JP3073977B1 - スープの混合注出機 - Google Patents

スープの混合注出機

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JP3073977B1 JP5992099A JP5992099A JP3073977B1 JP 3073977 B1 JP3073977 B1 JP 3073977B1 JP 5992099 A JP5992099 A JP 5992099A JP 5992099 A JP5992099 A JP 5992099A JP 3073977 B1 JP3073977 B1 JP 3073977B1
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Abstract

【要約】 【課題】 洗浄が容易で衛生的なスープの混合注出機を
提供することである。 【解決手段】 それぞれ異なる種類のスープ又は水を蓄
える複数個のタンク2と、これらのタンク2の内容物を
それぞれ別個に吸い上げて注出するローラーポンプ2
3、25、27と、これらのローラーポンプ23、2
5、27から注出されたスープ又は水を混合するミキシ
ングユニット24とにより構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数種のスープや
水を混合して好みのスープをスープ皿やどんぶり等に注
出することができるようにしたスープの混合注出機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、液体状の食品であるスープを常
に沸騰寸前の温度に保っておき、必要に応じて一定量の
スープを瞬時にスープ皿やどんぶり等に注出したいとい
う要求はレストランやラーメン店、うどん、そば店など
で多い。
【0003】例えば、ラーメン店においては、大鍋で鳥
がらや野菜、昆布等を煮込んでダシをとってベーススー
プを作り、これをガスコンロ等にかけて温めておき、注
文が入ると、味噌コンクスープや醤油コンクスープと混
合して、一杯ずつ混合スープを作るという作業を行って
いる。
【0004】このような飲食店において、ベーススープ
とコンクスープとの混合を行いながら、予め設定した割
合の混合スープを全く熟練を要せず、また、計量や人手
によりその都度加熱することを要せずに瞬間的に注ぎ出
すスープの混合注出機があれば、きわめて便利である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のようなスープの
混合注出機は、混合スープを簡単にえることができると
いう点では優れているものであるが、このスープの混合
注出機を構成するタンクや機構部の使用後の掃除や殺菌
等が容易でなく、つまり、衛生的に不十分なものであっ
たため、普及されることなく今日に至っている。
【0006】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、予め設定した割合の混合スープを全く熟練を要せ
ず、また、計量や人手によりその都度加熱することを要
せずに瞬間的に注ぎ出すことができ、かつ、使用後の掃
除や殺菌等が容易であるスープの混合注出機を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
それぞれ異なる種類のスープ又は水を蓄える複数個のタ
ンクと、同心円上を回転する複数個のローラーと、これ
らのローラーの回転軌跡に沿って設けられた略U字形状
の円弧外壁と、この円弧外壁の端部に結合されて前記ロ
ーラーに圧接する圧接力を付与する線状のばねとにより
形成され前記タンクの内容物をそれぞれ別個に吸い上げ
て注出するローラーポンプと、これらのローラーポンプ
から注出されたスープ又は水を混合するミキシングユニ
ットとよりなる。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】請求項記載の発明は、請求項1記載のス
ープの混合注出機において、ミキシングユニットに水又
は濃度の低いスープを注出している状態においてのみ濃
度の濃いスープを注出するようにした。
【0013】請求項記載の発明は、請求項1記載のス
ープの混合注出機において、ミキシングユニットは円筒
状のパイプの両端にスープタンクに接続された導入管を
着脱自在に取り付けて形成した。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図7
乃至図12に基づいて説明する。まず、主スープの加
熱、保温について説明する。まず、熱い沸騰寸前の状態
に保温しておいたスープ1を注出する必要があるため、
そのスープ1をいかなる方法で加熱保温するかが問題と
なる。保温方法としては、図1に示すように、タンクと
してのスープタンク2を電気コンロやガスコンロ3にか
けて直接加熱する方法では、スープタンク2の下部が加
熱されてスープ1の温度分布が均等ではなく、ポタージ
ュスープなどの場合には焦げたりすることも考えられ
る。
【0015】つぎに、電気ヒーター4をスープタンク2
に挿入して加熱する図2に示す方法も電気ヒーター4の
周囲が局所的に加熱されやすく、かつ、ヒーター導線が
スープタンク2に固定されているためスープタンク2を
洗ったり掃除するのに適切ではない。
【0016】このようなことから、図3に示すように、
湯煎タンク5内の湯6を沸騰または沸騰しない寸前の温
度まで加熱しておき、スープタンク2を電気ヒータ4が
内蔵された湯煎タンク5の湯6に浸し、間接的に加熱保
温する方法がとられる。本方法は、スープタンク2の全
周に湯6が接して加熱するため、湯6が仮に沸騰しても
100℃以上には上がらないから、スープタンク2の内
容物が焦げたり変質することも少なく、もっとも理想的
な加熱方法であり、スープタンク2の着脱も容易なよう
に操作することができる。本実施の形態においても、ス
ープ1の加熱保温は、後述するように、この湯煎式を採
用する。
【0017】次に、スープ1のスープタンク2からの注
出方法について説明する。前述のように、湯煎タンク5
で加熱保温されるスープタンク2から定量のスープ1を
注出する方法としては、図4に示すように小型水中ポン
プ7を使う方法や、図5に示すように、ギヤポンプ8や
弁構造を持ったピストンポンプやダイヤフラムポンプで
汲み上げる方法があるが、いずれの方法もその構造はか
なり複雑であり、内部をいちいち分解して掃除や殺菌を
するということはかなり困難であり、衛生的観点からし
て好ましいことではない。
【0018】また、スープタンク2の上からスープ1を
吸い上げる構造ではなく、自然落差を利用してスープ1
をスープタンク2の下から落下させる図6に示す方法で
は、湯煎タンク5とスープタンク2の底部との間に継ぎ
管9が必要となり、ここが洩れるとスープ1に湯煎タン
ク5内の湯6が混入するおそれがあり、かつ、このよう
に落差式の場合は、スープ1の満杯時とスープ1の残量
が少ない時(落差の小さい)とでは、タイマーで電磁弁
10を一定時間開いてもその量は均一化されず、定量注
出には向いていない。また、スープタンク2の着脱性は
損なわれるからスープタンク2の掃除性も良いとは言え
ない。
【0019】以上のようなものの外に、いろいろな構造
のものが考えられるが、本実施の形態は、湯煎タンク5
からの着脱が容易で掃除性にすぐれ、かつ、ポンプの構
造も簡単で掃除殺菌が容易であるという、図7に示すロ
ーラーポンプ11を採用することでその目的を叶えよう
とするものである。
【0020】まず、ローラーポンプ11の原理を説明す
る。図7に示すように、ゴムチューブ12を円弧外壁1
3に沿わせておき、円弧外壁13の円弧の中心で回転す
るモーター駆動軸14に取り付けたローラー支持板15
に植えつけてあるローラー軸16に3個のローラー17
を取り付けておき、ローラー支持板15を回転させる
と、ゴムチューブ12をローラー17がしごき、1種の
容積ポンプとしての機能を果たすというものであり、こ
れは公知の技術として知られている。
【0021】ローラーポンプ11の円弧外壁13を、ば
ね18で円弧中心に向けて適当な力で引張っておくと、
ゴムチューブ12とローラー17とが接するポイント
は、回転方向へ移動しながらも、常にどこかの1箇所は
ゴムが完全に潰されて図7の状態となり、このポイント
が移動することによってしごかれ、ゴムチューブ12の
中の吸上側は真空状態となってスープ1を吸い上げ、吸
い上げる力はゴムチューブ12の持つ復元力となる。そ
して、吐出側はスープ1が押し出されて吐出されるとい
う、極めて簡単な構造の容積ポンプである。このような
ローラーポンプ11の大型のものは、例えば、コンクリ
ートミキサー車に取り付けられ、コンクリートの泥状に
どろどろしたものをパイプで高所まで圧送するというも
のまで実用化されている。
【0022】本実施の形態で採用した前述のローラーポ
ンプ11は、上述のように単純構造であるがために、1
本のゴムチューブ12でもって図7に示すようにスープ
タンク2から吸い上げ、他のどんぶり等の食器19に注
出することができ、途中に継手や掃除をしにくい構造物
がないため、スープ1の注出ポンプとしては最適のポン
プということができる。
【0023】本実施の形態におけるローラーポンプ11
のゴムチューブ12の選定にあたっては、耐久性と食品
衛生上の問題をクリアーするために慎重を期した。すな
わち、かなり高温に加熱保温されたスープ1を注出する
ことを目的としているため、ゴムチューブ12は230
℃の液体の輸送にも耐性を持つ配合のゴム材料を使い、
さらに、その材質は高温液体を通しても有害となる物質
を溶出してはならないという材質でなければならない。
本実施の形態では、米国医学薬品局のサニタリー基準に
合格しているゴムチューブ12を採用して実現してい
る。
【0024】本実施の形態では主スープ用には毎秒50
cc位の吐出量を有するように、ゴムチューブ12の内
径とローラー17の回転数とを規定したローラーポンプ
11を採用することによって、例えば、ラーメンスープ
の1人前である300ccを6秒で注出させるという、
目的を果している。すなわち、ローラーポンプ11の吐
出量はゴムチューブ12の内径とローラー17の回転数
とによってほぼ正確に定まる。
【0025】今、ゴムチューブ12の内径を10mmと
すればその断面積は0.52π=0.785cm2であ
り、ローラー17のゴムチューブ12に接して回転する
接触点の周速は、回転数を毎秒2回とすれば、(円弧内
径を10cmとして)10π×2=63cm であるゆ
え、0.785×63=49.5cc となり、毎秒5
0ccの吐出量を有するローラーポンプ11が得られ、
モーターをタイマーで制御することによって容易に希望
する吐出量を得ることが可能となる。
【0026】さらに、ローラーポンプ11を採用するこ
とによる特長は、図7のようにスープタンク2が下方に
あっても、ローラチューブ12の一端をスープ1の中に
垂らしておけばスープ1を吸い上げることができるとい
うことであり、これは、スープタンク2としては湯煎タ
ンク5の中から着脱可能とし、スープタンク2を取り出
して丸洗いすることも容易であり、掃除、殺菌性のうえ
で全く問題がない。
【0027】以上のようなローラーポンプ11の持つ特
長を生かして3液を混合しながら注出するという、スー
プ1の混合注出機は図8のようにして容易に可能とな
る。図8において、A容器20は主スープタンクであ
り、B容器21には、例えば、醤油味の濃縮スープ(コ
ンクスープB)を、C容器22には濃縮スープ(味噌
C)などを入れておき、それぞれローラーポンプ11に
よるポンプA23で主スープAをミキシングユニット2
4に送り出し、ポンプB25を回転させて醤油コンクス
ープBをミキシングユニット24に同時に送り込めば、
A・B液が混合されて吐出口26より吐出される。B液
の代わりにポンプC27を回転させてC液を送れば、味
噌味のスープ混合液が吐出されるということになる。
【0028】ローラーポンプ11のさらなる特長として
は、粘性のあるスープ1または味噌をどろどろに溶かし
たような食品液でも吸い上げ吐出することができるとい
うことであり、例えば、主スープAがポタージュ状の粘
性のものでも全く問題はないという、他のポンプでは得
られない特長を持っている。
【0029】次に、ミキシングユニット24について図
8及び図9に基づいて説明する。本実施の形態は、2液
または3液を瞬間的に混合しながら注出するというもの
であり、図8において、A・B・Cの3液を混合して注
文する場合にミキシングユニット24で混合するように
してある。
【0030】このミキシングユニット24の構造を図9
に示す。まず、ミキシングユニット24は円筒状のパイ
プ28で主たるA液が入ってくるパイプ口29と吐出口
30が、横方向にずれて取り付けられていてA液が入っ
てきてもパイプ28の管内で一度遮られて、いきなり吐
出口30より吐出されないようになっている。また、パ
イプ28の両側にはB液の導入管31がOリング32で
シールされて結合され、他の一端にはC液の導入管33
が同様に結合されている。
【0031】いまA液がパイプ28に入ってきて、そこ
にB液が導入管31の出口34から出てくるとA液とB
液は混合されながら吐出口30から吐出されるというも
のであり、さらに、C液が導入管33を経て出口35か
ら同時に注出されても同様にA液と混合されて注出され
るものである。
【0032】この場合に、B液またはC液のパイプ28
内に吐出される時間は、A液が吐出する時間より1〜2
秒遅れて出ることと、2〜3秒早くA液の吐出時間より
早く終わっていることが勘要である。
【0033】これは、B液とC液は通常A液よりも粘性
があるコンクスープであり、A液対B、C液の容量比は
1/5〜1/10と、B、C液の方が1回あたりの注出
量は少ない。場合によっては味噌状の混合しにくいもの
の場合も考えられる。
【0034】よって、A液がミキシングユニット24に
注入が始まってから、1〜2秒遅れて、BまたはC液が
出てくることによって、A液によって洗い流されるよう
に混合され、さらにA液より早くB、C液の出るのが終
わることによって、完全にA液によって、粘性のある
B、C液でも洗い流されるように吐出口30から吐出さ
れるというものである。
【0035】なお、導入管31、33のそれぞれはOリ
ング32でシールされているが、Oリング32の弾性を
利用して圧入し、導入管31、33のそれぞれに形成さ
れたフランジ36をもって強く引張ることによって容易
に外せるように配慮してある。そのために、ミキシング
ユニット24は1日の作業の終了後、分解して掃除する
ことは容易である。
【0036】また、ローラーポンプ11とミキシングユ
ニット24の全体の構成について言えることであるが、
ローラーポンプ11のゴムチューブ12の中を熱湯を通
して5〜10秒運転させることにより、分解しないでも
容易に殺菌することが可能である。
【0037】次に、スープタンク2内のパドル攪拌につ
いて説明する。スープ1がポタージュ状の粘性のある場
合には、湯煎で加熱保温する場合でも、常に攪拌してお
くことが望まれる。これは常に味の均一化と温度むらの
ない状態とを保っておくことが望まれるからである。
【0038】従来、スープを攪拌しておく方法として
は、スープ容器の上蓋にモーターおよび減速プーリーを
配し、この減速プーリーの中心軸を容器内に延長して軸
端のパドル羽根を回転する方法がとられていた。この構
造は蓋に機構部がついているために取り扱いが複雑とな
り、そのため、スープ容器の全体とパドル部分との掃除
殺菌作業は、少なくとも容易とはいえないものとなる。
【0039】本実施の形態において、図10に示すよう
に、スープタンク2のほぼ中央にパドル回転軸37を取
り付けておき、このパドル回転軸37に2〜3個の磁石
38が取り付けられるとともに一体に成形されたパドル
としてのパドル羽根39を回転自在に嵌め合わせ、一
方、湯煎タンク5の中央に磁気結合させるためのふくら
みを持たせ、ふくらみの中央部に磁気結合パドルモータ
ー40で駆動される駆動磁石41を回転させると、磁力
で結合されてスープタンク2内のパドル羽根39が回動
し、スープ1を攪拌することになる。
【0040】このパドル羽根39は、パドル回転軸37
で単に中心を定められているだけで、簡単に取り上げて
洗うことができ、スープタンク2にはパドル回転軸37
だけが取り付けられただけのものである故、スープタン
ク2の洗浄殺菌にも全く問題はない。また、パドル回転
軸37のついたスープタンク2をスペアーとして用意し
ておき、予め他の熱源でスープ1を加熱して用意してお
くことによって、スープタンク2ごと交換補充しながら
スープ1の注出作業をほとんど中断することなく連続で
きるというものである。
【0041】なお、パドル羽根39の下に取りつけられ
た2〜3個の磁石38は、パドル羽根39とほぼ一体と
なっていて、その地金(金属体)がスープ1と接しない
ように、耐熱性があって食品衛生上問題のないフッ素樹
脂等のコーティングが施されていることは勿論である。
【0042】以上説明したことを総合的に組み合わせた
製品の一例を図11及び図12に示す。まず、10リッ
トルぐらいの主スープタンクAに湯煎タンク5を組み合
わせ、パドル攪拌機能を持たせ、その背後に、Bタン
ク、Cタンクを着脱自在におき、ポンプA23の吸上げ
管(Aポンプの延長)をA容器20に、ポンプB25に
そのポンプB25の吸上げ管をたらし、C容器22にポ
ンプC27からの吸上げ管をたらし、ポンプA・B・C
23、25、27を図示のように配置し、それぞれのポ
ンプ23、25、27の吐出管をミキシングユニット2
4に接続し、A・B・Cポンプ23、25、27のそれ
ぞれのモーターをタイマーで制御し(例えばAポンプ2
3は6秒、Bポンプ25は3秒、Cポンプ27は2
秒)、Aポンプ23が働いてから約2秒後にB、Cポン
プ25、27が動くようにしていき、注出すべきどんぶ
り等の食器19を、スープタンク2の上のスペースを利
用して(トレー42を置いて万一こぼれた場合スープタ
ンク2に混入しないように)注出すれば、コンパクトで
各スープタンク2は着脱自由であるから、各スープタン
ク2の掃除は容易であり、各スープタンク2から吸い上
げるゴムチューブ12はローラーポンプ11を経由して
ミキシングユニット24まで1本の単純な構造であるゆ
えに誰でも汚れた状態を目で見れて、掃除・殺菌ができ
るという、極めて衛生的なスープの混合注出機を商品と
して提供できる。
【0043】以上の組み合わせによる商品は、米国での
機器の食品衛生基準とされるNSF規格をもクリアーす
るに十分な内容を持ったものである。
【0044】つぎに、本発明の第二の実施の形態を図1
3に基づいて説明する。図13で説明した構成図は、A
容器20には熱い湯を蓄えておき、B容器21のコンク
スープとC容器22のコンクスープとを混合しながら注
出する場合のための商品である。
【0045】例えば、ラーメン用スープはこの方式で十
分である。B容器21に醤油を、C容器22に味噌を入
れておき、瞬時に醤油ラーメン、または、味噌ラーメン
用のスープ1を注出できるというものである。
【0046】その場合、連続的にスープ1を混合注出で
きるようにA容器20には常に95℃の湯を溜めておく
方法として、湯煎タンク5の中を給水源としての水道に
直結した水が熱交換用ヒーティングパイプを介して熱交
換されながらA容器20の中央のパイプ43の上部から
A容器20内に注水され、常に一定量の95℃の湯がA
容器20に溜まっているように構成したものである。こ
の場合、A容器20に一定量の湯を溜める手段として
は、A容器20内に水位センサー49を配設し、この水
位センサー49を水位検出器50に接続し、この水位検
出器50により、前記パイプ43に連通する管路に設け
られた電磁弁51の開閉を制御するようにしているもの
である。そのため、A容器20内の水位が低下すると水
位センサー49によりその状態が検出され、水位検出器
50が電磁弁51を開放してA容器20内に水を供給
し、一定レベルでその供給を停止する。
【0047】前述の図8に示した第一の実施の形態およ
び図13に示した第二の実施の形態についてさらに補足
説明する。
【0048】まず、主スープAを注出するポンプA23
は、タイマーで制御されて正回転して注出した後、1〜
2秒間だけ、逆回転するように制御される。それは、図
7において吸い上げて注出した後にローラー17が停止
すると、ローラー17で潰されている箇所からスープ1
の容器にいたる部分の中にはスープ1がローラチューブ
12の中に残留されていて、このローラチューブ12の
中のスープ1はわずかな量といえども、次の注出まで時
間がある場合は冷えてしまい、次回注出時のスープ1に
混入されて、スープ1の温度を下げてしまうことにな
る。よって、注出後にローラー17を1〜2秒逆転させ
ることによってローラチューブ12内に残留しているス
ープ1をスープタンク2内に戻すことにより、この温度
低下を防ぐことができる。ゴムチューブ12自体が冷え
ることによる温度低下は極めてわずかで実用上問題にな
らない。
【0049】本発明の第三の実施の形態を図14に基づ
いて説明する。まず、図7において、ローラーポンプ1
1の代表的な構成を示したが、円弧外壁(U字形)13
を2本のばね18で引張っているが、この引張りばね1
8はローラーポンプ11全体の中で占めるスペースとし
ては大きく、ローラーポンプ11をコンパクトにまとめ
ようとする場合のネックになっている。
【0050】そこで、図14に示すように、非常にコン
パクトになるようにばね18の使い方を工夫した。ま
ず、引張りばね18の代わりに2本の線ばね44を中央
でコの字形の金物45で結合し、この金物45の下方に
調節ねじ46を設けて微少移動できるようにしておき、
円弧外壁13には線ばね44を引掛けるよう引掛溝47
を4個持たせておく。
【0051】かくして、もっとも単純な2本の線ばね4
4を使って占有スペースを小さくすることができ、、極
めてコンパクトにまとめる大きな要素となった。
【0052】なお、2本の線ばね44はゴムチューブ1
2の前・後を通って円弧外壁13に至り、ゴムチューブ
12の径路の邪魔になることもない。
【0053】本発明の第四の実施の形態を図15に基づ
いて説明する。本実施の形態もローラーポンプ11に関
してであるが、図14のローラー17は3個の円筒状の
ローラー17であり、ゴムチューブ12を図(b)のZ状
に潰すことを目的としたものであるが、円筒状のローラ
ー17の間に鼓形状に中央がくびれたローラー48を中
間に配設することによって、ゴムチューブ12が常にロ
ーラー17の中央部からはみ出さないようにしてある。
【0054】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、それぞれ異なる
種類のスープ又は水を蓄える複数個のタンクと、これら
のタンクの内容物をそれぞれ別個に吸い上げて注出する
ローラーポンプと、これらのローラーポンプから注出さ
れたスープ又は水を混合するミキシングユニットとより
なるので、スープ等の液体が通過する部分の洗浄が容易
であり、特に、駆動部分がローラーポンプであるため、
その掃除が簡単且つ確実できわめて衛生的に使用するこ
とができ、しかも、ローラーポンプは、同心円上を回転
する複数個のローラーと、これらのローラーの回転軌跡
に沿って設けられた略U字形状の円弧外壁と、この円弧
外壁の端部に結合されて前記ローラーに圧接する圧接力
を付与する線状のばねとによりを形成したので、そのロ
ーラーポンプを小型に形成することができ、スープの混
合注出機としてもその全体を小型化することができると
いう効果を有する。
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】請求項記載の発明は、請求項1記載のス
ープの混合注出機において、ミキシングユニットに水又
は濃度の低いスープを注出している状態においてのみ濃
度の濃いスープを注出するようにしたので、スープが流
動する部分に詰まり等を発生するおそれがないという効
果を有する。
【0060】請求項記載の発明は、請求項1記載のス
ープの混合注出機において、ミキシングユニットは円筒
状のパイプの両端にスープタンクに接続された導入管を
着脱自在に取り付けて形成したので、ミキシングユニッ
トの分解が簡単でその内部の洗浄がきわめて容易である
という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガスコンロでスープを温めている状態を示す縦
断側面図である。
【図2】電気ヒータを内蔵したスープタンクの一例を示
す縦断側面図である。
【図3】湯煎タンクを用いてスープを温めている状態を
示す縦断側面図である。。
【図4】水中ポンプでスープを注出している状態を示す
縦断側面図である。
【図5】ギヤポンプでスープを注出している状態を示す
縦断側面図である。
【図6】自由落下状態でスープを注出する状態を示す縦
断側面図である。
【図7】ローラーポンプの縦断側面図である。
【図8】スープの混合注出機としてまとめた状態の縦断
側面図である。
【図9】ミキシングユニットの縦断側面図である。
【図10】スープタンクに設けたパドル攪拌の状態を示
す縦断側面図である。
【図11】スープの混合注出機として製品化した状態の
側面図である。
【図12】その正面図である。
【図13】本発明の第二の実施の形態を示す縦断側面図
である。
【図14】本発明の第三の実施の形態を示す縦断側面図
で、(a)はローターポンプの縦断側面図、(b)は円弧外壁
の斜視図、(c)は線ばねの斜視図である。
【図15】本発明の第四の実施の形態を示す側面図で、
(a)はローターポンプのローラーの配置を示す側面図、
(b)は円筒状のローラーの斜視図、(c)は鼓状のローラー
の斜視図である。
【符号の説明】
1 スープ 2 スープタンク(タンク) 5 湯煎タンク 11 ローラーポンプ 13 円弧外壁 17 ローラー 18 ばね 24 ミキシングユニット 31 導入管 33 導入管 37 パドル回転軸 39 パドル羽根(パドル) 40 モーター(磁気結合パドルモーター)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ異なる種類のスープ又は水を蓄
    える複数個のタンクと、同心円上を回転する複数個のローラーと、これらのロー
    ラーの回転軌跡に沿って設けられた略U字形状の円弧外
    壁と、この円弧外壁の端部に結合されて前記ローラーに
    圧接する圧接力を付与する線状のばねとにより形成され
    前記タンクの内容物をそれぞれ別個に吸い上げて注出す
    るローラーポンプと、 これらのローラーポンプから注出されたスープ又は水を
    混合するミキシングユニットとを備えたことを特徴とす
    るスープの混合注出機。
  2. 【請求項2】 ミキシングユニットに水又は濃度の低い
    スープを注出している状態においてのみ濃度の濃いスー
    プを注出するようにしたことを特徴とする請求項1記載
    のスープの混合注出機。
  3. 【請求項3】 ミキシングユニットは円筒状のパイプの
    両端にスープタンクに接続された導入管を着脱自在に取
    り付けて形成したことを特徴とする請求項1記載のスー
    プの混合注出機。
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