、冷却が終了したことが表示される。
【0045】
次いで、再び扉20を開けて容器10を冷却ボックス18から取り出して排出し(図9)、容器10ごとまたは必要に応じて容器を移し変えて流動状物12を冷蔵庫で冷却する。こうして、該当する容器10内の流動状物12の冷却が終了すると、冷却装置16では、次の容器10を搬送して次の冷却を行うこともできる。または、投入部22及び給排部24を自動洗浄した後、冷却ボックス18内を殺菌処理して、次の冷却に備えることができる。このように、1回の冷却毎に投入部22及び給排部24を洗浄することができるために衛生的である。
【0046】
この冷却装置16を用いて、本発明者が実験を行い、流動状物12としてのカレーを、90℃から〜20℃にまで冷却するまでに要する時間を計測したところ、投入部22を流動状物12に投入後、全く動かさなかった場合には40分程度を要したのに対して、投入部22を流動状物12に投入後、上下動させた場合には16分程度で済み、このことから、冷却時間を6割も減少させることができた。
【0047】
冷却棒60A、60Bの長さ、冷却棒60A、60Bの個数、配置は、使用する容器10に合わせて適宜、設定するとよく、使用する容器10の寸法が多種類に生産される流動状物12に応じて様々である場合には、それに対応させて複数種類の投入部22を用意するとよい。但し、同じ寸法の容器10内に収容される流動状物12の容量が様々である場合、流動状物12の容器10内において占める高さが異なるが、それに合わせて、流動状物12と冷却棒60A、60Bとの接触する高さ寸法も変化するために、冷却能力としては流動状物12の容積がどの程度であっても、常に同じ能力とすることができる。
【0048】
以上のように、本実施形態の冷却装置では、投入部22を流動状物12内へと投入すると共に流動状物12内で移動させることで、冷却温度ムラ無く、迅速に冷却することができ、安価に構成することができる。投入部22を移動させるために、容器を加振するのと比較して、安価に構成することができ、均一に冷却することができる。
【0049】
尚、以上の実施形態では、投入部22を流動状物12内で変位させる動作として上下方向に移動させていたが、これに限るものではなく、周方向に往復(反復)回転させるか、または周方向に一方向に回転させることも可能である。周方向に往復回転させる場合には、例えば、昇降装置28に、駆動源として別のモータを備え、該モータの回転を減速ギヤを介して前記支持板52を前記昇降軸40を回転中心として回転可能にするとよい。給水パイプ42、排水パイプ44、昇降軸40、投入部22及び給排部24は全体として回動して、周方向に往復回転する。このとき、昇降軸40の回転がナット38に伝達しないようにクラッチ等の遮断手段を備えているとよい。この周方向の往復回転の角度範囲は、周方向に隣接する冷却棒60との間でなす中心角度の範囲程度で十分である。
【0050】
以上の周方向の変位によっても、上下方向の移動と同様の攪拌効果が得られる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、投入部を流動状物内に投入して、さらに攪拌することにより、流動状物の粘度が高く、または冷却による固形化により、流動状物内で発生する対流が少なくても、容器内の流動状物を短時間で温度ムラ無く冷却することができる。容器の加振装置を要しないので、安価に構成することができる。投入部の寸法を適宜設定することにより、大量生産されまたは多種類に生産される流動状物に対して柔軟に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る冷却装置の全体斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係る冷却装置の投入部及び給排部の要部断面図であり、図3の2−2線に沿って見た断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る冷却装置の投入部及び給排部の図2の3−3線に沿って見た断面図である。
【図4】冷却装置の冷却ボックスの内部構造を表す図である。
【図5】冷却装置の冷却ボックスの内部構造を表す図である。
【図6】冷却装置の冷却手順を表す説明斜視図である。
【図7】図6に続く冷却装置の冷却手順を表す説明斜視図である。
【図8】図7に続く冷却装置の冷却手順を表す説明斜視図である。
【図9】図8に続く冷却装置の冷却手順を表す説明斜視図である。
【符号の説明】
10 容器
10a 開口
12 流動状物
16 冷却装置
22 投入部
28 昇降装置(昇降部)
60(60A、60B) 冷却棒
Claims (7)
- 容器に収容される流動状物を冷却するための流動状物冷却装置であって、
容器内に収容される流動状物内に投入される投入部を備え、該投入部の内部に冷却流体が通過する冷却路を備えており、前記投入部が容器の開口より出入自在であると共に、投入部が容器内において容器内に収容される流動状物を攪拌するべく変位可能であることを特徴とする流動状物冷却装置。 - 前記投入部を容器の開口より出入させるべく上下に移動させる昇降部を備え、該昇降部が流動状物を攪拌するべく投入部を上下に移動させることを特徴とする請求項1記載の流動状物冷却装置。
- 前記投入部を容器の開口より出入させるべく上下に移動させる昇降部を備え、該昇降部が流動状物を攪拌するべく投入部を周方向に変位させることを特徴とする請求項1記載の流動状物冷却装置。
- 前記投入部の外周面には攪拌翼が設けられることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の流動状物冷却装置。
- 前記投入部は、柱状形状をなす1つ以上の冷却棒で構成されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の流動状物冷却装置。
- 前記冷却棒内は、内側路と外側路とからなる二重管構造をなしており、内側路と外側路はそれぞれ下部において互いに連通しており、冷却流体が、その内側路と外側路のいずれか一方の上部から流入して、内側路と外側路の他方の上部から流出することを特徴とする請求項5記載の流動状物冷却装置。
- 容器に収容される流動状物を冷却するための流動状物冷却方法であって、
冷却流体が通過する冷却路を備えた投入部を、容器内に収容される流動状物内に投入する工程と、
前記流動状物内に投入した投入部を流動状物を攪拌するべく変位させる工程と、を具備する流動状物冷却方法。
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JP2003140795A JP2004337128A (ja) | 2003-05-19 | 2003-05-19 | 流動状物冷却装置及び流動状物冷却方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE202015100832U1 (de) * | 2015-02-20 | 2016-02-23 | Theodor Wilhelm Berief | Kühlvorrichtung zur Reduzierung der Temperatur von in einem Behälter, insbesondere in einem Normwagen vorgehaltenen gekochten warmen Speisen |
CN107175021A (zh) * | 2017-07-25 | 2017-09-19 | 浙江天伟生物科技股份有限公司 | 一种摇瓶机用快速固定瓶子装置 |
-
2003
- 2003-05-19 JP JP2003140795A patent/JP2004337128A/ja not_active Withdrawn
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WO2016131869A1 (de) * | 2015-02-20 | 2016-08-25 | Berief Theodor W | Kühlvorrichtung zur reduzierung der temperatur von in einem behälter, insbesondere in einem normwagen vorgehaltenen gekochten warmen speisen |
US11035630B2 (en) | 2015-02-20 | 2021-06-15 | Theodor W. BERIEF | Cooling device for reducing the temperature of cooked warm food held in a container, in particular in a standard trolley |
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